JP2014207337A - 半導体装置 - Google Patents

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明 松本
康志 副島
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剛 江田
裕之 宇都宮
Hiroyuki Utsunomiya
裕之 宇都宮
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Abstract

【課題】半導体装置の信頼性を向上する。【解決手段】例えば、図12に示すように、パッドPD上の一部をポリイミド樹脂膜PIで覆う被覆領域と、ポリイミド樹脂膜PIに形成された開口部OP1から露出するパッドPDの露出領域とを形成し、このパッドPDの露出領域上から被覆領域であるポリイミド樹脂膜PI上に乗り上げて延在する柱状のバンプ電極BMP1を設ける。これにより、柱状のバンプ電極BMP1の底面積を大きくすることができる。この結果、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの接合強度を大幅に向上させることができる。【選択図】図12

Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば、突起電極を有する半導体装置に適用して有効な技術に関する。
米国特許第7902679号(特許文献1)には、パッドを覆うポリイミド樹脂膜に開口部を形成し、開口部を介して、開口部上に形成されたバンプ電極とパッドとを電気的に接続する構成が記載されている。このとき、平面視において、開口部は、バンプ電極に内包されるように形成されているとしている。
米国特許第7358174号(特許文献2)には、平面視において、パッドを内包するように開口部が形成されており、開口部から露出するパッドの表面領域の一部上にバンプ電極が形成されている構成が記載されている。
国際公開第2010/035688号(特許文献3)には、パッドに形成されたプローブ痕が絶縁膜で覆われており、パッド上に形成されるバンプ電極がプローブ痕と直接接触しない構成が記載されている。
米国特許第7902679号 米国特許第7358174号 国際公開第2010/035688号
半導体装置の一実装形態として、半導体チップのパッド上に形成されたバンプ電極によって、半導体チップを実装基板上に実装する形態が存在する。この実装形態は、例えば、フリップチップ接続と呼ばれる。このようなフリップチップ接続では、バンプ電極の微細化に伴って、接続強度や熱サイクル耐性が劣化する。このことから、例えば、バンプ電極の微細化を推進しながらも、バンプ電極とパッドとの間の金属接合面積を増大させることが必要と考えられる。
ところが、パッドには、テスト工程での針当てによって生じるプローブ痕か形成される。したがって、バンプ電極とパッドとの間の金属接合面積を増大させるために、プローブ痕が形成されている領域にまでバンプ電極を形成すると、かえって、プローブ痕に起因した強度低下が懸念される。このため、プローブ痕を避けつつ、バンプ電極とパッドとの接続面積を増大させて、バンプ電極とパッドとの接続強度を確保することが望まれている。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における半導体装置は、第1方向に延在する第1辺と、第1方向と交差する第2方向に延在する第2辺と、を有する矩形形状の半導体チップに形成された複数のパッドを備える。ここで、複数のパッドのそれぞれ上には、プローブ痕を覆うように表面領域の一部上に形成された保護膜と、保護膜から露出する表面領域の他部上から保護膜上に乗り上げ、かつ、第2方向に延在する突起電極と、が形成されている。
一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上することができる。
本発明者が検討した半導体チップの外観構成を示す上面図である。 本発明者が検討した第1関連技術における半導体装置の構成を示す側面図である。 第2関連技術における半導体チップの平面構成を示す図である。 第2関連技術における半導体装置の構成を示す側面図である。 半田からなる半球状のバンプ電極のサイズを小さくして、このバンプ電極を配線基板上に搭載する状態を示す断面図である。 柱状のバンプ電極を配線基板上に搭載する状態を示す部分断面図である。 第2関連技術で使用される柱状のバンプ電極の第1構成例を示す平面図である。 図7のA−A線で切断した断面図である。 第2関連技術で使用される柱状のバンプ電極の第2構成例を示す平面図である。 図9のA−A線で切断した断面図である。 熱サイクル試験による温度変化によって、半導体チップの中央部から外側へ放射状に向かう方向に引張応力と圧縮応力が繰り返しかかる様子を示す図である。 実施の形態1における半導体チップの一部を拡大して示す図である。 図12のA−A線で切断した断面図である。 図12のB−B線で切断した断面図である。 図12のC−C線で切断した断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す平面図である。 (a)は、図16のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図16のB−B線で切断した断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程を示す平面図である。 (a)は、図18のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図18のB−B線で切断した断面図である。 図18に続く半導体装置の製造工程を示す平面図である。 (a)は、図20のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図20のB−B線で切断した断面図である。 図20に続く半導体装置の製造工程を示す平面図である。 (a)は、図22のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図22のB−B線で切断した断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程を示す平面図である。 (a)は、図24のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図24のB−B線で切断した断面図である。 (a)は、図25の(a)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図であり、(b)は、図25の(b)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 (a)は、図26の(a)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図であり、(b)は、図26の(b)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 (a)は、図27の(a)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図であり、(b)は、図27の(b)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 (a)は、図28の(a)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図であり、(b)は、図28の(b)に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の変形例1における半導体チップの一部領域を拡大して示す平面図である。 図30のA−A線で切断した断面図である。 実施の形態1の変形例2における半導体チップの一部領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態2における半導体チップの一部領域を拡大して示す平面図である。 図33のA−A線で切断した断面図である。 実施の形態2の変形例1における半導体チップの一部領域を拡大して示す平面図である。 図35のA−A線で切断した断面図である。 実施の形態2の変形例2における半導体チップの一部領域を拡大して示す平面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
<第1関連技術の説明>
例えば、半導体装置は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体素子と多層配線を形成した半導体チップと、この半導体チップを覆うように形成されたパッケージから形成されている。パッケージには、(1)半導体チップに形成されている半導体素子と外部回路とを電気的に接続するという機能や、(2)湿度や温度などの外部環境から半導体チップを保護し、振動や衝撃による破損や半導体チップの特性劣化を防止する機能がある。さらに、パッケージには、(3)半導体チップのハンドリングを容易にするといった機能や、(4)半導体チップの動作時における発熱を放散し、半導体素子の機能を最大限に発揮させる機能なども合わせ持っている。このような機能を有するパッケージには様々な種類が存在する。
まず、本発明者が検討した第1関連技術について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明者が検討した第1関連技術における半導体チップCHPの外観構成を示す上面図である。図1に示すように、半導体チップCHPは矩形形状をしており、半導体チップCHPの表面全体にわたって突起電極であるバンプ電極BMPが形成されている。すなわち、第1関連技術において、半導体チップCHPの表面には、行列状にバンプ電極が形成されている。このバンプ電極は、外部接続端子として機能する。このように構成されている半導体チップCHPをパッケージングすることにより、本発明者が検討した第1関連技術における半導体装置を得ることができる。
図2は、本発明者が検討した第1関連技術における半導体装置の構成を示す側面図である。図2に示すように、本発明者が検討した半導体装置は、配線基板WBを有し、この配線基板WBの裏面(下面)に複数の半田ボールSBが形成されている。一方、配線基板WBの表面(上面)には、半導体チップCHPが搭載されている。このとき、半導体チップCHPに形成されている複数のバンプ電極BMPが、配線基板WBの表面に形成されている端子(図示せず)と電気的に接続されるように、半導体チップCHPが配線基板WB上に配置されている。
そして、半導体チップCHPと配線基板WBの間に形成される隙間には、封止用樹脂であるアンダーフィルUFが充填されている。このアンダーフィルUFは、エポキシ樹脂である場合が多く、半導体チップCHPと配線基板WBとの接続信頼性を確保するために使用されている。
このように構成されている第1関連技術における半導体装置によれば、半導体チップCHPの表面全体にアレイ状にバンプ電極BMPが形成されているため、半導体チップCHPのサイズを大きくしなくても多数のバンプ電極BMPを配置できる利点がある。
一方、半導体チップCHPを搭載する配線基板WBにおいては、個々のバンプ電極BMPと電気的に接続する配線が形成される。ところが、バンプ電極BMPが半導体チップCHPにアレイ状に形成されている場合、この配線の引き回しが複雑になり、多層配線を使用する必要がある。このことから、第1関連技術では、配線基板WBの厚さが厚くなる結果、半導体装置の薄板化を図ることが困難になる。また、配線基板WB内に形成される配線構造が複雑になるため、配線基板WBの製造コストが上昇することも懸念される。
<第2関連技術の説明>
そこで、以下に示すような第2関連技術が存在する。図3は、第2関連技術における半導体チップCHP1の平面構成を示す図である。図3において、第2関連技術における半導体チップCHP1は、x方向に延在する第1辺S1と、y方向に延在する第2辺S2とを有する矩形形状をしている。そして、例えば、x方向に延在する第1辺S1に沿って複数のバンプ電極BMP1が配置されているとともに、y方向に延在する第2辺S2に沿って複数のバンプ電極BMP1が配置されている。つまり、第2関連技術では、半導体チップCHP1の外周に沿って、複数のバンプ電極BMP1が配置されていることになる。
この点において、図1に示す第1関連技術における半導体チップCHPと異なり、図3に示す第2関連技術における半導体チップCHP1では、複数のバンプ電極BMP1が行列状に配置されているのではなく、半導体チップCHP1の第1辺S1および第2辺S2に沿って配置されていることになる。
図4は、第2関連技術における半導体装置の構成を示す側面図である。図4に示すように、第2関連技術における半導体装置は、配線基板WB1を有し、この配線基板WB1の裏面(下面)に複数の半田ボールSBが形成されている。一方、配線基板WB1の表面(上面)には、半導体チップCHP1が搭載されている。このとき、半導体チップCHP1に形成されている複数のバンプ電極BMP1が、配線基板WB1の表面に形成されている端子(図示せず)と電気的に接続されるように、半導体チップCHP1が配線基板WB1上に配置されている。そして、第2関連技術における半導体装置でも、半導体チップCHP1と配線基板WB1の間に形成される隙間には、封止用樹脂であるアンダーフィルUFが充填されている。
このように構成されている第2関連技術における半導体装置によれば、半導体チップCHP1の表面全体にアレイ状に複数のバンプ電極BMP1が配置されているのではなく、半導体チップCHP1の第1辺S1および第2辺S2に沿って配置されている。
このため、半導体チップCHP1を搭載する配線基板WB1において、これらのバンプ電極BMP1と電気的に接続される配線の引き回しが単純化されることになる。すなわち、第2関連技術においては、図3に示すように、半導体チップCHP1の外周部にだけバンプ電極BMP1が存在し、半導体チップCHP1の中央部には、バンプ電極BMP1が存在しない。したがって、第2関連技術では、外周部に形成されたバンプ電極BMP1と接続する配線だけを形成すればよく、外周部に形成されたバンプ電極BMP1と接続する配線を回避するために、中央部に形成されたバンプ電極BMPと接続する配線の複雑な引き回しが不要となる。
この結果、第2関連技術においては、第1関連技術のように、複雑な配線の引き回しに対応して、多数の多層配線を配線基板WB1に形成する必要がなくなる。このことから、第2関連技術によれば、配線構造が簡素化されるため、配線基板WB1の厚さを薄くすることができ、これによって、半導体装置の薄板化を容易に実現することが可能となる。
さらに、配線基板WB1内に形成される配線構造が単純化されることから、配線基板WB1の製造コストの上昇も抑制することができる。
ただし、第1関連技術における半導体チップCHPでは、表面全体にバンプ電極BMPが配置されているのに対し、第2関連技術における半導体チップCHP1では、半導体チップCHP1の第1辺S1および第2辺S2に沿ってだけバンプ電極が配置されている。
したがって、第2関連技術における半導体チップCHP1では、第1関連技術における半導体チップCHPに形成されているバンプ電極BMPの数と同等のバンプ電極BMP1を形成する場合、第1関連技術に比べて、バンプ電極の形成領域が限られていることになるため、必然的に、第2関連技術における個々のバンプ電極BMP1のサイズは、第1関連技術における個々のバンプ電極BMPのサイズよりも小さくする必要がある。
このことから、第2関連技術で使用されるバンプ電極BMP1は、例えば、図2に示す半球状の半田からなるバンプ電極BMPではなく、図4に示すような柱状からなるバンプ電極BMP1から構成される。以下に、この理由について説明する。
図5は、半田からなる半球状のバンプ電極BMPのサイズを小さくして、このバンプ電極BMPを配線基板WB1上に搭載する状態を示す断面図である。図5に示すように、配線基板WB1上には端子TE1が形成されており、この端子TE1上にバンプ電極BMPが搭載される。このバンプ電極BMPは、例えば、窒化シリコン膜からなる表面保護膜PASに形成された開口部OPに形成されており、バンプ電極BMPは、開口部OPから露出するパッドPD上に形成されている。そして、このパッドPDは、層間絶縁膜IL上に形成されている。
このとき、半球状のバンプ電極BMPの大きさを小さくすると、それとともに、半導体チップと配線基板WB1との間との隙間であるスタンドオフA1も小さくなってしまう。このように半導体チップと配線基板WB1との間のスタンドオフA1が狭くなると、隙間に充填されるアンダーフィルの充填性が低下し、アンダーフィル内にボイド(気泡)を生じる場合がある。アンダーフィル内にボイドが生じると、ボイド内に水分が侵入し、実装基板に半田実装する際の高温リフロー(例えば240〜260℃程度)によりボイド内の水分が膨張し、ボイドを起点にアンダーフィル内にクラックが発生する場合がある。さらに、バンプ電極BMPにボイドが隣接した場合、ボイド内に水分が侵入することにより、バンプ電極BMPと端子TE1との接続部が腐食を起こし、半導体チップと配線基板WB1との接続信頼性が低下するおそれがある。また、スタンドオフA1が小さくなると、後工程における組立の難易度が上昇し、何らの対策を施さなければ、組立工程における不良(初期不良)が増加することも懸念される。つまり、図1に示す半導体チップCHPに形成されている半球状のバンプ電極BMPを、単に、小さくしただけでは、半導体チップと配線基板WB1との間とのスタンドオフA1が小さくなり、半導体装置の不良の増加や信頼性低下を招くことになる。
そこで、第2関連技術では、図5に示すような半球状のバンプ電極BMPではなく、図6に示すような柱状のバンプ電極BMP1を採用している。図6は、柱状のバンプ電極BMP1を配線基板WB1上に搭載する状態を示す部分断面図である。図6に示すように、配線基板WB1上には端子TE1が形成されており、この端子TE1上に柱状からなるバンプ電極BMP1が搭載される。このバンプ電極BMP1は、例えば、銅(Cu)からなる柱状部と、この柱状部上に形成された半田からなる接続部とから構成される。別の表現をすると、柱状のバンプ電極BMP1は、半田からなる第1部分とその第1部分の融点よりも高い融点を有する第2部分(銅)とで構成されているともいえる。この柱状のバンプ電極BMP1は、例えば、窒化シリコン膜からなる表面保護膜PASに形成された開口部OPに形成されており、柱状のバンプ電極BMP1は、開口部OPから露出するパッドPD上に形成されている。そして、このパッドPDは、層間絶縁膜IL上に形成されている。
このように構成されている柱状のバンプ電極BMP1では、バンプ電極BMP1の大きさを小さくしても、銅からなる柱状部によって、半導体チップと配線基板WB1との間の隙間であるスタンドオフA2が、図5に示す半球状のバンプ電極BMPで接続した時のスタンドオフA1に比べて小さくならない(A2>A1)。つまり、柱状のバンプ電極BMP1は、半田からなる第1部分と、その第1部分(半田)の融点よりも高い融点を有する第2部分(銅)とで構成されている。この場合、半導体チップを配線基板WB1上に実装し、半導体チップのバンプ電極BMP1と配線基板WB1上の端子TE1とを、バンプ電極BMP1の第1部分である半田を高温(例えば240〜260℃程度)で溶融させて電気的に接続する。このとき、柱状のバンプ電極BMP1の第2部分である銅の融点は、第1部分である半田の融点よりも高いので、高温にした時に溶融することはない。したがって、半導体チップと配線基板WB1との間の隙間であるスタンドオフA2が、バンプ電極BMP1の第2部分の高さよりも小さくなることはない。
この結果、図6に示すような柱状のバンプ電極BMP1を使用する場合、バンプ電極BMP1自体の大きさを小さくしても、スタンドオフA2を確保できるので、アンダーフィルの充填性の低下や、半導体チップと配線基板WB1との接続信頼性の低下を抑制することができる。このことから、第2関連技術における半導体チップCHP1では、例えば、図4に示すように、柱状のバンプ電極BMP1を使用している。
<第2関連技術におけるバンプ電極の構成例>
次に、第2関連技術で使用される柱状のバンプ電極BMP1の構成例について説明する。図7は、第2関連技術で使用される柱状のバンプ電極BMP1の第1構成例を示す平面図である。図7に示すように、第1構成例では、矩形形状をしたパッドPDが配置されており、このパッドPDを覆うように、図示しないポリイミド樹脂膜が形成されている。このとき、パッドPDに形成されているプローブ痕PTCは、ポリイミド樹脂膜で覆われている。そして、パッドPD上のポリイミド樹脂膜には、開口部OP1が設けられており、この開口部OP1を介して、パッドPDと接続されるバンプ電極BMP1が配置されている。
図8は、図7のA−A線で切断した断面図である。図8に示すように、パッドPDの表面を露出するように表面保護膜PASが形成されており、露出するパッドPDの表面上および表面保護膜PAS上にポリイミド樹脂膜PIが形成されている。そして、ポリイミド樹脂膜PIには、開口部OP1が形成されており、この開口部OP1の底部は、パッドPDの表面に達している。さらに、第1構成例では、開口部OP1から露出するパッドPDの表面上からポリイミド樹脂膜PI上に、バリア導体膜BFが形成され、このバリア導体膜BF上に銅膜CFが形成されている。また、銅膜CF上には、ニッケル膜NFが形成され、このニッケル膜NF上に錫−銀合金膜SAが形成されている。これにより、第1構成例では、開口部OP1を介して、パッドPD上に、バリア導体膜BF、銅膜CF、ニッケル膜NFおよび錫−銀合金膜SAからなる柱状のバンプ電極BMP1が形成されている。
続いて、図9は、第2関連技術で使用される柱状のバンプ電極BMP1の第2構成例を示す平面図である。図9に示すように、第2構成例では、矩形形状をしたパッドPDが配置されており、このパッドPDを囲むように、図示しないポリイミド樹脂膜が形成されている。そして、ポリイミド樹脂膜PIには、パッドPDを内包する開口部OP1が形成されており、パッドPD全体が開口部OP1から露出している。このため、パッドPDに形成されているプローブ痕PTCは、開口部OP1から露出し、さらに、パッドPD上には、バンプ電極BMP1が形成されている。
図10は、図9のA−A線で切断した断面図である。図10に示すように、パッドPDの表面を露出するように表面保護膜PASが形成されており、表面保護膜PAS上にポリイミド樹脂膜PIが形成されている。そして、ポリイミド樹脂膜PIには、開口部OP1が形成されており、この開口部OP1のサイズは、表面保護膜PASから露出するパッドPDの表面よりも大きくなっている。さらに、第2構成例では、パッドPDの表面上に、バリア導体膜BFが形成され、このバリア導体膜BF上に銅膜CFが形成されている。また、銅膜CF上には、ニッケル膜NFが形成され、このニッケル膜NF上に錫−銀合金膜SAが形成されている。これにより、第2構成例では、開口部OP1に内包されるパッドPD上に、バリア導体膜BF、銅膜CF、ニッケル膜NFおよび錫−銀合金膜SAからなる柱状のバンプ電極BMP1が形成されている。
<第2関連技術に存在する改善の余地>
以上のように、第2関連技術で使用される柱状のバンプ電極BMP1には、第1構成例や第2構成例で示したバンプ電極BMP1が存在するが、本発明者が検討したところ、これらのバンプ電極BMP1を使用した半導体装置では、半導体装置の信頼性を向上する観点から改善の余地が存在することが判明した。以下に、この点について説明する。
例えば、第2関連技術では、図4に示すように、半導体チップCHP1と配線基板WB1との接続に柱状のバンプ電極BMP1が使用される。なぜなら、第2関連技術では、半導体チップCHP1の表面全体ではなく、外周部に沿ってだけバンプ電極BMP1が配置されるため、個々のバンプ電極BMP1を微細化する必要がある一方、スタンドオフも確保する必要があるからである。すなわち、第2関連技術では、スタンドオフを確保しながら、微細化に対応するため、柱状のバンプ電極BMP1が使用される。
ところが、微細化された柱状のバンプ電極BMP1を使用する場合、熱サイクル耐性が劣化することが判明した。具体的には、熱サイクル試験による温度変化によって、図11に示すように、半導体チップCHP1の中央部から外側へ放射状に向かう方向に引張応力と圧縮応力が繰り返しかかることになる。この結果、この引張応力と圧縮応力との繰り返しによって、パッドPDとバンプ電極BMP1との間に大きな負荷がかかり、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度が低下するのである。
特に、柱状のバンプ電極BMP1では、パッドPDと接触するバンプ電極BMP1の底面積に比べて、スタンドオフを確保するため、バンプ電極BMPの高さが比較的高くなっている。このことから、引張応力と圧縮応力が繰り返し印加されると、バンプ電極BMP1の底面積に加わる負荷が大きくなる傾向があり、これによって、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下が顕在化しやすくなると考えられる。さらには、柱状のバンプ電極BMP1では、構成材料に銅を使用しており、銅は半田に比べて硬いため、バンプ電極BMP1自体の変形によって、応力を吸収する効果が薄れる。このことからも、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下が引き起こされやすくなるものと考えられる。すなわち、柱状のバンプ電極BMP1を使用する場合には、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下を抑制する観点から改善の余地が存在するのである。
具体的に、図7および図8に示す第1構成例では、ポリイミド樹脂膜PIに設けられた開口部OP1のサイズが小さくなっており、これによって、バンプ電極BMP1とパッドPDとの接合面積が小さくなっている。また、図8に示すように、第1構成例のバンプ電極BMP1は、ポリイミド樹脂膜PIと直接接触している。この場合、熱サイクル試験による温度変化が加わると、ポリイミド樹脂膜PIの線膨張係数とバンプ電極BMP1との線膨張係数の相違から、熱サイクル試験による温度変化に起因する応力がバンプ電極BMP1とポリイミド樹脂膜PIの接触領域に加わりやすくなり、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下を助長することになると考えられる。したがって、上述した第1構成例では、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下を抑制する観点から改善の余地が存在することがわかる。
一方、図9および図10に示す第2構成例においては、パッドPD全体がポリイミド樹脂膜PIに形成された開口部OP1から露出しているため、パッドPD上に形成するバンプ電極BMP1のサイズを大きくして、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度を向上させることができると考えられる。ところが、パッドPDには、プローブ針を押し当てて電気的特性検査が実施されるため、このプローブ針を押し当てることによりプローブ痕PTCが形成される。したがって、パッドPDとバンプ電極BMP1との接合強度を向上させるために、バンプ電極BMP1をプローブ痕PTCと平面的に重なる領域まで延在させると、かえってプローブ痕PTCに起因する凹凸形状によって、パッドPDとバンプ電極BMP1の接合強度が低下するおそれが顕在化すると考えられる。したがって、第2構成例においては、バンプ電極BMP1とパッドPDとの接合面積が、プローブ痕PTCによって制限されることになる。このことから、上述した第2構成例においても、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下を抑制する観点から改善の余地が存在することがわかる。
以上のことから、第1構成例および第2構成例を採用する現状の第2関連技術には、パッドPDとバンプ電極BMP1との間の接合強度の低下を抑制して、半導体装置の信頼性を向上する観点から、改善の余地が存在することがわかる。そこで、本実施の形態1では、上述した第2関連技術に存在する改善の余地に対する工夫を施している。以下に、この工夫を施した本実施の形態1における技術的思想について説明することにする。
<実施の形態1における半導体装置の構成>
まず、本実施の形態1における半導体チップCHP1も、図3に示す第2関連技術と同様に、半導体チップCHP1は、x方向に延在する第1辺S1と、y方向に延在する第2辺S2とを有する矩形形状をしている。そして、例えば、x方向に延在する第1辺S1に沿って複数のバンプ電極BMP1が配置されているとともに、y方向に延在する第2辺S2に沿って複数のバンプ電極BMP1が配置されている。つまり、本実施の形態1においても、半導体チップCHP1の外周に沿って、複数のバンプ電極BMP1が配置されていることになる。
また、図4に示す第2関連技術と同様に、本実施の形態1における半導体装置は、配線基板WB1を有し、この配線基板WB1の裏面に複数の半田ボールSBが形成されている。一方、配線基板WB1の表面には、半導体チップCHP1が搭載されている。このとき、半導体チップCHP1に形成されている複数のバンプ電極BMP1が、配線基板WB1の表面に形成されている端子と電気的に接続されるように、半導体チップCHP1が配線基板WB1上に配置されている。そして、本実施の形態1における半導体装置でも、半導体チップCHP1と配線基板WB1の間に形成される隙間には、封止用樹脂であるアンダーフィルUFが充填されている。
次に、図12は、本実施の形態1における半導体チップCHP1の一部を拡大して示す図である。図12に示すように、半導体チップCHP1の第1辺S1に沿って複数のパッドPDがx方向に並んで配置されている。例えば、図12では、第1辺S1に沿ってx方向に3つのパッドPDが並んで配置されている様子が示されている。
そして、複数のパッドPDのそれぞれは、x方向に並行する一対の短辺SSと、y方向に並行する一対の長辺LSと、を有する長方形形状をしている。すなわち、短辺SSの長さをW1とし、長辺の長さをW2とした場合、複数のパッドPDのそれぞれにおいては、W1<W2の関係が成立する長方形の形状をしていることになる。
このとき、平面視において、一対の短辺SSと一対の長辺LSで囲まれた領域がパッドPDの表面領域SRを構成しており、この表面領域SRには、電気的特性検査工程でプローブ針をパッドPDに押し当てた際に形成されるプローブ痕PTCが形成されている。この表面領域SRは、パッドPD上に形成された表面保護膜PASから露出している領域である。具体的には、パッドPD上に形成された表面保護膜PASに開口部OPが形成されており、この開口部OPから露出するパッドPDの表面が表面領域SRとなっている。
続いて、複数のパッドのそれぞれ上には、プローブ痕PTCを覆うように表面領域SRの一部上に保護膜であるポリイミド樹脂膜PIが形成されている。具体的には、複数のパッドPDが形成された半導体チップCHP1上にポリイミド樹脂膜PIが形成されており、このポリイミド樹脂膜PIに開口部OP1が形成されている。このとき、開口部OP1は、半導体チップCHP1の第1辺S1に沿ってx方向に延在するように形成されている。すなわち、開口部OP1は、複数のパッドPDに跨るように形成されており、この開口部OP1から、個々のパッドPDの他部が露出している。このことから、本実施の形態1においては、ポリイミド樹脂膜PIは、個々のパッドPDの一部を覆い、かつ、個々のパッドPDの他部を露出しながら、x方向に並んで配置されている複数のパッドPDにわたって一体的に形成されているということができる。このとき、本実施の形態1においては、パッドPDを構成する一対の短辺のうちの一方の短辺は、ポリイミド樹脂膜PIで覆われており、一対の短辺のうちの他方の短辺は、ポリイミド樹脂膜PIから露出している。
次に、図12に示すように、複数のパッドPDのそれぞれ上には、ポリイミド樹脂膜PIから露出する表面領域SRの他部上からポリイミド樹脂膜PI上に乗り上げ、かつ、y方向に延在するようにバンプ電極BMP1が形成されている。このため、平面視において、本実施の形態1におけるバンプ電極BMP1は、パッドPDに形成されているプローブ痕PTCと重なるように配置されていることになる。ただし、プローブ痕PTCは、ポリイミド樹脂膜PIで覆われており、このポリイミド樹脂膜PI上にバンプ電極BMP1の一部が形成されていることになるから、バンプ電極BMP1とプローブ痕PTCの間には、ポリイミド樹脂膜PIが介在し、これによって、バンプ電極BMP1とプローブ痕PTCが直接接触することが回避されている。
このバンプ電極BMP1は、半導体チップCHP1の第1辺S1に沿って、x方向に並んで配置されている。そして、個々のバンプ電極BMP1は、長方形形状をしている。具体的に、本実施の形態1におけるバンプ電極BMP1は、x方向に並行する一対の短辺と、y方向に延在する一対の長辺から構成されていることになる。つまり、本実施の形態1におけるバンプ電極BMP1では、y方向の長さが、x方向の長さよりも長くなっている。
そして、本実施の形態1においては、例えば、図12に示すように、平面視において、複数のパッドPDのそれぞれ上に形成されているバンプ電極BMP1は、複数のパッドPDのそれぞれに内包されている。また、本実施の形態1において、ポリイミド樹脂膜PIで覆われているパッドPDの表面領域SRの一部を被覆領域と呼び、ポリイミド樹脂膜PIに形成されている開口部OP1から露出する表面領域SRの他部を露出領域と呼ぶことにすると、パッドPDの露出領域とパッドPDの被覆領域は、y方向に並んで配置されているということになる。
続いて、図13は、図12のA−A線で切断した断面図である。図13に示すように、パッドPDを覆うように表面保護膜PASが形成されており、この表面保護膜PASに開口部OPが形成されている。これにより、パッドPDの表面は、表面保護膜PASに形成された開口部OPから露出することになる。そして、開口部OPから露出したパッドPD上には、柱状のバンプ電極BMP1が形成されている。具体的に、この柱状のバンプ電極BMP1は、開口部OPから露出するパッドPDの表面上に形成されたバリア導体膜BFと、このバリア導体膜BF上に形成された銅膜CFと、銅膜CF上に形成されたニッケル膜NFと、ニッケル膜NF上に形成された錫−銀合金膜(半田膜)SAから構成されている。この柱状のバンプ電極BMP1においては、例えば、図13に示すように、バンプ電極BMP1の高さが、バンプ電極BMP1の幅(x方向の幅)よりも大きくなっている。
ここで、本実施の形態1においては、図13に示すように、柱状のバンプ電極BMP1の幅(x方向の幅)は、表面保護膜PASに形成された開口部OPの幅(x方向の幅)よりも小さくなっており、柱状のバンプ電極BMP1が開口部OPに内包されている。このため、柱状のバンプ電極BMP1と表面保護膜PASとは、直接接触していないことになる。このことから、例えば、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップに加わった場合でも、柱状のバンプ電極BMP1と表面保護膜PASとが直接接触していないため、柱状のバンプ電極BMP1の線膨張率と、表面保護膜PASの線膨張率の相違に起因する歪(応力)の発生を抑制することができる。この結果、本実施の形態1によれば、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度の低下を抑制することができる。
図14は、図12のB−B線で切断した断面図である。図14に示すように、パッドPDの表面には、プローブ痕PTCが形成されており、プローブ痕PTCを含むパッドPDの表面領域が、表面保護膜PASに設けられた開口部OPから露出している。そして、開口部OPから露出するパッドPDの表面領域を覆うようにポリイミド樹脂膜PIが形成されており、このポリイミド樹脂膜PIによって、パッドPDの表面に形成されたプローブ痕PTCも覆われることになる。ポリイミド樹脂膜PI上には、柱状のバンプ電極BMP1が形成されている。この柱状のバンプ電極BMP1は、図13での説明と同様に、ポリイミド樹脂膜PI上に形成されたバリア導体膜BFと、このバリア導体膜BF上に形成された銅膜CFと、銅膜CF上に形成されたニッケル膜NFと、ニッケル膜NF上に形成された錫−銀合金膜SAから構成されている。
ここで、本実施の形態1では、図14に示すように、パッドPDの表面に形成されたプローブ痕PTCがポリイミド樹脂膜PIで覆われており、このポリイミド樹脂膜PI上に柱状のバンプ電極BMP1が形成されている。したがって、パッドPDの表面に形成されたプローブ痕PTCと、柱状のバンプ電極BMP1との間には、ポリイミド樹脂膜PIが介在し、プローブ痕PTCと柱状のバンプ電極BMP1が直接接触することがない。このため、本実施の形態1では、プローブ痕PTCとバンプ電極BMP1が平面的に重なるように、柱状のバンプ電極BMP1を配置しても、プローブ痕PTC上にバンプ電極BMP1が形成されることによる柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度の低下を抑制することができる。
次に、図15は、図12のC−C線で切断した断面図である。図15に示すように、パッドPDの表面には、プローブ痕PTCが形成されており、パッドPDを覆うように表面保護膜PASが形成されている。そして、この表面保護膜PASには、開口部OPが形成されており、開口部OPからプローブ痕PTCを含むパッドPDの表面が露出している。さらに、開口部OPを形成した表面保護膜PASを覆うようにポリイミド樹脂膜PIが形成されており、このポリイミド樹脂膜PIによって、パッドPDの表面に形成されているプローブ痕PTCが覆われている。また、ポリイミド樹脂膜PIには、開口部OP1が形成されており、この開口部OP1からパッドPDの表面領域の一部が露出している。ここで、ポリイミド樹脂膜PIに形成された開口部OP1から露出するパッドPDの表面領域を露出領域と呼び、ポリイミド樹脂膜PIで覆われているパッドPDの表面領域を被覆領域と呼ぶことにすると、パッドPDの被覆領域にプローブ痕PTCが形成されていることになる。一方、パッドPDの露出領域上には、柱状のバンプ電極BMP1が形成されており、この柱状のバンプ電極BMP1は、図15に示すように、パッドPDの露出領域上からポリイミド樹脂膜PI上に乗り上げ、かつ、パッドPDの被覆領域上を横方向(図12のy方向)に延在している。すなわち、本実施の形態1における柱状のバンプ電極BMP1は、パッドPDの露出領域からパッドPDの被覆領域にわたって形成されていることになる。このバンプ電極BMP1は、図13での説明と同様に、パッドPDの露出領域上からパッドPDの被覆領域であるポリイミド樹脂膜PI上にわたって形成されたバリア導体膜BFと、このバリア導体膜BF上に形成された銅膜CFと、銅膜CF上に形成されたニッケル膜NFと、ニッケル膜NF上に形成された錫−銀合金膜SAから構成されている。
ここで、本実施の形態1において、図15に示すように、柱状のバンプ電極BMP1は、パッドPDの露出領域でパッドPDと直接接触するとともに、パッドPDの被覆領域まで延在してポリイミド樹脂膜PI上にまで形成されている。この結果、本実施の形態1における柱状のバンプ電極BMP1によれば、図12に示すy方向の幅を大きくすることができ、これによって、柱状のバンプ電極BMP1の底面積を大きくすることができる。このことは、柱状のバンプ電極BMP1の接合強度が高まることを意味する。したがって、本実施の形態1によれば、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップに加わった場合でも、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度の低下を抑制することができる。
特に、本実施の形態1では、図15に示すように、プローブ痕PTCに起因する接合強度の低下を招くことなく、パッドPDに形成されたプローブ痕PTCと平面的に重なる領域までバンプ電極BMP1のサイズを大きくすることができる。なぜなら、図15に示すように、パッドPDに形成されたプローブ痕PTCは、ポリイミド樹脂膜PIで覆われており、バンプ電極BMP1は、プローブ痕PTCを覆うポリイミド樹脂膜PI上を延在するように構成されているからである。つまり、本実施の形態1では,プローブ痕PTCをポリイミド樹脂膜PIで被覆することにより、プローブ痕PTC上にバンプ電極BMP1が形成されることを回避しており、この結果、プローブ痕PTCが形成されている領域を超えて、柱状のバンプ電極BMP1を延在させることができるのである。これにより、本実施の形態1では、柱状のバンプ電極BMP1の底面積を充分に大きくすることができ、これによって、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの接合強度を大幅に向上させることができるのである。
なお、寸法の一例について説明すると、例えば、パッドPDの平面サイズは、50μm×100μmであり、開口部OPのサイズは、45μm×95μmである。また、ポリイミド樹脂膜PIに形成される開口部OP1は、開口幅(y方向の幅)が50μmのスリット形状をしており、柱状のバンプ電極BMP1のサイズは、40μm×80μmである。さらに、パッドPDの厚さは、2.08μmであり、表面保護膜PASの厚さは、1.1μmである。また、ポリイミド樹脂膜PIの厚さは、5μmである。柱状のバンプ電極BMP1を構成するバリア導体膜BFの厚さは、0.1μm、銅膜CFの厚さは、30μm、ニッケル膜NFの厚さは、3μm、錫−銀合金膜SAの厚さは、10μmである。
<実施の形態1の特徴>
本実施の形態1における第1特徴点は、例えば、図12および図15に示すように、パッドPD上の一部をポリイミド樹脂膜PIで覆う被覆領域と、ポリイミド樹脂膜PIに形成された開口部OP1から露出するパッドPDの露出領域とを形成し、このパッドPDの露出領域上から被覆領域であるポリイミド樹脂膜PI上に乗り上げて延在する柱状のバンプ電極BMP1を設ける点にある。これにより、本実施の形態1によれば、柱状のバンプ電極BMP1の底面積を大きくすることができる。この結果、本実施の形態1によれば、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの接合強度を大幅に向上させることができる。
特に、本実施の形態1では、パッドPDに形成されたプローブ痕PTCをポリイミド樹脂膜PIで覆い、このポリイミド樹脂膜PI上にまでバンプ電極BMP1を延在させることにより、パッドPDに形成されたプローブ痕PTCに直接接触することなく、プローブ痕PTCと平面的に重なる領域にまで柱状のバンプ電極BMP1を延在させることができる。つまり、本実施の形態1では、プローブ痕PTCをポリイミド樹脂膜PIで覆うことによって、パッドPDに形成されたプローブ痕PTCに関係なく、バンプ電極BMP1の幅を大きくすることができるため、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの接合強度を大幅に向上させることができる。
さらに、上述した第1特徴点に関連した本実施の形態1に特有の特徴は、例えば、図12に示すように、柱状のバンプ電極BMP1のy方向の幅を長くする点にある。つまり、本実施の形態1では、図12に示すように、半導体チップCHP1の第1辺S1に交差するy方向のバンプ電極BMP1の幅を長くしている。これにより、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップに加わった場合でも、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度を効果的に向上することができる。
以下に、この理由について説明する。例えば、熱サイクル試験による温度変化によって、半導体チップCHP1には、引張応力や圧縮応力が加わることになるが、これらの応力は、図11に示すように、主に、半導体チップCHP1の中心から外側に向かう方向に発生する。すなわち、図12でいえば、y方向に応力が発生することになる。したがって、本実施の形態1のように、柱状のバンプ電極BMP1のy方向の長さを長くすればするほど、半導体チップCHP1の中心から外側に向かう方向の応力に対して、バンプ電極BMP1の接合強度を向上させることができるのである。このことから、本実施の形態1では、熱サイクル試験に起因する応力が、半導体チップCHP1の中心から外側に向かう方向に発生する点に着目して、この応力に対する耐性を高めるため、柱状のバンプ電極BMPのy方向の長さを長くしているのである。言い換えれば、本実施の形態1では、柱状のバンプ電極BMP1のx方向の幅は大きくしていない。これば、x方向においては、熱サイクル試験の温度変化に起因する応力が発生しにくく、x方向では、バンプ電極BMP1の接合強度を向上させる必要性が乏しいからである。さらには、バンプ電極BMP1のx方向の幅を大きくすると、x方向に並んで配置される複数のバンプ電極BMP1の数を確保することができなくなるため、バンプ電極BMP1の微細化に対応して、本実施の形態1では、x方向のバンプ電極BMP1の幅は大きくしていないのである。
すなわち、本実施の形態1によれば、バンプ電極BMP1のx方向の幅は変化させずに、y方向の幅だけを長くしている点に特徴があるともいうことができる。これにより、本実施の形態1によれば、熱サイクル試験の温度変化に起因するy方向の応力に対するバンプ電極BMP1の接合強度を向上させることができ、かつ、x方向については、バンプ電極BMP1の微細化に対応することができる。つまり、本実施の形態1によれば、バンプ電極BMP1の微細化を図りながら、応力耐性を高めるために必要最小限の工夫を施すことにより、y方向におけるバンプ電極BMP1とパッドPDとの接合強度の向上を図りながら、x方向におけるバンプ電極BMP1の微細化を図っているのである。このように、本実施の形態1によれば、バンプ電極BMP1の微細化と接合強度の向上の両立を図ることができる点で有益な技術的思想であるということができる。
続いて、本実施の形態1における第2特徴点は、例えば,図12に示すように、ポリイミド樹脂膜PIに形成された開口部OP1が複数のパッドPDにわたって一体的に形成されている点にある。これにより、フォトリソグラフィ技術でポリイミド樹脂膜PIに形成する開口部OP1の解像精度を緩和することができる。
例えば、複数のパッドPDを一体的に覆うポリイミド樹脂膜PIにおいて、複数のパッドPDのそれぞれ毎に、開口部OP1を形成することが考えられる。ところが、バンプ電極BMP1のx方向の幅は、微細化によって小さくなっていることから、複数のパッドPDのそれぞれ毎に形成される開口部OP1のx方向の幅も小さくなり、この幅がポリイミド樹脂膜PIのフォトリソグラフィ技術の解像限界以下になることも考えられる。この場合、開口部OP1の形成を良好に行なうことが困難になると考えられる。
これに対し、例えば、図12に示す本実施の形態1のように、複数のパッドPDにわたる開口部OP1をポリイミド樹脂膜PIに形成する場合、バンプ電極BMP1のx方向の幅に関係なく、開口部OP1はx方向に延在して大きくなっている。このことは、たとえ、個々のバンプ電極BMP1のx方向の幅が小さくなったとしても、x方向に延在する開口部OP1の形成には影響を与えないことを意味する。このため、本実施の形態1にように、開口部OP1を複数のパッドPDにわたって一体的に形成する場合には、ポリイミド樹脂膜PIに対するフォトリソグラフィ技術の解像限界は問題点として顕在化することはなく、解像限界よりも充分大きなマージンを持って、ポリイミド樹脂膜PIに開口部OP1を形成できる利点が得られる。すなわち、本実施の形態1によれば、フォトリソグラフィ技術の解像限界に左右されずに良好な開口部OP1をポリイミド樹脂膜PIに形成できる利点が得られるのである。
<実施の形態1における半導体装置の製造方法>
本実施の形態1における半導体装置は、上記のように構成されており、以下にその製造方法について図面を参照しながら説明することにする。
まず、図16に示すように、半導体基板(半導体ウェハ)のチップ領域に、複数のパッドPDを形成する。図16では、x方向に並んで形成される複数のパッドPDが示されており、複数のパッドPDのそれぞれは、x方向に並行する一対の短辺SSと、y方向に並行する一対の長辺LSとを有し、一対の短辺SSと一対の長辺LSで囲まれる表面領域SRを備える長方形形状をしている。
図17(a)は、図16のA−A線で切断した断面図であり、図17(b)は、図16のB−B線で切断した断面図である。図17(a)および図17(b)に示すように、例えば、酸化シリコン膜や、酸化シリコン膜よりも誘電率の低い低誘電率膜からなる層間絶縁膜ILの最上層にパッドPDを形成する。このパッドPDは、例えば、以下のようにして形成することができる。つまり、層間絶縁膜IL上に、スパッタリング法を使用することにより、チタン(Ti)膜や窒化チタン(TiN)膜やこれらの積層膜を形成し、この膜上にアルミニウム(Al)膜を形成する。その後、アルミニウム膜上に、スパッタリング法を使用することにより、チタン(Ti)膜や窒化チタン(TiN)膜やこれらの積層膜を形成する。例えば、これらの膜の膜厚の一例としては、下層からチタン膜の膜厚が0.02μm、窒化チタン膜の膜厚が0.05μm、アルミニウム膜の膜厚が2μm、窒化チタン膜の膜厚が0.01μmである。そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、これらの膜をパターニングしてパッドPDを形成する。
なお、図示は省略するが、層間絶縁膜ILの下層には、多層配線およびMOSFETに代表される半導体素子が形成されている。
次に、図18に示すように、複数のパッドPDを覆う表面保護膜PASを形成し、複数のパッドPDのそれぞれの表面領域SRを露出する開口部OPを表面保護膜PASに形成する。図19(a)は、図18のA−A線で切断した断面図であり、図19(b)は、図18のB−B線で切断した断面図である。図19(a)および図19(b)に示すように、パッドPDを形成した層間絶縁膜IL上に、例えば、酸化シリコン膜(SiO膜)、窒化シリコン膜(SiN膜)、酸窒化シリコン膜(SiON膜)または、これらの積層膜からなる表面保護膜PASを形成する。この表面保護膜PASは、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用することにより形成することができる。
例えば、これらの膜の膜厚の一例としては、酸化シリコン膜の膜厚が0.1μm、窒化シリコン膜の膜厚が1μmである。
そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、表面保護膜PASをパターニングして、パッドPDの表面を露出する開口部OPを形成する。
続いて、開口部OPから露出するパッドPDの表面にプローブ針を押し当てることにより、MOSFETを含む半導体素子と多層配線から構成される集積回路の電気的特性検査を実施する。このテスト工程において、例えば、図20に示すように、複数のパッドPDのそれぞれの表面領域SRにプローブ痕PTCが形成される。図21(a)は、図20のA−A線で切断した断面図であり、図21(b)は、図20のB−B線で切断した断面図である。図21(a)においては、プローブ痕PTCが形成されていない領域での断面図であるため、パッドPD上にプローブ痕PTCが形成されていないが、図21(b)においては、プローブ痕PTCを含む領域での断面図であるため、パッドPD上にプローブ痕PTCが形成されていることがわかる。
その後、図22に示すように、複数のパッドPDを形成した半導体基板の主面に感光性のポリイミド樹脂膜PIを形成する。これにより、複数のパッドPDは、ポリイミド樹脂膜PIで覆われることになる。図23(a)は、図22のA−A線で切断した断面図であり、図23(b)は、図22のB−B線で切断した断面図である。図23(a)および図23(b)に示すように、開口部OPから露出するパッドPD上から表面保護膜PAS上にわたってポリイミド樹脂膜PIが形成されていることがわかる。特に、図23(b)に示すように、パッドPDに形成されたプローブ痕PTCもポリイミド樹脂膜PIで覆われていることがわかる。
次に、図24に示すように、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、ポリイミド樹脂膜PIに開口部OP1を形成する。このとき、本実施の形態1では、開口部OP1を複数のパッドPDにわたって一体的に形成している。したがって、ポリイミド樹脂膜PIに対するフォトリソグラフィ技術の解像限界は問題点として顕在化することはなく、解像限界よりも充分大きなマージンを持って、ポリイミド樹脂膜PIに開口部OP1を形成することができる。すなわち、本実施の形態1によれば、フォトリソグラフィ技術の解像限界に左右されずに良好な開口部OP1をポリイミド樹脂膜PIに形成できる。
図24に示すように、開口部OP1は、複数のパッドPDのそれぞれの一部領域を覆い、かつ、複数のパッドPDのそれぞれの他部領域を露出するように形成される。特に、本明細書では、パッドPDの表面領域のうち、ポリイミド樹脂膜PIで覆われている領域を被覆領域CRとし、ポリイミド樹脂膜PIから露出している領域を露出領域ERとしている。図24に示すように、パッドPDに形成されているプローブ痕PTCは、ポリイミド樹脂膜PIで覆われていることがわかる。
図25(a)は、図24のA−A線で切断した断面図であり、図25(b)は、図24のB−B線で切断した断面図である。図25(a)では、パッドPDの露出領域に対応した断面図であるため、パッドPD上に形成されていたポリイミド樹脂膜PIが除去されていることがわかる。一方、図25(b)は、パッドPDの露出領域と被覆領域をともに含む断面図であることから、パッドPD上にポリイミド樹脂膜PIに形成された開口部OP1が形成されていることがわかる。特に、図25(b)においては、パッドPDに形成されているプローブ痕PTCがポリイミド樹脂膜PIで覆われていることがわかる。
ポリイミド樹脂膜PIに開口部OP1を形成した後、ポリイミド樹脂膜PIは、熱焼成することにより、イミド化される。この熱焼成は、例えば、窒素雰囲気中で、375℃の温度で1時間加熱することにより実施される。なお、ポリイミド樹脂膜PIの膜厚は、熱焼成後の膜厚が、例えば、5μmとなるように、ポリイミド樹脂膜PIの塗布時の膜厚が設定される。
続いて、図26〜図29を用いて、柱状のバンプ電極BMP1を形成する工程について説明するが、図26〜図29においては、例えば、図24のA−A線で切断した断面図と、図24のB−B線で切断した断面図を使用して説明することにする。
図26(a)では、開口部OPから露出するパッドPDの表面上から表面保護膜PAS上にバリア導体膜BFを形成し、このバリア導体膜BF上に、例えば、銅膜CFからなるシード層CLを形成する。そして、シード層CL上にレジスト膜FRを形成し、このレジスト膜FRをパターニングする。レジスト膜FRのパターニングは、バンプ電極形成領域にレジスト膜FRが残存しないように行われる。この工程を、図26(b)で見ると、ポリイミド樹脂膜PIから露出するパッドPDの表面上からポリイミド樹脂膜PI上に乗り上げるようにバリア導体膜BFを形成し、このバリア導体膜BF上に、例えば、銅膜CFからなるシード層CLを形成する。そして、シード層CL上にパターニングしたレジスト膜FRを形成する。
このとき、バリア導体膜BFは、例えば、チタン膜、チタンタングステン(TiW)膜、窒化チタン膜や、これらの積層膜から形成され、例えば、スパッタリング法を使用することにより形成することができる。また、シード層CLを構成する銅膜も、例えば、スパッタリング法を使用することにより形成することができる。
なお、膜厚の一例としては、バリア導体膜BFであるチタン膜の膜厚は、0.1μmであり、シード層CLを構成する銅膜CFの膜厚は、0.3μmである。
次に、図27(a)および図27(b)に示すように、バリア導体膜BFを電極とした電解めっき法により、レジスト膜FRに設けられた開口部内に銅膜CFを形成し、この銅膜CF上にニッケル膜NFを形成し、このニッケル膜NF上に錫−銀合金膜SAを形成する。このとき、錫−銀合金膜SAに代えて錫膜を形成してもよい。
なお、膜厚の一例としては、銅膜CFの膜厚は、30μm、ニッケル膜NFの膜厚は、3μm、錫−銀合金膜SAの膜厚は、8μmである。
続いて、図28(a)および図28(b)に示すように、例えば、酸素プラズマによるアッシングや、薬液によるエッチングや、これらの組み合わせによって、パターニングしたレジスト膜FRを除去する。その後、図29(a)および図29(b)に示すように、露出しているシード層CLを硫酸と過酸化水素水の混合液(SPM)で除去し、さらに、露出しているバリア導体膜BFをフッ酸などで除去する。このとき、柱状のバンプ電極BMP1が形成されているバンプ電極形成領域では、銅膜CFがマスクとなることにより、バリア導体膜BFは残存し、バンプ電極形成領域以外の領域では、バリア導体膜BFが除去される。
その後、柱状のバンプ電極BMP1の最上層に形成された錫−銀合金膜SAをリフローすることにより凝集する。リフローは、例えば、蟻酸により、錫−銀合金膜SAの表面を還元しながら、高温(260℃)に加熱することにより実施される。なお、リフロー後の錫−銀合金膜SAの中心部の膜厚は、例えば、10μmとなるように調整される。
以上のようにして、例えば、図12〜図15で示される本実施の形態1における半導体装置を製造することができる。
<変形例1>
次に、本実施の形態1における半導体装置の変形例1について説明する。図30は、本変形例1における半導体チップCHP1の一部領域を拡大して示す平面図である。図30に示す半導体チップCHP1の構成は、図12に示す半導体チップCHP1の構成とほぼ同様であるため、相違点を中心に説明する。
図30において、本変形例1の特徴は、パッドPD上に形成されているバンプ電極BMP1が、平面視において、パッドPDからはみ出している点にある。具体的に、図30に示すように、本変形例1におけるバンプ電極BMP1は、x方向に並行する一対の短辺と、y方向に並行する一対の長辺を有する矩形形状をしており、長辺の長さが、図12に示すバンプ電極BMP1よりも長くなっている。
より詳細には、本変形例1におけるバンプ電極BMP1においては、一対の短辺のうち、被覆領域CR側の短辺に対応する第1端部OE1が、平面視において、パッドPDの外側にはみ出している。すなわち、本変形例1では、平面視において、複数のパッドPDのそれぞれ上に形成されているバンプ電極BMP1の被覆領域CR側の第1端部OE1は、複数のパッドPDのそれぞれからはみ出していることになる。つまり、本変形例1では、バンプ電極BMP1のy方向の長さが、パッドPDのy方向の長さよりも長くなっている。一方、本変形例1では、平面視において、複数のパッドPDのそれぞれ上に形成されているバンプ電極BMP1の露出領域ER側の第2端部OE2は、複数のパッドPDのそれぞれに内包されている。
図31は、図30のA−A線で切断した断面図である。図31に示すように、バンプ電極BMP1の第1端部OE1は、パッドPDの右端部からはみ出していることがわかる。一方、バンプ電極BMP1の第2端部OE2は、パッドPDの左端部よりも内側に存在することがわかる。
このように構成されている本変形例1における半導体チップCHP1によれば、前記実施の形態1よりも、ポリイミド樹脂膜PI上に形成されるバンプ電極BMP1の底面積が大きくなり、これによって、バンプ電極BMP1の接合強度がさらに向上することになる。したがって、本変形例1によれば、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップCHP1に加わった場合でも、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度を効果的に向上することができる。
<変形例2>
続いて、図32は、本変形例2における半導体チップCHP1の一部領域を拡大して示す平面図である。図32において、本変形例2の特徴は、バンプ電極BMP1の平面形状が楕円形状をしている点にある。すなわち、図12に示す前記実施の形態1におけるバンプ電極BMP1の平面形状は、一対の短辺と一対の長辺を有する長方形形状をしていたが、バンプ電極BMP1の平面形状は、これに限らず、例えば、図32に示す本変形例2におけるバンプ電極BMP1のように、平面形状が楕円形状をしていてもよい。この場合においても、バンプ電極BMP1の一部がポリイミド樹脂膜PIに乗り上げることにより、プローブ痕PTCとの直接接触を回避しながら、バンプ電極BMP1の底面積を大きくすることができる結果、バンプ電極BMP1の接合強度を向上することができる。
以上のことから、本変形例2のようにバンプ電極BMP1の平面形状が楕円形状をしている場合であっても、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップCHP1に加わった際、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度を効果的に向上することができる。
なお、寸法の一例について説明すると、例えば、パッドPDの平面サイズは、50μm×100μmであり、開口部OPのサイズは、45μm×95μmである。また、ポリイミド樹脂膜PIに形成される開口部OP1は、開口幅(y方向の幅)が50μmのスリット形状をしている。さらに、バンプ電極BMP1の平面形状は、短軸が40μmで、長軸が80μmの楕円形状をしており、ポリイミド樹脂膜PIに乗り上げていない部分の長軸方向の長さは、40μmとなっている。
(実施の形態2)
図33は、本実施の形態2における半導体チップCHP1の一部領域を拡大して示す平面図である。図33に示す半導体チップCHP1の構成は、図12に示す半導体チップCHP1の構成とほぼ同様であるため、相違点を中心に説明する。
図33において、本実施の形態2の特徴は、パッドPDを覆うポリイミド樹脂膜PIに開口部OP1が設けられており、開口部OP1から露出するパッドPDの露出領域ERが、平面視において、ポリイミド樹脂膜PIで覆われたパッドPDの第1被覆領域CR1と第2被覆領域CR2で挟まれている点にある。そして、図33に示すように、平面視において、第2被覆領域CR2、露出領域ER、および、第1被覆領域CR1は、この順でy方向に並んで配置されている。このとき、本実施の形態2においては、パッドPDを構成する一対の短辺が、ともに、ポリイミド樹脂膜PIで覆われている。
このように構成された第2被覆領域CR2、露出領域ER、および、第1被覆領域CR1上にわたってバンプ電極BMP1が形成されており、第1被覆領域CR1上では、平面視において、複数のパッドPDのそれぞれ上に形成されているバンプ電極BMP1の第1被覆領域CR1側の第1端部OE1が、複数のパッドPDのそれぞれに内包されている。一方、第2被覆領域CR2上では、平面視において、複数のパッドPDのそれぞれ上に形成されているバンプ電極BMP1の第2被覆領域CR2側の第2端部OE2が、複数のパッドPDのそれぞれからはみ出している。
図34は、図33のA−A線で切断した断面図である。図34に示すように、バンプ電極BMP1の第1端部OE1は、パッドPDの右端部よりも内側に存在することがわかる。一方、バンプ電極BMP1の第2端部OE2は、パッドPDの左端部から外側にはみ出していることがわかる。そして、本実施の形態2では、パッドPDからはみ出しているバンプ電極BMP1の下層に、ポリイミド樹脂膜PIが形成されており、バンプ電極BMP1がパッドPDからはみ出したことによる下層の層間絶縁膜へ与えるダメージを抑制している。
特に、層間絶縁膜として、酸化シリコン膜よりも誘電率の低い低誘電率膜を使用する場合には、バンプ電極BMP1がパッドPDからはみ出したことによるダメージが懸念される。しかし、本実施の形態2では、パッドPDからはみ出したバンプ電極BMP1の下層にポリイミド樹脂膜PIが形成されており、このポリイミド樹脂膜PIがダメージ吸収する緩衝材として機能することから、例えば、ダメージを受けやすい低誘電率膜から層間絶縁膜を形成する場合であっても、バンプ電極BMP1をパッドPDからはみ出して形成することによる影響を低減することができる。
このように構成されている本実施の形態2における半導体チップCHP1によれば、前記実施の形態1よりも、ポリイミド樹脂膜PI上に形成されるバンプ電極BMP1の底面積が大きくなり、これによって、バンプ電極BMP1の接合強度がさらに向上することになる。したがって、本実施の形態2によれば、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップCHP1に加わった場合でも、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度を効果的に向上することができる。
なお、寸法の一例について説明すると、例えば、パッドPDの平面サイズは、50μm×100μmであり、開口部OPのサイズは、45μm×95μmである。また、ポリイミド樹脂膜PIに形成される開口部OP1は、開口幅(y方向の幅)が40μmのスリット形状をしており、柱状のバンプ電極BMP1のサイズは、40μm×100μmである。
<変形例1>
次に、本実施の形態2における半導体装置の変形例1について説明する。図35は、本変形例1における半導体チップCHP1の一部領域を拡大して示す平面図である。図35に示す半導体チップCHP1の構成は、図33に示す半導体チップCHP1の構成とほぼ同様であるため、相違点を中心に説明する。
図35において、本変形例1の特徴は、パッドPD上に形成されているバンプ電極BMP1の両端部が、平面視において、パッドPDからはみ出している点にある。具体的に、図35に示すように、本変形例1におけるバンプ電極BMP1は、x方向に並行する一対の短辺と、y方向に並行する一対の長辺を有する矩形形状をしており、長辺の長さが、図33に示すバンプ電極BMP1よりも長くなっている。
より詳細には、本変形例1におけるバンプ電極BMP1においては、一対の短辺のうち、第1被覆領域CR1側の短辺に対応する第1端部OE1が、平面視において、パッドPDの外側にはみ出している。さらに、本変形例1では、一対の短辺のうち、第2被覆領域CR2側の短辺に対応する第2端部OE2も、平面視において、パッドPDの外側にはみ出している。
すなわち、本変形例1では、平面視において、複数のパッドPDのそれぞれ上に形成されているバンプ電極BMP1の第1被覆領域CR1側の第1端部OE1とともに、バンプ電極BMP1の第2被覆領域CR2側の第2端部OE2も、複数のパッドPDのそれぞれからはみ出していることになる。このことから、本変形例1では、図33に示す前記実施の形態2に比べて、さらに、バンプ電極BMP1のy方向の長さが、パッドPDのy方向の長さよりも長くなっている。
図36は、図35のA−A線で切断した断面図である。図36に示すように、バンプ電極BMP1の第1端部OE1は、パッドPDの右端部からはみ出しており、かつ、バンプ電極BMP1の第2端部OE2は、パッドPDの左端部からはみ出していることがわかる。
このように構成されている本変形例1における半導体チップCHP1によれば、前記実施の形態2よりも、ポリイミド樹脂膜PI上に形成されるバンプ電極BMP1の底面積が大きくなり、これによって、バンプ電極BMP1の接合強度がさらに向上することになる。したがって、本変形例1によれば、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップCHP1に加わった場合でも、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度を効果的に向上することができる。
<変形例2>
続いて、図37は、本変形例2における半導体チップCHP1の一部領域を拡大して示す平面図である。図37において、本変形例2の特徴は、バンプ電極BMP1の平面形状が楕円形状をしている点にある。すなわち、図33に示す前記実施の形態2におけるバンプ電極BMP1の平面形状は、一対の短辺と一対の長辺を有する長方形形状をしていたが、バンプ電極BMP1の平面形状は、これに限らず、例えば、図37に示す本変形例2におけるバンプ電極BMP1のように、平面形状が楕円形状をしていてもよい。
この場合においても、バンプ電極BMP1の一部が第1被覆領域CR1に形成されているポリイミド樹脂膜PIに乗り上げて、プローブ痕PTCとの直接接触を回避しながら、かつ、第2被覆領域CR2に形成されているポリイミド樹脂膜PI上にも、バンプ電極BMP1の一部が乗り上げることにより、バンプ電極BMP1の底面積を大きくすることができる。この結果、バンプ電極BMP1の接合強度を向上することができる。
以上のことから、本変形例2のようにバンプ電極BMP1の平面形状が楕円形状をしている場合であっても、熱サイクル試験による温度変化が半導体チップCHP1に加わった際、柱状のバンプ電極BMP1とパッドPDとの間の接合強度を効果的に向上することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
A1 スタンドオフ
A2 スタンドオフ
BF バリア導体膜
BMP バンプ電極
BMP1 バンプ電極
CF 銅膜
CHP 半導体チップ
CHP1 半導体チップ
CL シード層
CR 被覆領域
CR1 第1被覆領域
CR2 第2被覆領域
ER 露出領域
FR レジスト膜
IL 層間絶縁膜
LS 長辺
NF ニッケル膜
OE1 第1端部
OE2 第2端部
OP 開口部
OP1 開口部
PAS 表面保護膜
PD パッド
PI ポリイミド樹脂膜
PTC プローブ痕
SA 錫−銀合金膜
SB 半田ボール
SR 表面領域
SS 短辺
S1 第1辺
S2 第2辺
TE1 端子
UF アンダーフィル
WB 配線基板
WB1 配線基板

Claims (20)

  1. 第1方向に延在する第1辺と、前記第1方向と交差する第2方向に延在する第2辺と、を有する矩形形状の半導体チップを備え、
    前記半導体チップは、前記第1方向に沿って配置された複数のパッドを含み、
    前記複数のパッドのそれぞれは、
    前記第1方向に並行する一対の短辺と、
    前記第2方向に並行する一対の長辺と、
    平面視において、前記一対の短辺と前記一対の長辺で囲まれた表面領域と、
    前記表面領域に形成されたプローブ痕と、
    を有する、半導体装置であって、
    前記複数のパッドのそれぞれ上には、
    前記プローブ痕を覆うように前記表面領域の一部上に形成された保護膜と、
    前記保護膜から露出する前記表面領域の他部上から前記保護膜上に乗り上げる突起電極と、
    が形成され、
    前記一対の短辺のうちの少なくとも一方の短辺は、前記保護膜で覆われている、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記突起電極の前記第2方向の長さは、前記突起電極の前記第1方向の長さよりも長い、半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記突起電極の高さは、前記突起電極の前記第1方向の長さよりも大きい、半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記複数のパッドのそれぞれ上に形成されている前記突起電極は、前記複数のパッドのそれぞれに内包されている、半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記表面領域の前記一部を被覆領域とし、
    前記表面領域の前記他部を露出領域とする場合、
    前記露出領域と前記被覆領域は、前記第2方向に並んで配置されている、半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記複数のパッドのそれぞれ上に形成されている前記突起電極の前記被覆領域側の第1端部は、前記複数のパッドのそれぞれからはみ出している、半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記複数のパッドのそれぞれ上に形成されている前記突起電極の前記露出領域側の第2端部は、前記複数のパッドのそれぞれに内包されている、半導体装置。
  8. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記表面領域の前記一部は、第1被覆領域と第2被覆領域から構成され、
    前記表面領域の前記他部は、露出領域から構成され、
    平面視において、前記露出領域は、前記第1被覆領域と前記第2被覆領域で挟まれている、半導体装置。
  9. 請求項8に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記第2被覆領域、前記露出領域、および、前記第1被覆領域は、前記第2方向に並んで配置されている、半導体装置。
  10. 請求項9に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記複数のパッドのそれぞれ上に形成されている前記突起電極の前記第1被覆領域側の第1端部は、前記複数のパッドのそれぞれに内包されている、半導体装置。
  11. 請求項10に記載の半導体装置において、
    平面視において、前記複数のパッドのそれぞれ上に形成されている前記突起電極の前記第2被覆領域側の第2端部は、前記複数のパッドのそれぞれからはみ出している、半導体装置。
  12. 請求項11に記載の半導体装置において、
    前記突起電極の前記第2被覆領域側の前記第2端部は、前記保護膜上に形成されている、半導体装置。
  13. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記複数のパッドのそれぞれにおいて前記表面領域の前記一部上に形成された前記保護膜は、前記複数のパッドにわたって一体的に形成され、
    前記保護膜から露出する開口部は、前記複数のパッドにわたって前記第1方向に延在するように形成されている、半導体装置。
  14. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記一対の短辺のうちの一方の短辺は、前記保護膜で覆われ、
    前記一対の短辺のうちの他方の短辺は、前記保護膜から露出している、半導体装置。
  15. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記一対の短辺は、ともに、前記保護膜で覆われている、半導体装置。
  16. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記突起電極の平面形状は、長方形形状をしている、半導体装置。
  17. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記突起電極の平面形状は、楕円形状をしている、半導体装置。
  18. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記突起電極は、柱形状をしている、半導体装置。
  19. 請求項18に記載の半導体装置において、
    前記突起電極は、銅を含む、半導体装置。
  20. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記保護膜は、ポリイミド樹脂膜から構成されている、半導体装置。
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