JP2014203622A - 電池冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体流れ方向に並ぶ複数の単電池について電池温度のばらつきを抑制し、かつ装置の小型化を図る電池冷却装置を提供する。
【解決手段】電池冷却装置1は、電池スタック2,2Aと、電池スタック2,2Aが収容される内部空間40を形成する電池ケース4と、放熱フィン32と、放熱フィン32を冷却する流体が流れる流体通路50と、流体通路50を形成する通路形成部材5とを備える。流体通路50は、電池スタック2,2Aの通電部分が存在する内部空間40とは遮断されている。放熱フィン32は電池スタック2,2Aにおける通電部分とは絶縁され、かつ電池スタック2,2Aの発熱が伝達する部材である。通路形成部材5に設けられる第1の流口51と第2の流入口52は、流出部53よりも流体流れの上流にあって流体通路50を流れる流体の上流側と下流側とに離間して設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池を冷却する電池冷却装置に関する。
従来、組電池を冷却するための装置として、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この装置は、ケーシング内に収容された上流側の電池ブロックと下流側の電池ブロックとをそれぞれの周囲に空気を流すことによって、冷却する。各電池ブロックは、複数の単電池から構成されている。ケーシングには、吸気口と排気口が設けられている。吸気口は、仕切り板によって上下に仕切られている。
仕切り板の下側、上側には、主冷媒流路、副冷媒流路が形成され、吸気口に流入した空気は、主冷媒流路と副冷媒流路とに分流される。主冷媒流路を流れる空気は、上流側の電池ブロックの周囲を流れ、副冷媒流路を流れてきた空気と中間室で合流した後、下流側の電池ブロックの周囲を流れるようになる。そして、下流側の電池ブロックの周囲を通過した空気は、排気口から外部に排出される。
特開2012−54023号公報
特許文献1の装置では、吸気口からケーシング内に流入した空気は、副冷媒流路を流れる際に、上流側の電池ブロックからの輻射熱を受ける仕切り板等によって温められる。このように副冷媒流路を流れる空気は、下流側の電池ブロックを冷却する前に温められるため、下流側の電池ブロックの冷却効率は十分ではない。
また、ケーシング内に流入して各電池ブロックを冷却する空気は、単電池の通電部分に接触するため、空気とともに取り込まれた塵埃等により、通電部分が短絡する可能性がある。これを防止するには、各吸気口に防塵用のフィルタを設ける方法があるが、当該フィルタを搭載すると装置が大型化するという懸念がある。
そこで、本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体流れ方向に並ぶ複数の単電池について電池温度のばらつきを抑制し、かつ装置の小型化を図る電池冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用することができる。なお、特許請求の範囲および下記各手段に記載の括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
電池冷却装置に係る発明は、複数の単電池(20;120)の集合体で構成される電池スタック(2,2A;2,2A,2B;102)と、電池スタックが収容される内部空間(40)を形成する電池収容部材(4)と、電池スタックにおける通電部分とは絶縁され、かつ電池スタックの発熱が伝達する放熱部(32;32,132;32,132,232)と、電池スタックの通電部分が存在する内部空間とは遮断されるとともに、放熱部が設けられる通路であって、放熱部を冷却する流体が流れる流体通路(50;150;250)と、流体通路を形成するとともに、流体が外部から流入する少なくとも2つの流入部(51,52;51,152,252,352;51,452,552;151,652;251,752,852)と流体が流出する流出部(53)とが設けられる通路形成部材(5;105;205;305;405)と、を備え、
少なくとも2つの流入部(51,52;51,152,252,352;51,452,552;151,652;251,752,852)は、流出部よりも流体流れの上流にあって、流体通路を流れる流体流れの上流側と下流側とに離間して設けられることを特徴とする。
この構成によれば、放熱部を冷却しながら流下する流体に対して、流体通路の途中で、下流側に位置する流入部から取り込まれた低温の流体が混合する。これにより、この混合流体は、混合前に電池スタックを冷却した後の空気よりも低温になるので、これ以降に放熱部を冷却するときの冷却能力を改善することができる。したがって、混合後の電池スタックを冷却する前に、まだ放熱部から吸熱していない低温の流体が混ざることにより、これ以降の放熱部からの吸熱能力を高めることができる。したがって、この発明によれば、流体流れ方向に並ぶ複数の単電池について電池温度のばらつきを抑制するとともに、冷却能力の改善効果により小型化が図れる電池冷却装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る電池冷却装置の構成を説明するための内部構造図である。 図1をII方向にみた場合の下面図である。 第1実施形態の電池冷却装置の制御構成を示すブロック図である。 第1実施形態の電池冷却装置を車両に搭載する位置を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る電池冷却装置の構成を説明するための内部構造図である。 図5をVI方向にみた場合の下面図である。 本発明の第3実施形態に係る電池冷却装置の構成を説明するための内部構造図である。 図7をVIII方向にみた場合の下面図である。 本発明の第4実施形態に係る電池冷却装置の構成を説明するための内部構造図である。 図9をX方向にみた場合の下面図である。 本発明の第5実施形態に係る電池冷却装置の構成を説明するための内部構造図である。 図11をXII方向にみた場合の下面図である。 本発明の第6実施形態に係る電池冷却装置の構成を説明するための内部構造図である。 図13をXIV方向にみた場合の下面図である。 電池スタックを構成する単電池に関する他の形態を示す部分拡大図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1〜図4を用いて説明する。第1実施形態に係る電池冷却装置1は、複数個の単電池20を冷却する装置である。電池冷却装置1は、複数個の単電池20を搭載する各種の電気機器に適用することができる。各種電気機器は、蓄電池を有する装置、コンピュータ、車両等である。第1実施形態では、その一例として、電池冷却装置1を、内燃機関と電池駆動モータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、電気自動車等に用いる例について説明する。電池冷却装置1は、走行用モータの駆動電源となる電池を冷却する。
単電池20は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、有機ラジカル電池である。電池冷却装置1は、筐体内に収納された状態で自動車の座席下、後部座席とトランクルーム71との間の空間、運転席と助手席の間の空間等に配置されうる。
電池冷却装置1は、電池スタック2,2Aと、電池スタック2,2Aを収容する電池ケース4と、電池スタック2,2Aの発熱が伝達する放熱部と、放熱部を冷却する流体が流れる流体通路50と、送風機6と、流体通路50を形成する通路形成部材5とを備える。また、電池冷却装置1は、複数個の単電池20について少なくとも電圧値、温度状態を監視する電池監視ユニットと一体に構成され、この一体化した単位の電池パックとして自動車に搭載されるようにしてもよい。
電池スタック2と電池スタック2Aは、流体通路50を流れる流体の流下方向Fに所定の間隔をあけて設けられる。電池スタック2は、流体流れの上流側に配置され、電池スタック2Aは、電池スタック2よりも下流側に配置される。各電池スタック2,2Aは、複数の単電池20の集合体で構成される。また、流下方向Fは、電池スタック2,2Aの並び方向でもあり、単電池20の積層方向でもある。
単電池20は、外装ケースが薄い平板状の形態をなし、外装ケースはラミネートシートで形成されている。ラミネートシートは、絶縁性の高い素材で構成されている。単電池20は、例えば、二つ折りにされたラミネートシートの端部同士を熱融着することにより当該端部同士を封止して密閉された内部空間を有する。この内部空間には、電極積層体、電解質、端子接続部、正極端子部の一部、及び負極端子部の一部が内蔵されている。
正極端子部及び負極端子部のそれぞれの残部は、外装ケースから外部に突出している。外装ケースから露出する端子であって、隣り合う単電池20における異極の端子間は、バスバー等の導電部材によって電気的に接続される。バスバーと電極端子部との接続は、例えばネジ締めや、超音波溶接により行われる。したがって、バスバー等によって電気的に接続された電池スタック2及び電池スタック2Aの両端に配された総端子部には、電力が供給されたり、他の電気機器へ向けて放電されたりする。
外装ケースから露出する端子部や、バスバー等の導電部は、電池スタック2,2Aにおける通電部分に相当し、電池スタック2,2Aを収容する電池ケース4が形成する内部空間40に存在する。外装ケース、緩衝部材22、拘束部材23及び熱伝導プレート21は、内部空間40に存在する。内部空間40は、電池ケース4によって囲まれた空間であり、電池ケース4及び通路形成部材5によって流体通路50とは隔絶されている。内部空間40と流体通路50を遮断する構造は、電池ケース4と通路形成部材5とによって、両方の室が仕切られることにより提供される。
各電池スタック2,2Aは、単電池20と熱伝導プレート21とを交互に所定個数積層した集合体を、積層方向の両端部から緩衝部材22を介して拘束部材23で挟み、内側に向かう拘束力を作用させて一体にしたものである。熱伝導プレート21は、単電池20の外装ケースに密着して、熱伝導率が大きくないラミネートシートの熱伝導性を助ける部材であり、高い熱伝導率を有し、例えば、アルミニウム、銅、もしくはその合金で構成される。また、緩衝部材22は、柔軟性のあるゴム等で構成される。
すべての熱伝導プレート21は、流体通路50の大部分にわたり流下方向F及び通路幅方向Wに延びるように設けられる放熱層30に接触している。放熱層30は、内部空間40に露出するように設けられている。放熱層30には、良熱伝導性を有するシリコン系ゴム、樹脂やセラミックス等を使用することができる。また、放熱層30は、蒸着、コーティング、一体成形等によって形成することができる。
放熱層30は、流体通路50に露出するように設けられる熱拡散プレート31に熱的に接続されている。さらに熱拡散プレート31は、流体通路50に設けられる複数の放熱フィン32と一体に構成され、各放熱フィン32に熱的に接続されている。板状の放熱フィン32は、流体通路50を横断する方向(通路高さ方向H)及び流下方向Fに延びる形状の板材で構成されている。
放熱フィン32は、その両側面を流下方向Fに沿う方向に向けて設置されている。複数の放熱フィン32は、各電池スタック2,2Aにおいて通路幅方向Wに各電池スタック2,2Aのほぼ全体にわたって、所定の間隔をあけて設けられる。したがって、第1の流入口51から流体通路50に流入した冷却用の流体は、放熱面積を構成する各放熱フィン32の両側面に接触しながら流下方向Fに流れて流出部53から流出する。このような姿勢で各放熱フィン32が設置されているため、流体との接触度合いを高めつつ流体流れの抵抗を小さくすることができる。
熱拡散プレート31及び放熱フィン32は、高い熱伝導率を有し、例えば、アルミニウム、銅、もしくはその合金で構成される。熱拡散プレート31及び放熱フィン32は、電池スタック2,2Aにおける上記通電部分とは絶縁されるが、電池スタック2,2Aとは熱的に接続されている。熱拡散プレート31及び放熱フィン32は、内部空間40とは遮断された流体通路50に存在し、電池スタック2,2Aの発熱が伝達する放熱部を構成する。
以上の構成により、ラミネートシートは絶縁性が高いため、熱伝導プレート21には、電気は伝導しないが、熱は伝導しやすい。したがって、各単電池20の発熱は、熱伝導プレート21を介して放熱層30に伝達される。放熱層30に伝達された熱は、熱拡散プレート31を介して放熱フィン32に伝達される。放熱フィン32には、流体駆動装置によって流体通路50を流れる流体が接触し、放熱フィン32の熱は流体に吸熱されるため、結果的に単電池20は、その通電部分に流体が接触することない状態で、流体によって冷却されることになる。
送風機6は、通路形成部材5に隣接して一体的に設けられ、流体通路50に冷却用流体の一例である空気を強制的に流通させる流体駆動装置の一例である。送風機6は、電動式のモータ等によって駆動される回転数制御の可能なファンと、収納されるファンの回転によって空気を吸込口から吸入し吹出口から吹き出すケーシングと、を備えて構成される。当該吸込口は、通路形成部材5の流出部に接続されている。送風機6は、流体通路50において、図1、図2、図4の矢印で示す流れの送風を提供する。なお、ファンには、シロッコファン、プロペラファン、ターボファン、クロスフローファン等の各種ファンを用いることができる。
流体通路50は、扁平状の通路形成部材5によって囲まれた空間である。流体通路50は、流下方向Fに対して直交する通路横断面が、電池ケース4側に延びる通路高さH1の方が通路幅W1よりも短い扁平形状となる通路である。したがって、流体通路50は、流下方向Fに細長い直方体状の通路である。通路幅W1は、電池スタック2,2Aの通路幅方向Wの長さよりも大きい寸法である。通路高さH1は、放熱フィン32の突出高さよりも大きい寸法である。
通路形成部材5には、流体が外部から流入する少なくとも2つの流入部を構成する第1の流入口51、第2の流入口52と、流体が流出する流出部53とが設けられる。流出部53は、送風機6の吸込口に接続されている。したがって、流体通路50の入口は、上流側の第1の流入口51と、通路の途中で開口する第2の流入口52とからなる。したがって、第1の流入口51と第2の流入口52は、上流側と下流側とに離間して配置される。流体通路50の出口は、第2の流入口52よりも下流に位置する流出部53であり、流出部53は矩形状の開口部で構成される。
第1の流入口51は、流体通路50の通路横断面と同様の形状であり、通路高さH1、通路幅W1である矩形状の開口部である。第2の流入口52は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2と電池スタック2Aとの間に臨む位置に設けられる。具体的には、図2に図示するように、第2の流入口52は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設定される空間部に向けて、電池冷却装置1の下面に開口する。電池冷却装置1を下面に向かって見た場合、第2の流入口52を通して当該空間部を見ることができる。第2の流入口52は、通路幅方向Wの長さが流下方向Fの長さよりも大きい矩形状の開口部である。
図3に示すように、送風機ECU10は、バッテリ11や電池スタック2,2Aから電力を使用して送風機6を運転する流体駆動装置の制御装置である。送風機ECU10には、単電池20の温度を検出する電池温度サーミスタ12の検出信号が入力される。送風機ECU10は、当該検出信号に基づく温度情報が所定の運転条件を満たす場合に送風機6を運転し、電池スタック2,2Aの冷却が行われる。また、送風機ECU10は、単電池20の温度、電圧状態等を監視する電池監視ユニットと通信し、電池監視ユニットから送風機6を運転する命令を受信し、この命令にしたがって送風機6を運転するように構成してもよい。
具体的には、送風機ECU10は、電池温度サーミスタ12によって検出された電池温度、および予め記憶された制御プログラムに基づいて演算を行い、電池温度が適正な温度範囲となるように送風機6の回転数を制御して電池冷却を適切に調整する。送風機ECU10は、例えば電圧のパルス波のデューティー比を変化させて変調するパルス幅変調制御(PWM制御)を行う。例えば、送風機ECU10は、PWM制御によりファンの回転数を目標とする冷却能力に応じて可変制御し、電池温度サーミスタ12等で検出される電池温度を制御する。
電池温度を適正な温度範囲にするために、送風機ECU10が送風機6の運転を開始すると、送風機6は流体通路50の空気を吸引する。流体通路50には、第1の流入口51及び第2の流入口52のそれぞれから外部の空気が取り込まれる。第1の流入口51から流体通路50に取り込まれた空気は、上流側に位置する電池スタック2のすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2を構成する単電池20を冷却する。電池スタック2を冷却した空気は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設けられた空間に達した所で、第2の流入口52から流体通路50に取り込まれた空気と合流する。
この合流した空気は、下流側の電池スタック2Aのすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2Aを構成する単電池20を冷却し、流出部53から流体通路50を流出する。この合流した空気は、第1の流入口51から取り込まれた空気に第2の流入口52から取り込まれた新鮮な空気が混合することで、電池スタック2を冷却した後の空気よりも低温になる。したがって、電池スタック2Aの単電池20を冷却する前に、まだ放熱フィン32から吸熱していない新鮮な空気が混ざることにより、下流側の放熱フィン32からの吸熱能力を高めることができ、下流側の電池スタック2Aを冷却する能力を向上できる。
図4に示すように、電池冷却装置1は、車両7の車室内70に設けられる後部座席73の下方に設置することができる。電池冷却装置1は、さらに、内部空間40よりも流体通路50を下側にした姿勢で後部座席73の裏側に設置される。後部座席73の下方の電池冷却装置1を設置する空間は、トランクルーム71よりも下方のトランクルーム裏空間72に連通させるようにしてもよい。また当該設置空間は、車外に連通するようにも構成できる。
当該設置空間に内部空間40よりも流体通路50を下側にした姿勢で電池冷却装置1を設置することにより、少なくとも2つの流入である第1の流入口51及び第2の流入口52から流体通路50に室外空気を流入させる際の空気抵抗を小さくできる。内部空間40よりも流体通路50を上側にした姿勢で設置した場合には流体通路50の上方の空間を大きく確保できないため、上記構成によれば、空気を流体通路50に取り入れる際の空気抵抗を格段に低下することに貢献できる。さらに、第2の流入口52については電池冷却装置1の下面に位置することにより、第2の流入口52の下方空間を大きくでき、車両7の下方にある空気を流体通路50に一層効率的に取り込むことができる。
第1実施形態の電池冷却装置1は、電池スタック2,2Aと、電池スタック2,2Aを収容する電池ケース4と、放熱フィン32と、送風機6と、放熱フィン32を冷却する流体が流れる流体通路50と、流体通路50を形成する通路形成部材5とを備える。流体通路50は、電池スタック2,2Aの通電部分が存在する内部空間40とは遮断されている。放熱フィン32は電池スタック2,2Aにおける通電部分とは絶縁され、かつ電池スタック2,2Aの発熱が伝達する部材である。通路形成部材5に設けられる第1の流入口51と第2の流入口52は、流出部53よりも流体流れの上流にあって流体通路50を流れる流体の上流側と下流側とに離間して設けられる。
この構成によれば、放熱部である放熱フィン32を冷却しながら流下する空気に対して、流体通路50の途中で、第2の流入口52から取り込まれた低温の空気が混合する。これにより、この混合空気は、電池スタック2を冷却した後の空気よりも低温になるので、これ以降に放熱フィン32を冷却するときの冷却能力を回復することができる。したがって、下流に位置する電池スタック2Aの単電池20を冷却する前に、まだ放熱フィン32から吸熱していない低温の空気が混ざることにより、下流側の放熱フィン32からの吸熱能力を高めることができる。電池冷却装置1によれば、空気流れ方向に並ぶ複数の単電池20について電池温度のばらつきを抑制できるとともに、冷却能力の改善によって装置の小型化が図れる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の電池冷却装置1の他の形態である電池冷却装置101について図5及び図6にしたがって説明する。各図において、第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図5及び図6に示すように、通路形成部材105には、流体が外部から流入する少なくとも2つの流入部として、第1の流入口51、第2の流入口152、第3の流入口252、及び第4の流入口352を備える。第2の流入口152、第3の流入口252、及び第4の流入口352は、通路幅方向Wの長さが流下方向Fの長さよりも大きい矩形状の開口部である。
第2の流入口152は、上流側の電池スタック2に対して流下方向Fの中程に位置するように設けられている。第2の流入口152は、電池冷却装置101の下面に開口する。電池冷却装置101を下面に向かって見た場合、第2の流入口152を通して、通路幅方向Wに並ぶ複数の放熱フィン32を見ることができる。
第3の流入口252は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2と電池スタック2Aとの間に臨む位置に設けられる。図6に図示するように、第3の流入口252は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設定される空間部に向けて、電池冷却装置101の下面に開口する。電池冷却装置101を下面に向かって見た場合、第3の流入口252を通して当該空間部を見ることができる。
第4の流入口352は、下流側の電池スタック2Aに対して流下方向Fの中程に位置するように設けられている。第4の流入口352は、電池冷却装置101の下面に開口する。電池冷却装置101を下面に向かって見た場合、第4の流入口352を通して、通路幅方向Wに並ぶ複数の放熱フィン32を見ることができる。
電池温度を適正な温度範囲にするために、送風機ECU10が送風機6の運転を開始すると、流体通路50には、第1の流入口51、第2の流入口152、第3の流入口252、及び第4の流入口352のそれぞれから外部の空気が取り込まれる。第1の流入口51から流体通路50に取り込まれた空気は、上流側に位置する電池スタック2のすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れ、電池スタック2に対して流下方向Fの中程で、第2の流入口152から取り込まれた空気と合流する。この合流した空気は、上流側の電池スタック2のすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2を構成する単電池20を冷却する。
この合流した空気は、第1の流入口51から取り込まれた空気に第2の流入口152から取り込まれた新鮮な空気が混合することで、電池スタック2の流下方向Fの中ほどで、温度低下する。したがって、第1の流入口51から取り込まれた空気は、第2の流入口152の位置でまだ放熱フィン32から吸熱していない新鮮な空気が混ざることにより、温度低下する。これにより、以降の放熱フィン32からの吸熱能力を高めることができ、上流側の電池スタック2について流下方向Fの後半部分を冷却する能力を向上することができる。
第1の流入口51及び第2の流入口152から取り込まれて電池スタック2を冷却した空気は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設けられた空間に達した所で、第3の流入口252から取り込まれた空気と合流する。この合流した空気は、下流側の電池スタック2Aのすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2Aを構成する単電池20を冷却する。この合流した空気は、第1の流入口51及び第2の流入口152から取り込まれた空気に第3の流入口252から取り込まれた新鮮な空気が混合することで、電池スタック2を冷却後の空気よりも低温になる。したがって、電池スタック2Aの単電池20を冷却する前に、まだ放熱フィン32から吸熱していない新鮮な空気が第3の流入口252の位置で混ざることにより、下流側の放熱フィン32からの吸熱能力を高めることができ、下流側の電池スタック2Aを冷却する能力を向上できる。
さらに、第1の流入口51、第2の流入口152及び第3の流入口252から取り込まれて電池スタック2を冷却した空気は、電池スタック2Aに対して流下方向Fの中程で、第4の流入口352から取り込まれた空気と合流する。この合流した空気は、下流側の電池スタック2Aのすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2Aを構成する単電池20を冷却する。
この合流した空気は、途中で第4の流入口352から取り込まれた新鮮な空気が混合することで、電池スタック2Aの流下方向Fの中ほどで、温度低下する。これにより、以降の放熱フィン32からの吸熱能力を高めることができ、下流側の電池スタック2Aについて流下方向Fの後半部分を冷却する能力を向上することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態の電池冷却装置1の他の形態である電池冷却装置201について図7及び図8にしたがって説明する。各図において、第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図7及び図8に示すように、電池冷却装置201は、流体通路50を流れる流体の流下方向Fに所定の間隔をあけて順に設けられる電池スタック2、電池スタック2A、及び電池スタック2Bを備える。電池スタック2は、電池スタック2Aよりも流体流れの上流側に配置され、電池スタック2Bは、電池スタック2Aよりも下流側に配置される。各電池スタック2,2A,2Bは、複数の単電池20の集合体で構成される。また、流下方向Fは、電池スタック2,2A,2Bの並び方向でもあり、単電池20の積層方向でもある。
さらに通路形成部材205には、流体が外部から流入する少なくとも2つの流入部として、第1の流入口51、第2の流入口452、及び第3の流入口552を備える。第2の流入口452及び第3の流入口552は、通路幅方向Wの長さが流下方向Fの長さよりも大きい矩形状の開口部である。
第2の流入口452は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2と電池スタック2Aとの間に臨む位置に設けられる。具体的には、図8に図示するように、第2の流入口452は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設定される空間部に向けて、電池冷却装置1の下面に開口する。第3の流入口552は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2Aと電池スタック2Bとの間に臨む位置に設けられる。具体的には、図8に図示するように、第3の流入口552は、電池スタック2Aと電池スタック2Bとの間に設定される空間部に向けて、電池冷却装置1の下面に開口する。
以上の構成により、第2の流入口452と第3の流入口552は、それぞれ、第1実施形態の第2の流入口52と同様の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態の電池冷却装置1の他の形態である電池冷却装置301について図9及び図10にしたがって説明する。各図において、第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図9及び図10に示すように、電池冷却装置301における流入部は、通路形成部材305において、流下方向Fに直交する横断部分Cの幅広の両端部にそれぞれ設けられる。通路形成部材305は、流下方向Fに直交する横断部分Cの幅広の通路幅が、電池スタックの位置に対応して流下方向Fに進むほど段階的に広くなるように形成されている。さらに、流入部は、通路形成部材305において、流下方向Fに直交する横断部分Cの幅広の両端部であって段階的に広くなる部分にそれぞれ設けられる。
当該流入部は、図に示す第2の流入口652である。第2の流入口652は、通路形成部材305において、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に相当する位置であって、流体通路150の通路幅がW2からW3に拡大された所の通路幅方向Wの両端部にそれぞれ開口している。
したがって、流体通路150の入口は、上流側の第1の流入口151と、通路の途中で開口する第2の流入口652とからなる。したがって、第1の流入口151と第2の流入口652は、上流側と下流側とに離間して配置される。
第1の流入口151は、流体通路150の通路横断面と同様の形状であり、通路高さH1、通路幅W2である矩形状の開口部である。第2の流入口652は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2と電池スタック2Aとの間に臨む位置に設けられる。具体的には、図10に図示するように、第2の流入口652は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設定される空間部に向かう方向に対して直交する流下方向Fに向けて開口する。第2の流入口652は、通路高さH1であり、通路幅がW3からW2を減算した値の半分程度である矩形状の開口部である。なお、流体通路150は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間を境に通路幅寸法が変化する通路であり、電池スタック2に対応する位置では通路幅W2であり、電池スタック2Aに対応する位置では通路幅W2よりも大きい通路幅W3になっている。
さらに、図10に破線で示すように、流体通路150には、流体流れ変更板の一例である風向板54が設けられている。風向板54は、流体通路150において、各第2の流入口652から所定距離の流下方向Fに進んだ位置に設けられる。風向板54は、その基端部から先端部にかけて、通路幅W3の中央部に向けて指向するように延びる形状の板状部である。したがって、第2の流入口652から流体通路150に流入した空気は、流下方向Fに進んだ後、風向板54に案内されて、電池スタック2Aにおける通路幅方向Wの中央部に向けて流れるようになる。この風向変更によれば、第2の流入口652から流体通路150に流入した空気は、放熱フィン32が並ぶ方向に案内されて、放熱フィン32に接触する空気が増加する流れが形成される。したがって、風向板54による流体流れの変更によれば、第2の流入口652から流入する空気による放熱フィン32の冷却効果を向上させることができる。
電池温度を適正な温度範囲にするために、送風機ECU10が送風機6の運転を開始すると、送風機6は流体通路150の空気を吸引する。流体通路150には、第1の流入口151及び第2の流入口652のそれぞれから外部の空気が取り込まれる。第1の流入口151から流体通路150に取り込まれた空気は、上流側に位置する電池スタック2のすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2を構成する単電池20を冷却する。電池スタック2を冷却した空気は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設けられた空間に達した所で、第2の流入口652から流体通路150に取り込まれた空気と合流する。
この合流した空気は、下流側の電池スタック2Aのすべての放熱フィン32に接触しながら流下方向Fに流れて、電池スタック2Aを構成する単電池20を冷却し、流出部53から流体通路150を流出する。この合流した空気は、第1の流入口151から取り込まれた空気に第2の流入口652から取り込まれた新鮮な空気が混合することで、電池スタック2を冷却した後の空気よりも低温になる。したがって、電池スタック2Aの単電池20を冷却する前に、まだ放熱フィン32から吸熱していない新鮮な空気が混ざることにより、下流側の放熱フィン32からの吸熱能力を高めることができ、下流側の電池スタック2Aを冷却する能力を向上できる。したがって、流下方向Fに並ぶ複数の単電池について電池温度のばらつきを抑制する電池冷却装置301を提供できる。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1実施形態の電池冷却装置1の他の形態である電池冷却装置401について図11及び図12にしたがって説明する。各図において、第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図11及び図12に示すように、放熱部を構成する放熱フィン32,132の表面積は、隣り合う電池スタック2,2A間に臨む位置に設けられる第2の流入口52を基準にして流体の下流側に位置する放熱部分の方が大きくなっている。図11に図示するように、第2の流入口52を基準にして下流側に位置する放熱フィン132は、上流側の放熱フィン32よりも通路高さ方向Hの長さ(突出高さ)が大きいことから、表面積が大きくなっている。また、図12に図示するように、第2の流入口52を基準にして下流側に位置する放熱フィン132は、上流側の放熱フィン32よりも、その個数が多いことから表面積が大きくなっている。
この構成によれば、下流側に位置する電池スタック2Aにおける放熱面積を上流側の電池スタック2よりも大きくできるので、下流側の電池スタック2Aに対する冷却能力を向上させることができる。したがって、流下方向Fに並ぶ複数の単電池について電池温度のばらつきを抑制する電池冷却装置401を提供できる。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1実施形態の電池冷却装置1や第4実施形態の電池冷却装置301の他の形態である電池冷却装置501について図13及び図14にしたがって説明する。各図において、第1実施形態、第4実施形態の図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図13及び図14に示すように、電池冷却装置501における流入部は、通路形成部材405において、流下方向Fに直交する横断部分Cの幅広の両端部にそれぞれ設けられる。通路形成部材405は、流下方向Fに直交する横断部分Cの幅広の通路幅が、電池スタックの位置に対応して流下方向Fに進むほど段階的に広くなるように形成されている。さらに、流入部は、通路形成部材405において、流下方向Fに直交する横断部分Cの幅広の両端部であって段階的に広くなる部分にそれぞれ設けられる。
当該流入部は、図に示す第2の流入口752及び第3の流入口852である。第2の流入口752は、通路形成部材405において、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に相当する位置であって、流体通路150の通路幅がW4からW5に拡大された所の通路幅方向Wの両端部にそれぞれ開口している。
したがって、流体通路250の入口は、上流側の第1の流入口251と、通路の途中で開口する第2の流入口752及び第3の流入口852とからなる。したがって、第1の流入口151と第2の流入口752は、上流側と下流側とに離間して配置され、第2の流入口752と第3の流入口852は、上流側と下流側とに離間して配置される。
第1の流入口251は、流体通路250の通路横断面と同様の形状であり、通路高さH1、通路幅W4である矩形状の開口部である。第2の流入口752は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2と電池スタック2Aとの間に臨む位置に設けられる。具体的には、図14に図示するように、第2の流入口752は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間に設定される空間部に向かう方向に対して直交する流下方向Fに向けて開口する。第2の流入口752は、通路高さH1であり、通路幅がW5からW4を減算した値の半分程度である矩形状の開口部である。
第3の流入口852は、流下方向Fに間隔をあけて隣り合う電池スタック2Aと電池スタック2Bとの間に臨む位置に設けられる。具体的には、図14に図示するように、第3の流入口852は、電池スタック2Aと電池スタック2Bとの間に設定される空間部に向かう方向に対して直交する流下方向Fに向けて開口する。第3の流入口852は、通路高さH1であり、通路幅がW6からW5を減算した値の半分程度である矩形状の開口部である。なお、流体通路250は、電池スタック2と電池スタック2Aとの間と、電池スタック2Aと電池スタック2Bとの間とを境にそれぞれ通路幅寸法が変化する通路である。電池スタック2に対応する位置では通路幅W4であり、電池スタック2Aに対応する位置では通路幅W4よりも大きい通路幅W5であり、電池スタック2Bに対応する位置では通路幅W5よりも大きい通路幅W6である。
さらに、図14に破線で示すように、流体通路250には、流体流れ変更板の一例である風向板154と風向板254が設けられている。風向板154は、流体通路250において、各第2の流入口752から所定距離の流下方向Fに進んだ位置に設けられる。風向板154は、その基端部から先端部にかけて、通路幅W5の中央部に向けて指向するように延びる形状の板状部である。したがって、第2の流入口752から流体通路250に流入した空気は、流下方向Fに進んだ後、風向板154に案内されて、電池スタック2Aにおける通路幅方向Wの中央部に向けて流れるようになる。この風向変更によれば、第2の流入口752から流体通路250に流入した空気は、放熱フィン132が並ぶ方向に案内されて、放熱フィン132に接触する空気が増加する流れが形成される。したがって、風向板154による流体流れの変更によれば、第2の流入口752から流入する空気による放熱フィン132の冷却効果を向上させることができる。
風向板254は、流体通路250において、各第3の流入口852から所定距離の流下方向Fに進んだ位置に設けられる。風向板254は、その基端部から先端部にかけて、通路幅W6の中央部に向けて指向するように延びる形状の板状部である。したがって、第3の流入口852から流体通路250に流入した空気は、流下方向Fに進んだ後、風向板254に案内されて、電池スタック2Bにおける通路幅方向Wの中央部に向けて流れるようになる。この風向変更によれば、第3の流入口852から流体通路250に流入した空気は、放熱フィン232が並ぶ方向に案内されて、放熱フィン232に接触する空気が増加する流れが形成される。したがって、風向板254による流体流れの変更によれば、第3の流入口852から流入する空気による放熱フィン232の冷却効果を向上させることができる。
また、放熱部を構成する放熱フィン32,132の表面積は、隣り合う電池スタック2,2A間に臨む位置に設けられる第2の流入口752を基準にして流体の下流側に位置する放熱部分の方が大きくなっている。図14に図示するように、第2の流入口752を基準にして下流側に位置する放熱フィン132は、上流側の放熱フィン32よりも、その個数が多いことから表面積が大きくなっている。
また、放熱部を構成する放熱フィン132,232の表面積は、隣り合う電池スタック2A,2B間に臨む位置に設けられる第3の流入口852を基準にして流体の下流側に位置する放熱部分の方が大きくなっている。図14に図示するように、第3の流入口852を基準にして下流側に位置する放熱フィン232は、上流側の放熱フィン132よりも、その個数が多いことから表面積が大きくなっている。
このような放熱フィンの表面積に係る構成によれば、上記の第5実施形態の放熱フィンと同様の作用効果を奏するものである。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態において電池スタックを構成する単電池は、図15に示すような角形の単電池で構成することもできる。図15に示すように、各単電池120は、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる外装ケースによってその外周面を被覆された扁平状直方体である。電池スタック102は、単電池120と絶縁スペーサ121とを交互に所定個数積層した集合体を、積層方向の両端部から拘束部材123で挟み、内側に向かう拘束力を作用させて一体にしたものである。
この場合、拡散プレートと単電池120の外装ケースとの間には、電気絶縁層130を設ける。電気絶縁層130は拡散プレートと単電池120の外装ケースとによって挟まれ、両者に密着する。電気絶縁層130は、拡散プレートと単電池120の外装ケースとを、熱的に接続するとともに、電気的に絶縁する。電気絶縁層130は、熱伝導性及び電気絶縁性を有する。電気絶縁層130は、例えば、薄い膜状の層であり、良熱伝導性を有するシリコン系ゴム、樹脂やセラミックス等を使用することができる。また電気絶縁層130は、蒸着、コーティング、一体成形等によって形成することができる。このような電気絶縁層130によれば、単電池120の外装ケースと放熱部をなす熱拡散プレート31及び放熱フィン32とがこの絶縁性部材を介して接触するようになるため、電気絶縁性が確保されて電気的安全性の確保を図ることができる。また電気絶縁層130は、窒化アルミニウムフィルムやシリコンゴムシートで置き換えてもよく、絶縁性を有する放熱フィルムを採用することもできる。
上記実施形態において、電池スタックは流下方向に2個または3個並んで設置されているが、電池スタックの個数は開示の形態に限定されない。例えば、電池収容部材に収容される電池スタックは1個でもよいし、流下方向に4個以上を並んで設置される構成でもよい。
上記実施形態において、流下方向に並ぶ複数個の電池スタックは間隔をあけて設けられているが、間隔をあけることなく設置するように構成してもよい。
上記実施形態において、各電池スタックを構成する複数個の単電池は空気の流下方向に並んで積層されているが、その積層方向は通路幅方向であってもよい。
上記実施形態において、送風装置6は、外部の空気を流体通路に吸入する方式であるが、この方式限定されない。例えば、電池冷却装置に適用できる送風装置は流体通路に空気を押し込む方式のものでもよい。
上記実施形態で説明した電池冷却装置は、放熱部を下方に、電池収容部材を上方に位置する姿勢で車両等に配置されているが、この形態に限定されない。例えば、電池冷却装置の設置姿勢は、放熱部を上方に、電池収容部材を下方に位置する姿勢であったり、放熱部と電池収容部材とが横方向に並ぶ姿勢であったりしてもよい。
上記実施形態において、電池スタックを構成する複数個の単電池は、電池収容部材の内部空間で、隣接する単電池間に隙間を設けずに接触させた状態で設置されているが、所定の隙間をあけて設置するようにしてもよい。
2,2A,2B,102…電池スタック、 4…電池ケース(電池収容部材)
5,105,205,305,405…通路形成部材、 6…送風機(流体駆動装置)
20,120…単電池、 32,132,232…放熱用フィン(放熱部)
40…内部空間、 50,150,250…流体通路
51,151,252…第1の流入口(流入部)
52,152,452,652,752…第2の流入口(流入部)
53…流出部、 252,552,852…第3の流入口(流入部)
352…第4の流入口(流入部)

Claims (7)

  1. 複数の単電池(20;120)の集合体で構成される電池スタック(2,2A;2,2A,2B;102)と、
    前記電池スタックが収容される内部空間(40)を形成する電池収容部材(4)と、
    前記電池スタックにおける通電部分とは絶縁され、かつ前記電池スタックの発熱が伝達する放熱部(32;32,132;32,132,232)と、
    前記電池スタックの通電部分が存在する前記内部空間とは遮断されるとともに、前記放熱部が設けられる通路であって、前記放熱部を冷却する流体が流れる流体通路(50;150;250)と、
    前記流体通路に前記流体を流通させる流体駆動装置(6)と、
    前記流体通路を形成するとともに、前記流体が外部から流入する少なくとも2つの流入部(51,52;51,152,252,352;51,452,552;151,652;251,752,852)と前記流体が流出する流出部(53)とが設けられる通路形成部材(5;105;205;305;405)と、
    を備え、
    前記少なくとも2つの流入部(51,52;51,152,252,352;51,452,552;151,652;251,752,852)は、前記流出部よりも前記流体流れの上流にあって、前記流体通路を流れる前記流体の上流側と下流側とに離間して設けられることを特徴とする電池冷却装置。
  2. 前記電池スタックは、前記流体通路に流入した前記流体が前記流出部に向けて流れる流下方向(F)に並ぶ複数個の電池スタック(2,2A;2,2A,2B)からなることを特徴とする請求項1に記載の電池冷却装置。
  3. 前記流入部(52;252;452,552,652;752,852)の少なくとも一つは、前記流下方向に間隔をあけて隣り合う前記電池スタックの間に臨む位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電池冷却装置。
  4. 前記放熱部(32,132;32,132,232)の表面積は、前記隣り合う電池スタックの間に臨む位置に設けられる前記流入部(52;752,852)を基準にして前記流体の下流側に位置する放熱部分の方が大きくなることを特徴とする請求項3に記載の電池冷却装置。
  5. 前記流入部(652;752,852)は、前記通路形成部材(305;405)において、前記流下方向に直交する横断部分(C)の幅広の両端部にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電池冷却装置。
  6. 前記電池スタックは、前記流体通路に流入した前記流体が前記流出部に向けて流れる流下方向(F)に並ぶ複数個の電池スタック(2,2A;2,2A,2B)からなり、
    前記流体通路(150;250)は、前記流下方向に直交する横断部分(C)の幅広の通路幅(W2,W3;W4,W5,W6)が、前記電池スタックの位置に対応して前記流下方向に進むほど段階的に広くなるように形成され、
    前記流入部(652;752,852)は、前記通路形成部材(305;405)において、前記流下方向に直交する横断部分(C)の幅広の両端部であって前記段階的に広くなる部分にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1に記載の電池冷却装置。
  7. 前記内部空間(40)よりも前記流体通路(50;150;250)を下側にした姿勢で、車両(7)における後部座席(73)の下方に設置されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電池冷却装置。
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