JP2014205208A - 中綴製本の不良本検出方法とその装置およびこの装置を備えた中綴製本装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 製本装置の三方断裁機における小口断裁部の中綴体13を固定するための固定部材(クランプ)8に、中綴体の小口側で生ずる折れ込みを検出できる検出手段14,15を備えさせる。
【選択図】 図6
Description
より詳しくは、中綴製本の製本装置(中綴製本機)における不良本検出方法とその装置およびこの装置を備えた中綴製本装置に関するもので、製本装置に係る技術分野に属するものである。
かかる製本装置は、折丁供給装置、折丁搬送装置、針金綴じ装置、さらには、三方断裁機(仕上断裁装置)等から構成されているが、これら各装置に関しては、種々の問題を有するので、これらの問題について、それぞれ改良・改善案が提案されている。
例えば、そのような検査方法として、キャリパー部で積層折丁(折丁積層体)の仕上がり厚みを測定する方法が取られていた。
図2は、従来の、増落丁検出装置を備える製本装置の構成を模式的に示した模式図、図3は、従来の、増落丁検出装置を備える製本装置の正面図、図4は、増落丁検出装置の側面図である。
そのため、製本装置には、折丁供給装置(フィーダ)、折丁搬送装置、増落丁検出装置、針金綴じ装置、三方断裁機が備えられる。
前記折丁供給装置から供給される折丁1a,1b,1c,1dを、折丁搬送装置が受け取り、積層しながら搬送し、ついで積層の完了した折丁積層体2を次の針金綴じ工程(装置)に移行する。
針金綴じ装置で針金綴じをして得られた中綴体13が、三方断裁機で天地と小口部分の三方を断裁されて、本が作られる。
さらに、図4に示されるように、この増落丁検出装置18は、ローラ4を備えたもので、折丁積層体2がローラ4を通過した際、前記ローラ4が上昇した距離(高さ)を厚みとして測定、すなわち、折丁積層体の背側の厚みを測定する。
得られた値が、例えば、あらかじめ記憶させている正規の数値と比較したときに異なっている場合には、増落丁が発生したと判定する。
しかしながら、このような増落丁検出装置18は、折丁積層体の背側を測定することはできるが、小口側で生ずる角折れを検出することは困難である。
そのため、角折れの発生による不良本が、正常な本に混入して販売され、読者からクレームが発生するという事態を生じていた。
しかしながら、特許文献1に記載されている角折れ検出方法を用いた場合、折丁供給装置と、針金綴じ装置との間に、独立して検出手段ないし装置を設ける必要がある。
折丁供給装置、折丁搬送装置、針金綴じ装置、三方断裁機を備える中綴製本の製本装置において、角折れを有する不良本を検出するための不良本検出方法であって、
前記三方断裁機における小口断裁部の固定部材で、中綴体を押圧して固定する工程と、
前記固定部材による前記中綴体の固定の際に、前記中綴体の厚みを測定する工程と、
前記厚みの値が、あらかじめ記憶させている正規の値と比較したときに異なっている場合に、不良本が発生したと判定する工程
を含むこと
を特徴とする不良本検出方法である。
請求項1に記載の不良本検出方法において、
前記中綴体の厚みの測定は、
中綴体の小口側の両端部の厚みの測定であること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の不良本検出方法において、
前記不良本は、
折丁の小口側で生ずる折れ込みによるものであること
を特徴とするものである。
三方断裁機の小口断裁部の固定部材に複数のセンサが配設されるとともに、
前記固定部材による中綴体の固定の際に、前記中綴体の小口側に当接し、これにより前記中綴体の厚みを測定し、かつ前記厚みの値が、あらかじめ記憶させている正規の値と比較したときに異なっている場合に、不良本が発生したと判定すること
を特徴とする不良本検出装置である。
請求項4に記載の不良本検出装置において、
前記中綴体の厚みの測定は、
中綴体の小口側の両端部の厚みの測定であること
を特徴とするものである。
請求項4又は5に記載の不良本検出装置において、
前記不良本は、
折丁の小口側で生ずる折れ込みによるものであること
を特徴とするものである。
請求項4〜6のいずれかに記載の不良本検出装置を備えること
を特徴とする中綴製本装置である。
したがって、この発明によれば、三方断裁工程の前までに、発生する角折れによる不良本を排除することが可能となる。
したがって、従来の製本装置において、個別の工程として、あるいは個別の装置によって、追加的に不良本検出を行なうことを必要とせず、従来の製本装置に大きな負担をかけることなく、容易にかつ簡単に、製本効率を低下させることなく不良本検出を行なうことができる。
前記不良本検出装置は、中綴体の小口側に当接し、これにより前記中綴体の厚みを測定するとともに、前記厚みの値が、あらかじめ記憶させている正規の値と比較したときに異なっている場合に、不良本が発生したと判定するよう構成されていればよい。
前者の場合、例えば、渦電流式変位センサを使用することができる。
好ましくは、その小口側の両端部を測定できるように配設される。
フィーダ10から供給される折丁1a,1b,1c,1dは、折丁搬送装置によって受け取られ、進行方向Xに向かうにしたがって、順次折丁が積層される。(丁合工程A)
すなわち、針金綴じ工程Bに供給された折丁積層体2は、針金綴じ装置で針金綴じをされ、得られた中綴体13は、三方断裁機に搬送される。
この固定と同時に、このクランプ12に備えられている第一の渦電流式変位センサロッド14と、第二の渦電流式変位センサロッド15が、前記中綴体13の小口側の両端部に当接する。
なお、この発明は、中綴体の小口側の厚みを測定することから、増落丁を有する不良本の発生の有無も同時に判定することとなる。したがって、同時に、増落丁による不良本も、正常な本に混入して出荷、販売されるという事態も解消される。
なお、不良本と判定されたものは、例えば、除去装置(図示せず)によって、製本装置外に排出されるものである。
2 折丁積層体
3 針金
4 ローラ(厚み検出手段)
5 天断裁部
6 地断裁部
7 天地断裁部
8 小口断裁部
9 中綴製本
10 折丁供給装置
11 針金綴じ装置
12 クランプ(固定部材)
13 中綴体
14 第一のセンサロッド
15 第二のセンサロッド
16 上刃
17 下刃
18 増落丁検出装置
19 センサ金具
20 センサ
A 丁合工程
B 針金綴じ工程
C 三方断裁工程
D 増落丁検出工程
X 折丁搬送方向
Claims (7)
- 折丁供給装置、折丁搬送装置、針金綴じ装置、三方断裁機を備える中綴製本の製本装置において、角折れを有する不良本を検出するための不良本検出方法であって、
前記三方断裁機における小口断裁部の固定部材で、中綴体を押圧して固定する工程と、
前記固定部材による前記中綴体の固定の際に、前記中綴体の厚みを測定する工程と、
前記厚みの値が、あらかじめ記憶させている正規の値と比較したときに異なっている場合に、不良本が発生したと判定する工程
を含むこと
を特徴とする不良本検出方法。 - 前記中綴体の厚みの測定は、
中綴体の小口側の両端部の厚みの測定であること
を特徴とする請求項1に記載の不良本検出方法。 - 前記不良本は、
折丁の小口側で生ずる折れ込みによるものであること
を特徴とする請求項1又は2に記載の不良本検出方法。 - 三方断裁機の小口断裁部の固定部材に複数のセンサが配設されるとともに、
前記固定部材による中綴体の固定の際に、前記中綴体の小口側に当接し、これにより前記中綴体の厚みを測定し、かつ前記厚みの値が、あらかじめ記憶させている正規の値と比較したときに異なっている場合に、不良本が発生したと判定すること
を特徴とする不良本検出装置。 - 前記中綴体の厚みの測定は、
中綴体の小口側の両端部の厚みの測定であること
を特徴とする請求項4に記載の不良本検出装置。 - 前記不良本は、
折丁の小口側で生ずる折れ込みによるものであること
を特徴とする請求項4又は5に記載の不良本検出装置。 - 請求項4〜6のいずれかに記載の不良本検出装置を備えること
を特徴とする中綴製本装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013083046A JP2014205208A (ja) | 2013-04-11 | 2013-04-11 | 中綴製本の不良本検出方法とその装置およびこの装置を備えた中綴製本装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60197398A (ja) * | 1984-03-19 | 1985-10-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真複写機等の用紙処理装置 |
JP2001261215A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 製本の断裁装置 |
JP2006159385A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Horizon International Inc | 厚み検出器付断裁機 |
JP2009137224A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | National Printing Bureau | 冊子製本装置における丁合い部材角折れ検出方法 |
-
2013
- 2013-04-11 JP JP2013083046A patent/JP2014205208A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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