JP2014189220A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションの骨格を支える支持構造を簡素かつ構造強度の高い構成とする。
【解決手段】シートクッション3のサイドフレーム11B,11Cの前部(前部骨格)を支える前部ブラケット20A,20Bと、サイドフレーム11B,11Cの後部(後部骨格)を支える後部ブラケット30A,30Bと、を有する乗物用シート1である。前部ブラケット20A,20Bは、サイドフレーム11B,11Cの前部に下方側からあてがえられて同サイドフレーム11B,11Cの前部を下方側から支持する構成となっている。また、後部ブラケット30A,30Bは、サイドフレーム11B,11Cの後部に側方側からあてがえられて同サイドフレーム11B,11Cの後部を側方側から支持する構成となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションの前部骨格を支える前部ブラケットと、前部骨格と一体で構成されたシートクッションの後部骨格を支える後部ブラケットと、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションの骨格がブラケットを介してフロア上に固定されて支持されたものが知られている(特許文献1)。具体的には、上記ブラケットは、フロア上に左右一対で設けられたスライドレール上に結合されて高さ方向に面を延ばすように設けられた板材により形成されている。シートクッションは、その骨格の前部領域と後部領域とが、それぞれ、上記板材により形成されたブラケットの側面に結合されることで、ブラケットにより支えられた構成となっている。
特開2012−30632号公報
しかし、上記従来技術では、シートクッションの骨格がブラケットによって側方からしか支えられていないため、支持強度が弱いという問題がある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションの骨格を支える支持構造を簡素かつ構造強度の高い構成とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションの前部骨格を支える前部ブラケットと、前部骨格と一体で構成されたシートクッションの後部骨格を支える後部ブラケットと、を有する乗物用シートである。前部ブラケットは、シートクッションの前部骨格に下方側からあてがえられて同前部骨格を下方側から支持する構成となっている。また、後部ブラケットは、シートクッションの後部骨格に側方側からあてがえられて同後部骨格を側方側から支持する構成となっている。
この第1の発明によれば、シートクッションの前部骨格は、前部ブラケットによって下方側から支えられることで、高い支持強度で支えられる構成とされる。また、上記前部骨格と一体で構成されたシートクッションの後部骨格は、後部ブラケットの側面にあてがわれて結合される構成とされることで、後部ブラケットがシートバックを支えるためやシートベルトバックルを取り付けるためなどの目的で高さ方向に延出して設けられるものである場合にも、このような後部ブラケットに対して具合良く取り付けることが可能となる。このように、シートクッションの骨格を支える支持構造を簡素かつ構造強度の高い構成とすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。シートクッションの前部骨格と後部骨格とがそれぞれパイプ材によって形成されている。前部ブラケットと後部ブラケットとのパイプ材があてがえられる各面部に、パイプ材を受け入れて嵌合させることのできる形状の凹部が形成されている。
この第2の発明によれば、前部ブラケットと後部ブラケットとにそれぞれ凹部を形成する簡単な構成により、これらブラケットによるシートクッションの前部骨格と後部骨格の各支持を強くすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。後部ブラケットが、シートクッションの後部骨格をシート外側から支持する構成となっている。
この第3の発明によれば、後部ブラケットによってシートクッションの後部骨格の外側への開きを適切に抑えることができ、後部骨格の支持強度を更に高めることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。後部ブラケットが高さ方向に面を延ばす板材により形成されて、シートバックを支えるブラケットとして構成されている。
この第4の発明によれば、シートバックを支えるために高さ方向に延びて設けられるブラケットに対して、シートクッションの後部骨格を具合良く結合して構成の合理化を図ることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。シートクッションの骨格が、シートクッションの左右両側部と前側部とに沿った骨格を成す平面視U字状に曲げられたパイプ材によって形成されている。後部ブラケットが、上記U字状に曲げられたパイプ材の両端となる左右両側の後端をそれぞれ支える一対の構成とされている。一対の後部ブラケット間に補強用のフレームが一体的に架橋されている。補強用のフレームとパイプ材のシートクッションの前側部に沿った骨格を成すフロントフレームとの間に、乗員の着座荷重をその直下で支える支持部材が架橋された構成となっている。
この第5の発明によれば、乗員の着座荷重を支持強度の高い前後のフレーム間で支えられる構成となるため、シートクッションの骨格を支える支持構造を、簡素かつ構造強度の高い構成として具現化することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートクッションの骨格構造の拡大斜視図である。 シートクッションの骨格構造の平面図である。 図3のIV矢視図である。 図3のV矢視図である。 図3のVI矢視図である。 図3のVII-VII線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図7を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の運転席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成とされている。上記シートバック2は、その左右両側の下端部が、それぞれ、シートクッション3の左右両側の後端部に連結されて支持されており、シートクッション3は、その底面部が、左右一対のスライドレール4を介してフロアF上に連結されて支持されている。
詳しくは、上述したシートバック2は、その車両外側(図示向かって左側)の下端側側部が、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ5を介してシートクッション3の同側の後端側側部に連結された状態とされている。また、シートバック2は、その車両内側(図示向かって右側)の下端側側部が、回転止め機能を有しない単純なヒンジピン6によりシートクッション3の同側の後端側側部に回転可能に枢着された状態とされている。このように、シートバック2は、その車両外側の側部のみが背凭れ角度の固定機能を有したリクライナ5によりシートクッション3に連結された簡素な構成とされている。なお、上述したリクライナ5の構成については、特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知のものと同じ構成となっているため、具体的な説明を省略することとする。
図2に示すように、シートクッション3は、その前部の左右2箇所と後部の左右2箇所とが、それぞれ、左右一対の前部ブラケット20A,20Bと後部ブラケット30A,30Bとを介して、各スライドレール4のアッパレール4B上に連結された状態とされている。ここで、各スライドレール4は、フロアF上に固定設置されたロアレール4Aと、ロアレール4Aに対して前後スライド可能な状態に組み付けられたアッパレール4Bと、を有し、各アッパレール4Bとロアレール4Aとの間にはこれらのスライド動作をロック可能な図示しないスライドロック装置が設けられた構成となっている。なお、上述した各スライドレール4の構成については、特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知のものと同じ構成となっているため、具体的な説明を省略することとする。また、図3〜図7に示す各図では、スライドレール4の構成が省略された図となっている。
図2〜図3に示すように、上述した前部ブラケット20A,20Bは、それぞれ、シートクッション3の前部の左右2箇所を下方側から支持し、後部ブラケット30A,30Bは、それぞれ、シートクッション3の後部の左右2箇所を側方側から支持する構成となっている。このような構成とされていることにより、シートクッション3は、その前部の左右2箇所が、上記前部ブラケット20A,20Bによって下方側から高い支持強度で支えられる構成とされている。また、シートクッション3は、その後部の左右2箇所が、後述するようにシートバック2を支える支持ブラケットとして構成された後部ブラケット30A,30Bに対して具合良く取り付けられて支えられる構成とされている。
以下、上述したシートクッション3の支持構造について、更に具体的に詳しく説明していく。シートクッション3は、図2〜図3に示すように、その骨格となるクッションフレーム10が、平面視U字状に曲げられて形成された円鋼管製のパイプ材11と、上述した左右一対の後部ブラケット30A,30B間に一体的に架橋された円鋼管製の補強パイプ12と、これらパイプ材11の前枠部(フロントフレーム11A)と補強パイプ12との間に架橋された支持ワイヤ13と、によって構成されている。ここで、補強パイプ12が本発明の「補強用のフレーム」に相当し、支持ワイヤ13が本発明の「支持部材」に相当する。
上述したパイプ材11は、上記のように平面視U字状に曲げられることで、シートクッション3の左右両側部と前側部とに沿った骨格を成す形に形成されている。上記パイプ材11は、そのシートクッション3の左右両側部に沿った骨格を成す左右両側のサイドフレーム11B,11Cの前部が、それぞれ、上述した前部ブラケット20A,20Bによって下方側から一体的に支持された状態とされている。また、パイプ材11は、その後端となる左右両側のサイドフレーム11B,11Cの後部が、それぞれ、上述した後部ブラケット30A,30Bによってシート外側からあてがえられて一体的に支持された状態とされている。
補強パイプ12は、ストレートな円鋼管材により形成されており、上述した各側の後部ブラケット30A,30Bにそれぞれシート幅方向に貫通して挿通された状態として、各側の後部ブラケット30A,30Bに一体的に溶着されて結合された状態とされている。支持ワイヤ13は、左右一対の前後方向に延びる鋼線ワイヤの間に、シート幅方向に延びる2本の鋼線ワイヤが架橋された梯子状に組まれた構成とされている。
上記支持ワイヤ13は、その前後方向に延びる左右の鋼線ワイヤが、それぞれ、上述したパイプ材11のシートクッション3の前側部に沿った骨格を成すフロントフレーム11Aと補強パイプ12との間に前後に架橋されて、これらに一体的に溶着されて結合された状態とされている。これにより、支持ワイヤ13は、上述したU字状のパイプ材11と補強パイプ12とによって四角枠状に組まれたクッションフレーム10の前後の枠部間に架橋された状態として、その梯子状に組まれた広い支持形状により、乗員の着座荷重をその直下で広く支えることができる状態に設けられた状態とされている。
図2〜図4に示すように、前部ブラケット20A,20Bは、それぞれ、一枚の鋼板材をU字状の形にプレス加工して形成したものである。具体的には、前部ブラケット20A,20Bは、シート高さ方向に面を向ける底面部21A,21Bと、底面部21A,21Bの前後側の各縁部から起立する形に折り曲げられて前後方向に向かい合うように面を向ける立面部22A,22Bと、を有する側面視U字状の形に曲げられて形成されている。上述した前部ブラケット20A,20Bは、図2に示すように、それらの底面部21A,21Bが、上述した各スライドレール4のアッパレール4Bの上面部にあてがわれて、ボルト締結により強固に一体的に結合された状態とされている。
また、上述した前部ブラケット20A,20Bの前後の折り曲げられた立面部22A,22Bには、図4に示すように、それらの上述したパイプ材11のサイドフレーム11B,11Cがあてがわれる上縁部に、サイドフレーム11B,11Cの湾曲した下面形状に沿って凹んだ湾曲形状の凹部23A,23Bが形成されている。前部ブラケット20A,20Bは、それらの凹部23A,23B内にサイドフレーム11B,11Cの下面部が嵌め合わされた状態にセットされて、これら嵌合部同士が溶接されることにより、サイドフレーム11B,11Cに対して強固に一体的に結合された状態とされている。
図2〜図3、図5〜図7に示すように、後部ブラケット30A,30Bは、それぞれ、一枚の鋼板材をL字状の形にプレス加工して形成したものである。具体的には、後部ブラケット30A,30Bは、シート高さ方向に面を向ける底面部31A,31Bと、底面部31A,31Bのシート外側の縁部から起立する形に折り曲げられてシート幅方向に面を向ける立面部32A,32Bと、を有する正面視L字状の形に曲げられて形成されている。上述した後部ブラケット30A,30Bは、図2に示すように、それらの底面部31A,31Bの前後2箇所が、それぞれ、上述したスライドレール4のアッパレール4Bの上面部にあてがわれて、ボルト締結により強固に一体的に結合された状態とされている。
また、上述した後部ブラケット30A,30Bの立面部32A,32Bには、それらの上述したパイプ材11のサイドフレーム11B,11Cの後端部があてがわれる高さ方向の中間部に、サイドフレーム11B,11Cの湾曲した側面形状に沿って半円筒型に凹んだ湾曲形状の凹部33A,33Bが形成されている。後部ブラケット30A,30Bは、図2、図5〜図7に示すように、それらの立面部32A,32Bの高さ方向の中間部に形成された凹部33A,33B内にサイドフレーム11B,11Cの側面部が嵌め合わされた状態にセットされて、これらの嵌合部同士が溶接されることにより、サイドフレーム11B,11Cに対して強固に一体的に結合された状態とされている。
ここで、図5〜図7に示すように、上述した後部ブラケット30A,30Bの凹部33A,33Bの形成領域には、サイドフレーム11B,11Cが嵌合される高さ方向の中央領域に、サイドフレーム11B,11Cの長さ方向(前後方向)に沿って延びる長孔状のスリット34A,34Bが形成されている。そして、上述した後部ブラケット30A,30Bとサイドフレーム11B,11Cとの溶接は、上述したスリット34A,34B内から外部に露出する両者の当接部位間にアーク溶接のトーチが当てられて行われている。詳しくは、上記の溶接は、図7に示すように、スリット34A,34B内に上方側を向いて露呈するサイドフレーム11B,11Cとスリット34A,34Bの下面との当接部位間にアーク溶接のトーチが当てられて行われている。
このような部位を溶接対象とすることにより、作業者が上記の溶接箇所を斜め上方側からの視界によって容易に認識することができ、また、アーク溶接のトーチを斜め上方側から簡単に当てることができるため、溶接作業を簡便に行うことができる。また、上記の溶接箇所が、後部ブラケット30A,30Bの凹部33A,33B内の下方向きでない面部(横向き、或いは上方向きの面部)箇所に設定されることとなるため、サイドフレーム11B,11Cに入力される荷重が各溶接箇所に圧縮力として作用するようになる。したがって、溶接が剥がれ落ちにくく、両者を強固に結合した状態に保持することができる。
上述した後部ブラケット30A,30Bは、それぞれ、それらの立面部32A,32Bが、上述した各スライドレール4のアッパレール4Bとの結合箇所から後ろ上方側に三角形状に面を延ばす形に形成されている。そして、後部ブラケット30A,30Bは、それらの立面部32A,32Bの後ろ上方側に延び出した先の端部に、シートバック2を支えるための部品(延長ブラケット40、ヒンジピン6)が取り付けられて、シートバック2をそれぞれ下方側から支える構成となっている。
具体的には、車両外側の後部ブラケット30Aの立面部32Aには、予め、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fの車両外側の下端側側部(の外側部)にリクライナ5を介して取り付けられた厚鋼板製の延長ブラケット40が、ボルト締結により一体的に結合された状態に取り付けられている。詳しくは、上記延長ブラケット40は、後部ブラケット30Aの立面部32Aの外側面にあてがわれて取り付けられている。また、車両内側の後部ブラケット30Bは、その立面部32Bの上端部に、上述したシートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fの車両内側の下端側側部(の外側部)がヒンジピン6を介して回転可能に枢着された状態に取り付けられている。上記バックフレーム2Fの車両内側の下端側側部は、後部ブラケット30Bの立面部32Bの内側面にあてがわれて取り付けられている。上記構成により、シートバック2が、後部ブラケット30A,30Bによって下方側から支持された状態とされている。
このように、本実施例のシート1は、シートクッション3の前部骨格(サイドフレーム11B,11Cの前部)を支える前部ブラケット20A,20Bと、前部骨格(サイドフレーム11B,11Cの前部)と一体で構成されたシートクッション3の後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)を支える後部ブラケット30A,30Bと、を有する。前部ブラケット20A,20Bは、シートクッション3の前部骨格(サイドフレーム11B,11Cの前部)に下方側からあてがえられて同前部骨格を下方側から支持する構成となっている。また、後部ブラケット30A,30Bは、シートクッション3の後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)に側方側からあてがえられて同後部骨格を側方側から支持する構成となっている。
このような構成となっていることにより、シートクッション3の前部骨格(サイドフレーム11B,11Cの前部)は、前部ブラケット20A,20Bによって下方側から支えられることで、高い支持強度で支えられる構成とされる。また、上記前部骨格と一体で構成されたシートクッション3の後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)は、後部ブラケット30A,30Bの側面にあてがわれて結合される構成とされることで、シートバック2を支えるために高さ方向に延出して設けられる後部ブラケット30A,30Bに対して具合良く取り付けることが可能となる。このように、シートクッション3の骨格を支える支持構造を簡素かつ構造強度の高い構成とすることができる。
また、シートクッション3の前部骨格(サイドフレーム11B,11Cの前部)と後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)とがそれぞれ1本のパイプ材11を曲げ加工することによって形成されている。そして、前部ブラケット20A,20Bと後部ブラケット30A,30Bとのパイプ材11があてがえられる各面部に、パイプ材11を受け入れて嵌合させることのできる形状の凹部23A,23B,33A,33Bが形成されている。このように、前部ブラケット20A,20Bと後部ブラケット30A,30Bとにそれぞれ凹部23A,23B,33A,33Bを形成する簡単な構成により、これらブラケット20A,20B,30A,30Bによるシートクッション3の前部骨格(サイドフレーム11B,11Cの前部)と後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)の各支持を強くすることができる。また、サイドフレーム11B,11Cの後部に側方から当てられる各後部ブラケット30A,30Bに凹部33A,33Bを形成することにより、円管パイプ形状の各サイドフレーム11B,11Cを平らに押し潰すことなくこれらを後部ブラケット30A,30Bの立面部32A,32Bに面当接させた状態にあてがえることができるため、各サイドフレーム11B,11Cを各後部ブラケット30A,30Bに簡便かつ強固に一体的に結合することができる。
また、後部ブラケット30A,30Bが、シートクッション3の後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)をシート外側から支持する構成となっている。このような構成となっていることにより、後部ブラケット30A,30Bによってシートクッション3の後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)の外側への開きを適切に抑えることができ、後部骨格(サイドフレーム11B,11Cの後端部)の支持強度を更に高めることができる。
また、シートクッション3の骨格が、シートクッション3の左右両側部と前側部とに沿った骨格を成す平面視U字状に曲げられたパイプ材11によって形成されている。後部ブラケット30A,30Bは、上記U字状に曲げられたパイプ材11の両端となる左右両側の後端をそれぞれ支える一対の構成とされている。一対の後部ブラケット30A,30B間に補強パイプ12(補強用のフレーム)が一体的に架橋されている。補強パイプ12とパイプ材11のシートクッション3の前側部に沿った骨格を成すフロントフレーム11Aとの間に、乗員の着座荷重をその直下で支える支持ワイヤ13が架橋された構成となっている。このような構成となっていることにより、乗員の着座荷重を支持強度の高い前後のフレーム間(フロントフレーム11Aと補強パイプ12との間)で支えられる構成となるため、シートクッション3の骨格を支える支持構造を、簡素かつ構造強度の高い構成として具現化することができる。
具体的には、シートクッション3の左右両側部の骨格を成すパイプ材11の各サイドフレーム11B,11Cの前部が、それぞれ、前部ブラケット20A,20Bによって下方側から強く支持されていることにより、シートクッション3に着座した乗員が、その車両外側の乗降ドアを開けて降車する際に、身体の向きを車両外側に向けることでシートクッション3の車両外側の前部領域に強い着座圧をかけても、この負荷を同部の直下位置に設けられた前部ブラケット20Aによって強く支えることができる。このような降車時にかけられる荷重は、トラックやRV車などの車高の高い自動車においては、特に顕著にかけられやすくなるが、上記のようにシートクッション3の車両外側の側部に同側のサイドフレーム11Bの前部を下方側から支える前部ブラケット20Aが設定されていることにより、上記の荷重を適切に強く支えることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、自動車の運転席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の前部ブラケットや後部ブラケットは、鋼板材をL字状やU字状に曲げて形成したものに限らず、種々の金属加工材を適用することができるものである。また、各ブラケットは、乗物のフロアに直接結合されて設けられるものであってもよく、上記実施例で示したスライドレールなどの装備品に結合されて設けられるものであってもよい。また、各ブラケットの結合は、かしめや螺合、接着、圧入等のボルト締結以外の方法によるものであってもよい。
また、後部ブラケットは、シートバックを支えるブラケットとしての機能を兼ね備えたもの以外にも、シートベルトバックルなどの他の装備品が取り付けられるようになっているものであってもよく、何らかの目的で高さ方向に延出して設けられるものとなっていればよい。また、後部ブラケットは、そのシートクッションの後部骨格が取り付けられる部位が、高さ方向に斜めに立ち上がるように形成されたものであってもよい。
また、シートクッションの前部ブラケットによって支えられる前部骨格や、後部ブラケットによって支えられる後部骨格は、角管や板材等の円管以外から成るものであってもよい。また、シートクッションの骨格(クッションフレーム)は、上記実施例で示したような一本のパイプ材を曲げ成形して形成したもの以外にも、複数のフレーム材を一体的に組み合わせることで形成したものであってもよい。また、上記実施例では、シートクッションの骨格が、後部ブラケットを介して全体がループ状に繋がるように形成されたものを示したが、シートクッションの骨格は、1本のパイプ材をループ状に曲げて繋ぎ合わせたり複数本のフレーム材をループ状に繋ぎ合わせるなどして、それ自体がループ状に形成されたものであってもよい。
また、上記シートクッションの前部骨格や後部骨格を支える前部ブラケットや後部ブラケットに、これら前部骨格や後部骨格を受け入れて嵌合させる凹部が形成されておらず、これらブラケットに単純にあてがえられて結合されるだけのものであってもよい。また、上記前部ブラケットや後部ブラケットに凹部を形成する場合において、凹部は、前部骨格や後部骨格の外周面形状に沿った形に形成されていなくてもよく、これらを受け入れて嵌合させられる形となっているものであればよい。具体的には、円管状の前部骨格や後部骨格を、矩形状に凹んだ凹部に受け入れて嵌合させるものや、その逆の関係の嵌合形状となっているものであってもよい。
また、後部ブラケットは、シートクッションの後部骨格をシート内側から支持する構成となっているものであってもよい。また、前部ブラケットは、シートクッションの左右両側部に沿った骨格を成すサイドフレームの前部ではなく、シートクッションの前側部に沿った骨格を成すフロントフレームを下方側から支えるように設けられるものであってもよい。また、後部ブラケットは、シートクッションのサイドフレームの後端を支持するものに限らず、後ろ寄りの中間部を支持する構成となっていてもよい。
また、補強用のフレームは、上記実施例で示したような丸パイプ材から成るものでなくてもよく、各パイプ材や板材から成るものであってもよい。また、支持部材も、上記実施例で示したようなワイヤ材から成るものでなくてもよく、乗員の着座荷重を面で支える板材(いわゆるクッションパン)や、着座荷重を弾性支持するSバネ等のバネ材から成るものであってもよい。また、支持部材の設定される本数は特に限定されず、1本であっても複数本であってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
2F バックフレーム
3 シートクッション
4 スライドレール
4A ロアレール
4B アッパレール
5 リクライナ
6 ヒンジピン
10 クッションフレーム
11 パイプ材
11A フロントフレーム
11B サイドフレーム
11C サイドフレーム
12 補強パイプ(補強用のフレーム)
13 支持ワイヤ(支持部材)
20A,20B 前部ブラケット
21A,21B 底面部
22A,22B 立面部
23A,23B 凹部
30A,30B 後部ブラケット
31A,31B 底面部
32A,32B 立面部
33A,33B 凹部
34A,34B スリット
40 延長ブラケット
F フロア

Claims (5)

  1. シートクッションの前部骨格を支える前部ブラケットと、前記前部骨格と一体で構成された前記シートクッションの後部骨格を支える後部ブラケットと、を有する乗物用シートであって、
    前記前部ブラケットが前記シートクッションの前部骨格に下方側からあてがえられて同前部骨格を下方側から支持し、前記後部ブラケットが前記シートクッションの後部骨格に側方側からあてがえられて同後部骨格を側方側から支持する構成となっていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記シートクッションの前部骨格と後部骨格とがそれぞれパイプ材によって形成されており、前記前部ブラケットと前記後部ブラケットとの前記パイプ材があてがえられる各面部に前記パイプ材を受け入れて嵌合させることのできる形状の凹部が形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記後部ブラケットが前記シートクッションの後部骨格をシート外側から支持する構成となっていることを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記後部ブラケットが高さ方向に面を延ばす板材により形成されて、シートバックを支えるブラケットとして構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記シートクッションの骨格が前記シートクッションの左右両側部と前側部とに沿った骨格を成す平面視U字状に曲げられたパイプ材によって形成されており、前記後部ブラケットが前記U字状に曲げられたパイプ材の両端となる左右両側の後端をそれぞれ支える一対の構成とされており、当該一対の後部ブラケット間に補強用のフレームが一体的に架橋されており、前記補強用のフレームと前記パイプ材の前記シートクッションの前側部に沿った骨格を成すフロントフレームとの間に乗員の着座荷重をその直下で支える支持部材が架橋された構成となっていることを特徴とする乗物用シート。
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