JP2005328392A - 移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法 - Google Patents

移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 特定のエリア内となる、学童の登下校時の移動ルートを監視する移動体監視システムを提供する。
【解決手段】 無線発信装置(1−1〜N)は、無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する。受信装置(10−1〜N)は、無線発信装置が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、受信装置を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置(20)に送信する。移動体監視装置(20)は、受信装置が送信する受信装置識別情報を基に、移動体監視装置(20)の具備する格納部に格納されている受信装置の位置情報を取得し、該取得した受信装置の位置情報を無線発信装置識別情報毎に格納部にて管理し、受信装置の位置情報を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法に関し、特に、移動体となる通信装置を用いて、その通信装置を保持する学童の登下校時の安全を監視する移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法に関するものである。
近年、通学途中の学童に対する暴行や誘拐事件が多発している。しかしながら、親や学校関係者、あるいは警察等により、通学路の安全確保を行うことで、通学途中の学童に対する暴行や誘拐事件の発生を未然に防止しているのが現状である。
このようなことから、本発明より先に出願された技術文献として、生徒を特定するための識別記号を記憶した個人認証装置を生徒に携帯させ、個人認証装置から発信される識別記号を読み取る受信装置を、校門、校舎、教室の入り口等に設け、その受信装置が受信した識別記号を基に、生徒が学校に登校してきているか否かを管理するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、識別情報が記憶された生徒携帯用の情報記憶媒体と、教育機関の出入り口付近に設置された情報記憶媒体読取装置と、情報記憶媒体読取装置で読み取った識別情報をサーバに送信する通信装置と、生徒情報と保護者の電子メールアドレスと識別情報とが関連付けられて登録されている生徒情報データベースと、計時手段と、送信装置から識別情報が受信された際にその時刻を特定する時刻特定手段と、特定時刻を生徒情報データベースに登録されている識別情報と関連付けて記憶させる時刻書込手段と、生徒情報データベースに登録されている電子メールアドレス宛に、特定された時刻情報を含むメッセージを送信する時刻情報送信手段と、を備えたサーバと、を有し、保護者が子供の教育機関への登下校時間を知ることができ、教育機関側にとっても生徒の出欠状況を入手できるようにした出欠管理及び登下校通知システムがある(例えば、特許文献2参照)。
また、位置認識システムと双方向移動通信システムとを備えてなる通信器と、該通信器と双方向に通信可能とされてなる監視装置とを備え、通信器から監視装置への送信信号により位置認識システムにより認識された位置情報を監視装置へ送信するとともに、監視装置から通信器への送信信号により位置認識システムにより認識された位置情報を通信器から監視装置へ送信し、人物の位置情報を常時正確に把握することにより、その人物が行方不明、迷子、誘拐、遭難等の事件に巻き込まれた場合に、迅速且つ正確にその居場所を特定することが可能となるセキュリティーシステムがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−141590号公報 特開2004−86394号公報 特開平9−133751号公報
しかしながら、上記特許文献1や2のシステムは、通学途中について監視するシステムではないため、学童の移動ルートを監視することは考慮されておらず、学童が通学途中で事故や事件に巻き込まれた場合に、瞬時に対応することができない。また、特許文献3のシステムは、人物の位置情報を常時正確に把握することにより、その人物が行方不明、迷子、誘拐、遭難等の事件に巻き込まれた場合に、迅速且つ正確にその居場所を特定することは可能だが、特許文献3のシステムは、位置情報を常時把握するものであることから、絶えず、人物の位置情報を管理することになり、特定のエリア内のみを監視対象とするシステムには構築されておらず、特定のエリア内となる学童の移動ルートを監視することはできない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特定のエリア内となる、学童の登下校時の移動ルートを監視する移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる移動体監視装置は、特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を有して構成される移動体監視システムにおける移動体監視装置であって、移動体監視装置は、受信装置が設置された位置情報を、該受信装置を識別するための受信装置識別情報に関連づけて格納管理する受信装置管理手段と、受信装置から、無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、受信装置管理手段に格納管理されている受信装置識別情報に関連づけられた受信装置の位置情報を取得し、該取得した受信装置の位置情報を無線発信装置識別情報毎に管理し、受信装置の位置情報を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、取得した受信装置の位置情報と、受信装置識別情報と、を、無線発信装置識別情報毎に管理し、受信装置の位置情報の履歴を、無線発信装置識別情報毎に管理し、受信装置の位置情報の履歴を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、無線発信装置が正常時に移動する移動ルート上に設置された受信装置の受信装置識別情報と、無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報と、を、無線発信装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、移動体監視装置は、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、無線発信装置識別情報毎に管理手段に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、無線発信装置識別情報毎に管理手段に管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、管理手段に管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置から受信できないと判定した場合には、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回、受信装置から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回、受信装置から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、無線発信装置に異常が発生した旨と共に、無線発信装置が移動した移動ルートの履歴と、無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置において、無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報は2つの受信装置識別情報であり、移動体監視装置は、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、無線発信装置識別情報毎に管理手段に管理されている、2つの受信装置識別情報の何れかに該当する場合には、該当する受信装置識別情報を、移動ルートの監視を開始するための受信装置識別情報と判断し、管理手段に管理されている他方の受信装置識別情報を、移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報と判断し、受信した受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、移動ルートの監視を開始し、受信装置から、移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、無線発信装置に異常が発生した旨の緊急信号と、無線発信装置識別情報と、受信装置識別情報とを、受信装置から受信した際に、緊急信号と共に受信した無線発信装置識別情報の無線発信装置に異常が発生したと判断し、緊急信号と共に受信した受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、無線発信装置に異常が発生した旨を、受信装置の位置情報と、無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を有して構成される移動体監視システムにおける移動体監視装置であって、移動体監視装置は、帰属処理を行った移動体通信端末装置の端末装置識別情報を基に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、移動体監視装置は、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている位置情報を、取得できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、管理手段に管理されている位置情報を、取得できないと判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、前回、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、前回、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報と、再び一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置において、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、移動体監視装置は、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、2つの位置情報の何れかに該当する場合には、該当する位置情報を、移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、管理手段に管理されている他方の位置情報を、移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、移動ルートの監視を開始し、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、移動ルートの監視を終了するための位置情報を取得した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を有して構成される移動体監視システムにおける移動体監視装置であって、移動体監視装置は、移動体通信端末装置がGPS機能を基に取得した位置情報と、移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と、を移動体通信端末装置から受信し、該受信した位置情報を、端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に管理する管理手段と、を有し、監視手段は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている位置情報を、移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、管理手段に管理されている位置情報を、移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置から受信した位置情報と一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置から受信した位置情報と再び一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置において、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、移動体監視装置は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、2つの位置情報の何れかに該当する場合には、該当する位置情報を、移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、管理手段に管理されている他方の位置情報を、移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、移動ルートの監視を開始し、移動ルートの監視を終了するための位置情報を、移動体通信端末装置から受信した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を移動体通信端末装置から受信した際に、移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムは、特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を有して構成される移動体監視システムであって、無線発信装置は、無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する無線信号発信手段を有し、受信装置は、無線発信装置が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、受信装置を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置に送信する送信手段を有し、移動体監視装置は、受信装置が設置された位置情報を、該受信装置を識別するための受信装置識別情報に関連づけて格納管理する受信装置管理手段と、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、受信装置管理手段に格納管理されている受信装置識別情報に関連づけられた受信装置の位置情報を取得し、該取得した受信装置の位置情報を無線発信装置識別情報毎に管理し、受信装置の位置情報を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、取得した受信装置の位置情報と、受信装置識別情報と、を、無線発信装置識別情報毎に管理し、受信装置の位置情報の履歴を、無線発信装置識別情報毎に管理し、受信装置の位置情報の履歴を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、無線発信装置が正常時に移動する移動ルート上に設置された受信装置の受信装置識別情報と、無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報と、を、無線発信装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、移動体監視装置は、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、無線発信装置識別情報毎に管理手段に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、無線発信装置識別情報毎に管理手段に管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、管理手段に管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置から受信できないと判定した場合には、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回、受信装置から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回、受信装置から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、無線発信装置に異常が発生した旨と共に、無線発信装置が移動した移動ルートと、無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報は2つの受信装置識別情報であり、移動体監視装置は、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、無線発信装置識別情報毎に管理手段に管理されている、2つの受信装置識別情報の何れかに該当する場合には、該当する受信装置識別情報を、移動ルートの監視を開始するための受信装置識別情報と判断し、管理手段に管理されている他方の受信装置識別情報を、移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報と判断し、受信した受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、移動ルートの監視を開始し、受信装置から、移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、無線発信装置は、無線発信装置に異常が発生した旨の緊急信号を、無線発信装置識別情報と共に無線にて発信する緊急通知手段を有し、受信装置は、無線発信装置が発する緊急信号を無線発信装置識別情報と共に受信し、該受信した緊急信号と無線発信装置識別情報とを、受信装置識別情報と共に移動体監視装置に送信する手段を有し、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、受信装置から緊急信号を受信した際に、緊急信号と共に受信した無線発信装置識別情報の無線発信装置に異常が発生したと判断し、緊急信号と共に受信した受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、無線発信装置に異常が発生した旨を、受信装置の位置情報と、無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムは、無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を有して構成される移動体監視システムであって、移動体通信端末装置は、基地局と帰属処理を行い、移動体監視装置と通信処理を行う通信手段を有し、基地局は、帰属処理を行った移動体通信端末装置の端末装置識別情報を、移動体監視装置に中継する中継手段を有し、移動体監視装置は、端末装置識別情報を基に位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、移動体監視装置は、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている位置情報を、取得できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、管理手段に管理されている位置情報を、取得できないと判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、前回、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、前回、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報と、再び一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、移動体監視装置は、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、2つの位置情報の何れかに該当する場合には、該当する位置情報を、移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、管理手段に管理されている他方の位置情報を、移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、移動ルートの監視を開始し、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、移動ルートの監視を終了するための位置情報を取得した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体通信端末装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、基地局を介して移動体監視装置に通知する緊急通知手段を有し、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、移動体通信端末装置の位置情報と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムは、GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を有して構成される移動体監視システムであって、移動体通信端末装置は、GPS機能を基に取得した移動体通信端末装置の位置情報を、移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と共に移動体監視装置に送信する送信手段を有し、移動体監視装置は、移動体通信端末装置から受信した移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に管理する管理手段と、を有し、監視手段は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている位置情報を、移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、管理手段に管理されている位置情報を、移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置から受信した位置情報と一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、所定の時間の計時が終了した際に、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置から受信した位置情報と再び一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体監視装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、移動体監視装置は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に管理手段に管理されている、2つの位置情報の何れかに該当する場合には、該当する位置情報を、移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、管理手段に管理されている他方の位置情報を、移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、移動ルートの監視を開始し、移動ルートの監視を終了するための位置情報を、移動体通信端末装置から受信した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視システムにおいて、移動体通信端末装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、移動体監視装置に通知する緊急通知手段を有し、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、移動体通信端末装置の移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法は、特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を用いて行う移動体監視方法であって、無線発信装置が、無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する工程と、受信装置が、無線発信装置が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、受信装置を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置に送信する工程と、移動体監視装置が、受信装置が送信する無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、移動体監視装置の具備する格納部に格納されている、受信装置識別情報に関連づけられた受信装置の位置情報を取得し、該取得した受信装置の位置情報を無線発信装置識別情報毎に格納部にて管理し、受信装置の位置情報を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、格納部から取得した受信装置の位置情報と、受信装置識別情報と、を、無線発信装置識別情報毎に格納部にて管理し、受信装置の位置情報の履歴を、無線発信装置識別情報毎に部で管理し、受信装置の位置情報の履歴を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、無線発信装置が正常時に移動する移動ルート上に設置された受信装置の受信装置識別情報と、無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報と、を、格納部で無線発信装置識別情報毎に管理しており、移動体監視装置は、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、格納部で無線発信装置識別情報毎に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、格納部で無線発信装置識別情報毎に管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、所定の時間の計時が終了した際に、格納部に管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回、受信装置から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、所定の時間の計時が終了した際に、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回、受信装置から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合には、移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報は2つの受信装置識別情報であり、移動体監視装置は、受信装置から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、無線発信装置識別情報毎に格納部に管理されている、2つの受信装置識別情報の何れかに該当する場合には、該当する受信装置識別情報を、移動ルートの監視を開始するための受信装置識別情報と判断し、格納部に管理されている他方の受信装置識別情報を、移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報と判断し、受信した受信装置識別情報を基に、受信装置の位置情報を取得し、移動ルートの監視を開始し、受信装置から、移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法は、無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を用いて行う移動体監視方法であって、移動体通信端末装置が、基地局と帰属処理を行い、移動体監視装置と通信処理を行う工程と、基地局が、帰属処理を行った移動体通信端末装置の端末装置識別情報を、移動体監視装置に中継する工程と、移動体監視装置が、移動体監視装置の具備する格納部に格納された端末装置識別情報を基に、基地局を介して移動体通信端末装置と位置登録処理を行った、移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に格納部にて管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、格納部で端末装置識別情報毎に管理しており、移動体監視装置は、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、端末装置識別情報毎に格納部に管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、端末装置識別情報毎に格納部に管理されている位置情報を、取得できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、所定の時間の計時が終了した際に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、格納部に管理されている位置情報を、取得できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、前回、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、所定の時間の計時が終了した際に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、前回、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報と、再び一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、移動体監視装置は、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報が、端末装置識別情報毎に格納部に管理されている、2つの位置情報の何れかに該当する場合には、該当する位置情報を、移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、格納部に管理されている他方の位置情報を、移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、移動ルートの監視を開始し、位置登録処理を行った移動体通信端末装置の位置情報の中から、移動ルートの監視を終了するための位置情報を取得した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体通信端末装置が、移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、基地局を介して移動体監視装置に通知する工程と、移動体監視装置が、移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、移動体通信端末装置の位置情報と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法は、GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を用いて行う移動体監視方法であって、移動体通信端末装置が、GPS機能を基に取得した移動体通信端末装置の位置情報を、移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と共に移動体監視装置に送信する工程と、移動体監視装置が、移動体通信端末装置から受信した移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に移動体監視装置の具備する格納部にて管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する工程と、を行い、移動体監視装置は、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に格納部にて管理しており、移動体監視装置は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に格納部にて管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合に、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、端末装置識別情報毎に格納部にて管理されている位置情報を、移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、所定の時間の計時が終了した際に、格納部にて管理されている位置情報を、移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体監視装置は、移動ルートの監視を開始した後に、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置から受信した位置情報と一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、所定の時間の計時が終了した際に、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置から受信した位置情報と再び一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、通信端末装置に通知することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、移動体監視装置は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に格納部に管理されている、2つの位置情報の何れかに該当する場合には、該当する位置情報を、移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、格納部に管理されている他方の位置情報を、移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、移動ルートの監視を開始し、移動ルートの監視を終了するための位置情報を、移動体通信端末装置から受信した際に、移動ルートの監視を終了することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる移動体監視方法において、移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、移動体通信端末装置が、移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、移動体監視装置に通知する工程と、移動体監視装置が、移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、移動体通信端末装置の移動ルートの履歴と、移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置に通知する工程と、を行うことを特徴とするものである。
本発明にかかる移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法は、特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を有し、無線発信装置が、無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する。そして、受信装置が、無線発信装置が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、受信装置を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置に送信する。そして、移動体監視装置が、受信装置が送信する無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、移動体監視装置の具備する格納部に格納されている、受信装置識別情報に関連づけられた受信装置の位置情報を取得し、該取得した受信装置の位置情報を無線発信装置識別情報毎に格納部にて管理し、受信装置の位置情報を基に、無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
また、本発明にかかる移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法は、無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を有し、移動体通信端末装置が、基地局と帰属処理を行い、移動体監視装置と通信処理を行う。また、基地局が、帰属処理を行った移動体通信端末装置の端末装置識別情報を、移動体監視装置に中継する。また、移動体監視装置が、移動体監視装置の具備する格納部に格納された端末装置識別情報を基に、基地局を介して移動体通信端末装置と位置登録処理を行った、移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に格納部にて管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
また、本発明にかかる移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法は、GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を有し、移動体通信端末装置が、GPS機能を基に取得した移動体通信端末装置の位置情報を、移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と共に移動体監視装置に送信する。そして、移動体監視装置が、移動体通信端末装置から受信した移動体通信端末装置の位置情報を、端末装置識別情報毎に移動体監視装置の具備する格納部にて管理し、移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する。なお、移動体監視装置は、移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に格納部にて管理しており、移動体監視装置は、移動体通信端末装置から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に格納部にて管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合に、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
まず、図1を参照しながら、本発明にかかる第1の移動体監視システムの特徴について説明する。
本発明にかかる第1の移動体監視システムは、特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置(1−1〜N(Nは、任意の整数))と、無線発信装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置(20)と、無線発信装置(1−1〜N)が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を移動体監視装置(20)に送信する複数の受信装置(10−1〜N)と、を有し、無線発信装置(1−1〜N)が、無線発信装置(1−1〜N)を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する。そして、受信装置(10−1〜N)が、無線発信装置(1−1〜N)が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、受信装置(10−1〜N)を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置(20)に送信する。そして、移動体監視装置(20)が、受信装置(10−1〜N)が送信する無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、移動体監視装置(20)の具備する格納部に格納されている、受信装置識別情報に関連づけられた受信装置(10−1〜N)の位置情報を取得し、該取得した受信装置(10−1〜N)の位置情報を無線発信装置識別情報毎に格納部にて管理し、受信装置(10−1〜N)の位置情報を基に、無線発信装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
次に、図17を参照しながら、本発明にかかる第2の移動体監視システムの特徴について説明する。
本発明にかかる第2の移動体監視システムは、無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置(1−1〜N(Nは、任意の整数))と、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置(20)と、所定のエリア内に位置する移動体通信端末装置(1−1〜N)と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置(1−1〜N)の情報を移動体監視装置(20)に送信する複数の基地局(10−1〜N)と、を有し、移動体通信端末装置(1−1〜N)が、基地局(10−1〜N)と帰属処理を行い、移動体監視装置(20)と通信処理を行う。また、基地局(10−1〜N)が、帰属処理を行った移動体通信端末装置(1−1〜N)の端末装置識別情報を、移動体監視装置(20)に中継する。また、移動体監視装置(20)が、移動体監視装置(20)の具備する格納部に格納された端末装置識別情報を基に、基地局(10−1〜N)を介して移動体通信端末装置(1−1〜N)と位置登録処理を行った、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を、端末装置識別情報毎に格納部にて管理し、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視することを特徴とするものである。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
次に、図17を参照しながら、本発明にかかる第3の移動体監視システムの特徴について説明する。
本発明にかかる第3の移動体監視システムは、GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置(1−1〜N(Nは、任意の整数))と、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置(20)と、を有し、移動体通信端末装置(1−1〜N)が、GPS機能を基に取得した移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を、移動体通信端末装置(1−1〜N)を識別する端末装置識別情報と共に移動体監視装置(20)に送信する。そして、移動体監視装置(20)が、移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を、端末装置識別情報毎に移動体監視装置(20)の具備する格納部にて管理し、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する。なお、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、端末装置識別情報毎に格納部にて管理しており、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した位置情報が、端末装置識別情報毎に格納部にて管理されている、移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合に、移動ルートの監視を開始することを特徴とするものである。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる実施例について説明する。
まず、図1を参照しながら、本発明にかかる移動体監視システムのシステム構成について説明する。なお、図1は、本発明にかかる移動体監視システムの構成図を示唆する。
本発明にかかる移動体監視システムは、無線発信装置(1−1〜N(Nは任意の整数))と、複数の受信装置(10−1〜N)と、移動体監視装置(20)と、通信端末装置(30)と、を有して構成されている。
<無線発信装置(1−1〜N)>
無線発信装置(1−1〜N)は、特定のエリアに対して無線信号を発信する装置である。無線発信装置(1−1〜N)は、無線発信装置(1−1〜N)を識別するための発信装置識別情報が書き込まれたICチップと、無線信号の周波数を変調する無線変調部と、無線発信装置(1−1〜N)の電力源となる電池と、を有して構成されている。なお、この無線発信装置(1−1〜N)は、図2に示唆するように学童が携帯することになり、例えば、無線発信装置(1−1〜N)は、学童のランドセルなどに装着されることになる。そして、無線発信装置(1−1〜N)は、ICチップに書き込まれた発信装置識別情報を特定のエリアに対して常時、発信することになる。
<受信装置(10−1〜N)>
受信装置(10−1〜N)は、無線発信装置(1−1〜N)が常時発信する無線信号を受信する受信機である。受信装置(10−1〜N)は、無線発信装置(1)が発信した発信装置識別情報を無線にて受信した際に、その受信した無線発信装置(1−1〜N)の発信装置識別情報と、受信装置(10−1〜N)を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置(20)に送信することになる。
なお、受信装置(10−1〜N)は、受信装置(10−1〜N)間の間隔が短いほど、移動体監視装置(20)において精度の高い監視を行うことが可能となるが、無線発信装置(1−1〜N)と受信装置(10−1〜N)とにアクティブ型RFIDを使用した場合を例とすると、アクティブ型RFIDの電波の到達範囲を考慮して、受信装置(10−1〜N)間の間隔は、20〜50mぐらいが好ましい。なお、受信装置(10−1〜N)は、図2に示唆するように、学童の自宅の玄関先、学童の通学路の電柱、学童の学校の校門等、学童が移動する通学路に設置されることになる。また、受信装置(10−1〜N)に使用される電源は、電力会社の電線から供給されるように構築されている。
ネットワーク(100)は、携帯電話、PHSなどの移動体通信網を含むインターネットなどのデータ通信回線である。なお、本発明にかかる移動体監視システムを構成する各装置間を接続するネットワーク(100)は、特に、限定するものではなく、各装置間で情報が送受信可能であれば、特に、限定するものではなく、あらゆる通信網を用いて、本発明にかかる移動体監視システムを構築することは可能である。
<移動体監視装置(20)>
移動体監視装置(20)は、各受信装置(10−1〜N)から受信した、無線発信装置(1−1〜N)の発信装置識別情報と、受信装置(10−1〜N)の受信装置識別情報と、を基に、無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童が登下校時に移動する移動ルートを監視し、無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童の移動ルートに異常が認められたと判定した場合に、その旨を、移動体通信端末装置(20)と接続された通信端末装置(30)に通報することになる。
<通信端末装置(30)>
通信端末装置(30)は、パソコンなどのコンピュータ端末であり、移動体監視装置(20)と接続し、移動体監視装置(20)にて監視する無線発信装置(1−1〜N)の状態をモニタしたり、移動体監視装置(20)のメンテナンスをしたりすることになる。
また、通信端末装置(30)は、携帯電話、または、PHS等に接続可能なブラウザを搭載した携帯端末やパソコンなどの通信端末装置であり、無線発信装置(1−1〜N)の状態をモニタすることになる。
なお、通信端末装置(30)としては、例えば、学校などの生徒を管理監督する職場に設置されたコンピュータ端末、警察などに設置された通信端末装置、または、学校関係者、親などの携帯電話端末、または、通学路、学校現場などに設置された赤色回転灯、ブザー等の緊急事態を報知する警報装置などが挙げられる。
次に、図3を参照しながら、本発明にかかる移動体監視システムを構成する移動体監視装置(20)の内部構成について説明する。なお、図3は、移動体監視装置(20)の構成を示唆するブロック図である。
移動体監視装置(20)は、通信制御部(21)と、監視制御部(22)と、生徒データベース(23)と、受信装置データベース(24)と、監視用データベース(25)と、システム管理部(26)と、を有して構成されている。
通信制御部(21)は、ネットワークを介して受信装置(10−1〜N)と接続し、受信装置(10−1〜N)から無線発信装置(1−1〜N)に関する情報を取得することになる。また、通信制御部(21)は、ネットワーク(100)を介して移動体監視装置(20)にアクセスする外部の通信端末装置(30)の不正侵入を防御することになる。
監視制御部(22)は、複数の受信装置(10−1〜N)から送信される無線発信装置(1−1〜N)に関する情報を基に、無線発信装置(1−1〜N)の状態を監視するものである。
生徒データベース(23)は、無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童に関する個人情報を格納するものである。生徒データベース(23)は、図4に示唆するように、無線発信装置(1−1〜N)を識別するための無線発信装置識別情報に関連づけて、その無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童が通学する通学路に設置された複数の受信装置の受信装置識別情報(通学ルート上の受信装置識別情報)と、その無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童が移動する通学路の監視を開始、または、終了するための受信装置の受信装置識別情報(開始、または、終了となる受信装置識別情報)と、その無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童に関する個人情報(個人情報)と、を関連づけて格納することになる。なお、学童に関する個人情報としては、学童の所属する学校、クラス名、氏名、年齢、学童の自宅の住所、緊急連絡先などの情報が挙げられる。
受信装置データベース(24)は、各受信装置(10−1〜N)に関する情報を格納するものである。受信装置データベース(24)は、図5に示唆するように、受信装置(10−1〜N)を識別するための受信装置識別情報に関連づけて、その受信装置(10−1〜N)の設置場所(受信装置が設置された位置情報)を格納することになる。この受信装置データベース(24)に格納された位置情報を基に、移動体監視装置(20)は、学童が移動する移動ルートの位置を管理することになる。
監視用データベース(25)は、移動体監視装置(20)が、無線発信装置(1−1〜N)を所持する学童の通学路の監視を開始した際に用いられるものである。
システム管理部(26)は、生徒データベース(23)や受信装置データベース(24)に格納される情報を管理するものであり、外部の通信端末装置(30)から送信されてくる情報を基に、生徒データベース(23)や受信装置データベース(24)に情報を登録したり、生徒データベース(23)や受信装置データベース(24)の情報を更新したり、削除したりすることになる。例えば、学童の自宅玄関に設置する受信装置は、学童が入学、卒業などで1年毎、あるいは、転校などで常時、入れ替わるため、受信装置の管理をしなければならない。また、通学路に設置してある受信装置も、通学路の拡張、または、変更等により設置場所が変化するので同様に管理をしなければならない。このため、移動体監視装置(20)の具備する生徒データベース(23)や、受信装置データベース(24)に格納される情報を、外部の通信端末装置(30)から管理することが可能となるように構築することが必要となる。
次に、図6、図7を参照しながら、本発明にかかる移動体監視システムにおける処理動作について詳細に説明する。なお、図6、図7は、本発明の移動体監視システムを構成する移動体監視装置(20)において行なわれる移動体監視処理の処理動作を示唆する。
例えば、無線発信装置(1)を携帯した学童が登校のために、受信装置(10−1)が設置された自宅の玄関先を出ると、自宅の玄関先に設置された受信装置(10−1)は、無線発信装置(1)が発信する無線発信装置識別情報1を含む無線信号Rを受信することになる。受信装置(10−1)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信した際に、その受信した無線信号Rを復調する。受信装置(10−1)は、復調した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−1)を識別するための受信装置識別情報K1と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。
移動体監視装置(20)は、受信装置(10−1)から受信報告を受信した際に、その受信した受信報告が、移動体監視装置(20)の具備する通信制御部(21)により監視制御部(22)に送信される。
監視制御部(22)は、受信装置(10−1)から受信した受信報告に含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置識別情報K1と、を基に、図4に示唆する、移動体監視装置(20)の具備する生徒データベース(23)を検索し、その受信した受信報告に含まれる受信装置識別情報K1が、無線発信装置識別情報1の無線発信装置(1)の監視を開始するためのキーとなる受信装置識別情報であるか否かを判定することになる。
監視制御部(22)は、受信装置(10−1)から受信した受信報告に含まれる受信装置識別情報K1が、無線発信装置識別情報1の無線発信装置(1)の監視を開始するためのキーとなる受信装置識別情報であると判定した場合に、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)の監視を開始するための受信装置識別情報を受信したと判断することになり(ステップS1)、監視制御部(22)は、図6に示唆する、本発明にかかる移動体監視処理である、無線発信装置(1)の監視を開始することになる。
次に、監視制御部(22)は、監視対象となる無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられて生徒データベース(23)に格納されている情報(無線発信装置(1)を携帯する学童の通学ルートに設置される受信装置の受信装置識別情報、無線発信装置(1)の監視を開始した受信装置の受信装置識別情報、無線発信装置(1)の監視を終了することになる受信装置の受信装置識別情報と、無線発信装置(1)を携帯する学童に関する個人情報)を、監視用データベース(25)に格納することになる。この時、監視制御部(22)は、受信装置(10−1)から受信した受信報告に含まれる受信装置識別情報K1を基に、受信装置データベース(24)を検索し、その受信装置識別情報K1に関連づけられた受信装置(10−1)の位置情報を取得し、その取得した受信装置(10−1)の位置情報を監視用データベース(25)に格納することになる(ステップS2)。次に、監視制御部(22)は、所定の時間を計時する第1のタイマーのカウントを開始する(ステップS3)。
次に、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS4)。
監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定した場合は(ステップS4/No)、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(ステップS5)。監視制御部(22)は、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過していないと判定した場合は(ステップS5/No)、監視制御部(22)は、再び、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。
監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定した場合は(ステップS4/Yes)、監視制御部(22)は、その受信装置識別情報を監視用データベース(25)に登録し、無線発信装置識別情報1と共に受信した受信装置識別情報の履歴を管理することになる。この時、監視制御部(22)は、その受信した受信装置識別情報を基に、受信装置データベース(24)を検索し、その受信装置識別情報に関連づけられた受信装置の位置情報を受信装置データベース(24)から取得し、その取得した受信装置の位置情報を監視用データベース(25)に格納し、無線発信装置識別情報1と共に受信した受信装置識別情報の位置情報の履歴を管理することになる。そして、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納される受信装置識別情報の受信履歴を基に、その受信した受信装置識別情報が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じか否かを判定する(ステップS6)。
監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じでないと判定した場合は(ステップS6/No)、前回受信した受信装置とは異なる受信装置から受信報告が送信されたと判定することになり、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常に通学ルートを移動していると判断することになり、第1のタイマーのカウントを解除することになる(ステップS7)。
次に、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報か否かを判定し(ステップS8)、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報であると判定した場合は(ステップS8/Yes)、無線発信装置(1)の監視を終了することになる(end)。
また、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報でないと判定した場合は(ステップS8/No)、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)が携帯する学童の通学ルートに設置された受信装置から受信した受信報告と判定し、再び、第1のタイマーのカウントを開始する(ステップS3)。そして、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。
また、ステップS6において、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じであると判定した場合は(ステップS6/Yes)、前回受信した受信装置と同じ受信装置から受信報告が送信されたと判定することになり、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が通学ルートの所定のエリアに一定時間停止していると判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により同一地点で動けないような事態が発生したと仮定し、監視制御部(22)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(図7、ステップS9)。
次に、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS10)。監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定した場合は(ステップS10/No)、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(ステップS11)。監視制御部(22)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過していないと判定した場合は(ステップS11/No)、監視制御部(22)は、再び、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS10)。
監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定した場合は(ステップS10/Yes)、その受信装置識別情報を監視用データベース(25)に登録し、無線発信装置識別情報1と共に受信する受信装置識別情報の履歴を管理することになる。この時、監視制御部(22)は、その受信した受信装置識別情報を基に、受信装置データベース(24)を検索し、その受信装置識別情報に関連づけられた受信装置の位置情報を受信装置データベース(24)から取得し、その取得した受信装置の位置情報を監視用データベース(25)に格納し、無線発信装置識別情報1と共に受信した受信装置識別情報の位置情報の履歴を管理することになる。そして、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納される受信履歴を基に、その受信した受信装置識別情報が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じか否かを判定する(ステップS12)。
監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じであると判定した場合は(ステップS12/Yes)、前回受信した受信装置と同じ受信装置から受信報告が送信されたと判定することになり、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が通学ルートの所定のエリアに一定時間停止していると判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により同一地点で動けないような事態が発生したと断定し、監視制御部(22)は、通信制御部(21)を介して通信端末装置(30)に、無線発信装置(1)を携帯した学童に異常事態が発生した旨を通報することになる(ステップS13)。なお、通信端末装置(30)に通報する情報としては、監視用データベース(25)に格納された、無線発信装置(1)が移動した移動ルート(位置情報の履歴情報)と、無線発信装置(1)を携帯する保持者に関する個人情報と、が挙げられる。なお、学童に異常事態が発生した旨を通報する通信端末装置(30)は、監視用データベース(25)に格納した個人情報に含まれる緊急連絡先や、学校等の情報を基に、監視制御部(22)が、通報先の通信端末装置(30)を特定して通報することになる。
また、ステップS12において、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じでない判定した場合は(ステップS12/No)、前回受信した受信装置とは異なる受信装置から受信報告が送信されたと判定することになり、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常に通学ルートを移動していると判断することになり、第2のタイマーのカウントを解除することになる(ステップS14)。
そして、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報か否かを判定し(ステップS15)、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報であると判定した場合は(ステップS15/Yes)、無線発信装置(1)の監視を終了することになる(end)。
また、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報でないと判定した場合は(ステップS15/No)、通学ルートに設置された受信装置から受信した受信報告と判定し、監視制御部(22)は、再び第1のタイマーのカウントを開始する(図6、ステップS3)。そして、監視制御部(22)は、再び、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。
また、ステップS10において、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定し(ステップS10/No)、ステップS11にいおいて、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップS11/Yes)、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと仮定し、監視制御部(22)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(図6、ステップS16)。
また、ステップS4において、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定し(ステップS4/No)、ステップS5において、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップS5/Yes)、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと仮定し、監視制御部(22)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(ステップS16)。
次に、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS17)。監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定した場合は(ステップS17/No)、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(ステップS18)。監視制御部(22)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過していないと判定した場合は(ステップS18/No)、再び、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS17)。
また、監視制御部(22)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップS18/Yes)、監視制御部(22)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと断定し、監視制御部(22)は、通信制御部(21)を介して通信端末装置(30)に、無線発信装置(1)を携帯した学童に異常事態が発生した旨を通報することになる(ステップS19)。なお、通信端末装置(30)に通報する情報としては、監視用データベース(25)に格納された、無線発信装置(1)が移動した移動ルート(位置情報の履歴情報)と、無線発信装置(1)を携帯する保持者に関する個人情報と、が挙げられる。
また、ステップS17において、監視制御部(22)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定した場合は(ステップS17/Yes)、無線発信装置(1)を携帯する学童が、正常の通学ルートのエリアに移動したと判定し、監視制御部(22)は、その受信装置識別情報を監視用データベース(25)に登録し、第2のタイマーを解除することになる(ステップS20)。
次に、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報か否かを判定し(ステップS21)、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報であると判定した場合は(ステップS21/Yes)、無線発信装置(1)の監視を終了することになる(end)。
また、監視制御部(22)は、受信装置から受信した受信装置識別情報が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報でないと判定した場合は(ステップS21/No)、通学ルートに設置された受信装置から受信した受信報告と判定し、監視制御部(22)は、再び第1のタイマーのカウントを開始する(ステップS3)。そして、監視制御部(22)は、再び、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。
(本発明にかかる移動体監視システムを用いた具体例)
次に、図6、図7に示唆する移動体監視装置(20)における処理動作を、図8に示唆するシステム構成を基に、具体的に説明する。
まず、図8に示唆するシステム構成について説明する。図8に示唆するシステム構成は、無線発信装置(1)を携帯する学童が通学する通学路(移動ルート)を示唆するシステム構成であり、受信装置(10−1)は、学童の自宅に設置されている。また、受信装置(10−2、3、5、6)は、学童が通学する通学路の電柱に設置されている。また、受信装置(10−4)は、学童が通学する学校に設置されている。この場合、無線発信装置(1)を携帯する学童は、通学路に設置された受信装置(10−1、2、3、4)が設置されたエリアN1、N2、N3、N4を通過して通学することになる(通学ルート)。このため、移動体監視装置(20)の具備する生徒データベース(23)には、図9に示唆するような情報が格納されることになり、無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられて、その無線発信装置(1)を所持する学童が通学する通学路に設置された複数の受信装置(10−1、2、3、4)の受信装置識別情報(受信装置識別情報K1、K2、K3、K4)と、その無線発信装置(1)を所持する学童が移動する通学路の監視を開始、または、終了するための受信装置(10−1、4)の受信装置識別情報(受信装置識別情報K1、K4)と、その無線発信装置(1)を所持する学童に関する個人情報1と、を関連づけて格納することになる。また、移動体監視装置(20)の具備する受信装置データベース(24)には、図10に示唆するような情報が格納されることになり、受信装置(10−1〜6)の受信装置識別情報(受信装置識別情報K1〜K6)に関連づけて、受信装置(10−1〜6)が設置されている位置情報(位置情報1〜6)を格納することになる。以下、この図8に示唆するシステム構成を用いて、移動体監視装置(20)が、無線発信装置(1)を携帯する学童の移動する移動ルートを監視する際の処理動作について説明する。
(学童が正常に学校に登校した場合の処理動作)
まず、学童が、受信装置(10−1、2、3、4)を通過して正常に学校に登校する場合の処理動作について説明する。
無線発信装置(1)を携帯した学童が登校のために、受信装置(10−1)が設置された自宅の玄関先を出ると、自宅の玄関先に設置された受信装置(10−1)は、無線発信装置(1)が発信する無線発信装置識別情報1を含む無線信号Rを受信することになる。受信装置(10−1)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信した際に、その受信した無線信号Rを復調する。受信装置(10−1)は、復調した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−1)を識別するための受信装置識別情報K1と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。
移動体監視装置(20)は、受信装置(10−1)から受信した受信報告に含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置識別情報K1と、を基に、図9に示唆する、移動体監視装置(20)の具備する生徒データベース(23)を検索し、その受信した受信報告に含まれる受信装置識別情報K1が、無線発信装置識別情報1の無線発信装置(1)の監視を開始するためのキーとなる受信装置識別情報であるか否かを判定することになる。
移動体監視装置(20)は、受信装置(10−1)から受信した受信報告に含まれる受信装置識別情報K1が、無線発信装置識別情報1の無線発信装置(1)の監視を開始するためのキーとなる受信装置識別情報であると判定することになり、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)の監視を開始するための受信装置識別情報を受信したと判断することになり(ステップS1)、無線発信装置(1)の監視を開始することになる。
次に、移動体監視装置(20)は、監視対象となる無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられて生徒データベース(23)に格納されている情報(無線発信装置(1)を携帯する学童の通学ルートに設置される受信装置の受信装置識別情報(受信装置識別情報K1、K2、K3、K4)、無線発信装置(1)の監視を終了することになる受信装置の受信装置識別情報(受信装置識別情報K4)と、無線発信装置(1)を携帯する学童に関する個人情報)を、発信装置識別情報1に関連づけて監視用データベース(25)に格納することになる。この時、監視制御部(22)は、受信装置(10−1)から受信した受信報告に含まれる受信装置識別情報K1を基に、図10に示唆する、受信装置データベース(24)を検索し、その受信装置識別情報K1に関連づけられた受信装置(10−1)の位置情報1を取得し、その取得した受信装置(10−1)の位置情報1を監視用データベース(25)に格納することになる(ステップS2)。また、移動体監視装置(20)は、監視対象となる無線発信装置(1)の情報を受信装置から受信した際の時刻を監視用データベース(25)に格納する。これにより、監視用データベース(25)には、図11に示唆するような情報が格納されることになる。次に、移動体監視装置(20)は、所定の時間を計時する第1のタイマーのカウントを開始する(ステップS3)。
次に、移動体監視装置(20)は、図11に示唆する、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。この間、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−1)が設置されたエリアN1から受信装置(10−2)が設置されたエリアN2に移動したとする。すると、受信装置(10−2)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信し、その受信した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−2)を識別するための受信装置識別情報K2と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。
この場合、移動体監視装置(20)は、図11に示唆する監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定することになり(ステップS4/Yes)、監視制御部(22)は、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2を監視用データベース(25)に登録する。この時、移動体監視装置(20)は、受信装置識別情報K2を基に、図10に示唆する、受信装置データベース(24)を検索し、その受信装置識別情報K2に関連づけられた受信装置(10−2)の位置情報2を受信装置データベース(24)から取得し、その取得した受信装置(10−2)の位置情報2を監視用データベース(25)に格納することになる。これにより、監視用データベース(25)は、図12に示唆するように更新されることになる。そして、移動体監視装置(20)は、図12に示唆する監視用データベース(25)に格納される受信装置識別情報の受信履歴を基に、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じか否かを判定する(ステップS6)。
この場合、監視用データベース(25)に格納された、前回の受信履歴の受信装置識別情報は、受信装置(10−1)から受信した受信装置識別情報K1であるため、移動体監視装置(20)は、前回の受信履歴の受信装置識別情報と同じでないと判定することになり(ステップS6/No)、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常に通学ルートを移動していると判断することになり、第1のタイマーのカウントを解除することになる(ステップS7)。
次に、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4か否かを判定する(ステップS8)。この場合、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4でないと判定することになり(ステップS8/No)、移動体監視装置(20)は、第1のタイマーのカウントを再び開始する(ステップS3)。
次に、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。この間、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2から受信装置(10−3)が設置されたエリアN3に移動したとする。すると、受信装置(10−3)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信し、その受信した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−3)を識別するための受信装置識別情報K3と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。この場合、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯した学童が正常な移動ルートを通過していると判断することになり、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−2)から受信報告を受信した際と同様な処理動作を行うことになり(ステップS4/Yes→ステップS6/No→ステップS7)、移動体監視装置(20)の具備する監視用データベース(25)は、図13に示唆するように更新されることになる。
そして、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−3)から受信した受信装置識別情報K3が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4でないと判定することになり(ステップS8/No)、移動体監視装置(20)は、第1のタイマーのカウントを再び開始し(ステップS3)、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。この間、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−3)が設置されたエリアN3から受信装置(10−4)が設置されたエリアN4に移動したとする。すると、受信装置(10−4)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信し、その受信した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−4)を識別するための受信装置識別情報K4と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。この場合、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯した学童が正常な移動ルートを通過していると判断することになり、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−3)から受信報告を受信した際と同様な処理動作を行うことになり(ステップS4/Yes→ステップS6/No→ステップS7)、移動体監視装置(20)の具備する監視用データベース(25)は、図14に示唆するように更新されることになる。
そして、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−4)から受信した受信装置識別情報K4が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4であると判定することになり(ステップS8/Yes)、無線発信装置(1)を携帯した学童が安全に学校に登校できたと判断し、無線発信装置(1)を携帯した学童の移動ルートの監視を終了することになる(end)。
このように、本発明にかかる移動体監視システムは、無線発信装置(1−1〜N)が、無線発信装置(1−1〜N)を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信し、受信装置(10−1〜N)が、無線発信装置(1−1〜N)が発する無線発信装置識別情報を受信し、その受信した無線発信装置識別情報と、受信装置(10−1〜N)を識別するための受信装置識別情報と、を移動体監視装置(20)に送信することになる。そして、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−1〜N)から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、その受信した受信装置識別情報を基に、移動体監視装置(20)の具備するデータベースに格納管理されている受信装置識別情報に関連づけられた受信装置(10−1〜N)の位置情報を取得し、その取得した受信装置(10−1〜N)の位置情報と、受信装置識別情報と、を、無線発信装置識別情報毎にデータベースにて管理し、受信装置(10−1〜N)の位置情報の履歴を、無線発信装置(1−1〜N)を識別するための無線発信装置識別情報毎にデータベースにて管理し、無線発信装置(1−1〜N)が通過した受信装置(10−1〜N)の位置情報の履歴を基に、無線発信装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視することになる。これにより、学童の登下校時の移動ルートを監視することが可能となる。
なお、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−1〜N)から、無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、その受信した受信装置識別情報が、移動体監視装置(20)の具備するデータベースに管理されている、無線発信装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、受信装置(10−1〜N)の位置情報を取得し、無線発信装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を開始することになり、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信装置(10−1〜N)から受信した際に、無線発信装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を終了することになる。
(学童が登校時の途中で無線発信装置(1)からの無線信号Rが受信できなくなり、異常事態が発生したと判断する場合の処理動作)
次に、学童が、図8に示唆する正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)を通過せず、受信装置(10−5)が設置されたエリアに移動し、移動体監視装置(20)が、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)を介して無線発信装置(1)からの無線信号Rが受信できなくなり、異常事態が発生したと判断する場合の処理動作について説明する。
まず、無線発信装置(1)を携帯した学童が、正常に学校に登校した場合の処理動作で上述したように、受信装置(10−1)と、受信装置(10−2)と、が設置されたエリアN1とN2とを移動したとする。次に、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2から受信装置(10−5)が設置されたエリアN5に移動したとする。すると、受信装置(10−5)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信し、その受信した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−5)を識別するための受信装置識別情報K5と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。
この場合、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定することになる(ステップS4/No)。この時、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−5)から受信した受信装置識別情報K5を基に、受信装置データベース(24)を検索し、受信装置識別情報K5に関連づけられた受信装置(10−5)の位置情報5を取得し、その取得した受信装置(10−5)の位置情報と、受信装置識別情報K5と、を監視用データベース(25)に格納し、図12に示唆する監視用データベース(25)を図15に示唆するように更新することになる。
そして、移動体監視装置(20)は、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過するまでに、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信できないと判断した場合は(ステップS5/Yes)、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと仮定し、移動体監視装置(20)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(ステップS16)。
次に、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS17)。この間、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−5)が設置されたエリアN5から、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)が設置されたエリアN1〜4に移動していないとする。この場合、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定することになる(ステップS17/No)。そして、移動体監視装置(20)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過するまでに、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信できないと判断した場合は(ステップS18/Yes)、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと断定し、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯した学童に異常事態が発生した旨を通信端末装置(30)に通報することになる(ステップS19)。
また、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−5)が設置されたエリアN5から、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)が設置されたエリアN1〜4の何れかのエリアに移動したとする。この場合、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定することになる(ステップS17/Yes)。この場合、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が、正常の通学ルートのエリアに移動したと判断し、移動体監視装置(20)は、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)の何れかの受信装置から受信した受信装置識別情報(受信識別情報K1〜K4の何れかの受信装置識別情報)と、その受信装置の位置情報(位置情報1〜4の何れかの位置情報)を監視用データベース(25)に登録し、第2のタイマーを解除することになる(ステップS20)。
次に、移動体監視装置(20)は、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)の何れかの受信装置から受信した受信装置識別情報(受信識別情報K1〜K4の何れかの受信装置識別情報)が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4か否かを判定し(ステップS21)、移動体監視装置(20)は、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)の何れかの受信装置から受信した受信装置識別情報(受信識別情報K1〜K4の何れかの受信装置識別情報)が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4であると判定した場合は(ステップS21/Yes)、無線発信装置(10)を携帯した学童が、受信装置(10−5)が設置されたエリアN5から、受信装置(10−4)が設置されたエリアN4に移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が安全に学校に登校できたと判断し、無線発信装置(1)を携帯した学童の移動ルートの監視を終了することになる(end)。
また、移動体監視装置(20)は、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)の何れかの受信装置から受信した受信装置識別情報(受信識別情報K1〜K4の何れかの受信装置識別情報)が、無線発信装置(1)の監視を終了するキーとなる受信装置識別情報K4でないと判定した場合は(ステップS21/No)、無線発信装置(10)を携帯した学童が、受信装置(10−5)が設置されたエリアN5から、通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)の何れかの受信装置から受信した受信報告と判定し、移動体監視装置(20)は、再び第1のタイマーのカウントを開始する(ステップS3)。そして、移動体監視装置(20)は、再び、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定することになる(ステップS4)。
このように、本発明にかかる移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が、無線発信装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を開始した後に、無線発信装置識別情報毎にデータベースに管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置(10−1〜N)から受信できないと移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する。そして、その所定の時間の計時が終了した際に、データベースに管理されている受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、受信装置(10−1〜N)から受信できないと移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生したと断定し、その異常が発生した旨を通信端末装置(30)に通知することになる。これにより、例えば、誘拐などが発生した場合は、学童が通学路から外れ、無線発信装置(1−1〜N)から発信される無線信号を移動体監視装置(20)が受信できなくなり、移動体監視装置(20)は、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
(学童が登校時の途中で、無線発信装置(1)からの無線信号Rを、同一の受信装置から連続して受信し、異常事態が発生したと判断する場合の処理動作)
次に、無線発信装置(1)からの無線信号Rを、正常な通学ルートに設置された受信装置(10−1、2、3、4)の何れかの受信装置から連続して移動体監視装置(20)が受信し、異常事態が発生したと判断する場合の処理動作について説明する。
まず、無線発信装置(1)を携帯した学童が、正常に学校に登校した場合の処理動作で上述したように、受信装置(10−1)と、受信装置(10−2)と、が設置されたエリアN1とN2とを移動したとする。次に、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2から移動せず、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2に一定時間位置することとする。すると、受信装置(10−2)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信し、その受信した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−2)を識別するための受信装置識別情報K2と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。
この場合、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定することになる(ステップS4/Yes)。この時、移動体監視装置(20)は、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2を基に、受信装置データベース(24)を検索し、受信装置識別情報K2に関連づけられた受信装置(10−2)の位置情報2を取得し、その取得した受信装置(10−2)の位置情報と、受信装置識別情報K2と、を監視用データベース(25)に格納し、図12に示唆する監視用データベース(25)を図16に示唆するように更新することになる。
そして、移動体監視装置(20)は、図16に示唆する監視用データベース(25)に格納される受信装置識別情報の受信履歴を基に、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じか否かを判定する(ステップS6)。
この場合、監視用データベース(25)に格納された、前回の受信履歴の受信装置識別情報は、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2であるため、移動体監視装置(20)は、前回の受信履歴の受信装置識別情報と同じと判定することになり(ステップS6/Yes)、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が、通学ルートの所定のエリアに一定時間停止していると判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により同一地点で動けないような事態が発生したと仮定し、移動体監視装置(20)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(図7、ステップS9)。
次に、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置(1)の無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS10)。この間、無線発信装置(1)を携帯した学童は、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2から移動せず、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2に一定時間位置することとする。すると、受信装置(10−2)は、無線発信装置(1)から無線信号Rを受信し、その受信した無線信号Rに含まれる無線発信装置識別情報1と、受信装置(10−2)を識別するための受信装置識別情報K2と、を受信報告として移動体監視装置(20)にネットワーク(100)を介して送信することになる。この場合、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信したと判定することになる(ステップS10/Yes)。そして、移動体監視装置(20)は、その受信装置識別情報K2と、受信装置(10−2)の位置情報2と、を監視用データベース(25)に登録し、無線発信装置識別情報1と共に受信する受信装置に関する情報の履歴を管理することになる。そして、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納される受信履歴を基に、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2が、前回受信し、監視用データベース(25)に格納された受信履歴の受信装置識別情報と同じか否かを判定する(ステップS12)。
この場合、監視用データベース(25)に格納された、前回の受信履歴の受信装置識別情報は、受信装置(10−2)から受信した受信装置識別情報K2であるため、移動体監視装置(20)は、前回の受信履歴の受信装置識別情報と同じと判定することになり(ステップS12/Yes)、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が、通学ルートの所定のエリアに一定時間停止していると判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により同一地点で動けないような事態が発生したと断定し、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯した学童に異常事態が発生した旨を通信端末装置(30)に通報することになる(ステップS13)。
また、ステップS10の判定処理の間に、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2から受信装置(10−3)が設置されたエリアN3に移動したとする。この場合、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯した学童が正常な移動ルートを通過していると判断することになり(ステップS10/Yes→ステップS12/No→ステップS14→ステップS15/No)、移動体監視装置(20)は、再び、第1のタイマーのカウントを開始することになる(図6、ステップS3)。
また、ステップS10の判定処理の間に、無線発信装置(1)を携帯した学童が、受信装置(10−2)が設置されたエリアN2から受信装置(10−5)が設置されたエリアN5に移動したとする。この場合、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信していないと判定することになる(ステップS10/No)。そして、移動体監視装置(20)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過するまでに、監視用データベース(25)に格納された無線発信装置識別情報1に関連づけられた受信装置識別情報を受信できないと判断した場合は(ステップS11/Yes)、移動体監視装置(20)は、無線発信装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、無線発信装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと仮定し、移動体監視装置(20)は、第2のタイマーのカウントを開始することになる(図6、ステップS16)。なお、以下の処理は、上述した、(学童が登校時の途中で無線発信装置(1)からの無線信号Rが受信できなくなり、異常事態が発生したと判断する場合の処理動作)と同様となる。
このように、本発明にかかる移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が、移動ルートの監視を開始した後に、移動体監視装置(20)が受信装置(10−1〜N)から受信した受信装置識別情報が、前回、移動体監視装置(20)が受信装置(10−1〜N)から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生したと移動体監視装置(20)が予測し、所定の時間の計時を開始し、その所定の時間の計時が終了した際に、移動体監視装置(20)が受信装置(10−1〜N)から受信した受信装置識別情報が、前回、移動体監視装置(20)が受信装置(10−1〜N)から受信した受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、移動ルートの監視を開始した無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生したと移動体監視装置(20)が断定し、その異常が発生した旨を通信端末装置(30)に通知することになる。これにより、例えば、学童が交通事故などに巻き込まれて、学童が特定のエリアに一定時間停止した場合に、学童が携帯する無線発信装置(1−1〜N)から発信する無線信号を、同一の受信装置(10−1〜N)から移動体監視装置(20)が受信することになり、移動体監視装置(20)は、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
なお、上記実施例において、無線発信装置(1−1〜N)は、無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生した旨の緊急信号を、無線発信装置識別情報と共に無線にて発信する緊急通知手段を有し、無線発信装置(1−1〜N)の具備する緊急通知手段により、緊急信号と、無線発信装置識別情報と、を無線にて発信する。そして、受信装置(10−1〜N)が、無線発信装置(1−1〜N)が発する緊急信号を無線発信装置識別情報と共に受信し、その受信した緊急信号と無線発信装置識別情報とを、受信装置識別情報と共に移動体監視装置(20)に送信する。移動体監視装置(20)は、受信装置(10−1〜N)から緊急信号を受信した際に、その緊急信号と共に受信した無線発信装置識別情報の無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生したと判断し、移動体監視装置(20)は、緊急信号と共に受信した受信装置識別情報を基に、受信装置(10−1〜N)の位置情報を取得し、無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生した旨を、受信装置(10−1〜N)の位置情報と、無線発信装置(1−1〜N)を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置(30)に通知することも可能である。これにより、無線発信装置(1−1〜N)に緊急通知手段を付加した緊急ボタン付無線発信装置を携帯した学童が、事故または事件に巻き込まれた際に、その無線発信装置(1−1〜N)の具備する緊急ボタンを押下することで、無線発信装置(1−1〜N)が、無線発信装置(1−1〜N)に異常が発生した旨の緊急信号を、無線発信装置識別情報と共に無線にて発信することになり、移動体監視装置(20)は、緊急信号を受信装置(10−1〜N)を介して受信することで、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
また、上記実施例において、受信装置(10−1〜N)が設置された、電柱、学校現場などに赤色回転灯、ブザー等の緊急事態を報知する警報装置を設置し、移動体監視装置(20)が、学童に異常事態が発生したことを検知した際に、制御信号を警報装置に送信することで、赤色回転灯、ブザー等の緊急事態を報知する警報装置が起動することになる。これにより、学童に異常事態、または緊急事態が発生した旨を、赤色回転灯、ブザー等により警報することが可能となる。また、誘拐などの事件の場合には、犯人を威嚇することができ、重大事件を未然に防止することが可能となる。なお、移動体監視装置(20)が、学童に異常事態、または、緊急事態が発生した旨を通知する警報装置は、移動体監視装置(20)の具備する監視用データベース(25)に格納した個人情報に含まれる緊急連絡先や、学校等の情報、及び、受信装置の位置情報を基に、移動体監視装置(20)が、通報先の警報装置を特定して制御信号を送信することになる。
また、上記実施例において、外部の通信端末装置(30)から移動体監視装置(20)にアクセスすることで、移動体監視装置(20)が監視する学童の移動ルートを確認することも可能である。これにより、学童の親や、先生などが、学童が無事に通学路を移動しているか否かを把握することが可能となる。
また、上記実施例は、学童が自宅から学校に登校する際の監視処理について説明したが、学童が学校から自宅に帰宅する際の監視処理を開始する際は、移動体監視装置(20)の具備する監視用データベース(25)に格納される、終了となる受信装置識別情報は、K1となる。
次に、第2の実施例について説明する。
第1の実施例の移動体監視システムは、図1に示唆するように、特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置(1−1〜N(Nは任意の整数))と、無線発信装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置(20)と、無線発信装置(1−1〜N)が発する無線信号を受信し、その受信した無線信号を移動体監視装置(20)に送信する複数の受信装置(10−1〜N)と、通信端末装置(30)と、を有して構成される移動体監視システムを用いて、無線発信装置(1−1〜N)を携帯する学童の移動ルートの監視を行うこととしたが、第2の実施例は、第1の実施例と同様な移動体の監視を、携帯電話等の移動体通信端末装置を用いて、その移動体通信端末装置を携帯する学童の移動ルートを監視することを特徴とするものである。通常、携帯電話等の移動体通信端末装置は、位置検出機能が搭載されている。第2の実施例は、この位置検出機能を基に、複数の基地局と交信される上り(下り)信号の受信時間を用いて、移動体通信端末装置の位置登録処理を行い、学童の移動ルートを監視するようにシステムを構築する。以下、図17を参照しながら、第2の実施例における移動体監視システムのシステム構成について説明する。
第2の実施例における移動体監視システムは、図17に示唆するように、無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置(1−1〜N(Nは、任意の整数))と、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置(20)と、所定のエリア内に位置する移動体通信端末装置(1−1〜N)と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置(1−1〜N)の情報を移動体監視装置(20)に送信する複数の基地局(10−1〜N(Nは、任意の整数)と、通信端末装置(30)と、を有して構成される移動体監視システムである。
次に、図18を参照しながら、図17に示唆する移動体監視システムにおける移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置登録処理について説明する。
本発明にかかる移動体監視システムを構成する移動体通信端末(1−1〜N)と基地局(10−1〜N)とは、チャネル(通信回線)と呼ばれる単位で無線の送受信を行うことになる。また、移動体通信端末(1−1〜N)は、移動することになるので、移動体通信端末(1−1〜N)の位置情報を把握することが必要となる。このため、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(20)の具備するデータベース(HLR(Home・Location・Register))の中に、PA(Paging・Area)単位で位置情報を管理することになる。なお、HLRとは、位置情報、サービス加入情報、認証情報等を保持するデータベースである。また、PAとは、移動体監視装置(20)が記録している基地局(10−1〜N)の位置情報である。
移動通信ネットワークでは、全ての移動体通信端末(1−1〜N)が受信できる報知チャネルにより、その場所を示すPAの番号を基地局(BS)(10−1〜N)が常に発信している(ステップA1)。移動体通信端末(1−1〜N)は、基地局(BS)(10−1〜N)が発信するPAの番号を受信し、逐次、移動体通信端末装置(1−1〜N)の具備する記憶部に記憶する。
移動体通信端末(1−1〜N)は、受信するPAの番号が変わると、位置登録処理を起動することになる。その際、移動体通信端末(1−1〜N)は、移動体通信端末(1−1〜N)自信の認証処理を行うことになる(ステップA2)。この認証は、まず、移動体監視装置(20)から移動体通信端末(1−1〜N)に乱数を送信する。移動体通信端末(1−1〜N)は、受信した乱数(チャレンジ)を用いて、移動体通信端末(1−1〜N)固有の数式で計算した結果(レスポンス)を移動体監視装置(20)に送信する。移動体監視装置(20)側でも同様に、移動体監視装置(20)の具備するVLR(ビジター・ロケーション・レジスタ)(図示せず)に、その移動体通信端末装置固有の数式で計算した結果(端末装置識別情報)を保持しており、移動体通信端末1から返信されてくる結果(端末装置識別情報)と一致した場合に、認証が成立することになる。
このチャレンジ・レスポンスによる認証が成立すると、移動体通信端末(1−1〜N)は、位置登録要求を移動体監視装置(20)に送信する(ステップA3)。移動体監視装置(20)の具備するHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)は、これを受け、その移動体通信端末(1−1〜N)の位置情報を書き換えることになる。移動体監視装置(20)は、位置登録が完了すると、移動体監視装置(20)の具備するHLRが、移動体通信端末(1−1〜N)に位置登録完了信号を送信することになる(ステップA4)。これにより、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を移動体監視装置(20)が把握することが可能となる。第2の実施例における移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が、移動体監視装置(20)の具備するデータベースに格納された端末装置識別情報を基に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を、端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視することになる。
なお、第2の実施例における移動体監視装置(20)は、移動体監視装置(20)の具備するデータベースに格納された端末装置識別情報を基に、位置登録処理を行った移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を、端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視することになるため、移動体監視装置(20)の具備する生徒データベース(23)には、図19に示唆するように、移動体通信端末装置(1−1〜N)を識別するための端末装置識別情報に関連づけて、その移動体通信端末装置(1−1〜N)を所持する学童が通学する通学路に設置された複数の基地局の位置情報(通学ルート上の基地局の位置情報)と、その移動体通信端末装置(1−1〜N)を所持する学童が移動する通学路の監視を開始、または、終了するための基地局の位置情報(開始、または、終了となる位置情報)と、その移動体通信端末装置(1−1〜N)を所持する学童に関する個人情報(個人情報)と、を関連づけて格納することになる。なお、学童に関する個人情報としては、学童の所属する学校、クラス名、氏名、年齢、学童の自宅の住所、緊急連絡先などの情報が挙げられる。
また、受信装置データベース(24)には、図20に示唆するように、基地局(10−1〜N)を識別するための基地局識別情報に関連づけて、その基地局(10−1〜N)の位置を示唆する位置情報(基地局の位置情報)を格納することになる。この受信装置データベース(24)に格納された位置情報を基に、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)と位置登録処理を行い、移動体通信端末装置(1−1〜N)を携帯する学童が移動する移動ルートの位置情報の履歴を管理することになる。移動体監視装置(20)は、この図19に示唆する生徒情報データベース(23)と、図20に示唆する受信装置データベース(24)と、に格納された情報を基に、図21、図22に示唆する移動体監視処理を行うことになる。以下、図21、図22を参照しながら、本発明にかかる移動体監視システムにおける処理動作について詳細に説明する。
例えば、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童が登校のために、自宅の玄関先を出ると、移動体通信端末装置(1)は、自宅近辺に設置された基地局(10−1)を介して移動体監視装置(20)と位置登録処理を行うことになる。
移動体監視装置(20)は、基地局(10−1)を介して移動体通信端末装置(1)と行った位置登録処理による位置情報を基に、図19に示唆する、移動体監視装置(20)の具備する生徒データベース(23)を検索し、基地局(10−1)を介して移動体通信端末装置(1)と行った位置登録処理による位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を開始するためのキーとなる位置情報であるか否かを判定することになる。
移動体監視装置(20)は、基地局(10−1)を介して移動体通信端末装置(1)と行った位置登録処理による位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を開始するためのキーとなる位置情報であると判定した場合に、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)の監視を開始するための位置情報を取得したと判断することになり(ステップB1)、移動体監視装置(20)は、図21に示唆する、本発明にかかる移動体監視処理である、移動体通信端末装置(1)の監視を開始することになる。
なお、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)の監視を開始するための位置情報を取得したと判断した際に、移動体通信端末装置(1)の監視を開始するか否かを移動体通信端末装置(1)に問い合わせ、移動体通信端末装置(1)から、移動体通信端末装置(1)の監視要求を受信した際に、移動体監視装置(20)が、移動体通信端末装置(1)の監視を開始するようにすることも可能である。
次に、移動体監視装置(20)は、監視対象となる移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられて生徒データベース(23)に格納されている情報(移動体通信端末装置(1)を携帯する学童の通学ルートに設置される基地局の位置情報、移動体通信端末装置(1)の監視を終了することになる基地局の位置情報、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童に関する個人情報)と、位置登録処理を行った基地局の位置情報と、を、監視用データベース(25)に格納することになる(ステップB2)。また、移動体監視装置(20)は、監視対象となる移動体通信端末装置(1)の情報を受信した際の時刻を監視用データベース(25)に格納する。これにより、監視用データベース(25)には、図23に示唆するような情報が登録されることになる。次に、移動体監視装置(20)は、所定の時間を計時する第1のタイマーのカウントを開始する(ステップB3)。
次に、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定する(ステップB4)。
移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得していないと判定した場合は(ステップB4/No)、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(ステップB5)。移動体監視装置(20)は、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過していないと判定した場合は(ステップB5/No)、移動体監視装置(20)は、再び、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定することになる(ステップB4)。
移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したと判定した場合は(ステップB4/Yes)、移動体監視装置(20)は、その位置情報を監視用データベース(25)に登録し、監視を開始した移動体通信端末装置(1)が基地局を介して位置登録処理を行った際の位置情報の履歴を管理することになる。そして、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納される、監視を開始した移動体通信端末装置(1)が基地局を介して位置登録処理を行った際の位置情報の履歴を基に、その取得した位置情報が、前回取得し、監視用データベース(25)に格納された位置情報と同じか否かを判定する(ステップB6)。
移動体監視装置(20)は、上記ステップB4/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、前回取得し、監視用データベース(25)に格納された位置情報と同じでないと判定した場合は(ステップB6/No)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が正常に通学ルートを移動していると判断することになり、第1のタイマーのカウントを解除することになる(ステップB7)。
次に、移動体監視装置(20)は、上記ステップB4/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報か否かを判定し(ステップB8)、移動体監視装置(20)は、上記ステップB4/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報であると判定した場合は(ステップB8/Yes)、移動体通信端末装置(1)の監視を終了することになる(end)。
また、移動体監視装置(20)は、上記ステップB4/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報でないと判定した場合は(ステップB8/No)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が、正常の通学ルートを通過していると判定し、再び、第1のタイマーのカウントを開始する(ステップB3)。そして、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定することになる(ステップB4)。
また、ステップB6において、移動体監視装置(20)は、上記ステップB4/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、前回取得し、監視用データベース(25)に格納された位置情報と同じであると判定した場合は(ステップB6/Yes)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が通学ルートの所定のエリアに一定時間停止していると判断することになり、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により同一地点で動けないような事態が発生したと仮定し、移動体監視装置(20)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(図22、ステップB9)。
次に、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定する(ステップB10)。
移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得していないと判定した場合は(ステップB10/No)、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(ステップB11)。移動体監視装置(20)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過していないと判定した場合は(ステップB11/No)、移動体監視装置(20)は、再び、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定することになる(ステップB10)。
移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したと判定した場合は(ステップB10/Yes)、その取得した位置情報を監視用データベース(25)に登録し、監視を開始した移動体通信端末装置(1)が基地局を介して位置登録処理を行った際の位置情報の履歴を管理することになる。
そして、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納される位置情報の履歴を基に、上記ステップB10/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、前回取得し、監視用データベース(25)に格納された位置情報と同じか否かを判定する(ステップB12)。
移動体監視装置(20)は、上記ステップB10/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、前回取得し、監視用データベース(25)に格納された位置情報と同じであると判定した場合は(ステップB12/Yes)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が通学ルートの所定のエリアに一定時間停止していると判断することになり、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により同一地点で動けないような事態が発生したと断定し、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童に異常事態が発生した旨を通信端末装置(30)に通報することになる(ステップB13)。なお、通信端末装置(30)に通報する情報としては、監視用データベース(25)に格納された、移動体通信端末装置(1)が移動した移動ルート(位置情報の履歴情報)と、移動体通信端末装置(1)を携帯する保持者に関する個人情報と、が挙げられる。なお、学童に異常事態が発生した旨を通報する通信端末装置(30)は、監視用データベース(25)に格納した個人情報に含まれる緊急連絡先や、学校等の情報を基に、監視制御部(22)が、通報先の通信端末装置(30)を特定して通報することになる。
また、ステップB12において、移動体監視装置(20)は、上記ステップB10/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、前回取得し、監視用データベース(25)に格納された位置情報と同じでない判定した場合は(ステップB12/No)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が正常に通学ルートを移動していると判断することになり、第2のタイマーのカウントを解除することになる(ステップB14)。
そして、移動体監視装置(20)は、上記ステップB10/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報か否かを判定し(ステップB15)、移動体監視装置(20)は、上記ステップB10/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報であると判定した場合は(ステップB15/Yes)、移動体通信端末装置(1)の監視を終了することになる(end)。
また、移動体監視装置(20)は、上記ステップB10/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報でないと判定した場合は(ステップB15/No)、移動体監視装置(20)は、再び第1のタイマーのカウントを開始する(図21、ステップB3)。そして、移動体監視装置(20)は、再び、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定することになる(ステップB4)。
また、ステップB10において、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得していないと判定し(ステップB10/No)、ステップB11にいおいて、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップB11/Yes)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと仮定し、移動体監視装置(20)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(図21、ステップB16)。
また、ステップB4において、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得していないと判定し(ステップB4/No)、ステップB5において、第1のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップB5/Yes)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと仮定し、移動体監視装置(20)は、アラームを設定し、第2のタイマーのカウントを開始することになる(ステップB16)。
次に、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定する(ステップB17)。移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得していないと判定した場合は(ステップB17/No)、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(ステップB18)。移動体監視装置(20)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過していないと判定した場合は(ステップB18/No)、再び、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定することになる(ステップB17)。
また、移動体監視装置(20)は、第2のタイマーのカウントを開始してから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップB18/Yes)、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が正常な通学ルートとは異なるエリアに移動したと判断することになり、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童が、通学ルートの途中で、何かの理由により正常な通学ルートから異なるエリアに移動した事態が発生したと断定し、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1)を携帯した学童に異常事態が発生した旨を通信端末装置(30)に通報することになる(ステップB19)。なお、通信端末装置(30)に通報する情報としては、監視用データベース(25)に格納された、移動体通信端末装置(1)が移動した移動ルート(位置情報の履歴情報)と、移動体通信端末装置(1)を携帯する保持者に関する個人情報と、が挙げられる。
また、ステップB17において、移動体監視装置(20)は、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したと判定した場合は(ステップB17/Yes)、移動体通信端末装置(1)を携帯する学童が、正常の通学ルートのエリアに移動したと判定し、移動体監視装置(20)は、その取得した位置情報を監視用データベース(25)に登録し、第2のタイマーを解除することになる(ステップB20)。
次に、移動体監視装置(20)は、上記ステップB17/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報か否かを判定し(ステップB21)、移動体監視装置(20)は、上記ステップB17/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報であると判定した場合は(ステップB21/Yes)、移動体通信端末装置(1)の監視を終了することになる(end)。
また、移動体監視装置(20)は、上記ステップB17/Yesの処理により取得した、監視用データベース(25)に格納された端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報が、移動体通信端末装置(1)の監視を終了するキーとなる位置情報でないと判定した場合は(ステップB21/No)、移動体監視装置(20)は、再び第1のタイマーのカウントを開始する(ステップB3)。そして、移動体監視装置(20)は、再び、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の情報を基に、監視用データベース(25)に格納された移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報1に関連づけられた位置情報を取得したか否かを判定することになる(ステップB4)。
このように、第2の実施例における移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が、移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行い、移動体通信端末装置(1)の移動ルートの監視を開始した後に、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行った際の位置情報の中から、その移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報毎に移動体監視装置(20)の具備するデータベースに管理されている位置情報を、移動体監視装置(20)が取得できないと判定した場合に、移動体監視装置(20)は、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1)に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始し、移動体監視装置(20)は、その所定の時間の計時が終了した際に、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行った際の位置情報の中から、その移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報毎に移動体監視装置(20)の具備するデータベースに管理されている位置情報を、移動体監視装置(20)が取得できないと判定した場合に、移動体監視装置(20)は、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1)に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置(30)に通知することになる。これにより、例えば、誘拐などが発生した場合は、学童が通学路から外れ、移動体通信端末装置(1)から発信される位置情報の中から、移動体通信端末装置(1)の端末装置識別情報毎に移動体監視装置(20)の具備するデータベースに管理されている位置情報を移動体監視装置(20)が取得できなくなり、移動体監視装置(20)は、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
また、第2の実施例における移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が、移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行い、移動体通信端末装置(1)の移動ルートの監視を開始した後に、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行った際の位置情報が、前回、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行った際の位置情報と、一致すると移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動体監視装置(20)が、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1)に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始し、移動体監視装置(20)は、所定の時間の計時が終了した際に、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行った際の位置情報が、前回、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1)と位置登録処理を行った際の位置情報と、再び一致すると判定した場合に、移動体監視装置(20)は、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1)に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置(30)に通知することになる。これにより、例えば、学童が交通事故などに巻き込まれて、学童が特定のエリアに一定時間停止した場合に、学童が携帯する移動体通信端末装置(1)から同一の位置情報を移動体監視装置(20)が取得することになり、移動体監視装置(20)は、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
次に、第3の実施例について説明する。
第3の実施例は、第2の実施例と同様に、携帯電話等の移動体通信端末装置を用いて、その移動体通信端末装置を携帯する学童の移動ルートを監視することを特徴とするものである。第3の実施例は、GPS(Global Positioninig System)機能を用いて、移動体通信端末装置の位置登録処理を行い、学童の移動ルートを監視するようにシステムを構築する。
なお、第3の実施例における移動体監視システムは、図17に示唆する、第2の実施例と同様なシステム構成にて構成されることになり、GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置(1−1〜N)と、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置(20)と、通信端末装置(30)と、を有して構成される移動体監視システムである。そして、移動体通信端末装置(1−1〜N)は、GPS機能を基に取得した移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を、移動体通信端末装置(1−1〜N)を識別する端末装置識別情報と共に移動体監視装置(20)に送信し、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した移動体通信端末装置の位置情報を、移動体監視装置(20)の具備するデータベースにて、移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した端末装置識別情報毎に管理し、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報の履歴をデータベースにて管理することになる。移動体監視装置(20)は、このデータベースにて管理する移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報の履歴を基に、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートを監視することになる。なお、移動体監視装置(20)は、第2の実施例と同様に、移動体通信端末装置(1−1〜N)が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、移動体通信端末装置(20)の具備するデータベースにて、端末装置識別情報毎に管理することになる。そして、移動体監視装置(20)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した位置情報が、データベースにて端末装置識別情報毎に管理されている、移動体通信端末装置(1−1〜N)が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、移動体通信端末装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を開始することになる。このため、第3の実施例における移動体監視装置(20)の具備するデータベースには、図24に示唆するように、移動体通信端末装置(1−1〜N)を識別するための端末装置識別情報に関連づけて、その移動体通信端末装置(1−1〜N)を所持する学童が通学する通学路の位置情報(通学ルートの位置情報)と、その移動体通信端末装置(1−1〜N)を所持する学童が移動する通学路の監視を開始、または、終了するための位置情報(開始、または、終了となる位置情報)と、その移動体通信端末装置(1−1〜N)を所持する学童に関する個人情報(個人情報)と、を関連づけて格納することになる。なお、学童に関する個人情報としては、学童の所属する学校、クラス名、氏名、年齢、学童の自宅の住所、緊急連絡先などの情報が挙げられる。
なお、第3の実施例における移動体監視システムにおける処理動作は、図21、22に示唆する第2の実施例における移動体監視システムにおける処理動作とほぼ同様となる。
このため、第3の実施例における移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を開始した後に、端末装置識別情報毎に、移動体監視装置(20)のデータベースにて管理されている位置情報を、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信できないと移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生したと予測し、移動体監視装置(20)は、所定の時間の計時を開始することになる。そして、移動体監視装置(20)は、所定の時間の計時が終了した際に、移動体監視装置(20)のデータベースにて管理されている位置情報を、移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信できないと移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生したと移動体監視装置(20)が断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置(30)に通知することになる。これにより、例えば、誘拐などが発生した場合は、学童が通学路から外れ、移動体通信端末装置(1−1〜N)から発信される位置情報の中から、移動体通信端末装置(1−1〜N)の端末装置識別情報毎に移動体監視装置(20)の具備するデータベースに管理されている位置情報を移動体監視装置(20)が取得できなくなり、移動体監視装置(20)は、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
また、第3の実施例における移動体監視システムは、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1−1〜N)の移動ルートの監視を開始した後に、移動体通信端末装置(1−1〜N)から移動体監視装置(20)が受信した位置情報が、前回、移動体通信端末装置(1−1〜N)から移動体監視装置(20)が受信した位置情報と一致すると移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生したと移動体監視装置(20)が予測し、所定の時間の計時を開始することになる。そして、所定の時間の計時が終了した際に、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した位置情報が、前回、移動体監視装置(20)が移動体通信端末装置(1−1〜N)から受信した位置情報と再び一致すると移動体監視装置(20)が判定した場合に、移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を通信端末装置(30)に通知することになる。これにより、例えば、学童が交通事故などに巻き込まれて、学童が特定のエリアに一定時間停止した場合に、学童が携帯する移動体通信端末装置(1−1〜N)から同一の位置情報を移動体監視装置(20)が取得することになり、移動体監視装置(20)は、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置(30)に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
なお、上記実施例2、3において、移動体通信端末装置(1−1〜N)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生した旨の緊急信号を、基地局(10−1〜N)を介して移動体監視装置(20)に通知する緊急通知手段を有し、移動体監視装置(20)が、移動体通信端末装置(1−1〜N)から緊急信号を受信した際に、移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生したと判断し、移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生した旨を、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報と、移動体通信端末装置(1−1〜N)を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、通信端末装置(30)に通知することも可能である。これにより、移動体通信端末装置(1−1〜N)に緊急通知手段を付加した緊急ボタン付移動体通信端末装置を携帯した学童が、事故または事件に巻き込まれた際に、その移動体通信端末装置(1−1〜N)の具備する緊急ボタンを押下することで、移動体通信端末装置(1−1〜N)が、移動体通信端末装置(1−1〜N)に異常が発生した旨の緊急信号を、端末装置識別情報と共に無線にて発信することになり、移動体監視装置(20)は、緊急信号を受信することで、学童に異常事態が発生したことを検知し、その旨を通信端末装置に送信することになり、学童に異常事態が発生した際に、迅速、かつ、的確な対応をとることが可能となる。
また、上記実施例2、3において、移動体通信端末装置(1−1〜N)の具備する格納部に、移動体となる移動体通信端末装置(1−1〜N)の監視を行うためのアプリケーションプログラムを格納しておき、移動体監視装置(20)が、移動体通信端末装置(1−1〜N)の監視を開始するための位置情報を取得したと判断した際に、移動体通信端末装置(1−1〜N)の監視を開始するか否かを移動体通信端末装置(1−1〜N)に問い合わせ、移動体通信端末装置(1−1〜N)が、移動体監視装置(20)から、その問い合わせの情報を受信した際に、移動体通信端末装置(1−1〜N)の具備する格納部に格納されている上記のアプリケーションプログラムを起動させ、そのアプリケーションプログラムを用いて移動体通信端末装置(1−1〜N)の監視を開始するための開始要求を移動体監視装置(20)に送信し、移動体監視装置(20)において、移動体通信端末装置(1−1〜N)の監視を開始するように構築することも可能である。そして、移動体通信端末装置(1−1〜N)は、移動体通信端末装置(1−1〜N)の監視を開始するための開始要求を移動体監視装置(20)に送信した場合に、上記のアプリケーションプログラムを用いて、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を定期的に移動体監視装置(20)に送信するようにすることも可能である。また、移動体通信端末装置(1−1〜N)を携帯する学童が、移動体通信端末装置(1−1〜N)の具備する操作部を用いて、アプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムを用いて、移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置情報を移動体監視装置(20)に送信し、移動体通信端末装置(1−1〜N)を携帯する学童が登下校時に移動する通学路(移動ルート)を、移動体監視装置(20)の具備するデータベースに登録することも可能である。
なお、上述する実施例は、本発明の好適な実施例であり、上記実施例のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、上記実施例における移動体監視装置(20)は、上述した図6、7、図21、22に示唆する移動体監視処理を実行する監視制御部(22)を具備することになる。この監視制御部(22)は、専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、また、その監視制御部(22)はメモリおよびCPU(中央処理装置)により構成され、図6、7、図21、22に示唆する移動体監視処理を実現するためのプログラムをメモリに読み込み、その読み込んだプログラムを実行することで上記の移動体監視処理を実現することも可能である。
また、上記の図6、7、図21、22に示唆する移動体監視処理の各処理工程を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置に読み込ませることで、移動体監視処理を実行することも可能である。なお、情報処理装置とは、OSや周辺機器等のハードウエアを含むものである。
また、上記実施例において、移動体監視装置(20)から通信端末装置(30)に緊急事態を通知する際の通信方法は、特に限定せず、公知の通信方式を用いて緊急事態が発生した旨を通知することが可能である。例えば、移動体監視装置(20)が、緊急事態が発生した旨をメールにて通信端末装置(30)に配信し、通信端末装置(30)が、メールを受信した際に、そのメールを通信端末装置(30)の具備する表示部上に表示させつつ、ブザーを鳴動させるように構築することも可能である。
また、メールを受信した通信端末装置が、緊急事態が発生した際の詳細情報(例えば、移動体監視装置においてアラームが発生した際の位置情報など)を移動体監視装置から取得可能なように構築することも可能であり、この場合は、通信端末装置が受信したメールに記載されているURLを基に、通信端末装置が移動体監視装置(20)にアクセスし、移動体監視装置(20)から緊急事態が発生した際の詳細情報をダウンロードするように構築することも可能である。
また、上記実施例1において、学童に携帯させる無線発信装置の具備するICチップには、学童を識別する識別情報を、書き込み機器(図示せず)により書き込めるように構築することも可能である。これは、学童が入学、卒業などで1年毎、あるいは、転校などで常時、入れ替わるため、識別情報を各学校毎に管理しなければならない。このため、無線発信装置の具備するICチップに識別情報を迅速に書き込めるように構築することが好ましい。この場合、例えば、書き込み機器は、移動体監視装置(20)に接続された通信端末装置(30)に接続されることになる。そして、通信端末装置(30)の具備する操作部を用いて、移動体監視装置(20)にアクセスし、通信端末装置(30)は、移動体監視装置(20)の具備するシステム管理部(26)を介して生徒データベース(23)に格納された情報を取得し、その取得した情報を書き込み機器から無線発信装置の具備するICチップに書き込むことになる。
本発明にかかる移動体監視装置、移動体監視システム及び移動体監視方法は、移動体となる学童等を監視するシステムに適用可能である。
本発明にかかる第1の移動体監視システムのシステム構成を示唆する図である。 本発明にかかる第1の移動体監視システムを適用する場合の一例を示唆する図である。 本発明にかかる移動体監視システムを構成する移動体監視装置の構成を示唆するブロック図である。 本発明にかかる移動体監視装置の具備する生徒データベースのデータ構成を示唆する図である。 本発明にかかる移動体監視装置の具備する受信装置データベースのデータ構成を示唆する図である。 本発明にかかる移動体監視システムを構成する移動体監視装置において行われる移動体監視処理を示唆する第1のフロチャートである。 本発明にかかる移動体監視システムを構成する移動体監視装置において行われる移動体監視処理を示唆する第2のフロチャートである。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を説明するためのシステム構成を示唆する図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における生徒データベースのデータ構成を示唆する図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における受信装置データベースのデータ構成を示唆する図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する第1の図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する第2の図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する第3の図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する第4の図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する第5の図である。 図6、図7に示唆する移動体監視処理を用いた具体例を示唆するための移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する第6の図である。 本発明にかかる第2の移動体監視システムのシステム構成を示唆する図である。 第2の移動体監視システムにおける移動体通信端末装置(1−1〜N)の位置登録処理について説明するためのシーケンスチャートである。 第2の移動体監視システムにおける移動体監視装置の具備する生徒データベースのデータ構成を示唆する図である。 第2の移動体監視システムにおける移動体監視装置の具備する受信装置データベースのデータ構成を示唆する図である。 第2の移動体監視システムを構成する移動体監視装置において行われる移動体監視処理を示唆する第1のフロチャートである。 第2の移動体監視システムを構成する移動体監視装置において行われる移動体監視処理を示唆する第2のフロチャートである。 第2の移動体監視システムを構成する移動体監視装置における監視用データベースのデータ履歴を示唆する図である。 第3の移動体監視システムを構成する移動体監視装置の具備するデータベースのデータ構成を示唆する図である。
符号の説明
1−1〜N 無線発信装置(移動体通信端末装置)
10−1〜N 受信装置(基地局)
20 移動体監視装置
21 通信制御部
22 監視制御部
23 生徒データベース
24 受信装置データベース
25 監視用データベース
26 システム管理部
30 通信端末装置
100 ネットワーク

Claims (59)

  1. 特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、前記無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を前記移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を有して構成される移動体監視システムにおける移動体監視装置であって、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置が設置された位置情報を、該受信装置を識別するための受信装置識別情報に関連づけて格納管理する受信装置管理手段と、
    前記受信装置から、無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、前記受信装置管理手段に格納管理されている前記受信装置識別情報に関連づけられた前記受信装置の位置情報を取得し、該取得した前記受信装置の位置情報を前記無線発信装置識別情報毎に管理し、前記受信装置の位置情報を基に、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、
    を有することを特徴とする移動体監視装置。
  2. 前記移動体監視装置は、
    前記取得した前記受信装置の位置情報と、前記受信装置識別情報と、を、前記無線発信装置識別情報毎に管理し、前記受信装置の位置情報の履歴を、前記無線発信装置識別情報毎に管理し、前記受信装置の位置情報の履歴を基に、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とする請求項1記載の移動体監視装置。
  3. 前記移動体監視装置は、
    前記無線発信装置が正常時に移動する移動ルート上に設置された前記受信装置の受信装置識別情報と、前記無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報と、を、前記無線発信装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、前記無線発信装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする請求項1または2記載の移動体監視装置。
  4. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記無線発信装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている前記受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、前記受信装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記管理手段に管理されている前記受信装置識別情報に該当する前記受信装置識別情報を、前記受信装置から受信できないと判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の移動体監視装置。
  5. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報が、前回、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報が、前回、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報と、一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の移動体監視装置。
  6. 前記移動体監視装置は、
    前記無線発信装置に異常が発生した旨と共に、前記無線発信装置が移動した移動ルートの履歴と、前記無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項4または5記載の移動体監視装置。
  7. 前記無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報は2つの受信装置識別情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、前記無線発信装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記2つの受信装置識別情報の何れかに該当する場合には、前記該当する前記受信装置識別情報を、前記移動ルートの監視を開始するための受信装置識別情報と判断し、前記管理手段に管理されている他方の前記受信装置識別情報を、前記移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報と判断し、前記受信した受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記移動ルートの監視を開始し、前記受信装置から、前記移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項3記載の移動体監視装置。
  8. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記無線発信装置に異常が発生した旨の緊急信号と、前記無線発信装置識別情報と、前記受信装置識別情報とを、前記受信装置から受信した際に、前記緊急信号と共に受信した前記無線発信装置識別情報の無線発信装置に異常が発生したと判断し、前記緊急信号と共に受信した前記受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記無線発信装置に異常が発生した旨を、前記受信装置の位置情報と、前記無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の移動体監視装置。
  9. 無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する前記移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を前記移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を有して構成される移動体監視システムにおける移動体監視装置であって、
    前記移動体監視装置は、
    前記帰属処理を行った前記移動体通信端末装置の端末装置識別情報を基に、位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記端末装置識別情報毎に管理し、前記移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段を有することを特徴とする移動体監視装置。
  10. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、前記端末装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする請求項9記載の移動体監視装置。
  11. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている前記位置情報を、取得できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記管理手段に管理されている前記位置情報を、取得できないと判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項9または10記載の移動体監視装置。
  12. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前回、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報と、一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前回、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報と、再び一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載の移動体監視装置。
  13. 前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記2つの位置情報の何れかに該当する場合には、前記該当する位置情報を、前記移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、前記管理手段に管理されている他方の位置情報を、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、前記移動ルートの監視を開始し、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報を取得した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項10記載の移動体監視装置。
  14. GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を有して構成される移動体監視システムにおける移動体監視装置であって、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置が前記GPS機能を基に取得した位置情報と、前記移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と、を前記移動体通信端末装置から受信し、該受信した位置情報を、前記端末装置識別情報毎に管理し、前記移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、
    前記移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、前記端末装置識別情報毎に管理する管理手段と、を有し、
    前記監視手段は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする移動体監視装置。
  15. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている前記位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記管理手段に管理されている前記位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項14記載の移動体監視装置。
  16. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前回、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報と一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前回、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報と再び一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項14または15記載の移動体監視装置。
  17. 前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記2つの位置情報の何れかに該当する場合には、前記該当する位置情報を、前記移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、前記管理手段に管理されている他方の位置情報を、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、前記移動ルートの監視を開始し、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項14記載の移動体監視装置。
  18. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、前記移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項11、12、15、16の何れか1項に記載の移動体監視装置。
  19. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を前記移動体通信端末装置から受信した際に、前記移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、前記移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とする請求項9から18の何れか1項に記載の移動体監視装置。
  20. 特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、前記無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を前記移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を有して構成される移動体監視システムであって、
    前記無線発信装置は、
    前記無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する無線信号発信手段を有し、
    前記受信装置は、
    前記無線発信装置が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、前記受信装置を識別するための受信装置識別情報と、を前記移動体監視装置に送信する送信手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置が設置された位置情報を、該受信装置を識別するための受信装置識別情報に関連づけて格納管理する受信装置管理手段と、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、前記受信装置管理手段に格納管理されている前記受信装置識別情報に関連づけられた前記受信装置の位置情報を取得し、該取得した前記受信装置の位置情報を前記無線発信装置識別情報毎に管理し、前記受信装置の位置情報を基に、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、
    を有することを特徴とする移動体監視システム。
  21. 前記移動体監視装置は、
    前記取得した前記受信装置の位置情報と、前記受信装置識別情報と、を、前記無線発信装置識別情報毎に管理し、前記受信装置の位置情報の履歴を、前記無線発信装置識別情報毎に管理し、前記受信装置の位置情報の履歴を基に、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とする請求項20記載の移動体監視システム。
  22. 前記移動体監視装置は、
    前記無線発信装置が正常時に移動する移動ルート上に設置された前記受信装置の受信装置識別情報と、前記無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報と、を、前記無線発信装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、前記無線発信装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする請求項20または21記載の移動体監視システム。
  23. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記無線発信装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている前記受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、前記受信装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記管理手段に管理されている前記受信装置識別情報に該当する前記受信装置識別情報を、前記受信装置から受信できないと判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項20から22の何れか1項に記載の移動体監視システム。
  24. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報が、前回、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報が、前回、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報と、一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項20から23の何れか1項に記載の移動体監視システム。
  25. 前記移動体監視装置は、
    前記無線発信装置に異常が発生した旨と共に、前記無線発信装置が移動した移動ルートと、前記無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項23または24記載の移動体監視システム。
  26. 前記無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報は2つの受信装置識別情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、前記無線発信装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記2つの受信装置識別情報の何れかに該当する場合には、前記該当する前記受信装置識別情報を、前記移動ルートの監視を開始するための受信装置識別情報と判断し、前記管理手段に管理されている他方の前記受信装置識別情報を、前記移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報と判断し、前記受信した受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記移動ルートの監視を開始し、前記受信装置から、前記移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項22記載の移動体監視システム。
  27. 前記無線発信装置は、
    前記無線発信装置に異常が発生した旨の緊急信号を、前記無線発信装置識別情報と共に無線にて発信する緊急通知手段を有し、
    前記受信装置は、
    前記無線発信装置が発する緊急信号を前記無線発信装置識別情報と共に受信し、該受信した緊急信号と無線発信装置識別情報とを、前記受信装置識別情報と共に前記移動体監視装置に送信する手段を有し、
    前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記受信装置から緊急信号を受信した際に、前記緊急信号と共に受信した前記無線発信装置識別情報の無線発信装置に異常が発生したと判断し、前記緊急信号と共に受信した前記受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記無線発信装置に異常が発生した旨を、前記受信装置の位置情報と、前記無線発信装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とする請求項20から26の何れか1項に記載の移動体監視システム。
  28. 無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する前記移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を前記移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を有して構成される移動体監視システムであって、
    前記移動体通信端末装置は、
    前記基地局と帰属処理を行い、前記移動体監視装置と通信処理を行う通信手段を有し、
    前記基地局は、
    前記帰属処理を行った前記移動体通信端末装置の端末装置識別情報を、前記移動体監視装置に中継する中継手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記端末装置識別情報を基に位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記端末装置識別情報毎に管理し、前記移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段を有することを特徴とする移動体監視システム。
  29. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、前記端末装置識別情報毎に管理する管理手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする請求項28記載の移動体監視システム。
  30. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている前記位置情報を、取得できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記管理手段に管理されている前記位置情報を、取得できないと判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項28または29記載の移動体監視システム。
  31. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前回、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報と、一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前回、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報と、再び一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項28から30の何れか1項に記載の移動体監視システム。
  32. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、前記移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項30または31記載の移動体監視システム。
  33. 前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記2つの位置情報の何れかに該当する場合には、前記該当する位置情報を、前記移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、前記管理手段に管理されている他方の位置情報を、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、前記移動ルートの監視を開始し、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報を取得した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項29記載の移動体監視システム。
  34. 前記移動体通信端末装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、前記基地局を介して前記移動体監視装置に通知する緊急通知手段を有し、
    前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、前記移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、前記移動体通信端末装置の位置情報と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とする請求項28から33の何れか1項に記載の移動体監視システム。
  35. GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を有して構成される移動体監視システムであって、
    前記移動体通信端末装置は、
    前記GPS機能を基に取得した前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と共に前記移動体監視装置に送信する送信手段を有し、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記端末装置識別情報毎に管理し、前記移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する監視手段と、
    前記移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、前記端末装置識別情報毎に管理する管理手段と、を有し、
    前記監視手段は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする移動体監視システム。
  36. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている前記位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第1の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記管理手段に管理されている前記位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第1の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項35記載の移動体監視システム。
  37. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前回、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報と一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する第2の異常発生予測手段と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前回、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報と再び一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する第2の異常発生通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項35または36記載の移動体監視システム。
  38. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、前記移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項36または37記載の移動体監視システム。
  39. 前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記管理手段に管理されている、前記2つの位置情報の何れかに該当する場合には、前記該当する位置情報を、前記移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、前記管理手段に管理されている他方の位置情報を、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、前記移動ルートの監視を開始し、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項35記載の移動体監視システム。
  40. 前記移動体通信端末装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、前記移動体監視装置に通知する緊急通知手段を有し、
    前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、前記移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、前記移動体通信端末装置の移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する第3の異常発生通知手段を有することを特徴とする請求項35から39の何れか1項に記載の移動体監視システム。
  41. 特定のエリアに対して無線信号を発信する移動体となる無線発信装置と、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、前記無線発信装置が発する無線信号を受信し、該受信した無線信号を前記移動体監視装置に送信する複数の受信装置と、を用いて行う移動体監視方法であって、
    前記無線発信装置が、
    前記無線発信装置を識別するための無線発信装置識別情報を無線にて発信する工程と、
    前記受信装置が、
    前記無線発信装置が発する無線発信装置識別情報を受信し、該受信した無線発信装置識別情報と、前記受信装置を識別するための受信装置識別情報と、を前記移動体監視装置に送信する工程と、
    前記移動体監視装置が、
    前記受信装置が送信する前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信し、該受信した受信装置識別情報を基に、前記移動体監視装置の具備する格納部に格納されている、前記受信装置識別情報に関連づけられた前記受信装置の位置情報を取得し、該取得した前記受信装置の位置情報を前記無線発信装置識別情報毎に前記格納部にて管理し、前記受信装置の位置情報を基に、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視する工程と、
    を行うことを特徴とする移動体監視方法。
  42. 前記移動体監視装置は、
    前記格納部から取得した前記受信装置の位置情報と、前記受信装置識別情報と、を、前記無線発信装置識別情報毎に前記格納部にて管理し、前記受信装置の位置情報の履歴を、前記無線発信装置識別情報毎に前記部で管理し、前記受信装置の位置情報の履歴を基に、前記無線発信装置が移動する移動ルートを監視することを特徴とする請求項41記載の移動体監視方法。
  43. 前記移動体監視装置は、
    前記無線発信装置が正常時に移動する移動ルート上に設置された前記受信装置の受信装置識別情報と、前記無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報と、を、前記格納部で前記無線発信装置識別情報毎に管理しており、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、前記格納部で前記無線発信装置識別情報毎に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報に該当する場合には、その該当する受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする請求項41または42記載の移動体監視方法。
  44. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記格納部で前記無線発信装置識別情報毎に管理されている前記受信装置識別情報に該当する受信装置識別情報を、前記受信装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記格納部に管理されている前記受信装置識別情報に該当する前記受信装置識別情報を、前記受信装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項41から43の何れか1項に記載の移動体監視方法。
  45. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報が、前回、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報と、一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報が、前回、前記受信装置から受信した前記受信装置識別情報と、一致すると判定した場合には、前記移動ルートの監視を開始した無線発信装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項41から44の何れか1項に記載の移動体監視方法。
  46. 前記無線発信装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための受信装置識別情報は2つの受信装置識別情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記受信装置から、前記無線発信装置識別情報と受信装置識別情報と、を受信した際に、該受信した受信装置識別情報が、前記無線発信装置識別情報毎に前記格納部に管理されている、前記2つの受信装置識別情報の何れかに該当する場合には、前記該当する前記受信装置識別情報を、前記移動ルートの監視を開始するための受信装置識別情報と判断し、前記格納部に管理されている他方の前記受信装置識別情報を、前記移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報と判断し、前記受信した受信装置識別情報を基に、前記受信装置の位置情報を取得し、前記移動ルートの監視を開始し、前記受信装置から、前記移動ルートの監視を終了するための受信装置識別情報を受信した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項43記載の移動体監視方法。
  47. 無線信号を発信する移動体となる移動体通信端末装置と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、所定のエリア内に位置する前記移動体通信端末装置と帰属し、該帰属した移動体通信端末装置の情報を前記移動体監視装置に送信する複数の基地局と、を用いて行う移動体監視方法であって、
    前記移動体通信端末装置が、
    前記基地局と帰属処理を行い、前記移動体監視装置と通信処理を行う工程と、
    前記基地局が、
    前記帰属処理を行った前記移動体通信端末装置の端末装置識別情報を、前記移動体監視装置に中継する工程と、
    前記移動体監視装置が、
    前記移動体監視装置の具備する格納部に格納された前記端末装置識別情報を基に、前記基地局を介して前記移動体通信端末装置と位置登録処理を行った、前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記端末装置識別情報毎に前記格納部にて管理し、前記移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する工程と、
    を行うことを特徴とする移動体監視方法。
  48. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、前記格納部で前記端末装置識別情報毎に管理しており、
    前記移動体監視装置は、
    前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記格納部に管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合には、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする請求項47記載の移動体監視方法。
  49. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記端末装置識別情報毎に前記格納部に管理されている前記位置情報を、取得できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記格納部に管理されている前記位置情報を、取得できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項47または48記載の移動体監視方法。
  50. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前回、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報と、一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前回、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報と、再び一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項47から49の何れか1項に記載の移動体監視方法。
  51. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、前記移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項49または50記載の移動体監視方法。
  52. 前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記格納部に管理されている、前記2つの位置情報の何れかに該当する場合には、前記該当する位置情報を、前記移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、前記格納部に管理されている他方の位置情報を、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、前記移動ルートの監視を開始し、前記位置登録処理を行った前記移動体通信端末装置の位置情報の中から、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報を取得した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項48記載の移動体監視方法。
  53. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体通信端末装置が、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、前記基地局を介して前記移動体監視装置に通知する工程と、
    前記移動体監視装置が、
    前記移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、前記移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、前記移動体通信端末装置の位置情報と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項47から52の何れか1項に記載の移動体監視方法。
  54. GPS(Global Positioninig System)機能を搭載した移動体となる移動体通信端末装置と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する移動体監視装置と、を用いて行う移動体監視方法であって、
    前記移動体通信端末装置が、
    前記GPS機能を基に取得した前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記移動体通信端末装置を識別する端末装置識別情報と共に前記移動体監視装置に送信する工程と、
    前記移動体監視装置が、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記移動体通信端末装置の位置情報を、前記端末装置識別情報毎に前記移動体監視装置の具備する格納部にて管理し、前記移動体通信端末装置の位置情報の履歴を基に、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートを監視する工程と、
    を行い、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置が正常時に移動する移動ルートの位置情報と、前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報と、を、前記端末装置識別情報毎に前記格納部にて管理しており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記格納部にて管理されている、前記移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報に該当する場合に、前記移動ルートの監視を開始することを特徴とする移動体監視方法。
  55. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記端末装置識別情報毎に前記格納部にて管理されている前記位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記格納部にて管理されている前記位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信できないと判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項54記載の移動体監視方法。
  56. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動ルートの監視を開始した後に、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前回、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報と一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと予測し、所定の時間の計時を開始する工程と、
    前記所定の時間の計時が終了した際に、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前回、前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報と再び一致すると判定した場合に、前記移動ルートの監視を開始した移動体通信端末装置に異常が発生したと断定し、該異常が発生した旨を前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項54または55記載の移動体監視方法。
  57. 前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨と共に、前記移動体通信端末装置が移動した移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報を、前記通信端末装置に通知することを特徴とする請求項55または56記載の移動体監視方法。
  58. 前記移動体通信端末装置が移動する移動ルートの監視を開始、または、終了するための位置情報は2つの位置情報であり、
    前記移動体監視装置は、
    前記移動体通信端末装置から受信した前記位置情報が、前記端末装置識別情報毎に前記格納部に管理されている、前記2つの位置情報の何れかに該当する場合には、前記該当する位置情報を、前記移動ルートの監視を開始するための位置情報と判断し、前記格納部に管理されている他方の位置情報を、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報と判断し、前記移動ルートの監視を開始し、前記移動ルートの監視を終了するための位置情報を、前記移動体通信端末装置から受信した際に、前記移動ルートの監視を終了することを特徴とする請求項54記載の移動体監視方法。
  59. 前記移動体監視装置は、通信端末装置と接続されており、
    前記移動体通信端末装置が、
    前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨の緊急信号を、前記移動体監視装置に通知する工程と、
    前記移動体監視装置が、
    前記移動体通信端末装置から緊急信号を受信した際に、前記移動体通信端末装置に異常が発生したと判断し、前記移動体通信端末装置に異常が発生した旨を、前記移動体通信端末装置の移動ルートの履歴と、前記移動体通信端末装置を保持する保持者に関する個人情報と、の少なくとも1つの情報と共に、前記通信端末装置に通知する工程と、
    を行うことを特徴とする請求項54から58の何れか1項に記載の移動体監視方法。
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