JP2014188134A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンが送風する空気で送り用モータを効率よく冷却できるミシンを提供する。
【解決手段】ミシンは水平送り機構46、送り用モータ80、下軸22、放熱ファン90を備える。水平送り機構46はベッド部内に設け、送り歯36に前後方向に水平の送り動作を付与する。送り用モータ80は水平送り機構46を駆動する。下軸22はベッド部内にて送り用モータ80の出力軸37に対し平行に延び、ミシンモータ24で駆動する。放熱ファン90は下軸22における送り用モータ80の側面85に接近する位置に固定する。放熱ファン90は下軸22と共に高速で連続回転する。ミシンは放熱ファン90が送風する空気を送り用モータ80の側面85と放熱板81に直接当てることができる。故にミシンは送り用モータ80を効率よく冷却できる。
【選択図】図5
【解決手段】ミシンは水平送り機構46、送り用モータ80、下軸22、放熱ファン90を備える。水平送り機構46はベッド部内に設け、送り歯36に前後方向に水平の送り動作を付与する。送り用モータ80は水平送り機構46を駆動する。下軸22はベッド部内にて送り用モータ80の出力軸37に対し平行に延び、ミシンモータ24で駆動する。放熱ファン90は下軸22における送り用モータ80の側面85に接近する位置に固定する。放熱ファン90は下軸22と共に高速で連続回転する。ミシンは放熱ファン90が送風する空気を送り用モータ80の側面85と放熱板81に直接当てることができる。故にミシンは送り用モータ80を効率よく冷却できる。
【選択図】図5
Description
本発明はミシンに関する。
従来、主軸と布送り機構とを別のモータで駆動するミシンがある。該ミシンは布送り量を自由に制御できるので、種々の模様を容易に縫製できる。特許文献1が開示するミシンは、布送りモータの駆動をリンク機構を介して送り歯を配置した送り台に伝達する。布送りモータはステッピングモータである。布送りモータの駆動軸が所定角度の範囲で往復回動すると、送り台はリンク機構によりミシンの布送り方向において往復移動する。布送りモータは熱を発生する。布送りモータは発生する熱で故障する場合があるので、縫製動作中に放熱する必要がある。特許文献2が開示するミシンの放熱構造は、動力を伝えるモータをミシンの本体上に内蔵状態で直接配置する。本体主軸はその後方にモータを直接嵌設する。放熱シャフト(ファン)はモータと本体主軸の間に設ける。空気進入口は底板と二つの側面板に設ける。空気排出口は仕切りの開口外周エッジに設ける。
モータ駆動時、最も発熱するのはモータ側面である。特許文献2が開示するミシンの放熱構造では、放熱シャフトはモータと本体主軸の間に設ける。本体主軸と共に回転する放熱シャフトが送る空気はモータ端面に当たるが、モータ側面には当たらない。故に放熱シャフトはモータを効率よく冷却できない。特許文献1の布送りモータはステッピングモータであり、特許文献2の放熱シャフトを布送りモータの軸に設けても、放熱シャフトは連続回転できない。故にミシンは放熱シャフトで布送りモータを効率よく冷却できない。
本発明の目的は、ファンが送風する空気で送り用モータを効率よく冷却できるミシンを提供することである。
本発明の請求項1に係るミシンは、ベッド部と、被縫製物を送る為の送り歯と、前記ベッド部内に設け、前記送り歯に水平の送り動作を付与する水平送り機構と、前記ベッド部内に設け、前記水平送り機構を駆動する送り用モータを備えたミシンにおいて、前記ベッド部内にて前記送り用モータの出力軸に対し平行に延び、前記送り用モータとは異なるモータで駆動する駆動軸と、前記駆動軸の前記送り用モータの側面に接近する位置に、前記駆動軸と共に回転するファンを備えたことを特徴とする。ミシンの縫製動作中、送り用モータは発熱する。最も発熱する面は送り用モータの側面である。ファンは送り用モータの軸に設けるのではなく、送り用モータとは異なるモータで駆動する駆動軸で且つ送り用モータの側面に接近する位置に設ける。駆動軸は送り用モータの軸に対して平行に延びる軸である。故にミシンはファンが送風する空気を送り用モータの側面に直接当てることができる。故にミシンは送り用モータの側面を効率よく冷却できる。
請求項2に係る発明のミシンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記送り用モータは前記側面に前記送り用モータに生じた熱を放熱する金属製の放熱板を備え、前記放熱板は前記ファン側に延出したことを特徴とする。送り用モータは側面に放熱板を更に備える。放熱板はファンが送風する空気が当たる位置まで延びている。故にミシンは送り用モータの放熱効果を更に向上できる。
請求項3に係る発明のミシンは、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記放熱板は前記ファンが送風する空気が当たる面に複数のフィンを備えたことを特徴とする。放熱板は複数のフィンを備えることで放熱面積を広くできる。故にミシンは送り用モータの側面を更に効率良く放熱できる。
請求項4に係る発明のミシンは、請求項1から3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記ベッド部の底部を覆うカバーを備え、前記カバーは、前記ベッド部内に送風された前記ファンからの空気を外部に排出する為の排気穴を備えたことを特徴とする。ミシンはベッド部内にてファンが送風した空気を排気穴から外部に排出できる。故にファンが送風した空気は送り用モータの側面に当たりながらベッド部内を良好に流れることができる。
請求項5に係る発明のミシンは、請求項1から4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記駆動軸は、前記ベッド部内に設け、前記モータの駆動により前記送り歯に上下方向の送り動作を付与する上下送り機構を駆動する下軸と、前記ベッド部内に設け、前記モータの駆動により回転釜を駆動する釜軸とを有し、前記ファンは前記下軸と前記釜軸のうち少なくとも何れかに設けたことを特徴とする。ミシンは下軸と釜軸のうち少なくとも何れかであって、送り用モータの側面に接近する位置にファンを設ける。送り用モータとモータは同時に駆動する。故にミシンはベッド部内の送り用モータの駆動時に確実にファンが送風する空気を当てることができる。
請求項6に係る発明のミシンは、請求項1から5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記送り用モータはステッピングモータであり、前記水平送り機構は、前記ステッピングモータの出力軸の一方向と逆方向の夫々の回動動作に基づき前記送り歯に水平の送り動作を付与することを特徴とする。送り用モータはステッピングモータである。送り用モータの出力軸は一方向と逆方向に回動して水平送り機構を駆動する。ミシンはファンを送り用モータの軸に設けても、ファンの回転方向が頻繁に変わるのでファンは勢いのある風を形成できない。本発明のファンは送り用モータとは異なるモータで駆動する駆動軸に設ける。故にファンは駆動軸の回転により勢いのある風を良好に形成できる。
請求項7に係る発明のミシンは、請求項1から6の何れかに記載の発明の構成に加え、前記ファンは、軸流ファンであることを特徴とする。ファンは軸流ファンであるので、遠心ファン等のファンに比べ送風する空気の風量を多くできる。故にミシンは送り用モータの側面に向けて多くの風を当てることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1を参照し、ミシン1の構造を説明する。ミシン1は機枠2を備える。機枠2はベッド部3、脚柱部4、アーム部5を備える。ベッド部3はテーブル100のテーブル開口101に装着する。ベッド部3は左右方向に延びその上面は平面である。ベッド部3は上面左端に針板13を備える。針板13は略中央部に針穴(図示略)を有する。縫針8の下端は下降時に針穴を通過する。針板13は針穴の左方、後方、右方、前方の夫々に送り歯穴13A(図4参照)を備える。送り歯穴13Aは前後方向に長い長方形状である。ベッド部3は針板13の下方に回転釜16(図3参照)と布送り機構30(図4参照)を備える。布送り機構30は縫製対象である布を送る機構である。
図1に示す如く、脚柱部4はベッド部3の右端から上方に延びる。アーム部5は脚柱部4の上端から左方に延びる。アーム部5はベッド部3上面に対向する。アーム部5は左端部に針棒7を備える。針棒7は下端に縫針8を装着する。針棒7と縫針8は針板13の上方に位置する。針棒7と縫針8はミシンモータ24(図3参照)の駆動に基づき上下に往復移動する。アーム部5は左端部前方に天秤9を備える。天秤9はアーム部5内部から外側へ突出する。天秤9は針棒7に従って上下動する。
脚柱部4は前面に操作部10を備える。作業者は操作部10で操作指示をミシン1に入力する。脚柱部4は右側面にプーリカバー70を取り付ける。図3に示す如く、プーリカバー70は上下方向に延び、脚柱部4の右側面からベッド部3の右側面までを覆う。プーリカバー70は右側面上部に円形の開口部71を有する。プーリ17は開口部71から右方へ突出する。プーリカバー70は前面下部に電源スイッチ6を設ける。
テーブル開口101はベッド用開口102とカバー用開口103を備える。ベッド用開口102はベッド部3の外周形状に対応する形状を備える。カバー用開口103はベッド用開口102の右側に連続して設ける。カバー用開口103はプーリカバー70の外周形状に対応する形状を備える。ベッド用開口102はベッド部3を装着する。カバー用開口103はプーリカバー70との干渉を避ける。
図2、図3に示す如く、ミシン1はベッド部3の下部にアンダーカバー105を備える。アンダーカバー105はベッド部3の下部を覆う。アンダーカバー105は背面に排気穴107を備える。排気穴107は横長長方形状であり、後述の送り用モータ80の側面85の後側に位置する。排気穴107はベッド部3内において後述する放熱ファン90が送風する空気を外部に排出する。プーリカバー70の底壁77はアンダーカバー105のアンダーカバー開口部106を塞ぐ。故にミシン1はアンダーカバー開口部106を塞ぐ為の蓋を新たに設ける必要がないので費用削減ができる。
図3〜図7を参照し、ミシン1の内部構造を説明する。図4,図5に示す如く、ミシン1は、内部に上軸21、下軸22(本発明の駆動軸に相当)、釜軸23(本発明の駆動軸に相当)、ミシンモータ24、両歯ベルト25、布送り機構30、送り用モータ80、放熱ファン90等を備える。尚、図6は放熱ファン90を図示していない。上軸21はアーム部5内に略水平に左右方向に延びる。上軸21は右端部にカップリング15を介してプーリ軸40と着脱可能に連結する。プーリ軸40はホルダ60(図3参照)を介してプーリ17に固定する。上軸21は右端部に上軸プーリ31を固定する。下軸22は上軸21の下方且つベッド部3内部に上軸21と平行に延出する。下軸22は右端部に下軸プーリ32を固定する。釜軸23は下軸22の前側上方且つベッド部3内部に下軸22と平行に延出する。釜軸23は右端部に釜軸プーリ33を固定する。釜軸23は左端部に回転釜16(図3,図7参照)を設ける。
ミシンモータ24は下軸22の右方に設ける。ミシンモータ24の出力軸は下軸22の右端部と一体的に構成する。両歯ベルト25は内周面と外周面の両面に夫々凹凸状の内歯と外歯(図示略)を有する環状の帯体である。両歯ベルト25は内歯が下軸プーリ32と上軸プーリ31の外周部に噛合し外歯が釜軸プーリ33の外周部に噛合する。両歯ベルト25は、下軸プーリ32、上軸プーリ31、釜軸プーリ33に対して架け渡す。
ミシン1は釜軸プーリ33の前方にアイドラプーリ34(図4参照)を設ける。アイドラプーリ34は両歯ベルト25の配置経路のうち、下軸プーリ32と釜軸プーリ33との間に位置する。アイドラプーリ34は回動部材(図示略)に回転可能に支持する。アイドラプーリ34は両歯ベルト25の張力を調整可能である。アイドラプーリ34の外周部は両歯ベルト25の内歯に噛合する。下軸22の左端部は後述する水平送り機構47と連結する。釜軸23の左端部は回転釜16と連結する。上軸21の左端部は上下駆動機構14と連結する。上下駆動機構14は針棒7と縫針8を上下動する。
図4に示す如く、ミシンモータ24の駆動により下軸22と下軸プーリ32は回転する。下軸22は放熱ファン90を備える。放熱ファン90は下軸22と共に回転し左方に空気を送風する。送風した空気は送り用モータ80の側面85に直接当たる。空気は送り用モータ80を効率良く放熱する。放熱ファン90の詳細は後述する。
下軸プーリ32の回転により両歯ベルト25は駆動する。両歯ベルト25の駆動によりアイドラプーリ34、釜軸プーリ33、上軸プーリ31は回転する。故に下軸22、釜軸23、上軸21は回転する。上軸21が回転すると、カップリング15を介してプーリ軸40は回転する。下軸プーリ32と上軸プーリ31は同径であり、夫々の外周部の歯数は等しい。故に上軸21と下軸22は同じ回転速度で同じ回転方向に回転する。釜軸プーリ33の径は下軸プーリ32の径より小さい。釜軸プーリ33の外周部の歯数は下軸プーリ32の外周部の歯数の半分である。故に釜軸23は下軸22の2倍の回転速度で逆の回転方向に回転する。下軸22、釜軸23、上軸21は回転により夫々、布送り機構30、回転釜16、上下駆動機構14(縫針8)を駆動する。
ミシン1はミシンモータ24の駆動で、布送り機構30の後述する上下送り機構47、回転釜16、縫針8が夫々適切な速度で同期駆動する。ミシン1は布送り機構30が布を送りつつ縫針8が上下動し、縫針8に挿通した上糸のループを回転釜16の剣先(図示略)が捕捉することで布に縫い目を形成する。重量があり振動源となるミシンモータ24はベッド部3内部に配置する。故にミシン1全体の重心は低くなるので、縫製を行う際の振動を低減できる。ミシン1は発熱するミシンモータ24をベッド部3内に配置するので作業者が頻繁に触れるアーム部5の温度上昇を低減できる。下軸22、釜軸23、上軸21は両歯ベルト25を介して連動するので、潤滑油等による潤滑は不要である。故にミシン1は飛散した潤滑油によるミシンモータ24の絶縁劣化と被縫製物の汚れを防止できる。
ミシン1はベッド部3の内部に糸切りソレノイド(図示略)等の電装品を備える。糸切りソレノイドはベッド部3の内部に設けた糸切り機構(図示略)を駆動する。糸切り機構は縫製終了時に上糸と下糸を切断する。
図4〜図7を参照し、布送り機構30の構成を説明する。布送り機構30は、送り台35、送り歯36、水平送り機構46、上下送り機構47等を備える。尚、図6は送り用モータ80に設けた放熱板81〜83を図示していない。
図6に示す如く、送り台35は針板13の下方に位置し且つ針板13に略平行である。送り台35は上面の中心近傍に四つの送り歯36を略水平に支持する。送り歯36の夫々は送り歯穴13Aの位置に対応する。送り歯36の夫々は前後方向に長い。送り歯36の前後方向の長さは送り歯穴13Aの長さより小さい。送り歯36は押え足19(図1,図2参照)との間で布を挟む為の凹凸を上部に備える。送り歯36は布を水平方向に移動する。
送り用モータ80は送り台35の右方に配置する。送り用モータ80はステッピングモータである。送り用モータ80は水平送り機構46の駆動源である。送り用モータ80は左方に延びる出力軸37(図6参照)を備える。送り用モータ80は出力軸37を回動する。図5に示す如く、送り用モータ80は側面85と端面86を備える。側面85は下軸22側に対向する。端面86は出力軸37を中央から突出する側の端面である。側面85は放熱板81を備える。端面86は放熱板82,83を備える。
図5,図7に示す如く、放熱板81は側面85の左端部から右方にある放熱ファン90側に延出する板状である。放熱板81は下軸22側に対向する面に4本のフィン81Aを備える。フィン81Aは左右方向に互いに平行に夫々延出するリブ状である。放熱板82,83は端面86において出力軸37を中央に挟んで前後両側に夫々設ける。放熱板82,83は左方に対向する外面に4本のフィン82A,83Aを備える。フィン82A,83Aは前後方向に互いに平行に夫々延出するリブ状である。放熱板81〜83は金属製である。フィン81A〜83Aは放熱板81〜83の放熱面積を広くし、放熱板81〜83の放熱効果を向上する。
図6を参照し、水平送り機構46の構成を説明する。水平送り機構46は、送り腕41、送り腕42、連結部65、連結部66、中間作用腕38、水平送り軸28、リンク部材50等を備える。送り腕41の一端は送り用モータ80の出力軸37の先端に直交して取り付ける。送り腕41の他端は送り腕42の一端に回転可能に連結する。送り腕42の他端は中間作用腕38の後端に回動可能に連結する。送り腕41の他端と送り腕42の一端が連結する部分は連結部65である。送り腕42の他端と中間作用腕38の後端が連結する部分は連結部66である。
中間作用腕38は前後方向に延び、連結部66と連結する部分の反対側の前端部を水平送り軸28の右端側に取り付ける。中間作用腕38は水平送り軸28の長手方向に直交し且つ後方側に延びる。水平送り軸28は送り用モータ80の左上方に回動可能に設ける。水平送り軸28は左右方向に延び、ベッド部3に支持する。リンク部材50の下端は水平送り軸28の左端部に直交して取り付ける。リンク部材50の上端は送り台35の前端部に回動可能に連結する。
出力軸37が回動範囲において一方向と逆方向に回動することで、連結部65は前後方向に水平往復移動し、連結部66は上下方向に往復移動する。連結部66の移動により中間作用腕38は水平送り軸28を中心に揺動する。中間作用腕38の揺動と連動して水平送り軸28は回動する。水平送り軸28の回動により送り台35はリンク部材50を介して前後方向に往復移動する。
図4〜図6を参照し、上下送り機構47の構成を説明する。上下送り機構47は送り台35の後端に設ける。上下送り機構47は偏心部51とリンク部材39を備える。偏心部51は下軸22の左端に設ける。偏心部51は下軸22の軸心に対して偏心している。リンク部材39は送り台35の後端に回転可能に設ける。リンク部材39は偏心部51を回転可能に保持する。偏心部51は下軸22の回転によりリンク部材39を介して送り台35を上下動する。
上述のように、布送り機構30は、送り台35を水平送り機構46で前後方向に移動し、且つ上下送り機構47で上下方向に移動する。送り歯36は略楕円径状の動作軌跡に沿って移動し、針板13に設けた送り歯穴13Aから出退する。故に布送り機構30は針板13上の布を送ることができる。
図4〜図7を参照し、放熱ファン90の作用効果を説明する。ミシン1の縫製動作中、送り用モータ80で最も発熱する面は送り用モータ80の側面85である。ミシン1は送り用モータ80の側面85を冷却する必要がある。故に放熱ファン90の取付位置は重要である。送り用モータ80はステッピングモータである。送り用モータ80の出力軸37は一方向と逆方向に往復回動して水平送り機構46を駆動する。ミシン1は放熱ファンを仮に送り用モータ80の出力軸37に設けた場合、放熱ファンの回転方向が頻繁に変わってしまう。放熱ファンは空気を勢い良く送風できない。
本実施形態は、放熱ファン90を下軸22において送り用モータ80の側面85に接近する位置に取り付ける(図7参照)。下軸22はミシンモータ24で駆動する。放熱ファン90は下軸22と共に連続して高速回転できる。故に放熱ファン90は左方に向けて多くの空気を連続的に送風できる。放熱ファン90は例えば軸流ファンである。軸流ファンは一般的に遠心ファン等のファンに比べ送風する空気の風量を多くできる。
放熱ファン90が左方に送風した空気は、送り用モータ80の側面85に直接当たり、更に放熱板81の4本のフィン81Aの間を流れる。放熱板81は送り用モータ80から伝わる熱をフィン81Aを介して外部に放出する。フィン81Aの間を流れた空気は更に端面86に回り込み、放熱板82の4本のフィン82Aの間と、放熱板83の4本のフィン83Aの間を流れる。放熱板82,83も送り用モータ80から伝わる熱を、フィン82A,83Aを介して外部に放出する。故にミシン1は縫製動作中、送り用モータ80に生じた熱を効率良く放熱できる。放熱ファン90が送風した空気は、ベッド部3内を左方に流れて、アンダーカバー105に設けた排気穴107(図2参照)から外部に流出する。故にミシン1はベッド部3内に熱が籠もるのを防止できる。ミシン1はベッド部3内の発熱する多くの電装品を放熱できる。排気穴107はアンダーカバー105の背面に設ける。故にミシン1は排気穴107から外部に放熱した空気が、作業者に触れるのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態のミシン1はベッド部3内に、水平送り機構46と送り用モータ80を備える。水平送り機構46は送り歯36に水平の送り動作を付与する。送り用モータ80は水平送り機構46を駆動する。ミシン1はベッド部3内に更に、下軸22と放熱ファン90を備える。下軸22はベッド部3内にて送り用モータ80の出力軸37に対し平行に延び、ミシンモータ24で駆動する。放熱ファン90は下軸22における送り用モータ80の側面85に接近する位置に取り付ける。放熱ファン90は下軸22と共に回転する。故にミシン1は、放熱ファン90が送風する空気を送り用モータ80の側面85に直接当てることができる。故にミシン1は送り用モータ80を効率よく冷却できる。
上記実施形態は更に、送り用モータ80の側面85に金属製の放熱板81を備える。放熱板81は送り用モータ80に生じた熱を放熱する。放熱板81は放熱ファン90側に延出している。故にミシン1は放熱ファン90が送風する空気に対し、放熱板81を当てることができる。故にミシン1は送り用モータ80の放熱効果を更に向上できる。また、送り用モータ80の端面86は、放熱ファン90の空気の送風方向において、側面85の下流側に位置する。故に側面85に当たって左方に流れる空気は端面86に回り込む。本実施形態はそのような端面86にも放熱板82,83を設けることで、送り用モータ80を更に効率よく冷却できる。
上記実施形態では更に、放熱板81は放熱ファン90が送風する空気が当たる面に4本のフィン81Aを備えるので放熱面積を広くできる。故にミシン1は送り用モータ80を更に効率良く冷却できる。
上記実施形態は更に、下軸22であって、送り用モータ80の側面85に接近する位置に放熱ファン90を設ける。下軸22はミシンモータ24の駆動により送り歯36に上下方向の送り動作を付与する上下送り機構47を駆動する。送り用モータ80とミシンモータ24は同時に駆動する。故にミシン1は送り用モータ80の駆動時に、確実に放熱ファン90が送風する空気を送り用モータ80の側面に直接当てることができる。
上記実施形態は更に、ベッド部3の底部を覆うアンダーカバー105に排気穴107を備える。排気穴107はベッド部3内にて放熱ファン90が送風した空気を外部に排出する。放熱ファン90が送風した空気は、送り用モータ80の側面85に当たりながらベッド部3内を良好に流れる。故にベッド部3内は熱が籠もらない。
上記実施形態では更に、送り用モータ80はステッピングモータである。送り用モータ80の出力軸37は一方向と逆方向に回動して水平送り機構46を駆動する。ミシン1は放熱ファン90を送り用モータ80の出力軸37に設けても、放熱ファン90の回転方向が頻繁に変わるので放熱ファン90は勢い良く空気を送風できない。本実施形態の放熱ファン90は下軸22に設ける。下軸22はミシンモータ24で連続して高速駆動する。故に放熱ファン90は空気を勢い良く送風できる。
上記実施形態では更に、放熱ファン90は軸流ファンであるので、遠心ファン等のファンに比べ送風する空気の風量を多くできる。故にミシン1は送り用モータ80の側面85に向けて多くの空気を当てることができる。
上記実施形態は様々な変形が可能である。上記実施形態は、放熱ファン90を下軸22に設けているが、例えば釜軸23に設けてもよい。釜軸23は、下軸22と同様に、ベッド部3内にて送り用モータ80の出力軸37に対し平行に延び、送り用モータ80とは異なるミシンモータ24で駆動する。この場合、放熱ファン90を釜軸23における送り用モータ80の側面85に接近する位置に取り付ければよい。尚、放熱ファン90は下軸22と釜軸23のうち少なくとも何れかに取り付ければよく、例えば両方に夫々取り付けてもよい。ミシン1は、ベッド部3内に複数の放熱ファン90を設けることで、送り用モータ80をより効率よく冷却できる。放熱ファン90は下軸22、釜軸23以外の駆動軸に設けてもよい。この場合、駆動軸を回転するモータを個別に設け、放熱ファン90が送り用モータ80の側面85に接近するようにモータ、駆動軸を配置すればよい。
上記実施形態では、送り用モータ80は放熱板81〜83を夫々備えているが、省略してもよい。また放熱板81〜83のフィン81A〜83Aは省略してもよい。
上記実施形態では、ステッピングモータである送り用モータ80を放熱する為に、放熱ファン90を設けているが、ベッド部3内部に設けたステッピングモータ以外のアクチュエータ(例えば、上記糸切りソレノイド等)を冷却する場合にも適用可能である。水平送り機構46は上記実施形態に限らず他の構成でもよい。
上記実施形態では、放熱ファン90は軸流ファンであるが、ターボファン、シロッコファン、遠心ファン等でもよく、空気の流れを形成できるものであればファンの型式は限定しない。
上記実施形態では、排気穴107はアンダーカバー105の背面に設けたが、省略してもよい。該場合、例えばアンダーカバー開口部106をプーリカバー70の底壁77で塞がず、放熱ファン90が送風する空気をアンダーカバー開口部106から外部に排出すればよい。
1 ミシン
3 ベッド部
13 針板
16 回転釜
22 下軸
23 釜軸
24 ミシンモータ
36 送り歯
37 出力軸
46 水平送り機構
47 上下送り機構
80 送り用モータ
81〜83 放熱板
81A〜83A フィン
85 側面
90 放熱ファン
105 アンダーカバー
107 排気穴
3 ベッド部
13 針板
16 回転釜
22 下軸
23 釜軸
24 ミシンモータ
36 送り歯
37 出力軸
46 水平送り機構
47 上下送り機構
80 送り用モータ
81〜83 放熱板
81A〜83A フィン
85 側面
90 放熱ファン
105 アンダーカバー
107 排気穴
Claims (7)
- ベッド部と、
被縫製物を送る為の送り歯と、
前記ベッド部内に設け、前記送り歯に水平の送り動作を付与する水平送り機構と、
前記ベッド部内に設け、前記水平送り機構を駆動する送り用モータを備えたミシンにおいて、
前記ベッド部内にて前記送り用モータの出力軸に対し平行に延び、前記送り用モータとは異なるモータで駆動する駆動軸と、
前記駆動軸の前記送り用モータの側面に接近する位置に、前記駆動軸と共に回転するファンを備えたことを特徴とするミシン。 - 前記送り用モータは前記側面に前記送り用モータに生じた熱を放熱する金属製の放熱板を備え、
前記放熱板は前記ファン側に延出したことを特徴とする請求項1に記載のミシン。 - 前記放熱板は前記ファンが送風する空気が当たる面に複数のフィンを備えたことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
- 前記ベッド部の底部を覆うカバーを備え、
前記カバーは、前記ベッド部内に送風された前記ファンからの空気を外部に排出する為の排気穴を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のミシン。 - 前記駆動軸は、
前記ベッド部内に設け、前記モータの駆動により前記送り歯に上下方向の送り動作を付与する上下送り機構を駆動する下軸と、
前記ベッド部内に設け、前記モータの駆動により回転釜を駆動する釜軸と
を有し、
前記ファンは前記下軸と前記釜軸のうち少なくとも何れかに設けたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のミシン。 - 前記送り用モータはステッピングモータであり、
前記水平送り機構は、前記ステッピングモータの出力軸の一方向と逆方向の夫々の回動動作に基づき前記送り歯に水平の送り動作を付与することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のミシン。 - 前記ファンは、軸流ファンであることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のミシン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013065562A JP2014188134A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | ミシン |
CN201420125912.7U CN203821075U (zh) | 2013-03-27 | 2014-03-19 | 缝纫机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013065562A JP2014188134A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014188134A true JP2014188134A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51476592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013065562A Pending JP2014188134A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | ミシン |
Country Status (2)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014188134A (ja) |
CN (1) | CN203821075U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105350186B (zh) * | 2015-09-30 | 2018-12-14 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 缝纫机送料机构及缝纫机 |
JP2018038507A (ja) * | 2016-09-06 | 2018-03-15 | ブラザー工業株式会社 | ミシンとミシンの制御方法 |
CN111332554B (zh) * | 2020-02-12 | 2021-04-06 | 大连理工大学 | 手持式纸绣包装机 |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013065562A patent/JP2014188134A/ja active Pending
-
2014
- 2014-03-19 CN CN201420125912.7U patent/CN203821075U/zh not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
CN203821075U (zh) | 2014-09-10 |
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