JP2014205327A - 複合シート、および電子デバイス - Google Patents

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純一 ▲角▼田
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研一 江畑
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裕介 小林
寧司 深澤
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寧司 深澤
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Abstract

【課題】信頼性の高い、曲げ試験方法の提供。【解決手段】複合シート6は、脆性シート2と、脆性シート2と結合する補強層4とを有する。補強層4は樹脂を含む材料で形成される。補強層4が存在しない場合に脆性シート2の補強層4と結合する主面2aに引張応力が生じるときの脆性シート2の平均破壊強度が1GPa未満である。補強層4における補強層4と脆性シート2との界面からの法線方向距離が0μm〜0.5μmの部分41のヤング率が100MPa以上である。補強層4の平均厚みが0.5μm以上、100μm未満である。【選択図】図1

Description

本発明は、複合シート、および電子デバイスに関する。
画像表示パネル、太陽電池、薄膜2次電池などの電子デバイスの基板として、ガラスシートおよびガラスシートと結合する樹脂層を有する複合シートが提案されている(例えば特許文献1参照)。複合シートに含まれるガラスシートが所定の曲率半径で曲げ変形され、ガラスシートにおける樹脂層と結合する主面に引張応力が生じる場合に、当該引張応力が樹脂層の存在によって低減される。樹脂層が存在すると、樹脂層が存在しない場合に比べて、ガラスシートの中立面(引張応力も圧縮応力も生じない面)がガラスシートの板厚方向中心から樹脂層側にシフトし、ガラスシートにおける樹脂層と結合する主面に生じる引張応力が低減される。よって、ガラスシートの破損が抑制できる。
国際公開第2012/166343号
特許文献1によれば、ガラスシートが所定の曲率半径で曲げ変形される場合、ガラスシートの厚み(tg)に対する樹脂層の厚み(tp)の比(β=tp/tg)が大きいほど、ガラスシートにおける樹脂層と結合する主面に生じる引張応力(σmax)が低い。よって、上記比(β=tp/tg)が大きいほど、複合シートの破壊強度が向上する。
しかしながら、特許文献1によれば、樹脂層が存在しない場合(β=0)のガラスシートの破壊強度を基準としたときの複合シートの破壊強度の向上率が十分に高くなるようにするためには、樹脂層の厚みが厚過ぎ、フレキシブル性が損なわれる。また、特許文献1によれば、ガラスシートの中立面が存在しない場合、例えば平らな状態の複合シートに張力を加えた場合、複合シートの破壊強度は向上しない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、耐久性およびフレキシブル性に優れた、複合シートの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
脆性シートと、
前記脆性シートと結合する補強層とを有し、
前記補強層は樹脂を含む材料で形成され、
前記補強層が存在しない場合に前記脆性シートの前記補強層と結合する主面に引張応力が生じるときの前記脆性シートの平均破壊強度が1GPa未満であり、
前記補強層における前記補強層と前記脆性シートとの界面からの法線方向距離が0μm〜0.5μmの部分のヤング率が100MPa以上であり、
前記補強層の平均厚みが0.5μm以上、100μm未満である、複合シートが提供される。
本発明の一態様によれば、耐久性およびフレキシブル性に優れた、複合シートが提供される。
本発明の一実施形態による複合シートを示す図である。 本発明の一実施形態によるガラスシートの平均破壊強度を調べる曲げ試験装置を示す図である。 本発明の一実施形態による液晶パネルを示す図である。 本発明の一実施形態による有機ELパネルを示す図である。 本発明の一実施形態による太陽電池を示す図である。 本発明の一実施形態による薄膜2次電池を示す図である。 本発明の一実施形態による電子ペーパを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して、説明を省略する。尚、本実施形態では、脆性シートとしてガラスシートが用いられるが、セラミックスシートが用いられてもよい。
図1は、本発明の一実施形態による複合シートを示す図である。
複合シート6は、画像表示パネルや太陽電池、薄膜2次電池などの電子デバイスの基板として用いられるものであってよく、各種の素子が形成されるものであってよい。複合シート6は、巻芯に巻き取るものであってよく、ロールツーロール法による電子デバイスの製造に用いられるものであってよい。
複合シート6は、脆性シートとしてのガラスシート2、およびガラスシート2と結合する補強層4を有する。素子は、ガラスシート2、補強層4のいずれに形成されてもよい。
尚、本実施形態の複合シート6は、ガラスシート2の片側にガラスシート2と結合する補強層を有するが、ガラスシート2を挟んだ両側にそれぞれガラスシート2と結合する補強層を有してもよい。ガラスシート2を挟んで配設される2つの補強層は、同じ厚さを有しても異なる厚さを有してもよく、同じ物性(ヤング率、熱膨張係数など)を有しても異なる物性を有してもよい。
ガラスシート2のガラスは、多種多様であってよく、例えばソーダライムガラス、無アルカリガラスなどが挙げられる。
ガラスシート2は、ガラスシート2と補強層4との結合力を高めるため、ガラスシート2における補強層4と結合する主面2aがシランカップリング剤などの表面処理剤で表面処理されたものでもよい。表面処理によるガラスシート2の厚みの変化は、表面処理前のガラスシート2の厚みに比べて十分に小さい(例えば10nm以下)。
ガラスシート2の平均厚みは、例えば200μm以下である。ガラスシート2の平均厚みが200μm以下であれば、ガラスシート2を渦巻き状に巻回してガラスロールを作製することができる。
ガラスシート2の平均厚みは、好ましくは150μm以下、より好ましくは100μm以下、さらに好ましくは50μm以下である。また、ガラスシート2の平均厚みは、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは1μm以上、さらに好ましくは5μm以上である。
ガラスシート2の幅方向における厚み偏差は、好ましくは5μm以下である。「厚み偏差」とは、平均厚みからの偏差を意味する。ガラスシート2の幅方向における厚み偏差が5μm以下であれば、複合シート6の曲げ変形時などにガラスシート2に生じる応力が均一であり、ガラスシート2の破損が低減できる。尚、ガラスシート2の長手方向における厚み偏差は、一般的に、ガラスシート2の幅方向における厚み偏差よりも小さい。ガラスシート2の幅方向における厚み偏差は、より好ましくは3μm以下、さらに好ましくは1μm以下、特に好ましくは0.5μm以下である。ガラスシート2の幅方向における厚み偏差は、ガラスシート2の表裏面のそれぞれの凹凸形状をレーザ変位計で測定して求められる。
ガラスシート2は帯状であってよく、ガラスシート2の幅は100mm以上であってよい。ガラスシート2の幅が100mm以上の場合、ロールツーロール法による電子デバイスの製造工程において、ガラスシート2に加える張力が幅方向に不均一になることがあり、ガラスシート2の一部に引張応力が集中することがある。このような場合に、本実施形態の効果(ガラスシート2の破損を低減する効果)が顕著に表れる。
ガラスシート2の製造方法は、フロート法、フュージョン法、リドロー法のいずれでもよい。フロート法では、浴槽内の溶融スズ上で溶融ガラスを流動させて帯板状に成形し、成形したガラスを徐冷した後、徐冷したガラスを所望のサイズに切断する。フュージョン法では、樋状部材から溢れ出た溶融ガラスを、樋状部材の下端で合流させて帯板状に成形し、成形したガラスを徐冷した後、徐冷したガラスを所望のサイズに切断する。リドロー法では、ガラスシートを熱で軟化させたうえで所望の厚みに引き伸ばし、引き伸ばしたガラスシートを固化させる。
ところで、ガラスシート2は、ガラスシート2の製造時やガラスシート2の保管時に傷付くことがある。
本実施形態では、補強層4が存在しない場合にガラスシート2の補強層4と結合する主面2aに引張応力が生じるときのガラスシート2の平均破壊強度は1GPa未満である。ガラスシート2の補強層4と結合する主面2aが傷付いており、その傷が開くのを補強層4が制限する。平均破壊強度の測定方法については後述する。
補強層4は、巻芯などのロールに沿って複合シート6を曲げ変形したときに、ガラスシート2と剥離しない程度の結合力を有し、ガラスシート2の傷が開くのを制限する。補強層4は、電子デバイスの製造工程の途中でガラスシート2から剥離されてもよく、電子デバイスの一部とならなくてもよい。尚、本実施形態では、補強層4も電子デバイスの一部となる。
補強層4は、ガラスシート2の平均破壊強度を高めたい部分を覆えばよく、ガラスシート2の一方の主面2aの少なくとも一部を覆う。補強層4は、好ましくは、ガラスシート2の一方の主面2a全体を覆う。尚、補強層4はガラスシート2の一方の主面2aからはみ出してもよい。
補強層4は、ガラスシート2上に液状の樹脂組成物を塗布し固化させて形成されてもよいし、ガラスシート2に樹脂フィルムを貼り付けて形成されてもよい。後者の場合、補強層4は、樹脂フィルムおよび樹脂フィルムとガラスシートとを接着する接着層で構成されてもよい。尚、後者の場合、接着剤を用いずに、ガラスシートの表面処理(例えばシランカップリング処理)した面と、樹脂フィルムの表面処理(例えばコロナ処理)した面とを貼り合わせてもよい。表面処理による樹脂フィルムの厚みの変化は、表面処理前の樹脂フィルムの厚みに比べて十分に小さい(例えば10nm以下)。
補強層4は、図1では1つの層で構成されるが、材料の異なる複数の層で構成されてもよい。補強層4におけるガラスシート2と結合する主面とは反対側の面は、露出面であってよい。
補強層4は、例えば樹脂のみで形成されてよい。尚、補強層4は、樹脂を含む材料で形成されていればよく、例えば樹脂およびフィラーで形成されてもよい。フィラーとしては、繊維状もしくは、板状、鱗片状、粒状、不定形状、破砕品など非繊維状の充填剤が挙げられ、具体的には例えば、ガラス繊維、PAN系やピッチ系の炭素繊維、ステンレス繊維、アルミニウム繊維や黄銅繊維などの金属繊維、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維、石膏繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、ジルコニア繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、酸化チタン繊維、炭化ケイ素繊維、ロックウール、チタン酸カリウムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー、ほう酸アルミニウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、マイカ、タルク、カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、クレー、二硫化モリブデン、ワラステナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ポリリン酸カルシウム、グラファイト、金属粉、金属フレーク、金属リボン、金属酸化物、カーボン粉末、黒鉛、カーボンフレーク、鱗片状カーボン、カーボンナノチューブなどが挙げられる。金属粉、金属フレーク、金属リボンの金属種の具体例としては銀、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、ステンレス、鉄、黄銅、クロム、錫などが例示できる。ガラス繊維あるいは炭素繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用いるものなら特に限定はなく、例えば長繊維タイプや短繊維タイプのチョップドストランド、ミルドファイバーなどから選択して用いることができる。また、補強層4は、樹脂を含浸した織布、不織布などで構成されてもよい。
補強層4の樹脂は、多種多様であってよく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリイミド(PI)、エポキシ(EP)等が用いられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルホン(PES)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、アクリル(PMMA)、ウレタン(PU)等が用いられる。尚、樹脂膜は、光硬化性樹脂で形成されてもよく、共重合体、または混合物であってもよい。ロールツーロール法による電子デバイスの製造工程は加熱処理を伴う工程を含むことがあり、樹脂の耐熱温度(連続使用可能温度)は好ましくは100℃以上である。耐熱温度が100℃以上の樹脂としては、例えばポリイミド(PI)、エポキシ(EP)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルホン(PES)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル(PMMA)、ウレタン(PU)などが挙げられる。
補強層4の平均厚みは、例えば100μm未満である。補強層4の平均厚みが100μm未満であれば、複合シート6のフレキシブル性が十分確保できる。また、補強層4の平均厚みが100μm未満であれば、樹脂とガラスとの熱膨張係数差による反りが抑制できる。補強層4の平均厚みは、好ましくは90μm以下、より好ましくは75μm以下である。
また、補強層4の平均厚みは、例えば0.5μm以上である。補強層4の平均厚みが0.5μm以上であれば、補強層4の存在によってガラスシート2の傷が開くのを制限できる。補強層4の平均厚みは、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上である。
補強層4における補強層4とガラスシート2との界面からの法線方向距離が0μm〜0.5μmの部分41(以下、「補強層4におけるガラスシート2近傍の部分41」という)のヤング率は、100MPa以上である。補強層4のガラスシート2近傍の部分41が十分に硬く、補強層4の存在によってガラスシート2の傷が開くのを制限できる。補強層4におけるガラスシート2近傍の部分41のヤング率は、好ましくは500MPa以上である。
補強層4におけるガラスシート2近傍の部分41がn(n≧2)個の層で構成される場合、補強層4におけるガラスシート2近傍の部分41のヤング率Eは下記式(1)から算出される。
E=Σ(E×I)/I・・・(1)
;k番目の層の材料のヤング率
;k番目の層の断面2次モーメント
k;1〜nの整数
I;補強層4におけるガラスシート2近傍の部分41全体の断面2次モーメント
式(1)から明らかなように、補強層4が樹脂フィルムおよび樹脂フィルムとガラスシートとを接着する接着層で構成される場合に、樹脂フィルムよりも柔らかい接着層の厚みが十分に薄ければ(例えば100nm以下であれば)、ヤング率Eが100MPa以上となる。
補強層4を構成する一の層が単一の材料で形成される場合、一の層のヤング率は日本工業規格JIS K7127に準拠した方法で測定される。一方、補強層4を構成する一の層が傾斜材料で形成される場合、一の層のヤング率はナノインデンターにより測定される。
尚、補強層4における残りの部分(補強層4とガラスシート2との界面からの距離が05μmを超える部分)のヤング率は、例えば100MPa以上、好ましくは300MPa以上、より好ましくは500MPa以上である。
以上説明したように、本実施形態によれば、補強層4が存在しない場合にガラスシート2の補強層4と結合する主面2aに引張応力が生じるときのガラスシート2の平均破壊強度は1GPa未満であり、ガラスシート2の補強層4と結合する主面2aが傷付いている。この傷が開くのを制限するため、平均厚み0.5μm以上の補強層4がガラスシート2と結合しており、補強層4におけるガラスシート2近傍の部分41のヤング率Eが100MPa以上である。よって、補強層4が存在しない場合を基準としたときの、補強層4が存在する場合のガラスシート2の平均破壊強度の向上率が十分に高い。この効果は、平らな複合シート6に張力を加える場合などガラスシート2に中立面が存在しない場合にも得られる。また、補強層4の平均厚みが100μm未満であるので、複合シート6のフレキシブル性が損なわれない。
例えば、後述の実施例で示すようにガラスシート2の平均厚みが100μm、ガラスシート2のヤング率が70GPa、補強層4のヤング率が5GPaの場合、1.7倍の平均破壊強度の向上率を得るための補強層4の平均厚みは0.5μm程度でよい。従って、補強層4の平均厚みが薄く、複合シート6のフレキシブル性が損なわれない。一方、特許文献1の式(5)によれば、1.7倍の平均破壊強度の向上率を得るための補強層の平均厚みは約200μmになり、補強層の平均厚みが厚過ぎ、複合シートのフレキシブル性が損なわれる。
次に、図2を参照して、補強層4が存在しない場合のガラスシート2の平均破壊強度の測定方法について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるガラスシートの平均破壊強度を調べる曲げ試験装置を示す図である。図2において、実線で示す状態で、上側支持盤に対して下側支持盤が図中左方向に移動されると、一点鎖線で示す状態になる。
曲げ試験装置10は、図2に示すように、第1の支持盤としての上側支持盤14、第2の支持盤としての下側支持盤16を備え、上側支持盤14と下側支持盤16との間で試験シート18を湾曲させる。
試験シート18は、平均破壊強度を知りたいガラスシート2と同時期に作製されたガラスシートを加工して作成される。同時期に作製されたガラスシート(例えば同一ロットのガラスシート)は、表面に同程度の傷を有しているとみなすことができる。尚、試験シート18は、平均破壊強度を知りたいガラスシート2そのものから切り出されてもよい。
試験シート18は、外力のない自然状態で矩形状に形成される。試験シート18の短辺の長さは100mmであり、試験シート18の長辺の長さは150mmである。
上側支持盤14は、試験シート18を支持する。上側支持盤14の支持面14aは、下向きの平坦な面である。上側支持盤14の支持面14aには、例えばテープなどで試験シート18の一方の短辺部が固定される。
下側支持盤16は、上側支持盤14と同様に、試験シート18を支持する。下側支持盤16の支持面16aは、上向きの平坦な面である。下側支持盤16の支持面16aには、矩形状の試験シート18の他方の短辺部が載せられ、静止摩擦力で固定される。下側支持盤16の支持面16aには、試験シート18の位置ずれを防止するため、試験シート18の他方の短辺部と当接するストッパ17が設けられる。
この曲げ試験装置10では、先ず、作業者は、互いに平行な上側支持盤14の支持面14aと下側支持盤16の支持面16aとの間の間隔Dを調整し、上側支持盤14と下側支持盤16との間で湾曲させる試験シート18に所定の引張応力を発生させる。
試験シート18の湾曲部の頂端(図2において試験シート18の右端)に発生する引張応力σは、下記の式(2)に基づいて算出可能である。
σ=A×E×t/(D−t)・・・(2)
上記式(2)中、Aは本試験に固有の定数(1.198)、Eは試験シート18のヤング率、tは試験シート18の厚みである。式(2)から明らかなように、間隔D(D>2×t)が狭くなるほど、引張応力σが大きくなる。
次いで、作業者は、間隔Dを維持した状態で、上側支持盤14に対する下側支持盤16の位置を所定方向に1回移動させる。移動速度は10mm/秒であり、移動距離は100mmであり、移動方向は試験シート18の短辺に対して垂直な方向である。
そうして、作業者は、上側支持盤14と下側支持盤16との間で湾曲させる試験シート18にクラックが形成されるか否か調べる。クラックが形成されるか否かは、クラックが形成されるときに生じるAE(Acoustic Emission)波の有無を検出するAEセンサで確認する。
試験シート18にクラックが生じない場合、作業者は、互いに平行な上側支持盤14の支持面14aと下側支持盤16の支持面16aとの間の間隔Dを狭める。これにより、上側支持盤14と下側支持盤16との間で湾曲させる試験シート18に前回よりも高い引張応力が発生する。
次いで、作業者は、間隔Dを維持した状態で、上側支持盤14に対する下側支持盤16の位置を移動させ、上側支持盤14と下側支持盤16との間で湾曲させる試験シート18にクラックが形成されるか否か調べる。試験シート18にクラックが形成されるまで、間隔Dを段階的に狭め、試験シート18にかける引張応力σを段階的に強めることで、試験シート18の破壊強度がわかる。試験シート18が割れたときの引張応力σが破壊強度として用いられる。
5枚の試験シート18の破壊強度の平均値が、5枚の試験シート18と同時期に製造されたガラスシート2の平均破壊強度として用いられる。
次に、補強層4が存在する場合のガラスシート2の平均破壊強度の測定方法について説明する。補強層4が存在する場合も、補強層4が存在しない場合と同様に、図2に示す曲げ試験装置を用いて、ガラスシート2の補強層4と結合する主面2aに引張応力が生じるように、曲げ試験が行われる。ガラスシート2の主面2aの湾曲部の頂端に発生する引張応力σは、下記の式(3)に基づいて算出可能である。
σ=A×E×t/(D´−t)・・・(3)
上記式(3)中、Aは本試験に固有の定数(1.198)、Eはガラスシート2のヤング率、tはガラスシート2の厚さ、D´は「D´=D−2×u」の式から算出される値である。uは補強層4の厚さを表す。補強層4の存在によって、ガラスシート2の上端と下端の間隔が間隔Dよりも2×uだけ短くなる。尚、補強層4の存在によるガラスシート2の中立面の変位量は、ガラスシート2の厚さtの5%以下であり、引張応力σの計算結果にほとんど影響を与えないので、無視する。中立面とは、引張応力も圧縮応力も生じない面であって、補強層4が存在しない場合、ガラスシート2の板厚方向中心面である。中立面の変位量は、材料力学の一般的な式を用いて算出できる。ガラスシート2が割れたときの引張応力σが破壊強度として用いられる。
次に、電子デバイスについて説明する。電子デバイスとしては、画像表示パネル、太陽電池、薄膜二次電池、撮像素子(CCD、CMOSなど)、圧力センサ、加速度センサ、生体センサなどが挙げられる。画像表示パネルとしては、液晶パネル(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、有機ELパネル(OLED)、電子ペーパなどが挙げられる。電子デバイスは、上記構成の複合シート6、および複合シート6上に形成される素子とを有する。
図3は、本発明の一実施形態による液晶パネルを示す図である。液晶パネル70は、TFT基板72、CF基板74、および液晶層76などで構成される。TFT基板72は、複合シート6(例えばガラスシート2)上にTFT素子(薄膜トランジスタ素子)73などをパターン形成してなる。CF基板74は、別の複合シート6(例えばガラスシート2)上にカラーフィルター素子75をパターン形成してなる。液晶層76は、TFT基板72とCF基板74との間に形成される。TFT基板72およびCF基板74が特許請求の範囲に記載の素子付き脆性シートに相当する。
図4は、本発明の一実施形態による有機ELパネル(OLED)を示す図である。有機ELパネル80は、例えば複合シート6、透明電極82、有機層84、反射電極86、および封止板88などで構成される。有機層84は、少なくとも発光層を含み、必要に応じて正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層を含む。例えば、有機層84は、陽極側から、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、および電子注入層をこの順で含む。透明電極82、有機層84、および反射電極86などで、ボトムエミッション型の有機EL素子81が構成される。尚、有機EL素子は、トップエミッション型でもよい。
図5は、本発明の一実施形態による太陽電池を示す図である。太陽電池90は、例えばガラスシート2、透明電極92、シリコン層94、反射電極96、および封止板98などで構成される。シリコン層は、例えば、陽極側から、p層(p型にドーピングされた層)、i層(光吸収層)、n層(n型にドーピングされた層)などで構成される。透明電極92、シリコン層94、および反射電極96などで、シリコン型の太陽電池素子91が構成される。尚、太陽電池素子は、化合物型、色素増感型、量子ドット型などでもよい。
図6は、本発明の一実施形態による薄膜2次電池を示す図である。薄膜2次電池100は、例えばガラスシート2、透明電極102、電解質層104、集電層106、封止層108、および封止板109などで構成される。透明電極102、電解質層104、集電層106、および封止層108などで、薄膜2次電池素子101が構成される。尚、本実施形態の薄膜2次電池素子101は、リチウムイオン型であるが、ニッケル水素型、ポリマー型、セラミックス電解質型などでもよい。
図7は、本発明の一実施形態による電子ペーパを示す図である。電子ペーパ110は、例えばガラスシート2、TFT層112、電気工学媒体(例えばマイクロカプセル)を含む層114、透明電極116、および前面板118で構成される。TFT層112、電気工学媒体の層114、および透明電極116などで、電子ペーパ素子111が構成される。電子ペーパ素子は、マイクロカプセル型、インプレーン型、ツイストボール型、粒子移動型、電子噴流型、ポリマーネットワーク型のいずれでもよい。
[例1]
例1では、矩形状のガラスシート(平均厚み100μm、幅方向厚み偏差1μm以下、無アルカリガラス、熱膨張係数4×10−6/℃、ヤング率70GPa)の片面全体に、補強層として、ポリイミド膜(平均厚み0.5μm、熱膨張係数9×10−6/℃、ヤング率5GPa)を形成した複合シートを用意した。平均破壊強度の測定には、矩形状の複合シート(長辺150mm、短辺100mm)を5枚用意した。
尚、以下の例2〜例8において、平均破壊強度の測定に用意した複合シートの面積は例1と同じである。
ガラスシートは、フロート法で作製した。具体的には、溶融スズ上で溶融ガラスを流動させて帯板状に成形し、成形したガラスを徐冷した後、徐冷したガラスを所望のサイズに切断した。徐冷工程および切断工程において、ガラスを圧縮空気の空気圧で支持し、ガラスが固体物と触れないようにした。切断工程では、非接触切断法であるレーザ切断法を用いた。ガラスシートのポリイミド膜と結合する主面には、予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。
ポリイミド膜は、ガラスシートの傷を付けた面に、ポリイミド前駆体(ポリアミック酸)溶液(宇部興産社製、U-ワニス-S)15質量部と溶剤85質量部とを混ぜた溶液をスピンコート法(2000rpm)により塗布して形成した。塗布膜を、60℃で10分加熱した後、更に120℃で10分加熱することで溶剤の突沸を防ぎながらおおよその溶剤を揮発させ、更に350℃1時間でイミド化することで、ポリイミド膜が得られた。
[例2]
例2では、ポリイミド膜の平均厚みを1μmとした以外は例1と同様にして、ガラスシートおよびポリイミド膜からなる複合シートを用意した。尚、ガラスシートのポリイミド膜と結合する主面には予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。
[例3]
例3では、矩形状のガラスシート(平均厚み100μm、幅方向厚み偏差1μm以下、無アルカリガラス、熱膨張係数4×10−6/℃、ヤング率70GPa)の片面全体に、補強層として、ポリイミドフィルム(平均厚み38μm、熱膨張係数9×10−6/℃、ヤング率5GPa)を貼り付けた複合シートを用意した。
ガラスシートは例1と同様にフロート法で作製し、ガラスシートのポリイミドフィルムと結合する主面には予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。傷を付けた面には、シランカップリング処理を施した。シランカップリング処理では、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン社製、KBM−903)0.25質量%のエタノール溶液をガラスシートにスプレーし、スプレーしたエタノール溶液を温風乾燥した。
ポリイミドフィルムは、ポリアミド酸溶液を調製し、調製したポリイミド酸溶液をガラス板上に塗布し、加熱処理することにより得た。
(両末端カルボン酸のポリアミド酸溶液の調整)
パラフェニレンジアミン10.8g(99.9mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド198.6gに溶解し、室温下で攪拌した。これにBPDA58.7g(199.8mmol)を1分間で加え、室温下2時間攪拌した。メタノール9.6g(299.7mmol)及びジメチルアミノエタノール0.48gを加え、70℃湯浴上で2時間攪拌し、下記式に示すカルボン酸の溶液を得た。
Figure 2014205327
(ポリイミドフィルムの製造)
得られた両末端カルボン酸のポリアミド酸溶液を室温まで冷却した後、パラフェニレンジアミン10.8g(99.9mmol)を加え、さらに1時間撹拌を続けたところ、均一な黒緑色透明溶液が得られた(溶質濃度30質量%)。この溶液の粘度を測定したところ、1.9ポイズであった。この溶液をフィルムアプリケーターを用いて、ガラス板上に150μmの厚みで流延し、窒素雰囲気下80℃で5時間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で5時間加熱イミド化を行った。得られた塗膜をガラス板上から剥離したところ、ポリイミドフィルムが得られた。
(ポリイミドフィルムの表面処理)
得られたポリイミドフィルムのガラスシートと結合する主面に、常圧リモートプラズマ装置(積水化学社製)を用いてプラズマを照射した。ここで処理条件は、出力3kw、窒素/空気流量比=600slm/750sccm、搬送速度1m/min.とした。
(複合シートの製造)
ガラスシートのシランカップリング処理を施した面と、ポリイミドフィルムのプラズマ処理を施した面とを重ね、250℃のオーブンで30分加熱し、複合シートを製造した。
[例4]
例4では、矩形状のガラスシート(平均厚み100μm、幅方向厚み偏差1μm以下、無アルカリガラス、熱膨張係数4×10−6/℃、ヤング率70GPa)の片面全体に、補強層として、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム(平均厚み50μm、熱膨張係数13×10−6/℃、ヤング率4GPa)を貼り付けた複合シートを用意した。
ガラスシートは例1と同様にフロート法で作製し、ガラスシートのPENフィルムと結合する主面には予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。傷を付けた面には、シランカップリング処理を施した。シランカップリング処理では、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン社製、KBM−903)0.25質量%のエタノール溶液をガラスシートにスプレーし、スプレーしたエタノール溶液を温風乾燥した。
PENフィルムは、市販のもの(帝人・デュポン社製、Q65FA)を用意した。PENフィルムのガラスシートと結合する主面には、コロナ処理を施した。
ガラスシートのシランカップリング処理を施した面と、PENフィルムのコロナ処理を施した面とを重ね、100℃のオーブンで10分加熱し、複合シートを製造した。
[例5]
例5では、ポリイミドフィルムの平均厚みを100μmとした以外は例3と同様にして、ガラスシートおよびポリイミドフィルムからなる複合シートを用意した。尚、ガラスシートのポリイミドフィルムと結合する主面には予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。
[例6]
例6では、矩形状のガラスシート(平均厚み100μm、幅方向厚み偏差1μm以下、無アルカリガラス、熱膨張係数4×10−6/℃)の片面全体に、補強層として、シリコーン樹脂膜(平均厚み70μm、熱膨張係数100×10−6/℃、ヤング率0.03GPa)を形成した複合シートを用意した。
ガラスシートは例1と同様にフロート法で作製し、ガラスシートのシリコーン樹脂膜と結合する主面には予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。
シリコーン樹脂膜は、ガラスシートの傷を付けた面に、付加硬化型シリコーン粘着剤(信越化学社製、KR−3700)90質量部と、白金触媒(信越化学社製、CAT−PL−50T)10質量部とを混ぜた樹脂組成物をスピンコート法により塗布して形成した。塗布膜を、100℃で3分加熱して硬化させることで、シリコーン樹脂膜が得られた。
[例7]
例7では、矩形状のガラスシート(平均厚み100μm、幅方向厚み偏差1μm以下、無アルカリガラス、熱膨張係数4×10−6/℃)の片面全体に、補強層として、接着剤付きのポリイミドフィルム(合計厚み70μm)を貼り付けた複合シートを用意した。
ガラスシートは例1と同様にフロート法で作製し、ガラスシートにおける、接着剤付きのポリイミドフィルムと結合する主面には予めサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けた。
接着剤付きのポリイミドフィルムには市販のもの(3M社製、5413L)を用いた。ポリイミドフィルムは、平均厚みが20μm、熱膨張係数が9×10−6/℃、ヤング率が5GPaであった。接着層は、平均厚みが50μm、熱膨張係数が100×10−6/℃、ヤング率が0.03GPaであった。
[例8]
例8では、ガラスシートのポリイミド膜と結合する主面に傷を付けなかった以外は例1と同様にして、ガラスシートおよびポリイミド膜からなる複合シートを用意した。
[評価]
例1〜例8で用意した補強層が存在する場合のガラスシートの平均破壊強度は、図2の曲げ試験装置により測定した。測定条件は既に説明した通りである。また、補強層の存在によるガラスシートの平均破壊強度の向上率を算出した。この向上率は、補強層が存在しない場合のガラスシートの平均破壊強度を基準(100%)としたときの値である。例1〜例7における基準の平均破壊強度としては、例1と同様にフロート法で作製しサンドペーパで深さ10μm程度の傷を付けたガラスシートの平均破壊強度(154MPa)を用いた。また、例8における基準の破壊強度としては、例1と同様にフロート法で作製しサンドペーパで傷を付けないガラスシートの平均破壊強度(1000MPa)を用いた。平均破壊強度の向上率が高いほど、補強層の存在によってガラスシートの傷が開くのを抑制する効果が高い。
また、例1〜例8で用意した複合シートのフレキシブル性は、複合シートの曲げ剛性の上昇率により評価した。ここで、「曲げ剛性の上昇率」とは、補強層が存在しない場合のガラスシートの曲げ剛性を基準としたときの複合シートの曲げ剛性の上昇率を意味する。曲げ剛性は、構造力学の一般的な式を用いて算出した。曲げ剛性の上昇率が低いほど、フレキシブル性が良い。
評価結果を表1に示す。
Figure 2014205327
表1から明らかなように、例1〜例4では、ガラスシートの補強層と結合する主面に付いた傷が開くのを制限するため、平均厚み0.5μm以上の補強層がガラスシートと結合しており、補強層におけるガラスシート近傍の部分のヤング率が100MPa(0.1GPa)以上である。よって、補強層の存在によるガラスシートの平均破壊強度の向上率が1.7倍以上の高い値である。また、例1〜例4では、補強層の平均厚みが100μm未満であるので、複合シートの曲げ剛性の上昇率が1.2倍以下の低い値であり、フレキシブル性がほとんど損なわれない。
これに対し、例5では、補強層の平均厚みが100μm以上であり、複合シートの曲げ剛性の上昇率が1.9倍と高く、フレキシブル性が損なわれる。
また、例6〜例7では、補強層におけるガラスシート近傍の部分のヤング率が100MPa(0.1GPa)未満であり、補強層におけるガラスシート近傍の部分が柔らかすぎるので、ガラスシートの傷が開くのを抑制する効果が十分得られない。
また、例8では、ガラスシートに傷が付いていないので、補強層によるガラスシートの傷が開くのを抑制する効果が得られず、補強層の存在によるガラスシートの平均破壊強度の向上率が低かった。また、ガラスシートが破断する前に、補強層が塑性変形した。
以上、複合シートなどの実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明は、特許請求の範囲に記載された趣旨の範囲で変形や改良が可能である。
2 ガラスシート
4 補強層
6 複合シート
10 曲げ試験装置
14 上側支持盤
16 下側支持盤
18 試験シート
70 液晶パネル
80 有機ELパネル(OLED)

Claims (5)

  1. 脆性シートと、
    前記脆性シートと結合する補強層とを有し、
    前記補強層は樹脂を含む材料で形成され、
    前記補強層が存在しない場合に前記脆性シートの前記補強層と結合する主面に引張応力が生じるときの前記脆性シートの平均破壊強度が1GPa未満であり、
    前記補強層における前記補強層と前記脆性シートとの界面からの法線方向距離が0μm〜0.5μmの部分のヤング率が100MPa以上であり、
    前記補強層の平均厚みが0.5μm以上、100μm未満である、複合シート。
  2. 前記脆性シートの平均厚みが200μm以下である、請求項1に記載の複合シート。
  3. 前記複合シートは巻芯に巻き取るものであって、前記複合シートの幅が100mm以上である、請求項2に記載の複合シート。
  4. 前記脆性シートの幅方向における厚み偏差が5μm以下である、請求項3に記載の複合シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合シートと、該複合シート上に形成される素子とを含む、電子デバイス。
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