JP2014193430A - フィルタ濾材の製造装置 - Google Patents

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【課題】濾材原反の襞状領域が幅方向(屈曲部の伸びる方向)に蛇行した状態で接着剤塗布部に搬送されるのを防止することで、得られるフィルタ濾材に不良が生じるのを防止することができるフィルタ濾材の製造装置を提供することを課題とする。
【解決手段】載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に濾材原反が搬送されることで、濾材原反の襞状に形成された領域が一方向に沿って自重で引き伸ばされるように構成される引き伸ばし部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集するフィルタ濾材の製造装置に関し、特に、シート状に形成された濾材原反がプリーツ加工されてなるフィルタ濾材を製造するものに関する。
従来から、半導体や液晶を製造する工場のクリーンルーム等では、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成されたフィルタ濾材が使用されている。斯かるフィルタ濾材は、シート状に形成された濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなるものが使用されている。このようなフィルタ濾材は、濾材原反が屈曲されて形成される屈曲部と、該屈曲部以外の領域が対向するように配置されて形成される複数の平板部と、隣り合う平板部同士の間隔を保持する複数の間隔保持部とを備えている。
斯かるフィルタ濾材を製造する製造装置としては、シート状の濾材原反が一方向に沿って搬送されつつ複数箇所で屈曲されて襞状に形成される(プリーツ加工される)ように構成されたプリーツ加工部と、該プリーツ加工部でプリーツ加工された濾材原反に接着剤が塗布されるように構成された接着剤塗布部と、該接着剤塗布部で接着剤が塗布された濾材原反が再び襞状に形成されると共に、隣り合う平板部の対向面のそれぞれに塗布された接着剤同士が連結して間隔保持部が形成されることで、フィルタ濾材が形成されるように構成された濾材形成部とを備えるものが用いられている(特許文献1および2参照)。
上記のような製造装置では、プリーツ加工部で屈曲部および平板部が形成されることで、濾材原反における屈曲部となる領域に折り癖が付けられる。このため、接着剤塗布部で接着剤が濾材原反に塗布される際に、濾材原反の襞状に形成された領域(以下、襞状領域とも記す)がシート状に引き伸ばされても、濾材形成部で容易に襞状に戻すことが可能となる。
特開2003−265910号公報 特開2004−321937号公報
しかしながら、上記のような製造装置では、接着剤塗布部に搬送される前の濾材原反の襞状領域は、平板部同士の間隔が広がったり狭まったりすることが自在になっている。このため、濾材原反の襞状領域が接着剤塗布部に引き込まれる(搬送される)際に、濾材原反の幅方向(屈曲部に沿った方向)の両端部が同時に接着剤塗布部側へ引き込まれない(搬送されない)場合がある。つまり、濾材原反の襞状領域が幅方向に沿って蛇行しながら接着剤塗布部へ搬送される場合がある。このような蛇行が生じると、接着剤塗布部での接着剤の塗布位置に誤差が生じることになる。斯かる塗布位置の誤差は、濾材形成部でフィルタ濾材を形成する際に、隣り合う平板部の対向面のそれぞれに塗布された接着剤同士が連結し無かったり、連結位置にズレが生じたりするため、フィルタ濾材に不良を生じさせる要因となる。
そこで、本発明は、濾材原反の襞状領域が幅方向(屈曲部の伸びる方向)に蛇行した状態で接着剤塗布部に搬送されるのを防止することで、得られるフィルタ濾材に不良が生じるのを防止することができるフィルタ濾材の製造装置を提供することを課題とする。
本発明に係るフィルタ濾材の製造装置は、シート状の濾材原反における一方向の複数箇所で一方向に直行する他方向に沿って濾材原反が屈曲されて複数の屈曲部が形成されると共に該屈曲部以外の領域が対向するように配置されて複数の平板部が形成されることで、濾材原反が襞状に形成されるように構成されるプリーツ加工部と濾材原反の襞状に形成された領域が載置されるように構成される載置部材を備えると共に該載置部材上で濾材原反の襞状に形成された領域が一方向に沿って搬送されるように構成される搬送部と、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に濾材原反が搬送されることで、濾材原反の襞状に形成された領域が一方向に沿って自重で引き伸ばされるように構成される引き伸ばし部と、該引き伸ばし部から搬送される濾材原反の襞状に形成された領域がシート状に引き伸ばされると共に濾材原反に接着剤が塗布されるように構成される接着剤塗布部とを備える。
斯かる構成によれば、引き伸ばし部を備えることで、濾材原反の襞状領域が接着剤塗布部に搬送される前に、自重によって引き伸ばされるため、濾材原反の襞状領域が蛇行して接着剤塗布部に搬送されるのを防止することができる。
具体的には、濾材原反の襞状領域が接着剤塗布部に搬送される前に、引き伸ばし部で引き伸ばされるため、濾材原反の襞状領域が接着剤塗布部に引き込まれる(搬送される)際に、濾材原反の他方向の両端部が同時に接着剤塗布部へ搬送される。このため、濾材原反の襞状領域が濾材原反の他方向に沿って蛇行しながら接着剤塗布部に搬送されるのを防止することができる。これにより、接着剤塗布部での接着剤の塗布位置にズレが生じるのを防止することができ、得られるフィルタ濾材に不良が生じるのを防止することができる。
また、濾材原反の襞状領域は、自重によって引き伸ばされるため、濾材原反の襞状領域と他の部材との接触によって濾材原反が損傷してしますのを防止することができる。これにより、フィルタ濾材の捕集効率が低下するのを防止することができる。
前記引き伸ばし部は、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に濾材原反の襞状に形成された領域を保持するように構成される保持部材を備え、該保持部材は、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置よりも上方側又は下方側に配置されて、濾材原反の下側又は上側から濾材原反に当接するように構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、保持部材を備えることで、濾材原反の襞状領域が載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に確実に保持される。このため、濾材原反の襞状領域を自重で確実に引き伸ばすことができる。
前記引き伸ばし部は、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から垂直方向に沿って濾材原反の襞状に形成された領域の高さの3倍以上の高さ位置まで、濾材原反の襞状に形成された領域が搬送されるように構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、引き伸ばし部では、濾材原反の襞状領域は、自重によって引き伸ばされるため、濾材原反の襞状領域の高さの3倍以上の高さ位置に濾材原反の襞状領域が搬送されることで、濾材原反の襞状領域を自重で確実に引き伸ばすことができる。
以上のように、本発明によれば、濾材原反の襞状領域が幅方向(屈曲部の伸びる方向)に蛇行した状態で接着剤塗布部に搬送されるのを防止することで、得られるフィルタ濾材に不良が生じるのを防止することができる。
第一実施形態に係るフィルタ濾材の製造装置を示した概略図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置の拡大図であって、(a)は、搬送部の拡大図、(b)は、引き伸ばし部の拡大図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置を用いて濾材原反に接着剤が塗布された状態を示す斜視図およびその一部拡大図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置を用いて製造されるフィルタ濾材の斜視図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置を用いて製造されるフィルタ濾材の断面図。 第二実施形態に係るフィルタ濾材の製造装置を示した概略図。 (a)は、蛇行量を測定する方法を示した図、(b)は、比較例の製造装置における板バネの設置位置をしました図。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について図1〜5を参照しながら説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本実施形態に係るフィルタ濾材の製造装置(以下、単に製造装置とも記す)1は、図1に示すように、シート状に形成された濾材原反Aが一方向に沿って搬送されつつ、襞状に形成される(プリーツ加工される)ことで、フィルタ濾材F1を形成可能に構成される。濾材原反Aとしては、一方向が長手となるようにシート状に形成されたものが用いられる。本実施形態では、濾材原反Aとしては、一方向が長手となるように長尺状に形成されて巻き回された状態から巻き解かれることでシート状になるように構成されたものが用いられる。
ここで、濾材原反Aについて説明する。濾材原反Aは、被濾過気体中の粒子を捕集可能に構成される。具体的には、濾材原反Aは、被濾過気体に含まれる粒子を捕集する多孔質層A1と、通気性を有する基材層A2とを備える。本実施形態では、濾材原反Aは、複数(本実施形態では、2つ)の基材層A2を備え、2つの基材層A2の間に多孔質層A1が積層されて構成される。
前記多孔質層A1は、前記粒子を捕集可能な多孔質のシート材(以下、多孔質シートとも記す)を用いて形成される。該多孔質シートとしては、特に限定されるものではなく、フィルタ濾材F1の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をシート状に形成したPTFEシートや、メルトブロー不織布、エレクトレットフィルタ、又は、ガラス繊維等を用いることができる。本実施形態では、多孔質シートとして、PTFEシートが使用される。該PTFEシートは、透過流速5.3cm/secでの圧力損失が50mmH2O以下であることが好ましい。また、PTFEシートは、透過流速5.3cm/sec、測定粒子径0.1μm以上0.2μm以下での捕集効率(下記の実施例と同様に算出されるもの)が好ましくは80%以上、より好ましくは99.9%以上であり、PF値が22以上であることが好ましい。
前記基材層A2は、通気性を有するシート材(以下、通気性シートとも記す)を用いて形成される。通気性シートとしては、特に限定されるものではなく、例えば、不織布、織布、メッシュ、高分子繊維等を用いることができる。特に、多孔質層A1(多孔質層シート)と基材層A2(通気性シート)とを熱溶着(熱ラミネート)させる場合には、熱可塑性を有する素材からなる通気性シートを用いることが好ましい。
通気性シートの材質としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル、アラミド(具体的には、芳香族系ポリアミド等)、又は、これらを複合したもの(例えば、芯/鞘構造の繊維から成る不織布や、低融点材料と高融点材料の二層不織布等)が挙げられる。加えて、通気性シートの材質としては、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PTFEの多孔質膜等のフッ素系多孔膜が挙げられる。
特に、芯鞘構造の複合繊維であって、芯成分が鞘成分より相対的に融点が高い合成繊維からなる不織布や、低融点材料と高融点材料との二層からなる不織布等を用いて形成された通気性シートを用いることが好ましい。このような通気性シートを用いることで、多孔質層シート(多孔質層A1)と通気性シート(基材層A2)とを熱ラミネートした際に、通気性シート(基材層A2)に収縮が生じるのを抑制することが可能となる。また、斯かる通気性シートを用いることで、プリーツ加工する際の加工性が良好なものとなり、濾材原反Aを屈曲させる箇所(折り込みピッチ)を増やすことが可能となる。
上記のような構成の濾材原反Aを形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、多孔質層A1を形成する多孔質シートと、基材層A2を形成する通気性シートとの間にホットメルトや感圧型の接着剤を配置し、多孔質シートと通気性シートとを圧着する方法を採用することができる。又は、通気性シートを加熱して軟化させて多孔質シートと圧着(熱ラミネート)する方法を採用することができる。
本実施形態に係る製造装置1は、濾材原反Aがプリーツ加工されるように構成されるプリーツ加工部2と、濾材原反Aに接着剤が塗布されるように構成される接着剤塗布部3と、接着剤が塗布された濾材原反Aからフィルタ濾材F1が形成されるように構成される濾材形成部4とを備える。また、製造装置1は、濾材原反Aの襞状に形成された領域(以下、襞状領域とも記す)が一方向に沿って搬送されるように構成される搬送部5と、濾材原反Aの襞状領域が一方向に沿って引き伸ばされるように構成される引き伸ばし部6とを更に備える。
プリーツ加工部2は、シート状の濾材原反Aが一方向(長手方向)に沿って搬送されるように構成される。また、プリーツ加工部2は、板状に形成された一対のブレード2a,2aを備える。また、プリーツ加工部2は、一対のブレード2a,2aの間に濾材原反Aが搬送されるように構成される。また、一対のブレード2a,2aは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に直行する他方向(幅方向)に沿って配置される。なお、プリーツ加工部2に搬送される際の濾材原反Aは、所定の幅に裁断されることが好ましい。
そして、一対のブレード2a,2aのそれぞれが軌道2Lに沿って稼動することで、濾材原反Aがプリーツ加工される。具体的には、一方のブレード2aによって濾材原反Aが一方の面側から他方の面側に向かって幅方向に沿って屈曲されると共に、一方のブレード2aによって屈曲された領域から濾材原反Aの長手方向に離間した位置で、他方のブレード2aによって濾材原反Aが他方の面側から一方の面側に向かって幅方向に沿って屈曲される。つまり、プリーツ加工部2は、一対のブレード2a,2aによって、濾材原反Aが長手方向に向かって間隔を空けて交互に折り込まれる(プリーツ加工される)ように構成される(レシプロ方式)。これにより、シート状の濾材原反Aにおける一方向(長手方向)の複数箇所で他方向(幅方向)に沿って濾材原反Aが屈曲されて複数の屈曲部F1aが形成されると共に、該屈曲部F1a以外の領域が対向するように配置されて複数の平板部F1bが形成され、濾材原反Aに襞状領域が形成される。
濾材原反Aの襞状領域は、プリーツ加工部2から搬送部5に搬送される。該搬送部5は、図2(a)に示すように、濾材原反Aの襞状領域が一方向(シート状の濾材原反Aの一方向に相当する方向、即ち、長手方向)に沿って搬送されつつ一方向に沿って圧縮されるように構成されるプリーツ圧縮部5aと、該プリーツ圧縮部5aで圧縮された状態の襞状領域が一方向に沿って搬送されつつ圧縮された状態から開放されるように構成されるプリーツ開放部5bとから構成される。また、搬送部5は、濾材原反Aの襞状領域が載置されるように構成される載置部材5iを備える。
プリーツ圧縮部5aは、濾材原反Aの襞状領域を濾材原反Aの両面側から挟み込むように構成される挟込部5cと、該挟込部5cよりも濾材原反Aの搬送方向下流側に配置されて濾材原反Aの襞状領域を少なくとも濾材原反Aの一方の面側から加圧するように構成される加圧部5dとを備える。
本実施形態では、プリーツ圧縮部5aは、濾材原反Aの襞状領域が載置される下側プレート5eと、該下側プレート5eの上方に配置される上側プレート5fと、濾材原反Aの襞状領域を加圧する加圧装置5gとから構成される。そして、下側プレート5eにおける搬送方向上流側の領域と上側プレート5fとによって挟込部5cが構成されると共に、下側プレート5eにおける搬送方向下流側の領域と加圧装置5gとによって加圧部5dが構成される。また、下側プレート5eによって載置部材5iの搬送方向上流側の領域が形成される。
挟込部5cは、下側プレート5eと上側プレート5fとの間に濾材原反Aの襞状領域を挟み込むように構成される。これにより、各屈曲部F1aにおける山側となる面に挟込部5c(具体的には、下側プレート5eおよび上側プレート5f)が接触する。そして、濾材原反Aの襞状領域が一方向に搬送されることで、挟込部5c(具体的には、下側プレート5eおよび上側プレート5f)が各屈曲部F1aと摺接する。
一方、加圧部5dは、下側プレート5e上に載置された濾材原反Aの襞状領域が上方から加圧装置5gによって加圧されるように構成される。このように、加圧部5dで濾材原反Aの襞状領域が加圧されることで、プリーツ圧縮部5a内での濾材原反Aの搬送速度は、プリーツ加工部2からプリーツ圧縮部5aへの濾材原反Aの搬送速度よりも遅くなる。このため、プリーツ圧縮部5a内では、濾材原反Aの襞状領域が一方向(濾材原反Aの長手方向)に沿って圧縮され、平板部F1b同士の間隔が近接した状態になると共に、屈曲部F1aの折り癖が強くなる。このように、折り癖が強くなることで、後述する接着剤塗布部3で濾材原反Aの襞状領域が引き伸ばされても、濾材形成部4で容易に襞状に戻すことが可能となる。なお、折り癖が効果的に保持されるように、プリーツ圧縮部5aは、濾材原反を加温する(具体的には、80℃程度に加温する)加温機構(図示せず)を更に備えることが好ましい。
プリーツ圧縮部5aで圧縮された濾材原反Aの襞状領域は、プリーツ開放部5bに搬送される。プリーツ開放部5bは、濾材原反Aの襞状領域が一方向(シート状の濾材原反Aの一方向に相当する方向、即ち、長手方向)に沿って搬送されるように構成される。具体的には、プリーツ開放部5bは、濾材原反Aの搬送方向下流側に位置する下側プレート5eの端部から下方に向かって傾斜すると共に、濾材原反Aの襞状領域が載置されるように構成される傾斜プレート5hから構成される。つまり、傾斜プレート5hによって載置部材5iの搬送方向下流側の領域が形成される。これにより、濾材原反Aの襞状領域がプリーツ圧縮部5aからプリーツ開放部5bに搬送されることで、濾材原反Aの襞状領域が傾斜プレート5h上を一方向(濾材原反Aの長手方向)に沿って搬送される。そして、プリーツ開放部5bでは、濾材原反Aの襞状領域が圧縮された状態から開放されることで、プリーツ圧縮部5a内よりも平板部F1b同士の間隔が広がることになる。
濾材原反Aの襞状領域は、搬送部5から引き伸ばし部6に搬送される。該引き伸ばし部6は、図2(b)に示すように、濾材原反Aの襞状領域が一方向(シート状の濾材原反Aの一方向に相当する方向、即ち、長手方向)に沿って搬送されつつ一方向に引き伸ばされるように構成される。また、引き伸ばし部6は、載置部材5iにおける濾材原反Aの搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部(以下、最下流側屈曲部)F1aとの接触位置から上方側に離間した位置(以下、上方引き伸ばし位置とも記す)Hに濾材原反Aの襞状領域が搬送されるように構成される。
具体的には、引き伸ばし部6は、濾材原反Aの襞状領域を上方引き伸ばし位置Hに保持する保持部材6aと、載置部材5i(具体的には、傾斜プレート5h)における搬送方向下流側の端部に配置されて搬送方向下流側から平板部F1bに当接する当接部材6bとを備える。本実施形態では、保持部材6aは、濾材原反Aの幅方向に沿って配置されて搬送方向に沿って回転自在に構成されるローラー本体6cと、該ローラー本体6cの外周面から環状に突出するように形成されると共にローラー本体6cの軸方向に間隔を空けて配置される一対の環状突出部6d,6dとから構成される。
保持部材6aは、載置部材5i(具体的には、傾斜プレート5h)における最下流側屈曲部F1aとの接触位置から上方側に離間した位置に配置される。そして、保持部材6a(具体的には、ローラー本体6c)が濾材原反Aの襞状領域に下側から当接すると共に、一対の環状突出部6d,6dの間に濾材原反Aの襞状領域が配置される。これにより、濾材原反Aの襞状領域がローラー本体6cによって下方から支持されるため、濾材原反Aの襞状領域が上方引き伸ばし位置Hに保持される。これにより、濾材原反Aの襞状領域が上方引き伸ばし位置Hから下方に垂れ下がった状態となるため、自重によって襞状領域が引き伸ばされる。また、一対の環状突出部6dによって、濾材原反Aの襞状領域が幅方向に沿って蛇行するのが防止される。
当接部材6bは、濾材原反Aの幅方向に沿って配置される一対の棒状部材6e,6eから構成される。該一対の棒状部材6e,6eは、上下に間隔を空けて配置され、各棒状部材6e,6eの間を濾材原反Aの襞状領域が通過するように構成される。そして、濾材原反Aの襞状領域の搬送方向の最も下流側に位置する平板部F1bに、一対の棒状部材6e,6eが搬送方向の下流側から当接する。これにより、濾材原反Aの襞状領域が搬送方向下流側に向かって載置部材5i(具体的には、傾斜プレート5h)から脱落するのが防止されると共に、濾材原反Aの襞状領域が一対の棒状部材6e,6e間を通って上方引き伸ばし位置Hに搬送される。
なお、上方引き伸ばし位置Hは、載置部材5iにおける最下流側屈曲部F1aとの接触位置から垂直方向に沿って所定の高さ位置を意味する。また、上方引き伸ばし位置Hとしては、特に限定されるものではないが、濾材原反Aの襞状領域の高さL3の3倍以上であることが好ましく、3倍以上4倍以下であることがより好ましい。なお、濾材原反Aの襞状領域の高さL3は、濾材原反Aの一方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aと、濾材原反Aの他方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aとの間の平板部F1bに沿った距離を意味する。
図1に戻り、引き伸ばし部6で引き伸ばされた濾材原反Aの襞状領域は、接着剤塗布部3に搬送される。接着剤塗布部3は、濾材原反Aの襞状領域がプリーツ加工前の状態(シート状)に引き伸ばされるように構成される。具体的には、接着剤塗布部3は、複数のニップローラーを備え、該ニップローラーによって濾材原反Aの襞状領域に一方向(長手方向)に沿って張力が加えられる。これにより、濾材原反Aの襞状領域がシート状に引き伸ばされる。なお、濾材原反Aにおける引き伸ばされた領域において、濾材原反Aが所定の幅に裁断されてもよい。この際、裁断された部分には、張力が加わらないようにすることが好ましい。
また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの襞状領域がシート状に引き伸ばされた状態で、濾材原反Aに接着剤が塗布されるように構成される。また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って濾材原反Aが相対的に搬送されるように構成される。そして、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの長手方向(搬送方向)に沿って間欠的に接着剤が塗布されるように構成される。また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの搬送方向が上下方向となる位置(以下、上下搬送位置とも記す)3bで濾材原反Aに接着剤が塗布されるように構成される。
また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aに接着剤を射出する射出ノズル3aを備える。該射出ノズル3aは、接着剤塗布部3における上下搬送位置3bに配置される。また、射出ノズル3aは、濾材原反Aの一方の面側と他方の面側とに配置される。更に、射出ノズル3aは、濾材原反Aの幅方向に沿って間隔を空けて複数配置される。これにより、濾材原反Aの幅方向に間隔を空けて複数箇所に、接着剤が塗布される。また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aが射出ノズル3aに対して一方向(長手方向)に沿って相対的に搬送されるように構成される。これにより、射出ノズル3aの先端部から接着剤が射出される(具体的には、断続的に射出される)ことで、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って、濾材原反Aの両面に線状に(具体的には、線状に且つ間欠的に)接着剤が塗布される。
接着剤塗布部3で濾材原反Aに塗布される接着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、ホットメルト(具体的には、熱可塑性の樹脂)を用いることができる。ホットメルトを濾材原反Aに塗布する際の温度としては、ホットメルトの成分によって異なるが、例えば、100℃以上250℃以下であることが好ましく、140℃以上230℃以下であることがより好ましい。ホットメルトの成分としては、EVA、ポリアミド等を用いることができ、ポリアミド系のホットメルトとして、マクロメルト6202(ヘンケル社製)等が挙げられる。
接着剤塗布部3で濾材原反Aに塗布された接着剤は、図3に示すように、ビード部Bを構成する。該ビード部Bは、濾材原反Aの両面に形成される。また、ビード部Bは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って線状に且つ間欠的に形成される。
濾材原反Aの一方の面側に形成されるビード部(以下、一方面側ビード部とも記す)Bおよび濾材原反Aの他方の面側に形成されるビード部(以下、他方面側ビード部とも記す)Bは、濾材原反Aの複数箇所に形成される。具体的には、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って間隔を空けて複数形成される。また、一方面側ビード部Bと他方面側ビード部Bとは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って交互に(更には、濾材原反Aを介して端部同士が重なるように)形成される。また、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aの幅方向に沿って間隔を空けて複数(本実施形態では、3つ)形成される。
一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aがプリーツ加工された際に屈曲された領域(以下、屈曲領域とも記す)A3と交差(略直交)するように形成される。具体的には、隣り合う屈曲領域A3,A3のうち、一方の屈曲領域A3と一方面側ビード部Bとが交差すると共に、他方の屈曲領域A3と他方面側ビード部Bとが交差するように構成される。また、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、各屈曲領域A3・・・における山側になる面上に形成される。
また、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aにおける隣り合う屈曲領域A3の間の領域(以下、非屈曲領域とも記す)A4の両面に形成される。具体的には、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、各屈曲領域A3との交差位置から各非屈曲領域A4の略中央部に亘って形成され、略中央部で濾材原反Aを介して端部同士が重なるように形成される。
濾材形成部4は、接着剤塗布部3で接着剤が塗布された(ビード部Bが形成された)濾材原反Aが各屈曲領域A3で再度屈曲されて襞状に形成される。各屈曲領域A3には、上述したように折り癖が付いているため、容易に再度屈曲され、濾材原反Aが襞状に形成される。これにより、各非屈曲領域A4が対向するように配置される。そして、隣り合う非屈曲領域A4,A4に形成された一方面側ビード部B,B同士が接合すると共に、他方面側ビード部B同士が接合する。これにより、フィルタ濾材F1が形成される。該フィルタ濾材F1は、図4に示すように、濾材原反Aが屈曲されて形成される屈曲部F1aを複数備えると共に、濾材原反Aにおける屈曲部F1a以外の領域(非屈曲領域A4)から形成される平板部F1bを複数備える。また、フィルタ濾材F1は、隣り合う平板部F1b,F1b同士の間隔を保持する間隔保持部F1cを複数備える。該間隔保持部F1cは、各一方面側ビード部B(又は、各他方面側ビード部B)同士が接合することで形成される。
なお、ビード部Bを構成する接着剤にホットメルトを使用する場合には、ホットメルト同士が接合可能な程度に軟化している時(オープンタイム内)に、濾材原反Aが再度襞状に形成されることが好ましい。
なお、以下の説明では、フィルタ濾材F1における濾材原反Aの一方向(長手方向)に相当する方向をフィルタ濾材F1の長さL1とする。また、濾材原反Aの一方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aと、濾材原反Aの他方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aとの間の間隔をフィルタ濾材F1の高さL2とする。
上記のように形成されるフィルタ濾材F1は、図4に示すように、濾材原反Aの一方の面側および他方の面側のそれぞれに間隔保持部F1cを備える。また、各間隔保持部F1cは、フィルタ濾材F1の高さL2方向に沿って直線状に形成される。また、フィルタ濾材F1の一方の面側の各間隔保持部F1cおよび他方の面側の各間隔保持部F1cは、フィルタ濾材F1の長さL1方向に沿って(具体的には、直線上に)交互に配列される。
上記のようなフィルタ濾材F1は、フィルタ濾材F1を収容可能に構成された枠体に収容されてフィルタユニットとして使用される。該枠体は、フィルタ濾材F1を収容する内部空間と、該内部空間に連通する一対の開口部とを備える。これにより、枠体は、一方の開口部側から他方の開口部側に向かって被濾過気体が通過するように構成される。
枠体の形状としては、フィルタ濾材F1を収容可能な形状であれば、特に限定されものではなく、例えば、直方体状や円形状等が挙げられる。また、枠体の材質としては、特に限定されるものではなく、アルミニウム製のものを用いることができる。
フィルタ濾材F1と枠体との間には、コーキング剤が充填される。該コーキング剤としては、例えば、二液エポキシコーキング剤(具体的には、ヘンケル社製 マクロプラスト8104MC−18と、マクロプラストUK5400を3:1の比率で混合したもの)等を用いることができる。
斯かるフィルタユニットは、クリーンルーム等のHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ、及びULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタとして好適に使用される。
上記のように構成されるフィルタユニットは、フィルタ濾材F1の長さL1方向が被濾過気体の流通方向に対して交差(具体的には、略直交)するように配置される。つまり、フィルタユニットは、フィルタ濾材F1の高さL2方向から被濾過気体がフィルタ濾材F1に接触するように配置される。これにより、枠体の一方の開口部からフィルタユニットの内部に流入した被濾過気体が内部空間でフィルタ濾材F1を透過して枠体の他方の開口部から排出される。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図6を用いて説明する。第二実施形態に係る製造装置10は、第一実施形態に係る製造装置1と、主に引き伸ばし部60の構成が異なるものである。従って、以下では、第一実施形態と異なる点を中心に説明し、同一の構成に対しては同一の符号を付すこととして説明を省略する。
引き伸ばし部60は、載置部材5iにおける最下流側屈曲部F1aとの接触位置から下方側に離間した位置(以下、下方引き伸ばし位置とも記す)H’に濾材原反Aの襞状領域が搬送されるように構成される。
具体的には、引き伸ばし部60は、濾材原反Aの襞状領域を引き伸ばし位置に保持する保持部材6aを備える。保持部材6aは、載置部材5i(具体的には、傾斜プレート5h)における最下流側屈曲部F1aとの接触位置よりも下方側に配置される。そして、保持部材6a(具体的には、ローラー本体6c)が濾材原反Aの襞状領域に上側から当接すると共に一対の環状突出部6dの間に濾材原反Aの襞状領域が配置される。これにより、濾材原反Aの襞状領域がローラー本体6cによって上方から支持されるため、濾材原反Aの襞状領域が下方引き伸ばし位置H’に保持される。また、一対の環状突出部6dによって、濾材原反Aの襞状領域が幅方向に沿って蛇行するのが防止される。
なお、下方引き伸ばし位置H’は、載置部材5iにおける最下流側屈曲部F1aとの接触位置から垂直方向に沿って所定の高さ位置を意味する。また、下方引き伸ばし位置H’としては、特に限定されるものではないが、濾材原反Aの襞状領域の高さL3の3倍以上であることが好ましく、3倍以上4倍以下であることがより好ましい。なお、濾材原反Aの襞状領域の高さL3は、濾材原反Aの一方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aと、濾材原反Aの他方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aとの間の平板部F1bに沿った距離を意味する。
上記第一実施形態および第二実施形態で例示されるように、本発明に係るフィルタ濾材の製造装置によれば、濾材原反の襞状領域が幅方向(屈曲部の伸びる方向)に蛇行した状態で接着剤塗布部に搬送されるのを防止することで、得られるフィルタ濾材に不良が生じるのを防止することができる。
即ち、製造装置1,10は、引き伸ばし部6,60を備えることで、濾材原反Aの襞状領域が接着剤塗布部3に搬送される前に、自重によって引き伸ばされるため、濾材原反Aの襞状領域が蛇行して接着剤塗布部3に搬送されるのを防止することができる。
具体的には、濾材原反Aの襞状領域が接着剤塗布部3に搬送される前に、引き伸ばし部6,60で引き伸ばされるため、濾材原反Aの襞状領域が接着剤塗布部3に引き込まれる(搬送される)際に、濾材原反Aの他方向(濾材原反Aの幅方向)の両端部が同時に接着剤塗布部3へ搬送される。このため、濾材原反Aの襞状領域が濾材原反Aの他方向(濾材原反Aの幅方向)に沿って蛇行しながら接着剤塗布部3に搬送されるのを防止することができる。これにより、接着剤塗布部3での接着剤の塗布位置にズレが生じるのを防止することができ、得られるフィルタ濾材F1に不良が生じるのを防止することができる。
また、濾材原反Aの襞状領域は、自重によって引き伸ばされるため、濾材原反Aの襞状領域と他の部材との接触によって濾材原反Aが損傷してしますのを防止することができる。これにより、フィルタ濾材F1の捕集効率が低下するのを防止することができる。
また、保持部材6aを備えることで、濾材原反Aの襞状領域が載置部材5iにおける最下流側屈曲部F1aとの接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に確実に保持される。このため、濾材原反Aの襞状領域を自重で確実に引き伸ばすことができる。
また、引き伸ばし部6.60では、濾材原反Aの襞状領域は、自重によって引き伸ばされるため、濾材原反Aの襞状領域の高さの3倍以上の高さ位置に濾材原反Aの襞状領域が搬送されることで、濾材原反Aの襞状領域を自重で確実に引き伸ばすことができる。特に、プリーツ圧縮部5aで濾材原反Aに折り癖が強く付けられる場合であっても、濾材原反Aの襞状領域の高さの3倍以上の高さ位置に濾材原反Aの襞状領域が搬送されることで、濾材原反Aの襞状領域を自重で確実に引き伸ばすことができる。
なお、本発明に係るフィルタ濾材の製造装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記の複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、一方面側ビード部Bと他方面側ビード部Bとが濾材原反Aを介して端部同士が重なり合うように形成されているが、これに限定されるものではなく、斯かる端部同士が重なり合わないように形成されてもよい。
また、上記実施形態では、一方面側ビード部Bと他方面側ビード部Bとが間欠的に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bが濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って、連続的に形成されてもよい。即ち、接着剤塗布部3において、濾材原反Aの両面に一方向(長手方向)に沿って連続的に接着剤が塗布されるように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、単一の多孔質層A1と一対の基材層A2とからなる濾材原反Aを用いてフィルタ濾材F1が構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、単一の多孔質層A1と単一の基材層A2とから形成された濾材原反を用いてもよい。又は、多孔質層A1のみから形成された濾材原反を用いてもよく、単一の基材層A2を多孔質層A1で挟み込むように形成された濾材原反を用いてもよい。
また、上記実施形態では、プリーツ加工部2でレシプロ方式が採用されているが、これに限定されるものではなく、外周に複数のブレードを配置した一対のドラム間に濾材原反Aを搬送することで濾材原反Aがプリーツ加工されるように構成されてもよい(ロータリー方式)。
また、上記実施形態では、長尺状に形成された濾材原反Aが用いられているが、これに限定されるものではなく、例えば、一方向が長手となるように枚葉体状に形成された濾材原反が用いられてもよい。
また、プリーツ加工部2では、濾材原反Aが効果的に引き伸ばされるように、ニップロールに高低差をつけることが好ましい。また、プリーツ加工後の濾材原反Aの帯電を防止するために、プリーツ加工を行う雰囲気を加湿したり、製造装置1を構成する部材からアースを取ったりすることが好ましい。そして、製造装置1の全工程において、濾材原反Aの帯電量は、0.3kv以下であることが好ましい。
また、接着剤塗布部3では、ビード部Bが形成された濾材原反Aがニップローラーを介して濾材形成部4に搬送される。このため、ニップローラーにビード部Bが接触しないように、溝を備えるニップローラーを介して、ビード部Bが形成された濾材原反Aが濾材形成部4に搬送されることが好ましい。
濾材形成部4で形成されたフィルタ濾材F1は、ベルトコンベア等の搬送手段によって濾材形成部4から搬送される。斯かる搬送手段の搬送速度は、濾材形成部4への濾材原反Aの搬送速度よりも遅くなるように設定される。なお、搬送手段の搬送速度と濾材形成部4への搬送速度との比および接着剤の塗布量によって、濾材原反Aを屈曲させる間隔が決定されることが好ましい。
上記第一実施形態では、保持部材6aを備え、該保持部材6aによって上方引き伸ばし位置Hに濾材原反Aの襞状領域が保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、保持部材6aを備えることなく、接着剤塗布部3への濾材原反Aの入口が上方引き伸ばし位置H以上の高さ位置に配置されることで、濾材原反Aの襞状領域が上方引き伸ばし位置Hに保持されるように構成されてもよい。また、上記第二実施例では、保持部材6aを備え、該保持部材6aによって下方引き伸ばし位置H’に濾材原反Aの襞状領域が保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、保持部材6aを備えることなく、濾材原反Aの襞状領域が自重によって下方引き伸ばし位置H’に保持されるように構成されてもよい。
上記実施形態では、載置部材5iは、搬送方向の下流側が傾斜プレート5hによって構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、プリーツ開放部5bが略水平に配置される水平プレートから構成されてもよい。この場合、引き伸ばし部6は、当接部材6bを備えないように構成されてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
<実施例1〜6>
1.多孔質シートの作製
(1) PTFEファインパウダーとして、ポリフロンF−104(ダイキン工業社製)を使用した。また、液状潤滑剤として、流動パラフィンを使用した。
(2)PTFEファインパウダー100重量部に対して、液状潤滑剤を30重量部添加して混合物を得た。
(3)得られた混合物を押出法および圧延法によって圧延し、一方向が長手となる0.2mmのシート状の成形体を得た。
(4)得られたシート状の成形体を200℃で加熱し、液状潤滑剤を除去した。
(5)次に、得られたシート状の成形体を長手方向に沿って20倍に延伸して多孔質化した。
(6)更に、得られたシート状の成形体を60℃の環境で幅方向に沿って20倍に延伸し、多孔質シートを得た。
(7)得られた多孔質シートは、圧力損失が50mmH2O以下で、捕集効率が99.9%以上、PF値が22以上となった。
2.濾材原反Aの作製
得られた多孔質シートと、通気性シート(不織布エルベスT0403 ユニチカ社製)と積層すると共に、熱ラミネートして濾材原反A(幅:1200mm)を得た。
3.フィルタ濾材の作製
上記実施形態の製造装置1を用いて、濾材原反Aをプリーツ加工すると共に、濾材原反Aの両面に接着剤(ホットメルト)を塗布し、フィルタ濾材F1を作製した。なお、プリーツ加工速度は、70PLT/min、襞状領域の高さL2は、35mmとした。また、プリーツ圧縮部5aにおける濾材原反Aの加熱温度は、80℃とした。
各実施例の保持部材(ガイドロール)6aの高さH、および、保持部材6aにおける環状突出部6dの有無については、下記表1に示す。
4.捕集効率の評価
実施例1〜6の製造装置1で得られた各フィルタ濾材F1をプリーツ加工前の状態に引き伸ばしてシート状にしたものを試験サンプルとした。
そして、各試験サンプルに対して、EN1822−3(2009)に規定される方法に準拠し、捕集効率の測定を行った。具体的には、試験サンプルを円環状のホルダー(有効面積:100cm2)にセットし、捕集効率の測定を行った。測定条件としては、ポリアルファオレフィン(PAO)の粒子(粒径:0.1μm以上0.2μm以下、個数:108個/L以上)を含む被濾過気体(透過流速:5.3cm/sec)を試験サンプルに透過させ、試験サンプルを透過したPAO粒子の濃度をパーティクルカウンターで測定した。そして、以下の(1)式により捕集効率を算出した。各実施例による試験フィルタの捕集効率については、下記表1に示す。また、捕集効率の判定基準は、捕集効率が99.99%以上を○、それ未満を×とした。

捕集効率(%)={1−(試験フィルタを透過した粒子濃度/被濾過気体の粒子濃度)}×100・・・(1)
5.蛇行量の評価
図7(a)に示すように、実施例1〜6の製造装置1で得られたフィルタ濾材F1を長さ方向L1が600mmとなるように切断した。そして、直線状に伸びる基準定規M1と、該基準定規M1と直交するように配置されたガイド定規M2との間に、フィルタ濾材F1を配置した。この際、フィルタ濾材F1が切断されて形成された端部がガイド定規M2に当接するようにした。そして、基準定規M1からフィルタ濾材F1までの最大距離Dを蛇行量とした。測定結果については、下記表1に示す。
<比較例1>
上記実施形態の製造装置1における引き伸ばし部6に代えて、図7(b)に示すように、板バネSを濾材原反Aの幅方向に等間隔で4つ配置した製造装置を用いたこと以外は、実施例と同一の条件でフィルタ濾材を作製し、実施例と同一条件で捕集効率および蛇行量を評価した。
<まとめ>
表1を見ると、各実施例の方が比較例1よりも蛇行量が少なく、捕集効率が高いことが認められる。つまり、濾材原反Aの襞状領域が保持部材6aによって上方引き伸ばし位置Hに搬送されることで、濾材原反Aの襞状領域が幅方向に沿って蛇行してしまうのを抑制することができると共に、濾材原反Aが損傷してしまうのを防止することができることが認められる。
1,10…製造装置、2…プリーツ加工部、3…接着剤塗布部、3a…射出ノズル、3b…上下搬送位置、4…濾材形成部、5…搬送部、5a…プリーツ圧縮部、5b…プリーツ開放部、5c…挟込部、5d…加圧部、5e…下側プレート、5f…上側プレート、5g…加圧装置、5h…傾斜プレート、5i…載置部材、6,60…引き伸ばし部、6a…保持部材、6b…当接部材、6c…ローラー本体、6d…環状突出部、6e,6e…棒状部材、A…濾材原反、A1…多孔質層、A2…基材層、A3…屈曲領域、A4…非屈曲領域、B…ビード部、F1a…屈曲部、F1b…平板部、F1c…間隔保持部

Claims (3)

  1. シート状の濾材原反における一方向の複数箇所で一方向に直行する他方向に沿って濾材原反が屈曲されて複数の屈曲部が形成されると共に該屈曲部以外の領域が対向するように配置されて複数の平板部が形成されることで、濾材原反が襞状に形成されるように構成されるプリーツ加工部と
    濾材原反の襞状に形成された領域が載置されるように構成される載置部材を備えると共に該載置部材上で濾材原反の襞状に形成された領域が一方向に沿って搬送されるように構成される搬送部と、
    載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に濾材原反が搬送されることで、濾材原反の襞状に形成された領域が一方向に沿って自重で引き伸ばされるように構成される引き伸ばし部と、
    該引き伸ばし部から搬送される濾材原反の襞状に形成された領域がシート状に引き伸ばされると共に濾材原反に接着剤が塗布されるように構成される接着剤塗布部とを備えるフィルタ濾材の製造装置。
  2. 前記引き伸ばし部は、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から上方側又は下方側に離間した位置に濾材原反の襞状に形成された領域を保持するように構成される保持部材を備え、該保持部材は、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置よりも上方側又は下方側に配置されて、濾材原反の下側又は上側から濾材原反に当接するように構成される請求項1に記載のフィルタ濾材の製造装置。
  3. 前記引き伸ばし部は、載置部材における濾材原反の搬送方向の最も下流側に位置する屈曲部との接触位置から垂直方向に沿って濾材原反の襞状に形成された領域の高さの3倍以上の高さ位置まで、濾材原反の襞状に形成された領域が搬送されるように構成される請求項1又は2に記載のフィルタ濾材の製造装置。
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