JP2014195785A - 清掃治具 - Google Patents

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重 彰 徳 福
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Abstract

【課題】積層された複数のシート部材を効率よく清掃することができる清掃治具を提供する。【解決手段】清掃治具1は、清掃対象となる積層された複数のシート部材2が載置された状態において、当該複数のシート部材2の上方に位置するようになるレール部10と、レール部10に係合して当該レール部10に沿って移動可能な可動部20と、複数のシート部材2のうち、最も上方に位置するシート部材2に沿って転がる粘着性を有した粘着ローラ30と、可動部20に揺動自在に支持され、粘着ローラ30の軸芯31を回転自在に支持する支持アーム40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、積層された複数のシート部材を清掃する清掃治具に関する。
例えば、異なる複数のシート部材を互いに貼り合わせて積層シートを作製する場合、各シート部材の貼り合わせ対象となる面を予め清掃しておく必要がある。図8に、各シート部材の貼り合わせ対象となる面を清掃する作業の一例を示す。
図8に示す例では、上下方向に配置された2つの棚板504、505を有する棚506が設置されている。複数の第1シート部材502aが上方の棚板504上に積層されて載置されており、複数の第2シート部材502bが、下方の棚板505上に積層されて載置されている。
各シート部材502a、502bの貼り合わせ対象となる面を清掃する場合、図8に示すように、一方のシート部材、例えば第1シート部材502aを上方の棚板504から作業台508まで取出す。そして、例えば特許文献1に記載されているような粘着ローラ507を把持して、第1シート部材502aの貼り合わせ対象となる面を粘着ローラ507で清掃する。粘着ローラ507を作業台508に置いた後、清掃された第1シート部材502aを、作業台508の側方に配置された仮置き台509に仮置きする。
次に、他方のシート部材、例えば第2シート部材502bを下方の棚板505から作業台508まで取出す。そして、粘着ローラ507を再び把持して、第2シート部材502bの貼り合わせ対象となる面を清掃する。粘着ローラ507を作業台508に置いた後、仮置き台509から清掃された第1シート部材502aを取出して、第1シート部材502aの貼り合わせ対象となる面と第2シート部材502bの貼り合わせ対象となる面とを対面させながら重ね合わせる。この状態で、例えば高熱の棒を部分的に押し当てることによって、第1シート部材502aと第2シート部材502bとを仮止めする。仮止めされた第1シート部材502a及び第2シート部材502bは、例えばヒートシール装置まで運ばれてヒートシールされる。これにより、第1シート部材502a及び第2シート部材502bからなる積層シートが作製される。
登録実用新案第3151463号公報
上述したように、従来の各シート部材502a、502bの貼り合わせ対象となる面を清掃する作業では、一方のシート部材502aを仮置きする作業が発生するだけでなく、仮置きするためのスペースを確保する必要もあった。また、一方のシート部材502aを仮置きするために、粘着ローラ507を作業台508に置く作業も発生し、作業効率を低下させる要因となっていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、積層された複数のシート部材を効率よく清掃することができる清掃治具を提供することを目的とする。
本発明による清掃治具は、清掃対象となる積層された複数のシート部材が載置された状態において、当該複数のシート部材の上方に位置するようになるレール部と、
前記レール部に係合して当該レール部に沿って移動可能な可動部と、
前記複数のシート部材のうち、最も上方に位置する前記シート部材に沿って転がる粘着性を有した粘着ローラと、
前記可動部に揺動自在に支持され、前記粘着ローラの軸芯を回転自在に支持する支持アームと、
を備える。
本発明による清掃治具において、前記複数のシート部材の上方に位置するように、前記レール部を支持するレール支持部を更に備えていてもよい。
本発明による清掃治具において、前記レール支持部は、上下方向に延び、その上端において前記レール部を支持しており、その下端において接地面に対面してもよい。
本発明による清掃治具において、前記可動部に取付けられた取っ手を更に備えてもよい。
本発明による清掃治具において、前記支持アームは、前記可動部に回動可能に支持される回動部と、前記粘着ローラの前記軸芯を回転可能に支持する支持部と、前記回動部から前記支持部まで延びる軸部と、を有しており、前記回動部に、前記粘着ローラの前記軸芯の軸方向と平行な方向に延びる孔が形成され、前記可動部は、前記回動部に形成された前記孔を貫通して、当該回動部を保持していてもよい。
本発明による清掃治具において、前記可動部は、前記粘着ローラの前記軸芯の軸方向と平行な方向に沿って前記支持アームが移動することを規制する規制要素を有していてもよい。
本発明による清掃治具において、前記レール部は、互いに平行に配置された一対のレール部材を有しており、前記可動部は、各々が対応する前記レール部材に係合して当該レール部材に沿って移動可能な一対の係合部材と、当該一対の係合部材を互いに連結する連結部材と、を有していてもよい。
本発明によれば、積層された複数のシート部材を効率よく清掃することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による清掃治具を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す清掃治具の概略正面図である。 図3は、図1に示す清掃治具において、支持アームが可動部に揺動可能に支持された状態を示す概略斜視図である。 図4は、図1に示す清掃治具の作用を説明するための概略側面図であり、(a)は、多数のシート部材が積層されている場合の支持アームの動作を示し、(b)は、少数のシート部材が積層されている場合の支持アームの動作を示す。 図5は、図1に示す清掃治具を利用して、一組のシート部材の貼り合わせ対象となる面を清掃する作業の一例を示す概略図である。 図6は、図2に対応する図であって、図1に示す清掃治具の支持アームの変形例を示す概略正面図である。 図7は、図2に対応する図であって、図1に示す清掃治具の支持アームを揺動自在に支持する機構の他の例を示す概略正面図である。 図8は、従来の、一組のシート部材の貼り合わせ対象となる面を清掃する作業の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
≪第1の実施の形態≫
図1乃至図4は、本発明による第1の実施の形態を説明するための図である。このうち図1及び図2は、それぞれ、本発明の第1の実施の形態による清掃治具を示す、概略斜視図及び概略正面図である。図1乃至図2に示す清掃治具1は、積層された複数のシート部材2を順に清掃するために用いられる。とりわけ、清掃治具1は、異なる一組のシート部材を貼り合わせて積層シートを作製する際に、一のシート部材の貼り合わせ対象となる面を清掃するのに適している。また、ここでいうシート部材2とは、シート状の部材、より詳しくは、枚葉状のシート部材をいい、例えば、枚葉状の樹脂フィルム、紙及び金属箔等をいう。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態の清掃治具1は、清掃対象となる積層された複数のシート部材2が載置される載置台4と、載置台4の上方に位置するレール部10と、当該レール部10に係合して当該レール部10に沿って移動可能な可動部20と、複数のシート部材2のうち、最も上方に位置するシート部材2に沿って転がる粘着性を有した粘着ローラ30と、可動部20に揺動自在に支持され、粘着ローラ30の軸芯31を回転可能に支持する支持アーム40と、を備えている。レール部10に沿って可動部20を移動させることにより、粘着ローラ30がシート部材2に沿って転がってシート部材2の表面を清掃するようになっている。
このうち、載置台4は、平板状に形成され、清掃治具1の設置対象となる接地面、具体的には床面や棚や平板状の作業台上に設置可能になっている。載置台4には、レール部10が複数のシート部材2の上方に位置するように、当該レール部10を下方から支持するレール支持部5が接続されている。レール支持部5は、上下方向に延び、その上端においてレール部10を支持しており、その下端において接地面に対面している。レール支持部5は、載置台4から上方に延びる複数の支柱5aを含んでいる。本実施の形態では、図1及び図2に示すように、レール部10は、互いに平行に配置された一対のレール部材11を有しており、各レール部材11は、一対の支柱5aによって支持される。図示する例では、各レール部材11の各々の端部に、対応する支柱5aが接続されている。
図2に示すように、各レール部材11は、水平方向に直線状に延びる角柱にて構成されている。各レール部材11は、当該レール部材11の延びる方向に直交する断面、つまり、鉛直方向vdに沿った断面において、矩形状の断面形状、とりわけ水平方向に延びる横長となった矩形状の断面形状を有している。そして、各レール部材11の幅方向における中央部の下端に、対応する支柱5aが接続されている。
もっとも、積層された複数のシート部材2が載置される載置台4は、必ずしも設けられる必要がなく、複数のシート部材2が、設置対象となる床面や棚や作業台に直接載置されてもよい。また、図示する例では、レール支持部5は、レール部10を下方から支持する例を示したが、このような例に限定されない。他の例として、例えば、レール支持部は、レール部が複数のシート部材の上方に位置するように、当該レール部を上方や側方から支持してもよい。この場合、レール支持部は、不動の架台等に固定され、架台からレール部まで延びることになる。
なお、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「矩形」等の用語については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の誤差を含めて解釈することとする。
図2に示すように、レール部10のレール部材11は、積層された複数のシート部材2が載置台4上に載置された状態において、当該複数のシート部材2の上方に位置している。各レール部材11の延びる方向における、当該レール部材11の長さは、後述する支持アーム40が揺動する程度、及び、清掃対象となるシート部材2の大きさに応じて決定される。ここで、シート部材2を効率よく清掃する観点からいえば、可動部20をレール部材11に沿って一方に移動させるだけで、粘着ローラ30が、シート部材2の表面を、レール部材11の延びる方向における一端から他端まで常に清掃することができるのがよい。つまり、シート部材2の表面を清掃する際に、シート部材2をレール部材11の延びる方向に沿ってズラすことなく、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2の表面に沿って、レール部材11の延びる方向における一端から他端まで転がるのがよい。後述するように、支持アーム40は、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2に当接する高さに応じて揺動する。従って、支持アーム40がどのような揺動状態であっても、可動部20をレール部材11に沿って一方に移動させるだけで、粘着ローラ30が、シート部材2の表面に沿って、レール部材11の延びる方向における一端から他端まで転がるのが好ましい。
従って、レール部材11の長さは、一例として、このような条件を満たす長さに決定され、少なくとも清掃対象となるシート部材2の長さよりも長くなっていることが好ましい。このような条件を満たすレール部材11の長さの一例として、清掃対象となるシート部材2の長さと支持アーム40の長さとを足し合わせた長さよりも大きくなるような長さにしてもよい。この場合、粘着ローラ30によってシート部材2の表面を清掃する際に、シート部材2をレール部材11の延びる方向に移動させる必要がなくなるため、積層された複数のシート部材2を効率よく清掃することができる。
このレール部10に可動部20が係合している。本実施の形態では、図1及び図2に示すように、可動部20は、各々が対応するレール部材11に係合して当該レール部材11に沿って移動可能な一対の係合部材25を有している。各係合部材25は、対応するレール部材11に係合しながら、当該レール部材11上を摺動可能になっている。係合部材25がレール部材11に係合することによって、係合部材25は、対応するレール部材11から外れること、具体的には、上下方向またはレール部材11の幅方向に外れることを防止することができる。
図2に示すように、係合部材25は、矩形状のレール部材11を上方から覆っている。係合部材25は、下方に開口した凹部26を有しており、当該凹部26内をレール部材11が貫通している。また、係合部材25は、凹部26の下方の開口の一部を覆うように鉤部27を有している。つまり、鉤部27は、凹部26内を貫通するレール部材11の下面の一部を下方から覆っている。鉤部27が凹部26内を貫通するレール部材11と係合することにより、係合部材25がレール部材11に対して上下方向に外れることを更に効果的に防止することができる。
また、可動部20は、一対の係合部材25を互いに連結する複数の連結部材28、29を有している。連結部材28、29が一対の係合部材25を互いに連結することにより、一対の係合部材25を連動させて移動させることができる。図1及び図2に示すように、本実施の形態では、レール部材11の延びる方向に沿って、複数の連結部材28、29が等間隔に並べられている。本実施の形態では、各連結部材28、29は、一対の係合部材25の間を延びる軸状乃至棒状の部材で構成される。
また、可動部20には、取っ手21が取付けられている。具体的には、取っ手21は、一対の係合部材25のうちの一方に取付けられている。取っ手21は、一方の係合部材25から他方の係合部材25と反対側に向かって延びている。言い換えると、取っ手21は、一方の係合部材25からレール部材11の幅方向外方に延びている。このような形態によれば、作業者が取っ手21をつまんで可動部20をレール部材11に沿って移動させることができるため、可動部20を容易に移動させることができる。
次に、可動部20に揺動自在に支持された支持アーム40について、図3も参照して説明する。図3は、支持アーム40が可動部20に揺動自在に支持された状態を示す概略斜視図である。
本実施の形態では、一対の支持アーム40が、可動部20に揺動自在に支持されている。ここでいう「支持アーム40が可動部20に揺動自在に支持される」とは、支持アーム40が可動部20に対して唯一の軸を中心とした揺動のみが可能となるように、支持アーム40が可動部20に支持されていることだけではなく、支持アーム40が可動部20に対して概ね一定の軸を中心とした揺動が可能となり且つ支持アーム40が可動部20に対して限られた範囲内で上下方向及び/または水平方向に相対移動し得るように、支持アーム40が可動部20に支持されていることも含む。図2及び図3に示すように、各支持アーム40は、可動部20に回動可能に支持される回動部41と、粘着ローラ30の軸芯31の中空空間32に挿入され、当該粘着ローラ30の軸芯31を回転自在に支持する支持部43と、回動部41から支持部43まで延びる軸部42と、を有している。なお、図示する例では、回動部41は、3つの連結部材28、29のうち中央に配置された連結部材28に回動可能に支持されている。
図3に示すように、回動部41は、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向からみて、環状の形状を有している。また、回動部41には、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向と平行な方向に延びる孔44が形成されている。そして、この孔44を可動部20の連結部材28が遊びを持って貫通することによって回動部41を保持し、回動部41が連結部材28の軸線を中心として回動可能になっている。これにより、可動部20は、支持アーム40を簡易な機構で揺動自在に支持することができる。
また、図2及び図3に示すように、可動部20は、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向と平行な方向に沿って支持アーム30が移動することを規制する半環状の規制要素(楔要素)24を有している。半環状の規制要素24は、可動部20の連結部材28に、回動部41を跨ぐように接続されている。回動部41は、半環状の規制要素24と連結部材28とによって囲まれる空間23内を通っている。この規制要素24によって、回動部41が連結部材28に対して移動する範囲を制限することができる。より具体的には、規制要素24によって、支持アーム40は、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向と平行な方向に移動することが規制されると共に、上下方向に沿って移動することも規制される。なお、規制要素24の形状は、半環状に限定されず、例えば、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向に直交する方向からみて、コの字状になっていてもよい。
この回動部41に軸部42の一端が接続されている。図示する例では、軸部42は、直線状に延びる軸状乃至棒状の部材で構成されている。軸部42の他端には、粘着ローラ30の軸芯31を回転自在に支持する支持部43が接続されている。本実施の形態では、支持部43は、軸部42の延びる方向に直交する方向に延びて、粘着ローラ30の軸芯31の中空空間32に挿入されている。支持部43は、粘着ローラ30の軸芯31を回転自在に支持するよう、軸芯31の壁面との間に遊びをもっている。なお、支持部43と軸芯31の壁面との間の遊びは、設計に応じて適宜選定され得る。
さて、支持アーム40によって支持される粘着ローラ30は、複数のシート部材2のうち、最も上方に位置するシート部材2に当接する。本実施の形態によれば、粘着ローラ30を支持する各支持アーム40が可動部20に揺動自在に支持されることによって、支持アーム40が最も上方に位置するシート部材2に当接する高さに応じて揺動する。これにより、当該支持アーム40の自重および粘着ローラ30の重さに起因して、支持アーム40が、清掃対象となるシート部材2よりも鉛直方向上方に位置する揺動軸線を中心として揺動し、粘着ローラ30が、常に最も上方に位置するシート部材2の上方に露出した表面に当接することができ、当該シート部材2の表面に沿って転がることができる。図4(a)、(b)を参照しながら、支持アーム40がシート部材2の高さに応じて揺動する動作を更に詳しく説明する。図4(a)は、多数のシート部材2が積層されている場合の支持アーム40の動作を示し、図4(b)は、少数のシート部材2が積層されている場合の支持アーム40の動作を示す。
図4(a)に示すように、多数のシート部材2が積層されている場合、粘着ローラ30は、最も上方に位置するシート部材2に当接して、相対的に高い位置に位置することになる。これに応じて、支持アーム40は鉛直上方に位置する揺動軸線を中心として揺動し、これにより、支持アーム40の長手方向ldが鉛直方向vdに対して大きく傾斜する。積層されたシート部材2の枚数が減少していくと、最も上方に位置するシート部材2の高さも徐々に低くなる。これに応じて、最も上方に位置するシート部材2に当接する粘着ローラ30の高さも低くなっていくため、支持アーム40の長手方向ldが、鉛直方向vdに対して傾斜する揺動角度θも徐々に小さくなっていく。図4(b)に示すように、積層されたシート部材2の枚数がほとんど無くなると、支持アーム40の長手方向ldは、鉛直方向vdに対してあまり傾斜せず、鉛直方向vdにある程度沿った方向に延びるようになる。
粘着ローラ30は、粘着性を有したシート状の部材を軸芯31に巻き付けたものであり、集塵機能をもつ。このシート状の部材として、例えば、紙、樹脂フィルム等を用いることができる。また、粘着ローラ30の軸芯31は、中空空間32を有した円筒状の部材で構成される。この円筒状の部材の材質として、例えば、紙や樹脂を用いることができる。
粘着ローラ30は、シート部材2に沿って転がってシート部材2の表面を清掃するようになっている。粘着ローラ30がシート部材2に沿って転がる際に、シート部材2が粘着ローラ30に貼り付いてしまうと、シート部材2の表面をうまく清掃することができない。このため、粘着ローラ30の粘着性は、シート部材2が粘着ローラ30に貼り付かない程度の粘着性に設定される。この点、シート部材2が帯電性を有すると都合がよい。シート部材2が帯電性を有する場合、積層された複数のシート部材2に静電気が蓄えられて、複数のシート部材2間に互いに引き合う力が生じる。これにより、最も上方に位置するシート部材2が他のシート部材2に引き寄せられるため、シート部材2が粘着ローラ30に貼り付くことを効果的に抑制することができる。
粘着ローラ30の幅は、清掃対象となるシート部材2の大きさに応じて決定される。一例として、粘着ローラ30の幅は、当該粘着ローラ30の幅方向におけるシート部材2の長さよりも長くなるように選定される。この場合、粘着ローラ30によってシート部材2の表面を清掃する際に、シート部材2を粘着ローラ30の幅方向に移動させることなく、粘着ローラ30がシート部材2の表面を、粘着ローラ30の幅方向における一端から他端まで清掃することができる。このため、積層された複数のシート部材2を効率よく清掃することができる。
また、上述したように、支持アーム40の支持部43の延びる方向と軸部42の延びる方向とは直交しており、一対の軸部42は、粘着ローラ30を幅方向から挟んでいる。このため、粘着ローラ30は、支持アーム40の軸部42によって、当該粘着ローラ30の幅方向に移動することを規制されている。
なお、図示する例では、粘着ローラ30の幅よりも一対の係合部材25の間隔の方が大きい。しかしながら、このような例に限定されず、一対の係合部材25の間隔は、粘着ローラ30の幅よりも小さくてもよい。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について、図を参照しながら説明する。
粘着ローラ30は、複数のシート部材2のうち、最も上方に位置するシート部材2に当接する。図4(a)に示すように、多数のシート部材2が積層されている場合、最も上方に位置するシート部材2は相対的に高い位置に位置する。この場合、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2の表面に当接する位置まで、支持アーム40が、自重および支持した粘着ローラ30の重さに起因して自動的に揺動し、支持アーム40の長手方向ldが鉛直方向vdに対して大きく傾斜する。この状態で、取っ手21をつまんでレール部10に沿って可動部20を移動させることにより、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2に沿って転がって当該シート部材2の表面を清掃する。
最も上方に位置するシート部材2の清掃が終わると、当該最も上方に位置するシート部材2を取出して、次のシート部材2を同様に清掃していく。シート部材2を取出していくにつれて積層されたシート部材2の枚数も減少していき、最も上方に位置するシート部材2の高さが徐々に低くなる。これに応じて、粘着ローラ30が位置する高さも低くなっていくため、支持アーム40の長手方向ldが、鉛直方向vdに対して傾斜する揺動角度θも徐々に小さくなっていく。図4(b)に示すように、積層されたシート部材2の枚数がほとんど無くなると、支持アーム40の長手方向ldは、鉛直方向vdに対してあまり傾斜せず、鉛直方向vdにある程度沿った方向に延びる。この状態でも、取っ手21をつまんでレール部10に沿って可動部20を移動させることにより、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2に沿って転がってシート部材2の表面を清掃することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、粘着ローラ30を支持する各支持アーム40が可動部20に揺動自在に支持されているため、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2に当接する高さに応じて支持アーム40が揺動し、支持アーム40の長手方向ldが鉛直方向vdに対して大きく傾斜する。この状態で、可動部20をレール部10に沿って移動させることにより、粘着ローラ30がシート部材2の表面に沿って転がって当該シート部材2の表面を清掃することができる。つまり、積層されたシート部材2の高さによらず、粘着ローラ30が最も上方に位置するシート部材2の表面に当接する位置まで、支持アーム40が、自重および支持した粘着ローラ30の重さに起因して自動的に揺動することにより、粘着ローラ30が常にシート部材2の表面に沿って転がることができる。このため、積層されたシート部材2の高さに応じて粘着ローラ30の高さを別個に調整する必要が無い。結果として、積層された複数のシート部材2を効率よく清掃することができる。
また、本実施の形態によれば、可動部20は、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向と平行な方向に沿って支持アーム40が移動することを規制する規制要素24を有している。このような形態によれば、粘着ローラ30が、シート部材2の表面から粘着ローラ30の幅方向に外れることを抑制することができるため、シート部材2の表面をより確実に清掃することができる。
次に、図5を参照して、積層フィルムを製造する工程において、本実施の形態による清掃治具1を利用して、一組のシート部材2a、2bの貼り合わせ対象となる面を清掃する方法について説明する。
図5に示す例では、上下方向に配置された2つの棚板54、55を有する棚56が設置されている。上方の棚板54上に清掃治具1が設置されており、清掃治具1の載置台4に複数の第2シート部材2bが積層されて載置されている。一方、下方の棚板55上に複数の第1シート部材2aが積層されて載置されている。
本実施の形態による清掃方法は、第1シート部材2aを取出して、第1シート部材2aの貼り合わせ対象となる面を粘着ローラ57で清掃する工程と、清掃治具1の可動部20をレール部10に沿って移動させることにより、粘着ローラ30が最も上方に位置する第2シート部材2bに沿って転がって当該第2シート部材2bの貼り合わせ対象となる面を清掃する工程と、第1シート部材2aの貼り合わせ対象となる面と第2シート部材2bの貼り合わせ対象となる面とを対面させながら重ね合わせる工程と、を備えている。
具体的には、図5に示すように、第1シート部材2aを下方の棚板55から作業台58まで取出す。そして、粘着ローラ57を把持して、第1シート部材2aの貼り合わせ対象となる面を粘着ローラ57で清掃する。
次に、粘着ローラ57を作業台58に置いた後、清掃治具1の取っ手21をつまんでレール部10に沿って可動部20を移動させる。これにより、粘着ローラ30が最も上方に位置する第2シート部材2bに沿って転がって当該第2シート部材2bの表面、つまり貼り合わせ対象となる面を清掃する。
次に、清掃された第2シート部材2bを清掃治具1の載置台4から取り出して、第1シート部材2aの貼り合わせ対象となる面と第2シート部材2bの貼り合わせ対象となる面とを対面させながら重ね合わせる。この状態で、例えば高熱の棒を部分的に押し当てることによって、第1シート部材2aと第2シート部材2bとを仮止めする。仮止めされた第1シート部材2a及び第2シート部材2bは、作業台の側方に積重ねられていく。
上記の作業を繰り返して、仮止めされた第1シート部材2a及び第2シート部材2bを作製していくと、積層された第2シート部材2bの枚数も減少していき、最も上方に位置する第2シート部材2bの高さが徐々に低くなる。これに応じて、粘着ローラ30が位置する高さも低くなっていく。本実施の形態によれば、粘着ローラ30を支持する各支持アーム40が可動部20に揺動自在に支持されているため、支持アーム40の長手方向ldが鉛直方向vdに対して揺動する揺動角度θも、最も上方に位置する第2シート部材2bの高さに応じて徐々に小さくなっていく。これにより、粘着ローラ30が常に最も上方に位置する第2シート部材2bに沿って転がって第2シート部材2bの表面を清掃することができる。
なお、仮止めされた第1シート部材2a及び第2シート部材2bは、次に、ヒートシール装置まで運ばれてヒートシールされる。これにより、第1シート部材2a及び第2シート部材2bからなる積層シートが作製される。
このような清掃方法によれば、清掃治具1の可動部20をレール部10に沿って移動させることにより粘着ローラ30によって一方のシート部材2bの貼り合わせ対象となる面を清掃し、粘着ローラ57で他方のシート部材2aの貼り合わせ対象となる面を清掃した後、一組のシート部材2a、2bの貼り合わせ対象となる面を対面させながら重ね合せることができる。このため、一組のシート部材のうちのいずれかを仮置きする必要がなくなり、仮置きするためのスペースを確保する必要もなくなる。また、一方のシート部材2bを仮置きする必要がないため、粘着ローラ57を作業台58に置く作業を従来よりも減らすことができる。このため、一組のシート部材2a、2bの貼り合わせ対象となる面を効率よく清掃することができる。
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図1及び図2に示すように、一対の支持アーム40が、可動部20に揺動自在に支持されている例を示したが、支持アーム40の構成は、上述した構成に限定されない。図6に、支持アーム140の他の構成例を示す。図6に示す例では、1つの支持アーム140が、可動部20に揺動自在に支持されている。図示する例では、支持アーム140は、粘着ローラ30の幅方向における一方側に位置する。この場合、粘着ローラ30が当該粘着ローラ30の幅方向の他方側に移動して、支持アーム140の支持部43から外れることも想定され得る。そこで、図6に示す例では、粘着ローラ30の軸芯31を回転自在に支持する支持部43の長さ及び径を適宜選定して、粘着ローラ30が支持部43から外れることを防止している。とりわけ、支持部43の長さを長くすると、粘着ローラ30が支持部43から外れ難くなる。
また、上述した実施の形態では、図2及び図3に示すように、可動部20の連結部材28が支持アーム40の回動部41に形成された孔44を貫通することにより、各支持アーム40が可動部20に揺動自在に支持された例を示したが、支持アームを揺動自在に支持する機構は、上述した機構に限定されない。図7に、支持アーム240を揺動自在に支持する他の機構を示す。
図7に示す例では、各支持アーム240が、支持アーム40の回動部41に形成された孔44を通るコの字状の支持バー244を介して、可動部20に揺動自在に支持されている。具体的には、支持バー244は、支持アーム40の回動部41に形成された孔44を遊びを持って貫通する軸要素245と、軸要素245の対応する端部から連結部材28まで延びる一対の規制要素246と、を含んでいる。軸要素245が支持アーム240の回動部41に形成された孔44を遊びを持って貫通することにより、支持アーム240が可動部20に揺動自在に支持されている。また、一対の規制要素246によって、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向と平行な方向に沿って支持アーム240が移動することを規制することができる。
また、支持バー244と連結部材28とによって囲まれる空間内を、回動部41が通っている。これにより、回動部41が移動する範囲を制限することができる。より具体的には、規制要素246によって、粘着ローラ30の軸芯31の軸方向と平行な方向に支持アーム40が移動することを規制すると共に、連結部材28によって、上下方向に支持アーム40が移動することも規制することができる。
1 清掃治具
2 シート部材
2a 第1シート部材
2b 第2シート部材
4 載置台
5 レール支持部5
10 レール部
11 レール部材
20 可動部
21 取っ手
24 規制要素
25 係合部材
26 凹部
27 鉤部
28、29 連結部材
30 粘着ローラ
31 軸芯
32 中空空間
40 支持アーム
41 回動部
42 軸部
43 支持部
44 孔
240 支持アーム
244 支持バー
245 軸要素
246 規制要素
502a 第1シート部材
502b 第2シート部材
507 粘着ローラ
508 作業台
509 仮置き台

Claims (7)

  1. 清掃対象となる積層された複数のシート部材が載置された状態において、当該複数のシート部材の上方に位置するようになるレール部と、
    前記レール部に係合して当該レール部に沿って移動可能な可動部と、
    前記複数のシート部材のうち、最も上方に位置する前記シート部材に沿って転がる粘着性を有した粘着ローラと、
    前記可動部に揺動自在に支持され、前記粘着ローラの軸芯を回転自在に支持する支持アームと、
    を備える、清掃治具。
  2. 前記レール部が前記複数のシート部材の上方に位置するように、当該レール部を支持するレール支持部を更に備える、請求項1に記載の清掃治具。
  3. 前記レール支持部は、上下方向に延び、その上端において前記レール部を支持しており、その下端において接地面に対面する、請求項2に記載の清掃治具。
  4. 前記可動部に取付けられた取っ手を更に備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の清掃治具。
  5. 前記支持アームは、前記可動部に回動可能に支持される回動部と、前記粘着ローラの前記軸芯を回転可能に支持する支持部と、前記回動部から前記支持部まで延びる軸部と、を有しており、
    前記回動部に、前記粘着ローラの前記軸芯の軸方向と平行な方向に延びる孔が形成され、
    前記可動部は、前記回動部に形成された前記孔を貫通して、当該回動部を保持している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の清掃治具。
  6. 前記可動部は、前記粘着ローラの前記軸芯の軸方向と平行な方向に沿って前記支持アームが移動することを規制する規制要素を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の清掃治具。
  7. 前記レール部は、互いに平行に配置された一対のレール部材を有しており、
    前記可動部は、各々が対応する前記レール部材に係合して当該レール部材に沿って移動可能な一対の係合部材と、当該一対の係合部材を互いに連結する連結部材と、を有している、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の清掃治具。
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CN113172028A (zh) * 2021-04-27 2021-07-27 昆山合泰智能科技发展有限公司 一种用于oled屏幕蒸镀的设备及蒸镀方法

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