JP2014194880A - 導光板、照明装置、表示装置及び導光板製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造が容易で、しかも、高いコントラスト、かつ高い視認性をもって、被表示体を視認することを可能にする。
【解決手段】 フロントライトユニット31は、写真等の被表示体32を、前方から照射する照明装置33と、照明装置33の表面を保護する保護シート34とを有する。照明装置33は、導光板35と、LED光源36とを有している。LED光源36の光が、導光板35の端面部37より導光板35内部に照射される。導光板35は、透明アクリル板からなる印刷基材39を有する。印刷基材39の被表示体32とは反対側の主面には、酸化ケイ素等の光散乱剤を含むインキを用いた印刷により微細なドットパターン38bが形成され、被表示体32側の主面には、機械加工又は透明インキ印刷により微細なドットパターン64aが形成されている。ドットパターン38bは、凸版材を用いて印刷されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 フロントライトユニット31は、写真等の被表示体32を、前方から照射する照明装置33と、照明装置33の表面を保護する保護シート34とを有する。照明装置33は、導光板35と、LED光源36とを有している。LED光源36の光が、導光板35の端面部37より導光板35内部に照射される。導光板35は、透明アクリル板からなる印刷基材39を有する。印刷基材39の被表示体32とは反対側の主面には、酸化ケイ素等の光散乱剤を含むインキを用いた印刷により微細なドットパターン38bが形成され、被表示体32側の主面には、機械加工又は透明インキ印刷により微細なドットパターン64aが形成されている。ドットパターン38bは、凸版材を用いて印刷されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、導光板、それを用いた照明装置、当該照明装置を用いた表示装置、及び導光板製造方法に関する。
従来、液晶表示装置などの面状の照明を必要とする表示機器に対して、種々の面照明機能を発揮する照明装置が使用されている。特に、携帯電話やノートパソコンやTVの液晶表示パネルなどの被表示体の背面に配置する照明装置が、バックライトユニットとしてよく知られている。
図12は、従来技術による代表的なバックライトユニットの構成を示す概略図である。このバックライトユニット1は、透明の被表示体を有している。この被表示体2の背面には、第一拡散シート3と、プリズムシート4と、第二拡散シート5とを介して、照明装置6が設置されている。また、照明装置6のさらに背面には、反射シート7が配されている。照明装置6は、導光板8とLED光源9とを有しており、LED光源9の光は、導光板8の端面部10より導光板8内部に照射される構造となっている。また、導光板8の反射シート7側片面には、ドットパターン11がスクリーン印刷により形成されている。
次に、このようなバックライトユニット1の構成における光の状態を説明する。導光板8の端面部10からのLED光源9の光は、入射光12としてアクリル樹脂からなる導光板8内に入ると、折れ線で示すように全反射して内部に閉じこもろうとする。
しかし、入射光12は、導光板8の片方主面に形成されたドットパターン11の複数のドットに当たると乱反射する。その結果、導光板8から出射光13が、振幅が大きく周期の長い光、すなわち光強度の均一性の観点における「粗い」光が飛び出すことになる。ここで、「振幅」という用語は、電磁波としての光の振幅を意味するのではなく、光の強度の空間的変動の幅、いわば強度のムラを意味するものとして用いている。また、「周期」という用語は、光の強度の空間的変動における空間的周期を意味するものとして用いている。「粗い」出射光13の強度の空間的変動の様子は、図12の符号13が付された周期的波形により、模式的に表現される。図12に示すように、出射光13の周期は、ドットパターン11の周期を反映した長いものとなり、振幅も視認し得る範囲の大きいものとなる。
下方に飛び出した出射光13は、反射シート7に当たり上方に反射する。上方に向かう反射光は、プリズムシート4や第一・第二拡散シート3,5を通過することにより、振幅の小さな平均化された品質の良い調和光14a、14bとなる。反射光はさらに、透明の被表示体2を通過することにより、被表示体2の画面15を明るく照らし出すことになる。
なお、このバックライトユニット1に使用されている導光板8は、特許文献1に記載されるように、ドットパターン11をスクリーン印刷により形成するものが主流となっていた。しかし、この様な、バックライトユニット1の照明装置6の場合、不透明なメディアに適用するには大きな問題があった。
図13は、従来の導光板8を用いた照明装置6を、そのまま、不透明なメディアからなる被表示体16の前方より照射するフロントライトユニット20として、仮に用いた場合の構成を示す概略図である。LED光源9からの入射光12は、導光板8の主面に形成されたドットパターン11に当たると乱反射する。その結果、前記と同様に、導光板8から出射光13が、振幅が大きく周期の長い「粗い」光として、上下に飛び出すことになる。
しかし、この構成では、直接上方に向かう光は、プリズムシートや拡散シートを通過することなく、直接可視光として目に入るため、強い逆光18となり、不透明の被表示体16を視認しづらくなる。下方に飛び出した光は、不透明の被表示体16に当たり、画面17を明るく照らし、上方に反射される。しかし、導光板8に印刷されたドットパターン11が影となり、不透明の被表示体16から照らしだされた画面17の光を邪魔するため、上方に反射された光は途切れ途切れの画像19となる。その結果、不透明の被表示体16の画面17を正しく認識することが困難となる。よって、不透明な被表示体16には、前方照射に適したユニット、すなわち、フロントライトユニット(前方照明装置)が必要となる。
このような状況の中で、近年、液晶表示装置などの表示機器の前面に配置する照明装置が、数多く提案されている。例えば、特許文献2に開示される前方照明装置では、導光体の前方主面の一部に拡散反射部を形成し、該拡散反射部の形状を、表示体を誤認しない大きさとし、また、拡散反射部の前面に不透明材料層を形成している。
確かに、導光板主面上の拡散反射部によって、ある程度均一な照度を被表示体に与えることができ、不透明材料層により、強い逆光を防止することができるならば、それ以前のものに比べ、見やすくなると推測される。
しかし、一般的なスクリーン印刷によるドットや格子状の拡散反射部材の形成方法では、小さな円形ドットを作る場合であっても、スクリーン版に使用されるメッシュの太さや出来上がりのスクリーン版の厚みに起因して、図14の断面図に示すように、導光板22上に印刷されたドット21の形状は、表面が滑らかで盛り上がりの大きい断面弧状となる。微細なドット21を形成しようとしても、直径が0.2mm、厚さは15μmが最小限界となる。よって、被表示体の画像は、厚みのあるドット21の影に遮られて見にくく、数ミリほどの小さな文字に対しては判別が困難となる。また、拡散反射部としてドットや格子状の一次元的な配列を用いた場合には、導光板22の光源の付近のみが明るくなり、中央部が暗くなるという問題点もあった。
また、特許文献3ではフロントライト装置として、導光板の一方の面に光量制御面を形成し、導光板のエッジ部に沿って冷陰極管を配置し、前記光量制御面は冷陰極管に近い位置は密になり、遠ざかるにつれて疎になるようにドット印刷したものや、ファインマットのようなものが提案されている。
確かに、ドット印刷を用いてドットの密度を変えることにより、導光板の照度を均一化することは可能である。しかし、フロントライトにおける、ドットの影や逆光による見にくさは解決されていない。
また、特許文献4においても、液晶表示パネルの上面に配置する照明装置が提案されている。この提案による照明装置は、薄型の液晶表示装置に組み込まれたもので、照明の点灯時および非点灯時共に、高いコントラストを確保することを目的としている。具体的には、薄型の照明装置を液晶表示体の上面(前面)に配置し、液晶表示体の背面には反射板を設置する。照明装置は、導光板と、この導光板の端面またはその近傍に配置された光源とを有する。導光板の出光側の主面には、この面に略平行な面と略垂直な面とからなる凹凸形状が形成されている。凹凸形状は、例えば、複数個のリブ、または、円柱状もしくは角柱状の突起により形成されている。
しかしながら、特許文献4の提案にかかる前面配置型の照明装置は、光源として棒状または線状の光源に適した構成になっている。このような光源としては、一般的には発光効率の高い蛍光管が使用されるが、蛍光管は一定以上の電力を必要とし、消費電力をそれ以下に下げられないという問題を有していた。また、LED、電球といった点光源を用いた場合、リブ状や角柱状の突起と出力光面とが形成する根元部の交線が直線であるため、規則的な反射に因る照明品質劣化が起こりやすいという問題があった。さらに点光源の場合、突起体のパターンの一次元的な分布を制御することによっては、輝度ムラを解消できないという問題を有していた。
また、写真や図画をそのままの状態で照射することにより表示する導光板を使った照明装置としては、特許文献5がある。この照明装置は、硬質のアクリルやポリカーボネート樹脂の表面に、軟質の塩化ビニルやシリコーン樹脂を一体的に形成した導光板を、フロントライトとして用いるものである。硬質の透明板と屈折率の異なる樹脂フィルムを全面に張ることで、面全体を照らすことは可能であり、この従来技術は、簡易的かつ安価な方法ではある。しかし、この従来技術では、光源の近傍で明るく、遠距離になると暗くなるという問題は、本来的に解決することができない。
さらに、特許文献1〜5に開示される技術が有する全ての問題点を考慮に入れ、被表示体の前面に配置する照明装置に改良が加えられたものとして、特許文献6に開示される液晶表示装置が存する。この従来技術は、点灯時、非点灯時のいずれにおいても視認性が高く、消費電力が低い前置式の面照明装置を提供するものである。この照明装置は、透明な平板状を成し、かつその表面にまたはその表面に対向する位置に微細な点状の光取り出し構造体を形成した導光板と、この導光板の端面に対向して配置した光源とを有している。その光源として、例えば点状のLED光源が用いられる。光取り出し構造体は、例えば柱状突起であり、この突起が2次元的に配列されている。
この照明装置は、被表示体に前置された場合に、被表示体に光線を投射するとともに、被表示体によって反射した光線をほとんど分散することなく透過させる、という機能を発揮することが想定されている。この照明装置は又、照明非点灯時には、被表示体によって反射した光線をほとんど分散させることなく、外光を透過させる、という機能を発揮するものと記載されている。さらに、発光ダイオード(LED)や電球等の点光源が使用でき、低消費電力化が容易に達成できるものと記載されている。
しかしながら、特許文献6に開示される導光板の表面に、傾斜角度や微細な直径が限定される光取り出し構造体を形成するのは、非常に困難である。特許文献6の実施例には、導光板を形成する透明材料として、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、非晶性ポリオレフィン樹脂等の透明樹脂、ガラス等の無機透明材料、またはそれらの複合体が用いられ、射出成形、熱硬化樹脂、光硬化樹脂、エッチング、透明樹脂またはガラス平板上にフィルムまたは樹脂層を接合する等の方法によって形成されると記載されている。
しかし、屈折率に由来する屈折角度の関係より、高さと幅の比は、1対1以下で性能を発揮すると記されていることから、一つ一つのドットの形状を精密に所定の形状に仕上げる必要がある。その製法は、透明の光硬化性注型樹脂を用いた、光ナノインプリントによる製法となる。しかし、この製法では、設備機器が非常に高価となり、イニシャルコストが高くなるのに加えて、生産性が悪く、そのために生産コストが高くなるという問題がある。また、大きなものへの対応が困難となるという問題もある。
また、特許文献6の別の変形例として、導光板の反出光面側に光拡散部材層を印刷により形成するものも紹介されている。光拡散部材層は、任意のサイズ、形状をもち、その光拡散部材層に到達した光束を、導光板主面に対して、大きい仰角を持つ光束に変換する機能を有する、と記されている。すなわちこの光拡散部材層は、出光面側への光拡散機能と反出光面側への遮光性を持っており、遮光性を確保するためにさらに遮光層を設けることもできると記載されている。
しかし、この光拡散部材層に関しては、単なる印刷であれば、前記特許文献2および3に記載されるものと変わりはなく、規定した大きさや傾斜のある印刷は製法上困難であり、たとえできたとしてもドットの影が光を遮り、見にくくすることになる。また、フロントライトユニットにおいて、遮光性があると書かれているが、遮光性があれば、被表示体はより見にくいものとなり、逆効果となる。実際、近年においても印刷式の導光板をフロントライトとして使用しているものは見受けられない。その理由は、従来用いられている最も合理的なスクリーン印刷による製法での白色インキのドットでは、光を通しにくいため、きれいな画像とすることができないからであり、そのために工業化に至っていないといえる。
そこで、本発明は従来のこのような問題点を解決するため、製造が容易で、しかも、高いコントラスト、かつ高い視認性をもって、被表示体を視認することを可能にする導光板、それを用いた照明装置、及び当該照明装置を用いた表示装置を提供すること、並びにかかる導光板を製造する導光板製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様にかかる導光板は、両主面を有し光透過性の印刷基材と、前記印刷基材の一方主面に印刷され、光散乱材を含む、薄膜又は微細ドットの群と、 前記印刷基材の他方主面に形成され、光透過性の微細な凸部又は凹部の群と、を備えている。
この構成によれば、導光板の端面から光源の光を入射させると、印刷基材の一方主面に印刷された、光散乱材を含む、薄膜又は微細ドットの群により、入射光は乱反射し、導光板の両主面から出射光として飛び出すことになる。一方、印刷基材の他方主面に形成され、光透過性の微細な凸部又は凹部の群により、入射光は、他方主面から乱反射を抑えつつ出射光として飛び出すこととなる。従って、例えば、導光板の端面から光源の光を入射させ、印刷基材の他方主面側に置かれた文字、図柄等の被表示体を、導光板を通して視認できるようにしたフロントライト型の表示装置としての用途において、印刷基材の一方主面及び他方主面の双方から、他方主面の外方へ向かう出射光が生成されるので、被表示体の照度が効果的に高められる。さらに、逆光となる印刷基材一方主面からの出射光は、乱反射された光であって、拡散性が高いので、逆光によるまぶしさが抑えられる。このように、本構成による導光板を表示装置に用いることにより、高いコントラスト、かつ高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。しかも、本構成による導光板は、格別に複雑な工程を要することなく、製造することが可能である。
なお、「凸部又は凹部の群」とは、他方主面に凸部と凹部の何れかの群が形成されたもの、それら双方が形成されたものを含む趣旨である。また、本発明において「導光板」という用語は、通常の意味での「板」状体に限らず、「シート」、「フィルム」など、厚みがより小さいもの、あるいは柔軟に屈曲するものをも包含するものとして用いられる。また、本発明において「光透過性」は、透明に限られるものではなく、例えば着色されつつも、なお光を透過するものなど、一般に光を部分的に散乱又は吸収しつつも、なお主要には透過する性質を保持するものを広く包含する。
本発明の第2の態様にかかる導光板は、第1の態様にかかる導光板であって、前記薄膜又は微細ドットの群は、凸版材を用いて印刷されることにより、前記印刷基材の前記一方主面に形成されている。
この構成によれば、薄膜又は微細ドットの群を形成する印刷時に、凸版材と印刷された微細ドット等の上面とが着脱する工程を踏むこととなる。このため、印刷された微細ドット等は、その厚みが低く抑えられるとともに、高い表面粗度を有することとなる。例えばフロントライト型の表示装置としての用途において、薄膜又は微細ドットの群が薄いために、被写体の画像の光が余り遮られず、また、膜又は微細ドットの群の表面が粗いために、光の拡散性がより高くなり、逆光がより効果的に抑えられるとともに、被表示体の照度も高められる。すなわち、より高いコントラスト、かつより高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第3の態様にかかる導光板は、第1又は第2の態様にかかる導光板であって、前記薄膜又は微細ドットの群が、高さが0.1μm以上かつ10μm以下であるものである。
この構成によれば、薄膜又は微細ドットの群の高さが0.1μm以上であるので、望ましい光の拡散効果が得られる。また、薄膜又は微細ドットの群の高さが10μm以下であるので、導光板を通して文字、図柄等の被表示体を目視するときに、ドットの影により見にくくなることがない。すなわち、特に高いコントラスト、高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第4の態様にかかる導光板は、第1から第3のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記薄膜又は微細ドットの群の表面粗度が、算術平均粗さであるRa値において、前記薄膜又は微細ドットの群の平均高さの10分の1以上の値であるものである。
この構成によれば、薄膜又は微細ドットの群が特に望ましい光拡散性を発揮するので、導光板を通して文字、図柄等の被表示体を目視するときに、一層高いコントラスト、高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第5の態様にかかる導光板は、第1から第4のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記薄膜又は微細ドットの群が、紫外線硬化型のインキにより形成されているものである。
この構成によれば、紫外線硬化型のインキが用いられるので、表面粗度の高い薄膜又は微細ドットの群が、特に容易に形成される。
本発明の第6の態様にかかる導光板は、第1から第5のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記薄膜又は微細ドットの群が、クリアーインキに酸化ケイ素の粒子が混合されたインキにより形成されているものである。
この構成によれば、薄膜又は微細ドットの群により光が遮られずに、通過し易くなるので、導光板を通して文字、図柄等の被表示体を目視するときに、一層高いコントラスト、高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第7の態様にかかる導光板は、第1から第6のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記微細な凸部又は凹部の群が、凸状の微細ドットの群であるものである。
この構成によれば、印刷基材の他方主面に形成され、光透過性の微細な凸部又は凹部の群が凸状の微細ドットの群であるため、導光板を通して文字、図柄等の被表示体を目視するときに、被表示体が視認し易い。すなわち、被表示体の視認性がさらに向上する。
本発明の第8の態様にかかる導光板は、第1から第7のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記微細な凸部又は凹部の群が、前記印刷基材と同一材料により形成されているものである。
この構成によれば、例えば、プレス加工、レーザー彫刻等の加工方法等により、微細な凸部又は凹部の群が印刷基材と同一材料により形成されているので、例えばフロントライト型の表示装置としての用途において、無用な光の散乱が抑えられ、より強い光で被表示体を照らすことができるとともに、逆光も抑えられる。また、被表示体で反射された画像光は、遮られずに通過し易くなるので、より高いコントラスト、かつより高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第9の態様にかかる導光板は、第1から第8のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記微細な凸部又は凹部の群が、スクリーン印刷又はインクジェット印刷により印刷されることにより、前記印刷基材の前記他方主面に形成された微細凸部の群であるものである。
この構成によれば、微細な凸部又は凹部の群が、スクリーン印刷又はインクジェット印刷により印刷されることにより、表面が滑らかな微細凸部の群として形成される。このため、例えばフロントライト型の表示装置としての用途において、無用な光の散乱が抑えられ、より強い光で被表示体を照らすことができるとともに、逆光も抑えられる。また、被表示体で反射された画像光は、遮られずに通過し易くなるので、より高いコントラスト、かつより高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第10の態様にかかる導光板は、第9の態様にかかる導光板であって、前記微細凸部の群の各凸部の表面には断面鋸歯状の凹凸がさらに形成されている。
この構成によれば、微細凸部の群の各凸部の表面に形成された断面鋸歯状の凹凸により印刷基材の他方主面からの出射光の光量が高められる。
本発明の第11の態様にかかる導光板は、第1から第10のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記薄膜又は微細ドットの群は、微細ドットの群であり、当該微細ドットの群は、前記印刷基材の前記一方主面において、端縁の特定部分から離れるのに従って、面密度が高くなるように形成されている。
この構成によれば、一方主面の端縁の特定部分に対応する印刷基材の端面の部分から、光源の光を入射させたときに、導光板の輝度を全面にわたって、均一度の高いものにすることができる。
本発明の第12の態様にかかる導光板は、第1から第11のいずれかの態様にかかる導光板であって、前記微細な凸部又は凹部の群は、前記印刷基材の前記他方主面において、端縁の特定部分から離れるのに従って、面密度が高くなるように形成されている。
この構成によれば、他方主面の端縁の特定部分に対応する印刷基材の端面の部分から、光源の光を入射させたときに、導光板の輝度を全面にわたって、均一度の高いものにすることができる。
本発明の第13の態様にかかる照明装置は、第1から第12のいずれかの態様にかかる導光板と、前記導光板の端面の少なくとも一部に対向するように配置された光源と、を備えるものである。
この構成によれば、文字、図柄等の被表示体に印刷基材の他方主面が対向するように導光板を配置することにより、高いコントラスト、かつ高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。
本発明の第14の態様にかかる表示装置は、被表示体と、前記印刷基材の前記他方主面が前記被表示体に対向するように配置された、第13の態様にかかる照明装置と、を備えている。
この構成によれば、導光板の機能により、高いコントラスト、かつ高い視認性をもって、被表示体を視認することが可能となる。被表示体は、媒体に文字、絵柄等が印刷されたもの、LCDパネル、電子ブックの表示画面など、前面から受ける照射光の反射光により、表示内容を視認できるものであれば足り、印刷物に限定されず、また平面形状のものに限定されない。
本発明の第15の態様にかかる導光板製造方法は、第1から第12のいずれかの態様にかかる導光板を製造する方法であって、凸版材を用いて前記印刷基材の前記一方主面に印刷することにより、前記薄膜又は微細ドットの群を形成することを含んでいる。
この構成によれば、第2の態様について述べたところにより、印刷された微細ドット等は、その厚みが低く抑えられるとともに、高い表面粗度を有することとなる。それにより、より高いコントラスト、かつより高い視認性をもって、被表示体を視認することを可能にする導光板が得られる。
本発明の第16の態様にかかる導光板製造方法は、第15の態様にかかる導光板製造方法であって、前記薄膜又は微細ドットの群を形成することは、前記凸版材としてロール状の凸版材を用い、当該ロール状の凸版材を前記印刷基材の前記一方主面上で転動させることにより、前記薄膜又は微細ドットの群を印刷し、それにより前記薄膜又は微細ドットの群を形成すること、を含んでいる。
この構成によれば、ロール状の凸版材を用いた印刷により、薄膜又は微細ドットの群が形成されるので、薄膜又は微細ドットの群の形成がさらに容易となる。
本発明の第17の態様にかかる導光板製造方法は、第16の態様にかかる導光板製造方法であって、前記ロール状の凸版材として、フレキシブルな材質の凸版材を用いている。
この構成によれば、凸版材がフレキシブルな材質であるために、適度な接触圧をもって、印刷ドットの群を印刷することが容易である。
本発明の第18の態様にかかる導光板製造方法は、第17の態様にかかる導光板製造方法であって、前記ロール状の凸版材として、フレキシブルな材質の平板状の凸版を版胴に巻き付けることにより形成されたものを用いている。
この構成によれば、ロール状の凸版材が、フレキシブルな材質の平板状の凸版を版胴に巻き付けることにより形成されたものであるので、ロール状の凸版材が容易に形成され、しかも、フレキシブルな凸版材が形成される。
本発明の第19の態様にかかる導光板製造方法は、第15から第18のいずれかの態様にかかる導光板製造方法であって、スクリーン印刷又はインクジェット印刷を用いて前記印刷基材の前記他方主面に印刷することにより、前記微細な凸部又は凹部の群として微細凸部の群を形成することを、さらに含んでいる。
この構成によれば、第9の態様について述べたところにより、微細な凸部又は凹部の群が、表面が滑らかな微細凸部の群として形成される。それにより、より高いコントラスト、かつより高い視認性をもって、被表示体を視認することを可能にする導光板が得られる。
本発明の第20の態様にかかる導光板製造方法は、第19の態様にかかる導光板製造方法であって、前記微細凸部の群の各部の表面に、断面鋸歯状の凹凸を形成すること、をさらに含んでいる。
この構成によれば、第10の態様について述べたところにより、印刷基材の他方主面からの出射光の光量が向上する導光板が得られる。
以上の通り、本発明によれば、製造が容易で、しかも、高いコントラスト、かつ高い視認性をもって、被表示体を視認することを可能にする導光板、それを用いた照明装置、及び当該照明装置を用いた表示装置が得られ、かつ、かかる導光板を製造する導光板製造方法が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態による印刷式導光板を用いたフロントライトユニットの一例を示す概略構成図であり、図2は本発明の一実施の形態による印刷式導光板の断面図である。
図1及び図2に例示するフロントライトユニット31は、例えば写真、絵画、あるいは反射板を有する液晶画面等である不透明な被表示体32を、前方から照射する照明装置33と、照明装置33の表面を保護する保護シート34とを含んでいる。フロントライトユニット31は、本発明の表示装置の一具体例に該当する。
照明装置33は、導光板35と、LED光源36とを有しており、LED光源36の光が、導光板35の端面部37より導光板35内部に照射される構造となっている。導光板35は、例えば透明なアクリル板からなる印刷基材39を有する。印刷基材39の両主面のうち、不透明な被表示体32に対向する側とは反対の主面(図において上主面)には、印刷により微細ドットパターン38bが形成されている。また、印刷基材39の両主面のうち、不透明な被表示体32に対向する側の主面(図において下主面)には、例えば印刷により微細ドットパターン38aが形成されている。印刷基材39は、導光板35の本体部であるので、時に、両者を区別することなく記載する場合がある点に注意されたい。以下の説明では、一例として、印刷基材39は透明なアクリル板であるとする。
ドットパターン38bは、スタンピング印刷法により形成されている。スタンピング印刷法は、印刷用インキが塗布されたロール状の凸版材を、印刷対象物の表面に沿って転動させることにより、印刷対象物の表面に印刷する印刷法である。このスタンピング印刷に使用されるインキは、例えば、クリアーインキ等の透明ないし光透過性のインキに酸化ケイ素の粒子などの光散乱材が混合されたインキである。また、環境に配慮して紫外線硬化型のインキを使用するのが望ましい。
スタンピング印刷はスクリーン印刷とは異なり、ドットパターン38bを構成する一つ一つの微細なドット45bの表面が、凸版材であるスタンピング版の面に接した状態で導光板35の面に軽く圧着して印刷される。そのため、図2に示すように、ドットパターン38bを構成するドット45bの形状を、扁平状態となるように非常に薄くすることができる。さらに、ドット45bの表面は、スタンピング版の面が転写されることにより、適度な粗さを有することとなる。その結果、光が当たると、混合された酸化ケイ素の粒子面だけでなく、ドット45bの表面においても乱反射が起こる。すなわち、効果的に光拡散するドット45bを形成することができる。
印刷基材39の下主面に形成された微細ドットパターン38aは、微細ドットパターン38bと同様に、主面から突起する微細ドット、すなわち凸状の微細ドットの群である。微細ドットパターン38aは、一例として、酸化ケイ素の粒子などの光散乱材が混入されず、かつ透明ないし光透過性であって、印刷基材39と同質のアクリル樹脂系のクリアーインキを印刷することにより形成される。微細ドットパターン38aの印刷には、一例として、印刷表面が滑らかとなるシルク印刷が用いられる。
微細ドットパターン38aは、本発明の微細な凸部又は凹部の群の一形態である。微細な凸部又は凹部の群は、断面凸状の線状体、すなわち主面からリブのように突起する線状体の群により形成されるものであってもよく、その他の平面形状をなす凸部、すなわち突起部の群により形成されるものであってもよい。あるいは、凸部に代えて、凹部の群、例えば、孔、溝等の群により形成されるものであってもよい。微細な凸部又は凹部の群は、印刷によるもののほか、板状の印刷基材39にプレス加工、レーザー彫刻等の機械的加工を施すことにより形成してもよい。あるいは、板状の印刷基材39を製造する段階で、射出成形等の型を用いた成形を通じて、微細な凸部又は凹部の群を印刷基材39と一体のものとして形成しても良い。何れであっても、導光板35の下主面に微細な凸部又は凹部の群が形成されることとなるので、後述するように、導光板35の下主面から出射光43(図2)を取り出すことができる。
次に、このような構造のフロントライトユニット31における光の動きを説明する。導光板35の端面部37から入射するLED光源36の光は、導光板35内に進入した入射光40として、折れ線で示すように、アクリル樹脂と空気との屈折率の関係に由来して、全反射を繰り返すことにより、通常はアクリル樹脂板内部に閉じこもろうとする。しかし、不透明な被表示体32に対向する側とは反対側の導光板35の主面に形成されたドットパターン38bを構成するドット45bの群に光が当たると、この光は乱反射し、導光板35から出射光41として導光板35の上下に分散して飛び出すことになる。下方に飛び出した光は不透明の被表示体32に当たり、被表示体32の画面42を明るく照らし、かつ上方に反射される。反射された光は、導光板35を鋭角に通り抜けるので、またドット45bの厚みが薄いので、大きく減衰されることがなく、部分的な欠落もない。このため、反射された光は、被表示体32全体のきれいな画像48として視認される。
また、直接上方に向かう光は、プリズムシートや拡散シートを通過することなく、直接に逆光として目に入る。しかし、スタンピング印刷により形成されたドット45bは、適度な表面粗度を有しており、入射光40はドット45bに比較的鈍角に入ることもあって、広範囲に拡散されながら通過するため、逆光49としての強度は著しく弱められ、画像48の視認性への影響が抑制される。また、スタンピング印刷のインキとして、酸化ケイ素の粒子を混合したインキを用いた場合には、ドット45bは特に望ましい表面粗度を有する。
一方、印刷基材39の下主面に、一例として、表面が滑らかで、印刷基材39と同質材料かつ光透過性の微細ドットパターン38aが形成されているので、当該微細ドットパターン38aの表面において、入射光40は比較的単純に屈折することにより、乱反射を抑えて導光板35から外に飛び出す光が主流となり、強い光となって被表示体32を照らす。すなわち、微細ドットパターン38aによって、LED光源36からの入射光40を、効率よく被表示体32に照射することができるので、被表示体32の照度が高められる。フロントライト型の表示装置では、被表示体32をできるだけ強く明るく照らす必要がある。同時に、被表示体32を照らすことなく、直接目に入る光は、逆光となるので、マイルドな光として調整する必要がある。フロントライトユニット31は、互いに相矛盾するこれらの技術的要求を、両立して満たすものである。
印刷基材39の上主面には、微細ドットパターン38bに代えて、上主面を覆う薄膜を形成しても良い。薄膜の成分は、ドットパターン38bと同様である。また、印刷基材39の下主面に形成される微細ドットパターン38aについては、光の散乱を抑えて、下主面から外方に出射光41として効率よく取り出すために、使用される印刷インクには、既に例示したように、光散乱材は実質的に混入されないのが望ましく、さらに、クリアーインキ等の透明ないし光透過性のインキを使用するのが望ましい。特に、界面での反射を抑えるために、印刷基材39と同質のインキ、例えばアクリル樹脂系のクリアーインキの使用が望ましい。また、ドットパターン38aを形成する印刷インキは、作業性や環境への影響の観点からUV硬化型のインキであることが望ましい。さらに、光の散乱を抑えるために、ドットパターン38aの表面は滑らかであることが望ましいので、印刷の表面が滑らかとなる印刷法、例えば、既に例示のスクリーン印刷又はインクジェット印刷等を用いるのが望ましい。
また、印刷基材39の下主面から外方に、出射光41として光を効率よく取り出すために、ドットパターン38aの滑らかな表面に、鋸歯状の規則的な凹凸が形成されるのが、さらに望ましい。図1のドットパターン38a及び図2のドットパターン45aは、その一例を模式的に表している。鋸歯状凹凸は、規則的であって印刷基材39の下主面に対する表面の傾斜角は一定であるため、乱反射は抑えられる。例示されるドットパターン38a及び45aは、ドットパターン38b及び45bと同様に、各ドットが本発明の微細な凸部に相当するとともに、各ドットに形成された鋸歯状の凹凸も、本発明の微細な凸部又は凹部に相当する。いずれに対比させたとしても、微細な凸部又は凹部の群が印刷基材39の下主面に形成されていることに相違はない。なお、微細な凸部又は凹部の群はドットパターンに代えて、既に述べたように、例えば線状あるいは帯状のパターンなど他の形状であってもよい。鋸歯状の凹凸を有するドットパターン38a及び45aは、例えば、UV硬化型クリアーインキをスクリーン印刷することにより、印刷基材39の下主面にドットパターンを形成し、その後、半硬化した各ドットの表面を、鋸歯状の表面形状を有する金属ローラーにより圧着処理することにより形成可能である。ドットパターンに代えて、線状あるいは帯状のパターンなど他の形状の凸部の群にも、同様の処理により、鋸歯状の表面形状を形成することが可能である。
以下に本発明の実証試験を行った結果について、図面を参照しつつ説明する。図3は本発明の実施の形態に相当するフロントライトユニット31を組み込んだフォトフレーム51の構成を示す断面図である。本願発明者は、フォトフレーム51を試作した。フォトフレーム51も、フロントライトユニット31とともに本発明の表示装置の一具体例に該当する。
フォトフレーム51は、フロントライトユニット31と、それを囲むエンクロージャー52と、電源部53と、を有している。エンクロージャー52は、表開口部54と裏開口部55とを有する枠56を有している。表開口部54には、硬質ガラスからなる保護カバー57が設けられている。裏開口部55には、裏板58が留め金59により枠56に固定されることにより、カバーされている。裏板58には、ポリエチフォームのスペーサー60を介して、写真等の不透明な被表示体61が、導光板62の板面との間に密着して設置されている。被表示体61は、交換できるように着脱可能となっている。
フロントライトユニット31は、不透明な被表示体61と照明装置63とを有している。照明装置63は、図上の上主面にスタンピング印刷により微細印刷ドットパターン64bが形成され、下主面に微細ドットパターン64aが形成された、厚み3mmのアクリル板の導光板62と、導光板62の端面部65に設置されたLED光源66とを有している。
電源部53は、ON(オン)−OFF(オフ)スイッチ67と、プラグ端子68と、商用電源の交流電圧を直流12Vへ変換する変圧器69とを含んでいる。プラグ端子68を、例えば交流100Vの商用電源につなぎ、スイッチ67をONにすることにより、12Vの直流電源がLED光源66に供給される。
図4は、スタンピング印刷装置70の概略図である。導光板62のドットパターン64bのスタンピング印刷方法について、図4を参照しつつ説明する。
スタンピング印刷装置70は、一例として3mm厚であるアクリル樹脂の印刷基材71をセットする移動テーブル72と印刷機73とを有している。
印刷機73は、フレキシブルなスタンピング版74と、このスタンピング版74が外周に巻き付けられる版胴75と、スタンピング版74に一定の厚みのインキを付着させる膜厚調整ローラ76と、一定量のインキが充填されたインキパン77からインキをすくいあげ膜厚調整ローラ76にインキを補給するゴムロール78とを有している。
膜厚調整ローラ76には、800メッシュ程度の微細な凹部の格子加工が表面処理として施され、余分なインキを欠き取るブレード79が取り付けられている。ここで使用したインキは、UV硬化型のアクリル系のインキである。特に、拡散材すなわち光散乱剤として酸化ケイ素の微粉末を、クリアーインキに重量で5%混入したものを用いた。
移動テーブル72は、初期位置80から完成位置81までの間を、版胴75の外周に貼られたスタンピング版74の表面スピードに合致して移動するものである。スタンピング版74と印刷基材71とは、キスタッチで接触するように高さが調整されている。
ここで用いられるスタンピング版74は、レーザーによる彫刻加工が容易にできる熱硬化性または光硬化性の樹脂を硬化させたものである。当該スタンピング版74には、硬度がJISAで80程度のフレキシブルなものが適している。発明者らは、東洋紡績社のコスモライトQHシートを光硬化させた後、径が80μmの凸状のドットパターンをレーザー加工にて形成したものをスタンピング版74として用いた。
ドットパターン64bの分布としては、LED光源65の近傍では相対的に疎に分布させるとともに、LED光源65から離れるに従って連続的に密に分布させるパターンとなるように設計した。スタンピング版74には、レーザーによる彫刻加工を施した。
次に、フレキシブルなスタンピング版74を用いたスタンピング印刷作業の手順について説明する。
まず、移動テーブル72を初期位置80において、導光板となるアクリル板を移動テーブル面の所定の位置に置き固定する。固定方法としては、通常、移動テーブル72に取り付けた真空引き機能(図示せず)を用いてアクリル板を吸着することにより固定する。
膜厚調整ローラ76の回転をスタートさせると、同時にゴムロール78も回転し、インキパン77のインキはゴムロール78に付着して膜厚調整ローラ76に供給される。膜厚調整ローラ76に付着した余分なインキは、膜厚調整ローラ76に密着して取り付けられたブレード79により欠き取られ、インキパン77に戻るようになっている。膜厚調整ローラ76には1000メッシュ程度の微細な凹部の格子加工が表面処理されているので、一定厚み量のインキがコートされた状態で保持される。
次に、移動テーブル72の移動スイッチをオンすると、膜厚調整ローラ76は版胴73に巻き付けられた版材74に密着され、版胴73の回転も開始する。膜厚調整ローラ76のインキは版胴73の回転に合わせて版材74の表面に転移し、版材74の凸部に一定量のインキが付着して回転する。版材74の先頭部が回転により移動テーブル72上の印刷基材71の所定の位置に接したときに、連続的に版材74のインキが印刷基材71面に転写される。
その後、UV照射ランプにあて、インキを硬化させることにより、スタンピング印刷方式による導光板が完成する。
本実施例のドットパターン64bの設計としては、径が約80μmのドットを100μmのピッチで平行に位置するようにした。導光板62の主面上の一つのドット形状をレーザー顕微鏡で観察したところ、図5に示すように、ドット径が約80μmで高さが約0.5μmであった。このドットについて、キーエンス社のレーザー顕微鏡による表面の粗さを測定した結果では、平均のドット高さが0.5μmであるのに対して、算術平均粗さであるRa値は0.08であった。多くのドットの平均高さと算術平均粗さであるRa値とを比べたところ、その比は、十分の一以上の値で推移することがわかった。
比較のため、スクリーン印刷技術を駆使して、できる限り小さなドット印刷したものは、径が0.2mmであり、高さが15μmであるドット形状となった。代表的なスクリーン印刷でのドットの形状をレーザー顕微鏡で観察した結果を図6に示す。図6によれば、スタンピング印刷によるドットに比べてスクリーン印刷によるものは、表面が非常に滑らかで、光を拡散させにくい表面状態であることが判る。
本実施例では、印刷基材71の下主面に形成される微細ドットパターン64aをも、便宜上、微細ドットパターン64bと同様に、UV効果型のクリアインキをスタンピング印刷することにより形成した。但し、このクリアインキには、酸化ケイ素の微粉末等の光散乱材を混入させていない。微細ドットパターン64aのドットの形状、径、及び分布も、微細ドットパターン64bと同様に設定した。従って、微細ドットパターン64aを構成するドットも、ドットパターン64bのドットと同一に、LED光源65の近傍では相対的に疎に分布するとともに、LED光源65から離れるに従って連続的に密に分布する。
次に、上記のスタンピング印刷法により形成された導光板62を、フォトフレーム51のフロントライトユニット31として採用し、照明装置63のLED光源を点灯したときの光の状態を、図1及び図3を参照しつつ説明する。
プラグ端子68を交流100Vの商用電源につなぎ、ON−OFFスイッチ67をON(オン)にすると、変圧器69から直流の電流の供給を受けることにより、LED光源66が点灯する。LED光源66として、指向性のあるLEDランプを12mmピッチに配した市販の4mm厚みのLEDライトバーを使用した。LED光源66の光は、導光板62の端面部65からアクリル樹脂の導光板62内に進入する。進入した入射光は、アクリル樹脂と空気との屈折率の関係で、全反射してアクリル樹脂板内部に閉じこもろうとする。
しかし、不透明な被表示体61に対向する側とは反対側の導光板62の主面(図において上主面)に形成されたドットパターン64bの多数のドットに光が当たると、この光は乱反射し、導光板62から出射光として導光板62の上下に分散して飛び出すことになる。スタンピング印刷のドットは、LED光源からの横からの入射光に対しても適度な拡散性を有する。さらに、被表示体61に対向する側の導光板62の主面(図において下主面)に形成された微細ドットパターン64aは、光散乱材が実質的に含まれないので、光を強く乱反射することなく、主要には被表示体61に向かう出射光を生成する。それにより、導光板62の上主面から出射する逆光をさほどに強めることなく、被表示体61の照度が高められる。
スタンピング印刷により、微細ドットパターン64a及び64bを構成するドットを光源の近傍では相対的に疎に分布させ、光源から離れるに従って連続的ないし段階的に密に分布させるパターン設計にすることができる。それにより、光源がLEDの点状光源であることにより放射線状に広がる光源の光であっても、導光板全面が均一な輝度となる様に輝度をコントロールすることが可能である。その結果、LEDの点状光源を使用しても、不透明な被表示体61の画像は、コントラストが高く視認性の高いものとなる。
下方に飛び出した光は不透明な被表示体61にあたり、不透明な被表示体61の画面を明るく照らし、上方に反射される。反射された光は、導光板62を鋭角に通り抜けるので、またドット51の厚みが薄いので、大きく減衰されることがなく、部分的な欠落もない。このため、被表示体61の画面上の小さな文字も識別でき、きれいな全体の画像として認識される。
なお、比較のために、導光板62の上面に、スタンピング印刷に代えて、スクリーン印刷によりドットパターンを形成し、下主面にはドットパターンを形成しない導光板を用いた場合について、観察した結果では、細かな文字の認識ができなくなり、画像もゆがんで見え、ドットの影が邪魔して画像が見にくい状態であることが確認された。
また、直接上方に向いた光は、プリズムシートや拡散シートを通過することなく、直接に逆光として目に入るが、酸化ケイ素の粒子を混合したインキを用いたスタンピング印刷により形成したドットパターン64bのドットは、特に好ましい表面粗度を有しており、入射光はドットパターン64bのドットに比較的鈍角に入ることもあって、広範囲に拡散されながら通過する。また、ドットパターン64bが、不透明な被表示体と相対する面とは反対側の主面に配置されているので、逆光としての強度は極端に弱められる。その結果、画像の視認性への影響が抑制される。
よって、写真等の不透明な被表示体61の画像として、逆光によるまぶしさもなく、ドットの影響もなく、コントラストが高く視認性の高い画像が得られる。
図7は、実施例1による導光板62を用いたフォトフレーム51による被表示体61の撮影画像を示している。被表示体61は、カラー写真である。図7(a)は、導光板62を正常に設置したときの被表示体61の撮影画像を示し、図7(b)は比較例として、導光板62を表裏逆に設置したときの被表示体61の撮影画像を示している。導光板62の上主面に形成されたドットパターン64bを構成するドットの直径は80μmであり、下主面に形成されたドットパターン64aを構成するドットの直径も同じく80μmである。いずれのドットパターンも、LED光源66に近い方から、3領域に分けて、面密度が段階的に高くなるように設定されている。面密度は上主面、下主面ともに、LED光源66に近い方から、0.19、0.20、0.21の順である。面密度は、各主面の単位面積当たりにドットが占める面積であり、ドットの占積率に相当する。
図7(b)の画像は、全体に白っぽく観測されるのに対し、図7(a)の画像では、明暗がより鮮明に現れており、コントラストが向上していることが目視される。さらに、図7(b)に比べて図7(a)では、画像がより鮮明であり、視認性も改善されていることが、目視により認められる。このように、導光板62の下主面に形成されたドットパターン64aも、スタンピング印刷により形成され、相当に高い粗さを表面に有するにも拘わらず、コントラスト及び視認性の改善が確認された。
図8は、フォトフレーム51について導光板62を正常に設置し、白色紙と黒色紙とを被表示体61としたときの撮影画像の輝度分布を示す表である。図8(a)は導光板62の仕様を示しており、図8(b)はサンプル点における輝度を計測した結果を示している。ドットパターン64a,64bの密度の異なる3領域の各々について、3箇所のサンプル点を定め、白色紙を被表示体61としたときの輝度、黒色紙を被表示体61としたときの輝度、両者の比率、その百分率を、左欄から順に示している。比率あるいは百分率が低いほど、コントラストが高いことを表す。ここに示す比率及び百分率は、装置のコントラストを評価する指標として、本願発明者が導入した定量的概念である。百分率は、8.3〜14.3の範囲にあり、平均すると10.0であることが分かった。
これに対し、図9は、フォトフレーム51について、導光板62を表裏逆に設置し、白色紙と黒色紙とを被表示体61としたときの撮影画像の輝度分布を示す表である。図9(a)は導光板62の仕様を示しており、図9(b)はサンプル点における輝度を計測した結果を示している。ドットパターン64a,64bの密度の異なる3領域について、それぞれ1、4、4箇所のサンプル点を定め、白色紙を被表示体61としたときの輝度、黒色紙を被表示体61としたときの輝度、両者の比率、その百分率を、左欄から順に示している。百分率は、23.5〜36.0の範囲にあり、平均すると26.3であることが分かった。
図10及び図11は、それぞれ図8及び図9に示した輝度の百分率をグラフに表したものである。両者を比較すると、導光板62を正常に設置した場合には、コントラストが高いことが、明瞭に理解されるであろう。以上の通り、定量的評価の結果は、図7に示した目視の結果を裏付けるものとなっている。
本実施例でドットパターン64bを形成するために使用したインキは、クリアーのUVインキに5%の酸化ケイ素を混入したインキであった。しかし、このことにより、粉末の種類や混合量が限定されるものではなく、光を拡散させる他の顔料成分を用いても良い。ただし、スタンピング印刷による表面粗度の効果を発揮させ、光の拡散性と透過性を制御するには、クリアーインキか、または、透明度の高い酸化ケイ素の粉末を混合することが望まれる。特に酸化ケイ素は、インキの粘度を微調整するのにも効果がある。
また、導光板用のアクリル樹脂板の厚みを本実施例では3mmとしたが、強度面での問題がなければ、低価格化と軽量化のためには薄くすることも可能であり、0.5mmのアクリル樹脂板でもコントラストが高く視認性の高いフロントライトユニットとなる。すなわち、本実施例により板厚が限定されるものではない。
また、本実施例では、UVインキを使用したが、溶剤インキに比べるとUVインキは、スクリーン印刷とスタンピング印刷でのドット形状、すなわちドット径、高さ、表面粗度で大きな違いが生まれ、光の拡散性と透過性への影響が大きいという効果がある。また、作業性や環境を考慮すればUVインキが望まれるが、スタンピング印刷でのドットの光分散効果は溶剤インキでも見られ、UVインキに限定されるものではない。
また、ドットパターン64bに関して、膜厚調整ローラ76を変更することにより、スタンピング印刷のドットの厚みを変化させて画像の状態を確認した結果、0.1μmより小さいと、光の拡散が悪くなり、フロントライトユニットでの画像は暗くなった。また、10μmより大きいと、ドットの影が画像を遮るようになり、画像が見にくくなる。
また、ドットパターン64bに関して、成形条件を変化させて各種ドット形状を試作し、表面粗度をキーエンスのレーザー顕微鏡を用いて測定したところ、ドットの平均高さに対して、算術平均粗さであるRa値が、ドットの高さの十分の一以上の値となるものが、好ましい光拡散性と透過性とのバランスを維持することができ、特にコントラストが高く視認性の高いフロントライトユニットとなる。
ドットパターン64bを構成するドットの望ましい径について検討する。液晶パネルのドットの大きさは約200μmであることから、被表示体61が液晶パネルである場合に、液晶の画面が歪んで視認されないためには、ドットパターン64bのドット径はそれ以下、すなわち約200μm以下、例えば200μm以下であることが望ましい。また、プリント印刷に広く使用される解像度は、300dpiであり、これは約85μのドット間隔に相当する。従って、被表示体61がプリント印刷物である場合には、ドットパターン64bのドット径は、約100μm以下、例えば100μm以下であることが望ましい。また、スタンピング版74を彫刻加工するレーザー加工の限度を考慮すると、ドットパターン64bのドット径は、約20μm以上、例えば20μm以上であることが望ましい。すなわち、ドットパターン64bのドット径は、約20μm〜約200μmの範囲であること、例えば20μm〜200μmの範囲であることが望ましく、さらには、約20μm〜約100μmの範囲であること、例えば20μm〜100μmの範囲であることが、より望ましい。
ドットパターン64bを構成するドットの望ましい間隔について検討する。導光板62が被表示体61の前面に置かれるフロントライト型の照明装置では、導光板62の本体部をなすアクリル板等の印刷基材の厚さよりも大きくドット間隔、すなわち、隣接するドット同士の隙間を空けると、光が導光板62の外部に飛び出さない部分が生じる。従って、ドット間隔は、印刷基材のおおよそ厚さ以下、例えば印刷基材の厚さ以下であることが望ましい。
印刷基材下面の微細ドットパターン64aの好ましいドット径及びドット間隔も、ドットパターン64aに準じたものとなる。例えば、ドット径については、画像の光の通過を妨げないように、200μm以下であることが望ましく、特に100μm以下であることが望ましい。
本発明は、様々な製品に実施することができる。その例を列挙する。
(1)公共照明装置:交通標識、バス停標識、公共案内地図、バス・電車の時刻表示板、屋外時計、飛行機内読書用ライト、美術館展示ケース、等。
(2)電子機器関連:反射型液晶表示機器(TV・PC)、時計文字盤、携帯電話、小型情報機器、腕時計、等。
(3)業務用店舗機器:飾り棚、メニュー表示板、店かんばん、自動販売機、等。
(4)家庭用機器:三面鏡ライト、読書用文庫版照明、絵画・ポスターの額縁、テーブル・窓のガラス部のファッション用照明、フォトフレーム、玄関常夜灯、等。
(5)自動車関連:自動車のサンルーフ部、インパネ部などの照明装置、等。
(6)医療機器:歯科医用ミラーライト、レントゲン写真、観察ルーペ、等。
(1)公共照明装置:交通標識、バス停標識、公共案内地図、バス・電車の時刻表示板、屋外時計、飛行機内読書用ライト、美術館展示ケース、等。
(2)電子機器関連:反射型液晶表示機器(TV・PC)、時計文字盤、携帯電話、小型情報機器、腕時計、等。
(3)業務用店舗機器:飾り棚、メニュー表示板、店かんばん、自動販売機、等。
(4)家庭用機器:三面鏡ライト、読書用文庫版照明、絵画・ポスターの額縁、テーブル・窓のガラス部のファッション用照明、フォトフレーム、玄関常夜灯、等。
(5)自動車関連:自動車のサンルーフ部、インパネ部などの照明装置、等。
(6)医療機器:歯科医用ミラーライト、レントゲン写真、観察ルーペ、等。
1・・・バックライトユニット、2・・・透明の被表示体、3・・・第一拡散シート、4・・・プリズムシート、5・・・第二拡散シート、6、33、63・・・照明装置、7・・・反射シート、8、35、62・・・導光板、9、36、66・・・LED光源、10、37、65・・・端面部、38a、45a、64a・・微細ドットパターン(微細な凸部の群)、38b、45b、64b・・ドットパターン(微細ドットの群)、12、40・・・入射光、13、41・・・出射光、14a、14b・・・調和光、15、42・・・画面、16、32、61・・・不透明な被表示体、17、48・・・画像、18、49・・・逆光、19・・・画像、20・・・仮フロントライトユニット、34・・・保護シート、31・・・フロントライトユニット、39 印刷基材、51・・・フォトフレーム、52・・・エンクロージャー、53・・・電源部、54・・・表開口部、55・・・裏開口部、56・・・枠、57・・・保護カバー、58・・・裏板、59・・・留め金、60・・・スペーサー、67・・・ON−OFFスイッチ、68・・・コンセント、69・・・変圧器
Claims (20)
- 両主面を有し光透過性の印刷基材と、
前記印刷基材の一方主面に印刷され、光散乱材を含む、薄膜又は微細ドットの群と、
前記印刷基材の他方主面に形成され、光透過性の微細な凸部又は凹部の群と、を備える導光板。 - 前記薄膜又は微細ドットの群は、凸版材を用いて印刷されることにより、前記印刷基材の前記一方主面に形成されている、請求項1に記載の導光板。
- 前記薄膜又は微細ドットの群は、高さが0.1μm以上かつ10μm以下である、請求項1又は2に記載の導光板。
- 前記薄膜又は微細ドットの群の表面粗度が、算術平均粗さであるRa値において、前記薄膜又は微細ドットの群の平均高さの10分の1以上の値である、請求項1から3のいずれかに記載の導光板。
- 前記薄膜又は微細ドットの群が、紫外線硬化型のインキにより形成されているものである、請求項1から4のいずれかに記載の導光板。
- 前記薄膜又は微細ドットの群が、クリアーインキに酸化ケイ素の粒子が混合されたインキにより形成されている、請求項1から5のいずれかに記載の導光板。
- 前記微細な凸部又は凹部の群は、凸状の微細ドットの群により形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の導光板。
- 前記微細な凸部又は凹部の群は、前記印刷基材と同一材料により形成されている、請求項1から7のいずれかに記載の導光板。
- 前記微細な凸部又は凹部の群は、スクリーン印刷又はインクジェット印刷により印刷されることにより、前記印刷基材の前記他方主面に形成された微細凸部の群である、請求項1から8のいずれかに記載の導光板。
- 前記微細凸部の群の各凸部の表面には断面鋸歯状の凹凸がさらに形成されている、請求項9に記載の導光板。
- 前記薄膜又は微細ドットの群は、微細ドットの群であり、当該微細ドットの群は、前記印刷基材の前記一方主面において、端縁の特定部分から離れるのに従って、面密度が高くなるように形成されている、請求項1から10のいずれかに記載の導光板。
- 前記微細な凸部又は凹部の群は、前記印刷基材の前記他方主面において、端縁の特定部分から離れるのに従って、面密度が高くなるように形成されている、請求項1から11のいずれかに記載の導光板。
- 請求項1から12のいずれかに記載の導光板と、
前記導光板の端面の少なくとも一部に対向するように配置された光源と、を備える照明装置。 - 被表示体と、
前記印刷基材の前記他方主面が前記被表示体に対向するように配置された、請求項13に記載の照明装置と、を備える表示装置。 - 請求項1から12のいずれかに記載の導光板を製造する方法であって、
凸版材を用いて前記印刷基材の前記一方主面に印刷することにより、前記薄膜又は微細ドットの群を形成することを含む、導光板製造方法。 - 前記薄膜又は微細ドットの群を形成することは、前記凸版材としてロール状の凸版材を用い、当該ロール状の凸版材を前記印刷基材の前記一方主面上で転動させることにより、前記薄膜又は微細ドットの群を印刷し、それにより前記薄膜又は微細ドットの群を形成すること、を含む、請求項15に記載の導光板製造方法。
- 前記ロール状の凸版材として、フレキシブルな材質の凸版材を用いる、請求項16に記載の導光板製造方法。
- 前記ロール状の凸版材として、フレキシブルな材質の平板状の凸版を版胴に巻き付けることにより形成されたものを用いる、請求項17に記載の導光板製造方法。
- スクリーン印刷又はインクジェット印刷を用いて前記印刷基材の前記他方主面に印刷することにより、前記微細な凸部又は凹部の群として微細凸部の群を形成することを、さらに含む、請求項15から18のいずれかに記載の導光板製造方法。
- 前記微細微細凸部の群の各部の表面に、断面鋸歯状の凹凸を形成すること、をさらに含む、請求項19に記載の導光板製造方法。
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