JP2014198015A - 雑草防止可能な給水用の施工構造 - Google Patents
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- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
【解決手段】樹木や植栽を植える枡の中に、透水性の表層を設けて、雨水が地中に浸透可能な構造にしてあるので、大雨が降っても冠水の恐れは無く、しかも雨水を樹木の生育に有効利用できる。さらに、樹木用の穴の内周と樹木の外周との間に弾性材を透水可能に介在させてあるので、樹木が太っても表層が破損する恐れはなく、かつ樹木に伝って流下する雨水は地中に導かれる。前記の水受けが目立たないように植物を植えてあるので、景観を低下させる恐れはないし、環境保全の上でも好まれる。太陽光は表層で遮断されるので、雑草が生えることもない。
【選択図】図3
Description
一方、特許文献1のように、道路や庭園の植込に植わった街路樹や庭木などの有用植物を保護しつつ、その植込に雑草などの無用植物が発生することを防止する目的で、有用植物が植わった植込の地面を覆うように敷設される非透水性のカバーと、そのカバーを地面に打ちつけて固定する杭とから構成され、杭には、カバーの表面に降り落ちた雨水などを流入させる集水穴が形成されると共に、その集水穴に流入した水を地中に浸み出させる放水穴が形成されている技術が提案されている。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、水資源を有効利用すべく、樹木や植栽を植える枡の内側に降った雨水は効果的に地中に浸透させ、街路樹で集められた雨水などは自身の根に効果的に給水される構造を実現する。
樹木1は生育に伴って、根2が地表e1に向かって成長する場合もある。このような場合に備えて、根2が見えないように、予め根2の上を透水性の資材4で覆ってある。根2は通常、四方八方に伸びるので、将来根2が露出するのを予測して、全周に、かつ地面e1の上にも被せる。なお、地面e1の他の領域には、透水性のコンクリートを打設して表層8を被せてあり、根2の上の透水性の資材4を設ける領域は、例えば円形の穴に成っている。
また、樹木1の根元寄りの部位には、樹木1を巻くように透水性の資材5を設けてある。この資材5の上には、木の葉が溜まらないようにアルミニウムなどでできた網Mをかけ、また太陽光で耐候性が低下しないように、側面や資材4の上には日除けの合成樹脂製不透明板ρを被せてある。従って、樹木1を伝って流れ落ちた雨水は、透水性の資材4、5を透過して、地中eの根2に供給される。透水性の資材4、5としては、スポンジなどの発泡樹脂でもよいが、藁やススキ、椰子殻の繊維などでも代用できる。
前記の上拡がりの水受け6の上側の開口は、雨水は通過できるが、木の葉などが入らないように、末広がりの網やパンチングメタル7を被せ、上端のベルト状の小径部71を樹木1に巻いて取り付けてある。従って、この末広がりの網7と上拡がりの水受け6とを併せると、正面や側面から見た場合、算盤珠状に見える。
樹木1は、成長に応じて、太さが太っていくので、算盤珠状の網7と水受け6並びに小径部61、71は、リング状の両端を長めに余裕を持たせてあり、かつ余裕の領域は図2のように2枚重ねにして、伸縮可能な構造にしてある。なお、前記の水受け6と網7は分離していてもよいが、針金などで連結したり、リベットや溶接やロウ付けなどで一体構造にしてもよい。
樹木1の直径の増大に応じて、ベルト状の小径部61、71の径も増大させる必要があるので、容易に追従できるように、ゴム紐やゴムベルトや引っ張りコイルスプリングのような伸縮材Gで取付けるのがよい。なお、伸縮できる範囲に限度があるので、樹木1の径の大・中・小に応じて数種類を予め用意しておくのがよい。
そして、コンクリート層8上の水流が縁石9を超えて側溝などに流れるように、コンクリート層8の最低部が縁石9より高いか同じ高さにしてある。なお、表層8の表面に模様を付けたり絵などを表現して親しみやすくしてもよいし、内部にはラス網mを入れて補強してもよい。
水受け6を突出させて、網7の外周より高くして、水が網7の上面を伝ってそのまま流出するのを防いでもよい。樹木1の周りの透水性の資材4、5も、水がオーバーフローし難いように配慮すると、水を効果的に地中eに導くことができる。なお、透水性の資材5の上に被せる網Mも、前記網7のように傾斜させて、木の葉が外に落ち易くしてもよい。
コンクリート層8で地面e1は覆われており、雑草が生えることもない。なお、雑草の種子や土埃などが溜まりにくいように、隙間をシール材Sで塞ぐのがよく、透水性の資材4、5の上に雑草の種子や土埃などが溜まったときは、洗い流したり、容易に交換できる。
資材4、5に代えて、草花を植えることも可能だが、雑草が生える恐れがあり、狭い領域とは言え、手入れの負担が大きい。植木鉢などに植えた草花などの植物を図2の支柱10…の上端に載せたり吊るすことも可能である。
月桃のような幹の細い植物やゴーヤーのような蔓性植物を、樹木1に最寄りの地中eに植えて、その葉で、水受け6を隠したり、樹木1自身から小枝を出して、その葉で、水受け6を隠してもよい。
ブロックの間に隙間が有ると、太陽光が入って雑草が生えやすいので、シール材Sを詰めて塞いである。
図4は、透水性のコンクリートブロック81に代えて、透水性の煉瓦82を用い、間はシール材Sで塞いである。
透水層8を設けただけでは景観が良くない場合は、全部又は一部を有色化して、美化することもできる。例えば、ブロック81や煉瓦82を透水性で有色化して、その組み合わせで、模様を形成したりする。また、一部であれば、非透水性の市販の板やシート類を被せて、模様を形成したりもできる。
透水層8は排水溝12に向かって下り坂となるように傾斜しているので、大雨の場合でも、縁石9を超えて外に流出することはない。
2 根
e 地中
e1 地表
3 スペーサ層
4、5 透水性の資材
6 水受け
61 小径部
7 末広がりの網やパンチングメタル
71 小径部
8 透水性の層(コンクリート層)
81 透水性のブロック
82 透水性の煉瓦
9 縁石
S シール材
10 支柱
11 水ごけ
P 植物
12 中央の排水溝
Claims (5)
- 樹木や植栽を植える枡の中に、透水性の表層を設けて前記樹木の根に給水したり、大地に浸透可能にすると共に、前記の透水性の層に開けた樹木用穴の内周と前記樹木の外周との間に弾性材を透水可能に介在させたことを特徴とする枡の施工構造。
- 前記樹木の根の上を覆う透水弾性の被覆材を、前記弾性材と前記穴の内周との間に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の枡の施工構造。
- 前記透水性の層は、全部又は一部を着色するか又は非透水性の層で覆ってあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の枡の施工構造。
- 前記樹木の前記弾性材より上側において、上拡がりの水受けの小径部を巻いて取り付け、かつ水の通過できる隙間を有するスペーサを前記小径部の内側に介在させると共に、前記の水受けが目立たないようにカバー植物を育ててあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の枡の施工構造。
- 樹木や植栽を植える枡の中に、透水性の表層を設けて前記樹木の根に給水可能にすると共に、前記の透水性の表層に開けた樹木用穴の内周と前記樹木の外周との間に弾性の有る資材を透水可能に介在させ、しかも前記樹木を伝って流下した水が、前記の資材の透水用隙間や透水性の表層を通過するようにしたことを特徴とする枡内の給水方法。
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CN115428664A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-12-06 | 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 | 一种水下种植乔木的装置 |
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2013
- 2013-03-29 JP JP2013074895A patent/JP6043991B2/ja active Active
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