JP2014193975A - 射出成形用導電性ポリエチレン組成物並びにそれを用いた成形体及び燃料系部品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリエチレン(A)84〜92重量%及び導電性フィラー(B)16〜8重量%とからなり、下記(1)〜(6)の要件を満足することを特徴とする射出成形用導電性ポリエチレン組成物。
(1)密度が0.960〜1.040g/cm3
(2)温度190℃、荷重21.6kgで測定されるメルトフローレート(HLMFR)が5.0〜50g/10分
(3)引張破壊呼びひずみが100%以上
(4)−40℃のシャルピー衝撃強度が2.0kJ/m2以上
(5)フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が50時間以上
(6)射出成形シートでの体積固有抵抗率が1Ω・cm以上1×107Ω・cm以下、表面固有抵抗率が1Ω/□以上1×108Ω/□以下
【選択図】なし
Description
さらに、本発明の目的は、射出成形された成形品においての導電性が良好であり、かつ機械特性、耐久性等が良好な成形品を提供することにあり、特に、給油口などの燃料系部品、ガソリン輸送用チューブ及び付属部品に好適に用いられる燃料系部品を提供することにある。
(1)密度が0.960〜1.040g/cm3の範囲である
(2)温度190℃、荷重21.6kgで測定されるメルトフローレート(HLMFR)が5.0〜50g/10分である
(3)引張破壊呼びひずみが100%以上である
(4)−40℃のシャルピー衝撃強度が2.0kJ/m2以上である
(5)フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が50時間以上である
(6)射出成形シートでの体積固有抵抗率が1Ω・cm以上1×107Ω・cm以下、表面固有抵抗率が1Ω/□以上1×108Ω/□以下である
(a)密度が0.920〜0.960g/cm3の範囲にある
(b)HLMFRが18〜90g/10分である
(c)フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が300時間以上である
さらに、本発明の第5の発明によれば、第4の発明の成形体からなる燃料系部品が提供される。
さらに、本発明の成形体及び燃料系部品は、射出成形品においての導電性が良好であり、かつ機械特性、耐久性等が良好であり、特に給油口などの燃料系部品、ガソリン輸送用チューブ及び付属部品に好適に用いることができる。
以下、本発明の組成物、本発明に用いられる各成分及び成形体等について、詳細に説明する。
(1)組成物の密度
本発明の組成物は、JIS K6922−1及び2(1997)に準拠して測定される密度が0.960〜1.040g/cm3、好ましくは0.980〜1.010g/cm3、更に好ましくは0.980〜1.000g/cm3である。
組成物の密度が0.960g/cm3未満であると、成形品の剛性不足の顕在化およびガソリン浸漬試験(60℃)前後での寸法・外観変化が著しくなる。一方、1.040g/cm3を超えると、長期耐久性などの長期性能が不足する傾向がある。
組成物の密度は、組成物を構成するポリエチレン(A)の密度を大きくするか、導電性フィラー(B)の含有割合を大きくすることによって調節することができる。
本発明の組成物は、JIS K6922−2(1997)に準拠した温度190℃、荷重21.6kgにおけるメルトフローレート(HLMFR)が5.0〜50g/10分、好ましくは8.0g/10分を超え50g/10分以下である。
HLMFRが5.0g/10分未満であると、射出成形時の流動加工特性が低下し、50g/10分を超えると部品の耐衝撃性等の機械特性が低下する。
組成物のHLMFRは、組成物を構成するポリエチレン(A)のHLMFRを大きくするか、導電性フィラー(B)の含有割合を小さくすることによって調節することができる。
本発明の組成物は、引張試験による引張破壊呼びひずみが100%以上であり、好ましくは200%以上であり、さらに好ましくは400%以上である。
組成物の引張破壊呼びひずみが100%未満であると、成形品が破損するおそれがある。
また、組成物の引張破壊呼びひずみは、導電性フィラー(B)の含有割合を小さくすることによって値を大きくすることができる。
なお、引張破壊呼びひずみは以下の方法により測定される値である。
(試験片の作成) 各実施例及び各比較例のペレットを、寸法:150mm×150mm、厚さ2mmの加熱プレス用モールドに入れ、表面温度190℃の熱プレス機中で5分間予熱後、加圧と減圧を繰り返すことで樹脂を溶融すると共に溶融樹脂中の残留気体を脱気し、更に4.9MPaで加圧し、5分間保持する。その後、4.9MPaの圧力をかけた状態で、10℃/分の速度で徐々に冷却し、温度が室温付近まで低下したところでモールドから成形板を取り出す。得られた成形板を温度23±2℃、湿度50±5℃の環境下で48時間以上、状態調節する。状態調節後のプレス板からJIS K7113(1995)に記載の2号試験片の形状に打ち抜き、引張試験サンプルとする。
(引張破壊呼びひずみの測定) 上記試験片を用い、JIS K7113(1995)に準じて、引張降伏強さ・引張破壊伸びを測定し、引張破壊呼びひずみの値とする。引張試験機として株式会社エーアンドディー社製のテンシロン(型式:RTG−1250)を用いることができる。引張速度は50mm/分で実施する。
本発明の組成物は、−40℃のシャルピー衝撃強度が2.0kJ/m2以上、好ましくは3.0kJ/m2以上、さらに好ましくは4.0kJ/m2以上である。
組成物の−40℃のシャルピー衝撃強度が2.0kJ/m22.0kJ/m2未満であると、成形品の衝撃強度の不足が顕在化するおそれがある。
ここで、−40℃のシャルピー衝撃強度は、JIS K6922−2(1997)「プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方」に準拠して試験片を作成し、JIS K7111(1996)「プラスチック−シャルピー衝撃強さの試験方法」に準じて測定される値である。
−40℃のシャルピー衝撃強度は、エチレン系重合体の分子量を上げるか、分子量分布を狭くすることにより、大きくすることができる。
本発明の組成物は、フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が50時間以上、好ましくは70時間以上、さらに好ましくは90時間以上である。フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が50時間未満では、成形品の耐久性が不足する。
フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間は、JIS K6774(1995)「ガス用ポリエチレン管」の付属書1の全周ノッチ式引張クリープ試験に準拠し、80℃、6MPaで測定される値である。試験片は、JIS K6922−2(1997)「プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方」の表2の条件で作成した厚さ6mmで圧縮成形シートから切出し、全周にノッチを入れたもの(試験片厚み6mm、ノッチ深さ1mm、全周)を使用する。
フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間は、組成物を構成するポリエチレン(A)の密度を小さくするか、導電性フィラー(B)の含有量を小さくすることによって大きくすることができる。
本発明の組成物の体積固有抵抗率は、導電性の観点から、1Ω・cm以上1×107Ω・cm以下、表面固有抵抗率は1Ω/□以上1×108Ω/□以下である。好ましくは体積固有抵抗率が1Ω・cm以上1×106Ω・cm以下、表面固有抵抗率が1Ω/□以上1×107Ω/□以下である。体積固有抵抗率及び表面固有抵抗率は導電性フィラー量に比例して低下する。
これらの体積固有抵抗率及び表面固有抵抗率の測定には、250℃射出成形機(ファナック社製)により成形した厚み2mmの平板シート(100mm×100mm)を用い、JIS−K6911(1995)に準拠して、円電極法で印加電圧10Vの条件で、体積及び表面固有抵抗率を測定した。測定にはエーデーシー社製高抵抗率計8340A及びチャンバー12702Aを用いる。
なお、体積固有抵抗率は、「a×10bΩ・cm」を以下「aE+bΩ・cm」と表記することがある。また、表面固有抵抗率は、「a×10bΩ/□」を以下「aE+bΩ/□」と表記することがある。
(1)ポリエチレン(A)の特性
本発明に用いられるポリエチレン(A)は、射出成形用導電性ポリエチレン組成物に対して84〜92重量%含有される。本発明の組成物は、ポリエチレン(A)が含まれることにより、射出成形性、導電性、機械物性及び耐久性のバランスを向上させることができる。
本発明に用いられるポリエチレン(A)は、エチレンの単独重合、又はエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等との共重合により得られる。また、改質を目的とする場合、ジエンとの共重合も可能である。このとき使用されるジエン化合物の例としては、ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン等を挙げることができる。
なお、重合の際のコモノマー含有率は、任意に選択することができるが、例えば、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合の場合には、エチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含有量は0〜40モル%、好ましくは0〜30モル%である。
本発明に用いられるポリエチレン(A)は、好ましくは密度が0.920〜0.960g/cm3の範囲である。密度が0.920g/cm3未満であると、成形品の剛性不足の顕在化及びガソリン浸漬試験(60℃)前後での寸法・外観変化が著しくなる。一方、0.960g/cm3を超えると、長期性能が不足する。
ポリエチレン(A)の密度は、例えば、エチレンと共重合させるα−オレフィンの量を変化させることによって調節することができ、α−オレフィンの量を増加させると小さくすることができる。
なお、ポリエチレン(A)の密度は、JIS K6922−1及び2(1997)に準拠して測定される値である。
本発明に用いられるポリエチレン(A)は、好ましくはHLMFRが18〜90g/10分である。HLMFRが18g/10分未満であると、成形時に流動性が不足し、成形不安定な状態となり実用的では無い。HLMFRの上限値は、耐衝撃性を満足しなくなるため、本発明の場合90g/10分である。
HLMFRは、エチレン重合中に共存させる連鎖移動剤(水素等)の量を変化させるか、重合温度を変化させることによって、調整することができ、水素の量を増加させる又は重合温度を高くすることにより、大きくすることができる。
即ち、エチレンとα−オレフィンとの重合温度を上げることにより分子量を下げて、結果としてHLMFRを大きくすることができ、重合温度を下げることにより分子量を上げて、結果としてHLMFRを小さくすることができる。また、エチレンとα−オレフィンとの共重合反応において共存させる水素量(連鎖移動剤量)を増加させることにより分子量を下げて、結果としてHLMFRを大きくすることができ、共存させる水素量(連鎖移動剤量)を減少させることにより分子量を上げて、結果としてHLMFRを小さくすることができる。
なお、ポリエチレン(A)のHLMFR(190℃、荷重21.6kg)は、JIS K6922−2(1997)に準拠して測定される値である。
本発明のポリエチレン(A)は、引張試験による引張破壊呼びひずみが好ましくは500%以上であり、より好ましくは600%以上であり、さらに好ましくは700%以上である。ポリエチレン(A)の引張破壊呼びひずみが500%未満であると、成形品が破損するおそれがある。
なお、ポリエチレン(A)の引張破壊呼びひずみは、上記組成物の引張破壊呼びひずみの測定方法と同様の方法で測定される値である。
本発明のポリエチレン(A)は、−40℃のシャルピー衝撃強度が好ましくは5.0KJ/m2以上であり、より好ましくは5.5KJ/m2以上であり、さらに好ましくは6.0KJ/m2以上である。−40℃のシャルピー衝撃強度が5.0KJ/m2未満では、成形品の衝撃強度の不足が顕在化する。
ここで、−40℃のシャルピー衝撃強度は、JIS K6922−2(1997)「プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方」に準拠して試験片を作成し、JIS K7111(1996)「プラスチック−シャルピー衝撃強さの試験方法」に準じて測定されるものである。
−40℃のシャルピー衝撃強度は、エチレン系重合体の分子量を上げるか、分子量分布を狭くすることにより、大きくすることができる。
本発明に用いられるポリエチレン(A)は、フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が好ましくは300時間以上、より好ましくは400時間以上、さらに好ましくは500時間以上である。フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が300時間未満では、成形品の耐久性が不足する。
フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間は、JIS K6774(1995)「ガス用ポリエチレン管」の付属書1の全周ノッチ式引張クリープ試験に準拠し、80℃、6MPaで測定を行う。試験片は、JIS K6922−2(1997)「プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方」の表2の条件で作成した厚さ6mmで圧縮成形シートから切出し、全周にノッチを入れたもの(試験片厚み6mm、ノッチ深さ1mm、全周)を使用する。
フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間は、密度を小さくすることにより、長くすることができる。
本発明に使用されるポリエチレン(A)の重合触媒は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定されないが、固体触媒である。固体触媒としてはチーグラー触媒、フィリップス触媒、メタロセン触媒等の各種触媒が挙げられるが遷移金属化合物を含有するオレフィン重合用の固体触媒として用いられるものであれば特に制限はない。遷移金属化合物としては、周期表第4族〜第10族、好ましくは第4族〜第6族の元素の化合物を使用することができ、具体例としては、Ti、Zr、Hf、V、Cr、Mo等の化合物が挙げられる。
上記成分(B)が23重量%未満、成分(C)が77重量%を超える場合には、耐久性の改良効果が低下するおそれがあり、成分(B)が84重量%を超え、成分(C)が16重量%未満の場合では射出成形性が低下するおそれがある。
前記のような2種以上のポリエチレン系重合体から構成されるポリエチレン(A)は、例えば、特開2006−240648号公報や特開2008−114819号公報に記載された製造方法と同様の方法で製造することができる。
本発明に用いられる導電性フィラー(B)は、射出成形用導電性ポリエチレン組成物に対して16〜8重量%含有される。本発明の組成物は、導電性フィラー(B)が特定量、とりわけ一般に使用される量よりも少量含まれることにより、優れた導電性と物性及び射出成形性のバランスをとることができる。
本発明に用いられる導電性フィラー(B)の組成割合は、組成物に対して16〜8重量%、好ましくは11〜8重量%である。導電性フィラー(B)の含有量が8重量%未満では、充分な導電性を発揮することができず、一方、導電性フィラー(B)の含有量が16重量%を超えると、部品の成形が難しくなるか、部品自体の物性が低下する傾向にある。
本発明の導電性組成物に用いられる導電性フィラー(B)は、カーボンブラック、炭素繊維、金属粉末、金属酸化物粉末等が挙げられる。
カーボンブラックとしては、その原料、製造法からアセチレンブラック、ガスブラック、オイルブラック、ナフタリンブラック、サーマルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、チャンネルブラック、ロールブラック、ディスクブラック、ケッチェンブラック等が挙げられる。
導電性のカーボンブラックとしては、例えばアセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラック、スーパーコンダクティブファーネスブラック、コンダクティブチャンネルブラック、1500℃程度の高温で熱処理されたファーネスブラック又はチャンネルブラック等が例示され、ファーネスブラックの1種であるケッチェンブラックを挙げることが出来る。ケッチェンブラックは、重質油のガス化プロセスで副生するものであり、酸素のない雰囲気中で2500〜3000℃の高温にファーネスブラックを加熱処理すると、小さな網平面が大きくなり中空粒子となり、一次粒子の中心が中空となっている。
本発明で用いることのできる導電性フィラーのカーボンブラックは、その原料、製造法は特に限定されないが、導電性カーボンブラックからなる群より選択されるものであり、更に好ましくは、ケッチェンブラックなどの中空シェル状構造のカーボンブラックである。
ケッチェンブラックの具体例としては、ケッチェンブラックインターナショナル社から入手可能なケッチェンブラックEC300Jが挙げられる。
本発明の導電性フィラー(B)の形状は、特に限定されるものではないが、好ましくは球状で平均粒径が50μm以下のものが好適である。
ケッチェンブラックEC300Jは、中空構造で比表面積が大きく、樹脂中で導電回路を形成しやすいために、中空構造を取らない通常のカーボンブラックと比較して少量の添加量で優れた導電性を発現可能である。
本発明の組成物には、任意の成分として、無機充填材を添加してもよい。無機充填材の具体例としては、タルク、炭酸カルシウム、アルミナ、ガラス繊維、大理石粉、セメント粉、粘土、長石、シリカもしくはガラス、フュームド(fumed)シリカ、三水化アルミナ、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、チタネート類、ガラス微細球、チョーク、金属粉(アルミニウム、銅、鉄、鉛など)、珪石、珪藻土、石膏、マイカ、クレー、アスベスト、酸化チタン等が挙げられる。
上記の射出成形用導電性ポリエチレン組成物は常法に従い、必要に応じ各種添加剤を配合し、混練押出機、バンバリーミキサー等にて混練し、成形用材料とすることができる。また、ペレタイザーやホモジナイザー等による機械的な溶融混合によりペレット化した後、各種成形機により成形を行なって所望の成形品とすることもでき、特に、射出成形により好適に成形品を製造することができる。
本発明の組成物は、各種の燃料系部品に成形することができる。例えば、自動車燃料系部品としては、燃料供給口、キャップ、フィラーチューブ、ブリーザーチューブ等が挙げられる。
また、大型容器の蓋(キャップ)のような、大型容器のネジ山に取り付ける為の内面にネジ山を設けたキャップ、大型容器の口への単なるはめ込み式のキャップなど、いわゆる大型容器とは別体で取り扱われる多くの所定の形状に設計変更された小部品を、対象とすることができる。
(1)密度:JIS K6922−1及び2(1997)に準じて測定した。
(2)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR):JIS K6922−2(1997)に準拠して測定した。また、温度190℃、荷重21.6kgにおけるメルトフローレート(HLMFR)は、JIS K6922−2(1997)に準拠して測定した。
(3)引張破壊呼びひずみ:JIS K7113(1995)に準じて、引張降伏強さ・引張破壊伸びを測定した。引張試験機として株式会社エーアンドディー社製のテンシロン(型式:RTG−1250)を用いた。引張速度は50mm/分で測定した。
(4)フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間:JIS K6774(1995)付属書1の全周ノッチ式引張クリープ試験に準拠し、80℃、6MPaで測定を行なった。試験片は、JIS K6922−2(1997)表2の条件で作成した厚さ6mmで圧縮成形シートから切出し、全周にノッチを入れたもの(試験片厚み6mm、ノッチ深さ1mm、全周)を使用した。
(5)体積固有抵抗率:射出成形(設定温度250℃、射出速度20mm/s)にて、厚み2mmの平板シート(100mm×100mm)を成形する。JIS K6911(1995)に準拠して、円電極法で印加電圧10Vの条件で、体積及び表面固有抵抗率を測定した。エーデーシー社製高抵抗率計8340A及びチャンバー12702Aを用いた。
(6)表面固有抵抗率:射出成形(設定温度250℃、射出速度20mm/s)にて、厚み2mmの平板シート(100mm×100mm)を成形する。JIS K6911(1995)に準拠して、円電極法で印加電圧10Vの条件で、体積及び表面固有抵抗率を測定した。エーデーシー社製高抵抗率計8340A及びチャンバー12702Aを用いた。
(7)−40℃のシャルピー衝撃強度:JIS K6922−2(1997)に準拠して試験片を作成し、JIS K7111(1996)に準じて測定した。
(8)スパイラルフロー長さ:射出成形性を評価するため、ファナック社製ROBOSHOT S−2000i 100B射出成形機を用い、設定温度210℃、射出速度10mm/秒、射出時間3秒、冷却時間10秒、保圧切替え位置7mm、射出圧力90MPaの条件で、ランナー側ゲート幅4mm、キャビティ側ゲート幅5mm、幅10mm、厚み2mm、最長流路長2000mmのアルキメデスのスパイラル流路を有する金型を用い、スパイラルフロー長さを測定し、基準値(12cm)以上を「○」、基準値(12cm)未満を「×」とした。
(9)ガソリン浸漬試験:燃料(ガソリン)に対する耐性を評価するため、シャルピーの測定に使用する試験片(シャルピー用ノッチなし角柱)と同じ試験片を使用し、ガソリン中に60℃、200時間放置後の外観変化を観察した。外観に変化がないものを「○」、変化があるものを「×」とした。
(1)ポリエチレン
下記に示した所定の物性を有するポリエチレンを使用した。
PE−1:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HE122R(密度=0.938g/cm3、HLMFR=20 g/10分)を使用した。
PE−2:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HJ221及び ノバテックHD HD230を重量比7:3でブレンドしたもの(密度=0.946g/cm3、HLMFR=19g/10分)を使用した。
PE−3:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HB111R(密度=0.945g/cm3、HLMFR=6g/10分)を使用した。
PE−4:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HJ221(密度=0.949g/cm3、HLMFR=13g/10分)を使用した。
PE−5:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HJ360(密度=0.951g/cm3、HLMFR=160g/10分)を使用した。
PE−6:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるカーネル KF270(密度=0.907g/cm3、HLMFR=50g/10分)を使用した。
PE−7:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HB530RN(密度=0.961g/cm3、HLMFR=70g/10分)を使用した。
PE−8:日本ポリエチレン社製ポリエチレンであるノバテックHD HD230(密度=0.945g/cm3、HLMFR=80g/10分)を使用した。
導電性フィラーとして、以下のものを使用した。
CB−1:ケッチェンブラックインターナショナル社製ケッチェンブラックEC300J、DBP吸着量=360ml/100g、比表面積800m2/g
CB−2:電気化学社製アセチレンブラックHS−100、DBP吸着量=140ml/100g、比表面積39m2/g
CB−3:Cabot社製バルカンブラックXC−72、DBP吸着量=174ml/100g、比表面積254m2/g
[実施例1〜4、比較例1〜10]
(実施例1)
ポリエチレン(PE−1)92重量部、導電性フィラー(CB−1)8重量部を2軸押出機で混練、210℃で押出してペレット化し、樹脂組成物を得た。得られた組成物は、前記測定・評価方法に記載した方法により、それぞれの性能評価を行なった。得られた結果を表1に示した。
表1に記載された成分を用いて、実施例1の方法と同様に樹脂組成物を得た。得られた組成物は、前記測定・評価方法に記載した方法により、それぞれの性能評価を行なった。得られた結果を表1に示した。
表1に記載された成分を用いて、実施例1の方法と同様に樹脂組成物を得た。得られた組成物は、前記測定・評価方法に記載した方法により、それぞれの性能評価を行なった。得られた結果を表1に示した。
実施例1と同じ組成物を使用し、250℃で溶融混合し、射出成形機(東芝機械社製IS150E)を用いて、成形温度250℃、金型温度40℃、冷却時間20秒の条件にて、断面が凹型で円柱状の蓋状部品(外径100mm、内径80mm、高さ50mm、深さ40mm、重量約192g)を成形した。この射出成形性は良好であった。
導電性は、この蓋状部品の上面を使用して、前記の表面固有抵抗率の測定方法に準じて、表面固有抵抗率を測定した。その結果、表面固有抵抗率は1×108Ω/□以下であり、この成形部品は、燃料系部品として使用が可能であった。
(比較例11)燃料系部品としての評価
同様に、比較例1と同じ組成物を用い、実施例5と同様に円柱状の蓋状部品の表面固有抵抗率を評価した結果、表面固有抵抗率は1×108Ω/□を超え、実施例5よりも導電性が低かった。
本発明の組成物から得られる成形品は、導電性と物性とのバランスに優れ、特に射出成形性、導電性、耐久性、耐衝撃性のバランスに優れた燃料系部品を製造することができ、工業的に非常に利用価値の高いものである。
Claims (5)
- ポリエチレン(A)84〜92重量%及び導電性フィラー(B)16〜8重量%とからなり、下記(1)〜(6)の要件を満足することを特徴とする射出成形用導電性ポリエチレン組成物。
(1)密度が0.960〜1.040g/cm3の範囲である
(2)温度190℃、荷重21.6kgで測定されるメルトフローレート(HLMFR)が5.0〜50g/10分である
(3)引張破壊呼びひずみが100%以上である
(4)−40℃のシャルピー衝撃強度が2.0kJ/m2以上である
(5)フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が50時間以上である
(6)射出成形シートでの体積固有抵抗率が1Ω・cm以上1×107Ω・cm以下、表面固有抵抗率が1Ω/□以上1×108Ω/□以下である - ポリエチレン(A)は、下記(a)〜(c)の要件を満足することを特徴とする請求項1に記載の射出成形用導電性ポリエチレン組成物。
(a)密度が0.920〜0.960g/cm3の範囲にある
(b)HLMFRが18〜90g/10分である
(c)フルノッチクリープ試験(80℃、6MPaで測定)における破断時間が300時間以上である - 導電性フィラー(B)は、中空シェル状構造のカーボンブラックであることを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形用導電性ポリエチレン組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形用導電性ポリエチレン組成物を用いて成形された成形体。
- 請求項4に記載の成形体からなる燃料系部品。
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