JP2014192662A - アンテナ保護カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】足場を構築することなく交換作業を実施できるアンテナ保護カバーを提供する。
【解決手段】アンテナの反射鏡のシュラウドの全周を覆う帯状シートと、前記帯状シートの長さ方向の端縁に沿って設けた袋状部と、前記袋状部に挿通されて前記帯状シートの長さ方向の端縁を前記シュラウドに固定する紐状締結具と、前記シュラウドの全周を覆った前記帯状シートの両端部を連結する結束具と、前記袋状部に挿通された前記紐状締結具が露出する繰出窓とを有し、前記繰出窓から露出した前記紐状締結具に係止したクレモナまたは長棒などを利用して輪状の帯状シートを押し広げてシュラウドの外周にあてがう。
【選択図】図1
【解決手段】アンテナの反射鏡のシュラウドの全周を覆う帯状シートと、前記帯状シートの長さ方向の端縁に沿って設けた袋状部と、前記袋状部に挿通されて前記帯状シートの長さ方向の端縁を前記シュラウドに固定する紐状締結具と、前記シュラウドの全周を覆った前記帯状シートの両端部を連結する結束具と、前記袋状部に挿通された前記紐状締結具が露出する繰出窓とを有し、前記繰出窓から露出した前記紐状締結具に係止したクレモナまたは長棒などを利用して輪状の帯状シートを押し広げてシュラウドの外周にあてがう。
【選択図】図1
Description
本発明は、地上マイクロ通信用アンテナを雪害等から保護するために用いるアンテナ保護カバーに関する。
この種のアンテナは、送受信する電波がマイクロ波であるため送受信する方向に障害物があると電波が減衰する特性がある関係上、地上から鉄塔を起立させてその頂部付近に設置されている。さらに、この種のアンテナは、温暖地ばかりでなく寒冷地にも設置されることがあり、温暖地では風雨などに晒され、寒冷地では風雨などに加えて雪害などから保護する必要がある。
以上のような状況に設置されるアンテナを保護するシートレドームが開発されている(特許文献1)。
特許文献1に開示されたアンテナのシートレドームは、特許文献1の図1に示されるように、パラボラアンテナにおける反射鏡のシュラウドおよび反射鏡の裏面のほぼ全体にまで覆っており、その端部が反射鏡の裏面に固定されていた。
この種のシートレドームをパラボラアンテナへ固定するには、特許文献1の図1から明らかなように、シートレドームの開口部の数箇所を反射鏡の周方向に延びるマウントリングに複数本のJボルトで固定している。この種のパラボラアンテナは通信用に用いられているため、シートレドームの交換に費やす時間を極力短縮する必要があり、鉄塔に設置された状態でシートレドームを交換する必要がある。
前記Jボルトが反射鏡の上部側に位置する場合には、それを緩めて取り外す作業は比較的簡単に行えるが、前記Jボルトが反射鏡の下部側に位置する場合には、前記Jボルトを取り外す作業者の姿勢が不安定になるため、シートレドームを交換するにあたっては、鉄塔の周りに足場を組んで交換作業を行うか、あるいはクレーン車による昇降台を用いて交換作業を行うことになり、シートレドームの交換作業を簡易に且つ短時間に終了させるには限界があった。
また、交換時に特許文献1の新しいシートレドームをアンテナに装着する際には、その初期段階でシートレドームをアンテナの高さ位置に保持する手段が講じられておらず、鉄塔の周りに足場を組みその足場の高さ位置でシートレドームのアンテナへの装着作業を行うか、あるいはクレーン車による昇降台の高さをアンテナの設置高さに合わせてシートレドームのアンテナへの装着作業を行うことになり、交換後の新しいシートレドームをアンテナへ装着する作業を簡易且つ短時間に終了させるには限界があった。
アンテナのシュラウドに取り付けられたシートレドームは設置後に風雨などの環境変化に晒されるものである。特に、アンテナのシュラウドを覆う部分については、積雪などに起因する問題もあり、その劣化および損傷が進みやすく、このシュラウドを覆う部分の劣化および損傷の対策が必要であった。しかしながら、特許文献1の図1及び図2に示すシートレドームでは風雨などに晒されて、シートレドームのアンテナのシュラウドを覆う部分が損傷又は、耐久性が劣化した場合、シートレドーム自体を交換するしか手段がなく、また、その交換作業が容易に実施できないという課題があった。
本発明の目的は、鉄塔などの高所であっても足場を組むことなく、シートレドームのアンテナのシュラウドを覆う部分を補強することが可能なアンテナ保護カバーを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るアンテナ保護カバーは、アンテナの反射鏡のシュラウドの全周を覆う帯状シートと、前記帯状シートの長さ方向の端縁に沿って袋状に形成した袋状部と、前記袋状部に挿通されて前記帯状シートの長さ方向の端縁を前記シュラウドに固定する紐状締結具と、前記シュラウドの全周を覆った前記帯状シートの両端部を連結する結束具と、前記袋状部に挿通された前記紐状締結具が露出する繰出窓と、を有し、前記繰出窓を、前記袋状部の長さ方向の数箇所に前記袋状部を開口して形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、アンテナが取付けられた鉄塔などに昇塔した状態で足場を用いることなく、アンテナ保護カバーをアンテナの反射鏡のシュラウドに装着する作業を行うことができ、シートレドームのアンテナのシュラウドを覆う部分を保護するアンテナ保護カバーの設置作業を迅速に終了させることができる。
次に、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。
[アンテナ保護カバーの説明]
本発明の実施形態に係るアンテナ保護カバーはシュラウドを備えたアンテナに適用されて、シートレドームで覆われた前記シュラウドを保護するものであり、帯状シート1と、袋状部2と、紐状締結具3と、結束具4と、繰出窓5とを有している。さらに、本発明の実施形態に係るアンテナ保護カバーは幅固定金具6を有している。
本発明の実施形態に係るアンテナ保護カバーはシュラウドを備えたアンテナに適用されて、シートレドームで覆われた前記シュラウドを保護するものであり、帯状シート1と、袋状部2と、紐状締結具3と、結束具4と、繰出窓5とを有している。さらに、本発明の実施形態に係るアンテナ保護カバーは幅固定金具6を有している。
本発明の実施形態に係るアンテナ保護カバーを装着するアンテナは図1(b)に示すように、反射鏡7と、その反射鏡7の開口縁に前方に突き出して取り付けたシュラウド8、前記反射鏡7の曲率中心側に配置したアンテナ素子9とを有している。この種のアンテナは例えば地上マイクロ通信用アンテナとして用いられる。
前記シュラウド8は、反射鏡7で反射された反射波を吸収してその反射波による乱れが生じないようにするものであり、反射鏡7の開口縁に筒状に形成されている。
前記アンテナは、前記反射鏡7の開口直径が約3mあり、前記シュラウド8の外周側の周長が約9mある巨大なパラボラ型のアンテナである。
そして、前記反射鏡7内の前記アンテナ素子9を保護するために前記シュラウド8の開口側が図示しない円形のレドームで閉塞される。
前記シュラウド8は、反射鏡7で反射された反射波を吸収してその反射波による乱れが生じないようにするものであり、反射鏡7の開口縁に筒状に形成されている。
前記アンテナは、前記反射鏡7の開口直径が約3mあり、前記シュラウド8の外周側の周長が約9mある巨大なパラボラ型のアンテナである。
そして、前記反射鏡7内の前記アンテナ素子9を保護するために前記シュラウド8の開口側が図示しない円形のレドームで閉塞される。
本発明の実施形態に係るアンテナ保護カバーは図1(a)に示すように、前記反射鏡7の開口を閉塞する図示しない前記レドームとは別体をなし、反射鏡7にシュラウド8が設けられた構造のアンテナに適用されて、シートレドームで覆われた前記シュラウド8を保護するものである。
前記帯状シート1は例えば厚さ0.5mmのポリエスレル帆布からなり、図2(a)に示すように、前記アンテナの反射鏡7の開口縁に設けられたシュラウド8の外周を展開した帯状の形状をなしている。図2(a)に示す例では、前記シュラウド8の上部(頂部:図中の左右端)の幅が広く下部(底部:図中の中間部位)に向けて徐々に幅が狭くなる帯状を呈しているが、これに限られるものではなく、前記帯状シート1は、アンテナのシュラウド8の周方向に沿ってその外周全体にあてがうことが可能な帯状の形状に形成されていればよいものである。
なお、前記帯状シート1としては厚さ0.5mmのポリエスレル帆布を用いたが、雪害等からシュラウド8を保護することができるものであれば、その厚さおよび素材は上述したものに限られるものではない。
なお、前記帯状シート1としては厚さ0.5mmのポリエスレル帆布を用いたが、雪害等からシュラウド8を保護することができるものであれば、その厚さおよび素材は上述したものに限られるものではない。
前記帯状シート1は図2(a),図3(a),(b)に示すように、その長さ方向に沿う端縁1a,1bを内側すなわちシュラウド8側に折り返して袋状に形成した袋状部2a,2bを前記シュラウド8に対向する面の端縁に有している。前記それぞれの袋状部2a,2bには、紐状締結具としての締結ロープ3,3がそれぞれ挿通してあり、その締結ロープ3,3の両末端が前記袋状部2a,2bの両端からそれぞれ引き出されている。
さらに、前記帯状シート1は、前記袋状部2a,2bに挿通された前記締結ロープ3,3に係止するクレモナ10を繰出す繰出窓5,5を有している。前記繰出窓5,5は、前記袋状部2a,2bの長さ方向の数箇所に前記袋状部2a,2bを開口して形成している。
前記帯状シート1に前記繰出窓5が設けられているため、その繰出窓5,5を利用して前記締結ロープ3,3を前記袋状部2a,2bに挿通する際に締結ロープ3,3の存在を確認する、或いは前記締結ロープ3,3を前記袋状部2a,2bに挿通し易くする。
さらには、前記繰出窓5,5は、アンテナ保護カバーをアンテナのシュラウド8に括り付ける際のクレモナ10を、前記袋状部2a,2bに挿通した前記締結ロープ3,3の周りに一周させることにより前記クレモナ10を前記締結ロープ3,3に係止するための作業用の窓として機能する。前記締結ロープ3,3に係止されたクレモナ10は、前記繰出窓5,5から繰出される。
前記繰出窓5は、アンテナの取付け向きに対応するために前記帯状シート1の両端縁1a,1bにそれぞれ形成したが、これに限られるものではなく、アンテナの向きが一方向に固定されている場合には、前記帯状シート1の一つの端縁1aまたは1bに形成してもよいものである。
前記帯状シート1に前記繰出窓5が設けられているため、その繰出窓5,5を利用して前記締結ロープ3,3を前記袋状部2a,2bに挿通する際に締結ロープ3,3の存在を確認する、或いは前記締結ロープ3,3を前記袋状部2a,2bに挿通し易くする。
さらには、前記繰出窓5,5は、アンテナ保護カバーをアンテナのシュラウド8に括り付ける際のクレモナ10を、前記袋状部2a,2bに挿通した前記締結ロープ3,3の周りに一周させることにより前記クレモナ10を前記締結ロープ3,3に係止するための作業用の窓として機能する。前記締結ロープ3,3に係止されたクレモナ10は、前記繰出窓5,5から繰出される。
前記繰出窓5は、アンテナの取付け向きに対応するために前記帯状シート1の両端縁1a,1bにそれぞれ形成したが、これに限られるものではなく、アンテナの向きが一方向に固定されている場合には、前記帯状シート1の一つの端縁1aまたは1bに形成してもよいものである。
さらに、前記帯状シート1は図2(a),(b)に示すように、前記シュラウド8の全周を覆った際に対向する両端部に結束具4,4を有している。前記結束具4,4は、対向する前記帯状シート1の両端部に複数開口された結束孔4a,4bと、これらの結束孔4a,4bに挿通して前記対向する前記帯状シート1の両端部を連結する結束ロープ4cとからなっている。
さらに、前記結束具4,4の突き合わせ面4d,4eは図2(c)に示すように、互いに異なる方向に傾斜されている。したがって、前記帯状シート1をアンテナのシュラウド8の外周に装着する際には、傾斜した一方の突き合わせ面4dに他方の傾斜した突き合わせ面4eを引き上げつつ前記帯状シート1の一方の端部を他方の端部に引き寄せて締結する。図2(c)に示す例では、前記結束具4,4の突き合わせ面4d,4eを互いに異なる方向に傾斜するように形成したが、これに限られるものではなく、前記結束具4,4の突き合わせ面4d,4eを縦方向に切り落とした形状に形成してもよいものである。また、前記結束具4,4の突き合わせ面4d,4eを完全に突き合わせるようにようにしたが、これに限られるものではなく、前記結束具4,4の突き合わせ面4d,4eの相互間を開けた状態で前記対向する前記帯状シート1の両端部を結束ロープ4cで結束して前記帯状シートを輪状に連結してもよいものである。
さらに、前記帯状シート1は図2(a)に示すように、前記帯状シート1の長さ方向に複数設けられて前記シュラウド8に当接する幅固定金具6を有している。前記幅固定金具6は図2(a)に示した構成では等間隔に設けられている。前記幅固定金具6は図示したように等間隔に設けるばかりでなく、必要に応じて間隔を異ならせて設けてもよいものである。
前記幅固定金具6は図4(a)及び図5に示すように、前記帯状シート1の長さ方向と交差する方向でアンテナのシュラウド8に当接する横桟6aと、前記シュラウド8の周方向に沿って前記横桟6aの端部に設けられた縦桟6bとを有している。
前記縦桟6bは図4(a)及び図5に示すように、前記帯状シート1の袋状部2a,2b内に組み込まれ、前記縦桟6b内には前記袋状部2a,2bに挿通する締結ロープ3,3が挿通されている。従って、前記幅固定金具6と前記紐状締結具としての締結ロープ3,3との関係は、前記袋状部2a,2bに挿通された締結ロープ3,3は前記縦桟6bに至るまでは前記袋状部2a,2bに挿通されているが、前記幅固定金具6の部位において、締結ロープ3,3は袋状部2a,2b内に組み込まれた縦桟6bに挿通され、縦桟6bから抜け出た際に再び前記袋状部2a,2b内を挿通することになる。
前記横桟6aは図4(a)に示すように、前記袋状部2a,2bの一部に縫合していない個所があり、その非縫合2cを通して帯状シート1の長さ方向と交差する方向に延びている。
図4(a),(b)に示すように、シュラウド8と対面する帯状シート1の面には筒状をなす支え部11が縫合されており、前記横桟6aは図4(a),(b)に示すように、筒状支え部11内に挿通されることにより帯状シート1に一体に固定される。
図4(a),(b)に示すように、シュラウド8と対面する帯状シート1の面には筒状をなす支え部11が縫合されており、前記横桟6aは図4(a),(b)に示すように、筒状支え部11内に挿通されることにより帯状シート1に一体に固定される。
[アンテナ保護カバーの装着手順]
次に、本実施形態に係るアンテナ保護カバーをパラボラアンテナのシュラウドに装着する場合について説明する。以下の説明では、アンテナ保護カバーの装着にクレモナ10を用いているが、このクレモナ10を用いる場合に限られるものではなく、このクレモナ10に代えて長棒を用いる場合であってもよいものである。クレモナ10に代えて長棒を用いる場合には、長棒の先端に設けた二股を操出窓5に露出した締結ロープ3に係合させ長棒でアンテナ保護カバーをパラボラアンテナのシュラウドに装着するようにする。なお、輪状の帯状シート1をシュラウド8の直径方向に押し広げる治具としてクレモナや長棒を用いたが、これに限られるものではなく、輪状の帯状シート1をシュラウド8の直径方向に押し広げることができる治具であれば、クレモナや長棒以外の治具を使用してもよいものである。
次に、本実施形態に係るアンテナ保護カバーをパラボラアンテナのシュラウドに装着する場合について説明する。以下の説明では、アンテナ保護カバーの装着にクレモナ10を用いているが、このクレモナ10を用いる場合に限られるものではなく、このクレモナ10に代えて長棒を用いる場合であってもよいものである。クレモナ10に代えて長棒を用いる場合には、長棒の先端に設けた二股を操出窓5に露出した締結ロープ3に係合させ長棒でアンテナ保護カバーをパラボラアンテナのシュラウドに装着するようにする。なお、輪状の帯状シート1をシュラウド8の直径方向に押し広げる治具としてクレモナや長棒を用いたが、これに限られるものではなく、輪状の帯状シート1をシュラウド8の直径方向に押し広げることができる治具であれば、クレモナや長棒以外の治具を使用してもよいものである。
本実施形態に係るアンテナ保護カバーを適用する対象のパラボラアンテナは図6に示すように、鉄塔12には、鉄塔12の補強用及び作業足場の確保などの理由により、鉄塔12の頂部側に第1リング13が設けられ、その基礎部側に第2のリング14が設けられており、上部の第1リング13にアンテナ架台15が取付けられている。そして、パラボラアンテナの反射鏡7がアンテナ架台15に取り付けられている。
以上のように本実施形態に係るアンテナ保護カバーを適用するアンテナは高所に設置されるから、アンテナを引き下ろさずにアンテナ保護カバーの交換作業を行う場合には、その作業は高所で行われることとなる。
以上のように本実施形態に係るアンテナ保護カバーを適用するアンテナは高所に設置されるから、アンテナを引き下ろさずにアンテナ保護カバーの交換作業を行う場合には、その作業は高所で行われることとなる。
図2(a)に示すように、アンテナ保護シートをアンテナのシュラウドに装着する際、帯状シート1は、その幅広の両端部をアンテナのシュラウド8の上面(頂部)側に配置し、その幅が狭い側(中央部位)がアンテナのシュラウド8の下面側に配置されるものである。そのため、帯状シート1の中央部位の幅が狭い位置から幅が広い両端部4a,4b側にずれた位置で図2(a)および図3(a)並びに図7(a)(b)に示すように、予めクレモナ10を袋状部2に挿通した締結ロープ3の周りに一周させて前記締結ロープ3に係止させ、さらに前記クレモナ10を前記繰出窓5から繰出しておく。
図2(a)に示すように前記帯状シート1の繰出窓5を利用して4本のクレモナ10を帯状シート1に装着しているため、この4本のクレモナに符号10a,10b,10c,10dを付して説明する。
図2(a)に示すように前記帯状シート1の繰出窓5を利用して4本のクレモナ10を帯状シート1に装着しているため、この4本のクレモナに符号10a,10b,10c,10dを付して説明する。
アンテナ保護カバーの装着には複数人の作業者が必要となる。まず、1人の作業者16は帯状シート1を携えてパラボラアンテナの取り付高さ位置まで昇塔し、その作業者16が命綱17を使って作業姿勢を確保する。
作業者16は図8に示すように帯状シート1をアンテナの反射鏡7側に配置し、その帯状シート1の両端部4a,4bを結束ロープ4cで仮止めし、帯状シート1をアンテナのシュラウド8の直径よりも大きな輪状にする。次に、その輪状の帯状シート1の端部4aまたは4bに設けた結束孔4aまたは4bに落下防止用ロープ10eを括り付け、その落下防止用ロープ10eの端部を鉄塔に括り付ける。
図8から明らかなように、帯状シート1に括り付けた4本のクレモナ10a,10b,10c,10dは反射鏡7の両側から下方に垂れ下がった状態となる。
図8から明らかなように、帯状シート1に括り付けた4本のクレモナ10a,10b,10c,10dは反射鏡7の両側から下方に垂れ下がった状態となる。
次に、別の2名の作業者18は命綱19を鉄塔12に結び付けて作業姿勢を確保し、1名の作業者18は、輪状の帯状シート1から下方に垂れ下がったクレモナ10a,10bの下端を保持し、残りの作業者18は、輪状の帯状シート1から下方に垂れ下がったクレモナ10c,10dの下端を保持する。
上段の作業者16は図9に示すように、輪状に連結した帯状シート1をアンテナ架台15から反射鏡7のシュラウド8側に移動させる。そして、下段にいる2名の作業者18は、互いに保持しているクレモナ10a,10b,10c,10dを反射鏡7の径方向であって互いに反対方向に牽引し、輪状帯状シート1の径を反射鏡7の曲面に沿うようにする。
図9に示すように、上段の作業者16は下段の作業者18と共同して下段の作業者18が牽引している張力を調整しながら、輪状の帯状シート1を反射鏡7のシュラウド8側に移動させる。そして、作業者16は図10に示すように、輪状の帯状シート1の幅固定金具6をシュラウド8の外周にあてがった状態で輪状の帯状シート1を反射鏡7のシュラウド8の外周に位置決めする。
輪状の帯状シート1を反射鏡7からシュラウド8側に移動させる場合、その作業が高所で行われており、風の影響を大いに受ける場合がある。
帯状シート1にはその周方向に複数の幅固定金具6が取り付けられているため、それらの幅固定金具6が帯状シート1の錘として機能するから、風の影響を受けにくくすることができる。
帯状シート1にはその周方向に複数の幅固定金具6が取り付けられているため、それらの幅固定金具6が帯状シート1の錘として機能するから、風の影響を受けにくくすることができる。
図8および図9に示すように、輪状の帯状シート1を反射鏡7からシュラウド8側に移動させる際、輪状の帯状シート1は反射鏡7の曲面部分からシュラウド8の円筒部分に向けて移動することになる。
本実施形態では帯状シート1の適宜位置に幅固定金具6を設けているため、図11(a)に示すように、幅固定具6の横桟6aが反射鏡7とシュラウド8との接合箇所12でガイドとして機能し、輪状の帯状シート1が反射鏡7とシュラウド8との接合箇所12をスムーズに乗り越えることができる。
本実施形態では帯状シート1の適宜位置に幅固定金具6を設けているため、図11(a)に示すように、幅固定具6の横桟6aが反射鏡7とシュラウド8との接合箇所12でガイドとして機能し、輪状の帯状シート1が反射鏡7とシュラウド8との接合箇所12をスムーズに乗り越えることができる。
また、図11(b)に示すように、シュラウド8の前後端にフランジ8a,8aが形成され、その後端のフランジ8bが反射鏡7のフランジ7aに接合される構造の場合には、帯状シート1の幅固定金具6が反射鏡7のフランジ7aおよびシュラウド8のフランジ8bを帯状シート1が乗り越える際のガイドとして機能して、輪状の帯状シート1が反射鏡7とシュラウド8との接合箇所12をスムーズに乗り越えさせることになる。さらには、帯状シート7の幅固定金具6がシュラウド8の前後端のフランジ8a,8bの間に嵌まり込み、帯状シート1とシュラウド8との密着性を向上させることができる。
これまでの作業が終了した際に図10に示すように、上段の作業者16は、仮止めした結束ロープ4cを締め付けて帯状シート1の一方の端部を他方の端部に引き寄せ、結束ロープ4cを本止めする。さらに、上段の作業者16は、落下防止用ロープ10eを取り外し、下段の作業者18は、4本のクレモナ10a,10b,10c,10dの一端を下方に引張ることにより繰出窓5から引き抜く。
以上の作業工程を経て、アンテナ保護カバーを反射鏡7のシュラウド8に装着する作業が終了する。
アンテナの反射鏡7のシュラウド8から古いアンテナ保護カバーを取り外す場合には、帯状シート1の両端を連結している結束ロープ4cを緩めて結束孔4a,4bから抜き取る。これにより、輪状の帯状シート1が図2(a)に示す1本の長尺物のシート状になる。
そのため、帯状シート1の一端を下方に牽引することにより、アンテナの反射鏡7のシュラウド8からアンテナ保護カバーが引き離されて取り外される。
そのため、帯状シート1の一端を下方に牽引することにより、アンテナの反射鏡7のシュラウド8からアンテナ保護カバーが引き離されて取り外される。
以上のように本発明の実施形態によれば、帯状シートに形成した繰出窓を利用してクレモナまたは長棒などの治具を袋状部内の紐状緊締具に係止し、前記繰出窓から繰出したクレモナまたは長棒を用いて、アンテナが取付けられた鉄塔などに昇塔した状態で足場を用いることなく、アンテナ保護カバーをアンテナの反射鏡のシュラウドに装着する作業に移行させることができ、アンテナ保護カバーの設置作業を迅速に終了させることができる。
さらに、帯状シートでアンテナの反射鏡のシュラウドの全周を覆い、前記帯状シートの袋状部に挿通した紐状締結具により、前記帯状シートの長さ方向の端縁を前記シュラウドに固定し、前記シュラウドの全周を覆った前記帯状シートの両端部を結束具で連結した構造に構築したため、鉄塔などの高所に括り付けた帯状シートを輪状に連結して反射鏡のシュラウドの外周にあてがうことができ、足場などを用いることなく、簡易にアンテナ保護カバーをアンテナのシュラウドに装着することができる。
さらに、前記袋状部に挿通された前記紐状締結具が露出する繰出窓を有し、前記繰出窓を、前記袋状部の長さ方向の数箇所に前記袋状部を開口して形成したため、前記繰出窓を利用して前記袋状部に挿通した紐状締結具にクレモナまたは長棒などの治具を係止しておくことにより、これらのクレモナまたは長棒などの治具を使って下方に垂れ下がった帯状シートの輪をシュラウドの直径に合うように拡げて位置決めしながら、反射鏡のシュラウドに確実に装着することができる。
さらに、前記帯状シートの長さ方向に沿って前記シュラウドの周面にあてがう幅固定金具を設けることにより、この幅固定金具が、輪状の帯状シートと反射鏡のシュラウドの外周との間に生じる摩擦抵抗を軽減することになり、輪状の帯状シートを反射鏡のシュラウドの外周に正確に位置決めして装着することができる。
さらに、輪状の帯状シートの幅固定金具が反射鏡のシュラウドの外周にあてがわれているため、帯状シートの両端を連結する際、輪状の帯状シートと反射鏡のシュラウドとの間に生じる摩擦抵抗を軽減して帯状シートの両端に締付力を有効に作用させて、帯状シートを反射鏡のシュラウドにフィットさせて装着することができる。
さらに、帯状シートを反射鏡のシュラウドに装着した後、幅固定金具により帯状シートを反射鏡のシュラウドに確実にフィットさせて装着することができるため、アンテナに装着した後に風雨などがアンテナ保護カバーに作用したとしてもアンテナ保護カバーの波立ちが抑制され、アンテナ保護シートの耐久性を阻害することを回避できる。
さらに、幅固定金具を帯状シートの長さ方向に等間隔に配置することにより、帯状シートの両端を連結する際、結束具による締め付け力を帯状シートの長さ方向に均等に加えることができ、帯状シートと反射鏡のシュラウドとのフィット性を増すことができる。
さらに、前記幅固定金具を、帯状シートの長さ方向と交差する方向でアンテナのシュラウドに当接する横桟と、前記横桟の端部に設けられた縦桟とにより構築し、且つ前記縦桟内に前記紐状締結具を挿通するため、袋状部内に挿通した紐状締結具を締め付ける際に前記幅固定金具が反射鏡のシュラウドの周面に強力に固定されることとなり、帯状シートのシュラウドに対するフィット性をさらに向上させることができる。
さらに、前記袋状部を前記シュラウドに対向する前記帯状シートの面に形成することにより、前記帯状シートの端縁を反射鏡のシュラウドに固定する際、紐状締結具による牽引力が帯状シートに有効に伝わり、帯状シートを反射鏡のシュラウドに確実に固定することができる。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。
よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 帯状シート
2 袋状部
3 紐状締結具
4 結束具
5 繰出窓
6 幅固定金具
6a 横桟
6b 縦桟
7 反射鏡
8 シュラウド
2 袋状部
3 紐状締結具
4 結束具
5 繰出窓
6 幅固定金具
6a 横桟
6b 縦桟
7 反射鏡
8 シュラウド
Claims (5)
- アンテナを保護するためのアンテナ保護カバーにおいて、
アンテナの反射鏡のシュラウドの全周を覆う帯状シートと、
前記帯状シートの長さ方向の端縁に沿って設けた袋状部と、
前記袋状部に挿通されて前記帯状シートの長さ方向の端縁を前記シュラウドに固定する紐状締結具と、
前記シュラウドの全周を覆った前記帯状シートの両端部を連結する結束具と、
前記袋状部に挿通された前記紐状締結具が露出する繰出窓と、を有し、
前記繰出窓を、前記袋状部の長さ方向の数箇所に前記袋状部を開口して形成したことを特徴とするアンテナ保護カバー。 - 前記帯状シートの長さ方向に複数設けられて前記アンテナのシュラウドに当接する幅固定金具を有する、請求項1に記載のアンテナ保護カバー。
- 前記複数の幅固定金具は、前記シュラウドの周方向に等間隔に配置した、請求項2に記載のアンテナ保護カバー。
- 前記幅固定金具は、前記帯状シートの長さ方向と交差する方向でアンテナのシュラウドに当接する横桟と、前記横桟の端部に設けられ縦桟とからなり、
前記縦桟内に前記紐状締結具を挿通した、請求項2に記載のアンテナ保護カバー。 - 前記袋状部は、前記シュラウドに対向する前記帯状シートの面に形成された、請求項1に記載のアンテナ保護カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013065554A JP2014192662A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | アンテナ保護カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013065554A JP2014192662A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | アンテナ保護カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014192662A true JP2014192662A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51838569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013065554A Pending JP2014192662A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | アンテナ保護カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014192662A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107942347A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-04-20 | 重庆蓝索创引智能科技有限公司 | 一种高精度定位接收机 |
CN110729560A (zh) * | 2019-10-25 | 2020-01-24 | 徐州长盛电力设备有限公司 | 一种使用寿命长的gps天线 |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013065554A patent/JP2014192662A/ja active Pending
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CN107942347A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-04-20 | 重庆蓝索创引智能科技有限公司 | 一种高精度定位接收机 |
CN107942347B (zh) * | 2017-11-23 | 2021-10-01 | 重庆蓝索创引智能科技有限公司 | 一种高精度定位接收机 |
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