JP2014192955A - ロータ、及びモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等が加わっても、爪状磁極が基端部から変形してしまうことを抑えることができるロータを提供すること。
【解決手段】ロータ21は、第1コアベース31bの外周部に複数の第1爪状磁極31cが形成された第1ロータコア31と第2コアベース32bの外周部に複数の第2爪状磁極32cが形成された第2ロータコア32と、第1及び第2コアベース31b,32b同士の軸方向の間に配置され軸方向に磁化されることで第1爪状磁極31cを第1の磁極として機能させ、第2爪状磁極32cを第2の磁極として機能させる環状磁石33とを備える。第1及び第2ロータコア31,32には、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘るリブ31d,32dが形成される。
【選択図】図2
【解決手段】ロータ21は、第1コアベース31bの外周部に複数の第1爪状磁極31cが形成された第1ロータコア31と第2コアベース32bの外周部に複数の第2爪状磁極32cが形成された第2ロータコア32と、第1及び第2コアベース31b,32b同士の軸方向の間に配置され軸方向に磁化されることで第1爪状磁極31cを第1の磁極として機能させ、第2爪状磁極32cを第2の磁極として機能させる環状磁石33とを備える。第1及び第2ロータコア31,32には、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘るリブ31d,32dが形成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、ロータ、及びモータに関するものである。
モータのロータとしては、中央部が回転軸に固定される略円板状のコアベースの外周部に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされる2つのロータコアと、それらの間に配置され軸方向に磁化された界磁磁石とを備え、各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させるいわゆる永久磁石界磁のランデル型構造のロータがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のようなロータでは、例えば、ロータコアの板厚が薄いと、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等によって、爪状磁極が基端部から変形してしまう(曲がってしまう)という虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等が加わっても、爪状磁極が基端部から変形してしまうことを抑えることができるロータ、及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するロータは、それぞれ中央部が回転軸に固定される略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータであって、前記第1及び第2ロータコアには、前記コアベースと前記爪状磁極とに亘るリブが形成される。
同構成によれば、第1及び第2ロータコアには、コアベースと爪状磁極とに亘るリブが形成されるため、例えば、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等が加わっても、爪状磁極が基端部から変形してしまう(曲がってしまう)ことを抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記リブは、前記コアベースの径方向内側端部から形成されることが好ましい。
同構成によれば、前記リブは、コアベースの径方向内側端部から形成されるため、例えば、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力が加わっても、コアベースの径方向内側が変形してしまうことを抑えることができる。
同構成によれば、前記リブは、コアベースの径方向内側端部から形成されるため、例えば、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力が加わっても、コアベースの径方向内側が変形してしまうことを抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記リブは、前記爪状磁極の径方向外側端部まで形成されることが好ましい。
同構成によれば、前記リブは、爪状磁極の径方向外側端部まで形成されるため、爪状磁極の径方向外側が変形してしまうことを抑えることができる。
同構成によれば、前記リブは、爪状磁極の径方向外側端部まで形成されるため、爪状磁極の径方向外側が変形してしまうことを抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記リブは、径方向に沿って設けられるとともに前記爪状磁極毎に該爪状磁極の周方向中心位置に設けられることが好ましい。
同構成によれば、リブは、径方向に沿って設けられるとともに前記爪状磁極毎に該爪状磁極の周方向中心位置に設けられるため、バランス良く各爪状磁極の変形を抑えることができる。
同構成によれば、リブは、径方向に沿って設けられるとともに前記爪状磁極毎に該爪状磁極の周方向中心位置に設けられるため、バランス良く各爪状磁極の変形を抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記リブは、プレス加工によって成形されることが好ましい。
同構成によれば、リブは、プレス加工によって成形されるため、その製造が容易となる。
同構成によれば、リブは、プレス加工によって成形されるため、その製造が容易となる。
上記課題を解決するモータは、上記ロータと、回転磁界を発生するステータとを備える。
同構成によれば、モータにおいて、上記した効果を得ることができる。
同構成によれば、モータにおいて、上記した効果を得ることができる。
本発明のロータ、及びモータでは、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等が加わっても、爪状磁極が基端部から変形してしまうことを抑えることができる。
以下、モータの一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、モータとしてのブラシレスモータ11のモータケース12は、有底筒状に形成された筒状ハウジング13と、該筒状ハウジング13のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート14とを有している。
図1に示すように、モータとしてのブラシレスモータ11のモータケース12は、有底筒状に形成された筒状ハウジング13と、該筒状ハウジング13のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート14とを有している。
図1に示すように、筒状ハウジング13の内周面にはステータ16が固定されている。ステータ16は、径方向内側に延びる複数(本実施形態では12個)の集中巻用ティースとしてのティース17aを有する電機子コア17と、電機子コア17のティース17aにインシュレータ18を介して巻回される巻線19とを備えている。ステータ16は、外部の制御回路Sから巻線19に駆動電流が供給されることで回転磁界を発生する。
図1に示すように、ブラシレスモータ11のロータ21は回転軸22を有し、ステータ16の内側に配置されている。回転軸22は金属シャフトであって、筒状ハウジング13の底部13a及びフロントエンドプレート14に支持された軸受23,24により回転可能に支持されている。
図1及び図2に示すように、ロータ21は、互いの軸方向の間隔が保持されつつ回転軸22に固定される第1及び第2ロータコア31,32と、第1ロータコア31と第2ロータコア32との軸方向の間に介在される界磁磁石としての環状磁石33とを備える。
第1ロータコア31は、その中央部に回転軸22が貫通される中央孔31aが形成された略円板状の第1コアベース31bの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の第1爪状磁極31cが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。
第2ロータコア32は、第1ロータコア31と同形状であって、その中央部に回転軸22が貫通される中央孔32aが形成された略円板状の第2コアベース32bの外周部に、等間隔に複数の第2爪状磁極32cが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。そして、第1及び第2ロータコア31,32は、その中央孔31a,32aに回転軸22が圧入されることで回転軸22に対して固定される。この際、第2ロータコア32は、各第2爪状磁極32cが周方向に隣り合う第1爪状磁極31c間に配置されるようにして、且つ第1コアベース31bと第2コアベース32bとの軸方向の間に環状磁石33が配置(挟持)されるようにして第1ロータコア31に対して組み付けられている。
環状磁石33は、中央孔が形成された円環状に形成され、第1爪状磁極31cを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪状磁極32cを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。即ち、本実施形態のロータ21は、界磁磁石としての環状磁石33を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ21は、N極となる5つの第1爪状磁極31cと、S極となる5つの第2爪状磁極32cとが周方向に交互に配置されており、極数が10極(極対数が5個)となる。即ち、本実施形態では、ロータ21の極数が「10」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されている。
ここで、図1〜図3に示すように、前記第1及び第2ロータコア31,32の軸方向の端面には、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘るリブ31d,32dが形成されている。
詳しくは、本実施形態のリブ31d,32dは、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側端部から形成されている。又、本実施形態のリブ31d,32dは、第1及び第2爪状磁極31c,32cの径方向外側端部まで形成されている。又、リブ31d,32dは、径方向に沿って(放射状に)設けられている。又、リブ31d,32dは、第1及び第2爪状磁極31c,32c毎に該第1及び第2爪状磁極31c,32cの周方向中心位置に設けられている。又、リブ31d,32dは、第1及び第2ロータコア31,32の平坦面から突出した断面が四角形に形成されている。そして、上記した形状のリブ31d,32dは、プレス加工によって成形されている。
又、図1に示すように、ロータ21には、略円板状のマグネット固定部材41を介してセンサ磁石42が設けられている。詳しくは、マグネット固定部材41は、中央に固定ボス部41aが形成された円板部41bと、該円板部41bの外縁から筒状に延びる筒部41cとを有し、該筒部41cの内周面及び円板部41bの表面に当接するように環状のセンサ磁石42が固着されている。そして、マグネット固定部材41は、第1ロータコア31と近い側で、その固定ボス部41aが回転軸22に外嵌されて固定されている。
そして、フロントエンドプレート14において、センサ磁石42と軸方向に対向する位置には磁気センサとしてのホールIC43が設けられている。ホールIC43は、センサ磁石42に基づくN極とS極の磁界を感知するとそれぞれHレベルの検出信号とLレベルの検出信号とを前記制御回路Sに出力する。
次に、上記のように構成されたブラシレスモータ11の作用について説明する。
制御回路Sから巻線19に3相の駆動電流が供給されると、ステータ16にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。この際、ホールIC43と対向するセンサ磁石42が回転することで、ホールIC43から出力される検出信号のレベルがロータ21の回転角度(位置)に応じて切り替わり、その検出信号に基づいて制御回路Sから巻線19に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ21が良好に連続して回転駆動される。
制御回路Sから巻線19に3相の駆動電流が供給されると、ステータ16にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。この際、ホールIC43と対向するセンサ磁石42が回転することで、ホールIC43から出力される検出信号のレベルがロータ21の回転角度(位置)に応じて切り替わり、その検出信号に基づいて制御回路Sから巻線19に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ21が良好に連続して回転駆動される。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)第1及び第2ロータコア31,32には、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘るリブ31d,32dが形成される。よって、例えば、第1及び第2コアベース31b,32bの中央部の中央孔31a,32aに回転軸22を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等が加わっても、第1及び第2爪状磁極31c,32cが基端部から変形してしまう(曲がってしまう)ことを抑えることができる。
(1)第1及び第2ロータコア31,32には、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘るリブ31d,32dが形成される。よって、例えば、第1及び第2コアベース31b,32bの中央部の中央孔31a,32aに回転軸22を圧入する際の外力や高速回転時の遠心力等が加わっても、第1及び第2爪状磁極31c,32cが基端部から変形してしまう(曲がってしまう)ことを抑えることができる。
(2)リブ31d,32dは、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側端部から形成されるため、例えば、第1及び第2コアベース31b,32bの中央部の中央孔31a,32aに回転軸22を圧入する際の外力が加わっても、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側が変形してしまうことを抑えることができる。
(3)リブ31d,32dは、第1及び第2爪状磁極31c,32cの径方向外側端部まで形成されるため、第1及び第2爪状磁極31c,32cの径方向外側が変形してしまうことを抑えることができる。
(4)リブ31d,32dは、径方向に沿って設けられるとともに第1及び第2爪状磁極31c,32c毎に該第1及び第2爪状磁極31c,32cの周方向中心位置に設けられるため、バランス良く第1及び第2爪状磁極31c,32cの変形を抑えることができる。又、第1及び第2爪状磁極31c,32cの周方向中央を肉厚にするため、磁気のバランスも良好となる。
(5)リブ31d,32dは、プレス加工によって成形されるため、その製造が容易となる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2コアベース31b,32bの中央部には単に中央孔31a,32aが形成されるとしたが、これに限定されず、第1及び第2コアベース31b,32bの中央部に軸方向に突出して回転軸22が圧入されるボス部を形成してもよい。
例えば、図4に示すように、変更してもよい。この例では、第1コアベース31bの中央部に軸方向に突出して回転軸22が圧入されるボス部31eが形成されている。そして、この例のリブ31fは、ボス部31eから連続して(ボス部31eと繋がって)形成されている。又、この例のリブ31fは、第1爪状磁極31cの径方向外側端部まで形成されるが、径方向外側端部まで徐々に高さが低くなるように形成されている。又、第2ロータコア32についても、同様に構成されている。
このようにしても、上記実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。又、ボス部31eが形成されるため、広い軸方向の範囲で第1及び第2ロータコア31,32を回転軸22と固定することができ、回転軸22との固定強度を高くすることができる。更に、リブ31fはボス部31eから連続して形成されるため、互いに強度が高められ、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側が変形してしまうことをより抑えることができる。
・上記実施形態のリブ31d,32dは、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘っていれば、他の形状に変更してもよい。
例えば、図5(a)に示すように、変更してもよい。この例のリブ51は、第1及び第2コアベース31b,32bにおける径方向中間部から第1及び第2爪状磁極31c,32cにおける径方向中間部まで径方向に沿って設けられている。
例えば、図5(a)に示すように、変更してもよい。この例のリブ51は、第1及び第2コアベース31b,32bにおける径方向中間部から第1及び第2爪状磁極31c,32cにおける径方向中間部まで径方向に沿って設けられている。
又、例えば、図5(b)に示すように、変更してもよい。この例の第1及び第2ロータコア31,32は、上記実施形態のリブ31d,32dに加えて、第1及び第2爪状磁極31c,32cが形成されていない周方向の位置にも補助リブ52が設けられている。この補助リブ52は、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側端部から径方向外側端部まで径方向に沿って設けられている。このようにすると、補助リブ52によって、第1及び第2コアベース31b,32bが変形してしまうことをより抑えることができる。
又、例えば、図5(c)に示すように、変更してもよい。この例のリブ53は、第1及び第2コアベース31b,32bにおける径方向中間部から第1及び第2爪状磁極31c,32cにおける径方向外側端部まで径方向に沿って設けられている。又、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向中間部には、各リブ53の径方向内側端部同士を繋ぐように環状の環状リブ54が設けられている。このようにすると、リブ53の強度を高めることができる。
又、例えば、図5(d)に示すように、変更してもよい。この例のリブ55は、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cの平坦面の外縁に沿って環状に形成された縁取りリブ56の一部であって、第1及び第2コアベース31b,32bと第1及び第2爪状磁極31c,32cとに亘るように径方向に沿って延びる部分がリブ55とされている。この例では、第1及び第2爪状磁極31c,32cのそれぞれに一対のリブ55が設けられることになるため、第1及び第2爪状磁極31c,32cが基端部から変形してしまう(曲がってしまう)ことをより抑えることができる。
又、上記実施形態では、リブ31d,32dは、第1及び第2ロータコア31,32の平坦面から突出した断面が四角形に形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、断面が円弧形状や三角形のものに変更してもよい。
・上記実施形態では、リブ31d,32dは、プレス加工によって成形されるとしたが、これに限定されず、例えば、同様の形状を焼結によって成形してもよい。
・上記実施形態では、ロータ21の極数が「10」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されたブラシレスモータに具体化したが、ロータ21の極数やステータ16のティース17aの数は変更してもよい。例えば、ロータ21の極数が「8」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されたブラシレスモータに具体化してもよい。
・上記実施形態では、ロータ21の極数が「10」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されたブラシレスモータに具体化したが、ロータ21の極数やステータ16のティース17aの数は変更してもよい。例えば、ロータ21の極数が「8」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されたブラシレスモータに具体化してもよい。
・上記実施形態のロータ21において、第1及び第2爪状磁極31c,32cの径方向内側(背面)に、その部分の漏れ(短絡)磁束を抑えるべく径方向に磁化された背面補助磁石を設けてもよい。
・上記実施形態のロータ21において、第1及び第2爪状磁極31c,32c同士の周方向の各間に、その部分の漏れ磁束を抑えるべく周方向に磁化された極間磁石を設けてもよい。
・図6(a)に示す参考例は、第1及び第2ロータコア31,32の第1及び第2コアベース31b,32bのみに多角形リブ61を設けたものであって、多角形リブ61は、この例では軸方向から見て正五角形に形成され、各頂点(角)は、第1及び第2爪状磁極31c,32cと対応した周方向位置に配置されている。
このようにすると、多角形リブ61は、第1及び第2コアベース31b,32bにおいて径方向に変位することなどから、第1及び第2コアベース31b,32bが変形してしまうことを効果的に抑えることができる。
・図6(b)に示す参考例は、第1及び第2ロータコア31,32の第1及び第2コアベース31b,32bのみに内側リブ62を設けたものであって、内側リブ62は、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側端部から第1及び第2コアベース31b,32bの径方向中間部まで径方向に沿って設けられている。
このようにすると、内側リブ62は、第1及び第2コアベース31b,32bにおいて径方向に変位することなどから、第1及び第2コアベース31b,32bが変形してしまうことを効果的に抑えることができる。特に、内側リブ62は、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側端部から形成されるため、例えば、第1及び第2コアベース31b,32bの中央部の中央孔31a,32aに回転軸22を圧入する際の外力が加わっても、第1及び第2コアベース31b,32bの径方向内側が変形してしまうことを抑えることができる。
上記実施形態等から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2に記載のロータにおいて、前記コアベースの中央部には、軸方向に突出して前記回転軸が圧入されるボス部が形成され、前記リブは、前記ボス部から連続して形成されたことを特徴とするロータ。
(イ)請求項2に記載のロータにおいて、前記コアベースの中央部には、軸方向に突出して前記回転軸が圧入されるボス部が形成され、前記リブは、前記ボス部から連続して形成されたことを特徴とするロータ。
同構成によれば、リブはボス部から連続して形成されるため、互いに強度が高められ、コアベースの径方向内側が変形してしまうことをより抑えることができる。
(ロ)それぞれ中央部が回転軸に固定される略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータであって、前記第1及び第2ロータコアには、その径方向内側端部から径方向に延びるリブが形成されたことを特徴とするロータ。
(ロ)それぞれ中央部が回転軸に固定される略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータであって、前記第1及び第2ロータコアには、その径方向内側端部から径方向に延びるリブが形成されたことを特徴とするロータ。
同構成によれば、第1及び第2ロータコアには、径方向内側端部から径方向に延びる(変位する)リブが形成されるため、例えば、コアベースの中央部の中央孔に回転軸を圧入する際の外力によって、コアベースの径方向内側が変形してしまうことを抑えることができる。
16…ステータ、21…ロータ、22…回転軸、31…第1ロータコア、31b…第1コアベース(コアベース)、31c…第1爪状磁極(爪状磁極)、31d,32d,31f,51,53,55…リブ、32…第2ロータコア、32b…第2コアベース(コアベース)、32c…第2爪状磁極(爪状磁極)、33…環状磁石(界磁磁石)。
Claims (6)
- それぞれ中央部が回転軸に固定される略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と
を備えたロータであって、
前記第1及び第2ロータコアには、前記コアベースと前記爪状磁極とに亘るリブが形成されたことを特徴とするロータ。 - 請求項1に記載のロータにおいて、
前記リブは、前記コアベースの径方向内側端部から形成されたことを特徴とするロータ。 - 請求項1又は2に記載のロータにおいて、
前記リブは、前記爪状磁極の径方向外側端部まで形成されたことを特徴とするロータ。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロータにおいて、
前記リブは、径方向に沿って設けられるとともに前記爪状磁極毎に該爪状磁極の周方向中心位置に設けられたことを特徴とするロータ。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、
前記リブは、プレス加工によって成形されたことを特徴とするロータ。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータと、
回転磁界を発生するステータと
を備えたことを特徴とするモータ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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