JP2014196006A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、車両の制御装置の一例を示す。
図1に示す制御装置101は、車両に搭載される電子制御ユニットのうちの1つであり、例えば、旋回挙動制御装置などである。
バッテリ電源103と電源回路104とを接続する電源ライン105のうちの制御装置101内の部分には、第1スイッチング素子としてP型の電界効果トランジスタ(以下、P型FETという)106を介装してある。
P型FET106のソース106aと電源回路104との間の電源ライン105aは、2つの抵抗R1、R2を直列接続した回路を介してグランドGNDに接続され、更に、抵抗R1と抵抗R2との間に設けた端子108と、P型FET106のゲート106bとが接続されている。
また、第2スイッチング素子としてのPNP型トランジスタ110のエミッタ110aと、P型FET106のドレイン106cに接続される電源ライン105bとが接続され、PNP型トランジスタ110のコレクタ110bは、抵抗R1と抵抗R2との間に設けた端子111に接続される。
更に、PNP型トランジスタ110のベース110cは、抵抗R3を介して電源回路104の出力ライン112に接続されて、PNP型トランジスタ110のエミッタ110aとベース110cとが、抵抗R4を介して接続されている。
バッテリ電源103の電圧V1が所定電圧を超える通常動作電圧である場合には、バッテリ電源103の電圧V1と、電源回路104の出力電圧V2との間の電位差が大きく、PNP型トランジスタ110のエミッタ110aの電圧がベース110cの電圧よりも高いため、PNP型トランジスタ110がオンする。
そして、PNP型トランジスタ110がオンすると、P型FET106のゲート106bの電圧が上がり、P型FET106はオフになる。
バッテリ電源103は、制御装置101の外部電源であると共に、車両の搭載される電気負荷である内燃機関用始動装置(スタータモータ)などの電源としても用いられ、始動装置などの電気負荷が動作することで、バッテリ電源103の電圧V1が低下する。
PNP型トランジスタ110がオフすると、P型FET106のゲート106bの電圧が下がり、P型FET106はオンになり、バッテリ電源103からP型FET106を介し(寄生ダイオード107をバイパスして)電源回路104に電源電圧が供給されるようになる。
これに対し、P型FET106による電圧降下は寄生ダイオード(内蔵ダイオード)107による電圧降下よりも小さいため、バッテリ電源103の電圧V1が低下したときにP型FET106をオンすれば、演算処理部102に供給される電圧の低下を抑制でき、寄生ダイオード107を介して電源供給する場合に比べて演算処理部102を安定的に動作させることができる。
また、コンデンサC1によって電源回路104に供給される電圧の変動が抑制され、更に、バッテリ電源103の電圧V1が高くP型FET106がオフ状態であるときに、寄生ダイオード107によって、コンデンサC1の電荷がバッテリ電源103に向けて放電されることを抑制できる。
また、図1に示した制御装置101では、内燃機関の始動装置以外の電気負荷の動作によってバッテリ電源103の電圧V1が低くなった場合にも、P型FET106がオン状態に切り替わることは明らかである。
また、図1に示す制御装置101では、バッテリ電源103の電圧V1に応じてP型FET106をオン、オフする、PNP型トランジスタ110を含む駆動回路を設けたが、電気負荷の動作又は動作指令に応じて、寄生ダイオードを有するスイッチング素子をオン/オフさせることができる。
なお、駆動部としては、演算処理部(マイコン)や論理回路を用いることができる。
図2に示す制御装置201は、マイコンなどの演算処理部202と、バッテリ電源203からの電源電圧V1を演算処理部202に供給する電圧V2(V1>V2)に変換する電源回路204とを備える。
P型FET206は、寄生ダイオード207を備え、この寄生ダイオード207は、バッテリ電源203から電源回路204に向けて電流を流す向きに設定される。
また、P型FET206のソース206aとゲート206bとは、抵抗R11を介して接続される。
また、P型FET206のソース206aと電源回路204との間の電源ライン205aは、コンデンサC11(バイパスコンデンサ)を介してグランドGNDに接続される。
ここで、一例として、制御装置201は旋回挙動制御装置であり、制御装置230は、始動装置250を備えた内燃機関240を制御する装置とすることができる。
図3のフローチャートにおいて、ステップS501で制御装置201(演算処理部202)が起動すると、ステップS502では、運転者の操作による内燃機関240の始動要求(始動指令)が有るか否かを、CAN220を介して制御装置230から送信されるイグニションスイッチやスタータスイッチの信号などから判定する。
そして、イグニションスイッチやスタータスイッチなどがオンになって内燃機関240の始動要求が有ると判定すると、ステップS503へ進み、NPN型トランジスタ209をオンさせるハイ信号を、出力ポート202aから出力する。
NPN型トランジスタ209がオンすると、P型FET206のゲート206bの電圧が下がり、P型FET206はオンになり、バッテリ電源203からP型FET206を介し電源回路204に電源電圧が供給される。つまり、内燃機関240の始動要求が発生すると、寄生ダイオード207を介して電源回路204に電源電圧が供給されていた状態から、P型FET206を介して電源回路204に電源電圧が供給される状態に切り替える。
つまり、スタータスイッチがオンからオフに切り替わって始動装置250(スタータモータ)の動作が停止したときに内燃機関240の始動完了を判定するか、若しくは、内燃機関240の回転速度が設定速度を上回る状態が設定時間以上継続したときに内燃機関240の始動完了を判定することができる。
これにより、寄生ダイオード207を介してバッテリ電源203の電源電圧を供給する場合よりも電圧低下を抑制でき、内燃機関240の始動に伴うバッテリ電源203の電圧低下によって、制御装置201(演算処理部202)の作動が不安定になることを抑制できる。
NPN型トランジスタ209がオフすると、P型FET206がオフに切り替わり、寄生ダイオード207を介してバッテリ電源203の電源電圧が電源回路204に供給される状態となる。
ここで、アイドルストップ要求が無いと判定された場合には、ステップS511へ進み、運転者による内燃機関240の停止操作(イグニッションスイッチのオフ操作)が行われたか否かを判定する。
なお、アイドルストップ制御においては、例えば、内燃機関240の暖機が完了していることを実施の前提条件とし、ブレーキの作動状態で車両が停止していると内燃機関240を自動停止させ、係る停止状態からブレーキペダルから足を離すなどすると、内燃機関240を自動的に再始動させる。
そして、自動再始動の要求が発生すると(換言すれば、始動装置250の動作開始タイミングであると)、ステップS508へ進み、NPN型トランジスタ209をオンさせるハイ信号を、出力ポート202aから出力する。
従って、アイドルストップからの再始動に伴うバッテリ電源203の電圧低下に対しても、P型FET206をオンし、寄生ダイオード207をバイパスしてバッテリ電源203の電源電圧を電源回路204に供給させる。
ステップS510では、出力ポート202aから出力する信号を、NPN型トランジスタ209をオンさせるハイ信号からNPN型トランジスタ209をオフさせるロー信号に切り替える。
内燃機関240の再始動後は、ステップS511へ進んで、運転者による内燃機関240の停止操作が行われたか否かを判定し、停止操作が行われていない場合には、ステップS506へ戻り、停止操作が行われると(イグニッションスイッチがオフされると)、ステップS512へ進んで、制御装置201の作動を停止させる。
時刻t1よりも前の内燃機関240の停止状態では、P型FET206(NPN型トランジスタ209)をオフに保持して、寄生ダイオード207を介してバッテリ電源203の電源電圧を電源回路204に供給する。
時刻t1から時刻t2までの始動要求の継続中、即ち、内燃機関240の始動中であって始動装置250の作動が継続している間は、P型FET206(NPN型トランジスタ209)をオンに保持する。
内燃機関240の始動動作を継続させた結果、内燃機関240の回転速度が上昇し、時刻t2にて、内燃機関240の始動要求がキャンセルされ、始動装置240の動作が停止すると、始動に伴うバッテリ電源203の電圧低下は解消しているものと判定し、P型FET206(NPN型トランジスタ209)をオフに切り替え、寄生ダイオード207を介してバッテリ電源203の電源電圧を電源回路204に供給するようにする。
また、バッテリ電源203の電圧低下が発生する条件は、内燃機関240の始動に限定されるものではなく、車載電気負荷の複数が同時に作動した場合などを、電圧低下の発生条件とすることができる。
更に、制御装置201が内燃機関240を制御する制御ユニットであれば、CAN220を介して受信した信号ではなく、自身が入力した回転速度信号やイグニションスイッチの信号などから、NPN型トランジスタ209のオン/オフを制御することができる。
(イ)
演算処理部と、電源からの電源電圧を前記演算処理部に供給する電圧に変換する電源回路と、前記電源と前記電源回路との間に介装され、前記電源回路に向けて電流を流す寄生ダイオードを含む第1スイッチング素子と、前記電源の電圧に応じてオン/オフ動作して前記第1スイッチング素子をオン/オフさせる第2スイッチング素子と、を備え、
前記第2スイッチング素子は、前記電源の電圧が低下したときに前記第1スイッチング素子をオンする、車両の制御装置。
演算処理部と、電源からの電源電圧を前記演算処理部に供給する電圧に変換する電源回路と、前記電源と前記電源回路との間に介装され、前記電源回路に向けて電流を流す寄生ダイオードを含むスイッチング素子とを備え、
前記演算処理部は、前記電源の電圧が低下したとき若しくは前記電源の電圧が低下する条件において、前記スイッチング素子をオンする、車両の制御装置。
演算処理部と、電源からの電源電圧を前記演算処理部に供給する電圧に変換する電源回路と、前記電源と前記電源回路との間に介装され、前記電源回路に向けて電流を流す寄生ダイオードを含むスイッチング素子とを備え、
車両に搭載される内燃機関を始動するときに前記スイッチング素子をオンする、車両の制御装置。
Claims (3)
- 演算処理部と、電源からの電源電圧を前記演算処理部に供給する電圧に変換する電源回路と、前記電源と前記電源回路との間に介装され、前記電源回路に向けて電流を流す寄生ダイオードを含むスイッチング素子と、を備え、前記電源電圧の低下に応じて前記スイッチング素子をオンする、車両の制御装置。
- 前記電源を共用する電気負荷の動作又は動作指令に応じて前記スイッチング素子をオンする、請求項1記載の車両の制御装置。
- 前記電気負荷が、車両に搭載される内燃機関の始動装置である、請求項2記載の車両の制御装置。
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