JP2014208605A - 硫黄含有フルオレン化合物 - Google Patents

硫黄含有フルオレン化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2014208605A
JP2014208605A JP2014038008A JP2014038008A JP2014208605A JP 2014208605 A JP2014208605 A JP 2014208605A JP 2014038008 A JP2014038008 A JP 2014038008A JP 2014038008 A JP2014038008 A JP 2014038008A JP 2014208605 A JP2014208605 A JP 2014208605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
compound
formula
fluorene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014038008A
Other languages
English (en)
Inventor
絵理 川口
Eri Kawaguchi
絵理 川口
裕嗣 鞍谷
Hirotsugu Kuratani
裕嗣 鞍谷
和樹 濱田
Kazuki Hamada
和樹 濱田
信輔 宮内
Shinsuke Miyauchi
信輔 宮内
長嶋 太一
Taichi Nagashima
太一 長嶋
淳 丹羽
Atsushi Niwa
淳 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Chemicals Co Ltd filed Critical Osaka Gas Chemicals Co Ltd
Priority to JP2014038008A priority Critical patent/JP2014208605A/ja
Publication of JP2014208605A publication Critical patent/JP2014208605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】樹脂添加剤などとして有用な新規なフルオレン化合物を提供する。【解決手段】フルオレン化合物を、下記構造の化合物とする。(式中、環Zは芳香族炭化水素環、R1は置換基を示し、R2は水素原子又は炭化水素基を示し、R3は置換基を示し、kは0〜4の整数、mは0以上の整数である。)上記式において、R2は、例えば、アルキル基(例えば、メチル基などのC1−4アルキル基)であってもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、硫黄を含む新規なフルオレン化合物、その製造方法、前記フルオレン化合物で構成された添加剤、この添加剤(又は前記フルオレン化合物)を含む樹脂組成物に関する。
フルオレン骨格(9,9−ビスフェニルフルオレン骨格)を有する化合物は、屈折率、耐熱性などにおいて優れた機能を有することが知られている。このようなフルオレン骨格の優れた機能を樹脂に発現し、成形可能とする方法としては、反応性基(ヒドロキシル基、アミノ基など)を有するフルオレン化合物、例えば、ビスフェノールフルオレン(BPF)、ビスクレゾールフルオレン(BCF)、ビスアミノフェニルフルオレン(BAFL)、ビスフェノキシエタノールフルオレン(BPEF)などを、樹脂の構成成分として利用し、樹脂の骨格構造の一部にフルオレン骨格を導入する方法が一般的である。
例えば、特開2002−284864号公報(特許文献1)には、9,9−ビスフェニルフルオレン骨格を有するポリエステル系樹脂で構成された成形材料が開示されている。また、特開2002−284834号公報(特許文献2)には、9,9−ビスフェニルフルオレン骨格を有し、架橋剤で架橋されたポリウレタン系樹脂が開示されている。これらの文献では、樹脂を構成するジオール成分の一部として、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンや、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン(ビスフェノキシエタノールフルオレン)などを使用することにより、樹脂中にフルオレン骨格を導入している。
しかし、このような方法では、樹脂の骨格をフルオレン骨格で置換するため、煩雑な重合反応を必要とし、また、幅広い樹脂に適用できない。
一方、特開2005−162785号公報(特許文献3)には、特定のフルオレン骨格を有する化合物(例えば、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスフェノキシエタノールフルオレン、ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレートなど)と、熱可塑性樹脂とで構成された樹脂組成物が開示されている。
しかし、この文献のフルオレン骨格を有する化合物では、その種類によっては、熱可塑性樹脂に対して混合するためには、溶剤や高温度での加熱が必要であるなど、ハンドリング性が十分でない場合がある。また、溶剤の存在下や高温度においては混合できても、常温下や溶剤除去後では、樹脂中で析出などが生じ、樹脂に対する相溶性が十分でない場合もある。さらに、樹脂に対する相溶性は高くても、屈折率や耐熱性の点で十分でない場合もあった。
特開2002−284864号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2002−284834号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2005−162785号公報(特許請求の範囲、実施例)
従って、本発明の目的は、フルオレン骨格(9,9−ビスアリールチオフルオレン骨格)を有する新規な硫黄含有化合物(硫黄含有フルオレン化合物)およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、効率よく樹脂を改質できる硫黄含有化合物およびその製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、新規な硫黄含有化合物で構成された添加剤(改質剤)、この添加剤を含む樹脂組成物、および前記添加剤(又は改質剤)を用いた樹脂の改質方法(屈折率の向上方法など)を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、フルオレノン類と、特定のアレーンチオール類とを反応させることで、新規な硫黄含有化合物(硫黄含有フルオレン化合物)が得られること、このような硫黄含有化合物(硫黄含有フルオレン化合物)は、高耐熱性、高屈折率などの優れた特性を有しており、剛直な骨格(9,9−ビスアリールチオフルオレン骨格)を有しているにもかかわらず、意外にも、優れた取扱性(高い溶剤溶解性を有するなど)を有しており、また、樹脂に対する親和性(又は分散性又は相溶性)にも優れるため、添加することで、樹脂特性を低下させることなく、効率よくかつ容易に樹脂を改質(例えば、耐熱性向上、屈折率向上など)できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の化合物(フルオレン化合物)は、下記式(1)で表される。
Figure 2014208605
(式中、環Zは芳香族炭化水素環、Rは置換基を示し、Rは水素原子又は炭化水素基を示し、Rは置換基を示し、kは0〜4の整数、mは0以上の整数である。)
上記式(1)において、Zは、例えば、ベンゼン環又はナフタレン環であってもよい。また、上記式(1)において、Rは、アルキル基であってもよい。また、式(1)において、Rはアルキル基であってもよく、kは0〜1程度であってもよく、Rはアルキル基又はアリール基であってもよく、mは0〜2程度であってもよい。
代表的には、前記式(1)において、Zがベンゼン環、kが0、RがC1−4アルキル基、mが0であってもよい。
本発明には、下記式(A)で表される化合物と、下記式(B)で表される化合物とを反応させ、前記フルオレン化合物を製造する方法も含まれる。この方法では、通常、反応を、酸触媒の存在下で行ってもよい。
Figure 2014208605
(式中、Z、R、R、R、k、mは前記と同じ。)
反応において、式(A)で表される化合物1モルに対して、式(B)で表される化合物1.5〜3モル程度を使用してもよい。
本発明には、前記フルオレン化合物と、樹脂とで構成された樹脂組成物も含まれる。このような樹脂組成物において、フルオレン化合物の割合は、樹脂100重量部に対して0.5〜50重量部程度であってもよい。
また、本発明には、樹脂の屈折率を向上させるための添加剤であって、前記フルオレン化合物で構成された屈折率向上剤が含まれる。さらに、本発明には、樹脂にこの屈折率向上剤(又は前記式(1)で表される化合物又はフルオレン化合物)を添加し、樹脂の屈折率を向上させる方法も含まれる。
本発明では、フルオレン骨格を有する新規な硫黄含有化合物が得られる。このような硫黄含有化合物(硫黄含有フルオレン化合物)は、フルオレン骨格、アレーン骨格および2つの硫黄原子骨格に由来してか、高耐熱性、高屈折率などの優れた特性を有している。そして、意外にも、このような優れた特性由来の剛直な骨格を有しているにもかかわらず、汎用の溶剤に容易に溶解するなど取扱性に優れている。また、このような骨格からは想定しがたいような、幅広い樹脂に対する高い親和性(又は分散性又は相溶性)も有しており、低分子化合物であるにもかかわらず、ブリードなども高いレベルで抑制できる。さらに、樹脂に添加しても樹脂の特性の低下を抑制でき、少量であっても優れた特性を樹脂に付与できるため、より一層樹脂の特性を高レベルで維持しつつ、樹脂を改質できる。そのため、本発明の硫黄含有化合物は、効率よく(さらには容易に)樹脂を改質(例えば、屈折率を向上させるなど)することができ、極めて有用性が高い。
[フルオレン化合物]
本発明の化合物(硫黄含有化合物、硫黄含有フルオレン化合物、フルオレン化合物などということがある)は、下記式(1)で表される。
Figure 2014208605
(式中、環Zは芳香族炭化水素環、Rは置換基を示し、Rは水素原子又は炭化水素基を示し、Rは置換基を示し、kは0〜4の整数、mは0以上の整数である。)
上記式(1)において、環Zで表される芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環、縮合多環式アレーン(又は縮合多環式芳香族炭化水素)環などが挙げられる。縮合多環式アレーン(又は縮合多環式芳香族炭化水素)環としては、例えば、縮合二環式アレーン環(例えば、インデン環、ナフタレン環などのC8−20縮合二環式アレーン環)、縮合三環式アレーン環(例えば、アントラセン環など)などの縮合二乃至四環式アレーン環などが挙げられる。なお、2つの環Zは、同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環であってもよい。
代表的な環Zは、ベンゼン環、ナフタレン環であり、特にベンゼン環であってもよい。
前記式(1)において、基Rとしては、例えば、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)、炭化水素基[例えば、アルキル基、アリール基(フェニル基などのC6−10アリール基)など]などの非反応性置換基が挙げられ、特に、アルキル基などである場合が多い。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基などのC1−12アルキル基(例えば、C1−8アルキル基、特にメチル基などのC1−4アルキル基)などが例示できる。なお、kが複数(2以上)である場合、基Rは互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、フルオレンを構成する2つのベンゼン環に置換する基Rは、同一であってもよく、異なっていてもよい。また、フルオレンを構成するベンゼン環に対する基Rの結合位置(置換位置)は、特に限定されない。好ましい置換数kは、0〜1、特に0である。なお、フルオレンを構成する2つのベンゼン環において、置換数kは、互いに同一又は異なっていてもよい。
式(1)のRにおいて、炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基[例えば、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などのC1−12アルキル基、好ましくはC1−8アルキル基、さらに好ましくはC1−4アルキル基など)、シクロアルキル基(シクロへキシル基などのC5−8シクロアルキル基など)などの飽和脂肪族炭化水素基]、アリール基(例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などのC6−10アリール基など)、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基など)などが挙げられる。
特に好ましいRには、アルキル基が挙げられ、アルキル基の中でも、低級アルキル基(例えば、メチル基などのC1−4アルキル基、好ましくはC1−3アルキル基、さらに好ましくはC1−2アルキル基)が好ましい。
なお、Rがアルキル基などの置換基である場合、基−SRは不活性基であるため、樹脂添加剤などとして用いる場合には、樹脂との反応などを極力抑えることができ、そのため、樹脂の物性に及ぼす影響が小さく、好適である。
また、Rが水素原子である場合には、式(1)で表される化合物は、メルカプト基(−SH)を有する化合物となるため、樹脂に対して積極的に反応させて樹脂を変性又は改質させる場合や、樹脂モノマー(例えば、ジチオールを重合成分とするポリマーのモノマー)として用いる場合に好適である。
なお、式(1)において、2つのRは、同一又は異なっていてもよく(例えば、一方のRが水素原子、他方のRがアルキル基である場合、一方のRがメチル基、他方のRがメチル基でないアルキル基である場合、一方のRがアルキル基、他方のRがアリール基である場合などであってもよく)、通常同一であってもよい。
環Zに置換する置換基Rとしては、例えば、アルキル基(直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などのC1−12アルキル基、好ましくはC1−8アルキル基など)、シクロアルキル基(シクロへキシル基などのC5−8シクロアルキル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などのC6−10アリール基など)、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基など)などの炭化水素基;アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基などのC1−8アルコキシ基など)、シクロアルコキシ基(シクロへキシルオキシ基などのC5−10シクロアルキルオキシ基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基などのC6−10アリールオキシ基)、アラルキルオキシ基(ベンジルオキシ基などのC6−10アリール−C1−4アルキルオキシ基)などの基−OR[式中、Rは炭化水素基(前記例示の炭化水素基など)を示す。];アシル基(アセチル基などのC1−6アシル基など);アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基などのC1−4アルコキシ−カルボニル基など);ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など);ニトロ基;シアノ基;置換アミノ基(例えば、ジメチルアミノ基などのジアルキルアミノ基など)などが挙げられる。
好ましい基Rとしては、例えば、炭化水素基[例えば、アルキル基(直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、例えば、C1−6アルキル基)、シクロアルキル基(例えば、C5−8シクロアルキル基)、アリール基(例えば、C6−10アリール基)、アラルキル基(例えば、C6−8アリール−C1−2アルキル基)など]、アルコキシ基(C1−4アルコキシ基など)などが挙げられる。特に、Rは、アルキル基[C1−4アルキル基(特にメチル基)など]、アリール基[例えば、C6−10アリール基(特にフェニル基)など]などであるのが好ましい。
なお、同一の環Zにおいて、mが複数(2以上)である場合、基Rは互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、2つの環Zにおいて、基Rは同一であってもよく、異なっていてもよい。また、好ましい置換数mは、環Zの種類に応じて選択でき、例えば、0〜8、好ましくは0〜4(例えば、0〜3)、さらに好ましくは0〜2であってもよく、特に0であってもよい。なお、異なる環Zにおいて、置換数mは、互いに同一又は異なっていてもよく、通常同一であってもよい。
代表的なフルオレン化合物(又は前記式(1)で表される化合物)としては、例えば、9,9−ビス(アルキルチオアリールチオ)フルオレン{例えば、9,9−ビス(アルキルチオフェニルチオ)フルオレン[例えば、9,9−ビス(4−メチルチオフェニルチオ)フルオレンなどの9,9−ビス(C1−4アルキルチオC6−10アリールチオ)フルオレンなど]など}などが挙げられる。
[フルオレン化合物の製造方法]
本発明のフルオレン化合物(式(1)で表される化合物)は、特に限定されないが、例えば、下記式(A)で表される化合物(フルオレノン類、化合物(A)などということがある)と、下記式(B)で表される化合物(アレーンチオール類、化合物(B)などということがある)とを反応させることにより製造できる。
Figure 2014208605
(式中、Z、R、R、R、k、mは前記と同じ。)
上記式(A)および(B)において、Zなどは好ましい態様を含めて前記式(1)と同じである。
代表的な化合物(A)は、フルオレノン(9−フルオレノン)である。化合物(A)の純度は、特に限定されないが、例えば、95重量%以上、好ましくは99重量%以上であってもよい。
また、代表的な化合物(B)としては、例えば、アルキルチオアレーンチオール{例えば、アルキルチオベンゼンチオール[例えば、メチルチオベンゼンチオール(例えば、4−メチルチオベンゼンチオール)、エチルチオベンゼンチオール(例えば、4−エチルチオベンゼンチオール)、t−ブチルチオベンゼンチオール(例えば、4−t−ブチルチオベンゼンチオール)などのC1−4アルキルベンゼンチオール)など]などが挙げられる。
なお、反応において、化合物(B)は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
反応において、化合物(A)と化合物(B)の割合は、例えば、化合物(A)1モルに対して、化合物(B)0.5モル以上(例えば、0.7〜10モル)、好ましくは1モル以上(例えば、1.2〜8モル)、さらに好ましくは1.5モル以上(例えば、1.7〜5モル)程度であってもよい。
特に、本発明のフルオレン化合物は、化合物(A)と化合物(B)との割合を理論量に近づけることで、高収率で効率よく得ることができる。そのため、化合物(A)1モルに対する化合物(B)の割合を、2モル付近、例えば、1.3〜3.5モル(例えば、1.4〜3.2モル)、好ましくは1.5〜3モル(例えば、1.7〜2.8モル)、さらに好ましくは1.8〜2.5モル(例えば、1.9〜2.3モル)程度としてもよい。
反応は、触媒の存在下で行ってもよい。触媒としては、通常、酸触媒が使用できる。酸触媒としては、例えば、無機酸{例えば、硫酸、ハロゲン化水素(塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素など)、ハロゲン化水素酸[例えば、塩酸(例えば、5〜36重量%、好ましくは20〜36重量%程度の塩化水素の水溶液など)、臭化水素酸、ヨウ化水素酸など]、リン酸など}、有機酸{例えば、カルボン酸、スルホン酸[例えば、アルカンスルホン酸(例えば、メタンスルホン酸などのC1−4アルカンスルホン酸など)、アレーンスルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸(p−トルエンスルホン酸など)などのC6−10アレーンスルホン酸)、ハロアルカンスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸などのハロC1−4アルカンスルホン酸など)など]など}などが挙げられる。前記硫酸には、希硫酸(例えば、濃度30〜90重量%程度の硫酸)、濃硫酸(例えば、濃度90重量%以上の硫酸)、発煙硫酸などが含まれ、反応系において硫酸に転化可能であれば、硫酸前駆体として、三酸化硫黄を使用してもよい。特に、硫酸としては、濃硫酸を好適に使用してもよい。なお、酸触媒として、固体酸(無機固体酸、イオン交換樹脂などの有機固体酸など)を使用することもできる。酸触媒は、単独又は2種以上組み合わせてもよい。
酸触媒(例えば、無機酸又は有機酸)の使用量は、酸触媒の種類などにもよるが、例えば、化合物(A)1重量部に対して、0.01〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部、さらに好ましくは0.2〜10重量部(例えば、0.5〜5重量部)程度であってもよい。
また、酸触媒の使用量は、化合物(A)1モルに対して、例えば、0.01モル当量以上(例えば、0.02〜300モル)、さらに好ましくは0.1モル当量以上(例えば、0.03〜100モル当量)、さらに好ましくは0.05モル当量以上(例えば、0.1〜50モル当量)程度であってもよい。
なお、反応は、溶媒中で行ってもよい。溶媒としては、反応を阻害しない溶媒(例えば、基質や触媒に対して非反応性の溶媒)であれば特に限定されず、例えば、炭化水素類(例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類)、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルカノール類)、エーテル類(例えば、ジエチルエーテルなどのジアルキルエーテル類;1,3−ジメトキプロパン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどの(ポリ)アルキレングリコールジアルキルエーテル類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの環状エーテル類など)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのアルカノン類;シクロヘキサノンなどのシクロアルカノン類)、エステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチルなど)、アミド類(例えば、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどのN−モノ又はジC1−4アルキルホルムアミド;N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのN−モノ又はジC1−4アルキルアセトアミド;N−メチルピロリドンなど)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリルなど)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシドなど)、スルホン類(例えば、スルホランなどの環状スルホンなど)などが挙げられる。
溶媒の割合は、特に限定されないが、例えば、化合物(A)と化合物(B)との総量1重量部に対して、0.1〜300重量部(例えば、0.5〜100重量部)、好ましくは1〜80重量部(例えば、1.5〜50重量部)、さらに好ましくは2〜30重量部(例えば、2.2〜20重量部)程度であってもよい。
反応温度は、特に限定されず、例えば、−50〜150℃、好ましくは−30〜100℃、さらに好ましくは−10〜50℃程度であってもよく、常温又は室温以下[例えば、25℃以下(例えば、−50〜10℃程度)]であってもよい。
反応時間は、原料の種類、反応温度や溶媒中の濃度などに応じて調整でき、例えば、30分〜48時間、通常、1〜24時間、好ましくは1〜10時間程度であってもよい。
反応は、攪拌しながら行ってもよい。また、空気中又は不活性雰囲気(窒素、希ガスなど)中で行ってもよい。本発明では、非不活性雰囲気下(例えば、空気中)であっても、反応させることが可能である。さらに、反応は、減圧下、常圧下又は加圧下で行ってもよい。
なお、生成した化合物は、慣用の方法、例えば、濾過、濃縮、抽出、晶析、再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製してもよい。
[フルオレン化合物の特性および用途]
本発明のフルオレン化合物は、高耐熱性、高屈折率などの特性を有している。例えば、本発明のフルオレン化合物の屈折率は、25℃、589nmにおいて、1.65以上(例えば、1.66〜1.8)程度の範囲から選択でき、好ましくは1.67以上(例えば、1.68〜1.75)、さらに好ましくは1.69以上(例えば、1.69〜1.72)程度であってよい。
また、本発明のフルオレン化合物は、汎用の溶剤に容易に溶解するなど、取扱性(ハンドリング性)にも優れている。
特に、本発明のフルオレン化合物は、前記の通り、意外にも、樹脂に対する親和性に優れているため、樹脂用の添加剤(すなわち、樹脂組成物の構成成分)として好適である。以下に、このような樹脂組成物について詳述する。
本発明の樹脂組成物は、フルオレン化合物(式(1)で表される化合物)と、樹脂とで構成される。
樹脂としては、特に限定されず、幅広い樹脂を使用でき、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂(熱又は光硬化性樹脂)のいずれであってもよい。熱可塑性樹脂としては、例えば、オレフィン系樹脂、ハロゲン含有ビニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、フッ化樹脂など)、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂(例えば、ビスフェノールA型ポリカーボネート)、ポリチオカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂[例えば、ポリアルキレンテレフタレート(ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリC2−4アルキレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートなど)、ポリエチレンナフタレートなどのポリアルキレンアリレート系樹脂、ポリアリレート系樹脂(例えば、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸など)と芳香族ジオール(ビフェノール、ビスフェノールA、キシリレングリコール、これらのアルキレンオキシド付加体など)を重合成分として用いたポリアリレート系樹脂など)など]、ポリアセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂、熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。熱可塑性樹脂は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
また、硬化性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂(尿素樹脂、メラミン樹脂など)、フラン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ウレタン系樹脂、シリコーン樹脂、熱硬化性ポリイミド系樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ビニルエステル樹脂などが挙げられる。硬化性樹脂は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。なお、硬化性樹脂は、その種類に応じて、硬化剤や硬化促進剤などを含有していてもよい。
また、樹脂は、芳香環(ベンゼン環など)を含有する樹脂、例えば、芳香族ポリカーボネート系樹脂(ビスフェノールA型ポリカーボネートなど)、芳香族ポリエステル系樹脂(前記ポリアルキレンアリレート系樹脂など)、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、フェノール樹脂などであってもよい。
特に、樹脂は、芳香環を有する樹脂の中でも、フルオレン骨格を有する樹脂であってもよい。本発明のフルオレン化合物は、幅広い樹脂に対する親和性に優れているが、フルオレン骨格を有する樹脂に対する親和性にも特に優れており、高機能を有するフルオレン骨格を有する樹脂をさらに改質することができる。
フルオレン骨格(例えば、9,9−ビスアリールフルオレン骨格)を有する樹脂としては、上記例示の熱可塑性樹脂および硬化性樹脂が挙げられ、例えば、熱可塑性樹脂(例えば、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂など)、硬化性樹脂(例えば、アクリル系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂など)などが挙げられる。
樹脂組成物において、フルオレン化合物の割合は、例えば、樹脂100重量部に対して、用途に応じて、0.1〜300重量部程度の幅広い範囲から選択でき、例えば、0.1〜100重量部(例えば、0.2〜80重量部)、好ましくは0.3〜70重量部(例えば、0.4〜60重量部)、さらに好ましくは0.5〜50重量部程度であってもよい。
特に、本発明のフルオレン化合物は、少量でも樹脂の改質効果が高いため、例えば、樹脂100重量部に対して、20重量部以下(例えば、0.1〜18重量部)、好ましくは15重量部以下(例えば、0.2〜12重量部)、さらに好ましくは10重量部以下(例えば、0.5〜5重量部)の割合であってもよい。
また、本発明のフルオレン化合物は、樹脂に対する親和性が高く、比較的割合が多くても樹脂の特性を維持できるため、高割合で添加してもよい。このような場合、フルオレン化合物の割合は、樹脂100重量部に対して、例えば、10重量部以上(例えば、15〜150重量部)、好ましくは20重量部以上(例えば、25〜100重量部)、好ましくは30重量部以上(例えば、35〜90重量部)であってもよい。
樹脂組成物は、必要に応じて、さらに、慣用の添加剤[例えば、顔料、着色剤、増粘剤、増感剤、消泡剤、レベリング剤、塗布性改良剤、滑剤、安定剤(酸化防止剤、熱安定剤、耐光安定剤、光安定剤など)、紫外線吸収剤、可塑剤、界面活性剤、充填剤、帯電防止剤など]などの他の成分を含んでいてもよい。これらの他の成分は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
なお、樹脂組成物は、必要に応じて、溶媒を含む組成物であってもよい。
上記のように、本発明では、フルオレン化合物と、樹脂とを組み合わせることにより、フルオレン化合物由来の優れた特性を樹脂に付与することができる。換言すれば、フルオレン化合物は、樹脂における種々の特性(例えば、屈折率などの光学的特性、耐熱性など)を向上(又は改善又は改質)できる。そのため、本発明には、樹脂の特性(例えば、屈折率)を向上させるための添加剤であって、フルオレン化合物で構成された改質剤(例えば、屈折率向上剤)、さらには、樹脂にこのような改質剤を添加し、樹脂の特性(屈折率など)を向上又は改善させる方法を含むものとする。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例において、各種測定は以下のようにして行った。
(屈折率)
多波長アッベ屈折計[アタゴ製、DR−M2(循環式恒温水槽 60−C3使用)]を用い、温度25℃を保持し、屈折率を測定した。化合物のジメチルスルホキシド溶液を3水準調整し、589nmでの屈折率を測定、検量線から外挿法により屈折率を計算した。
(HPLC条件)
使用機器:HITACHI L−71シリーズ
検出機:UV L−7405 λ=254nm
カラム:ナカライテスクcosmosil 5C18−MS−II4.6×250mm
溶出液:THF:水(=7:3)
流速:1ml/分
(LCMS条件)
使用機器:島津製作所 LCMS−2010Aシリーズ
カラム:Cadenza CD−C18 2×150mm
溶出液:アセトニトリル:水(0.05重量%ギ酸)=70:30
流速:0.2ml/分
(実施例1)
9−フルオレノン3.6g(20mmol)および4−メチルチオベンゼンチオール6.86g(44mmol)をトルエン31mlに溶解した。溶液に氷冷下で硫酸4.3g(44mmol)を加え、3時間撹拌した。反応混合物をトルエンに溶解し、水及び炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄を行った。有機層を減圧濃縮後、シリカゲルカラムを用いて精製、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、収率85%で白色固体を得た。
得られた固体をH−NMRにより分析し、目的生成物である9,9−ビス(4−メチルチオフェニルチオ)フルオレン(下記式で表される化合物)であることが確認できた。また、LCMS測定により求めた固体の分子量は474(ESI、陽イオン、m/z=475、M+Hに対応、陰イオン、m/z=473、M−Hに対応)であり、このことからも下記化合物であることを確認した。なお、HPLCにより測定した固体の純度は94.5%であった。
Figure 2014208605
H−NMR(CDCl) ppm: 2.4(6H) 、6.9(4H) 、7.0(4H),7.5(2H)、7.2(6H)
得られた化合物は、汎用の各種溶媒(トルエン、キシレン、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン)への溶解を試みたところ、いずれも室温(25℃)において、容易に溶解した(可溶であった)。また、得られた化合物の屈折率は、1.695であった。
(実施例2)
実施例1において、4−メチルチオベンゼンチオールを6.86gに代えて12.5g(80mmol)を用い、硫酸を4.3gに代えて7.8g(80mmol)用い、トルエンを31mLに代えて47mL用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行い、目的物を得た。
(実施例3)
実施例1において、4−メチルチオベンゼンチオールを6.86gに代えて6.55g(41mmol)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行い、目的物を収率83%で得た。
(実施例4)
エポキシ樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、三菱化学(株)製、JER−828)90重量部に対して、実施例1で得られた化合物10重量部を混合し、60℃で1時間攪拌したところ、均一に溶解(又は相溶)した。
なお、エポキシ樹脂は高粘性の液体であったため、低粘度化するため、60℃まで加温した。そして、溶解後、常温にしても、実施例1で得られた化合物の析出は見られなかった。
(実施例5)
アクリル樹脂(ビスフェノールA型アクリル樹脂、日立化成(株)製、FA−324A)95重量部に対して、実施例1で得られた化合物5重量部を混合し、60℃で3時間攪拌したところ、均一に溶解(又は相溶)した。
なお、アクリル樹脂は高粘性の液体であったため、低粘度化するため、60℃まで加温した。そして、溶解後、常温にしても、実施例1で得られた化合物の析出は見られなかった。
(実施例6)
実施例1において、9−フルオレノンを3.6gに代えて2.45g(136mmol)、4−メチルチオベンゼンチオールを6.86gに代えて5.0g(32mmol)、硫酸を4.3gに代えて3.2g(31mmol)、トルエン31mLに代えて1,4−ジオキサン20mLを用い、反応の撹拌時間を室温一晩としたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行い、目的物を得た。
(実施例7)
実施例6において、1,4−ジオキサン20mLに代えてシクロペンチルメチルエーテル20mLを用いたこと以外は、実施例6と同様にして反応を行い、目的物を得た。
本発明のフルオレン化合物は、種々の用途に使用でき、特に樹脂用添加剤として有用である。このような本発明のフルオレン化合物を含む樹脂組成物(又は成形体)は、樹脂の種類などに応じて幅広い用途、例えば、インク材料、発光材料(例えば、有機EL用発光材料など)、有機半導体、黒鉛化前駆体、ガス分離膜(例えば、COガス分離膜など)、OCA(光学粘着層)、接着剤、コート剤(例えば、LED(発光ダイオード)用素子のコート剤などの光学用オーバーコート剤又はハードコート剤など)、レンズ[ピックアップレンズ(例えば、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)用ピックアップレンズなど)、マイクロレンズ(例えば、液晶プロジェクター用マイクロレンズなど)、眼鏡レンズなど]、偏光膜(例えば、液晶ディスプレイ用偏光膜など)、複合シート、輝度向上フィルム、プリズムシート、反射防止フィルム(又は反射防止膜、例えば、表示デバイス用反射防止フィルムなど)、タッチパネル用フィルム、フレキシブル基板用フィルム、ディスプレイ用フィルム[例えば、PDP(プラズマディスプレイ)、LCD(液晶ディスプレイ)、VFD(真空蛍光ディスプレイ)、SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)、FED(電界放出ディスプレイ)、NED(ナノ・エミッシブ・ディスプレイ)、ブラウン管、電子ペーパーなどのディスプレイ(特に薄型ディスプレイ)用フィルム(保護フィルムなど)など]、カラーフィルタ[例えば、レンズフィルター、ディスプレイ用カラーフィルタなど]、液晶表示装置用レジスト[例えば、TFTアレイエッチング用フォトレジスト、顔料分散型フォトレジスト、保護膜など]、層間絶縁膜、ソルダーレジスト、燃料電池用膜、光ファイバー、光導波路、ホログラム、帯電防止材、帯電トレイ、摺動部材、自動車部品材料、航空・宇宙材料、キャリア輸送剤、建材、内装材、樹脂充填材、着色ガラス、発光体、センサーなどに好適に使用できる。

Claims (11)

  1. 下記式(1)で表されるフルオレン化合物。
    Figure 2014208605
    (式中、環Zは芳香族炭化水素環、Rは置換基を示し、Rは水素原子又は炭化水素基を示し、Rは置換基を示し、kは0〜4の整数、mは0以上の整数である。)
  2. 式(1)において、Zがベンゼン環又はナフタレン環である請求項1記載のフルオレン化合物。
  3. 式(1)において、Rが水素原子又はアルキル基である請求項1又は2記載のフルオレン化合物。
  4. 式(1)において、Rがアルキル基、kが0〜1、Rがアルキル基又はアリール基であり、mが0〜2である請求項1〜3のいずれかに記載のフルオレン化合物。
  5. 式(1)において、Zがベンゼン環、kが0、RがC1−4アルキル基、mが0である請求項1〜4のいずれかに記載のフルオレン化合物。
  6. 酸触媒の存在下、下記式(A)で表される化合物と、下記式(B)で表される化合物とを反応させ、請求項1〜5のいずれかに記載のフルオレン化合物を製造する方法。
    Figure 2014208605
    (式中、Z、R、R、R、k、mは前記と同じ。)
  7. 式(A)で表される化合物1モルに対して、式(B)で表される化合物1.5〜3モルを使用する請求項6記載の製造方法。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載のフルオレン化合物と、樹脂とで構成された樹脂組成物。
  9. フルオレン化合物の割合が、樹脂100重量部に対して0.5〜50重量部である請求項8記載の樹脂組成物。
  10. 樹脂の屈折率を向上させるための添加剤であって、請求項1〜5のいずれかに記載のフルオレン化合物で構成された屈折率向上剤。
  11. 樹脂に請求項10記載の屈折率向上剤を添加し、樹脂の屈折率を向上させる方法。
JP2014038008A 2013-03-25 2014-02-28 硫黄含有フルオレン化合物 Pending JP2014208605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014038008A JP2014208605A (ja) 2013-03-25 2014-02-28 硫黄含有フルオレン化合物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061646 2013-03-25
JP2013061646 2013-03-25
JP2014038008A JP2014208605A (ja) 2013-03-25 2014-02-28 硫黄含有フルオレン化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014208605A true JP2014208605A (ja) 2014-11-06

Family

ID=51903129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014038008A Pending JP2014208605A (ja) 2013-03-25 2014-02-28 硫黄含有フルオレン化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014208605A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200369606A1 (en) * 2017-10-26 2020-11-26 Shikoku Chemicals Corporation Thiol compounds, synthesis method therefor, and utilization of said thiol compounds

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255929A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Osaka Gas Co Ltd ビス(ヒドロキシフェニルチオ)フルオレン化合物及びその製造方法
JP2002338540A (ja) * 2001-05-22 2002-11-27 Osaka Gas Co Ltd ビスチオフェノールフルオレン類及びその製造方法
JP2003026654A (ja) * 2001-07-10 2003-01-29 Osaka Gas Co Ltd ビス(ハロゲン置換フェニルチオ)フルオレン化合物及びその製造方法
JP2009096782A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Osaka Gas Co Ltd 新規フルオレン化合物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255929A (ja) * 2001-02-27 2002-09-11 Osaka Gas Co Ltd ビス(ヒドロキシフェニルチオ)フルオレン化合物及びその製造方法
JP2002338540A (ja) * 2001-05-22 2002-11-27 Osaka Gas Co Ltd ビスチオフェノールフルオレン類及びその製造方法
JP2003026654A (ja) * 2001-07-10 2003-01-29 Osaka Gas Co Ltd ビス(ハロゲン置換フェニルチオ)フルオレン化合物及びその製造方法
JP2009096782A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Osaka Gas Co Ltd 新規フルオレン化合物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200369606A1 (en) * 2017-10-26 2020-11-26 Shikoku Chemicals Corporation Thiol compounds, synthesis method therefor, and utilization of said thiol compounds
US11807596B2 (en) * 2017-10-26 2023-11-07 Shikoku Chemicals Corporation Thiol compounds, synthesis method therefor, and utilization of said thiol compounds

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7082872B2 (ja) 高耐熱性ポリカーボネート樹脂及び成形体
JP5330683B2 (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP2018059074A (ja) フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂
JP2017179323A (ja) 高屈折率ポリカーボネート系樹脂及び成形体
JP5437106B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂
JP5501790B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂
JP2014028806A (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP2011074222A (ja) フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂
JP2014218645A (ja) 複屈折調整剤
JP5437105B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂
JP6436878B2 (ja) 化合物の製造方法及び混晶
JP6859079B2 (ja) 新規フルオレン化合物及びその製造方法
JP5395352B2 (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP5179808B2 (ja) 新規ジベンゾフルオレン化合物
JP2012207007A (ja) フルオレン骨格を有するポリエーテル樹脂
JP7568617B2 (ja) ジカルボン酸類ならびにその製造方法および用途
JP5438343B2 (ja) フルオレン骨格を有する新規なポリカルボン酸およびその製造方法
WO2014091910A1 (ja) フルオレン系重合体、フルオレン系ジオール化合物及びその製造方法
JP2014208605A (ja) 硫黄含有フルオレン化合物
JP6263419B2 (ja) フルオレン骨格を有するチオカーボネート化合物
JP2011042596A (ja) フルオレン骨格を有する新規な複素環含有化合物及びその製造方法
JP2021134216A (ja) フルオレン化合物およびそれを用いた樹脂
JP7118681B2 (ja) 高耐熱性ポリエステル樹脂及び成形体
WO2022244451A1 (ja) ポリエーテル系樹脂ならびにその製造方法および用途
TWI583717B (zh) And a method for producing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171219