JP2014188108A - 使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】操業性に優れ、且つ、前身頃外装体及び後身頃外装体の形状に変化を持たすことが可能な使い捨ておむつの製造方法を提供する。
【解決手段】前身頃外装体1の連続体101の一方の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する、第一接合工程と、吸収性本体3を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ100の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する、吸収性本体折り畳み仮固定工程と、後身頃外装体2の連続体102の他方の肌当接面と、折り畳んで仮固定した吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する、第二接合工程と、を有する使い捨ておむつの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつの製造方法に関する。更に詳しくは、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体を固定したタイプの使い捨ておむつの製造方法に関する。
従来から、トップシートと、バックシートと、これらのシート間に介在する吸収体を含む使い捨ておむつが知られている。一般的な使い捨ておむつにおいて、吸収体は、着用者の肌に接する表面側から液透過性材料で形成されたトップシートにより被覆され、反対の裏面側から液不透過性材料で形成されたバックシートにより被覆されている。このため、例えば、着用者が排泄した体液は、トップシートを透過して、吸収体により吸収され、バックシートによって外側への漏出が防止されるようになっている。
また、上記構成を有する使い捨ておむつとして、吸収性本体と、この吸収性本体を着用者の腰周りに保持するための前身頃外装体と後身頃外装体とが、それぞれ分離して形成されたタイプのいわゆる架橋型の使い捨ておむつが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
このような架橋型の使い捨ておむつでは、吸収性本体の長さ方向の一端側が前身頃外装体に固定され、吸収性本体の長さ方向の他端側が後身頃外装体に固定される。このため、吸収性本体は、前身頃外装体と後身頃外装体との間に、架橋されるような構造となる。そして、吸収性本体が架橋された状態で、前身頃外装体と後身頃外装体を、その両側縁部に設けられたサイドシール部において接合することにより、ウエスト周りと左右両脚部周りに開口部を持つパンツ型の使い捨ておむつが形成される。着用者は、パンツ型に形成された使い捨ておむつに、両脚部を挿入することにより、着用することができるようになっている。
このような架橋型の使い捨ておむつは、脚部周りの開口部が広く開放されているため、着用者は、使い捨ておむつを装着した状態であっても、両脚部を比較的自由に動かすことができるという利点がある。
また、上記のような架橋型の使い捨ておむつを製造する方法も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。架橋型の使い捨ておむつを製造するためには、通常、まず、製品形態である使い捨ておむつの幅方向に相当する方向が、搬送過程における流れ方向となるように、前身頃外装体及び後身頃外装体の連続体を作製する。また、別の製造ラインで、製品形態である使い捨ておむつの長さ方向に相当する方向が、搬送過程における流れ方向となるように、吸収性本体の連続体を作製する。その後、この吸収性本体の連続体を、個別の吸収性本体となるように切断する。ここで、前身頃外装体及び後身頃外装体の連続体に対し、流れ方向(製品形態である使い捨ておむつの幅方向に相当する方向)に沿って、ホットメルト接着剤等の接着剤が塗布しておく。そして、前身頃外装体の連続体と、後身頃外装体の連続体の間に架かるようにして、これらの上に個別の吸収性本体を重ね合わせ、塗布した接着剤によって固定する。その後、前身頃外装体と後身頃外装体と重なるように、吸収性本体を2つに折り曲げる。前身頃外装体と後身頃外装体を、その両側縁部に設けられたサイドシール部において接合することにより、ウエスト周りと左右両脚部周りに開口部を持つ、架橋型の使い捨ておむつが製造される。
特開2008−212232号公報 特開2010−51667号公報
上述したように、従来の架橋型の使い捨ておむつは、前身頃外装体の連続体と、後身頃外装体の連続体の間に架かるようにして、これらの上に個別の吸収性本体を重ね合わせ、塗布した接着剤によって固定した後に、固定した吸収性本体を2つに折り曲げることによって製造されていた。しかしながら、このような製造方法では、前身頃外装体の連続体及び後身頃外装体の連続体と重なっていない位置にて、吸収性本体を2つに折り曲げる必要があり、前身頃外装体及び後身頃外装体の形状に大きな制限が課せられていた。例えば、従来の製造方法では、吸収性本体の折り曲げ箇所よりも、後身頃外装体を股下部側に長くすることは困難であり、製造される使い捨ておむつの形状が限定されてしまうという問題があった。
また、従来の製造方法では、平行に配置された、前身頃外装体の連続体と後身頃外装体の連続体との間に、吸収性本体を架橋して固定した後に、吸収性本体を折り曲げているため、操業中に、折り曲げた吸収性本体が開いてしまうという問題もあった。
本発明は、前記のような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体を固定したタイプの使い捨ておむつを製造する方法を提供する。特に、本発明は、操業性に優れ、且つ、前身頃外装体及び後身頃外装体の形状に変化を持たすことが可能な使い捨ておむつの製造方法を提供する。
本発明によれば、以下の使い捨ておむつの製造方法が提供される。
[1] 前身頃外装体と、後身頃外装体と、吸収性本体と、を有し、前記吸収性本体の前身頃側が、前記前身頃外装体に固定され、かつ、前記吸収性本体の後身頃側が、前記後身頃外装体に固定されるとともに、前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体が、使い捨ておむつの幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部において互いに接合された使い捨ておむつの製造方法において、前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの一方の肌当接面と、前記吸収性本体の一方の端部と、を重ね合わせて接合する、第一接合工程と、前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの他方の肌当接面と、前記吸収性本体の他方の端部と、を重ね合わせて接合する、第二接合工程と、少なくとも前記第二接合工程よりも前に行われる工程であって、前記吸収性本体を、前記吸収性本体の肌当接面が内側となるように、前記使い捨ておむつの長さ方向に折り畳み、折り畳んだ前記吸収性本体の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する、吸収性本体折り畳み仮固定工程と、を有する、使い捨ておむつの製造方法。
[2] 前記吸収性本体折り畳み仮固定工程が、前記第一接合工程の後に行われる工程であって、前記吸収性本体折り畳み仮固定工程において、前記吸収性本体の一方の端部が前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの一方の肌当接面に接合された前記吸収性本体を、前記使い捨ておむつの長さ方向に折り畳み、折り畳んだ前記吸収性本体の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する、前記[1]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
[3] 前記吸収性本体折り畳み仮固定工程が、前記第一接合工程の前に行われる工程であって、前記第一接合工程において、前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの一方の肌当接面と、前記使い捨ておむつの長さ方向に折り畳まれて、前記肌当接面同士の一部が仮固定された前記吸収性本体の一方の端部と、を重ね合わせて接合する、前記[1]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、上述したように、少なくとも第二接合工程よりも前に、吸収性本体を、吸収性本体の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつの長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する、吸収性本体折り畳み仮固定工程が行われる。このため、本発明の使い捨ておむつの製造方法は、操業性に優れ、且つ、前身頃外装体及び後身頃外装体の形状に変化を持たすことできる。
すなわち、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、吸収性本体の両方の端部が、前身頃外装体及び後身頃外装体のそれぞれの肌当接面に接合される前に、上述した吸収性本体折り畳み仮固定工程が行われる。したがって、操業中に、折り畳んだ吸収性本体が開き難くなり、操業性に極めて優れている。
また、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、作製する前身頃外装体及び後身頃外装体について、その形状に対する制約が少なくなる。そのため、例えば、吸収性本体の折り曲げ箇所よりも、後身頃外装体を股下部側に長くすることができる。したがって、本発明の使い捨ておむつによれば、従来の製造方法では製造困難であった、所謂、一分丈などのパンツ型の使い捨ておむつや、膝上までの脚周り被覆部を有する使い捨ておむつなど、種々のバリエーションに富んだ使い捨ておむつを製造することが可能となる。
更に、上記した丈の長い使い捨ておむつとは逆に、前身頃外装体及び後身頃外装体の幅を短くして、脚周り開口部が、吸収パッドの折り目の位置よりも腹側開口部側に配置された使い捨ておむつを製造することもできる。しかも、本発明の使い捨ておむつの製造方法によれば、一台の製造装置を用いて、上述した種々の使い捨ておむつを製造することができるため、設備コストを低減することができる。
本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態1の一部を概念的に示した平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態1によって製造された使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2に示す使い捨ておむつを展開し、肌当接面側から見た展開図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態2の一部を概念的に示した平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態3の一部を概念的に示した平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態3によって製造された使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の使い捨ておむつの製造方法を実施するための形態について具体的に説明する。なお、本願明細書において、使い捨ておむつの「長さ方向」というときは、使い捨ておむつの前身頃と後身頃を結ぶ方向(例えば図4の紙面上下方向)を意味し、使い捨ておむつの「幅方向」というときは、上記長さ方向に平面的に直交する方向(例えば図4の紙面左右方向)を意味する。また、本願明細書において、使い捨ておむつの「肌当接面」というときは、装着時において着用者の肌に向かい合う面を意味し、使い捨ておむつの「非肌当接面」というときは、上記肌当接面とは反対の面、すなわち装着時において着用者の肌に向かい合わない面を意味する。
[実施形態1]
以下、本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態1について、図面を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態1の一部を概念的に示した平面図である。図2は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態1によって製造された使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。図3は、図2に示す使い捨ておむつを展開し、肌当接面側から見た展開図である。
実施形態1の使い捨ておむつの製造方法は、図1に示すような、第一接合工程(ステップA2)と、第二接合工程(ステップA4)と、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップA3)と、を有する。第一接合工程(ステップA2)は、前身頃外装体(より具体的には、前身頃外装体1の連続体101)及び後身頃外装体(より具体的には、後身頃外装体2の連続体102)のうちの一方の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する工程である。以下、本願明細書において、使い捨ておむつの製造過程における、前身頃外装体1の連続体101、即ち、長尺の前身頃外装体を、単に「前身頃外装体」ということがある。また、使い捨ておむつの製造過程における、後身頃外装体2の連続体102、即ち、長尺の後身頃外装体を、単に「後身頃外装体」ということがある。
第二接合工程(ステップA4)は、前身頃外装体(前身頃外装体1の連続体101)及び後身頃外装体(前身頃外装体2の連続体101)のうちの他方(具体的には、第一接合工程(ステップA2)にて接合を行っていない外装体)の肌当接面と、吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する固定である。
吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップA3)は、吸収性本体3を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ100の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を、仮固定部30によって仮固定する固定である。そして、この吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップA3)は、少なくとも第二接合工程(ステップA4)よりも前に行われる工程である。図1においては、第一接合工程(ステップA2)、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップA3)、第二接合工程(ステップA4)の順番で、使い捨ておむつの製造を行っている。図1では、前身頃外装体1(前身頃外装体の連続体101)の製造ラインと、後身頃外装体2(後身頃外装体の連続体102)の製造ラインと、吸収性本体3(吸収性本体の連続体103)の製造ラインとが、それぞれ別々に設けられ、吸収性本体3の製造ラインにおいて製造された吸収性本体3、及び後身頃外装体2の製造ラインにおいて製造された後身頃外装体の連続体102が、前身頃外装体1の製造ラインに合流される例が示されている。
実施形態1の使い捨ておむつの製造方法によれば、図2及び図3に示すように、吸収性本体3の前身頃側が、前身頃外装体1に固定され、かつ、吸収性本体3の後身頃側が、後身頃外装体2に固定されるとともに、前身頃外装体1及び後身頃外装体2が、使い捨ておむつ100の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部11,21において互いに接合された使い捨ておむつ100を製造することができる。なお、前身頃外装体1は、着用者の腹部に接し、着用者の前身頃側を被覆する使い捨ておむつ100の外装体である。後身頃外装体2は、着用者の背部に接し、着用者の後身頃側を被覆する使い捨ておむつ100の外装体である。吸収性本体3は、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものであり、前身頃外装体1と後身頃外装体2の間に架かるように固定されている。
実施形態1の使い捨ておむつの製造方法は、操業性に優れ、且つ、前身頃外装体1及び後身頃外装体2の形状に変化を持たすことできる。即ち、第二接合工程(ステップA4)よりも前に、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップA3)によって、吸収性本体3を折り畳み且つ仮固定する。したがって、操業中に、折り畳んだ吸収性本体3が開き難くなり、操業性に極めて優れている。また、作製する前身頃外装体1及び後身頃外装体2について、その形状に対する制約が少なくなる。そのため、例えば、吸収性本体3の折り曲げ箇所よりも、後身頃外装体2を股下部側に長くすることができる。したがって、従来の製造方法では製造困難であった、所謂、一分丈などのパンツ型の使い捨ておむつや、膝上までの脚周り被覆部を有する使い捨ておむつなど、種々のバリエーションに富んだ使い捨ておむつを製造することが可能となる。なお、脚周り被覆部を有する使い捨ておむつの製造方法について、後述する実施形態3において具体的に説明する。
以下、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法の各工程について説明する。図1に示されるように、まず、ステップA1として、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102とが、公知の方法により作製され、作製された前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102に対し、接着剤10,20が塗布される。ここで、図1に示されるように、前身頃外装体の連続体101は、個々の前身頃外装体1が、個別の使い捨ておむつ100になったときの幅方向に連続したものである。同様に、後身頃外装体の連続体102は、個々の後身頃外装体2が、個別の使い捨ておむつ100になったときの幅方向に連続したものである。例えば、前身頃外装体の連続体101は、使い捨ておむつ100の最も外側の層を構成するアウターシート111と、このアウターシート111の内側に配置されるインナーシート121との間に、複数の弾性伸縮部材131を伸長状態で固定することにより作製可能である。同様に、後身頃外装体の連続体102は、使い捨ておむつ100の最も外側の層を構成するアウターシート112と、このアウターシート112の内側に配置されるインナーシート122との間に、複数の弾性伸縮部材132を伸長状態で固定することにより作製可能である。なお、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102の作製方法は、上述した方法に限定されることはない。例えば、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102のそれぞれは、長尺の伸縮性不織布などを用いてもよい。更に、例えば、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102は、もともと一体的に形成された長尺のシート部材であってもよい。この場合、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102が一体となったシート部材は、脚部周りに相当する部分で開口をくり抜くとともに、股下域に相当する部分で切断することで、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102のそれぞれに分離される。
図1に示されるように、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102は、その長尺方向(個別の使い捨ておむつ100になったときの幅方向)を流れ方向として、公知の搬送装置によって搬送される。図1において、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102の流れ方向は、矢印によって示されている。
ステップA1では、上記のようにして作製された前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102に対し、接着剤10,20が塗布される。接着剤10,20としては、例えば、ホットメルト接着剤や、その他流動性のある接着剤を用いればよい。また、接着剤10,20は、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102の肌当接面に塗布される。また、図1に示されるように、接着剤10,20は、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102の流れ方向(個別の使い捨ておむつ100になったときの幅方向)に沿って延びるように塗布される。一般的な使い捨ておむつの製造装置では、接着剤10,20を吐出する接着剤塗布装置の設置位置は固定されている。このため、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102が流れ方向に沿って進行することにより、設置位置が固定された接着剤塗布装置が吐出した接着剤10,20が、流れ方向に沿って延びるよう塗布される。
他方、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102の製造ラインとは別の製造ラインにおいて、吸収性本体3が製造される。吸収性本体3の製造ラインでは、まず、公知の方法に従って、吸収性本体の連続体103を作製する。図1に示されるように、吸収性本体3の連続体103は、個々の吸収性本体3が、個別の使い捨ておむつ100になったときの長さ方向に連続した状態のものである。吸収性本体3の構成部材としては、公知のものを採用できる。例えば、吸収性本体3は、少なくとも、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートの間に、液体を吸収し保持することが可能な吸収体を介在させればよい。また、吸収性本体3は、その幅方向の左右両側に立体ギャザーを備えるものであってもよい。
図1に示されるように、吸収性本体の連続体103は、その長尺方向(個別の使い捨ておむつになったときの長さ方向)を流れ方向として、公知の搬送装置によって搬送される。次に、吸収性本体の連続体103を切断し、個別の吸収性本体3に分離する。切断装置としては、公知のものを用いればよい。以上説明した吸収性本体3の作製方法については、従来公知の使い捨ておむつの製造方法における吸収性本体3の作製方法に準じて行うことができる。
その後、個別の吸収性本体3の向きを約90度回転させる。これは、上述した前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102の流れ方向と、個別の吸収性本体3の流れ方向を揃えるためである。すなわち、吸収性本体3は、個別の使い捨ておむつになったときの長さ方向を流れ方向として搬送されるものであったが、このようにして向きを変えることで、個別の使い捨ておむつ100になったときの幅方向が流れ方向となる。これにより、個別の吸収性本体3の流れ方向が、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102の流れ方向に一致する。
次に、ステップA2(第一接合工程)として、前身頃外装体(前身頃外装体の連続体101)の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する。図1においては、前身頃外装体の連続体101の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する場合の例を示しているが、例えば、後身頃外装体の連続体102の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合してもよい。このステップA2では、吸収性本体3の一方の端部と、前身頃外装体の連続体101の肌当接面との接合のみを行う。すなわち、吸収性本体3の他方の端部と、後身頃外装体の連続体102の肌当接面との接合は行わない。また、前身頃外装体の連続体101との接合を行う前に、吸収性本体3の非肌当接面側であって、前身頃外装体の連続体101と接触する部位に、更に接着剤(図示せず)を塗布してもよい。
次に、ステップA3(吸収性本体折り畳み仮固定工程)として、吸収性本体3(具体的には、前身頃外装体1の連続体101の肌当接面に、その一方の端部が接合された吸収性本体3)を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ100の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する。なお、「仮固定」とは、人の手の力で剥離可能に固定されていることを意味する。仮固定における固定手法については特に制限はなく、エンボス加工等による極めて弱い溶着又は圧着、ホットメルト接着剤等の接着剤による接着等の各種手法を挙げることができる。図1においては、吸収性本体3の一方の端部の肌当接面側に、仮固定用のホットメルト接着剤を塗工し、吸収性本体3を折り畳むことによって、吸収性本体3の端部同士を、上記接着剤からなる仮固定部30によって仮固定している。なお、吸収性本体3を仮固定する際の接合力は、吸収性本体3と、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102とを接合する際の接合力に比して、十分に低いものであることが好ましい。このように構成することによって、使い捨ておむつ100を着用する際に、吸収性本体3の仮固定を簡単に解除することができる。また、仮固定を解除する際に、使い捨ておむつ100のその他の構成要素に対して、破れなどの破損が生じ難くなる。折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する際には、当該仮固定の、JISK6854に準拠して測定された180°ピールの剥離力が、0.3〜5.0Nの範囲であることが好ましく、0.5〜3.0Nの範囲であることが更に好ましい。このように構成することによって、操業中に不用意に仮固定が解除されるような事態が生じ難くなり、また、使い捨ておむつの使用時においては、良好に当該仮固定を解除することができる。
吸収性本体3を折り畳む位置(すなわち、折り目の位置)については、吸収性本体3の、使い捨ておむつ100の長さ方向の中央部分であってもよいし、吸収性本体3の一方の端部側又は他方の端部側に折り目の位置をずらしてもよい。図1においては、吸収性本体3の、使い捨ておむつ100の長さ方向の中央部分で、吸収性本体3を二つ折りにしている。例えば、使い捨ておむつの股下部に対して、後身頃側に配置される吸収性本体3の長さを長くしたい場合には、吸収性本体3を折り畳む位置を、吸収性本体3の一方の端部側にずらすなど、適宜折り目の位置を調節することができる。
次に、ステップA4(第二接合工程)として、後身頃外装体(後身頃外装体の連続体102)の肌当接面と、二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する。この第二接合工程を行うことにより、吸収性本体3の一方の端部が、前身頃外装体1の肌当接面に接合され、且つ吸収性本体3の他方の端部が、後身頃外装体2の肌当接面に接合された状態となる。接着剤20としては、例えば、ホットメルト接着剤や、その他流動性のある接着剤を用いることができる。また、後身頃外装体の連続体102との接合を行う前に、吸収性本体3の非肌当接面側であって、後身頃外装体の連続体102と接触する部位に、更に接着剤(図示せず)を塗布してもよい。
次に、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102を重ね合わせた状態で、個別の使い捨ておむつ100になったときの幅方向の左右両端部に相当する位置に、一対のサイドシール部11、21を形成する(ステップA5)。サイドシール部11、21は、前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102の一部を接合するためのものであり、サイドシール部11、21は、個別の使い捨ておむつ100になったときの長さ方向に延びて形成される。このようにして、前身頃外装体1(前身頃外装体の連続体101)及び後身頃外装体2(後身頃外装体の連続体102)が、サイドシール部11、21において互いに接合されて環状に繋がる。サイドシール部11、21を形成する手段としては、公知の接合方法を用いることができる。例えば、ヒートシール接合や、超音波シール接合によって、サイドシール部11、21を形成すればよい。
次に、重なった状態の前身頃外装体の連続体101と後身頃外装体の連続体102を流れ方向と直交する方向に切断する(ステップA6)。このときの切断位置は、隣接するサイドシール部11、21の間の位置である。これにより、個別の前身頃外装体1と、個別の後身頃外装体2と、個別の吸収性本体3を有する使い捨ておむつ100が得られる。実施形態1の使い捨ておむつの製造方法では、基本的に、上記のような工程により、使い捨ておむつ100を製造する。ただし、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法においては、第一接合工程(ステップA2)と第二接合工程(ステップA4)との間に、吸収性本体3を折り畳み且つ仮固定する「吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップA3)」を行うものであればよく、ステップA1〜ステップA2、及びステップA4〜ステップA6については、従来の製造方法に準じて、適宜変更可能である。
図1に示す実施形態1の使い捨ておむつの製造方法においては、個別の使い捨ておむつ100になったときの股下部において、吸収性本体3の折り目が形成された部分が露出するように、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102に対して、吸収性本体3が接合されているが、吸収性本体3と、前身頃外装体の連続体101及び後身頃外装体の連続体102との接合位置については、図1に示す形態に限定されることはない。
実施形態1の使い捨ておむつの製造方法によって製造された使い捨ておむつ100は、図2及び図3に示すように、吸収性本体3の前身頃側が、前身頃外装体1に固定され、かつ、吸収性本体3の後身頃側が、後身頃外装体2に固定されるとともに、前身頃外装体1及び後身頃外装体2が、使い捨ておむつ100の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部11,21において互いに接合されたものである。使い捨ておむつ100は、前身頃外装体1と後身頃外装体2とがサイドシール部11,21によって接合されることにより、一つのウエスト開口部5と、一対の脚周り開口部6,6とが形成されている。なお、この使い捨ておむつ100は、使い捨ておむつ100の長さ方向において、吸収性本体3の前身頃側と後身頃側の間に位置する股下域が、前身頃外装体1及び後身頃外装体2のいずれにも固定されないものである。
使い捨ておむつ100の吸収性本体3は、折り目3aによって使い捨ておむつ100の長さ方向に折り畳まれた状態で製造される(図1のステップA6参照)。また、製造された使い捨ておむつ100の吸収性本体3は、二つ折りの状態で、仮固定部30によって仮固定されている。したがって、使い捨ておむつ100を使用する際には、この仮固定部30による仮固定を解除してから、使い捨ておむつ100を着用することが好ましい。仮固定部30による仮固定の解除は、例えば、着用時に、前身頃外装体1と後身頃外装体2とを引き離すようにしてウエスト開口部5を広げることによって行うことができる。即ち、ウエスト開口部5を広げることにより、前身頃外装体1に接合された吸収性本体3の一方の端部と、後身頃外装体2に接合された吸収性本体3の他方の端部とが離間し、仮固定の解除を容易に行うことができる。
[実施形態2]
以下、本発明の使い捨ておむつの実施形態2について、図4を参照しつつ説明する。図4は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態2の一部を概念的に示した平面図である。実施形態2の使い捨ておむつの製造方法は、図4に示すような、第一接合工程(ステップB3)と、第二接合工程(ステップB4)と、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップB2)と、を有する。
第一接合工程(ステップB3)は、前身頃外装体(より具体的には、前身頃外装体1の連続体201)及び後身頃外装体(より具体的には、後身頃外装体2の連続体202)のうちの一方の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する工程である。
第二接合工程(ステップB4)は、前身頃外装体(前身頃外装体1の連続体201)及び後身頃外装体(後身頃外装体2の連続体202)のうちの他方(具体的には、第一接合工程(ステップB3)にて接合を行っていない外装体)の肌当接面と、吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する固定である。
吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップB2)は、吸収性本体3を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ200の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を、仮固定部30によって仮固定する固定である。そして、この吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップB2)は、第一接合工程(ステップB3)及び第二接合工程(ステップB4)よりも前に行われる。すなわち、これまでに説明した実施形態1の使い捨ておむつの製造方法では、吸収性本体3の一方の端部を、前身頃外装体1の連続体に接合した後、一方の端部が接合された吸収性本体3を折り畳み仮固定するものであったが、実施形態2の使い捨ておむつの製造方法においては、吸収性本体3のそれぞれの端部を接合する前に、吸収性本体3単独で、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップB2)を行う。
このように構成することによって、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法と同様の作用効果を得ることができるとともに、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法よりも、前身頃外装体1の連続体201及び後身頃外装体2の連続体202の流れ方向に直交する長尺シート幅に制約を受け難くなる。すなわち、製造される使い捨ておむつ200において、前身頃外装体1及び後身頃外装体2の長手方向の長さを種々に変更することができる。したがって、従来の製造方法では製造困難であった、所謂、一分丈などのパンツ型の使い捨ておむつや、膝上までの脚周り被覆部を有する使い捨ておむつなど、種々のバリエーションに富んだ使い捨ておむつを製造することが可能となる。実施形態2の使い捨ておむつの製造方法においては、上述したように、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップB2)が、第一接合工程(ステップB3)の前に行われること以外、各ステップの工程内容は、実施形態1の使い捨ておむつと同様に行うことができる。以下、実施形態2の使い捨ておむつの製造方法を具体的に説明する。
まず、ステップB1として、前身頃外装体の連続体201と後身頃外装体の連続体202とが、公知の方法により作製され、作製された前身頃外装体の連続体201と後身頃外装体の連続体202に対し、接着剤10,20が塗布される。ステップB1は、実施形態1におけるステップA1と同様に行うことができる。図4においては、前身頃外装体の連続体201は、使い捨ておむつ200の最も外側の層を構成するアウターシート211と、このアウターシート211の内側に配置されるインナーシート221との間に、複数の弾性伸縮部材231を伸長状態で固定することにより作製可能である。同様に、後身頃外装体の連続体202は、使い捨ておむつ200の最も外側の層を構成するアウターシート212と、このアウターシート212の内側に配置されるインナーシート222との間に、複数の弾性伸縮部材232を伸長状態で固定することにより作製可能である。
他方、前身頃外装体の連続体201及び後身頃外装体の連続体202の製造ラインとは別の製造ラインにおいて、吸収性本体3が製造される。吸収性本体3の製造ラインでは、まず、公知の方法に従って、吸収性本体の連続体203を作製する。吸収性本体の連続体203は、その長尺方向(個別の使い捨ておむつになったときの長さ方向)を流れ方向として、公知の搬送装置によって搬送される。次に、吸収性本体の連続体203を切断し、個別の吸収性本体3に分離する。吸収性本体の連続体203及び吸収性本体3は、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法にて説明した作製方法に準じて作製することができる。
次に、ステップB2(吸収性本体折り畳み仮固定工程)として、吸収性本体3を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ200の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する。その後、個別の吸収性本体3の向きを約90度回転させる。なお、吸収性本体3の向きの回転は、吸収性本体3を折り畳む前に行ってもよい。
次に、ステップB3(第一接合工程)として、前身頃外装体(前身頃外装体の連続体201)の肌当接面と、吸収性本体3(二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3)の一方の端部と、を重ね合わせて接合する。図4においては、前身頃外装体の連続体201の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する場合の例を示しているが、例えば、後身頃外装体の連続体202の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合してもよい。
次に、ステップB4(第二接合工程)として、後身頃外装体(後身頃外装体の連続体202)の肌当接面と、二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する。この第二接合工程を行うことにより、吸収性本体3の一方の端部が、前身頃外装体1の肌当接面に接合され、且つ吸収性本体3の他方の端部が、後身頃外装体2の肌当接面に接合された状態となる。
次に、前身頃外装体の連続体201と後身頃外装体の連続体202を重ね合わせた状態で、個別の使い捨ておむつ200になったときの幅方向の左右両端部に相当する位置に、一対のサイドシール部11、21を形成する(ステップB5)。
次に、重なった状態の前身頃外装体の連続体201と後身頃外装体の連続体202を流れ方向と直交する方向に切断する(ステップB6)。このときの切断位置は、隣接するサイドシール部11、21の間の位置である。これにより、個別の前身頃外装体1と、個別の後身頃外装体2と、個別の吸収性本体3を有する使い捨ておむつ200が得られる。
[実施形態3]
以下、本発明の使い捨ておむつの実施形態3について、図5を参照しつつ説明する。図5は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態3の一部を概念的に示した平面図である。実施形態3の使い捨ておむつの製造方法は、図5に示すような、第一接合工程(ステップC3)と、第二接合工程(ステップC4)と、吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップC2)と、を有する。
実施形態3の使い捨ておむつの製造方法によれば、図6に示すような、吸収性本体3の前身頃側が、前身頃外装体1aに固定され、かつ、吸収性本体3の後身頃側が、後身頃外装体2aに固定されるとともに、前身頃外装体1a及び後身頃外装体2aが、使い捨ておむつ300の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部11a,21aにおいて互いに接合された使い捨ておむつ300を得ることができる。使い捨ておむつ300は、前身頃外装体1aと後身頃外装体2aとがサイドシール部11a,21aによって接合されることにより、一つのウエスト開口部5aと、一対の脚周り開口部6a,6aとが形成されている。使い捨ておむつ300は、吸収性本体3の折り曲げ箇所よりも、前身頃外装体1a及び後身頃外装体2aが股下部側に長く延出され、延出された前身頃外装体1a及び後身頃外装体2aによって、一分丈程度の脚周り被覆部7a,7aが形成されている。図6は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の実施形態3によって製造された使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。
第一接合工程(ステップC3)は、前身頃外装体(より具体的には、前身頃外装体1aの連続体301)及び後身頃外装体(より具体的には、後身頃外装体2aの連続体302)のうちの一方の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する工程である。
第二接合工程(ステップC4)は、前身頃外装体(前身頃外装体1aの連続体301)及び後身頃外装体(後身頃外装体2aの連続体302)のうちの他方(具体的には、第一接合工程(ステップC3)にて接合を行っていない外装体)の肌当接面と、吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する固定である。
吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップC2)は、吸収性本体3を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ300の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を、仮固定部30によって仮固定する固定である。そして、この吸収性本体折り畳み仮固定工程(ステップC2)は、第一接合工程(ステップC3)及び第二接合工程(ステップC4)よりも前に行われる。
このように構成することによって、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法と同様の作用効果を得ることができるとともに、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法よりも、前身頃外装体1aの連続体301及び後身頃外装体2aの連続体302の長手方向に直交する緒長尺シート幅に制約を受け難くなる。実施形態3の使い捨ておむつの製造方法では、図6に示すように、脚周り被覆部7a,7aが形成された使い捨ておむつ300を製造している。以下、実施形態3の使い捨ておむつの製造方法を具体的に説明する。
まず、ステップC1として、前身頃外装体の連続体301と後身頃外装体の連続体302とが、公知の方法により作製され、作製された前身頃外装体の連続体301と後身頃外装体の連続体302に対し、接着剤10,20が塗布される。ステップC1は、実施形態1におけるステップA1と同様に行うことができる。ただし、前身頃外装体の連続体301及び後身頃外装体の連続体302については、前身頃外装体の連続体301及び後身頃外装体の連続体302の流れ方向に直交する長尺シート幅の広い連続体を作製することが好ましい。上述した長尺シート幅は、製造する使い捨ておむつ300の長手方向の寸法(例えば、図6における、使い捨ておむつ300のウエスト開口部5aから、脚周り被覆部7aの脚周り開口部6aまでの長さ)に合わせて適宜設定することができる。
他方、前身頃外装体の連続体301及び後身頃外装体の連続体302の製造ラインとは別の製造ラインにおいて、吸収性本体3が製造される。吸収性本体3の製造ラインでは、まず、公知の方法に従って、吸収性本体の連続体303を作製する。吸収性本体の連続体303は、その長尺方向(個別の使い捨ておむつになったときの長さ方向)を流れ方向として、公知の搬送装置によって搬送される。次に、吸収性本体の連続体303を切断し、個別の吸収性本体3に分離する。吸収性本体の連続体303及び吸収性本体3は、実施形態1の使い捨ておむつの製造方法にて説明した作製方法に準じて作製することができる。
次に、ステップC2(吸収性本体折り畳み仮固定工程)として、吸収性本体3を、吸収性本体3の肌当接面が内側となるように、使い捨ておむつ300の長さ方向に折り畳み、折り畳んだ吸収性本体3の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する。その後、個別の吸収性本体3の向きを約90度回転させる。なお、吸収性本体3の向きの回転は、吸収性本体3を折り畳む前に行ってもよい。
次に、ステップC3(第一接合工程)として、前身頃外装体(前身頃外装体の連続体301)の肌当接面と、吸収性本体3(二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3)の一方の端部と、を重ね合わせて接合する。図5においては、前身頃外装体の連続体301の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合する場合の例を示しているが、例えば、後身頃外装体の連続体302の肌当接面と、吸収性本体3の一方の端部と、を重ね合わせて接合してもよい。
ここで、実施形態3の使い捨ておむつの製造方法のステップC3(第一接合工程)においては、前身頃外装体の連続体301の両端縁から、二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3がはみ出さないようにして接合を行う。すなわち、吸収性本体3の折り目が、前身頃外装体の連続体301の端縁よりも内側に位置するように接合することで、前身頃外装体の連続体301の片方の端縁側の部分(吸収性本体3の折り目が位置する側の端縁側の部分)が、使い捨ておむつ300における脚周り被覆部となる。
次に、ステップC4(第二接合工程)として、後身頃外装体(後身頃外装体の連続体302)の肌当接面と、二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3の他方の端部と、を重ね合わせて接合する。この第二接合工程を行うことにより、吸収性本体3の一方の端部が、前身頃外装体1aの肌当接面に接合され、且つ吸収性本体3の他方の端部が、後身頃外装体2aの肌当接面に接合された状態となる。ステップC4(第二接合工程)においても、後身頃外装体の連続体302の両端縁から、二つ折りに折り畳んで仮固定した吸収性本体3がはみ出さないようにして接合を行う。これにより、後身頃外装体の連続体302の片方の端縁側の部分(吸収性本体3の折り目が位置する側の端縁側の部分)が、使い捨ておむつ300における脚周り被覆部となる。
次に、前身頃外装体の連続体301と後身頃外装体の連続体302を重ね合わせた状態で、個別の使い捨ておむつ300になったときの幅方向の左右両端部に相当する位置に、一対のサイドシール部11a、21aを形成する(ステップC5)。ステップC5においては、使い捨ておむつ300の股下部分にも、股下シール部13a、23aを形成する。一対のサイドシール部11a、21aと股下シール部13a、23aとによって、一対の股下丈の部分(脚周り被覆部7a(図6参照))が形成されるとともに、一対の脚周り開口部が形成される。
次に、重なった状態の前身頃外装体の連続体301と後身頃外装体の連続体302を流れ方向と直交する方向に切断する(ステップC6)。このときの切断位置は、隣接するサイドシール部11a、21aの間の位置である。これにより、前身頃外装体1aと後身頃外装体2aと、吸収性本体3を有する使い捨ておむつ300が得られる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
本発明は、例えば乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者のような成人用の使い捨ておむつの製造方法に適用することができる。したがって、本発明は、使い捨ておむつの製造業や、育児産業、介護産業等において好適に利用し得る。
1,1a:前身頃外装体、2,2a:後身頃外装体、3:吸収性本体、3a:折り目、5,5a:ウエスト開口部、6,6a:脚周り開口部、7a:脚周り被覆部、10:接着剤(前身頃外装体に塗布された接着剤)、11,11a:サイドシール部(前身頃外装体)、13a:股下シール部(前身頃外装体)、20:接着剤(後身頃外装体に塗布された接着剤)、21,21a:サイドシール部(後身頃外装体)、23a:股下シール部(後身頃外装体)、30:仮固定部、100,200,300:使い捨ておむつ、101,201,301:前身頃外装体の連続体、102,202,302:後身頃外装体の連続体、103,303,303:吸収性本体の連続体、111,112,211,212:アウターシート、121,122,221,222:インナーシート、131,132,231,232:弾性伸縮部材。

Claims (3)

  1. 前身頃外装体と、後身頃外装体と、吸収性本体と、を有し、前記吸収性本体の前身頃側が、前記前身頃外装体に固定され、かつ、前記吸収性本体の後身頃側が、前記後身頃外装体に固定されるとともに、前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体が、使い捨ておむつの幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部において互いに接合された使い捨ておむつの製造方法において、
    前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの一方の肌当接面と、前記吸収性本体の一方の端部と、を重ね合わせて接合する、第一接合工程と、
    前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの他方の肌当接面と、前記吸収性本体の他方の端部と、を重ね合わせて接合する、第二接合工程と、
    少なくとも前記第二接合工程よりも前に行われる工程であって、前記吸収性本体を、前記吸収性本体の肌当接面が内側となるように、前記使い捨ておむつの長さ方向に折り畳み、折り畳んだ前記吸収性本体の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する、吸収性本体折り畳み仮固定工程と、を有する、使い捨ておむつの製造方法。
  2. 前記吸収性本体折り畳み仮固定工程が、前記第一接合工程の後に行われる工程であって、
    前記吸収性本体折り畳み仮固定工程において、前記吸収性本体の一方の端部が前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの一方の肌当接面に接合された前記吸収性本体を、前記使い捨ておむつの長さ方向に折り畳み、折り畳んだ前記吸収性本体の当接する肌当接面同士の一部を仮固定する、請求項1に記載の使い捨ておむつの製造方法。
  3. 前記吸収性本体折り畳み仮固定工程が、前記第一接合工程の前に行われる工程であって、
    前記第一接合工程において、前記前身頃外装体及び前記後身頃外装体のうちの一方の肌当接面と、前記使い捨ておむつの長さ方向に折り畳まれて、前記肌当接面同士の一部が仮固定された前記吸収性本体の一方の端部と、を重ね合わせて接合する、請求項1に記載の使い捨ておむつの製造方法。
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