JP2014188285A - シートカバーの取付構造 - Google Patents

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JP2014188285A JP2013068240A JP2013068240A JP2014188285A JP 2014188285 A JP2014188285 A JP 2014188285A JP 2013068240 A JP2013068240 A JP 2013068240A JP 2013068240 A JP2013068240 A JP 2013068240A JP 2014188285 A JP2014188285 A JP 2014188285A
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Kazuo Ebimoto
和雄 戎本
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Abstract

【課題】シートカバーの上面部を後方に延出した部分の端部に設けられた係合部材等を固定するための背面ボード等を設けなくても、シートカバーの取付作業を容易かつ見栄えよく行えるようにする。
【解決手段】下面延出部3の端部に固定された第1係合部材8と、上面延出部4の端部に固定された、第1係合部材8に係合される第2係合部材9と、下部横材15を有するシートバックフレーム5と、下部横材15を下から上に巻き込んで配設されたパッド6と、シート後方の床部からシートカバーの下面延出部3の後面に沿って立ち上がるカーペット7と、を備え、第1係合部材8は、係合本体部8aと、該係合本体部から下方に延出し、車幅方向に複数の開口8cが間隔をおいて形成された平板部8bと、を有して、パッドの巻き込み部の後面に沿って配置される。カーペットの端部近傍に、開口8cに係合可能なフック10bが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のシートカバーの取付構造に関し、詳しくは、取付を容易に行うことができ、見栄えもよいシートカバーの取付構造に関する。
例えば特許文献1に開示されているシートカバーの取付構造では、シートカバーの上面部の端部がシートバックフレーム内に設置される背面ボードまで延びており、その端部に車幅方向を長手方向とした断面I字状のプレート(以下「Iプレート」という。)が取付けられている。また、シート後方の荷室側に敷設されたカーペットが、シートバックフレームの背面に沿って立ち上がり、当該カーペットの端部に、車幅方向を長手方向とした断面J字状のプレート(以下「Jプレート」という。)が取付けられている。そして、上記Iプレートが上記Jプレートに係合され、Jプレートの側面に形成された矢じり状の突起が背面ボードに形成された取付孔に固定されている。
特開2010−75466号公報
上記シートカバーの取付構造では、IプレートとJプレートとを係合させるとともに、Jプレートを背面ボードに固定させる構造となっているため、背面ボードは不可欠なものとなっている。よって、背面ボードを無くすと、IプレートおよびJプレートは、車両前後方向への支えを失うため、IプレートとJプレートとを互いに係合させる作業が行い難くなる。また、IプレートとJプレートとを係合させても、これらを裏側で支える背面ボードが無ければ、車両前後方向への位置が不安定となり、しわや弛みなどが発生して見栄えが悪くなる。
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたものであり、シートカバーの上面部を後方に延出した部分の端部に設けられた係合部材や、シート後方からシート背面に沿って立ち上がるカーペットの端部に設けられた係合部材を固定するための部材(背面ボード等)を設けなくても、シートカバーの取付作業を容易に行うことができ、かつ、係合部材近傍におけるシートやカーペットの見栄えを良くすることができる、シートカバーの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシートカバーの取付構造は、シートカバーの下面部から後方に延出した下面延出部の端部に固定された車幅方向を長手方向とする第1係合部材と、シートカバーの上面部から後方に延出した上面延出部の端部に固定された車幅方向を長手方向とする、前記第1係合部材に係合される第2係合部材と、車幅方向に延在する上部横材および下部横材を有するシートバックフレームと、前記下部横材の下部および後部を下から上に巻き込んで配設されたパッドと、シート後方の床部から前記シートカバーの下面延出部の後面に沿って立ち上がるカーペットと、を備えるものであって、前記第1係合部材は、前記第2係合部材に係合可能な係合本体部と、該係合本体部から下方に延出し、車幅方向に複数の開口が間隔をおいて形成された平板部と、を有して、前記パッドの巻き込み部の後面に沿って配置され、前記カーペットの端部に、前記開口に係合可能なフックが、前記開口の配置間隔に対応して複数形成されている、ことを特徴とする。
かかる構成を備えるシートカバーの取付構造によれば、係合部材やフックを固定するための背面ボード等の部材を省略しても、シートカバーの取付作業を容易に行うことができるため、コストや質量を抑制することができる。また、車幅方向を長手方向とした第1係合部材がパッドの巻き込み部の後面に沿って配置され、その第1係合部材に同じく車幅方向を長手方向とした第2係合部材が係合され、さらに、第1係合部材の開口にフックが係合されるので、これらの近傍におけるシートやカーペットにしわや弛みが生じにくくなり、見栄えが良くなる。
本発明によれば、コストや質量を抑制することができるとともに、シートやカーペットの端部における見栄えが良くなる。
本発明の実施の形態に係るシートカバーの取付構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るシートカバーの取付構造の要部を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るシートカバーの取付構造を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るシートカバーの取付構造を図面を参照しながら説明する。図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係るシートカバーの取付構造1は、シートカバー2の下面延出部3、シートカバー2の上面延出部4、シートバックフレーム5、パッド6、カーペット7、第1〜第3係合部材8〜10等で構成されている。
シートカバー2は、例えば車両の可倒式リヤシートなどに取付けられるものであり、その下面部12から後方に延出した下面延出部3と、その上面部13から後方に延出した上面延出部4とを有する。
シートバックフレーム5は、パッド6等を支持するために、シート内に配設されるものであり、例えばパイプ材が略横長矩形状に形成されたものが採用される。このシートバックフレーム5は、上部に車幅方向に延在する上部横材(不図示)を有し、下部に車幅方向に延在する下部横材15を有する。
パッド6は、例えばウレタン材等の弾力性のある部材で構成され、車両前方から視てシートバックフレーム5全体を覆うように配設されている。パッド6の下部は、シートバックフレーム5の下部横材15の下部および後部を下から上に巻き込んだ巻き込み部16を形成している。
カーペット7は、シート後方の荷室のデッキ上に敷設されており、その荷室のデッキ(床部)からシートカバー2の下面延出部3の後面に沿って立ち上がるように設置される。
第1係合部材8は、例えば、車幅方向を長手方向とした断面J字状の樹脂成型プレートからなり、シートカバー2の下面延出部3の端部にミシン縫い、タッカー留め等によって固定されている。また、第1係合部材8は、後述する第2係合部材9に係合可能な係合本体部8aと、該係合本体部8aから下方に延出した平板部8bとを有しており、当該平板部8bには、車幅方向に間隔をおいて複数の開口8cが形成されている。なお、図面に示す開口8cは、横長矩形状のものとされている。また、第1係合部材8は、上方に引っ張り上げられたときに、パッド6の前記巻き込み部16の後面に沿って配置されるようになっている(そうなるように、下面延出部3の高さ方向の寸法が設定されている。)。
第2係合部材9は、例えば、車幅方向を長手方向とした断面I字状の樹脂成型プレートからなり、シートカバー2の上面延出部4の端部にミシン縫い、タッカー留め等により固定されている。この第2係合部材9は、上下反転させながら、第1係合部材8の係合本体部8aに係合される。
第3係合部材10は、例えば、車幅方向を長手方向とした平板部10aと、該平板部10aの上側の長辺部から延出したフック10bとを有する樹脂成型品にて構成されている。このフック10bは、第1係合部材8の開口8cに係合可能な断面J字状のものからなり、各フック10bは、上記開口8cの配置間隔に対応して複数形成されている。この第3係合部材10は、図2に示すように、カーペット7の端部7aがフック10bの湾曲面から離反して上方に所定長さ(後述する折り曲げ部4aとの隙間をできるだけ埋めるように)自立している。この第3係合部材10も、カーペット7の端部近傍にミシン縫い、タッカー留め等により固定されている。
本発明の実施の形態に係るシートカバー2を取り付けるに当たっては、先ず、シートバックフレーム5を覆うように取付けられたパッド6上にシートカバー2を所定の位置を合わせて覆い被せ、上面延出部4を下方に引っ張るとともに、下面延出部3を上方に引張り上げる。そして、断面I字状の第2係合部材9を断面J字状の第1係合部材8に上下反転させながら係合させる。このとき、第1係合部材8がパッド6の巻き込み部16の後面に沿って配置されることにより、当該巻き込み部16が第1係合部材8の支えとなり、係合作業時に、第1係合部材8が車両前方へ逃げることが無く、容易に係合作業を行うことができる。
つぎに、カーペット7の端部近傍に固定された第3係合部材10の断面J字状の複数のフック10bを、第1係合部材8の平板部8bに形成された複数の開口8cにそれぞれ係合させる。このときも、第1係合部材8がパッド6の巻き込み部16の後面に沿って配置されていることにより、巻き込み部16が第1係合部材8の支えとなり、係合作業時に、第1係合部材8が車両前方へ逃げることが無く、容易に係合作業を行うことができる。
以上の手順により取付けられたシートカバー2においては、車幅方向を長手方向とし、所定の剛性を有する第1係合部材8と第2係合部材9とがシート幅一杯に延在しているため、これらの近傍にあるシートカバー2の下面延出部3および上面延出部4にしわや弛みが形成されにくく見栄えが良くなる。
また、パッド6の巻き込み部16の後面に沿って、第1係合部材8および第3係合部材10が配置されるため、当該巻き込み部16がこれらの係合部材8,10の前方への支えとなる。このため、第3係合部材10に固定されているカーペット7の端部7aの位置が安定する。故に、図2に示すように、カーペット7の端部7aを上面延出部4の折り曲げ部4aに近接させる設計を行うことで、カーペット7と上面延出部4との隙間を安定的に小さくすることができ、これらの境界部の見栄えを良くすることができる。従来、かかる境界部の見栄えが悪かったため、目隠し等設けることがあったが、そのような目隠しを設ける必要がなくなる。
また、本実施形態に係るシートカバーの取付構造1によれば、第1〜第3係合部材8〜10を固定するための部材(背面ボード等)を設けなくても、シートカバー2の取付作業を容易に行うことができるため、コストや質量を抑制することができる。
なお、既述の実施形態では、第3係合部材10は、平板部10aと複数のフック10bで構成されていたが、第3係合部材10の構成はこれに限定されない。例えば、図3に示すように、第3係合部材10Aを専ら断面J字状のフック10cで構成し、各フック10cを開口8cに対応させて互いに車幅方向に間隔をおいて複数配設したものとしてもよい。上記フック10cも樹脂成型品で構成することができる。
本発明は、例えば、自動車のリヤシートのシートカバーの取付構造として実施することができる。
1 シートカバーの取付構造
2 シートカバー
3 下面延出部
4 上面延出部
5 シートバックフレーム
6 パッド
7 カーペット
8 第1係合部材
8c 開口
9 第2係合部材
10,10A 第3係合部材
10b フック
10c フック
12 下面部
13 上面部
15 下部横材
16 巻き込み部

Claims (1)

  1. シートカバーの下面部から後方に延出した下面延出部の端部に固定された車幅方向を長手方向とする第1係合部材と、
    シートカバーの上面部から後方に延出した上面延出部の端部に固定された車幅方向を長手方向とする、前記第1係合部材に係合される第2係合部材と、
    車幅方向に延在する上部横材および下部横材を有するシートバックフレームと、
    前記下部横材の下部および後部を下から上に巻き込んで配設されたパッドと、
    シート後方の床部から前記シートカバーの下面延出部の後面に沿って立ち上がるカーペットと、
    を備えるシートカバーの取付構造であって、
    前記第1係合部材は、前記第2係合部材に係合可能な係合本体部と、該係合本体部から下方に延出し、車幅方向に複数の開口が間隔をおいて形成された平板部と、を有して、前記パッドの巻き込み部の後面に沿って配置され、
    前記カーペットの端部に、前記開口に係合可能なフックが、前記開口の配置間隔に対応して複数形成されている、ことを特徴とするシートカバーの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101680984B1 (ko) 2015-11-09 2016-11-29 이동균 자동차 시트커버 취부용 클립 체결부재

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