JP2014193645A - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車載カメラや車体のコンデションの影響を考慮した状態でレーンキープ制御を実行させることができるようにする。
【解決手段】FF目標ハンドル角演算部24bは、車載カメラ22で撮影した画像に基づき設定した目標進行路の認識曲率と、FF目標ハンドル角演算部24bにおいてハンドル角センサ12で検出したハンドル角に基づいて設定したFB曲率との比からFF較正値を算出し、このFF較正値で、認識曲率に基づいて設定したFFハンドル角を較正して、FF目標ハンドル角を設定する。FF目標ハンドル角が、カメラ等のコンデションを表す因子を含むFF較正値で較正されているため、良好なフィードフォワード制御性を得ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィードフォワード目標ハンドル角とフィードバック目標ハンドル角とを、カメラ等のコンデションを表す因子を含む較正値で較正して、設定するようにした車両の素行制御装置に関する。
従来、高速道路等の走行において、自車両前方の走行環境を検出し、検出した走行環境データに基づいて、自車走行レーンの左右を区画する車線を検出し、この左右車線の例えば中央を目標進行路として設定し、この目標進行路に沿って走行できるようにステアリング操作をアシストするレーンキープシステム(LKS)が知られている。
例えば、特許文献1(特開2009−274688号公報)には、車載カメラで撮影した画像に基づき左右車線を認識し、この左右車線に基づき自車の前方に所定の時間と車速を乗算して得た距離となる位置におけるレーン中心線上に目標点を設定し、レーン中心線に沿って設定した前方目標点に至る目標進行路の曲率を算出し、この曲率に所定のフィードフォワードゲインを乗じて基本アシストトルクを算出する。更に、横ずれ量を補正する補正アシストトルクを求め、基本アシストトルクに補正アシストトルクを加算した値で、電動パワーステアリング(EPS)モータを駆動させる技術が開示されている。
特開2009−274688号公報
ところで、自車両を目標進行路に沿って走行させるレーンキープシステムでは、自車両と目標進行路と目標進行路の精度が制御性能に大きく影響する。車載カメラで検出した左右車線に基づいて車線モデルを生成する場合、当該車載カメラはカメラセッティング、目標進行路は車重やタイヤの種別(サマータイヤ、スタッドレスタイヤ)やタイヤの空気圧等の影響を受けて変動する。
特に、レーンキープ制御では、上述した文献に記載されているように将来位置に設定した目標点へ到達させるための精度が要求されるが、車載カメラで測距する場合、その視差が距離に反比例して小さくなり、車載カメラを機械的に調整したとしても、車載カメラ自身、及び車体のコンデションの影響を受けて大きく変動し易い。
一般に、上述した文献に開示されているように、車載カメラで検出した車線に基づいて目標進行路を生成している技術では、このようなコンデションによる変動をフィードフォワード制御やフィードバック制御において、車載カメラや車両のコンデションに拘わるパラメータをセンサ類で検出し、所定に補正することで、制御精度高めるようにしている。
しかし、センサ類で検出したパラメータに基づいて補正するため応答性が悪い問題がある。更に、多くのセンサ類を配設する必要があるため、部品点数が多くなりコスト高となる問題もある。
本発明は、上記事情に鑑み、センサ類を増加すること無く、車両に搭載されている既存の設備を利用した簡単な構成で、車載カメラや車体のコンデションの影響を考慮した状態で良好なレーンキープ制御を実行させることのできる車両の走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明による車両の走行制御装置は、車両に搭載されて進行方向前方の走行環境を撮影する車載カメラと、前記車載カメラで撮影した画像に基づき検出した左右の車線の曲率から前記車両の進むべき目標進行路の認識曲率を演算する認識曲率演算手段と、前記認識曲率に基づき該認識曲率に対応するフィードフォワードハンドル角を設定するフィードフォワードハンドル角設定手段と、前記自車両の実ハンドル角を検出するハンドル角検出手段と、前記実ハンドル角に基づき該実ハンドル角に対応するフィードバック曲率を設定するフィードバック曲率設定手段と、前記認識曲率と前記フィードバック曲率との比からフィードフォワード較正値を演算するフィードフォワード較正値演算手段と、前記フィードフォワードハンドル角と前記実ハンドル角との比からフィードバック較正値を演算するフィードバック較正値演算手段と、前記フィードフォワードハンドル角を前記フィードフォワード較正値で較正してフィードフォワード目標ハンドル角を演算するフィードフォワード目標ハンドル角演算手段と、フィードバック曲率を前記フィードバック較正値で較正し、較正したフィードバック曲率に対応するフィードバック目標ハンドル角を演算するフィードバック目標ハンドル角演算手段とを備える。
本発明によれば、フィードフォワードハンドル角を認識曲率とフィードバック曲率との比から求めたフィードフォワード較正値で較正してフィードフォワード目標ハンドル角を求め、又、フィードバック曲率をフィードフォワードハンドル角と実ハンドル角との比から求めたフィードバック較正値で較正してフィードバック目標ハンドル角を求めるようにしたので、フィードフォワード目標ハンドル角、及びフィードバック目標ハンドル角が車載カメラや車体のコンデションの影響を考慮した値で設定されるため、応答性良く、良好なレーンキープ制御を実行させることができる。
又、他のセンサ類を新たに増加すること無く、車両に搭載されている既存の設備を利用しているだけであるため、構成の簡素化を実現することができる。
走行制御装置を搭載する車両の概略構成図 走行制御装置の機能ブロック図 FF目標ハンドル角演算ルーチンを示すフローチャート FF較正値演算ルーチンを示すフローチャート FB目標ハンドル角演算ルーチンを示すフローチャート FB較正値算出ルーチンを示すフローチャート 指示ハンドル角演算ルーチンを示すフローチャート (a)はFFハンドル角ベースマップの概念図、(b)はFB曲率ベースマップの概念図 (a)はハンドル角の挙動、曲率の変化を生値とフィルタ値とで示すタイムチャート、(b)はハンドル角の挙動、曲率の変化の生値とフィルタ値との差分を示すタイムチャート (a)はフィードフォワード制御により設定する目標ハンドル角の説明図、(b)はフィードバック制御により設定する目標ハンドル角の説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1において、車両(自車両)1には、左右前輪FL,FRと左右後輪RL,RRとが配設されており、この左右前輪FL,FRが、ラック&ピニオン機構等のステアリング機構2にタイロッド3を介して連設されている。又、このステアリング機構2に、先端にハンドル4を固設するステアリング軸5が連設されている。運転者がハンドル4を操作すると、ステアリング機構2を介して前輪FL,FRが転舵される。
又、ステアリング軸5に電動パワーステアリング(EPS)装置6のEPSモータ7が、図示しない伝達機構を介して連設されている。EPS装置6はEPSモータ7とEPS制御ユニット(EPS_ECU)8とを有しており、EPS_ECU8にてEPSモータ7がステアリング軸5に付加するアシストトルクを制御する。EPS_ECU8は後述するハンドル角センサ12で検出するハンドル角、及び車速センサ13で検出する車速等に応じ、運転者がハンドル4に加える操舵トルクをアシストするアシストトルクを設定する。ステアリング軸5にアシストトルクを付加することで運転者のハンドル操作の負担か軽減される。
又、EPS_ECU8は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信等を用いた車内ネットワークを介してレーンキープ制御装置(LKS_ECU)11と接続されている。レーンキープ制御においては、LKS_ECU11にて設定したアシストトルクに対応する指令信号がEPS_ECU8に送信され、EPS_ECU8にてEPSモータ7に所定のアシストトルクを発生させて、自車両1が、後述する目標進行路をトレースして走行するように制御する。尚、図示しないが、車内ネットワークには、EPS_ECU8、LKS_ECU11以外に、エンジン制御ユニット、変速機制御ユニット、ブレーキ制御ユニット等、車両の走行状態を制御するユニット類が相互通信自在に接続されている。
又、このLKS_ECU11には、ステアリング軸5に取り付けられてハンドル4のハンドル角を検出する、ハンドル角検出手段としてのハンドル角センサ12、車速を検出する車速検出手段としての車速センサ13等、自車両1の挙動を検出するセンサ類が接続されている。又、このハンドル角センサ12で検出したハンドル角、及び車速センサ13で検出した車速は、LKS_ECU11で読込まれると共に、後述するカメラ認識処理ユニット24へ送信される。
一方、符号21はカメラユニットであり、図2に示すように、メインカメラ22aとサブカメラ22bとからなるステレオカメラで構成された車載カメラ22と、画像処理部23、及びカメラ認識処理ユニット24が内蔵されている。両カメラ22a,22bは、例えば車内前部のルームミラー上方であって、フロントガラスに近接する位置の車幅方向中央から左右に等間隔を開けて水平な状態で設置されている。又、この各カメラ22a,22bにCCDやCMOS等の撮像素子が設けられており、この両撮像素子によって自車両1が走行している走行レーンを含む進行方向前方の走行環境の三次元画像が撮像される。
画像処理部23は、各カメラ22a,22bで撮影した一対のアナログ画像を所定輝度階調のデジタル画像に変換し、メインカメラ22aの出力信号から基準画像データを生成し、又、サブカメラ22bの出力信号から比較画像データを生成する。そして、この基準画像データ及び比較画像データとの視差に基づいて両画像中の同一対象物の距離データ(自車両から対象物までの距離)を算出する。
このカメラ認識処理ユニット24はマイクロコンピュータで構成されており、目標ハンドル角を設定する機能として、車線認識部24a、フィードフォワード(FF)目標ハンドル角演算部24b、フィードバック(FB)目標ハンドル角演算部24cを備えている。
車線認識部24aは、画像処理部23から送信される基準画像データと比較画像データとに基づいて生成した仮想道路平面上に、距離データに基づいて算出した左右車線の内側エッジから自車両が走行すべき目標進行路(本実施形態では、左右車線の中央)を設定する(図10(a)参照)。そして、基準画像データと比較画像データと距離データとに基づき基準画像データ上の自車両が走行する走行レーン左右の車線境界(内側エッジ)を検出し、この車線境界を示す各点列の座標から近似曲線で表される車線モデル式(z=ax+bx+c)の各係数a,b,cを求める。ここで、xは自車両1を中心とする左右方向の位置座標、zは自車両1の前後方向の位置座標である。
又、この車線モデル式の係数aは車線の曲率(認識曲率)、係数bは自車両1に対する傾き(ヨー角)、係数cは自車両1の中央を原点とするx軸方向のオフセット量である。従って、左右の車線境界について求めた車線モデル式における係数cの差分が自車両1のレーン幅中央からx軸方向のずれ幅Δcとなる(図10(b)参照)。そして、左右の車線について求めた車線モデル式から、左右車線の中央を通る目標進行路の曲線近似モデル式(z=ax+bx+c、但し、c=0)を求める。従って、この車線認識部24aは、本発明の認識曲率演算手段に対応する機能を備えている。
又、FF目標ハンドル角演算部24bは、車線認識部24aで設定した目標進行路の認識曲率、車速、及び後述するFF較正値kFに基づきFF目標ハンドル角を設定する。一方、FB目標ハンドル角演算部24cは、ハンドル角センサ12で検出したハンドル角(実ハンドル角)と車速、及び後述するFB較正値に基づきFB目標ハンドル角を設定する。
この両目標ハンドル角データは、LKS_ECU11へ送信される。LKS_ECU11は、最終的な指示ハンドル角を設定すると共に出力する機能として指示ハンドル角演算部11a、EPS付加トルク演算部11bを備えている。
指示ハンドル角演算部11aは、各目標ハンドル角演算部24b,24cで設定したFF目標ハンドル角とFR目標ハンドル角とに基づき最終的な指示ハンドル角を設定する。又、EPS付加トルク演算部11bは指示ハンドル角に対応するEPS付加トルクを設定し、この付加トルクでEPSモータ7を所定に駆動させる。
上述したFF目標ハンドル角演算部24bで設定するFF目標ハンドル角は、具体的には、図3に示すFF目標ハンドル角演算ルーチンに従って求められる。尚、このルーチンでの処理が、本発明のFF目標ハンドル角演算手段に対応している。
このルーチンでは、先ず、ステップS1で、目標進行路を表す近似曲線モデル式の認識曲率aを読込み、ステップS2で、この認識曲率aと車速とに基づき、図8(a)に示すFFハンドル角ベースマップを参照して、認識曲率aを実現するためのFFハンドル角を推定する。このFFハンドル角ベースマップには、認識曲率aとFFハンドル角とが車速を傾きとしてほぼ比例した値で格納されている。尚、同図において、実線はサマータイヤ、破線はスタッドレスタイヤの特性が示されている。装着されているタイヤがサマータイヤか、スタッドレスタイヤかは、例えば、タイヤのすべり率と予め設定した判定値とを比較して判定する。尚、このステップでの処理が、本発明のFFハンドル角設定手段に対応している。
その後、ステップS3へ進み、FF較正値kFを読込む。尚、このFF較正値kFは、後述するFF較正値算出ルーチンにおいて算出されるもので、車載カメラ22のコンデションや、車両1のコンデション(積載重量、空気圧等)に応じて設定される。
そして、ステップS4へ進み、FF較正値kFを予め設定したFFゲインGFで補正し、FF係数kFGを設定する(kFG←GF・kF)。このFFゲインGFはFF較正値kFの誤差を考慮した値であり、従って、kFG>kFとなる。これにより、フィードフォワード制御において、ハンドル角が急激に変動することがなく、制御のオーバシュートを防止することができる。
その後、ステップS5へ進むと、FFハンドル角ベースマップを参照して推定したFFハンドル角をFF係数kFGで較正して、認識曲率aを実現するのに必要な目標ハンドル角を設定し、ルーチンを抜ける。
上述したステップS3で読込まれる、FF較正値kFは、図4に示すFF較正値算出ルーチンに従って求められる。尚、このルーチンでの処理が、本発明のFF較正値演算手段に対応している。
このルーチンでは、ステップS11〜S13で、運転領域がFF較正値kFを更新する条件を満足しているか否かを判定する。先ず、ステップS11では、自車両1がレーンキープ制御車速域(例えば、60〜120[Km/h])にあるか否かを判定し、レーンキープ制御車速域にある場合は、ステップS12へ進み、外れている場合は、ルーチンを抜ける。
ステップS12では、認識曲率とFB曲率とが定常状態にあるか否かを判定する。認識曲率とFB曲率とが定常状態にあるか否かは、例えば、図9(a)に示すように、実線で示す生値(本実施形態では、認識曲率、及びFB曲率)と、この生値に、破線で示すように比較的重いフィルタ処理を施した値(フイルタ値)との差の絶対値が、図9(b)に示すように、予め設定したしきい値Ls2以下の場合、すなわち、生値とフィルタ値とが大きく乖離していない領域にある場合、定常状態と判定する。そして、定常状態と判定した場合、ステップS13へ進み、定常状態ではない、すなわち、過渡状態等の運転領域にあると判定した場合はルーチンを抜ける。
ステップS13へ進むと、図9(a)に示すように、実線で表す認識曲率が予め設定した第1設定値としてのしきい値Ls1以上か否かを判定する。認識曲率がしきい値Ls1未満の場合、誤差が大きくなり、FF較正値の精度が低下してしまう。そのため、認識曲率がしきい値Ls1未満の場合はルーチンを抜け、しきい値Ls1以上の場合、ステップS14へ進む。
ステップS14では、FF較正値kFを算出する。このFF較正値kFは、後述するFB目標ハンドル角演算部24cで求めるFB曲率(推定)と車載カメラで撮像した画像データに基づいて求めた認識曲率との比から算出する(kF←認識曲率/FB曲率)。FF較正値kFを求めるFB曲率と認識曲率との比は、車載カメラや車両のコンデションの影響を受けて変動する因子であり、この値で、認識曲率に基づいて推定したFFハンドル角を較正することで、カメラ認識処理ユニット24の仮想平面上において、認識曲率を実現するFF目標ハンドル角を設定することができる。その結果、ハンドルの切り過ぎや転舵不足が発生せず、良好なフィードフォワード制御を得ることができるばかりでなく、フィードバック制御における切り増し、切り戻しが少なくなり、フィードバック制御の負担を軽減することもできる。
その後、ステップS15へ進むと、FF較正値kFと、異常値を判定する第2設定値としてのしきい値kFOとを比較し、kF>kFOの場合、著しく大きな値を示していると判定し、そのままルーチンを抜ける。一方、kF≦kFOの場合は正常値と判定し、ステップS16へ進み、記憶手段に記憶されているFF較正値kFを、今回、求めたFF較正値kFで更新してルーチンを抜ける。
又、上述したFB目標ハンドル角演算部24cで設定するFB目標ハンドル角は、具体的には、図5に示すFB目標ハンドル角演算ルーチンに従って求められる。尚、このルーチンでの処理が、本発明のFB目標ハンドル角演算手段に対応している。
このルーチンでは、先ず、ステップS21で、ハンドル角センサ12で検出したハンドル角(実ハンドル角)と車速とに基づき、図8(b)に示すFB曲率ベースマップを参照して、目標進行路の曲率(FB曲率)を推定する。FB曲率ベースマップには、実ハンドル角とFB曲率とが車速を傾きとしてほぼ比例した値で格納されている。尚、このステップでの処理が、本発明のFB曲率設定手段に対応している。又、同図において、実線はサマータイヤ、破線はスタッドレスタイヤの特性が示されている。装着されているタイヤがサマータイヤか、スタッドレスタイヤかの判定は、既述したので省略する。
その後、ステップS22へ進み、FB較正値kBを読込む。尚、このFB較正値kBは、後述するFB較正値算出ルーチンにおいて算出されるもので、車載カメラ22のコンデションや、車両1のコンデション(積載重量、空気圧等)に応じて設定される。
そして、ステップS23へ進み、FB較正値kBを予め設定したFBゲインGBで補正し、FB係数kBGを設定する(kBG←GB・kB)。このFBゲインGBはFB較正値kBの誤差を考慮した値であり、従って、kBG>kBとなる。これにより、フィードバック制御において、ハンドル角が急激に変動するとがなく、制御のオーバシュートを防止することができる。
その後、ステップS24へ進むと、FB曲率をFB係数kBGで較正し、ステップS25で、較正したFB曲率に基づき、自車両1進行方向における所定時間経過後の位置(目標点)を求め、ステップS26へ進む。
ステップS26では、車線モデル式から求められる目標進行路の横位置と目標点の横位置との差であるずれ幅Δcを求め、このずれ幅Δcを0にするFB目標ハンドル角を算出し、ルーチンを抜ける。
上述したステップS23で読込まれる、FB較正値kBは、図6に示すFB較正値算出ルーチンに従って求められる。尚、このルーチンでの処理が、本発明のFB較正値演算手段に対応している
このルーチンでは、ステップS31〜S33で、運転領域がFB較正値kBを更新する条件を満足しているか否かを判定する。先ず、ステップS31では、自車両1がレーンキープ制御車速域(例えば、60〜120[Km/h])にあるか否かを判定し、レーンキープ制御車速域にある場合は、ステップS32へ進み、外れている場合は、ルーチンを抜ける。
ステップS32では、FFハンドル角と実ハンドル角とが定常状態にあるか否かを判定する。FFハンドル角と実ハンドル角とが定常状態にあるか否かは、例えば、図9(a)に示すように、実線で示す生値(本実施形態では、FFハンドル角、及び実ハンドル角)と、この生値に、破線で示すように比較的重いフィルタ処理を施した値(フイルタ値)との差の絶対値が、図9(b)に示すように、予め設定したしきい値Ls2以下の場合、すなわち、生値とフィルタ値とが大きく乖離していない領域にある場合、定常状態と判定する。そして、定常状態と判定した場合、ステップS33へ進み、定常状態ではない、すなわち、過渡状態等の運転領域にあると判定した場合はルーチンを抜ける。
ステップS33へ進むと、図9(a)に示すように、実線で表す実ハンドル角が予め設定したしきい値Ls1以上か否かを判定する。実ハンドル角がしきい値Ls1未満の場合、誤差が大きくなり、FB較正値の精度が低下してしまう。そのため、実ハンドル角がしきい値Ls1未満の場合、ルーチンを抜け、しきい値Ls1以上の場合、ステップS34へ進む。
ステップS34へ進むと、FB較正値kBを算出する。このFB較正値kBは、FF目標ハンドル角演算部24bで求めたFFハンドル角(推定値)とハンドル角センサ12で検出した実ハンドル角との比から算出する(kB←FFハンドル角/実ハンドル角)。FB較正値kBを求めるFFハンドル角と実ハンドル角との比は、車両のコンデションの影響を受けて変動する因子であり、この値で、実ハンドル角に基づいて推定したFB曲率を較正することで、カメラ認識処理ユニット24の仮想平面上において、FF目標ハンドル角に近い値のFB目標ハンドル角を設定することができる。その結果、FF目標ハンドル角に対して大きな修正を必要とせず、良好なフィードバック制御を得ることができる。尚、このFB較正値kBは、FF較正値kFに対して、ほぼ反比例の関係にある。
その後、ステップS35へ進み、FB較正値kBと、異常値を判定する第3設定値としてのしきい値kBOとを比較し、kB<kBOの場合、著しく小さな値を示していると判定し、そのままルーチンを抜ける。尚、このしきい値kBOは、上述したしきい値kFOのほぼ逆数となる。
一方、kB≧kBOの場合は正常値と判定し、ステップS36へ進み、記憶手段に記憶されているFB較正値kBを、今回、求めたFB較正値kBで更新してルーチンを抜ける。
上述したFF目標ハンドル角演算部24bで算出したFF目標ハンドル角、及びFB目標ハンドル角演算部24cで算出したFB目標ハンドル角は、LKS_ECU11で読込まれる。図2に示すように、このLKS_ECU11は、最終的な指示ハンドル角を演算し、出力する機能として、指示ハンドル角演算部11aとEPS付加トルク演算部11bとを有している。
指示ハンドル角演算部11aは、FF目標ハンドル角とFB目標ハンドル角とに基づき、最終的な指示ハンドル角を演算する。この指示ハンドル角演算部11aでは、具体的には、図7に示す指示ハンドル角演算ルーチンに従って、指示ハンドル角を求める。
このルーチンでは、先ず、ステップS41で、FF目標ハンドル角とFB目標ハンドル角更には、ヨー角に基づいて設定したヨー角目標ハンドル角等、走行制御にかかるフィードフォワード制御系、フィードバック制御系の各目標ハンドル角を読込み、続く、ステップS42で、FF目標ハンドル角、FB目標ハンドル角、及びその他の読込まれた目標ハンドル角に、所定重み付けのゲインをそれぞれ乗算した上で加算して指示ハンドル角を設定し、ルーチンを抜ける。
この指示ハンドル角は、EPS付加トルク演算部11bで読込まれる。EPS付加トルク演算部11bでは、指示ハンドル角に基づいてEPSモータ出力マップを参照してEPS付加トルクを求め、このEPS付加トルクにてEPSモータ7を駆動制御して、自車両1を目標進行路(図10)に沿って走行させる。
このように、本実施形態では、FF目標ハンドル角演算部24bで求めたFF目標ハンドル角、及びFB目標ハンドル角演算部24cで求めたFB目標ハンドル角が、車載カメラ22のコンデションや自車両1のコンデションに応じて設定される較正値kF,kBにて較正されるため、良好なフィードフォワード制御性、フィードバック制御性を得ることができる。又、この較正値kF,kBは、FF目標ハンドル角、及びFB目標ハンドル角演算部24cにおいて、一つの値を更新することで設定されているため、長時間同一のコンデションで走行する場合には、安定した値を維持することができ、フィードバック制御における収束性が向上する。
更に、車載カメラ22や車両1のコンデションが変化した場合には、較正値kF,kBが更新されて、新たな較正値kF,kBで、FF目標ハンドル角、及びFB目標ハンドル角が較正されるため、フィードフォワード制御精度が向上し、相対的にフィードバック制御の負担を軽減させることができる。
又、較正値kF,kBによる較正は、カメラ認識処理ユニット24の仮想平面上において行われるため、特に遠方にある目標点におけるX軸方向のずれ幅Δcを高精度に較正することができる。そのため、車載カメラや車体のコンデションの影響を考慮した良好なレーンキープ制御を実行させることができ、更に、他のセンサ類を増加する必要が無いため、構成の簡素化を実現することができる。
1…自車両、
6…EPS装置、
7…EPSモータ、
11…レーンキープ制御装置、
12…ハンドル角センサ、
13…車速センサ、
21…カメラユニット、
22…車載カメラ、
23…画像処理部、
24…カメラ認識処理ユニット、
24a…車線認識部、
24b…フィードフォワード目標ハンドル角演算部、
24c…フィードバック目標ハンドル角演算部、
a…認識曲率、
kB…フィードバック較正値、
kBO,kFO,Ls1,Ls2…しきい値、
kF…フィードフォワード較正値、
Δc…ずれ幅

Claims (5)

  1. 車両に搭載されて進行方向前方の走行環境を撮影する車載カメラと、
    前記車載カメラで撮影した画像に基づき検出した左右の車線の曲率から前記車両の進むべき目標進行路の認識曲率を演算する認識曲率演算手段と、
    前記認識曲率に基づき該認識曲率に対応するフィードフォワードハンドル角を設定するフィードフォワードハンドル角設定手段と、
    前記自車両の実ハンドル角を検出するハンドル角検出手段と、
    前記実ハンドル角に基づき該実ハンドル角に対応するフィードバック曲率を設定するフィードバック曲率設定手段と、
    前記認識曲率と前記フィードバック曲率との比からフィードフォワード較正値を演算するフィードフォワード較正値演算手段と、
    前記フィードフォワードハンドル角と前記実ハンドル角との比からフィードバック較正値を演算するフィードバック較正値演算手段と、
    前記フィードフォワードハンドル角を前記フィードフォワード較正値で較正してフィードフォワード目標ハンドル角を演算するフィードフォワード目標ハンドル角演算手段と、
    フィードバック曲率を前記フィードバック較正値で較正し、較正したフィードバック曲率に対応するフィードバック目標ハンドル角を演算するフィードバック目標ハンドル角演算手段と
    を備えることを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 前記フィードフォワード較正値演算手段は、前記自車両を前記目標進行路に沿って走行させるレーンキープ制御車速領域にあり、且つ前記認識曲率と前記フィードバック曲率とが定常状態にあり、且つ該認識曲率が第1設定値以上の場合、前記フィードフォワード較正値を演算する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
  3. 前記フィードフォワード較正値演算手段は、前記フィードフォワード較正値が第2設定値よりも小さい場合、該フィードフォワード較正値を更新する
    ことを特徴とする請求項2記載の車両の走行制御装置。
  4. 前記フィードバック較正値演算手段は、前記自車両を前記目標進行路に沿って走行させるレーンキープ制御車速領域にあり、且つフィードフォワードハンドル角と前記実ハンドル角とが定常状態にあり、且つ該実ハンドル角が設定値以上の場合、前記フィードバック較正値を演算し更新する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の走行制御装置。
  5. 前記フィードバック較正値演算手段は、前記フィードバック較正値が第3設定値よりも大きい場合、該フィードバック較正値を更新する
    ことを特徴とする請求項4記載の車両の走行制御装置。
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