JP2014203864A - 無機膜とその製造方法、無機膜の製造用基材、光電変換素子、及び太陽電池 - Google Patents

無機膜とその製造方法、無機膜の製造用基材、光電変換素子、及び太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】粒子塗布法において、無機膜と下地との間にボイド及び異物が生じることを抑制しつつ、無機膜の焼結性を向上することが可能な無機膜の製造方法を提供する。【解決手段】基材上に、焼結助剤又は焼結助剤の材料13Xを供給する工程(A)と、基材の焼結助剤又は焼結助剤の材料13Xが供給された側に、1種又は複数種の無機粒子13Pを含む塗布剤を塗布して、塗布膜を形成する工程(B)と、塗布膜を焼成する工程(D)とを順次実施する。【選択図】図2A

Description

本発明は、無機膜とその製造方法、無機膜の製造用基材、化合物半導体膜からなる光吸収層を備えた光電変換素子、及びこれを用いた太陽電池に関するものである。
平均組成が下記一般式で表される化合物半導体(i)は、薄膜で高光電変換効率が得られることが期待され、太陽電池等の光電変換素子の光吸収層材料として研究されている。
LMX・・・(i)
(式中、Lは少なくとも1種のIB族元素、Mは平均イオン価数が3価である少なくとも1種の金属元素、Xは少なくとも1種のVIB族を各々示す。L、M、Xの化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
化合物半導体(i)としては、CuInSe(CIS)、Cu(In,Ga)Se(CIGS)、CuGaSe(CGS)、これらCI(G)S系のSeの一部又はすべてがSに置換された系、Cu(Zn,Sn)S(CZTS)、及びCZTS中のSの一部又はすべてがSeに置換された系等が挙げられる。
本明細書では、CIS、CIGS、及びCGSを合わせて「CI(G)S系」と称す。
本明細書ではまた、CZTS、及びCZTS中のSの一部又はすべてがSeに置換された系を、「CZTS(Se)」系と称す。
光電変換素子は、基材上に裏面電極層(第1の電極層)と化合物半導体膜からなる光吸収層と透光性電極層(第2の電極層)とを順次備えた素子構造を有する。
従来、化合物半導体(i)を含む化合物半導体膜の成膜プロセスとしては、多元蒸着法あるいはセレン化法等の真空プロセスが一般的であるが、真空プロセスは高コストである。そこで、非真空プロセスで低コストな成膜方法として、無機粒子用いた粒子塗布法が検討されている。
例えば、非特許文献1では、基材上にCIGS粒子と有機溶媒とを含む塗布剤を塗布し、これをSeガス雰囲気下575℃で焼成することで、CIGS膜を成膜している。
phys. Stat. sol. (a) 203, 11, 2593 (2006).
従来の粒子塗布法による化合物半導体(i)を含む化合物半導体膜の製造方法においては、元素Lと元素Mとのモル比(L/M)が1.0以上の組成(ストイキオメトリー組成又はIB族過剰組成)では、得られる膜の焼結性が比較的良好である。しかしながら、過剰に存在するIB族元素あるいはこれを含む化合物でのキャリアの再結合により、光によって変換されたキャリアが失活するため、光電変換効率が比較的劣る傾向がある。一方、元素Lと元素Mとのモル比(L/M)が1.0未満の組成(IB族不足組成)では、過剰なIB族元素が存在しないため再結合は抑制されるが、焼結性が比較的劣る傾向がある。
非特許文献1では、Cu/IIIB族モル比が1.0未満のCu不足組成において、焼結性を向上するために、焼結助剤としてCuSeを添加している。しかしながら、非特許文献1では、得られたCIGS膜を用いた光電変換素子は開放電圧(Voc)等の特性が高くない。
本発明者が検討したところ、Cu/IIIB族モル比が1.0未満のCu不足組成にCuSeを添加して焼成する方法では、化合物半導体膜と下地である裏面電極層との間にボイド(ポア、空隙)が生じたり、化合物半導体膜と下地である裏面電極層との間にCuSeあるいはSe等の焼結助剤の残留物が残り、化合物半導体膜と下地との密着性が低下する場合があることが分かった。このことは光電変換素子の素子性能の低下に繋がり、好ましくない。
図5に模式断面図を示すように、上記方法ではCIGS粒子113Pを含む塗布膜中の全体に渡って焼結助剤113Xが分散していると考えられる。この場合、個々のCIGS粒子113Pの周りに、焼結助剤113Xが付着しており、焼結とそれによる結晶成長が全体的に同時に進行すると考えられる。そのため、塗布膜中において、下層側の焼結が充分でなくても上層側の焼結が同時に進行し、化合物半導体膜と下地である裏面電極層112との間に空隙あるいは焼結助剤の残留物等の異物が残ってしまうと考えられる。
図5には、焼結とそれによる結晶成長の進行方向を矢印で模式的に示してある。なお、ここでは、中心部側から外側に向かって焼結とそれによる結晶成長が広がっているように模式的に示してあるが、単なるイメージ図であり、実際には焼結とそれによる結晶成長は全体的に同時に進行していると考えられる。
図中、符号Seは雰囲気中のSeガスを示している。
図4は、後記比較例1において、非特許文献1に記載の方法に準拠し、Cu/IIIB族モル比が1.0未満のCu不足組成の原料に焼結助剤としてCuSeを添加して得られたCIGS膜/Mo裏面電極層のSEM断面写真である。この写真には、化合物半導体膜と下地である裏面電極層との間に、ボイド、及び、焼結助剤の残留物であるCuSeとSeの塊が見られている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、粒子塗布法において、無機膜と下地との間にボイド及び異物が生じることを抑制しつつ、無機膜の焼結性を向上することが可能な無機膜の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の無機膜の製造方法は、
基材上に、焼結助剤又は焼結助剤の材料を供給する工程(A)と、
前記基材の前記焼結助剤又は焼結助剤の材料が供給された側に、1種又は複数種の無機粒子を含む塗布剤を塗布して、塗布膜を形成する工程(B)と、
前記塗布膜を焼成する工程(D)とを順次有するものである。
本発明は例えば、前記無機膜が光電変換素子の光吸収層用の化合物半導体膜である場合に好ましく適用できる。
この場合、前記無機膜は、平均組成が下記一般式で表される化合物半導体(i)を含むことが好ましい。
LMX・・・(i)
(式中、Lは少なくとも1種のIB族元素、Mは平均イオン価数が3価である少なくとも1種の金属元素、Xは少なくとも1種のVIB族を各々示す。L、M、Xの化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
本発明の無機膜は、上記の無機膜の製造方法により製造されたものである。
本発明の無機膜の製造用基材は、
1種又は複数種の無機粒子を焼成して製造される無機膜の製造用基材であって、
基材と、前記基材上に供給された焼結助剤又は焼結助剤の材料とを有するものである。
本発明の光電変換素子は、上記の本発明の無機膜からなる光吸収層と一対の電極とを備えたものである。
本発明の太陽電池は、上記の本発明の光電変換素子を備えたものである。
本発明によれば、粒子塗布法において、無機膜と下地との間にボイド及び異物が生じることを抑制しつつ、無機膜の焼結性を向上することが可能な無機膜の製造方法を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の光電変換素子の模式断面図である。 本発明に係る一実施形態の無機膜の製造方法における焼結メカニズムを示す模式断面図である。 本発明に係る一実施形態の無機膜の製造方法における焼結メカニズムを示す模式断面図である。 実施例1において得られたCIGS膜/Mo裏面電極層のSEM断面写真である。 比較例1において得られたCIGS膜/Mo裏面電極層のSEM断面写真である。 従来の無機膜の製造方法における焼結メカニズムを示す模式断面図である。
以下、本発明について詳述する。
「無機膜とその製造方法」
本発明の無機膜の製造方法は、
基材上に、焼結助剤又は焼結助剤の材料を供給する工程(A)と、
前記基材の前記焼結助剤又は焼結助剤の材料が供給された側に、1種又は複数種の無機粒子を含む塗布剤を塗布して、塗布膜を形成する工程(B)と、
前記塗布膜を焼成する工程(D)とを順次有するものである。
本発明は例えば、無機膜が光電変換素子の光吸収層用の化合物半導体膜である場合に好ましく適用できる。
この場合、無機膜は、光電変換効率に優れることから、平均組成が下記一般式で表される化合物半導体(i)を含むことが好ましい。
LMX・・・(i)
(式中、Lは少なくとも1種のIB族元素、Mは平均イオン価数が3価である少なくとも1種の金属元素、Xは少なくとも1種のVIB族を各々示す。L、M、Xの化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
「発明が解決しようとする課題」の項で述べたように、従来の粒子塗布法による化合物半導体(i)を含む化合物半導体膜の製造方法においては、元素Lと元素Mとのモル比(L/M)が1.0以上の組成(ストイキオメトリー組成又はIB族過剰組成)では、得られる膜の焼結性が比較的良好である。しかしながら、過剰に存在するIB族元素あるいはこれを含む化合物でのキャリアの再結合により、光によって変換されたキャリアが失活するため、光電変換効率が比較的劣る傾向がある。一方、元素Lと元素Mとのモル比(L/M)が1.0未満の組成(IB族不足組成)では、過剰なIB族元素が存在しないためキャリアの再結合は抑制されるが、焼結性が比較的劣る傾向がある。
本発明の無機膜の製造方法は、塗布剤中の元素Lと元素Mとのモル比(L/M)が1.0未満である場合に好ましく適用でき、光電変換効率の向上と焼結性の向上の両立を図ることができる。
元素Mが少なくとも1種のIIIB族元素である場合、光電変換効率に優れることから、化合物半導体膜としては、平均組成が下記一般式で表される少なくとも1種のカルコパイライト系化合物半導体(ii)を含むことが好ましく、平均組成が下記一般式で表される少なくとも1種のカルコパイライト系化合物半導体(iii)を含むことが特に好ましい。
(L1)(M1)(X1)・・・(ii)
(式中、L1はCu,Ag,及びAuからなる群より選ばれた少なくとも1種のIB族元素、M1はAl,Ga,及びInからなる群より選ばれた少なくとも1種のIIIB族、X1はS,Se,及びTeからなる群より選ばれた少なくとも1種のVIB族を各々示す。L1、M1、X1の化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
(L2)(M2)(X2)・・・(iii)
(式中、L2はCuを含む少なくとも1種のIB族元素、M2はGa及び/又はInを含む少なくとも1種のIIIB族、X2はS及び/又はSeを含む少なくとも1種のVIB族を各々示す。L2、M2、X2の化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
式(iii)で表される化合物半導体としては、CuInSe(CIS)、Cu(In,Ga)Se(CIGS)、及びこれらのSeの少なくとも一部がSに置換された系等が挙げられる。これらの系はバンドギャップが整合しており、かつ光吸収係数が高く、薄膜で高光電変換効率を得ることができる。
元素Mが少なくとも1種のIIB族元素と少なくとも1種のIVB族元素との組合わせである場合、光電変換効率に優れることから、化合物半導体膜は、平均組成が下記一般式で表される少なくとも1種の化合物半導体(iv)を含むことが好ましい。
(L3)(M3)(X3)・・・(iv)
(式中、L3はCuを含む少なくとも1種のIB族元素、M3はZn及びSnの組合わせ、X3はS及び/又はSeを含む少なくとも1種のVIB族を各々示す。L3、M3、X3の化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
式(iv)で表される化合物半導体としては、Cu(Zn,Sn)S(CZTS)、及びCZTS中のSの一部又はすべてがSeに置換された系等が挙げられる。これらの系はバンドギャップが整合しており、かつ光吸収係数が高く、薄膜で高光電変換効率を得ることができる。
無機膜の下地上に焼結助剤を供給してから、無機粒子を塗布し、これを焼成することで、無機膜の焼結性を高めることができる。この際、焼結助剤は塗布膜中の全体に渡って含まれるのではなく、基材と塗布膜との間に存在するため、無機粒子の焼結とそれによる結晶成長が基材側から厚み方向に進行していき、無機膜と下地との間にボイド及び異物が生じることが抑制される。
焼結助剤の代わりに、焼結助剤の材料を用いた場合も、工程(D)において、基材と塗布膜との間に焼結助剤の材料から焼結助剤が生成され、同様の効果が得られる。
焼結助剤の材料を用いる場合、焼結助剤とするのに必要な元素は雰囲気中から供給することができる。
焼結助剤又はその材料の供給形態は特に制限なく、膜形態でもよいし、島状等の形態でも構わない。
焼結助剤又はその材料の供給方法は特に制限なく、公知の成膜法、及び析出法等が挙げられる。
無機膜が化合物半導体(i)を含む場合、焼結助剤又は焼結助剤の材料としてCuSe又はCuSeを用いることができる。
また、工程(A)において、焼結助剤又は焼結助剤の材料としてCuを用い、工程(D)において、雰囲気中からカルコゲン元素を供給してもよい。例えば、焼結助剤又は焼結助剤の材料としてCuを用い、工程(D)において、雰囲気中からSe元素を供給することで、焼成中に焼結助剤であるCuSe又はCuSeを生成することができる。
雰囲気中のカルコゲン元素は、単体で存在していてもよいし、化合物の形態で存在していてもよい。
図2A、図2Bに、工程(A)において、焼結助剤の材料であるCuを用い、工程(D)において、雰囲気中からSe元素を供給する場合の焼結メカニズムを模式的に示す。
ここでは、裏面電極層がMoである場合を例として、図示してある。
図2Aに示すように、Moからなる裏面電極層12上に、焼結助剤の材料であるCu13Xを供給した後、無機粒子13Pを含む塗布膜を形成する。
図では、Cuは膜の形態をなしているが、Cuは膜の形態でなく、島状等の形態でも構わない。
図中、符号Seは雰囲気中のSeガスを示している。
雰囲気中からSe元素を供給しながら焼成を行うと、図2Bに示すように、Moの表層とSeが反応して、MoSe12Xが生成されると考えられる。また、焼結助剤の材料であるCu13XとSeが反応して、裏面電極層12と無機粒子13Pを含む塗布膜との間に、焼結助剤であるCuSe13Yが生成されると考えられる。この焼結助剤であるCuSe13Yは、塗布膜の下側から塗布膜中に拡散し供給されていくと考えられる。
図2Bには、焼結とそれによる結晶成長の進行方向を矢印で模式的に示してある。この図には、塗布膜中において、下側の無機粒子13PからCuSe13Xが供給されている様子が模式的に示されている。
裏面電極層12上に焼結助剤であるCuSeそのものを供給する場合も、上記と同様に、焼結助剤であるCuSeは、塗布膜の下側から塗布膜中に拡散し供給されていくと考えられる。
1種又は複数種の無機粒子を焼成して製造される無機膜の製造用基材であって、基材と、基材上に供給された焼結助剤又は焼結助剤の材料とを有する無機膜の製造用基材も新規であり、本発明に含まれる。
図2Aに示した例では、裏面電極層12が形成された基材に焼結助剤の材料であるCu13Xが供給されたものが、上記の本発明の無機膜の製造用基材に相当する。
上記のように、本発明の無機膜の製造方法では、塗布膜の焼結とそれによる結晶成長が基材側から進行するため、基材側から焼結とそれによる結晶成長が稠密に進行し、無機膜と下地との間にボイドが生じたり、無機膜と下地との間に焼結助剤の残留物等の異物が生じることが抑制される。
塗布剤は、所望の無機膜の構成元素を含む1種又は2種以上の無機粒子を含む。
無機膜が化合物半導体(i)を含む場合、塗布剤は、少なくとも化合物半導体(i)の構成元素のうち、元素Lと元素Mを含む。塗布剤は、元素Xを含んでいてもよい。カルコゲン元素である元素Xは、後の焼成工程(D)で焼成雰囲気中から供給することができるので、塗布剤中に含まれなくてもよい。塗布剤は必要に応じて、化合物半導体(i)とならない半導体粒子を含むものであってもよい。
塗布剤は、基材上への塗布容易性から溶媒を含むことが好ましい。
溶媒としては特に制限されず、有機溶媒、水等の無機溶媒、あるいは有機/無機混合溶媒を使用することができる。
塗布剤はさらに、必要に応じて、焼結助剤、酸化防止剤、凍結防止剤、pH調整剤、分散剤、可塑剤、隠蔽剤、着色剤、及び油剤などの添加剤を、1種又は2種以上含むことができる。
無機粒子、及び塗布剤の製造方法は特に制限されない。
例えば、固相合成法により製造されたバルク体を粉砕して、無機粒子を製造することができる。
1種又は2種以上の無機粒子、必要に応じて溶媒、及び必要に応じて他の任意成分を混合することで、塗布剤を製造することができる。
塗布剤の塗布法としては、スプレーコーティング法、キャスト法、インクジェット印刷法、スクリーン印刷法、アプリケータあるいはブロックコーターで塗工する塗工法、凹版印刷法、凸版印刷法、平版印刷法、グラビア印刷法、及びフレキソ印刷法等の各種塗布法が挙げられる。
塗布剤が溶媒を含む場合、焼成工程(D)の前に、加熱乾燥、減圧乾燥、あるいは加熱減圧乾燥等により、焼成温度よりも低い温度で少なくとも一部の溶媒を除去する工程(C)を実施することができる。あらかじめ溶媒を除去しておくことで、より稠密な膜が得られ、好ましい。
必要に応じて、塗布剤の塗布及び溶媒除去の工程は複数回繰り返すことができる。一度に厚膜を形成するより複数回に分ける方が稠密で均一な膜が得られ、好ましい。また、厚み方向に組成分布を付けることもできる。
溶媒を含まない若しくはほとんど含まない粉体状の塗布剤(必要に応じて固体の分散剤を含むことができる。)を直接乾式で塗布しても構わない。
塗布膜を焼成する工程(D)において、粒子界面での融着が進行し、結晶性が良く稠密な膜が得られ、好ましい。焼成温度は化合物半導体の組成等により制限されない。
焼成温度が低すぎると粒子界面の融着が不充分となる恐れがあり、高すぎるとスファレライト結晶等の目的生成物以外の結晶が生成される恐れがある。無機膜が化合物半導体(i)を含む場合、焼成温度は300〜900℃の範囲内が好ましく、400〜800℃の範囲内がより好ましい。
化合物半導体(i)を含む化合物半導体膜の製造において、工程(D)は、カルコゲン元素の雰囲気下の焼成工程を含んでいてもよい。この場合、雰囲気中から、膜にカルコゲン元素を供給することができる。
塗布膜の焼成は、加熱温度あるいは焼成雰囲気等の焼成条件を変えて複数段階で実施してもよい。ここで言う「複数段階の焼成」には、本焼成前の脱脂、仮焼成、及び本焼成後のアニールも含まれるものとする。
以上のようにして、無機膜が製造される。
無機膜は、全体の組成が均一でもよいし、厚み方向に組成分布を有しても構わない。
化合物半導体(i)においては、組成によって、バンドギャップを制御できることが知られている。厚み方向の組成分布を調整することで、厚み方向のバンドギャップ分布を調整することができる。
例えば、工程(C)がない場合には工程(A)〜(B)を塗布膜の組成を変えて繰り返し、工程(C)がある場合には工程(A)〜(C)を塗布膜の組成を変えて繰り返すことで、厚み方向に組成分布を有する化合物半導体膜を製造できる。
また、塗布膜が一層のみであっても、工程(C)等の工程において、厚み方向に自然に組成分布が生じる場合もある。
以上説明したように、粒子塗布法において、無機膜と下地との間にボイド及び異物が生じることを抑制しつつ、無機膜の焼結性を向上することが可能な無機膜の製造方法を提供することができる。
本発明の無機膜の製造方法は、粒子塗布法を用いているので、真空プロセスが不要であり、低コストである。
「光電変換素子」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態の光電変換素子について説明する。図1は断面図であり、視認しやすくするため、各層の縮尺等は実際のものは適宜異ならせてある。
本実施形態では、光吸収層が化合物半導体(i)を含む化合物半導体膜からなる光電変換素子を例として説明する。
本実施形態の光電変換素子10は、基材11上に、裏面電極層12、光吸収層(p型半導体層)13、バッファ層(n型半導体層)14、透光性高抵抗層15、透光性電極層16とが順次積層されたものである。透光性高抵抗層15は必要に応じて設けられる層であり、必須なものではない。
光電変換素子10においては必要に応じて、裏面電極層12及び透光性電極層16上に取出し電極17、18を設けられる。
光電変換素子10では、p型半導体とn型半導体との界面に光が照射されたときに電子及びホールが生成することで、光から電気への変換が起きる。
基材11の種類は限定されるものはなくガラス基材が一般的に使用される。また、光電変換素子10にフレキシブル性を付与することを目的として、PET(ポリエチレンテレフタレート)及びポリイミド等の樹脂フィルム、あるいは、アルミ及びステンレス等の金属箔等のフレキシブル基材を用いてもよい。アルミ及びステンレス等の金属箔を用いる場合には、基材表面に絶縁膜が必要である。
CI(G)S系、及びCZTS(Se)系等では、光吸収層の成膜時にNa等のアルカリ金属及び/又はMg等のアルカリ土類金属が存在すると、光電変換効率が向上することが知られている。青板ガラス等のNaを含む基材を使用する、あるいは、Naを含まない基材と光吸収層13との間にハロゲン化ナトリウム等のアルカリ(土類)金属供給層を公知の方法で形成することができる。
裏面電極層12には、光吸収層13とオーミック接触が取れるものであれば公知の材料を適用することができる。そのような材料として、金、モリブデン、ニッケル、チタン、タンタル、及びこれらの組合わせ等が挙げられ、その中でも安価で入手容易などの理由からモリブデン等が好ましく適用される。また、裏面電極層12の成膜方法としては公知の方法が適用でき、スパッタリング法、電子線蒸着法、加熱蒸着法、電解メッキ法、及び無電解メッキ法等が適用できる。
光吸収層13は、上記の本発明の製造方法により製造された、化合物半導体(i)を含む化合物半導体膜からなるp型半導体層である。
光吸収層13の膜厚は厚い方が光吸収を増加できるためキャリアを多く発生することができ、好ましい。一方で、p型半導体層は抵抗成分としても働くため、発生キャリアの効率的な取出しという観点からは膜厚が薄い方が好ましい。
両者を加味すると、光吸収層13の膜厚は0.5〜10μmであることが好ましく、1〜5μmであることがより好ましく、1.5〜3μmであることがさらに好ましい。
光吸収層13上に形成されるバッファ層14は、n型半導体層である。
バッファ層14の材料としては、IIB−VIB族化合物及び/又はIIIB−VIB族化合物等が主に適用される。例えば、Cd(S,O)、Zn(S,O)、In(S,O)、及びInSe等が公知の物質として適用される。また、これらの化合物中は水酸化物等を微量含んでいてもよい。
バッファ層14は、化学浴析出法(CBD法:Chemical Bath Deposition法)、及びスパッタリング法等で形成できる。例えば、CdSの場合、カドミウム塩(例えば、ヨウ化カドミウム)と硫黄含有化合物(例えば、チオ尿素)とを含む水溶液を硫黄が解離するpHに調整して、CdSが析出する温度で、光吸収層13が形成された基材11を浸漬することでバッファ層14を堆積することができる。
バッファ層14にピンホールのような孔が存在すると、それを介して電流がリークするため好ましくない。一方、バッファ層14の膜厚が厚いときには光の透過率が低下するためキャリアの発生数の低下を招き、また直列抵抗成分の増大に繋がることから発生したキャリアが伝送する際のロスの増加に繋がる。両者を加味すると、バッファ層14の膜厚は1〜300nmであることが好ましく、より好ましくは10〜200nmであり、さらに好ましくは20〜150nmである。
上記のバッファ層14中のピンホールを介したリーク電流を抑制するために、バッファ層14上に必要に応じて高抵抗膜15を導入することができる。高抵抗膜15の材料としてはZnO等が挙げられる。ただし、高抵抗膜の膜厚が厚いときは直列抵抗成分の増大によるキャリア伝送の際のロスに繋がるため、その膜厚は300nm以下であることが好ましく、より好ましくは100nm以下である。
透光性電極層16の材料としては、光の透過率が高く、抵抗が低いものが適用される。このような材料としては、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、あるいは各種金属をドープした酸化亜鉛ZnO等が好適な例として挙げられる。酸化亜鉛のドープ元素としては、ガリウム、アルミニウム、ホウ素、ケイ素、スズ、インジウム、ゲルマニウム、アンチモン、イリジウム、レニウム、セリウム、ジルコニウム、スカンジウム、イットリウム、及びランタノイドが挙げられ、これらの少なくとも1種以上を0.05〜15モル%ドープすることができる。
透光性電極層16の膜厚が厚いときには光の透過率が低下するためキャリアの発生数の低下を招くため好ましくない。一方、膜厚が薄いときには取出し電極18までの抵抗成分が大きくなるためキャリア伝送時のロスに繋がるため好ましくない。両者を加味すると、透光性電極層16の膜厚は10〜1000nmであることが好ましく、より好ましくは100〜700nmであり、さらに好ましくは200〜500nmである。
透光性電極層16の成膜方法は公知の技術が適用でき、例えばスパッタリング法、電子線蒸着法、イオンプレーティング法、分子線エピタキシー法、イオン化蒸着法、レーザーアブレーション法、アークプラズマ蒸着法、熱CVD法、プラズマCVD法、MOCVD法、スプレー熱分解法、ゾルゲル法、無電解めっき法、電解めっき法、金属塩又は金属錯体を含む溶液又は分散液を用いた塗布焼成法、エアロゾルデポジション法、及び微粒子塗布法等が適用できる。
光電変換素子10内で生成したキャリアを外部回路に取り出す際の接触抵抗を低減させる目的で、裏面電極層12及び透光性電極層16上に取出し電極17,18を設置してもよい。取出し電極17/18は裏面電極層12/透光性電極16とオーミック接合を取れる抵抗が低いものであれば制限はなく、例えば金、あるいはアルミニウム等をスパッタリング法や蒸着法で堆積することで形成できる。
本実施形態の光電変換素子10は必要に応じて、上記以外の任意の層を備えることができる。
本実施形態の光電変換素子10は、上記の本発明の製造方法により製造された化合物半導体膜を光吸収層13として用いたものである。
光吸収層13は焼結性が良好であるので、通常CBD法により成膜される上層のバッファ層14成膜時に、バッファ層14の成分が光吸収層13内に浸透し、光電変換効率が低下することが抑制される。
光吸収層13は焼結性が良好であるので、光電変換特性の向上が期待される。
光吸収層13と下地である裏面電極層12との密着性も優れる。
光吸収層13は粒子塗布法により製造され、真空プロセスを必要としないため、低コストである。
本実施形態の光電変換素子10は、低コストで製造でき、光電変換効率の向上を図ることが可能なものである。
光電変換素子10は、カバーガラス及び保護フィルム等を付けて、太陽電池として利用することができる。
以下、本発明に係る実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)
<CIGSバルク体の製造>
InSe及びGaSeをそれぞれ乳鉢で粉砕し、それぞれ100μmの開口を持つ篩に通した。これらを、ジルコニア製ボールを用いた卓上ボールミルにて30分間混合した。得られた混合物に、CuSeを加え、24時間同様に混合した。
得られた粉体混合物をカーボン製ダイスに入れ、プレス圧力:15MPa、焼成温度:790℃、焼成雰囲気:Ar(2気圧)、焼成時間:1時間の条件で、ホットプレスを実施した。以上のようにして、ディスク状のCIGS(In/Gaモル比=8/2)バルク体を得た。
仕込み組成及び仕込み組成から求められるCIGS組成は以下の通りとした。
仕込み組成:In1.6Ga0.4Se23.33g/CuSe55.79g/Se0.88g、
CIGS組成:Cu0.91In0.8Ga0.2Se
<塗布液の調製>
上記で得られたCIGSバルク体88.6gに、CuSe11.4gを加え、クロロホルムとイソプロパノールとを体積比2:8で混合した混合溶媒を8ml加えた。これを、径1mmの粉砕メディアを充填した遊星ボールミル(フリッチュ社製P−6)にて回転数370rpmで3時間粉砕した。上記混合溶媒で希釈し、2質量%のCIGS粒子分散液を得た。
<焼結助剤の材料の供給>
基材として、表面にスパッタリング法にてMoを堆積した無アルカリガラス基板を用意した。
Mo裏面電極層上に、スパッタリング法により0.12μm厚のCu膜を成膜した。成膜条件は以下の通りとした。
<CIGS膜の成膜>
Cu膜を成膜した上記基材上に0.4mlの上記塗布液を滴下して6μm厚の塗布膜を得た。60℃で3分間加熱した後、230℃で10秒間加熱して、溶媒を除去した。塗布及び溶媒除去の操作を5回繰り返した。得られた膜を、H(3vol%)/N雰囲気下、575℃で1時間焼成した。さらに、Se雰囲気下、550℃で30分間焼成して、CIGS膜を得た。
以上のようにして、CIGS膜/Mo裏面電極層の積層構造を得た。
(比較例1)
Mo裏面電極層上にCu膜を成膜せず、塗布液中に24モル%のCuSeを添加した以外は、実施例1と同様にして、CIGS膜/Mo裏面電極層の積層構造を得た。
(評価)
各例において、走査型電子顕微鏡(SEM、キーエンス社製 VE−9800)を用い、得られたCIGS膜/Mo裏面電極層の膜断面を観察した。
実施例1、比較例1のSEM断面写真を図3、図4に示す。
図4に示すように、比較例1では、CIGS膜とMo裏面電極層との間に、ボイド、及び、焼結助剤の残留物であるCuSeとSeの塊が見られた。
これに対して、図3に示すように、実施例1では、CIGS膜とMo裏面電極層との間にボイドと焼結助剤の残留物が見られず、CIGS膜とMo裏面電極層との密着性が良好であった。CIGS膜は全体的に結晶粒が大きく、焼結性が良好であった。
本発明の無機膜の製造方法は、太陽電池、光センサ、イメージセンサ、及びフォトダイオード等の光電変換素子の光吸収層等に好ましく適用できる。
10 光電変換素子
11 基材
12 裏面電極層
13 光吸収層(化合物半導体膜、無機膜)
13P 無機粒子
13X Cu(焼結助剤の材料)
13Y CuSe(焼結助剤)
14 バッファ層
15 透光性高抵抗層
16 透光性電極層
17、18 取出し電極

Claims (16)

  1. 基材上に、焼結助剤又は焼結助剤の材料を供給する工程(A)と、
    前記基材の前記焼結助剤又は焼結助剤の材料が供給された側に、1種又は複数種の無機粒子を含む塗布剤を塗布して、塗布膜を形成する工程(B)と、
    前記塗布膜を焼成する工程(D)とを順次有する無機膜の製造方法。
  2. 前記無機膜は、光電変換素子の光吸収層用の化合物半導体膜である請求項1に記載の無機膜の製造方法。
  3. 前記無機膜は、平均組成が下記一般式で表される化合物半導体(i)を含む請求項2に記載の無機膜の製造方法。
    LMX・・・(i)
    (式中、Lは少なくとも1種のIB族元素、Mは平均イオン価数が3価である少なくとも1種の金属元素、Xは少なくとも1種のVIB族を各々示す。L、M、Xの化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
  4. 前記塗布剤中の元素Lと元素Mとのモル比(L/M)が1.0未満である請求項3に記載の無機膜の製造方法。
  5. 元素Mは少なくとも1種のIIIB族元素である請求項3又は4に記載の無機膜の製造方法。
  6. 前記無機膜は、平均組成が下記一般式で表される少なくとも1種のカルコパイライト系化合物半導体(ii)を含む請求項5に記載の無機膜の製造方法。
    (L1)(M1)(X1)・・・(ii)
    (式中、L1はCu,Ag,及びAuからなる群より選ばれた少なくとも1種のIB族元素、M1はAl,Ga,及びInからなる群より選ばれた少なくとも1種のIIIB族、X1はS,Se,及びTeからなる群より選ばれた少なくとも1種のVIB族を各々示す。L1、M1、X1の化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
  7. 前記無機膜は、平均組成が下記一般式で表される少なくとも1種のカルコパイライト系化合物半導体(iii)を含む請求項6に記載の無機膜の製造方法。
    (L2)(M2)(X2)・・・(iii)
    (式中、L2はCuを含む少なくとも1種のIB族元素、M2はGa及び/又はInを含む少なくとも1種のIIIB族、X2はS及び/又はSeを含む少なくとも1種のVIB族を各々示す。L2、M2、X2の化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
  8. 元素Mは少なくとも1種のIIB族元素と少なくとも1種のIVB族元素との組合わせである請求項3又は4に記載の無機膜の製造方法。
  9. 前記無機膜は、平均組成が下記一般式で表される少なくとも1種の化合物半導体(iv)を含む請求項8に記載の無機膜の製造方法。
    (L3)(M3)(X3)・・・(iv)
    (式中、L3はCuを含む少なくとも1種のIB族元素、M3はZn及びSnの組合わせ、X3はS及び/又はSeを含む少なくとも1種のVIB族を各々示す。L3、M3、X3の化学量論比は1:1:2であるが、これらのモル比は化学量論比からずれてもよい。)
  10. 工程(A)において、前記焼結助剤又は焼結助剤の材料としてCuSeを用いる請求項1〜9のいずれかに記載の無機膜の製造方法。
  11. 工程(A)において、前記焼結助剤又は焼結助剤の材料としてCuを用い、
    工程(D)において、雰囲気中からカルコゲン元素を供給する請求項1〜9のいずれかに記載の無機膜の製造方法。
  12. 請求項1に記載の無機膜の製造方法により製造された無機膜。
  13. 請求項2〜11のいずれかに記載の無機膜の製造方法により製造された無機膜。
  14. 1種又は複数種の無機粒子を焼成して製造される無機膜の製造用基材であって、
    基材と、前記基材上に供給された焼結助剤又は焼結助剤の材料とを有する無機膜の製造用基材。
  15. 請求項13に記載の無機膜からなる光吸収層と一対の電極とを備えた光電変換素子。
  16. 請求項15に記載の光電変換素子を備えた太陽電池。
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