JP2014191722A - 電子筆記装置、電子筆記システム、被筆記媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子ペンで筆記を行うページのページ番号を簡単に入力可能とする。
【解決手段】電子ペン3による筆記動作を検出する電子筆記装置2は、複数のページ43を備えるとともに、各ページ43が当該ページに固有の態様で電子ペン3の直線的な移動を阻害する凹溝46を備えた、被筆記媒体40を保持する筐体8L,8Rと、凹溝46により想定される電子ペン31の移動態様情報と、当該ページ43のページ番号との相関を、各ページ43ごとに予め記憶したフラッシュROM22とを備え、電子ペン3のページ識別領域45における筆記動作による移動に伴って取得されるストロークデータ及び時間データに基づき、電子ペン3の移動態様を検出し、検出された移動態様に基づき、上記ROM22に記憶された相関テーブルを参照して、ページ43のページ番号を取得する。
【選択図】図5
【解決手段】電子ペン3による筆記動作を検出する電子筆記装置2は、複数のページ43を備えるとともに、各ページ43が当該ページに固有の態様で電子ペン3の直線的な移動を阻害する凹溝46を備えた、被筆記媒体40を保持する筐体8L,8Rと、凹溝46により想定される電子ペン31の移動態様情報と、当該ページ43のページ番号との相関を、各ページ43ごとに予め記憶したフラッシュROM22とを備え、電子ペン3のページ識別領域45における筆記動作による移動に伴って取得されるストロークデータ及び時間データに基づき、電子ペン3の移動態様を検出し、検出された移動態様に基づき、上記ROM22に記憶された相関テーブルを参照して、ページ43のページ番号を取得する。
【選択図】図5
Description
本発明は、筆記具を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置、これを備えた電子筆記システム、及び被筆記媒体に関する。
従来、操作者の筆記動作を検出し、対応する電子データを生成する電子筆記装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電子筆記装置(データ入力装置)では、操作者が、適宜の紙媒体などからなる被筆記媒体(シート)に対し、筆記具(ペン)を用いて所望の記載を行うと、筆記動作により移動する筆記具の複数の位置情報を用いて、上記被筆記媒体への記載に対応した画像データ(筆記データ)が生成され、記憶される。
上記被筆記媒体は、複数のページを備えている。したがって、上記生成した画像データを正しく記録するためには、上記筆記時において被筆記媒体の何ページに筆記が行われたかを正確に識別することが重要である。
このとき、上記従来技術では、被筆記媒体が何ページであるかを示すページデータを登録するためのページ登録領域を有し、操作者がそのページ登録領域を座標入力手段で指示することにより、ページ数を入力する。このように、操作手段を介してページ数を指示入力する構成とした場合、操作者の操作負担が増大して煩わしく、また誤入力が生じるおそれもある。
本発明の目的は、操作者がページ数を容易な操作で入力でき、且つ、誤入力を防止することができる電子筆記装置、電子筆記システム、及び被筆記媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、筆記具を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置であって、複数のページを備えるとともに、各ページが当該ページに固有の態様で前記筆記具の直線的な移動を阻害する凹凸部を備えた、被筆記媒体を保持する保持手段と、前記筆記動作に伴って移動する、前記筆記具の複数の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得された前記複数の位置情報を用いて、前記筆記具による前記被筆記媒体への記載に対応した画像データを生成する第1データ生成手段と、前記位置情報取得手段により取得される複数の位置情報に基づき、前記凹凸部により前記直線的な移動を阻害されつつ移動する、前記筆記具の移動態様を検出する移動態様検出手段と、前記凹凸部により想定される前記筆記具の移動態様情報と、当該ページの識別情報との相関を、各ページごとに予め記憶した第1相関記憶手段と、前記移動態様検出手段により検出された前記筆記具の移動態様に基づき、前記第1相関記憶手段に記憶された前記相関を参照して、当該移動態様に対応した前記ページの識別情報を取得する第1ページ取得手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の電子筆記装置は、操作者の筆記動作を検出し、対応する電子データを生成する。操作者が、適宜の紙媒体などからなる被筆記媒体を保持手段に置いて、その被筆記媒体に対し筆記具を用いて所望の記載を行うと、筆記動作により移動する筆記具の複数の位置情報が位置情報取得手段によって取得される。そして、その取得された複数の位置情報を用いて、第1データ生成手段が上記被筆記媒体への記載に対応した画像データを生成する。
このとき、被筆記媒体は、複数のページを備えている。したがって、上記生成した画像データを正しく記録するためには、上記筆記時において被筆記媒体の何ページに筆記が行われたかを正確に識別することが重要である。操作者が操作手段を介してページ数を指示入力する構成とした場合、操作者の操作負担が増大して煩わしく、また誤入力が生じるおそれもある。
そこで本願発明では、被筆記媒体の複数ページそれぞれに、各ページに固有の態様の凹凸部が設けられる。この凹凸部は、被筆記部が直線的に移動しようとした場合にその直線的な移動を阻害するような形状や配列により構成されている。また、その移動を阻害する態様が、各ページごとに固有の態様となるように、構成されている。
したがって、操作者が上記凹凸部に対し直線的な筆記動作をした場合、上記した凹凸部の作用によって、筆記具は、各ページ固有の態様で阻害されつつ移動することとなる。この結果、この移動時に位置情報取得手段により取得される複数の位置情報に応じて、上記阻害されつつ移動する筆記具の移動態様を、移動態様検出手段が検出することができる。
このとき、第1相関記憶手段には、凹凸部により想定される筆記具の移動態様情報と、被筆記媒体の各ページの識別情報(例えばページ番号等)との相関が、各ページごとに予め記憶されている。これにより、上記のように移動態様検出手段により検出された筆記具の移動態様に対し上記相関を適用することで、第1ページ取得手段が、当該筆記動作の実行時における被筆記媒体のページ識別情報を取得することができる。
以上のようにして、本願発明においては、操作者が筆記を行おうとするページにおいて筆記具により凹凸部に対し筆記するだけで、そのときの凹凸部による移動阻害状態に応じて自動的に当該ページの識別情報が取得される。これにより、操作者がページ数を容易な操作で入力でき、且つ、誤入力を防止することができる。つまり、操作者が操作入力する場合のような、操作労力の増大や誤入力の恐れを回避することができる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
本発明によれば、操作者がページ数を容易な操作で入力でき、且つ、誤入力を防止することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<電子筆記装置の概略構成>
本発明の第1実施形態の電子筆記装置の概略構成を図1により説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、及び左下側を、電子筆記装置2の左側、右側、上側、下側、後側、及び前側として説明する。
本発明の第1実施形態の電子筆記装置の概略構成を図1により説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、及び左下側を、電子筆記装置2の左側、右側、上側、下側、後側、及び前側として説明する。
図1において、電子筆記装置2は、電子ペン3(筆記具に相当する)を用いた操作者の筆記動作を検出する。つまり、操作者が電子ペン3を用いて、電子筆記装置2の筐体8L,8Rに装着された被筆記媒体40に情報を筆記した際に、電子ペン3の位置を経時的に検出し電子化する、薄型軽量の手書き入力装置である。
図1に示すように、電子筆記装置2は、複数のページを備える被筆記媒体40を保持する筐体8L,8R(保持手段に相当する)を有する。この筐体8L,8Rは、各々、樹脂製の矩形薄板状であり、左右方向に見開いた状態と、内側に折り畳んだ状態(図示せず)とに配置を変更可能である。一方の筐体8Lは、第一センサ71(後述の図2参照)等を収容している。他方の筐体8Rは、第二センサ72(後述の図2参照)等を収容している。
電子ペン3は、公知の電磁誘導式の電子筆記具であり、先端部に芯体31を有する円筒状の筒体30内に、コイル32、インク収納部36、可変容量コンデンサ33、コンデンサ35、及び回路基板34を備える。芯体31は図示しない弾性部材によって、電子ペン3の先端側に付勢され、芯体31の先端部は、筒体30の外に突出している。芯体31の後端側は、芯体31に供給するインクが収納されたインク収納部36に接続されている。操作者が電子ペン3を用いて被筆記媒体40のページ43に文字、数値、図形等を含む線画を筆記すると、ページ43上に筆記された線画がインクで形成される。
コイル32は、インク収納部36の周囲に巻回された状態で、芯体31と可変容量コンデンサ33との間に保持されている。可変容量コンデンサ33は、基板34に固定されている。基板34には、コンデンサ35が搭載されている。コンデンサ35及び可変容量コンデンサ33は、コイル32に並列に接続され、周知の共振(同調)回路を構成する。
被筆記媒体40は、表表紙41L及び裏表紙41Rを備え、表表紙41Lと裏表紙41Rとの間に複数枚の用紙42が左右方向に見開き可能に綴じられ、各用紙42は裏表両面の各ページ43に筆記可能である。被筆記媒体40は、表表紙41Lが筐体8Lの上面に載置され、裏表紙41Rが筐体8Rの上面に載置されるように、電子筆記装置2上に装着される。
<電子筆記装置の電気的構成>
図2を用いて電子筆記装置2の電気的構成を説明する。電子筆記装置2は、メイン基板20、第一センサ71、第二センサ72、及びセンサ制御基板28,29を主に備える。メイン基板20、第1センサ71、及びセンサ制御基板28は筐体8L内に設けられ、第二センサ72、及びセンサ制御基板29は筐体8R内に設けられる。
図2を用いて電子筆記装置2の電気的構成を説明する。電子筆記装置2は、メイン基板20、第一センサ71、第二センサ72、及びセンサ制御基板28,29を主に備える。メイン基板20、第1センサ71、及びセンサ制御基板28は筐体8L内に設けられ、第二センサ72、及びセンサ制御基板29は筐体8R内に設けられる。
メイン基板20は、CPU21、フラッシュROM22、RAM23、及び無線通信部24を備えている。フラッシュROM22及び無線通信部24は、CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、電子筆記装置2の制御を行う。フラッシュROM22には、CPU21が電子筆記装置2を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。また、フラッシュROM22には、電子ペン3の筆記動作に伴って移動する、電子ペン3の複数の位置情報であるストロークデータ(移動軌跡)が記憶される。ストロークデータは、第一センサ71及び第二センサ72によって経時的に検出された電子ペン3の複数の位置情報(例えば、座標情報)によって、ページ43に筆記する電子ペン3の移動軌跡を特定する。さらに、フラッシュROM22には、ページ43に設けられたページ識別領域45(後述の図3参照)を電子ペン3で横切るように走査する際に、電子ペン3の移動軌跡を示すストロークデータとともに、移動に伴う経過時間の時間データが記憶される。また、フラッシュROM22には、ページ43に設けられたページ識別領域45を電子ペン3で横切るように走査する際に想定される電子ペン3の移動態様とページ番号とを対応付けた相関テーブル50(後述の図6参照)が記憶されている。RAM23は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。無線通信部24は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。
第一センサ71及び第二センサ72は、X軸方向(左右方向)及びY軸方向(上下方向)の各々に、所定の間隔で列設された複数の細長いループコイルを備える。第一センサ71は、センサ制御基板28のASIC281に電気的に接続されている。ASIC281は、第一センサ71を制御して、後述するスキャンを実行させる。図示しないが、ASIC281は、電力切替回路、増幅回路、及び整流回路を含む。電力切替回路は、第一センサ71への電力の供給をオン又はオフにする。増幅回路は、第一センサ71から入力される信号を増幅する。整流回路は、増幅回路から入力された信号を振幅検波した後、平滑化して直流信号に変換する。同様に、第二センサ72は、センサ制御基板29のASIC291に電気的に接続されている。ASIC291は、第二センサ72を制御する。図示しないが、ASIC291は、電力切替回路、増幅回路、及び整流回路を含む。ASIC281,291のうち、マスター側のASIC281はCPU21に直接接続され、スレーブ側のASIC291はASIC281を介してCPU21に接続されている。
第一センサ71及び第二センサ72が電子ペン3の位置を検出する動作(以下、この動作を単に「スキャン」ともいう。)の原理を、概略的に説明する。CPU21はASIC281,291を制御して、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流(励磁用送信電流)を流す。これにより、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えば操作者が電子ペン3を用いて情報入力装置2に装着された被筆記媒体40のページ43に情報を記入すると、電子ペン3が第一センサ71又は第二センサ72に近接する。そのため、電子ペン3の共振回路は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。
次に、ASIC281,291は、各々第一センサ71及び第二センサ72のループコイルからの磁界の発生を停止させる。さらに、電子ペン3の共振回路から発せられる誘導磁界を、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルで受信する。CPU21は、第一センサ71及び第二センサ72の各々のループコイルに流れる信号電流(受信電流)を検出する。この動作が全てのループコイルについて一本ずつ実行され、電磁誘導によって発生した信号は、ASIC281,291によって増幅、振幅検波された後、検出結果として随時CPU21に入力される。CPU21は、入力された信号を振幅、即ち電圧値に対応したデジタル信号に変換し、デジタル信号に基づいて電子ペン3を検出したセンサを特定後、電子ペン3の位置を検出する。
ここで、電子ペン3がページ43に情報を記入している状態では、電子ペン3の芯体31に筆圧が付与される。芯体31に付与される筆圧に応じて、コイル32のインダクタンスが変化する。これにより、電子ペン3の共振回路の共振周波数が変化する。CPU21はこの共振周波数の変化(位相変化)を検出して、電子ペン3に付与された筆圧を特定する。つまりCPU21は、電子ペン3から特定した筆圧によって、ページ43に情報が記入されているか否かを判断できる。CPU21は、ページ43に情報が記入されていると判断した場合、ストロークデータを取得して、フラッシュROM22に保存する。
<ページの紙面構成の概要>
図3により被筆記媒体40のページ43の紙面構成の一例について説明する。電子筆記装置2に複数枚の用紙42を備えた被筆記媒体40が装着され、用紙42が見開き状態に置かれると、筐体8L側に1枚の用紙42の裏面側のページ43が露出し、筐体8R側に上記用紙42と隣り合う1枚の用紙42の表面側のページ43が露出する。
図3により被筆記媒体40のページ43の紙面構成の一例について説明する。電子筆記装置2に複数枚の用紙42を備えた被筆記媒体40が装着され、用紙42が見開き状態に置かれると、筐体8L側に1枚の用紙42の裏面側のページ43が露出し、筐体8R側に上記用紙42と隣り合う1枚の用紙42の表面側のページ43が露出する。
図3に示すように、被筆記媒体40の各ページ43は、該ページ43の大部分を占めるノート領域44と、ページ43のノート領域44の周囲の一部、例えばページ43の右上隅部に設けられたページ識別領域45(第1被検出領域に相当する)とを備えた紙面構成を有している。ノート領域44は、操作者が電子ペン3を用いて線画(文字、数値及び図形等)を筆記する領域である。ページ識別領域45は、ノート領域44に文章等の線画を筆記した当該ページ43のページ番号(ページの識別情報)を凹溝46で記した領域である。
<ページ識別領域の詳細>
図4によりページ識別領域45の詳細構造について説明する。図4に示すように、ページ43のページ識別領域45には、ページ番号を表す数字(若しくは記号でもよい)に対応した少なくとも1つの第1部位49が備えられており、この第1部位49に、複数個の凹溝46(凹凸部に相当する)と、凹みのない平板状の平坦部47(すなわち用紙42の表面)とが形成されている。凹溝46は、電子ペン3が当該凹溝46を横切るようにページ識別領域45上を用紙42の左方向から右方向に移動した際に、電子ペン3の直線的な移動を阻害するように、用紙3の厚さ方向に凹み、かつ用紙42の左右方向と直交する前後方向(図3中上下方向)に延設されている。ページ識別領域45は、凹溝46の箇所を4ビット二進数の「1」に対応させ、平坦部47の箇所を4ビット二進数の「0」に対応させることで、複数個の凹溝46をページ43ごとに固有の態様で用紙42の左右方向に配列することにより、ページ43の十進数によるページ番号を4ビット二進数で表している。
図4によりページ識別領域45の詳細構造について説明する。図4に示すように、ページ43のページ識別領域45には、ページ番号を表す数字(若しくは記号でもよい)に対応した少なくとも1つの第1部位49が備えられており、この第1部位49に、複数個の凹溝46(凹凸部に相当する)と、凹みのない平板状の平坦部47(すなわち用紙42の表面)とが形成されている。凹溝46は、電子ペン3が当該凹溝46を横切るようにページ識別領域45上を用紙42の左方向から右方向に移動した際に、電子ペン3の直線的な移動を阻害するように、用紙3の厚さ方向に凹み、かつ用紙42の左右方向と直交する前後方向(図3中上下方向)に延設されている。ページ識別領域45は、凹溝46の箇所を4ビット二進数の「1」に対応させ、平坦部47の箇所を4ビット二進数の「0」に対応させることで、複数個の凹溝46をページ43ごとに固有の態様で用紙42の左右方向に配列することにより、ページ43の十進数によるページ番号を4ビット二進数で表している。
具体的には、図4に示すように、ページ識別領域45の第1部位49には、左から右に向けて百の位、十の位、一の位の4ビット二進数による数値領域が規定されている。そして、十進数によるページ番号、例えば「259」の各桁の数値を二進数で表すために、ページ識別領域45の百の位の数値領域の二進数(0010)の「1」に対応する位置に凹溝46を設けて、百の位の数値「2」を二進数で表す。また、ページ識別領域45の十の位の数値領域の二進数(0101)の各「1」に対応する位置に凹溝46を設けて、十の位の数値「5」を二進数で表す。また、ページ識別領域45の一の位の数値領域の二進数(1001)の各「1」に対応する位置に凹溝46を設けて、一の位の数値「9」を二進数で表す。その結果、ページ識別領域45には、十進数によるページ番号「259」が表わされている。
なお、ページ識別領域45の百の位の部位の左側には、電子ペン3による右方向への移動開始の始点の基準用とするために1つの凹溝46が余分に設けられている。電子ペン3によりページ43のページ識別領域45から当該ページ43のページ番号を読み取るには、電子ペン3をページ識別領域45に接触させて左から右に横切るように直線的に移動させる。
なお、この例では、ページ識別領域45において、凹溝46を前後方向(図3中上下方向)に形成しているが、左右方向に形成してもよい。この場合、電子ペン3を例えば上から下に横切るように直線的に移動させればよい。また、ページ識別領域45は、凹溝46に代えて、用紙42の厚さ方向に突出した線条の突起(凹凸部に相当する)を配列してもよい。さらに、凹溝46は、用紙42を厚さ方向に凹ますことにより形成される他にも、例えば用紙42の表面に複数本の薄厚の帯材を貼り付け、隣り合う2本の帯材間に形成される凹部を凹溝46としてもよい。
<ページ識別領域を走査する電子ペンの移動態様の検出>
電子ペン3によるページ識別領域45上の移動の始点からの距離と時間との関係を図5に示す。上記図4に示すように、電子ペン3をページ43のページ識別領域45に接触させて、ページ識別領域45を横切るように左から右に向けて直線的に移動させて走査すると、まずページ識別領域45の左側の始点の基準となる凹溝46への電子ペン3の落ち込みにより、電子ペン3の移動が阻害され、移動速度(移動時間の増分に対する距離の増分の比)が遅延して、電子ペン3の始点が検出される。
電子ペン3によるページ識別領域45上の移動の始点からの距離と時間との関係を図5に示す。上記図4に示すように、電子ペン3をページ43のページ識別領域45に接触させて、ページ識別領域45を横切るように左から右に向けて直線的に移動させて走査すると、まずページ識別領域45の左側の始点の基準となる凹溝46への電子ペン3の落ち込みにより、電子ペン3の移動が阻害され、移動速度(移動時間の増分に対する距離の増分の比)が遅延して、電子ペン3の始点が検出される。
始点が検出された電子ペン3は、当該凹溝46を通過後、遅延のない移動速度で右方向への移動を続け、ページ識別領域45における百の位の部位に進入する。そして、電子ペン3が百の位の部位の各第1部位49における平坦部47上を移動している間は移動速度の遅延がなく、電子ペン3が移動に伴い描く直線の上記始点からの距離は、図5に示すように、時間の経過とともに所定の勾配で直線的に伸びる。そして、電子ペン3が百の位の数値「2」を表す二進数の(0010)の「1」の位置に対応する第1部位49に設けられた凹溝46に至ると、電子ペン3の凹溝46への落ち込みにより、電子ペン3の移動が阻害されて、図5にVa1で示すように、移動速度の遅延が発生する。当該凹溝46通過後は、電子ペン3は、上記遅延のない速度で百の位の部位の平坦部47上を移動して、十の位の部位に進入する。
百の位の部位から十の位の部位に進入した電子ペン3は、十の位の数値「5」を表す二進数の(0101)の各「1」の位置に対応する第1部位49に設けられた凹溝46に至ると、電子ペン3の凹溝46への落ち込みにより、図5にVb1,Vb2で示すように、移動速度の遅延が発生する。同様に、一の位の部位では、電子ペン3が一の位の数値「9」を表す二進数の(1001)の各「1」の位置に対応する第1部位49に設けられた凹溝46に至ると、図5にVc1,Vc2で示すように、移動速度の遅延が発生する。
したがって、ページ識別領域45上を移動した電子ペン3のストローク情報(座標情報)と時間情報とを測定して、百の位、十の位、一の位の各部位における移動速度の遅延が発生した電子ペン3の移動態様を検出すれば、上記凹溝46により想定される電子ペン3の移動態様とページ番号とを対応付けた相関情報を作成し用意しておくことにより、当該相関情報に基づいてページ43のページ番号を取得することができる。
<ページ番号の相関テーブル>
図6は、電子ペン3のページ識別領域45上での移動態様情報とページ番号の各桁の数値との関係を示す相関テーブルである。相関テーブル50の左欄の移動態様情報は、ページ識別領域45の百の位、十の位等の各位の部位において電子ペン3の移動速度の遅延がある位置を「1」、移動速度の遅延がない位置を「0」と規定し、電子ペン3の移動態様として各部位の数値を4ビット二進数で表示したものである。相関テーブル50の右欄のページ番号の各桁の数値は、ページ番号の各桁(各位)の数値を十進数で表示したものである。
図6は、電子ペン3のページ識別領域45上での移動態様情報とページ番号の各桁の数値との関係を示す相関テーブルである。相関テーブル50の左欄の移動態様情報は、ページ識別領域45の百の位、十の位等の各位の部位において電子ペン3の移動速度の遅延がある位置を「1」、移動速度の遅延がない位置を「0」と規定し、電子ペン3の移動態様として各部位の数値を4ビット二進数で表示したものである。相関テーブル50の右欄のページ番号の各桁の数値は、ページ番号の各桁(各位)の数値を十進数で表示したものである。
ページ識別領域45上での凹溝46により想定される電子ペン3の移動態様情報とページ番号との相関情報に関する相関テーブル50は、電子筆記装置2のメイン基板20のフラッシュROM22(第1相関記憶手段に相当する)にあらかじめ記憶されている。この相関テーブル50は、上述したように、ページ識別領域45上を移動した電子ペン3のストローク情報(位置の座標情報)及び時間情報とから電子ペン3の移動態様を検出して、ページ43のページ番号を取得するのに使用される。
<制御内容>
上述の内容を実現するために電子筆記装置2のCPU21が実行する制御内容を図7により説明する。図7のフローは、例えば操作者が電子筆記装置2の電源をオンすることによって開始される。
上述の内容を実現するために電子筆記装置2のCPU21が実行する制御内容を図7により説明する。図7のフローは、例えば操作者が電子筆記装置2の電源をオンすることによって開始される。
図7において、まず、ステップS10で、CPU21は、フラッシュROM22に記憶された電子ペン3によるページ識別領域45のストロークデータと時間データとを取得する。ステップS10が終了すると、ステップS20に移る。
ステップS20では、CPU21は、上記ステップS10で取得したストロークデータと時間データに基づき、ページ識別領域45上を凹溝46により直線的な移動を阻害されつつ移動する電子ペン3の移動態様(図5参照)を検出する。ステップS20が終了すると、ステップS30に移る。
ステップS30では、CPU21は、フラッシュROM22に記憶された相関テーブル50の相関情報を参照して、上記ステップS20で取得した電子ペン3の移動態様からページ43のページ番号を取得する。ステップS30が終了すると、ステップS40に移る。
ステップS40では、CPU21は、フラッシュROM22に記憶された電子ペン3によるノート領域44のストロークデータを取得する。ステップS40が終了すると、ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU21は、上記ステップS40で取得された電子ペン3によるノート領域44のストロークデータを用いて、電子ペン3によるノート領域44への記載に対応した画像データを生成する。ステップS50が終了すると、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPU21は、フラッシュROM22に、上記ステップS50で作成された画像データと上記ステップS30で取得されたページ番号とを関連付けて記憶させる。その後、本フローを終了する。
以上において、上記ステップS10及びステップS40は、各請求項記載の位置情報取得手段として機能し、上記ステップS20は、各請求項記載の移動態様検出手段として機能し、上記ステップS30は、各請求項記載の第1ページ取得手段として機能し、上記ステップS50は、各請求項記載の第1データ生成手段として機能する。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、本第1実施形態では、電子筆記装置2の被筆記媒体40の複数ページのそれぞれに、各ページ43に固有の態様の凹溝46が設けられる。この凹溝46は、電子ペン3が直線的に移動しようとした場合にその直線的な移動を阻害するような形状や配列により構成されている。また、その移動を阻害する態様が、各ページ43ごとに固有の態様となるように、構成されている。
以上説明したように、本第1実施形態では、電子筆記装置2の被筆記媒体40の複数ページのそれぞれに、各ページ43に固有の態様の凹溝46が設けられる。この凹溝46は、電子ペン3が直線的に移動しようとした場合にその直線的な移動を阻害するような形状や配列により構成されている。また、その移動を阻害する態様が、各ページ43ごとに固有の態様となるように、構成されている。
したがって、操作者が上記凹溝46に対し直線的な筆記動作をした場合、上記した凹溝46の作用によって、電子ペン3は、各ページ43固有の態様で阻害されつつ移動することとなる。この結果、この移動時に取得されるストロークデータ及び時間データに応じて、上記阻害されつつ移動する電子ペン3の移動態様を検出することができる。
このとき、フラッシュROM22には、凹溝46により想定される電子ペン3の移動態様情報と、被筆記媒体40の各ページ43のページ番号を表す数値との相関が相関テーブル50として予め記憶されている。これにより、上記のように検出された電子ペン3の移動態様に対し上記相関テーブル50を適用することで、当該筆記動作の実行時における被筆記媒体40のページ番号を取得することができる。
以上のようにして、本実施形態においては、操作者が筆記を行おうとするページ43において電子ペン3により凹溝46に対し筆記するだけで、そのときの凹溝46による移動阻害状態に応じて自動的に当該ページ43のページ番号が取得される。これにより、操作者がページ数を容易な操作で入力でき、且つ、誤入力を防止することができる。つまり、操作者が適宜の操作手段を用いて操作入力する場合のような、操作労力の増大や誤入力の恐れを回避することができる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
また、本実施形態においては特に、被筆記媒体40のページ43がページ識別領域45を備えている。このページ識別領域45には、ページ番号を表す数字(若しくは記号)に対応した少なくとも1つの第1部位49が備えられており、上記凹溝46は、当該第1部位49に設けられている。操作者が凹溝46を横切るように電子ペン3を移動させたとき、凹溝46を通過するときの電子ペン3の移動は、凹凸形状の影響により、凹溝46以外の平坦部47を通過するときの電子ペン3の移動に比べて円滑ではなく、遅くなって、移動遅延が発生する。そして、この移動遅延が発生した位置を検出し、当該移動遅延が発生した位置に対応した第1部位49に係わる、上記ページ番号が取得される。
以上のようにして、本実施形態においては、操作者が任意のページ43のページ識別領域45において電子ペン3により凹溝46を横切るような筆記を行うだけで、そのときに生じる移動遅延に応じて自動的に当該ページ43の識別情報が取得される。これにより、確実に操作者の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、ページ識別領域45は、想定される電子ペン3の移動方向に直交するように延設され、当該想定される移動方向への電子ペン3の移動を阻害する凹溝46を備えており、電子ペン3の当該凹溝46への落ち込みによって発生する、電子ペン3の移動遅延の位置が検出される。これにより、凹溝46等の簡素な構造により生じる移動遅延の位置に対応した数字を組み合わせることで、容易かつ確実に当該ページ43のページ番号を取得することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態におけるページ識別領域55の例を図8(a)示し、ページ識別領域55の他の例を図8(b)に示す。本実施形態において、被筆記媒体40の各ページ43は、当該ページ43の例えば右上隅部に、図8(a)に示すページ識別領域55(第2被検出領域に相当する)を備える。ページ43のページ識別領域55には、当該ページ43のページ番号を表す数字(若しくは記号でもよい)に対応した少なくとも1つの上下方向に延設された第2部位56が備えられている。第2部位56には、上から下に向けて百の位、十の位、一の位の4ビット二進数による数値領域が規定されている。ページ識別領域55には、第2部位56を通過するように屈曲する凹溝57(凹凸部に相当する)が設けられている。
本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態におけるページ識別領域55の例を図8(a)示し、ページ識別領域55の他の例を図8(b)に示す。本実施形態において、被筆記媒体40の各ページ43は、当該ページ43の例えば右上隅部に、図8(a)に示すページ識別領域55(第2被検出領域に相当する)を備える。ページ43のページ識別領域55には、当該ページ43のページ番号を表す数字(若しくは記号でもよい)に対応した少なくとも1つの上下方向に延設された第2部位56が備えられている。第2部位56には、上から下に向けて百の位、十の位、一の位の4ビット二進数による数値領域が規定されている。ページ識別領域55には、第2部位56を通過するように屈曲する凹溝57(凹凸部に相当する)が設けられている。
ページ識別領域55は、詳細には所定の数字に1対1に対応づけられた、第2部位56としての数字対応領域56a,56bと、数字に対応づけられない非対応領域58とを有する。非対応領域58は、所定の直進方向(この例では図8中上下方向)に延設され、数字対応領域56a,56bは、上記非対応領域58から上記直進方向に直交する両側(図8中左右両側)に設けられている。
操作者が電子ペン3の芯体31を凹溝57に嵌合させ、当該凹溝57に沿うように電子ペン3を移動させると、電子ペン3の移動は上記凹溝57の屈曲形状に合わせて、所定の順序(すなわち当該ページのページ番号の数字や記号に対応した順序)で数字対応領域56a,56bに対し出たり入ったりする。移動する電子ペン3が一方の数字対応領域56aに入れば、対応する位置の4ビット二進数の「1」が検出され、他方の数字対応領域56bに入れば、対応する位置の4ビット二進数の「0」が検出される。このようにして電子ペン3が通過する第2部位56(数字対応領域56a,56b)が、当該通過順序に沿って検出される(図7のステップS20に相当)。そして、当該移動時の通過順序に沿って検出された第2部位56に基づき、上記相関テーブル50を参照して検出結果に対応したページ番号が取得される(図7のステップS30に相当)。
本実施形態の他の例では、ページ識別領域55の凹溝57は、図8(b)に示すように、第2部位56としての非対応領域56a,56bに対し出入りするように屈曲するだけでなく、その一部である溝部57aが数字対応領域56a,56bの間の非対応領域58において所定の直進方向(この例では図8中上下方向)に延設されている。凹溝57の屈曲に合わせて移動する電子ペン3は、凹溝57の一部である溝部57aを移動する過程では、数字対応領域56a,56bのいずれにも入らず、電子ペン3が通過する第2部位56(非対応領域56a,56b)の検出に対しては非検出となるが、この場合は、二進数の「0」を検出値として当てることにより、上記と同様に処理することができる。
以上のようにして、本第2実施形態においては、操作者が任意のページ43のページ識別領域55において電子ペン3により屈曲した凹溝57に沿う筆記を行うだけで、そのときに通過する第2部位56(数字対応領域56a,56b)の通過順序に応じて自動的に当該ページのページ番号が取得される。つまり、凹溝57に沿って電子ペン3が通過する(進入+退出する)数字対応領域56a,56bに対応した数字を組み合わせることで、容易かつ確実に当該ページ43のページ番号を取得することができる。これにより、確実に操作者の利便性を向上することができる。
また、上述した第1実施形態では、ページ番号の取得にストロークデータに加えて時間データを用いるので、電子ペン3を一定の速度で移動させないとページ番号を正しく取得できない可能性がある。しかし、本第2実施形態ではページ番号の取得にストロークデータのみを用い、時間データを用いないので、電子ペン3の移動速度はページ番号の検出に影響しない。したがって、ページ番号の検出精度を高めることが可能である。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態では、図9に示すように、電子ペン3を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置2と、この電子筆記装置2と情報送受信可能に接続されるパソコン6(処理端末に相当する)とを組み合わせて、電子筆記システム4が構成される。
本発明の第3実施形態では、図9に示すように、電子ペン3を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置2と、この電子筆記装置2と情報送受信可能に接続されるパソコン6(処理端末に相当する)とを組み合わせて、電子筆記システム4が構成される。
電子筆記システム4の電気的構成を図10に示す。図10において、電子筆記装置2の電気的構成は、図3と同じであるので説明を省略する。
パソコン6は、CPU61を備えている。CPU61は、ハードディスクドライブ(HDD)62、RAM63、無線通信部64、入力回路65、および出力回路66と電気的に接続している。HDD62には、CPU61が実行する各種プログラムが記憶される。またHDD62には、相関テーブル50(図6参照)が記憶される。
パソコン6は、図示外の媒体読取装置(例えば、CD−ROMドライブ)を備える。パソコン6は、記憶媒体(例えば、CD−ROM)に記憶されているプログラムを、媒体読取装置で読み取ってHDD62にインストールできる。また、パソコン6に接続されている外部機器(図示外)またはネットワークからプログラムを受信して、HDD62にインストールしてもよい。
RAM63は、種々の一時データを記憶する。無線通信部64は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力回路65は、CPU61へ入力部67(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)からの指示を送る制御を行う。出力回路66は、CPU61からの指示に応じてディスプレイ68に画像を表示する制御を行う。
電子ペン3によるページ識別領域45のストロークデータ(経過時間データを含む)は、フラッシュROM22から読み出され、電子ペン3の移動態様が検出される。この移動態様情報と、フラッシュROM22から読み出された電子ペン3によるノート領域44のストロークデータとは、電子筆記装置2からパソコン6に送信される。送信された移動態様情報及びストロークデータは、パソコン6のRAM63に記憶される。なお、電子筆記装置2からパソコン6へのデータの送信は、無線通信に限定されず、有線通信によって行ってもよい。
パソコン6では、RAM63に記憶された電子ペン3の移動態様情報に基づき、HDD62(第2相関記憶手段に相当する)に記憶された相関テーブル50の相関情報を参照して、ページ43のページ番号が取得される。一方、RAM63に記憶された電子ペン3によるノート領域44のストロークデータに基づき、ノート領域44に筆記された線画の画像データが生成される。
<制御内容>
上述の内容を実現するために電子筆記装置2のCPU21が実行する制御内容を図11により、パソコン6のCPU61が実行する制御内容を図12により、それぞれ説明する。
上述の内容を実現するために電子筆記装置2のCPU21が実行する制御内容を図11により、パソコン6のCPU61が実行する制御内容を図12により、それぞれ説明する。
図11において、ステップS10、ステップS20は、図7と同じであるので説明を省略する。ステップS20が終了すると、ステップS40に移る。
ステップS40は、図7と同じである。ステップS40において、フラッシュROM22に記憶された電子ペン3によるノート領域44のストロークデータを取得すると、新たに設けたステップS70に移る。
ステップS70では、CPU21は、上記ステップS20で検出された電子ペン3の移動態様情報と、上記ステップS40で取得された電子ペン3によるノート領域44のストロークデータとを、無線通信部24を介してパソコン6に送信する。その後、本フローを終了する。
次に、図12のフローについて説明する。
図12において、まず、ステップS110で、CPU61は、電子筆記装置2から送信された電子ペン3の移動態様情報と、電子ペン3によるノート領域44のストロークデータとを無線通信部64を介して受信する。受信した電子ペン3の移動態様情報と、電子ペン3によるノート領域44のストロークデータとは、RAM63に記憶される。ステップS110が終了すると、ステップS130に移る。
ステップS130では、CPU61は、HDD62に記憶された相関テーブル50の相関情報を参照して、上記ステップS110で受信した電子ペン3の移動態様からページ43のページ番号を取得する。ステップS130が終了すると、ステップS150に移る。
ステップS150では、CPU61は、上記ステップS110で受信した電子ペン3によるノート領域44のストロークデータを用いて、電子ペン3による被筆記媒体40のノート領域44への記載に対応した画像データを生成する。ステップS150が終了すると、ステップS160に移る。
ステップS160では、CPU61は、HDD62に、上記ステップS150で生成された画像データと上記ステップS130で取得されたページ番号とを関連付けて記憶させる。その後、本フローを終了する。
以上において、上記ステップS130は、各請求項記載の第2ページ取得手段として機能し、上記ステップS150は、各請求項記載の第2データ生成手段として機能する。
以上説明した第3実施形態においても、前述の第1実施形態と同様の効果を得る。
なお、以上において、図2、図10の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図7、図11、図12に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
2 電子筆記装置
3 電子ペン(筆記具)
4 電子筆記システム
8L,8R 筐体(保持手段)
6 パソコン(処理端末)
22 フラッシュROM(第1相関記憶手段)
40 被筆記媒体
42 用紙
43 ページ
45 ページ識別領域(第1被検出領域)
46 凹溝(凹凸部)
49 第1部位
50 相関テーブル(相関)
55 ページ識別領域(第2被検出領域)
56 第2部位
56a,56b 数字対応領域
57 凹溝(凹凸部)
58 非対応領域
62 HDD(第2相関記憶手段)
3 電子ペン(筆記具)
4 電子筆記システム
8L,8R 筐体(保持手段)
6 パソコン(処理端末)
22 フラッシュROM(第1相関記憶手段)
40 被筆記媒体
42 用紙
43 ページ
45 ページ識別領域(第1被検出領域)
46 凹溝(凹凸部)
49 第1部位
50 相関テーブル(相関)
55 ページ識別領域(第2被検出領域)
56 第2部位
56a,56b 数字対応領域
57 凹溝(凹凸部)
58 非対応領域
62 HDD(第2相関記憶手段)
Claims (7)
- 筆記具を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置であって、
複数のページを備えるとともに、各ページが当該ページに固有の態様で前記筆記具の直線的な移動を阻害する凹凸部を備えた、被筆記媒体を保持する保持手段と、
前記筆記動作に伴って移動する、前記筆記具の複数の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段で取得された前記複数の位置情報を用いて、前記筆記具による前記被筆記媒体への記載に対応した画像データを生成する第1データ生成手段と、
前記位置情報取得手段により取得される複数の位置情報に基づき、前記凹凸部により前記直線的な移動を阻害されつつ移動する、前記筆記具の移動態様を検出する移動態様検出手段と、
前記凹凸部により想定される前記筆記具の移動態様情報と、当該ページの識別情報との相関を、各ページごとに予め記憶した第1相関記憶手段と、
前記移動態様検出手段により検出された前記筆記具の移動態様に基づき、前記第1相関記憶手段に記憶された前記相関を参照して、当該移動態様に対応した前記ページの識別情報を取得する第1ページ取得手段と、
を有することを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項1記載の電子筆記装置において、
前記被筆記媒体は、
所定の第1被検出領域において、ページ番号を表す数字若しくは記号に対応する少なくとも1つの第1部位に前記凹凸部が設けられており、
前記移動態様検出手段は、
前記第1被検出領域を前記筆記具が直線的に移動するときに前記少なくとも1つの凹凸部を横切る際に発生する、移動遅延の位置を検出し、
前記第1ページ取得手段は、
前記移動態様検出手段により検出された前記移動遅延の位置に基づき、前記相関を参照して当該検出結果に対応した前記ページ番号を取得する
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項2記載の電子筆記装置において、
前記第1被検出領域は、
想定される前記筆記具の移動方向に直交するように延設され、当該想定される移動方向への前記筆記具の移動を阻害する凹溝若しくは突起を、前記凹凸部として備えており、
前記移動態様検出手段は、
前記凹溝への前記筆記具の落ち込み、若しくは、前記突起への前記筆記具の乗り上がり、によって発生する前記移動遅延の位置を検出する
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項1記載の電子筆記装置において、
前記被筆記媒体は、
所定の第2被検出領域において、ページ番号を表す数字若しくは記号に対応する第2部位を通過するように屈曲する前記凹凸部が設けられており、
前記移動態様検出手段は、
前記第2被検出領域の前記凹凸部に沿って前記筆記具が屈曲して移動するときに通過した前記第2部位を、当該通過した順序に沿って検出し、
前記第1ページ取得手段は、
前記移動態様検出手段により前記通過した順序に沿って検出された前記第2部位に基づき、前記相関を参照して当該検出結果に対応した前記ページ番号を取得する
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 請求項4記載の電子筆記装置において、
前記第2被検出領域は、
所定の直進方向に延設され、数字に対応づけられない非対応領域と、
前記非対応領域から前記直進方向に直交する側に設けられ、所定の数字に1対1に対応づけられた、前記第2部位としての数字対応領域と、
を含み、
前記移動態様検出手段は、
前記筆記具が通過した少なくとも1つの前記数字対応領域を、当該通過した順序に沿って検出する
ことを特徴とする電子筆記装置。 - 筆記具を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置と、前記電子筆記装置と情報送受信可能に接続される処理端末と、を有する電子筆記システムであって、
前記電子筆記装置は、
複数のページを備えるとともに、各ページが当該ページに固有の態様で前記筆記具の直線的な移動を阻害する凹凸部を備えた、前記被筆記媒体を保持する保持手段と、
前記筆記動作に伴って移動する、前記筆記具の複数の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得される複数の位置情報に基づき、前記凹凸部により前記直線的な移動を阻害されつつ移動する、前記筆記具の移動態様を検出する移動態様検出手段と、
前記処理端末は、
前記電子筆記装置の前記位置情報取得手段で取得された前記複数の位置情報を用いて、前記筆記具による前記被筆記媒体への記載に対応した画像データを生成する第2データ生成手段と、
前記凹凸部により想定される前記筆記具の移動態様情報と、当該ページの識別情報との相関を、各ページごとに予め記憶した第2相関記憶手段と、
前記電子筆記装置の前記移動態様検出手段により検出された前記筆記具の移動態様に基づき、前記第2相関記憶手段に記憶された前記相関を参照して、当該移動態様に対応した前記ページの識別情報を取得する第2ページ取得手段と、
を有することを特徴とする電子筆記システム。 - 筆記具を用いた操作者の筆記動作を検出する電子筆記装置で用いられる被筆記媒体であって、
複数のページを備え、かつ、
各ページは、当該ページに固有の態様で前記筆記具の直線的な移動を阻害する凹凸部を備えている
ことを特徴とする被筆記媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013068509A JP2014191722A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 電子筆記装置、電子筆記システム、被筆記媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013068509A JP2014191722A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 電子筆記装置、電子筆記システム、被筆記媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014191722A true JP2014191722A (ja) | 2014-10-06 |
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ID=51837874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013068509A Pending JP2014191722A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 電子筆記装置、電子筆記システム、被筆記媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014191722A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021246019A1 (ja) * | 2020-06-01 | 2021-12-09 | 株式会社ワコム | 位置検出装置、ページ検出方法、及びシート状記録媒体 |
-
2013
- 2013-03-28 JP JP2013068509A patent/JP2014191722A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021246019A1 (ja) * | 2020-06-01 | 2021-12-09 | 株式会社ワコム | 位置検出装置、ページ検出方法、及びシート状記録媒体 |
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