JP2014195238A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によるアンテナ装置は、相互に対向するように配置された送信アンテナと受信アンテナとを備えた近距離伝送無線通信システム用のアンテナ装置であり、前記送信アンテナ及び受信アンテナが、それぞれ、相互に直交性を有する指向性パターンであって相互に異なる指向性パターンを有する複数の単位アンテナを備える。
【選択図】図1
Description
また、非特許文献2には、送信機および受信機の双方でチャネル情報に基づく瞬時重み付け処理を行うことにより高速なデータ伝送を可能とする技術が開示されている。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、例えば、前記アンテナ装置の構成において、前記複数の単位アンテナをX個(Xは任意の自然数)の単位アンテナとすれば、前記X個の単位アンテナは、アレー面に列状に配列され、前記X個の単位アンテナのうち、第x番目(xは、1以上X以下の自然数)の単位アンテナの指向性パターンは、前記X個の単位アンテナの配列方向を基準としてy×{π/(x+1)}(yは1以上x以下の自然数)または{y×π/x}―π/(2x)によって規定される方向に形成されるx個のビームを有する、アンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、例えば、前記アンテナ装置の構成において、前記送信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第q番目の送信アンテナの指向性パターンをgtqとし、前記受信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第p番目の単位アンテナの指向性パターンをgtpとし、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンとの間の相関係数を|ρpq|とすれば、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと、前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンと、前記相関係数は、
本発明の一態様によるアンテナ装置は、例えば、前記アンテナ装置の構成において、前記送信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第q番目の送信アンテナの指向性パターンをgtqとし、前記受信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第p番目の単位アンテナの指向性パターンをgtpとし、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンとの間の相関係数を|ρpq|とすれば、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと、前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンと、前記相関係数は、
本発明の一態様によるアンテナ装置は、例えば、前記アンテナ装置の構成において、前記複数の単位アンテナは、相互に異なるTEモードまたはTMモードを有し、一次元状または二次元状に配列され、または放射面を重ねるようにして配列された、アンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、例えば、前記アンテナ装置の構成において、ストリームの容量が所定の閾値以上となるモードを用いて、前記送信アンテナと前記受信アンテナとの間でデータ伝送を実施し、前記ストリームの容量が前記閾値を下回る場合、他のモードに切り替えて前記送信アンテナと前記受信アンテナとの間でデータ伝送を実施する、アンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、例えば、前記アンテナ装置の構成において、前記送信アンテナは、前記複数の単位アンテナを1ユニットとして、複数ユニットの単位アンテナを備え、前記複数ユニットが分散配置された、アンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、前記第2の単位アンテナは2つのアンテナ素子からなり、前記2つのアンテナ素子が前記第1の単位アンテナを挟むように、前記第2の単位アンテナが配置されたことを特徴とする。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、前記第1の単位アンテナおよび前記第2の単位アンテナは2次元状に配置されたことを特徴とする。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、前記第1の単位アンテナが一方の対角線方向に2つ並べられ、前記第2の単位アンテナが、互いに90度方向が異なる向きに、他方の対角線方向に2つ並べられ、前記対角線方向に並べられた2つの第1の単位アンテナと、前記他方の対角線方向に並べられた2つの第2の単位アンテナとを最小単位として、前記第1の単位アンテナと前記第2の単位アンテナとが2次元状に配置されたことを特徴とする。
即ち、本発明の一態様によるアンテナ装置は、送信アンテナ及び受信アンテナが対向して配置された無線通信システムであり、前記送信アンテナ及び受信アンテナが単素子もしくは2素子以上のアレーアンテナ構成からなる単位アンテナを少なくとも2個以上具備するアンテナ装置において、前記単位アンテナとして、主ビームがほぼ垂直上に形成されることを特徴とする第1の単位アンテナと、左右に少なくとも2つの主ビームに指向性に分かれ、かつそれぞれの主ビームの位相特性がほぼ反転していることを特徴とする第2の単位アンテナを有し、前記、第1の単位アンテナと第2の単位アンテナを交互、かつ対向して配置することを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、前記第1の単位アンテナは、主ビームが垂直方向からビーム幅の20%以内の方向に形成されること、さらには主ビームが垂直方向からビーム幅の10%以内の方向に形成され、前記第2の単位アンテナは、左右それぞれの主ビームの位相特性の差は180度から±120度以内とし、さらには左右それぞれの主ビームの位相特性の差は180度から±75度以内とすることを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、第2の単位アンテナの主ビームの電力半値角をβとするとき、第2の単位アンテナの2つの主ビームの指向方向を垂直方向から±βの方向を中心に22度以内とする、もしくは垂直方向から±βの方向を中心に12度以内とすることを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、第1の単位アンテナの主ビームの電力半値角αおよび第2の単位アンテナの主ビームの電力半値角βが共に角度γ以下であるとき、ビーム幅γが4度以上180度以下であること、さらにはビーム幅γが5度以上100度以下であることを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、上記第1の単位アンテナおよび第2の単位アンテナを水平および垂直方向に交互に配置することを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、送信アンテナ及び受信アンテナが対向して配置された無線通信システムのアンテナ装置であり、前記送信アンテナ及び受信アンテナが単素子もしくは2素子以上のアレーアンテナ構成からなる単位アンテナを少なくとも2個以上具備するアンテナ装置において、前記単位アンテナとして、主ビームがほぼ垂直上に形成されることを特徴とする第1の単位アンテナと、第1の単位アンテナの左右に1つずつ配置したアンテナ素子を用いてほぼ第1の単位アンテナ方向に主ビームが形成され、かつそれぞれの主ビームの位相特性がほぼ反転していることを特徴とする第2の単位アンテナを有し、前記、第1の単位アンテナと第2の単位アンテナを対向して配置することを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、前記第1の単位アンテナは、主ビームが垂直方向からビーム幅の20%以内の方向に形成されること、さらには主ビームが垂直方向からビーム幅の13%以内の方向に形成され、前記第2の単位アンテナは、前記第1の単位アンテナの方向からビーム幅の56%以内の方向に主ビームが形成されること、さらには前記第1の単位アンテナの方向からビーム幅の43%以内の方向に主ビームが形成されることを特徴とし、それぞれの主ビームの位相特性の差は180度から±30度以内とし、さらにはそれぞれの主ビームの位相特性の差は180度から±15度以内とすることを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、前記アンテナ装置の構成において、第1の単位アンテナの主ビームの電力半値角αおよび第2の単位アンテナの主ビームの電力半値角βが共に角度γ以下であるとき、ビーム幅γが28度以上180度以下であること、さらにはビーム幅γが45度以180度以下であることを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
本発明の一態様によるアンテナ装置は、上記アンテナ装置の構成において、上記第1の単位アンテナおよび第2の単位アンテナを水平および垂直方向に並べて配置することを特徴とするアンテナ装置の構成を有する。
概略的には、本発明の実施形態によるアンテナ装置は、相互に対向するように配置された送信アンテナと受信アンテナとを備えた近距離伝送無線通信システム用のアンテナ装置であり、上記送信アンテナ及び受信アンテナは、それぞれ、相互に直交性を有する指向性パターンであって相互に異なる指向性パターンを有する複数の単位アンテナを備える。このような構成により、通信容量を改善する。
図1に示すアンテナ装置は、近距離伝送無線通信システム用のアンテナ装置であり、送信アレーアンテナ1、受信アレーアンテナ2、送信側無線信号処理部4、受信側無線信号処理部5を備える。本実施形態では、送信側無線信号処理部4および受信側無線信号処理部5が実施する信号処理の概念には、アナログ信号処理のほか、デジタル信号処理も含まれる。従って、送信側無線信号処理部4および受信側無線信号処理部5は、その信号処理の形態に応じて、アナログ信号処理部と表現することもできるし、デジタル信号処理部と表現することもできる。送信アレーアンテナ1は、第1の単位アンテナ11−1,11−2,…と、第2の単位アンテナ12−1,12−2,…とを備える。受信アレーアンテナ2は、第1の単位アンテナ21−1,21−2,…と、第2の単位アンテナ22−1,22−2,…とを備える。
図2(A)に示すように、第1の単位アンテナ11及び21としては、主ビームB1がアレー面に対して垂直方向となるような指向特性のものが用いられる。即ち、本実施形態では、第1の単位アンテナ11および21は、それぞれ、アレー面に対してほぼ垂直方向に形成される1つの主ビームを有している。このような第1の単位アンテナ11及び21は、平面アンテナ又はホーンアンテナにより実現できる。なお、αは第1の単位アンテナ11及び21のビーム幅(半値角)を示している。
図3は、本発明に係るアンテナ装置における第1の単位アンテナに対する第2の単位アンテナによる干渉波の除去の説明図であり、図4は、本発明に係るアンテナ装置における第2の単位アンテナに対する第1の単位アンテナによる干渉波の除去の説明図である。
次に、本発明の第1の実施例を説明する。
第1の実施例は、本発明を2×2MIMO伝送用のアンテナ装置に適用したものである。
図6は、本発明の第1の実施例に係るアンテナ装置を示す図である。図6(A)において、送信アレーアンテナ101には、第1の単位アンテナ111と第2の単位アンテナ112とが交互に配置される。また、受信アレーアンテナ102には、第1の単位アンテナ121と第2の単位アンテナ122とが交互に配置される。ここで、第1の単位アンテナ111および第2の単位アンテナ112は、図1の例えば第1の単位アンテナ11−1および第2の単位アンテナ12−1に対応し、第1の単位アンテナ121および第2の単位アンテナ122は、図1の例えば第1の単位アンテナ21−1および第2の単位アンテナ22−1に対応している。
図7は、第2の単位アンテナ112、122のビーム幅βに対する伝送路容量を示す特性図である。図7において、伝送距離Dは(D=4λ)とし、アンテナ素子間隔Lは0.5λとしている。ただし、λは自由空間における波長を表す。この例では、第1の単位アンテナのビーム幅αを(α=180度)とし、指向性による空間分割伝送を用いた場合(本実施形態による伝送)の伝送路容量(符号A11で示す)と、通常のアンテナを2つ用いた場合(信号処理・空間分割なし)の伝送路容量(符号A12で示す)と、固有モード伝送の場合の伝送路容量(符号A13で示す)と、i.i.d.(無相関散乱環境)の場合の伝送路容量(符号A14で示す)と、SISOの場合の伝送路容量(符号A15で示す)とを示している。図7より、第2の単位アンテナ112及び122のビーム幅βの範囲は、i.i.d環境の伝送路容量からの劣化の許容範囲が5%以内(符号A16で示す)を満足するようにした場合、符号A11の特性から、5度以上100度以下となる。また、第2の単位アンテナ112、122のビーム幅βの範囲は、i.i.d環境の伝送路容量からの劣化の許容範囲を25%以内(符号A17で示す)とした場合には、符号A11の特性から、4度以上180度以下となる。
図8は、第1の単位アンテナ111及び121のビーム幅αと垂直方向からの誤差を示す特性図である。図8から、第1の単位アンテナ111及び121の指向方向の許容誤差は、固有モード伝送の伝送路容量(符号A21で示す)の基準を満足するようにすると、符号A23で示すように、ビーム幅αの10%以内となり、この範囲において固有モード伝送よりも高い伝送路容量が得られる。また、第1の単位アンテナ111及び121の指向方向の許容誤差は、SISOの伝送路容量(符号A22で示す)の基準を満足するようにすると、符号A24で示すように、ビーム幅αの20%以内となり、この範囲においてSISOの伝送路容量よりも高い伝送路容量が得られる。
図9は、第2の単位アンテナ112及び122のビーム幅βと指向方向からの誤差を示したものである。図9から、第2の単位アンテナ112及び122の指向方向の許容誤差は、固有モード伝送の伝送路容量(符号A31で示す)の基準を満足するようにすると、符号A33で示すように、12度以内となる。また、第2の単位アンテナ112及び122の指向方向の許容誤差は、SISOの伝送路容量(符号A32で示す)の基準を満足するようにすると、符号A34で示すように、22度以内となる。
次に、本発明の第2の実施例を説明する。
第2の実施例は、本発明を4×4MIMO伝送用のアンテナ装置に適用したものである。
図11は、本発明の第2の実施例に係るアンテナ装置の特徴部を示す図である。図11に示すように、本発明の第2の実施例では、第1の単位アンテナおよび第2の単位アンテナは水平及び垂直方向に2次元状に配置されている。本実施形態では、第1の単位アンテナ211−1,211−2および第2の単位アンテナ212−1,212−2は行列状に配列されている。ここで、第1の単位アンテナ211−1,211−2は、行列の一方の対角線方向に配置され、第2の単位アンテナ212−1,212−2は、他方の対角線方向に配置されている。また、第2の単位アンテナ212−1,212−2は、互いに90度だけ方向が異なる向きに回転された状態で配置されている。具体的には、第2の単位アンテナ212−1を構成する2つの平面アンテナ素子の配列方向と第2の単位アンテナ212−2を構成する2つの平面アンテナ素子の配列方向との間の角度が略90度となるように、第2の単位アンテナ212−1,212−2が行列の対角線方向に配置されている。
図12に示すように、送信アレーアンテナ201上では、上述のように対角線上に並ぶ第1の単位アンテナ211−1,211−2と、対角線上に並ぶ第2の単位アンテナ212−1,212−2からなる4つのアンテナを最小単位として、複数の第1の単位アンテナと複数の第2の単位アンテナとが4×4の行列状に配置されている。受信アレーアンテナ202上にも同様に、送信アレーアンテナ201に対応した複数の第1の単位アンテナと第2の単位アンテナとが行列状に配置される。なお、第1の単位アンテナ211−1,211−2等及び第2の単位アンテナ212−1,212−2等を構成するアンテナとしては、平面アンテナ又はホーンアンテナが用いられる。
図13において、伝送距離Dは(D=4λ)とし、アンテナ素子間隔Lは(L=0.5λ)としている。図13において符号A51で示されるように、第1の単位アンテナ211−1,211−2のビーム幅α及び第2の単位アンテナ212−1,212−2のビーム幅βを75度(α=β=75度)としたときに、伝送路容量が最大となっている。
図14は、第1の単位アンテナ211−1,211−2のビーム幅αを75度としたときの第2の単位アンテナ212−1、212−2のビーム幅βに対する伝送路容量(符号A61で示す)を、通常のアンテナを2つ用いた場合(信号処理・空間分割なし)(符号A62で示す特性)と、固有モード伝送の場合(符号A63で示す特性)と、SISOの場合(符号A65で示す特性)について示している。図14から、ビーム幅αを75度とし、本実施形態による指向性による空間分割伝送を用いた場合(符号A61で示す)、固有モード伝送の容量(符号A63で示す)からの劣化の許容範囲の5%以内を満足するようにすると、ビーム幅βは5度以上100度以下となる。また、固有モード伝送の容量(符号A63で示す)からの劣化の許容範囲の25%以内を満足するようにすると、ビーム幅βは4度以上180度以下となる。
次に、本発明の第3の実施例を説明する。
第3の実施例は、本発明を2×2MIMO伝送用のアンテナ装置に適用したものである。
図16は、本発明の第3の実施例に係るアンテナ装置の説明図である。図16において、送信アレーアンテナ301には、第2の単位アンテナ312の2つのアンテナ素子361,362が第1の単位アンテナ311を挟むように配置される。また、受信アレーアンテナ302には、第2の単位アンテナ322の2つのアンテナ素子361,362が第1の単位アンテナ321を挟むように配置される。ここで、第1の単位アンテナ311および第2の単位アンテナ312は、図1の例えば第1の単位アンテナ11−1および第2の単位アンテナ12−1に対応し、第1の単位アンテナ321および第2の単位アンテナ322は、図1の例えば第1の単位アンテナ21−1および第2の単位アンテナ22−1に対応している。
図19は、第1の単位アンテナのビーム幅αとアレー面に対する垂直方向からの誤差との関係を示している。図19から、第1の単位アンテナ311及び321の指向性誤差は、アンテナの大きさを2λとし、ビーム幅βを180度とし、i.i.d.環境での伝送路容量(符号A91で示す)の基準を満足するようにした場合、符号A93で示すように、ビーム幅αの13%以内となり、この範囲においてi.i.d.環境の場合よりも高い伝送路容量を得る。また、第1の単位アンテナ311及び321の指向性誤差は、固有モード伝送の容量(符号A92で示す)の基準を満足するようにした場合、符号A94で示すように、ビーム幅αの20%以内となり、この範囲において固有モード伝送の場合よりも高い伝送路容量を得る。
図20は、第2の単位アンテナのビーム幅βと垂直方向からの誤差との関係を示している。図20から、第2の単位アンテナの指向方向の許容誤差は、アンテナの大きさを2λとし、ビーム幅αを180度とし、i.i.d.環境での伝送路容量(符号A101で示す)の基準を満足するようにした場合、符号A103で示すように、ビーム幅βの43%以内となる。また、第2の単位アンテナの指向方向の許容誤差は、固有モード伝送の容量(符号A102で示す)の基準を満足するようにした場合、符号A104で示すように、ビーム幅βの56%以内となる。
図21は、第2の単位アンテナ312及び322のビーム幅βと位相反転特性の誤差との関係を示している。図21から、第2の単位アンテナ312及び322の位相反転特性の許容誤差は、i.i.d.環境での伝送路容量(符号A111で示す)の基準を満足するようにした場合、符号A113で示すように、ビーム幅βが28度以上180度以内のときに、位相誤差が15度以内となる。また、第2の単位アンテナ312,322の位相反転特性の許容誤差は、固有モード伝送の容量(符号A112で示す)の基準を満足するようにした場合、符号A114で示すように、ビーム幅βが45度以上180度以内のときに、位相誤差が30度以内となる。
図22は、第3の実施例に係るアンテナ装置のアンテナ配置の拡張例を示す図である。図22に示すように、送信アレーアンテナ301には、水平又は垂直方向に、第1の単位アンテナ311−1,311−2,…及び第2の単位アンテナ312−1,312−2,…を並べて配置し、受信アレーアンテナ302には、水平又は垂直方向に、第1の単位アンテナ321−1,321−2,…及び第2の単位アンテナ322−1,322−2,…を並べて配置する。ここで、第1の単位アンテナ311−1,311−2,…及び第2の単位アンテナ312−1,312−2,…は、図18の第1の単位アンテナ311および第2の単位アンテナ312に対応する要素であり、第1の単位アンテナ321−1,321−2,…及び第2の単位アンテナ322−1,322−2,…は、図18の第1の単位アンテナ321および第2の単位アンテナ322に対応する要素である。このように拡張することにより、さらなる大容量化及び高速化が可能となる。
次に、本発明の第4の実施例を説明する。
図23は、本発明の第4の実施例に係るアンテナ装置の説明図である。
概略的には、第4の実施例に係るアンテナ装置は送信アンテナ401と受信アンテナ402を備える。送信アンテナ401と送信側無線信号処理部4は送信機を構成し、受信アンテナ402と受信側無線信号処理部5は受信機を構成する。送信アンテナ401は、複数の単位アンテナT1,T2,T3,…,TXを備え、受信アンテナ402は、複数の単位アンテナR1,R2,R3,…,RXを備える。複数の単位アンテナT1,T2,T3,…,TXは、相互に直交性を有する指向性パターンであって相互に異なる指向性パターンを有する。同様に、複数の単位アンテナR1,R2,R3,…,RXも、相互に直交性を有する指向性パターンであって相互に異なる指向性パターンを有する。
図23において、送信側無線信号処理部4は、X個の単位アンテナT1,T2,T3,…,TXの各単位アンテナを構成するサブアレーアンテナの各素子を等振幅かつ共相で励振する。これにより、送信アンテナ401から電波が放射される。このとき、X個の単位アンテナT1,T2,T3,…,TXのうち、第q番目(qは、1からXのうちの任意の自然数)の単位アンテナTqは、指向性パターンgtq(=sin(qφ))を形成する。送信アンテナ401から放射された電波を受信する受信アンテナ402では、X個の単位アンテナR1,R2,R3,…,RXの各単位アンテナを構成するサブアレーアンテナの各素子を等振幅かつ共相で励振する。このとき、X個の単位アンテナR1,R2,R3,…,RXのうち、第p番目(pは、1からXのうちの任意の自然数)の単位アンテナTpは、指向性パターンgtp(=sin(pφ))を形成する。
図24は、本発明の第4の実施例に係るアンテナ装置の動作原理を説明するための説明図であり、指向性パターンの一例を示す図である。また、図25は、本発明の第4の実施例に係るアンテナ装置の動作原理を説明するための説明図であり、放射角φと指向性パターンのビームの利得を示す振幅との関係の一例を示す図である。
このように指向性パターンの積を放射角φの全範囲にわたって積分すると、各領域の積分値が相殺し合うため、干渉波が抑圧される。送信アンテナ401及び受信アンテナ402の全ての単位アンテナの指向性パターンについて同様に説明することができる。
送信アンテナ401に備えられた複数の単位アンテナT1,T2,T3,…,TXのうちの第q番目の送信アンテナの指向性パターンをgtqとし、受信アンテナ402に備えられた複数の単位アンテナR1,R2,R3,…,RXのうちの第p番目の単位アンテナの指向性パターンをgtpとし、第q番目の単位アンテナの指向性パターンgtqと第p番目の単位アンテナの指向性パターンgtpとの間の相関係数を|ρpq|とすると、相関係数|ρpq|は次式(1)によって表される。なお、式(1)において、「*」は共役複素数を表す。他の数式においても同様である。
図27から理解されるように、指向方向誤差に対する指向性相関係数が0.3以下となるのは、指向方向の誤差がπ/(q+1)またはπ/qの±15%以内の場合である。即ち、図27の例によれば、指向性相関係数を0.3以下とするためには、第q番目の送信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差はπ/(q+1)またはπ/qの±15%以内であることが望ましく、第p番目の受信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差はπ/(p+1)またはπ/qの±15%以内であることが望ましい。また、図27から理解されるように、指向方向誤差に対する指向性相関係数が0.69以下となるのは、指向方向誤差が±π/(q+1)または±π/q以内の場合である。即ち、図27の例によれば、指向性相関係数を0.69以下とするためには、第q番目の送信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差は±π/(q+1)または±π/q以内であることが望ましく、第p番目の受信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差は±π/(p+1)または±π/q以内であることが望ましい。
次に、本発明の第5の実施例を説明する。
上述の第4の実施例では、送信アンテナ401および受信アンテナ402の各単位アンテナはアレー面に沿って列状に配列されるものとしたが、第5の実施例では、各単位アンテナの放射面をアレー面の垂直軸方向に重ねるようにして配列する。その他の構成は、第4の実施例と同様である。なお、第5の実施例では、複数の単位アンテナの放射面をアレー面の垂直軸方向に重ねるように配列するが、複数の単位アンテナを第4の実施例の如く一次元状に配列してもよく、後述の第7の実施例の如く二次元状に配列してもよい。
なお、図29の例では、3個のサブアレーアンテナ素子を備える場合を示し、単位アンテナの個数Xが3である場合を示しているが、この例に限定されず、サブアレーアンテナ素子およびグランド板の個数は単位アンテナの数に応じて任意である。
図30は、本発明の第5の実施例に係るアンテナ装置の説明図であり、放射モードとモードの次数nの一例を示す図である。ここで、図30(A)は、次数nが1のモードでの放射パターンの電界分布を示し、図30(B)は次数nが2のモードでの放射パターンの電界分布を示し、図30(C)は次数nが3のモードでの放射パターンの電界分布を示す。図30(A),(B),(C)に示すように、次数nに応じて実効波長λgの半波長ごとに電流分布が生じ、電流分布の山の数に応じたビームが放射される。例えば、図30(A)の電流分布は、上述の図29に示すサブアレーアンテナ素子1007の指向性パターンを放射する電流分布に相当し、図30(B)の電流分布は、サブアレーアンテナ素子1005の指向性パターンを放射する電流分布に相当し、図30(C)の電流分布は、サブアレーアンテナ素子1003の指向性パターンを放射する電流分布に相当する。
図31は、本発明の第5の実施例に係るアンテナ装置の説明図であり、モードの次数と指向性相関係数との間の関係の一例を示す図である。図31において、特性線L301は、次数n1が1(奇数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示し、特性線L302は、次数n2が2(偶数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示し、特性線L303は、次数n1が3(奇数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示し、特性線L304は、次数n1が4(偶数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示し、特性線L305は、次数n1が5(奇数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示し、特性線L306は、次数n1が6(偶数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示し、特性線L307は、次数n1が7(奇数)の場合の次数n2と指向性相関係数との関係の一例を示している。図31に示す例から、例えば、次数n1が1の場合、次数n2として偶数の次数を用いることにより、または5や7のような高次の次数を用いることにより、指向性相関係数を有効に低減させ、通信路容量を改善できることが理解される。
なお、第5の実施例では、TMモードで単位アンテナを励振する場合を例として説明したが、TEモードを用いてもよく、また、TMモードとTEモードとを組み合わせて各単位アンテナを励振してもよい。
次に、本発明の第6の実施例を説明する。
図32は、本発明の第6の実施例に係るアンテナ装置の説明図である。
第6の実施例に係るアンテナ装置は、前述の図23に示す第4の実施例に係るアンテナ装置の構成において、更に、各単位アンテナの通信路容量C1,C2,C3,…,CXを計測し、通信路容量に応じて送受信に用いる単位アンテナのモードを選択する機能を備えている。即ち、第6の実施例では、各送受信アンテナ間のストリームの容量が所定の閾値CTH以上となるモードを用いて、送信アンテナ401と受信アンテナ402との間でデータ伝送を実施し、ストリームの容量が上記閾値CTHを下回る場合、ストリームの容量が上記閾値CTH以上となる他のモードに切り替えて送信アンテナ401と受信アンテナ402との間でデータ伝送を実施する。本実施例では、モードの切り替えは、例えば単位アンテナを切り替えることにより実施される。その他の構成は、第4の実施例または第5の実施例と同様である。なお、第6の実施例は、第4の実施例または第5の実施例と組み合わせることが可能である。
第6の実施例に係るアンテナ装置によれば、送受信機の位置の変動に対応することができ、送受信機の位置関係に応じて伝送路を安定化させ、広範囲への伝送が可能となる。
なお、上述の例に限定されず、必要とする通信路容量が得られることを限度として、モード(単位アンテナ)の選択の仕方は任意に定めることができる。
次に、本発明の第7の実施例を説明する。
図33は、本発明の第7の実施例に係るアンテナ装置の説明図である。
上述した第4から第6の実施例では、送信アンテナ401および受信アンテナ402は、それぞれ、アレー面上に列状に配列された複数の単位アンテナを備えるものとしたが、第7の実施例に係るアンテナ装置は、第4の実施例の送信アンテナ401を複数個備えた送信アンテナATXを備え、送信アンテナATXは、複数の単位アンテナT1,T2,T3,…,TXを1つの単位構成(ユニット)として、複数個の単位構成を備えている。
次に、本発明の第8の実施例を説明する。
上述した第4から第7の実施例では、送信信号および受信信号に対する重み付けについては特に限定していないが、第8の実施例では、送信側無線信号処理部4および受信側無線信号処理部5において、MIMO装置などで用いられる高速演算処理装置に加えて、固定重み付け処理により送信信号および受信信号に対する重み付けを実施することにより、更なる通信路容量の改善を行う。その他については、上述の第4から第7の実施形態と同様である。
次に、本発明の第9の実施例を説明する。
第9の実施例では、送信側無線信号処理部4および受信側無線信号処理部5において、MIMO装置などで用いられる高速演算処理装置に加えて、瞬時重み付け処理により送信信号および受信信号に対する重み付けを実施することにより、更なる通信路容量の改善を行う。その他については、上述の第4から第7の実施例と同様である。
次に、本発明の第10の実施例を説明する。
第10の実施例では、上述の第4から第9の各実施例の構成において、送信機と受信機の位置を検出するための検出部(図示なし)と、送信アンテナ401および受信アンテナ402の傾き(指向方向)を制御するための制御部(図示なし)を更に備える。検出部により検出された送信機と受信機の各位置に応じて、制御部は、送信アンテナ401および受信アンテナ402の各ビームの指向方向(放射角)を変え、等価的に送信アンテナ401と受信アンテナ402とを対向させる。このような制御部を実現する手法として、例えば、機械的にアンテナの指向方向を制御する手法や、アレーファクタ等を調整することにより電子的にアンテナの指向方向を制御する手法を用いることができる。その他については、上述の第4から第9の実施例と同様である。
第10の実施例によれば、上述した第4から第9の実施例による効果に加えて、更に伝送路を安定化させ、通信路容量を改善することができる。
次に、本発明の第11の実施例を説明する。
図36は、本発明の第11の実施例に係るアンテナ装置の説明図である。
第11の実施例では、前述した図23に示す第4の実施例の構成において、図36に示すように、送信アンテナ401と受信アンテナ402との間の伝送路を横切る方向(例えば、送信アンテナ401から受信アンテナ402に向かう方向と概ね直交する方向)に、伝送路を挟んで対向するように反射板701と反射板702とを配置する。例えば、反射板701,702は、送信アンテナ401から受信アンテナ402を見たときに、伝送路を基準として左右方向または上下方向に配置される。ただし、この例に限定されず、反射板701,702は上下方向と左右方向の両方に配置してもよく、送信アンテナ401から放射された電波の反射波が受信アンテナ402に受信されることを限度として、反射板701,702の配置形態は任意である。
図38(A)において、電力P(φ)の分布は、次式(6)により表されるラプラス分布を示す。
P(φ)={1/(21/2σ)}×exp(−21/2×|φ―φ0|/σ) ・・・(6)
また、図38(B)において、特性線L37B1は、第11の実施例に係るアンテナ装置の特性を示し、特性線L37B2は、従来の固有モード伝送の特性を示し、特性線L37B3は、狭指向性を用いた並列伝送の特性を示している。
2,102,202,302…受信アレーアンテナ、
11,11−1,11−2,11−3,21,21−1,21−2,21−3,111,121,211−1,211−2,311,311−1,311−2,311−3,321,321−1,321−2,321−3…第1の単位アンテナ、
12,12−1,12−2,22,22−1,22−2,112,122,212−1,212−2,312,312−1,312−2,312−3,322,322−1,322−2,322−3…第2の単位アンテナ、
161,162,361,362…平面アンテナ素子、
163,363…位相反転器、
401,ATX…送信アンテナ、
402…受信アンテナ、
701,702…反射板
R1,R2,R3,R4,…,RX,T1,T2,T3,T4,…,TX…単位アンテナ。
Claims (13)
- 相互に対向するように配置された送信アンテナと受信アンテナとを備えた近距離伝送無線通信システム用のアンテナ装置において、
前記送信アンテナ及び受信アンテナは、それぞれ、
相互に直交性を有する指向性パターンであって相互に異なる指向性パターンを有する複数の単位アンテナを備えたアンテナ装置。 - 前記複数の単位アンテナは、それぞれ、異なる個数のビームを有する指向性パターンを有し、
前記送信アンテナに備えられた複数の単位アンテナの指向性パターンと前記受信アンテナに備えられた複数の単位アンテナの指向性パターンは相互に対応している、請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記複数の単位アンテナをX個(Xは任意の自然数)の単位アンテナとすれば、
前記X個の単位アンテナは、アレー面に列状に配列され、
前記X個の単位アンテナのうち、第x番目(xは、1以上X以下の自然数)の単位アンテナの指向性パターンは、
前記X個の単位アンテナの配列方向を基準としてy×{π/(x+1)}(yは1以上x以下の自然数)または{y×π/x}―π/(2x)によって規定される方向に形成されるx個のビームを有する、請求項1または2に記載のアンテナ装置。 - 前記送信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第q番目の送信アンテナの指向性パターンをgtqとし、前記受信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第p番目の単位アンテナの指向性パターンをgtpとし、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンとの間の相関係数を|ρpq|とすれば、
前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと、前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンと、前記相関係数は、
前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差は±π/(q+1)以内であり、前記第p番目の受信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差は±π/(p+1)以内であり、
または、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差は±π/q以内であり、前記第p番目の受信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差は±π/p以内である、請求項1から3の何れか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記送信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第q番目の送信アンテナの指向性パターンをgtqとし、前記受信アンテナに備えられた前記複数の単位アンテナのうちの第p番目の単位アンテナの指向性パターンをgtpとし、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンとの間の相関係数を|ρpq|とすれば、
前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンと、前記第p番目の単位アンテナの指向性パターンと、前記相関係数は、
前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差はπ/(q+1)の±15%以内であり、前記第p番目の受信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差はπ/(p+1)の±15%以内であり、
または、前記第q番目の送信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差はπ/qの±15%以内であり、前記第p番目の受信アンテナの指向性パターンが有するビームの指向方向の誤差はπ/pの±15%以内である、請求項1から3の何れか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記複数の単位アンテナは、相互に異なるTEモードまたはTMモードを有し、一次元状または二次元状に配列され、または放射面を重ねるようにして配列された、請求項4または5に記載のアンテナ装置。
- ストリームの容量が所定の閾値以上となるモードを用いて、前記送信アンテナと前記受信アンテナとの間でデータ伝送を実施し、前記ストリームの容量が前記閾値を下回る場合、他のモードに切り替えて前記送信アンテナと前記受信アンテナとの間でデータ伝送を実施する、請求項4から6の何れか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記送信アンテナは、
前記複数の単位アンテナを1ユニットとして、複数ユニットの単位アンテナを備え、前記複数ユニットが分散配置された、請求項4から7の何れか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記送信アレーアンテナ及び受信アレーアンテナは、それぞれ、
前記複数の単位アンテナとして、
アレー面に対してほぼ垂直方向に形成される1つの主ビームを有する第1の単位アンテナと、
前記アレー面に対する垂直方向から相対する方向に所定の角度を有する2つの主ビームを有し、前記2つの主ビームの位相特性が相互に反転された関係を有する第2の単位アンテナと、
を備えた、請求項1または2に記載のアンテナ装置。 - 前記第1の単位アンテナと前記第2の単位アンテナとが交互に配置された、請求項9に記載のアンテナ装置。
- 前記第2の単位アンテナは2つのアンテナ素子からなり、前記2つのアンテナ素子が前記第1の単位アンテナを挟むように、前記第2の単位アンテナが配置された、請求項9または10に記載のアンテナ装置。
- 前記第1の単位アンテナおよび前記第2の単位アンテナは2次元状に配置された、請求項9から11の何れか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記第1の単位アンテナが一方の対角線方向に2つ並べられ、
前記第2の単位アンテナが、互いに90度方向が異なる向きに、他方の対角線方向に2つ並べられ、
前記対角線方向に並べられた2つの第1の単位アンテナと、前記他方の対角線方向に並べられた2つの第2の単位アンテナとを最小単位として、前記第1の単位アンテナと前記第2の単位アンテナとが2次元状に配置された、請求項12に記載のアンテナ装置。
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