JP2014201509A - SiC単結晶の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】準備工程では、Si−C溶液15の原料が収容される坩堝と、SiC種結晶32が取り付けられるシードシャフト28とを含む製造装置を準備する。生成工程では、坩堝内の原料を加熱して溶融し、Si−C溶液15を生成する。成長工程では、Si−C溶液15にSiC種結晶32を接触させ、SiC種結晶32上でSiC単結晶40を成長させる。成長工程は、形成工程と、維持工程とを含む。形成工程では、SiC単結晶40の成長界面とSi−C溶液15の液面との間にメニスカス36を形成する。維持工程では、シードシャフト28及び坩堝の少なくとも一方を他方に対して高さ方向に相対移動させることにより、メニスカス36の高さの変動幅を所定の範囲内に維持する。
【選択図】図3
Description
準備工程では、溶液成長法に用いられる製造装置を準備する。図1は、本発明の実施形態によるSiC単結晶の製造方法に用いられる製造装置10の模式図である。なお、図1に示す製造装置10は、溶液成長法に用いられる製造装置の一例である。したがって、溶液成長法に用いられる製造装置は、図1に示す製造装置10に限定されない。
次に、Si−C溶液15を生成する。先ず、チャンバ12内に不活性ガスを充填する。そして、加熱装置18により、坩堝14内のSi−C溶液15の原料を融点以上に加熱する。坩堝14が黒鉛からなる場合、坩堝14を加熱すると、坩堝14から炭素が融液に溶け込み、Si−C溶液15が生成される。坩堝14の炭素がSi−C溶液15に溶け込むと、Si−C溶液15内の炭素濃度は飽和濃度に近づく。
次に、駆動源30により、シードシャフト28を降下し、SiC種結晶32をSi−C溶液15に接触させる。SiC種結晶32をSi−C溶液15に接触させたら、シードシャフト28を上昇させる。これにより、図2に示すように、SiC種結晶32の結晶成長面34とSi−C溶液15の液面15Aとの間にメニスカス36を形成する(形成工程)。結晶成長開始初期のメニスカス36の高さH1は、結晶成長面34と液面15Aとの差で規定される。
Si−C溶液の原料の組成は、原子比で、Si:Cr=0.6:0.4であった。Si−C溶液におけるSiC種結晶近傍の温度(結晶成長温度)は、1850℃であった。SiC種結晶近傍の温度勾配は、15℃/cmであった。SiC種結晶は、4H多形のSiC種結晶であった。SiC種結晶の結晶成長面は、(000−1)面であった。SiC種結晶をSi−C溶液に接触させた後、SiC種結晶を1.0mm引き上げて、SiC種結晶の結晶成長面とSi−C溶液との間にメニスカスを形成した。つまり、結晶成長を開始するときのメニスカス高さは、1.0mmであった。結晶成長を開始してから5時間経過した後、シードシャフトを降下させた。シードシャフトの降下速度は、0.1mm/hrであった。シードシャフトの降下速度は、メニスカス高さの変動幅が0.3mmとなるように設定した。具体的には、同じ製造条件でサンプルSiC単結晶を製造したときの、サンプルSiC単結晶の成長厚み、及び、サンプルSi−C溶液の液面低下量に基づいて設定した。成長時間は、20時間であった。つまり、シードシャフトを降下させていた時間は15時間であった。シードシャフトの降下量は、1.5mmであった。
実施例2の製造条件は、実施例1の製造条件と比べて、シードシャフトの降下速度が異なった。具体的には、シードシャフトの降下速度は、0.06mm/hrであった。シードシャフトの降下速度は、メニスカス高さの変動幅が0.7mmとなるように設定した。具体的には、同じ製造条件でサンプルSiC単結晶を製造したときの、サンプルSiC単結晶の成長厚み、及び、サンプルSi−C溶液の液面低下量に基づいて設定した。シードシャフトを降下させた時間は15時間だったので、シードシャフトの降下量は0.9mmであった。
比較例1の製造条件は、実施例1の製造条件と比べて、結晶成長のときにシードシャフトを同じ位置に保持した。
比較例2の製造条件は、実施例1の製造条件と比べて、シードシャフトを降下させる代わりに、シードシャフトを上昇させた。シードシャフトの上昇速度は、0.1mm/hrであった。
製造されたSiC単結晶の表面を光学顕微鏡で観察した。その結果を、図4〜図7に示す。
Claims (5)
- 溶液成長法によりSiC単結晶を製造する製造方法であって、
Si−C溶液の原料が収容される坩堝と、SiC種結晶が取り付けられるシードシャフトとを含む製造装置を準備する準備工程と、
前記坩堝内の原料を加熱して溶融し、前記Si−C溶液を生成する生成工程と、
前記Si−C溶液に前記SiC種結晶を接触させ、前記SiC種結晶上で前記SiC単結晶を成長させる成長工程とを備え、
前記成長工程は、
前記SiC単結晶の成長界面と前記Si−C溶液の液面との間にメニスカスを形成する形成工程と、
前記シードシャフト及び前記坩堝の少なくとも一方を他方に対して高さ方向に相対移動させることにより、前記メニスカスの高さの変動幅を所定の範囲内に維持する維持工程とを含む、製造方法。 - 請求項1に記載の製造方法であって、
前記維持工程では、経過時間に応じた前記SiC単結晶の成長厚みと、前記成長工程における前記Si−C溶液の液面高さの変動量とに基づいて、前記シードシャフト及び前記坩堝の少なくとも一方を他方に対して高さ方向に相対移動させる、製造方法。 - 請求項2に記載の製造方法であって、
前記成長工程において前記SiC単結晶を成長させるときと同じ成長条件で成長させたサンプルSiC単結晶の成長厚みに基づいて、前記経過時間に応じた前記SiC単結晶の成長厚みを求める工程をさらに備える、製造方法。 - 請求項1に記載の製造方法であって、
前記維持工程では、経過時間に応じた前記SiC単結晶の成長厚み及び前記経過時間に応じた前記Si−C溶液の液面高さの変動量に基づいて、前記シードシャフト及び前記坩堝の少なくとも一方を他方に対して高さ方向に相対移動させる、製造方法。 - 請求項4に記載の製造方法であって、
前記成長工程において前記SiC単結晶を成長させるときと同じ成長条件で成長させたサンプルSiC単結晶の成長厚みに基づいて、前記経過時間に応じた前記SiC単結晶の成長厚みを求める工程と、
前記サンプルSiC単結晶の成長に用いられるサンプルSi−C溶液の液面高さの変動量に基づいて、前記経過時間に応じた前記Si−C溶液の液面高さの変動量を求める工程とをさらに備える、製造方法。
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