JP2014191697A - 車載電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の制御回路の制御負荷を低減させつつも、第1の制御回路では同第2の制御回路から受信した情報に基づいた処理を適切に行うことができる車載電子制御装置を提供する。
【解決手段】ブレーキ用の電子制御装置は互いに通信可能なメイン制御回路20及びセンサ制御回路30を備える。センサ制御回路30は、センサ値がメイン制御回路20から要求されたときにはセンサ値Xをメイン制御回路20に送信し、異常判定値がメイン制御回路20から要求されたときには異常判定値Yをメイン制御回路20に送信する。そして、メイン制御回路20が異常判定値Yを要求する通信間隔は、メイン制御回路20がセンサ値Xを要求する通信間隔の所定倍である。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに通信可能な複数の制御回路を備える車載電子制御装置に関する。
車載電子制御装置として、例えば特許文献1に記載されるように、互いに通信可能な第1の制御回路と第2の制御回路とを備える装置が知られている。こうした車載電子制御装置において、第1の制御回路は、第2の制御回路に対する質問に関する複数の質問情報を予め用意しており、同質問情報のうち何れか一つの質問情報を選択し、選択した質問情報を第2の制御回路に送信する。そして、質問情報を受信した第2の制御回路は、同質問情報に対応する回答信号を生成して第1の制御回路に送信し、第1の制御回路は、受信した回答信号に基づいて第2の制御回路が正常であるか異常であるかを判定するようになっている。
より具体的には、第1の制御回路は、第1の質問情報を所定回数連続して第2の制御回路に送信し、第1の質問情報を所定回数連続して送信した後には第1の質問情報とは異なる第2の質問情報を第2の制御回路に送信するようになっている。そして、第2の制御回路は、第1の制御回路から受信する質問情報が変わったときにのみ、同質問情報に対応する回答信号を生成して第1の制御回路に送信するようになっている。
特開2009−129267号公報
ところで、上記のような車載電子制御装置においては、コスト低減を目的として低機能の制御回路を採用することが考えられている。低機能の制御回路とは、CPUの処理速度が遅かったり、搭載するメモリの容量が少なかったりするために、実行できる機能が大幅に制限されているもののことをいう。このような低機能の制御回路を第2の制御回路として採用する場合には、第2の制御回路の制御負荷を極力低減させる必要がある。しかしながら、上記特許文献1に記載の車載電子制御装置では、以下に示す課題があるため、低機能の制御回路を第2の制御回路として採用することは困難である。
すなわち、第2の制御回路では、受信した今回の質問情報が前回に受信した質問情報(前回の質問情報)と同一であるか否かを判定し、今回の質問情報が前回の質問情報と異なると判定した場合に今回の質問情報に対応する回答信号を生成して第1の制御回路に送信することとなる。このように第2の制御回路では、今回の質問情報が前回の質問情報と同一であるか否かの判定処理を、第1の制御回路から質問情報を受信する度に行う必要があり、こうした判定処理を行う分だけ制御負荷が増大することとなる。
また、第2の制御回路では、第1の制御回路から受信しうる質問情報の数と同数の回答信号を生成できるようにしなければならない。すなわち、第2の制御回路では、質問情報を受信した場合、同質問情報に対して回答するために必要な情報をメモリにアクセスして読み出し、同情報に基づいて回答情報を生成して第1の制御回路に送信することとなる。このとき、アクセスするメモリのアドレスは、受信した質問情報に応じて異なる。そのため、受信した質問情報に応じてアクセスするアドレスを検索しなければならず、この点についても制御負荷の増大に繋がる。
本発明の目的は、第2の制御回路の制御負荷を低減させつつも、第1の制御回路では同第2の制御回路から受信した情報に基づいた処理を適切に行うことができる車載電子制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための車載電子制御装置は、互いに通信可能な第1の制御回路(20)及び第2の制御回路(30)を備える装置を前提としている。この車載電子制御装置において、第2の制御回路(30)は、第1のデータが第1の制御回路(20)から要求されたときには第1のデータ(X)を同第1の制御回路(20)に送信し、第1の制御回路(20)で更新の要求される頻度が第1のデータよりも低い第2のデータが第1の制御回路(20)から要求されたときには第2のデータ(Y)を同第1の制御回路(20)に送信するようになっている。そして、第1の制御回路(20)が第2の制御回路(30)に第1のデータを要求する通信間隔を第1の通信間隔とし、第1の制御回路(20)が第2の制御回路(30)に第2のデータを要求する通信間隔を第2の通信間隔としたとき、第2の通信間隔を、第1の通信間隔の所定倍とする。
上記構成によれば、第2の通信間隔を第1の通信間隔の所定倍としたことにより、第2の制御回路(30)では、第1の制御回路(20)から第2データが要求される頻度が低くなる。その結果、第2の制御回路(30)では、第1の制御回路(20)での更新の要求頻度が第1のデータ(X)よりも低い第2のデータ(Y)を第1の制御回路(20)に送信するための通信に要する負荷が低減される。なお、第1の制御回路(20)で更新が要求される頻度が低いとは、第2のデータ(Y)を用いる処理の実行周期が、第1のデータ(X)を用いる処理の実行周期よりも長いことを意味している。そのため、第1の制御回路(20)では、第2の通信間隔を第1の通信間隔よりも広くしても、第2のデータ(Y)を用いる処理を適切に実行することができる。
その一方で、第1の制御回路(20)での更新の要求頻度が第2のデータ(Y)よりも高い第1のデータ(X)は、第2の通信間隔よりも狭い第1の通信間隔毎に第2の制御回路(30)から第1の制御回路(20)に送信される。そのため、第1の制御回路(20)では、受信した第1のデータ(X)に基づいた処理を適切に実行することができる。したがって、第2の制御回路(30)での負荷を低減させつつも、第1の制御回路(20)では同第2の制御回路(30)から受信した情報に基づいた処理を適切に行うことができるようになる。
なお、第2の通信間隔は第1の通信間隔の所定倍である。そのため、第1の制御回路(20)は、第1のデータを第2の制御回路(30)に要求する一方で第2のデータを第2の制御回路(30)に要求しない場合と、第1のデータ及び第2のデータの双方を同時に第2の制御回路(30)に要求する場合とがある。そこで、上記車載電子制御装置では、第1の制御回路(20)は、第1のデータを要求する一方で第2のデータを要求しないタイミングであるときには、第1のデータを要求する旨の指令を含む一方で第2のデータを要求する旨の指令を含まない第1の要求信号(SR1)を第2の制御回路(30)に送信し、第1のデータ及び第2のデータの双方を要求するタイミングであるときには、第1のデータを要求する旨の指令及び第2のデータを要求する旨の指令を含む第2の要求信号(SR2)を第2の制御回路(30)に送信するようにしてもよい。そして、この場合、第2の制御回路(30)は、第1の要求信号(SR1)を受信したときには第1のデータ(X)を含む一方で第2のデータ(Y)を含まない第1の回答信号(SA1)を第1の制御回路(20)に送信し、第2の要求信号(SR2)を受信したときには第1のデータ(X)及び第2のデータ(Y)を含む第2の回答信号(SA2)を第1の制御回路(20)に送信することが好ましい。
こうした制御構成を採用することにより、第2の制御回路(30)は、第2の要求信号(SR2)を受信したときにのみ、第2のデータ(Y)を第1の制御回路(20)に送信するだけでよくなる。そのため、第1の制御回路(20)と第2の制御回路(30)との間で通信を行なう度に第2のデータ(Y)を第2の制御回路(30)から第1の制御回路(20)に送信する場合と比較して、第2のデータ(Y)を送信する間隔、すなわち第2の通信間隔が広い分、第2のデータ(Y)を第1の制御回路(20)に送信することに起因する第2の制御回路(30)の負荷を低減させることができるようになる。
なお、第1の要求信号(SR1)のデータ長を第2の要求信号(SR2)のデータ長よりも短くすること、及び第1の回答信号(SA1)のデータ長を第2の回答信号(SA2)のデータ長よりも短くすることは可能である。しかし、このように送受信される各種信号のデータ長を統一していない場合、信号を受信した制御回路では、受信に関する処理や受信した信号の解析に関する処理に要する負荷が増大してしまう。
そこで、上記車載電子制御装置において、第1の要求信号(SR1)を、第1のデータを要求する旨の指令に加えて規定の疑似指令を含んだ信号とし、第1の要求信号(SR1)のデータ長を第2の要求信号(SR2)のデータ長と同一とすることが好ましい。また同様に、第1の回答信号(SA1)を、第1のデータ(X)に加えて疑似指令に対する回答データ(Z)を含む信号とし、第1の回答信号(SA1)のデータ長を第2の回答信号(SA2)のデータ長と同一とすることが好ましい。こうした構成では、第1の要求信号(SR1)のデータ長を第2の要求信号(SR2)のデータ長と同一としたことにより、第2の制御回路(30)における信号受信時の処理などに要する負荷の増大を抑制することができるようになる。同様に、第1の回答信号(SA1)のデータ長を第2の回答信号(SA2)のデータ長と同一としたことにより、第1の制御回路(20)における信号受信時の処理などに要する負荷の増大を抑制することができるようになる。
また、上記車載電子制御装置において、第1の制御回路(20)は、第2の回答信号(SA2)を受信したときには、同第2の回答信号(SA2)に含まれる第1のデータ(X)及び第2のデータ(Y)をメモリ(22)に記憶し、第1の回答信号(SA1)を受信したときには、同第1の回答信号(SA1)に含まれる第1のデータ(X)をメモリ(22)に記憶する一方で、同第1の回答信号(SA1)に含まれる回答データ(Z)をメモリ(22)に記憶しないことが好ましい。この構成によれば、第1の制御回路(20)では、自身で送信した疑似指令に対応する回答データ(Z)をメモリ(22)に記憶させる処理を行わない分、第1の制御回路(20)における負荷の増大を抑制することができるようになる。
また、上記車載電子制御装置において、第2の制御回路(30)は、車両の走行状態に関する情報を検出するセンサ(31)を有し、第1のデータは、センサ(31)によって検出されたセンサ値(X)を含み、第2のデータは、第2の制御回路(30)に異常が発生しているか否かに関する情報(Y)を含み、第1の制御回路(20)は、第2の制御回路(30)から受信した第2のデータを用い、同第2の制御回路(30)に異常が発生しているか否かを判定する異常判定処理を行うことが好ましい。
第1の制御回路(20)で実行される各種処理のうち、センサ(31)によって検出されたセンサ値(X)を用いた処理(以下、「センサ値使用処理」ともいう。)は、第2のデータを用いる異常判定処理と比較して高頻度で実行される。そのため、センサ値(X)を含む第1のデータを第2のデータよりも高頻度で第1の制御回路(20)で受信させることにより、同第1の制御回路(20)では、車両の最新の走行状態を把握した状態でセンサ値使用処理を適切に実行させることができるようになる。
その一方で、異常判定処理は、センサ値使用処理よりも実行頻度が低い。そのため、第1の制御回路(20)では、第1のデータを要求する間隔よりも第2のデータを要求する間隔を広くしても、異常判定処理を適切に実行することができる。したがって、第2の制御回路(30)の状態(すなわち、正常か異常か)を第1の制御回路(20)で適切に把握することができるようになる。
車載電子制御装置の一実施形態であるブレーキ用の電子制御装置とブレーキアクチュエータとを模式的に示すブロック図。 (a)は第1の要求信号のデータ構成を示す模式図、(b)は第2の要求信号のデータ構成を示す模式図。 (a)は第1の回答信号のデータ構成を示す模式図、(b)は第2の回答信号のデータ構成を示す模式図。 第1の制御回路の一例であるメイン制御回路で実行される各種の処理とそれらの実行周期との関係の一例を示す表。 第1の制御回路の一例であるメイン制御回路が、第2の制御回路の一例であるセンサ制御回路と通信を行う際に実行する通信処理ルーチンを説明するフローチャート。 第2の制御回路の一例であるセンサ制御回路が、第1の制御回路の一例であるメイン制御回路と通信を行う際に実行する通信処理ルーチンを説明するフローチャート。 第1の制御回路の一例であるメイン制御回路と第2の制御回路の一例であるセンサ制御回路との間で通信を行う様子を示す作用図。
以下、互いに通信可能な複数の制御回路を備える車載電子制御装置を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1には、車載電子制御装置の一例であるブレーキ用の電子制御装置11と、この電子制御装置11に制御されるブレーキアクチュエータ12とが示されている。図1に示すように、ブレーキ用の電子制御装置11は、車載LAN(Local Area Network)13を通じて他の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)14と通信可能である。
こうしたブレーキ用の電子制御装置11は、第1の制御回路の一例としてのメイン制御回路20と、第2の制御回路の一例としてのセンサ制御回路30と、出力回路40とを備えている。出力回路40は、メイン制御回路20からの制御指令に基づきブレーキアクチュエータ12を駆動させる回路であって、ブレーキアクチュエータ12を構成する部品(ポンプの駆動源となるモータ、及び電磁弁など)の駆動回路などを有している。そして、ブレーキアクチュエータ12は、電子制御装置11による制御によって、車両に設けられている車輪に対する制動トルクを調整するようになっている。
メイン制御回路20はマイクロコンピュータ23を有し、このマイクロコンピュータ23は、CPU21と、ROM221及びRAM222などを有するメモリ22とを含んで構築されている。ROM221には、CPU21が実行する各種処理プログラムなどが予め記憶されており、RAM222には、CPU21によって適宜書き換えられる各種情報が記憶される。そして、メイン制御回路20は、車載LAN13を通じて他の電子制御装置14と通信するようになっている。
センサ制御回路30は、車両状態を検出するためのセンサの一例として車両加速度を検出する加速度センサ31を内蔵する制御回路である。このセンサ制御回路30は、加速度センサ31に加え、マイクロコンピュータ32を有している。このマイクロコンピュータ32は、CPU33と、このCPU33が実行する各種処理プログラムなどが予め記憶されているメモリ34を有している。そして、CPU33は、加速度センサ31によって検出される車両加速度のセンサ値(以下、単に「センサ値」という。)Xを第1のバッファ351に逐次保存する。また、CPU33は、加速度センサ31によって車両加速度を検出できているか否かを判定する処理を行い、この処理による判定結果に応じた値である異常判定値Yを第2のバッファ352に保存する。すなわち、本実施形態のブレーキ用の電子制御装置11では、センサ値Xが「第1のデータ」に相当し、異常判定値Yが「第2のデータ」に相当する。
なお、本実施形態のブレーキ用の電子制御装置11にあっては、センサ制御回路30を構成するマイクロコンピュータ32として、メイン制御回路20を構成するマイクロコンピュータ23よりも機能が制限された低機能のマイクロコンピュータを採用している。例えば、CPU33の処理速度は、メイン制御回路20を構成するマイクロコンピュータ23のCPU21の処理速度よりも遅く、メモリ34の記憶容量はメイン制御回路20を構成するマイクロコンピュータ23のメモリ22の記憶容量よりも少ない。そのため、センサ制御回路30では、メイン制御回路20で実行するような高負荷の処理を実行することが困難である。
また、図1に示すように、メイン制御回路20及びセンサ制御回路30は、互いに通信可能となっている。すなわち、メイン制御回路20がセンサ値Xや異常判定値Yを要求する信号を送信すると、センサ制御回路30は、メイン制御回路20に要求された情報(センサ値Xや異常判定値Y)を送信するようになっている。
こうした通信時においてメイン制御回路20は、後述する第1の要求信号SR1又は第2の要求信号SR2をセンサ制御回路30に送信するようになっている。一方、センサ制御回路30は、第1の要求信号SR1を受信したときにはその回答として第1の回答信号SA1をメイン制御回路20に送信し、第2の要求信号SR2を受信したときにはその回答として第2の回答信号をメイン制御回路20に送信するようになっている。
次に、図2を参照して、第1及び第2の要求信号SR1,SR2について説明する。
図2(a)に示す第1の要求信号SR1は、メイン制御回路20がセンサ制御回路30に対してセンサ値Xを要求する一方で異常判定値Yを要求しないときに、メイン制御回路20からセンサ制御回路30に送信される信号である。この第1の要求信号SR1は、センサ値を要求する旨の指令であるセンサ値要求指令と、規定の疑似指令とを含む信号である。そして、例えば、疑似指令は、センサ値要求指令が格納されているビット位置よりも下位のビットに格納される。
図2(b)に示す第2の要求信号SR2は、メイン制御回路20がセンサ制御回路30に対してセンサ値X及び異常判定値Yの双方を要求するときに、メイン制御回路20からセンサ制御回路30に送信される信号である。この第2の要求信号SR2は、センサ値要求指令と、異常判定値Yを要求する旨の指令である異常情報要求指令とを含む信号である。そして、例えば、異常情報要求指令は、センサ値要求指令が格納されているビット位置よりも下位のビットに格納される。
なお、図2(a),(b)に示すように、上記の疑似指令のデータ長は、異常情報要求指令のデータ長と同一である。そのため、疑似指令を含む第1の要求信号SR1のデータ長は、異常情報要求指令を含む第2の要求信号SR2のデータ長と同一となる。すなわち、疑似指令及び異常情報要求指令のデータ長を第11のデータ長L11とし、センサ値要求指令のデータ長を第12のデータ長L12としたとき、第1の要求信号SR1及び第2の要求信号SR2のデータ長L1は、「L11+L12」となる。
次に、図3を参照して、第1及び第2の回答信号SA1,SA2について説明する。
図3(a)に示す第1の回答信号SA1は、センサ制御回路30が第1の要求信号SR1を受信したときに、センサ制御回路30からメイン制御回路20に送信される信号である。この第1の回答信号SA1は、センサ値要求指令に対する回答であるセンサ値Xと、疑似指令に対する回答である回答データとしての疑似回答値Zとを含んだ信号である。そして、例えば、疑似回答値Zは、センサ値Xが格納されているビット位置よりも下位のビットに格納される。なお、疑似回答値Zは、例えば、センサ値Xを示すデータの一部(例えば、上位数ビット分の値)で構成したものであってもよい。
図3(b)に示す第2の回答信号SA2は、センサ制御回路30が第2の要求信号SR2を受信したときに、センサ制御回路30からメイン制御回路20に送信される信号である。この第2の回答信号SA2は、センサ値要求指令に対する回答であるセンサ値Xと、異常情報要求指令に対する回答である異常判定値Yとを含んだ信号である。そして、例えば、異常判定値Yは、センサ値Xが格納されているビット位置よりも下位のビットに格納される。
なお、図3(a),(b)に示すように、上記の疑似回答値Zのデータ長は、異常判定値Yのデータ長と同一である。そのため、疑似回答値Zを含む第1の回答信号SA1のデータ長は、異常判定値Yを含む第2の回答信号SA2のデータ長と同一となる。すなわち、疑似回答値Z及び異常判定値Yのデータ長を第21のデータ長L21とし、センサ値Xのデータ長を第22のデータ長L22としたとき、第1の回答信号SA1及び第2の回答信号SA2のデータ長L2は、「L21+L22」となる。
本実施形態のブレーキ用の電子制御装置11においてメイン制御回路20のマイクロコンピュータ23は、各種処理を適宜行うようになっている。
例えば、図4に示すように、マイクロコンピュータ23は、センサ値Xを用いた処理である主制御処理、異常判定値Yを用いた異常判定処理、及びセンサ制御回路30と通信するための通信処理などの各種処理を行うようになっている。主制御処理は、センサ値Xや同センサ値Xの変化速度などから車両挙動を推定し、車両挙動が不安定傾向を示すときには車両挙動を安定化させるための挙動制御、及びセンサ値Xを他の電子制御装置14で使用できるようにインターフェースに出力する処理などを含んでいる。こうした主制御処理は、第1の実行周期A毎に実行される。
なお、主制御処理では、メイン制御回路20で受信したセンサ値Xをそのまま用いるのではなく、公知のフィルタ処理を施した値を用いることがある。そのため、センサ値Xを受信するための通信処理の実行周期は、主制御処理の実行周期である第1の実行周期Aよりも短い第3の実行周期Cに設定されている。
異常判定処理は、センサ制御回路30から受信した異常判定値Yに基づき、センサ制御回路30が車両状態を正確に検出できている正常状態であるか、又は正確に検出できない異常状態であるかを判定する処理である。そして、例えば、異常判定処理によってセンサ制御回路30が異常状態であると判定された場合、センサ値Xを用いた車両制御の実行が制限されることがある。
なお、メイン制御回路20において異常判定処理は、センサ値Xを用いる主制御処理よりも長い周期で実行される。そのため、メイン制御回路20が更新を要求する異常判定値Yの頻度は、メイン制御回路20が更新を要求するセンサ値Xの頻度よりも低い。よって、異常判定処理の実行周期は、第1の実行周期Aよりも長い第2の実行周期Bとなっている。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、メイン制御回路20のマイクロコンピュータ23が実行する通信処理ルーチンについて説明する。なお、ここでは、通信処理ルーチンは、上記第3の実行周期C毎に実行される。
図5に示すように、本通信処理ルーチンにおいて、マイクロコンピュータ23は、他の処理の割り込みを禁止する(ステップS101)。続いて、マイクロコンピュータ23は、カウンタCntが予め設定されているカウンタ判定値Cnt_Thと一致しているか否かを判定する(ステップS102)。このカウンタ判定値Cnt_Thは、「1」以上の整数(例えば、4)に設定されている。そして、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Th未満である場合(ステップS102:NO)、すなわちセンサ値Xを要求する一方で異常判定値Yを要求しないタイミングである場合、マイクロコンピュータ23は、その処理を次のステップS103に移行する。
ステップS103において、マイクロコンピュータ23は、センサ値要求指令及び疑似指令を含む第1の要求信号SR1を生成する。続いて、マイクロコンピュータ23は、生成した第1の要求信号SR1をセンサ制御回路30に送信し(ステップS104)、送信した第1の要求信号SR1の回答である第1の回答信号SA1をセンサ制御回路30から受信したか否かを判定する(ステップS105)。第1の回答信号SA1を未だ受信していない場合(ステップS105:NO)、マイクロコンピュータ23は、第1の回答信号SA1を受信するまでステップS105の判定処理を繰り返し実行する。
一方、第1の回答信号SA1を受信した場合(ステップS105:YES)、マイクロコンピュータ23は、受信した第1の回答信号SA1からセンサ値Xを抽出し、同センサ値Xをメモリ22のRAM222に記憶させる(ステップS106)。このとき、マイクロコンピュータ23は、第1の回答信号SA1に含まれる疑似回答値Zを破棄する。すなわち、疑似回答値Zは、RAM222に記憶されない。そして、マイクロコンピュータ23は、カウンタCntを「1」だけインクリメントし(ステップS107)、その処理を後述するステップS114に移行する。
その一方で、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Thと一致している場合(ステップS102:YES)、すなわちセンサ値X及び異常判定値Yの双方を要求するタイミングである場合、マイクロコンピュータ23は、センサ値要求指令及び異常情報要求指令を含む第2の要求信号SR2を生成する(ステップS108)。続いて、マイクロコンピュータ23は、生成した第2の要求信号SR2をセンサ制御回路30に送信し(ステップS109)、送信した第2の要求信号SR2の回答である第2の回答信号SA2をセンサ制御回路30から受信したか否かを判定する(ステップS110)。第2の回答信号SA2を未だ受信していない場合(ステップS110:NO)、マイクロコンピュータ23は、第2の回答信号SA2を受信するまでステップS110の判定処理を繰り返し実行する。
一方、第2の回答信号SA2を受信した場合(ステップS110:YES)、マイクロコンピュータ23は、受信した第2の回答信号SA2からセンサ値Xを抽出し、同センサ値Xをメモリ22のRAM222に記憶させる(ステップS111)。続いて、マイクロコンピュータ23は、受信した第2の回答信号SA2から異常判定値Yを抽出し、同異常判定値Yをメモリ22のRAM222に記憶させる(ステップS112)。そして、マイクロコンピュータ23は、カウンタCntを「0(零)」にリセットし(ステップS113)、その処理を次のステップS114に移行する。
ステップS114において、マイクロコンピュータ23は、他の処理の割り込みの禁止を解除する。続いて、マイクロコンピュータ23は、センサ値Xに対してフィルタ処理を施し、フィルタ処理後のセンサ値をRAM222の所定領域に記憶させる(ステップS115)。そして、マイクロコンピュータ23は、本通信処理ルーチンを一旦終了する。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、センサ制御回路30のマイクロコンピュータ32が実行する通信処理ルーチンについて説明する。なお、この通信処理ルーチンは、第1の要求信号SR1又は第2の要求信号SR2を受信した場合に実行される。
図6に示すように、本通信処理ルーチンにおいて、マイクロコンピュータ32は、受信した要求信号が第1の要求信号SR1であるか否かを判定する(ステップS201)。第1の要求信号SR1を受信した場合(ステップS201:YES)、すなわちセンサ値Xが要求された一方で異常判定値Yが要求されない場合、マイクロコンピュータ32は、第1の回答信号SA1を生成する(ステップS202)。このとき、マイクロコンピュータ32は、自身のメモリ34にアクセスすることなく、自身の第1のバッファ351に保存されているセンサ値Xと同センサ値Xに基づく疑似回答値Zとを含む第1の回答信号SA1を生成する。そして、マイクロコンピュータ32は、生成した第1の回答信号SA1をメイン制御回路20に送信し(ステップS203)、本通信処理ルーチンを終了する。
一方、第2の要求信号SR2を受信した場合(ステップS201:NO)、すなわちセンサ値X及び異常判定値Yの双方が要求された場合、マイクロコンピュータ32は、第2の回答信号SA2を生成する(ステップS204)。このとき、マイクロコンピュータ32は、自身のメモリ34にアクセスすることなく、自身のバッファ351,352に保存されているセンサ値X及び異常判定値Yを含む第2の回答信号SA2を生成する。そして、マイクロコンピュータ32は、生成した第2の回答信号SA2をメイン制御回路20に送信し(ステップS205)、本通信処理ルーチンを終了する。
なお、上述したように、メイン制御回路20は、センサ制御回路30に対してセンサ値Xほど高頻度に異常判定値Yを要求しない。そのため、センサ制御回路30では、第2のバッファ352に保存される異常判定値Yを、センサ値Xほど高頻度に更新しなくてもよい。そのため、第1のバッファ351に保存されるセンサ値Xは、第1の通信間隔に相当する上記第3の実行周期C毎に更新されるのに対し、第2のバッファ352に保存される異常判定値Yは、第3の実行周期Cに上記カウンタ判定値Cnt_Thを乗じ、この積(=C×Cnt_Th)に応じた周期(すなわち、第2の通信間隔に相当する周期)毎に更新すればよい。つまり、センサ制御回路30において加速度センサ31によって車両状態が正確に検出できているか否かの処理は、第3の実行周期Cに上記カウンタ判定値Cnt_Thを乗じた積(=C×Cnt_Th)に応じた間隔で実行すればよい。このように、センサ制御回路30では、異常判定値Yを更新するための処理の実行周期をセンサ値Xを更新するための処理の実行周期よりも長くできる分、その負荷が低減されることとなる。
次に、図7を参照して、メイン制御回路20とセンサ制御回路30との通信時の作用について説明する。なお、ここでは、明細書の説明理解の便宜上、上記カウンタ判定値Cnt_Thが「2」であるものとする。すなわち、メイン制御回路20とセンサ制御回路30との間で3回の通信が行われると、そのうちの1回の通信のときに異常判定値Yがセンサ制御回路30からメイン制御回路20に送信されることとなる。
図7に示す最初の通信周期では、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Thと一致しているため、ステップS301で、メイン制御回路20によってセンサ値要求指令及び異常情報要求指令を含む第2の要求信号SR2が生成されて送信される。すると、ステップS302で第2の要求信号SR2がセンサ制御回路30に受信され、ステップS303で、センサ制御回路30によってセンサ値X及び異常判定値Yを含む第2の回答信号SA2が生成されて送信される。このとき、センサ制御回路30のマイクロコンピュータ32のCPU33は、バッファ351,352からセンサ値X及び異常判定値Yを取り出して第2の回答信号SA2を生成し、この第2の回答信号SA2をメイン制御回路20に送信する。そして、ステップS304で、第2の回答信号SA2がメイン制御回路20に受信され、第2の回答信号SA2に含まれるセンサ値X及び異常判定値Yがメイン制御回路20に取り込まれる。すなわち、センサ値X及び異常判定値YがRAM222に記憶される。
次の通信周期では、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Thと一致していないため、ステップS311でメイン制御回路20によってセンサ値要求指令及び疑似指令を含む第1の要求信号SR1が生成されて送信される。すると、ステップS312で第1の要求信号SR1がセンサ制御回路30に受信され、ステップS313で、センサ制御回路30によってセンサ値X及び疑似回答値Zを含む第1の回答信号SA1が生成されて送信される。このとき、センサ制御回路30のマイクロコンピュータ32のCPU33は、第1のバッファ351からセンサ値Xを取り出し、このセンサ値Xを示すデータの一部を疑似回答値Zとし、センサ値X及び疑似回答値Zを含む第1の回答信号SA1を生成し、この第1の回答信号SA1をメイン制御回路20に送信する。そして、ステップS314で第1の回答信号SA1がメイン制御回路20に受信され、メイン制御回路20では、第1の回答信号SA1に含まれるセンサ値Xが取り込まれる一方で、第1の回答信号SA1に含まれる疑似回答値Zが破棄される。すなわち、センサ値XはRAM222に記憶される一方で、疑似回答値ZはRAM222に記憶されない。
次の通信周期でも、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Thと一致していないため、上記ステップS311〜S314と同様のステップS321,S322,S323,S324の処理が行われる。すなわち、ステップS321で第1の要求信号SR1がメイン制御回路20から送信される。そして、ステップS322で第1の要求信号SR1がセンサ制御回路30に受信され、ステップS323で第1の回答信号SA1がセンサ制御回路30から送信される。次のステップS324で第1の回答信号SA1がメイン制御回路20に受信されると、メイン制御回路20では、第1の回答信号SA1に含まれるセンサ値Xが取り込まれる一方で、第1の回答信号SA1に含まれる疑似回答値Zが破棄される。
次の通信周期では、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Thと一致しているため、上記ステップS301〜S304と同様のステップS331,S332,S333,S334の処理が行われる。すなわち、ステップS331で第2の要求信号SR2がメイン制御回路20から送信される。すると、ステップS332で第2の要求信号SR2がセンサ制御回路30に受信され、ステップS333でセンサ制御回路30から第2の回答信号SA2が送信される。次のステップS304で第2の回答信号SA2がメイン制御回路20に受信されると、メイン制御回路20では第2の回答信号SA2に含まれるセンサ値X及び異常判定値Yが取り込まれる。
次の通信周期では、カウンタCntがカウンタ判定値Cnt_Thと一致していないため、上記ステップS311〜S314と同様のステップS341,S342,S343,S344の処理が行われる。なお、ステップS341〜S344の処理は、ステップS311〜S314の処理及びステップS321〜S324の処理と同等であるため、その説明を省略するものとする。
本実施形態のブレーキ用の電子制御装置11にあっては、異常判定値Yを要求する通信間隔である第2の通信間隔は、センサ値Xを要求する通信間隔である第1の通信間隔に上記カウンタ判定値Cnt_Thを乗じた積となる。すなわち、第2の通信間隔は第1の通信間隔の所定倍となる。そのため、センサ値X及び異常判定値Yの双方を要求する通信の回数は、センサ値Xを要求する一方で異常判定値Yを要求しない通信の回数よりも少なくなる。
上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)センサ値X及び異常判定値Yの双方を要求する通信間隔である第2の通信間隔を、センサ値Xを要求する一方で異常判定値Yを要求しない通信間隔である第1の通信間隔よりも広くした。そのため、センサ制御回路30では、メイン制御回路20で更新の要求される頻度がセンサ値Xよりも低い異常判定値Yをメイン制御回路20に送信するのに要する負荷が低減される。また、センサ制御回路30では、第2のバッファ352に保存する異常判定値Yの更新頻度を、第1のバッファ351に保存されるセンサ値Xの更新頻度よりも低くできる分、センサ制御回路30での異常判定値Yの更新に要する負荷も低減される。
また、異常判定値Yを用いる異常判定処理の実行周期が、センサ値Xを用いる主制御処理の実行周期よりも長い。そのため、第1の通信間隔よりも広い第2の通信間隔で異常判定値Yを送信するようにしてセンサ制御回路30の負荷を低減させても、メイン制御回路20では異常判定値Yを用いる異常判定処理を適切に実行することができる。
その一方で、メイン制御回路20で更新が要求される頻度が異常判定値Yよりも高いセンサ値Xは、上記第2の通信間隔よりも狭い上記第1の通信間隔毎にセンサ制御回路30からメイン制御回路20に送信される。そのため、メイン制御回路20では、受信したセンサ値Xに基づいて主制御処理を適切に実行することができる。したがって、センサ制御回路30での負荷を低減させつつも、メイン制御回路20ではセンサ制御回路30から受信した情報に基づいた処理を適切に行うことができる。
(2)第1の要求信号SR1のデータ長を第2の要求信号SR2のデータ長と同一としたことにより、第1の要求信号SR1のデータ長が第2の要求信号SR2のデータ長と異なる場合と比較して、センサ制御回路30における信号受信時の処理などに要する負荷の増大を抑制することができる。同様に、第1の回答信号SA1のデータ長を第2の回答信号SA2のデータ長と同一としたことにより、第1の回答信号SA1のデータ長が第2の回答信号SA2のデータ長と異なる場合と比較して、メイン制御回路20における信号受信時の処理などに要する負荷の増大を抑制することができる。
(3)メイン制御回路20では、疑似指令を含む第1の要求信号SR1に対する回答として第1の回答信号SA1を受信した場合、同第1の回答信号SA1に含まれるセンサ値Xが取り込まれる一方で、同第1の回答信号SA1に含まれる疑似回答値Zが破棄される。このようにメイン制御回路20では、疑似回答値Zをメモリ22のRAM222に記憶させる処理を行わない分、メイン制御回路20における負荷の増大を抑制することができる。
(4)異常判定値Yを用いる異常判定処理の実行周期は、センサ値Xを用いる主制御処理の実行周期よりも長い。そのため、上記第2の通信間隔を第1の通信間隔よりも広くしても、異常判定処理を適切に実行させることができる。すなわち、メイン制御回路20では、センサ制御回路30が正常であるか否かを適切に管理することができる。
(5)また、本実施形態のブレーキ用の電子制御装置11にあっては、センサ制御回路30では、バッファ351,352に保存されている情報(センサ値Xや異常判定値Y)を用いて回答信号SA1,SA2を生成するため、回答信号SA1,SA2を生成する場合にメモリ34にアクセスして情報を取り出さなくてもよい。したがって、メモリ34にアクセスして情報を取り出さなくても回答信号SA1,SA2を生成できる分、センサ制御回路30においてメイン制御回路20と通信を行うために必要な処理の負荷を低減させることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・センサ制御回路30に設けられるセンサは、車両状態を検出できるものであれば、加速度センサ以外の他のセンサであってもよい。例えば、センサ制御回路30に設けられるセンサは、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサであってもよい。この場合、ヨーレートセンサによって検出されるセンサ値が第1のデータとしてメイン制御回路20に送信されることとなる。
もちろん、センサ制御回路30は、複数種類のセンサを内蔵した回路であってもよい。そして、複数種類のセンサを内蔵したセンサ制御回路30では、センサ値要求指令を受信したときには、各種センサによって検出された各種センサ値が第1のデータとして送信されることとなる。
・第1の要求信号SR1にセンサ値要求指令が含まれるのであれば、第1の要求信号SR1のデータ長を第2の要求信号SR2のデータ長よりも短くしてもよい。この場合、第1の要求信号SR1は、疑似指令を含まない信号であってもよい。そして、要求信号を受信するセンサ制御回路30では、信号受信時には、受信する要求信号の終了部分を監視することとなり、信号受信に対する処理の負荷が多少増大することとなる。
また、このように第1の要求信号SR1に疑似指令が含まれない場合、第1の回答信号SA1は、センサ値Xを含んでいるのであれば、疑似回答値Zを含まない信号であってもよい。この場合、第1の回答信号SA1のデータ長が第2の回答信号SA2のデータ長よりも短くなる。そして、回答信号を受信するメイン制御回路20では、信号受信時には、受信する回答信号の終了部分を監視することとなり、信号受信に対する処理の負荷が多少増大することとなる。
・上記車載電子制御装置は、互いに通信可能な第1の制御回路及び第2の制御回路を備え、第1の制御回路が種類の異なる複数種類のデータを第2の制御回路に対して要求するものであれば、ブレーキ用の電子制御装置11以外の他の装置に具体化してもよい。ただし、第1の制御回路が要求する複数種類のデータは、要求頻度の高い第1のデータと、第1のデータよりも要求頻度の低い第2のデータとを含むことが好ましい。そして、第1のデータは、センサ値以外のデータであってもよいし、第2のデータは、第2の制御回路が正常であるか否かを判定するための値以外のデータであってもよい。
・車載電子制御装置は、互いに通信可能な3以上の任意数(例えば、4つ)の制御回路を備えた構成であってもよい。
11…車載電子制御装置の一例としてのブレーキ用の電子制御装置、20…第1の制御回路の一例としてのメイン制御回路、22…メモリ、30…第2の制御回路の一例としてのセンサ制御回路、31…加速度センサ、SA1…第1の回答信号、SA2…第2の回答信号、SR1…第1の要求信号、SR2…第2の要求信号、X…第1のデータの一例としてのセンサ値、Y…第2のデータの一例としての異常判定値、Z…回答データの一例としての疑似回答値。

Claims (5)

  1. 互いに通信可能な第1の制御回路(20)及び第2の制御回路(30)を備える車載電子制御装置であって、
    前記第2の制御回路(30)は、第1のデータが前記第1の制御回路(20)から要求されたときには第1のデータ(X)を同第1の制御回路(20)に送信し、前記第1の制御回路(20)で更新の要求される頻度が第1のデータよりも低い第2のデータが前記第1の制御回路(20)から要求されたときには第2のデータ(Y)を同第1の制御回路(20)に送信するようになっており、
    前記第1の制御回路(20)が前記第2の制御回路(30)に第1のデータを要求する通信間隔を第1の通信間隔とし、前記第1の制御回路(20)が前記第2の制御回路(30)に第2のデータを要求する通信間隔を第2の通信間隔としたとき、
    前記第2の通信間隔を、前記第1の通信間隔の所定倍とする
    ことを特徴とする車載電子制御装置。
  2. 前記第1の制御回路(20)は、
    第1のデータを要求する一方で第2のデータを要求しないタイミングであるときには、第1のデータを要求する旨の指令を含む一方で第2のデータを要求する旨の指令を含まない第1の要求信号(SR1)を前記第2の制御回路(30)に送信し、
    第1のデータ及び第2のデータの双方を要求するタイミングであるときには、第1のデータを要求する旨の指令及び第2のデータを要求する旨の指令を含む第2の要求信号(SR2)を前記第2の制御回路(30)に送信し、
    前記第2の制御回路(30)は、
    第1の要求信号(SR1)を受信したときには第1のデータ(X)を含む一方で第2のデータ(Y)を含まない第1の回答信号(SA1)を前記第1の制御回路(20)に送信し、
    第2の要求信号(SR2)を受信したときには第1のデータ(X)及び第2のデータ(Y)を含む第2の回答信号(SA2)を前記第1の制御回路(20)に送信する
    請求項1に記載の車載電子制御装置。
  3. 第1の要求信号(SR1)は第1のデータを要求する旨の指令に加えて規定の疑似指令を含んだ信号であり、第1の要求信号(SR1)のデータ長は第2の要求信号(SR2)のデータ長と同一であり、
    第1の回答信号(SA1)は第1のデータ(X)に加えて疑似指令に対する回答データ(Z)を含んだ信号であり、第1の回答信号(SA1)のデータ長は第2の回答信号(SA2)のデータ長と同一である
    請求項2に記載の車載電子制御装置。
  4. 前記第1の制御回路(20)は、
    第2の回答信号(SA2)を受信したときには、同第2の回答信号(SA2)に含まれる第1のデータ(X)及び第2のデータ(Y)をメモリ(22)に記憶し、
    第1の回答信号(SA1)を受信したときには、同第1の回答信号(SA1)に含まれる第1のデータ(X)を前記メモリ(22)に記憶する一方で、同第1の回答信号(SA1)に含まれる回答データ(Z)を前記メモリ(22)に記憶しない
    請求項3に記載の車載電子制御装置。
  5. 前記第2の制御回路(30)は、車両の走行状態に関する情報を検出するセンサ(31)を有し、
    第1のデータは、前記センサ(31)によって検出されたセンサ値(X)を含み、
    第2のデータは、前記第2の制御回路(30)に異常が発生しているか否かに関する情報(Y)を含み、
    前記第1の制御回路(20)は、前記第2の制御回路(30)から受信した第2のデータを用い、同第2の制御回路(30)に異常が発生しているか否かを判定する異常判定処理を行う
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車載電子制御装置。
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