JP2014204197A - 色域補正装置、色補正装置、色補正システムおよびプログラム - Google Patents

色域補正装置、色補正装置、色補正システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の装置間における色再現域の差を高精度に補正する。
【解決手段】デバイスに依存する色空間における色情報とデバイスに依存しない色空間における色情報とをデバイスごとに対応付けたデバイス色データを取得するデバイス色データ取得部11と、各デバイスのデバイス色データから複数のデバイス間で共通する色域を生成し、各デバイスで画像を形成する場合の再現の目標となるターゲットとして設定する補正ターゲット生成部12、外部から入力画像データを取得する画像取得部21と、各デバイスのデバイス色データとターゲットとに基づいて色補正パラメータを生成する色補正パラメータ生成部22と、各デバイスの色補正パラメータを参照して色変換を行う色変換部23と、色変換が施された出力画像データを各デバイスへ出力する画像出力部24とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、色域補正装置、色補正装置、色補正システムおよびプログラムに関する。
公報記載の従来技術として、各デバイスでの色の出力特性が明確になるベースデータを取得し、ベースデータの情報をもとにして各デバイスに共通する色域範囲を求め、色補正を行う際の目標色を共通色域範囲の色に変換し、共通色域内へ変換された目標色に対する各デバイスでのデバイス依存色を求めることで、目標色を再現する補正LUTを生成する色変換係数決定装置が存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、相互に近接して配置され、かつ相互に類似した特性を有する複数台のカラー複写機を管理し、先に設置され使用者によって画質調整が行われている可能性の高いマスター側のカラー複写機から、後に設置されたスレーブ側のカラー複写機に対して作像データの一部又は全部を共有させ、カラー複写機間での画質差を縮小させる管理装置が存在する(特許文献2参照)。
さらに、他の公報記載の従来技術として、ターゲットとなる出力デバイスから所定のタイミングで出力された画像について、画像に基づいて生成される測定データを受け付け、測定データと予め設定されている基準データとの比較に基づいて補正パラメータを生成し、補正パラメータと記憶されている過去の補正情報とに基づいて補正パラメータを修正して、修正した補正パラメータを補正処理に使用することで、デバイスの特性の短期的な変動に配慮した補正を行う画像処理装置が存在する(特許文献3参照)。
特開2007−124049号公報 特開2001−318564号公報 特開2005−027060号公報
本発明は、複数の装置間における色再現域の差を高精度に補正することを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する色域情報取得手段と、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する共通色域生成手段と、前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域を、前記複数の装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する設定手段とを備えたことを特徴とする色域補正装置である。
請求項2記載の発明は、前記共通色域を生成する指示を受け付ける受け付け手段をさらに備え、前記共通色域生成手段は、前記受け付け手段が前記指示を受け付けると、前記共通色域を生成することを特徴とする請求項1に記載の色域補正装置である。
請求項3記載の発明は、前記設定手段により設定された前記目標色再現域を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記目標色再現域と、前記色域情報取得手段により新たに取得された前記色域情報とに基づいて、当該目標色再現域を更新するか否かを判定する判定手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の色域補正装置である。
請求項4記載の発明は、前記記憶手段は、前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域、または、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報の少なくともいずれか一方を記憶することを特徴とする請求項3に記載の色域補正装置である。
請求項5記載の発明は、画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する色域情報取得手段と、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する共通色域生成手段と、前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域を、前記複数の装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する設定手段と、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報と、前記設定手段により設定された前記目標色再現域とに基づいて、外部から入力された入力画像データに色変換を施し、出力画像データを生成する出力画像データ生成手段とを備えたことを特徴とする色補正装置である。
請求項6記載の発明は、前記設定手段により設定された目標色再現域内の再現色に対して、当該再現色に対応する前記複数の装置のそれぞれの前記第1色空間における色情報を決定するのに用いられる補正係数を、当該複数の装置ごとに生成する補正係数生成手段をさらに備え、前記出力画像データ生成手段は、前記補正係数生成手段により生成された前記補正係数に基づいて、前記入力画像データに色変換を施し、前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項5に記載の色補正装置である。
請求項7記載の発明は、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を備える複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する色域情報取得手段と、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する共通色域生成手段と、前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域を、各装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する設定手段と、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報と、前記設定手段により設定された前記目標色再現域とに基づいて、外部から入力された入力画像データに色変換を施し、出力画像データを生成する出力画像データ生成手段とを備えたことを特徴とする色補正システム。
請求項8記載の発明は、コンピュータに、 画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する機能と、取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する機能と、生成された前記共通色域を、前記複数の装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、複数の装置間における色再現域の差を高精度に補正することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、現状の印刷条件に合わせて色再現域の差を補正することが容易になる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、色再現域の変動に合わせた補正を高精度に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、ユーザの所望する過去の色再現域に変更することが容易になる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、複数の装置間における色再現域の差を高精度に補正し、装置間での色再現のばらつきを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、色補正における処理時間を短縮させることができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、複数の装置間における色再現のばらつきが抑制された画像を形成することができる。
請求項8記載の発明によれば、複数の装置間における色再現域の差を高精度に補正する機能をコンピュータにより実現できる。
本実施の形態に係る機差補正システムの構成例を示した図である。 実施の形態1に係る機差補正装置の機能構成例を示したブロック図である。 実施の形態1に係る機差補正装置が機差補正を行う手順の一例を示したフローチャートである。 ターゲットの一例を示した図である。 実施の形態2に係る機差補正装置の機能構成例を示したブロック図である。 実施の形態2に係る機差補正装置が機差補正を行う手順の一例を示したフローチャートである。 実施の形態3に係る機差補正装置の機能構成例を示したブロック図である。 実施の形態3に係る機差補正装置が機差補正を行う手順の一例を示したフローチャートである。 デバイス3台での機差補正システムにおけるターゲットの一例である。 本実施の形態が適用されるクラスタプリンティングシステムの構成例を示した図である。 本実施の形態が適用される機差補正システムの構成変更の一例を示した図である。 本実施の形態が適用されるマルチエンジンプリンタの構成例を示した図である。 本実施の形態を適用可能なコンピュータのハードウェア構成を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本実施の形態の概要について説明する。
近年、デジタルカメラ、カラースキャナ、カラープリンタ、カラーディスプレイ等のカラーデバイスが普及しており、色に対する市場の要求も高まっている。特にDTP(Desk Top Publishing)等で使用されるシステムにおいて、その要求は高い。そこで、画像形成装置(以下では、デバイスと称することがある)におけるCMS(Color Management System)は必要不可欠なものとなっており、画像形成装置での色再現を安定的に保つためのキャリブレーション技術が開発されている。
ところで、このような画像形成装置で問題となるのが、各画像形成装置における色再現域、つまり色域に違いが生じることである。複数の画像形成装置があった場合、通常、画像形成装置ごとに状態が異なり、このような機差による色再現域の差により、出力物における色再現にばらつきが生じる。
現状のキャリブレーション技術では、目標色となるターゲットデータは予め決められたマスター機(例えば、開発用に作製されたプリンタ)のデータに従って作成され、その後生産されるスレーブ機(量産機)ではそのマスター機のデータをターゲットとして色再現域の補正が行われるのが一般的である。このキャリブレーションでは、対象デバイスの色再現域を安定的に保つと同時に、ほかの同一機種とのデバイス間における色再現のばらつきを抑えることを目的としている。また、色再現のばらつきを補正するほかの手法も存在するが、いずれもデバイスの導入時にターゲットを作成するものである。
しかしながら、日々運用していく中で各デバイスには色変動が生じ、色再現域も部材の劣化等により縮小してしまう傾向がある。このような状況においては、デバイス導入時のターゲットを再現できず、デバイス導入時の色安定性が確保できなくなることに加えて、デバイス間における色再現についてもばらつきが生じてしまう。そのため以下にて、特定の複数デバイス間における機差を補正するために目標色の情報を作成する手順について説明する。
<機差補正システムの全体説明>
図1は、本実施の形態に係る機差補正システムの構成例を示した図である。
この機差補正システムでは、ネットワーク2を介して、機差補正装置1が複数の画像形成装置と接続されるが、ここでは、簡単のため、画像形成装置として第1デバイス3と第2デバイス4の2つを考えるものとする。また、機差補正装置1と測色装置5とが接続される。
機差補正装置1は、詳しくは後述するが、第1デバイス3および第2デバイス4における機差の補正をするために、各デバイスで画像を形成する場合の再現の目標となる色再現域の情報(以下、ターゲットと称する)を作成する。また、機差補正装置1は、作成したターゲットをもとに入力画像データの色情報を変換して出力画像データを生成し、出力画像データを第1デバイス3および第2デバイス4に送信する。
ネットワーク2は、機差補正装置1、第1デバイス3、第2デバイス4との間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)である。
第1デバイス3および第2デバイス4は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式により画像を形成するプリンタであり、予め定められた色成分(例えば、後述するCMYK)に基づいて画像を形成する機能を有する。そして、第1デバイス3および第2デバイス4は、機差補正装置1から色情報の変換により生成された出力画像データを受信し、出力画像データに基づいて画像の形成を行う。
測色装置5は、第1デバイス3および第2デバイス4で出力されたカラーパッチ画像を測色する。測色とは、画像を表示するのに用いられる色を数量的に測定することをいう。
〔実施の形態1〕
<機差補正装置の機能構成の説明>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図2は、本実施の形態に係る機差補正装置1の機能構成例を示したブロック図である。
機差補正装置1は、色補正情報生成部10と色補正部20とに分けられる。
色補正情報生成部10は、各デバイス(第1デバイス3、第2デバイス4)での色再現域を反映したデバイス色データを取得するデバイス色データ取得部11と、デバイス間における機差を補正するためのターゲットを生成する補正ターゲット生成部12とを備える。
色域情報取得手段の一例としてのデバイス色データ取得部11は、測色装置5から、各デバイスでの色再現域を反映したデバイス色データを取得する。デバイス色データは、デバイスに依存する色空間における色情報とデバイスに依存しない色空間における色情報とを、デバイスごとに対応付けたデータである。このデバイス色データは、測色装置5が各デバイスで出力されたカラーパッチ画像を測色することにより得られる。また、デバイス色データ取得部11は、自動的にデバイス色データを取得することとし、例えば、機差補正システムの導入時や、予め定められた期間ごとのタイミング等に、デバイス色データを取得する。そして、デバイス色データ取得部11は、補正ターゲット生成部12、後述する色補正パラメータ生成部22に、各デバイスのデバイス色データを送信する。
共通色域生成手段および設定手段の一例としての補正ターゲット生成部12は、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスのデバイス色データから、デバイス間における機差を補正するためのターゲットを生成する。補正ターゲット生成部12は、各デバイスのデバイス色データにおける全てのデータを用い、デバイスに依存しない色空間において、第1デバイス3、第2デバイス4に共通する色域範囲を生成する。そして、補正ターゲット生成部12は、生成した色域範囲をターゲットとして設定する。補正ターゲット生成部12は、ここで設定したターゲットを色補正パラメータ生成部22に送信する。
次に、色補正部20は、外部から入力画像データを取得する画像取得部21と、各デバイスのデバイス色データとターゲットとに基づいて色補正パラメータを生成する色補正パラメータ生成部22と、各デバイスの色補正パラメータを参照して色変換を行う色変換部23と、色変換が施された出力画像データを各デバイスへ出力する画像出力部24とを備える。
画像取得部21は、ネットワーク2を介して、外部から入力画像データを取得する。
補正係数生成手段の一例としての色補正パラメータ生成部22は、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスのデバイス色データと補正ターゲット生成部12により生成されたターゲットとをもとに、デバイスごとに補正係数の一例としての色補正パラメータを生成する。つまり、色補正パラメータ生成部22は、第1デバイス3用の色補正パラメータと第2デバイス4用の色補正パラメータとを生成する。ここで、色補正パラメータ生成部22は、各デバイスにおいて、ターゲット内部の目標色を再現するための各デバイスの特性に依存する色値を、デバイス色データをもとに予測する。この予測されたデバイスに依存する色値とターゲットとを対応させたものが、色補正パラメータである。そして、色補正パラメータ生成部22は、各デバイスの色補正パラメータを色変換部23に送信する。
出力画像データ生成手段の一例としての色変換部23は、色補正パラメータ生成部22により生成された各デバイス用の色補正パラメータを参照し、画像取得部21により取得された入力画像データにおける色情報を変換する。そして、色変換部23は、色情報の変換により、各デバイスに出力する出力画像データをデバイスごとに生成し、画像出力部24に送信する。
画像出力部24は、色変換部23により生成されたデバイスごとの出力画像データを、各デバイスに対して出力する。
<機差補正装置の動作説明>
次に、機差補正装置1の動作について説明する。
図3は、本実施の形態に係る機差補正装置1が機差補正を行う手順の一例を示したフローチャートである。
まず、デバイス色データ取得部11は、第1デバイス3での色再現域を表すデバイス色データ(以下、第1デバイス色データと称する)と第2デバイス4での色再現域を表すデバイス色データ(以下、第2デバイス色データと称する)とを取得する(S101)。
第1デバイス3や第2デバイス4がCMYK4色プリンタの場合、デバイス色データは、デバイス依存のデータ(CMYK)と、それに対応するデバイス非依存のデータ(L等)とのデータ対の集合である。ここで、C、M、Y、Kはそれぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(墨)の色成分を指す。また、Lとは、CIELAB色空間とも呼ばれるL色空間で定義されるデバイスに依存しない色信号である。また、L色空間は、明度Lと、色度aおよびbとを軸とする直交座標色空間で表されるものである。デバイス非依存のデータに関して、ここでは一般的なLを例としてあげたが、これに限るものではない。例えば、三刺激値XYZや均等色空間Lなどに分類される表色系でのデータでも、また、(Lab)=F(CMYK)のように多項式近似などで表現されるデータでも、また、物理モデル式としてノイゲバウアーやクベルカムンク、ランバートベールなどで表現されるデータでも、さらには、ICCプロファイルなどによって変換されるデータであってもよく、そのデバイスの特性が示されるデータ対が生成できるものであれば何でもよい。一般的にこのデータ対の集合に関し、数に制限は無いが、色精度及びシステム構成上の問題として200〜1600程度のデータ数が望ましい。また、デバイス色データ取得部11は、測色装置5からではなく、例えば、各デバイスのプロファイル情報からデバイス色データを取得することとしても良い。
次に、補正ターゲット生成部12は、デバイス色データ取得部11により取得された第1デバイス色データおよび第2デバイス色データから、デバイス間における機差を補正するためのターゲットを生成する(S102)。
図4は、補正ターゲット生成部12が求めるターゲットの一例を示した図である。図4のターゲットは、縦軸は明度L、横軸は彩度CのCIELAB色空間上で表されている。彩度Cは色度a、bをもとに、C={(a+(b1/2として求められる。図4に示す例では、補正ターゲット生成部12は、S102において、各デバイスに共通する色域範囲(共通色域)として第1デバイス3の色域と第2デバイス4の色域とが重なる色域範囲を生成し、生成した色域範囲をターゲットとして設定している。設定されたターゲットの内部は、第1デバイス3、第2デバイス4の双方で共通して再現できる色範囲を示すこととなる。
次に、色補正パラメータ生成部22は、デバイス色データ取得部11により取得された第1デバイス色データおよび第2デバイス色データと、補正ターゲット生成部12により生成されたターゲットとに基づいて、デバイスごとに色補正パラメータを生成する(S103)。即ち、色補正パラメータ生成部22は、第1デバイス3においてターゲット内部の目標色(L)を再現するCMYKを、第1デバイス色データから予測する。例えば、ターゲットのデータ(C→L )について、L を、第1デバイス3で再現するためのCMYKの値(C’M’Y’K’)が、第1デバイス色データから予測される。C’M’Y’K’は、各デバイスの特性に依存する色値であり、CからC’M’Y’K’を求めるための変換係数が、第1デバイス3の色補正パラメータである。そして、ターゲットの色域範囲内の多数のCMYKに対して、色補正パラメータが生成される。このC’M’Y’K’の予測手法としては、種々の提案がなされており、例えば、二乗和が最小になることで収束を判別して変換行列係数を決定する手法を用いて予測が可能であるが、特にそれに限定されるものではない。また、色補正パラメータ生成部22は、第2デバイス4についても第1デバイス3と同様の処理を行い、第2デバイス4用の色補正パラメータを生成する。
このように生成された色補正パラメータにより、ターゲットに合わせた色再現を行うための各デバイスに対する色補正が実現される(S104)。即ち、画像取得部21が、外部からネットワーク2を介して入力画像データを取得する。そして、色変換部23が、色補正パラメータ生成部22により生成された第1デバイス3用の色補正パラメータを参照して色変換を行うことにより、第1デバイス3用の出力画像データを生成する。また、色変換部23が、色補正パラメータ生成部22により生成された第2デバイス4用の色補正パラメータを参照して色変換を行うことにより、第2デバイス4用の出力画像データを生成する。その後、画像出力部24が、第1デバイス3用の出力画像データを第1デバイス3に出力し、第2デバイス4用の出力画像データを第2デバイス4に対して出力する。このようにして各デバイス用に生成された画像データを各デバイスに出力することで、第1デバイス3および第2デバイス4から出力される印刷物において、共通色域内での色再現が成し遂げられ、色再現のばらつきが抑制される。
以上のように、本実施の形態の機差補正装置1は、機差補正システム内の各デバイスのデバイス色データをもとにして、各デバイスに共通する色域をターゲットとして設定する。従来のキャリブレーション技術では、ターゲットはマスター機のデータに従って作成され、その後生産されるスレーブ機はマスター機のデータをターゲットとして色再現域の補正が行われていた。そのため、日々の運用で各デバイスの色再現域が変動すると、デバイス間における色再現についてもばらつきが生じてしまう場合があった。本実施の形態では、ユーザが使用するシステム内の複数のデバイスの色再現特性のみを使用し、システム内のデバイスに特化したターゲットを生成することで、デバイス間における機差を高精度に補正して、デバイス間での色再現のばらつきを抑制することができる。
また、S102で、補正ターゲット生成部12は、第1デバイス3、第2デバイス4に共通する色域範囲(共通色域)をターゲットとすることとしたが、これに限られるものではない。例えば、補正ターゲット生成部12は、第1デバイス色データおよび第2デバイス色データから、各デバイスの色域の平均となる色域範囲を生成し、生成した色域範囲をターゲットとしても良い。また、日々運用していく中で各デバイスには色変動が生じ、色再現域は縮小する傾向にある。そのため、将来、色再現域が縮小した場合でも対応できるターゲットを設定しておいても良い。即ち、各デバイスに共通する色域よりもさらに小さく、縮小した将来の色再現域の範囲にも含まれるような色域をターゲットとしても良い。
〔実施の形態2〕
実施の形態2に係る機差補正装置1は、実施の形態1に係る機差補正装置1が、さらに、ターゲットを生成する指示を受け付けるターゲット生成指示部13を備えたものである。
図5は、本実施の形態に係る機差補正装置1の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係る補正ターゲット生成部12、色補正部20を構成する各部は、実施の形態1と同じである。
また、本実施の形態で新たに追加される、受け付け手段の一例としてのターゲット生成指示部13は、ユーザからターゲットを生成する指示の入力を受け付ける。ターゲット生成指示部13は、ユーザからの入力を受け付けると、デバイス色データ取得部11に対してターゲットを生成するように指示を行う。
そして、デバイス色データ取得部11について、実施の形態1では、自動的にデバイス色データを取得した。一方、本実施の形態に係るデバイス色データ取得部11は、ユーザからの入力をもとにしたターゲット生成指示をターゲット生成指示部13から受信すると、測色装置5からデバイス色データを取得する。
図6は、本実施の形態に係る機差補正装置1が機差補正を行う手順の一例を示したフローチャートである。
まず、ターゲット生成指示部13は、ユーザからターゲットを生成する指示の入力を受け付ける(S201)。そして、ターゲット生成指示部13は、デバイス色データ取得部11に対してターゲットを生成するように指示を行う。ここでは、例えば、ユーザが現状の機差補正装置1での色再現性に満足できない場合や、実際に使用される用紙やスクリーンといった印刷条件に合わせた色再現特性を取得する場合等に、ユーザからターゲット生成指示部13に対して入力を行うことが考えられる。
次に、デバイス色データ取得部11は、ターゲット生成指示部13からターゲットを生成する指示を受信すると、第1デバイス3および第2デバイス4での現状の色再現域を表すデバイス色データを取得する(S202)。以下、S203〜S205の処理は、S102〜S104の処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、ユーザから入力を受け付けてターゲットを生成することで、使用される機差補正システムでの現状の印刷条件に合わせた高精度な機差補正が実現される。
〔実施の形態3〕
実施の形態3に係る機差補正装置1は、実施の形態1または実施の形態2に係る機差補正装置1が、さらに、各デバイスのデバイス色データやターゲットを記憶する色データ管理部14と、現状使用されているターゲットを更新するか否かを判定するターゲット生成判定部15とを備えたものである。
図7は、本実施の形態に係る機差補正装置1の機能構成例を示したブロック図である。ここでは、実施の形態1に係る機差補正装置1が色データ管理部14とターゲット生成判定部15とを備えた構成例として説明するが、本実施の形態としては、実施の形態2に係る機差補正装置1が色データ管理部14とターゲット生成判定部15とを備えたものであっても良い。
本実施の形態に係る色補正部20を構成する各部は、実施の形態1と同じである。
デバイス色データ取得部11は、実施の形態1では、取得したデバイス色データを補正ターゲット生成部12および色補正パラメータ生成部22に送信していたが、本実施の形態では、さらに色データ管理部14にも送信する。
補正ターゲット生成部12は、実施の形態1では、ターゲットを色補正パラメータ生成部22に送信していたが、本実施の形態では、さらに色データ管理部14にも送信する。また、本実施の形態に係る補正ターゲット生成部12は、ターゲット生成判定部15によりターゲットを更新すると判定された場合にターゲットを生成する点で、実施の形態1と異なる。
本実施の形態で新たに追加される、記憶手段の一例としての色データ管理部14は、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスのデバイス色データと補正ターゲット生成部12により生成されたターゲットとを記憶する。そして、色データ管理部14は、ターゲット生成判定部15による判定のために、各デバイスの現状のデバイス色データと現状の機差補正システムで使用されているターゲットとをターゲット生成判定部15に送信する。
本実施の形態で新たに追加される、判定手段の一例としてのターゲット生成判定部15は、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスの現状のデバイス色データと現状の機差補正システムで使用されているターゲットとをもとに、ターゲットを更新するか否かを判定する。ターゲットを更新すると判定された場合、ターゲット生成判定部15はターゲットを更新する通知を補正ターゲット生成部12に送信する。
図8は、本実施の形態に係る機差補正装置1が機差補正を行う手順の一例を示したフローチャートである。
まず、デバイス色データ取得部11は、第1デバイス3および第2デバイス4での現状の色再現域を表すデバイス色データを取得する(S301)。そして、デバイス色データ取得部11は、取得した各デバイスのデバイス色データを、補正ターゲット生成部12および色データ管理部14に送信する。色データ管理部14は、ここで送信されるデバイス色データを記憶するだけでなく、過去に送信されたデバイス色データや、現状の機差補正システムで使用されているターゲット、実施の形態1のS102のように過去に補正ターゲット生成部12により生成されたターゲット等を記憶している。そして、色データ管理部14は、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスの現状のデバイス色データと、現状の機差補正システムで使用されているターゲットとをターゲット生成判定部15に送信する(S302)。
ターゲット生成判定部15は、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスの現状のデバイス色データと現状の機差補正システムで使用されているターゲットとをもとに、ターゲットを更新するか否かを判定する(S303)。ここでは、ターゲット生成判定部15は、例えば、デバイス色データとターゲットのそれぞれで色域内でのL値の平均を求め、デバイス色データの平均とターゲットの平均との色差が予め定められた値より大きいか否かを判定する。また、ターゲット生成判定部15は、各デバイスのデバイス色データとターゲットとに基づいて判定を行うため、複数のデバイス色データのうち1つでもターゲットとの色差が大きいものがあれば、ターゲットを更新すると判定することができる。
S303でターゲットを更新する(Yes)と判定された場合、ターゲット生成判定部15はターゲットを更新する通知を補正ターゲット生成部12に送信する。そして、補正ターゲット生成部12は、ターゲットを更新する通知を受信すると、デバイス色データ取得部11により取得された各デバイスのデバイス色データからターゲットを生成する(S304)。また、補正ターゲット生成部12は、生成したターゲットを色データ管理部14に送信し、色データ管理部14は送信されたターゲットを記憶する。以下、S305〜S306の処理は、S103〜S104の処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
また、S303でターゲットを更新しない(No)と判定された場合、補正ターゲット生成部12はターゲットを生成せずに本処理フローは終了する。
以上のように、ターゲット生成判定部15がターゲットを更新するか否かを判定することで、機差補正システムにおける色再現域の変動に合わせてターゲットを作成することができ、高精度な機差補正が実現される。
また、色データ管理部14は、過去に取得されたデバイス色データや、過去に生成されたターゲットを記憶している。そのため、例えば、ユーザが機差補正システムの色再現域を過去のものに変更したい場合、記憶されたターゲットを用いることで過去の色再現域に変更することができる。また、ユーザがデバイス単体について過去の色再現域に変更したい場合は、記憶されたそのデバイスのデバイス色データを用いることで過去の色再現域に変更することができる。このように、ユーザが求める色再現の目的に沿ったデバイス色データやターゲットを用いることで、ユーザの所望する色再現域を持つ機差補正システムを構築することができる。
また、S303において、ターゲット生成判定部15は、平均色差をもとにターゲットを更新するか否かを判定したが、これに限られるものではない。例えば、ターゲット生成判定部15は、最大色差、RMS(Root Mean Square)色差、色再現域の大きさの差、色再現域の体積差等をもとに、ターゲットを更新するか否かを判定しても良い。
尚、実施の形態1乃至3では、色補正パラメータ生成部22が色補正パラメータを生成し、色変換部23が色変換を行うようにしたが、このような構成に限られない。即ち、デバイス色データ取得部11が取得した第1デバイス色データおよび第2デバイス色データと、補正ターゲット生成部12が生成したターゲットとに基づいて、色変換部23が、入力画像データの画素ごとに直接色変換を行うような構成を採用しても良い。
色変換部23が画素ごとに直接色変換を行うことで、必要な計算量は多くなるが、より完全色一致に近い色補正を行うことができる。画素ごとに直接色変換を行う場合の方が、色補正パラメータをもとに色変換を行う場合よりも高精度な色補正が実現される一方、色補正パラメータをもとに色変換部23が色変換を行えば、処理コストが削減され、処理時間を短縮させることができる。
また、実施の形態1乃至3では、2台のデバイスを対象とした構成について述べたが、2台である必要はなく、複数台のデバイスを対象とした構成も同様に考えられる。
図9は、デバイス3台におけるターゲットの一例である。ここでは、補正ターゲット生成部12は、デバイス3台(1号機、2号機、3号機)の色域の平均となる色域範囲を生成し、生成した色域範囲を平均ターゲットとしている。例えば、カバレッジ(CMYK)と1号機のLとのデータ対が1号機のデバイス色データである。そして、3つのデバイス色データから、カバレッジごとに平均となるLが求められ、平均ターゲットが生成される。
(C、M、Y、K)=(0、0、0、0)の場合を例にすると、1号機では、(L、a、b)=(94.86、−0.11、−1.39)、2号機では、(L、a、b)=(95.04、−0.11、−1.37)、3号機では、(L、a、b)=(95.11、−0.08、−1.38)である。その値をもとに平均ターゲットの値が計算され、L=(94.86+95.04+95.11)/3=95.00、a=(−0.11−0.11−0.08)/3=−0.10、b=(−1.39−1.37−1.38)/3=−1.38となる。
また、複数台のデバイスが存在する場合、ネットワークに複数台のプリンタが接続されるようなクラスタプリンティングシステムへの展開が考えられる。
図10は、このようなクラスタプリンティングシステムの構成例を示した図である。図示するように、このクラスタプリンティングシステムは、プリントサーバ30とプリンタ31a〜31fとがネットワークを介して接続されることで構成されている。この構成では、プリントサーバ30が、実施の形態1乃至3に係る機差補正装置1として機能する。即ち、プリントサーバ30は、プリンタ31a〜31fの色域からターゲットを生成し、プリンタ31a〜31fで出力される色を補正する。これにより、プリンタ31a〜31fにおける出力物の色再現のばらつきが抑制される。
また、実施の形態1乃至3では、例えば、機差補正システムのシステム構成が変更された場合、機差補正システム全体での色再現域も変更されるため、新たにターゲットを生成することが考えられる。この場合、実施の形態1では、例えば、デバイス色データ取得部11がシステム構成の変更を検出して、デバイス色データを取得するような構成が考えられる。また、実施の形態2では、例えば、システム構成の変更に合わせて、ユーザがターゲット生成指示部13に対して入力を行うことが考えられる。
図11は、機差補正システムの構成変更の一例を示した図であり、図10に示すクラスタプリンティングにおける構成例である。図11(a)は、プリンタ31fを撤去した場合の図である。この場合、プリンタ31fを除く5台のプリンタで新たにターゲットが生成される。図11(b)は、プリンタ31a〜31eで構成されたシステムに、プリンタ31fを増設した場合の図である。この場合、新たに増設したプリンタ31fを含む6台のプリンタで新たにターゲットが生成される。図11(c)は、プリンタ31c〜31eで構成されたシステムAと、プリンタ31a、31b、31fで構成されたシステムBとに分割された場合の図である。この場合、システムA、システムBのそれぞれにおいて、3台のプリンタで新たにターゲットが生成される。図11(d)は、図11(c)のシステムAおよびシステムBを統合した場合の図である。この場合、6台のプリンタで新たにターゲットが生成される。
以上のように、機差補正システムのシステム構成が変更された場合、ユーザからの入力や構成変更の検出により、新たなシステム構成におけるターゲットの生成が行われる。
また、実施の形態1乃至3では、別のシステム構成として、1台のプリンタ筐体で2つのエンジン40A、40Bを備えるマルチエンジンプリンタ40への展開も考えられる。
図12は、このようなマルチエンジンプリンタの構成例を示した図である。このようなマルチエンジンプリンタ40を用いた場合、例えば、偶数ページと奇数ページとで互い違いに異なるエンジンが使用されるため、エンジン間で生じる色の差は、他のカラープリンティングシステムの構成に比べ、よりシビアなものとなる。本実施の形態では、機差を補正するためのターゲットを用いることにより、エンジン間の色の差を最小限に抑えることができるため、このマルチエンジンプリンタ40のような構成においても効果が期待できる。また、この構成上、エンジンが2種類あるため、一方のエンジンのみ故障等により交換するような状況が考えられる。本実施の形態における手法は、このような新旧エンジンで生じる経時変化による出力差にも対応でき、マシンのロングライフ化への技術としても期待できる。
<適用可能なコンピュータの説明>
ところで、本発明の実施の形態における機差補正装置1の処理は、汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。そこで、この処理をコンピュータで実現するものとして、そのハードウェア構成について説明する。
図13は、機差補正装置1のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、機差補正装置1は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)51と、記憶手段であるメインメモリ52及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)53とを備える。ここで、CPU51は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、機差補正装置1の各機能を実現する。また、メインメモリ52は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置53は、実施の形態1乃至3に係る機差補正装置1の各機能を実現するためのプログラムを格納している。そして、このプログラムがメインメモリ52にロードされ、このプログラムに基づく処理がCPU51により実行されることで、各機能が実現される。更に、機差補正装置1は、外部との通信を行うための通信I/F54とキーボードやマウス等の入力デバイス55とを備える。
具体的には、機差補正装置1において、CPU51が行う指示により、デバイス色データの取得や、ターゲットの生成等が行われる。また、ユーザからの入力は、通信I/F54を介して、もしくは入力デバイス55により行われる。
<プログラムの説明>
以上説明を行った本実施の形態における機差補正装置1が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
よって、機差補正装置1が行う処理は、コンピュータに、 画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する機能と、取得された色域情報に基づいて、第2色空間において複数の装置間で共通する共通色域を生成する機能と、生成された共通色域を、複数の装置が第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
なお、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
また、本発明の実施の形態では、機差補正装置1が1台で各処理を実行する構成としたが、これに限られるものではなく、機差補正装置1の処理を複数の装置で実行するような構成にしても良い。例えば、機差補正装置1の外部に接続された装置として色補正情報生成部10の処理を実行するものを設け、機差補正装置1と併せて機能させる構成が考えられる。また、画像形成装置の外部に接続された装置として、色補正情報生成部10や色補正部20の処理を実行するものを設け、画像形成装置と併せて機能する機差補正システムが考えられる。さらに、例えば、ターゲットを生成する処理を特定の画像形成装置が行い、生成されたターゲットをもとに、システム内の各画像形成装置が色補正部20の処理を行う機差補正システム等も考えられる。
1…機差補正装置、2…ネットワーク、3…第1デバイス、4…第2デバイス、10…色補正情報生成部、11…デバイス色データ取得部、12…補正ターゲット生成部、13…ターゲット生成指示部、14…色データ管理部、15…ターゲット生成判定部、20…色補正部、21…画像取得部、22…色補正パラメータ生成部、23…色変換部、24…画像出力部

Claims (8)

  1. 画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する色域情報取得手段と、
    前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する共通色域生成手段と、
    前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域を、前記複数の装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する設定手段と
    を備えたことを特徴とする色域補正装置。
  2. 前記共通色域を生成する指示を受け付ける受け付け手段をさらに備え、
    前記共通色域生成手段は、前記受け付け手段が前記指示を受け付けると、前記共通色域を生成することを特徴とする請求項1に記載の色域補正装置。
  3. 前記設定手段により設定された前記目標色再現域を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された前記目標色再現域と、前記色域情報取得手段により新たに取得された前記色域情報とに基づいて、当該目標色再現域を更新するか否かを判定する判定手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の色域補正装置。
  4. 前記記憶手段は、前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域、または、前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報の少なくともいずれか一方を記憶することを特徴とする請求項3に記載の色域補正装置。
  5. 画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する色域情報取得手段と、
    前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する共通色域生成手段と、
    前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域を、前記複数の装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する設定手段と、
    前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報と、前記設定手段により設定された前記目標色再現域とに基づいて、外部から入力された入力画像データに色変換を施し、出力画像データを生成する出力画像データ生成手段と
    を備えたことを特徴とする色補正装置。
  6. 前記設定手段により設定された目標色再現域内の再現色に対して、当該再現色に対応する前記複数の装置のそれぞれの前記第1色空間における色情報を決定するのに用いられる補正係数を、当該複数の装置ごとに生成する補正係数生成手段をさらに備え、
    前記出力画像データ生成手段は、前記補正係数生成手段により生成された前記補正係数に基づいて、前記入力画像データに色変換を施し、前記出力画像データを生成することを特徴とする請求項5に記載の色補正装置。
  7. 画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を備える複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する色域情報取得手段と、
    前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する共通色域生成手段と、
    前記共通色域生成手段により生成された前記共通色域を、各装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する設定手段と、
    前記色域情報取得手段により取得された前記色域情報と、前記設定手段により設定された前記目標色再現域とに基づいて、外部から入力された入力画像データに色変換を施し、出力画像データを生成する出力画像データ生成手段と
    を備えたことを特徴とする色補正システム。
  8. コンピュータに、
    画像を形成する複数の装置のそれぞれの色再現域を示し、装置に依存する第1色空間における色情報と装置に依存しない第2色空間における色情報とを当該複数の装置ごとに対応付けた色域情報を取得する機能と、
    取得された前記色域情報に基づいて、前記第2色空間において前記複数の装置間で共通する共通色域を生成する機能と、
    生成された前記共通色域を、前記複数の装置が前記第1色空間における色情報を用いて画像を形成する場合の再現の目標とする目標色再現域として設定する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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