JP2014207408A - 積層コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】基板への内蔵が容易であり且つESLの低減を図ることが可能な積層コンデンサを提供すること。【解決手段】素体2は、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈する。素体2は、高さ方向で対向する第一及び第二主面2a,2bと、幅方向で対向する第一及び第二側面2c,2dと、長手方向で対向する第三及び第四側面2e,2fと、を有する。第一端子電極5は、第一側面2cに配置され且つ複数の第一内部電極の引出部に接続される電極部分5bと、第一主面2aに配置され且つ第一側面2c側から第二側面2d側に向かって延びる電極部分5aと、を有する。第二端子電極7は、第二側面2dに配置され且つ複数の第二内部電極の引出部に接続される電極部分7bと、第一主面2aに配置され且つ第二側面2d側から第一側面2c側に向かって延びる電極部分7aと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、積層コンデンサに関する。
積層コンデンサとして、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、高さ方向で互いに対向する一対の主面と、一対の主面を連結するように高さ方向に延び且つ幅方向で互いに対向する一対の側面と、一対の主面を連結するように高さ方向に延び且つ長手方向で互いに対向する一対の端面と、を有する素体と、素体の高さ方向で互いに対向するように素体内に交互に配置された複数の内部電極と、対応する端面側に配置され且つ対応する内部電極に接続される複数の端子電極と、を備えたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2012−044148号公報
特許文献1に記載された積層コンデンサでは、以下のような問題点が生じる懼れがある。すなわち、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、端子電極が、端面側において、対応する内部電極と接続されている。このため、積層コンデンサにおける電流経路が長くなり、等価直列インダクタンス(ESL)が高くなってしまう。
近年、情報端末機器などの電子機器では、小型化及び薄型化が進んでいる。それに伴って、電子機器に搭載される基板や基板に搭載される電子部品においても、小型化が進んでおり、高密度実装化も進んでいる。更なる小型化を図るために、基板内に電子部品が埋め込まれている、電子部品内蔵基板も開発されてきている。電子部品内蔵基板では、基板の内部に電子部品が埋め込まれて実装されている。基板に形成された配線と埋め込まれている電子部品とは、確実に、電気的に接続される必要がある。しかしながら、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、基板への埋め込み(基板への内蔵)、及び、基板に形成された配線との電気的な接続については考慮されていない。
本発明は、基板への内蔵が容易であり且つESLの低減を図ることが可能な積層コンデンサを提供することを目的とする。
本発明に係る積層コンデンサは、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、素体の外表面に配置され、複数の第一内部電極と接続される第一端子電極と、素体の外表面に配置され、複数の第二内部電極と接続される第二端子電極と、を備え、複数の第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて第一側面に露出する引出部と、を有し、複数の第二内部電極は、第一内部電極の主電極部と上記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて第二側面に露出する引出部と、を有し、第一端子電極は、第一側面に配置され且つ複数の第一内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第二端子電極は、第二側面に配置され且つ複数の第二内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有することを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサでは、第一端子電極が、素体の第一側面に配置された電極部分を有し、第二端子電極が、素体の第二側面に配置された電極部分を有している。第一端子電極は、素体の第一側面に配置された電極部分において、複数の第一内部電極の引出部と接続されている。第二端子電極は、素体の第二側面に配置された電極部分において、複数の第二内部電極の引出部と接続されている。したがって、端子電極が、素体の第三及び第四側面に配置された電極部分において、対応する内部電極と接続されている積層コンデンサに比して、第一内部電極と第二内部電極との間において、引出部の間の距離が短くなる。これにより、積層コンデンサにおける電流経路が短くなり、ESLの低減を図ることができる。
第一及び第二端子電極は、素体の第一主面に配置された電極部分をそれぞれ有している。したがって、本発明に係る積層コンデンサは、素体の第一主面側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、基板への内蔵が容易である。
本発明に係る積層コンデンサが、基板に埋め込まれて実装された場合、第一端子電極に接続される配線(たとえば、ビア導体など)と、第二端子電極に接続される配線(たとえば、ビア導体など)と、が近づけられて位置することとなる。これにより、第一端子電極に接続される配線を流れる電流による磁界と、第二端子電極に接続される配線を流れる電流による磁界と、が相殺され、ESLを更に低減することが可能である。
第一端子電極の第一主面に配置される電極部分は、第三側面側に位置し、第二端子電極の第一主面に配置される電極部分は、第四側面側に位置しており、第一端子電極と第二端子電極との、第一主面に配置される電極部分同士は、上記長手方向で離間していてもよい。この場合、第一及び第二端子電極の第一主面に配置される各電極部分の、上記長手方向での長さが比較的大きくなり、当該各電極部分の面積を大きく設定することができる。このため、基板の配線との接続性が向上する。
第一端子電極と第二端子電極との、第一主面に配置される電極部分同士の上記長手方向での間隔は、第一主面に配置される電極部分の上記長手方向での幅よりも小さくてもよい。この場合、第一端子電極に接続される配線と、第二端子電極に接続される配線と、がより一層近づけられて位置することとなり、ESLを大幅に低減することが可能となる。
第一端子電極は、第三側面に配置され且つ上記幅方向での長さが第一主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有し、第二端子電極は、第四側面に配置され且つ上記幅方向での長さが第一主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有していてもよい。この場合、第一端子電極が第三側面に配置された電極部分を有し、第二端子電極が第四側面に配置された電極部分を有するので、第一及び第二端子電極と素体との接続強度が向上する。
第一端子電極では、第三側面に配置される電極部分の上記幅方向での長さが第一主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい。第二端子電極では、第四側面に配置される電極部分の上記幅方向での長さが第一主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい。したがって、第一及び第二端子電極と素体との接触面積が必要以上に大きくなるのが抑制され、素体に各端子電極を形成した際に生じる応力が減少し、素体にクラックなどの構造欠陥が生じるのを防ぐことができる。素体に生じる応力は、第一及び第二端子電極が、素体に形成された焼付電極層を含んでいる場合、顕著に生じ易い。したがって、第一及び第二端子電極が、焼付電極層を含んでいる構成において、特に、有効である。
本発明に係る積層コンデンサは、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、素体の外表面に配置され、複数の第一内部電極と接続される第一端子電極と、素体の外表面に配置され、複数の第二内部電極と接続される第二端子電極と、を備え、複数の第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて第一側面に露出する引出部と、を有し、複数の第二内部電極は、第一内部電極の主電極部と上記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて第二側面に露出する引出部と、を有し、第一端子電極は、第一側面に配置され且つ複数の第一内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第二端子電極は、第二側面に配置され且つ複数の第二内部電極の引出部に接続される電極部分と、第二主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有することを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサでは、第一端子電極が、素体の第一側面に配置された電極部分を有し、素体の第一側面に配置された電極部分において、複数の第一内部電極の引出部と接続されている。第二端子電極が、素体の第二側面に配置された電極部分を有し、素体の第二側面に配置された電極部分において、複数の第二内部電極の引出部と接続されている。したがって、端子電極が、素体の第三及び第四側面に配置された電極部分において、対応する内部電極と接続されている積層コンデンサに比して、第一内部電極と第二内部電極との間において、引出部の間の距離が短くなる。これにより、積層コンデンサにおける電流経路が短くなり、ESLの低減を図ることができる。
第一端子電極は、素体の第一主面に配置された電極部分を有し、第二端子電極は、素体の第二主面に配置された電極部分を有している。したがって、本発明に係る積層コンデンサは、素体の第一及び第二主面側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、基板への内蔵が容易である。
第一及び第二端子電極における、基板に形成された配線と電気的に接続されることとなる各電極部分が、第一主面と第二主面との異なる主面に位置しているので、当該各電極部分の面積を極めて大きく設定することができる。このため、基板の配線との接続性がより一層向上する。
第一端子電極は、第三側面に配置され且つ上記幅方向での長さが第一主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有し、第二端子電極は、第四側面に配置され且つ上記幅方向での長さが第二主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有していてもよい。この場合、第一端子電極が第三側面に配置された電極部分を有し、第二端子電極が第四側面に配置された電極部分を有するので、第一及び第二端子電極と素体との接続強度が向上する。
第一端子電極では、第三側面に配置される電極部分の上記幅方向での長さが第一主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい。第二端子電極では、第四側面に配置される電極部分の上記幅方向での長さが第二主面に配置される電極部分の上記幅方向での長さよりも小さい。したがって、第一及び第二端子電極と素体との接触面積が必要以上に大きくなるのが抑制され、素体に各端子電極を形成した際に生じる応力が減少し、素体にクラックなどの構造欠陥が生じるのを防ぐことができる。素体に生じる応力は、第一及び第二端子電極が、素体に形成された焼付電極層を含んでいる場合、顕著に生じ易い。したがって、第一及び第二端子電極が、焼付電極層を含んでいる構成において、特に、有効である。
本発明によれば、基板への内蔵が容易であり且つESLの低減を図ることが可能な積層コンデンサを提供することができる。
本実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図1におけるII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。 図1におけるIII−III線に沿った断面構成を説明するための図である。 図1におけるIV−IV線に沿った断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図7におけるVIII−VIII線に沿った断面構成を説明するための図である。 図7におけるIX−IX線に沿った断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図11におけるXII−XII線に沿った断面構成を説明するための図である。 図11におけるXIII−XIII線に沿った断面構成を説明するための図である。 図11におけるXIV−XIV線に沿った断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図16におけるXVII−XVII線に沿った断面構成を説明するための図である。 図16におけるXVIII−XVIII線に沿った断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極の変形例を示す平面図である。 第一及び第二内部電極の変形例を示す平面図である。 更なる変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 更なる変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る積層コンデンサC1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面構成を説明するための図である。図4は、図1におけるIV−IV線に沿った断面構成を説明するための図である。
積層コンデンサC1は、図1〜図4に示されるように、素体2と、素体2の外表面に配置される第一端子電極5及び第二端子電極7と、を備えている。第一端子電極5と第二端子電極7とは、離間している。
素体2は、略直方体形状を呈している。素体2は、その外表面として、互いに対向する略長方形状の第一及び第二主面2a,2bと、互いに対向する第一及び第二側面2c,2dと、互いに対向する第三及び第四側面2e,2fと、を有している。素体2の長手方向は、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向である。素体2の幅方向は、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向である。素体2の高さ方向は、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向である。
素体2は、長手方向の長さ(L)と幅方向の長さ(W)とに比して、高さ方向の長さ(H)が小さく設定されている。長手方向の長さ(L)は、たとえば、0.4〜1.6mm程度に設定される。幅方向の長さ(W)は、たとえば、0.2〜0.8mm程度に設定される。高さ方向の長さ(H)は、たとえば、0.1〜0.35mm程度に設定される。積層コンデンサC1は、超低背型の積層コンデンサである。
第一及び第二側面2c,2dは、第一及び第二主面2a,2bの間を連結するように第一主面2aと第二主面2bとの対向方向に延びている。第一及び第二側面2c,2dは、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向(第一及び第二主面2a,2bの長辺方向)にも延びている。第三及び第四側面2e,2fは、第一及び第二主面2a,2bの間を連結するように第一主面2aと第二主面2bとの対向方向に延びている。第三及び第四側面2e,2fは、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向(第一及び第二主面2a,2bの短辺方向)にも延びている。
素体2は、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向(素体2の高さ方向)に複数の誘電体層が積層されて構成されている。素体2では、複数の誘電体層の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)が第一主面2aと第二主面2bとの対向方向と一致する。各誘電体層は、例えば誘電体材料(BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミック)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の素体2では、各誘電体層は、各誘電体層の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
積層コンデンサC1は、図2〜図4に示されるように、複数の内部電極として、複数の第一内部電極11と、複数の第二内部電極13と、を備えている。第一及び第二内部電極11,13は、積層型の電気素子の内部電極として通常用いられる導電性材料(たとえば、Ni又はCuなど)からなる。第一及び第二内部電極11,13は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一内部電極11と第二内部電極13とは、素体2の高さ方向において異なる位置(層)に配置されている。すなわち、第一内部電極11と第二内部電極13とは、素体2内において、素体2の高さ方向に間隔を有して対向するように交互に配置されている。第一内部電極11と第二内部電極13とは、互いに極性が異なる。
各第一内部電極11は、図5の(a)に示されるように、主電極部11aと、引出部11bと、を含んでいる。引出部11bは、主電極部11aの一辺から延び、第一側面2cに露出している。第一内部電極11は、第一側面2cに露出し、第一及び第二主面2a,2b、並びに、第二〜第四側面2d,2e,2fには露出していない。主電極部11aと、引出部11bとは、一体的に形成されている。
主電極部11aは、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向を長辺方向とし、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向を短辺方向とする矩形形状を呈している。引出部11bは、主電極部11aの第一側面2c側の端部から主電極部11aと同じ幅で第一側面2cまで延びている。引出部11bは、その端が第一側面2cに露出し、当該露出した端部で第一端子電極5に接続されている。
各第二内部電極13は、図5の(b)に示されるように、主電極部13aと、引出部13bと、を含んでいる。主電極部13aは、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向で、主電極部11aと対向している。引出部13bは、主電極部13aの一辺から延び、第二側面2dに露出している。第二内部電極13は、第二側面2dに露出し、第一及び第二主面2a,2b、並びに、第一、第三、及び第四側面2c,2e,2fには露出していない。主電極部13aと、引出部13bとは、一体的に形成されている。
主電極部13aは、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向を長辺方向とし、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向を短辺方向とする矩形形状を呈している。引出部13bは、主電極部13aの第二側面2d側の端部から主電極部13aと同じ幅で第二側面2dまで延びている。引出部13bは、その端が第二側面2dに露出し、当該露出した端部で第二端子電極7に接続されている。
第一端子電極5は、第一主面2aに配置される電極部分5aと、第一側面2cに配置される電極部分5bと、を有している。電極部分5aと電極部分5bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第一端子電極5は、第一主面2aと第一側面2cとにわたって形成されている。
電極部分5aは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分5aは、第一主面2aの、素体2の長手方向での中央よりも、第三側面2e寄りに位置している。すなわち、電極部分5aは、第三側面2e側に位置している。電極部分5aは、第一主面2aにおける、第一側面2c寄りの端部側から第二側面2d寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分5aの素体2の幅方向での長さは、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分5bは、第一側面2c全体を覆うように位置している。電極部分5bは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分5bは、各引出部11bの第一側面2cに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部11bは、第一端子電極5に直接的に接続される。これにより、各第一内部電極11は、第一端子電極5に電気的に接続される。電極部分5aの素体2の長手方向での長さは、電極部分5bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
第二端子電極7は、第一主面2aに配置される電極部分7aと、第二側面2dに配置される電極部分7bと、を有している。電極部分7aと電極部分7bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第二端子電極7は、第一主面2aと第二側面2dとにわたって形成されている。
電極部分7aは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分7aは、第一主面2aの、素体2の長手方向での中央よりも、第四側面2f寄りに位置している。すなわち、電極部分7aは、第四側面2f側に位置している。電極部分7aは、第一主面2aにおける、第二側面2d寄りの端部側から第一側面2c寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分7aの素体2の幅方向での長さは、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分7bは、第二側面2d全体を覆うように位置している。電極部分5bは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分7bは、各引出部13bの第二側面2dに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部13bは、第二端子電極7に直接的に接続される。これにより、各第二内部電極13は、第二端子電極7に電気的に接続される。電極部分7aの素体2の長手方向での長さは、電極部分7bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
第一端子電極5の電極部分5aと第二端子電極7の電極部分7aとは、素体2の長手方向で離間している。電極部分5aと電極部分7aとは、第一主面2a上において、素体2の長手方向で並んで位置している。電極部分5aと電極部分7aとの素体2の長手方向での間隔は、電極部分5a,7aの素体2の長手方向での幅よりも小さく設定されている。電極部分5aと電極部分7aとは、素体2の長手方向から見て、互いに重なる領域を有している。
素体2の第二主面2b、第三側面2e、及び第四側面2fには、端子電極5,7は配置されていない。このため、素体2の第二主面2b、第三側面2e、及び第四側面2fは、露出している。
第一及び第二端子電極5,7は、第一電極層21と第二電極層23とをそれぞれ含んでする。すなわち、電極部分5a,5bと電極部分7a,7bとが、第一電極層21と第二電極層23とをそれぞれ含んでいる。
第一電極層21は、導電性ペーストを素体2の表面に付与して焼き付けることにより形成されている。すなわち、第一電極層21は、焼付電極層である。導電性ペーストには、金属(たとえば、Cu、Ni、Ag、又はPdなど)からなる粉末に、ガラス成分、有機バインダ、及び有機溶剤を混合したものが用いられている。
第二電極層23は、第一電極層21上にめっき法により形成されている。本実施形態において、第二電極層23は、第一電極層21上にNiめっきにより形成されたNiめっき層と、当該Niめっき層上にSnめっきにより形成されたSnめっき層とを含んでいる。第二電極層23は、第一電極層21上にCuめっきにより形成されたCuめっき層であってもよい。第二電極層23は、省略してもよい。
以上のように、本実施形態では、第一端子電極5が、第一側面2cに配置された電極部分5bを有し、第二端子電極7が、第二側面2dに配置された電極部分7bを有している。第一端子電極5は、電極部分5bにおいて、各第一内部電極11の引出部11bと接続されている。第二端子電極7は、電極部分7bにおいて、各第二内部電極13の引出部13bと接続されている。したがって、端子電極が、素体2の第三及び第四側面2e,2f(端面)に配置された電極部分において、対応する内部電極と接続されている積層コンデンサに比して、異極性となる第一内部電極11と第二内部電極13との間において、引出部5b,7bの間の距離が短くなる。これにより、積層コンデンサC1における電流経路が短くなり、ESLの低減を図ることができる。
第一及び第二端子電極5,7は、第一主面2aに配置された電極部分5a,7aをそれぞれ有している。したがって、積層コンデンサC1は、素体2の第一主面2a側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、基板への内蔵が容易である。
積層コンデンサC1が、基板に埋め込まれて実装された場合、第一端子電極5に接続される配線(たとえば、ビア導体など)と、第二端子電極7に接続される配線(たとえば、ビア導体など)と、が近づけられて位置することとなる。これにより、第一端子電極5に接続される配線を流れる電流による磁界と、第二端子電極7に接続される配線を流れる電流による磁界と、が相殺され、ESLを更に低減することが可能である。
第一端子電極5の電極部分5aは、第三側面2e側に位置し、第二端子電極7の電極部分7aは、第四側面2f側に位置しており、電極部分5a,7a同士は、素体2の長手方向で離間している。これにより、各電極部分5a,7aの、素体2の長手方向での長さが比較的大きくなり、各電極部分5a,7aの面積を大きく設定することができる。この結果、第一及び第二端子電極5,7と基板に形成された配線との接続性が向上する。
電極部分5a,7a同士の、素体2の長手方向での間隔は、電極部分5a,7aの、素体2の長手方向での幅よりも小さく設定されている。これにより、第一端子電極5に接続される配線と、第二端子電極7に接続される配線と、がより一層近づけられて位置することとなり、ESLを大幅に低減することが可能となる。
積層コンデンサC1では、素体2の第三及び第四側面2e,2fが露出しており、これらの第三及び第四側面2e,2fには、端子電極5,7が配置されない。したがって、積層コンデンサC1の、素体2の長手方向での長さが増加することはない。素体2の第二主面2bが露出しており、この第二主面2bには、端子電極5,7が配置されない。したがって、積層コンデンサC1の、素体2の高さ方向での長さが増加することはない。これらの結果、積層コンデンサC1の小型化及び低背化を容易に図ることができる。
積層コンデンサC1は、図6に示されるように、基板31に埋め込まれて実装される。すなわち、積層コンデンサC1は、基板31に内蔵される。図6は、本実施形態に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。
基板31は、複数の絶縁層33が積層されることにより構成されている。絶縁層33は、セラミック又は樹脂などの絶縁性材料からなり、接着などにより互いに一体化されている。
積層コンデンサC1は、基板31に形成された収容部31aに配置されており、収容部31aに充填された樹脂34により、基板31に対して固定されている。これにより、積層コンデンサC1が、基板31内に埋め込まれる。積層コンデンサC1は、基板31の表面に配置された電極35,37と、ビア導体36,38を通して、電気的に接続されている。すなわち、第一端子電極5は、ビア導体36を通して電極35と電気的に接続され、第二端子電極7は、ビア導体38を通して電極37と電気的に接続されている。
第一端子電極5の電極部分5aは、ビア導体36と接続されている。第二端子電極7の電極部分7aは、ビア導体38と接続されている。したがって、上述したように、第一端子電極5に接続されるビア導体36を流れる電流による磁界と、第二端子電極7に接続されるビア導体38を流れる電流による磁界と、が相殺され、ESLが更に低減される。
更に、電極部分5a,7a同士の、素体2の長手方向での間隔が、電極部分5a,7aの、素体2の長手方向での幅よりも小さく設定されているので、上述したように、ESLが大幅に低減される。
各電極部分5a,7aは、上述したように、素体2の長手方向での長さが比較的大きく、各電極部分5a,7aの面積が大きく設定されている。このため、電極部分5a,7aとビア導体36,38とを確実に接続することができる。
ビア導体36,38は、基板31に形成されたビアホール内に導電性金属(たとえば、Cuなど)を無電解めっきなどにより成長させることにより、形成される。ビアホールは、レーザ加工などにより、基板31の表面側から積層コンデンサC1の第一及び第二端子電極5,7の電極部分5a,7aに達するように形成される。
積層コンデンサC1では、電極部分5a,7aは、焼付電極層としての第一電極層21と、めっき層としての第二電極層23と、を有している。したがって、ビアホールに形成されるビア導体36,38と電極部分5a,7aとを確実に接続することができる。特に、ビア導体36,38がめっきにより形成される場合、ビア導体36,38と電極部分5a,7aとが、より一層確実に接続される。
次に、図7〜図9を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサC2の構成を説明する。図7は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図8は、図7におけるVIII−VIII線に沿った断面構成を説明するための図である。図9は、図7におけるIX−IX線に沿った断面構成を説明するための図である。
積層コンデンサC2も、図7〜図9に示されるように、素体2と、第一端子電極5及び第二端子電極7と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極11,13と、を備えている。
第一端子電極5は、第一主面2aに配置される電極部分5aと、第一側面2cに配置される電極部分5bと、を有している。電極部分5aの素体2の長手方向での長さと、電極部分5bの素体2の長手方向での長さと、は同等に設定されている。
第二端子電極7は、第二主面2bに配置される電極部分7aと、第二側面2dに配置される電極部分7bと、を有している。電極部分7aと電極部分7bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第二端子電極7は、第二主面2bと第二側面2dとにわたって形成されている。
電極部分7aは、第二主面2bにおける、第二側面2d寄りの端部側から第一側面2c寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分7aは、素体2を挟んで、電極部分5aと対向している。すなわち、電極部分5aと電極部分7aとは、素体2の高さ方向から見て、互いに重なる領域を有している。電極部分7aの素体2の長手方向での長さと、電極部分7bの素体2の長手方向での長さと、は同等に設定されている。
素体2の第三側面2e及び第四側面2fには、端子電極5,7は配置されていない。このため、素体2の第三側面2e及び第四側面2fは、露出している。
以上のように、本変形例においても、異極性となる第一内部電極11と第二内部電極13との間において、引出部5b,7bの間の距離が短くなる。これにより、積層コンデンサC2における電流経路が短くなり、ESLの低減を図ることができる。
第一端子電極5は、第一主面2aに配置された電極部分5aを有し、第二端子電極7は、第二主面2bに配置された電極部分7aを有している。したがって、積層コンデンサC2は、第一及び第二主面2a,2b側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、基板への内蔵が容易である。
第一及び第二端子電極5,7の各電極部分5a,7aが、第一主面2aと第二主面2bとの異なる主面に位置しているので、各電極部分5a,7aの面積を極めて大きく設定することができる。このため、基板の配線との接続性がより一層向上する。
積層コンデンサC2では、素体2の第三及び第四側面2e,2fが露出しており、これらの第三及び第四側面2e,2fには、端子電極5,7が配置されない。したがって、積層コンデンサC2の、素体2の長手方向での長さが増加することはない。この結果、積層コンデンサC2の小型化を容易に図ることができる。
積層コンデンサC2は、図10に示されるように、基板31に埋め込まれて実装される。すなわち、積層コンデンサC2は、基板31に内蔵される。図10は、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。
積層コンデンサC2は、基板31に形成された収容部31aに配置されており、収容部31aに充填された樹脂34により、基板31に対して固定されている。これにより、積層コンデンサC2が、基板31内に埋め込まれる。積層コンデンサC2は、基板31の表面に配置された電極35,37と、ビア導体36,38を通して、電気的に接続されている。すなわち、第一端子電極5は、ビア導体36を通して電極35と電気的に接続され、第二端子電極7は、ビア導体38を通して電極37と電気的に接続されている。第一端子電極5の電極部分5aは、ビア導体36と接続されている。第二端子電極7の電極部分7aは、ビア導体38と接続されている。
各電極部分5a,7aは、上述したように、その面積が極めて大きく設定されている。したがって、電極部分5a,7aとビア導体36,38とを確実に接続することができる。
次に、図11〜図14を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサC3の構成を説明する。図11は、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図12は、図11におけるXII−XII線に沿った断面構成を説明するための図である。図13は、図11におけるXIII−XIII線に沿った断面構成を説明するための図である。図14は、図11におけるXIV−XIV線に沿った断面構成を説明するための図である。
積層コンデンサC3も、図11〜図14に示されるように、素体2と、第一端子電極5及び第二端子電極7と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極11,13と、を備えている。
各第一内部電極11は、図15の(a)に示されるように、主電極部11aと、引出部11bと、引出部11cと、を含んでいる。引出部11cは、主電極部11aの一辺から延び、第三側面2eに露出している。第一内部電極11は、第一及び第三側面2c,2eに露出し、第一及び第二主面2a,2b、並びに、第二及び第四側面2d,2fには露出していない。主電極部11aと、引出部11b,11cとは、一体的に形成されている。引出部11cは、主電極部11aの第三側面2e側の端部から主電極部11aと略同じ幅で第三側面2eまで延びている。引出部11cは、その端が第三側面2eに露出し、当該露出した端部で第一端子電極5に接続されている。
各第二内部電極13は、図15の(b)に示されるように、主電極部13aと、引出部13bと、引出部13cと、を含んでいる。引出部13cは、主電極部13aの一辺から延び、第四側面2fに露出している。第二内部電極13は、第二及び第四側面2d,2fに露出し、第一及び第二主面2a,2b、並びに、第一及び第三側面2c,2eには露出していない。主電極部13aと、引出部13b,13cとは、一体的に形成されている。引出部13cは、主電極部13aの第四側面2f側の端部から主電極部13aと略同じ幅で第四側面2fまで延びている。引出部13cは、その端が第四側面2fに露出し、当該露出した端部で第二端子電極7に接続されている。
第一端子電極5は、電極部分5aと、電極部分5bと、第三側面2eに配置される電極部分5cと、を有している。電極部分5cは、電極部分5aと電極部分5bとに、素体2の対応する稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第一端子電極5は、第一主面2aと第一側面2cと第三側面2eとにわたって形成されている。
電極部分5cは、各引出部11cの第三側面2eに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部11cは、第一端子電極5に直接的に接続される。これにより、各第一内部電極11は、第一端子電極5に電気的に接続される。電極部分5cと電極部分5aとは、素体2の幅方向での長さが同じに設定されている。
第二端子電極7は、電極部分7aと、電極部分7bと、第四側面2fに配置される電極部分7cと、を有している。電極部分7cは、電極部分7aと電極部分7bとに、素体2の対応する稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第二端子電極7は、第一主面2aと第二側面2dと第四側面2fとにわたって形成されている。
電極部分7cは、各引出部13cの第四側面2fに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部13cは、第二端子電極7に直接的に接続される。これにより、各第二内部電極13は、第二端子電極7に電気的に接続される。電極部分7cと電極部分7aとは、素体2の幅方向での長さが同じに設定されている。
以上のように、本変形例においても、異極性となる第一内部電極11と第二内部電極13との間において、引出部5b,7bの間の距離が短くなる。これにより、積層コンデンサC3における電流経路が短くなり、ESLの低減を図ることができる。
積層コンデンサC3は、素体2の第一主面2a側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、基板への内蔵が容易である。積層コンデンサC3においても、第一端子電極5に接続される配線を流れる電流による磁界と、第二端子電極7に接続される配線を流れる電流による磁界と、が相殺され、ESLを更に低減することが可能である。
積層コンデンサC3では、素体2の第二主面2bが露出しており、この第二主面2bには、端子電極5,7が配置されない。したがって、積層コンデンサC3の、素体2の高さ方向での長さが増加することはない。これらの結果、積層コンデンサC3の低背化を容易に図ることができる。
積層コンデンサC3では、第一端子電極5が第三側面2eに配置された電極部分5cを有し、第二端子電極7が第四側面2fに配置された電極部分7cを有している。これにより、第一端子電極5と素体2との接触面積が比較的大きくなると共に異なる3面2a,2c,2eにおいて第一端子電極5と素体2とが接続されるため、第一端子電極5と素体2との接続強度が向上する。同様に、第二端子電極7と素体2との接触面積が比較的大きくなると共に異なる3面2a,2d,2fにおいて第二端子電極7と素体2とが接続されるため、第二端子電極7と素体2との接続強度が向上する。
次に、図16〜図18を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサC4の構成を説明する。図16は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図17は、図16におけるXVII−XVII線に沿った断面構成を説明するための図である。図18は、図16におけるXVIII−XVIII線に沿った断面構成を説明するための図である。
積層コンデンサC4も、図16〜図18に示されるように、素体2と、第一端子電極5及び第二端子電極7と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極11,13と、を備えている。
第一端子電極5は、第一主面2aに配置される電極部分5aと、第一側面2cに配置される電極部分5bと、第三側面2eに配置される電極部分5cと、を有している。電極部分5aの素体2の長手方向での長さは、電極部分5bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
第二端子電極7は、第二主面2bに配置される電極部分7aと、第二側面2dに配置される電極部分7bと、第四側面2fに配置される電極部分7cと、を有している。第二端子電極7は、第二主面2bと第二側面2dと第四側面2fとにわたって形成されている。電極部分7aの素体2の長手方向での長さは、電極部分7bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
以上のように、本変形例においても、異極性となる第一内部電極11と第二内部電極13との間において、引出部5b,7bの間の距離が短くなる。これにより、積層コンデンサC4における電流経路が短くなり、ESLの低減を図ることができる。
積層コンデンサC4は、第一及び第二主面2a,2b側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、基板への内蔵が容易である。また、各電極部分5a,7aの面積を極めて大きく設定することができる。このため、基板の配線との接続性がより一層向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
第一及び第二内部電極11,13の形状は、上述した実施形態及び変形例における形状に限られない。たとえば、図19の(a)及び(b)に示されるように、引出部11b,13bの、素体2の長手方向での長さが、主電極部11a,13aの、素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されていてもよい。
図20の(a)〜(d)に示されるように、第一及び第二内部電極11,13間において、引出部11b,13bの位置が変更されていてもよい。この場合、積層コンデンサC1,C2は、図20の(a)〜(d)に示されたそれぞれ少なくとも2つずつの第一及び第二内部電極11,13を備える。図20の(a)に示された第一内部電極11と図20の(b)に示された第二内部電極13とが、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向で隣り合うように配置されることにより、主電極部11a,13aに流れる電流の向き(図中、矢印で示される方向)が逆方向となり、ESLを低減することができる。同様に、図20の(c)に示された第一内部電極11と図20の(d)に示された第二内部電極13とが、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向で隣り合うように配置されることにより、主電極部11a,13aに流れる電流の向き(図中、矢印で示される方向)が逆方向となり、ESLを低減することができる。
第一及び第二端子電極5,7の形状も、上述した実施形態及び変形例における形状に限られない。たとえば、図21に示されるように、第一端子電極5は、第一側面2cと隣り合う4つの面2a,2b,2e,2fにわたって形成された電極部分5dを更に有していてもよい。電極部分5dは、各面2a,2b,2e,2fにおける第一側面2c側の縁に沿って配置されており、他の電極部分5a,5bと一体的に形成されている。同様に、第二端子電極7は、第二側面2dと隣り合う4つの面2a,2b,2e,2fにわたって形成された電極部分7dを更に有していてもよい。電極部分7dは、各面2a,2b,2e,2fにおける第二側面2d側の縁に沿って配置されており、他の電極部分7a,7bと一体的に形成されている。電極部分5d,7dの、素体2の幅方向での長さは、電極部分5a,7aの、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
第一及び第二端子電極5,7が、電極部分5d,7dを更に有することにより、第一及び第二端子電極5,7と素体2との接続強度が向上する。電極部分5d,7dの、素体2の幅方向での長さは、電極部分5a,7aの、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されているので、第一及び第二端子電極5,7と素体2との接触面積が必要以上に大きくなるのが抑制され、素体2に各端子電極5,7を形成した際に生じる応力が減少し、素体2にクラックなどの構造欠陥が生じるのを防ぐことができる。
図22に示されるように、第一端子電極5は、第一側面2cと隣り合う3つの面2b,2e,2fにわたって形成された電極部分5eを更に有していてもよい。電極部分5eは、各面2b,2e,2fにおける第一側面2c側の縁に沿って配置されており、他の電極部分5a,5bと一体的に形成されている。同様に、第二端子電極7は、第二側面2dと隣り合う3つの面2a,2e,2fにわたって形成された電極部分7eを更に有していてもよい。電極部分7eは、各面2a,2e,2fにおける第二側面2d側の縁に沿って配置されており、他の電極部分7a,7bと一体的に形成されている。電極部分5e,7eの、素体2の幅方向での長さは、電極部分5a,7aの、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
第一及び第二端子電極5,7が、電極部分5e,7eを更に有することにより、第一及び第二端子電極5,7と素体2との接続強度が向上する。電極部分5e,7eの、素体2の幅方向での長さは、電極部分5a,7aの、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されているので、上述したように、素体2にクラックなどの構造欠陥が生じるのを防ぐことができる。
素体2に生じる応力は、第一及び第二端子電極5,7が、焼付電極層を含んでいる場合、顕著に生じ易い。したがって、第一及び第二端子電極5,7が焼付電極層としての第一電極層21を含んでいる、図21及び図22に示された変形例において、特に、有効である。積層コンデンサC3,C4においても、第一及び第二端子電極5,7が、上述した電極部分5d,5e,7d,7eに対応する電極部分を有していてもよい。
図6では、積層コンデンサC1が基板31に埋め込まれて実装されているが、積層コンデンサC3が基板31に埋め込まれて実装されていてもよい。図10では、積層コンデンサC2が基板31に埋め込まれて実装されているが、積層コンデンサC4が基板31に埋め込まれて実装されていてもよい。
2…素体、2a…第一主面、2b…第二主面、2c…第一側面、2d…第二側面、2e…第三側面、2f…第四側面、5…第一端子電極、5a〜5e…電極部分、7…第二端子電極、7a〜7e…電極部分、9…誘電体層、11…第一内部電極、11a…主電極部、11b,11c…引出部、13…第二内部電極、13a…主電極部、13b,13c…引出部、C1〜C4…積層コンデンサ。

Claims (6)

  1. 長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、前記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第一内部電極と接続される第一端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第二内部電極と接続される第二端子電極と、を備え、
    前記複数の第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて前記第一側面に露出する引出部と、を有し、
    前記複数の第二内部電極は、前記第一内部電極の前記主電極部と前記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて前記第二側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第一端子電極は、前記第一側面に配置され且つ前記複数の第一内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、
    前記第二端子電極は、前記第二側面に配置され且つ前記複数の第二内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、前記第一主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有することを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記第一端子電極の前記第一主面に配置される前記電極部分は、前記第三側面側に位置し、
    前記第二端子電極の前記第一主面に配置される前記電極部分は、前記第四側面側に位置しており、
    前記第一端子電極と前記第二端子電極との、前記第一主面に配置される前記電極部分同士は、前記長手方向で離間していることを特徴とする請求項1に記載の積層コンデンサ。
  3. 前記第一端子電極と前記第二端子電極との、前記第一主面に配置される前記電極部分同士の前記長手方向での間隔は、前記第一主面に配置される前記電極部分の前記長手方向での幅よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の積層コンデンサ。
  4. 前記第一端子電極は、前記第三側面に配置され且つ前記幅方向での長さが前記第一主面に配置される前記電極部分の前記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有し、
    前記第二端子電極は、前記第四側面に配置され且つ前記幅方向での長さが前記第一主面に配置される前記電極部分の前記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  5. 長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、前記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第一内部電極と接続される第一端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第二内部電極と接続される第二端子電極と、を備え、
    前記複数の第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて前記第一側面に露出する引出部と、を有し、
    前記複数の第二内部電極は、前記第一内部電極の前記主電極部と前記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて前記第二側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第一端子電極は、前記第一側面に配置され且つ前記複数の第一内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、
    前記第二端子電極は、前記第二側面に配置され且つ前記複数の第二内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、前記第二主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有することを特徴とする積層コンデンサ。
  6. 前記第一端子電極は、前記第三側面に配置され且つ前記幅方向での長さが前記第一主面に配置される前記電極部分の前記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有し、
    前記第二端子電極は、前記第四側面に配置され且つ前記幅方向での長さが前記第二主面に配置される前記電極部分の前記幅方向での長さよりも小さい電極部分を更に有することを特徴とする請求項5に記載の積層コンデンサ。
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