JP2014188274A - ミシン - Google Patents

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はるみ 加藤
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
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    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
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    • D05BSEWING
    • D05B87/00Needle- or looper- threading devices
    • D05B87/02Needle- or looper- threading devices with mechanical means for moving thread through needle or looper eye

Abstract

【課題】押え棒に付属装置が装着された状態で、糸通し装置を動作させた場合であっても、糸通しフックが付属装置に接触することなく、確実に糸通し動作を行うことができるミシンを提供する。
【解決手段】ミシン101は、上糸Tを縫針7の目孔7aに通す糸通し装置11と、押え棒127に装着されている付属装置が所定の上送り装置104か否かを判断する第1判断手段S14と、第1判断手段S14によって所定の上送り装置104であると判断された場合、糸通し装置11による糸通し動作の実行する制御手段S25と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、糸通し装置を備えるミシンに関する。
従来から、糸通し装置を備えるミシンが知られている。
特許文献1に、糸通し装置を備えるミシンが開示されている。糸通し装置は、糸通しフック、糸案内部材、駆動機構、及びアクチュエータを有している。糸通しキーが押されると、アクチュエータが駆動機構を駆動する。駆動機構が駆動されることにより、糸通しフック及び糸案内部材が動作して、上糸が縫針の目孔に自動で通される。
特開2009―165737号公報
しかしながら、前記ミシンの押え棒に、比較的大型な付属装置(例えば上送り装置)が装着されて使用される場合がある。この場合に、糸通し装置を動作させると、糸通しフックと付属装置の距離が非常に接近する。この為、糸通しフックが付属装置に接触する恐れがあり、もし、糸通しフックが付属装置に接触した場合には、糸通しフックが変形する恐れがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、押え棒に付属装置が装着された状態で、糸通し装置を動作させた場合であっても、糸通しフックが付属装置に接触することなく、確実に糸通し動作を行うことができるミシンを提供することを目的とする。
本発明のミシンは、上糸を縫針の目孔に通す糸通し装置と、押え棒に装着されている付属装置が所定の付属装置か否かを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段によって所定の付属装置であると判断され、且つ所定条件を満たす場合、前記糸通し装置による糸通し動作を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のミシンは、押え棒に所定の付属装置が装着されており、且つ所定条件を満たす場合、糸通し装置による糸通し動作を実行する。これにより、糸通し装置が備える糸通しフックが所定の付属装置に接触することを確実に回避することができる。
ミシン101の正面図。 ミシン101の左側面図。 上送り装置104の斜視図。 布厚検出機構180の正面図。 糸通し装置11の縦断正面図。図5(a)は、糸通し機構部が待避位置にある縦断正面図、図5(b)は、糸通し機構部が糸掛け準備位置にある縦断正面図、図5(c)は、糸通し機構部が糸通し動作位置にある縦断正面図。 糸通し時の糸通しフック31の動作を説明するための斜視図。 ミシン101及び上送り装置104の電気的構成を示すブロック図。 糸通し処理を示すフローチャート。 エラーメッセージ261を示す画面。
以下、本発明を具体化したミシン101の実施形態について、説明する。
[ミシン101の説明]
図1を参照して、ミシン101の外観について説明する。
ミシン101は、ミシンベッド111と、脚柱部112と、アーム部113と、頭部114と、を備える。ミシンベッド111は、ミシン101の土台部である。ミシンベッド111は、加工布(図示しない)が載置可能な平面を有する。脚柱部112は、ミシンベッド111から延びる。アーム部113は、ミシンベッド111に対向して脚柱部112から延びる。頭部114は、アーム部113の先端に設けられる。
本実施形態における方向について定義する。脚柱部112がミシンベッド111から延びる方向を、上方向とし、上方向の反対方向を下方向とする。アーム部113が脚柱部112から延びる方向を、左方向とし、左方向の反対方向を右方向とする。左右方向と上下方向とに直交する方向を、前後方向とする。
脚柱部112の前面には、縦長の長方形形状を有する液晶ディスプレイ115が設けられる。以下、液晶ディスプレイ115は、LCD115と称する。LCD115には、例えば、縫製作業に必要な各種の機能を実行するためのキー、各種のメッセージ、及び種々の模様等が表示される。
LCD115の表面には、透明なタッチパネル126が設けられる。このため、LCD115に表示された各種キーなどに対応するタッチパネル126上の位置を、指や専用のタッチペンを用いて押圧操作することにより、縫製模様の選択や各種の設定等を実行することができる。
アーム部113の前面下部には、糸通しスイッチ121、及びその他複数の操作スイッチが設けられる。
図2を参照して、上送り装置104とミシン101との電気的接続について説明する。
針棒6の後側には、押え棒127が配設されている。押え棒127の下端部には、上送り装置104が着脱可能に装着されている。上送り装置104は、ミシンベッド111よりも上方に配置されている。上送り装置104は、送り歯(図示しない)と協働して加工布を搬送する。なお、ミシン101には、付属装置として前記上送り装置104に加え、詳しく図示しないが、周知構成の布端切断装置(サイドカッター)、ひだ取り装置(ラフラー押え)等の各種装置が用意されている。
上送り装置104は、電気基板498を内蔵する。電気基板498には、接続部152が接続されている。接続部152は、リード線502とコネクタ503と、を有する。リード線502は、電気基板498から上送り装置104の外部に延びる。コネクタ503は、リード線502の先端に設けられている。コネクタ503は、ミシン101の頭部114に設けられたコネクタ141に接続される。コネクタ141は、図7に示すミシン101の制御部60に電気的に接続されている。上送り装置104は、モータ491を内蔵する。モータ491は、電気基板498、リード線502、コネクタ503を介して、ミシン101の制御部60に電気的に接続される。つまり、接続部152によって、モータ491とミシン101の制御部60とが電気的に接続される。図7に示すCPU61は、モータ491を制御する。
[上送り装置104の説明]
図3を参照して、上送り装置104について説明する。
上送り装置104は、押え棒127に着脱可能である。上送り装置104は、装着部142、搬送機構143、駆動機構149、接続部152、及び押え足151を備えている。装着部142は、上送り装置104をミシン101の押え棒127に装着する。搬送機構143は、加工布を搬送する機構である。駆動機構149は、搬送機構143を駆動する機構である。接続部152は、ミシン101に設けられた制御部60に、駆動機構149に設けられたモータ491を電気的に接続する。
装着部142及び押え足151について説明する。装着部142は、上送り装置104の前端部における搬送機構143の上側に設けられる。装着部142は、2つの保持部421、422を備える。保持部421、422は、段付きネジ423により、押え棒127に取り付けられ固定される。段付きネジ423は、径大な頭部425と、頭部425よりも少し外径が小さい胴部426と、胴部426よりも少し外径が小さいネジ部424とからなる。保持部421、422は、上送り装置104の前端において、上下方向に離間して設けられる。保持部421、422は、左方向に向かって凹んだ凹部を有する。凹部には、押え棒127の下端部が配置される。押え棒127の下端部には、左右方向に貫通するネジ孔部が設けられる。ネジ孔部には、ネジ部424が螺合する。頭部425の左側面には、工具が係合する為のすり割り部が形成される。
上送り装置104を押え棒127に装着する場合、ユーザは、押え棒127のネジ孔部にネジ部424の位置を合わせた状態で、頭部425を指で回動させるか、又はすり割り部を工具で回動させる。すると、胴部426の右側面が保持部421、422の左側面に当接する。さらに、段付きネジ423を回動させて締め付けると、保持部421、422が、胴部426と押え棒127の間に挟持された状態で押え棒127に固定される。このように、上送り装置104が押え棒127に装着される。
下側の保持部422の下端部には、押え足151を支持する押え足支持部511が設けられる。押え足支持部511は、搬送機構143の前端部を左右に跨いで下斜め前方に延びる。押え足支持部511の下端部には、押え足151が設けられる。押え足151の孔部513の後側には、ベルト配置部512が設けられる。ベルト配置部512は、押え足151の後端まで矩形状に上下方向に貫通した部位である。ベルト配置部512の内側には、搬送機構143のベルト435の前端部が配置される。ベルト435の前端部は、ベルト配置部512において加工布を下方に押圧しつつ、搬送する。
上送り装置104は、装着部142によって押え棒127に装着される。このため、押え棒127が上方に移動した場合、上送り装置104も上方に移動し、押え足151が加工布から離間する。また、押え棒127が下方に移動した場合、上送り装置104も下方に移動し、押え足151が加工布を下方に押圧する。
[布厚検出機構180の説明]
図4を参照して、布厚検出機構180について説明する。布厚検出機構180は、針棒6の後側に配設される。布厚検出機構180は、ミシン機枠に昇降可能に支持された押え棒127と、押え棒127の下端部分に装着された押え足151と、押え棒127の上下方向略中央に固定された押え棒抱き85と、押え棒127の左側に設けたポテンショメータ88と、を備える。
ポテンショメータ88は、回転式ポテンショメータである。ポテンショメータ88は、押え棒127の昇降位置を検知する。ポテンショメータ88の回動軸から右方向に延びる腕部88aは、押え棒抱き85の左方に突出する突出部85bの上面側に当接するように設けられる。押え棒抱き85の昇降移動に応じて腕部88aが回動して、ポテンショメータ88の抵抗値が変化する。制御部60は、その抵抗値に応じた電圧により押え棒127の位置を検知する。
[糸通し装置11の説明]
図5を参照して、糸通し装置11及びその周辺部分について説明する。
針棒台9は上下方向に延びる。針棒台9は、支持片部9a、9bを備える。支持片部9a、9bは、右方に延びる。支持片部9a、9bは、針棒台9の上方部及び下方部に配置される。針棒6は、支持片部9a、9bに上下動可能に挿通し支持される。また、針棒6は、支持片部9a、9b間に位置する針棒抱き24によって針棒駆動機構に連結され、所定のストロークで上下動される。縫製動作の停止時には、針棒6は、所定の上昇位置に停止する。また、針棒6の針棒抱き24の連結部分の上部には、左方に突出する突出片25aを有する位置決め部材25が取付けられる。尚、針棒6の下端部には、針棒糸案内26が設けられる。
糸通し装置11は、針棒台9に組み込まれる。糸通し装置11は、針棒6の左側に配置される。糸通し装置11は、第1糸通し軸27と、第2糸通し軸28と、糸通し機構部29と、回動機構30と、を備える。糸通し機構部29は、第1糸通し軸27の下端部に設けられた糸通しフック31(図6参照)及び糸案内部材32と、第2糸通し軸28の下端部に設けられた糸保持部材33と、を備える。回動機構30は、第1糸通し軸27を軸中心に対して回転させる。
第1糸通し軸27は、針棒6の左側に配置される。第1糸通し軸27は、上下方向に延びる。第1糸通し軸27は、針棒台9に上下動及び回動可能に支持される。第2糸通し軸28は、第1糸通し軸27の左側に配置される。第2糸通し軸28は、針棒台9に上下動可能に支持される。第1,第2糸通し軸27,28は、詳しくは後述するが、圧縮コイルばね42によって、針棒台9に対し常に上方に向けて付勢される。第1,第2糸通し軸27,28は、上端の位置を合わせた状態で、一体的に上下動する。針棒台9には、ガイド軸35が固定的に設けられる。ガイド軸35は、第2の糸通し軸28の左側に配置される。ガイド軸35は、上下方向に延びる。ガイド軸35は、糸通しレバー40をガイドする。
第1,第2糸通し軸27,28の上端部には、糸通しスライダ36が上下動可能に挿通される。糸通しスライダ36は、第1,第2糸通し軸27,28の両方に跨って配置される。糸通しスライダ36は、第1糸通し軸27の上部の左半部を囲む半円筒状の壁部を有する。カム溝36aは、壁部から斜め方向に延びる。第1糸通し軸27の上部には、水平方向に延びる摺動ピン37が貫通するように設けられる。摺動ピン37は、カム溝36aに挿通される。回動機構30は、摺動ピン37と、カム溝36aと、を備える。第1糸通し軸27には、摺動ピン37の下方に位置してばね受けピン38が設けられる。コイルバネ39は、ばね受けピン38と、糸通しスライダ36の下端部と、の間に設けられる。
ガイド軸35には、第1,第2の糸通し軸27,28を上下動させるための糸通しレバー40及びレバー板41が上下動可能に嵌挿される。糸通しレバー40は、左方に延びる。糸通しレバー40は、ガイド軸35に挿通される筒状部40aを一体的に有する。
レバー板41は、2つの摺動リング部41aが設けられる。摺動リング部41aには、ガイド軸35が上下動可能に嵌挿される。レバー板41は、2つの摺動リング部41aが糸通しレバー40の筒状部40aを上下から挟むように配置される。更に、レバー板41は、右方に延びる板部と、板部の上端に位置して、糸通しスライダ36の上面に接して押下げるための操作片部41bと、を一体に有する。ガイド軸35には、糸通しレバー40及びレバー板41を常に上方に付勢する圧縮コイルばね42が設けられる。
図5(a)は、糸通しレバー40に対して下方への押下げ力が作用していない状態を示す。図5(a)に示すように、圧縮コイルばね42のばね力により、糸通しレバー40及びレバー板41がガイド軸35の上端に位置している。糸通しレバー40及びレバー板41がガイド軸35の上端に位置している状態では、糸通しスライダ36と、第1,第2糸通し軸27,28とが、針棒台9に対して最上位置に位置している。この最上位置では、第1,第2糸通し軸27,28の下端に設けられる糸通し機構部29が頭部114内に収容されており、この位置を退避位置とする。
糸通しレバー40に対して下方への押下げ力が作用すると、糸通しレバー40、及び第1,第2糸通し軸27,28、糸通し機構部29が、退避位置(図5(a)参照)から距離aだけ下降する。この位置を、糸掛け準備位置(図5(b)参照)とする。糸掛け準備位置では、糸通し機構部29が、針上位置にある針棒6の針抱き8の近傍の高さに位置する。糸掛け準備位置では、ユーザが上糸Tの糸通しの準備操作である糸掛けを行う。
更に、糸通しレバー40に対して下方への押下げ力が作用すると、糸通しレバー40、第1,第2糸通し軸27,28、及び糸通し機構部29が、糸掛け準備位置から下降する。すると、糸掛け準備位置から距離bだけ下降された位置にて、第1糸通し軸27に設けられた摺動ピン37が、針棒6に設けられた位置決め部材25の突出片25aに係合する。摺動ピン37が、突出片25aに係合すると、第1糸通し軸27の下降が規制される。この位置を、糸通し動作位置(図5(c)参照)とする。糸通し動作位置では、糸通しフック31の高さ位置が縫針7の目孔7aの高さと一致する。その結果、糸通し動作が可能となる。
糸通し動作時には、糸通しレバー40が距離bだけ下降された位置から更に距離cだけ押下げられる。糸通しレバー40の下降により、レバー板41を介して糸通しスライダ36が、圧縮コイルばね39のばね力に抗して、第1,第2糸通し軸27,28に対して距離cだけ下降する。これにより、糸通しスライダ36のカム溝36a内を、第1の糸通し軸27の摺動ピン37が斜め方向に相対的に上昇する。回動機構30である摺動ピン37が上昇すると、第1糸通し軸27及び糸通しフック31が回動され、糸通し動作が行われる。
糸通しレバー40に対する押下げ力が解除されると、圧縮コイルばね39のばね力により、糸通しレバー40、及び糸通しスライダ36が第1,第2糸通し軸27、28に対して距離cだけ上昇する。糸通しスライダ36が上昇する際、糸通しスライダ36のカム溝36a内を、第1糸通し軸27の摺動ピン37が相対的に下降する。摺動ピン37が下降すると、第1糸通し軸27及び糸通しフック31が戻り方向に回動される。その後、糸通しレバー40が距離(b+a)だけ上昇され、第1,第2糸通し軸27,28と糸通し機構部29とが上昇し、図5(a)に示す退避位置に戻る。
図6を参照して、糸通し機構部29について説明する。第1糸通し軸27の下端部に設けられた糸通しフック31は、フック部31aを有する。フック部31aは、糸通しフック31の先端に下向きに設けられる。糸通しフック31は、縫針7の目孔7aに対し挿通可能である。また、第1糸通し軸27の下端部には、糸通しフック31の両側に位置するガイド部材43、43、及び糸保持ワイヤ44が、設けられている。また、第1糸通し軸27の下端部に設けられた糸案内部材32は、糸通し動作時に、図6(a)に示すように、縫針7の目孔7aの前方において上糸Tを水平状態に保持する機能を果たす。
糸通しフック31の動作について説明する。糸通し機構部29が糸通し動作位置まで下降し、第1糸通し軸27が回動される。第1糸通し軸27が回動されると、図6(a)に示すように、糸通しフック31が矢印A方向に移動して縫針7の目孔7aを通る。さらに、糸通しフック31は、糸案内部材32により保持された上糸Tをフック部31aにより引掛ける。その後、第1糸通し軸27が戻り回動される。第1糸通し軸27が戻り回動されると、図6(b)に示すように、糸通しフック31が矢印B方向に戻り移動して上糸Tが糸通しフック31と共に目孔7aを通される。このようにして、糸通しが行われる。糸通し機構部29の構成及び動作については、本出願人の先の出願に係る特開2006−158412号公報に記載の機構と同様であり、詳しい説明は省略する。
また、ミシン101は、糸通しレバー40を上下動させるための上下移動機構(図示せず)を備える。上下移動機構は、後述する糸通し用パルスモータ520により駆動される。上下移動機構の構成及び動作については、特開2009−165737号公報に記載の機構と同様であるので、詳しい説明は省略する。
[ミシン101の電気的構成]
図7を参照して、ミシン101の電気的構成について説明する。ミシン101の制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、及び入出力インターフェイス65を備える。CPU61、ROM62、RAM63、及び入出力インターフェイス65は、バス67により相互に電気的に接続される。ROM62には、CPU61が処理を実行するためのプログラム、データ等が記憶される。具体的には、ROM62は、図8に示す糸通し処理を実行するプログラム、高さテーブル621、及び最大布厚テーブル622を記憶する。高さテーブル621は、ポテンショメータ88の検出電圧と、押え足151の高さと、を対応づけた情報である。最大布厚テーブル622は、付属装置の種類と、糸通し装置11が糸通し可能な布厚の最大値と、を対応付けた情報である。RAM63には、種々の一時データが記憶される。
入出力インターフェイス65には、糸通しスイッチ121、タッチパネル126、駆動回路72、75、76、ポテンショメータ88、及びコネクタ141が電気的に接続される。駆動回路72は、ミシンモータ79を駆動させる。駆動回路75は、LCD115を駆動させる。駆動回路76は、糸通し用パルスモータ520を駆動させる。糸通し用パルスモータ520の回転により、糸通しレバー40が上下に移動する。
コネクタ141は、接続部152の一端に接続される。接続部152は、電気基板498上に実装されたコネクタ503に電気的に接続される。コネクタ503は、上送り装置104に内蔵された電気基板498に実装された駆動回路510に電気的に接続される。駆動回路510は、モータ491と電気的に接続される。駆動回路510は、モータ491を駆動する。CPU61は、駆動回路510を制御して、モータ491を制御することができる。
コネクタ141を介して上送り装置104がCPU61と電気的に接続される場合、CPU61にLow信号が入力される。上送り装置104が電気的に接続されていない場合には、CPU61にHigh信号が入力される。CPU61は、Low信号又はHigh信号を検出することで、モータ491と制御部60とが電気的に接続されているか否かを検出することができる。
[糸通し処理]
図8を参照して、糸通し処理について説明する。糸通し処理は、ミシン101のCPU61によって実行される。糸通し処理は、例えば、ユーザによって糸通しスイッチ121が押された場合に実行される。フローチャートに示す各ステップは、CPU61の処理を示す。
S12では、CPU61は、ポテンショメータ88に加工布の布厚の検出を指令する制御信号を出力する。CPU61からの制御信号を受け付けて、ポテンショメータ88は、加工布の布厚を検出する。具体的には、CPU61は、ROM62に記憶された高さテーブル621に基づいて、検出電圧と対応付けた押え足151の高さ(布厚)を検出する。CPU61からの制御信号を受け付けて、RAM63は、押え足151の高さ(布厚)を記憶する。
S14では、CPU61は、押え棒127に装着されている押え部材が所定の付属装置か否かを判断する。所定の付属装置は、例えば上送り装置104である。具体的には、CPU61は、上送り装置104からコネクタ141を介してLow信号を検出する。上送り装置104が、CPU61と電気的に接続されていない場合、CPU61は、High信号を検出する。CPU61は、Low信号を検出した場合(S14:YES)、S15へ処理を進める。CPU61は、High信号を検出した場合(S14:NO)、S25へ処理を進める。
S15では、CPU61は、S12によって検出された布厚が、付属装置の種類に対応する糸通し可能な布厚の最大値より大きいか否かを判断する。具体的には、CPU61は、S12にてRAM63に記憶された布厚を読み出す。さらに、CPU61は、ROM62に記憶された最大布厚テーブル622を読み出す。CPU61は、RAM63に記憶された布厚が、ROM62に記憶された布厚の最大値より大きいか否かを判断する。布厚の最大値は、上送り装置104を押え棒127に装着した場合の糸通し可能な最大値である。布厚の最大値は、例えば、2.5mmである。CPU61は、布厚が2.5mmより大きいと判断した場合(S15:YES)、S16へ処理を進める。CPU61は、布厚が2.5mm以下であると判断した場合(S15:NO)、S25へ処理を進める。
S16では、CPU61は、糸通し装置11による糸通し動作の実行を禁止する。具体的には、CPU61は、糸通し用パルスモータ520を駆動しない。CPU61は、糸通し用パルスモータ520を駆動しない場合、圧縮コイルばね42のばね力により、糸通し機構部29は、図5(a)に示す退避位置にある。
S17では、CPU61は、糸通し装置11による糸通し動作の実行が不可能であることを報知する。具体的には、CPU61は、図9に示すエラーメッセージ261をLCD115に表示させる。エラーメッセージ261は、例えば、加工布を取り外すことをユーザに指示するメッセージである。具体的には、CPU61は、エラーメッセージ261を表示するための制御信号をLCD115に出力する。CPU61からの制御信号を受け付けて、LCD115は、エラーメッセージ261を表示する。さらに詳細には、CPU61は、ROM62からエラーメッセージ261を示す画像情報を読み出し、LCD115に画像信号を送信する。
ユーザは、LCD115に表示されたエラーメッセージ261を見て、加工布を取り外す。S19では、S12同様、CPU61は、ポテンショメータ88に加工布の布厚の検出を指令する制御信号を出力する。
S21では、S15同様、CPU61は、S19によって検出された布厚が、付属装置の種類に対応する糸通し可能な布厚の最大値より大きいか否かを判断する。ユーザが加工布をまだ取り外していないとき、即ち、CPU61は、布厚が2.5mmより大きいと判断した場合(S21:YES)、S16へ処理を戻す。一方、ユーザが加工布を取り外したとき、即ち、CPU61は、布厚が2.5mm以下であると判断した場合(S21:NO)、S23へ処理を進める。
S23では、CPU61は、エラーを解除する。具体的には、CPU61は、エラーメッセージ261の表示を消去し、メニュー画面を表示するための制御信号をLCD115に出力する。CPU61からの制御信号を受け付けて、LCD115は、メニュー画面を表示する。さらに詳細には、CPU61は、ROM62からメニュー画面を示す画像情報を読み出し、LCD115に画像信号を送信する。
S25では、CPU61は、図5及び図6を参照して説明したように、糸通し動作を行うよう糸通し用パルスモータ520に制御信号を出力する。具体的には、CPU61からの制御信号を受け付けて、糸通し用パルスモータ520は、所定量回転する。糸通し用パルスモータ520が回転すると、糸通しレバー40が押し下げられる。糸通しレバー40が押し下げられると、糸通し機構部29が退避位置から糸通し動作位置まで下降される。回動機構30により、第1糸通し軸27及び糸通しフック31が回動され、糸通し動作が実行される。その後、糸通し用パルスモータ520が逆方向に回転することによって、糸通し機構部29が退避位置に戻される。CPU61は、S25終了後、糸通し処理を終了する。
[本実施形態の効果]
CPU61は、S15によって検出された布厚が、2.5mmより大きいと判断した場合、糸通し動作の実行を禁止する。従って、糸通しフック31が、上送り装置104の押え足支持部511に接触することを確実に回避することができる。
S17にて、LCD115は、加工布を取り外すことをユーザに指示するエラーメッセージ261を表示する。LCD115がエラーメッセージ261を表示することにより、ユーザは、糸通し動作を行うために、加工布を取り外す必要があることを認識することができる。
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
本実施形態においては、所定の付属装置は、上送り装置104であった。しかしながら、所定の付属装置は、上送り装置104に限らず、糸通しフック31が接触する恐れがあるその他の付属装置又は各種の押え部材であってもよい。
本実施形態においては、所定の付属装置は、上送り装置104であった。しかしながら、所定の付属装置又は押え部材の種類が複数ある場合には、以下の制御を実行する。S14にて、CPU61は、押え棒127に装着されている付属装置又は押え部材を特定する。具体的には、頭部114に備えられたカメラが、付属装置又は押え部材を撮影する。CPU61は、撮影された画像から、公知のパターンマッチング法により、付属装置又は押え部材の種類を特定する。ROM62は、付属装置又は押え部材と、布厚の最大値と、を対応付けた布厚最大テーブル622を記憶する。S15にて、CPU61は、布厚最大テーブル622を読み出し、S14にて特定された付属装置又は押え部材の種類に対応する布厚の最大値より大きいか否かを判断する。
本実施形態においては、糸通し装置11による糸通し動作の実行が不可能であることを報知するために、CPU61は、エラーメッセージ261をLCD115に表示した。しかしながら、ミシン101は、スピーカ又はブザーを備え、エラー音を出力してもよい。
なお、上述したプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、又はDVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
本実施形態では、押え棒127に装着されている付属装置が所定の付属装置か否かを判断する手段と、布厚が布厚の最大値より大きいか否かを判断する手段と、糸通し動作の実行を禁止する手段と、糸通し動作の実行が不可能であることを報知する手段と、をCPU61が実行するソフトウェアにより実現したが、各手段をハードウェアにより実現してもよい。
〔本発明と実施例との対応関係〕
本実施形態における上糸Tは、本発明における上糸の一例である。
本実施形態における縫針7は、本発明における縫針の一例である。
本実施形態における糸通し装置11は、本発明における糸通し装置の一例である。
本実施形態における押え棒127は、本発明における押え棒の一例である。
本実施形態における上送り装置104は、本発明における所定の押え部材の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS14は、本発明における第1判断手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS25は、本発明における制御手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS12、S19は、本発明における布厚検出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS15、S21は、本発明における第2判断手段の一例である。
本実施形態におけるROM62は、本発明における記憶手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS17は、本発明における報知手段の一例である。
本実施形態におけるLCD115は、本発明における表示部の一例である。
101 ミシン
11 糸通し装置
104 上送り装置
115 LCD
127 押え棒
151 押え足
152 接続部

Claims (6)

  1. 上糸を縫針の目孔に通す糸通し装置と、
    押え棒に装着されている付属装置が所定の付属装置か否かを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段によって所定の付属装置であると判断され、且つ所定条件を満たす場合、前記糸通し装置による糸通し動作を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 加工布の布厚を検出する布厚検出手段と、
    前記第1判断手段によって所定の付属装置であると判断された場合、前記布厚検出手段によって検出された布厚が、前記付属装置の種類に対応する糸通し可能な布厚の最大値より大きいか否かを判断する第2判断手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記所定条件であって、前記第2判断手段によって前記最大値より小さいと判断される条件を満たす場合、前記糸通し装置による糸通し動作を実行することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記付属装置の種類と、前記糸通し装置が糸通し可能な布厚の最大値と、を対応付けた情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記第2判断手段は、
    前記記憶手段に記憶された情報を読み出し、前記付属装置の種類に対応する糸通し可能な布厚の最大値より大きいか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記第2判断手段によって前記最大値より大きいと判断された場合、前記糸通し装置による糸通し動作の実行が不可能であることを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記報知手段は、表示部を有し、
    前記加工布を取り外すことをユーザに指示するメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 前記所定の付属装置は、
    前記加工布を移送する上送り装置を含むことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のミシン。
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