JP2014208605A - 硫黄含有フルオレン化合物 - Google Patents
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Abstract
Description
上記式(1)において、Zは、例えば、ベンゼン環又はナフタレン環であってもよい。また、上記式(1)において、R2は、アルキル基であってもよい。また、式(1)において、R1はアルキル基であってもよく、kは0〜1程度であってもよく、R3はアルキル基又はアリール基であってもよく、mは0〜2程度であってもよい。
反応において、式(A)で表される化合物1モルに対して、式(B)で表される化合物1.5〜3モル程度を使用してもよい。
本発明の化合物(硫黄含有化合物、硫黄含有フルオレン化合物、フルオレン化合物などということがある)は、下記式(1)で表される。
上記式(1)において、環Zで表される芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環、縮合多環式アレーン(又は縮合多環式芳香族炭化水素)環などが挙げられる。縮合多環式アレーン(又は縮合多環式芳香族炭化水素)環としては、例えば、縮合二環式アレーン環(例えば、インデン環、ナフタレン環などのC8−20縮合二環式アレーン環)、縮合三環式アレーン環(例えば、アントラセン環など)などの縮合二乃至四環式アレーン環などが挙げられる。なお、2つの環Zは、同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環であってもよい。
本発明のフルオレン化合物(式(1)で表される化合物)は、特に限定されないが、例えば、下記式(A)で表される化合物(フルオレノン類、化合物(A)などということがある)と、下記式(B)で表される化合物(アレーンチオール類、化合物(B)などということがある)とを反応させることにより製造できる。
上記式(A)および(B)において、Zなどは好ましい態様を含めて前記式(1)と同じである。
本発明のフルオレン化合物は、高耐熱性、高屈折率などの特性を有している。例えば、本発明のフルオレン化合物の屈折率は、25℃、589nmにおいて、1.65以上(例えば、1.66〜1.8)程度の範囲から選択でき、好ましくは1.67以上(例えば、1.68〜1.75)、さらに好ましくは1.69以上(例えば、1.69〜1.72)程度であってよい。
多波長アッベ屈折計[アタゴ製、DR−M2(循環式恒温水槽 60−C3使用)]を用い、温度25℃を保持し、屈折率を測定した。化合物のジメチルスルホキシド溶液を3水準調整し、589nmでの屈折率を測定、検量線から外挿法により屈折率を計算した。
使用機器:HITACHI L−71シリーズ
検出機:UV L−7405 λ=254nm
カラム:ナカライテスクcosmosil 5C18−MS−II4.6×250mm
溶出液:THF:水(=7:3)
流速:1ml/分
(LCMS条件)
使用機器:島津製作所 LCMS−2010Aシリーズ
カラム:Cadenza CD−C18 2×150mm
溶出液:アセトニトリル:水(0.05重量%ギ酸)=70:30
流速:0.2ml/分
9−フルオレノン3.6g(20mmol)および4−メチルチオベンゼンチオール6.86g(44mmol)をトルエン31mlに溶解した。溶液に氷冷下で硫酸4.3g(44mmol)を加え、3時間撹拌した。反応混合物をトルエンに溶解し、水及び炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄を行った。有機層を減圧濃縮後、シリカゲルカラムを用いて精製、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、収率85%で白色固体を得た。
得られた化合物は、汎用の各種溶媒(トルエン、キシレン、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン)への溶解を試みたところ、いずれも室温(25℃)において、容易に溶解した(可溶であった)。また、得られた化合物の屈折率は、1.695であった。
実施例1において、4−メチルチオベンゼンチオールを6.86gに代えて12.5g(80mmol)を用い、硫酸を4.3gに代えて7.8g(80mmol)用い、トルエンを31mLに代えて47mL用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行い、目的物を得た。
実施例1において、4−メチルチオベンゼンチオールを6.86gに代えて6.55g(41mmol)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行い、目的物を収率83%で得た。
エポキシ樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、三菱化学(株)製、JER−828)90重量部に対して、実施例1で得られた化合物10重量部を混合し、60℃で1時間攪拌したところ、均一に溶解(又は相溶)した。
アクリル樹脂(ビスフェノールA型アクリル樹脂、日立化成(株)製、FA−324A)95重量部に対して、実施例1で得られた化合物5重量部を混合し、60℃で3時間攪拌したところ、均一に溶解(又は相溶)した。
実施例1において、9−フルオレノンを3.6gに代えて2.45g(136mmol)、4−メチルチオベンゼンチオールを6.86gに代えて5.0g(32mmol)、硫酸を4.3gに代えて3.2g(31mmol)、トルエン31mLに代えて1,4−ジオキサン20mLを用い、反応の撹拌時間を室温一晩としたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行い、目的物を得た。
実施例6において、1,4−ジオキサン20mLに代えてシクロペンチルメチルエーテル20mLを用いたこと以外は、実施例6と同様にして反応を行い、目的物を得た。
Claims (11)
- 式(1)において、Zがベンゼン環又はナフタレン環である請求項1記載のフルオレン化合物。
- 式(1)において、R2が水素原子又はアルキル基である請求項1又は2記載のフルオレン化合物。
- 式(1)において、R1がアルキル基、kが0〜1、R3がアルキル基又はアリール基であり、mが0〜2である請求項1〜3のいずれかに記載のフルオレン化合物。
- 式(1)において、Zがベンゼン環、kが0、R2がC1−4アルキル基、mが0である請求項1〜4のいずれかに記載のフルオレン化合物。
- 式(A)で表される化合物1モルに対して、式(B)で表される化合物1.5〜3モルを使用する請求項6記載の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のフルオレン化合物と、樹脂とで構成された樹脂組成物。
- フルオレン化合物の割合が、樹脂100重量部に対して0.5〜50重量部である請求項8記載の樹脂組成物。
- 樹脂の屈折率を向上させるための添加剤であって、請求項1〜5のいずれかに記載のフルオレン化合物で構成された屈折率向上剤。
- 樹脂に請求項10記載の屈折率向上剤を添加し、樹脂の屈折率を向上させる方法。
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