JP2014191801A - 走行データ取得装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な走行データを詳細に収集しつつ、総通信量が設定上限値を超えることを抑制する。
【解決手段】車載装置1が、自車両A1の走行状態を表すデータである走行データを取得する。続いて、車載装置1が、取得した走行データを収集サーバ2に送信する。その際、車載装置1が、総通信量と契約期間における総通信量の設定上限値(契約通信量)との差である契約通信残量を検出する。そして、車載装置1が、検出した通信残量に基づいて、送信する走行データの取得間隔を調整する。
【選択図】図12

Description

本発明は、走行データ取得装置に関する。
従来、走行データ取得装置としては、例えば、特許文献1に記載の従来技術がある。この従来技術では、走行データ取得装置が、自車両の走行状態を表すデータである走行データを取得する。続いて、走行データ取得装置が、取得した走行データを収集サーバに送信する。収集サーバとしては、例えば、データセンタが所有するサーバがある。これにより、データセンタが、走行データを収集サーバ(データセンタ)に収集する。
特開2007−287172号公報
しかしながら、上記従来技術では、走行データ取得装置が、単に収集サーバに走行データを送信するようになっていた。それゆえ、上記従来技術では、例えば、走行データを詳細に収集しようとすると、走行データ取得装置から収集サーバへ送信する走行データが増大し、走行データ取得装置と収集サーバとの間の通信量が増大する可能性があった。そのため、上記従来技術では、データセンタと収集サーバとの間の通信量の合計値(以下、総通信量とも呼ぶ)が契約通信量、つまり、データセンタと通信キャリアとの間で設定期間(例えば、1ヶ月)毎に定めた通信量の設定上限値を超えてしまう可能性があった。
本発明は、上記のような点に着目し、必要な走行データを詳細に収集しつつ、総通信量が設定上限値を超えることを抑制可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、自車両の走行状態を表すデータである走行データを取得する。続いて、本発明の一態様では、取得した走行データを収集サーバに送信する。その際、本発明の一態様では、総通信量と設定期間における総通信量の設定上限値との差である通信残量を検出する。そして、本発明の一態様では、検出した通信残量に基づいて、送信する走行データの取得間隔を調整する。
本発明の一態様では、総通信量と、設定期間における総通信量の設定上限値との差を基に、送信する走行データの取得間隔を調整する。これにより、本発明の一態様では、必要な走行データを詳細に収集しつつ、総通信量が設定上限値を超えることを抑制できる。
走行データ収集システムSの概略構成を示す図である。 圧縮記録テーブルを表す図である。 常用道を説明するための図である。 圧縮記録テーブルを説明するための図である。 分解能指示テーブルを表す図である。 分解能指示テーブルを説明するための図である。 分解能指示テーブルを表す図である。 分解能指示テーブルを説明するための図である。 包括契約先総通信量記録テーブルを表す図である。 包括契約先総通信量記録テーブルを説明するための図である。 走行データ蓄積処理を表すフローチャートである。 テーブル更新処理を表すフローチャートである。 分解能の設定結果を説明するための図である。 分解能の設定結果を説明するための図である。 包括契約先総通信量記録テーブル更新処理を表すフローチャートである。 分解能の設定結果を説明するための図である。 変形例の効果を説明するための図である。 包括契約先総通信量記録テーブルを表す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の車載装置1は、自車両Aの走行状態を表すデータである走行データを取得し、取得した走行データを収集サーバ2に送信する装置である。
(構成)
図1は、走行データ収集システムSの概略構成を示す図である。
図1に示すように、走行データ収集システムSは、複数台の車両Aが搭載する車載装置1、データセンタBが有する収集サーバ2、および通信キャリアCが有する通信負荷監視部18を備える。車載装置1および収集サーバ2は、通信キャリアCが有する通信路を介して情報の送受信を行う。通信路としては、例えば、携帯電話網、無線LAN(Local Area Network)網、DSRC(Dedicated Short Range Communications)網および電力線通信網がある。また、通信路としては、例えば、車載装置1および収集サーバ2のそれぞれが、フラッシュメモリ等の着脱式の記憶媒体に情報を記録し、記録した情報を通信機能を有する端末等を経由して送受信する構成としてもよい。なお、現状では、上記したような通信路には、通信キャリアCとの契約に単位期間(月あたり、日あたり等)の通信データ量の上限が無いものも多い(無制限定額契約)。しかしながら、今後のデータ通信ニーズの高まりに伴い、上限が課せられる可能性も高いことを鑑み、本実施形態では、通信キャリアCとの通信データ量に予め上限が設けられている場合を前提とする。
(車載装置1の構成)
車載装置1は、アクセル状態検出部3と、ブレーキ状態検出部4と、車速検出部5と、方向検出部6と、高度検出部7と、スイッチ状態検出部8と、運転者検出部9と、位置検出部10とを備える。
アクセル状態検出部3は、自車両Aのアクセルペダルの操作状態を検出する。そして、アクセル状態検出部3は、検出結果の情報を後述する車両制御部11に出力する。
ブレーキ状態検出部4は、自車両Aのブレーキペダルの操作状態を検出する。そして、ブレーキ状態検出部4は、検出結果の情報を車両制御部11に出力する。
車速検出部5は、自車両Aの車速を検出する。そして、車速検出部5は、検出結果の情報を車両制御部11に出力する。
方向検出部6は、自車両Aの進行方向を検出する。そして、方向検出部6は、検出結果の情報を車両制御部11に出力する。
高度検出部7は、自車両Aの走行高度を検出する。そして、高度検出部7は、検出結果の情報を車両制御部11に出力する。
スイッチ状態検出部8は、自車両Aのイグニッションスイッチのスイッチ状態を検出する。スイッチ状態としては、例えば、オン状態、およびオフ状態がある。そして、スイッチ状態検出部8は、検出結果の情報を車両制御部11に出力する。
運転者検出部9は、自車両Aの運転者の運転者ID(Identification)を検出する。運転者IDとしては、例えば、運転者を一意に特定するための英数字列等がある。そして、運転者検出部9は、検出結果の情報を車両制御部11に出力する。
位置検出部10は、GPS(Global Positioning System)衛星が送信したGPS信号を基に自車両Aの現在位置(例えば、緯度経度)を検出する。そして、位置検出部10は、検出結果の情報を後述するナビゲーション装置12に出力する。
また、車載装置1は、車両制御部11と、ナビゲーション装置12と、走行データ蓄積部13とを備える。
車両制御部11は、アクセル状態検出部3、ブレーキ状態検出部4、車速検出部5、方向検出部6、高度検出部7、スイッチ状態検出部8および運転者検出部9が出力した情報を取得する。そして、車両制御部11は、取得した情報に基づいて自車両Aの各部を制御する。制御対象としては、例えば、アクセル開度、ブレーキシリンダ圧等がある。また、車両制御部11は、取得した情報を走行データ蓄積部13に出力する。
ナビゲーション装置12は、位置検出部10が出力した情報(自車両Aの現在位置)を取得する。また、ナビゲーション装置12は、自車両Aの目的地を設定する。自車両Aの目的地の設定方法としては、例えば、運転者の操作を基に設定する方法がある。そして、ナビゲーション装置12は、取得した情報(自車両Aの現在位置)および設定した目的地に基づき、自車両Aの現在位置(出発地)から目的地までの案内ルートを設定する。続いて、ナビゲーション装置12は、設定した案内ルートに沿って自車両Aを案内する。自車両Aの案内方法としては、例えば、案内ルートに沿って自車両Aを走行させる情報である案内情報を運転者に提示する方法がある。また、ナビゲーション装置12は、取得した情報(自車両Aの現在位置)および案内ルートを走行データ蓄積部13に出力する。
走行データ蓄積部13は、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づき走行データ蓄積処理を実行する。走行データ蓄積処理では、走行データ蓄積部13は、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、自車両Aの走行状態を表すデータ(以下、走行データとも呼ぶ)、自車両Aを特定する情報(以下、車両IDとも呼ぶ)、現在の曜日および現在の時間帯を該走行データ蓄積部13に順次蓄積する。走行データとしては、例えば、自車両Aの現在位置、自車両Aの車速、自車両Aの進行方向、および自車両Aの走行高度を含むものがある。そして、走行データ蓄積部13は、蓄積した走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信する。その際、走行データ蓄積部13は、走行データと車両IDと現在の曜日と現在の時間帯とを対応付ける。走行データ蓄積処理の詳細については後述する。
収集サーバ2は、利用履歴蓄積部14、履歴統計部15、常用道検出部16、およびプローブデータ分解能制御部17を備える。利用履歴蓄積部14、履歴統計部15、常用道検出部16、およびプローブデータ分解能制御部17は、車載装置1が送信した走行データに基づきテーブル更新処理を実行する。テーブル更新処理では、利用履歴蓄積部14は、車載装置1が送信した走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を順次受信する。そして、テーブル更新処理では、利用履歴蓄積部14は、受信した走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を該利用履歴蓄積部14に順次蓄積する。
また、テーブル更新処理では、履歴統計部15、常用道検出部16およびプローブデータ分解能制御部17は、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づき、後述する圧縮記録テーブルおよび分解能指示テーブルを生成する。そして、プローブデータ分解能制御部17は、生成した圧縮記録テーブルおよび分解能指示テーブルを複数の車両Aの車載装置1に送信する。走行履歴統計処理の詳細については後述する。
通信負荷監視部18は、複数の車両Aの車載装置1と収集サーバ2との間の情報の送受信量(以下、通信量とも呼ぶ)に基づき包括契約先総通信量記録テーブル更新処理を実行する。包括契約先総通信量記録テーブル更新処理では、通信負荷監視部18は、複数の車両Aの車載装置1と収集サーバ2との間の通信量に基づき、後述する包括契約先総通信量記録テーブルを生成する。そして、通信負荷監視部18は、生成した包括契約先総通信量記録テーブルを該通信負荷監視部18に蓄積する。また、通信負荷監視部18は、生成した包括契約先総通信量記録テーブルを複数の車両Aの車載装置1に送信する。包括契約先総通信量記録テーブル更新処理の詳細については後述する。
図2は、圧縮記録テーブルを表す図である。
図3は、常用道を説明するための図である。
図4は、圧縮記録テーブルを説明するための図である。
常用道検出部16は、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づき圧縮記録テーブルを生成する。圧縮記録テーブルは、車両A毎に生成する。圧縮記録テーブルとしては、例えば、図2に示すように、複数の常用道指定情報群を含むものがある。複数の常用道指定情報群のそれぞれは、複数の常用道のいずれかの常用道に対応づけられている。また、複数の常用道指定情報群のそれぞれは、対応する常用道を特定するための各種情報を含む。常用道としては、例えば、車両Aの走行回数が設定回数(例えば、20回)以上の道路がある。なお、常用道としては、図3(a)に示すように、出発地から目的地までの案内ルートを区分した複数の道路や、図3(b)に示すように、当該案内ルートの道路がある。走行回数は、車両ID、曜日および時間帯の組み合わせ毎にカウントする。車両IDとしては、例えば、車両Aを一意に特定するための英数字列等がある。具体的には、常用道指定情報群としては、例えば、車両ID、パスID、始点位置、終点位置、包含地点列、曜日および時間帯を含むものがある。パスIDとしては、図4に示すように、例えば、常用道を一意に特定するための英数字列等がある。パスIDは、例えば、車両Aが常用道を走行していることを表し且つ当該常用道を走行している際に第1設定時間(例えば、30[sec])毎に取得した走行データよりもデータ量が小さいデータとする。また、始点位置としては、例えば、対応する常用道の始端の位置(例えば、緯度経度)がある。さらに、終点位置としては、例えば、対応する常用道の終端の位置(例えば、緯度経度)がある。また、包含地点列としては、例えば、対応する常用道上の各地点の位置(例えば、緯度経度)がある。さらに、曜日としては、例えば、対応する常用道を走行した曜日がある。また、時間帯としては、例えば、対応する常用道を走行した時間帯がある。
なお、本実施形態では、常用道を特定する際に、車両ID、曜日および時間帯毎に走行回数をカウントする例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、車両ID、曜日および時間帯に加え、1月〜12月、春・夏・秋・冬(季節)、朝・昼・夜、晴れ・雨・曇り(天候)毎に走行回数をカウントする構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、常用道指定情報群として車両IDを含む例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、運転者IDを含む構成を採用してもよい。
図5は、分解能指示テーブルを表す図である。
図6は、分解能指示テーブルを説明するための図である。
プローブデータ分解能制御部17は、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づき分解能指示テーブルを生成する。分解能指示テーブルとしては、例えば、図5に示すように、複数の分解能指示情報群を含むものがある。複数の分解能指示情報群のそれぞれは、緯度方向および経度方向に沿って延びている格子形状の境界で区分した複数の設定区画のいずれかの設定区画に対応づけられている。また、複数の分解能指示情報群のそれぞれは、対応する設定区画を低分解能指示地域あるいは高分解能指示地域のいずれに設定するための各種情報を含む。低分解能指示地域としては、例えば、車両Aが常用道を走行していると判定した場合に、パスID(以下、代替データとも呼ぶ)を収集サーバ2に送信し、車両Aが常用道以外を走行していると判定した場合に、第1設定時間(例えば、30[sec])毎に取得した走行データを収集サーバ2に送信する地域がある。また、高分解能指示地域としては、例えば、車両Aが常用道を走行しているか否かに関わらずに、第2設定時間(例えば、1[sec])毎に収集した走行データを収集サーバ2に送信する地域がある。具体的には、分解能指示情報群としては、例えば、Min、Max、分解能および時間帯を含むものがある。Minとしては、図6に示すように、例えば、対応する設定区画のうち緯度経度が最小である角部の緯度経度がある。また、Maxとしては、例えば、対応する設定区画のうち緯度経度が最大である角部の緯度経度がある。さらに、分解能としては、例えば、低および高がある。低としては、例えば、対応する設定区画を低分解能指示地域に設定するものがある。また、高としては、例えば、対応する設定区画を高分解能指示地域に設定するものがある。なお、後述するように、後述する契約通信残量が設定値(例えば、契約通信量の1/4)以上である場合には、すべての分解能指示情報群(設定区画)の分解能が高となる。また、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満である場合には、分解能指示情報群(設定区画)の分解能が高および低の両方を含むものとなる。
なお、本実施形態では、設定区画の角部の緯度経度を分解能情報群に含ませる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、ナビゲーション装置12で用いる区画IDを分解能情報群に含ませる構成としてもよい。ナビゲーション装置12で用いる区画IDとしては、例えば、メッシュコード、ピアノコード、ジオハッシュがある。
図7は、分解能指示テーブルを表す図である。
図8は、分解能指示テーブルを説明するための図である。
また、本実施形態では、緯度方向および経度方向に沿って延びている格子形状の境界で区分してなる各区画を設定区画として用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、道路を区分してなる各区間を設定区画として用いる構成としてもよい。具体的には、分解能指示情報群として、図7に示すように、例えば、Min、Maxに代えて、始点位置、終点位置を用いるものがある。始点位置としては、図8に示すように、例えば、対応する設定区画(区間)の始点の緯度経度がある。また、終点位置としては、例えば、対応する設定区画(区間)の終点の緯度経度がある。
図9は、包括契約先総通信量記録テーブルを表す図である。
図10は、包括契約先総通信量記録テーブルを説明するための図である。
通信負荷監視部18は、複数の車両Aの車載装置1と収集サーバ2との間の通信量に基づき包括契約先総通信量記録テーブルを生成する。包括契約先総通信量記録テーブルとしては、例えば、図9に示すように、総通信量指定情報群を含むものがある。総通信量指定情報群は、現在の契約期間に対応づけられている。ここで、データセンタBと通信キャリアCとは、例えば、複数の車両Aの車載装置1のすべての車載装置1と収集サーバ2との間で予め定めた通信量(以下、契約通信量とも呼ぶ)を毎月利用可能とする契約を行うものとする。それゆえ、契約期間としては、例えば、1月、2月、…、12月等、各月がある。例えば、契約期間の開始は各月の月初とし、契約期間の終了は各月の月末とする。また、総通信量指定情報群は、複数の車両Aの車載装置1から収集サーバ2へ送信するデータを設定するための各種情報を含む。具体的には、総通信量指定情報群としては、例えば、総通信量および契約通信残量を含むものがある。総通信量としては、図10に示すように、例えば、現在の契約期間の開始時(月初)から現在までの間における、複数の車両Aの車載装置1と収集サーバ2との間の通信量の合計値がある。また、契約通信残量としては、例えば、契約通信量から総通信量を減算した減算結果がある。
(演算処理)
次に、走行データ蓄積部13が実行する走行データ蓄積処理について説明する。走行データ蓄積部13は、予め定められた設定時間(例えば、10msec.)が経過するたびに走行データ蓄積処理を実行する。
図11は、走行データ蓄積処理を表すフローチャートである。
図11に示すように、ステップS101では、走行データ蓄積部13は、運転者が自車両Aの運転を開始したか否かを判定する。具体的には、走行データ蓄積部13は、スイッチ状態検出部8が出力した情報(イグニッションスイッチのスイッチ状態)に基づき、イグニッションスイッチがオン状態であるか否かを判定する。そして、走行データ蓄積部13は、イグニッションスイッチがオン状態であると判定した場合には(Yes)、運転者が自車両Aの運転を開始したと判定し、ステップS102に移行する。一方、走行データ蓄積部13は、イグニッションスイッチがオフ状態であると判定した場合には(No)、運転者が自車両Aの運転を開始していないと判定し、この演算処理を終了する。
続いてステップS102に移行して、走行データ蓄積部13は、通信路を介して、収集サーバ2(常用道検出部16)から自車両Aの圧縮記録テーブルを取得する。
続いてステップS103に移行して、走行データ蓄積部13は、通信路を介して、収集サーバ2(プローブデータ分解能制御部17)から分解能指示テーブルを取得する。
続いてステップS104に移行して、走行データ蓄積部13は、前記ステップS103で取得した分解能指示テーブル、ナビゲーション装置12が出力した情報(自車両Aの現在位置)および現在時刻に基づいて、高分解能記録指示があるか否かを判定する。具体的には、走行データ蓄積部13は、分解能指示テーブル内の複数の分解能指示情報群のうちに、対応する設定区画、つまり、MinおよびMaxで特定される設定区画が自車両Aの現在位置を含み、分解能が高であり、時間帯が現在時刻を含む分解能情報群がある場合に、高分解能記録指示があると判定する。ここで、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上である場合には、すべての分解能指示情報群(設定区画)の分解能が高となる。また、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満である場合には、分解能指示情報群(設定区画)の分解能が高および低の両方を含むものとなる。それゆえ、走行データ蓄積部13は、高分解能記録指示がないと判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定する。そして、走行データ蓄積部13は、高分解能記録指示があると判定すると(Yes)、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上および未満のいずれかであると判定し、ステップS105に移行する。一方、走行データ蓄積部13は、高分解能記録指示がないと判定すると(No)、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定し、ステップS106に移行する。
前記ステップS105では、走行データ蓄積部13は、高分解能記録処理を行う。高分解能記録処理では、走行データ蓄積部13は、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を第2設定時間(1[sec])毎に取得して蓄積する。そして、走行データ蓄積部13は、蓄積した走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信する。また、高分解能記録処理では、走行データ蓄積部13は、自車両Aの存在する設定区画が変化すると、つまり、自車両Aが他の設定区画に移動すると、ステップS109に移行する。
一方、前記ステップS106では、走行データ蓄積部13は、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を第1設定時間(30[sec])毎に取得して蓄積する。また、走行データ蓄積部13は、前記ステップS102で取得した圧縮記録テーブルおよび蓄積した走行データ(自車両Aの現在位置)に基づいて、自車両Aが常用道を走行しているか否かを判定する。具体的には、走行データ蓄積部13は、圧縮記録テーブル内の複数の常用道指定情報群のうちに、車両IDが自車両Aの車両IDと同一であり、包含地点列を通る線分からの自車両Aの現在位置の時系列データの乖離度が設定値未満であり、曜日が現在の曜日と同一であり、時間帯が現在時刻を含む常用動特定情報群がある場合に、自車両Aが常用道を走行していると判定する。そして、走行データ蓄積部13は、自車両Aが常用道、つまり、自車両Aの走行回数が設定回数(20回)以上の道路を走行していると判定すると(Yes)ステップS107に移行する。一方、走行データ蓄積部13は、自車両Aが常用道を走行していないと判定すると(No)ステップS108に移行する。
前記ステップS107では、走行データ蓄積部13は、記号化記録処理を行う。記号化記録処理では、走行データ蓄積部13は、前記ステップS102で取得した圧縮記録テーブル、およびナビゲーション装置12が出力した情報(自車両Aの現在位置)に基づいて、自車両Aが走行している常用道を特定するパスIDを取得する。続いて、記号化記録処理では、走行データ蓄積部13は、取得したパスIDを該走行データ蓄積部13に蓄積する。そして、走行データ蓄積部13は、蓄積したパスID、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信した後、前記ステップS109に移行する。
一方、前記ステップS108では、走行データ蓄積部13は、低分解能記録処理を行う。低分解能記録処理では、走行データ蓄積部13は、蓄積した走行データ(第1設定時間(30[sec])毎に取得した走行データ)、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信した後、前記ステップS109に移行する。
前記ステップS109では、走行データ蓄積部13は、運転者が自車両Aの運転を終了したか否かを判定する。具体的には、走行データ蓄積部13は、スイッチ状態検出部8が出力した情報(イグニッションスイッチのスイッチ状態)に基づき、イグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する。そして、走行データ蓄積部13は、イグニッションスイッチがオフ状態であると判定した場合には(Yes)、運転者が自車両Aの運転を終了したと判定し、この演算処理を終了する。一方、走行データ蓄積部13は、イグニッションスイッチがオン状態であると判定した場合には(No)、運転者が自車両Aの運転を終了していないと判定し、前記ステップS101に移行する。
次に、利用履歴蓄積部14、履歴統計部15、常用道検出部16およびプローブデータ分解能制御部17が実行するテーブル更新処理について説明する。利用履歴蓄積部14、履歴統計部15、常用道検出部16およびプローブデータ分解能制御部17は、予め定められた設定時間(例えば、10msec.)が経過するたびにテーブル更新処理を実行する。
図12は、テーブル更新処理を表すフローチャートである。
図12に示すように、ステップS201では、利用履歴蓄積部14は、走行データ、車両ID、曜日および時間帯を受信したか否かを判定する。そして、利用履歴蓄積部14は、走行データ、車両ID、曜日および時間帯を受信したと判定した場合には(Yes)ステップS202に移行する。一方、利用履歴蓄積部14は、走行データ、車両ID、曜日および時間帯を受信していないと判定した場合には(No)この判定を再度実行する。
前記ステップS202では、利用履歴蓄積部14は、前記ステップS201で受信した走行データ、車両ID、曜日および時間帯を該利用履歴蓄積部14に蓄積する。
続いてステップS203に移行して、履歴統計部15は、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づき、過去データ統計処理を行う。過去データ統計処理では、履歴統計部15は、現在の交通流および過去の交通流を算出する。交通流としては、例えば、平均車速がある。交通流の算出は、設定区画および時間帯の組み合わせ毎に行う。
なお、本実施形態では、交通流として平均車速を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、交通流として車両Aの燃費を用いる構成としてもよい。この場合、走行データとしては、車両Aの燃費を含むものを採用する。
続いてステップS204に移行して、常用道検出部16は、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づき、車両Aが走行している道路のうちに常用道が存在するか否かを判定する。常用道が存在するか否かは、車両ID、曜日および時間帯の組み合わせ毎に判定する。具体的には、常用道検出部16は、同一の車両Aが設定回数(20回)以上走行している道路が存在するか否かを判定する。そして、常用道検出部16は、同一の車両Aが設定回数(20回)以上走行している道路が存在すると判定した場合には(Yes)、常用道が存在すると判定し、ステップS205に移行する。一方、常用道検出部16は、同一の車両Aが設定回数(20回)以上走行している道路が存在しないと判定した場合には(No)、常用道が存在しないと判定し、この演算処理を終了する。
なお、本実施形態では、常用道検出部16が、前記ステップS204の判定が「No」となった場合に、この演算処理を終了する構成としたが、他の構成を採用することもできる。例えば、常用道検出部16が、前記ステップS204の判定が「No」となった場合に、後述するステップS206に移行する構成としてもよい。そのようにすれば、車両Aが走行している道路のうちに常用道が存在しない場合にも、後述するステップS210を実施でき、ステップS210で分解能指示テーブルの更新を行うことができる。
前記ステップS205では、プローブデータ分解能制御部17は、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づき、車両Aが走行している道路のうちから常用道を検出する。常用道は、車両ID、曜日および時間帯毎に検出する。続いて、プローブデータ分解能制御部17は、検出した常用道を特定するための常用道指定情報郡(車両ID、パスID、始点位置、終点位置、包含地点列、曜日および時間帯を含むもの)を生成する。続いて、プローブデータ分解能制御部17は、生成した常用道指定情報郡を含む圧縮記録テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する。これにより、プローブデータ分解能制御部17は、蓄積している圧縮記録テーブルを更新する。
続いてステップS206に移行して、プローブデータ分解能制御部17は、前記ステップS203で算出した現在の交通流および過去の交通流に基づき、複数の設定区画のうちに統計特異値が存在するか否かを判定する。統計特異値としては、例えば、過去の交通流(過去の平均車速)と現在の交通流(現在の平均車速)との乖離度が第3設定値(10km/h)以上である設定区画がある。統計特異値が存在するか否かは、設定区画および時間帯の組み合わせ毎に判定する。具体的には、プローブデータ分解能制御部17は、過去の交通流(過去の平均車速)と現在の交通流(現在の平均車速)との解離度が第3設定値(10km/h)以上である設定区画が存在するか否かを判定する。そして、プローブデータ分解能制御部17は、過去の交通流(過去の平均車速)と現在の交通流(現在の平均車速)との解離度が第3設定値(10km/h)以上である設定区画が存在すると判定した場合には(Yes)、複数の設定区画のうちに統計特異値が存在すると判定し、ステップS207に移行する。一方、プローブデータ分解能制御部17は、過去の交通流(過去の平均車速)と現在の交通流(現在の平均車速)との解離度が第3設定値(10km/h)以上である設定区画が存在しないと判定した場合には(No)、複数の設定区画のうちに統計特異値が存在しないと判定し、この演算処理を終了する。
前記ステップS207では、プローブデータ分解能制御部17は、通信路を介して、通信負荷監視部18から包括契約先総通信量記録テーブルを取得する。
続いてステップS208に移行して、プローブデータ分解能制御部17は、前記ステップS207で取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの契約通信残量が十分であるか否かを判定する。具体的には、プローブデータ分解能制御部17は、契約通信残量が第4設定値(例えば、契約通信量の1/4)未満であるか否かを判定する。そして、プローブデータ分解能制御部17は、契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定した場合には(No)、契約通信残量が十分であると判定し、ステップS209に移行する。一方、プローブデータ分解能制御部17は、契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定した場合には(Yes)、契約通信残量が不十分であると判定し、ステップS210に移行する。
なお、本実施形態では、プローブデータ分解能制御部17が、契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)未満である場合に、契約通信残量が不十分であると判定する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、現在の契約期間の総通信量および残日数に基づき、契約通信残量が十分であるか否かを判定する構成としてもよい。現在の契約期間の総通信量としては、例えば、現在の契約期間が始まってから現在までの総通信量、つまり、月初から現在までの総通信量がある。また、残日数としては、例えば、現在の契約期間が終わるまでの日数、つまり、現在から月末までの日数がある。具体的には、プローブデータ分解能制御部17が、前記ステップS207で取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの総通信量を経過日数で除算し、除算結果を1日あたりの予測通信量(以下、本日予測通信量とも呼ぶ)とする。経過日数としては、例えば、現在の契約期間が始まってから現在までの日数、つまり、月初から現在までの日数がある。なお、本日予測通信量は、例えば、現在の総通信量の増加傾向と過去の同時期(例えば、現在と同月)の総通信量とに基づいて算出する構成としてもよい。続いて、プローブデータ分解能制御部17が、前記ステップS207で取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの契約通信残量を残日数で除算し、除算結果を1日あたりの許容残通信量(以下、本日許容通信量とも呼ぶ)とする。続いて、プローブデータ分解能制御部17が、算出した本日予想通信量が本日許容出通信量より大きいか否かを判定する。そして、プローブデータ分解能制御部17が、本日予想通信量が本日許容通信量以上であると判定した場合には、契約通信残量が不十分であると判定する。一方、プローブデータ分解能制御部17が、算出した本日予想通信量が本日許容出通信量未満であると判定した場合には、契約通信残量が十分であると判定する。
図13は、分解能の設定結果を説明するための図である。
前記ステップS209では、プローブデータ分解能制御部17は、図13に示すように、すべての設定区画の分解能を高とする分解能特定情報郡(Min、Max、分解能および時間帯を含むもの)を生成する。続いて、プローブデータ分解能制御部17は、生成した分解能特定情報郡を含む分解能指示テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する。これにより、プローブデータ分解能制御部17は、契約通信残量が第4設定値未満である場合には、蓄積している分解能指示テーブルを更新(初期化)する。
図14は、分解能の設定結果を説明するための図である。
前記ステップS210では、プローブデータ分解能制御部17は、前記ステップS203で算出した現在の交通流および過去の交通流に基づき、統計特異値を検出する。続いて、プローブデータ分解能制御部17は、図14に示すように、検出した統計特異値(設定区画)の分解能を高とし他の設定区画の分解能を低とする分解能特定情報郡(Min、Max、分解能および時間帯を含むもの)を生成する。続いて、プローブデータ分解能制御部17は、生成した分解能特定情報郡を含む分解能指示テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する。これにより、プローブデータ分解能制御部17は、契約通信残量が第4設定値以上である場合には、蓄積している分解能指示テーブルを更新する。
次に、通信負荷監視部18が実行する包括契約先総通信量記録テーブル更新処理について説明する。通信負荷監視部18は、予め定められた設定時間(例えば、10msec.)が経過するたびに包括契約先総通信量記録テーブル更新処理を実行する。
図15は、包括契約先総通信量記録テーブル更新処理を表すフローチャートである。
図15に示すように、ステップS301では、通信負荷監視部18は、車載装置1と収集サーバ2との間で情報の送受信(通信)が行われたか否かを判定する。通信が行われたか否かは、通信路の利用状態を監視し監視結果を基に判定する。そして、通信負荷監視部18は、車載装置1と収集サーバ2との間で通信が行われたと判定した場合には(Yes)ステップS302に移行する。一方、通信負荷監視部18は、車載装置1と収集サーバ2との間で通信が行われていないと判定した場合には(No)この演算処理を終了する。
前記ステップS302では、通信負荷監視部18は、車載装置1と収集サーバ2との間で送受信(通信)された情報のデータ量(通信量)を取得する。車載装置1と収集サーバ2との間の通信量は、通信路の利用状態を監視し監視結果を基に取得する。
続いてステップS303に移行して、通信負荷監視部18は、前記ステップS302で取得した車載装置1と収集サーバ2との間の通信量に基づいて、総通信量および契約通信残量を検出する。続いて、通信負荷監視部18は、検出した総通信量を特定するための総通信量指定情報群(総通信量および契約通信残量を含むもの)を生成する。続いて、通信負荷監視部18は、生成した総通信量指定情報群を含む包括契約先総通信量記録テーブルを生成して該通信負荷監視部18に蓄積した後、この演算処理を終了する。これにより、通信負荷監視部18は、蓄積している包括契約先総通信量記録テーブルを更新する。
(動作その他)
次に、走行データ収集システムSの動作について説明する。
まず、走行データ収集システムSが、包括契約先総通信量記録テーブルを生成・更新する際の動作について説明する。
複数の車両Aの車載装置1のいずれかが、通信キャリアCの通信路を介して、収集サーバ2へ走行データを送信したとする。すると、通信負荷監視部18が、車載装置1と収集サーバ2との間で通信が行われたと判定する(図15のステップS301)。続いて、通信負荷監視部18が、車載装置1と収集サーバ2との間の通信量、つまり、車載装置1から収集サーバ2へ送信された走行データのデータ量(通信量)を取得する(図15のステップS302)。続いて、通信負荷監視部18が、取得した通信量に基づいて、総通信量および契約通信残量を検出する(図15のステップS303)。続いて、通信負荷監視部18が、検出した総通信量を特定するための総通信量指定情報群を生成し、生成した総通信量指定情報群を含む包括契約先総通信量記録テーブルを生成して該通信負荷監視部18に蓄積する(図15のステップS303)。これにより、通信負荷監視部18が、通信負荷監視部18が蓄積している包括契約先総通信量記録テーブルを更新する。
また、走行データ収集システムSが、圧縮記録テーブルおよび分解能指示テーブルを生成・更新する際の動作について説明する。
収集サーバ2が、複数の車両Aの車載装置1のいずれかから送信された走行データを取得したとする。すると、収集サーバ2が、送信された走行データを取得したと判定し、取得した走行データを利用履歴蓄積部14に蓄積する(図12のステップS201、S202)。続いて、収集サーバ2が、過去データ統計処理、つまり、現在の交通流(平均車速)および過去の交通流(平均車速)の算出を行う(図12のステップS203)。
ここで、道路のうちに常用道、つまり、同一の車両Aが設定回数(20回)以上走行している道路が存在していたとする。すると、収集サーバ2が、常用道が存在すると判定する(図12のステップS204「Yes」)。続いて、収集サーバ2が、利用履歴蓄積部14が蓄積している走行データに基づいて、車両Aが走行している道路のうちから常用道を検出する(図12のステップS205)。常用道は、車両ID、曜日および時間帯毎に検出する。続いて、収集サーバ2が、検出した常用道を特定するための常用道指定情報郡を生成し、生成した常用道指定情報郡を含む圧縮記録テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する(図12のステップS205)。これにより、収集サーバ2が、プローブデータ分解能制御部17に蓄積されている圧縮記録テーブルを更新する。
ここで、複数の設定区画のうちに、過去の交通流(過去の平均車速)と現在の交通流(現在の平均車速)との乖離度が第3設定値(10km/h)以上である設定区画(以下、特異設定区画とも呼ぶ)があったとする。すると、収集サーバ2が、過去の交通流(過去の平均車速)および現在の交通流(現在の平均車速)に基づいて、複数の設定区画のうちに統計特異値(特異設定区画)が存在すると判定する(図12のステップS206「Yes」)。続いて、収集サーバ2が、通信キャリアCの通信路を介して、通信負荷監視部18から包括契約先総通信量記録テーブルを取得する(図12のステップS207)。また、取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの契約通信残量が、契約通信量の1/4以上であったとする。すると、収集サーバ2が、取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定する(図12のステップS208「No」)。続いて、収集サーバ2が、すべての設定区画の分解能を高とする分解能特定情報郡を生成し、生成した分解能特定情報郡を含む分解能指示テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する(図12のステップS209、図13)。これにより、収集サーバ2が、プローブデータ分解能制御部17に蓄積されている分解能指示テーブルを初期化する。
そして、収集サーバ2が、上記フローを繰り返し実行する。上記フローを繰り返し実行するうちに、取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの契約通信残量が、契約通信量の1/4未満になったとする。すると、収集サーバ2が、包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定する(図12のステップS208「Yes」)。続いて、収集サーバ2が、過去の交通流(過去の平均車速)および現在の交通流(現在の平均車速)に基づいて統計特異値(特異設定区画)を検出する(図12のステップS210)。続いて、収集サーバ2が、検出した統計特異値(特異設定区画)の分解能を高とし他の設定区画の分解能を低とする分解能特定情報郡を生成し、生成した分解能特定情報郡を含む分解能指示テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する(図12のステップS210、図14)。これにより、収集サーバ2が、プローブデータ分解能制御部17に蓄積されている分解能指示テーブルを更新する。
また、車載装置1が収集サーバ2に走行データを送信する際の動作について説明する。
運転者が、自車両A(以下、自車両A1とも呼ぶ)のイグニッションスイッチをオン状態にしたとする。すると、自車両A1の車載装置1が、運転者が運転を開始したと判定する(図11のステップS101「Yes」)。続いて、車載装置1が、通信キャリアCの通信路を介して、収集サーバ2から圧縮記録テーブルを取得する(図11のステップS102)。続いて、車載装置1が、通信キャリアCの通信路を介して、収集サーバ2から分解能指示テーブルを取得する(図11のステップS103)。ここで、契約通信残量が契約通信量の1/4以上であり、取得した分解能指示テーブルの通信量指定情報群の分解能がすべて高であったとする。すると、車載装置1が、高分解能記録指示があったと判定する(図11のステップS104「Yes」)。続いて、車載装置1が、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を第2設定時間(1[sec])毎に取得して蓄積する(図11のステップS105)。そして、車載装置1が、蓄積した走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信する(図11のステップS105)。これにより、車載装置1が、契約期間の最初に、より詳細な走行データを収集サーバ2に収集できる。
そして、車載装置1が、上記フローを繰り返し実行する。上記フローを繰り返し実行するうちに、契約通信残量が契約通信量の1/4未満になり、分解能指示テーブルの通信量指定情報群の分解能が高および低の両方を含むものになったとする。また、分解能指示テーブルの分解能指示情報群のうち、自車両A1の現在位置および現在時刻を含む設定区画および時間帯に応じた分解能指示情報群の分解能が低(低分解能指示地域)であったとする。すると、車載装置1が、契約通信残量が契約通信量の1/4未満であると判定し、高分解能記録指示がなかったと判定する(図11のステップS104「No」)。続いて、車載装置1が、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を第1設定時間(30[sec])毎に取得して蓄積する。このように、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯の取得間隔は、契約通信残量に基づいて調整する。具体的には、契約通信残量が契約通信量の1/4未満であると判定した場合には、契約通信残量が契約通信量の1/4以上であると判定した場合に比べ、送信する走行データ等の取得間隔を長くする。また、自車両A1が走行している道路が常用道、つまり、自車両A1が20回以上走行している道路でなかったとする。すると、車載装置1が、蓄積した走行データに基づき、取得した圧縮記録テーブル内の複数の常用道指定情報群のうちに、車両IDが自車両A1の車両IDと同一であり、包含地点列を通る線分からの自車両A1の現在位置の時系列データの乖離度が設定値未満であり、曜日が現在の曜日と同一であり、時間帯が現在時刻を含む常用動特定情報群がなかったと判定し、常用道以外を走行中であると判定する(図11のステップS106「No」)。続いて、車載装置1が、蓄積した走行データ(第1設定時間(30[sec])毎に取得した走行データ)、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信する(図11のステップS108)。これにより、車載装置1が、契約通信残量が契約通信量の1/4未満になると、より粗い走行データを収集サーバ2に収集できる。
このように、本実施形態の車載装置1は、総通信量と契約期間における総通信量の設定上限値(契約通信量)との差である契約通信残量に基づいて、送信する走行データの取得間隔を調整する。これにより、本実施形態の車載装置1は、必要な走行データを詳細に収集しつつ、総通信量が設定上限値(契約通信量)を超えることを抑制できる。
また、本実施形態の車載装置1は、契約通信残量が契約通信量の1/4未満であると判定した場合には、契約通信残量が契約通信量の1/4以上であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする。それゆえ、本実施形態の車載装置1は、図10に示すように、契約期間の後半に契約通信残量の使用量を抑制できる。これにより、本実施形態の車載装置1は、契約期間の前半に走行データを詳細に収集できる。
一方、自車両A1が走行している道路が常用道、つまり、自車両A1が20回以上走行している道路であるとする。すると、車載装置1が、蓄積した走行データに基づき、取得した圧縮記録テーブル内の複数の常用道指定情報群のうちに、車両IDが自車両A1の車両IDと同一であり、包含地点列を通る線分からの自車両A1の現在位置の時系列データの乖離度が設定値未満であり、曜日が現在の曜日と同一であり、時間帯が現在時刻を含む常用動特定情報群が存在したと判定し、常用道を走行中であると判定する(図11のステップS106「Yes」)。続いて、車載装置1が、取得した圧縮記録テーブル、およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、自車両Aが走行している常用道を特定するパスIDを取得し、取得したパスID、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信する(図11のステップS107)。これにより、車載装置1が、自車両A1が常用道を走行している場合には、通信量の増大をより抑制できる。
このように、本実施形態の車載装置1は、取得した走行データに基づいて自車両A1の走行回数が設定回数(20回)以上の道路である常用道を自車両A1が走行しているか否かを判定する。続いて、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が常用道を走行していないと判定した場合には、走行データを収集サーバ2に送信する。一方、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が常用道を走行していると判定した場合には、自車両A1が常用道を走行していることを表し且つ当該走行データよりもデータ量が小さい代替データ(パスID)を収集サーバ2に送信する。それゆえ、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が常用道以外の道路を走行している場合には、走行データを収集サーバ2に送信する。一方、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が常用道を走行している場合には、自車両A1が常用道を走行していることを表し且つ当該走行データよりもデータ量が小さいデータである代替データ(パスID)を収集サーバ2に送信する。これにより、本実施形態の車載装置1は、必要な走行データを詳細に収集しつつ、通信量の増大を抑制できる。
さらに、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が低分解能指示地域を走行していると判定した場合に、自車両A1が常用道を走行しているか否かの判定を行う。それゆえ、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が低分解能指示地域で常用道を走行している場合に、代替データ(パスID)を収集サーバ2に送信する。そのため、本実施形態の車載装置1は、例えば、詳細な走行データが必要ない地域を低分解能指示地域とすることで、車載装置1と収集サーバ2との間の通信量の増大をより適切に抑制できる。
一方、分解能指示テーブルの分解能指示情報群のうち、自車両A1の現在位置および現在時刻を含む設定区画および時間帯に応じた分解能指示情報群の分解能が高であったとする。すると、車載装置1が、高分解能記録指示があったと判定する(図11のステップS104「Yes」)。続いて、車載装置1が、車両制御部11およびナビゲーション装置12が出力した情報に基づいて、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を第2設定時間(1[sec])毎に蓄積する(図11のステップS105)。そして、車載装置1が、蓄積した走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯を収集サーバ2に送信する(図11のステップS105)。これにより、車載装置1が、常用道を走行しているかにかかわらず、必要な走行データを収集サーバ2により詳細に収集できる。
このように、本実施形態の車載装置1は、自車両A1が高分解能指示地域を走行していると判定した場合に、自車両A1が常用道を走行しているか否かの判定を行わず、走行データを収集サーバ2に送信する。それゆえ、本実施形態の車載装置1は、自車両Aが高分解能指示地域を走行している場合、常に走行データを収集サーバ2に送信する。そのため、本実施形態の車載装置1は、例えば、詳細な走行データが必要な地域を高分解能指示地域とすることで、必要な走行データを収集サーバ2により詳細に収集することができる。
本実施形態では、図1の車速検出部5、方向検出部6、高度検出部7および位置検出部10がデータ取得部を構成する。以下同様に、図1の走行データ蓄積部13、図9のステップS107、S108がデータ送信部を構成する。また、図1の走行データ蓄積部13、図11のステップS104が通信残量検出部を構成する。さらに、図1の走行データ蓄積部13、図9のステップS106が常用道走行判定部を構成する。
(本実施形態の効果)
本実施形態は、次のような効果を奏する。
(1)車載装置1が、自車両A1の走行状態を表すデータである走行データを取得する。続いて、車載装置1が、取得した走行データを収集サーバ2に送信する。その際、車載装置1が、総通信量と契約期間における総通信量の設定上限値(契約通信量)との差である契約通信残量を検出する。そして、車載装置1が、検出した通信残量に基づいて、送信する走行データの取得間隔を調整する。
このような構成によれば、総通信量と契約期間における総通信量の設定上限値(契約通信量)との差である契約通信残量に基づいて、送信する走行データの取得間隔を調整する。これにより、必要なデータを詳細に収集しつつ、総通信量が設定上限値(契約通信量)を超えることを抑制できる。
(2)車載装置1が、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4未満)であると判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする。
このような構成によれば、図10に示すように、契約期間の後半に契約通信残量の使用量を抑制できる。それゆえ、契約期間の前半に走行データを詳細に収集できる。
(3)車載装置1が、走行データに基づいて自車両A1の走行回数が設定回数(20回)以上の道路である常用道を自車両A1が走行しているか否かを判定する。続いて、車載装置1が、自車両A1が常用道を走行していないと判定した場合には、走行データを収集サーバ2に送信する。一方、車載装置1が、自車両A1が常用道を走行していると判定した場合には、自車両A1が常用道を走行していることを表し且つ当該走行データよりもデータ量が小さい代替データ(パスID)を収集サーバ2に送信する。
このような構成によれば、自車両A1が常用道以外の道路を走行している場合には、走行データを収集サーバ2に送信する。一方、自車両A1が常用道を走行している場合には、自車両A1が常用道を走行していることを表し且つ当該走行データよりもデータ量が小さいデータである代替データ(パスID)を収集サーバ2に送信する。これにより、必要な走行データを詳細に収集しつつ、通信量の増大を抑制できる。
(変形例1)
図16は、分解能の設定結果を説明するための図である。
なお、本実施形態では、車載装置1が、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4未満)であると判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、車載装置1が、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4未満)であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする構成としてもよい。具体的には、前記ステップS105では、走行データ蓄積部13が、走行データ、車両ID、現在の曜日および現在の時間帯の取得間隔を、高分解能記録指示がないと判定した場合(ステップS104「No」、ステップS106)に比べ、長くする。また、前記ステップS209では、プローブデータ分解能制御部17が、図16に示すように、すべての設定区画の分解能を低とする分解能特定情報郡を生成する。
(変形例1の効果)
本変形例は、上記実施形態の効果(1)、(3)に加え、次のような効果を奏する。
図17は、変形例の効果を説明するための図である。
(1)車載装置1が、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする。
このような構成によれば、図17に示すように、契約期間の後半に契約通信残量を残すことができる。それゆえ、契約期間の後半に走行データを詳細に収集できる。
(変形例2)
また、例えば、車載装置1が、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定した場合、自車両Aが高交通量路を走行していると判定した場合には、高交通量路を自車両Aが走行していないと判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする構成としてもよい。高交通量路としては、例えば、交通量が設定値以上の道路がある。具体的には、前記ステップS210では、プローブデータ分解能制御部17が、前記ステップS203で算出した現在の交通流に基づいて、各設定区画の交通量を検出する。交通量としては、例えば、設定区画において、単位時間あたりに走行する車両Aの数がある。続いて、プローブデータ分解能制御部17が、検出した交通量が設定値(例えば、50台/min)以上であるか否かを設定区画毎に判定する。そして、プローブデータ分解能制御部17が、交通量が設定値(50台/min)未満であると判定した設定区画の分解能を高としその他の設定区画の分解能を低とする分解能特定情報郡を生成する。続いて、プローブデータ分解能制御部17が、生成した分解能特定情報郡を含む分解能指示テーブルを生成して該プローブデータ分解能制御部17に蓄積する。
さらに、前記ステップS104では、走行データ蓄積部13が、取得した分解能指示テーブル、ナビゲーション装置12が出力した情報(自車両Aの現在位置)および現在時刻に基づいて、高分解能記録指示があるか否かを判定する。具体的には、走行データ蓄積部13が、分解能指示テーブル内の複数の分解能指示情報群のうちに、対応する設定区画、つまり、MinおよびMaxで特定される設定区画が自車両Aの現在位置を含み、分解能が高であり、時間帯が現在時刻を含む分解能情報群がある場合に、高分解能記録指示があると判定する。これにより、走行データ蓄積部13が、契約通信残量が契約通信量の1/4未満であり、自車両Aが高交通量路を走行しているか否かを判定する。高交通量路としては、例えば、交通量が設定値(50台/min)以上の道路がある。そして、走行データ蓄積部13は、高分解能記録指示があると判定すると(Yes)、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4以上)である、または自車両Aが高交通量路以外を走行していると判定し、ステップS105に移行する。一方、走行データ蓄積部13は、高分解能記録指示がないと判定すると(No)、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上であり、高交通量路を自車両Aが走行していると判定し、ステップS106に移行する。
これにより、本変形例の車載装置1は、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満であり、自車両Aが高交通量路を走行していると判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上である、または高交通量路を自車両Aが走行していないと判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする。
本変形例では、図1の走行データ蓄積部13、図11のステップS104が高交通量路走行判定部を構成する。
本変形例は、上記実施形態の効果(1)〜(3)に加え、次のような効果を奏する。
(1)車載装置1が、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)未満であり、交通量が設定値以上の道路である高交通量路を自車両Aが走行していると判定した場合には、契約通信残量が設定値(契約通信量の1/4)以上である、または高交通量路を自車両Aが走行していないと判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くする。
このような構成によれば、交通量が少ない道路の走行データを詳細に収集できる。
(変形例3)
図18は、包括契約先総通信量記録テーブルを表す図である。
また、本実施形態では、データセンタBと通信キャリアCとが、複数の車両Aの車載装置1のすべての車載装置1と収集サーバ2との間で予め定めた通信量(契約通信量)を毎月利用可能とする契約を行う例を示したが、他の契約を行うようにしてもよい。例えば、データセンタBと通信キャリアCとは、複数の車両Aの車載装置1毎にその車載装置1と収集サーバ2との間で予め定めた通信量(契約通信量)を毎月利用可能とする通信契約を行うようにしてもよい。この場合、包括契約先総通信量記録テーブルとしては、例えば、図18に示すように、複数の総通信量指定情報群を含むものを用いる。複数の総通信量指定情報群のそれぞれは、複数の車両Aの車載装置1のいずれかの車載装置1および契約期間(対象月)に対応づけられている。総通信量指定情報群のそれぞれは、複数の車両Aの車載装置1から収集サーバ2へ送信するデータを設定するための各種情報を含む。具体的には、総通信量指定情報群としては、例えば、契約端末ID、対象月、総通信量および契約通信残量を含むものがある。契約端末IDとしては、例えば、対応する車載装置1を一意に特定するための英数字列等がある。また、対象月としては、例えば、対応する月を一意に特定するための西暦および月の組み合わせ(例えば、2011−01)がある。
また、前記ステップS302では、通信負荷監視部18は、車載装置1と収集サーバ2との間で送受信(通信)された情報のデータ量(通信量)を取得する。続いて、通信負荷監視部18は、通信が行われた車載装置1の車両Aの契約端末IDを取得する。
さらに、前記ステップS303では、通信負荷監視部18は、前記ステップS302で取得した車載装置1と収集サーバ2との間の通信量および契約端末IDに基づいて、契約端末ID、総通信量および契約通信残量を検出する。続いて、通信負荷監視部18は、検出した契約端末ID、総通信量および契約通信残量を特定するための総通信量指定情報群(契約端末ID、対象月、総通信量および契約通信残量を含むもの)を生成する。続いて、通信負荷監視部18は、生成した総通信量指定情報群を含む包括契約先総通信量記録テーブルを生成して該通信負荷監視部18に蓄積した後、この演算処理を終了する。
また、前記ステップ208では、プローブデータ分解能制御部17は、前記ステップS207で取得した包括契約先総通信量記録テーブル内の通信量指定情報群のうちの、前記ステップS201で受信した走行データの送信元の車載装置1の契約端末IDおよび現在の月を対象月として含んでいる通信量指定情報郡の契約通信残量が十分であるか否かを判定する。具体的には、プローブデータ分解能制御部17は、当該通信量指定情報郡の契約通信残量が第4設定値(例えば、契約通信量の1/4)未満であるか否かを判定する。そして、プローブデータ分解能制御部17は、当該通信量指定情報郡の契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)未満であると判定した場合には(Yes)、当該通信量指定情報郡の契約通信残量が不十分であると判定し、ステップ210に移行する。一方、プローブデータ分解能制御部17は、当該通信量指定情報郡の契約通信残量が第4設定値(契約通信量の1/4)以上であると判定した場合には(No)、当該通信量指定情報郡の契約通信残量が十分であると判定し、ステップS209に移行する。
これにより、本変形例の車載装置1は、分解能指示テーブルを車両A毎に更新できる。
5 車速検出部(データ取得部)
6 方向検出部(データ取得部)
7 高度検出部(データ取得部)
10 位置検出部(データ取得部)
13 走行データ蓄積部(データ送信部、通信残量検出部、常用道走行判定部、高交通量路走行判定部)
ステップS104(通信残量検出部、高交通量路走行判定部)
ステップS106(常用道走行判定部)
ステップS107、S108(データ送信部)

Claims (5)

  1. 自車両の走行状態を表すデータである走行データを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部が取得した走行データを収集サーバに送信するデータ送信部と、
    設定期間毎に前記設定期間の開始時から現在までの間の総通信量と前記設定期間における総通信量の設定上限値との差である通信残量を検出する通信残量検出部とを備え、
    前記データ取得部は、前記通信残量検出部が検出した通信残量に基づいて、送信する走行データの取得間隔を調整することを特徴とする走行データ取得装置。
  2. 前記データ取得部は、前記通信残量検出部が検出した通信残量が設定値未満であると判定した場合には、前記通信残量検出部が検出した総通信量が設定値以上であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くすることを特徴とする請求項1に記載の走行データ取得装置。
  3. 前記データ取得部は、前記通信残量検出部が検出した通信残量が設定値以上であると判定した場合には、前記通信残量検出部が検出した通信残量が設定値未満であると判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くすることを特徴とする請求項1に記載の走行データ取得装置。
  4. 前記データ取得部が取得した走行データに基づいて自車両の走行回数が設定回数以上の道路である常用道を自車両が走行しているか否かを判定する常用道走行判定部を備え、
    前記データ送信部は、前記常用道走行判定部が自車両が前記常用道を走行していないと判定した場合には、前記データ取得部が取得した走行データを収集サーバに送信し、前記常用道走行判定部が自車両が前記常用道を走行していると判定した場合には、前記データ取得部が取得した走行データに代えて、自車両が前記常用道を走行していることを表し且つ当該走行データよりもデータ量が小さいデータである代替データを前記収集サーバに送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の走行データ取得装置。
  5. 前記データ取得部が取得した走行データに基づいて交通量が設定値以上の道路である高交通量路を自車両が走行しているか否かを判定する高交通量路走行判定部を備え、
    前記データ取得部は、前記通信残量検出部が検出した通信残量が設定値未満であり、前記高交通量路走行判定部が自車両が前記高交通量路を走行していると判定した場合には、前記通信残量検出部が検出した通信残量が設定値以上である、または前記高交通量路走行判定部が自車両が前記高交通量路を走行していないと判定した場合に比べ、送信する走行データの取得間隔を長くすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の走行データ取得装置。
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