JP2014201325A - 箱詰装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】箱詰装置1は、収納箱21の上方から収納箱21内に被箱詰体11a〜11cを進入させて箱詰めする箱詰装置1であって、被箱詰体11a〜11cを把持する把持部7と、箱詰めの不具合の有無を検出する検出部と、を備え、検出部は、被箱詰体11a〜11cとの距離を測定するセンサ8と、予め測定された被箱詰体11a〜11cまでの距離を記憶し、センサ8により測定された距離と予め測定された被箱詰体11a〜11cまでの距離とが一致するか否かを判断することで、箱詰めの不具合の有無を判定する判定部と、を有する。
【選択図】図4
Description
そして、下記特許文献1に開示される箱詰装置では、把持機構が上方に移動自在に支持されており、壜底が出荷箱の上部に衝突した場合、壜とともに把持機構が上昇して、下方から受ける荷重により壜が破損しないようになっている。
さらに、下記特許文献1に開示される箱詰装置は、光電センサと、把持機構に取り付けられて光電センサのレーザを遮る遮光板とを備えており、壜底が出荷箱に衝突して把持機構が上昇したこと、つまり、壜が下方から荷重を受けたことを検出できるようになっている。このように被箱詰体の強度や素材、形状に応じて様々な機構により箱詰めの効率化を図りつつ、被箱詰体への負荷重を検出することで箱詰めに不具合が発生したか否かを判定する方法が一般的である。
つまり、上記特許文献1の箱詰装置では、コイルバネの付勢力と把持機構自体の重力とを併せてなる負荷以上の荷重が作用しない限り、把持装置が上昇したこと、言い換えれば、下方から荷重を受けたことを検出できなかった。
また、同様に被箱詰体が自身の重量が大きい場合にも把持機構の上昇が起こりにくい。
そのため、紙箱体等の変形しやすい物を被箱詰体の対象とする箱詰めの現場では、把持機構が上昇したか否かに関わらず、箱詰めの不具合を検出できることが望まれていた。
また、前記する発明によれば、箱詰めの際に被箱詰体が収納箱に衝突したことによる変位又は変形以外に、箱詰装置に把持される前から被箱詰体が変形し、予め測定された被箱詰体までの距離が変化している場合にも、箱詰めの不具合を検出することが可能となる。
本実施形態に係る箱詰装置1は、被箱詰体を把持し、収納箱の上方から収納箱内に被箱詰体を進入させ、被箱詰体を収納箱内に箱詰めする装置である。
また、本実施形態に係る被箱詰体は、紙を折り曲げてなる紙箱体の内部に製品が収納され、第1ライン10上で左右方向に並んで搬送される3つの製品箱11a〜11cである(図1参照)。
一方で、実施形態に係る収納箱は、客先に搬送するための箱であり、上方が開口された状態で出荷箱ライン20上に配置される出荷箱21である(図2参照)。なお、出荷箱21は、左右方向に長く形成されており、出荷箱21の上方から左右方向に並んだ3つの製品箱11を同時に進入させて、出荷箱21の内部空間21aに3つの製品箱11を収納できるようになっている。
このため、製品箱11a〜11cが下方からの荷重を受けた場合に、第2アーム5が上昇して、製品箱11a〜11cの変形量を低減できるようになっているとともに、第2アーム5自体が第1ライン10等に衝突した場合においても、第2アーム5が上昇して図示しない装置本体の方に荷重が作用しないようになっている。
そのほか、第2アーム5の下面には、下方に延出するシャフト5aが3つ設けられている。
吸着パッド7の内部には、図示しない吸引管が設けられている。そして、吸引管が吸引して吸着パッド7内が減圧されることで、製品箱11a〜11cの上面を吸着し、製品箱11a〜11cを把持できるようになっている。さらに、本実施形態では、吸着パッド7が左右方向に並んで3つ設けられているため、3つの製品箱11a〜11cを同時に把持できるようになっている(図2参照)。
さらに、本実施形態に係るセンサ8は、第1アーム3に固定されて、吸着パッド7に把持されている製品箱11a〜11cの上面にレーザを照射するようになっている(図2参照)。
また、本実施形態では、第1アーム3の左右の側面それぞれにセンサ8、8が設けられている。そして、図3に示すように、左右方向に配列する3つの製品箱11の上面を合わせてなる全体上面12の四つの角部12a〜12dとなる位置を照射するようになっている。なお、全体上面12の四つの角部12a〜12dは、出荷箱21の上部と衝突して変形が生じ易い部位である。
そして、判定部は、センサ8により測定された距離が一致しないと判定した場合に、箱詰め作業を中断して、作業者に、製品箱11a〜11cに変形が生じていることを報知するために警告音等を鳴らす機能を備えている。
図1に示すように、箱詰装置1の第1アーム3を第1ライン10の上方に移動させる。つぎに、第1アーム3を下降して、吸着パッド7のそれぞれを製品箱11a〜11cの上面に当接させる。そして、吸着パッド7が製品箱11a〜11cの上面を吸着することで、製品箱11a〜11cが把持される。
そのため、センサ8と、そのセンサ8により検出される製品箱11cの上面右部に含まれる角部12c、12d(図3参照)までの距離が縮まる。
その結果、センサ8により測定された製品箱11cの上面との距離が、予め測定された製品箱11cの上面との距離と一致しないため、箱詰めに不具合が発生していると判定部により判定される。
つぎに、判定部は、警告音を鳴らして箱詰めに不具合が発生していることを報知するとともに、箱詰め作業が停止される。
このため、作業者は、変形した製品箱11cを取り除き、変形した製品箱11cが出荷箱21に収容させることが防止される。
また、実施形態に係る箱詰装置1によれば、製品箱11a〜11cが出荷箱21に衝突したことによる変形以外に、製品箱11a〜11cが出荷箱21に衝突により吸着パッド7に把持される製品箱11a〜11cの相対的位置が変位した場合も検出することができる。
さらに、実施形態に係る箱詰装置1によれば、箱詰装置1に把持される前から変形し、予め測定された製品箱11a〜11cの上面までの距離よりも短くなっている場合にも、箱詰めの不具合として検出することが可能となる。
そのため、コイルバネ6の付勢力と、吸着パッド7及び第2アーム5の重力とを併せてなる負荷以上の荷重を受けた場合に限り、製品箱11a〜11cの変形を検出できた従来の箱詰装置よりも、本実施形態に係る箱詰装置1の方が優れた感度を有している。
よって、上記した実施形態に係る箱詰装置1によれば、変形した製品箱11a〜11cが出荷箱21に箱詰めされて、破損した製品が出荷されるおそれを低減させることができる。
たとえば、実施形態に係る箱詰装置1のセンサ8は、全体上面12の四つの角部12a〜12dとなる位置を照射するようになっているが、これに限定されない。
たとえば、レーザの照射位置を接触する可能性の高い部位に設定すると、箱詰めの不具合の検出精度が向上するため望ましい。
また、箱詰めされる対象が紙箱体に収容されていない商品自体の場合には、その商品の吐出部形状やレーザ反射効率のよい箇所などにレーザの照射位置を設定してもよい。
または、センサ8の個数を増加させて、製品箱11a〜11cのそれぞれの上面の角部にレーザを照射するように構成してもよい。これによれば、製品箱11a〜11cのそれぞれに箱詰めの不具合が発生しているか否かの判定ができ、破損した製品が出荷されるおそれをさらに低減することができる。
また、製品箱11a〜11cのそれぞれの上面をレーザが走査して、より広い範囲で製品箱11a〜11cまでの距離を測定できるセンサ8を使用してもよい。
たとえば、センサ8によって測定された製品箱11a〜11cまでの距離を基に、製品箱11a〜11cの変位量を算出し、アーム2を移動させる装置本体の補正値を導出し、フィードバックさせるように構成しても良い。
2 アーム
3 第1アーム
4 柱部
5 第2アーム
6 コイルバネ
7 吸着パッド(吸着部)
8 センサ
11a〜11c 製品箱
21 出荷箱
Claims (6)
- 収納箱の上方から前記収納箱内に被箱詰体を進入させて箱詰めする箱詰装置であって、
前記被箱詰体を把持する把持部と、
箱詰めの不具合の有無を検出する検出部と、を備え、
前記検出部は、
前記被箱詰体との距離を測定するセンサと、
予め測定された前記被箱詰体までの距離を記憶し、前記センサにより測定された距離と前記予め測定された前記被箱詰体までの距離とが一致するか否かを判断することで、前記箱詰めの不具合の有無を判定する判定部と、
を有することを特徴とする箱詰装置。 - 前記把持部の上方に配置されて前記把持部を支持するアームを備え、
前記把持部は、前記被箱詰体の上部を吸着することで前記被箱詰体を把持する吸着部であることを特徴とする請求項1に記載の箱詰装置。 - 前記センサは、前記アームに固定され、前記被箱詰体の上面にレーザを照射して前記被箱詰体の上面との距離を測定することを特徴とする請求項2に記載の箱詰装置。
- 前記アームは、
装置本体に支持されて、前記吸着部の上方に配置される第1アームと、
前記第1アームの下方に配置されて、前記吸着部が固定される第2アームと、を有し、
前記センサは、前記第1アームに固定され、
前記第1アームは、前記第2アームが上昇可能に前記第2アームを支持していることを特徴とする請求項3に記載の箱詰装置。 - 前記判定部は、前記箱詰めに不具合が有ると判定した場合、箱詰めを中断させ、警告音を鳴らして箱詰めに不具合が発生していることを作業者に報知する機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに1項に記載の箱詰装置。
- 前記被箱詰体は、紙箱体であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の箱詰装置。
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2013
- 2013-04-03 JP JP2013077548A patent/JP6139945B2/ja active Active
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