JP6185735B2 - フィルタ濾材の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被濾過気体に含まれる粒子を捕集するフィルタ濾材の製造装置に関し、特に、シート状に形成された濾材原反がプリーツ加工されてなるフィルタ濾材を製造するものに関する。
従来から、半導体や液晶を製造する工場のクリーンルーム等では、被濾過気体に含まれる粒子を捕集可能に構成されたフィルタ濾材が使用されている。斯かるフィルタ濾材は、シート状に形成された濾材原反が複数箇所で屈曲されて襞状に形成されてなるものが使用されている。このようなフィルタ濾材は、濾材原反が屈曲されて形成される屈曲部と、該屈曲部以外の領域が対向するように配置されて形成される複数の平板部と、隣り合う平板部同士の間隔を保持する複数の間隔保持部とを備えている。
斯かるフィルタ濾材を製造する製造装置としては、シート状の濾材原反が一方向に沿って搬送されつつ複数箇所で屈曲されて襞状に形成される(プリーツ加工される)ように構成されたプリーツ加工部と、該プリーツ加工部でプリーツ加工された濾材原反に接着剤が塗布される接着剤塗布部と、該接着剤塗布部で接着剤が塗布された濾材原反が再び襞状に形成されてフィルタ濾材が形成される濾材形成部とを備えるものが用いられている(特許文献1および2参照)。
上記のような製造装置では、プリーツ加工部で屈曲部が形成されることで、濾材原反における屈曲部となる領域に折り癖が付けられる。このため、接着剤塗布部で接着剤が濾材原反に塗布される際に、濾材原反の襞状に形成された領域(以下、襞状領域とも記す)が引き伸ばされても、濾材形成部で容易に襞状に戻すことが可能となる。
斯かる折り癖を良好に保持するために、濾材原反の襞状領域が一方向に沿って圧縮されるプリーツ圧縮部を更に備える製造装置が提案されている。該プリーツ圧縮部では、平板部同士の間隔が近接するように襞状領域が圧縮されるため、濾材原反の折り癖が強くなる。これにより、襞状領域が圧縮された状態から開放された際にも、濾材原反の折り癖が良好に維持される。
特開2003−265910号公報 特開2004−321937号公報
しかしながら、上記のような製造装置では、濾材原反と製造装置とが摺接して、濾材原反が帯電する虞がある。そして、濾材原反の襞状領域がプリーツ圧縮部で圧縮された状態で帯電すると、襞状領域が圧縮された状態から開放されることで、平板部同士の間隔が広がって隣り合う平板部間で放電する場合がある。このような放電は、平板部に貫通孔が形成される要因となり、斯かる貫通孔が形成されることで、フィルタ濾材の集塵効率が低下することになる。
そこで、本発明は、平板部同士の間隔が広がった際に、隣り合う平板部間で放電が生じるのを防止し、斯かる放電によって濾材原反に貫通孔が形成されてフィルタ濾材の集塵効率が低下するのを抑制することができるフィルタ濾材の製造装置を提供することを課題とする。
本発明に係るフィルタ濾材の製造装置は、シート状の濾材原反における一方向の複数箇所で一方向に直交する他方向に沿って濾材原反が屈曲されて複数の屈曲部が形成されると共に該屈曲部以外の領域が対向するように配置されて複数の平板部が形成されることで、濾材原反が襞状に形成されるように構成されるプリーツ加工部と、濾材原反における襞状に形成された領域が一方向に沿って搬送されつつ一方向に沿って圧縮されることで平板部同士の間隔を近接させるように構成されるプリーツ圧縮部と、該プリーツ圧縮部における濾材原反の搬送方向下流側の端部に向けてイオンを放出して濾材原反の除電を行うように構成される除電装置と、濾材原反におけるプリーツ圧縮部で圧縮された領域が圧縮された状態から開放されることでプリーツ圧縮部よりも平板部同士の間隔が広がるように構成されるプリーツ開放部とを備え、
前記プリーツ圧縮部は、濾材原反における襞状に形成された領域を少なくとも濾材原反の一方の面側から加圧する加圧部を備え、
前記加圧部は、襞状に形成された前記領域を両面側から挟み込む部材を備え、該部材で前記領域を加圧するものであり、
前記プリーツ圧縮部では、前記屈曲部で山側になっている面をそれぞれ前記部材に摺接させて前記平板部同士の間隔を近接させる。
斯かる構成によれば、除電装置を備えることで、プリーツ開放部で平板部同士の間隔が広がった際に、隣り合う平板部間で放電が生じるのを防止することができる。具体的には、プリーツ圧縮部における濾材原反の搬送方向下流側の端部では、濾材原反における襞状に形成された領域(以下、襞状領域とも記す)は、平板部同士の間隔が近接した状態となる。つまり、プリーツ圧縮部における濾材原反の搬送方向下流側の端部では、濾材原反の襞状領域が帯電した状態となっているため、斯かる端部で濾材原反に除電装置からイオンが放出されることで、濾材原反とイオンとの接触によって濾材原反が除電される。これにより、プリーツ開放部で平板部同士の間隔が広がった際にも、隣り合う平板部間で放電が生じるのを防止することができる。
前記プリーツ圧縮部は、濾材原反における襞状に形成された領域を濾材原反の両面側から挟み込む挟込部と、該挟込部よりも濾材原反の搬送方向下流側に配置されて濾材原反における襞状に形成された領域を少なくとも濾材原反の一方の面側から加圧する加圧部とを備え、前記除電装置は、加圧部における濾材原反の搬送方向下流側の端部で濾材原反にイオンを放出するように構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、濾材原反の襞状領域は、挟込部で挟み込まれた状態で搬送されると共に、加圧部で加圧された状態で搬送されるため、挟込部および加圧部との摺接によって帯電し易くなる。しかしながら、加圧部における濾材原反の搬送方向下流側の端部で濾材原反に除電装置からイオンが放出されるため、プリーツ開放部に入る前に(即ち、隣り合う平板部間に放電が生じない状態で)濾材原反が除電される。これにより、プリーツ開放部で平板部同士の間隔が広がった際にも、隣り合う平板部間で放電が生じるのを防止することができる。
前記除電装置は、濾材原反の一方の面側から濾材原反の搬送方向上流側に向かってイオンを放出するように構成されることが好ましい。
斯かる構成によれば、濾材原反の一方の面側から濾材原反の搬送方向上流側に向かってイオンを放出するように除電装置が構成されることで、除電装置から放出されるイオンが濾材原反に対して効率的に接触することになる。これにより、濾材原反の除電を効率的に行うことができ、プリーツ開放部で平板部同士の間隔が広がった際にも、隣り合う平板部間で放電が生じるのをより効果的に防止することができる。
以上のように、本発明によれば、平板部同士の間隔が広がった際に、隣り合う平板部間で放電が生じるのを防止し、斯かる放電によって濾材原反に貫通孔が形成されてフィルタ濾材の集塵効率が低下するのを抑制することができる。
本実施形態に係るフィルタ濾材の製造装置を示した概略図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置で、濾材原反に接着剤が塗布された状態を示す斜視図およびその一部拡大図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置を用いて製造されるフィルタ濾材の斜視図。 同実施形態のフィルタ濾材の製造装置を用いて製造されるフィルタ濾材の断面図。
以下、本発明の実施形態について図1〜4を参照しながら説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本実施形態に係るフィルタ濾材の製造装置(以下、単に製造装置と記す)1は、図1に示すように、シート状に形成された濾材原反Aが一方向に沿って搬送されつつ、襞状に形成される(プリーツ加工される)ことで、フィルタ濾材F1を形成可能に構成される。濾材原反Aとしては、一方向が長手となるようにシート状に形成されたものが用いられる。本実施形態では、濾材原反Aとしては、一方向が長手となるように長尺状に形成されて巻き回された状態から巻き解かれることでシート状になるように構成されたものが用いられる。
ここで、濾材原反Aについて説明する。濾材原反Aは、被濾過気体中の粒子を捕集可能に構成される。具体的には、濾材原反Aは、被濾過気体に含まれる粒子を捕集する多孔質層A1と、通気性を有する基材層A2とを備える。本実施形態では、濾材原反Aは、複数(具体的には、2つ)の基材層A2を備え、2つの基材層A2の間に多孔質層A1が積層されて構成される。
前記多孔質層A1は、前記粒子を捕集可能な多孔質のシート材(以下、多孔質シートとも記す)を用いて形成される。該多孔質シートとしては、特に限定されるものではなく、フィルタ濾材F1の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をシート状に形成したPTFEシートや、メルトブロー不織布、エレクトレットフィルタ、又は、ガラス繊維等を用いることができる。本実施形態では、多孔質シートとして、PTFEシートが使用される。該PTFEシートは、透過流速5.3cm/secでの圧力損失が50mmH2O以下であることが好ましい。また、PTFEシートは、透過流速5.3cm/sec、測定粒子径0.1μm以上0.2μm以下での捕集効率(下記の実施例と同様に算出されるもの)が好ましくは80%以上、より好ましくは99.9%以上であり、PF値が22以上であることが好ましい。
前記基材層A2は、通気性を有するシート材(以下、通気性シートとも記す)を用いて形成される。通気性シートとしては、特に限定されるものではなく、例えば、不織布、織布、メッシュ、高分子繊維等を用いることができる。特に、多孔質層A1(多孔質層シート)と基材層A2(通気性シート)とを熱溶着(熱ラミネート)させる場合には、熱可塑性を有する素材からなる通気性シートを用いることが好ましい。
通気性シートの材質としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル、アラミド(具体的には、芳香族系ポリアミド等)、又は、これらを複合したもの(例えば、芯/鞘構造の繊維から成る不織布や、低融点材料と高融点材料の二層不織布等)が挙げられる。加えて、通気性シートの材質としては、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PTFEの多孔質膜等のフッ素系多孔膜が挙げられる。
特に、芯鞘構造の複合繊維であって、芯成分が鞘成分より相対的に融点が高い合成繊維からなる不織布や、低融点材料と高融点材料との二層からなる不織布等を用いて形成された通気性シートを用いることが好ましい。このような通気性シートを用いることで、多孔質層シート(多孔質層A1)と通気性シート(基材層A2)とを熱ラミネートした際に、通気性シート(基材層A2)に収縮が生じるのを抑制することが可能となる。また、斯かる通気性シートを用いることで、プリーツ加工する際の加工性が良好なものとなり、濾材原反Aを屈曲させる箇所(折り込みピッチ)を増やすことが可能となる。
上記のような構成の濾材原反Aを形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、多孔質層A1を形成する多孔質シートと、基材層A2を形成する通気性シートとの間にホットメルトや感圧型の接着剤を配置し、多孔質シートと通気性シートとを圧着する方法を採用することができる。又は、通気性シートを加熱して軟化させて多孔質シートと圧着(熱ラミネート)する方法を採用することができる。
本実施形態に係る製造装置1は、濾材原反Aがプリーツ加工されるプリーツ加工部2と、濾材原反Aに接着剤が塗布される接着剤塗布部3と、接着剤が塗布された濾材原反Aからフィルタ濾材F1が形成される濾材形成部4とを備える。また、製造装置1は、濾材原反Aにおける襞状に形成された領域を一方向に沿って圧縮するプリーツ圧縮部5と、濾材原反Aの除電を行う除電装置6と、濾材原反Aにおけるプリーツ圧縮部5で圧縮された領域が圧縮された状態から開放されるプリーツ開放部7とを更に備える。
プリーツ加工部2は、シート状の濾材原反Aが一方向(長手方向)に沿って搬送されるように構成される。また、プリーツ加工部2は、板状に形成された一対のブレード2a,2aを備える。また、プリーツ加工部2は、一対のブレード2a,2aの間に濾材原反Aが搬送されるように構成される。また、一対のブレード2a,2aは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に直交する他方向(幅方向)に沿って配置される。なお、プリーツ加工部2に搬送される際の濾材原反Aは、所定の幅に裁断されることが好ましい。
そして、一対のブレード2a,2aのそれぞれが軌道2Lに沿って稼動することで、濾材原反Aがプリーツ加工される。具体的には、一方のブレード2aによって濾材原反Aが一方の面側から他方の面側に向かって幅方向に沿って屈曲されると共に、一方のブレード2aによって屈曲された領域から濾材原反Aの長手方向に離間した位置で、他方のブレード2aによって濾材原反Aが他方の面側から一方の面側に向かって幅方向に沿って屈曲される。つまり、プリーツ加工部2は、一対のブレード2a,2aによって、濾材原反Aが長手方向に向かって間隔を空けて交互に折り込まれる(プリーツ加工される)ように構成される(レシプロ方式)。これにより、シート状の濾材原反Aにおける一方向(長手方向)の複数箇所で他方向(幅方向)に沿って濾材原反Aが屈曲されて複数の屈曲部F1aが形成されると共に、該屈曲部F1a以外の領域が対向するように配置されて複数の平板部F1bが形成され、シート状の濾材原反Aに襞状に形成された領域(以下、襞状領域とも記す)が形成される。
濾材原反Aの襞状領域は、プリーツ圧縮部5に搬送される。プリーツ圧縮部5は、濾材原反Aの襞状領域が一方向(シート状の濾材原反Aの一方向に相当する方向、即ち、長手方向)に沿って搬送されつつ一方向に沿って圧縮されるように構成される。具体的には、プリーツ圧縮部5は、濾材原反Aの襞状領域を濾材原反Aの両面側から挟み込む挟込部5aと、該挟込部5aよりも濾材原反Aの搬送方向下流側に配置されて濾材原反Aの襞状領域を少なくとも濾材原反Aの一方の面側から加圧する加圧部5bとを備える。
本実施形態では、プリーツ圧縮部5は、濾材原反Aの襞状領域が載置される下側プレート5cと、該下側プレート5cの上方に配置される上側プレート5dと、濾材原反Aの襞状領域を加圧する加圧装置5eとから構成される。そして、下側プレート5cにおける搬送方向上流側の領域と上側プレート5dとによって挟込部5aが構成されると共に、下側プレート5cにおける搬送方向下流側の領域と加圧装置5eとによって加圧部5bが構成される。
挟込部5aは、下側プレート5cと上側プレート5dとの間に濾材原反Aの襞状領域を挟み込むように構成される。これにより、各屈曲部F1aにおける山側となる面に挟込部5a(具体的には、下側プレート5cおよび上側プレート5d)が接触する。そして、濾材原反Aの襞状領域が一方向に搬送されることで、挟込部5a(具体的には、下側プレート5cおよび上側プレート5d)が各屈曲部F1aと摺接する。
一方、加圧部5bは、下側プレート5c上に載置された濾材原反Aの襞状領域が上方から加圧装置5eによって加圧されるように構成される。このように、加圧部5bで濾材原反Aの襞状領域が加圧されることで、プリーツ圧縮部5内での濾材原反Aの搬送速度は、プリーツ加工部2からプリーツ圧縮部5への濾材原反Aの搬送速度よりも遅くなる。このため、プリーツ圧縮部5内では、濾材原反Aの襞状領域が一方向(濾材原反Aの長手方向)に沿って圧縮され、平板部F1b同士の間隔が近接した状態になると共に、屈曲部F1aの折り癖が強くなる。このように、折り癖が強くなることで、後述する接着剤塗布部3で濾材原反Aの襞状領域が引き伸ばされても、濾材形成部4で容易に襞状に戻すことが可能となる。なお、折り癖が効果的に保持されるように、プリーツ圧縮部5は、濾材原反を加温する(具体的には、80℃程度に加温する)加温機構(図示せず)を更に備えることが好ましい。
前記除電装置6は、プリーツ圧縮部5(具体的には、加圧部5b)における濾材原反Aの搬送方向下流側の端部(以下、下流側端部とも記す)で、濾材原反Aにイオンを放出するように構成される。つまり、除電装置6は、平板部F1b同士の間隔が近接した状態で(即ち、襞状領域がプリーツ開放部7に搬送される前に)濾材原反Aの襞状領域にイオンを放出するように構成される。また、除電装置6は、濾材原反Aの幅方向の全域に亘ってイオンを放出するように構成されることが好ましい。また、除電装置6は、濾材原反Aの一方の面側から濾材原反Aの搬送方向上流側に向かってイオンを放出するように構成される。除電装置6によって除電された濾材原反Aの襞状領域の帯電量は、1.0kV以下であることが好ましく、0.8kV以下であることがより好ましく、0.3kv以下であることが更に好ましい。除電装置6としては、特に限定されるものではなく、例えば、キーエンス社製のSJ−HA等を用いることができる。
プリーツ圧縮部5で圧縮された濾材原反Aの襞状領域は、プリーツ開放部7に搬送される。プリーツ開放部7は、濾材原反Aの襞状領域が一方向(シート状の濾材原反Aの一方向に相当する方向、即ち、長手方向)に沿って搬送されるように構成される。具体的には、プリーツ開放部7は、プリーツ圧縮部5の下側プレート5cの下流側端部から下方に向かって傾斜すると共に、濾材原反Aの襞状領域が載置されるように構成される傾斜プレート7aから構成される。これにより、濾材原反Aの襞状領域がプリーツ圧縮部5からプリーツ開放部7に搬送されることで、濾材原反Aの襞状領域が傾斜プレート7a上を一方向(濾材原反Aの長手方向)に沿って搬送される。そして、プリーツ開放部7では、濾材原反Aの襞状領域が圧縮された状態から開放されることで、プリーツ圧縮部5内よりも平板部F1b同士の間隔が広がることになる。
プリーツ開放部7で圧縮された状態から開放された濾材原反Aの襞状領域は、接着剤塗布部3に搬送される。接着剤塗布部3は、濾材原反Aの襞状領域がプリーツ加工前の状態(シート状)に引き伸ばされるように構成される。具体的には、接着剤塗布部3は、複数のニップローラーを備え、該ニップローラーによって濾材原反Aの襞状領域に一方向(長手方向)に沿って張力が加えられる。これにより、濾材原反Aの襞状領域がシート状に引き伸ばされる。なお、濾材原反Aにおける引き伸ばされた領域において、濾材原反Aが所定の幅に裁断されてもよい。裁断された部分には、張力が加わらないようにすることが好ましい。
また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの襞状領域がシート状に引き伸ばされた状態で、濾材原反Aに接着剤が塗布されるように構成される。また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って濾材原反Aが相対的に搬送されるように構成される。そして、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの長手方向(搬送方向)に沿って間欠的に接着剤が塗布されるように構成される。また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aの搬送方向が上下方向となる位置(以下、上下搬送位置とも記す)3bで濾材原反Aに接着剤が塗布されるように構成される。
また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aに接着剤を射出する射出ノズル3aを備える。該射出ノズル3aは、接着剤塗布部3における上下搬送位置3bに配置される。また、射出ノズル3aは、濾材原反Aの一方の面側と他方の面側とに配置される。更に、射出ノズル3aは、濾材原反Aの幅方向に沿って間隔を空けて複数配置される。これにより、濾材原反Aの幅方向に間隔を空けて複数箇所に、接着剤が塗布される。また、接着剤塗布部3は、濾材原反Aが射出ノズル3aに対して一方向(長手方向)に沿って相対的に搬送されるように構成される。これにより、射出ノズル3aの先端部から接着剤が射出される(具体的には、断続的に射出される)ことで、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って、濾材原反Aの両面に線状に(具体的には、線状に且つ間欠的に)接着剤が塗布される。
接着剤塗布部3で濾材原反Aに塗布される接着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、ホットメルト(具体的には、熱可塑性の樹脂)を用いることができる。ホットメルトを濾材原反Aに塗布する際の温度としては、ホットメルトの成分によって異なるが、例えば、100℃以上250℃以下であることが好ましく、140℃以上230℃以下であることがより好ましい。
接着剤塗布部3で濾材原反Aに塗布された接着剤は、図2に示すように、ビード部Bを構成する。該ビード部Bは、濾材原反Aの両面に形成される。また、ビード部Bは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って線状に且つ間欠的に形成される。
濾材原反Aの一方の面側に形成されるビード部(以下、一方面側ビード部とも記す)Bおよび濾材原反Aの他方の面側に形成されるビード部(以下、他方面側ビード部とも記す)Bは、濾材原反Aの複数箇所に形成される。具体的には、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って間隔を空けて複数形成される。また、一方面側ビード部Bと他方面側ビード部Bとは、濾材原反Aの一方向(長手方向)に沿って交互に(更には、濾材原反Aを介して端部同士が重なるように)形成される。また、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aの幅方向に沿って間隔を空けて複数(本実施形態では、3つ)形成される。
一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aがプリーツ加工された際に屈曲された領域(以下、屈曲領域とも記す)A3と交差(略直交)するように形成される。具体的には、隣り合う屈曲領域A3,A3のうち、一方の屈曲領域A3と一方面側ビード部Bとが交差すると共に、他方の屈曲領域A3と他方面側ビード部Bとが交差するように構成される。また、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、各屈曲領域A3・・・における山側になる面上に形成される。
また、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、濾材原反Aにおける隣り合う屈曲領域A3の間の領域(以下、非屈曲領域とも記す)A4の両面に形成される。具体的には、一方面側ビード部Bおよび他方面側ビード部Bは、各屈曲領域A3との交差位置から各非屈曲領域A4の略中央部に亘って形成され、略中央部で濾材原反Aを介して端部同士が重なるように形成される。
濾材形成部4は、接着剤塗布部3で接着剤が塗布された(ビード部Bが形成された)濾材原反Aが各屈曲領域A3で再度屈曲されて襞状に形成される。各屈曲領域A3には、上述したように折り癖が付いているため、容易に再度屈曲され、濾材原反Aが襞状に形成される。これにより、各非屈曲領域A4が対向するように配置される。そして、隣り合う非屈曲領域A4,A4に形成された一方面側ビード部B,B同士が接合すると共に、他方面側ビード部B同士が接合する。これにより、図3に示すようなフィルタ濾材F1が形成される。該フィルタ濾材F1は、濾材原反Aが屈曲されて形成される屈曲部F1aを複数備えると共に、濾材原反Aにおける屈曲部F1a以外の領域(非屈曲領域A4)から形成される平板部F1bを複数備える。また、フィルタ濾材F1は、隣り合う平板部F1b,F1b同士の間隔を保持する間隔保持部F1cを複数備える。該間隔保持部F1cは、各一方面側ビード部B(又は、各他方面側ビード部B)同士が接合することで形成される。
なお、ビード部Bを構成する接着剤にホットメルトを使用する場合には、ホットメルト同士が接合可能な程度に軟化している時(オープンタイム内)に、濾材原反Aが再度襞状に形成されることが好ましい。
なお、以下の説明では、フィルタ濾材F1における濾材原反Aの一方向(長手方向)に相当する方向をフィルタ濾材F1の長さL1とする。また、濾材原反Aの一方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aと、濾材原反Aの他方の面側が山側となるように形成される屈曲部F1aとの間の間隔をフィルタ濾材F1の高さL2とする。
上記のように形成されるフィルタ濾材F1は、図4に示すように、濾材原反Aの一方の面側および他方の面側のそれぞれに間隔保持部F1cを備える。また、各間隔保持部F1cは、フィルタ濾材F1の高さL2方向に沿って直線状に形成される。また、フィルタ濾材F1の一方の面側の各間隔保持部F1cおよび他方の面側の各間隔保持部F1cは、フィルタ濾材F1の長さL1方向に沿って(具体的には、直線上に)交互に配列される。
上記のようなフィルタ濾材F1は、フィルタ濾材F1を収容可能に構成された枠体に収容されてフィルタユニットとして使用される。該枠体は、フィルタ濾材F1を収容する内部空間と、該内部空間に連通する一対の開口部とを備える。これにより、枠体は、一方の開口部側から他方の開口部側に向かって被濾過気体が通過するように構成される。
枠体の形状としては、フィルタ濾材F1を収容可能な形状であれば、特に限定されものではなく、例えば、直方体状や円形状等が挙げられる。また、枠体の材質としては、特に限定されるものではなく、アルミニウム製のものを用いることができる。
フィルタ濾材F1と枠体との間には、コーキング剤が充填される。該コーキング剤としては、例えば、二液エポキシコーキング剤(具体的には、ヘンケル社製 マクロプラスト8104MC−18と、マクロプラストUK5400を3:1の比率で混合したもの)等を用いることができる。
斯かるフィルタユニットは、クリーンルーム等のHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ、及びULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタとして好適に使用される。
上記のように構成されるフィルタユニットは、フィルタ濾材F1の長さL1方向が被濾過気体の流通方向に対して交差(具体的には、略直交)するように配置される。つまり、フィルタユニットは、フィルタ濾材F1の高さL2方向から被濾過気体がフィルタ濾材F1に接触するように配置される。これにより、枠体の一方の開口部からフィルタユニットの内部に流入した被濾過気体が内部空間でフィルタ濾材F1を透過して枠体の他方の開口部から排出される。
以上のように、本発明に係るフィルタ濾材の製造装置によれば、平板部同士の間隔が広がった際に、隣り合う平板部間で放電が生じるのを防止し、斯かる放電によって濾材原反に貫通孔が形成されてフィルタ濾材の集塵効率が低下するのを抑制することができる。
即ち、製造装置1は、除電装置6を備えることで、プリーツ開放部7で平板部F1b同士の間隔が広がった際に、隣り合う平板部F1b間で放電が生じるのを防止することができる。具体的には、プリーツ圧縮部5における濾材原反Aの搬送方向下流側の端部では、濾材原反Aにおける襞状に形成された領域(以下、襞状領域とも記す)は、平板部F1b同士の間隔が近接した状態となる。つまり、プリーツ圧縮部5における濾材原反Aの搬送方向下流側の端部では、濾材原反Aの襞状領域が帯電した状態となっているため、斯かる端部で濾材原反Aに除電装置6からイオンが放出されることで、濾材原反Aとイオンとの接触によって濾材原反Aが除電される。これにより、プリーツ開放部7で平板部F1b同士の間隔が広がった際にも、隣り合う平板部F1b間で放電が生じるのを防止することができる。
また、濾材原反Aの襞状領域は、挟込部5aで挟み込まれた状態で搬送されると共に、加圧部5bで加圧された状態で搬送されるため、挟込部5aおよび加圧部5bとの摺接によって帯電し易くなる。しかしながら、加圧部5bにおける濾材原反Aの搬送方向下流側の端部で濾材原反Aに除電装置6からイオンが放出されるため、プリーツ開放部7に入る前に(即ち、隣り合う平板部F1b間に放電が生じない状態で)濾材原反Aが除電される。これにより、プリーツ開放部7で平板部F1b同士の間隔が広がった際にも、隣り合う平板部F1b間で放電が生じるのを防止することができる。
更に、濾材原反Aの一方の面側から濾材原反Aの搬送方向上流側に向かってイオンを放出するように除電装置6が構成されることで、除電装置6から放出されるイオンが濾材原反Aに対して効率的に接触することになる。これにより、濾材原反Aの除電を効率的に行うことができ、プリーツ開放部7で平板部F1b同士の間隔が広がった際にも、隣り合う平板部F1b間で放電が生じるのをより効果的に防止することができる。
なお、本発明に係るフィルタ濾材の製造装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記の複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、一方面側ビード部Bと他方面側ビード部Bとが濾材原反Aを介して端部同士が重なり合うように形成されているが、これに限定されるものではなく、斯かる端部同士が重なり合わないように形成されてもよい。
また、上記実施形態では、単一の多孔質層A1と一対の基材層A2とからなる濾材原反Aを用いてフィルタ濾材F1が構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、単一の多孔質層A1と単一の基材層A2とから形成された濾材原反を用いてもよい。又は、多孔質層A1のみから形成された濾材原反を用いてもよく、単一の基材層A2を多孔質層A1で挟み込むように形成された濾材原反を用いてもよい。
また、上記実施形態では、プリーツ加工部2でレシプロ方式が採用されているが、これに限定されるものではなく、外周に複数のブレードを配置した一対のドラム間に濾材原反Aを搬送することで濾材原反Aがプリーツ加工されるように構成されてもよい(ロータリー方式)。
また、上記実施形態では、長尺状に形成された濾材原反Aが用いられているが、これに限定されるものではなく、例えば、一方向が長手となるように枚葉体状に形成された濾材原反が用いられてもよい。
また、プリーツ加工部2では、濾材原反Aが効果的に引き伸ばされるように、ニップロールに高低差をつけることが好ましい。また、プリーツ加工後の濾材原反Aの帯電を防止するために、プリーツ加工を行う雰囲気を加湿したり、製造装置1を構成する部材からアースを取ったりすることが好ましい。そして、製造装置1の全工程において、濾材原反Aの帯電量は、0.3kv以下であることが好ましい。
また、接着剤塗布部3では、ビード部Bが形成された濾材原反Aがニップローラーを介して濾材形成部4に搬送される。このため、ニップローラーにビード部Bが接触しないように、溝を備えるニップローラーを介して、ビード部Bが形成された濾材原反Aが濾材形成部4に搬送されることが好ましい。
濾材形成部4で形成されたフィルタ濾材F1は、ベルトコンベア等の搬送手段によって濾材形成部4から搬送される。斯かる搬送手段の搬送速度は、濾材形成部4への濾材原反Aの搬送速度よりも遅くなるように設定される。なお、搬送手段の搬送速度と濾材形成部4への搬送速度との比および接着剤の塗布量によって、濾材原反Aを屈曲させる間隔が決定されることが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
<実施例>
1.多孔質シートの作製
(1) PTFEファインパウダーとして、ポリフロンF−104(ダイキン工業社製)を使用した。また、液状潤滑剤として、流動パラフィンを使用した。
(2)PTFEファインパウダー100重量部に対して、液状潤滑剤を30重量部添加して混合物を得た。
(3)得られた混合物を押出法および圧延法によって圧延し、一方向が長手となる0.2mmのシート状の成形体を得た。
(4)得られたシート状の成形体を200℃で加熱し、液状潤滑剤を除去した。
(5)次に、得られたシート状の成形体を長手方向に沿って20倍に延伸して多孔質化した。
(6)更に、得られたシート状の成形体を60℃の環境で幅方向に沿って20倍に延伸し、多孔質シートを得た。
(7)得られた多孔質シートは、圧力損失が50mmH2O以下で、捕集効率が99.9%以上、PF値が22以上となった。
2.濾材原反Aの作製
得られた多孔質シートと、通気性シート(不織布エルベスT0403 ユニチカ社製)と積層すると共に、熱ラミネートして濾材原反A(幅:1200mm)を得た。
3.フィルタ濾材の作製
上記実施形態の製造装置1を用いて、濾材原反Aをプリーツ加工すると共に、プリーツ圧縮部5で濾材原反Aの襞状領域の癖付けを行った。具体的には、濾材原反Aを一定張力で繰出し、プリーツ加工速度が70PLT/min、高さL2が35mmとなるように、プリーツ加工を行った。また、プリーツ圧縮部5における濾材原反Aの加熱温度は、80℃とした。また、除電装置6としては、キーエンス製SJ−HAを使用した。その後、濾材原反Aに接着剤塗布部3で接着剤を塗布し、濾材形成部4でフィルタ濾材F1を形成した。なお、プリーツ開放部7において濾材原反Aの襞状領域の帯電量を測定した。測定結果については、下記表1に示す。
4.評価
実施例1〜6の製造装置1で得られた各フィルタ濾材F1をプリーツ加工前の状態に引き伸ばしてシート状にしたものを試験サンプルとした。
そして、各試験サンプルに対して、EN1822−3(2009)に規定される方法に準拠し、捕集効率の測定を行った。具体的には、試験サンプルを円環状のホルダー(有効面積:100cm2)にセットし、捕集効率の測定を行った。測定条件としては、ポリアルファオレフィン(PAO)の粒子(粒径:0.1μm以上0.2μm以下、個数:108個/L以上)を含む被濾過気体(透過流速:5.3cm/sec)を試験サンプルに透過させ、試験サンプルを透過したPAO粒子の濃度をパーティクルカウンターで測定した。そして、以下の(1)式により捕集効率を算出した。各実施例による試験フィルタの捕集効率については、下記表1に示す。

捕集効率(%)={1−(試験フィルタを透過した粒子濃度/被濾過気体の粒子濃度)}×100・・・(1)
<比較例>
実施例と同一の方法で、多孔質シートおよび濾材原反Aを作製した。そして、除電装置6を用いずにフィルタ濾材を作製したこと以外は、実施例と同一の方法で試験フィルタを作製し、該試験フィルタを用いて粒子の透過を計測して、捕集効率の算出を行った。各測定箇所の捕集効率については、下記表1に示す。
<まとめ>
表1を見ると、実施例の捕集効率の方が高い値となることが認められる。これは、実施例では、除電装置6を用いることで、プリーツ圧縮部5の下流側端部において、濾材原反Aの襞状領域に、イオンが放出される。このため、平板部F1b同士の間隔が広がる前(つまり、プリーツ開放部7に襞状領域が搬送される前)に、濾材原反Aが除電される。これにより、平板部F1b同士の間隔が広がった際(つまり、プリーツ開放部7に襞状領域が搬送された際)に、隣り合う平板部F1b同士の間で放電が生じるのを防止することができるためと認められる。
従って、プリーツ圧縮部の下流側端部において、濾材原反の襞状領域に、イオンを放出する除電装置を備えることで、放電によって濾材原反に貫通孔が形成されて、フィルタ濾材の捕集効率が低下するのを抑制することができると認められる。
1…製造装置、2…プリーツ加工部、2a…ブレード、3…接着剤塗布部、3a…射出ノズル、3b…上下搬送位置、4…濾材形成部、A…濾材原反、A1…多孔質層、A2…基材層、A3…屈曲領域、A4…非屈曲領域、B…ビード部、F1…フィルタ濾材、F1a…屈曲部、F1b…平板部、F1c…間隔保持部

Claims (3)

  1. シート状の濾材原反における一方向の複数箇所で一方向に直交する他方向に沿って濾材原反が屈曲されて複数の屈曲部が形成されると共に該屈曲部以外の領域が対向するように配置されて複数の平板部が形成されることで、濾材原反が襞状に形成されるように構成されるプリーツ加工部と、
    濾材原反における襞状に形成された領域が一方向に沿って搬送されつつ一方向に沿って圧縮されることで平板部同士の間隔を近接させるように構成されるプリーツ圧縮部と、
    該プリーツ圧縮部における濾材原反の搬送方向下流側の端部に向けてイオンを放出して濾材原反の除電を行うように構成される除電装置と、
    濾材原反におけるプリーツ圧縮部で圧縮された領域が圧縮された状態から開放されることでプリーツ圧縮部よりも平板部同士の間隔が広がるように構成されるプリーツ開放部とを備え、
    前記プリーツ圧縮部は、濾材原反における襞状に形成された領域を少なくとも濾材原反の一方の面側から加圧する加圧部を備え、
    前記加圧部は、襞状に形成された前記領域を両面側から挟み込む部材を備え、該部材で前記領域を加圧するものであり、
    前記プリーツ圧縮部では、前記屈曲部で山側になっている面をそれぞれ前記部材に摺接させて前記平板部同士の間隔を近接させるフィルタ濾材の製造装置。
  2. 前記プリーツ圧縮部は、濾材原反における襞状に形成された領域を濾材原反の両面側から挟み込む挟込部と、該挟込部よりも濾材原反の搬送方向下流側に配置された前記加圧部とを備え、
    前記除電装置は、加圧部における濾材原反の搬送方向下流側の端部に向けて濾材原反にイオンを放出するように構成される請求項1に記載のフィルタ濾材の製造装置。
  3. 前記除電装置は、濾材原反の一方の面側から濾材原反の搬送方向上流側に向かってイオンを放出するように構成される請求項1又は2に記載のフィルタ濾材の製造装置。
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