JP2014192196A - 有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器 - Google Patents

有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】外観の大きな構造変化を伴うこと無く、任意の位置に接続点を形成可能で、かつ軽量化・薄層化可能な有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器を提供する。
【解決手段】基板10上に配置された第1電極層11と、第1電極層上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層14と、バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層16と、第2電極層上に配置されたパッシベーション層26と、基板に対して面直方向に配置され、パッシベーション層・バルクへテロ接合有機活性層・正孔輸送層を貫通して、第1電極層と接続された第1取り出し端子電極381と、基板に対して面直方向に配置され、パッシベーション層を貫通して、第2電極層と接続された第2取り出し端子電極382とを備える有機薄膜太陽電池1およびその製造方法、およびこの有機薄膜太陽電池1を搭載した電子機器。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器に関し、特に電極の取り出し構造を改善し、外観の大きな構造変化を伴うこと無く、任意の位置に接続点を形成可能で、かつ軽量化・薄層化可能な有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器に関する。
極薄、軽量、フレキシブルを特徴とする有機薄膜太陽電池は、常温、大気圧下でインクジェット法などの印刷法により製造されるため、形状の自由度が高く、意匠性に優れた太陽電池が実現可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特表2007−534119号公報
通常、屋外向けの薄膜太陽電池は、短冊状に折り重なったセルで構成されたモジュールの端面において電極が取り出される。しかし、屋内向けで主に使用されるモバイル端末などに太陽電池を搭載する場合、モジュール形状や面積の制約から、モジュールの端面において電極を取り出すことが難しい。
そこで、本発明者は、セル内側にモジュールで発生した電気を取り出すための機構を任意の位置に設けることで、外観の大きな変化を伴うこと無く、自由に接続点を形成可能な構造を見出した。
本発明の目的は、電極の取り出し構造を改善し、外観の大きな構造変化を伴うこと無く、任意の位置に接続点を形成可能で、かつ軽量化・薄層化可能な有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層と、前記バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、前記第2電極層上に配置されたパッシベーション層と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層、前記第2電極層、前記バルクへテロ接合有機活性層、および前記正孔輸送層を貫通して、前記第1電極層と接続された第1取り出し端子電極と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極とを備える有機薄膜太陽電池が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層と、前記バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、前記基板に対して面直方向に、前記正孔輸送層、前記バルクへテロ接合有機活性層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第3貫通孔を介して前記第1電極層に接続されたVIA電極層と、前記第2電極層および前記VIA電極層上に配置されたパッシベーション層と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記VIA電極層と接続された第1取り出し端子電極と、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極とを備える有機薄膜太陽電池が提供される。
本発明の他の態様によれば、上記の有機薄膜太陽電池を備える電子機器が提供される。
本発明の他の態様によれば、ディスプレイ領域と、前記ディスプレイ領域の周辺部に配置された有機薄膜太陽電池形成領域および文字形成領域とを備え、前記有機薄膜太陽電池形成領域は、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に配置されたバルクヘテロ接合有機活性層と、前記バルクヘテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、前記第2電極層上に配置されたパッシベーション層と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層、前記第2電極層、前記バルクへテロ接合有機活性層、および前記正孔輸送層を貫通して、前記第1電極層と接続された第1取り出し端子電極と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極とを備え、前記ディスプレイ領域および前記文字形成領域は、前記基板と、前記基板上に配置された前記第1電極層と、前記第1電極層上に配置された前記パッシベーション層とを備える電子機器が提供される。
本発明の他の態様によれば、ディスプレイ領域と、前記ディスプレイ領域の周辺部に配置された有機薄膜太陽電池形成領域および文字形成領域とを備え、前記有機薄膜太陽電池形成領域は、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層と、前記バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、前記基板に対して面直方向に、前記正孔輸送層、前記バルクへテロ接合有機活性層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第3貫通孔を介して前記第1電極層に接続されたVIA電極層と、前記第2電極層および前記VIA電極層上に配置されたパッシベーション層と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記VIA電極層と接続された第1取り出し端子電極と、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極とを備え、前記ディスプレイ領域および前記文字形成領域は、前記基板と、前記基板上に配置された前記第1電極層と、前記第1電極層上に配置された前記パッシベーション層とを備える電子機器が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板上に第1電極を形成する工程と、前記第1電極層上に正孔輸送層を形成する工程と、前記正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を形成する工程と、前記バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層を形成する工程と、前記第2電極層上にパッシベーション層を形成する工程と、前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層、前記第2電極層、前記バルクへテロ接合有機活性層、および前記正孔輸送層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第1貫通孔を形成する工程と、前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層まで到達する第2貫通孔を形成する工程と、前記第1貫通孔内において前記第1電極層と接続された第1取り出し端子電極を形成する工程と、前記第2貫通孔内において前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極を形成する工程とを有する有機薄膜太陽電池の製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板上に第1電極を形成する工程と、前記第1電極層上に正孔輸送層を形成する工程と、前記正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を形成する工程と、前記基板に対して面直方向に、前記正孔輸送層、前記バルクへテロ接合有機活性層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第3貫通孔を形成する工程と、前記バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層を形成するとともに、前記第3貫通孔を介して前記第1電極層に接続されたVIA電極層を形成する工程と、前記第2電極層および前記VIA電極層上にパッシベーション層を形成する工程と、前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層を貫通し、前記VIA電極層まで到達する第4貫通孔を形成する工程と、前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層まで到達する第2貫通孔を形成する工程と、前記第4貫通孔内において前記VIA電極層と接続された第1取り出し端子電極を形成する工程と、前記第2貫通孔内において前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極を形成する工程とを有する有機薄膜太陽電池の製造方法が提供される。
本発明によれば、電極の取り出し構造を改善し、外観の大きな構造変化を伴うこと無く、任意の位置に接続点を形成可能で、かつ軽量化・薄層化可能な有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器を提供することができる。
(a)実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の模式的平面パターン構成図、(b)図1(a)のI−I線に沿う模式的断面構造図、(c)回路表現。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の原理的な構成および動作を説明する模式図。 図2に示された有機薄膜太陽電池の各種材料のエネルギーバンド構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において適用する、(a)PEDOTの化学構造式、(b)PSSの化学構造式。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において適用する、(a)p型材料となるP3HTの化学構造式、(b)n型材料となるPCBMの化学構造式。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、真空蒸着で使用する材料の化学構造式であって、(a)Pc:フタロシアニンの例、(b)ZnPc:亜鉛フタロシアニンの例、(c)Me−Ptcdiの例、(d)C60 :フラーレンの例。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、溶液プロセスで使用する材料の化学構造式であって、(a)MDMO−PPVの例、(b)PFBの例、(c)CN−MDMO−PPVの例、(d)PFO−DBTの例、(e)F8BTの例、(f)PCDTBTの例、(g)PC 60 BMの例、(h)PC 70 BMの例。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)基板上に透明電極層をパターン形成したITO基板を準備する工程図、(b)透明電極層をパターニング後、透明電極層上に正孔輸送層をパターン形成する工程図、(c)正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層をパターン形成する工程図、(d)バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層をパターン形成する工程図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)第2電極層表面に不動態膜(酸化膜)を形成する工程図、(b)デバイス全面にパッシベーション層を形成する工程図、(c)パッシベーション層上にカラー化バリア層を形成する工程図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)カラー化バリア層上にバックシートパッシベーション層を形成する工程図、(b)基板に対して面直方向に、パッシベーション層、第2電極層、バルクへテロ接合有機活性層、および正孔輸送層を貫通し、第1電極層まで到達する第1貫通孔を形成し、かつ基板に対して面直方向に、パッシベーション層を貫通して、第2電極層まで到達する第2貫通孔を形成する工程図、(c)第1貫通孔内において第1電極層と接続された第1取り出し端子電極を形成し、第2貫通孔内において第2電極層と接続された第2取り出し端子電極を形成する工程図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、(a)カラー化バリア層によって、パッシベーション層に形成されるスポットを被覆する様子を説明する模式的断面構造図、(b)パッシベーション層とカラー化バリア層を複数層繰り返し積層化形成した多重積層保護膜の模式的断面構造図。 (a)複数個(図の例では3個)直列に配置された実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の模式的平面パターン構成図、(b)図12(a)のII−II線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)基板上に透明電極層を形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図13(a)のIII−III線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)透明電極層上に正孔輸送層を製膜した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図14(a)のIV−IV線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を製膜した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図15(a)のV−V線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層をパターン形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図16(a)のVI−VI線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)酸素プラズマ処理によって、余分な有機層をエッチングすると共に、第2電極層の表面に酸化被膜を形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図17(a)のV−V線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造工程の一工程であって、(a)デバイス全面にパッシベーション層を形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図18(a)のVIII−VIII線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造工程の一工程であって、(a)パッシベーション層上にカラー化バリア層を形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図19(a)のIX−IX線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造工程の一工程であって、(a)カラー化バリア層上にバックシートパッシベーション層を形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図20(a)のX−X線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造工程の一工程であって、(a)第1貫通孔および第2貫通孔を形成した状態を示す模式的平面パターン構成図、(b)図21(a)のXI−XI線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の作成手順を示すフローチャート。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の量産化製造工程の一工程であって、基板上に透明電極層のストライプパターンを形成した状態を示す模式的鳥瞰構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の量産化製造工程の一工程であって、ストライプ状の透明電極層上に正孔輸送層をスピンコートにより製膜した状態を示す模式的鳥瞰構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の量産化製造工程の一工程であって、正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層をスピンコートにより製膜した状態を示す模式的鳥瞰構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の量産化製造工程の一工程であって、バルクへテロ接合有機活性層上にストライプ状の透明電極層と直交させて第2電極層のストライプパターンを形成した状態を示す模式的鳥瞰構成図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、複数のセルCijをマトリックス状に配置した例を示す模式的平面パターン構成図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法において、(a)正孔輸送層およびバルクへテロ接合有機活性層を形成する際のスピンコート法を示す概略図、(b)形成された正孔輸送層およびバルクへテロ接合有機活性層の例を示す模式的鳥瞰構成図。 (a)実施の形態の変形例1に係る有機薄膜太陽電池の模式的平面パターン構成図、(b)図29(a)のXII−XII線に沿う模式的断面構造図、(c)回路表現。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)基板上に透明電極層をパターン形成した状態を示す模式的断面構造図、(b)透明電極層上に正孔輸送層を製膜した状態を示す模式的断面構造図、(c)正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を製膜した状態を示す模式的断面構造図、(d)バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層をパターン形成した状態を示す模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)酸素プラズマ処理によって、第2電極層の表面に酸化被膜を形成した状態を示す模式的断面構造図、(b)デバイス全面にパッシベーション層を形成した状態を示す模式的断面構造図、(c)パッシベーション層上にカラー化バリア層を形成した状態を示す模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)カラー化バリア層上にバックシートパッシベーション層を形成した状態を示す模式的断面構造図、(b)第1貫通孔および第2貫通孔を形成した状態を示す模式的断面構造図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)第1端子電極および第2端子電極を形成した状態を示す模式的断面構造図、(b)図33(a)のA部分の拡大図。 実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用した電子機器の模式的平面構成図。 図34のXIII−XIII線に沿う模式的断面構造図。 図34のXIV−XIV線に沿う模式的断面構造図。 図34のXV−XV線に沿う模式的断面構造図。 (a)実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用したタンデム構造の電子機器の模式的断面構造図、(b)実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用したインセル構造の電子機器の模式的断面構造図。 (a)実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池の模式的平面パターン構成図、(b)図39(a)のXVI−XVI線に沿う模式的断面構造図。 実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)基板上に透明電極層をパターン形成した状態を示す模式的断面構造図、(b)透明電極層上に正孔輸送層を製膜した状態を示す模式的断面構造図、(c)正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を製膜した状態を示す模式的断面構造図、(d)基板に対して面直方向に、正孔輸送層、バルクへテロ接合有機活性層を貫通し、第1電極層まで到達する第3貫通孔を形成した状態を示す模式的断面構造図。 実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、(a)バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層をパターン形成するとともに、第3貫通孔を介して第1電極層に接続されたVIA電極層を形成した状態を示す模式的断面構造図、(b)酸素プラズマ処理によって、第2電極層およびVIA電極層の表面に酸化被膜形成後、第2電極層およびVIA電極層上にパッシベーション層・カラー化バリア層・バックシートパッシベーション層を形成した状態を示す模式的断面構造図。 実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、基板に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層・カラー化バリア層・パッシベーション層を貫通し、VIA電極層まで到達する第4貫通孔・第2電極層まで到達する第2貫通孔を形成した状態を示す模式的断面構造図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[実施の形態]
以下の実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、「透明」とは、透過率が約50%以上であるものと定義する。また「透明」とは、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、可視光線に対して、無色透明という意味でも使用する。可視光線は波長約360nm〜830nm程度、エネルギー約3.45eV〜1.49eV程度に相当し、この領域で透過率が50%以上あれば透明である。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1は、図1(a)に示すように、基板10と、基板10上に配置された透明電極層(第1電極層)11と、第1電極層11上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層12上に配置されたバルクヘテロ接合有機活性層14と、バルクヘテロ接合有機活性層14上に配置されたカソード電極層(第2電極層)16と、第2電極層16上に配置されたパッシベーション層26と、基板10に対して面直方向に配置され、パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通して、第1電極層11と接続された第1取り出し端子電極381と、基板10に対して面直方向に配置され、パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16と接続された第2取り出し端子電極382とを備える。
第1取り出し端子電極381は、第1電極層11の任意の位置に接続可能である。
第2取り出し端子電極382は、第2電極層16の任意の位置に接続可能である。
また、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1は、図1(a)および図1(b)に示すように、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30と、バックシートパッシベーション層30上に配置され、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382を封止する樹脂層40とを備えていても良い。
また、カラー化バリア層28は、例えば、紫外線硬化樹脂で形成可能である。
また、カラー化バリア層28には、着色剤を添加しても良い。着色剤としては、黒色では、例えば、カーボンブラック、青色では、例えば、フタロシアニン塗料、赤色では、例えば、アリザリン塗料などを適用可能である。
また、パッシベーション層26は、例えば、SiN膜若しくはSiON膜で形成可能である。
カラー化バリア層28は、パッシベーション層26に形成されるスポットを被覆可能である。
また、パッシベーション層26とカラー化バリア層28は、複数層繰り返し積層化されて、多重積層保護膜を形成しても良い。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1は、図1(a)に示すように、着色剤を添加した保護膜(カラー化バリア層28)を用いることで、薄層化された素子構造で、モジュールに任意の着色を可能にした。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1は、図1(a)に示すように、ITO付きガラス基板10上に発電層となる約数100nm程度の厚さを有する有機層(12・14)を積層し、第2電極層16として、アルミニウムなどの金属層を蒸着して作られる。
第2電極層16として形成された純アルミニウムは、酸化され易いため、耐久性を持たせるために、図1(a)に示すように、不動態膜24を形成しても良い。
基板10上には、正孔輸送層12・バルクヘテロ接合有機活性層14などの有機層が配置されるため、不動態膜24の形成によって、パッシベーション層26を形成する際に、これらの有機層に損傷を与えることを防止可能である。
パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28は、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1のセルの保護層としての役割を有する。
カラー化バリア層28は、紫外線(UV)照射により任意のパターニングが可能なカラーフィルタで形成可能である。このようなパターニングが可能なカラーフィルタを保護層として用いることによって、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1は、保護層に意匠性を持たせることができ、作製工程の減少と意匠性の向上を可能にする。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1において、パッシベーション層26、カラー化バリア層28は、CVD法によるSiNやSiONなどの無機パッシベーション膜と樹脂保護膜を多層に積層して形成可能である。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1においては、モジュールのプロセスを変更することなく、着色を可能にするため、樹脂保護膜の素材に色素を添加することで、モジュールのセル以外の部位を任意の色に着色できるようにした。この樹脂素材は、塗布形成後にUV照射した部分のみパターンを残すことができることから、背面の配色を任意のパターンで行うことが可能である。
着色剤としては、黒色では、例えば、カーボンブラック、青色では、例えば、フタロシアニン塗料、赤色では、例えば、アリザリン塗料などを適用可能である。
実施の形態によれば、電極の取り出し構造を改善し、外観の大きな構造変化を伴うこと無く、任意の位置に接続点を形成可能で、かつ軽量化・薄層化可能な有機薄膜太陽電池を提供することができる。
任意のパターンを配色し、文字を埋め込んだ有機薄膜太陽電池モジュールの例については後述する(図34〜図29を参照)。
(動作原理)
有機薄膜太陽電池1Aの動作原理を説明する模式図は、図2に示すように表される。また、図2に示された有機薄膜太陽電池1Aの各種材料のエネルギーバンド構造は、図3に示すように表される。図2および図3を参照して、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1Aの原理的な構成と、その動作について説明する。
図2の左図に示すように、有機薄膜太陽電池1Aは、基板10と、基板10上に配置された透明電極層11と、透明電極層11上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層12上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層14と、バルクへテロ接合有機活性層14上に配置された第2電極層16とを備える。第2電極層16は、例えば、アルミニウム(Al)で形成され、カソード電極層となる。
ここで、バルクへテロ接合有機活性層14は、図2の右図に示すように、p型有機活性層領域とn型有機活性層領域が混在し、複雑なバルクへテロpn接合を形成している。ここで、p型有機活性層領域は、例えば、P3HT(poly(3-hexylthiophene-2,5diyl))で形成され、n型有機活性層領域は、例えば、PCBM(6,6-phenyl-C61-butyric acid methyl ester)で形成されている。
(a)まず、光を吸収すると、バルクへテロ接合有機活性層14内で、励起子が生成される。
(b)次に、励起子は、バルクへテロ接合有機活性層14内のpn接合界面において、自発分極によって、電子(e−)と正孔(h+)の自由キャリアに解離する。
(c)次に、解離した正孔(h+)は、アノード電極となる透明電極層11に向けて走行し、解離した電子(e−)は、カソード電極層16に向けて走行する。
(d)結果として、カソード電極層16・透明電極層11間には、逆方向電流が導通して、開放電圧Vocが発生し、有機薄膜太陽電池1Aが得られる。
有機薄膜太陽電池1Aにおいて、正孔輸送層12に適用するPEDOT:PSSの内、PEDOTの化学構造式は、図4(a)に示すように表され、PSSの化学構造式は、図4(b)に示すように表される。
有機薄膜太陽電池1Aにおいて、バルクヘテロ接合有機活性層14に適用されるP3HTの化学構造式は、図5(a)に示すように表され、バルクヘテロ接合有機活性層14に適用されるPCBMの化学構造式は、図5(b)に示すように表される。
有機薄膜太陽電池1Aにおいて、真空蒸着で使用する材料の化学構造式の例は、以下の通りである。すなわち、フタロシアニン(Pc:Phthalocyanine)の例は、図6(a)に示すように表され、亜鉛フタロシアニン(ZnPc:Zinc- phthalocyanine)の例は、図6(b)に示すように表され、Me−Ptcdi(N,N’-dimethyl perylene-3,4,9,10-dicarboximide)の例は、図6(c)に示すように表され、フラーレン(C 60 :Buckminster fullerene)の例は、図6(d)に示すように表される。
有機薄膜太陽電池1Aにおいて、溶液プロセスで使用する材料の化学構造式の例は、以下の通りである。すなわち、MDMO-PPV(poly[2-methoxy-5-(3,7-dimethyl octyloxy)]-1,4-phenylene vinylene)の例は、図7(a)に示すように表される。PFB(poly (9,9’-dioctylfluorene-co-bis-N,N’-(4-butylphenyl)-bis-N,N’-phenyl-1,4-phenylenediamine)の例は、図7(b)に示すように表される。CN-MDMO-PPV (poly-[2-methoxy-5-(2’-ethylhexyloxy)-1,4-(1-cyanovinylene)-phenylene]) の例は、図7(c)に示すように表される。PFO-DBT (poly[2,7-(9,9-dioctyl-fluorene)-alt-5,5-(4,7’-di-2-thienyl-2’,1’,3’-benzothiadiazole)])の例は、図7(d)に示すように表される。
また、F8BT(poly(9,9’-dioctyl fluoreneco-benzothiadiazole))の例は、図7(e)に示すように表され、PCDTBT(poly[N-9’-hepta-decanyl-2,7-carbazole-alt-5,5-(4’,7’-di-thienyl-2’1’,3’-b3nzothiadizaole)])の例は、図7(f)に示すように表される。
また、PC60BM (6,6-phenyl-C61-butyric acid methyl ester)の例は、図7(g)に示すように表され、PC70BM(6,6-phenyl-C71-butyric acid methyl ester)の例は、図7(h)に示すように表される。
不動態膜24は、第2電極層16の酸化膜で構成される。また、第2電極層16の酸化膜は、第2電極層16の表面を酸素プラズマ処理することによって、形成可能である。不動態膜24の厚さは、例えば、約10オングストローム〜約100オングストロームである。なお、図示は省略するが、不動態膜24上に配置されたパッシベーション膜を備えていても良い。このパッシベーション膜は、例えば、SiN膜若しくはSiON膜で構成可能である。
第2電極層16は、Al、W、Mo、Mn、Mgの何れかの金属で構成されていても良い。第2電極層16をAlで形成する場合には、不動態膜24は、アルミナ(Al23)膜となる。
第2電極層16の表面に不動態膜24を備える有機薄膜太陽電池1は、バルクヘテロ接合有機活性層14内に水分や酸素が侵入した場合であっても、第2電極層16がその水分・酸素によって酸化する事態を防止することができる。これにより、有機太陽電池の劣化を抑制することができ、耐久性を高めることができる。
(製造方法)
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、基板10上に透明電極層11をパターン形成したITO基板を準備する工程は、図8(a)に示すように表され、透明電極層11をパターニング後、透明電極層11上に正孔輸送層12をパターン形成する工程は、図8(b)に示すように表され、正孔輸送層12上にバルクへテロ接合有機活性層14をパターン形成する工程は、図8(c)に示すように表され、バルクへテロ接合有機活性層14上に第2電極層16をパターン形成する工程は、図8(d)に示すように表される。
また、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、第2電極層16表面に不動態膜(酸化膜)24を形成する工程は、図9(a)に示すように表され、デバイス全面にパッシベーション層26を形成する工程は、図9(b)に示すように表され、パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成する工程は、図9(c)に示すように表される。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、カラー化バリア層28上にバックシートパッシベーション層30を形成する工程は、図10(a)に示すように表され、基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通し、第1電極層11まで到達する第1貫通孔361を形成し、かつ基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16まで到達する第2貫通孔362を形成する工程は、図10(b)に示すように表され、第1貫通孔361・第2貫通孔362を介して、第1電極層11・第2電極層16と接続された第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382を形成する工程は、図10(c)に示すように表される。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1の製造方法は、図8〜図10および図1(a)に示すように、基板10上に第1電極層11をパターン形成する工程と、第1電極層11上に正孔輸送層12をパターン形成する工程と、正孔輸送層12上にバルクヘテロ接合有機活性層14をパターン形成する工程と、バルクヘテロ接合有機活性層14上に第2電極層16をパターン形成する工程と、第2電極層16上にパッシベーション層26を形成する工程と、パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成する工程と、カラー化バリア層28上にバックシートパッシベーション層30を形成する工程とを有する。
図8〜図10および図1(a)を参照して、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法について説明する。
(a)まず、図8(a)に示すように、基板10上に、例えば、ITOからなる透明電極層11をパターン形成する。透明電極層11のパターニングには、ウエットエッチング技術、酸素プラズマエッチング技術、レーザパターニング技術、ナノインプリント技術などを適用可能である。
(b)次に、図8(b)に示すように、パターニングされた透明電極層11上に正孔輸送層12をパターン形成する。正孔輸送層12の形成には、スピンコート技術、スプレー技術、スクリーン印刷技術などを適用可能である。ここで、正孔輸送層12の形成工程では、例えば、PEDOT:PSSをスピンコートによって形成し、水分除去のために、アニ−ルを120℃で約10分間行うと良い。
(c)次に、図8(c)に示すように、正孔輸送層12上に、発電層となるバルクヘテロ接合有機活性層14を形成する。バルクヘテロ接合有機活性層14の形成工程においては、例えば、P3HTをスピンコートによって形成する。また、バルクへテロ接合有機活性層14の形成においては、インクジェット法を用いてフィルム状に形成した後、有機溶剤を乾燥させるために、約100℃〜120℃で約10分〜30分加熱する。
(d)次に、図8(d)に示すように、バルクヘテロ接合有機活性層14上に、カソード電極層16をパターン形成する。カソード電極層16の形成には、例えばAl、W、Mo、Mn、Mgなどの金属層を真空加熱蒸着法により形成可能である。また、スクリーン印刷技術を適用しても良い。
(e)次に、図9(a)に示すように、第2電極層16の表面に酸化膜(不動態膜)24を形成する。この不動態膜24は、第2電極層16を酸素プラズマ処理することによって形成することができる。酸素プラズマにより、余分な有機層を除去するとともに、アルミニウムの再表面に対して酸化被膜処理を行う。
(f)次に、図9(b)に示すように、第2電極層16上にパッシベーション層26を形成する。ここで、パッシベーション層26は、シリコン窒化膜・シリコン酸窒化膜などをCVD法で形成しても良い。シリコン窒化膜・シリコン酸窒化膜の厚さは、例えば、約0.5μm〜1.5μm程度である。大気中の水分と酸素による劣化を抑えるため、CVDにより形成したSiN膜・SiON膜による封止を行うことで、さらに耐久性を向上可能である。
(g)次に、図9(c)に示すように、パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成する。ここでは、SiN膜で形成されたパッシベーション層26のスポットなどの不良を無くし、モジュールの背面を平滑化するために、UV硬化樹脂素材をスピンコート法などで塗布し、UV照射により硬化させる。なお、ここで、カラー化バリア層28には着色剤を添加した保護膜を用いることで、薄層化された素子構造で、モジュールに任意の着色を可能にしている。
(h)次に、図10(a)に示すように、カラー化バリア層28上にバックシートパッシベーション層30を形成する。バックシートパッシベーション層30は、例えば、シリコン窒化膜などをCVD法で形成しても良い。シリコン窒化膜の厚さは、例えば、約0.5μm〜1.5μm程度である。大気中の水分と酸素による劣化を抑えるため、CVDにより形成したSiN膜による封止を行うことで、さらに耐久性を向上可能である。
(i)次に、図10(b)に示すように、基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通し、第1電極層11まで到達する第1貫通孔361を形成し、かつ基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16まで到達する第2貫通孔362を形成する。第1貫通孔361・第2貫通孔362の形成には、レーザビアシング、若しくはレーザアブレーションなどのメカニカルカットを用いて形成する。第1電極層11と接触させるために必要なバックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12への第1貫通孔361は、直径約5μm程度のレーザ光(例えば、波長532nm)を用いて形成可能である。同様に、第2電極層16と接触させるために必要なバックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26への第2貫通孔362は、直径約5μm程度のレーザ光(例えば、波長532nm)を用いて形成可能である。また、これらの第1貫通孔361・第2貫通孔362は1個に限定されるそれぞれ抵抗値に応じて、複数個形成しても良い。
(j)次に、図10(c)に示すように、第1貫通孔361内において第1電極層11と接続された第1取り出し端子電極381を形成し、第2貫通孔362内において第2電極層16と接続された第2取り出し端子電極382を形成する。第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382と第1電極層11・第2電極層16とのボンディング接合には、例えば、カーボンペースト、Agペーストなどを用いる。第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382は、例えば、金ワイヤなどで形成可能である。
(k)最後に、図10(c)に示すように、水分・酸素などが浸入しないように、UV硬化樹脂で第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382付近を保護する。
このように、基板10に対して面直方向に第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382を形成することで、外観を損なうことなく、接触抵抗を低減化可能であり、良好な接合を形成可能である。
以上の工程により、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を完成することができる。
尚、要求するモジュール耐久性に応じて、シリコン窒化膜などのパッシベーション層26を形成する工程(図9(b))・パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成する工程(図9(c))を繰り返し、多重積層保護膜を形成しても良い。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、カラー化バリア層421、422によって、パッシベーション層411、412に形成されるスポット41Hを被覆する様子を説明する模式的断面構造は、図11(a)に示すように表され、パッシベーション層411、412、413、414とカラー化バリア層421、422、423、424を複数層繰り返し積層化形成した多重積層保護膜の模式的断面構造は、図11(b)に示すように表される。
また、セルの開口部分は、インクジェット法などによって、任意にパターニングされる。また、色素を添加したカラー化バリア層28(樹脂保護膜)もインクジェット法などを用いることで任意のパターニングを実現可能である。ここで、セルの開口部分とは、例えば、ディスプレイ領域2や文字形成領域6(図34〜図37参照)に対応する。
(複数個直列配置構成)
複数個(図の例では3個)直列に配置された実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1の模式的平面パターン構成は、図12(a)に示すように表され、図12(a)のII−II線に沿う模式的断面構造は、図12(b)に示すように表され、回路表現は、図12(c)に示すように表される。
(製造方法)
複数個(図の例では3個)直列に配置された実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法について説明する。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、基板10上に透明電極層11を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図13(a)に示すように表され、図13(a)のIII−III線に沿う模式的断面構造は、図13(b)に示すように表される。
また、透明電極層11上に正孔輸送層12を製膜した状態を示す模式的平面パターン構成は、図14(a)に示すように表され、図14(a)のIV−IV線に沿う模式的断面構造は、図14(b)に示すように表される。
また、正孔輸送層12上にバルクへテロ接合有機活性層14を製膜した状態を示す模式的平面パターン構成は、図15(a)に示すように表され、図15(a)のV−V線に沿う模式的断面構造は、図15(b)に示すように表される。
また、バルクへテロ接合有機活性層14上に第2電極層16を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図16(a)に示すように表され、図16(a)のVI−VI線に沿う模式的断面構造は、図16(b)に示すように表される。
また、酸素プラズマ処理によって、正孔輸送層12、バルクへテロ接合有機活性層14の内、パターン上において、余分な有機層をエッチングすると共に、第2電極層16の表面に不動態膜(酸化膜)24を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図17(a)に示すように表され、図17(a)のVII−VII線に沿う模式的断面構造は、図17(b)に示すように表される。
また、デバイス全面にパッシベーション層26を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図18(a)に示すように表され、図18(a)のVIII−VIII線に沿う模式的断面構造は、図18(b)に示すように表される。
また、パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図19(a)に示すように表され、図19(a)のIX−IX線に沿う模式的断面構造は、図19(b)に示すように表される。
また、カラー化バリア層28上にバックシートパッシベーション層30を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図20(a)に示すように表され、図20(a)のX−X線に沿う模式的断面構造は、図20(b)に示すように表される。
また、第1貫通孔361および第2貫通孔362を形成した状態を示す模式的平面パターン構成は、図21(a)に示すように表され、図21(a)のXI−XI線に沿う模式的断面構造は、図21(b)に示すように表される。
図12〜図21を参照して、複数個(図の例では3個)直列に配置された実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法について説明する。
(a)まず、純水、アセトン、エタノールで洗浄したガラス基板10(例えば、長さ約50mm×幅約50mm×厚さ約10.4mm)をICPエッチャ−に入れ、Oプラズマにより、表面の付着物を取り除く(ガラス基板表面処理)。なお、基板10をガラス基板で形成し、有機活性層へ光を効率的に誘導するために、ガラス表面に反射防止処理を実施しても良い。
(b)次に、図13(a)および図13(b)に示すように、ガラス基板10上に、例えば、ITOからなる透明電極層11を形成する。図13(a)および図13(b)に示すように、透明電極層11は溝部を挟んだストライプパターンで複数形成される。溝部の形成には、酸素プラズマエッチング技術、レーザパターニング技術、ナノインプリント技術などを適用することができる。
(c)次に、図14(a)および図14(b)に示すように、各透明電極層11上に、正孔輸送層12を形成する。正孔輸送層12の形成には、スピンコート技術、スプレー技術、スクリーン印刷技術などを適用することができる。ここで、正孔輸送層12の形成工程では、例えば、PEDOT:PSSをスピンコートによって製膜を行い、水分除去のために、アニ−ルを120℃で約10分間行う。溝部の形成には、酸素プラズマエッチング技術、レーザパターニング技術、ナノインプリント技術などを適用することができる。
(d)次に、図15(a)および図15(b)に示すように、各正孔輸送層12上に、バルクヘテロ接合有機活性層14を形成する。バルクヘテロ接合有機活性層14の形成工程においては、例えば、P3HTをスピンコートによって製膜を行う。
(e)次に、図16(a)および図16(b)に示すように、各バルクヘテロ接合有機活性層14上に、カソード電極層16をパターン形成する。カソード電極層16の形成には、例えばAl、W、Mo、Mn、Mgなどの金属層を真空加熱蒸着法により堆積することによって行われる。真空加熱蒸着法の代わりに、スクリーン印刷技術を適用しても良い。カソード電極層16には、図16(a)および図16(b)に示すように、開口部を設けて、スルーホール34を形成する。
(f)次に、図17(a)および図17(b)に示すように、バルクヘテロ接合有機活性層14および正孔輸送層12をエッチング処理した後、カソード電極層16の表面に酸化膜(不動態膜)24を形成する。バルクヘテロ接合有機活性層14および正孔輸送層12をエッチング処理することによって、各セルを分離することができる。また、不動態膜24は、第2電極層16を酸素プラズマ処理することによって形成することができる。不動態膜24の形成は、例えば、高密度プラズマエッチング装置を用いて行うことができる。なお、第2電極層16を酸素プラズマ処理することによって不動態膜24を形成すると同時に、バルクヘテロ接合有機活性層14および正孔輸送層12をエッチング処理することも可能である。
(g)次に、図18(a)および図18(b)に示すように、デバイス全面にパッシベーション層26を形成する。ここで、パッシベーション層26は、シリコン窒化膜などをCVD法で形成しても良い。シリコン窒化膜の厚さは、例えば、約0.5μm〜1.5μm程度である。大気中の水分と酸素による劣化を抑えるため、CVDにより形成したSiN膜による封止を行うことで、さらに耐久性を向上可能である。
(h)次に、図19(a)および図19(b)に示すように、パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成する。ここでは、SiN膜で形成されたパッシベーション層26のスポットなどの不良を無くし、モジュールの背面を平滑化するために、UV硬化樹脂素材をスピンコート法などで塗布し、UV照射により硬化させる。なお、ここで、カラー化バリア層28には着色剤を添加した保護膜を用いることで、薄層化された素子構造で、モジュールに任意の着色を可能にしている。
(i)次に、図20(a)および図20(b)に示すように、カラー化バリア層28上にバックシートパッシベーション層30を形成する。バックシートパッシベーション層30は、例えば、シリコン窒化膜などをCVD法で形成しても良い。シリコン窒化膜の厚さは、例えば、約0.5μm〜1.5μm程度である。大気中の水分と酸素による劣化を抑えるため、CVDにより形成したSiN膜による封止を行うことで、さらに耐久性を向上可能である。
(j)次に、図21(a)および図21(b)に示すように、基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通し、第1電極層11まで到達する第1貫通孔361を形成し、かつ基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16まで到達する第2貫通孔362を形成する。第1貫通孔361・第2貫通孔362の形成には、レーザビアシング、若しくはレーザアブレーションなどのメカニカルカットを用いて形成する。第1貫通孔361は、直径約5μm程度のレーザ光(例えば、波長532nm)を用いて形成可能である。同様に、第2貫通孔362も、直径約5μm程度のレーザ光(例えば、波長532nm)を用いて形成可能である。また、これらの第1貫通孔361・第2貫通孔362は1個に限定されるそれぞれ抵抗値に応じて、複数個形成しても良い。
(k)次に、図12(a)および図12(b)に示すように、第1貫通孔361内において第1電極層11と接続された第1取り出し端子電極381を形成し、第2貫通孔362内において第2電極層16と接続された第2取り出し端子電極382を形成する。第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382と第1電極層11・第2電極層16とのボンディング接合には、例えば、カーボンペースト、Agペーストなどを用いる。第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382は、例えば、金ワイヤなどで形成可能である。
(l)最後に、図12(a)および図12(b)に示すように、水分・酸素などが浸入しないように、UV硬化樹脂で第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382付近を保護する。
このように、基板10に対して面直方向に第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382を形成することで、外観を損なうことなく、接触抵抗を低減化可能であり、良好な接合を形成可能である。
以上の工程により、複数個(図の例では3個)直列に配置された実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を完成することができる。
(有機薄膜太陽電池の作成手順)
図22に示すフローチャートに基づいて、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1の作成手順について説明する。
(a)ステップS1では、基板10上に、PEDOT:PSSを塗布する。例えば、0.45μmPTFEメンブレンフィルターでPEDOT:PSS水溶液を濾過し、溶け残りや不純物を取り除き、PEDOT:PSS水溶液をITO基板10上に塗布し、スピンコート(例えば、4000rpm,30sec)する。
(b)ステップS2では、PEDOT:PSSを焼結する。即ち、製膜後、水分除去のために120℃、10分間加熱処理をする。なお、基板10全体に熱が伝わるように予めホットプレートで温めておいたシャーレを被せると良い。
(c)ステップS3では、P3HT:PCBMを塗布する。具体的には、例えば、ジクロロベンゼン(o-dichlorobenzen)にP3HT16mgとPCBM16mgを溶解させる。溶液は、窒素雰囲気中の50℃で一晩攪拌を行った後に、50℃で1分間超音波処理を行う。溶液は窒素置換されたグローブボックス(<1ppmO、HO)内で洗浄処理したITO基板10上にスピンコートを行う。回転数は例えば550rpm・60secの後に2000rpm・1secである。
(d)ステップS4では、プレアニールを行う。即ち、ステップS3の塗布の後、120℃で10分間加熱を行う。なお、基板10全体に熱が伝わるように予めホットプレートで温めておいたシャーレを被せると良い。
(e)ステップS5では、LiF真空蒸着を行う。具体的には、LiF(純度:99.98%)は、真空度:1.1×10−6torr・蒸着レートが0.1Å/secで真空加熱蒸着を行う。
(f)ステップS6では、Al真空蒸着を行って第2電極層16を形成する。具体的には、Al(純度:99.999%)は、真空度:1.1×10−6torrで蒸着レートが〜2Å/secで真空加熱蒸着を行う。
(g)ステップS7では、第2電極層16について、電極酸化被膜処理を行う。具体的には、高密度プラズマエッチング装置を用いて酸素プラズマにより第2電極層16表面を酸化し、酸化膜24を形成する。
(h)ステップS8では、封止を行う。具体的には、デバイス全体に、パッシベーション層26・カラー化バリア層28・バックシートパッシベーション層30を順次積層化形成して、素子を封止する。
(i)ステップS9では、貫通孔を形成する。具体的には、第1電極層11・第2電極層16に接触するための第1貫通孔361・第2貫通孔362のコンタクトホールをレーザビアシング、若しくはレーザアブレーションなどのメカニカルカットを用いて形成する。
(j)ステップS10では、端子電極を形成する。具体的には、第1貫通孔361・第2貫通孔362を介して、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382と第1電極層11・第2電極層16とをボンディング接合を用いて接続する。第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382は、金ワイヤなどで形成可能である。第1取り出し端子電極381と第1電極層11とのボンディング接合部および第2取り出し端子電極382と第2電極層16とのボンディング接合部には、カーボンペースト、Agペーストなどを用いる。
(k)ステップS11では、封止を行う。具体的には、水分・酸素などが浸入しないように、UV硬化樹脂等の樹脂層40で第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382の周辺部を保護する。
(量産化工程)
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池は、図23〜図27に示すように、複数のセルをマトリックス状に配置し、量産化工程によって製造することもできる。
以下、図23〜図27を参照して説明する。
(a)まず、純水、アセトン、エタノールで洗浄したガラス基板10をICPエッチャ−に入れ、Oプラズマにより、表面の付着物を取り除く(ガラス基板表面処理)。なお、有機活性層へ光を効率的に誘導するために、ガラス基板10の表面に反射防止処理を実施しても良い。
(b)次に、図23に示すように、基板10上に、例えば、ITOからなる透明電極層11を形成する。図23に示す例では、透明電極層11は隙間を挟んだ2本のストライプパターンで形成される。隙間の形成には、酸素プラズマエッチング技術、レーザパターニング技術、ナノインプリント技術などを適用することができる。
(c)次に、図24に示すように、基板10および透明電極層11上に、正孔輸送層12を形成する。正孔輸送層12の形成には、スピンコート技術、スプレー技術、スクリーン印刷技術などを適用することができる。ここで、正孔輸送層12の形成工程では、例えば、PEDOT:PSSをスピンコートによって製膜を行い、水分除去のために、アニ−ルを120℃で約10分間行う。
(d)次に、図25に示すように、正孔輸送層12上に、バルクヘテロ接合有機活性層14を形成する。バルクヘテロ接合有機活性層14の形成工程においては、例えば、P3HT:PCBMをスピンコートによって製膜を行う。バルクヘテロ接合有機活性層14の厚さは、例えば、約100nm〜約200nmである。
(e)次に、図26に示すように、バルクへテロ接合有機活性層14上に、2本のストライプパターンのカソード電極層16を透明電極層11と直交させて形成する。
カソード電極層16の形成には、例えばAl、W、Mo、Mn、Mgなどを真空加熱蒸着法により堆積することによって行われる。真空加熱蒸着法の代わりに、スクリーン印刷技術を適用しても良い。
(f)次に、図示は省略するが、カソード電極層16の表面に酸化膜(不動態膜)を形成する。不動態膜は、カソード電極層16を酸素プラズマに暴露させて形成することができる。酸素プラズマによる酸化膜の形成は、例えば、プラズマエッチング装置を用いて行うことができる。
(g)次に、図示は省略するが、デバイス全体に、パッシベーション層26・カラー化バリア層28・バックシートパッシベーション層30を順次積層化形成して、第1貫通孔361・第2貫通孔362を形成し、第1貫通孔361・第2貫通孔362を介して、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382と第1電極層11・第2電極層16とをボンディング接合を用いて接続し、最後に、水分・酸素などが浸入しないように、UV硬化樹脂等の樹脂層40で第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382の周辺部を保護する。
以上の工程により、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を量産化することができる。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池において、複数のセルCijをマトリックス状に配置した模式的平面パターン構成例は、図28に示すように表される。アノード電極層11で形成されるアノード電極パターン…,Aj, Aj+1,…と、アノード電極パターン…, Aj, Aj+1,…と直交し、カソード電極層16で形成されるカソード電極パターン…,Ki-1, Ki, Ki+1,…の交差部にセル…Cij…が配置されている。アノード電極パターン…, Aj, Aj+1,…と、カソード電極パターン…, Ki-1, Ki, Ki+1,…を選択することによって、交差部に配置されたセル…Cij…の特性をそれぞれ別個に測定することもできる。
(スピンコート法)
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法において、正孔輸送層12およびバルクへテロ接合有機活性層14を形成する際のスピンコート法を示す概略は図28(a)に示すように表され、形成された正孔輸送層12およびバルクへテロ接合有機活性層14の例を示す模式的鳥瞰構成は、図28(b)に示すように表される。
例えば、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1において、比較的小面積の素子を作成する場合には、図28(a)に示すようなスピンコート法を適用することができる。
即ち、図28(a)に示すように、モータ等の駆動源に接続される高速回転可能なスピンドル62と、スピンドル62に固設され基板10を載置するテーブル63とを備えるスピンコーターが用いられる。
そして、テーブル63上に基板10を載置し、モータ等の駆動源を稼働させてテーブル63を例えば2000〜4000rpmで矢印A、B方向に高速回転させる。次いで、スポイト60を用いて、正孔輸送層12やバルクへテロ接合有機活性層14を形成する溶液の液滴64を落下させる。これにより、液滴64は遠心力により基板10上に均一な厚さの正孔輸送層12およびバルクへテロ接合有機活性層14(図28(b)参照)を形成することができる。
(変形例1)
実施の形態の変形例1に係る有機薄膜太陽電池1の模式的平面パターン構成は、図29(a)に示すように表され、図29(a)のXII−XII線に沿う模式的断面構造は、図29(b)に示すように表され、回路表現は、図29(c)に示すように表される。
実施の形態の変形例1に係る有機薄膜太陽電池1は、図29(a)〜図29(c)に示すように、基板10と、基板10上に配置された第1電極層11と、第1電極層11上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層12上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層14と、バルクへテロ接合有機活性層14上に配置された第2電極層16と、第2電極層16上に配置されたパッシベーション層26と、基板10に対して面直方向に配置され、パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通して、第1電極層11と接続された第1取り出し端子電極381と、基板10に対して面直方向に配置され、パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16と接続された第2取り出し端子電極382とを備える。
第1取り出し端子電極381は、第1電極層11の任意の位置に接続可能である。
第2取り出し端子電極382は、第2電極層16の任意の位置に接続可能である。
また、実施の形態の変形例1に係る有機薄膜太陽電池1は、図29(a)〜図29(c)に示すように、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30と、バックシートパッシベーション層30上に配置され、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382を封止する樹脂層40とを備えていても良い。
また、カラー化バリア層28は、例えば、紫外線硬化樹脂で形成可能である。
また、カラー化バリア層28には、着色剤を添加しても良い。着色剤としては、黒色では、例えば、カーボンブラック、青色では、例えば、フタロシアニン塗料、赤色では、例えば、アリザリン塗料などを適用可能である。
また、パッシベーション層26は、例えば、SiN膜若しくはSiON膜で形成可能である。
カラー化バリア層28は、パッシベーション層26に形成されるスポットを被覆可能である。
また、パッシベーション層26とカラー化バリア層28は、複数層繰り返し積層化されて、多重積層保護膜を形成しても良い。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、基板ぬわ上に透明電極層11をパターン形成した状態を示す模式的断面構造は、図30(a)に示すように表され、透明電極層11上に正孔輸送層12を製膜した状態を示す模式的断面構造は、図30(b)に示すように表され、正孔輸送層12上にバルクへテロ接合有機活性層14を製膜した状態を示す模式的断面構造は、図30(c)に示すように表され、バルクへテロ接合有機活性層14上に第2電極層16をパターン形成した状態を示す模式的断面構造は、図30(d)に示すように表される。
また、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、酸素プラズマ処理によって、第2電極層16の表面に酸化膜24を形成した状態を示す模式的断面構造は、図31(a)に示すように表され、デバイス全面にパッシベーション層26を形成した状態を示す模式的断面構造は、図31(b)に示すように表され、パッシベーション層26上にカラー化バリア層28を形成した状態を示す模式的断面構造は、図31(c)に示すように表される。
また、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、カラー化バリア層28上にバックシートパッシベーション層30を形成した状態を示す模式的断面構造は、図32(a)に示すように表され、基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通して、第1電極層11まで到達した第1貫通孔361と、基板10に対して面直方向に配置され、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16まで到達した第2貫通孔362を形成した状態を示す模式的断面構造は、図32(b)に示すように表される。
また、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池の製造方法の一工程であって、第1貫通孔361を介して、第1電極層11と接続された第1取り出し端子電極381と、第2貫通孔362を介して、第2電極層16と接続された第2取り出し端子電極382を形成した状態を示す模式的断面構造は、図33(a)に示すように表され、図33(a)のA部分の拡大図は、図33(b)に示すように表される。
第1電極層11・第2電極層16に接触するための第1貫通孔361・第2貫通孔362のコンタクトホールは、実施の形態と同様に、レーザビアシング、若しくはレーザアブレーションなどのメカニカルカットを用いて形成可能である。
また、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382は、金ワイヤなどで形成可能である。
第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382と第1電極層11・第2電極層16とのボンディング接合には、カーボンペースト、Agペーストなどを用いる。第1取り出し端子電極381と第1電極層11とのボンディング接合部には、カーボンペースト、Agペーストなどを用いる。第2取り出し端子電極382と第2電極層16とのボンディング接合部42には、カーボンペースト、Agペーストなどを用いる。ここで、特に、第2電極層16をAgMgで形成する場合には、ボンディング接合部42には、Agペーストを用いることで良好な接合を得ることができる。また、水分・酸素などが浸入しないように、UV硬化樹脂等の樹脂層40で第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382の周辺部を保護している。
(電子機器)
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池においては、有機薄膜太陽電池のセルの内側から第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382の取り出しが可能であることから、端面取り出しでは難しかったモバイル端末機器等の電子機器への搭載が容易になる。特にスマートホンやタブレット端末に代表される電子機器は、外観が重要であるため表示パネルのべゼル(ディスプレイの周辺部)や背面に有機薄膜太陽電池のセルを搭載するに当たり、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382が目立たない方が良い。第1電極層11(TCO)と接触させるために必要な有機層(12・14)へのビアホールには、直径約5μm程度のレーザ光(例えば、波長532nm)を用いて第1貫通孔361を形成可能である。第1貫通孔361は複数形成しても良い。第2貫通孔362についても同様である。この手法を用いることで、外観を損なうことなく、接触抵抗を低減化可能であり、良好な接合を形成可能である。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を適用した電子機器200の模式的平面構成は、図34に示すように表される。実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を適用した電子機器200は、図34に示すように、ディスプレイ領域2の周辺部に有機薄膜太陽電池形成領域4および文字形成領域6を備える。
また、図34のXIII−XIII線に沿う模式的断面構造は、図35に示すように表され、図34のXIV−XIV線に沿う模式的断面構造は、図36に示すように表され、図34のXV−XV線に沿う模式的断面構造は、図37に示すように表される。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を適用した電子機器200において、有機薄膜太陽電池形成領域4は、図34〜図37に示すように、基板10と、基板10上に配置された透明電極層(第1電極層)11と、第1電極層11上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層12上に配置されたバルクヘテロ接合有機活性層14と、バルクヘテロ接合有機活性層14上に配置されたカソード電極層(第2電極層)16と、第2電極層16上に配置されたパッシベーション層26と、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30とを備える。カソード電極層(第2電極層)16表面には、図35〜図37に示すように、不動態膜24が形成されていても良い。
一方、ディスプレイ領域2および文字形成領域6は、図34〜図36に示すように、基板10と、基板10上に配置された透明電極層(第1電極層)11と、第1電極層11上に配置されたパッシベーション層26と、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30とを備える。
ここで、図示は省略されているが、例えば、図37のC領域・D領域には、複数の第1貫通孔361・第2貫通孔362を介して第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382が目立たないように形成可能である。すなわち、基板10に対して面直方向に配置され、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通して、第1電極層と接続された第1取り出し端子電極と、基板10に対して面直方向に配置され、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16と接続された第2取り出し端子電極とを備えていても良い。
同様に、実施の形態の変形例2(後述:図39)に係る有機薄膜太陽電池1を適用した電子機器200において、有機薄膜太陽電池形成領域4は、図34〜図37と同様に、基板10と、基板10上に配置された透明電極層(第1電極層)11と、第1電極層11上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層12上に配置されたバルクヘテロ接合有機活性層14と、バルクヘテロ接合有機活性層14上に配置されたカソード電極層(第2電極層)16と、基板10に対して面直方向に、正孔輸送層12、バルクへテロ接合有機活性層14を貫通し、第1電極層11まで到達する第3貫通孔363を介して第1電極層11に接続されたVIA電極層16Pと、第2電極層16NおよびVIA電極層16P上に配置されたパッシベーション層26と、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30とを備える。カソード電極層(第2電極層)16表面には、図35〜図37に示すように、不動態膜24が形成されていても良い。
また、ディスプレイ領域2および文字形成領域6は、図34〜図36に示すように、基板10と、基板10上に配置された第1電極層11と、第1電極層11上に配置された前記パッシベーション層と、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30とを備える。
ここで、図示は省略されているが、例えば、複数の第1貫通孔361・第2貫通孔362を介して第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382が目立たないように形成可能である。すなわち、基板10に対して面直方向に配置され、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26・バルクへテロ接合有機活性層14・正孔輸送層12を貫通して、VIA電極層16Pと接続された第1取り出し端子電極381と、基板10に対して面直方向に配置され、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16Nと接続された第2取り出し端子電極382とを備えていても良い。
有機薄膜太陽電池形成領域4のカラー化バリア層28は、例えば、ブラックDyeによって、黒色に着色され、文字形成領域6のカラー化バリア層28は、文字を配置するため、黒色とは異なる色、例えば、赤色に着色される。
尚、図示は省略するが、ディスプレイ領域2に対応した基板10には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、若しくは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどを形成可能である。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用したタンデム構造の電子機器300は、図38(a)に示すように、基板10と、基板10上に接着層150を介して配置された有機薄膜太陽電池形成領域4を備える。ディスプレイ領域2は、基板10内に形成されている。すなわち、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用したタンデム構造の電子機器300は、基板10と、有機薄膜太陽電池形成領域4とが別々に形成され、それらを接着層150を介してタンデム構造の縦型に配置している。
また、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用したインセル構造の電子機器300は、図38(b)に示すように、基板10と、基板10上に配置された有機薄膜太陽電池形成領域4とを備える。すなわち、実施の形態に係る有機薄膜太陽電池を適用したインセル構造の電子機器300は、基板10上に有機薄膜太陽電池形成領域4がインセル構造に形成され、基板10には、例えば、LCD、若しくは有機ELディスプレイなどを形成可能である。
実施の形態に係る有機薄膜太陽電池1を適用した電子機器200は、図34〜図37、および図38(b)に示すように、インセル構造の電子機器300に対応している。
(変形例2)
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1の模式的平面パターン構成は、図39(a)に示すように表され、図39(a)のXVI−XVI線に沿う模式的断面構造は、図29(b)に示すように表される。
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1は、図39(a)および図39(b)に示すように、基板10と、基板10上に配置された第1電極層11と、第1電極層11上に配置された正孔輸送層12と、正孔輸送層12上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層14と、バルクへテロ接合有機活性層14上に配置された第2電極層16Nと、基板10に対して面直方向に、正孔輸送層12、バルクへテロ接合有機活性層14を貫通し、第1電極層11まで到達する第3貫通孔を介して第1電極層11に接続されたVIA電極層16Pと、第2電極層16NおよびVIA電極層16P上に配置されたパッシベーション層26と、基板10に対して面直方向に配置され、パッシベーション層26を貫通して、VIA電極層16Pと接続された第1取り出し端子電極381と、パッシベーション層26を貫通して、第2電極層16Nと接続された第2取り出し端子電極382とを備える。
第1取り出し端子電極381は、第1電極層11の任意の位置に接続可能である。
第2取り出し端子電極382は、第2電極層の16Nの任意の位置に接続可能である。
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1は、図39(a)および図39(b)に示すように、パッシベーション層26上に配置されたカラー化バリア層28と、カラー化バリア層28上に配置されたバックシートパッシベーション層30と、バックシートパッシベーション層30上に配置され、第1取り出し端子電極381・第2取り出し端子電極382を封止する樹脂層40とを備えていても良い。
カラー化バリア層28は、紫外線硬化樹脂で形成可能である。
また、カラー化バリア層28には、着色剤を添加しても良い。
パッシベーション層26は、SiN膜若しくはSiON膜で形成可能である。
ここで、カラー化バリア層28は、パッシベーション層26に形成されるスポットを被覆可能である。
また、パッシベーション層26とカラー化バリア層28は、複数層繰り返し積層化されて、多重積層保護膜を形成しても良い。
また、第2電極層16NおよびVIA電極層16Pの表面に不動態膜24を備えていても良い。ここで、不動態膜24は、第2電極層16NおよびVIA電極層16Pの酸化膜で形成可能である。ここで、この酸化膜は、第2電極層16NおよびVIA電極層16Pの表面を酸素プラズマ処理により形成可能である。
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1の製造方法の一工程であって、基板10上に透明電極層11をパターン形成した状態を示す模式的断面構造は、図40(a)に示すように表され、透明電極層11上に正孔輸送層12を製膜した状態を示す模式的断面構造は、図40(b)に示すように表され、正孔輸送層12上にバルクへテロ接合有機活性層14を製膜した状態を示す模式的断面構造は、図40(c)に示すように表され、基板10に対して面直方向に、正孔輸送層12、バルクへテロ接合有機活性層14を貫通し、第1電極層11まで到達する第3貫通孔363を形成した状態を示す模式的断面構造は、図40(d)に示すように表される。
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1の製造方法の一工程であって、バルクへテロ接合有機活性層14上に第2電極層16Nをパターン形成するとともに、第3貫通孔363を介して第1電極層11に接続されたVIA電極層16Pを形成した状態を示す模式的断面構造は、図41(a)に示すように表され、酸素プラズマ処理によって、第2電極層16NおよびVIA電極層16Pの表面に酸化膜24を形成後、第2電極層16NおよびVIA電極層16P上にパッシベーション層26・カラー化バリア層28・バックシートパッシベーション層30を形成した状態を示す模式的断面構造は、図41(b)に示すように表される。
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1の製造方法の一工程であって、基板10に対して面直方向に、バックシートパッシベーション層30・カラー化バリア層28・パッシベーション層26を貫通し、VIA電極層16Pまで到達する第4貫通孔364・第2電極層16Nまで到達する第2貫通孔362を形成した状態を示す模式的断面構造は、図42に示すように表される。
さらに、第1電極層11に接続されたVIA電極層16Pに対して、第4貫通孔364を介して、取り出し端子電極381を接続形成すると共に、第2電極層16Nに対して、第2貫通孔362を介して、取り出し端子電極381を接続形成した状態を示す模式的断面構造は、図39(a)および図39(b)に示すように表される。
実施の形態の変形例2に係る有機薄膜太陽電池1の製造方法は、図40〜図42、および図39に示すように、基板19上に第1電極11を形成する工程と、第1電極層11上に正孔輸送層12を形成する工程と、正孔輸送層12上にバルクへテロ接合有機活性層14を形成する工程と、基板10に対して面直方向に、正孔輸送層12、バルクへテロ接合有機活性層14を貫通し、第1電極層11まで到達する第3貫通孔363を形成する工程と、バルクへテロ接合有機活性層14上に第2電極層16Nをパターン形成するとともに、第3貫通孔363を介して第1電極層11に接続されたVIA電極層16Pをパターン形成する工程と、第2電極層16NおよびVIA電極層16P上にパッシベーション層26・カラー化バリア層28・バックシートパッシベーション層30を形成する工程と、基板10に対して面直方向に、パッシベーション層26・カラー化バリア層28・バックシートパッシベーション層30を貫通し、VIA電極層16Pまで到達する第4貫通孔364を形成する工程と、基板10に対して面直方向に、パッシベーション層26・カラー化バリア層28・バックシートパッシベーション層30を貫通して、第2電極層16Nまで到達する第2貫通孔362を形成する工程と、第4貫通孔364内においてVIA電極層16Pと接続された第1取り出し端子電極381を形成する工程と、第2貫通孔362内において第2電極層16Nと接続された第2取り出し端子電極382を形成する工程とを有する。
上記以外の詳細な製造工程の説明は、実施の形態およびその変形例1に係る有機薄膜太陽電池1の製造方法と重複するため、説明が省略する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電極の取り出し構造を改善し、外観の大きな構造変化を伴うこと無く、任意の位置に接続点を形成可能で、かつ軽量化・薄層化可能な有機薄膜太陽電池およびその製造方法、および電子機器を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明の有機薄膜太陽電池は、太陽光発電パネル、モバイル端末向け充電器など幅広い分野に適用可能である。
1、 1A…有機薄膜太陽電池
2…ディスプレイ領域
4…有機薄膜太陽電池形成領域
6…文字形成領域
10…基板(ITO基板)
11…第1電極層(アノード電極層、透明電極層)
12…正孔輸送層
14…バルクヘテロ接合有機活性層
16、16N…第2電極層(カソード電極層)
16P…VIA電極層
24…不動態膜(酸化膜)
26、31、41、411、412、413、414…パッシベーション層
28、29、421、422、423、424…(カラー化)バリア層
30…バックシートパッシベーション層
33…バックシート層
34…スルーホール
36、361、362、363、364…貫通孔
38、381、382…取り出し端子電極
40…樹脂層
41H…スポット
42…
60…スポイト
62…スピンドル
63…テーブル
64…液滴
150…接着層
200、300…電子機器

Claims (34)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、
    前記正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層と、
    前記バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、
    前記第2電極層上に配置されたパッシベーション層と、
    前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層、前記バルクへテロ接合有機活性層、および前記正孔輸送層を貫通して、前記第1電極層と接続された第1取り出し端子電極と、
    前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極と
    を備えることを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  2. 基板と、
    前記基板上に配置された第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、
    前記正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層と、
    前記バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、
    前記基板に対して面直方向に、前記正孔輸送層、前記バルクへテロ接合有機活性層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第3貫通孔を介して前記第1電極層に接続されたVIA電極層と、
    前記第2電極層および前記VIA電極層上に配置されたパッシベーション層と、
    前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記VIA電極層と接続された第1取り出し端子電極と、
    前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極と
    を備えることを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  3. 前記第1取り出し端子電極は、前記第1電極層の任意の位置に接続可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機薄膜太陽電池。
  4. 前記第2取り出し端子電極は、前記第2電極層の任意の位置に接続可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機薄膜太陽電池。
  5. 前記パッシベーション層上に配置されたカラー化バリア層と、
    前記カラー化バリア層上に配置されたバックシートパッシベーション層と
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機薄膜太陽電池。
  6. 前記パッシベーション層は、SiN膜若しくはSiON膜であることを特徴とする請求項5に記載の有機薄膜太陽電池。
  7. 前記カラー化バリア層は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項5に記載の有機薄膜太陽電池。
  8. 前記カラー化バリア層には、着色剤を添加したことを特徴とする請求項6に記載の有機薄膜太陽電池。
  9. 前記カラー化バリア層は、前記パッシベーション層に形成されるスポットを被覆可能であることを特徴とする請求項6に記載の有機薄膜太陽電池。
  10. 前記パッシベーション層と前記カラー化バリア層は、複数層繰り返し積層化されて、多重積層保護膜を形成したことを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の有機薄膜太陽電池。
  11. 前記第2電極層の表面に不動態膜を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の有機薄膜太陽電池。
  12. 前記不動態膜は、前記第2電極層の酸化膜であることを特徴とする請求項11に記載の有機薄膜太陽電池。
  13. 前記酸化膜は、前記第2電極層の表面を酸素プラズマ処理により形成されることを特徴とする請求項12に記載の有機薄膜太陽電池。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の有機薄膜太陽電池からなるセルを複数個直列接続したことを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の有機薄膜太陽電池を備える電子機器。
  16. ディスプレイ領域と、
    前記ディスプレイ領域の周辺部に配置された有機薄膜太陽電池形成領域および文字形成領域と
    を備え、
    前記有機薄膜太陽電池形成領域は、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に配置されたバルクヘテロ接合有機活性層と、前記バルクヘテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、前記第2電極層上に配置されたパッシベーション層と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層、前記バルクへテロ接合有機活性層、および前記正孔輸送層を貫通して、前記第1電極層と接続された第1取り出し端子電極と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極とを備え、
    前記ディスプレイ領域および前記文字形成領域は、前記基板と、前記基板上に配置された前記第1電極層と、前記第1電極層上に配置された前記パッシベーション層とを備えることを特徴とする電子機器。
  17. ディスプレイ領域と、
    前記ディスプレイ領域の周辺部に配置された有機薄膜太陽電池形成領域および文字形成領域と
    を備え、
    前記有機薄膜太陽電池形成領域は、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に配置されたバルクへテロ接合有機活性層と、前記バルクへテロ接合有機活性層上に配置された第2電極層と、前記基板に対して面直方向に、前記正孔輸送層、前記バルクへテロ接合有機活性層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第3貫通孔を介して前記第1電極層に接続されたVIA電極層と、前記第2電極層および前記VIA電極層上に配置されたパッシベーション層と、前記基板に対して面直方向に配置され、前記パッシベーション層を貫通して、前記VIA電極層と接続された第1取り出し端子電極と、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極とを備え、
    前記ディスプレイ領域および前記文字形成領域は、前記基板と、前記基板上に配置された前記第1電極層と、前記第1電極層上に配置された前記パッシベーション層とを備えることを特徴とする電子機器。
  18. 前記第1取り出し端子電極は、前記第1電極層の任意の位置に接続可能であることを特徴とする請求項16または17に記載の電子機器。
  19. 前記第2取り出し端子電極は、前記第2電極層の任意の位置に接続可能であることを特徴とする請求項16または17に記載の電子機器。
  20. 前記有機薄膜太陽電池形成領域は、
    前記パッシベーション層上に配置されたカラー化バリア層と、前記カラー化バリア層上に配置されたバックシートパッシベーション層とを備え、
    前記ディスプレイ領域および前記文字形成領域は、
    前記パッシベーション層上に配置された前記カラー化バリア層と、前記カラー化バリア層上に配置された前記バックシートパッシベーション層とを備え、
    前記有機薄膜太陽電池形成領域に対応した前記カラー化バリア層および前記文字形成領域に対応した前記カラー化バリア層は、着色されていることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載の電子機器。
  21. 前記パッシベーション層は、SiN膜若しくはSiON膜であることを特徴とする請求項20に記載の電子機器。
  22. 前記カラー化バリア層は、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項20に記載の電子機器。
  23. 前記カラー化バリア層には、着色剤を添加したことを特徴とする請求項22に記載の電子機器。
  24. 前記カラー化バリア層は、前記パッシベーション層に形成されるスポットを被覆可能であることを特徴とする請求項21に記載の電子機器。
  25. 前記パッシベーション層と前記カラー化バリア層は、複数層繰り返し積層化されて、多重積層保護膜を形成したことを特徴とする請求項20〜24のいずれか1項に記載の電子機器。
  26. 前記前記有機薄膜太陽電池形成領域に対応した前記カラー化バリア層は、黒色に着色されたことを特徴とする請求項20〜25のいずれか1項に記載の電子機器。
  27. 前記文字形成領域に対応した前記カラー化バリア層は、赤色に着色されたことを特徴とする請求項20〜26のいずれか1項に記載の電子機器。
  28. 前記ディスプレイ領域に対応した前記基板には、液晶ディスプレイ若しくは有機エレクトロルミネッセンスディスプレイが配置されたことを特徴とする請求項16〜27のいずれか1項に記載の電子機器。
  29. 前記電子機器は、前記ディスプレイ領域を配置した前記基板上に接着層を介して配置された前記有機薄膜太陽電池形成領域を備え、タンデム構造を有することを特徴とする請求項16〜28のいずれか1項に記載の電子機器。
  30. 前記電子機器は、前記ディスプレイ領域を配置した前記基板上に配置された前記有機薄膜太陽電池形成領域を備え、インセル構造を有することを特徴とする請求項16〜28のいずれか1項に記載の電子機器。
  31. 基板上に第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極層上に正孔輸送層を形成する工程と、
    前記正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を形成する工程と、
    前記バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層を形成する工程と、
    前記第2電極層上にパッシベーション層を形成する工程と、
    前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層、前記バルクへテロ接合有機活性層、および前記正孔輸送層を貫通し、前記第1電極層まで到達する第1貫通孔を形成する工程と、
    前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層まで到達する第2貫通孔を形成する工程と、
    前記第1貫通孔内において前記第1電極層と接続された第1取り出し端子電極を形成する工程と、
    前記第2貫通孔内において前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする有機薄膜太陽電池の製造方法。
  32. 基板上に第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極層上に正孔輸送層を形成する工程と、
    前記正孔輸送層上にバルクへテロ接合有機活性層を形成する工程と、
    前記基板に対して面直方向に、前記正孔輸送層、前記バルクへテロ接合有機活性層
    を貫通し、前記第1電極層まで到達する第3貫通孔を形成する工程と、
    前記バルクへテロ接合有機活性層上に第2電極層を形成するとともに、前記第3貫通孔を介して前記第1電極層に接続されたVIA電極層を形成する工程と、
    前記第2電極層および前記VIA電極層上にパッシベーション層を形成する工程と、
    前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層を貫通し、前記VIA電極層まで到達する第4貫通孔を形成する工程と、
    前記基板に対して面直方向に、前記パッシベーション層を貫通して、前記第2電極層まで到達する第2貫通孔を形成する工程と、
    前記第4貫通孔内において前記VIA電極層と接続された第1取り出し端子電極を形成する工程と、
    前記第2貫通孔内において前記第2電極層と接続された第2取り出し端子電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする有機薄膜太陽電池の製造方法。
  33. 前記パッシベーション層上にカラー化バリア層を形成する工程と、
    前記カラー化バリア層上にバックシートパッシベーション層を形成する工程と
    を有することを特徴とする請求項31または32に記載の有機薄膜太陽電池の製造方法。
  34. 前記パッシベーション層を形成する工程と前記カラー化バリア層を形成する工程を繰り返し、多重積層保護膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項33に記載の有機薄膜太陽電池の製造方法。
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