JP2014195770A - 紫外線殺菌装置及び紫外線殺菌システム - Google Patents

紫外線殺菌装置及び紫外線殺菌システム Download PDF

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Abstract

【課題】より高度に殺菌された処理水を得ることができる紫外線殺菌装置を提供する。
【解決手段】被処理水W1を貯留するタンク21と、タンク21内に配置され、タンク21内の被処理水W1に向けて紫外線を照射可能な紫外線ランプ22と、紫外線ランプ22の周囲をタンク21内の被処理水W1から隔離すると共に、紫外線ランプ22から照射される紫外線を透過可能な紫外線ランプ保護管23と、紫外線ランプ22及び紫外線ランプ保護管23が収納され、紫外線ランプ22から照射された紫外線を透過可能な紫外線透過管24と、を備え、紫外線透過管24は、その内壁と紫外線ランプ保護管23との間に被処理水W1が流通可能な流路Fを形成し、流路Fの一方の端部から導入された被処理水W1が他方の端部から処理水W2として排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線ランプを備えた紫外線殺菌装置及び紫外線殺菌システムに関する。
医薬品、化粧品、飲料水等の製造、並びに電子部品や精密機器の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用されている。この種の純水は、一般に、地下水、水道水等の供給水を逆浸透膜装置(以下、「RO装置」ともいう)により膜分離処理し、得られた透過水を被処理水として更に精製することにより製造される。
従来、被処理水を更に精製するため、例えば、紫外線殺菌装置が用いられている。この種の用途に用いられる紫外線殺菌装置として、浸漬式紫外線殺菌装置及び流水式紫外線殺菌装置が知られている。浸漬式紫外線殺菌装置は、紫外線ランプを浸漬させた貯留タンクに被処理水を貯留し、この被処理水に紫外線ランプから紫外線を照射することにより被処理水に含まれる菌類の繁殖を抑制する装置である(特許文献1参照)。流水式紫外線殺菌装置は、紫外線ランプを収納した容器に被処理水を連続的に流入させながら、紫外線ランプから紫外線を照射することにより被処理水を殺菌して処理水とする装置である(特許文献2参照)。
特開平11−73916号公報 特開平7−124233号公報
従来、被処理水のより高度な殺菌を実現するため、浸漬式紫外線殺菌装置及び流水式紫外線殺菌装置により殺菌して処理水とする紫外線殺菌システムが知られている。しかし、上記2つの殺菌装置を備えた紫外線殺菌システムでは、貯留タンクや配管内に菌類が繁殖しやすくなり、それらの壁面に菌類が付着しやすくなる。そのため、より高度に殺菌された水質の高い処理水を得ることが難しくなる。
従って、本発明は、より高度に殺菌された処理水を得ることができる紫外線殺菌装置及び紫外線殺菌システムを提供することを目的とする。
本発明は、被処理水を貯留するタンクと、前記タンク内に配置され、前記タンク内の被処理水に向けて紫外線を照射可能な紫外線ランプと、前記紫外線ランプの周囲を前記タンク内の被処理水から隔離すると共に、前記紫外線ランプから照射される紫外線を透過可能な紫外線ランプ保護管と、前記紫外線ランプ及び前記紫外線ランプ保護管が収納され、当該紫外線ランプから照射された紫外線を透過可能な紫外線透過管と、を備え、前記紫外線透過管は、当該紫外線透過管の内壁と前記紫外線ランプ保護管との間に被処理水が流通可能な流路を形成し、当該流路の一方の端部から導入された被処理水が他方の端部から処理水として排出される紫外線殺菌装置に関する。
また、紫外線殺菌装置においては、前記タンクに貯留された被処理水を、前記タンクの底部から前記紫外線透過管における前記流路の一方の端部に向けて送出する流路接続ラインを備えることが好ましい。
また、紫外線殺菌装置において、前記紫外線透過管は、前記流路における被処理水の流通方向が水平方向となるように配置されることが好ましい。
また、本発明は、被処理水を貯留するタンクと、前記タンク内に配置され、前記タンク内の被処理水に向けて紫外線を照射可能な紫外線ランプと、前記紫外線ランプの周囲を前記タンク内の被処理水から隔離すると共に、前記紫外線ランプから照射される紫外線を透過可能な紫外線ランプ保護管と、前記紫外線ランプ及び前記紫外線ランプ保護管が収納され、当該紫外線ランプから照射された紫外線を透過可能な紫外線透過管と、前記紫外線透過管から流出された処理水が流通可能な処理水ラインと、を備え、前記紫外線透過管は、当該紫外線透過管の内壁と前記紫外線ランプ保護管との間に被処理水が流通可能な流路を形成し、当該流路の一方の端部から流入された被処理水が他方の端部から処理水として前記処理水ラインに流出される紫外線殺菌システムに関する。
また、紫外線殺菌システムにおいては、前記処理水ラインを流通する処理水を移送するポンプと、前記処理水ラインから分岐して当該処理水ラインを流通する処理水の一部を前記タンクに返送する処理水返送ラインと、を備えることが好ましい。
また、紫外線殺菌システムにおいては、前記紫外線ランプ保護管の内部に空気又は酸素を供給するオゾンガス供給手段と、前記紫外線ランプからの紫外線を前記紫外線ランプ保護管内の空気又は酸素に照射することにより得られたオゾンガスを前記処理水返送ラインに送出するガス送出ラインと、を備えることが好ましい。
また、紫外線殺菌システムにおいて、前記紫外線透過管は、前記流路における被処理水の流通方向が水平方向となるように配置されることが好ましい。
また、紫外線殺菌システムにおいては、前記タンクに貯留された被処理水及び/又は処理水を、前記タンクの底部から前記紫外線透過管における前記流路の一方の端部に向けて送出する流路接続ラインを備えることが好ましい。
また、紫外線殺菌システムにおいては、原水を紫外線により殺菌し、前処理水として排出する流水式紫外線殺菌装置と、前記流水式紫外線殺菌装置で殺菌された前処理水を被処理水として前記タンクに供給する被処理水供給ラインと、を備えることが好ましい。
また、紫外線殺菌システムにおいては、前記紫外線ランプ保護管の内部に空気又は酸素を供給するガス供給手段と、前記紫外線ランプからの紫外線を前記紫外線ランプ保護管内の空気又は酸素に照射することにより得られたオゾンガスを前記処理水返送ラインが分岐する前の前記処理水ラインに送出するオゾンガス送出ラインと、前記処理水ラインの下流側に設けられ、当該処理水ラインに導入されたオゾンを含む処理水に紫外線を照射して、オゾンを含まない処理水として排出する流水式紫外線殺菌装置と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、より高度に殺菌された処理水を得ることができる紫外線殺菌装置及び紫外線殺菌システムを提供することができる。
第1実施形態の紫外線殺菌システム1を示す概略構成図である。 第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aを示す概略構成図である。 第3実施形態の紫外線殺菌システム1Bを示す概略構成図である。 第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cを示す概略構成図である。 第5実施形態の紫外線殺菌装置2Bとその周辺の構成を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る紫外線殺菌装置及び紫外線殺菌システムの実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における紫外線殺菌システム1を示す概略構成図である。
図1に示すように、第1実施形態の紫外線殺菌システム1は、紫外線殺菌装置2と、処理水ポンプ3と、を備える。また、紫外線殺菌システム1は、被処理水供給ラインL1と、処理水ラインL2と、処理水返送ラインL3と、を備える。
被処理水供給ラインL1は、貯留タンク21(後述)に被処理水W1を補給するラインである。被処理水供給ラインL1の上流側の端部は、例えば、RO装置の透過水(純水)吐出口(不図示)に接続されている。すなわち、本実施形態では、RO装置で製造された透過水(純水)が被処理水W1として貯留タンク21に補給される。被処理水供給ラインL1の下流側の端部は、貯留タンク21に貯留された被処理水W1に向けて開口している。
紫外線殺菌装置2は、貯留タンク21と、紫外線ランプ22と、紫外線ランプ保護管23と、紫外線透過管24と、を備える。
貯留タンク21は、被処理水W1を貯留するタンクである。貯留タンク21の内部には、紫外線ランプ22、紫外線ランプ保護管23、及び紫外線透過管24が配置されている。貯留タンク21には、被処理水供給ラインL1から被処理水W1が供給される。また、貯留タンク21には、処理水返送ラインL3(後述)から処理水W2(後述)が返送される。
なお、図1(及び後述の図2〜図5)では、貯留タンク21(21A)の上部の形状を簡略化しているが、貯留タンク21(21A)の上部には、蓋材(不図示)等が取り付けられている。
紫外線ランプ22は、貯留タンク21内の被処理水W1に紫外線を照射可能なランプである。紫外線ランプ22としては、例えば、波長185nm付近及び254nm付近の紫外線を発生させる低圧水銀UVランプを用いることができる。
紫外線ランプ保護管23は、紫外線ランプ22の周囲を貯留タンク21に貯留された被処理水W1から隔離する円筒状の部材である。紫外線ランプ保護管23の長手方向の両端部は、それぞれ封止されている。紫外線ランプ保護管23は、紫外線ランプ22から照射される紫外線を透過可能に構成される。紫外線ランプ保護管23は、例えば、紫外線の透過性に優れた石英管、PFA管等により構成される。
紫外線透過管24は、紫外線ランプ22及び紫外線ランプ保護管23が収納される円筒状の部材である。紫外線透過管24は、紫外線ランプ保護管23と同様に、紫外線ランプ22から照射される紫外線を透過可能に構成される。紫外線透過管24の一方の端部(以下、「開口端」ともいう)は、貯留タンク21の内部に向けて開口している。また、紫外線透過管24の他方の端部(以下、「排出端」ともいう)は、貯留タンク21の側壁に密着するように接合されている。紫外線透過管24の他方の端部には、処理水排出部25が設けられている。処理水排出部25は、紫外線透過管24の排出端と処理水ラインL2の上流側の端部とを連通する。紫外線透過管24の流路F(後述)を流通して、紫外線透過管24の排出端に達した処理水W2は、処理水排出部25を介して、処理水ラインL2に排出される。
紫外線透過管24には、その内壁と紫外線ランプ保護管23との間に、被処理水W1が流通可能な流路Fが形成されている。流路Fは、紫外線ランプ保護管23の長手方向に沿って形成されている。紫外線透過管24の開口端から導入された被処理水W1は、流路Fにおいて、紫外線ランプ22から照射された紫外線により高度に殺菌される。本実施形態においては、流路Fにおける被処理水W1の流通方向が水平方向となるように、紫外線透過管24が配置されている。
処理水ラインL2は、紫外線殺菌装置2から排出された処理水W2を、純水として需要箇所(不図示)に送出するラインである。処理水ラインL2の上流側の端部は、紫外線殺菌装置2の処理水排出部25に接続されている。処理水ラインL2の下流側の端部は、需要箇所の純水使用設備に接続されている。
処理水ラインL2には、処理水ポンプ3が設けられている。処理水ポンプ3は、紫外線透過管24から排出された処理水W2を純水の需要箇所に移送するポンプである。
処理水返送ラインL3は、処理水ラインL2を流通する処理水W2の一部を、貯留タンク21に返送するラインである。処理水返送ラインL3の上流側の端部は、分岐部J1において、処理水ラインL2に接続されている。分岐部J1は、処理水ラインL2において、処理水ポンプ3の下流側の近傍に配置されている。処理水返送ラインL3の下流側の端部は、貯留タンク21に貯留された被処理水W1に向けて開口している。
次に、紫外線殺菌システム1の動作について説明する。
紫外線殺菌システム1において、貯留タンク21に貯留された被処理水W1は、処理水ポンプ3により紫外線透過管24の開口端から導入され、紫外線ランプ保護管23と紫外線透過管24の内壁との間に形成された流路Fを反対側の排出端に向けて流通し、排出端から処理水ラインL2に排出される。
このとき、紫外線ランプ22から照射され、紫外線ランプ保護管23を透過し、更に紫外線透過管24を透過した紫外線(図中破線)は、貯留タンク21に貯留された、紫外線透過管24の周囲に存在する広い範囲の被処理水W1中の菌類の繁殖を抑制(以下、「制菌」ともいう)する。また、紫外線ランプ22から照射され、紫外線ランプ保護管23を透過した紫外線(図中破線)は、流路Fを流通する被処理水W1を高度に殺菌する。そのため、処理水ラインL2には、より高度に殺菌された処理水W2が排出される。
また、処理水ラインL2に排出された、処理水W2の一部は、処理水返送ラインL3に流通して、貯留タンク21に回収される。これによれば、貯留タンクには、より高度に殺菌された処理水W2が回収されるため、貯留タンク21に貯留された被処理水W1の制菌効果を高めることができる。
上述した第1実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2において、貯留タンク21に貯留された被処理水W1は、紫外線透過管24の流路Fを流通する前に、貯留タンク21の内部において、紫外線ランプ22から照射される紫外線により制菌される。更に、制菌された被処理水W1は、紫外線透過管24の流路Fを流通する間に、紫外線ランプ22から照射される紫外線により高度に殺菌され、処理水W2として排出される。従って、本実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2においては、処理水W2の殺菌効果を向上させることができるので、より高度に殺菌された処理水W2を得ることができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌装置2において、処理水W2は、より高度に殺菌されるため、紫外線殺菌装置2から需要箇所までの処理水ラインL2の配管内における菌類の繁殖を抑制することができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌装置2において、紫外線ランプ保護管23及び紫外線透過管24を透過した紫外線は、貯留タンク21に貯留された被処理水W1を制菌する。そのため、本実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2によれば、貯留タンク21の壁面への菌類の付着を抑制することができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2においては、浸漬式紫外線殺菌装置による制菌効果と流水式紫外線殺菌装置による殺菌効果との両方の効果を同時に果たすことができる。このため、本実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2においては、従来の浸漬式紫外線殺菌装置と流水式紫外線殺菌装置とを備えた構成に比べて、紫外線殺菌装置(紫外線ランプ)の数を半分に減らすことができる。その結果、紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2においては、イニシャルコスト(初期の設置費用)及びランニングコスト(紫外線ランプ等の消耗品交換費用、電力料金等)を削減することができる。
本実施形態の紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2において、紫外線透過管24は、流路Fにおける被処理水W1の流通方向が水平方向となるように配置されている。紫外線透過管24を、流路Fにおける被処理水W1の流通方向が水平方向から傾けて配置すると、貯留タンク21内において、被処理水W1の滞留しやすくなる領域が生じる。しかし、本実施形態では、被処理水W1の流通方向が水平方向となるように紫外線透過管24が配置されるため、貯留タンク21に貯留された被処理水W1の滞留を抑制することができる。そのため、紫外線殺菌システム1及び紫外線殺菌装置2においては、被処理水W1を、より効率良く紫外線透過管24に導入させることができる。
本実施形態の紫外線殺菌システム1において、処理水ラインL2には、処理水返送ラインL3が接続されているため、処理水W2の一部を貯留タンク21に回収することができる。従って、紫外線殺菌システム1においては、貯留タンク21に貯留された被処理水W1の制菌効果を高めることができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aを示す概略構成図である。第2実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。このため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
図2に示すように、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aは、紫外線殺菌装置2Aと、処理水ポンプ3と、ガス供給手段としての空気ポンプ4と、を備える。また、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aは、被処理水供給ラインL1と、処理水ラインL2と、処理水返送ラインL3と、空気供給ラインL4と、オゾンガス送出ラインL5と、を備える。
本実施形態の紫外線殺菌装置2Aにおいて、貯留タンク21、紫外線ランプ22、及び紫外線透過管24の構成は、実質的に第1実施形態と同じである。
紫外線ランプ保護管23Aは、内部に空気G1を導入する空気導入部26と、内部で生成されたオゾンガスG2を排出するガス排出部27と、を有する。
紫外線ランプ保護管23Aの空気導入部26から内部に導入された空気G1に、紫外線ランプ22から紫外線(波長185nm付近の紫外線)が照射されることにより、オゾンガスG2が生成される。このオゾンガスG2は、紫外線ランプ保護管23Aのガス排出部27からオゾンガス送出ラインL5(後述)に送出される。オゾンガスG2の作用については後述する。
空気ポンプ4は、紫外線ランプ保護管23Aの空気導入部26に向けて空気G1を送出するポンプである。
空気供給ラインL4は、空気ポンプ4から送出された空気G1を紫外線ランプ保護管23Aの空気導入部26に導入するラインである。空気供給ラインL4の上流側の端部は、空気ポンプ4の空気吐出部(不図示)に接続されている。また、空気供給ラインL4の下流側の端部は、紫外線ランプ保護管23Aの空気導入部26に接続されている。
オゾンガス送出ラインL5は、紫外線ランプ保護管23Aの内部で生成されたオゾンガスG2を、処理水返送ラインL3に送出するラインである。オゾンガス送出ラインL5の上流側の端部は、紫外線ランプ保護管23Aのガス排出部27に接続されている。また、オゾンガス送出ラインL5の下流側の端部は、接続部J2において、処理水返送ラインL3に接続されている。接続部J2は、処理水返送ラインL3において、貯留タンク21と分岐部J1との間に配置されている。なお、接続部J2は、後述する処理水返送ラインL3の配管内において菌類の繁殖を抑制するという観点から、処理水返送ラインL3の上流側(分岐部J1の近傍)に配置されるのが好ましい。
次に、紫外線殺菌システム1Aの動作について説明する。なお、第2実施形態において、貯留タンク21に貯留された被処理水W1が、紫外線ランプ22から照射された紫外線により制菌された後、紫外線透過管24の流路Fを流通する間に、紫外線ランプ22から照射された紫外線により高度に殺菌され、処理水W2として排出されるまでの動作は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。ここでは、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aに特徴的な動作について説明する。
紫外線殺菌システム1Aにおいて、空気ポンプ4から送出された空気G1は、空気供給ラインL4を介して、紫外線ランプ保護管23Aの空気導入部26から内部に導入される。紫外線ランプ保護管23Aの内部に導入された空気G1に、紫外線ランプ22から紫外線が照射されることにより、オゾンガスG2が生成される。このオゾンガスG2は、紫外線ランプ保護管23Aのガス排出部27からオゾンガス送出ラインL5に送出される。
オゾンガス送出ラインL5に送出されたオゾンガスG2は、接続部J2において、更に処理水返送ラインL3に送出される。処理水返送ラインL3にオゾンガスG2が送出されると、その一部又は全部が処理水返送ラインL3を流通する処理水W2に溶解して、オゾン水となる。そのため、接続部J2以降の処理水返送ラインL3には、オゾン水を含む処理水W2が流通する。オゾン水は、制菌及び殺菌作用を有するため、紫外線ランプ22から照射された紫外線が届かない処理水返送ラインL3の配管内において、処理水W2を制菌及び殺菌する。
一方、貯留タンク21に回収されたオゾン水を含む処理水W2は、貯留タンク21内において、紫外線ランプ22から照射された紫外線が届かない領域に存在する被処理水W1を制菌及び殺菌する。また、貯留タンク21に回収された処理水W2に含まれるオゾン水は、紫外線透過管24の近傍において、紫外線ランプ22から紫外線(波長254nm付近の紫外線)が照射されることにより分解されて、ヒドロキシラジカルに変化する。ヒドロキシラジカルは、酸性力が強いため、貯留タンク21に貯留された被処理水W1中のTOC成分(有機物、バクテリア等の不純物)を分解した後、消滅する。また、ヒドロキシラジカルは、被処理水W1中のTOC成分が少ない場合でも、極めて短時間に消滅する。そのため、紫外線殺菌装置2Aから処理水ラインL2に排出される処理水W2に、ヒドロキシラジカルが含まれることがない。
上述した第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aによれば、第1実施形態の紫外線殺菌システム1と同様の効果が奏される。また、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aによれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Aにおいて、紫外線ランプ保護管23Aに導入された空気G1は、紫外線ランプ22からの紫外線の照射によりオゾンガスG2に変化した後、処理水返送ラインL3に送出される。処理水返送ラインL3に送出されたオゾンガスG2は、その一部又は全部が処理水W2に溶解してオゾン水となる。このオゾン水は、制菌及び殺菌作用を有するため、紫外線ランプ22から照射された紫外線が届かない処理水返送ラインL3の配管内及び貯留タンク21内において、それぞれ処理水W2を制菌及び殺菌する。従って、紫外線殺菌システム1Aによれば、紫外線ランプ22から照射された紫外線が届かない処理水返送ラインL3の配管内及び貯留タンク21の壁面への菌類の付着を抑制することができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌システム1Aにおいて、処理水W2に含まれるオゾン水は、紫外線ランプ22から紫外線が照射されることにより分解されてヒドロキシラジカルに変化して、貯留タンク21に貯留された被処理水W1中のTOC成分を分解する。そのため、紫外線殺菌システム1Aにおいては、貯留タンク21に貯留された被処理水W1の水質を向上させることができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌システム1Aにおいて、ヒドロキシラジカルは、被処理水W1中のTOC成分を分解した後に消滅するか、或いはTOC成分を分解しなくても、極めて短持間に消滅する。そのため、紫外線殺菌装置2Aから処理水ラインL2に排出される処理水W2にヒドロキシラジカルが含まれることがない。従って、紫外線殺菌システム1Aにおいては、処理水W2の安全性を向上させることができる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の紫外線殺菌システム1Bを示す概略構成図である。第3実施形態では、主に第2実施形態(図2参照)との相違点について説明する。このため、第2実施形態と同一(又は同等)の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第3実施形態において特に説明しない点については、第1及び第2実施形態の説明が適宜に適用される。
図3に示すように、第3実施形態の紫外線殺菌システム1Bは、紫外線殺菌装置2Aと、処理水ポンプ3と、ガス供給手段としての空気ポンプ4と、流水式紫外線殺菌装置5と、を備える。また、第3実施形態の紫外線殺菌システム1Bは、原水ラインL10と、被処理水供給ラインL1と、処理水ラインL2と、処理水返送ラインL3と、空気供給ラインL4と、オゾンガス送出ラインL5と、を備える。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Bにおいて、紫外線殺菌装置2Aの構成は、第2実施形態と実質的に同じである。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Bは、紫外線殺菌装置2Aの前段に流水式紫外線殺菌装置5を備える点、及び処理水返送ラインL3の下流側の接続先が第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aと異なる。
流水式紫外線殺菌装置5は、原水W10を紫外線により殺菌し、前処理水としての被処理水W1を排出する。流水式紫外線殺菌装置5は、殺菌曹51と、紫外線ランプ52と、を備える。
殺菌曹51は、流入した原水W10を、紫外線ランプ52から照射される紫外線により殺菌し、前処理水としての被処理水W1を下流側に流出させる容器である。殺菌曹51には、原水W10が流入する原水流入部53と、前処理水としての被処理水W1が流出する前処理水流出部54と、が設けられている。
紫外線ランプ52は、第1及び第2実施形態に示す紫外線ランプ22と同じく、紫外線を照射する。
図3に示すように、殺菌曹51の原水流入部53には、原水ラインL10の下流側の端部が接続されている。なお、原水ラインL100の上流側の端部は、原水W10の供給源(例えば、不図示のRO装置)に接続されている。流水式紫外線殺菌装置5と紫外線殺菌装置2Aとの間は、被処理水供給ラインL1により接続されている。被処理水供給ラインL1の上流側の端部は、殺菌曹51の前処理水流出部54に接続されている。また、被処理水供給ラインL1の下流側の端部は、紫外線殺菌装置2Aの貯留タンク21に貯留された被処理水W1に向けて開口している。図3に示すように、原水ラインL10から流水式紫外線殺菌装置5に流入した原水W10は、流水式紫外線殺菌装置5において殺菌された後、被処理水(前処理水)W1として、被処理水供給ラインL1を介して紫外線殺菌装置2Aに送出される。
また、本実施形態において、処理水返送ラインL3の下流側の端部は、接続部J3において、原水ラインL10に接続されている。接続部J3は、原水W10の供給源(不図示)と流水式紫外線殺菌装置5との間に配置されている。なお、処理水返送ラインL3の上流側の端部は、第2実施形態と同じく接続部J2に接続されている。従って、処理水返送ラインL3に送出された処理水W2は、接続部J3において、原水ラインL10を流通する原水W10に送出される。
上述した第3実施形態の紫外線殺菌システム1Bによれば、イニシャルコスト等を削減できる効果を除いて、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aと同様の効果が奏される。また、第3実施形態の紫外線殺菌システム1Bによれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Bにおいて、貯留タンク21には、流水式紫外線殺菌装置5により殺菌された被処理水W1が供給される。そのため、本実施形態の紫外線殺菌装置2Aにおいては、第2実施形態よりも更に高度に殺菌された処理水W2を得ることができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌システム1Bにおいて、処理水返送ラインL3に送出された処理水W2は、接続部J3において、原水ラインL10から流水式紫外線殺菌装置5に送出される。そのため、紫外線殺菌システム1Bにおいては、流水式紫外線殺菌装置5から送出される前処理水としての被処理水W1の水質をより高めることができる。
また、本実施形態の紫外線殺菌システム1Bにおいて、被処理水供給ラインL1には、流水式紫外線殺菌装置5により殺菌された被処理水W1が流通する。そのため、紫外線殺菌システム1Bによれば、被処理水供給ラインL1の配管内において、菌類の繁殖を抑制することができる。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cを示す概略構成図である。第4実施形態では、主に第2実施形態(図2参照)との相違点について説明する。このため、第2実施形態と同一(又は同等)の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第4実施形態において特に説明しない点については、第1〜第3実施形態の説明が適宜に適用される。
図4に示すように、第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cは、紫外線殺菌装置と、処理水ポンプ3と、ガス供給手段としての空気ポンプ4と、流水式紫外線殺菌装置5と、を備える。また、第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cは、被処理水供給ラインL1と、処理水ラインL2と、処理水返送ラインL3と、空気供給ラインL4と、オゾンガス送出ラインL5と、を備える。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Cにおいて、紫外線殺菌装置2Aの構成は、第2及び第3実施形態と実質的に同じである。また、流水式紫外線殺菌装置5の構成は、第3実施形態と実質的に同じである。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Cは、紫外線殺菌装置2Aの後段に流水式紫外線殺菌装置5を備える点、及びオゾンガス送出ラインL5の下流側の接続先が第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aと異なる。
本実施形態において、オゾンガス送出ラインL5の下流側の端部は、接続部J4において、処理水ラインL2に接続されている。接続部J4は、処理水排出部25と接続部J2との間に配置されている。接続部J4は、処理水ラインL2及び処理水返送ラインL3における制菌効果やオゾンガスG2の処理水ポンプ3による処理水W2への溶解速度の観点から、図4に示すように、処理水排出部25と処理水ポンプ3との間に配置されている方が好ましい。なお、オゾンガス送出ラインL5の上流側の端部は、第2及び第3実施形態と同じく、紫外線殺菌装置2Aのガス排出部27に接続されている。
本実施形態において、オゾンガス送出ラインL5に送出されたオゾンガスG2は、接続部J4において、処理水返送ラインL3に分岐する前の処理水ラインL2に送出される。処理水ラインL2に送出されたオゾンガスG2は、その一部又は全部が処理水ラインL2を流通する処理水W2に溶解して、オゾン水となる。そのため、接続部J4より下流側の処理水ラインL2には、オゾン水を含む処理水W2が流通する。このオゾン水を含む処理水W2は、後段の流水式紫外線殺菌装置5において、紫外線ランプ(不図示)から紫外線(波長254nm付近の紫外線)が照射されることにより分解されて、ヒドロキシラジカルに変化する。ヒドロキシラジカルは、極めて短時間に消滅するため、流水式紫外線殺菌装置5から処理水ラインL2に排出される処理水W2に、ヒドロキシラジカルが含まれることがない。
上述した第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cによれば、イニシャルコスト等を削減できる効果を除いて、第2実施形態の紫外線殺菌システム1Aと同様の効果が奏される。また、第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cによれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の紫外線殺菌システム1Cにおいて、紫外線殺菌装置2Aから排出される処理水W2は、後段の流水式紫外線殺菌装置5において更に殺菌される。そのため、紫外線殺菌システム1Cにおいては、第2実施形態よりも更に高度に殺菌された処理水W2を得ることができる。
また、第4実施形態の紫外線殺菌システム1Cにおいては、処理水ラインL2を流通する処理水W2のオゾン成分を、後段の流水式紫外線殺菌装置5において確実に消滅させることができる。そのため、紫外線殺菌システム1Cにおいては、処理水W2の安全性をより向上させることができる。
(第5実施形態)
図5は、第5実施形態の紫外線殺菌装置2Bとその周辺の構成を示す概略構成図である。第5実施形態の紫外線殺菌装置2Bは、上述した第1〜第4実施形態の紫外線殺菌装置2及び2Aに適用される。そのため、紫外線殺菌装置2Bとその周辺の構成を除いて、紫外線殺菌システムとしての各部の図示及び説明を省略する。なお、本実施形態において、紫外線殺菌装置2Bの構成は、第1実施形態の紫外線殺菌装置2の構成に準ずる。すなわち、本実施形態では、第1実施形態の紫外線殺菌装置2のように、オゾンガスG2を発生する構成を備えていない紫外線殺菌装置を例にして説明する。
本実施形態の紫外線殺菌装置2Bは、貯留タンク21Aと、紫外線ランプ22と、紫外線ランプ保護管23と、紫外線透過管24Aと、流路接続ラインL6と、を備える。このうち、紫外線ランプ22及び紫外線ランプ保護管23の構成は、第1実施形態と同じである。
貯留タンク21Aの底部には、流路接続ラインL6と連通可能な水排出部211が設けられている。また、貯留タンク21Aの側壁には、流路接続ラインL6と連通可能な水流入部212が設けられている。
貯留タンク21Aにおいて、水排出部211と水流入部212との間は、流路接続ラインL6により接続されている。流路接続ラインL6は、貯留タンク21Aに貯留された被処理水W1(及び/又は処理水W2)を、貯留タンク21Aの底部から紫外線透過管24Aにおける流路Fの一方の端部(開口端)に向けて送出するラインである。流路接続ラインL6の上流側の端部は、貯留タンク21Aの水排出部211に接続されている。また、流路接続ラインL6の下流側の端部は、貯留タンク21Aの水流入部212に接続されている。
紫外線透過管24Aは、紫外線ランプ22及び紫外線ランプ保護管が収納される円筒状の部材である。本実施形態の紫外線透過管24Aは、長手方向の両端部において、貯留タンクの内部に向けて開口しないように構成されている。すなわち、紫外線透過管24Aにおける長手方向の一方の端部は、貯留タンク21Aの側壁に密着するように接合されている。紫外線透過管24Aにおける長手方向の一方の端部には、水流入部212が設けられている。また、紫外線透過管24Aにおける長手方向の他方の端部は、貯留タンク21Aの側壁に密着するように接合されている。紫外線透過管24Aにおける長手方向の他方の端部には、処理水排出部25が設けられている。
本実施形態の紫外線殺菌装置2Bにおいて、貯留タンク21Aに貯留された被処理水W1は、貯留タンク21Aの底部に設けられた水排出部211から流路接続ラインL6を流通し、貯留タンク21Aの側壁に設けられた水流入部212を介して、紫外線透過管24Aにおける流路Fの一方の端部(開口端)から内部に流入する。紫外線透過管24Aの内部に流入した被処理水W1は、流路Fを流通して、処理水排出部25から排出される。本実施形態において、被処理水W1は、流路Fを流通する間に、紫外線ランプ22から照射された紫外線により高度に殺菌され、処理水W2として処理水ラインL2に排出される。
上述した第5実施形態の紫外線殺菌装置2Bによれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の紫外線殺菌装置2Bは、貯留タンク21Aに貯留された被処理水W1を、貯留タンク21Aの底部から紫外線透過管24Aにおける流路Fの一方の端部(開口端)に向けて送出する流路接続ラインL6を備える。これによれば、他の実施形態における貯留タンク21に貯留された被処理水W1の水位が紫外線透過管24の開口端の底部より低下した場合でも、被処理水W1を紫外線透過管24における流路Fの一方の端部から流入させることができる。従って、貯留タンク21Aに貯留された被処理水W1の水位が低下した場合においても、被処理水W1を紫外線透過管24Aに安定して供給することができる。
なお、図5に示す例において、被処理水W1は、紫外線透過管24Aにおける流路Fの下側を流通している。この場合においても、紫外線ランプ22から照射された紫外線は、紫外線ランプ保護管を透過した後、紫外線ランプ保護管23と紫外線透過管24Aの内壁との間に形成された流路F(下側は被処理水W1、上側は空気層)を透過し、更に紫外線透過管24Aを透過して、貯留タンク21A内の広い範囲を照射する。これにより、貯留タンク21Aに貯留された被処理水W1のうち、紫外線透過管の周囲に存在する被処理水W1に、紫外線が照射される。そのため、紫外線透過管24Aの周囲に存在する被処理水W1を制菌することができる。また、流路接続ラインL6の途中にポンプ(不図示)を設けることにより、被処理水W1をより多く紫外線透過管24Aに供給することができる。この場合には、被処理水W1を、他の実施形態の紫外線透過管24と同様に、紫外線透過管24Aにおける流路Fの全域に流通させることができる。
また、貯留タンク21Aの内部において、紫外線透過管24A(紫外線ランプ22及び紫外線ランプ保護管23)を配置する位置に制約を受けることがないため、設計の自由度を高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
第1〜第5実施形態においては、紫外線透過管及び紫外線ランプ保護管を円筒状とした例について説明した。この例に限らず、紫外線透過管及び紫外線ランプ保護管の形状は、断面が四角形の筒状、又は断面が三角形の筒状等であってもよい。すなわち、紫外線透過管の内壁と紫外線ランプ保護管との間に、被処理水Wが流通可能な流路Fを形成することができれば、紫外線透過管及び紫外線ランプ保護管は、どのような形状であってもよい。
第1〜第4実施形態においては、処理水ラインL2に処理水ポンプ3を設けた例について説明した。しかし、処理水ラインL2を流通する処理水W2の一部を貯留タンク21(21A)に返送する処理水返送ラインL3を設けない場合には、処理水ポンプ3を省略することもできる。
第1実施形態において、紫外線殺菌装置2の前段に流水式紫外線殺菌装置5を備えた構成としてもよい(図3参照)。また、第1実施形態において、紫外線殺菌装置2の後段に流水式紫外線殺菌装置を備えた構成としてもよい(図4参照)。このように、第1実施形態における紫外線殺菌装置2の前段又は後段に流水式紫外線殺菌装置5を備えた構成とすることにより、被処理水W1又は処理水W2の殺菌効果をより向上させることができる。
第1〜第5実施形態においては、好ましい例として、紫外線透過管24(24A)を、流路Fにおける被処理水W1の流通方向が水平方向となるように配置する例について説明した。この例に限らず、紫外線透過管24(24A)を、流路Fにおける被処理水W1の流通方向が垂直方向となるように配置してもよいし、斜め方向となるように配置してもよい。
第2〜第4実施形態においては、紫外線ランプ保護管23Aの内部に空気を供給する例について説明した。この例に限らず、例えば、酸素を供給してもよい。
第4実施形態の紫外線殺菌システムにおいては、紫外線殺菌装置2Aの後段に、1つの流水式紫外線殺菌装置5を設けた例について説明した。これに限らず、紫外線殺菌装置2Aの後段において、処理水ラインL2を2つ分岐させ、それぞれのラインに流水式紫外線殺菌装置5を設けた構成としてもよい。
第1〜第5実施形態においては、不図示のRO装置で製造された透過水(純水)を被処理水W1(又は原水W10)とする例について説明した。これに限らず、被処理水W1(又は原水W10)は、井水、水道水、工業用水、各種排水、RO装置以外で製造された純水等であってもよい。すなわち、被処理水W1(又は原水W10)は、どのような種類、純度の水であってもよい。
1、1A、1B、1C 紫外線殺菌システム
2、2A、2B 紫外線殺菌装置
21、21A 貯留タンク
4 空気ポンプ(ガス供給手段)
5 流水式紫外線殺菌装置
22 紫外線ランプ
23、23A 紫外線ランプ保護管
24、24A 紫外線透過管
L1 被処理水供給ライン
L2 処理水ライン
L3 処理水返送ライン
L5 オゾンガス送出ライン
L6 流路接続ライン
W1 被処理水
W2 処理水
G1 空気(酸素)
G2 オゾンガス

Claims (10)

  1. 被処理水を貯留するタンクと、
    前記タンク内に配置され、前記タンク内の被処理水に向けて紫外線を照射可能な紫外線ランプと、
    前記紫外線ランプの周囲を前記タンク内の被処理水から隔離すると共に、前記紫外線ランプから照射される紫外線を透過可能な紫外線ランプ保護管と、
    前記紫外線ランプ及び前記紫外線ランプ保護管が収納され、当該紫外線ランプから照射された紫外線を透過可能な紫外線透過管と、
    を備え、
    前記紫外線透過管は、当該紫外線透過管の内壁と前記紫外線ランプ保護管との間に被処理水が流通可能な流路を形成し、当該流路の一方の端部から導入された被処理水が他方の端部から処理水として排出される、
    紫外線殺菌装置。
  2. 前記タンクに貯留された被処理水を、前記タンクの底部から前記紫外線透過管における前記流路の一方の端部に向けて送出する流路接続ラインを備える、
    請求項1に記載の紫外線殺菌装置。
  3. 前記紫外線透過管は、前記流路における被処理水の流通方向が水平方向となるように配置される、
    請求項1又は2に記載の紫外線殺菌装置。
  4. 被処理水を貯留するタンクと、
    前記タンク内に配置され、前記タンク内の被処理水に向けて紫外線を照射可能な紫外線ランプと、
    前記紫外線ランプの周囲を前記タンク内の被処理水から隔離すると共に、前記紫外線ランプから照射される紫外線を透過可能な紫外線ランプ保護管と、
    前記紫外線ランプ及び前記紫外線ランプ保護管が収納され、当該紫外線ランプから照射された紫外線を透過可能な紫外線透過管と、
    前記紫外線透過管から流出された処理水が流通可能な処理水ラインと、を備え、
    前記紫外線透過管は、当該紫外線透過管の内壁と前記紫外線ランプ保護管との間に被処理水が流通可能な流路を形成し、当該流路の一方の端部から流入された被処理水が他方の端部から処理水として前記処理水ラインに流出される、
    紫外線殺菌システム。
  5. 前記処理水ラインを流通する処理水を移送するポンプと、
    前記処理水ラインから分岐して当該処理水ラインを流通する処理水の一部を前記タンクに返送する処理水返送ラインと、を備える、
    請求項4に記載の紫外線殺菌システム。
  6. 前記紫外線ランプ保護管の内部に空気又は酸素を供給するガス供給手段と、
    前記紫外線ランプからの紫外線を前記紫外線ランプ保護管内の空気又は酸素に照射することにより得られたオゾンガスを前記処理水返送ラインに送出するオゾンガス送出ラインと、を備える、
    請求項5に記載の紫外線殺菌システム。
  7. 前記紫外線透過管は、前記流路における被処理水の流通方向が水平方向となるように配置される、
    請求項4〜6のいずれか一項に記載の紫外線殺菌システム。
  8. 前記タンクに貯留された被処理水及び/又は処理水を、前記タンクの底部から前記紫外線透過管における前記流路の一方の端部に向けて送出する流路接続ラインを備える、
    請求項4〜7のいずれか一項に記載の紫外線殺菌システム。
  9. 原水を紫外線により殺菌し、前処理水として排出する流水式紫外線殺菌装置と、
    前記流水式紫外線殺菌装置で殺菌された前処理水を被処理水として前記タンクに供給する被処理水供給ラインと、を備える、
    請求項4〜8のいずれか一項に記載の紫外線殺菌システム。
  10. 前記紫外線ランプ保護管の内部に空気又は酸素を供給するガス供給手段と、
    前記紫外線ランプからの紫外線を前記紫外線ランプ保護管内の空気又は酸素に照射することにより得られたオゾンガスを前記処理水返送ラインが分岐する前の前記処理水ラインに送出するオゾンガス送出ラインと、
    前記処理水ラインの下流側に設けられ、当該処理水ラインに導入されたオゾンを含む処理水に紫外線を照射して、オゾンを含まない処理水として排出する流水式紫外線殺菌装置と、
    を備える、
    請求項5に記載の紫外線殺菌システム。
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