JP2014193045A - プロービング装置 - Google Patents

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Takekiyo Ichikawa
武清 市川
Takashi Ishimoto
隆 石本
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Abstract

【課題】ピッチング変動が少なく、また半導体ウエハの高さ方向の位置決め精度及び傾き精度を向上させることが可能なコア付のリニアモータを使用するプロービング装置を提供する。
【解決手段】半導体ウエハWを保持するステージ16と、ステージ16を水平方向に移動させる移動機構部22、23と、移動機構部22、23の駆動を制御する制御部17とを備え、移動機構部22、23は、ステージ16と一体的に移動する可動子26と、可動子26の左右両側面26aに各々対向して設けられた左右1対のガイド壁部25aを有する軌道25と、軌道25に沿って設けられた永久磁石列28と永久磁石列28に対向して並設配置されたコイル列29を有し、永久磁石列28とコイル列29の一方を対向し合う可動子26の側面26a側に固定し他方をガイド壁25a側に固定するようにして、それぞれ対向する可動子26の側面26aとガイド壁25aとの間に設けられた1対のリニアモータ27a、27bと、よりなる構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明はプロービング装置に関するものであり、特に、半導体ウエハ等の基板上に形成された半導体チップ(ダイ)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等の電子デバイスにおける電気的な検査を行うためのプロービング装置に関するものである。
半導体製造工程では、薄い円板状の半導体ウエハに各種の処理を施して、電子デバイスを有する複数のチップ(ダイ)を形成する。各チップは電気的特性が検査され、その後、ダイサーで切り離された後、リードフレーム等に固定されて組み立てられる。上記の電気特性の検査は、プローバとテスタを利用して行われる。プローバは、半導体ウエハをステージ上のチャックに固定し、各チップの電極パッドにプローブを接触させる。テスタは、プローブに接続される端子から、電源及び各種の試験信号を供給し、チップの電極に出力される信号をテスタで解析して正常に動作するかを確認する。
今日では、半導体の微細化と高集積化、及び半導体ウエハの大口径化により、検査精度の向上が求められているとともに、プローブを電子デバイスに接触させたときの測定圧も増加傾向にある。また、多層構造の半導体製品等では、高さ精度の要求も厳しくなり、半導体製品の多様化により磁場の影響や振動に対しての要求も高まっている。さらに、半導体製品の低価格化により、高い生産性を実現するためのスループットが求められており、これらを高次元で満たすプロービング装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、電子デバイスをX方向とY方向に動かす移動機構として、ボールネジを使用した構造と、リニアモータを使用した構造が開示されている。
ボールネジを使用して電子デバイスをX方向とY方向に動かす移動機構では、モータの吸引力が発生しないため、X、Yステージのベースやキャリッジの変形が無く、またピッチング変動も少ないのでX、Y座標での精度が良い。さらに、半導体ウエハの高さや傾きの精度も有利である。しかし、ボールネジの速度の限界により、スループットが遅い。また、ボールネジの回転による塵やダスト等のパーティクルが発生する問題があった。
これに対して、リニアモータを使用して電子デバイスをX方向とY方向に動かす移動機構では、ボールネジを使用しないので、パーティクルの発生はない。また、機械的な速度限界が無いために、高スループットになる利点がある。しかしながら、コア付のリニアモータを使用した場合では、モータの吸引力がコアを吸引し、これと同時にベースや移動機構を変形させる虞がある。ベースや移動機構に変形が生じると、ピッチング変動が生じて、X、Y座標での位置決め精度が悪くなる。また、ベースや移動機構が変形を起こすと、半導体ウエハを保持しているステージの高さの精度及び傾きの精度等も低下し、ステージがプローブカードと対向するための平行移動を妨げる。
すなわち、図4を用いて説明すると、ステージの高さ及び傾き精度に問題が無い場合は、(a)に示すように、ステージ51に保持された半導体ウエハWは、所定の高さ位置で水平に保持され、プローブカード52のプローブ53と平行状態で接触されて、検査を精度良く行うことができる。しかし、ステージ51の高さが所定の位置に無い場合で、ステージ51が所定の位置よりも高い場合にはプローブカード52のプローブ53と半導体ウエハWとの接触圧が強くなり、反対に低い場合はプローブカード52のプローブ53と半導体ウエハWとの接触圧が弱く、または接触しないで検査不良になる。
また、(b)、(c)に示すように、ステージ51が傾いた場合には、ステージ上のチャック51に保持された半導体ウエハWも傾き、プローブカード52のプローブ53と半導体ウエハWとの接触は傾いた状態での接触となり、検査精度を悪くする。
特許第4878919号公報。
上述したように、コア付のリニアモータを使用して電子デバイスをX方向とY方向に動かす移動機構においては、モータの吸引力がコアを吸引し、ベースや移動機構に変形を生じさせる問題があった。そして、この変形が、電子デバイスをX、Y方向に移動させるステージの高さの精度及び傾きの精度に影響を与えている。すなわち、このステージの高さの精度や傾きの精度は、ステージ側に保持されている半導体ウエハがプローブカードのプローブと接触する際に正しく接触することができず、検査の精度を低下させる問題点があった。
この問題の解決方法として、例えば吸引力の発生しないコアレスタイプのリニアモータの採用が考えられる。このコアレスタイプのリニアモータの場合では、モータの吸引力が発生しないため、X、Yステージのピッチング変動が少なく、X、Y座標での精度が良い。また、半導体ウエハの高さや傾きの精度にも有利であり、ボールネジが無いためにパーティクルの発生も少ないという利点がある。
しかし、コアレスタイプのリニアモータを使用した場合では、剛性や推力が弱く、可動子の質量も小さい為、大きな質量比の物を搬送することができない。このため、プローブカードの測定に耐える剛性を持つ、質量の大きなステージを搬送することが困難で、プローブカードのプローブが接触されるX、Yステージに必要とする性能をバランス良く満たすことが難しいという問題点があった。
そこで、ピッチング変動が少なく、また半導体ウエハの高さ方向の位置決め精度及び傾き精度を向上させることが可能なコア付のリニアモータを使用するプロービング装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、プローブカードのプローブに電子デバイスの電極を上下方向より接触させて検査を行うプロービング装置において、前記電子デバイスを保持するステージと、前記ステージを水平方向に移動させる移動機構と、前記移動機構の駆動を制御する制御部と、を備え、前記移動機構は、前記ステージと一体的に移動する可動子と、前記可動子の左右両側面に各々対向して設けられた左右1対のガイド部を有する軌道と、前記軌道に沿って設けられた永久磁石列と該永久磁石列に対向して並設配置されたコイル列を有し、該永久磁石列とコイル列の一方を対向し合う前記可動子の側面側に固定し他方を前記ガイド部側に固定するようにして、それぞれ対向する前記可動子の側面と前記ガイド部との間に設けられた1対のリニアモータと、よりなり、前記1対のリニアモータが前記可動子を前記軌道に沿って移動させる推力を発生するようにしたプロービング装置を提供する。
この構成によれば、軌道に沿ってステージと共に移動する可動子の左右両側面と該側面に対向するガイド部との間にそれぞれ別れて、その可動子を軌道に沿って移動させる推力を発生するための1対のリニアモータを設けている。そして、1対のリニアモータが可動子をそれぞれ左右両側から水平方向に吸引し、かつ可動子が軌道に沿って移動をする推力を付与する。また、リニアモータが可動子を左右両側から水平方向に吸引することにより、そのリニアモータが可動子を左右両側に引いている力が相殺され、可動子が軌道の中心位置で該軌道に沿って移動する力だけが残る。これにより、ステージを変形させることもなく、電子デバイスの高さ及び水平姿勢を維持した状態で、可動子がステージと共に推力方向、すなわち軌道に沿ってスムーズに移動する。また、可動子を左右方向へ吸引する力が相殺されることにより、可動子及び軌道にかかる荷重が軽減される。また、荷重の軽減により、サイズの小さい可動子及び軌道を使用することができるので、低コスト化が可能になる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記可動子上に前記ステージを設け、重心位置を可動子内に設けてなるプロービング装置を提供する。
この構成によれば、ステージの重心位置を、1対のリニアモータで挟まれる可動子内に下げることにより、可動子の振動が少なくなり、ステージ及び可動子が軌道に沿って移動する動作が安定する。また、可動子及びステージの傾きも少なくなり、推力にピッチング方向のモーメントが無くなり、電子デバイスとプローブカードの平行度も維持できる。また、プローブカードの針立て面と電子デバイスの平行を保ちながらステージを駆動させることができるので、精度の良い検査が可能になる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記1対のリニアモータは、前記可動子を挟んで略左右対称な位置に配設されているプロービング装置を提供する。
この構成によれば、1対のリニアモータが、相対向することにより、磁界の向きが測定対象の方向に対して90°方向になる。このため、電子デバイスへの磁気の影響が少なくなる。これにより、磁気を嫌う半導体デバイス等の測定に有利になる。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、前記移動機構は、前記ステージを上下方向に移動させるZ軸移動台と、前記ステージとZ軸移動台をX方向及びY方向にそれぞれ移動させるX軸移動台及びY軸移動台とを備え、前記可動子と前記軌道と上記1対のリニアモータは、少なくとも前記Z軸移動台と前記X軸移動台または前記Y軸移動台との間に設けられているプロービング装置を提供する。
この構成によれば、ステージの移動により、チャック上に保持された電子デバイスを、X方向、Y方向、Z方向の3方向に移動させ、電子デバイスの電極にプローブカードのプローブを接触させて、簡単に検査を行うことができる。
発明によれば、軌道に沿ってステージと共に移動する可動子の両側面にそれぞれ、その可動子を軌道に沿って移動させるための推力を発生する1対のリニアモータを設けるとともに、この1対のリニアモータが可動子を左右両側から各々水平方向に吸引する力を付与して、可動子を左右両側から水平方向に吸引している力を相殺し、リニアモータの吸引力がステージ及び可動子を変形させることがないようにしているので、可動子のピッチング変動による累積精度の悪化を防ぐことができる。また、電子デバイスの高さの精度及び水平姿勢の精度を維持した状態で、可動子をステージと共に、軌道に沿う方向へスムーズに移動させることができる。これにより、プローブカードのプローブとステージ上に保持される電子デバイスの位置決め精度、及びプローブカードと電子デバイスの平行度を向上させることができるので、コンタクト性能の向上と検査精度の向上に寄与する。また、可動子の吸引力が相殺されることにより、可動子及び軌道にかかる荷重が軽減されるので耐久性の向上が期待できる。また、サイズの小さい可動子及び軌道を使用することが可能になるので、低コスト化が期待できる。
本発明の一実施形態に係るプロービング装置の基本構成図。 同上プロービング装置におけるXYステージの構成斜視図。 同上プロービング装置におけるリニアモータの配置構成を説明する図。 プロービング装置におけるプローブカードとキャリッジの姿勢状態との関係を説明する図。
本発明はピッチング変動が少なく、また半導体ウエハの高さ方向の位置決め精度及び傾き精度を向上させることが可能なコア付のリニアモータを使用するプロービング装置を提供するという目的を達成するために、プローブカードのプローブに電子デバイスの電極を上下方向より接触させて検査を行うプロービング装置において、前記電子デバイスを保持するステージと、前記ステージを水平方向に移動させる移動機構と、前記移動機構の駆動を制御する制御部と、を備え、前記移動機構は、前記ステージと一体的に移動する可動子と、前記可動子の左右両側面に各々対向して設けられた左右1対のガイド部を有する軌道と、前記軌道に沿って設けられた永久磁石列と該永久磁石列に対向して並設配置されたコイル列を有し、該永久磁石列とコイル列の一方を対向し合う前記可動子の側面側に固定し他方を前記ガイド部側に固定するようにして、それぞれ対向する前記可動子の側面と前記ガイド部との間に設けられた1対のリニアモータと、よりなり、前記1対のリニアモータが前記可動子を前記軌道に沿って移動させる推力を発生するようにして実現した。
以下、本発明の実施形態によるプロービング装置を、半導体製造工程において円板状の半導体ウエハに形成された電子デバイスの電極にプローブを接触させて、プローブから電源及び各種の試験信号を供給し、電子デバイスの電極に出力される信号をテスタで解析し、正常に動作するかを確認する試験を行う場合を一例として説明する。
図1は本発明の実施形態に係るプロービング装置の基本構成を示すものである。図1において、プロービング装置11は、ベース台12と、このベース台12上に設けられたY軸移動台13、X軸移動台14、Z軸移動台15、ステージ16と、プロービング装置11全体を制御するための制御部17と、を備えている。そして、ステージ16上には、図示しない電子デバイスを有した複数のチップを切り出すための薄い円板状の半導体ウエハWが、ステージ16に設けられた図示しない真空チャック構造による真空吸引により保持されて、ステージ16と一体に移動されるようになっている。また、ステージ16の上方には、カードホルダ(図示せず)に保持されたプローブカード18が配設されている。
前記プローブカード18には、ステージ16上に保持された半導体ウエハWに対向するようにして、プローブ19が設けられている。そのプローブ19は、バネ性を有し、ステージ16上の半導体ウエハWに設けられている電子デバイスの電極端子がプローブ19の先端位置よりも上昇されると、電子デバイスの電極端子に所定の接触圧で接触する。そして、図示しないテスタでは、プローブ19が電子デバイスの電極端子に接触された状態で、プローブ19を通して電極端子に電源及び各種の試験信号を供給し、電極端子に出力される信号を解析して正常に動作するかを確認するようになっている。
前記制御部17は、プロービング装置11の全体を決められた手順で制御するものであり、例えばコンピュータである。
前記ベース台12は、プロービング装置11を床面上等に設置する基台である。
前記Y軸移動台13は、図2に示すように、ベース台12との間に設けられた移動機構20を介して、ベース台12に対してY軸方向に往復移動可能に取り付けられている。図2中の矢印31は、そのY軸方向を示している。
前記X軸移動台14は、Y軸移動台13との間に設けられた移動機構21を介して、Y軸移動台14に対してX軸方向に往復移動可能に取り付けられている。図2中の矢印30は、そのX軸方向を示している。
前記Z軸移動台15は、前記ステージ16を上端に設けてX軸移動台14上に取り付けられており、ステージ16を図1、図3中に矢印32で示すZ方向(上下方向)に往復移動可能になっている。したがって、ステージ16及びZ軸移動台15は、Y軸移動台13のY方向への移動、及びX軸移動台14のX方向への移動と一体にX、Yの二方向に移動し、ステージ16はZ軸移動台15によるZ方向への移動によりZ方向にも移動をする。
前記ベース台12と前記Y軸移動台13の間に設けられた前記移動機構20と、前記Y軸移動台13と前記X軸移動台14の間に設けられた前記移動機構21の構成は、基本的には同じ構成であり、中央に設けられた移動機構部22と、この移動機構22を挟んでその外側に各々設けられた1対の移動機構部23、23とを備えている。
図2に示すように、1対の移動機構部23、23は、ベース台12の上面とY軸移動台13の上面に、それぞれY軸移動台13及びX軸移動台14の移動方向に延設された1対のレール材24a、24aを配設している。反対に、Y軸移動台13の下面とX軸移動台14の下面には、それぞれ1対のレール材24a、24aによって移動が案内されるスライダー24b、24bを設けている。
一方、移動機構部22は、同じく図2に示すように、ベース台12の上面とY軸移動台13の上面にそれぞれ、Y軸移動台13及びX軸移動台14の移動方向に延設された軌道25を設けるとともに、Y軸移動台13の下面とX軸移動台14の下面にそれぞれ、軌道25によって移動が案内される可動子26を設けている。
また、前記ベース台12と前記Y軸移動台13の間に設けられた前記移動機構部22と、前記Y軸移動台13と前記X軸移動台14の間に設けられた前記移動機構部22の構成も、基本的には同じ構成である。したがって、図3を用いてY軸移動台13とX軸移動台14の間に設けられた移動機構部22の構成を説明し、ベース台12とY軸移動台13の間に設けられた移動機構部22の構成は対応する部材に同一符号を付すことにより説明を省略する。
図3はプロービング装置11におけるY軸移動台13とX軸移動台14の間に設けられた移動機構部22、及び、Z軸移動台15、ベース台12、プローブカード18に関係する部分の構成、特に移動機構部22の構成を説明する図である。同図に示すように、移動機構部22は、Y軸移動台13の上面に、X軸方向に延設して形成された左右1対のガイド部としてのガイド壁25a、25aを有してなる前記軌道25と、X軸移動台14の下面に、ガイド壁25a、25aの間に対応してX軸方向に延設して形成されたコアとしての前記可動子26とを備えている。
また、各ガイド壁25a、25aと、この各ガイド壁25a、25aと対向する可動子26の側面26a、26aとの間には、それぞれリニアモータ27a、27bが設けられている。リニアモータ27a、27bは、各ガイド壁25a、25aの内面に、N極とS極を交互に配設するようにし、複数個の永久磁石を等間隔で規則正しく延設方向に列をなして取り付けてなる永久磁石列28と、可動子26の各側面26a、26aに、少なくとも1つ以上のコイルを延設方向に並べて取り付けて成るコイル列29とを備えている。このように、可動子26内に質量のあるコイル列29を設けることによって、可動子26の重心位置を低くしている。なお、ガイド壁25a、25a側にコイル列29を設け、可動子26側に永久磁石列28を設けて重心位置を低くしても良いものである。また、永久磁石列28における永久磁石の個数及びコイル列29におけるコイルの個数は任意である。
そして、各リニアモータ27a、27bは、制御部17の制御によって、コイル列29の所定のコイルに電流が順に流され、コイルが励起されて磁場が発生されると、この磁場に発生した磁力線により可動子26が軌道25に沿う方向、すなわちX軸方向(またはY軸方向)に推力を受けて駆動する。このリニアモータ27a、27bの構成は、一般に知られているリニアモータの構成と同じであってよい。
また、この実施形態の構造では、図3中に矢印で示すように、1対のリニアモータ27a、27bのうち、一方のリニアモータ27aには、可動子26を図3中の左外側方向(矢印L方向)へ水平に吸引し、かつ可動子26が軌道25に沿って移動する推力を付与するための磁界が発生するようにしてコイル列29に電流を流し、他方のリニアモータ27bには、可動子26を右外側方向(矢印R方向)へ水平に吸引し、かつリニアモータ27aと同じ方向、すなわち可動子26が軌道25に沿って移動する推力を付与するための磁界が発生するように、コイル列29の各コイルに電流を流す。このように、矢印Lと矢印Rで示す水平方向に、各々吸引力が働くようにしてコイル列29のコイルに電流を流すと、各リニアモータ27a、27bが可動子26を水平方向に吸引する力が相殺され、可動子26をガイド壁25、25の中間位置にバランス良く保持し、かつ可動子25が軌道25に沿って同じ方向に移動する推力だけが残るようにすることができる。
このように構成されたプロービング装置11では、移動機構部22、23に制御部17から電流が流されると、Y軸移動台13及びX軸移動台14が、半導体ウエハWを保持したステージ16及びZ軸移動台15をそれぞれX、Y方向に移動させる。そして、ステージ16上の半導体ウエハWがプローブカード18のプローブ19に対応すると、Y軸移動台13とX軸移動台14の移動が停止される。続いて、Z軸移動台15が駆動されてステージ16が上昇し、半導体ウエハWの電子デバイスの電極にプローブ19を接触させ、検査を行う。また、検査後は、Z軸移動台15が駆動されてステージ16を下降して所定の位置に戻り、検査を終了する。その後、半導体ウエハWを別の半導体ウエハWと交換して同じ検査を繰り返す。
したがって、このように構成されたプローブ装置11では、Y軸移動台13及びX軸移動台14を移動させる移動機構部22、23において、1対のリニアモータ27a、27bのうち、一方のリニアモータ27aには、可動子26を図3中に矢印Lで示す左外側方向へ水平に吸引し、かつ該可動子26が軌道25に沿って移動する推力を付与する磁界が発生するようにしてコイル列29に電流を流し、他方のリニアモータ27bには、可動子26を図3中に矢印Rで示す右外側方向へ水平に吸引し、かつ可動子26が軌道に沿って、リニアモータ27aと同じ方向に移動する推力を付与する磁界が発生するようにしてコイル列29に電流を流すので、リニアモータ27a、27bが可動子26を左右両側に引き合う力は相殺される。これにより、コアとしての可動子26が設けられていても、該可動子26を下側方向に撓ませる力は働かないので、可動子26の変形が防げ、この可動子26のピッチング変動を無くして、電子デバイスの高さ精度と水平姿勢を常に正常な状態に維持することができるので、可動子26をステージ16と共に推力方向にスムーズに移動させることができる。
しかも、コアとしての可動子26を設けることによって剛性と推力が確保できるので、質量の大きなステージ16を搬送することも可能になる。また、ステージ16の重心位置を可動子26内の低い位置に設定することができ、重心位置を下げることによって可動子26の振動も少なくなり、ステージ16と共に移動する可動子26の移動が安定する。さらに、可動子26の傾きも少なくなり、半導体ウエハWとプローブカード18の平行度も維持でき、プローブカード18の針立て面と半導体ウエハWの平行を保ちながらステージ16を駆動させることができるので、精度の良い検査が可能になる。
また、可動子26及び軌道25にかかる荷重が軽減されて耐久性の向上が図れるので、サイズの小さい可動子及び軌道を使用することが可能になり、低コスト化が可能になる。
さらに、1対のリニアモータ27a、27bが、相対抗することにより、磁界の向きが測定対象の方向に対して90°方向となるため、電子デバイスへの磁気の影響が少なくなる。これにより、磁気を嫌う半導体デバイス等の測定に有利となる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
上記実施形態の説明では、半導体製造工程において円板状の半導体ウエハに形成された電子デバイスを検査する場合について説明したが、これに限定されることなく、広く一般の検査にも応用できる。
11 プロービング装置
12 ベース台
13 Y軸移動台
14 X軸移動台
15 Z軸移動台
16 ステージ
17 制御部
18 プローブカード
19 プローブ
20、21 移動機構
22、23 移動機構部
24a レール材
24b スライダー
25 軌道
25a ガイド壁(ガイド部)
26 可動子(コア)
26a 側面
27a、27b リニアモータ
28 永久磁石列
29 コイル列
30 X軸方向
31 Y軸方向
32 Z軸方向
W 半導体ウエハ

Claims (4)

  1. プローブカードのプローブに電子デバイスの電極を上下方向より接触させて検査を行うプロービング装置において、
    前記電子デバイスを保持するステージと、前記ステージを水平方向に移動させる移動機構と、前記移動機構の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記移動機構は、
    前記ステージと一体的に移動する可動子と、
    前記可動子の左右両側面に各々対向して設けられた左右1対のガイド部を有する軌道と、
    前記軌道に沿って設けられた永久磁石列と該永久磁石列に対向して並設配置されたコイル列を有し、該永久磁石列とコイル列の一方を対向し合う前記可動子の側面側に固定し他方を前記ガイド部側に固定するようにして、それぞれ対向する前記可動子の側面と前記ガイド部との間に設けられた1対のリニアモータと、
    よりなり、前記1対のリニアモータが前記可動子を前記軌道に沿って移動させる推力を発生するようにしたことを特徴とするプロービング装置。
  2. 前記可動子上に前記ステージを設け、重心位置を可動子内に設けてなることを特徴とする請求項1記載のプロービング装置。
  3. 前記1対のリニアモータは、前記可動子を挟んで略左右対称な位置に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプロービング装置。
  4. 前記移動機構は、前記ステージを上下方向に移動させるZ軸移動台と、前記ステージとZ軸移動台をX方向及びY方向にそれぞれ移動させるX軸移動台及びY軸移動台とを備え、前記可動子と前記軌道と前記1対のリニアモータは、少なくとも前記Z軸移動台と前記X軸移動台または前記Y軸移動台との間に設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のプロービング装置。
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