JP2014200984A - コンクリートミキサー車のドラム安全装置 - Google Patents
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Abstract
Description
建設現場等において生コンクリートを排出又は生コンクリートに混和剤を投入するためにドラム52を高速度で正回転させ、その後ドラム52を逆回転させて練り混ぜた生コンクリートをスクープ及びシュートを介して排出する。
なお、特許文献1の「ミキサードラムの回転止め構造」では、走行中の車両外部からの障害物が操作レバーに当たり誤動作することには対応できないという問題は有していた。
例えば、前記ストッパピン(16)を、前記フック支持板(13)において前記レバー本体(8)を支持する回動軸(15)の中心位置より下側、かつ前記フック(12)の鉤部(14)側に設けた。
前記検知ピン(17)が前記レバー本体(8)を検知しないときに、前記フック(12)が機能していないことを、警報器(20)と発光器(22)で警報するように構成した。
該湾曲形接触子(33)が該レバー本体(8)を検知しないときに、警報を発するように構成することが好ましい。
前記湾曲形接触子(33)が前記レバー本体(8)を検知しないときに、前記フック(31)が機能していないことを、警報器(20)と発光器(22)で警報するように構成した。
ドラム(4)から生コンクリートを排出するためにレバー本体(8)を操作するときは、フック(12)の鉤部(14)からレバー本体(8)を外し、このレバー本体(8)を操作して生コンクリートをドラム(4)から排出させる。
図1は本発明のドラム安全装置を備えたコンクリートミキサー車を示す平面図である。
本発明のドラム安全装置を備えたコンクリートミキサー車1は、車体フレーム2の前部に運転席3を備え、車体フレーム2の後部に、内部にブレード(図示せず)を取り付けたドラム4(コンクリートドラム)を備えている。このドラム4は、車体フレーム2において前下がりに回転自在に支持され、生コンクリートを練り混ぜる容器である。ドラム4の前端には、電気式駆動ユニット5が連結され、この電気式駆動ユニット5により、ドラム4を正回転、逆回転、更に低速回転、高速回転させる。
建設現場などにおいて、ドラム4を逆回転させてブレードの作用により、シュートから生コンクリートを排出する。
図2は実施例1のドラム安全装置を具備した操作レバーを示す斜視図である。
コンクリートミキサー車1には、ドラム4を正回転、逆回転、低速回転又は高速回転操作させる操作レバー7が備えられている。この操作レバー7のドラム操作指令信号は、後述するように制御装置18に送られるように構成されている。図1に示したように、例えばこの操作レバー7は、車体フレーム2の車幅方向左右それぞれに設けられている。または片方に設けられている。
本発明の操作レバー7にはドラム安全装置11が備えられている。このドラム安全装置11は、レバー本体8に着脱自在に掛け止めることができるフック12をレバー支持部9の表面側(レバー本体8の突出側に)に設けたものである。このドラム安全装置11のフック12は、レバー支持部9の表面側においてフック支持板13で回動自在に支持されたものである。フック12先端側に鉤部14が形成され、フック12の略中間位置で回動軸15で支持されたものである。鉤部14はレバー本体8を掛け止める部分である。このレバー本体8への掛け止め、掛け外しは回動軸15を中心としたフック12の回動動作に基づく。
図3はストッパピンの動作状態を示す正面図であり、(a)はフックをレバー本体に掛け止めている状態、(b)はレバー本体に掛け止められないままでフックが倒れている状態、(c)はフックを立て掛けている状態である。
図3(a)に示すように、フック支持板13には、フック12の過回動を防止するためのストッパピン16が設けられている。このストッパピン16は、フック12の回動軸15の近傍に設けられた軸部材である。フック支持板13に、レバー本体8の回動軸15の中心点より下側、かつフック12の鉤部14側に、ストッパピン16を設けた。
逆に、図示していないが、ストッパピン16は、レバー本体8の回動軸15の中心点より上側、かつフック12の鉤部14と反対側に設けることも可能である。
このようにストッパピン16は、フック12が倒れているときは、レバー本体8を掛け止めやすい角度を維持し、フック12を立て掛けているときは、レバー本体8側に不用意に倒れないように立て掛けた状態を維持させるという機能を有する。
図4は実施例1のドラム安全装置のフックの動作状態を示す正面図であり、(a)はフックを外し、レバー本体を「投入」操作している状態、(b)はフックをレバー本体に掛け止めている状態、(c)はフックを外し、レバー本体を「排出」操作している状態である。
ドラム4に生コンクリートを投入するときは、図4(a)に示すように、操作レバー7のレバー本体8を「投入」位置に向け、ドラム4を正回転させる。このときフック12はフック支持板13で立て掛けた状態にする。フック12は、ストッパピン16により、垂直状態からやや傾斜した状態に維持されている。その後フック12の鉤部14をレバー本体8に掛け止めるときに、「投入」位置にあるレバー本体8に向けてフック12を倒し、その状態でレバー本体8を攪拌位置方向へ移動させるだけで、掛け止めが完了する。
がぶつかっても、操作レバー7の誤作動をフック12が阻止することができる。
本実施例では、フック12の鉤部14の下方の位置にレバー本体8があるときは、そのままフック12を下げれば、レバー本体8を掛け止めることができる。一方、レバー本体8がフック12の鉤部14から離れた位置にあるときは、先ず、図5(a)に示すように、レバー本体8をフック12の鉤部14に近づけ、さらに湾曲する鉤部14にレバー本体8を当てる。このとき鉤部14は湾曲形状になるので、鉤部14の下半分の位置にレバー本体8を押し当てていくと、鉤部14即ちフック12を持ち上げることができる。これもストッパピン16により、フック12は傾斜した状態を維持しているので、レバー本体8をフック12の下側に誘導しやすいからである。
図6は実施例2の検知ピンを取り付けたドラム安全装置を構成する操作レバーを示す部分平面図である。図7は実施例2のドラム安全装置の検知ピンを示す拡大正面図である。
このドラム安全装置11には、図6と図7に示すように、フック12がレバー本体8に確実に掛け止められているかをコンクリートミキサー車1の運転席3からも確認できるように、検知ピン17が備えられている。この検知ピン17は、フック支持板13の回動軸15の近傍に設けたスイッチである。この検知ピン17は、フック支持板13に開けた孔から出没自在にコイルばね等で前方(フック12が取り付けられた板面側)に突出するように設けられた部材である。この検知ピン17の先端が、フック12の一部に当たり、スイッチの入り切りで反応するようになっている。このフック12の一部が当たっている位置は、フック12が的確にレバー本体8を掛け止めている位置である。図4(b)に示した状態をいう。このときは、フック12が機能していることを検知して警報は発しない。
図8は実施例2のドラム安全装置を制御する制御装置の構成を示すブロック図である。
ドラム4の操作は、操作レバー7から送られるドラム操作指令信号に基づき制御装置18がドラム回転制御機構19を介して電気式駆動ユニット5によりドラム4を正回転、逆回転、低速回転又は高速回転させるように制御する。なお、ドラム4の回転動作は、電気式駆動ユニット5に限定されず、車両の走行エンジンの回転力を分岐する場合でもよい。
図9は実施例2のドラム安全装置の検知ピンの動作状態を示す正面図であり、(a)はレバー本体に掛け止めているフックを検知ピンが検出している状態、(b)は検知ピンがフックを検出していない状態、(c)はレバー本体に掛け止められないままフックが倒れ、検知ピンがフックを検出していない状態である。
図9(a)に示すように、フック12が的確にレバー本体8を掛け止めているときは、検知ピン17の先端が、フック12の一部に当たり、検知ピン17のスイッチが入り状態になり、ドラム安全装置11のフック12が正常に機能していることを意味する。この状態のときは、コンクリートミキサー車1の運転席3において、LEDの点灯、警報音の鳴動のような警報を発することはない。
同様に、図9(c)に示すように、フック12は倒れているが、レバー本体8にフック12が掛け止められていないときも、検知ピン17の先端がフック12に当たらないようになっている。フック12が機能していないことを意味する。
この状態のときは、コンクリートミキサー車1の運転席3において、発光器22のLED等が点灯・点滅し、警報器20の警報音が鳴動し、運転者に警報を発するようになっている。このように、操作レバー7のドラム安全装置11(フック12)の状態を見落としたときも、運転席3からも確認することができ、安全にコンクリートミキサー車1を走行させることができる。
図10は実施例3のフックの湾曲形接触子の動作状態を示す拡大正面図であり、(a)は湾曲形接触子がレバー本体を検知している状態、(b)は湾曲形接触子がレバー本体を検知していない状態である。
図10は実施例3のフック31は、その鉤部32に検知部を設けたものである。実施例3の検知部は、鉤部32に湾曲形状部分と略同形状の湾曲形接触子33をその一端を鉤部32に回動軸33aで回動自在に取り付けたものである。湾曲形接触子33の他端は揺動端部33bになる。また、湾曲形接触子33の揺動端部33bは板ばね又はコイルばね等で鉤部32から離れるように構成され、図10(a)に示すように、レバー本体8を掛け止めたときに、その荷重が強く掛かったときに、揺動端部33bが鉤部32に接触して検出する構成になる。このとき検出信号は上記した制御装置18で、フック31の鉤部32にレバー本体8が適切に掛け止められ、ドラム安全装置11が正常に機能していることを意味する。この状態のときは、コンクリートミキサー車1の運転席3において、LEDの点灯、警報音の鳴動のような警報を発することはない。
4 ドラム
7 操作レバー
8 レバー本体
9 レバー支持部
10 ガイド孔
11 ドラム安全装置
12 フック
13 フック支持板
14 鉤部
15 回動軸
16 ストッパピン
17 検知ピン
31 フック
32 鉤部
33 湾曲形接触子
Claims (7)
- コンクリートミキサー車(1)に搭載されたドラム(4)の回転方向、速度を操作する操作レバー(7)を具備したコンクリートミキサー車(1)のドラム安全装置(11)であって、
前記操作レバー(7)は、前記コンクリートミキサー車(1)の車幅方向に延びる棒状のレバー本体(8)を支持するレバー支持部(9)と、該レバー支持部(9)に設けた該レバー本体(8)の操作範囲を規制するガイド孔(10)とから成り、
前記ドラム安全装置(11)は、前記レバー支持部(9)のガイド孔(10)に隣接する位置に備えられたフック支持板(13)と、
該フック支持板(13)に、回動自在に取り付けられた鉤部(14)を有するフック(12)とから成り、
前記フック(12)の鉤部(14)を、前記レバー本体(8)に着脱自在に掛け止められるように構成した、ことを特徴とするコンクリートミキサー車のドラム安全装置。 - 前記フック支持板(13)に、前記フック(12)の回動角度を規制するストッパピン(16)を更に設けた、ことを特徴とする請求項1のコンクリートミキサー車のドラム安全装置。
- 前記ストッパピン(16)を、前記フック支持板(13)において前記レバー本体(8)を支持する回動軸(15)の中心位置より下側、かつ前記フック(12)の鉤部(14)側に設けた、ことを特徴とする請求項2のコンクリートミキサー車のドラム安全装置。
- 前記フック(12)が前記レバー本体(8)に確実に掛け止められている場合に、該レバー本体(8)が当たる位置に検知ピン(17)を前記フック支持板(13)に更に設け、
該検知ピン(17)が該フック(12)を検知しないときに、警報を発するように構成した、ことを特徴とする請求項1、2又は3のコンクリートミキサー車のドラム安全装置。 - 前記検知ピン(17)が前記レバー本体(8)を検知しないときに、前記フック(12)が機能していないことを、警報器(20)と発光器(22)で警報するように構成した、ことを特徴とする請求項4のコンクリートミキサー車のドラム安全装置。
- 前記フック(31)が前記レバー本体(8)に確実に掛け止められている場合に、前記フック(31)の鉤部(32)に、該鉤部(32)の湾曲形状と略同形状になる湾曲形接触子(33)を揺動自在に取り付け、
該湾曲形接触子(33)が該レバー本体(8)を検知しないときに、警報を発するように構成した、ことを特徴とする請求項1、2又は3のコンクリートミキサー車のドラム安全装置。 - 前記湾曲形接触子(33)が前記レバー本体(8)を検知しないときに、前記フック(31)が機能していないことを、警報器(20)と発光器(22)で警報するように構成した、ことを特徴とする請求項6のコンクリートミキサー車のドラム安全装置。
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