JP2014197805A - 電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コストや部品点数の増大を抑えつつ、各電池セルの電圧を無線通信により伝達可能な電池システムを提供する。
【解決手段】電池システム1は、正極端子12Pおよび負極端子12Nをそれぞれ有する電池セル11a〜11dと、電池セル11a〜11dの電圧を検知する電圧検知回路13と、電池セル11a〜11dの各正極端子12Pおよび各負極端子12Nと各電圧検知回路13とを接続する電圧検知線14と、電圧検知回路13と無線通信を行い、各電圧検知回路13から対応する各電池セル11a〜11dの電圧を受信する上位コントローラ31とを備える。電圧検知線14は、電圧検知回路13と上位コントローラ31との間で行われる無線通信のために用いられるアンテナとして機能する。
【選択図】図1
【解決手段】電池システム1は、正極端子12Pおよび負極端子12Nをそれぞれ有する電池セル11a〜11dと、電池セル11a〜11dの電圧を検知する電圧検知回路13と、電池セル11a〜11dの各正極端子12Pおよび各負極端子12Nと各電圧検知回路13とを接続する電圧検知線14と、電圧検知回路13と無線通信を行い、各電圧検知回路13から対応する各電池セル11a〜11dの電圧を受信する上位コントローラ31とを備える。電圧検知線14は、電圧検知回路13と上位コントローラ31との間で行われる無線通信のために用いられるアンテナとして機能する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電池システムに関する。
従来から、複数の電池セルを組み合わせた組電池を管理する電池システムにおいて、各電池セルの状態を管理するために各電池セルの電圧を検出する回路を設け、この回路により検出された各電池セルの電圧を上位のコントローラへ伝達する手段が用いられている。このような伝達手段を持つことで、上位のコントローラは、各電池セルが過充電等の不安全な状態にあるか否かを判断し、必要に応じて電流遮断等の措置を講じることにより、当該電池セルがそれ以上危険な状態となるのを避けることができる。
上記のような伝達手段は様々な形態をとることができる。たとえば特許文献1には、複数の内部回路でそれぞれ取得した各電池セルの電圧を外部回路に伝達する際に無線通信を用いる燃料電池の状態監視装置が開示されている。このようにすることで、有線通信を用いる場合と比べて、配線や絶縁素子を省略できるため、部品コストや装置の大きさを低減することができる。
特許文献1に記載の従来技術では、各電池セルの電圧をそれぞれ検出する複数の内部回路と外部回路との間の無線通信は、ループアンテナを用いて行われる。すなわち、各々の内部回路には小さなループアンテナを、外部回路には大きなループアンテナをそれぞれ接続し、これらのアンテナを多対一で電磁的に結合させて無線通信を行っている。しかし、このような構成では、各内部回路において、電池セルの電圧を検出するための回路とは別に無線通信用のアンテナを追加して設ける必要があるため、コストや部品点数の増大につながる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、コストや部品点数の増大を抑えつつ、各電池セルの電圧を無線通信により伝達可能な電池システムを提供することを主な目的とする。
本発明による電池システムは、正極端子および負極端子をそれぞれ有する複数の電池セルと、電池セルの電圧を検知する電圧検知回路と、電池セルの各々に対応して設けられ、各電池セルの正極端子および負極端子と電圧検知回路とを接続する電圧検知線と、電圧検知回路と無線通信を行い、各電圧検知回路から対応する各電池セルの電圧を受信する上位コントローラと、を備える。電圧検知線は、電圧検知回路と上位コントローラとの間で行われる無線通信のために用いられるアンテナとして機能する。
本発明によれば、コストや部品点数の増大を抑えつつ、各電池セルの電圧を無線通信により伝達可能な電池システムを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による電池システム1の構成を示した平面図である。電池システム1は、電池ブロック21、上位コントローラ31、無線回路32およびアンテナ33から構成される。
電池ブロック21は、角形(直方体形状)の電池セル11a、11b、11cおよび11dと、正極導体部材23Pおよび負極導体部材23Nとを備える。各電池セル11a〜11dは、缶状のケースに収納されている。電池セル11aのケースの天面部分には、正極端子12P、負極端子12Nおよび電圧検知基板16aが搭載されている。同様に、電池セル11bのケースの天面部分には、正極端子12P、負極端子12Nおよび電圧検知基板16bが搭載されており、電池セル11cのケースの天面部分には、正極端子12P、負極端子12Nおよび電圧検知基板16cが搭載されており、電池セル11dのケースの天面部分には、正極端子12P、負極端子12Nおよび電圧検知基板16dが搭載されている。
電池セル11a〜11dは、バスバー22a、22bおよび22cを介して直列に接続されている。具体的には、電池セル11aの正極端子12Pと電池セル11bの負極端子12Nがバスバー22aを介して接続されており、電池セル11bの正極端子12Pと電池セル11cの負極端子12Nがバスバー22bを介して接続されており、電池セル11cの正極端子12Pと電池セル11dの負極端子12Nがバスバー22cを介して接続されている。最も低電位側にある電池セル11aの負極端子12Nには負極導体部材23Nが接続されており、最も高電位側にある電池セル11dの正極端子12Pには正極導体部材23Pが接続されている。なお、電池セル11a〜11dには、たとえばリチウムイオン二次電池などが用いられる。
電圧検知基板16a〜16dには、電圧検知回路13、電圧検知線14および高周波遮断素子15がそれぞれ搭載されている。電圧検知回路13は、電圧検知線14を介して、電池セル11a〜11dの正極端子12Pおよび負極端子12Nとそれぞれ接続されている。電圧検知線14には、正極端子12Pと電圧検知回路13の間、および負極端子12Nと電圧検知回路13の間の2カ所において、電圧検知回路13を挟むようにして、高周波遮断素子15がそれぞれ挿入されている。
なお、電池セル11a〜11dは、いずれも同等の構成を有している。また、電圧検知基板16a〜16dも同様に、いずれも同等の構成を有している。そのため、以下の説明では、これらを総称して、単に電池セル11や電圧検知基板16と記すことがある。
電圧検知回路13は、電池セル11の電圧を測定し、その値を無線通信により上位コントローラ31に伝達する通信機能を持つ回路である。なお、本回路の詳細については図4の説明にて後述する。
電圧検知線14は、電池セル11の正極端子12Pおよび負極端子12Nと、電圧検知回路13とを接続する配線である。この電圧検知線14は、少なくとも高周波遮断素子15よりも内側の部分、すなわち電圧検知回路13から高周波遮断素子15までの部分を、電圧検知基板16上に形成された基板パターン、たとえば銅箔パターンとして実装することが好ましい。一方、高周波遮断素子15よりも外側の部分、すなわち高周波遮断素子15から正極端子12Pおよび負極端子12Nまでの部分については、上記の基板パターンに加えて、電圧検知基板16を正極端子12P、負極端子12Nに接続するための丸形端子等(図示しない)により構成することができる。
なお、電圧検知基板16の接続構造としては、丸型端子以外のものを用いてもよい。図2は、電圧検知基板16の接続構造の別例を示した平面図である。この図2では、電池セル11cに対応して設けられた電圧検知基板16cを、電池セル11cの正極端子12Pおよび負極端子12Nへ接続するための接続構造の別例を例示している。
図2(a)に示すように、その一部が正極端子12Pおよび負極端子12Nと重なるようにして作成された電圧検知基板16cは、正極端子12Pの位置と負極端子12Nの位置にそれぞれ穴が開けられている。そして、この穴の周囲に配置された電圧検知線14を、図2(b)に示すように、バスバー22b、22cと共締めする。これにより、電圧検知基板16cを正極端子12Pおよび負極端子12Nへ接続すると共に、正極端子12P、負極端子12Nをバスバー22c、22bにそれぞれ接続している。
なお、図2では、電池セル11cと電圧検知基板16cとの接続構造を代表例として説明したが、他の電池セル11a、11b、11dおよびこれらに対応する電圧検知基板16a、16b、16dについても、同様の接続構造とすることができる。ただし、電池セル11aの負極端子12Nには負極導体部材23Nが共締めされ、電池セル11dの正極端子12Pには正極導体部材23Pが共締めされる。
高周波遮断素子15は、所定の高周波電流を遮断する素子である。具体的には、電圧測定のための直流電流に対しては、低いインピーダンスを示してこれを通過させる一方で、電圧検知回路13と上位コントローラ31の間で無線通信を行うための高周波電流に対しては、高いインピーダンスを示してこれを遮断するように、高周波遮断素子15の特性が設定されている。すなわち、高周波遮断素子15を用いて高周波電流を遮断することで、電圧検知線14においてアンテナの有効長Lを規定し、電圧検知線14を無線通信のアンテナとして用いることができる。このように、高周波遮断素子15は、電圧検知線14の一部分をダイポールアンテナとして機能させる役割を持つ。
以上説明したように、電圧検知線14のうち、電圧検知回路13を介して2つの高周波遮断素子15で挟まれた部分は、無線通信用のダイポールアンテナとしても機能する。そのため、以下の説明では、この部分を特にアンテナ部19と呼ぶこととする。このアンテナ部19を用いて上位コントローラ31との間で無線通信を行うことにより、各電圧検知回路13は、対応する電池セル11の電圧測定結果を上位コントローラ31へ送信することができる。したがって、各電圧検知回路13において無線通信用のアンテナを別途設ける必要がないため、コストや部品点数の増大を抑えつつ、各電池セル11の電圧を無線通信により伝達可能な電池システムを提供することができる。
電池セル11に対応する各アンテナ部19は、後述するような導波路構造を形成するために、次のような位置関係で配置されている。すなわち、各アンテナ部19は、図1に示すように、等間隔dで平行に配置されている。また、各アンテナ部19の中心点は、略同一の平面上に配置されている。ここで、各アンテナ部19の配置面は、図1において必ずしも紙面と平行である必要はなく、紙面方向に対して傾いていてもよい。あるいは、各アンテナ部19の中心点を平面ではなく、略同一の曲面上に配置してもよい。この場合、当該曲面の曲率は、無線通信に用いられる無線信号の周波数に応じて決定することができる。ただし、無線信号を効率的に伝搬するためには、各アンテナ部19をなるべく直線状に配置することが好ましい。
アンテナ部19は、直線形状を有しており、その長さLは、無線通信に用いられる無線信号の波長に応じて決定することができる。具体的には、無線通信における搬送波の波長をλとすると、L≒λ/2、すなわちLを搬送波の波長λの約半分の長さとするのが好ましい。また、隣接するアンテナ部19同士の間隔dも、この波長λに応じて決定することができる。具体的には、λ/8からλ/4の間、より好ましくはd≒λ/4とするのが好ましい。
上位コントローラ31は、マイクロコントローラ等が実装された制御装置である。このマイクロコントローラの処理により、上位コントローラ31は、各電圧検知回路13に対して、対応する電池セル11の電圧値を検知するための指示信号を生成する。また、この指示信号に対する応答として各電圧検知回路13から送信された電池セル11の電圧値に基づいて、各電池セル11の充電状態に関する判断を行う。たとえば、各電池セル11が過充電等の不安全な状態にあるか否かを判断する。
各電池セル11の充電状態を判断したら、上位コントローラ31は、その判断結果を基に、電池システム1による充放電の制御を必要に応じて行う。たとえば、いずれかの電池セル11が過充電状態にあると判断した場合、上位コントローラ31は、その判断結果を電池システム1が充放電の対象とする装置、たとえばインバータ装置(図示しない)へと伝達し、当該装置に充放電電流を停止させる。または、当該装置と電池システム1との間の配線経路上に設けられたスイッチ(図示しない)を切り離す制御を行い、充放電電流を遮断してもよい。このような制御を行うことにより、当該電池セル11がそれ以上危険な状態になることを防止することができる。
上位コントローラ31には、各電圧検知回路13と相互の無線通信を行うために、無線回路32およびアンテナ33が配線34を介して接続されている。前述のようにアンテナ部19を用いて各電圧検知回路13から無線信号が送信された場合、アンテナ33は、その無線信号を受信して得られた高周波信号を無線回路32へ出力する。無線回路32は、変復調用の回路を有しており、アンテナ33から出力された高周波信号を復調して受信信号を生成し、配線34を介して上位コントローラ31へ出力する。また、上位コントローラ31から各電圧検知回路13への送信信号が配線34を介して出力された場合、無線回路32は、これを変調して高周波信号を生成し、アンテナ33へ出力する。アンテナ33は、無線回路32から出力された高周波信号を各電圧検知回路13へ無線送信する。これにより、上位コントローラ31は、各電圧検知回路13との間で無線通信を行うことができる。この無線通信では、たとえばFM(周波数変調)やAM(振幅変調)等の周知の変調方式を用いることができる。なお、無線回路32を単にインビーダンス整合用の回路とし、変復調用の回路を無線回路32でなく上位コントローラ31内に設けてもよい。
アンテナ33は、アンテナ部19と同様に、ダイポールアンテナにより構成され、その長さはL≒λ/2とするのが好ましい。また、アンテナ33は、電池ブロック21内で最も近傍に位置する電池セル11dに対応するアンテナ部19と平行に配置されている。このアンテナ部19とアンテナ33との間隔は、他の隣接するアンテナ部19同士の間隔と同じく、d≒λ/4とするのが好ましい。すなわち、アンテナ33は、アンテナ部19同士の配置関係の延長線上に配置されている。
ここで、電池システム1における導波路構造について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施形態による電池システム1の導波路構造について示した模式図である。図3では、長さL≒λ/2のアンテナ部19およびアンテナ33がそれぞれ平行に等間隔dで並び、これらの各アンテナの中心が略同一平面(図中の一点鎖線を含み、紙面に垂直な平面)に沿って配置されている導波路構造を示している。すなわち、各アンテナは紙面に対して同じ高さに並んでいてもよいし、互いに異なる高さで並んでいてもよい。このとき、各アンテナの中心のみならず、その全体を略同一平面上に配置してもよい。
あるいは、前述のように各アンテナの中心を同一平面ではなく、同一曲面上に配置してもよい。この場合、当該曲面の曲率は、無線通信に用いられる搬送波の周波数に応じて決定することができ、周波数が低いほど曲率の大きな曲面とすることができる。なお、図3では、アンテナ33に接続されている無線回路32は図示されているが、各アンテナ部19に含まれる電圧検知回路13等については図示を省略している。
図3の導波路構造において、各アンテナの間隔dは前述のようにd≒λ/4とするのが好ましいが、それ以外の値であってもよい。dの取り得る値は、無線通信の周波数や周辺の構造物の影響などによって変化するが、概ねλ/8からλ/4の間とすることができる。また、図中の矢印は、各アンテナ部19からアンテナ33へ無線信号を送信する際の電磁波の伝搬方向を示している。
以上説明したような導波路構造は、図中の左右方向への電磁波を通しやすい導波性質を示すことが知られており、たとえばテレビアンテナ等に用いられる八木・宇田アンテナとしても利用されている。すなわち、図3のような導波路構造の条件が満たされるように各アンテナ部19およびアンテナ33の配置関係を決定することで、これらを無線回路32にとって左右方向に強い指向性と高い利得を持つ一群のアンテナとして機能させることができる。その結果、高い効率で電磁波を伝搬させることができるため、少ない放射電力で各電池セル11の電圧測定結果を各電圧検知回路13から上位コントローラ31へ無線送信することができる。
なお、一般的に電池システムにおいては、消費電力をできるだけ抑えることが好ましい。これは、省エネルギーという観点に加えて、電池システム自身の消費電力によって電池が放電されてしまうのを極力避ける必要があるためである。そのため、無線通信を用いて各電池セル11の電圧測定結果を送信する場合は、その送信電力をできるだけ小さくして消費電力を抑えることが好ましい。さらに、送信電力を抑えることで、外部に漏洩する電磁波のレベルを低減して他機器との電磁波による干渉を防ぐこともできるため、より一層好ましい。そこで、上記のような導波路構造を採用することで、電磁波を高効率で伝播できるため、送信電力を低減し、これによって消費電力の抑制や他機器への干渉の防止に寄与することができる。
次に、電圧検知回路13および周辺の回路の動作について図4を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施形態における電圧検知回路13について、その回路ブロックおよび電池セル11、電圧検知線14との配線関係を表した配線図である。
電圧検知回路13は、直流電圧検知回路41および無線通信回路45から構成される。直流電圧検知回路41は、ローパスフィルタ42およびA/Dコンバータ43から構成され、電圧検知線14および高周波遮断素子15を介して、電池セル11の正極端子12Pおよび負極端子12Nと接続されている。
ローパスフィルタ42は、電圧検知線14から直流電圧検知回路41へ入力される信号のうち、所定の周波数以上の高周波信号を遮断する。具体的には、電圧検知回路13において無線信号を送信する際に、無線通信回路45からアンテナ部19へ出力される高周波信号や、電圧検知回路13において無線信号を受信する際に、アンテナ部19から電圧検知回路13へ入力される高周波信号を遮断する。これにより、A/Dコンバータ43において、直流信号である電池セル11の電圧を正確に測定できるようにする。さらにローパスフィルタ42は、電池システム1に接続されたインバータ装置等からの交流ノイズを遮断する役割も有する。
A/Dコンバータ43は、ローパスフィルタ42を通じて印加された電池セル11の電圧、すなわち正極端子12Pと負極端子12Nの間の電圧をディジタル値に変換し、無線通信回路45へ出力する。
無線通信回路45は、通信制御部46、変復調回路47および整合回路48から構成され、電圧検知線14(アンテナ部19)と接続されている。
通信制御部46は、上位コントローラ31からの無線信号を受信することで変復調回路47から出力された受信信号に含まれる測定指示に応じて、A/Dコンバータ43を制御し、電池セル11の電圧をA/Dコンバータ43に測定させる。そして、A/Dコンバータ43から出力された電池セル11の電圧値に基づいて、所定の符号化処理等を行うことにより送信信号を生成し、変復調回路47へ出力する。
変復調回路47は、無線信号の受信時には、上位コントローラ31から送信された無線信号をアンテナ部19で受信して得られた高周波信号を復調することで、受信信号を生成して通信制御部46へ出力する。また、無線信号の送信時には、通信制御部46から出力された送信信号を変調して無線通信用の高周波信号を生成し、アンテナ部19へ出力する。これにより、無線信号がアンテナ部19から上位コントローラ31へ送信されるようにする。
整合回路48は、アンテナ部19に接続されており、無線通信回路45の高周波インピーダンスと電圧検知線14のアンテナ部19における高周波インピーダンスの違いを吸収する役割を持つ。すなわち、整合回路48は、変復調回路47とアンテナ部19の間における高周波電力の入出力を効率よく行う役割を担う。
以上説明したように、電圧検知回路13は、アンテナ部19を通じて、無線信号としての高周波電力を空間へ放出する。この高周波電力は、図3のような導波路構造を通じて空間内を伝搬し、上位コントローラ31と接続されているアンテナ33において受信される。こうして電圧検知回路13とアンテナ33の間で無線通信を行うことで、電池セル11の電圧値を電圧検知回路13から上位コントローラ31へ伝達することができる。
なお、高周波遮断素子15としては、たとえば個別部品としてのインダクタを用いることができる。その他にも、電圧検知線14の電圧検知基板16上での銅箔パターンをコイル状にすることにより、個別部品を用いないで高周波遮断素子15を電圧検知基板16上に実装することができる。
また、特に高い遮断特性を必要とする場合などは、高周波遮断素子15を共振回路により構成してもよい。図5は、高周波遮断素子15を共振回路により構成した実装例を示す回路図である。この図5の回路図において、高周波遮断素子15は、インダクタ51およびコンデンサ52を並列接続した共振回路により構成されている。この共振回路の共振周波数は、無線通信における搬送波の周波数と略一致することが好ましい。すなわち、インダクタ51のインダクタンスをLrとし、コンデンサ52の静電容量をCrとすると、これらと搬送波の周波数fとの間に、f≒1/2π√(LrCr)の関係が成り立つようにすることが好ましい。この条件を満たすようにインダクタ51およびコンデンサ52を選定することで、高周波遮断素子15から外側への高周波電流の漏れ出しを抑制し、アンテナ部19の長さLを厳密に管理することができる。その結果、電磁波の伝達効率をさらに改善することができる。
以上が本発明の第1の実施形態に係る電池システム1において各電池セル11の電圧が上位コントローラ31に伝達される構成の説明である。本構成により、各電池セル11の電圧を検出して上位コントローラ31へ伝達するための無線通信において、必要な消費電力や外部への漏洩電磁波を低減することができる。
なお、上記の説明では、1つの電池ブロック21が上位コントローラ31と接続される場合について述べたが、本実施形態は、複数の電池ブロック21を一つの上位コントローラ31に接続する構成に容易に拡張することができる。その具体例を、図6を用いて以下に説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態による複数の電池ブロック21a、21bを含む電池システム1の構成を示した平面図である。図6では、前述のような導波路構造を介して上位コントローラ31と無線接続される電池ブロック21aに加えて、さらにもう一つの電池ブロック21bを電池ブロック21aの隣に配置している。この配置において、電池ブロック21a、21bは、互いに最も近い位置にあるアンテナ部19同士を、他のアンテナ部19と同様の配置関係、具体的には平行かつ等間隔dで配置する。これにより、電池ブロック21bについても、電圧検知回路13と上位コントローラ31との間で無線通信が可能となる。
なお、上記の説明において寸法の基準に用いている搬送波の波長λは、無線通信に用いる搬送波の中心周波数における波長を表しているが、この波長λはアンテナ部19同士の干渉や、アンテナ部19の周囲にある誘電体の影響によって変化する。そのため、搬送波の波長λは、単純に真空中の光速を搬送波の中心周波数で割った値とはならないことに注意が必要である。
搬送波の中心周波数と波長λとの関係を説明するための一例として、本実施形態で説明したようなアンテナ部19同士の配置において、搬送波の中心周波数が2.45GHzであるときの最適なλの値を電磁界シミュレーションにより解析した。その結果、アンテナ部19の周囲に誘電体が存在しない場合、すなわち全ての物体の比誘電率が1である場合の最適なλの値は、約95mmであった。また、アンテナ部19の直下に、アンテナ部19と同じ幅で厚さ1.6mm、比誘電率5の誘電体(電圧検知基板16がガラスエポキシ基板からなる場合に相当)が存在する場合の最適なλの値は、約69mmであった。このように、波長λは、真空中の光速を中心周波数で割った値(約122mm)と比べて、アンテナ部19同士の干渉や周囲の誘電体の影響により変化することが分かる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)電池システム1は、正極端子12Pおよび負極端子12Nをそれぞれ有する複数の電池セル11と、電池セル11の電圧を検知する電圧検知回路13と、電池セル11の各々に対応して設けられ、各電池セル11の正極端子12Pおよび負極端子12Nと電圧検知回路13とを接続する電圧検知線14と、電圧検知回路13と無線通信を行い、各電圧検知回路13から対応する各電池セル11の電圧を受信する上位コントローラ31と、を備える。この電池システム1において、電圧検知線14は、電圧検知回路13と上位コントローラ31との間で行われる無線通信のために用いられるアンテナとして機能する。このようにしたので、コストや部品点数の増大を抑えつつ、各電池セル11の電圧を無線通信により伝達可能な電池システムを提供することができる。
(2)電圧検知線14には、正極端子12Pと電圧検知回路13の間、および負極端子12Nと電圧検知回路13との間に、所定の高周波電流を遮断する高周波遮断素子15がそれぞれ設けられている。この高周波遮断素子15によって挟まれた電圧検知線14の部分が、アンテナとして機能するアンテナ部19を形成する。このようにしたので、電圧検知線14をアンテナとして機能させる際に、高周波信号の電池セル11への影響を除外すると共に、アンテナとして機能ずる部分の長さを正確に定めることができる。
(3)アンテナ部19は、無線通信における搬送波の波長λの半分と略一致する長さLの直線形状を有することが好ましい。このようにすれば、無線通信において無線信号を効率的に伝搬することができる。
(4)また、複数の電池セル11に対応する各アンテナ部19を、等間隔dで、かつ平行に配置することもできる。さらに、複数の電池セル11に対応する各アンテナ部19の中心を、略同一平面上に配置することもできる。このようにすれば、無線通信において無線信号をさらに効率的に伝搬することができる。
(5)図5に示したように、高周波遮断素子15は、インダクタ51とコンデンサ52を並列接続した共振回路により構成してもよい。この場合、共振回路の共振周波数を無線通信における搬送波の周波数fと略一致することができる。このようにすれば、電圧検知線14をアンテナとして機能させる際に、無線通信による高周波信号の電池セル11への影響を最大限に除外することができる。
(6)電圧検知回路13は、電池セル11の電圧に応じて変調された無線信号を生成する無線通信回路45を有しており、この無線通信回路45から上位コントローラ31へ無線信号を送信することにより、無線通信を行う。このようにしたので、電池セル11の電圧情報を電圧検知回路13から上位コントローラ31へ確実に送信することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、第1の実施形態と比べて回路規模を簡略化した例として、1つの電圧検知回路13Aを電池ブロック21内の全ての電池セル11に対して共通に用いた例を説明する。この点で、第1の実施形態のように電圧検知回路13を各電池セル11に1つずつ用いた場合と比べて、回路コストの低減を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、第1の実施形態と比べて回路規模を簡略化した例として、1つの電圧検知回路13Aを電池ブロック21内の全ての電池セル11に対して共通に用いた例を説明する。この点で、第1の実施形態のように電圧検知回路13を各電池セル11に1つずつ用いた場合と比べて、回路コストの低減を図ることができる。
以下、図7を用いて本実施形態に係る電池システム1Aの構成を説明する。図7は、本発明の第2の実施形態による電池システム1Aの構成を示した平面図である。この電池システム1Aと、第1の実施形態で説明した図1の電池システム1との差異は、1つの電圧検知基板160が全ての電池セル11a、11b、11c、11dを担当する構成になっている点である。
本実施形態における電圧検知基板160は、電池セル11a〜11dに共通の1つの電圧検知回路13Aと、3つの低周波分離回路17とを搭載している。各低周波分離回路17は、電圧検知線14を介して、電池セル11b、11c、11dの各正極端子12Pおよび負極端子12Nと接続されている。電圧検知回路13Aと各低周波分離回路17との間には配線が設けられており、この配線を介して、各低周波分離回路17は電圧検知回路13Aに接続されている。
電圧検知線14の経路上、正極端子12Pと電圧検知回路13Aまたは低周波分離回路17の間、および負極端子12Nと電圧検知回路13Aまたは低周波分離回路17の間の2カ所には、図1と同様に、高周波遮断素子15がそれぞれ挿入されている。
電圧検知回路13Aは、第1の実施形態で説明した電圧検知回路13と同様に、電池セル11a、11b、11c、11dの各電圧を測定し、その値を上位コントローラ31に伝達する通信機能を持つ回路である。なお、本回路の詳細については図8の説明にて後述する。
低周波分離回路17は、正極端子12Pと負極端子12Nの間の接続に対しては、高周波遮断素子15と反対の特性を有する回路である。具体的には、電圧測定のための直流電流に対しては、高いインピーダンスを示してこれを遮断する一方で、電圧検知回路13と上位コントローラ31の間で無線通信を行うための高周波電流に対しては、低いインピーダンスを示してこれを通過させるように、低周波分離回路17の特性が設定されている。一方、電圧検知回路13Aとの接続に対しては、直流電流を通しやすい特性を有する。こうした特性により、低周波分離回路17は、高周波遮断素子15と同様に、電圧検知線14の中でアンテナとして用いる部位を規定する役割を持つ。なお、本回路の詳細についても、図8の説明にて後述する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、電圧検知線14のうち、電圧検知回路13または低周波分離回路17を介して2つの高周波遮断素子15で挟まれた部分を、アンテナ部19と呼ぶこととする。各アンテナ部19は、第1の実施形態で説明したように配置されている。
次に、本実施形態における電圧検知回路13A、低周波分離回路17および周辺の回路の動作について図8を用いて説明する。図8は、本発明の第2の実施形態における電圧検知回路13Aについて、その回路ブロックおよび電池セル11a、11b、11c、11d、電圧検知線14との配線関係を表した配線図である。
電圧検知回路13Aは、直流電圧検知回路41Aおよび無線通信回路45から構成される。直流電圧検知回路41Aは、図4に示した第1の実施形態における直流電圧検知回路41と比べて、ローパスフィルタ42が電池セル11a〜11dの各々に対応して設けられている点と、これらのローパスフィルタ42とA/Dコンバータ43の間にマルチプレクサ44が設けられている点とが異なっている。この直流電圧検知回路41Aは、電池セル11a〜11dにそれぞれ対応して設けられた電圧検知線14、高周波遮断素子15および低周波分離回路17を介して、各電池セル11a〜11dの正極端子12Pおよび負極端子12Nと接続されている。
各電池セル11a〜11dの正極端子12Pと負極端子12Nの間の電圧は、低周波分離回路17およびローパスフィルタ42を介して、マルチプレクサ44にそれぞれ入力される。マルチプレクサ44は、入力された各電池セル11a〜11dの電圧を順次切り替えて測定対象として選択するための回路であり、アナログスイッチ等で構成される。マルチプレクサ44により選択された電池セルの電圧は、A/Dコンバータ43に入力され、A/Dコンバータ43によりディジタル値に変換されることで測定される。こうして測定された電池セルの電圧値は、A/Dコンバータ43から無線通信回路45へ出力される。これを各電池セル11a〜11dについて順次行うことにより、電圧検知回路13Aにおいて電池セル11a〜11dの電圧が測定される。
なお、本実施形態の無線通信回路45は、第1の実施形態で説明した図4のものと同様の構成を有している。この無線通信回路45は、マルチプレクサ44の動作に応じてA/Dコンバータ43から順次入力された4つの電池セル11a〜11dの電圧値を、各アンテナ部19を用いた無線通信により、上位コントローラ31へ順次伝送する。これ以外の動作については、第1の実施形態と同様である。
図9は、低周波分離回路17の実装例を示す回路図である。図9に示すように、低周波分離回路17は、たとえば2つのインダクタ51およびコンデンサ52を組み合わせた回路により構成することができる。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、1つの電圧検知回路13Aにより、電池ブロック21内の全ての電池セル11a〜11dの電圧値を上位コントローラ31へ伝達することができる。そのため、第1の実施形態と比べて、回路の部品点数や製造工数を低減し、コスト削減を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、電池セル11にガス放出弁18を設けることで、電池システム全体の安全性の向上を図ることができる例を説明する。
次に、本発明の第3の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、電池セル11にガス放出弁18を設けることで、電池システム全体の安全性の向上を図ることができる例を説明する。
以下、図10を用いて本実施形態に係る電池システム1Bの構成を説明する。図10は、本発明の第3の実施形態による電池システム1Bの構成を示した平面図である。この電池システム1Bと、第1の実施形態で説明した図1の電池システム1との差異は、各電池セル11がガス放出弁18を有する点である。
ガス放出弁18は、電池セル11を収納している缶状のケースの天面部分に設けられた開裂弁である。万が一、電池セル11においてケースの内圧が異常に上昇すると、このガス放出弁18が開いて、ケース内に充満されたガスを放出する。これにより、ガス放出弁18は、電池セル11内の圧力が危険な領域まで上がることを防ぐ役割を持つ。たとえば、電池セル11のケース天面の中央部分にガス放出弁18を設けることができる。
電池セル11のケースは密閉構造を有している。電池セル11が過熱、過充電、過放電等の異常な状態になると、電解液の気化や分解によりケース内にガスが発生し、ケースの内圧が上昇することがある。この内圧がケースの構造に応じた限度を超えるまで上昇してしまうと、ケースの破裂等に至り、周囲に危害を及ぼす可能性がある。そのため、通常の内圧では閉じられており、内圧が所定値まで異常に上昇すると、ケースの破裂に至る前に開裂するガス放出弁18を設けることで、電池セル11は、ケース構造を維持したままで内圧を下げることができるようにしている。
なお、電池セル11においてケース内に発生するガスは、可燃性や腐食性を有する場合がある。そのため、特に車載用電池システムとして用いる場合などのように、電池システム1Bが人体の近くに設置される場合は、ガス放出弁18から放出されたガスをそのまま電池システム1Bの外部に放出せず、ダクト等(図示しない)により、車外などの安全な場所に導いてから放出するのが望ましい。その場合、ガス放出弁18の設置位置によってガスが漏出する場所を特定することができるため、効率的なダクトのレイアウトが可能である。
ここで、第1の実施形態で説明した図1のような構成の電池セル11において、ケースの天面部分にガス放出弁18を設けると、電圧検知基板16がガス放出弁18を覆い塞ぐような位置となることがある。このような場合、電圧検知基板16がガス放出弁18の機能を阻害してしまう可能性があるため、極力避けねばならない。そこで、図10に示すように、各電圧検知基板16を細身に作り、かつその搭載位置を横にずらすことで、こうした配置上の問題を解決できる。あるいは、各電圧検知基板16において、ガス放出弁18と干渉する部位に穴を開けることでガス放出弁18の機能を確保してもよい。いずれにしても、電圧検知基板16上で、アンテナ部19として機能する電圧検知線14は直線状に形成する必要があるため、ガス放出弁18は図中で左右どちらかに偏って実装されることになる。
なお、上記のような構成は、電圧検知回路13の電気的な特性には影響を及ぼさない。したがって、本実施形態による電池システム1Bは、第1の実施形態で説明した電池システム1と同様の電気的特性や構成を有しており、これについては説明を省略する。
以上説明した本発明の第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、ガス放出弁18を備えた安全性の高い電池セル11を用いることができるため、電池システム全体の安全性の向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、導波路構造の中にダミーアンテナ24を設けた例を説明する。
次に、本発明の第4の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、導波路構造の中にダミーアンテナ24を設けた例を説明する。
以下、図11を用いて本実施形態に係る電池システム1Cの構成を説明する。図11は、本発明の第4の実施形態による電池システム1Cの構成を示した平面図である。この電池システム1Cと、第1の実施形態で説明した図1の電池システム1との差異は、各電池セル11a〜11dに対して、図1の電圧検知基板16a〜16dに替えて、ダミーアンテナ24が設けられている電圧検知基板161a〜161dが設けられている点である。これにより、本実施形態による電池システム1Cは、電池セル11a〜11dの厚さと無線通信に用いる搬送波の波長との関係から、第1の実施形態で説明したような配置が困難な場合にも、図3に示したのと同等の導波路構造を採用して電磁波の伝達効率を向上することができるようにしている。
なお、電池セル11の配置間隔には、電池セル11自身の厚さに加えて、冷却のための隙間や、固定のための構造材の厚さなどが必要となる。この配置間隔が、第1の実施形態で説明したアンテナ部19の間隔dが取り得る値よりも大きい場合は、第1の実施形態のような方法で図3の導波路構造を実現することができない。そこで、本実施形態ではこれを解決するために、電圧検知回路13、電圧検知線14、高周波遮断素子15の他に、ダミーアンテナ24を搭載した電圧検知基板161a〜161dを使用する。
ダミーアンテナ24は、電池セル11や、同じ基板上にある電圧検知回路13に接続されていない。すなわち、ダミーアンテナ24は、他のいずれの回路とも接続されていない非給電導体であり、電磁波を送受信するためのものではなく、導波路構造の一部として電磁波を伝搬する役割を持つ。
ダミーアンテナ24は、アンテナ部19よりも短い直線形状を有しており、その長さは、アンテナ部19の長さLの0.9倍程度とすることが好ましい。すなわち、L≒λ/2とした場合、ダミーアンテナ24の長さL’は、L’≒λ/2×0.9と表すことができる。このように、アンテナ部19よりもダミーアンテナ24の長さを若干短くすることで、導波路構造における伝搬ゲインを最大化できることが知られている。
また、各ダミーアンテナ24と各アンテナ部19は、図11に示すように、等間隔dで平行に、かつ交互に配置することが好ましい。この間隔dは、前述のようにd≒λ/4とするのが好ましい。さらに、各ダミーアンテナ24および各アンテナ部19の中心は、図3で説明したのと同様に、略同一平面に、または略同一曲面上に配置されていることが好ましい。
以上説明したような配置により、各電池セル11に対応する各アンテナ部19同士の間隔をdから2dへと拡大することができる。これにより、互いに隣接する電池セル11同士の配置間隔に余裕を持たせることができるため、電池セル11の厚さが間隔dよりも大きい場合であっても、高い効率で電磁波を伝搬できる導波路構造を採用することができる。また、アンテナ部19の間隔を変化させることなく、無線通信に用いる搬送波として、たとえば5GHz帯など、より高い周波数の電磁波を用いることもできる。
なお、本実施形態では、図11のように、隣接する2つのアンテナ部19の間に1つのダミーアンテナ24が配置された構成としているが、アンテナ部19間におけるダミーアンテナ24の挿入数は1つに限定されない。たとえば、隣接する2つのアンテナ部19の間に、ダミーアンテナ24を2本、3本、あるいはそれ以上の数を入れることもできる。これらの間隔が概ねλ/8からλ/4の間で等間隔であれば、本発明による導波路構造を利用して高い伝搬効率を実現することができる。そのため、アンテナ部19間におけるダミーアンテナ24の挿入数を適宜設定することで、様々なサイズの電池セル11を用いることができると共に、無線通信に用いる搬送波の周波数を様々に選択することができる。
以上説明した本発明の第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができると共に、以下の(7)のような作用効果を奏する。
(7)電池システム1Cは、互いに隣接する2つのアンテナ部19の間に、当該2つのアンテナ部19と平行に配置された、アンテナ部19よりも短い長さの直線形状を有する非給電導体としてのダミーアンテナ24をさらに備える。このダミーアンテナ24の中心と、複数の電池セル11に対応する各アンテナ部19の中心とは、略同一平面上に配置することが好ましい。このようにすれば、無線通信において無線信号を効率的に伝搬しつつ、様々なサイズの電池セル11を用いたり、無線通信に用いる搬送波の周波数を様々に選択したりすることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、複数の電池ブロックを互いに離れた場所に配置しつつ、各電池ブロックにおける電池セル11の電圧を電圧検知回路13から上位コントローラ31へ無線通信により伝達可能な例を説明する。
次に、本発明の第5の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、複数の電池ブロックを互いに離れた場所に配置しつつ、各電池ブロックにおける電池セル11の電圧を電圧検知回路13から上位コントローラ31へ無線通信により伝達可能な例を説明する。
以下、図12を用いて本実施形態に係る電池システム1Dの構成を説明する。図12は、本発明の第5の実施形態による電池システム1Dの構成を示した平面図である。この電池システム1Dと、第1の実施形態で説明した図1の電池システム1との差異は、各電池セル11が2つの電池ブロック21a、21bに分類されている点と、これらの電池ブロック21a、21bの間に、結合用無線回路35a、35bおよび結合用アンテナ36a、36bが配置されている点である。これにより、本実施形態による電池システム1Dは、電池ブロック21a、21bを自由なレイアウトで設置できるようにしている。
電池ブロック21a、21bは、図1の電池ブロック21とそれぞれ同様の構成を有している。なお、図12では、電池ブロック21aの各電池セルと各電圧検知基板を、電池ブロック21と同じく、符号11a〜11d、16a〜16dでそれぞれ示している。また、電池ブロック21bの各電池セルと各電圧検知基板を、符号11e〜11h、16e〜16hでそれぞれ示している。
電池ブロック21aの各電池セル11a〜11dは、バスバー22a、22bおよび22cを介して直列に接続されている。同様に、電池ブロック21bの各電池セル11e〜11hは、バスバー22e、22fおよび22gを介して直列に接続されている。電池ブロック21aにおいて最も低電位側にある電池セル11aの負極端子12Nと、電池ブロック21bにおいて最も高電位側にある電池セル11eの正極端子12Pとは、バスバー22dを介して接続されている。これにより、電池ブロック21a、21bの各電池セル11a〜11hが直列に接続されている。電池セル11dの正極端子12Pには正極導体部材23Pが接続されており、電池セル11hの負極端子12Nには負極導体部材23Nが接続されている。
前述のように、各電圧検知基板16a〜16hでは、高周波遮断素子15によって挟まれた電圧検知線14の部分がアンテナ部19として機能する。結合用無線回路35aは、上位コントローラ31と接続されたアンテナ33から送信され、このアンテナ33および電池ブロック21aの電圧検知基板16a〜16bの各アンテナ部19によって構成される導波路構造を介して伝達された無線信号を、結合用アンテナ36aを用いて受信する。そして、受信した無線信号に応じた中継信号を生成し、中継配線37を介して接続された結合用無線回路35bへ出力する。
結合用無線回路35bは、結合用無線回路35aからの中継信号を受けると、その中継信号に応じた高周波信号を結合用アンテナ36bへ出力する。結合用アンテナ36bは、結合用無線回路35bからの高周波信号を電磁波として放射することで、無線信号を電池ブロック21bの電圧検知基板16e〜16hの各アンテナ部19へ送信する。このようにすることで、電池ブロック21aの電圧検知基板16a〜16dの各アンテナ部19およびアンテナ33によって構成される導波路構造と、電池ブロック21bの電圧検知基板16e〜16hの各アンテナ部19によって構成される導波路構造との間で、無線信号が中継される。
なお、上記では、電池ブロック21aから電池ブロック21bへと無線信号を中継する例を説明したが、逆方向の中継も可能である。すなわち、電池ブロック21bの電圧検知基板16e〜16hの各アンテナ部19から無線信号が送信された場合、その無線信号を結合用アンテナ36bを用いて結合用無線回路35bにより受信し、中継配線37を介して結合用無線回路35aへ伝達する。そして、結合用無線回路35aから結合用アンテナ36aを用いて無線信号を送信し、電池ブロック21aの電圧検知基板16a〜16bの各アンテナ部19によって構成される導波路構造を介して、その無線信号をアンテナ33へと伝達する。
無線信号の中継時に結合用無線回路35a、35b間で入出力される中継信号には、変調後のベースバンド信号と変調前の高周波信号のどちらを用いてもよい。変調後のベースバンド信号を中継信号として用いる場合、結合用無線回路35a、35bに変復調機能を持たせることで、受信した無線信号を復調して中継信号を生成したり、中継配線37を介して入力された中継信号を変調して無線通信用の高周波信号を生成したりすることができる。一方、変調前の高周波信号を中継信号として用いる場合、結合用無線回路35a、35bは、結合用アンテナ36a、36bと中継配線37の間のインピーダンス整合のみを行うような回路構成とすることができる。そのため、ベースバンド信号を中継信号として用いる場合と比べて、コスト面や消費電力の面で有利である。
結合用アンテナ36a、36bは、アンテナ部19やアンテナ33と同様のダイポールアンテナであり、その長さはL≒λ/2とするのが好ましい。これらの結合用アンテナ36a、36bは、電池ブロック21a、21bに対してそれぞれ設けられている。結合用アンテナ36aは、電池ブロック21aの各電池セル11a〜11dに対応する各アンテナ部19の間隔dと等しい間隔で、最も近傍に位置するいずれかのアンテナ部19(本実施形態では、電池セル11aに対応するアンテナ部19)と平行に配置されている。同様に、結合用アンテナ36bは、電池ブロック21bの各電池セル11e〜11hに対応する各アンテナ部19の間隔dと等しい間隔で、最も近傍に位置するいずれかのアンテナ部19(本実施形態では、電池セル11eに対応するアンテナ部19)と平行に配置されている。すなわち、結合用アンテナ36a、36bは、電池ブロック21a、21bの各アンテナ部19同士の配置関係の延長線上にそれぞれ配置されている。
以上説明したようにして、電池ブロック21aの電圧検知基板16a〜16dの各アンテナ部19およびアンテナ33によって構成される導波路構造と、電池ブロック21bの電圧検知基板16e〜16hの各アンテナ部19によって構成される導波路構造との間で、無線信号を中継することができる。そのため、各電池セル11e〜11hの電圧値を、電池ブロック21bの各電圧検知基板16e〜16hから上位コントローラ31へ無線通信により伝達することができる。これにより、電池ブロック21a、21bをそれぞれ自由なレイアウトで設置することが可能となるため、たとえば、電池システム1Dの形状を、自動車に搭載する際などに最適な形状とすることができる。その結果、自動車の小型化・軽量化、およびその結果としての低燃費化/低電費化を図ることができる。
なお、本実施形態では、電池システム1Dに2つの電池ブロック21a、21bが含まれる構成としているが、本発明の電池システムに含まれる電池ブロックの数はこれに限定されない。たとえば、より多くの電池ブロックを同様の方法で互いに接続し、本発明の電池システムを構成することができる。電池ブロックの数に関わらず、各電池ブロックに対して結合用アンテナをそれぞれ設け、そのうちいずれか少なくとも2つの結合用アンテナ同士を接続することで、当該結合用アンテナに対応する電池ブロックの導波路構造の間で無線信号を中継することができる。なお、互いに接続する結合用アンテナの数は2つに限らず、3つ以上の結合用アンテナ同士を接続してもよい。
以上説明した本発明の第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができると共に、以下の(8)のような作用効果を奏する。
(8)電池システム1Dにおいて、電池セル11は、複数の電池ブロック21a、21bに分類されている。この電池ブロック21a、21bの各々に対して、当該電池ブロック21a、21bの各電池セル11a〜11d、11e〜11hに対応する各アンテナ部19の間隔dと等しい間隔で、いずれかのアンテナ部19と平行に配置された結合用アンテナ36a、36bが設けられている。結合用アンテナ36a(36b)は、他の結合用アンテナ36b(36a)と接続されている。このようにしたので、各電池ブロック21a、21bにおける電池セル11の電圧を、電圧検知回路13から上位コントローラ31へ無線通信により伝達することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、各電圧検知回路から能動的に電波を発することなく、上位コントローラ31との間で無線通信を行う例を説明する。
次に、本発明の第6の実施形態に係る電池システムについて、図面を用いて説明する。本実施形態では、各電圧検知回路から能動的に電波を発することなく、上位コントローラ31との間で無線通信を行う例を説明する。
以下、図13を用いて、本実施形態に係る電池システムにおいて用いられる電圧検知回路13Bの構成を説明する。図13は、本発明の第6の実施形態における電圧検知回路13Bについて、その回路ブロックおよび電池セル11、電圧検知線14との配線関係を表した配線図である。この電圧検知回路13Bと、第1の実施形態で説明した図4の電圧検知回路13との差異は、無線通信回路45に替えて、通信制御部46、復調回路49、整合回路48および高周波短絡回路50から構成されている無線通信回路45Bを有する点である。これにより、本実施形態に係る電池システムは、各電圧検知回路13Bから能動的に電磁波を発することなく、上位コントローラ31と無線にて通信を行うことができるようにしている。これにより、無線通信における電圧検知回路13Bの消費電力を大幅に削減することができる。
復調回路49は、図4の変復調回路47が有する変調機能および復調機能のうち、復調機能のみを有する回路である。この復調回路49は、上位コントローラ31から無線回路32およびアンテナ33を用いて送信された無線信号をアンテナ部19で受信して得られた高周波信号を復調することで、受信信号を生成して通信制御部46へ出力する。
高周波短絡回路50は、通信制御部46の制御に応じて、アンテナ部19側から見た高周波インピーダンス、すなわち上位コントローラ31から送信される無線信号に対するインピーダンスを変化させるための回路である。
図14は、高周波短絡回路50の実装例を示す回路図である。図14に示すように、高周波短絡回路50は、たとえばスイッチ素子53とコンデンサ52とを直列に接続した回路により構成することができる。スイッチ素子53は、通信制御部46からの信号に応じて導通状態がオンまたはオフに切り替えられる素子であり、これにはたとえばFET(電界効果トランジスタ)等を用いることができる。コンデンサ52は、正極端子12Pと負極端子12Nの間において、直流信号を遮断し、無線通信における高周波信号を通過させる役割を持つ。
次に、本実施形態における無線通信回路45Bの動作を説明する。第1の実施形態で説明したように、上位コントローラ31と接続されている無線回路32からアンテナ33を用いて送信された無線信号は、図3のような導波路構造を介してアンテナ部19へ伝達される。無線通信回路45Bは、この無線信号に対するインピーダンスを電池セル11の電圧に応じて変化させ、無線信号が反射または吸収されるようにする。これにより、能動的に電波を発することなく、無線回路32からアンテナ33を見たときのインピーダンスの変化として、電池セル11の電圧を上位コントローラ31へ伝達する。
具体的には、上位コントローラ31から無線回路32を介して出力された高周波信号がアンテナ33から無線送信されている状態で、通信制御部46によりスイッチ素子53を制御して、その導通状態を通信データのビット値に応じて交互に切り替える。たとえば、「1」を示す通信データを送信する場合はスイッチ素子53をオンにし、「0」を示す通信データを送信する場合はスイッチ素子53をオフにする。このような動作を所定のビットレートに応じて繰り返し行うことで、電池セル11の電圧値を示す通信データを無線通信回路45Bから上位コントローラ31へ送信することができる。
スイッチ素子53をオンにした場合、アンテナ部19は、コンデンサ52を通じて高周波的に短絡された状態となる。このとき、アンテナ部19と無線通信回路45Bの特性インピーダンスが整合しない状態となるため、アンテナ部19では、無線信号の吸収よりも反射が支配的となる。これは、上位コントローラ31と接続されている無線回路32にとっては、アンテナ33のインピーダンスが高くなったように見える。このような状態を無線回路32において観察することで、上位コントローラ31は、電圧検知回路13Bから「1」を示す通信データが送信されていることを判断できる。
一方、スイッチ素子53をオフにした場合、アンテナ部19に整合回路48が接続された状態となる。そのため、アンテナ部19と無線通信回路45Bの特性インピーダンスが整合状態となり、アンテナ部19は無線信号を効率よく吸収するようになる。これは、上位コントローラ31と接続されている無線回路32にとっては、アンテナ33のインピーダンスが低くなったように見える。このような状態を無線回路32において観察することで、上位コントローラ31は、電圧検知回路13Bから「0」を示す通信データが送信されていることを判断できる。
以上のようにして、各電圧検知回路13Bから上位コントローラ31へ電池セル11の電圧情報を伝達することができる。
なお、本実施形態では、図14に示したように、高周波短絡回路50においてスイッチ素子53をオンにした際に、アンテナ部19がコンデンサ52を介して短絡される構成としている。しかし、アンテナ部19で受信される無線信号の電力が大きく、その電力がコンデンサ52の定格電力を超えるおそれがある場合などは、コンデンサ52と直列に抵抗器を追加する等の改良を行ってもよい。
以上説明した本発明の第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができると共に、以下の(9)のような作用効果を奏する。
(9)電圧検知回路13Bは、無線通信回路45Bを用いて、上位コントローラ31から送信される無線信号に対するインピーダンスを電池セル11の電圧に応じて変化させることにより、無線通信を行う。このようにしたので、電池セル11の電圧情報を電圧検知回路13Bから上位コントローラ31へ送信する際の消費電力を削減できる。
なお、以上説明した各実施形態および各種の変形例は、それぞれ単独で適用してもよいし、任意に組み合わせて適用してもよい。
以上説明した各実施形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
1、1A、1B、1C、1D:電池システム
11、11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g、11h:電池セル
12P:正極端子
12N:負極端子
13、13A、13B:電圧検知回路
14:電圧検知線
15:高周波遮断素子
16、16a、16b、16c、16d、16e、16f、16g、16h、160、161a、161b、161c、161d:電圧検知基板
17:低周波分離回路
18:ガス放出弁
19:アンテナ部
21、21a、21b:電池ブロック
22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g:バスバー
23P:正極導体部材
23N:負極導体部材
24:ダミーアンテナ
31:上位コントローラ
32:無線回路
33:アンテナ
34:配線
35a、35b:結合用無線回路
36a、36b:結合用アンテナ
37:中継配線
41、41A:直流電圧検知回路
42:ローパスフィルタ
43:A/Dコンバータ
44:マルチプレクサ
45、45B:無線通信回路
46:通信制御部
47:変復調回路
48:整合回路
49:復調回路
50:高周波短絡回路
51:インダクタ
52:コンデンサ
53:スイッチ素子
11、11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g、11h:電池セル
12P:正極端子
12N:負極端子
13、13A、13B:電圧検知回路
14:電圧検知線
15:高周波遮断素子
16、16a、16b、16c、16d、16e、16f、16g、16h、160、161a、161b、161c、161d:電圧検知基板
17:低周波分離回路
18:ガス放出弁
19:アンテナ部
21、21a、21b:電池ブロック
22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g:バスバー
23P:正極導体部材
23N:負極導体部材
24:ダミーアンテナ
31:上位コントローラ
32:無線回路
33:アンテナ
34:配線
35a、35b:結合用無線回路
36a、36b:結合用アンテナ
37:中継配線
41、41A:直流電圧検知回路
42:ローパスフィルタ
43:A/Dコンバータ
44:マルチプレクサ
45、45B:無線通信回路
46:通信制御部
47:変復調回路
48:整合回路
49:復調回路
50:高周波短絡回路
51:インダクタ
52:コンデンサ
53:スイッチ素子
Claims (10)
- 正極端子および負極端子をそれぞれ有する複数の電池セルと、
前記電池セルの電圧を検知する電圧検知回路と、
前記電池セルの各々に対応して設けられ、各電池セルの前記正極端子および前記負極端子と前記電圧検知回路とを接続する電圧検知線と、
前記電圧検知回路と無線通信を行い、各電圧検知回路から対応する各電池セルの電圧を受信する上位コントローラと、を備え、
前記電圧検知線は、前記電圧検知回路と前記上位コントローラとの間で行われる無線通信のために用いられるアンテナとして機能することを特徴とする電池システム。 - 請求項1に記載の電池システムにおいて、
前記電圧検知線には、前記正極端子と前記電圧検知回路の間および前記負極端子と前記電圧検知回路の間に、所定の高周波電流を遮断する高周波遮断素子がそれぞれ設けられており、
前記高周波遮断素子によって挟まれた前記電圧検知線の部分が、前記アンテナとして機能するアンテナ部を形成することを特徴とする電池システム。 - 請求項2に記載の電池システムにおいて、
前記アンテナ部は、前記無線通信における搬送波の波長の半分と略一致する長さの直線形状を有することを特徴とする電池システム。 - 請求項2または3に記載の電池システムにおいて、
前記複数の電池セルに対応する各アンテナ部は、等間隔かつ平行に配置されることを特徴とする電池システム。 - 請求項4に記載の電池システムにおいて、
前記複数の電池セルに対応する各アンテナ部の中心は、略同一平面上に配置されることを特徴とする電池システム。 - 請求項5に記載の電池システムにおいて、
互いに隣接する2つのアンテナ部の間に、当該2つのアンテナ部と平行に配置された、前記アンテナ部よりも短い長さの直線形状を有する非給電導体をさらに備え、
前記非給電導体の中心と、前記複数の電池セルに対応する各アンテナ部の中心とは、略同一平面上に配置されることを特徴とする電池システム。 - 請求項4に記載の電池システムにおいて、
前記複数の電池セルは、複数のブロックに分類されており、
前記複数のブロックの各々に対して、当該ブロックの各電池セルに対応する各アンテナ部の間隔と等しい間隔で、いずれかのアンテナ部と平行に配置された結合用アンテナが設けられており、
前記結合用アンテナは、他の結合用アンテナと接続されていることを特徴とする電池システム。 - 請求項2または3に記載の電池システムにおいて、
前記高周波遮断素子は、インダクタとコンデンサを並列接続した共振回路により構成され、
前記共振回路の共振周波数は、前記無線通信における搬送波の周波数と略一致することを特徴とする電池システム。 - 請求項1乃至3いずれか一項に記載の電池システムにおいて、
前記電圧検知回路は、前記電池セルの電圧に応じて変調された無線信号を生成する無線通信回路を有し、
前記電圧検知回路から前記上位コントローラへ前記無線信号を送信することにより、前記無線通信を行うことを特徴とする電池システム。 - 請求項1乃至3いずれか一項に記載の電池システムにおいて、
前記電圧検知回路は、前記上位コントローラから送信される無線信号に対するインピーダンスを前記電池セルの電圧に応じて変化させることにより、前記無線通信を行うことを特徴とする電池システム。
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