JP2014186598A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層チップにおいて、高温動作時と低温動作時のいずれでも、最適な信号タイミングで動作を可能する。
【解決手段】半導体装置10は、第1電極を含むインターフェイスチップと、第1電極に接続される第2電極を含むコアチップとを備え、インターフェイスチップは、搭載されたチップの温度が第1温度より高い場合に第1レベルの出力信号TTEMPを生成し、温度が第1温度より低い場合に第2レベルの出力信号TTEMPを生成する温度センサ31Cと、出力信号TTEMPの第1レベルに応じて出力信号DACHを出力し、出力信号TTEMPの第2レベルに応じて、出力信号DACHと異なる出力信号DACLを出力するセレクタ31Eとを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は半導体装置に関し、特に、インターフェース機能を有するフロントエンド部と、メモリコアを含むバックエンド部とがそれぞれ別個の半導体チップに集積されてなる半導体装置に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体記憶装置に要求される記憶容量は年々増大している。この要求を満たすため、近年、複数のメモリチップを積層したマルチチップパッケージと呼ばれるメモリデバイスが提案されている。しかしながら、マルチチップパッケージにて用いられるメモリチップは、それ自身が単体でも動作する通常のメモリチップであることから、各メモリチップには外部(例えば、メモリコントローラ)とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部が含まれている。このため、夫々のメモリチップ内のメモリコアに割り当て可能な占有面積は、全チップ面積からフロントエンド部の占有面積を減じた面積に制限され、1チップ当たり(一つのメモリチップ当たり)の記憶容量を大幅に増大させることは困難である。
しかも、フロントエンド部を構成する回路はロジック系の回路であるにもかかわらず、メモリコアを含むバックエンド部と同時に作製されるために、フロントエンド部のトランジスタを高速化することが困難であるという問題もあった。
このような問題を解決する方法として、フロントエンド部とバックエンド部をそれぞれ別個のチップに集積し、これらを積層することによって一つの半導体装置を構成する方法が提案されている。この方法によれば、バックエンド部が集積されたコアチップについては、メモリコアに割り当て可能な占有面積が増大することから、1チップ当たり(一つのコアチップ当たり)の記憶容量を増大させることが可能となる。一方、フロントエンド部が集積されたインターフェイスチップについては、メモリコアとは異なるプロセスで作製できるため、高速なトランジスタによって回路を形成することが可能となる。しかも、1つのインターフェイスチップに対して複数のコアチップを割り当てることができるため、全体として非常に大容量且つ高速な半導体装置を提供することが可能となる。
このような半導体装置に関し、特許文献1には、インターフェイスチップがリードデータを取り込む際の時間的なマージン(ラッチマージン)を十分に確保するための技術が開示されている。この技術では、コアチップ内に、リードデータの出力に関連する回路のレプリカ回路と、リードデータの出力タイミングを制御する出力タイミング調整回路とが設けられ、インターフェイスチップ内に、可変遅延回路を含むプロセスモニタ回路が設けられる。そして、プロセスモニタ回路は、レプリカ回路の遅延量と一致するよう可変遅延回路の遅延量を調節し、その結果を出力タイミング調整回路に反映させる。こうして各コアチップがリードデータを出力するタイミングを調節することで、インターフェイスチップがリードデータを取り込む際のラッチマージンを十分に確保することが可能になる。
特開2011−081731号公報
ところで、インターフェイスチップを用いるタイプの半導体装置において例えばライト動作を行う場合、ライトデータは、外部のコントローラからデータ入出力端子を通じて、インターフェイスチップに入力される。インターフェイスチップは、ライトコマンドに基づいて制御信号(以下、「第2の制御信号」という)を生成し、この第2の制御信号に応じたタイミングで、コアチップに対してライトデータを出力する。一方コアチップも、ライトコマンドに基づいて制御信号(以下、「第1の制御信号」という)を生成しており、この第1の制御信号に応じたタイミングで、インターフェイスチップからライトデータを受け取る。
ライトデータは、以上のような仕組みで各コアチップまで届けられる。したがって、第1の制御信号と第2の制御信号とは同期している必要があり、この同期がある程度以上ずれると、ライト動作が正常に行えなくなる。同期ずれの許容範囲を、「タイミングマージン」という。
本願発明の発明者は、第1及び第2の制御信号の同期を確保するための構成(第1の構成)を発明した。この発明は、第1の制御信号が第2の制御信号に対して進んだ場合と遅れた場合の両方について対応できるものであるが、ここでは前者に着目すると、コアチップ内において、第1の制御信号を生成する回路(ライト制御タイミング調整回路)と、内部コマンドを生成する回路(コマンド発生回路)との間に遅延調整回路が設けられる。遅延調整回路は、コマンド発生回路によって生成される内部ライトコマンドがライト制御タイミング調整回路に供給されるタイミングを遅らせる回路であり、遅延調整回路での遅延量が大きいほど、第1の制御信号の生成タイミングが遅れることになる。遅延調整回路に設定すべき遅延量は製造工程での試験におけるライト動作の試行を通じて測定され、その後、遅延調整回路に設定される。
本願発明の発明者は、高温動作時と低温動作時のいずれでも最適な信号タイミングでリード及びライト動作を行える改良を加えた構成(第2の構成)を発明した。
第1の構成では、ライトリカバリータイムtWR(データ入出力端子に対するライトデータの入力が完了する時点から、プリチャージコマンドが入力可能となるまでの時間)が長くなってしまうという課題が考慮される。すなわち、半導体装置の動作速度は温度によって異なり、第2の制御信号に対する第1の制御信号の進み量も温度によって異なるので、全温度に対応するためには、第2の制御信号に対する第1の制御信号の進み量が最も大きい温度に合わせて遅延量を設定せざるを得ない。本来であれば、コアチップによるライトデータの取り込み(第1の制御信号に応じたタイミングでの取り込み)は、第2の制御信号に応じたタイミングでインターフェイスチップからライトデータが出力された直後に行われることが好ましいが、遅延量が上記のように設定された結果、温度によっては、ライトデータの(インターフェイスチップからの)出力と(コアチップによる)取り込みとの間にタイムラグが生じてしまうことになる。その結果、ライトリカバリータイムが長くなってしまう。
上記は、リード動作についても同様である。リード動作の場合には、アドレスアクセスタイムtAA(アドレス端子に対してカラムアドレスの入力が開始されてから、データ入出力端子からリードデータの出力が完了するまでの時間)が長くなってしまうという課題が考慮される。
つまり、第1の構成では、リードおよびライト動作において、低温時に取得した最適な遅延量は、高温時では、最適なものではなくなってしまう(また、その逆も同様)点が懸念されるが、第2の構成は、これを回避・解決する。
本発明による半導体装置は、第1電極を含む第1半導体チップと、前記第1電極に接続される第2電極を含む第2半導体チップとを備え、前記第1及び第2半導体チップの一方は、搭載されたチップの温度が第1温度より高い場合に第1レベルの第1検知信号を生成し、前記温度が前記第1温度より低い場合に第2レベルの前記第1検知信号を生成する第1温度センサ回路と、前記第1検知信号の前記第1レベルに応じて第1遅延コード信号を出力し、前記第1検知信号の前記第2レベルに応じて、前記第1遅延コード信号と異なる第2遅延コード信号を出力する第1遅延コード生成回路とを有することを特徴とする。
本発明によれば、第1温度センサ回路によって測定された温度によって異なる遅延コード信号を出力する第1遅延コード生成回路を設けたので、遅延調整回路の遅延量を温度によって変えることが可能になる。したがって、高温動作時と低温動作時のいずれでも最適な信号タイミングでリード及びライト動作が可能になる。ひいては、ライトリカバリータイムtWR及びアドレスアクセスタイムtAAのうちの少なくとも一方を短縮することが可能になる。
本発明の好ましい実施の形態による半導体装置10の構造を説明するための模式的な断面図である。 図1に示した貫通電極TSVの一種である貫通電極TSV1の構造を示す断面図である。 図1に示した貫通電極TSVの一種である貫通電極TSV2の構造を示す断面図である。 図1に示した貫通電極TSVの一種である貫通電極TSV2の構造の変形例を示す断面図である。 図1に示した表面バンプFBaの構造を示す断面図である。 本発明の好ましい実施の形態による半導体装置10と外部のメモリコントローラ1との接続関係を示す図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置10の構成のうち、リード動作に関する構成を示すブロック図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置10の構成のうち、ライト動作に関する構成を示すブロック図である。 リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 図7に示した判定マージン調整回路32及び期待値判定回路33の詳しい回路構成を示す図である。 図7に示した遅延コード調整回路31の内部構成を示すブロック図である。 リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 ライト動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 図8に示した判定マージン調整回路62及び期待値判定回路63の詳しい回路構成を示す図である。 図8に示した遅延コード調整回路61の内部構成を示すブロック図である。 ライト動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 ライト動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 ライト動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による遅延コード調整回路31の内部構成を示すブロック図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による遅延コード調整回路61の内部構成を示すブロック図である。 図21に示したコード演算回路31Hの内部構成の一例を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施の形態による半導体装置10の構造を説明するための模式的な断面図である。
図1に示すように、本実施の形態による半導体装置10は、互いに同一の機能を有し、同一の製造マスクを用いて製作された4枚のコアチップCC0〜CC3と、コアチップCC0〜CC3とは異なる製造マスクを用いて製作された1枚のインターフェイスチップIFと、1枚のインターポーザIPとが積層された構造を有している。コアチップCC0〜CC3及びインターフェイスチップIFはシリコン基板を用いた半導体チップであり、インターポーザIP上にフェースダウン方式で積層されている。フェースダウン方式とは、トランジスタなどの電子回路が形成された主面が下向き、つまり主面がインターポーザIP側を向くように半導体チップを搭載する方式を指す。
ただし、本発明による半導体装置がこれに限定されるものではなく、各半導体チップをフェースアップ方式で積層しても構わない。フェースアップ方式とは、トランジスタなどの電子回路が形成された主面が上向き、つまり主面がインターポーザIPとは反対側を向くように半導体チップを搭載する方式を指す。さらには、フェースダウン方式で積層された半導体チップとフェースアップ方式で積層された半導体チップとが混在していても構わない。
これら半導体チップのうち、最上層に位置するコアチップCC0を除く、コアチップCC1〜CC3及びインターフェイスチップIFには、いずれもシリコン基板を貫通する多数の貫通電極TSV(Through Silicon Via)が設けられている。積層方向から見た平面視で貫通電極TSVと重なる位置には、チップの主面側に表面バンプFBが設けられ、チップの裏面側には裏面バンプBBが設けられている。下層に位置する半導体チップの裏面バンプBBは、上層に位置する半導体チップの表面バンプFBに接合されており、これによって上下に隣接する半導体チップが電気的に接続されている。
本実施の形態において最上層のコアチップCC0に貫通電極TSVが設けられていないのは、フェースダウン方式で積層されているため、コアチップCC0の裏面側にバンプ電極を形成する必要がないからである。このように最上層のコアチップCC0に貫通電極TSVを設けない場合、他のコアチップCC1〜CC3よりも最上層のコアチップCC0の厚みを厚くすることが可能となるため、コアチップCC0の機械的強度を高めることが可能となる。ただし、本発明において最上層のコアチップCC0に貫通電極TSVを設けても構わない。この場合、全てのコアチップCC0〜CC3を同一の工程で作製することが可能となる。
コアチップCC0〜CC3は、単体で動作する通常のSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)に含まれる回路ブロックのうち、外部とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部が削除された半導体チップである。言い換えれば、バックエンド部に属する回路ブロックのみが集積されたメモリチップである。フロントエンド部に含まれる回路ブロックとしては、メモリセルアレイとデータ入出力端子との間で入出力データのパラレル/シリアル変換を行うパラレルシリアル変換回路や、データの入出力タイミングを制御するDLL(Delay Locked Loop)回路などが挙げられる。
一方、インターフェイスチップIFは、単体で動作する通常のSDRAMに含まれる回路ブロックのうち、フロントエンド部のみが集積された半導体チップである。インターフェイスチップIFは、4枚のコアチップCC0〜CC3に対する共通のフロントエンド部として機能する。したがって、外部からのアクセスは全てインターフェイスチップIFを介して行われ、データの入出力もインターフェイスチップIFを介して行われる。
インターポーザIPは樹脂からなる回路基板であり、その裏面IPbには複数の外部端子(半田ボール)SBが形成されている。インターポーザIPは、半導体装置10の機械的強度を確保するとともに、電極ピッチを拡大するための再配線基板として機能する。つまり、インターポーザIPの上面IPaに形成された基板電極91をスルーホール電極92によって裏面IPbに引き出し、裏面IPbに設けられた再配線層93によって、外部端子SBのピッチを拡大している。インターポーザIPの上面IPaのうち、基板電極91が形成されていない部分はレジスト90aによって覆われている。また、インターポーザIPの裏面IPbのうち、外部端子SBが形成されていない部分はレジスト90bによって覆われている。図1には、5個の外部端子SBのみを図示しているが、実際にはより多くの外部端子が設けられる。外部端子SBのレイアウトは、規格により定められたSDRAMにおけるそれと同じである。したがって、外部のコントローラから見れば、半導体装置10は1個のSDRAMとして機能する。
積層されたコアチップCC0〜CC3及びインターフェイスチップIFの隙間には、アンダーフィル94が充填され、これによって機械的強度が確保されている。インターポーザIPとインターフェイスチップIFとの隙間には、NCP(Non-Conductive Paste)95が充填される。パッケージ全体はモールドレジン96によって被覆されている。これにより、各チップが物理的に保護される。
コアチップCC1〜CC3及びインターフェイスチップIFに設けられた貫通電極TSVは、チップサイズの増加を抑える為、加工可能な最小ピッチ又はそれよりもやや広いピッチP0で配列されている。ピッチP0の値は例えば40〜50μm程度である。一方、インターポーザIP上に設けられた基板電極91は、インターポーザIPの配線ルールで許容される最小ピッチ又はそれよりもやや広いピッチP1(>P0)で配列されている。ピッチP1の値は例えば75〜150μm程度である。特に限定されるものではないが、P1=P0×2とすることが好ましい。図1においては、コアチップCC1〜CC3及びインターフェイスチップIFのそれぞれにT1列〜T8列に配置された8つの貫通電極TSVを図示し、インターフェイスチップIFにT1列及びT8列〜T12列に配置された6つの表面バンプFBを図示しているが、実際にはより多くの貫通電極TSV及び表面バンプFBが設けられる。図1に示すように、インターフェイスチップIFに設けられた表面バンプFBには、インターポーザIP上の基板電極91に接合されるものと、インターポーザIP上の基板電極91に接合されないものとが含まれる。
コアチップCC1〜CC3に設けられた貫通電極TSVの大部分は、平面視で同じ位置に設けられた表面バンプFB及び裏面バンプBBと接続されている。本実施の形態においては、この種の貫通電極TSVを貫通電極TSV1と表記する。図1に示すT1列〜T8列に属する貫通電極TSVは、いずれも貫通電極TSV1である。
一方、インターフェイスチップIFに設けられた貫通電極TSVの大部分は、平面視で同じ位置に設けられた裏面バンプBBと接続される一方、平面視で同じ位置に設けられた表面バンプFBには接続されていない。本実施の形態においては、この種の貫通電極TSVを貫通電極TSV2と表記する。図1では、インターフェイスチップIFに設けられた複数の貫通電極TSVのうちT2列〜T7列のものが貫通電極TSV2である。
図2及び図3はそれぞれ、貫通電極TSV1,TSV2の構造を示す断面図である。
図2に示すように、貫通電極TSV1は、シリコン基板80、シリコン基板80の表面に設けられた層間絶縁膜81、及びシリコン基板80の裏面に設けられたパッシベーション膜83を貫通して設けられている。特に限定されるものではないが、貫通電極TSV1はCu(銅)からなる。シリコン基板80の表面(図2では上側の表面)は、トランジスタなどのデバイスが形成されるデバイス形成面である。貫通電極TSV1の周囲には絶縁リング82が設けられており、これによって、貫通電極TSV1とトランジスタ領域との絶縁が確保される。図2に示す例では絶縁リング82が二重に設けられており、これによって貫通電極TSV1とシリコン基板80との間の静電容量が低減されている。なお、絶縁リング82は、二重ではなく一重であっても構わない。
シリコン基板80の裏面側における貫通電極TSV1の端部は、裏面バンプBBで覆われている。裏面バンプBBは、図1に示すように、コアチップCC1〜CC3においては上層のコアチップCC0〜CC2に設けられた表面バンプFBと接し、インターフェイスチップIFにおいてはコアチップCC3に設けられた表面バンプFBと接する。特に限定されるものではないが、裏面バンプBBは、貫通電極TSV1の表面を覆うSnAg半田からなる。
シリコン基板80の表面には、上述した層間絶縁膜81を含む5層分の絶縁層が形成される。最上層は、パッシベーション膜84である。パッシベーション膜84を除く各層の表面には、シリコン基板80の表面に近い側から順に配線層L1〜L4が形成される。配線層L1〜L4はそれぞれパッドM1〜M4を含んで構成される。このうちパッドM1は、貫通電極TSV1のシリコン基板80の表面側における端部と接触している。また、層間絶縁膜81及びパッシベーション膜84を除く各層には、シリコン基板80の表面に近い側から順に各複数のスルーホール電極TH1〜TH3が設けられ、これによってパッドM1〜M4は互いに接続されている。
表面バンプFBは、パッシベーション膜84を貫通するピラー部86を通じて、パッドM4に接続される。したがって、表面バンプFBは、ピラー部86、パッドM1〜M4、及びスルーホール電極TH1〜TH3を介して、貫通電極TSV1の端部に接続される。表面バンプFBは、図1に示すように、コアチップCC1〜CC3においては下層のコアチップCC2,CC3及びインターフェイスチップIFに設けられた裏面バンプBBと接し、インターフェイスチップIFにおいてはインターポーザIP上の基板電極91と接する。特に限定されるものではないが、表面バンプFBはCu(銅)からなるピラー部86を有している。ピラー部86の表面は、Ni(ニッケル)とAu(金)の積層構造を有している。表面バンプFB及び裏面バンプBBの径は約20μm程度である。
パッシベーション膜84の表面は、表面バンプFBが形成された領域を除いてポリイミド膜85で覆われている。尚、図示しない内部回路との接続は、配線層L1〜L3に設けられたパッドM1〜M3から引き出される内部配線(図示せず)を介して行われる。
このように、貫通電極TSV1は、同一チップに関して平面視で同じ位置に設けられた表面バンプFB及び裏面バンプBBと接続されている。
これに対し、貫通電極TSV2では、図3に示すように、同じ平面位置にあるパッドM2とパッドM3を接続するスルーホール電極TH2が設けられない。このため、同じ平面位置にある表面バンプFBと裏面バンプBBとは短絡されない。その他の点では、貫通電極TSV2と貫通電極TSV1とは同じ構造を有している。
図4は、貫通電極TSV2の構造の変形例を示す断面図である。図1のT2列〜T7列に示された貫通電極TSV2の表面バンプFBは、インターポーザIP上の基板電極91に接合されていない。このような場合、図4に示す変形例のように、表面バンプFBを設けないこととしてもよい。
インターフェイスチップIFに設けられる貫通電極TSV2は、図1のT2列〜T7列に示すように、各コアチップCC1〜CC3に設けられる貫通電極TSV1とともに、インターフェイスチップIFと各コアチップCC1〜CC3とに共通に接続される信号パスを構成する。この信号パスを通じてインターフェイスチップIFが出力する信号は、各コアチップCC0〜CC3に共通に入力される。また、この信号パスを通じて各コアチップCC1〜CC3が出力する信号は、ワイヤードオアされてインターフェイスチップIFに入力される。こうして入出力される信号には、コマンド信号、アドレス信号、データ信号などが含まれる。なお、各チップにおいては、パッドM1〜M4を通じて、図示しない内部回路への信号の入出力が行われる。
一方、インターフェイスチップIFに設けられる貫通電極TSV1も、図1のT1列及びT8列に示すように、各コアチップCC1〜CC3に設けられる貫通電極TSV1とともに、インターフェイスチップIFと各コアチップCC1〜CC3とに共通に接続される信号パスを構成する。この信号パスは外部端子SBに直接接続され、主に電源電位を供給する用途で用いられる。
なお、図1には示していないが、図3に示した構造の貫通電極TSV2は、コアチップCC1〜CC3においても一部使用される。コアチップCC1〜CC3に設けられた貫通電極TSV2は、各コアチップCC0〜CC3に設けられた図示しない内部回路に所定の情報を順次転送したり、固有の情報を入力したりするために用いられる。このような情報としては、チップアドレス情報や、不良チップ情報などが挙げられる。
インターフェイスチップIFには、同じ平面位置に貫通電極TSVが設けられていない表面バンプFBaも設けられる。図1では、インターフェイスチップIFに設けられた複数の貫通電極TSVのうちT9列〜T12列に、この種の表面バンプFBaが設けられている。
図5は、表面バンプFBaの構造を示す断面図である。
図5に示すように、インターフェイスチップIFに設けられる表面バンプFBaはパッドM4,M3に接続されているが、その下方にはパッドM2,M1、貫通電極TSV及び裏面バンプBBが設けられていない。パッドM4,M3は、図示しないインターフェイスチップIF内のロジック回路などに接続される。
以上、半導体装置10の構造について説明した。次に、半導体装置10の具体的な回路構成について説明する。
初めに、図6は、半導体装置10と外部のメモリコントローラ1との接続関係を示す図である。同図に示すように、メモリコントローラ1は、インターフェイスチップIFを介して、各コアチップCC0〜CC3に接続される。メモリコントローラ1と半導体装置10との間では、ライトレベリング(ライトデータがSDRAMに到達するタイミングをメモリコントローラ側で調整する処理)及びリードレベリング(SDRAMからリードデータが出力されてくるタイミングをメモリコントローラ側で検出する処理)が行われる。一方、インターフェイスチップIFと各コアチップCC0〜CC3との間では、本発明にかかるデータ入出力のタイミング調整が行われる。
<第1の実施の形態による半導体装置10の構成>
次に、図7及び図8は、本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置10の構成を示すブロック図である。
図7は、メモリセルからリードデータを読み出す動作(リード動作)に関する構成を示す。
図8は、メモリセルに対してライトデータを書き込む動作(ライト動作)に関する構成を示す。
図7及び図8に示すように、インターポーザIPに設けられた外部端子には、クロック端子11、コマンド端子12、データ入出力端子13が含まれている。その他、アドレス端子、データストローブ端子、キャリブレーション端子、電源端子なども設けられているが、これらについては図示を省略してある。これら外部端子のうち、電源端子を除く全ての外部端子はインターフェイスチップIF内の内部回路に接続されており、コアチップCC0〜CC3内の内部回路には直接接続されない。
クロック端子11は、外部クロック信号CLKが供給される端子であり、供給された外部クロック信号CLKは、クロック生成回路15に供給される。クロック生成回路15は、内部クロック信号ICLKを生成する回路であり、生成された内部クロック信号ICLKは、インターフェイスチップIF内及びコアチップCC0〜CC3内の各種回路ブロックに供給される。
コマンド端子12は、ロウアドレスストローブ信号、カラムアドレスストローブ信号、ライトイネーブル信号、チップセレクト信号、クロックイネーブル信号などからなるコマンド信号CMDが供給される端子である。これらのコマンド信号CMDは、インターフェイスチップIFのコマンド発生回路23(第1コマンド発生回路)及び各コアチップCC0〜CC3のコマンド発生回路44(第2コマンド発生回路)に供給される。コマンド発生回路44へは、コマンド発生回路23から貫通電極TSV1を経由して供給される。
貫通電極TSVは、積層チップ(少なくとも、2つのチップ)のそれぞれが備える端子(少なくとも、2つの端子)を互いに電気的に接続する接続部位であり、また、電極、ビア、貫通ビア、貫通基板電極、貫通基板ビア、スルー基板電極、スルー基板ビア、Through Substrate Vias、penetration electrodes、penetration vias、through-electirode、又はthrough-vias、のいずれかで呼んでも良い。
コマンド発生回路23は、コマンド端子12から入力されたコマンド信号CMDをデコードすることによって、各種内部コマンド(第1内部コマンド)を生成する回路である。コマンド発生回路44も同様であり、コマンド端子12からコマンド発生回路23を経由して入力されたコマンド信号CMDをデコードすることによって、各種内部コマンド(第2内部コマンド)を生成する機能を有している。
コマンド信号CMDには、リードコマンド、ライトコマンド、MRS(Mode register Set)コマンドなどが含まれる。
次に、リード動作に関する構成を、図7を使って説明する。
コマンド発生回路23,44は、コマンド信号CMDがリードコマンドを示している場合、それぞれ内部リードコマンドRDを生成する。コマンド発生回路23が生成した内部リードコマンドRDは、遅延調整回路24(第1遅延調整回路)を経て、インターフェイスチップIFに設けられるリード制御タイミング調整回路25(第1タイミング調整回路)に供給される。コマンド発生回路44が生成した内部リードコマンドRDは、同一コアチップ内のリード制御タイミング調整回路45に供給される。
ここで、遅延調整回路24は、遅延コードに基づいて、コマンド発生回路23が出力した信号のタイミングを遅延調整する回路である。遅延コード調整回路31は、この遅延コードを遅延調整回路24に供給する回路である。図11で詳述する。
リード制御タイミング調整回路25は、遅延調整回路24から供給される内部リードコマンドRDに応じて、各種の制御信号(第1制御信号)を生成する回路である。リード制御タイミング調整回路25が生成する制御信号には、図7に示すように、制御信号DRAOTSVOUT、制御信号DRWBSLTCH、制御信号DRAODTが含まれる。
制御信号セレクタ回路26は、リード制御タイミング調整回路25が生成する各制御信号のうち制御信号DRWBSLTCH,DRAODTを受ける。これら制御信号は、それぞれ、制御信号セレクタ回路26により、インターフェイスチップIF内のTSVバッファ20及びRWBUSバッファ21に供給される。
制御信号DRAOTSVOUTは、制御信号セレクタ回路26及び貫通電極TSV1を介して各コアチップCC0〜CC3内のTSVセレクタ回路47に送られ、TSVセレクタ回路47によってTSVバッファ43に供給される。
リード制御タイミング調整回路45は、コマンド発生回路44から供給される内部リードコマンドRDに応じて、各種の制御信号を生成する回路である。リード制御タイミング調整回路45が生成する制御信号には、制御信号DRAE、制御信号DRAO、及び制御信号DRAOTSVが含まれる。
制御信号セレクタ回路46は、リード制御タイミング調整回路45が生成する制御信号DRAE,DRAO,DRAOTSVを受ける。これらの制御信号は、それぞれ、制御信号セレクタ回路46により、同一コアチップ内のメインアンプ40、RWBUSバッファ41、及びTSVFIFO42に供給される。
ここで、制御信号セレクタ回路46が出力する信号DRAOTSVは、TSVFIFO42おける信号取り込みおよび信号出力のための信号となる。TSVセレクタ回路47が出力する信号DRAOTSVOUTは、TSVバッファ43における信号取り込みおよび信号出力のための信号となる。上述の信号制御によって、リード動作の信号タイミングが最適に調整される。詳しくは後述する。
次に、ライト動作に関する構成を、図8を使って説明する。
コマンド発生回路23,44は、コマンド信号CMDがライトコマンドを示している場合、それぞれ内部ライトコマンドWRを生成する。コマンド発生回路23が生成した内部ライトコマンドWRは、インターフェイスチップIFに設けられるライト制御タイミング調整回路54に供給される。また、コマンド発生回路44が生成した内部ライトコマンドWRは、遅延調整回路75(第2遅延調整回路)を経て、同一コアチップ内のライト制御タイミング調整回路76(第2タイミング調整回路)に供給される。
ここで、遅延調整回路75は、遅延コードに基づいて、コマンド発生回路44が出力した信号のタイミングを遅延調整する回路である。遅延コード調整回路61は、この
遅延コードを遅延調整回路75に供給する回路である。図17で詳述する。
ライト制御タイミング調整回路54は、コマンド発生回路23から供給される内部ライトコマンドWRに応じて、各種の制御信号を生成する回路である。ライト制御タイミング調整回路54が生成する制御信号には、制御信号DWCLKDT、制御信号DWCLKTSV、及び制御信号DWCLKTSVINが含まれる。
制御信号セレクタ回路55は、ライト制御タイミング調整回路54が生成する各制御信号のうち制御信号DWCLKDT,DWCLKTSVを受ける。これらの制御信号は、それぞれ、制御信号セレクタ回路55により、インターフェイスチップIF内のRWBUSバッファ51及びTSVバッファ52に供給される。
制御信号DWCLKTSVINは、制御信号セレクタ回路55及び貫通電極TSV1を介して各コアチップCC0〜CC3内のTSVセレクタ回路78に送られ、TSVセレクタ回路78によってTSVFIFO70に供給される。
ライト制御タイミング調整回路76は、遅延調整回路75から供給される内部ライトコマンドWRに応じて、各種の制御信号(第2制御信号)を生成する回路である。ライト制御タイミング調整回路76が生成する制御信号には、制御信号DWCLKTSVOUT、制御信号DWCLK_CORE、及び制御信号DWAEが含まれる。
制御信号セレクタ回路77は、ライト制御タイミング調整回路76が生成する制御信号DWCLKTSVOUT,DWCLK_CORE,DWAEを受ける。これらの制御信号は、それぞれ、制御信号セレクタ回路77により、同一コアチップ内のTSVバッファ71、RWBUSバッファ72、及びライトアンプ73に供給される。
ここで、TSVセレクタ回路78が出力する信号DWCLKTSVINは、TSVFIFO70における信号取り込みおよび信号出力のための信号となる。制御信号セレクタ回路77が出力する信号DWCLKTSVOUTは、TSVバッファ71おける信号取り込みおよび信号出力のための信号となる。上述の信号制御によって、ライト動作の信号タイミングが最適に調整される。詳しくは後述する。
次に、図7及び図8に示すように、データ入出力端子13は、リードデータDQ又はライトデータDQの入出力を行うための端子である。なお、図7及び図8にはデータ入出力端子13を1つだけ描いているが、実際の半導体装置10は複数のデータ入出力端子13を有しており、出力バッファ22、入力バッファ50、及び後述する各回路は、これら複数のデータ入出力端子13ごとに設けられる。
図7に示すように、リードデータDQに関しては、データ入出力端子13は、出力バッファ22に接続される。各コアチップCC0〜CC3のメモリセルアレイ65から読み出されたリードデータDQは、貫通電極TSV1を含む信号パスを経てインターフェイスチップIFに供給され、さらに出力バッファ22を経て、データ入出力端子13から外部に出力される。出力バッファ22の動作タイミングは、DQ出力制御回路27からのタイミング信号によって制御される。
リードデータDQは、4列のパラレルデータとして、RWBUSバッファ21から出力バッファ22に供給される。各列には4ビットずつのデータが含まれる。出力バッファ22は、4列のパラレルデータを16ビットのシリアルデータに変換し、データ入出力端子13から8ビットずつバースト出力する。
図8に示すように、ライトデータDQに関しては、データ入出力端子13は、入力バッファ50に接続される。外部から入力されたライトデータDQは、この入力バッファ50を介してRWBUSバッファ51に供給され、貫通電極TSV1を含む信号パスを経て、各コアチップCC0〜CC3に供給される。入力バッファ50の動作タイミングは、DQ入力制御回路56からのタイミング信号によって制御される。
ライトデータDQは、これら複数のデータ入出力端子13それぞれに、8ビットずつバースト入力される。通常、このバースト入力が1サイクル内で2回連続して行われるため、各データ入出力端子13には、1サイクルで16ビットのライトデータDQがシリアルに供給されることになる。入力バッファ50は、こうして供給された16ビットのデータを4列のパラレルデータに変換して、RWBUSバッファ51に供給する。
次に、半導体装置10におけるリード動作とライト動作のそれぞれに関して、各信号の動作タイミング図も参照しながら、詳しく説明する。
<リード動作に関わる各信号の動作タイミング>
図9は、リード動作に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。以下、図7及び図9を参照しながら、リード動作に関わる半導体装置10の構成について詳しく説明する。
リード動作に関して、インターフェイスチップIF(第1半導体チップ)には、図7に示すようにTSVバッファ20、RWBUSバッファ21、及び出力バッファ22が設けられる。また、各コアチップCC0〜CC3(第2半導体チップ)には、メインアンプ40、RWBUSバッファ41、TSVFIFO42、TSVバッファ43が設けられる。各コアチップCC0〜CC3には、他にセンスアンプ回路64及びメモリセルアレイ65も設けられる。
メモリセルアレイ65は、複数のワード線WLと複数のビット線BLが交差し、その交点にメモリセルMCが配置された構成を有している(図7及び図8においては、1本のワード線WL、1本のビット線BL、及び1個のメモリセルMCのみを示している)。ワード線WLの選択は、図示しないロウ系制御回路により、外部からアドレス端子に供給されるロウアドレスに基づいて行われる。また、ビット線BLは、センスアンプ回路64内の対応するセンスアンプに接続されている。センスアンプの選択は、図示しないカラム系制御回路により、外部からアドレス端子に供給されるカラムアドレスに基づいて行われる。
メモリセルアレイ65から読み出されたリードデータDQは、メインアンプ40及びRWBUSバッファ41を経て、TSVFIFO42に供給される。メインアンプ40及びRWBUSバッファ41の動作タイミングは、それぞれ制御信号DRAE,DRAOによって制御される。
図9に示すリードデータD1〜D4は、メモリセルアレイ65から4列のパラレルデータとして読み出される16ビットのリードデータDQのうちの1列分を示している。同図に示すデータRWBUS_COREは、RWBUSバッファ41の出力データである。同図に示すように、リードデータD1〜D4はそれぞれ2クロック分の時間幅で、シリアルにRWBUSバッファ41から出力される。
TSVFIFO42は、制御信号DRAOTSVが活性化しているときに、RWBUSバッファ41から出力されたデータRWBUS_COREを取り込むよう構成される。なお、上述したように、制御信号DRAOTSVは、リード制御タイミング調整回路45が、コマンド発生回路44から供給される内部リードコマンドRDに基づいて生成する制御信号である。図7に示すように、TSVFIFO42は2個の保持回路42a,42bを含んでおり、これらにより、取り込んだデータRWBUS_COREをパラレルに保持する。
保持回路42aは、断続的に到来する制御信号DRAOTSVの活性区間のうち、奇数番目のものが到来したタイミングで、データRWBUS_COREを取り込むよう構成される。これにより、保持回路42aは、RWBUSバッファ41からシリアルに出力される複数のリードデータDQのうち、奇数番目に供給されるリードデータDQ(リードデータD1,D3)を順次保持することになる。
一方、保持回路42bは、断続的に到来する制御信号DRAOTSVの活性区間のうち、偶数番目のものが到来したタイミングで、データRWBUS_COREを取り込むよう構成される。これにより、保持回路42bは、RWBUSバッファ41からシリアルに出力される複数のリードデータDQのうち偶数番目に供給されるリードデータDQ(リードデータD2,D4)を順次保持することになる。図9に示すデータRWBUS_TSVFIFO<0>,RWBUS_TSVFIFO<1>はそれぞれ、保持回路42a,42bが保持しているデータを示している。図9に示すように、保持回路42a,42bはそれぞれ、各データを4クロック分の時間にわたって保持する。
TSVバッファ43は、2個の保持回路42a,42bから順次複数のリードデータDQを取り出し、貫通電極TSV1のコアチップ側端部に出力する回路である。TSVバッファ43がデータRWBUS_TSVFIFO<0>,RWBUS_TSVFIFO<1>を取り込むタイミングは、制御信号DRAOTSVOUTによって制御される。
ここで、制御信号DRAOTSVOUTはインターフェイスチップIFから供給される信号であり、リードデータDQをインターフェイスチップIFに取り込むタイミングを示している。一方、制御信号DRAOTSVはコアチップ内で生成されるので、制御信号DRAOTSVと制御信号DRAOTSVOUTとの間では、同一チップ内で生成される制御信号間に比べ、同期ずれが発生する可能性が高い。そこで半導体装置10では、この同期ずれに対応するために、TSVFIFO42及び遅延調整回路24を設けている。TSVFIFO42は、制御信号DRAOTSVOUTが制御信号DRAOTSVに対して遅れた場合に対応するための回路である。2個の保持回路42a,42bを有していることから、TSVFIFO42は、リードデータDQを従来のタイミングマージン(2クロック)の2倍の時間(4クロック)にわたって保持することができる。これにより、制御信号DRAOTSVOUTが多少遅れても、TSVバッファ43はリードデータDQを正しく取得できるようになる。一方、遅延調整回路24は、制御信号DRAOTSVOUTが制御信号DRAOTSVに対して進んだ場合に対応するための回路である。こちらについては、後ほど別途詳しく説明する。
TSVバッファ43によって貫通電極TSV1のコアチップ側端部に出力されたリードデータDQは、TSVバッファ20によって取り込まれる。そして、RWBUSバッファ21及び出力バッファ22を経て、データ入出力端子13から外部のメモリコントローラ1(図6)に向けて出力される。TSVバッファ20及びRWBUSバッファ21の動作タイミングは、それぞれ制御信号DRWBSLTCH,DRAOUTによって制御される。制御信号DRWBSLTCH,DRAOUTはともにインターフェイスチップIF内のリード制御タイミング調整回路25が生成した制御信号であるので、制御信号DRAOTSVOUTと正しく同期している。したがって、TSVバッファ20及びRWBUSバッファ21は、常に正しくリードデータDQを取得することができる。
次に、図7に示す遅延調整回路24の機能について、詳しく説明する。
遅延調整回路24は、リード制御タイミング調整回路25が各制御信号を生成するタイミングを制御する回路である。これを、コマンド発生回路23により生成される内部リードコマンドRDをリード制御タイミング調整回路25に供給するタイミングを遅延させることにより、実現する。半導体装置10は、遅延調整回路24に関連して遅延コード調整回路31を備えており、遅延調整回路24における内部リードコマンドRDの遅延量は、遅延コード調整回路31から供給される遅延調整コード信号DACSによって設定される。遅延調整コード信号DACSの詳細については後述する。
図9に示す遅延調整コード信号DACSの数値は、遅延調整回路24における内部リードコマンドRDの遅延量を表している。図9には、遅延調整コード信号DACSが0である場合に、制御信号DRAOTSVOUTが制御信号DRAOTSVに対して進んでしまっている例を示している。この例では、TSVバッファ43はリードデータDQの取り込みに失敗し、TSVバッファ43の出力信号である信号RWBUS_TSVには、前サイクルにおけるTSVFIFO42の出力信号が設定される。
図9の例では、遅延調整コード信号DACSがNである場合に、TSVバッファ43がリードデータDQを正しく取り込めるようになっている。このように、遅延調整コード信号DACSに適切な値を設定することにより、制御信号DRAOTSVOUTが制御信号DRAOTSVに対して進んでいる場合にも、インターフェイスチップIFに正しくリードデータDQを取り込めるようになる。
次に、リード動作に関する遅延調整コード信号DACSについて、図7を参照しながら詳しく説明する。
インターフェイスチップIFは、リード動作に関する遅延調整コード信号DACSに関連して、上述した遅延コード調整回路31の他、遅延調整カウンタ回路30、判定マージン調整回路32、及び期待値判定回路33を有している。遅延コード調整回路31は、チップの温度が高温である場合(所定の第1温度より高い温度)と、低温である場合(第1温度より高い温度)とのそれぞれについて、遅延調整コード信号DACSを記憶可能に構成される。この記憶は、遅延コード調整回路31に含まれるヒューズ回路に、チップの温度が高温である場合の遅延調整コード信号DACS(後述する出力信号DACH)と、チップの温度が低温である場合の遅延調整コード信号DACS(後述する出力信号DACL)とを書き込むことによって実現される。遅延コード調整回路31は、動作時のチップの温度に応じていずれか一方を選択し、選択した一方を遅延調整コード信号DACSとして出力するよう構成される。
遅延コード調整回路31に含まれるヒューズ回路への遅延調整コード信号DACSの書き込みは、製造工程で行われるリード動作の試行の結果に基づいて行われる。判定マージン調整回路32及び期待値判定回路33は、この書き込み処理を半自動化するための回路である。具体的には、リード動作の試行の際にインターフェイスチップIFが正しくリードデータDQを取り込めたか否かを判定し、その結果を示す判定信号JSを出力するように構成される。リード動作の試行は、チップの温度が高温である場合と低温である場合とのそれぞれについて、遅延調整コード信号DACSを変更しながら、判定信号JSが肯定的な判定結果(インターフェイスチップIFが正しくリードデータDQを取り込めたこと)を示すようになるまで、繰り返し何度も行われる。
図10は、図7に示す判定マージン調整回路32及び期待値判定回路33の内部回路構成を示す図である。
判定マージン調整回路32は、TSVバッファ20から出力されるデータRWBUSBF_IFを所定の遅延量だけ遅延させて期待値判定回路33に供給する回路であり、同図に示すように、それぞれ遅延量が異なる複数の経路32a−1〜32a−3と、セレクタ32bとを有して構成される。
各経路32a−1〜32a−3の入力端は、データRWBUSBF_IFが供給される。一方、各経路32a−1〜32a−3の出力端は、セレクタ32bの入力端に接続され、セレクタ32bの出力端は、判定マージン調整回路32の出力端となる。
セレクタ32bは、外部のテスタから判定マージン調整コードが供給される。判定マージン調整コードは、複数の経路32a−1〜32a−3の中から1つのみを選択するためのコードであり、セレクタ32bは、判定マージン調整コードによって選択された経路のみを判定マージン調整回路32の出力端に接続する。判定マージン調整回路32の出力信号は、信号RWBUSDとして期待値判定回路33に供給される。
期待値判定回路33は、リードデータDQの期待値(正しく取り込まれた場合にTSVバッファ20から出力されるリードデータDQの値)を記憶しており、この期待値と判定マージン調整回路32から供給されるデータRWBUSBF_IFとを比較し、比較結果に応じて判定信号JSを生成する回路である。具体的には、図10に示すように、縦続接続されたD型フリップフロップ33a−1〜33a−4と、判定回路33bとを有して構成される。
D型フリップフロップ33a−1〜33a−4は、それぞれ入力端子D、出力端子Q、及びクロック端子を有しており、クロック端子に供給される信号が活性化するタイミングで、入力端子Dに供給されている信号の出力端子Qからの出力を開始するよう構成される。
D型フリップフロップ33a−1〜33a−4それぞれのクロック端子は、制御信号DRWBSLTCHの反転信号DRWBSLTCHBが共通に供給される。また、1段目のD型フリップフロップ33a−1の入力端Dは、信号RWBUSDが供給される。
D型フリップフロップ33a−1〜33a−4それぞれの出力信号は、データRWBUSJ<3>〜<0>として判定回路33bに供給される。これにより、信号RWBUSDとしてシリアルに供給される4ビットのリードデータDQは、4ビットのパラレルなデータRWBUSJ<3>〜<0>に変換されて、判定回路33bに供給されることになる。
判定回路33bは、データRWBUSJ<3>〜<0>と、予め期待値判定回路33内に記憶される4ビットの期待値<3:0>とを比較する機能を有している。判定回路33bは、この比較の結果を示す判定信号JSを出力する。
図7に示すように、期待値判定回路33(判定回路33b)は、この判定信号JSを、遅延調整カウンタ回路30及び遅延コード調整回路31に出力する。図7に示す遅延調整カウンタ回路30は、否定的な判定結果を示す判定信号JSに応じて、自身のカウンタ値を1増加させるように構成される。遅延コード調整回路31は、リード動作の試行中このカウンタ値をラッチし、遅延調整コード信号DACSとして出力する。これにより、試行の繰り返し回数が増えるに従い、制御信号DRAOTSVOUTの立ち上がりタイミングが遅れていくことになる。最終的に、肯定的な判定結果を示す判定信号JSが出力された時点でリード動作の試行が終了し、遅延コード調整回路31に含まれるヒューズ回路に、その時点におけるカウンタ値が書き込まれることになる。
<第1の実施形態による遅延コード調整回路31(リード動作)>
図11は、図7に示す遅延コード調整回路31の内部構成を示すブロック図である。遅延コード調整回路31は、リード動作時に使われる。
遅延コード調整回路31は、カウンタ値ラッチ回路31A(第1保持回路)と、カウンタ値ラッチ回路31B(第2保持回路)と、温度センサ31C(第1温度センサ回路)と、ラッチ回路31Dと、セレクタ31E(第1遅延コード生成回路)とを有して構成される。
温度センサ31Cは、搭載されたチップの温度に応じて出力信号TTEMP(第1検知信号)の電位レベルを変えるように構成された回路である。具体的には、搭載されたチップの温度が上記第1温度より高い場合に出力信号TTEMPの電位レベルを第1レベルとし、低い場合に第2レベルとするよう構成される。第1レベルと第2レベルは、互いに異なる。
カウンタ値ラッチ回路31Aは、高温のリード動作のテストの際に取得した最適な遅延量を示すカウント値を保持する回路である。これは、ラッチ回路以外でも、カウンタ回路、レジスタ回路、メモリ領域、アンチヒューズ回路、ヒューズ回路、又はそれらの組み合わせで構成しても良い。本発明で許容される範囲で、適宜、変更可能である。
カウンタ値ラッチ回路31Bは、低温のリード動作のテストの際に取得した最適な遅延量を示すカウント値を保持する回路である。これは、ラッチ回路以外でも、カウンタ回路、レジスタ回路、メモリ領域、アンチヒューズ回路、ヒューズ回路、又はそれらの組み合わせで構成しても良い。本発明で許容される範囲で、適宜、変更可能である。
セレクタ31Eは、温度センサ31cの検知、つまり高温であるか低温であるか、に基づいて、ラッチ回路31A(高温用)が保持するカウンタ値と、ラッチ回路31B(低温用)が保持するかカウンタ値のいずれか一方を、遅延調整コード信号DACSとして出力する回路である。
この構成により、半導体装置10は、高温時及び低温時のいずれのリード動作においても、最適な信号タイミング信号で、最適なリード動作を行える。
より詳しくは、以下に示す。
カウンタ値ラッチ回路31Aは、温度センサ31Cの出力信号TTEMPの電位レベルが第1レベルである場合、すなわちチップ温度が上記第1温度より高い場合に動作するよう構成される「高温用」の回路である。初期状態では、カウンタ値ラッチ回路31Aは遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値をラッチするように構成され、その出力信号DACH(第1遅延コード信号)は、遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値を示す信号となる。一方、一旦肯定的な判定結果を示す判定信号JSが供給されると、カウンタ値ラッチ回路31Aは、その時点でラッチしているカウンタ値を図示しないヒューズ回路に設定するよう構成される。ヒューズ回路に設定されたカウンタ値は後にレーザ等によってヒューズ回路に書き込まれ、その後の出力信号DACHは、ヒューズ回路に記憶される値を示す信号となる。
カウンタ値ラッチ回路31Bは、温度センサ31Cの出力信号TTEMPの電位レベルが第2レベルである場合、すなわちチップ温度が上記第1温度より低い場合に動作するよう構成される「低温用」の回路である。その他の点ではカウンタ値ラッチ回路31Aと同様であるので、詳しい説明は割愛する。カウンタ値ラッチ回路31Bの出力信号DACL(第2遅延コード信号)は、初期状態では遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値を示す信号となり、カウンタ値が図示しないヒューズ回路に書き込まれた後は、ヒューズ回路に記憶される値を示す信号となる。
ラッチ回路31Dは、外部のテスタから供給されるラッチ信号に応じて、温度センサ31Cの出力信号TTEMPをラッチする回路である。ラッチ回路31Dがラッチしている出力信号TTEMPは、セレクタ31Eに供給される。ラッチ回路31Dを設けているのは、チップの温度が第1温度の近傍にある場合などに、リード動作の途中で出力信号TTEMPが切り替わってしまうことを防止するためである。
セレクタ31Eは、ラッチ回路31Dから供給される出力信号TTEMPに応じて、カウンタ値ラッチ回路31Aの出力信号DACHと、カウンタ値ラッチ回路31Bの出力信号DACLとのうちのいずれか一方を、遅延調整コード信号DACSとして出力する回路である。具体的には、出力信号TTEMPの電位レベルが第1レベルである場合に出力信号DACHを、出力信号TTEMPの電位レベルが第2レベルである場合に出力信号DACLを、それぞれ遅延調整コード信号DACSとして出力するよう構成される。これにより、遅延調整コード信号DACSは、チップ温度が上記第1温度より高い場合には出力信号DACHとなり、チップ温度が上記第1温度より低い場合には出力信号DACLとなる。したがって、遅延調整回路24の遅延量を、チップの温度によって変えることが可能になる。
<リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミング>
次に、これらの回路により実行される遅延調整コード信号DACSの設定処理の流れを、リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングの例を参照しながら、説明する。
図12、図13、及び図14はそれぞれ、リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。信号RWBUS_TSVまでは図9に示したとおりであるので、以下では、図9と異なる部分に着目して説明する。
リード動作の試行は、上述したように、高温(第1温度より高い温度)と低温(第1温度より低い温度)のそれぞれについて、TSVバッファ43がリードデータDQを確実に取り込めるようになるまで、遅延調整コード信号DACSをインクリメントしながら繰り返し行われる。以下、高温の場合に着目して説明するが、低温の場合も同様である。
初めに、図14は、設定処理が完了した状態、すなわちTSVバッファ43がリードデータDQを確実に取り込める状態を示している。この例に示されるように、TSVバッファ43がリードデータDQを確実に取り込める場合、制御信号DRWBSLTCHの4つの活性化区間によって特定される1サイクルの最後の活性化区間に対応して、判定回路33bに入力されるデータRWBUSJ<3>〜<0>にそれぞれデータD4〜D1が設定される。期待値判定回路33は、このときのデータRWBUSJ<3>〜<0>と、期待値<3:0>とを比較する。図14の場合にはこれらが一致するので、期待値判定回路33は、判定信号JSの論理値を「一致」を示すハイとする。これにより、カウンタ値ラッチ回路31Aのヒューズ回路にはその時点での遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値が書き込まれ、出力信号DACHの値が確定することになる。
図12は、繰り返し行われる設定処理の1回目の例を示している。この例では、同図のデータRWBUS_TSVを見ると理解されるように、TSVバッファ43(図7)のところでリードデータDQの取り込みに失敗している。これは、制御信号DRAOTSVOUTが制御信号DRAOTSVに対して進んでしまっている(逆マージンになっている)ためである。その結果、判定信号JSの論理値は「ロー」となり、遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値が1増加する。
図13は、数度の設定処理を経て、TSVバッファ43にはリードデータDQを正しく取り込めるようになった例を示している。しかし、この場合、制御信号DRAOTSVOUTの活性期間と、TSVFIFO42の出力信号の活性区間との重なり(リードデータDQの取り込みマージン)が小さく、半導体装置10が使用される環境(気温や外部から供給される電源電圧など)の変化により、容易に逆マージンとなってしまう可能性を残している。したがって、この状態では「TSVバッファ43がリードデータDQを確実に取り込める」とはいえないので、半導体装置10では、この状態で出力信号DACHの値が確定しないようにしている。この処理は、具体的には判定マージン調整回路32によって行われる。以下、詳しく説明する。
判定マージン調整回路32は、上述したように、期待値判定回路33にデータRWBUSBF_IFを供給するタイミングを遅延させる回路である。この遅延により期待値判定回路33には、図13の信号RWBUSDに示されるように、反転信号DRWBSLTCHBに対して若干遅れてリードデータDQが入力される。その結果、図13の例では、反転信号DRWBSLTCHBの1つ目の活性化タイミングでデータRWBUSJ<3>にデータD1が取り込まれておらず、最終的に、判定信号JSの論理値は「ロー」となっている。したがって、出力信号DACHは確定せず、遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値が1増加する。その後は、図14に示した状態となるまで、リード動作の試行が続けられる。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置10によれば、遅延調整回路24の遅延量をチップの温度によって変更できるようになる。したがって、遅延調整回路24の遅延量が温度によらず固定されている例に比べ、リードデータDQがTSVFIFO42に取り込まれるタイミングと、TSVバッファ43がTSVFIFO42からリードデータDQを取り込むタイミングとの差(タイムラグ)を抑えることが可能になるので、アドレスアクセスタイムtAAの短縮が実現される。
<ライト動作に関わる各信号の動作タイミング>
図15は、ライト動作に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。以下、図8及び図15を参照しながら、ライト動作に関わる半導体装置10の構成について詳しく説明する。
ライト動作に関して、インターフェイスチップIFには、図8に示すように入力バッファ50、RWBUSバッファ51、及びTSVバッファ52が設けられる。また、各コアチップCC0〜CC3には、TSVFIFO70、TSVバッファ71、RWBUSバッファ72、及びライトアンプ73が設けられる。
データ入出力端子13から入力されたライトデータDQは、入力バッファ50、RWBUSバッファ51、及びTSVバッファ52を経て、貫通電極TSV1のインターフェイスチップ側端部に供給される。この間、入力バッファ50、RWBUSバッファ51、及びTSVバッファ52はそれぞれ、ライトデータDQを一時的に保持する。RWBUSバッファ51及びTSVバッファ52の動作タイミングは、それぞれ制御信号DWCLKDT,DWCLKTSVによって制御される。
図15に示すライトデータD1〜D4は、入力バッファ50から4列のパラレルデータとして出力される16ビットのライトデータDQのうちの1列分を示している。同図に示すデータRWBUSBF_IF,RWBUS_TSVはそれぞれ、RWBUSバッファ51及びTSVバッファ52の出力データである。同図に示すように、ライトデータD1〜D4はそれぞれ2クロック分の時間幅で、シリアルにRWBUSバッファ51から出力される。
TSVバッファ52は、制御信号DWCLKTSVが活性化しているときにデータRVBUSBF_IFを取り込み、次に制御信号DWCLKTSVが活性化されるまで、取り込んだデータRVBUSBF_IFを貫通電極TSV1に出力するよう構成される(データRWBUS_TSV)。図15に示すように、制御信号DWCLKTSVは2クロックごとに活性化するよう制御されるので、TSVバッファ52は、ライトデータD1〜D4を順次取り込み、2クロック分の時間幅で順次、貫通電極TSV1に出力することになる。
TSVFIFO70は貫通電極TSV1に接続されており、制御信号DWCLKTSVIN(第3の制御信号)が活性化しているときに、貫通電極TSV1のコアチップ側端部に現れたデータRWBUS_TSVを取り込むよう構成される。なお、上述したように、制御信号DWCLKTSVINは、ライト制御タイミング調整回路54が、コマンド発生回路23から供給される内部ライトコマンドWRに基づいて生成する制御信号である。図8に示すように、TSVFIFO70は2個の保持回路70a,70bを含んでおり、これらにより、取り込んだデータRWBUS_TSVをパラレルに保持する。
保持回路70a,70bそれぞれの機能は、上述した保持回路42a,42b(図7)と同様である。すなわち、保持回路70aは、断続的に到来する制御信号DWCLKTSVINの活性区間のうち、奇数番目のものが到来しているときに、データRWBUS_TSVを取り込むよう構成される。これにより、保持回路70aは、インターフェイスチップIFからシリアルに供給される複数のライトデータDQのうち、奇数番目に供給されるライトデータDQ(ライトデータD1,D3)を順次保持することになる。一方、保持回路70bは、断続的に到来する制御信号DWCLKTSVINの活性区間のうち、偶数番目のものが到来しているときに、データRWBUS_TSVを取り込むよう構成される。これにより、保持回路70bは、インターフェイスチップIFからシリアルに供給される複数のライトデータDQのうち偶数番目に供給されるライトデータDQ(ライトデータD2,D4)を順次保持することになる。図15に示すデータRWBUS_TSVFIFO<0>,RWBUS_TSVFIFO<1>はそれぞれ、保持回路70a,70bが保持しているデータを示している。図15に示すように、保持回路70a,70bはそれぞれ、各データを4クロック分の時間にわたって保持する。
なお、制御信号DWCLKTSVINは、インターフェイスチップIF内のライト制御タイミング調整回路54が生成した制御信号であるので、制御信号DWCLKTSV及び制御信号DWCLKTSVINと正しく同期している。したがって、TSVFIFO70は、常に正しくライトデータDQを取得することができる。
TSVバッファ71は、2個の保持回路70a,70bから順次複数のライトデータDQを取り出し、RWBUSバッファ72、ライトアンプ73、及びセンスアンプ回路64を介して、メモリセルアレイ65に出力する回路である。TSVバッファ71がデータRWBUS_TSVFIFO<0>,RWBUS_TSVFIFO<1>を取り込むタイミングは、制御信号DWCLKTSVOUTによって制御される。
ここで、制御信号DWCLKTSVOUTはコアチップ内で生成される信号であり、ライトデータDQをコアチップに取り込むタイミングを示している。一方、制御信号DWCLKTSVINはインターフェイスチップIF内で生成されるので、制御信号DWCLKTSVINと制御信号DWCLKTSVOUTとの間では、同一チップ内で生成される制御信号間に比べ、同期ずれが発生する可能性が高い。これは、上述した制御信号DRAOTSVと制御信号DRAOTSVOUTとの関係と同じであり、これに対応するための回路が、ライト動作ではTSVFIFO70及び遅延調整回路75となる。TSVFIFO70は、制御信号DWCLKTSVOUTが制御信号DWCLKTSVINに対して遅れた場合に対応するための回路である。TSVFIFO70を設けることで、リード動作の場合と同様に、制御信号DWCLKTSVOUTが多少遅れても、TSVバッファ71はライトデータDQを正しく取得できるようになる。一方、遅延調整回路75は、制御信号DWCLKTSVOUTが制御信号DWCLKTSVINに対して進んだ場合に対応するための回路である。後ほど別途詳しく説明する。
TSVFIFO70を用いることの効果について、より詳しく説明する。なお、以下の説明は、リード動作に関するTSVFIFO42についても同様のことが言える。
TSVFIFO70を有しない場合、制御信号DWCLKTSVOUTと制御信号DWCLKTSVINの間での同期ずれが2クロック分を超えると、TSVバッファ71は最早ライトデータDQを正しく取り込むことができなくなる。これは、インターフェイスチップIFからコアチップに対して出力されるライトデータDQの時間幅が、図15のデータRWBUS_TSVに示すように、2クロック幅であるからである。同期ずれの許容範囲をタイミングマージンと言うことにすると、TSVFIFO70を有しない場合のタイミングマージンは2クロック分である。これに対し、半導体装置10では、2個の保持回路70a,70bを有するTSVFIFO70を設けたことによって、タイミングマージンを4クロック分まで拡大している。
図15に示すデータRWBUS_COREは、TSVバッファ71の出力データである。また、制御信号DWCLKTSVOUTは、図15に示すように、2クロック間隔で活性化と非活性化を繰り返すよう、ライト制御タイミング調整回路76によって制御される。TSVバッファ71は、こうして制御される制御信号DWCLKTSVOUTの活性区間のうち、奇数番目の区間に対応してデータRWBUS_TSVFIFO<0>(保持回路70aに保持されるデータ)を取り込む一方、偶数番目の区間に対応してデータRWBUS_TSVFIFO<1>(保持回路70bに保持されるデータ)を取り込むよう構成される。その結果、TSVバッファ71は、図15に示すように、ライトデータD1〜D4を順次取り込み、2クロック幅で後段のRWBUSバッファ72に出力することとなる。
上述したように、保持回路70a,70bはそれぞれ、各データを4クロック分の時間にわたって保持している。したがって、図15にも示すように、仮に制御信号DWCLKTSVOUTが制御信号DWCLKTSVに対して2クロック以上ずれたとしても、そのずれが4クロック以下であれば、TSVバッファ71がライトデータDQを取り込もうとする時点で保持回路70a,70bには正しいライトデータDQが保持されていることになる。したがって、TSVバッファ71は、正しくライトデータDQを取り込むことができる。
このように、コアチップ側に2個の保持回路70a,70bを設けたことにより、コアチップ側の入り口でライトデータDQを、インターフェイスチップIFからコアチップに対して出力されるライトデータの時間幅(2クロック)より長い時間(4クロック)にわたって保持することが可能になる。したがって、制御信号DWCLKTSVと制御信号DWCLKTSVOUTの同期ずれの許容範囲であるタイミングマージンを、4クロック分まで延ばすことが可能になる。
さて、TSVバッファ71から出力されたライドデータDQは、RWBUSバッファ72、ライトアンプ73、及びセンスアンプ回路64を経て、メモリセルアレイ65内のメモリセルに書き込まれる。RWBUSバッファ72及びライトアンプ73の動作タイミングは、それぞれ制御信号DWCLK_CORE,DWAEによって制御される。制御信号DWCLK_CORE,DWAEはともにコアチップ内のライト制御タイミング調整回路76が生成した制御信号であるので、制御信号DWCLKTSVOUTと正しく同期している。したがって、RWBUSバッファ72及びライトアンプ73は、常に正しくライトデータDQを取得することができる。
以下、図8に示す遅延調整回路75の機能について、詳しく説明する。
遅延調整回路75は、ライト制御タイミング調整回路76が各制御信号を生成するタイミングを制御する回路である。これを、コマンド発生回路44により生成される内部ライトコマンドWRを、ライト制御タイミング調整回路76に供給するタイミングを遅延させることにより、実現する。半導体装置10は、遅延調整回路75に関連して遅延コード調整回路61を備えており、遅延調整回路75における内部ライトコマンドWRの遅延量は、インターフェイスチップIF内の遅延コード調整回路61から、インターフェイスチップIFに設けられた貫通電極TSV1(第1電極)を介して供給(伝達)される遅延調整コード信号DACSによって設定される。遅延調整コード信号DACSの詳細については後述する。
図15に示す遅延調整コード信号DACSの数値は、遅延調整回路75における内部ライトコマンドWRの遅延量を表している。図15には、遅延調整コード信号DACSが0である場合に、制御信号DWCLKTSVOUTが制御信号DWCLKTSVINに対して進んでしまっている例を示している。この例では、TSVバッファ71はライトデータDQの取り込みに失敗し、TSVバッファ71の出力信号である信号RWBUS_COREには、前サイクルにおけるTSVFIFO70の出力信号が設定される。
図15の例では、遅延調整コード信号DACSがNである場合に、TSVバッファ71がライトデータDQを正しく取り込めるようになっている。このように、遅延調整コード信号DACSに適切な値を設定することにより、制御信号DWCLKTSVOUTが制御信号DWCLKTSVINに対して進んでいる場合にも、各コアチップCC0〜CC3に正しくライトデータDQを取り込めるようになる。
次に、ライト動作に関する遅延調整コード信号DACSについて、図8を参照しながら詳しく説明する。
半導体装置10は、ライト動作に関する遅延調整コード信号DACSに関連して、上述した遅延コード調整回路61の他、遅延調整カウンタ回路60、判定マージン調整回路62、及び期待値判定回路63を有している。このうち遅延調整カウンタ回路60及び遅延コード調整回路61は、インターフェイスチップIF内に設けられる。一方、判定マージン調整回路62及び期待値判定回路63は、各コアチップCC0〜CC3に設けられる。
これらの各回路の機能及び動作は、基本的にはリード動作にかかる遅延調整カウンタ回路30、遅延コード調整回路31、判定マージン調整回路32、及び期待値判定回路33の動作と同様である。以下、具体的に説明する。
遅延コード調整回路61は、チップの温度が高温である場合(所定の第2温度より高い温度)と、低温である場合(第2温度より高い温度)とのそれぞれについて、遅延調整コード信号DACSを記憶可能に構成される。なお、第2温度は、上述した第1温度と同じでもよいし、異なってもよい。この記憶は、遅延コード調整回路61に含まれるヒューズ回路に、チップの温度が高温である場合の遅延調整コード信号DACS(後述する出力信号DACH)と、チップの温度が低温である場合の遅延調整コード信号DACS(後述する出力信号DACL)とを書き込むことによって実現される。遅延コード調整回路61は、動作時のチップの温度に応じていずれか一方を選択し、選択した一方を遅延調整コード信号DACSとして出力するよう構成される。
遅延コード調整回路61に含まれるヒューズ回路への遅延調整コード信号DACSの書き込みは、製造工程で行われるライト動作の試行の結果に基づいて行われる。判定マージン調整回路62及び期待値判定回路63は、この書き込み処理を半自動化するための回路である。具体的には、ライト動作の試行の際、対応するコアチップが正しくライトデータDQを取り込めたか否かを判定し、その結果を示す判定信号JSを出力するように構成される。ライト動作の試行は、チップの温度が高温である場合と低温である場合とのそれぞれについて、遅延調整コード信号DACSを変更しながら、判定信号JSが肯定的な判定結果(対応するコアチップが正しくライトデータDQを取り込めたこと)を示すようになるまで、繰り返し何度も行われる。
図16は、図8に示す判定マージン調整回路62及び期待値判定回路63の内部回路構成を示す図である。
判定マージン調整回路62は、それぞれ遅延量が異なる複数の経路62a−1〜62a−3と、セレクタ62bとを有して構成される。経路62a−1〜62a−3の入力端は、信号RWBUS_COREが共通に供給される。また、
期待値判定回路63は、縦続接続されたD型フリップフロップ63a−1〜63a−4と、判定回路63bとを有して構成される。
D型フリップフロップ63a−1〜63a−4それぞれのクロック端子は、制御信号DWCLKTSVOUTの反転信号DWCLKTSVOUTBが共通に供給される。
図10(リード時に用いる構成)と図16(ライト時に用いる構成)とを比較すると理解されるように、判定マージン調整回路62及び期待値判定回路63の内部構成は、判定マージン調整回路32及び期待値判定回路33のそれと同じである。したがって、判定マージン調整回路62及び期待値判定回路63の処理は判定マージン調整回路32及び期待値判定回路33の処理と同様であるので、詳しい説明は割愛する。
図8に示す遅延調整カウンタ回路60は、否定的な判定結果を示す判定信号JSに応じて、自身のカウンタ値を1増加させるように構成される。遅延コード調整回路61は、ライト動作の試行中このカウンタ値をラッチし、遅延調整コード信号DACSとして出力する。これにより、試行の繰り返し回数が増えるに従い、制御信号DWCLKTSVOUTの立ち上がりタイミングが遅れていくことになる。最終的に、肯定的な判定結果を示す判定信号JSが出力された時点でライト動作の試行が終了し、遅延コード調整回路61に含まれるヒューズ回路に、その時点におけるカウンタ値が書き込まれることになる。
<第1の実施形態による遅延コード調整回路61(ライト動作)>
図17は、図8に示す遅延コード調整回路61の内部構成を示すブロック図である。遅延コード調整回路61は、ライト動作時に使われる。
遅延コード調整回路61は、カウンタ値ラッチ回路61A,61Bと、温度センサ61C(第2温度センサ回路)と、ラッチ回路61Dと、セレクタ61E(第2遅延コード生成回路)とを有して構成される。
温度センサ61Cは、搭載されたチップの温度に応じて出力信号TTEMP(第2検知信号)の電位レベルを変えるように構成された回路である。具体的には、搭載されたチップの温度が上記第2温度より高い場合に出力信号TTEMPの電位レベルを第3レベルとし、低い場合に第4レベルとするよう構成される。なお、第3レベルは上述した第1レベルと同じでよく、第4レベルは上述した第2レベルと同じでよい。
カウンタ値ラッチ回路61Aは、高温のライト動作のテストの際に取得した最適な遅延量を示すカウント値を保持する回路である。これは、ラッチ回路以外でも、カウンタ回路、レジスタ回路、メモリ領域、アンチヒューズ回路、ヒューズ回路、又はそれらの組み合わせで構成しても良い。本発明で許容される範囲で、適宜、変更可能である。
カウンタ値ラッチ回路61Bは、低温のライト動作のテストの際に取得した最適な遅延量を示すカウント値を保持する回路である。これは、ラッチ回路以外でも、カウンタ回路、レジスタ回路、メモリ領域、アンチヒューズ回路、ヒューズ回路、又はそれらの組み合わせで構成しても良い。本発明で許容される範囲で、適宜、変更可能である。
セレクタ61Eは、温度センサ61cの検知、つまり高温であるか低温であるか、に基づいて、ラッチ回路61A(高温用)が保持するカウンタ値と、ラッチ回路61B(低温用)が保持するかカウンタ値のいずれか一方を、遅延調整コード信号DACSとして出力する回路である。これにより、半導体装置10は、高温時及び低温時のいずれのライト動作においても、最適な信号タイミングで、最適なライト動作を行える。
より詳しくは、以下に示す。
カウンタ値ラッチ回路61Aは、温度センサ61Cの出力信号TTEMPの電位レベルが第3レベルである場合、すなわちチップ温度が上記第2温度より高い場合に動作するよう構成される「高温用」の回路である。初期状態では、カウンタ値ラッチ回路61Aは遅延調整カウンタ回路60のカウンタ値をラッチするように構成され、その出力信号DACH(第3遅延コード信号)は、遅延調整カウンタ回路60のカウンタ値を示す信号となる。一方、一旦肯定的な判定結果を示す判定信号JSが供給されると、カウンタ値ラッチ回路61Aは、その時点でラッチしているカウンタ値を図示しないヒューズ回路に設定するよう構成される。ヒューズ回路に設定されたカウンタ値は後にレーザ等によってヒューズ回路に書き込まれ、その後の出力信号DACHは、ヒューズ回路に記憶される値を示す信号となる。
カウンタ値ラッチ回路61Bは、温度センサ61Cの出力信号TTEMPの電位レベルが第4レベルである場合、すなわちチップ温度が上記第1温度より低い場合に動作するよう構成される「低温用」の回路である。その他の点ではカウンタ値ラッチ回路61Aと同様であるので、詳しい説明は割愛する。カウンタ値ラッチ回路61Bの出力信号DACL(第4遅延コード信号)は、初期状態では遅延調整カウンタ回路60のカウンタ値を示す信号となり、カウンタ値が図示しないヒューズ回路に書き込まれた後は、ヒューズ回路に記憶される値を示す信号となる。
ラッチ回路61Dは、外部のテスタから供給されるラッチ信号に応じて、温度センサ61Cの出力信号TTEMPをラッチする回路である。ラッチ回路61Dがラッチしている出力信号TTEMPは、セレクタ61Eに供給される。ラッチ回路61Dを設けている理由は、ラッチ回路31Dを設けている理由と同様である。すなわち、チップの温度が第2温度の近傍にある場合などにリード動作の途中で出力信号TTEMPが切り替わってしまうことを防止するために、ラッチ回路61Dを設けている。
セレクタ61Eは、ラッチ回路61Dから供給される出力信号TTEMPに応じて、カウンタ値ラッチ回路61Aの出力信号DACHと、カウンタ値ラッチ回路61Bの出力信号DACLとのうちのいずれか一方を、遅延調整コード信号DACSとして出力する回路である。具体的には、出力信号TTEMPの電位レベルが第3レベルである場合に出力信号DACHを、出力信号TTEMPの電位レベルが第4レベルである場合に出力信号DACLを、それぞれ遅延調整コード信号DACSとして出力するよう構成される。これにより、遅延調整コード信号DACSは、チップ温度が上記第2温度より高い場合には出力信号DACHとなり、チップ温度が上記第1温度より低い場合には出力信号DACLとなる。したがって、遅延調整回路75の遅延量を、チップの温度によって変えることが可能になる。
<ライト動作の試行に関わる各信号の動作タイミング>
以下、これらの回路により実行される遅延調整コード信号DACSの設定処理の流れを、ライト動作の試行に関わる各信号の動作タイミングの例を参照しながら、説明する。
図18、図19、及び図20はそれぞれ、リード動作の試行に関わる各信号の動作タイミングを示す図である。信号RWBUS_TSVまでは図15に示したとおりであるので、以下では、図15と異なる部分に着目して説明する。
ライト動作の試行も、リード動作の試行と同様、高温(第2温度より高い温度)と低温(第2温度より低い温度)のそれぞれについて、TSVバッファ71がライトデータDQを確実に取り込めるようになるまで、遅延調整コード信号DACSをインクリメントしながら繰り返し行われる。以下、高温の場合に着目して説明するが、低温の場合も同様である。
初めに、図20は、設定処理が完了した状態、すなわちTSVバッファ71がライトデータDQを確実に取り込める状態を示している。この例に示されるように、TSVバッファ71がライトデータDQを確実に取り込める場合、制御信号DWCLKTSVOUTの4つの活性化区間によって特定される1サイクルの最後の活性化区間に対応して、判定回路63bに入力されるデータRWBUSJ<3>〜<0>にそれぞれデータD4〜D1が設定される。期待値判定回路63は、このときのデータRWBUSJ<3>〜<0>と、期待値<3:0>とを比較する。図20の場合にはこれらが一致するので、期待値判定回路63は、判定信号JSの論理値を「一致」を示すハイとする。これにより、カウンタ値ラッチ回路61Aのヒューズ回路にはその時点での遅延調整カウンタ回路60のカウンタ値が書き込まれ、出力信号DACHの値が確定することになる。
図18は、繰り返し行われる設定処理の1回目の例を示している。この例では、同図のデータRWBUS_COREを見ると理解されるように、TSVバッファ71(図8)のところでライトデータDQの取り込みに失敗している。これは、制御信号DWCLKTSVOUTが制御信号DWCLKTSVINに対して進んでしまっている(逆マージンになっている)ためである。その結果、判定信号JSの論理値は「ロー」となり、遅延調整カウンタ回路60のカウンタ値が1増加する。
図19は、数度の設定処理を経て、TSVバッファ71にはライトデータDQを正しく取り込めるようになった例を示している。しかし、この場合、制御信号DWCLKTSVOUTの活性期間と、TSVFIFO70の出力信号の活性区間との重なり(ライトデータDQの取り込みマージン)が小さく、半導体装置10が使用される環境(気温や外部から供給される電源電圧など)の変化により、容易に逆マージンとなってしまう可能性を残している。したがって、この状態では「TSVバッファ71がライトデータDQを確実に取り込める」とはいえないので、半導体装置10では、この状態で出力信号DACHが確定しないようにしている。この処理は、判定マージン調整回路62によって行われるが、その詳細はリード動作に関する判定マージン調整回路32のものと同様であるので、詳しい説明は省略する。
判定マージン調整回路62による処理の結果として、図19の例では、反転信号DWCLKTSVOUTBの1つ目の活性化タイミングでデータRWBUSJ<3>にデータD1が取り込まれておらず、判定信号JSの論理値は「ロー」となっている。その結果、出力信号DACHは確定せず、遅延調整カウンタ回路60のカウンタ値が1増加する。その後は、図20に示した状態となるまで、ライト動作の試行が続けられる。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置10によれば、遅延調整回路75の遅延量もチップの温度によって変更できるようになる。したがって、遅延調整回路75の遅延量が温度によらず固定されている例に比べ、ライトデータDQがTSVFIFO70に取り込まれるタイミングと、TSVバッファ71がTSVFIFO70からライトデータDQを取り込むタイミングとの差(タイムラグ)を抑えることが可能になるので、ライトリカバリータイムtWRの短縮が実現される。
<第2の実施の形態による半導体装置10の構成>
図21は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置10に含まれる遅延コード調整回路31の内部構成を示すブロック図である。遅延コード調整回路31は、リード動作時に使われる。
図22は、本実施の形態による半導体装置10に含まれる遅延コード調整回路61の内部構成を示すブロック図である。遅延コード調整回路61は、ライト動作時に使われる。
第2の実施の形態による半導体装置10は、遅延コード調整回路31,61の内部構成のみが第1の実施の形態による半導体装置10と異なり、その他の点では第1の実施の形態による半導体装置10と同様である。以下、第1の実施の形態による半導体装置10との相違点に着目して、詳しく説明する。
リード動作に必要な構成に関し、図11(第1の実施形態)と図21(第2の実施形態)を比較すると理解されるように、本実施の形態による遅延コード調整回路31は、カウンタ値ラッチ回路31A,31B及びセレクタ31Eに代えて、カウンタ値ラッチ回路31F(第3保持回路)、温度マージン調整回路31G、及びコード演算回路31Hを有して構成される。
ライト動作に必要な構成に関し、図17(第1の実施形態)と図22(第2の実施形態)を比較すると理解されるように、本実施の形態による遅延コード調整回路61は、カウンタ値ラッチ回路61A,61B及びセレクタ61Eに代えて、カウンタ値ラッチ回路61F、温度マージン調整回路61G、及びコード演算回路61Hを有して構成される。
第2の実施の形態による遅延コード調整回路31,61の構成は、チップの温度が高温である場合と低温である場合とで遅延調整コード信号DACSを変えられるという本発明の効果を維持しつつ、遅延調整コード信号DACSの設定処理において、温度を変えてリード動作又はライト動作の試行を行う必要がないように工夫されたものである。すなわち、第1の実施の形態による半導体装置10によれば、低温と高温のそれぞれで最適な遅延調整コード信号DACSを見つける必要があることから、遅延調整コード信号DACSが温度によらず固定されている例に比べ、製造工程での試験コストが高くなる。本実施の形態による半導体装置10では、遅延コード調整回路31,61の構成を上記のように工夫しているので、遅延調整コード信号DACSが温度によらず固定されている例と同等の試験コストで、遅延調整コード信号DACSの設定を行うことが可能になる。以下、詳しく説明する。
まずリード動作に関して、カウンタ値ラッチ回路31Fは、温度センサ31Cの出力信号TTEMPによらずに動作する点を除き、カウンタ値ラッチ回路31A,31Bと同様の機能を有している。すなわち、初期状態では、カウンタ値ラッチ回路31Fは遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値をラッチするように構成され、その出力信号DACS0(第3遅延コード信号)は、遅延調整カウンタ回路30のカウンタ値を示す信号となる。一方、一旦肯定的な判定結果を示す判定信号JSが供給されると、カウンタ値ラッチ回路31Fは、その時点でラッチしているカウンタ値を図示しないヒューズ回路に設定するよう構成される。ヒューズ回路に設定されたカウンタ値は後にレーザ等によってヒューズ回路に書き込まれ、その後の出力信号DACS0は、ヒューズ回路に記憶される値を示す信号となる。
温度マージン調整回路31Gは、高温用の温度マージンコードDACSHと、低温用の温度マージンコードDACSLとを記憶する回路である。温度マージンコードDACSH,DACSLは、外部のテスタなどによって、予め温度マージン調整回路31Gに書き込まれる。
コード演算回路31Hは、カウンタ値ラッチ回路31Fの出力信号DACS0から、出力信号TTEMPのレベルに応じて第1の実施の形態で説明した出力信号DACH,DACLのいずれか一方を生成し、遅延調整コード信号DACSとして出力する回路である。具体的には、出力信号TTEMPの電位レベルが第1レベルである場合(チップの温度が上記第1温度より高い場合)には、出力信号DACS0に出力信号DACSHを加算し、その結果を遅延調整コード信号DACSとして出力するよう構成される。一方、出力信号TTEMPの電位レベルが第2レベルである場合(チップの温度が上記第1温度より低い場合)には、出力信号DACS0に出力信号DACSLを加算し、その結果を遅延調整コード信号DACSとして出力するよう構成される。これにより、遅延調整コード信号DACSは、チップ温度が上記第1温度より高い場合には第1の実施の形態で説明した出力信号DACHと同等の信号となり、チップ温度が上記第1温度より低い場合には第1の実施の形態で説明した出力信号DACLと同等の信号となる。したがって、本実施の形態による半導体装置10によれば、第1の実施の形態による半導体装置10と同様、遅延調整回路24の遅延量をチップの温度によって変えることが可能になる。
また、以上のようにして遅延調整コード信号DACSを算出することから、リード動作の試行によって設定する必要のある信号は、カウンタ値ラッチ回路31Fの出力信号DACS0のみとなる。したがって、リード動作に関して、遅延調整コード信号DACSが温度によらず固定されている例と同等の試験コストで、遅延調整コード信号DACSの設定を行うことが可能になる。
ライト動作に関しても同様である。すなわち、本実施の形態による半導体装置10は、カウンタ値ラッチ回路61F、温度マージン調整回路61G、及びコード演算回路61Hの動作により、第1の実施の形態と同様に、遅延調整回路75の遅延量をチップの温度によって変えることが可能になる。また、ライト動作に関しても、遅延調整コード信号DACSが温度によらず固定されている例と同等の試験コストで、遅延調整コード信号DACSの設定を行うことが可能になる。各回路の詳しい動作については、リード動作の場合と同様であるので、詳しい説明は割愛する。
図23は、図21に示したコード演算回路31Hの内部構成の一例を示す回路図である。同図にはコード演算回路31Hの例を示しているが、コード演算回路61Hについても同様である。なお、図23では、出力信号DACS0、温度マージンコードDACSH,DACSL、遅延調整コード信号DACSはいずれも5ビットのデータであるとしており、以下でもこれを前提として説明を進めるが、これらの信号のビット数は5でなくてもよい。
この例によるコード演算回路31Hは、図23に示すように、セレクタ31HA<0>〜31HA<4>と、加算器31HBと、セレクタ31HC<0>〜31HC<4>とを有して構成される。
セレクタ31HA<x>(xは0〜4の整数)は、2つの入力端子、選択端子、及び出力端子を有して構成される回路である。セレクタ31HA<x>の2つの入力端子には、それぞれ温度マージンコードDACSH<x>,DACSL<x>が供給される。また、セレクタ31HA<x>の選択端子には、ラッチ回路31Dの出力信号TTEMPが供給される。そしてセレクタ31HA<x>は、出力信号TTEMPの電位レベルが第1レベルである場合(チップの温度が上記第1温度より高い場合)には温度マージンコードDACSH<x>を、出力信号TTEMPの電位レベルが第2レベルである場合(チップの温度が上記第1温度より低い場合)には温度マージンコードDACSL<x>を、それぞれ出力信号DACS1<x>として出力するよう構成される。
加算器31HBは、カウンタ値ラッチ回路31Fの出力信号DACS0<4:0>(DACS0<4:0>はDACS0<0>〜DACS0<4>に同じ。以下、他の信号についても同様)と、セレクタ31HA<0>〜31HA<4>の出力信号DACS1<4:0>とを加算する回路である。加算の結果は、合計信号C<5:0>として加算器31HBから出力される。なお、5ビットの情報同士の加算であるので、加算結果は最大6ビットの情報となる。
セレクタ31HC<0>〜31HC<4>は、合計信号C<5:0>に基づいて、遅延調整コード信号DACS<4:0>を生成する回路である。具体的に説明すると、セレクタ31HC<x>は、2つの入力端子、選択端子、及び出力端子を有して構成される。セレクタ31HC<x>の2つの入力端子には、それぞれ合計信号C<x>、及び、電源電圧VPERIが供給される。なお、電源電圧VPERIは、遅延コード調整回路31を含む半導体装置10の各回路の動作電圧であり、「1」に対応する合計信号C<x>の電位に等しい。セレクタ31HC<x>の選択端子には、合計信号C<5>が供給される。そしてセレクタ31HC<x>は、合計信号C<5>がローレベル(0)である場合に合計信号C<x>を、合計信号C<5>がハイレベル(1)である場合に電源電圧VPERIを、それぞれ遅延調整コード信号DACS<x>として出力するよう構成される。
セレクタ31HC<0>〜31HC<4>をこのように構成したことで、加算器31HBの加算結果が5ビットで表される情報の最大値31を超える場合には、遅延調整コード信号DACS<4:0>の各ビットは「1」となる。つまり、遅延調整コード信号DACS<4:0>は「31」を表す信号となる。一方、それ以外の場合には、遅延調整コード信号DACS<4:0>の各ビットは、合計信号C<4:0>の対応するビットに等しくなる。つまり、加算器31HBの加算結果が、そのまま遅延調整コード信号DACS<4:0>として出力されることになる。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置10によれば、リード動作及びライト動作のそれぞれに関して、遅延調整コード信号DACSが温度によらず固定されている例と同等の試験コストで、遅延調整コード信号DACSの設定を行うことが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記各実施の形態ではリード動作及びライト動作の両方に本発明を適用した例を説明したが、必要に応じて、リード動作及びライト動作の一方にのみ本発明を適用することとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、高温の場合と低温の場合とで遅延調整コード信号DACSを変更できるようにしたが、本発明はこのような2段階の変更に限られるものではなく、3段階以上の変更を行うようにしてもよい。
1 メモリコントローラ
10 半導体装置
11 クロック端子
12 コマンド端子
13 データ入出力端子
15 クロック生成回路
20,43,52,71 TSVバッファ
21,41,51,72 RWBUSバッファ
22 出力バッファ
23,44 コマンド発生回路
24,75 遅延調整回路
25,45 リード制御タイミング調整回路
26,46,55,77 制御信号セレクタ回路
27 DQ出力制御回路
30,60 遅延調整カウンタ回路
31,61 遅延コード調整回路
31A,61A カウンタ値ラッチ回路(高温用)
31B,61B カウンタ値ラッチ回路(低温用)
31C,61C 温度センサ
31D,61D ラッチ回路
31E,31HA,31HC,61E セレクタ
31F,61F カウンタ値ラッチ回路
31G,61G 温度マージン調整回路
31H,61H コード演算回路
31HB 加算器
32,62 判定マージン調整回路
32a−1〜32a−3,62a−1〜62a−3 経路
32b,62b セレクタ
33,63 期待値判定回路
33a−1〜33a−4,63a−1〜63a−4 D型フリップフロップ
33b,63b 判定回路
40 メインアンプ
42,70 TSVFIFO
42a,42b,70a,70b 保持回路
47,78 TSVセレクタ回路
50 入力バッファ
54,76 ライト制御タイミング調整回路
56 DQ入力制御回路
64 センスアンプ回路
65 メモリセルアレイ
73 ライトアンプ
80 シリコン基板
81 層間絶縁膜
82 絶縁リング
83,84 パッシベーション膜
85 ポリイミド膜
86 ピラー部
90a,90b レジスト
91 基板電極
92 スルーホール電極
93 再配線層
94 アンダーフィル
96 モールドレジン
BB 裏面バンプ
BL ビット線
CC0〜CC3 コアチップ
FB,FBa 表面バンプ
IF インターフェイスチップ
IP インターポーザ
L1〜L4 配線層
M1〜M4 パッド
MC メモリセル
SB 外部端子
TH1〜TH3 スルーホール電極
TSV,TSV1,TSV2 貫通電極
WL ワード線

Claims (8)

  1. 第1電極を含む第1半導体チップと、
    前記第1電極に接続される第2電極を含む第2半導体チップとを備え、
    前記第1及び第2半導体チップの一方は、
    搭載されたチップの温度が第1温度より高い場合に第1レベルの第1検知信号を生成し、前記温度が前記第1温度より低い場合に第2レベルの前記第1検知信号を生成する第1温度センサ回路と、
    前記第1検知信号の前記第1レベルに応じて第1遅延コード信号を出力し、前記第1検知信号の前記第2レベルに応じて、前記第1遅延コード信号と異なる第2遅延コード信号を出力する第1遅延コード生成回路とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1及び第2半導体チップの一方は、さらに、
    前記第1遅延コード信号を保持する第1保持回路と、
    前記第2遅延コード信号を保持する第2保持回路とを有し、
    前記第1遅延コード生成回路は、前記第1検知信号のレベルに応じて、前記第1保持回路に保持された前記第1遅延コード信号及び前記第2保持回路に保持された前記第2遅延コード信号のいずれか一方を出力する選択回路である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1及び第2半導体チップの一方は、さらに、
    第3遅延コード信号を保持する第3保持回路を有し、
    前記第1遅延コード生成回路は、前記第1検知信号のレベルに応じて、前記第3保持回路が保持した前記第3遅延コード信号から前記第1遅延コード信号及び前記第2遅延コード信号の一方を生成し、出力するコード演算回路である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1及び第2半導体チップの一方は、さらに、
    コマンドを受けて第1内部コマンドを生成する第1コマンド発生回路と、
    前記第1内部コマンドに応じて第1制御信号を生成する第1タイミング調整回路と、
    設定された遅延量に応じて、前記第1タイミング調整回路に前記第1内部コマンドを供給するタイミングを遅延させる第1遅延調整回路とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1遅延調整回路は、前記コマンドがリードコマンドである場合に関して、前記第1遅延コード生成回路から出力される前記第1遅延コード信号又は前記第2遅延コード信号に応じて遅延量が設定される回路であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1及び第2半導体チップの他方は、さらに、
    前記コマンドを受けて第2内部コマンドを生成する第2コマンド発生回路と、
    前記第2内部コマンドに応じて、第2制御信号を生成する第2タイミング調整回路と、
    設定された第2遅延量に応じて、前記第2タイミング調整回路に前記第2内部コマンドを供給するタイミングを遅延させる第2遅延調整回路とを有する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1及び第2半導体チップの一方は、さらに、
    搭載されたチップの温度が第2温度より高い場合に第3レベルの第2検知信号を生成し、前記温度が前記第2温度より低い場合に第4レベルの前記第2検知信号を生成する第2温度センサ回路と、
    前記第2検知信号の前記第3レベルに応じて第3遅延コード信号を出力し、前記第2検知信号の前記第4レベルに応じて、前記第3遅延コード信号と異なる第4遅延コード信号を出力する第2遅延コード生成回路とを有し、
    前記第2遅延調整回路は、前記コマンドがライトコマンドである場合に関して、前記第2遅延コード生成回路から出力される前記第3遅延コード信号又は前記第4遅延コード信号に応じて遅延量が設定される回路であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記第1電極は、前記第3遅延コード信号及び前記第4遅延コード信号を伝達することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
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