JP2008218207A - 導光板、複合光学シート及び面光源装置 - Google Patents

導光板、複合光学シート及び面光源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い歩留りで容易に製造することのできる面光源装置用の薄型導光板を提供する。
【解決手段】メタクリル樹脂11中にゴム粒子12を分散させてなる厚み100μm以上且つ700μm以下のフィルムからなる面光源装置用導光板。ゴム粒子12の平均粒子径は0.1μm〜0.8μmである。フィルムにおけるメタクリル樹脂の含有率は50〜95重量%である。メタクリル樹脂11中に光拡散粒子が分散している。フィルムの少なくとも一方の表面1Aに、型を用いた転写により凹凸賦形を施して、光出射機構としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機に代表される携帯情報端末やモバイルノートパソコン等を構成する液晶表示装置のバックライトとして用いられる面光源装置、並びにそれに用いられる導光板及び複合光学シートに関するものである。
モバイルノートパソコン等を構成する液晶表示装置においては、近年、軽量化及び薄型化の要求に応えるべく、面光源装置の一次光源として白色LED等の点状光源が使用されている。また、携帯情報端末等を構成する液晶表示装置では、更なる軽量化及び薄型化が要求されており、これに伴い面光源装置の薄型化が急速に進められている。
このような状況下で、面光源装置の一次光源として発光面高さ0.6mm以下のLEDが使用されており、それに伴って面光源装置の導光板として厚さ0.65mm以下のものが使用されている。
厚さ0.65mm以下の薄型導光板は、耐衝撃性が低下しやすい。これを防止する観点から、導光板に使用される材料もポリカーボーネート樹脂等に限られているのが現状である。しかも、薄型導光板の成形に射出成形を用いることが非常に難しくなり、特に10インチサイズを超えるモバイルノートパソコンを構成する面光源装置の薄型導光板では成形の歩留が低下しやすいという問題がある。
導光板の製造に際して、成形に代えて、透明な平板の表面に対して印刷や凹凸賦形の処理を施すことが考えられる。しかし、この場合には、各導光板につき個別に印刷や凹凸賦形の処理を施すための工数が増えコスト高になるという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みて、高い歩留りで容易に製造することのできる面光源装置用の薄型導光板を提供することを目的とする。
更に、本発明の他の目的は、以上のような導光板と他の光学部材とを組み合わせて高い歩留りで容易に製造することのできる面光源装置用の複合光学シートを提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、以上のような導光板または複合光学シートを用いて製造することのできる面光源装置を提供することにある。
本発明によれば、上記の目的の幾つかを解決するものとして、
メタクリル樹脂中にゴム粒子を分散させてなる厚み100μm以上且つ700μm以下のフィルムからなることを特徴とする面光源装置用導光板、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記ゴム粒子の平均粒子径は0.1μm〜0.8μmである。本発明の一態様においては、前記フィルムにおけるメタクリル樹脂の含有率は50〜95重量%である。本発明の一態様においては、前記メタクリル樹脂中に光拡散粒子が分散している。
本発明の一態様においては、前記フィルムの少なくとも一方の表面に印刷または凹凸賦形を施してなる。本発明の一態様においては、前記印刷または凹凸賦形により前記少なくとも一方の表面に光出射機構が形成される。本発明の一態様においては、前記凹凸賦形により前記少なくとも一方の表面に出射光分布制御機構が形成される。本発明の一態様においては、前記凹凸賦形は型を用いた転写によるものである。
また、本発明によれば、上記の目的の幾つかを解決するものとして、上記面光源装置用導光板の一方の主面にレンズシートまたは光拡散シートを接合してなることを特徴とする面光源装置用複合光学シート、が提供される。
また、本発明によれば、上記の目的の幾つかを解決するものとして、面光源装置用複合光学シートの前記面光源装置用導光板の端面に隣接して点状一次光源を配置し、前記面光源装置用導光板の他方の主面に隣接して反射シートを配置してなることを特徴とする面光源装置、が提供される。
本発明によれば、面光源装置用の薄型導光板を高い歩留りで容易に製造することが可能となる。また、本発明によれば、そのような導光板を用いてロールツーロール連続加工により複合光学シートを高い歩留りで容易に製造することが可能となる。更に、本発明によれば、そのような導光板または複合光学シートを用いて面光源装置を高い歩留りで容易に製造することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明による面光源装置用導光板の一実施形態を示す模式的部分断面図であり、図1(a)及び図1(b)は互いに直交する断面を示す。Y方向が導光板1の厚さ方向である。導光板1は、メタクリル樹脂11中にゴム粒子12を分散させてなる厚みT0が100μm以上且つ700μm以下のフィルムからなる。このフィルムの少なくとも一方の表面(図1では上面)には、印刷または凹凸賦形が施されている。導光板1は、2つの主面のうちの一方が光出射面1Aとされ、1つの端面が光入射端面1Cとされる。また、他方の主面即ち光出射面と反対側の主面を裏面1Bと呼ぶ。
メタクリル樹脂11は、メタクリル酸メチルを主成分とする重合体であり、具体的には、メタクリル酸メチルの単独重合体や、メタクリル酸メチルと他の共重合可能なコモノマーとの共重合体である。コモノマーとしては、アクリル酸メチルやアクリル酸ブチルのようなアクリル酸エステルや、スチレンのような芳香族ビニル化合物、アクリロニトリルのようなビニルシアン化合物などが挙げられる。アクリル酸エステルの場合は0.0〜10重量%程度共重合させるのが好ましく、スチレンのような芳香族ビニル化合物の場合は10〜50重量%程度共重合させるのが好ましい。
メタクリル樹脂11は、懸濁重合、乳化重合、塊状重合等の方法で製造される。好適なフィルムへの成形性を示す粘度を得るため、重合時に連鎖移動剤を使用することが好ましい。連鎖移動剤としては、ドデシルメルカプタンやオクチルメルカプタンなどを用いることができる。
ゴム粒子12としては、アクリル系、ブタジエン系、スチレン−ブタジエン系、シリコーン系などのゴムを使用することができる。例えば、アクリル系ゴム粒子としては、アクリル酸ブチルのようなアクリル酸アルキルを主成分とする弾性重合体からなる単層構造のものや、メタクリル酸メチルを主成分とする硬質重合体からなる内層の周りに、アクリル酸ブチルのようなアクリル酸アルキルを主成分とする弾性重合体からなる外層を設けた多層構成のものなどの公知のゴム粒子が挙げられる。弾性重合体には、一般に架橋性の多官能単量体が少量共重合されている。
ゴム粒子12の平均粒子径は0.1μm〜0.8μmである。ゴム粒子12の平均粒子径が小さ過ぎるとフィルムの強度たとえば耐衝撃性が低下する傾向にある。また、ゴム粒子12の平均粒子径が大き過ぎると、フィルムの表面の平滑性が低下して、所要の凹凸賦形が難しくなる傾向にある。
ゴム粒子12は、乳化重合によって製造することができる。この場合、ゴム粒子径の制御は、乳化剤の添加量等の調節による。メタクリル樹脂11中にゴム粒子12を分散させてフィルムを製造する場合、フィルムにおけるメタクリル樹脂11の含有率を50〜95重量%の範囲とすることが好ましい。フィルムにおけるゴム粒子12の含有率は5〜50重量%の範囲とすることが好ましい。メタクリル樹脂の含有率が大き過ぎるとゴム粒子12の含有率が少なくなり過ぎてフィルムが脆くなる傾向にあり、メタクリル樹脂の含有率が小さ過ぎるとフィルムの耐熱性や導光板として必要な剛性が低下する傾向にある。
導光板1の厚さT0は、上記のように100μm以上且つ700μm以下である。導光板1の厚さT0は、大き過ぎるとフィルムの柔軟性が低下してロール形状への巻き取りが困難になり量産性が低下する傾向にあり、小さ過ぎるとフィルムを平坦に保持することが難しくなり(即ち自己形状保持性が低下し)光出射の均一性が低下する傾向にある。この導光板1の厚さT0は、特に、それを用いて面光源装置を構成するに際して光入射端面1Cに隣接して配置される一次光源の発光部の寸法と同程度であるのが好ましい。たとえば、一次光源が発光ダイオードモジュール(LEDモジュール)である場合には、現在、携帯電話機に代表される携帯情報端末の液晶表示装置のバックライトで一次光源として用いられているLEDモジュールの発光部の高さの標準が600μmであることから、導光板1の厚さT0はたとえば550〜650μm程度が良い。
本実施形態では、導光板1の光出射面1Aには、光入射端面から導光板1内に導入されて導光される光を光出射面から出射させるための光出射機構としての粗面化構造面(マット面)f1が形成されている。マット面f1の平均傾斜角は、たとえば1〜10°とすることができる。
以上のようなフィルムの製造には、溶融流延法、溶融押出法及びカレンダー法等が用いられる。ゴム粒子12を分散させたメタクリル樹脂をTダイから溶融押出し、得られるフィルム状物の少なくとも片面をロール又はベルトに接触させて製膜する方法は、良好な表面性状が得られるので好ましい。
このようなフィルムは、ゴム粒子12が分散していることから、柔軟性を有し、後述するようにロール形状への巻き取り及び連続後加工が可能になり、取扱い性及び生産性に優れる。即ち、フィルムは長尺フィルムの形態に連続製膜され、この長尺フィルムを分割して所要の寸法の複数の導光板を切り出すことができる。
導光板としての機能を発揮させるためにフィルムの少なくとも一方の表面に施される印刷または凹凸賦形は、長尺フィルムの形態の時に行うことができる。このような印刷または凹凸賦形による表面構造は、たとえば、本実施形態におけるように、導光板内を導光される光を出射させるための光出射機構である。また、導光板としての機能を発揮させるための表面構造としては、後述のような所要断面内での出射光の角度分布を制御する(たとえば集光する)ように機能する出射光分布制御機構(たとえば集光機構)であってもよい。
印刷による表面構造の形成は、ロータリースクリーン印刷或いはフレキソ印刷によって、導光板裏面にドット印刷を施すことで行うことができる。1周分が導光板1枚以上に対応する印刷パターンを持った版を巻き付けたロールを用いてロール印刷する。導光板1枚の印刷パターンは光入射端面側から反対側端面の方へと向かって徐々に印刷の密度を濃くすることで、導光板から出射する光量を均一化することができる。
凹凸賦形による表面構造の形成は、熱プレスや紫外線硬化樹脂を利用した型転写方法により行うことが可能である。熱プレスは、たとえば、Niスタンパを円筒ドラムに巻きつけてたとえば120°に高周波加熱し、加圧して樹脂フィルムの表面にスタンパ形状を転写する。スタンパの温度は、Tg+20℃以上を目安とする。Niスタンパは、ステンレス板をガラスビーズでブラスト処理し、それを基にNi電鋳することで得られ、ステンレス板とは凹凸が反転している。紫外線硬化樹脂による方法は2P法と呼ばれ、ロール表面に型を直接切削するか、シート状の金型素材を切削或いはフォトリソ法により処理して金型を製作し、その金型を直接あるいは、それから電鋳により製作したNiスタンパを、ロールに巻き付ける。型と長尺の基材フィルムとの間に紫外線硬化樹脂を供給し、基材フィルムを通して紫外線を照射し樹脂を硬化させる。硬化後冷却し、金型から賦形品を剥がすことによって、表面に凹凸形状の付与された長尺フィルムを得る。
以上により長尺フィルムの形態での加工が終了すると、この長尺フィルムを個々の面光源装置用導光板のサイズに分割する。この分割は、長尺フィルムの予め決められた領域を打ち抜きまたは切断して切り出すことにより行われる。具体的には、トムソン刃と呼ばれる型抜き用の刃によって切断する方法や、金型によって切断する方法等が可能である。さらに、レーザーや超音波等の熱による打抜も可能である。
図2は本発明による面光源装置用導光板の他の実施形態を示す模式的部分断面図であり、図2(a)及び図2(b)は互いに直交する断面を示す。この実施形態の導光板1においては、光出射面1Aとは反対側の面である裏面1Bに、光出射面1Aからの出射光のYZ断面内での角度分布を制御するように機能する出射光分布制御機構として、出射光をYZ断面内で集光するように機能する集光機構が設けられている。この集光機構は、X方向に延在する多数のプリズム列(縦プリズム列)が互いに平行に配列された縦プリズム列配列f2からなる。縦プリズム列の配列ピッチはたとえば10〜100μmであり、縦プリズム列の頂角はたとえば70〜130°とすることができる。縦プリズム列配列f2は、メタクリル樹脂11の下面に紫外線硬化樹脂からなるプリズム部を付与することで形成することができる。
本実施形態では、導光板1において、メタクリル樹脂11中にゴム粒子12だけでなく光拡散粒子も分散含有させている。この光拡散粒子の分散は、光出射機構を構成する。光拡散粒子としては、メタクリル樹脂11と屈折率の異なる透光性粒子を使用することができる。尚、このような光拡散粒子の分散含有による光出射機構は、上記図1の実施形態においても、マット面f1からなる光出射機構に追加して使用することができる。また、上記図1の実施形態においても、縦プリズム列配列f2からなる集光機構を使用することができる。更に、図2の実施形態においても、上記図1の実施形態のマット面f1からなる光出射機構を使用することができる。
メタクリル樹脂11の上面に図2の実施形態と同様にして紫外線硬化樹脂からなるプリズム部を付与することで、上記図1の実施形態のマット面f1からなる光出射機構に代えて、プリズム列配列からなる光出射機構を構成することができる。但し、この場合には、プリズム列配列は、Y方向に延在する多数のプリズム列(横プリズム列)を互いに平行に配列したものからなる。この場合の横プリズム列の配列ピッチはたとえば10〜100μmとすることができる。同様にして、Y方向に延在する多数のレンチキュラーレンズ列を互いに平行に配列したレンチキュラーレンズ列配列からなる光出射機構を構成することができる。このような光出射機構は、図2の実施形態においても使用することができる。
図3は、以上のような導光板を用いて形成される本発明の複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の一実施形態を示す模式的部分断面図である。
本実施形態では、導光板1の光出射面1Aに、光出射機構としてのマット面f1が形成されており、裏面1Bには縦プリズム列配列(プリズム頂角たとえば100°)f2が形成されている。マット面f1は、光入射端面1Cから遠ざかるに従って平均傾斜角が次第に大きくなるようにすることができる。これにより、光出射面1Aから出射する光量の場所による相違を小さくして、面光源装置の輝度分布の均斉度を向上させることができる。
光出射面1A上には、レンズシートとしての全反射型プリズムシート2が配置されている。プリズムシート2は、透明基材層21の下面にプリズム層22が付され、基材層21の上面に光拡散層23が付されたものからなる。プリズム層22は、Z方向に延在するたとえば頂角68°のプリズム列を互いに平行にたとえば配列ピッチ50μmで配列してなるものである。光拡散層23は、たとえば平均粒子径2〜3μmのアクリルビーズをポリエステル樹脂中に分散させてなるものである。プリズムシート2と導光板1とは透明粘着剤3により接合されている。この粘着剤3は、XY面内の形状がたとえば直径50〜100μmのドット状の層として形成されており、XY面内において離散的に多数分布している。具体的には、粘着剤3は、プリズムシート2のプリズム層22の一部領域のプリズム列の頂部と導光板1の光出射面1Aとを接合している。導光板1とプリズムシート2との接合体が、本発明の複合光学シートを構成する。
導光板1の裏面1Bに隣接して、該裏面と対向して光反射層5が配置されている。また、導光体1の光入射端面1Cに隣接して、点状一次光源としての発光ダイオード(LED)モジュール7が配置されている。LEDモジュール7は、Z方向に適宜のピッチで複数配列することができる。LEDモジュール7の発光部の高さ寸法T1は、たとえば0.65mmである。
LEDモジュール7から発せられ導光板光入射端面1Cに入射した光は、光出射面1A及び裏面1Bによる繰り返し内面反射によりX方向に導光され、内面反射時の光学的条件に応じて光の一部が光出射面1A及び裏面1Bから出射する。裏面1Bから出射した光は光反射層5により反射され裏面1Bから導光板1内に再入射し、光出射面1Aから出射する。
XY面内では、光は導光体光出射面1Aから光出射面1Aの法線方向に対して斜めに出射し、プリズムシート2の各プリズム列の一方のプリズム面(光入射端面1Cに近い方のプリズム面)に入射し他方のプリズム面(光入射端面1Cから遠い方のプリズム面)で内面全反射される。これにより光出射面1Aの法線方向の方へと偏向された光は、プリズムシート2の基材層21を経て光拡散層23により拡散せしめられ、該プリズムシート2を出射する。
図4は、本発明の複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の他の実施形態を示す模式的部分断面図である。この実施形態では、導光板1において、光出射面1Aに出射光分布制御機構としての縦プリズム列配列f2が形成されており、裏面1Bには光出射機構としてZ方向に延在する鋸歯状の横プリズム列を複数互いに平行に配列してなる横プリズム列配列f3が形成されている。光出射面1Aに対する各鋸歯状横プリズム列の斜面の傾斜角を光入射端面1Cから遠ざかるに従って次第に大きくすることで、光出射面1Aから出射する光量の場所による相違(光出射面1Aからの距離による相違)を小さくして、面光源装置の輝度分布の均斉度を向上させることができる。粘着剤3は、導光板光出射面1Aの縦プリズム列の頂部近傍の領域に対応して配置されている。これにより、縦プリズム列の頂部とプリズムシート2のプリズム列の頂部との交差位置にて、プリズムシート2と導光板1との接合がなされている。
その他の部分の構成は、図3の実施形態と同様である。
図5は、本発明の複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の他の実施形態を示す模式的部分断面図である。この実施形態では、図2の実施形態と同様に、導光板1において、メタクリル樹脂11中にゴム粒子12だけでなく光拡散粒子も分散含有させることで光出射機構を構成している。また、導光体裏面1Bには、ディンプルからなる凹部が多数分散配列されてなる凹部配列f4が形成されている。この凹部配列f4は光出射機構として機能する。凹部は、熱プレスにより形成することができ、その場合には凹部の周辺が幾分盛り上がる形になる。凹部配列f4において、凹部の配列密度を光入射端面1Cから遠ざかるに従って密にすることができる。これにより、光出射面1Aから出射する光量の場所による相違(光出射面1Aからの距離による相違)を小さくして、面光源装置の輝度分布の均斉度を向上させることができる。
本実施形態においては、光出射面1A上に、レンズシートとしての屈折型プリズムシート2が配置されている。このプリズムシート2は、透明基材層21の上面にプリズム層22が付されたものからなる。プリズム層22は、Z方向に延在するたとえば頂角90°のプリズム列を互いに平行にたとえば配列ピッチ50μmで配列してなるものである。プリズムシート2と導光板1とは透明粘着剤3により接合されている。この粘着剤3は、XY面内の形状がたとえば直径50〜100μmのドット状の層として形成されており、XY面内において離散的に多数分布している。
本実施形態では、プリズムシート2の上に光拡散シート6が配置されている。光拡散シート6は、透明基材層61の上面に光拡散層62を付したものからなる。透明基材層61及び光拡散層62としては、図3の実施形態のプリズムシート2の透明基材層21及び光拡散層23と、それぞれ同様なものとすることができる。
その他の部分の構成は、図3の実施形態と同様である。
本実施形態では、XY面内では、導光体光出射面1Aから光出射面1Aの法線方向に対して斜めに出射した光は、プリズムシート2の基材層21を経て各プリズム列の一方のプリズム面(光入射端面1Cから遠い方のプリズム面)から屈折出射する。これにより光出射面1Aの法線方向の方へと偏向された光は、光拡散シート6により拡散せしめられる。
図6は、本発明の複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の他の実施形態を示す模式的部分断面図である。この実施形態では、図2及び図5の実施形態と同様に、導光板1において、メタクリル樹脂11中にゴム粒子12だけでなく光拡散粒子も分散含有させている。また、導光体裏面1Bには、XY断面形状が鋸歯状をなしZ方向に延在する凹部が多数X方向に関し分散配列されてなる凹部配列f5が形成されている。この凹部配列f5は光出射機構として機能する。凹部は、熱プレスにより形成することができ、その場合には凹部の周辺が幾分盛り上がる形になる。凹部配列f5において、Z方向に関する凹部の配列密度を光入射端面1Cから遠ざかるに従って密にすることができる。これにより、光出射面1Aから出射する光量の場所による相違(光出射面1Aからの距離による相違)を小さくして、面光源装置の輝度分布の均斉度を向上させることができる。
本実施形態では、図4の実施形態と同様に、導光体1の光出射面1Aに出射光分布制御機構としての縦プリズム列配列f2が形成されている。
本実施形態では、導光体1の光出射面1Aに図5の実施形態で説明した光拡散シート6が、透明粘着剤3により接合されている。粘着剤3は、導光板光出射面1Aの縦プリズム列f2の頂部近傍の領域に対応して配置されている。
その他の部分の構成は、図3の実施形態と同様である。
本実施形態においては、LEDモジュール7から発せられ導光板光入射端面1Cに入射した光は、光出射面1A及び裏面1Bによる繰り返し内面反射によりX方向に導光され、内面反射時の光学的条件に応じて光の一部が光出射面1A及び裏面1Bから出射する。
図7は、上記図3の実施形態の複合光学シートの製造方法の一実施形態を示す図である。図8(a),(b)は、その部分拡大図である。
本実施形態では、導光板1及びプリズムシート2の接合を、これらが長尺シートの形態(原反という)をなしている段階で行い、先ず複合光学シート原反を得、これから所要の寸法に切り出すことで複合光学シートを得る。
即ち、表面構造の形成される前の導光板原反230を、ロールから繰り出し、予備加熱装置220で加熱し、導光板光出射面1Aのマット面f1を転写形成するための型ロール(熱プレス用スタンパ)260及びニップロール265により加熱加圧することで、型ロール260の表面形状を転写する。続いて、以上のように処理した導光板原反230と導光板裏面1Bの縦プリズム列配列f2を転写形成するための金型ロール(フォトポリマー賦形用金型)との間にフォトポリマー供給装置255からフォトポリマー[紫外線硬化樹脂]を供給し、UV照射装置200により紫外線を照射して縦プリズム列配列f2を形成する。更に、以上のように処理した導光板原反230の光出射面側(マット面f1側)に粘着剤塗布装置210により粘着剤3をドット状に塗布する。粘着剤としては光硬化型粘着剤を使用することができ、粘着剤塗布装置210としてはインクジェット塗装装置を使用することができる。塗布された粘着剤に対してUV照射装置202により紫外線を照射し硬化させ、粘着性を発現させる。この粘着剤により、導光板原反230とロールから繰り出されるプリズムシート原反240とを接合して、複合光学シート原反267を得る。尚、図8においては、図示の都合上、導光板原反230、プリズムシート原反240及び複合光学シート原反267の進行の向きが図7とは逆に表示されている。
以上のようにして得られた複合光学シート原反267を、トムソン刃等の切断または打抜の加工装置270により分割することで、所要寸法の複合光学シート280が得られる。
図9は、上記図5の実施形態の複合光学シートの製造方法の一実施形態を示す図である。本実施形態では、表面構造の形成される前の導光板原反230に対して、導光板裏面1Bの凹部配列f4を転写形成するための型ロール260の表面形状を転写する。一方、ロールから繰り出されたプリズムシート原反240に対して、粘着剤塗布装置210により粘着剤をドット状に塗布し、これに対してUV照射装置202により紫外線を照射し硬化させ、粘着性を発現させる。この粘着剤により、導光板原反230とプリズムシート原反240とを接合して、複合光学シート原反267を得る。以後の工程は、図7の実施形態と同様である。
図10は、以上の図7及び8並びに図9の実施形態において複合光学シート原反267を加工装置270を用いて所要寸法の複合光学シート280に分割する形態を示す模式図である。長尺の複合光学シート原反267からは、長手方向に関してはもちろんのこと、幅方向に関しても複数の複合光学シート280を切り出すことができる。
本発明による面光源装置用導光板の一実施形態を示す模式的部分断面図である。 本発明による面光源装置用導光板の一実施形態を示す模式的部分断面図である。 本発明による複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の一実施形態を示す模式的部分断面図である。 本発明による複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の一実施形態を示す模式的部分断面図である。 本発明による複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の一実施形態を示す模式的部分断面図である。 本発明による複合光学シート及びそれを用いて形成される面光源装置の一実施形態を示す模式的部分断面図である。 図3の実施形態の複合光学シートの製造方法の一実施形態を示す図である。 図7の部分拡大図である。 図5の実施形態の複合光学シートの製造方法の一実施形態を示す図である。 複合光学シート原反を所要寸法の複合光学シートに分割する形態を示す模式図である。
符号の説明
1 導光板
1A 光出射面
1B 裏面
1C 光入射端面
11 メタクリル樹脂
12 ゴム粒子
f1 マット面
f2 縦プリズム列配列
f3 横プリズム列配列
f4,f5 凹部配列
2 プリズムシート
21 透明基材層
22 プリズム層
23 光拡散層
3 透明粘着剤
5 光反射層
6 光拡散シート
61 透明基材層
62 光拡散層
7 LEDモジュール
200,202 UV照射装置
210 粘着剤塗布装置
220 予備加熱装置
230 導光板原反
240 プリズムシート原反
255 フォトポリマー供給装置
260 型ロール
265 ニップロール
267 複合光学シート原反
270 切断または打抜の加工装置
280 複合光学シート

Claims (10)

  1. メタクリル樹脂中にゴム粒子を分散させてなる厚み100μm以上且つ700μm以下のフィルムからなることを特徴とする面光源装置用導光板。
  2. 前記ゴム粒子の平均粒子径は0.1μm〜0.8μmであることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置用導光板。
  3. 前記フィルムにおけるメタクリル樹脂の含有率は50〜95重量%であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか一項に記載の面光源装置用導光板。
  4. 前記メタクリル樹脂中に光拡散粒子が分散していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の面光源装置用導光板。
  5. 前記フィルムの少なくとも一方の表面に印刷または凹凸賦形を施してなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の面光源装置用導光板。
  6. 前記印刷または凹凸賦形により前記少なくとも一方の表面に光出射機構が形成されることを特徴とする、請求項5に記載の面光源装置用導光板。
  7. 前記凹凸賦形により前記少なくとも一方の表面に出射光分布制御機構が形成されることを特徴とする、請求項5に記載の面光源装置用導光板。
  8. 前記凹凸賦形は型を用いた転写によるものであることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか一項に記載の面光源装置用導光板。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の面光源装置用導光板の一方の主面にレンズシートまたは光拡散シートを接合してなることを特徴とする面光源装置用複合光学シート。
  10. 請求項9に記載の面光源装置用複合光学シートの前記面光源装置用導光板の端面に隣接して点状一次光源を配置し、前記面光源装置用導光板の他方の主面に隣接して反射シートを配置してなることを特徴とする面光源装置。
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