JP2014189841A - 冷鉄源の投入方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶銑搬送容器で冷鉄源を溶解し、溶銑量を増加させるに際して、溶銑搬送容器に投入する冷鉄源の投入量「M(kg/ton)」、溶銑のC濃度「Clig(質量%)」、冷鉄源のC濃度「Ciron(質量%)」、受銑直後の溶銑温度「T(℃)」、冷鉄源の1個当たりの重量相当径「d(mm)」が、「M≦−975+0.0365Clig+1.00Ciron+0.760T−0.0137d」を満たすようにする。
【選択図】図1
Description
このようなプロセスフローにおいて、鍋型の容器や混銑車などの溶銑搬送容器で溶銑を受銑する際には、鉄源としてスクラップなどの安価な冷鉄源を投入して、出来るだけ溶銑コストを低減させる操業が行われている。また、溶銑コストを低減させるだけでなく、溶銑量を増やすためにも冷鉄源の投入がなされる。したがって、溶銑搬送容器に投入する冷鉄源量は多い方が望ましいが、一方で溶銑搬送容器に投入する冷鉄源量が適正でない場合、冷鉄源の投入による熱ロスが大きくなり、溶銑搬送容器に地金が付着することで、溶銑搬送量の減少や地金除去作業に伴う生産性の低下といった悪影響を及ぼす。このような問題を回避するために、溶銑搬送容器への冷鉄源の投入量を適正化する技術として、特許文献1に示すものがある。
さて、溶銑鍋の冷鉄源の影響によって溶銑鍋に付着する地金が増加する以外に、溶銑処理のときに、地金付着が増加する場合がある。溶銑処理時に付着する地金を抑制する技術として、特許文献2に示すものがある。
本発明の技術的手段は、溶銑搬送容器で冷鉄源を溶解し、溶銑量を増加させるに際して、前記溶銑搬送容器に投入する冷鉄源の投入量を「M(kg/ton)」とし、溶銑のC濃度を「Clig(質量%)」とし、冷鉄源のC濃度を「Ciron(質量%)」とし、受銑直後の溶銑温度を「T(℃)」とし、冷鉄源の1個当たりの重量相当径を「d(mm)」としたとき、式(1)を満たすように、前記冷鉄源の投入量Mを設定することを特徴とする。
図1は、高炉1からの出銑後の流れを示した図である。図1に示すように、高炉1から出銑された溶銑2は、混銑車3にて受銑した後、製鋼工場に運搬され、そこで溶銑鍋5に払い出される。この溶銑鍋5はクレーンにより除滓位置に移動し、溶銑直上に存在する高炉スラグを除去した後、クレーンで転炉正面に運ばれ、鍋中の溶銑を転炉に装入する。溶銑装入終了後の空の溶銑鍋は再びクレーンにより払出位置に戻され、混銑車より次chの溶銑が払い出される。
なお、近年では、溶銑鍋において機械攪拌による脱硫を実施するのが一般的となってきている。この場合は、高炉スラグ除滓後の溶銑鍋に脱硫フラックスを添加し、機械攪拌で脱硫処理を実施した後、再度除滓位置で脱硫スラグを除去した後、転炉に払い出されることになる。
さて、近年では粗鋼量を増やす、あるいは鉄鉱石価格の高騰のために、高炉で製造する溶銑の替わりにスクラップ等安価な鉄源を使用したいというニーズが高まっている。そのための方法の一つとして、溶銑搬送容器、すなわち混銑車、あるいは溶銑鍋に予め冷銑、スクラップ等の鉄源(冷鉄源)を投入しておき、そこに溶銑を受けることにより、冷鉄源を溶解して溶銑量を増やす操業が行われる。
冷鉄源を投入した場合を考えたとき、冷鉄源の投入後の熱バランスは、冷鉄源の投入前の溶銑の総熱量と、冷鉄源の溶解に要する総熱量と、周囲への熱ロスによって決まるが、地金付着量は、溶銑の溶銑温度Tによって影響される。また、溶銑のC濃度Clig、冷鉄源のC濃度Cironによって、溶銑の凝固開始温度が変化するため、これら溶銑のC濃度Clig及び冷鉄源のC濃度Cironによっても地金付着量は影響されると考えられる。さらに、冷鉄源の1個当たりの重量相当径dによって、冷鉄源の溶けやすさが代わるため、この重量相当径dによっても地金付着量は影響されると考えられる。
冷鉄源の投入は、空の溶銑鍋5に重機を用いて冷鉄源を入れた後、その溶銑鍋5に溶銑を装入した。冷鉄源として、高炉1から出銑した溶銑をそのまま鋳造した冷銑と、スラップと、C濃度を調整した鉄塊を用いた。溶銑のC濃度は、3.0〜4.4質量%とし、スクラップのC濃度は0質量%とし、鉄塊のC濃度は、1.0質量%、2.0質量%、3.0質量%のいずれかとした。溶銑鍋5への地金付着量は、溶銑装入前の溶銑鍋5の重量(冷鉄源が投入されていない状態での空の溶銑鍋5の重量)と、冷鉄源及び溶銑を溶銑鍋5に装入後に当該溶銑鍋5の溶銑を払い出した後の重量との差を算出することにより求めた。言い換えれば、溶銑及び冷鉄源の供給前の溶銑鍋5の重量と、溶銑を払い出した溶銑鍋5の重量との差から地金付着量を求めた。なお、溶銑鍋5の重量は、ロードセルにより計測した。また、前ch(前チャージ)での地金付着量が±1ton以下の溶銑鍋5を用いた。実施例及び比較例では、地金付着量が1.0ton以下である場合、「良好○、地金付着なし」とし、地金付着量が1.0tonを超える場合、「不適×、地金付着あり」と判定した。
図2は、実施例及び比較例をまとめたものである。図2に示すように、実績値から上限値を引いた値が0以下であって、溶銑鍋5に投入する冷鉄源の投入量M、溶銑のC濃度Clig、冷鉄源のC濃度Ciron、受銑直後の溶銑温度T、冷鉄源の1個当たりの重量相当径dが、式(1)を満たしている場合、地金付着量を確実に1ton以下にすることができた。
なお、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
2 溶銑
3 混銑車
4 溶銑処理工場
5 溶銑鍋
Claims (1)
- 溶銑搬送容器で冷鉄源を溶解し、溶銑量を増加させるに際して、
前記溶銑搬送容器に投入する冷鉄源の投入量を「M(kg/ton)」とし、溶銑のC濃度を「Clig(質量%)」とし、冷鉄源のC濃度を「Ciron(質量%)」とし、受銑直後の溶銑温度を「T(℃)」とし、冷鉄源の1個当たりの重量相当径を「d(mm)」としたとき、式(1)を満たすように、前記冷鉄源の投入量Mを設定することを特徴とする冷鉄源の投入方法。
M≦−975+0.0365Clig+1.00Ciron+0.760T−0.0137d ・・・(1)
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