JP2014204217A - コード結合構造、マイクロホンおよびコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】加工が容易でコンパクト化が可能であり、外部電磁波の影響を受けにくいコード結合構造、このコード結合構造を用いたマイクロホンおよびコネクタを得る。
【解決手段】信号線51,52、シールド線53を有するコード5の結合対象との結合構造。結合対象は、コード末端において露出されたシールド線53を半田付けするシールド線半田付け部62を有し、シールド線53とともにコード5またはその構成部材の一部がシールド線半田付け部62に巻き付けられて拘束され、シールド線53はシールド線半田付け部62に半田付けされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種コード末端の結合構造およびこの結合構造を備えたマイクロホンおよびコネクタに関するものである。本発明に係るコード結合構造は、特にマイクロホンおよびコネクタにおけるコード結合構造として有用である。
各種機器間で信号を伝達しあるいは電源を供給するためにコードが用いられる。コードの末端は機器の所定位置に電気的に接続され、あるいは、コードの末端に結合したコネクタを機器のコネクタに装着することによってコードが機器に電気的に接続される。さらには、コードの末端に結合されているコネクタを結合することにより複数のコード同士が電気的に接続される。
本明細書で「コード」とは導電線のことであって、ワイヤあるいはリード線といわれるものも含む。ただし、本発明に用いられるコードは、後で説明するように、少なくとも信号線とシールド線を有している。
オーディオ信号、特に微弱なオーディオ信号を伝達するためのコードとして、信号線とシールド線を有するコードが用いられる。このようなコードの例として、マイクロホンで電気音響変換された信号を出力するためのマイクロホンコードがある。マイクロホンコードの末端がマイクロホン本体に直接的に接続されるタイプのマイクロホンでは、マイクロホンコードの末端に結び玉を作り、あるいは端子金具を圧着してマイクロホンコードの抜け止めを図っている。上記端子金具をコードに圧着することを一般的には「かしめ」と言っている。以下、図6、図7に示す従来のマイクロホンにおけるマイクロホンコードの結合構造について説明する。
図6において、円筒形状のマイクロホンケース1の上端にはマイクロホンユニット収納部2が結合されている。マイクロホンユニット収納部2の内部には、電気音響変換器であるマイクロホンユニットが収納されている。マイクロホンユニットの電気音響変換方式は任意であるが、図示の実施例ではコンデンサマイクロホンユニットを用いている。コンデンサマイクロホンユニットは、コンデンサ型マイクロホンモジュールと、このモジュールの出力インピーダンスを変換して出力するインピーダンス変換器を備えている。上記インピーダンス変換器は能動素子としてFETを備えている。
マイクロホンケース1内には、マイクロホンケース1の長手方向に沿って長方形状の回路基板3が配置されている。回路基板3には、マイクロホンユニットで生成される音声信号を外部に出力するために信号処理する回路が組み込まれている。マイクロホンケース1の下端部すなわち底部には底部ケース4が嵌められている。底部ケース4の底部にはマイクロホンコード5を通すための孔が形成され、この孔に挿入されたコードブッシュ8が底部ケース4の底面から外側に向かって突出している。底部ケース4の底部内周側には円筒形状の緩衝材7が嵌められている。
コードブッシュ8および緩衝材7の中心孔にマイクロホンコード5の末端部分が引き通され、マイクロホンコード5の末端部分は底部ケース4およびマイクロホンケース1の底部内に引き込まれている。マイクロホンケース1内に引き込まれたマイクロホンコード5の末端部分には結び玉9が形成されている。結び玉9は底部ケース4の内部空間に位置し、かつ、緩衝材7に接することにより、マイクロホンコード5がマイクロホンケース1の外に抜け出るのを防止している。
マイクロホンコード5は、平衡出力に対応することができるように、2本の信号線51,52と、シールド線53を有してなる。各信号線51,52とシールド線53の末端は回路基板3の所定の半田付けランドに半田付けされている。図6において、符号33は信号線51の半田付け部位を、符号34は信号線52の半田付け部位を、符号35はシールド線53の半田付け部位を示している。
図7は、従来のマイクロホンにおけるマイクロホンコード結合構造の別の例を示す。図7に示す従来例が図6に示す従来例と異なる点は、図6に示す例における結び玉9に代えて、接地用端子金具10を用いている点である。図7に示す従来例の大半の構成は図6に示す従来例と同じであるから、同じ構成部分には共通の符号を付している。接地用端子金具10は、底部ケース4の内周側に嵌め込まれて固定された大径部分と、この大径部分の中心から下方に延びた多角筒状の圧着部101を一体に有している。接地用端子金具10の中心孔には、圧着部101側からマイクロホンコード5の末端部分が挿入され、接地用端子金具10をマイクロホンコード5の末端部分が貫通している。
マイクロホンコード5の末端部分は、外周のシースが除去されることによって袋状のシールド線が露呈し、この露呈したシールド線は、折り返されて上記外周のシースに被せられている。外周のシースに被せられたシールド線の外周側に接地用端子金具10の圧着部101が位置し、圧着部101が外周側から内方に向かって押圧されている。この押圧により圧着部101が塑性変形し、マイクロホンコード5の末端部分に接地用端子金具10が結合されている。接地用端子金具10は底部ケース4の内周側に固定され、もって、マイクロホンコード5がマイクロホンケース1および底部ケース4内に抜け止めされた状態で保持されている。
マイクロホンコード5の末端部からは、接地用端子金具10よりさらに先端側に2本の信号線51,52が延び出ていて、これらの信号線51,52は、回路基板3の所定の半田付けランドに半田付けされている。接地用端子金具10からは接地用のリード103が延び出ていて、リード103は回路基板3の所定の接地パターンに半田付けされている。
コード結合構造の別の例として、コードとコネクタの結像構造がある。図8は、マイクロホンコードの末端とコネクタとの結合構造の従来例を示す。図8において、符号11はほぼ円筒形状をしたコネクタケースを示す。コネクタケース11の先端(図8において上端)部内方にはコネクタユニット12が嵌め込まれている。コネクタユニット12は、短い円柱形状のコネクタベース121と、このコネクタベース121を厚さ方向に貫通して固定された2本の信号ピン122および接地ピン123を有してなる。これら3本のピン122,123は、コネクタケース11の先端部内方においてコネクタケース11の中心軸線に沿い互いに平行に延びている。コネクタベース121の上記各ピン122,123とは反対側に、2本の信号ピン122と一体の2本の信号用接続端子124と、接地ピン123と一体の接地用接続端子125が延び出ている。
コネクタケース11の後端側にはコードブッシュ14が結合されている。コネクタケース11の内周側には、絶縁材からなる内ケース15が嵌められている。内ケース15は先端方向の大半が円筒形で、後端部分が円錐形状に形成されている。内ケース15の先端部は上記各ピン122,123をこれらのピン122,123から間隔をおいて囲む周壁状に形成されている。
コードブッシュ14および内ケース15の下端に形成されている中心孔から、マイクロホンコード5の末端部分がコードブッシュ14内に引き通されている。したがって、マイクロホンコード5の末端部分はコネクタケース11内に引き通されていることにもなる。マイクロホンコード5の末端部分には結び玉9が形成され、結び玉9が内ケース15の円錐形状後半部分の内面に接することにより、マイクロホンコード5の抜け止めがなされている。マイクロホンコード5の末端部分からは2本の信号線51,52と、シールド線53が露呈し、信号線51,52は2本の信号用接続端子124に個別に接続され、シールド線53は接地用接続端子125に接続されている。
コード末端の結合構造において、コードの抜け止めのために、図6、図8に示す例のように結び玉を設ける構成は、特許文献1に従来例として記載されているように周知である。また、図7に示すような接地用端子金具を設け、接地用端子金具の圧着部を、コードのシールド線折り返し部に圧着して塑性変形させ、コードの抜け止めを図る構成も知られている(例えば、特許文献2および3参照)。
結び玉によって抜け止めを図った従来のコード結合構造は、結び玉を収納するための空間が必要であり、コード結合部のコンパクト化の障害となっている。また、結び玉の部分でコードがループコイルを構成することになるため、携帯電話などから発せられる外部電磁波の影響を受け、ノイズが混入しやすい難点がある。結び玉が緩まないように、金具や接着剤を利用してコードを固定することも行われている。
接地用端子金具を用いた従来のコード結合構造によれば、接地用端子金具はコードを圧着する部分を備える必要があるため、その分コード結合構造が長くなり、コンパクト化の障害となっている。また、接地用端子金具の圧着部をコードに圧着させるための専用の道具ないしは治具を必要とする。さらに、接地用端子金具の寸法のばらつき、圧着力のばらつきが生じる難点がある。圧着力が強すぎると接地用端子金具が割れ、圧着力が弱いとコードの抜け止めができなくなるため、加工条件を厳しく管理する必要があり、生産性が悪い。
特許第4452584号公報 特開2011-172140号公報 特開2012-39488号公報
本発明の目的は、加工が容易でコンパクト化が可能であり、かつ、外部電磁波の影響を受けにくいコード結合構造、このコード結合構造を用いたマイクロホンおよびコネクタを提供ことにある。
本発明に係るコード結合構造は、信号線、シールド線を有するコードの結合対象との結合構造であって、
上記結合対象は、上記コード末端において露出されたシールド線を半田付けするシールド線半田付け部を有し、
上記シールド線とともにコードまたはその構成部材の一部が上記シールド線半田付け部に拘束され、
上記シールド線は上記シールド線半田付け部に半田付けされていることを最も主要な特徴とする。
本発明に係るマイクロホンは、
マイクロホンケース内にマイクロホンユニットが組み込まれ、上記マイクロホンケースからマイクロホンコードが引き出されてなるマイクロホンであって、
上記コードの末端を結合する構造として上記コード結合構造が用いられていることを特徴としている。
本発明に係るコネクタは、
コネクタケース内にコネクタユニットが組み込まれ、上記コネクタケースからコードが引き出され、上記コネクタユニットの信号用接続端子と接地用接続端子にそれぞれ上記コードの信号線とシールド線が接続されてなるコネクタであって、
上記コードは、上記信号線の周囲に巻き付けられている糸状介在物を有し、
上記コードの末端における上記糸状介在物を上記接地用接続端子の位置に位置させ、
上記コードの末端における上記シールド線が上記接地用接続端子に巻き付けられて上記糸状介在物が上記接地用接続端子に拘束され、
上記シールド線は上記接地用接続端子に半田付けされ、半田が上記糸状介在物を包み込んでいる
ことを特徴としている。
コードまたはその構成部材の一部が半田によって結合対象のシールド線半田付け部に拘束され、コードの抜け止めがなされる。よって、本発明に係るコード結合構造、マイクロホンおよびコネクタによれば、結び玉や、接地用端子金具の押圧部は不要であり、コンパクト化を図ることができる。加工が容易で、外部電磁波の影響を受けにくい利点もある。
本発明に係るコード結合構造を備えたマイクロホンの一実施例を示す縦断面図である。 本発明に係るコード結合構造を備えたマイクロホンの別の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係るコード結合構造を備えたマイクロホンのさらに別の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係るコード結合構造を備えたコネクタの実施例を示す縦断面図である。 本発明に係るマイクロホンの実施例における外部電磁波周波数に対する信号対雑音比の特性線図である。 従来のマイクロホンの一例を示す縦断面図である。 従来のマイクロホンの別の例を示す縦断面図である。 従来のコネクタの例を示す縦断面図である。 従来のマイクロホンにおける外部電磁波周波数に対する信号対雑音比の特性線図である。
以下、本発明に係るコード結合構造、マイクロホンおよびコネクタの実施例について図面を参照しながら説明する。なお、図6乃至図8に示すマイクロホンおよびコネクタの従来例の構成と同じ構成部分には共通の符号を付している。
図1は本発明に係るコード結合構造を用いたマイクロホンの一実施例を示す。図1において、円筒形状のマイクロホンケース1の上端にはマイクロホンユニット収納部2が結合されている。マイクロホンユニット収納部2の内部には、電気音響変換器であるマイクロホンユニットが収納されている。マイクロホンユニットの電気音響変換方式は任意であるが、図示の実施例ではコンデンサマイクロホンユニットを用いている。
コンデンサマイクロホンユニットは、音波を受けて振動する振動板と、この振動板に所定の間隔をおいて対向する固定極を有するコンデンサ型マイクロホンモジュールを備えている。上記マイクロホンモジュールは、振動板が音波を受けて振動すると振動板と固定極で構成されるコンデンサの容量が変化することにより、音声に対応した音声信号を生成して出力する。コンデンサマイクロホンユニットはまた、上記マイクロホンモジュールの出力インピーダンスを変換するインピーダンス変換器を備えている。上記インピーダンス変換器は能動素子としてFETを備えている。
マイクロホンケース1内には、マイクロホンケース1の長手方向に沿って長方形状の回路基板3が配置されている。回路基板3には、マイクロホンユニットで生成される音声信号を外部に出力するために信号処理する回路が組み込まれている。マイクロホンケース1の下端部すなわち底部には底部ケース4が嵌められている。底部ケース4の底部にはマイクロホンコード5を通すための孔が形成され、この孔に挿入された円管状のコードブッシュ8が底部ケース4の底面から外側に向かって突出している。コードブッシュ8は底部ケース4の底部に固着されている。底部ケース4の底部内周側には円筒形状の緩衝材7が嵌められている。
マイクロホンコード5の末端部分は、コードブッシュ8および緩衝材7の中心孔に外側からマイクロホンケース1に向かって引き通されることにより、マイクロホンケース1および底部ケース4内に引き込まれている。マイクロホンコード5の末端部分は、最も外側のシースが除去されて、シールド線53、2本の信号線51,52が露呈し、さらに、信号線51,52の外側に巻き付けられて信号線51,52を保護する糸状介在物54が露呈している。信号線51,52は絶縁材で覆われ、先端部のみ絶縁材が除去されている。糸状介在物54の素材は、一般的にはポリアミド繊維などが用いられているが、耐熱性のある素材であることが望ましい。
底部ケース4の内周側上端部には接地用端子金具6が固定されている。接地用端子金具6は、底部ケース4の上端に固定するためのフランジ61を有するとともに、下面側に下方に向かって舌状に突出したシールド線半田付け部62を有している。2本の信号線51,52は接地用端子金具6に形成されている貫通孔を通して接地用端子金具6の上方に伸び出ている。2本の信号線51,52の各先端に露呈している導電線は、回路基板3の下端部に形成されている所定の半田付けランドに半田付けされている。図1において、符号33は信号線51の半田付け部を、符号34は信号線52の半田付け部を示している。
マイクロホンコード5の末端部分に露呈している糸状介在物54は、接地用端子金具6のシールド線半田付け部62に位置し、シールド線半田付け部62に沿って上下方向に伸び上がっている。上記シールド線半田付け部62には、シールド線53が、糸状介在物54を覆って複数回巻き付けられ、糸状介在物54がシールド線半田付け部62に拘束されている。シールド線53は上記シールド線半田付け部62に半田付けされ、半田が上記糸状介在物54を包み込んでいる。接地用端子金具6からは接地用舌片が上方に伸び上がっていて、この舌片が回路基板3の接地パターン形成部に半田付けされて、シールド線53が回路基板3の接地パターンに導通している。
このようにして、半田の介在のもとに、接地用端子金具6のシールド線半田付け部62、シールド線53、糸状介在物54が一体に固着され、マイクロホンコード5がマイクロホンケース1の外側に向かって抜け出るのを防止している。特に、糸状介在物54は引っ張り力に強く、糸状介在物54が接地用端子金具6に実質一体に結合されることにより、コード5の引っ張り力に対する抜け止め強度をより強固にすることができる。この実施例では、接地用端子金具6がコードの結合対象になっている。
本実施例によれば、従来のように、コードに結び玉を形成する必要はなく、また、コード圧着部を備えた接地用端子金具を使用する必要はないから、コード結合部のコンパクト化を図ることができる。半田が収縮することにより糸状介在物54の引き締め力が生じ、コード5の緩み防止効果を得ることができる。信号線51,52をコイル状に巻き付けるものでもないから、コード5のシールド線53と回路基板3の接地パターンの電気的接続が強化されることとあいまって、外部の電磁波の影響を受けにくいという利点もある。
次に、本発明に係るマイクロホンの第2実施例について図2を参照しながら説明する。図1に示す第1の実施例の構成部分と同じ構成部分には共通の符号を付し、第1の実施例の構成と異なる構成を重点的に説明する。図2に示す実施例が図1に示す第1の実施例と異なるのは、接地用端子金具6を省略し、その代わりに回路基板3の下端の一部を下方に突出させて舌状の突出部31を形成し、この突出部31をシールド線半田付け部としたことである。すなわち、コードの結合対象を回路基板3としたものである。回路基板3には接地パターンが形成され、突出部31からなるシールド線半田付け部にも接地パターンが形成されている。
マイクロホンケース1内に引き込まれたマイクロホンコード5の末端部分は、外側のシースが除去されて、シールド線53、2本の信号線51,52および糸状介在物54が露呈している。糸状介在物54は、回路基板3の突出部31に位置し、突出部31に沿って上下方向に伸び上がっている。突出部31には、シールド線53が、糸状介在物54を覆って複数回巻き付けられ、糸状介在物54が突出部31に拘束されている。突出部31は上記のようにシールド線半田付け部となっていて、シールド線53はシールド線半田付け部である突出部31に半田付けされ、半田が上記糸状介在物54を包み込んでいる。2本の信号線51,52は、それぞれ回路基板3の所定の半田付けランドに半田付けされている。
図2に示す第2の実施例によれば、回路基板3の突出部31、シールド線53、糸状介在物54が半田の介在のもとに一体に固着され、マイクロホンコード5がマイクロホンケース1の外に抜け出るのを防止している。特に、糸状介在物54は引っ張り力に強く、糸状介在物54が回路基板3に実質一体に結合されることにより、コード5の引っ張り力に対する抜け止め強度をより強固にすることができる。その他、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
ここまで説明してきた実施例は、コードがもともと有している糸状介在物を利用してコードの抜け止めを図っているが、コード本体をシールド線半田付け部に拘束する構成にしてもよい。図3は、コード本体をシールド線半田付け部に拘束した第3の実施例を示す。以下、図3に示す第3の実施例について、図1、図2に示す実施例と異なる構成部分を重点的に説明する。
図3において、底部ケース4の上端には、図1に示す実施例に用いられている接地用端子金具と同じ構成の接地用端子金具6が固着されている。接地用端子金具6に一体に形成されているシールド線半田付け部62には、コード5の本体の端部55が折り返されることによって位置している。シールド線半田付け部62には、コード5の端部から露呈しているシールド線53が、上記コード本体の端部55を覆って複数回巻き付けられ、コード本体の端部55がシールド線半田付け部62に拘束されている。シールド線53はシールド線半田付け部62に半田付けされ、半田がコード本体の端部55を包み込んでいる。
2本の信号線51,52は、それぞれ回路基板3の所定の半田付けランドに半田付けされている。接地用端子金具6からは接地用舌片が上方に伸び上がっていて、この舌片が回路基板3の接地パターンに半田付けされて、シールド線53が回路基板3の接地パターンに導通している。コードの結合対象は、第1の実施例と同様に接地用端子金具6である。
図3に示す第3の実施例によれば、コードが糸状介在物を備えていないものであっても、第1、第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
コードが糸状介在物を備えているものであっても、第3の実施例と同様に構成することも可能である。
図4は、本発明に係るコード結合構造をコネクタに採用した第4の実施例を示す。図4において、符号11はほぼ円筒形状をしたコネクタケースを示す。コネクタケース11の先端(図4において上端)部内方にはコネクタユニット12が嵌め込まれている。コネクタユニット12は、短い円柱形状のコネクタベース121と、このコネクタベース121を厚さ方向に貫通して固定された2本の信号ピン122および接地ピン123を有してなる。これら3本のピン122,123は、コネクタケース11の先端部内方においてコネクタケース11の中心軸線に沿い互いに平行に延び出ている。コネクタベース121の上記各ピン122,123とは反対側には、2本の信号ピン122と一体の2本の信号用接続端子124と、接地ピン123と一体の接地用接続端子125が延び出ている。
コネクタケース11の後端側にはコードブッシュ14が結合されている。コネクタケース11の内周側には、絶縁材からなる内ケース15が嵌められている。内ケース15は先端方向の大半が円筒形で、後端部分が円錐形状に形成されている。内ケース15の先端部は上記各ピン122,123をこれらのピン122,123から間隔をおいて囲む周壁状に形成されている。
コードブッシュ14および内ケース15の下端に形成されている中心孔から、マイクロホンコード5の末端部分がコネクタケース11および内ケース15内に引き通されている。マイクロホンコード5の末端部分は、最も外側のシースが除去されて、シールド線53、2本の信号線51,52が露呈し、さらに、糸状介在物54が露呈している。信号線51,52は絶縁材で覆われ、先端部のみ絶縁材が除去されている。糸状介在物54の素材としては、前記実施例と同様に、耐熱性のある素材、例えばポリアミド繊維などが用いられている。
2本の信号線51,52の各先端に露呈している導電線は、コネクタユニット12の2本の信号用接続端子124に、半田付け等によって個別に電気的に接続されている。マイクロホンコード5の末端部分に露呈している糸状介在物54は、接地用接続端子125に位置し、接地用接続端子125に沿って配置されている。上記接地用接続端子125には、シールド線53が、糸状介在物54を覆って複数回巻き付けられ、糸状介在物54が接地用接続端子125に拘束されている。シールド線53は接地用接続端子125に半田付けされ、半田が上記糸状介在物54を包み込んでいる。
このようにして、半田の介在のもとに、コネクタユニット12の接地用接続端子125、シールド線53、糸状介在物54が一体に固着され、マイクロホンコード5がコネクタケース11の外に抜け出るのを防止している。この実施例におけるコードの結合対象は、コネクタユニット12である。図4に示すコネクタの実施例も、マイクロホンに係る第1乃至第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
図4に示すコネクタユニット12は雄型のコネクタユニットであり、この雄型のコネクタユニット12には、これに対応する雌型コネクタユニットを結合することができる。図4に示すマイクロホンコード5の他方の端部には、上記雌型コネクタユニットを、本発明に係るコード結合構造を用いて装着することができる。マイクロホンコード5の他端部に装着した上記雌型コネクタユニットを、例えばマイクロホンが備えるコネクタに結合することにより、マイクロホンで電気音響変換した音声信号を、マイクロホンコード5を通じて出力することができる。
本発明によれば、前述のとおり、外部電磁波の影響を軽減することができる。図5と図9に示す特性線図を参照すれば、本発明に係るコード結合構造が従来のコード結合構造よりも外部電磁波の影響が少ないことがわかる。図5は図1に示す実施例によるマイクロホンの信号対雑音比を、図9は図6に示す結び玉によるコードの抜け止めを図った従来のマイクロホンの信号対雑音比を示す。いずれも横軸は電磁波の周波数、縦軸は信号対雑音比である。電磁波の周波数のうち、携帯電話で使用されている電磁波の使用帯域における特性線は太線で示している。
図5と図9に示す特性線図を対比すると明らかなように、本発明の実施例によれば、従来例に比べて、信号対雑音比が、電磁波の周波数帯域810−950Hzにおいて約28dB、1710−2170Hzにおいて約6dB軽減されている。
図示の実施例はいずれも、本発明に係るコード結合構造がマイクロホンあるいはコネクタに適用された例であるが、本発明に係るコード結合構造は、コードを結合するあらゆる装置や機器、器具などに適用可能である。
1 マイクロホンケース
2 マイクロホンユニット収納部
3 回路基板
4 底部ケース
5 マイクロホンコード
6 接地用端子金具
7 緩衝材
8 コードブッシュ
11 コネクタケース
12 コネクタユニット
31 突出部(シールド線半田付け部)
51 信号線
52 信号線
53 シールド線
54 糸状介在物
61 フランジ
62 シールド線半田付け部

Claims (13)

  1. 信号線、シールド線を有するコードの結合対象との結合構造であって、
    上記結合対象は、上記コード末端において露出されたシールド線を半田付けするシールド線半田付け部を有し、
    上記シールド線とともにコードまたはその構成部材の一部が上記シールド線半田付け部に巻き付けられて拘束され、
    上記シールド線は上記シールド線半田付け部に半田付けされているコード結合構造。
  2. コードの構成部材の一部は、上記信号線、上記シールド線とは別の糸状介在物である請求項1記載のコード結合構造。
  3. 信号線、シールド線、糸状介在物を有してなるコードの結合対象との結合構造であって、
    上記結合対象は、上記シールド線を接続するシールド線半田付け部を有し、
    上記コードの末端における上記糸状介在物が上記シールド線半田付け部に位置し、
    上記コードの末端における上記シールド線が上記シールド線半田付け部に巻き付けられて上記糸状介在物が上記シールド線半田付け部に拘束され、
    上記シールド線は上記シールド線半田付け部に半田付けされているコード結合構造。
  4. 糸状介在物は、上記信号線の周囲に巻き付けられている請求項3記載のコード結合構造。
  5. 信号線、シールド線を有してなるコードの結合対象との結合構造であって、
    上記結合対象は、上記シールド線を接続するシールド線半田付け部を有し、
    上記コードの末端における上記コード本体が上記シールド線半田付け部に位置し、
    上記コードの末端における上記シールド線が上記シールド線半田付け部に巻き付けられて上記コード本体が上記シールド線半田付け部に拘束され、
    上記シールド線は上記シールド線半田付け部に半田付けされているコード結合構造。
  6. シールド線半田付け部は接地用端子金具に形成され、上記接地用端子金具に上記シールド線が巻き付けられている請求項1乃至5のいずれかに記載のコード結合構造。
  7. 接地用端子金具はその一部が突出した突出部を有し、上記突出部にシールド線が巻き付けられている請求項6記載のコード結合構造。
  8. シールド線半田付け部は回路基板に形成された接地パターン形成部からなり、上記回路基板の上記接地パターン形成部にシールド線が巻き付けられている請求項1乃至7のいずれかに記載のコード結合構造。
  9. 回路基板の一部が突出していて、この回路基板の突出部が接地パターン形成部になっている請求項8記載のコード結合構造。
  10. マイクロホンケース内にマイクロホンユニットが組み込まれ、上記マイクロホンケースからマイクロホンコードが引き出されてなるマイクロホンであって、
    上記コードの末端を結合する構造として請求項1乃至9のいずれかに記載のコード結合構造が用いられているマイクロホン。
  11. マイクロホンユニットと、このマイクロホンユニットで生成される音声信号を外部に出力するために信号処理する回路基板がマイクロホンケース内に組み込まれ、上記マイクロホンケースからマイクロホンコードが引き出されてなるマイクロホンであって、
    上記回路基板に上記マイクロホンコードの末端を結合する構造として請求項8または9記載のコード結合構造が用いられているマイクロホン。
  12. マイクロホンはコンデンサマイクロホンである請求項10,11または12記載のマイクロホン。
  13. コネクタケース内にコネクタユニットが組み込まれ、上記コネクタケースからコードが引き出され、上記コネクタユニットの信号用接続端子と接地用接続端子にそれぞれ上記コードの信号線とシールド線が接続されてなるコネクタであって、
    上記コードは、上記信号線の周囲に巻き付けられている糸状介在物を有し、
    上記コードの末端における上記糸状介在物を上記接地用接続端子の位置に位置させ、
    上記コードの末端における上記シールド線が上記接地用接続端子に巻き付けられて上記糸状介在物が上記接地用接続端子に拘束され、
    上記シールド線は上記接地用接続端子に半田付けされ、半田が上記糸状介在物を包み込んでいるコネクタ。
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