JP2014201015A - 積層体 - Google Patents

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卓志 埜村
Takushi Nomura
卓志 埜村
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Abstract

【課題】 基材と芯材の接着強度を向上させ、高い剛性を有する積層体を提供する。
【解決手段】 それぞれ熱可塑性樹脂からなる基材と芯材とが接合されてなる積層体である。基材と芯材のうちの少なくとも一方がナノクレイを含有する。芯材は発泡体である。例えば、基材がポリオレフィン樹脂からなり、芯材がポリスチレン樹脂からなる。ナノクレイの添加量は、1〜30質量%である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱可塑性樹脂からなる基材と芯材とを接合した積層体に関するものであり、特に、基材と芯材との接合強度を改善するための技術に関する。
プラスチックの積層体の分野においては、基材と芯材とを接合一体化して積層体とすることが広く行われており、例えば芯材を内装したデッキボード等が知られている。
このようなデッキボードには、軽量で、しかも大きな荷重に耐え得る剛性を有することが求められており、基材や芯材に使用する材料組成等について、強度アップのための検討が進められている。例えば、デッキボードを軽量化するという観点から、芯材に熱可塑性樹脂の発泡体を用いることが検討されている。一方、剛性改善のために、添加剤の使用が検討されており、タルクやナノクレイ等を添加剤として使用することで、剛性を向上することが試みられている。
例えば、特許文献1には、タルクや炭酸カルシウム等のフィラーを添加することによって下部デッキボードが強化された合成樹脂製パレットが開示されている。
また、特許文献2には、ポリオレフィンと核剤等のナノ材料を含む延伸ポリオレフィン材料が開示されており、当該延伸ポリオレフィン材料が17GPa以上のE弾性率、400MPa以上の強度を有することが記載されている。同様に、特許文献3には、無機層状粘度鉱物を無機充填剤として添加し、材料強度と材料比重のバランスを良好なものとしたポリプロピレン系樹脂組成物が開示されている。
特開平11−268740号公報 特表2010−517812号公報 特開2002−167484号公報
ところで、前述のように基材と芯材とを接合一体化した積層体の場合、基材や芯材の剛性を高めることも重要であるが、それに加えて基材と芯材の接合強度を向上することも、積層体全体の強度アップのために必要である。
例えば、デッキボードにおいて、基材の樹脂と芯材の樹脂とが同種の樹脂材料である場合には、比較的良好な接着性が得られるため問題は少ないが、異種材料である場合には、接着性が悪く、デッキボード全体の強度が不十分となるおそれがある。例えば、強度向上のための特許文献1に記載されるようにタルク等の充填剤を用いても、前記接着性の悪さを改善することはできない。そのため、基材と芯材とを接着剤を使用して強固に接着する等の対策が必要になるが、接着剤の使用はコストアップに繋がる。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、基材と芯材の接着強度を向上することができ、高い剛性を実現することが可能な積層体を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するために、種々検討を重ねてきた。その結果、ナノクレイの添加が接着強度の改善に有効であり、基材と芯材のいずれかにナノクレイを添加することで、基材と芯材が異種材料により形成されている場合でも、良好な接着性が得られるとの知見を得るに至った。
本発明の積層体は、前記知見に基づいて完成されたものであり、それぞれ熱可塑性樹脂からなる基材と芯材とが接合されてなる積層体であって、前記基材と芯材のうちの少なくとも一方がナノクレイを含有することを特徴とする。
従来技術においては、ナノクレイ等の充填剤の添加は、樹脂組成物自体(したがって基材や芯材自体)の強度向上に主眼を置いたものが大部分である。本発明は、ナノクレイの添加で基材と芯材の接着強度を向上するという、これまでとは全く異なる発想に基づいて創出されたものであり、従来技術とは一線を画するものと言える。
本発明によれば、例えば基材と芯材とが異種樹脂材料により形成されている場合においても、基材と芯材の接着強度を十分に向上することができ、高い剛性を有し強度に優れた積層体を提供することが可能である。また、本発明においては、基材と芯材の接着強度向上のために接着剤を使用する必要もなく、製造コストを抑えることが可能である。
本発明が適用される積層体の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明を適用した積層体の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明が適用される成形体は、例えば自動車のデッキボードやコンテナの壁面として用いられるものである。図1は、本発明の実施形態における全体斜視図を示し、デッキボード1は、基材2と芯材3とから構成されている。これら基材2と芯材3とが成形時に融着することで、接合一体化されている。
前記基材2や芯材3は、いずれも熱可塑性樹脂により形成されるものであり、芯材3には、軽量化等を目的として発泡体が用いられる。勿論、芯材3が発泡体でなくてもよい。
また、基材2に用いられる熱可塑性樹脂と芯材3に用いられる熱可塑性樹脂は、同種の熱可塑性樹脂であってもよいし、異種の熱可塑性樹脂であってもよいが、基材2と芯材3とで異なる樹脂材料を用いた場合に本発明の効果が大きい。基材2と芯材3が同種の樹脂材料で形成されている場合、本発明を適用しなくても、ある程度の接着強度を確保することができるからである。
具体的な材料としては、基材2に用いる熱可塑性樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等を挙げることができ、芯材3に用いる熱可塑性樹脂としては、軽量化の観点から発泡性を有する樹脂であることが好ましく、例えば発泡ポリプロピレンや発泡ポリスチレン等や、その他、公知の材料を用いることができる。勿論、これに限られるものではなく、例えば基材2にポリアミド樹脂等を使用することも可能である。
前記基材2と芯材3とは、成形時に熱融着させることで接合一体化するが、この時、基材2か芯材3の少なくとも一方にナノクレイを添加しておくことで、熱融着による融着(接着)強度及び剛性を大幅に向上することが可能である。ナノクレイを添加するのは、基材2であってもよいし、芯材3であってもよい。あるいは基材2と芯材3の両方に添加してもよい。ただし、芯材3である発泡体の成形性を考慮すると、基材2にナノクレイを添加することが好ましい。
ナノクレイとは、モンモリロナイト、ベントナイト、カオリナイト、マイカ、ヘクトライト、フッ化ヘクトライト、サポナイト、ベイデライト、ノントロナイト、スチーブンサイト、バーミキュライト、ハロサイト、ボルコンスコイト、サコナイト、マガダイト、及びケニアライト等、層状粘土化合物のナノサイズ粒子からなるものである。層状粘土化合物は、第4級アンモニウム等の有機物を含むものであってもよい。
前記基材2や芯材3を成形する際に、原料樹脂組成物に前記ナノクレイを添加しておくことで、基材2と芯材3との融着強度を大幅に向上させることが可能である。これにより、別途接着剤を用いなくとも良好な接着性を得ることができ、また、剛性を高めることが可能である。ナノクレイの添加量は任意であるが、1〜30質量%とすることが好ましい。ナノクレイの添加量が1質量%未満であると、十分な効果が得られないおそれがある。ナノクレイの添加量が30質量%を越えると、原料樹脂組成物の流動性が悪くなる等の理由により、成形性の低下を招くおそれがある。
(実施例1)
ポリプロピレン(日本ポリプロピレン社製、商品名ノバテック グレードBC6C)(MFR=2.5g/10分)100重量部に対して、ナノクレイ(ロックウッドアディティブ社製、グレードSE3000)10重量部を添加し、2軸混練機にて混練し、ペレットを作成した。なお、MFRは、JIS K−7210に準じて試験温度230℃、試験荷重2.16kgにて測定した値である。作成したペレットを単軸押出機にて220℃で溶融押出して、幅50mmの溶融物(シート)を押し出した。
その後、シートの押出直後に幅50mm、長さ100mm、厚さ20mmの発泡ポリスチレン成形体(カネカ社製、商品名ヒートマックス)(発泡倍率30倍)を型締機にセットして、溶融物(シート)に対して600Nの力で押し付けて積層体を成形した。
(実施例2)
ナイロン6(ユニチカ株式会社製:商品名ユニチカナイロン6 グレードA1030BRF)(MFR=11.3g/10分)100重量部にナノクレイ(ロックウッドアディティブ社製、グレードSE3000)10重量部添加して2軸混練機にて混練してペレットを作成し、単軸押出機にて250℃で溶融押出した以外は実施例1と同様である。
(比較例1)
ポリプロピレン 100重量部を2軸混練機にて混練してペレットを作成し、単軸押出機にて220℃で溶融押出した以外は実施例1と同様である。
(比較例2)
ナイロン6 100重量部を2軸混練機にて混練してペレットを作成し、単軸押出機にて250℃で溶融押出した以外は実施例1と同様である。
(比較例3)
ポリプロピレンにクレイ(クニミネ工業株式会社製:商品名クニゲルV1)を10重量部添加した以外は実施例1と同様にして積層体を成形した。
(比較例4)
ポリプロピレンにタルク(イメリス社製:商品名HARタルクT84)を10重量部添加した以外は実施例1と同様にして積層体を成形した。
(評価)
各実施例及び比較例で作成した基材樹脂(シート)の機械強度、及び各積層体の融着強度を測定し、評価を行った。機械強度及び融着強度の測定方法は次の通りである。
機械強度
実施例及び比較例において溶融押出した溶融物(シート)から幅35mm、長さ120mmの試験片を切り出し、万能試験機(島津製作所社製、AGS−10KNJ、ロードセル10kN)を使用した引張特性試験により、引張弾性率(MPa)を測定した。引張特性試験は、JIS K−7113に準じて測定した値である。
融着強度
実施例及び比較例において成形した積層体を用い、積層体の発泡ポリスチレン成形体を固定しながら、シートの一端を掴み、剥離させた際の剥離強度をデジタルフォースゲージ(イマダ社製、DS2−50N)にて測定した。室温23℃で1日静置した後、2回測定を行い、平均値を算出した。
各実施例、比較例における機械強度及び融着強度の測定結果を表1に示す。
Figure 2014201015
表1から明らかなように、基材樹脂にナノクレイを添加した実施例1の積層体は、融着強度が高く、且つ機械強度(引張強度)もナノクレイで強化していないポリプロピレンより向上しており、良好な性能を示すことが確認された。
これに対して、添加剤を混入しない比較例1および2については基材と芯材が融着せず、クレイやタルクを添加した比較例3や比較例4では、機械強度は無添加のポリプロピレンよりも向上しているが、融着強度が低く、また、剥離した表皮(シート)に発泡ポリスチレン成形体が付着している割合も少なく、良好な性能が得られていないことが確認された。
以上の評価結果より、ナノクレイを添加したポリプロピレンを基材とすることで、異材質である発泡ポリスチレン成形体と熱による接着が可能になり、ポリプロピレン/発泡ポリスチレン積層体の成形が可能であることがわかった。また、得られる積層体は、機械強度も向上していることから、製品をより安価に軽量化し、且つ製品の剛性を向上することも可能であると考えられる。
1 積層体
2 基材
3 芯材

Claims (5)

  1. それぞれ熱可塑性樹脂からなる基材と芯材とが接合されてなる成形品であって、
    前記基材と芯材のうちの少なくとも一方がナノクレイを含有することを特徴とする積層体。
  2. 前記基材がナノクレイを含有することを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 前記芯材が発泡体であることを特徴とする請求項1または2記載の積層体。
  4. 前記基材がポリオレフィン樹脂からなり、前記芯材がポリスチレン樹脂からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の積層体。
  5. 前記ナノクレイの添加量が1〜30質量%であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の積層体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020079102A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 株式会社タケトモ 包装材
JP2020196365A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 エムエルアールビー エスディーエヌ. ビーエイチディー 浮力体が改良されたボート

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