JP2014192786A - 基地局、位置情報提供装置、位置情報提供システム、位置情報提供方法 - Google Patents

基地局、位置情報提供装置、位置情報提供システム、位置情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特許文献1の位置情報提供システムでは、災害発生時、位置情報提供サーバに負荷が集中してしまうという課題があった。
【解決手段】位置情報提供システムは、複数の基地局各々と接続された位置情報提供装置を備える位置情報提供システムであって、前記基地局は、P波(Primary Wave)を感知すると、配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージを出力し、前記位置情報提供装置は、接続された基地局から前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわち前記セルIDを含む前記第1のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含む第3のメッセージを出力する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、基地局、位置情報提供装置、位置情報提供システム、位置情報提供方法に関し、特に、災害時に被災者の位置情報を端末に提供する基地局、位置情報提供装置、位置情報提供システム、位置情報提供方法に関する。
一般的に、地震等の災害が発生したときに、被災者の位置情報を、被災者の親や知人等の端末に通知する位置情報提供システムが知られている。位置情報を端末に提供する位置情報提供システムが、以下の特許文献1に開示されている。
特許文献1の位置情報提供システムは、移動体通信網を介して接続可能な移動通信端末と、位置情報提供サーバとを備える。移動通信端末は、災害情報受信手段と、送信手段とを備える。上述の災害情報受信手段は、災害に関する災害情報を受信する。また、上述の送信手段は、災害情報受信手段によって災害情報が受信されたときに、自端末を特定するための第一端末識別情報と、自端末の現在位置情報を他端末に対して提供するように要求する位置情報提供要求情報とを位置情報提供サーバに送信する。一方、位置情報提供サーバは、受信手段と、端末識別情報取得手段と、在圏エリア情報送信手段とを備える。受信手段は、第一端末識別情報および位置情報提供要求情報を受信する。また、端末識別情報取得手段は、受信手段によって受信された第一端末識別情報を用いて、第一端末識別情報に対応付けて予め登録されている他端末を特定するための第二端末識別情報を取得する。さらに、在圏エリア情報送信手段は、自端末が在圏する在圏エリア情報を、端末識別情報取得手段によって取得された第二端末識別情報に対応する移動通信端末宛に送信する。
次に、特許文献1の位置情報提供システムは、例えば、以下の通りに動作する。
まず、移動通信端末の災害情報受信手段は、災害の発生に起因して、災害に関する災害情報を受信する。次に、移動通信端末の送信手段は、災害情報受信手段が災害情報を受信すると、自端末を特定するための第一端末識別情報と、自端末の現在位置情報を他端末に対して提供するように要求する位置情報提供要求情報とを位置情報提供サーバに送信する。次に、位置情報提供サーバの端末識別情報取得手段は、受信手段によって、移動通信端末から第一端末識別情報および位置情報提供要求情報を受信すると、第一端末識別情報に対応付けて予め登録されている他端末を特定するための第二端末識別情報を取得する。第二端末識別情報は、親や知人の移動通信端末の電話番号であってもよい。位置情報提供サーバは、在圏エリア情報送信手段によって、第二端末識別情報に対応する移動通信端末宛、例えば親や知人の移動通信端末宛に、第一の移動通信端末が在圏する在圏エリア情報を送信する。
上述の構成や動作の通り、特許文献1の位置情報提供システムは、災害時、被災者の端末が在圏するエリア情報、すなわち被災者の位置情報を、予め登録された親や知人の移動通信端末宛に送信することができる。
特開2008−219797号公報
しかし、特許文献1の位置情報提供システムでは、災害発生時、位置情報提供サーバに負荷が集中してしまうという課題があった。その理由を以下に説明する。なお、図1は、特許文献1の位置情報提供システムの動作を説明する為の図である。
まず、特許文献1の位置情報提供システムは、移動通信端末を複数、備えることができる。特許文献1には、移動通信端末を1台に限定する旨の記載がないからである。そして、複数の移動通信端末が災害の発生するエリアに存在するとき、それらの移動通信端末は、災害が発生すると、同時に災害情報を受信し、一斉に位置情報提供要求情報等を位置情報提供サーバに送信してしまう。その為、位置情報提供サーバは、図1に示されるように、各移動通信端末から一斉に送信された位置情報提供要求情報等を受信することとなる。その結果、位置情報提供サーバは、予め登録された移動通信端末宛に位置情報を送信する処理(以下、「位置情報通知処理」という)を、災害の発生したエリアの全移動通信端末分、同時に実施することになり、負荷が集中してしまう。
本発明は、上記課題を解決する基地局、位置情報提供装置、位置情報提供システム、位置情報提供方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の基地局は、P波(Primary Wave)を感知すると、配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージを出力する。
上記目的を達成するために、本発明の位置情報提供装置は、接続された基地局から前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含む第3のメッセージを出力する。
上記目的を達成するために、本発明の位置情報提供システムは、複数の基地局各々と接続された位置情報提供装置を備える位置情報提供システムであって、前記基地局は、P波(Primary Wave)を感知すると、配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージを出力し、前記位置情報提供装置は、接続された基地局から前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわち前記セルIDを含む前記第1のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含む第3のメッセージを出力する。
上記目的を達成するために、本発明の位置情報提供方法は、P波を感知した基地局から、前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対し、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含むメッセージを出力する。
本発明によれば、位置情報提供システムは、地震発生時、位置情報提供装置に負荷が集中しないように被災者の位置情報を、被災者の親や知人等の端末に提供することができる。
特許文献1の位置情報提供システムの動作を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの位置情報提供装置12に備わる位置情報通知機能部120の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムに備わる基地局100の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供装置12が保持する通知先登録テーブルの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作の概要を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作(地震発生前の動作)を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作(地震発生時の動作)を説明する為の図である。 本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムの位置情報提供装置22に備わる位置情報通知機能部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムに備わる基地局200の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムの動作(地震発生時の動作)を説明する為の図である。 本発明の第3の実施の形態における位置情報提供システムの構成例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
[構成の説明]
まず、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの構成と機能について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの構成例を示す図である。
(1)本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの構成
(1−1)本実施形態の位置情報提供システムの構成
本実施形態の位置情報提供システムは、図2に示されるように、移動通信ネットワーク1と通信ネットワーク2を含んで構成される。移動通信ネットワーク1は、基地局100と、基地局110と、基地局100のセル10に在圏する移動端末105と、基地局110のセル11に在圏する移動端末115とを備える。また、移動通信ネットワーク1は、位置情報提供装置12を備える。位置情報提供装置12は、移動通信ネットワークにおいて、移動端末の位置情報を管理するコアネットワーク装置である。例えば、位置情報提供装置12は、MME(Mobility Management Entity)であってもよいし、xGSN等の交換機であってもよい。xGSNは、Serving/gateway General packet radio service Support Nodeの略称である。なお、位置情報提供装置12は、移動端末の位置情報を管理するコアネットワーク装置に接続されたサーバ等の通信装置であってもよい。通信ネットワーク2は、端末20を備える。
位置情報提供装置12は、通信ネットワーク2の端末20と接続される。位置情報提供装置12は、有線回線を介して端末20と接続されてもよいし、有線回線と無線回線を介して接続されていてもよい。また、位置情報提供装置12は、有線回線を介して基地局100、110と接続される。基地局100は、無線回線を介して移動端末105と接続され、基地局110は、無線回線を介して移動端末115に接続される。
次に、位置情報提供装置12について、その構成を説明する。
(1−2)本実施形態の位置情報提供システムに備わる位置情報提供装置12の構成
まず、位置情報提供装置12は、図2に示されるように、位置情報通知機能部120を備える。図3に、位置情報通知機能部120の構成例を示す。
位置情報通知機能部120は、図3に示されるように、緊急情報受信機能部121と、登録制御機能部122と、登録情報検索機能部123と、送受信制御機能部124と、通知先登録テーブル格納部125を備える。
各機能部は、図示していないが、互いに接続される。また、緊急情報受信機能部121と、登録制御機能部122と、送受信制御機能部124は、図示していないが、基地局100、110と接続される。さらに、登録情報検索機能部123は、通信ネットワーク2の端末20と接続される。
次に、基地局100、110の構成について説明する。基地局100、110は、同じ構成を備えるので、基地局100についてのみ説明を行う。図4は、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムに備わる基地局100の構成例を示す図である。
(1−3)基地局100の構成
基地局100は、図4に示されるように、P波測定部101を備える。P波測定部101は、位置情報提供装置12の緊急情報受信機能部121と接続される。
次に、本実施形態の位置情報提供システムを構成する各部位の機能について説明する。
(2)本実施形態における位置情報提供システムを構成する各部位の機能
(2−1)端末20の機能
まず、端末20の機能について説明を行う。端末20は、一般的な固定端末や携帯端末等と同じく、通信機能を有する。端末20は、上述の通信機能により、メッセージを受信すると、そのメッセージを、自身に備わる画面上に表示する。なお、端末20は、以下、被災者の親の端末として説明を行う。
(2−2)移動端末105、115の機能
次に、移動端末105、115の機能について説明を行う。移動端末105、115は、同じ機能を備えるので、移動端末105についてのみ説明を行う。
移動端末105は、一般的な携帯端末と同様、基地局と無線通信を行う機能を有する。また、移動端末105は、一般的な携帯端末と同様、自身が在圏しているセルを示す識別子(以下、「セルID」という)を報知信号や同期信号から検出する機能を有する。さらに、移動端末105は、移動端末105のユーザによって、自身を示す番号(以下、「提供元端末番号」という)と、地震発生時に自身の位置情報を提供する端末を示す番号(以下、「提供先端末番号」という)とが設定される。提供元端末番号は、移動端末105の電話番号であってもよいし、提供先端末番号は、端末20の電話番号であってもよい。移動端末105は、提供元端末番号と提供先端末番号が設定されると、自身が在圏しているセルのセルIDを報知信号や同期信号から検出し、セルIDと、提供元端末番号と、提供先端末番号とを、在圏するセルの基地局100に通知する。移動端末105は、上述のセルID、提供元端末番号、および提供先端末番号(以下、「位置情報通知登録要求」という)を、公知のメッセージ、例えばMeasurement Reportに含めて基地局100に通知してもよい。位置情報通知登録要求を通知するメッセージは、以下「位置情報登録要求メッセージ」という。なお、提供元端末番号は、移動端末105を一意に識別できる情報であれば、番号に限らない。また、提供先端末番号も、地震発生時に位置情報を提供する端末を一意に識別できる情報であれば、番号に限らない。さらに、移動端末105は、上述の通信機能によって、登録完了したことを示すメッセージを受信すると、提供先端末番号等が位置情報提供装置12に登録されたことを、自身に備わる画面上に表示する。また、移動端末105は、上述の通信機能によって、セルIDと提供先端末番号を含むメッセージを受信すると、提供先端末番号の端末に自身の位置情報が通知されたことを、自身に備わる画面上に表示する。
(2−3)基地局100、110の各部位の機能
基地局100と基地局110は、同じ機能を備えるので、基地局100についてのみ説明を行う。
まず、基地局100は、一般的な基地局の機能を備える。すなわち、基地局100は、移動端末105、115からメッセージを受信し、受信したメッセージを位置情報提供装置12に出力する。基地局100は、位置情報提供装置12から移動端末105、115宛のメッセージを受信し、そのメッセージを移動端末105、115に出力する。
基地局100のP波測定部101は、P波(Primary Wave)を感知する機能を有する。P波測定部101は、P波を感知すると、所定値以上の振幅のP波ならば、P波を検出した旨のメッセージ(以下、「P波検出メッセージ」という)を位置情報提供装置12に出力する。上述の所定値は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、予め基地局100に設定される。また、P波測定部101は、P波検出メッセージに、基地局100のセル10に対応するセルIDと、P波の振幅(以下、「震度情報」という)を含める。P波測定部101は、P波を感知するセンサと、CPU(Central Process Unit)を用いて実現される。
(2−4)位置情報提供装置12の各部位の機能
次に、位置情報提供装置12の各部位の機能について説明を行う。図5は、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供装置12が保持する通知先登録テーブルの構成例を示す図である。
まず、緊急情報受信機能部121は、基地局100、110と通信する通信機能を有する。緊急情報受信機能部121は、通信機能によって、上述のP波検出メッセージを基地局100から受信すると、P波検出メッセージに含まれる、セルIDと震度情報を取得する。緊急情報受信機能部121は、セルIDと震度情報を電気信号として出力する。
登録制御機能部122は、上述の位置情報登録要求メッセージが電気信号として入力されると、位置情報登録要求メッセージに含まれるセルID、提供元端末番号、および提供元端末番号を順に対応づけて取得する。ここで取得したセルID等は、以下、「テーブル情報」という。また、登録制御機能部122は、テーブル情報を取得すると、通知先登録テーブル格納部125に格納される通信先登録テーブルを読み出す。通信先登録テーブルは、図5に示されるように、上述のテーブル情報の集合データである。登録制御機能部122は、通信先登録テーブルを読み出すと、取得したテーブル情報を通信先登録テーブルに追加する。但し、登録制御機能部122は、通信先登録テーブルの中に、取得したテーブル情報の提供元端末番号と同じ提供元端末番号があった場合には、その提供元端末番号に関するテーブル情報を、取得したテーブル情報で上書き更新する。登録制御機能部122は、追加、若しくは更新した通信先登録テーブルを通知先登録テーブル格納部125に書き込む(以下、「登録する」という)。なお、登録制御機能部122は、テーブル情報を通信先登録テーブルに追加、若しくは更新する際、自身に備わる計時機能によって時刻を計測し、テーブル情報と併せて更新時刻も通信先登録テーブルに追加、若しくは更新する。登録制御機能部122は、通信先登録テーブルを通知先登録テーブル格納部125に書き込むと、登録完了したことを示すメッセージを電気信号として出力する。
登録情報検索機能部123は、セルIDと震度情報を含む電気信号が入力されると、電気信号からセルIDと震度情報をそれぞれ抽出し、さらに通知先登録テーブル格納部125に格納されている通信先登録テーブルを読み出す。登録情報検索機能部123は、通信先登録テーブルを読み出すと、読み出した通信先登録テーブルから、抽出したセルIDに対応づけられている提供元端末番号と提供先端末番号を取得する。登録情報検索機能部123は、提供元端末番号と提供先端末番号を取得すると、抽出したセルIDと提供元端末番号を含むメッセージを作成する。登録情報検索機能部123は、一般的な交換機と同様、入力された電話番号を基に、その番号の端末と接続する交換機能を有する。登録情報検索機能部123は、接続した端末に作成したメッセージを出力する。なお、登録情報検索機能部123は、上述のメッセージに震度情報を含めてもよい。さらに、登録情報検索機能部123は、取得したセルIDと提供先端末番号を含む、提供元端末番号の端末宛のメッセージを作成し、セルIDと共に出力する。
送受信制御機能部124は、基地局100を介して移動端末105と通信を行う。さらに、送受信制御機能部124は、基地局110を介して移動端末115と通信を行う。その為に、送受信制御機能部124は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、セルIDと、セルIDに対応するセルを備える基地局とが対応づけられたテーブルが設定される。送受信制御機能部124は、セルIDと共にメッセージが入力されると、セルIDに対応するセルを備える基地局を上述のテーブルから求め、求めた基地局に対し、入力されたメッセージを出力する。送受信制御機能部124は、基地局から受信したメッセージを電気信号として出力する。
通知先登録テーブル格納部125は、上述の通信先登録テーブルを格納するデータベースである。
各機能部は、電子回路やCPU(Central Process Unit)、RAM(Randam Access Memory)等の記憶媒体を用いて実現される。
[動作の説明]
まず、本実施形態の位置情報提供システムの動作の概要を説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作の概要を説明する為の図である。
(1)本実施形態の位置情報提供システムの動作の概要
本実施形態における位置情報提供システムの各基地局は、P波を感知する機能を有し、地震発生によりP波を感知すると、図6に示されるように、自身に備わるセルに対応する識別子、すなわちセルIDを位置情報提供装置12に通知する。このとき、震源に近い基地局の方がP波の到達が早い為、震源に近い基地局から順番に、時間差をおいてセルIDが位置情報提供装置に通知される。一方、位置情報提供装置12は、セルIDが基地局から通知されると、セルIDに対応するセルに在圏する端末について、上述の位置情報通知処理(すなわち、予め登録された親や知人等の移動通信端末宛に各端末の位置情報を送信する処理)を実施する。その為、位置情報提供装置は、地震発生時、震源に近いセルに在圏する端末から順番に、時間差をおいて、位置情報通知処理を実施することとなる。すなわち、位置情報提供装置が、地震が発生したエリアの全端末分、同時に位置情報通知処理を実施することがなく、自身に負荷が集中せずに、各端末の位置情報を、親や知人等の端末に提供できる。
以下に、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作の詳細を説明する。なお、詳細な動作の説明は、地震発生前と地震発生時に分けて行う。図7は、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作(地震発生前の動作)を説明する為の図である。また、図8は、本発明の第1の実施の形態における位置情報提供システムの動作(地震発生時の動作)を説明する為の図である。
(2)本実施形態の位置情報提供システムの地震発生前の動作
本実施形態の位置情報提供システムの地震発生前の動作を説明する。
本実施形態の位置情報提供システムは、地震発生前に、各移動端末の位置情報(具体的には、在圏するセルのセルID)と、その位置情報を通知する端末を示す番号を、位置情報提供装置12に登録する。以下に、その動作の詳細を、移動端末105の場合を例に説明する。以下では、移動端末105を例に説明するが、他の移動端末でも同じである。
(2−1)本実施形態の位置情報提供システムの移動端末への設定
まず、本実施形態の移動端末105には、そのユーザによって、自身を示す番号(以下、「提供元端末番号」という)と、地震発生時に自身の位置情報を通知する端末を示す番号(以下、「提供先端末番号」という)とが設定される。
ここでは、移動端末105のユーザによって、提供元端末番号として移動端末105の電話番号が、提供先端末番号として親の端末20の電話番号が、移動端末105に設定されたとして説明を続ける。
なお、本実施形態の移動端末105のユーザは、地震発生時に自身の位置情報を親等の端末に通知することを希望しない場合には、提供元端末番号と提供先端末番号を移動端末105に設定しない。
(2−2)本実施形態の位置情報提供システムの地震発生前の動作
次に、移動端末105は、図示していないが、提供元端末番号と提供先端末番号が設定されると、一般的な携帯端末と同様に、自身が在圏しているセル10のセルIDを、基地局から送信される報知信号、若しくは同期信号から検出する。検出したセルIDは、セル10を表わすので位置情報である。
次に、移動端末105は、図7に示されるように、検出した位置情報、すなわちセル10のセルIDと、設定された提供元端末番号と、提供先端末番号とを(以下、「位置情報通知登録要求」という)、位置情報提供装置12に通知する(S1)。
具体的には、移動端末105は、位置情報通知登録要求、すなわち、検出したセル10のセルID、提供元端末番号、および提供先端末番号をメッセージに含めて基地局100に出力する。移動端末105は、位置情報通知登録要求を、公知のメッセージであるMeasurement Reportに含めて基地局100に通知してもよい。基地局100は、位置情報通知登録要求を含むメッセージを受信すると、そのメッセージを位置情報提供装置12に通知する。
位置情報通知登録要求を含むメッセージは、以下、「位置情報登録要求メッセージ」という。
次に、位置情報提供装置12は、位置情報登録要求メッセージが通知されると、位置情報登録要求メッセージに含まれる位置情報登録要求、すなわちセルID、提供元端末番号、および提供元端末番号を順に対応づけて取得する(S2)。ここで対応づけて取得したセルID等は、以下、「テーブル情報」という。
具体的には、位置情報提供装置12の送受信制御機能部124が、位置情報登録要求メッセージを受信すると、そのメッセージを電気信号として登録制御機能部122に出力する。次に、登録制御機能部122は、入力された電気信号に含まれる位置情報登録要求メッセージを取得し、さらに位置情報登録要求メッセージに含まれるセル10のセルID、提供元端末番号と、提供先端末番号を順に対応づけて、テーブル情報として取得する。
次に、位置情報提供装置12は、テーブル情報を取得すると、自身が保持する通信先登録テーブルを読み出す(S3)。
具体的には、位置情報提供装置12の登録制御機能部122が、テーブル情報を取得すると、通知先登録テーブル格納部125に格納される通信先登録テーブルを読み出す。通信先登録テーブルは、「(2−4)位置情報提供装置12の各部位の機能」に上述した通り、図5に示されるような、テーブル情報の集合データである。
次に、位置情報提供装置12は、取得したテーブル情報を、読み出した通信先登録テーブルに反映し、反映した通信先登録テーブルを保持する(以下、「登録する」という)(S4)。
具体的には、位置情報提供装置12の登録制御機能部122が、取得したテーブル情報を、読み出した通信先登録テーブルに追加する。但し、登録制御機能部122は、通信先登録テーブルの中に、取得したテーブル情報の提供元端末番号と同じ提供元端末番号があった場合には、その提供元端末番号に関するテーブル情報を、取得したテーブル情報で上書き更新する。登録制御機能部122は、追加、若しくは更新した通信先登録テーブルを通知先登録テーブル格納部125に書き込む。なお、登録制御機能部122は、テーブル情報を通信先登録テーブルに追加、若しくは更新する際、自身に備わる計時機能によって時刻を計測し、テーブル情報と併せて計測した時刻も通信先登録テーブルに追加、若しくは更新する。
上述のS1〜S4の結果、通信先登録テーブルに、位置情報であるセル10のセルIDと、提供元端末番号である移動端末105の電話番号と、提供先端末番号である端末20の電話番号とが、対応づけて登録される。
次に、位置情報提供装置12は、移動端末105に対し、提供先端末番号等が登録完了したことを示すメッセージ(以下、「登録完了メッセージ」という)を、基地局100を介して、移動端末105に通知する(S5)。
具体的には、位置情報提供装置12の登録制御機能部122は、通信先登録テーブルを通知先登録テーブル格納部125に書き込むと、提供元端末番号の端末、すなわち移動端末105宛の登録完了メッセージを作成する。次に、登録制御機能部122は、セル10のセルIDと共に、登録完了メッセージを送受信制御機能部124に出力する。ここで、送受信制御機能部124には、「(2−4)位置情報提供装置12の各部位の機能」に上述した通り、セルIDと、セルIDに対応するセルを備える基地局とが対応づけられたテーブルが予め設定されている。ここでは、上述のテーブルに、入力されたセル10のセルIDに対応する基地局として、基地局100が設定されているものとする。送受信制御機能部124は、セル10のセルIDと共に、移動端末105宛の登録完了メッセージが入力されると、セル10のセルIDに対応する基地局100を上述のテーブルから求め、求めた基地局100に対し、移動端末105宛の登録完了メッセージを出力する。基地局100は、移動端末105宛の登録完了メッセージを受信すると、登録完了メッセージを移動端末105に通知する。
次に、移動端末105は、登録完了メッセージを受信すると、提供先端末番号等が位置情報提供装置12に登録されたことを、自身に備わる画面上に表示する(S6)。
なお、移動端末105は、移動端末105のユーザによって提供先端末番号が設定されたにも関わらず、提供元端末番号が設定されない場合には、SIMカードに記憶されている識別情報、例えば電話番号を、提供元端末番号として用いてもよい。SIMは、Subscriber Identity Module Cardの略称である。
さらに、移動端末105は、ハンドオーバを実施し、他のセルに移動したときに、移動先のセルのセルIDを報知信号や同期信号から検出し、再度、上述のS1を実施し、位置情報通知登録要求を位置情報提供装置12に通知してもよい。
(3)本実施形態の位置情報提供システムの地震発生時の動作
本実施形態の位置情報提供システムの地震発生時の動作を以下に説明する。なお、以下では、図6に示されるように、セル10が最も震源に近いセルであるものとして、説明を行う。
まず、基地局100のP波測定部101は、地震発生によりP波を感知すると、所定値以上の振幅のP波ならば、図8に示されるように、P波を検出した旨のメッセージ(以下、「P波検出メッセージ」という)を位置情報提供装置12に出力する(S10)。
このとき、基地局100のP波測定部101は、P波検出メッセージに、基地局100に備わるセル10を示す識別子、すなわちセルIDと、P波の振幅(以下、「震度情報」という)を含めて位置情報提供装置12に出力する。上述の所定値は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、予め基地局100に設定される。
次に、位置情報提供装置12は、P波検出メッセージを基地局100から受信すると、P波検出メッセージに含まれるセル10のセルIDと震度情報を取得する(S11)。
具体的には、位置情報提供装置12の緊急情報受信機能部121が、P波検出メッセージを基地局100から受信すると、P波検出メッセージに含まれるセル10のセルIDと震度情報を取得する。緊急情報受信機能部121は、取得したセル10のセルIDと震度情報を電気信号として、登録情報検索機能部123に出力する。登録情報検索機能部123は、セル10のセルIDと震度情報を含む電気信号が緊急情報受信機能部121から入力されると、電気信号からセル10のセルIDと震度情報を取得する。
次に、位置情報提供装置12は、セル10のセルIDと震度情報を取得すると、自身が保持する通信先登録テーブルから、取得したセル10のセルIDに対応づけられている提供元端末番号と提供先端末番号を取得する(S12)。
具体的には、位置情報提供装置12の登録情報検索機能部123は、セル10のセルIDと震度情報を取得すると、通知先登録テーブル格納部125に格納されている通信先登録テーブルを読み出す。登録制御機能部122は、通信先登録テーブルを読み出すと、読み出した通信先登録テーブルから、抽出したセル10のセルIDに対応づけられている提供元端末番号と提供先端末番号を取得する。
現在、通信先登録テーブルは、セル10のセルIDと、提供元端末番号である移動端末105の電話番号と、提供先端末番号である端末20の電話番号とが、対応づけられて登録されたものである。その為、位置情報提供装置12は、提供元端末番号として移動端末105の電話番号を、提供先端末番号として端末20の電話番号を取得する。
次に、位置情報提供装置12は、上述のS12で取得した提供元端末番号の端末について、その位置情報(セルID)等を提供先端末番号の端末に通知する(S13)。
具体的には、位置情報提供装置12の登録情報検索機能部123が、S12で取得したセルID(セル10のセルID)と提供元端末番号(移動端末105の電話番号)を含むメッセージを作成する。ここで、登録情報検索機能部123は、「(2−4)位置情報提供装置12の各部位の機能」に上述した通り、一般的な交換機と同様、入力された電話番号を基に、その番号の端末と接続する交換機能を備える。登録情報検索機能部123は、自身に備わる交換機能によって、提供先端末番号、すなわち端末20の電話番号を基に端末20と接続する。登録情報検索機能部123は、接続した端末20に、作成したメッセージを端末20に通知する。なお、登録情報検索機能部123は、取得した震災情報も上述メッセージに含めてもよい。
次に、端末20は、セルIDと提供元端末番号を含むメッセージを位置情報提供装置12から受信すると、セルIDと提供元端末番号を取得し、それらを自身に備わる画面上に表示する(S14)。
具体的には、端末20は、セル10のセルIDと移動端末105の電話番号を含むメッセージを位置情報提供装置12から受信すると、セル10のセルIDと移動端末105の電話番号を取得し、それらを自身に備わる画面上に表示する。
被災者の親は、端末20の画面上の表示を見て、表示された電話番号の息子や娘がセルIDの示すセルにいることが分かる。すなわち、被災者の親や知人は、被災者の位置情報を知ることができる。
なお、端末20には、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、セルIDに対応する具体的な地域名等が予め設定されていてもよい。この場合、端末20は、上述のS14においてセルIDと提供元端末番号を取得した後、セルIDに対応する地域名(例えば、三田)を求め、「xxx(提供元端末番号)の端末をもつ方が、現在三田(求めた地域名)周辺で被災しています。」等と画面に表示してもよい。さらに、端末20は、提供元端末番号が電話番号であれば、端末20に記憶されている電話帳から提供元端末番号に対応する個人名を取得してもよい。この場合、端末20は、「○○(取得した個人名)さんは、現在三田(求めた地域名)周辺で被災しています。」と表示することができる。さらに、端末20には、震度情報に対応する予想震度が、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、予め設定されていてもよい。この場合、端末20は、受信したメッセージに震度情報が含まれるときには、震度情報に対応する予想震度を求め、「○○(取得した個人名)さんは、現在三田(求めた地域名)周辺で被災しています。三田周辺の予想震度はxxです。」と表示することができる。なお、端末20は、震度情報を直接、画面に表示してもよい。
次に、位置情報提供装置12は、セルIDと提供先端末番号を含むメッセージを、提供元端末番号の端末、すなわち移動端末105に通知する(S15)。
具体的には、登録情報検索機能部123が、セル10のセルIDと端末20の電話番号を含む移動端末105宛のメッセージを作成し、セル10のセルIDと共に、送受信制御機能部124に出力する。ここで、送受信制御機能部124には、上述のS5で記載した通り、セルIDと、セルIDに対応するセルを備える基地局とが対応づけられたテーブルが設定されている。送受信制御機能部124は、セル10のセルIDと共に、移動端末105宛のメッセージが入力されると、上述のテーブルから、セル10のセルIDに対応する基地局100を求め、求めた基地局100に対し、移動端末105宛のメッセージを出力する。基地局100は、移動端末105宛のメッセージを受信すると、移動端末105に通知する。
移動端末105は、セルIDと提供先端末番号を含むメッセージを位置情報提供装置12から受信すると、提供先端末番号の端末20に自身の位置情報が通知されたことを、自身に備わる画面上に表示する(S16)。
次に、基地局110が、P波を検出すると、上述のS10を実施し、セルIDを含むP波検出メッセージを位置情報提供装置12に出力する。位置情報提供装置12は、P波検出メッセージを受信すると、基地局110のセルに在圏する端末について上述のS11〜S13、S15、すなわち位置情報通知処理を実施する。位置情報提供装置12は、基地局110のセルに在圏する端末について、基地局100のセルに在圏する端末と時間差をおいて位置情報通知処理を実施することができる。
なお、上述の提供元端末番号は、移動端末105を一意に識別できる情報であれば、番号に限らない。提供先端末番号も、地震発生時に位置情報を提供する端末を一意に識別できる情報であれば、番号に限らない。
[効果の説明]
本実施形態によれば、位置情報提供システムは、地震発生時、位置情報提供装置に負荷が集中しないように被災者の位置情報を、被災者の親や知人等の端末に提供することができる。その理由を以下に説明する。
まず、本実施形態の位置情報提供システムでは、地震発生時、震源に近いセルの基地局から順番に、時間差をおいてセルIDが位置情報提供装置に通知される。各基地局は、P波を感知したことを契機に、セルIDを位置情報提供装置に通知するからである。なお、各基地局のセル半径が3.5kmである場合には、P波の速度が約7km/秒である為、セルIDが1秒毎に各基地局から位置情報提供装置に通知される。位置情報提供装置は、セルIDが通知されると、セルIDが示すセルに在圏する端末について位置情報通知処理を実施する為、震源により近いセルに在圏する端末から順番に、時間差をおいて位置情報通知処理を実施することとなる。位置情報通知処理とは、[発明が解決しようとする課題]に上述した通り、登録された親や知人等の端末に位置情報を送信する処理である。その結果、位置情報提供装置は、全端末同時に位置情報通知処理を実施することがないので、位置情報提供システムは、位置情報提供装置に負荷が集中しないようにしながら位置情報を親や知人等の端末に提供することができる。
さらに、本実施形態の位置情報提供システムは、P波を検出したことを契機に動作を開始するので、その後、実際に大きな揺れを発生し、移動通信ネットワークが輻輳する前に、位置情報を親や知人等の端末に提供することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の位置情報提供システムは、本実施形態の移動端末を保持する被災者が震源から近い場所にいるとき、被災者の親等の端末に、被災者が震源に近い場所にいることを通知するものである。
[構成の説明]
まず、第2の実施の形態の位置情報提供システムの構成と機能について説明を行う。
(1)本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムの構成
(1−1)本実施形態の位置情報提供システムの構成
図9は、本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムの構成例を示す図である。第2の実施の形態における位置情報提供システムは、図9に示されるように、位置情報提供装置12の代わりに、位置情報提供装置22を備える。また、第2の実施の形態における位置情報提供システムは、基地局100、110の代わりに、基地局200、210を備える。さらに、第2の実施の形態における位置情報提供システムは、端末20の代わりに、端末30を備える。
次に、位置情報提供装置22について、その構成を説明する。
(1−2)本実施形態の位置情報提供システムに備わる位置情報提供装置22の構成
まず、位置情報提供装置22は、図9に示されるように、位置情報通知機能部120の代わりに、位置情報通知機能部220を備える。図10に、位置情報通知機能部220の構成例を示す。
位置情報通知機能部220は、図10に示されるように、緊急情報受信機能部121と登録情報検索機能部123の代わりに、緊急情報受信機能部221と登録情報検索機能部223を備える。さらに、位置情報通知機能部220は、輻輳制御部226を備える。
輻輳制御部226は、図示していないが、他の機能部と互いに接続される。また、緊急情報受信機能部221、登録情報検索機能部223、および輻輳制御部226は、基地局200、210と接続される。さらに、登録情報検索機能部223は、通信ネットワーク2の端末30とも接続される。
次に、基地局200、210の構成について説明する。基地局200、210は、同じ構成を備えるので、基地局200についてだけ説明を行う。図11は、本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムに備わる基地局200の構成例を示す図である。
(1−3)基地局200の構成
基地局200は、図11に示されるように、P波測定部101の代わりに、P波測定部201を備える。さらに、基地局200は、S波測定部202と、震源距離測定部203も備える。
震源距離測定部203は、P波測定部201とS波測定部202に接続される。
次に、本実施形態の位置情報提供システムを構成する各部位の機能について説明する。
(2)本実施形態における位置情報提供システムを構成する各部位の機能
(2−1)基地局200、210の各部位の機能
基地局200と基地局210は、同じ機能を備えるので、基地局200についてのみ説明を行う。
基地局200のP波測定部201は、P波を感知する機能を有する。P波測定部201は、P波を感知すると、所定値以上の振幅のP波ならば、P波を検出した旨のメッセージ(以下、「P波検出メッセージ」という)を位置情報提供装置22に出力する。上述の所定値は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、予め基地局200に設定される。また、P波測定部201は、P波検出メッセージに、基地局200のセル10に対応するセルIDと、P波の振幅(以下、「震度情報」という)を含める。さらに、P波測定部201は、P波検出メッセージを位置情報提供装置22に出力した後、タイマ開始を要求する信号を出力する。
基地局200のS波測定部202は、S波(Secondary Wave)を感知する機能を有する。S波測定部202は、S波を感知すると、所定値以上の振幅のS波ならば、タイマ停止を要求する信号を出力する。上述の所定値は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによってS波測定部202に設定される。さらに、S波測定部202は、タイマ開始を要求する信号を出力した後、S波を検出した旨のメッセージ(以下、「S波検出メッセージ」という)を位置情報提供装置22に出力する。
基地局200の震源距離測定部203は、計時機能を有し、タイマ開始を要求する信号が入力されてから、タイマ停止を要求する信号が入力されるまでの時間を計測する。震源距離測定部203は、計測した時間を基に、基地局200の震源からの距離を算出する。震源からの距離の算出の仕方は、以下の[動作の説明]で詳細に記載する。震源距離測定部203は、震源からの距離が所定距離以下ならば、基地局200のセルは震源に近いと判断する。震源距離測定部203は、基地局200のセルは震源に近いと判断すると、基地局200のセルは震源に近いことを示すメッセージを作成し、出力する。なお、震源距離測定部203は、基地局200のセルは震源に近いことを示すメッセージに、基地局200に備わるセルに対応するセルIDと、震源からの距離も含める。震源距離測定部203は、発信規制を要求するメッセージが入力されると、発信規制を行う。具体的には、震源距離測定部203は、一般的な移動端末100から基地局200へのメッセージを受信することを規制し、基地局200から移動端末100へのメッセージを発信することは規制しない。
(2−2)位置情報提供装置22の各部位の機能
次に、位置情報提供装置22の各部位の機能について説明を行う。
緊急情報受信機能部221は、上述のS波検出メッセージが基地局200から入力されると、そのメッセージを出力する。
登録情報検索機能部223は、上述の基地局200のセルは震源に近いことを示すメッセージが基地局200から入力されると、そのメッセージに含まれるセルIDと震源からの距離を抽出する。登録情報検索機能部223は、通知先登録テーブル格納部125に格納されている通信先登録テーブルを読み出す。登録情報検索機能部223は、通信先登録テーブルを読み出すと、読み出した通信先登録テーブルから、抽出したセルIDに対応づけられている提供元端末番号と提供先端末番号を取得する。登録情報検索機能部223は、取得した提供先端末番号の端末に対し、提供元端末番号の端末が震源に近い場所にいることを示すメッセージ(以下、「被災者震源近距離メッセージ」という)を提供先端末番号の端末宛に出力する。なお、登録情報検索機能部223は、出力するメッセージに、セルID、震源からの距離、提供元端末番号を含める。
輻輳制御部226は、上述のS波検出メッセージが入力されると、発信規制を要求するメッセージを出力する。
(2−3)端末30の機能
端末30は、上述の被災者震源近距離メッセージを位置情報提供装置22から受信すると、そのメッセージからセルID、震源からの距離、および提供元端末番号を抽出し、提供元端末番号の端末が震源から近い場所にいることを、自身に備わる画面上に表示する。端末30は、抽出したセルID、震源からの距離、および提供元端末番号も併せて、自身の画面上に表示してもよい。端末30は、端末20と同様、被災者の親や知人の端末であるものとして説明を行う。
なお、上述した以外の構成や機能は、第1の実施の形態のおける位置情報提供システムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
図12は、本発明の第2の実施の形態における位置情報提供システムの動作(地震発生時の動作)を説明する為の図である。本実施形態における位置情報提供システムの動作を、図12を用いて、以下に説明する。
まず、基地局200のP波測定部201は、P波を感知すると、図12に示されるように、P波検出メッセージを位置情報提供装置22に出力する(S20)。さらに、図示していないが、基地局200のP波測定部201は、基地局200の震源距離測定部203に対し、タイマ開始を要求する信号を出力する。
次に、図示していないが、基地局200の震源距離測定部203は、タイマ開始を要求する信号がP波測定部201から入力されると、自身に備わる計時機能を用い、時間の計測を開始する。
次に、基地局200のS波測定部202は、S波を感知すると、所定値以上の振幅のS波ならば、S波を検出した旨のメッセージ(以下「S波検出メッセージ」という)を位置情報提供装置22に出力する(S21)。
上述の所定値は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによってS波測定部202に設定される。
さらに、基地局200のS波測定部202は、図示していないが、タイマ停止を要求する信号を、基地局200の震源距離測定部203に出力する。
次に、基地局200の震源距離測定部203は、図示していないが、タイマ停止を要求する信号がS波測定部202から入力されると、時間の計測を停止する。ここで計測された時間は、タイマ開始を要求する信号が入力されてから、タイマ停止を要求する信号が入力されるまでの時間、すなわち基地局200がP波を感知してからS波を感知するまでの時間である。
次に、基地局200の震源距離測定部203は、計測した時間を基に、基地局200の震源からの距離を算出する(S22)。
具体的には、基地局200の震源距離測定部203は、計測した時間をA[秒]、P波の速度をB[km/秒]、S波の速度をC[km/秒]とすると、A×B×C/(B−C)を計算することで、震源からの距離X[km]を算出する。計測した時間A、P波の速度B、S波の速度Cには、X/B+A=X/Cの関係が成り立つからである。上述のP波の速度B[km/秒]、S波の速度C[km/秒]は、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、基地局200の震源距離測定部203に設定される。
一方、S波検出メッセージを基地局200から受信した位置情報提供装置22は、発信規制を要求する信号を基地局200に出力する(S23)。
具体的には、位置情報提供装置22の緊急情報受信機能部221が、S波検出メッセージを受信すると、そのメッセージを輻輳制御部226に出力する。輻輳制御部226は、S波検出メッセージが入力されると、発信規制を要求する信号を基地局200に出力する。
次に、基地局200の震源距離測定部203は、発信規制を要求するメッセージが位置情報提供装置22から入力されると、発信規制を行う(S24)。
具体的には、震源距離測定部203は、一般的な移動端末100から基地局200へのメッセージを受信することを規制し、基地局200から移動端末100へのメッセージを発信することは規制しない。
なお、基地局200の震源距離測定部203は、所定値以上の振幅のS波を感知したら、S波検出メッセージを位置情報提供装置22に出力せず、自分で発信規制を実施してもよい。
次に、基地局200の震源距離測定部203は、上述のS22で算出した震源からの距離が、所定距離以下かどうかを判定する(S25)。
次に、基地局200の震源距離測定部203は、図示していないが、震源からの距離が所定距離以下の場合(S25でYesの場合)には、基地局200のセルは震源に近いと判断する。
次に、基地局200の震源距離測定部203は、基地局200のセルは震源に近いと判断すると、基地局200のセルは震源に近いことを示すメッセージを作成し、位置情報提供装置22に出力する(S26)。このとき、基地局200の震源距離測定部203は、基地局200のセルは震源に近いことを示すメッセージに、基地局200に備わるセルに対応するセルIDと震源からの距離を含める。
なお、基地局200の震源距離測定部203は、震源からの距離が所定距離以下でない場合(S25でNoの場合)には、新たな処理を特に実施せず、次にP波、若しくはS波を検知するのを待つ。
次に、位置情報提供装置22の登録情報検索機能部223は、図示していないが、基地局200のセルは震源に近いことを示すメッセージが基地局200から入力されると、そのメッセージに含まれるセルIDと、震源からの距離を抽出する。
次に、位置情報提供装置22の登録情報検索機能部223は、セルIDと震源からの距離を抽出すると、図示していないが、上述のS12の処理を行う。すなわち、登録情報検索機能部223は、通知先登録テーブル格納部125に格納されている通信先登録テーブルを読み出す。登録情報検索機能部223は、通信先登録テーブルを読み出すと、読み出した通信先登録テーブルにおいて、抽出したセルIDに対応づけられている提供元端末番号と提供先端末番号を取得する。
次に、位置情報提供装置22の登録情報検索機能部223は、取得した提供先端末番号の端末、すなわち端末30に対し、提供元端末番号の端末が震源に近い場所にいることを示す被災者震源近距離メッセージを出力する(S27)。なお、位置情報提供装置22の登録情報検索機能部223は、出力するメッセージに、抽出したセルID、震源からの距離、提供元端末番号を含める。
次に、端末30は、被災者震源近距離メッセージを位置情報提供装置22から受信すると、そのメッセージからセルID、震源からの距離、および提供元端末番号を抽出し、提供元端末番号の端末が震源から近い場所にいることを、自身の画面上に表示する(S28)。なお、端末30は、抽出したセルID、震源からの距離、および提供元端末番号も併せて、自身の画面上に表示してもよい。
さらに、端末30には、本実施形態の位置情報提供システムのユーザによって、セルIDに対応する地域名等が予め設定されていてもよい。この場合、端末30は、抽出したセルIDに対応する地域名(例えば三田)を求め、「xxx(提供元端末番号)の端末をもつ方が、震源に近い場所、三田(求めた地域名)にいます。三田(求めた地域名)は、震源から○○(抽出した震源からの距離)の距離です」と表示する。
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
また、上記では、基地局のセルは1つ備える場合を記載したが、2つ以上のセルを備えてもよい。その場合、基地局は、セル毎にP波測定部、S波測定部、震源距離測定部を備える。さらに、基地局や移動端末の台数は2台に限らない。基地局や移動端末の台数は、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
[効果の説明]
本実施形態によれば、位置情報提供システムは、移動端末を持つ被災者が震源から近い場所にいるとき、被災者の親等が持つ端末に、被災者が震源に近い場所にいることを通知することができる。その理由として、本実施の形態の位置情報提供システムは、移動端末が在圏するセルの震源からの距離を算出し、算出した距離が所定距離以下である場合に、被災者の親等が持つ端末宛に、被災者が震源に近い場所にいることを通知するからである。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
[構成の説明]
図13は、本発明の第3の実施の形態における位置情報提供システムの構成例を示す図である。
第3の実施の形態における位置情報提供システムは、図13に示されるように、複数の基地局と位置情報提供装置を備える。各基地局は、位置情報提供装置に接続される。
各基地局は、P波を感知すると、基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含むメッセージを出力する。
位置情報提供装置は、接続された基地局からセルIDを含むメッセージが入力されると、そのセルIDに予め対応づけて登録されている、第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得する。
ここで、上述の第1の端末は、セルIDを含むメッセージを出力した基地局のセルに在圏する端末である。また、上述の第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報は、第1の端末のユーザによって、自身が在圏するセルのセルIDと対応づけて位置情報提供装置に予め設定される。第1の端末のユーザは、第1の端末の識別情報として第1の端末の電話番号を設定し、さらに、第2の端末の識別情報として、自身の親や知人の端末の電話番号を設定してもよい。
位置情報提供装置は、第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得すると、第2の端末に対して、セルIDと第1の端末の識別情報を含むメッセージを出力する。
[動作の説明]
まず、各基地局は、地震発生により、P波を感知すると、基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含むメッセージを位置情報提供装置に出力する。
このとき、震源に近い基地局から順番に、時間差をおいて、セルIDを含むメッセージが位置情報提供装置に出力される。震源に近い基地局から順番にP波が到達するからである。
次に、位置情報提供装置は、セルIDを含むメッセージが基地局から入力されると、そのセルIDに予め対応づけて登録されている、第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得する。
ここで、第1の端末は、[構成の説明]欄に上述した通り、セルIDを含むメッセージを出力した基地局のセルに在圏する端末である。また、上述の第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報は、第1の端末のユーザによって、自身が在圏するセルのセルIDと対応づけて位置情報提供装置に予め設定される。第1の端末のユーザは、第1の端末の識別情報として第1の端末の電話番号を設定し、さらに、第2の端末の識別情報として、自身の親や知人の端末の電話番号を設定してもよい。
次に、位置情報提供装置は、第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得すると、第2の端末に対して、セルIDと第1の端末の識別情報を含むメッセージを出力する。
その結果、第2の端末のユーザは、第1の端末のユーザがセルIDに対応する場所にいることを知ることができる。
位置情報提供装置は、セルIDを含むメッセージが基地局から入力される度に、上述した、セルIDから第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、第2の端末に対し、セルIDと第1の端末の識別情報を含むメッセージを出力する処理を順番に行う。
[効果の説明]
本実施形態によれば、位置情報提供システムは、地震発生時、位置情報提供装置に負荷が集中しないように被災者の位置情報を、被災者の親や知人等の端末に提供することができる。その理由を以下に説明する。
まず、本実施形態の位置情報提供システムでは、地震発生時、震源に近いセルの基地局から順番に、時間差をおいてセルIDが位置情報提供装置に通知される。各基地局は、P波を感知したことを契機に、セルIDを位置情報提供装置に通知するからである。位置情報提供装置は、セルIDが通知されると、セルIDが示すセルに在圏する端末について位置情報通知処理を実施する為、震源により近いセルに在圏する端末から順番に、時間差をおいて位置情報通知処理を実施することとなる。位置情報通知処理とは、[発明が解決しようとする課題]に上述した通り、登録された親や知人等の端末に位置情報を送信する処理である。その結果、位置情報提供装置は、全端末同時に位置情報通知処理を実施することがないので、位置情報提供システムは、位置情報提供装置に負荷が集中しないようにしながら位置情報を親や知人等の端末に提供することができる。
さらに、本実施形態の位置情報提供システムは、P波を検出したことを契機に動作を開始するので、その後、実際に大きな揺れを発生し、移動通信ネットワークが輻輳する前に、位置情報を親や知人等の端末に提供することができる。
なお、上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
さらに、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
P波(Primary Wave)を感知すると、配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージを出力する、
ことを特徴とする基地局。
(付記2)
前記P波を感知してからS波(Secondary Wave)を感知するまでの時間を計測し、計測した前記時間を基に、震源からの距離を算出し、前記震源からの距離が所定距離以下の場合に、前記セルIDを含んだ、震源に近いことを示す第2のメッセージを出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)
前記震源に近いことを示す第2のメッセージに、前記震源からの距離を含める、
ことを特徴とする付記2に記載の基地局。
(付記4)
接続された基地局から前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含む第3のメッセージを出力する、
ことを特徴とする位置情報提供装置。
(付記5)
前記セルIDを含んだ、前記震源に近いことを示す第2のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている前記第1の端末の識別情報と前記第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記第1の端末が震源に近い場所にいることを示す第4のメッセージを出力する、
ことを特徴とする付記4に記載の位置情報提供装置。
(付記6)
前記位置情報提供装置は、移動通信システムのコアネットワーク上に配置され、移動通信端末の位置情報を管理する装置、又は、前記位置情報を管理する装置に接続された装置である、
ことを特徴とする付記4乃至5のいずれか1項に記載の位置情報提供装置。
(付記7)
複数の基地局各々と接続された位置情報提供装置を備える位置情報提供システムであって、
前記基地局は、付記1乃至3のいずれか1項に記載の基地局であり、
前記位置情報提供装置は、付記4乃至6のいずれか1項に記載の位置情報提供装置である、
ことを特徴とする位置情報提供システム。
(付記8)
前記第1の端末は、自身が在圏するセルに対応する識別子、すなわちセルIDを検出し、前記第1の端末を示す識別情報、および前記第2の端末を示す識別情報が入力されると、前記セルID、前記第1の端末を示す識別情報、および前記第2の端末を示す識別情報を含む位置情報登録要求メッセージを前記基地局に出力し、
前記基地局は、前記位置情報登録要求メッセージが入力されると、前記位置情報登録要求メッセージを前記位置情報提供装置に出力し、
前記位置情報提供装置は、入力される前記位置情報登録要求メッセージから前記セルID、前記第1の端末を示す識別情報、および前記第2の端末を示す識別情報を抽出し、前記セルIDに、前記第1の端末を示す識別情報と前記第2の端末を示す識別情報とを対応づけて記憶媒体に登録する、
ことを特徴とする付記7に記載の位置情報提供システム。
(付記9)
前記位置情報提供システムは、前記位置情報提供装置と通信を行う提供先端末を備え、
前記提供先端末は、前記セルIDと前記端末の識別情報を含む前記第3のメッセージが入力されると、前記セルIDと前記端末の識別情報を、自身に備わる画面上に表示する、
ことを特徴とする付記7乃至8のいずれか1項に記載の位置情報提供システム。
(付記10)
P波を感知した基地局から、前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対し、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含むメッセージを出力する、
ことを特徴とする位置情報提供方法。
(付記11)
前記位置情報提供装置は、xGSN(Serving/gateway General packet radio service Support Node)、又は、MME(Mobility Management Entity)、又は、前記コアネットワークに接続されたサーバである、
ことを特徴とする付記4乃至6のいずれか1項に記載の位置情報提供装置。
(付記12)
前記提供先端末は、前記第1の端末が震源に近い場所にいることを示す前記第4のメッセージが入力されると、前記第1の端末が震源に近い場所にいることを、自身に備わる画面上に表示する、
ことを特徴とする付記7乃至9のいずれか1項に記載の位置情報提供システム。
(付記13)
前記第1のメッセージに、前記P波の振幅、すなわち震度情報を含めて出力する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の基地局。
(付記14)
前記第1のメッセージにP波の振幅、すなわち震度情報が含まれていると、前記第3のメッセージに前記震度情報を含めて出力する、
ことを特徴とする付記4乃至6、又は付記11のいずれか1項に記載の位置情報提供装置。
(付記15)
前記提供先端末は、前記セルIDと前記端末の識別情報を含む前記第3のメッセージに、P波の振幅、すなわち震度情報が含まれていると、前記セルID、前記端末の識別情報、および前記震度情報を、自身に備わる画面上に表示する、
ことを特徴とする付記9に記載の位置情報提供システム。
1 移動通信ネットワーク
2 通信ネットワーク
10 セル
11 セル
12 位置情報提供装置
20 端末
22 位置情報提供装置
30 端末
100 基地局
101 P波測定部
105 移動端末
110 基地局
115 移動端末
120 位置情報通知機能部
121 緊急情報受信機能部
122 登録制御機能部
123 登録情報検索機能部
124 送受信制御機能部
125 通知先登録テーブル格納部
200 基地局
201 P波測定部
202 S波測定部
203 震源距離測定部
210 基地局
220 位置情報通知機能部
221 緊急情報受信機能部
223 登録情報検索機能部
226 輻輳制御部

Claims (10)

  1. P波(Primary Wave)を感知すると、配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージを出力する、
    ことを特徴とする基地局。
  2. 前記P波を感知してからS波(Secondary Wave)を感知するまでの時間を計測し、計測した前記時間を基に、震源からの距離を算出し、前記震源からの距離が所定距離以下の場合に、前記セルIDを含んだ、震源に近いことを示す第2のメッセージを出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記震源に近いことを示す第2のメッセージに、前記震源からの距離を含める、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 接続された基地局から前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDを含む第1のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含む第3のメッセージを出力する、
    ことを特徴とする位置情報提供装置。
  5. 前記セルIDを含んだ、前記震源に近いことを示す第2のメッセージが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている前記第1の端末の識別情報と前記第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対して、前記第1の端末が震源に近い場所にいることを示す第4のメッセージを出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置情報提供装置。
  6. 前記位置情報提供装置は、移動通信システムのコアネットワーク上に配置され、移動通信端末の位置情報を管理する装置、又は、前記位置情報を管理する装置に接続された装置である、
    ことを特徴とする請求項4乃至5のいずれか1項に記載の位置情報提供装置。
  7. 複数の基地局各々と接続された位置情報提供装置を備える位置情報提供システムであって、
    前記基地局は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基地局であり、
    前記位置情報提供装置は、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の位置情報提供装置である、
    ことを特徴とする位置情報提供システム。
  8. 前記第1の端末は、自身が在圏するセルに対応する識別子、すなわちセルIDを検出し、前記第1の端末を示す識別情報、および前記第2の端末を示す識別情報が入力されると、前記セルID、前記第1の端末を示す識別情報、および前記第2の端末を示す識別情報を含む位置情報登録要求メッセージを前記基地局に出力し、
    前記基地局は、前記位置情報登録要求メッセージが入力されると、前記位置情報登録要求メッセージを前記位置情報提供装置に出力し、
    前記位置情報提供装置は、入力される前記位置情報登録要求メッセージから前記セルID、前記第1の端末を示す識別情報、および前記第2の端末を示す識別情報を抽出し、前記セルIDに、前記第1の端末を示す識別情報と前記第2の端末を示す識別情報とを対応づけて記憶媒体に登録する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の位置情報提供システム。
  9. 前記位置情報提供システムは、前記位置情報提供装置と通信を行う提供先端末を備え、
    前記提供先端末は、前記セルIDと前記端末の識別情報を含む前記第3のメッセージが入力されると、前記セルIDと前記端末の識別情報を、自身に備わる画面上に表示する、
    ことを特徴とする請求項7乃至8のいずれか1項に記載の位置情報提供システム。
  10. P波を感知した基地局から、前記基地局配下のセルに対応する識別子、すなわちセルIDが入力されると、予め前記セルIDに対応づけて登録されている、前記セルに在圏する第1の端末の識別情報と第2の端末の識別情報を取得し、前記第2の端末に対し、前記セルIDと前記第1の端末の識別情報を含むメッセージを出力する、
    ことを特徴とする位置情報提供方法。
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