JP2014187323A - 半導体発光装置 - Google Patents

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和博 秋山
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Abstract

【課題】信頼性が高い半導体発光装置を提供する。
【解決手段】半導体発光装置1は、III族窒化物半導体を含む半導体膜10と、半導体膜10の第1の面10bに接続された電極12と、第1の面10bにおける電極12以外の領域及び半導体膜10の端面10cを覆うパッシベーション膜13と、半導体膜10の第1の面10b及び電極12の側面を覆い、半導体膜10の第2の面10aを露出させる封止樹脂体15と、パッシベーション膜13と封止樹脂体15との間に設けられた中間膜14と、を備える。中間膜14の内部応力と封止樹脂体15の内部応力の差の絶対値は、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力の差の絶対値よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体発光装置に関する。
近年、III族窒化物半導体を用いたLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)が開発されている。このようなLEDは、例えば、結晶成長用基板上に窒化ガリウム層(GaN層)等の半導体層からなる積層体を形成し、この積層体をパッシベーション膜で覆い、樹脂体で埋め込んだ後、結晶成長用基板を除去し、蛍光体層を形成することにより、製造される。
特開2008−258334号公報
本発明の実施形態の目的は、信頼性が高い半導体発光装置を提供することである。
実施形態に係る半導体発光装置は、III族窒化物半導体を含む半導体膜と、前記半導体膜の第1の面に接続された電極と、前記第1の面における前記電極以外の領域及び前記半導体膜の端面を覆うパッシベーション膜と、前記半導体膜の前記第1の面及び前記電極の側面を覆い、前記半導体膜の第2の面を露出させる封止樹脂体と、前記パッシベーション膜と前記封止樹脂体との間に設けられた中間膜と、を備える。前記中間膜の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値は、前記パッシベーション膜の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値よりも小さい。
第1の実施形態に係る半導体発光装置を例示する断面図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を例示する工程断面図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を例示する工程断面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光装置の中間膜を例示する断面図である。 第3の実施形態に係る半導体発光装置の中間膜を例示する断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体発光装置を例示する断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る半導体発光装置1においては、半導体膜10が設けられている。半導体膜10は、III族窒化物半導体、例えば、ガリウム窒化物(GaN)を含む半導体膜であり、発光層(図示せず)を含む複数の層が積層されて構成されている。半導体膜10の上面10aは、光が出射される面であり、平坦である。半導体膜10の下面10bは段差(図示せず)によって2つの領域に区画されており、各領域は平坦である。なお、図1においては、段差によって区画された一方の領域のみを示しており、他方の領域は紙面の手前側に位置するため図示していない。更に、半導体膜10の端面10cは、半導体膜10の結晶方位によって決まる角度で傾斜している。
半導体膜10の下面10b上には、例えば銅(Cu)からなる再配線層11が設けられており、半導体膜10の一部の領域に接続されている。また、再配線層11の下面上には、例えば銅からなる電極12が設けられており、再配線層11に接続されている。なお、半導体発光装置1においては、再配線層11及び電極12からなる組は、p側電極及びn側電極として2組設けられている。組同士は相互に絶縁されつつ、半導体膜10の下面における段差によって区画された2つの領域にそれぞれ接続されている。但し、図1においては、1組の再配線層11及び電極12のみを示している。
また、半導体膜10の下面10b及び端面10cを覆うように、パッシベーション膜13が設けられている。パッシベーション膜13は絶縁材料からなり、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなる。パッシベーション膜13は、半導体膜10の下面10bにおける再配線層11が接続された領域上には設けられておらず、従って、半導体膜10と再配線層11との間には介在していない。また、パッシベーション膜13は半導体膜10の端面10cに沿って延び、その端部は半導体膜10の上面10aを越えて上面10aよりも上方の位置まで延出している。
更に、パッシベーション膜13を覆うように、中間膜14が設けられている。中間膜14の材料は特に限定されず、無機材料若しくは有機材料等からなる絶縁膜であってもよく、金属からなる導電膜であってもよい。但し、中間膜14を導電膜とする場合は、中間膜14が再配線層11及び電極12に接続されないように配置する。例えば、中間膜14として、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)及びチタン(Ti)等からなる金属膜を用いてもよい。この場合、中間膜14は、半導体膜10の発光層から下方又は側方に出射した光を上面10aに向けて反射する反射膜として機能する。また、中間膜14は、外部から半導体発光装置1に入射した光が半導体膜10に到達することを防止する遮光膜としても機能する。
中間膜14の下方には、例えばエポキシ樹脂からなる封止樹脂体15が設けられている。封止樹脂体15は、半導体膜10の下面10b及び端面10c、パッシベーション膜13における上面10aよりも下方に位置する部分、中間膜14における端面以外の部分、再配線層11の全体、並びに、電極12の側面を覆っている。
一方、半導体膜10の上面10a上には、蛍光体(図示せず)が分散された樹脂材料からなる蛍光体膜16が設けられている。蛍光体膜16は、半導体膜10の上面10a及びパッシベーション膜13における上面10aよりも上方に位置する部分を覆っている。
このように、中間膜14はパッシベーション膜13と封止樹脂体15との間に配置されている。そして、封止樹脂体15の内部応力を基準として、中間膜14の内部応力の絶対値はパッシベーション膜13の内部応力の絶対値よりも小さい。換言すれば、中間膜14の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値は、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値よりも小さい。
パッシベーション膜13及び中間膜14(以下、総称して対象膜」ともいう)の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値は、各パラメータを以下のように定義するとき、下記数式1によって求めることができる。なお、括弧内は単位である。
対象膜の内部応力と封止樹脂体の内部応力との差の絶対値:|σn(Pa/K)|
対象膜の熱膨張係数:αn(1/K)
封止樹脂体の熱膨張係数:α0(1/K)
対象膜のヤング率:En(Pa)
対象膜のポアソン比の差:vn
Figure 2014187323
一例を挙げると、パッシベーション膜13は、シリコン酸化物(SiO)からなり、その厚さは400nm(ナノメートル)である。中間膜14は、クロム、ニッケル又はチタンからなり、その厚さは100nmである。封止樹脂体15は、例えば、エポキシ樹脂からなり、その厚さは1mm(ミリメートル)である。エポキシ樹脂の熱膨張係数α0は、7×10−6(1/K)である。各パラメータの具体的な値については後述するが、これにより、中間膜14の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値が、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値よりも小さくなる。
次に、本実施形態に係る半導体発光装置の製造方法について説明する。
図2(a)〜(d)及び図3(a)〜(d)は、本実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を例示する工程断面図である。
なお、説明の便宜上、図2(a)〜(d)及び図3(a)〜(d)においては、上下方向が図1の上下方向とは逆になっている。
先ず、図2(a)に示すように、結晶成長用基板としてシリコンウェーハ100を用意する。次に、シリコンウェーハ100上に、III族窒化物半導体、例えばガリウム窒化物(GaN)からなる半導体膜10zを結晶成長させる。半導体膜10zは連続膜である。また、半導体膜10z上の必要な領域に電極層(図示せず)を形成する。
次に、図2(b)に示すように、エッチングにより半導体膜10zを選択的に除去して、複数の半導体膜10に区画する。このとき、エッチングをオーバーエッチングとして、シリコンウェーハ100における半導体膜10間の領域を掘り込み、溝100aを形成する。
次に、図2(c)に示すように、全面にシリコン酸化物を堆積させて、パッシベーション膜13を形成する。パッシベーション膜13は溝100a内にも形成されるため、パッシベーション膜13の一部は、シリコンウェーハ100と半導体膜10との界面を越えてシリコンウェーハ100側に進出する。
次に、図2(d)に示すように、全面に、例えば、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)又はチタン(Ti)等の金属を、蒸着法又はスパッタ法等によって全面に堆積させることにより、中間膜14を形成する。
次に、図3(a)に示すように、中間膜14及びパッシベーション膜13を選択的に除去し、半導体膜10を局所的に露出させる。次に、半導体膜10の露出部分上に、例えば銅(Cu)からなる再配線層11を形成する。次に、再配線層11上に、例えば銅からなる電極12を形成する。このとき、中間膜14を金属によって形成した場合は、再配線層11及び電極12が中間膜14に接触しないようにする。なお、1つの半導体膜10上には、再配線層11及び電極12からなる組が2組形成されるが、図3(a)〜(d)においては、図示の便宜上、1組のみ図示している。
次に、図3(b)に示すように、樹脂材料、例えば、エポキシ樹脂を、シリコンウェーハ100上に、その上に形成された構造物、すなわち、半導体膜10、パッシベーション膜13、中間膜14、再配線層11及び電極12を覆うように塗布する。次に、例えば160℃の温度に加熱することにより、この樹脂材料及びシリコン酸化物からなるパッシベーション膜13を焼成する。これにより、樹脂材料が固化して封止樹脂体15が形成される。
次に、図3(c)に示すように、シリコンウェーハ100を除去する。これにより、半導体膜10及びパッシベーション膜13が露出する。シリコンウェーハ100は、研削、アルカリ性溶液によるウェットエッチング、エッチングガスを用いたドライエッチング等の方法により除去する。このとき、パッシベーション膜13が100℃程度まで加熱される場合がある。
次に、図3(d)に示すように、半導体膜10及びパッシベーション膜13の露出面上に、蛍光体を分散させた樹脂材料を塗布し、焼成する。焼成温度は、例えば170°とする。これにより、蛍光体膜16が形成される。
次に、ダイシングラインDに沿って、蛍光体膜16、半導体膜10及び封止樹脂体15等からなる構造体をダイシングする。これにより、この構造体が半導体膜10毎に個片化され、図1に示す半導体発光装置1が製造される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、パッシベーション膜13と封止樹脂体15との間に中間膜14を設けている。中間膜14の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値は、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値よりも小さい。このため、中間膜14は、パッシベーション膜13と封止樹脂体15との間の応力緩和膜として機能し、封止樹脂体15から印加される応力により、パッシベーション膜13にクラックが生じることを防止できる。
例えば、完成後の半導体発光装置1において、点灯及び消灯の繰り返しによって半導体発光装置1の内部に熱ストレスが発生しても、長期間にわたって機械的な信頼性を確保することができる。
また、半導体発光装置1の製造プロセスにおいて熱ストレスを受けても、パッシベーション膜13が損傷を受けることを防止できる。例えば、蛍光体膜16を焼成するための熱処理工程において、パッシベーション膜13にクラックが生じることを防止できる。また、シリコンウェーハ100を除去する工程において、パッシベーション膜13及び封止樹脂体15が加熱されても、この加熱による熱応力によってパッシベーション膜13が損傷を受けることを抑制できる。
また、本実施形態に係る半導体発光装置1においては、中間膜14が反射膜及び遮光膜として機能するため、光の取り出し効率が高い。更に、パッシベーション膜13が半導体膜10の上面10aよりも上方まで延出しているため、中間膜14も半導体膜10の上面10aと同じ高さ付近まで延在している。このため、上述の応力緩和効果、並びに、反射及び遮光の効果をより高めることができる。
なお、本実施形態においては、結晶成長用基板としてシリコンウェーハを用いる例を示したが、これには限定されず、例えば、サファイア基板、SiC基板又はZnO基板を用いてもよい。また、本実施形態においては、中間膜14を反射及び遮光膜として形成したが、これには限定されない。
次に、第2の実施形態について説明する。
図4は、本実施形態に係る半導体発光装置の中間膜を例示する断面図である。
図4に示すように、本実施形態においては、中間膜14を、パッシベーション膜13から封止樹脂体15に向かって、2層の部分層14a及び14bがこの順に積層された2層膜とする。
そして、封止樹脂体15の内部応力を基準として、パッシベーション膜13、部分層14a及び部分層14bの内部応力は、一方向に変化している。
すなわち、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ13|とし、部分層14aの内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ14a|とし、部分層14bの内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ14b|としたとき、下記数式2が成立する。なお、各層の内部応力は、上記数式1により求めることができる。
Figure 2014187323
一例を挙げると、前述の第1の実施形態と同様に、パッシベーション膜13は、シリコン酸化物(SiO)からなり、その厚さは400nmである。封止樹脂体15は、エポキシ樹脂からなり、その厚さは1mm(ミリメートル)である。そして、部分層14aは、ニッケル(Ni)からなり、その厚さは100nmである。部分層14bは、クロム(Cr)からなり、その厚さは100nmである。すなわち、パッシベーション膜13から封止樹脂体15までの膜構成を、(SiO/Ni/Cr/エポキシ樹脂)と表記することができる。各パラメータの具体的な値については後述するが、これにより、上記数式2を満たす。
本実施形態によれば、中間膜14を2層膜とし、封止樹脂体との内部応力の差を段階的に変化させることにより、応力緩和効果をより一層高めることができる。本実施形態における上記以外の構成、製造方法及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係る半導体発光装置の中間膜を例示する断面図である。
図5に示すように、本実施形態においては、中間膜14を、パッシベーション膜13から封止樹脂体15に向かって、3層の部分層14a、14b及び14cがこの順に積層された3層膜とする。
そして、封止樹脂体15の内部応力を基準として、パッシベーション膜13、部分層14a、部分層14b及び部分層14cの内部応力は、一方向に変化している。
すなわち、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ13|とし、部分層14aの内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ14a|とし、部分層14bの内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ14b|とし、部分層14cの内部応力と封止樹脂体15の内部応力との差の絶対値を|σ14c|としたとき、下記数式3が成立する。なお、各層の内部応力は、上記数式1により求めることができる。
Figure 2014187323
一例を挙げると、前述の第2の実施形態と同様に、パッシベーション膜13は、シリコン酸化物(SiO)からなり、その厚さは400nmである。封止樹脂体15は、エポキシ樹脂からなり、その厚さは1mmである。部分層14aはニッケル(Ni)からなり、その厚さは100nmである。部分層14bはクロム(Cr)からなり、その厚さは100nmである。そして、部分層14cはチタン(Ti)からなり、その厚さは100nmである。すなわち、パッシベーション膜13から封止樹脂体15までの膜構成を、(SiO/Ni/Cr/Ti/エポキシ樹脂)と表記することができる。各パラメータの具体的な値については後述するが、これにより、上記数式3を満たす。
本実施形態によれば、中間膜14を3層膜とし、封止樹脂体との内部応力の差を段階的に変化させることにより、応力緩和効果を第2の実施形態よりも高めることができる。本実施形態における上記以外の構成、製造方法及び効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
なお、前述の第2及び第3の実施形態においては、それぞれ、中間膜14を2層膜及び3層膜とする例を示したが、これには限定されず、中間膜14は4層膜以上としてもよい。この場合、各部分層の関係は、一般的に以下のように表現することができる。
すなわち、中間膜を構成する複数の部分層のうち、最もパッシベーション膜13側に配置された部分層の内部応力と封止樹脂体15の内部応力の差の絶対値は、パッシベーション膜13の内部応力と封止樹脂体15の内部応力の差の絶対値よりも小さく、相対的に封止樹脂体15側に配置された部分層の内部応力と封止樹脂体15の内部応力の差の絶対値は、相対的にパッシベーション膜13側に配置された部分層の内部応力と封止樹脂体15の内部応力の差の絶対値よりも小さい。
但し、部分層として、臨界膜厚を超える厚さの層が含まれているときは、この層は考慮せずに、封止樹脂体との内部応力の差を段階的に変化させる。一般に、内部応力が発生している層は、一定の膜厚よりも薄ければ割れず、厚ければ割れ、割れない膜厚範囲の上限を「臨界膜厚」という。中間膜内に臨界膜厚を超える厚さの部分層が含まれていると、この部分層は割れて内部応力が開放されるため、この部分層については、上述の積層順序と内部応力の順序との関係は適用されない。
次に、本実施形態の実施例について説明する。
前述の第1の実施形態において説明した方法により、半導体発光装置を実際に作製し、その製造プロセスにおいて、パッシベーション膜13にクラックが発生したか否かを評価した。評価したサンプルは、下記(1)〜(6)の6種類とした。但し、いずれのサンプルも、パッシベーション膜13は、シリコン酸化物(SiO)からなる厚さが400nmの膜とし、封止樹脂体15は、エポキシ樹脂からなる厚さが1mmの膜とした。すなわち、下記(1)〜(6)において、「SiO(400nm)」はパッシベーション膜13を示し、「エポキシ樹脂(1mm)」は封止樹脂体15を示す。
(1)実施例1
SiO(400nm)/Cr(100nm)/エポキシ樹脂(1mm)
(2)実施例2
SiO(400nm)/Ni(100nm)/エポキシ樹脂(1mm)
(3)実施例3
SiO(400nm)/Ti(100nm)/エポキシ樹脂(1mm)
(4)実施例4
SiO(400nm)/Ni(100nm)/Cr(100nm)/エポキシ樹脂(1mm)
(5)実施例5
SiO(400nm)/Ni(100nm)/Cr(100nm)/Ti(100nm)/エポキシ樹脂(1mm)
(6)比較例1
SiO(400nm)/(中間膜なし)/エポキシ樹脂(1mm)
各材料の物性及び上記数式1により算出した内部応力を表1に示す。
Figure 2014187323
実験の結果、実施例1〜5においては、パッシベーション膜13に割れは認められなかった。これに対して、比較例1においては、蛍光体膜16を焼成するための熱処理において、パッシベーション膜13にクラックが発生した。
以上説明した実施形態によれば、信頼性が高い半導体発光装置を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1:半導体発光装置、10、10z:半導体膜、10a:上面、10b:下面、10c:端面、11:再配線層、12:電極、13:パッシベーション膜、14:中間膜、14a、14b、14c:部分層、15:封止樹脂体、16:蛍光体膜、100:シリコンウェーハ、100a:溝、D:ダイシングライン

Claims (8)

  1. III族窒化物半導体を含む半導体膜と、
    前記半導体膜の第1の面に接続された電極と、
    前記第1の面における前記電極以外の領域及び前記半導体膜の端面を覆い、シリコン酸化物を含むパッシベーション膜と、
    前記半導体膜の前記第1の面及び前記電極の側面を覆い、前記半導体膜の第2の面を露出させ、エポキシ樹脂を含む封止樹脂体と、
    前記パッシベーション膜と前記封止樹脂体との間に設けられ、クロム、ニッケル及びチタンからな群より選択された1以上の金属を含む中間膜と、
    前記第2の面を覆う蛍光体膜と、
    を備え、
    前記中間膜は、前記パッシベーション膜から前記封止樹脂体に向かって積層された複数の部分層を有し、
    前記複数の部分層のうち、
    最も前記パッシベーション膜に配置された前記部分層の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値は、前記パッシベーション膜の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値よりも小さく、
    相対的に前記封止樹脂体側に配置された前記部分層の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値は、相対的に前記パッシベーション膜側に配置された前記部分層の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値よりも小さく、
    前記パッシベーション膜は、前記半導体膜の端面に沿って前記第2の面を越える位置まで延出している半導体発光装置。
  2. III族窒化物半導体を含む半導体膜と、
    前記半導体膜の第1の面に接続された電極と、
    前記第1の面における前記電極以外の領域及び前記半導体膜の端面を覆うパッシベーション膜と、
    前記半導体膜の前記第1の面及び前記電極の側面を覆い、前記半導体膜の第2の面を露出させる封止樹脂体と、
    前記パッシベーション膜と前記封止樹脂体との間に設けられた中間膜と、
    を備え、
    前記中間膜の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値は、前記パッシベーション膜の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値よりも小さい半導体発光装置。
  3. 前記中間膜は、前記パッシベーション膜から前記封止樹脂体に向かって積層された複数の部分層を有し、
    前記複数の部分層のうち、
    最も前記パッシベーション膜に配置された前記部分層の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値は、前記パッシベーション膜の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値よりも小さく、
    相対的に前記封止樹脂体側に配置された前記部分層の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値は、相対的に前記パッシベーション膜側に配置された前記部分層の内部応力と前記封止樹脂体の内部応力の差の絶対値よりも小さい請求項2記載の半導体発光装置。
  4. 前記パッシベーション膜は、前記半導体膜の端面に沿って前記第2の面を越える位置まで延出している請求項2または3に記載の半導体発光装置。
  5. 前記中間膜は金属からなり、前記電極に接しないように配置されている請求項2〜4のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  6. 前記中間膜は、クロム、ニッケル及びチタンからな群より選択された1以上の金属を含む請求項5記載の半導体発光装置。
  7. 前記パッシベーション膜はシリコン酸化物を含み、前記封止樹脂体はエポキシ樹脂を含む請求項2〜6のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  8. 前記第2の面を覆う蛍光体膜をさらに備えた請求項2〜7のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
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