JP2014186354A - 搬送装置、画像形成装置、被搬送媒体搬送方法、プログラム - Google Patents

搬送装置、画像形成装置、被搬送媒体搬送方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】2つのローラ間のトルク干渉を低減できる搬送装置、画像形成装置、被搬送媒体搬送方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】第1の搬送回転手段18と、第2の搬送回転手段38と、第1の搬送回転手段を回転駆動する第1の回転体駆動手段64と、第2の搬送回転手段を回転駆動する第2の回転体駆動手段35と、第1の回転体駆動手段の回転速度を、第1の目標速度に制御する第1の速度制御手段84と、第2の回転体駆動手段の回転速度を、第2の目標速度に制御する第2の速度制御手段81と、を有し、第1のコントローラの所定の低周波数領域のゲインと第2のコントローラの所定の低周波数領域のゲインとの差は、第1のコントローラの所定の高周波領域のゲインと第2のコントローラの前記所定の高周波領域のゲインとの差よりも大きい、ことを特徴とする搬送装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、シート状の被搬送媒体を搬送する搬送装置等に関し、特に、被搬送媒体を搬送する搬送回転手段の回転速度を制御する搬送装置、画像形成装置、被搬送媒体搬送方法及びプログラムに関する。
画像形成装置は、転写部において中間転写ベルトや感光体ドラムに形成されたトナー画像を記録紙に転写して、その後、熱と圧力により記録紙に定着させる。転写部では転写ローラが記録紙を中間転写ベルトや感光体ドラムに圧接させる。この転写部の上流には転写タイミングローラ又はレジストローラ(以下、上流ローラという)があり、記録紙のサイズが所定以上になると記録紙が二次転ローラ(以下、下流ローラという)と上流ローラとに跨った状態が発生する。下流ローラと上流ローラはその回転速度が別々に制御されているので、記録紙が下流ローラと上流ローラに跨った状態となると、両者の回転速度のわずかな違いにより、定着装置による記録紙の引っ張りや下流ローラによる押し込み(以下、トルクの受け渡しという)を生じさせることが知られている。
2つのローラ間でトルクの受け渡しが発生すると、上流ローラと下流ローラのいずれかでスリップが発生する等、画質の低下や色ずれをもたらすことがある。特に、記録紙の秤量(単位面積の重さ)が大きく(こしの強い記録紙だと)、上流ローラの周速が下流ローラの周速より早いと、押し込みにより下流ローラでスリップが発生するおそれが高くなる。
この点について、定着装置の搬送路において、記録紙に意図的なループを形成させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、適正なループ量を定めておき、この値と実際のループ量の比較結果を用いて、所定時間ごとに定着ローラの回転速度を補正する画像形成装置が開示されている。
また、下流ローラに記録紙が到着した時点で、上流ローラのローラ対が記録紙を狭持する力を低下させることで、トルクの受け渡しを解消する技術も考えられている。この技術によれば、記録紙が下流ローラと上流ローラとに跨った状態でも、上流ローラの記録紙は狭持されていないので、トルクの受け渡しによる画質の低下をもたらすことがない。
しかしながら、特許文献1に開示された画像形成装置では、適正ループ量を予め記憶しておかなければならず、この適正ループ量に定着ローラの回転速度の補正量が依存してしまうという問題がある。例えば、2つのローラ間のトルクの受け渡し量は、その日の湿度や機器の経年変化により変化すると考えられるので、予め適正ループ量を定めることも困難である。このため適正ループ量と実際のループ量の比較結果により制御された定着ローラの回転速度が正確であるという保証もない。また、特に秤量が大きい記録紙は、ループを作ることが困難な場合も多い。
また、上流ローラのローラ対が記録紙を狭持する力を低下させる技術では、上流ローラ対の間隔を可変にするアクチュエータが必要なためコスト増となり、また、アクチュエータを搭載するスペースの確保が容易でないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、2つのローラ間のトルク干渉を低減できる搬送装置、画像形成装置、被搬送媒体搬送方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、シート状の被搬送媒体を回転方向に搬送する第1の搬送回転手段と、前記第1の搬送回転手段の下流または上流に配置された、被搬送媒体を回転方向に搬送する第2の搬送回転手段と、前記第1の搬送回転手段を回転駆動する第1の回転体駆動手段と、前記第2の搬送回転手段を回転駆動する第2の回転体駆動手段と、前記第1の回転体駆動手段の回転速度を、第1の目標速度に制御する第1の速度制御手段と、前記第2の回転体駆動手段の回転速度を、第2の目標速度に制御する第2の速度制御手段と、を有し、前記第2の速度制御手段は、前記第2の回転体駆動手段のみが前記被搬送媒体を搬送する際に使用される第1のコントローラと、前記被搬送媒体が前記第1の搬送回転手段と前記第2の搬送回転手段の両方により搬送される際に使用される第2のコントローラとを有し、前記第2のコントローラの所定の低周波数領域のゲインは前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインよりも低く、前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインとの差は、前記第1のコントローラの所定の高周波領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の高周波領域のゲインとの差よりも大きい、ことを特徴とする搬送装置。
2つのローラ間のトルク干渉を低減できる搬送装置、画像形成装置、被搬送媒体搬送方法及びプログラムを提供することができる。
画像形成装置の全体構成図の一例である。 インクジェット方式の画像形成装置の概略構成図の一例である。 二次転写部とレジストローラの構成を説明する図の一例である。 二次転写部と上流の転写タイミングローラの構成を説明する図の一例である。 制御装置等のハードウェア構成図の一例である。 転写タイミングローラの制御ブロック図の一例である。 ボード線図の一例を示す図である。 時間と速度偏差の関係の一例を示す図である。 モータ制御部が転写タイミングローラの回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。 比例定数kpをコントローラ1の半分(1/2)にした場合のボード線図の一例である。 モータ制御部が転写タイミングローラの回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。 モータ制御部の制御ブロック図の一例である。 モータ制御部が転写タイミングローラの回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。 モータ制御部の制御ブロック図の一例である。 二次転ローラと定着ローラを概略構成図の一例である。 制御装置等のハードウェア構成図の一例である。 定着モータのモータ制御部が定着ローラの回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら、実施例を挙げて説明する。
本実施例の画像形成装置100の特徴部の概略を説明する。本実施例の画像形成装置100は、上流ローラのみにより搬送されていた記録紙が下流ローラに突入する時から、下流ローラのみが記録紙を搬送する時まで(記録紙が上流ローラと下流ローラに跨った状態)、上流ローラを下流ローラの従動ローラの如くに制御する。
したがって、記録紙が上流ローラと下流ローラに跨った状態では、従動ローラとして制御される上流ローラが、記録紙を押し込むなどして、上流ローラまたは下流ローラにスリップ等が生じることを防止できる。
なお、「跨る」とは、上流と下流のローラのいずれにおいても、記録紙が「0」より大きい力で狭持された状態をいう。また、記録紙の搬送は一対のローラ対で行うが、本実施例では、「対」を省略して説明する。
〔画像形成装置の概略構成〕
図1は、画像形成装置100全体構成図の一例を示す。画像形成装置100は、自動原稿送り装置(ADF)140と、画像読み取り部130、書き込みユニット110、画像形成部120、及び、給紙ユニット150を有する。ADF140は、原稿給紙台上に積載された原稿を1枚ずつ画像読み取り部のコンタクトガラス上に搬送し、原稿の画像データを読み取った後に排紙トレイ上に排出する。
原稿読み取り部130は、原稿を載置するためのコンタクトガラス11と、光学走査系を有し、光学走査系は、露光ランプ41、第1ミラー42、第2ミラー43、第3ミラー44、レンズ45及びフルカラーCCD46を備える。露光ランプ41及び第1ミラー42は第1キャリッジに装備され、第1キャリッジは、原稿を読み取る際に、ステッピングモータによって一定速度で副走査方向に移動する。第2ミラー43及び第3ミラー44は、第2キャリッジに装備され、第2キャリッジは、原稿を読み取る際に、ステッピングモータによって第1キャリッジのほぼ1/2の速度で移動する。そして、第1キャリッジ及び第2キャリッジが移動することによって、原稿の画像面が光学的に走査され、読み取られたデータがレンズによってフルカラーCCD46の受光面に結像され、光電変換される。
次に、フルカラーCCD(又はフルカラーラインCCD)46によって、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色に光電変換された画像データは、不図示の画像処理回路でA/D変換された後に画像処理回路によって各種の画像処理(γ補正、色変換、画像分離、階調補正等)が施される。
ユーザが複写する操作を指示した場合や、画像形成装置100をプリンタとして利用する場合、書き込みユニット110が各色毎に感光体ドラムに潜像を形成する。図では、4つの感光体ユニット13(イエロー用の13y,マゼンダ用の13m,シアン用の13c,ブラック用の13k)が、中間転写ベルト14の搬送方向に沿って並設されている。各感光体ユニット13y、13m、13c、13kには、像担持体であるドラム状の感光体ドラム27y、27m、27c、27kと、感光体ドラム27y、27m、27c、27kを帯電させる帯電装置48y、48m、48c、48k、露光装置47y、47m、47c、47k、現像装置16y、16m、16c、16k及びクリーニング装置49y、49m、49c、49kが設けられている。
露光装置47y、47m、47c、47kは、例えば、図示の例では感光体ドラム27y、27m、27c、27kの軸方向(主走査方向)に配置された発光ダイオード(LED)アレイとレンズアレイからなるLED書込み方式にて露光する。露光装置47y、47m、47c、47kは、各色毎に光電変換された画像データに応じてLEDを発光して感光体ドラム27y、27m、27c、27k上に静電潜像を形成する。現像装置16y、16m、16c、16kは、現像剤を担持して回転する現像ローラが、感光体ドラム27y、27m、27c、27k上に形成された静電潜像をトナーで可視化することで各色毎にトナー像を形成する。
感光体ドラム27y、27m、27c、27kに形成されたトナー像は、感光体ドラム27y、27m、27c、27kと中間転写ベルト14とが接する位置(以下、一次転写位置という)で、中間転写ベルト14上に転写される。感光体ドラム27y、27m、27c、27kには、中間転写ベルト14を介して中間転写ローラ26y、26m、26c、26kが感光体ユニット13y、13m、13c、13kと対にそれぞれ対向配置されている。各中間転写ローラ26y、26m、26c、26kは、それぞれ中間転写ベルト14の内周面に当接され中間転写ベルト14を各感光体の表面に接触させる。中間転写ローラ26y、26m、26c、26kにそれぞれに電圧が印加されることで、感光体ドラム27y、27m、27c、27kのトナー像が中間転写ベルト14に転写されるための中間転写電界が発生する。中間転写電界の作用により、中間転写ベルト14上にトナー画像が形成される。各色のトナー画像は重畳して転写され、フルカラーのトナー画像が中間転写ベルト14に形成される。
全ての色の作像と転写が終了した時点で、中間転写ベルト14とタイミングを合わせて給紙トレイ22から記録紙53が給紙され、二次転写部50で中間転写ベルト14から4色同時に記録紙53へトナー像が二次転写される。
記録紙53は、第1トレイ22a、第2トレイ22b、第3トレイ22c、第4トレイ22d、又は、両面ユニット(不図示)のいずれかから選択される。各給紙トレイ22a〜22dは、内部に収容された記録紙53を一番上のものから順次送り出す給紙ローラ28、給紙ローラ28によって重送されてしまった複数の記録紙53を個々に分離してから搬送路23に送り出す分離ローラ31を有している。これにより、記録紙53は、搬送路23に向けて搬送開始される。
なお、記録紙53としては普通紙が一般的だが、記録紙53は、光沢紙、厚紙、ハガキ等の紙類、OHPシート、フィルム等、シート状(特許請求の範囲の被搬送媒体に相当する)であればよい。シートの長手方向の長さは短手方向よりも十分に短くてもよく、いわゆる連続紙であってもよい。
給紙ユニット150は、搬送路23の途中に適宜設けられた複数の搬送ローラ対29等を備えている。搬送ローラ対29は、給紙トレイ22から搬送された記録紙53を後段の搬送ローラ対29、書き込みユニット110の給紙路32に向けて送り出す。給紙路32に送り込まれた記録紙53は、その先端がレジストセンサ51によって検出された後、所定時間が経過すると、レジストローラ33に突き当てられて一端停止する。このレジストローラ33は、挟み込んだ記録紙53を所定のタイミング(副走査有効期間信号(FGATE)に同期して)で二次転ローラ18の位置まで送り込む。所定のタイミングは、中間転写ベルト14の回転によりフルカラーの重ね合わせトナー画像が二次転ローラ18の位置まで搬送されたタイミングである。また、レジストローラ33の下流に転写タイミングローラ38が配置されていることもある。
二次転ローラ18は、斥力ローラ17と対向配置される。画像形成装置100は、印刷時に二次転ローラ18を中間転写ベルト14に当接させる。二次転ローラ18は二次転モータ64により二次転ローラの外周の速度が中間転写ベルト14の表面速度と同じになるように制御されている。
記録紙53は、中間転写ベルト14から分離器(不図示)により分離された後に、搬送ベルト24によって定着装置19まで搬送され、定着装置19は記録紙53にトナー像を定着させる。片面印刷の場合、定着後の記録紙53は、排紙トレイ21上に排出される。
なお、本実施例は記録紙53の搬送方法に特徴を有するのであり、画像形成方法の制限を受けない。本実施例では、図1に示すような電子写真方式の画像形成装置100に基づいて説明するが、図2に示すような、インクジェット方式の画像形成装置100の用紙搬送システムに適用しても良い。
図2は、インクジェット方式の画像形成装置100の概略構成図の一例を示す。図2において図1と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。
図2の画像形成装置100は、画像読み取り部130、画像形成部120、及び、給紙ユニット150を有する。なお、ADF140を有していてもよい。画像読み取り部130と画像形成部120の間には、排紙トレイ21が形成されている。
給紙ユニット150の給紙トレイ22から、給紙ローラ28が給送する記録紙53は、図示する点線を記録紙搬送路として、排紙トレイ21まで搬送される。記録紙搬送路中には搬送ローラ125が適宜設置されている。また、手差しトレイ128が図示の右側面に設けられ、この手差しトレイ128からも給紙ローラ129を介して記録紙53が給送される。
給紙トレイ22から給紙された記録紙53は、レジストローラ33で一旦停止される。レジストローラ33は、印字開始タイミングに合わせて記録紙53の搬送を再開して静電吸着ベルト8まで搬送する。記録紙53は静電吸着ベルト8上に静電吸着される。静電吸着ベルト8の上に位置するキャリッジ121は、印字ヘッド122を搭載して主走査方向(紙面に対し垂直方向)に往復移動し、印字ヘッド122からインク滴を吐出して画像を形成する。トナーと同様にシアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラックの各色毎のヘッドを有する。印字ヘッド122にはインクカートリッジ123から不図示の供給チューブを介して各色毎にインクが補充される。
静電吸着ベルト8の周回移動によって記録紙53は副走査方向に搬送される。画像形成装置100は、副走査方向の移動量を検出して静電吸着ベルト8を移動させ、高精度な位置決めを行う。位置決めされた位置で、画像形成装置100はキャリッジ121を往路及び復路方向に移動させながら画像信号に応じて印字ヘッド122を駆動することにより、停止している記録紙53にインク滴を吐出して1行分を記録し、記録紙53を所定量搬送後、次の行の記録を行なう。画像形成装置100は、記録紙53の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、記録紙53を排紙トレイ21に排紙する。
なお、図示したようにキャリッジ121を往復させるシリアル系のインクジェット方式でなく、ヘッドを固定したラインヘッド系のインクジェット方式の画像形成部120を搭載してもよい。また、用紙搬送方式として静電吸着による方式でなく、負圧によるエア吸着方式や、表面の摩擦を増やしたコロを使用してもよい。
図2のようなインクジェット方式の画像形成装置100においても、レジストローラ33と静電吸着ベルト8との間でトルク干渉が生じる。静電吸着ベルト8による記録紙53の搬送では、特に高精度な位置決め必要とするため、トルク干渉が大きくなると目標位置に到達するまでに時間がかかったり、位置偏差が大きくなったりするため色ずれが大きくなり画像品質の低下につながってしまう。また、レジストローラ33によって記録紙53の押し込みがあると、紙搬送負荷が少なくなりドライバや駆動伝達系の非線形領域に入ってしまって、電子写真方式の用紙搬送と同様に制御系が不安定になってしまう。また、押し込み力が大きいと静電吸着ベルト8上で記録紙53が滑ってしまう。
したがって、このようなインクジェット方式の画像形成装置100に対しても、本実施形態の搬送方法を適用することによって、色ずれや画像品質の低下を改善できる。なお、この他、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式を画像形成部120に採用してもよい。
図3は、二次転写部50とレジストローラ33の構成を説明する図の一例である。なお、図3において図1と同一部の説明は省略する。中間転写ベルト14は、中転ローラ20の回転力により図示、時計回りに回転する。また、中転ローラ20は、中転モータ61により回転駆動される。中転ローラ20と中転モータ61は、それぞれ同軸に回転するギアを有し、両者のギアが噛合して得られる動力の伝達により、中転ローラ20が回転する。なお、中間転写ベルト14内のテンションローラ15と斥力ローラ17は、中転ローラ20の回転に従動して回転する従動ローラである。また、テンションローラ15は、中間転写ベルト14に所定の張力を付与するローラである。なお、テンションローラ15の位置に中転ローラ20を配置してもよい。また、ローラ52は中間転写ベルト14内の3つのローラと中間転写ベルト14の密着を調整するローラである。
二次転ローラ18は、中間転写ベルト14を介して斥力ローラ17に押し当てられるように配置される。すなわち、二次転ローラ18は斥力ローラ17の方向に付勢されており、少なくとも記録紙53が二次転ローラ18と中間転写ベルト14の間を通過する際は、二次転ローラ18と斥力ローラが記録紙53が狭持する。二次転ローラ18は、狭持した圧力及び二次転ローラ18に印加された電圧により生じる二次転写電界により、中間転写ベルト14上のトナー像を記録紙53へ二次転写させる。
二次転写部50の上流には、レジストローラ33と上側ローラ34が配置されている。また、レジストローラ33の下流には記録紙53の先端が到達したことを検出する始端検知センサ30が配置されている。レジストローラ33は、レジストモータ87の回転力により回転駆動される。始端検知センサ30とレジストモータ87は、制御装置200と電気的に接続されている。制御装置200は、レジストモータ87の回転速度を制御する。
レジストローラ33は上側ローラ34の方向に付勢されており、少なくとも記録紙53がレジストローラ33と上側ローラの間を通過する際は、レジストローラ33と上側ローラが記録紙53を狭持する。
上記のとおり、給紙トレイ22から搬送されてきた記録紙53は、レジストローラ33にて一旦停止され、制御装置200は、中間転写ベルト14上にあるトナー画像と記録紙53の位置を合わせるようにレジストモータ87の回転を開始する。レジストローラ33は記録紙53を搬送して、二次転ローラ18に突入させる(レジストローラ33で記録紙53を停止させなくてもよい)。すると、記録紙53がレジストローラ33と二次転ローラ18とに跨った状態となり、レジストローラ33と二次転ローラ18の間でトルクの受け渡しが生じうる。そこで、制御装置200は、レジストローラ33が二次転ローラ18の従動ローラの如くに回転するよう、レジストモータ87の回転速度を制御する。
なお、二次転写部50の上流側のローラはレジストローラ33とは限らない。本実施形態の制御装置200は、画像形成装置100の設計に応じて二次転写部50の上流側のローラを、二次転ローラ18の従動ローラの如くに回転するよう制御することができる。
図4は、二次転写部50と、上流の転写タイミングローラ38の構成を説明する図の一例である。なお、図4において図3と同一部の説明は省略する。図4では、レジストローラ33の下流側、かつ、二次転ローラ18の上流側に転写タイミングローラ38が配置されている。また、転写タイミングローラ38の下流には用紙通過検知センサ37が配置されている。
制御装置200は、用紙通過検知センサ37により記録紙53の通過(紙端)を検出し、中間転写ベルト14上に形成されたトナー画像が二次転写部50に到着するタイミングで、用紙通過検知センサ37から二次転写部50まで記録紙53が到着するよう、転写タイミングモータ35を制御する。以下では、図4の構成を例にして説明する。
図5は、制御装置200等のハードウェア構成図の一例である。制御装置200は、モータ制御部81及びモータドライバ83を有する。モータ制御部81は、メイン制御部78と接続されている。また、モータドライバ83は、転写タイミングモータ35と接続されている。なお、転写タイミングローラ38には、フィードバック制御用の転写エンコーダ39が接続されており、転写エンコーダ39はモータ制御部81に接続されている。モータドライバ83は、モータ制御部81から指示された速度指示値に応じたモータ電流を転写タイミングモータ35に供給する回路である。モータドライバ83は、例えば、速度指示値に応じてPWM信号のデューティ比を決定し、このデューティ比のPWM信号にて、転写タイミングモータ35の各相に接続されたFETをオン/オフする。また、モータドライバ83は電流センサ82が検出した電流値に基づき転写タイミングモータ35に供給する電流値をフィードバック制御している。
また、モータドライバ86内の電流センサ85はモータ制御部81に接続されており、モータ制御部81は、二次転モータ64のドライバに流れる駆動電流を検出する。転写タイミングモータ35のモータ制御部81は、この駆動電流により二次転モータ64に記録紙53が突入したことを検出できる。
なお、二次転モータ64は、制御装置300により制御されるが、制御方法は転写タイミングモータと同様なので説明は省略する。
メイン制御部78は、画像形成装置100の全体を制御する制御基板であり、ユーザの操作を受け付け、二次転モータ64、転写タイミングモータ35、給紙モータ、定着モータ66等の各モータに回転駆動を指示する。メイン制御部78には、不図示の操作部及びメモリ装着部79が接続されている。操作部は、例えば、液晶表示部とタッチパネルが一体に実装され、メニュー表示とその選択の入力を兼ねたユーザインターフェイスとなる。また、操作部は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能をそれぞれ切り替える選択キー、テンキー、スタートキー、リセットキー、電源のスイッチ、等の各種のハードキーを有する。メモリ装着部79は、記憶媒体80が着脱可能である。記憶媒体80にはプログラムが記憶されていて、メイン制御部78はメモリ装着部79を介してプログラムを読み込み、不図示のHDDやROM等に記憶する。
メイン制御部78及び制御装置200,300は、いずれもCPU、DSP、RAM、ROM、EEPROM、入出力インターフェイス、フラッシュメモリ及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備えたコンピュータ(マイコン)を実体とする。制御装置200、300は、CPUがプログラムを実行すること、及び、DSP、ASIC等のICにより、後述する機能や機能ブロックを実現する。
モータ制御部81,84は、モータドライバ83,86に速度指示値(電流指令値又は電圧指令値)を指示する。本実施例では転写タイミングローラ38と二次転ローラ18の回転速度はそれぞれ一定であるとするが、メイン制御部78からの指示(例えば、厚紙の記録紙53に対し回転速度を下げる)に応じて、モータ制御部81,84は回転速度を可変に制御することもできる。
図6は、転写タイミングローラ38の制御ブロック図の一例を示す。図6には、回転速度のフィードバックループが示されている。図6では、比較器91、コントローラ92(以下、コントローラ1という),コントローラ93(以下、コントローラ2という)及び切り替え部94が、図5のモータ制御部81に対応する。比較器91は、転写エンコーダ39が検出して速度演算部95が演算した回転速度と、目標の回転速度(以下、目標速度という)の比較結果をコントローラ1とコントローラ2に出力する。コントローラ1とコントローラ2は、例えばPI制御に準じた演算を行い、切り替え部94を介してモータドライバ83に指示する速度を決定する。なお、この目標速度は、転写タイミングローラ38の外周の速度が、二次転ローラの周速及び中間転写ベルト14の表面速度と同程度となるように定められている。
コントローラ1とコントローラ2は、同時刻には何れか一方のみが作動する。コントローラ1は、転写タイミングローラ38のみが記録紙53を搬送する場合、及び、転写タイミングローラ38が記録紙を搬送しない場合に、転写タイミングローラ38の回転速度を制御する。コントローラ2は、転写タイミングローラ38と二次転ローラ18の双方が記録紙53を搬送する際に、回転数を制御する。コントローラ1,2について詳しくは後述する。
コントローラ1とコントローラ2の切り替えは、切り替え信号により実行される。切り替え信号は、二次転ローラ18へ記録紙53が突入したことを示す信号が相当するが、コントローラ1とコントローラ2をソフト的に実装した場合、モータ制御部81が、二次転ローラ18へ記録紙53が突入したことを検知して、コントローラ1からコントローラ2に切り替える。また、モータ制御部81は、転写タイミングローラ38から記録紙53の全体が排出されたことを検知して、コントローラ2からコントローラ1に切り替える。
コントローラ1及びコントローラ2は、速度偏差にそれぞれ所定のゲインの乗算や所定のフィルタ処理を施し、速度指示値としてモータドライバ83へ出力する。コントローラ1及びコントローラ2は、PI、PID、位相進み、位相遅れ等の古典制御理論や、転写タイミングローラ38の状態量をフィードバックする現代制御理論に基づく状態フィードバック理論、又は、H∞制御に代表されるロバスト制御理論等のいずれの補償方法を採用することができる。
モータドライバ83は速度指示値に応じたモータ電流を出力する電流制御ドライバ(又は電圧指令値に応じたモータ電圧を出力する電圧制御ドライバ)である。転写タイミングモータ35は、速度指示値に応じてモータドライバ83が出力する駆動電流により駆動される。転写タイミングモータ35の駆動力は、伝達機構を介して転写タイミングローラ38を回転駆動する。転写タイミングモータ35には、DCモータ(ブラシ付き、ブラシレス)、ACサーボモータ、ステッピングモータ等が使用できる。
転写タイミングローラ38の回転速度は転写エンコーダ39によって検出される。回転速度は速度演算部95へ入力され、目標速度と比較用の値に変換されて比較器91へフィードバックされる。速度演算の方法は、エンコーダパルスのカウンタ値の差分を利用する方式でも、エンコーダパルスのエッジを基準クロックで測定する周期カウンタ方式でもよい。なお、速度演算部95は、図5の転写エンコーダ39に含めるように実装してもよいし、モータ制御部81に含めるように実装してもよい。
〔コントローラ2の速度補償〕
本実施例の速度補償について説明する。速度補償をソフトウェアで行うソフトウェアサーボの場合、コントローラ1とコントローラ2は、電流指令値を算出する式を切り替えたり、同じ式を用いて式のパラメータを変更することによってそれぞれ実現される。
例えば、一般的なモータ駆動系に使用される古典制御理論によるPI(比例と積分)フィルタによって、ソフトウェアサーボを実装した場合、電流指令値を算出する式は次式のように表すことができる。
Figure 2014186354
式(1)では、u(n)が速度偏差、y(n)が速度指示値に対応する。サンプリング時間tsは、転写エンコーダ39が回転速度を検出する周期又は速度指示値の演算周期である。ゲインを示すパラメータである比例定数kp、積分定数kiを変更することで、コントローラ1とコントローラ2を切換えたことになる。なお、コントローラ1の比例定数kp、積分定数kiは、予め転写タイミングローラ38のみが記録紙53を搬送する際に適切な速度補償が得られるように、予め定められている。
図7のボード線図を用いて、積分定数kiのみを「0」にした場合の作用について説明する。図7ではコントローラ1のゲインカーブと位相カーブを点線で、コントローラ2のゲインカーブと位相カーブを実線で、それぞれ示した。
コントローラ2のゲインカーブに示されるように、式(1)において、積分定数kiがゼロに変更されると、積分特性がゼロになるため、低い周波数領域のゲインが、コントローラ1のゲインよりも低下する。すなわち、低い周波数領域の応答性が低下している。低い周波数領域のゲインは、ゆっくりとした速度偏差の変動に対し回転速度をどの程度補償するかを示す。特に、低い周波数領域のゲインは、速度偏差のDC成分に対する補償の程度を示す。したがって、コントローラ2のゲインカーブは、低い周波数領域のゲインの低下とDC成分の補償がなくなることを意味する。
記録紙53が二次転ローラ18に突入した直後、突入負荷により転写タイミングローラ38の回転速度が低下する。ここで、積分定数kiをゼロにして、比例制御のみとすることは定常的な速度偏差(目標速度に対する回転速度の偏差)が生じることを意味する。比例制御では、制御量が目標値に近づくと、目標値に近い状態で安定してしまうという性質がある。積分定数kiがゼロになっても、比例定数kpの作用により、転写タイミングローラ38は、記録紙53の搬送負荷を補助するが、二次転ローラ18を押す動作をしなくなり、記録紙53に僅かな張力を与えながら搬送することになる。すなわち、転写タイミングローラ38は、二次転ローラ18の従動ローラの如くに振る舞う。
一方、図7のボード線図から、ゲインカーブは高い周波数領域で、コントローラ1のゲインカーブと同程度の値となるので、モータ制御部81は、急激な速度変動に追従して転写タイミングモータ35の回転速度を制御することができる。
図8を用いてより詳細に説明する。図8は、時間と速度偏差の関係の一例を示す。縦軸の速度偏差は「回転速度−目標速度」なので、負値であることは、回転速度の方が目標速度よりも小さいことを意味する。なお、速度偏差の単位は〔rad/sec〕等、どのような単位でもよく、パーセント表示でもよい。
図8では、時刻「0.01秒」の時に、記録紙53が二次転ローラ18に突入した。コントローラ1では、突入負荷により転写タイミングローラ38の回転速度が急に低下しているが、時間と共に速度偏差が0に近づく。これに対し、積分定数kiをゼロにした場合、高い周波数領域の速度変動に対しコントローラ1と同様に応答できるので、転写タイミングローラ38の回転速度は突入負荷により急に低下するが、その後、速度偏差が定常的に残っている。
速度偏差は負値なので、転写タイミングローラ38の回転速度の方が二次転ローラ18よりも遅いこと、すなわち、記録紙53には僅かな張力が与えられることがわかる。このように、転写タイミングローラ38は、記録紙53を二次転ローラ18の方向に押す動作をしなくなるので、二次転ローラ18の駆動トルクがゼロ近傍もしくは負のトルク(ブレーキ)となることがなくなるため、制御系の不安定化を防ぐことができる。
このように、積分定数kiをゼロにする制御は、少なくとも所定の低周波数領域の速度制御に対する応答性を低くする制御となる。
なお、本実施例ではコントローラ2の積分定数kiをゼロとしたが、コントローラ2の積分定数kiをゼロにしなくても、コントローラ2の積分定数kiをコントローラ1の積分定数kiに対し、十分に小さい値としても同様の効果が得られる。例えば、コントローラ2の積分定数kiをコントローラ1の積分定数kiに対し1/10としてもよい。また、コントローラ2の積分定数kiをコントローラ1の積分定数kiに対し1/2としても、ある程度の効果が得られる。このように、コントローラ2の積分定数kiは、例えば、コントローラ1の積分定数kiに対し、1/2未満からゼロの間で適宜、設計することができる。
〔動作手順〕
図9は、モータ制御部81が転写タイミングローラ38の回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。図9のフローチャート図は、例えば、画像形成装置100が記録紙53への印刷を開始するとスタートする。
メイン制御部78は、モータ制御部81に駆動指令を送信する。このとき、メイン制御部78が目標速度を指示してもよいが、目標速度は転写タイミングモータ35と二次転モータ64の外周の速度が同じになるように指示される。
駆動指令を受けると、まず、モータ制御部81が転写タイミングローラ38の速度制御を開始する(S10)。
次に、モータ制御部84が、二次転モータ64の回転速度の制御を開始する(S20)。
次に、モータ制御部81は、二次転ローラ18に記録紙53が突入したか否かを判定する(S30)。記録紙53が二次転ローラ18に突入したか否かを判定する方法には、次のような方法がある。
(1)記録紙53が転写タイミングローラ38から二次転ローラ18まで到達するタイミングを推定する
(2)記録紙53が用紙通過検知センサ37から二次転ローラ18まで到達するタイミングを推定する
(3)二次転モータ64のモータドライバ86の電流センサ85が検出する駆動電流を監視する
(1)の判定方法を採用した場合について説明する。転写タイミングローラ38は、二次転ローラ18に記録紙53を突入させるタイミングをトナー画像の位置に合わせるためのローラなので、モータ制御部81は転写タイミングローラ38の駆動を開始した時刻を特定している。また、モータ制御部81は電流センサ82が検出する駆動電流が変動したことにより、転写タイミングローラ38に記録紙53が到着したこと、記録紙53が通過を開始したことも検出できる。また、記録紙53の搬送速度と転写タイミングローラ38と二次転ローラ18の間の距離は既知である。したがって、モータ制御部81は、予め記憶している基準時間と、記録紙53が転写タイミングローラ38の通過を開始してからの経過時間を比較して、二次転ローラ18に記録紙53が突入したと判定する。また、用紙通過検知センサ37から二次転ローラ18までの距離も既知であるので、(2)の判定方法は(1)の判定方法と同様である。
(3)の判定方法を採用した場合について説明する。二次転モータ64に作用する負荷トルクは、記録紙53を搬送している間は搬送しない場合よりも大きくなる。モータ制御部81は、記録紙53が転写タイミングローラ38を通過した後、二次転ローラ18の駆動電流を監視する。そして、モータ制御部81は、例えば、電流値の変化が所定値以上になると、二次転ローラ18に記録紙53が突入したと判定する。
なお、上記(1)〜(3)の判定方法は、どれか1つ以上を採用してもよいし、全てを採用しておき、1つ以上の判定方法で判定が成立した場合に記録紙53が二次転ローラ18に突入したと判定してもよい。
モータ制御部81は、二次転ローラ18に記録紙53が突入したと判定した場合(S30のYes)、コントローラ1からコントローラ2に切り替える(S40)。すなわち、モータ制御部81は、積分定数kiをゼロにする。これにより、転写タイミングローラ38は二次転ローラ18の従動ローラの如く振る舞う。
続いて、モータ制御部81は、記録紙53が転写タイミングローラ38を通過したか否かを判定する(S50)。通過したか否かを判定する方法には、次のような方法がある。
(4)記録紙53の全体が転写タイミングローラ38を通過するタイミングを推定する
(5)用紙通過検知センサ37が記録紙53を検知しなくなったことを検出する
(6)転写タイミングモータ35のモータドライバ83の電流センサ82が検出する駆動電流を監視する
(4)の判定方法は(1)(2)と同様であり、モータ制御部81は搬送速度と用紙サイズから、記録紙53の全体が転写タイミングローラ38を通過したことを判定できる。(5)の判定方法の場合、用紙通過検知センサ37が記録紙53を検知しなくなったことから、モータ制御部81は、転写タイミングローラ38を記録紙53の全体が通過したことを確実に判定できる。また、(6)の判定方法の場合、モータ制御部81は、例えば、駆動電流の変化が所定値以上になると、転写タイミングローラ38から記録紙53の全体が通過したと判定する。なお、コントローラ2からコントローラ1への切り替えは、次の記録紙53が転写タイミングローラ38に到達するまでに行えばよい。
記録紙53が転写タイミングローラ38を通過したと判定した場合(S50のYes)、モータ制御部81はコントローラ2からコントローラ1に切り替える(S60)。すなわち、モータ制御部81は、積分定数kiを元の値に戻す。
次に、モータ制御部81、84は、メイン制御部78から転写タイミングローラ38と二次転ローラ18の停止要求を受信したか否かを判定する(S70)。メイン制御部78が出力する停止要求は、例えば、記録紙53への印刷が完了したことや用紙詰まりがあったことを意味する。
メイン制御部78から転写タイミングローラ38と二次転ローラ18の停止要求を受信しない場合(S70のNo)、モータ制御部81、84は、ステップS30からの処理を繰り返す。すなわち、2枚目以降の記録紙53への印刷を繰り返す。
メイン制御部78から転写タイミングローラ38と二次転ローラ18の停止要求を受信した場合(S70のYes)、モータ制御部81、84は、制御を終了する(S80)。これにより、転写タイミングローラ38と二次転ローラ18は停止する。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置100は、記録紙53が転写タイミングローラと二次転ローラ18との両方で搬送されている間、PI制御系の積分定数kiをゼロにすることで、転写タイミングローラ38が、記録紙53を二次転ローラ18の方向に押す動作をなくすことができる。したがって、トルクの受け渡しにより二次転写部50で生じ得る画質の低下や色ずれを防止できる。
また、低い周波数領域だけゲインを下げているので、低周波数領域の速度変動に対してのみ応答性(補償)を下げることができる。
実施例1では、式(1)において積分定数kiをゼロに変更したが、本実施例では、比例定数kpのみを小さくするか、又は、比例定数kpと積分定数kiを共に、コントローラ1よりも小さい値に変更する画像形成装置100に説明する。この方法でも、転写タイミングローラ38が二次転ローラ18に対して過渡に、トルク干渉することを改善できる。
図10は、比例定数kpをコントローラ1の半分(1/2)にした場合のボード線図の一例を示す。図10ではコントローラ1のゲインカーブと位相カーブを点線で、コントローラ2のゲインカーブと位相カーブを実線で、それぞれ示した。
比例定数kpだけ、又は、比例定数kpと積分定数kiを同時に小さい値に変更することで、駆動系の応答周波数(ゲイン交点角周波数)を低くすることができる。図10に示すように、コントローラ2のゲインカーブは、積分器の傾きとして知られる−20〔dB/decade〕のまま、コントローラ1のゲインカーブよりも小さくなっている。コントローラ1の応答周波数は30〔rad/sec〕であるが、コントローラ2の応答周波数は15〔rad/sec〕である。したがって、比例定数kpを小さくした分だけ、応答周波数も小さくなっていることが分かる。
応答周波数が小さくなることはゲインが低下することを意味し、転写タイミングローラ38に生じる回転速度の変動(AC成分)に対する補償が小さくなることを示す。すなわち、全周波数領域に渡って応答性が低下している。したがって、二次転ローラ18に対する転写タイミングローラ38のトルクの影響を低減することができる。一般的に制御系は過渡応答に対して弱いため、これによって二次転ローラ18に記録紙53が突入した時の過渡応答を改善できる。
図8を用いてより詳細に説明する。時刻「0.01秒」の時に、記録紙53が二次転ローラ18に突入した。コントローラ2(比例定数kp=1/2)では、突入負荷により転写タイミングローラ38の回転速度が急に低下した際の速度変動が、コントローラ1よりも大きい。これは、急激な速度変動に対し、二次転ローラ18に対する転写タイミングローラ38の影響が小さくなったことを意味する。すなわち、コントローラ1よりもゲインを下げることで、二次転ローラ18と転写タイミングローラ38の間のトルク干渉が小さくなることが分かる。
また、ゲインは速度補償の程度の大きさを示すので、ゲインが小さくなったことは、周波数領域に拘わらず、転写タイミングローラ38が発生するトルクが二次転ローラ18に与える影響が小さくなったことも意味する。図8に示すように、転写タイミングローラ38は、回転速度が目標速度に近づくまでタイムラグがあり、その間、二次転ローラ18よりも回転速度が低下するので、実施例1よりも小さい張力が記録紙に作用し、転写タイミングローラ38は、二次転ローラ18の従動ローラの如くに振る舞う。
なお、本実施例ではコントローラ2の比例定数kpをコントローラ1の1/2としたが、比例定数kpを必ずしも1/2にしなくてもよい。例えば、コントローラ2の比例定数kpをコントローラ1の比例定数kpに対し3/4としてもよいし、1/3〜1/5としてもよい。コントローラ2の比例定数kpをコントローラ1の値に対しどのくらい小さくするかは、適宜、設計することができる。
〔動作手順〕
図11は、モータ制御部81が転写タイミングローラ38の回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。図11のフローチャート図は、例えば、画像形成装置100が記録紙53への印刷を開始するとスタートする。
図11のフローチャート図において、図9と同一ステップの説明は省略する。図11では、ステップS40、S60の処理が図9と異なる。すなわち、モータ制御部81は、二次転ローラ18に記録紙53が突入したと判定した場合(S30のYes)、コントローラ1からコントローラ2に切り替える(S41)。すなわち、モータ制御部81は、比例定数kpを元の値の1/2にする。これにより、転写タイミングローラ38は二次転ローラ18の従動ローラの如く振る舞う。
また、記録紙53が転写タイミングローラ38を通過したと判定した場合(S50のYes)、モータ制御部81はコントローラ2からコントローラ1に切り替える(S61)。すなわち、モータ制御部81は、比例定数kpを元の値に戻す。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置100は、記録紙53が転写タイミングローラ38と二次転ローラ18との両方で搬送されている間、比例定数kpを元の値より小さくすることで、転写タイミングローラ38が、二次転ローラ18の方向に及ぼすトルクの影響を低減できる。したがって、二次転写部50で生じうる画質の低下や色ずれを防止できる。
なお、本実施例と実施例1を組み合わせることができる。すなわち、比例定数kpをコントローラ1の値より小さくし、かつ、積分定数ki=0とすることができる。こうすることで、転写タイミングローラ38が、二次転ローラ18の方向に及ぼすトルクの影響を低減でき、かつ、転写タイミングローラ38が、記録紙53を二次転ローラ18の方向に押す動作をなくすことができる。なお、この場合の、コントローラ2における、比例定数kp、積分定数kiの値は、「比例定数kp=1/2、積分定数ki=0」以外に、「比例定数kp=3/4〜1/5、積分定数ki=0〜1/10」から適切に設計することができる。
また、制御系の周波数領域の全域においてゲインを下げるので、全体的に応答性を低くすることができる。
実施例1又は2では、転写タイミングローラ38と二次転ローラ18を記録紙53が跨る際、モータ制御部81がコントローラ1からコントローラ2に切り替えた。本実施例では、コントローラ2の替わりに、一定のトルク指令値をモータドライバ83に提供する画像形成装置100について説明する。
図12は、本実施形態のモータ制御部81の制御ブロック図の一例を示す。図12において図6と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図12のモータドライバ83は電流制御ドライバで構成される。
コントローラ1は、実施例1及び2のコントローラ1と同じものである。モータ制御部81は、実施例1,2と同様に、切り替え信号によりコントローラ1からトルク指令値に切り替える。切り替え信号は、二次転ローラ18へ記録紙53が突入したことを示す信号が相当するが、コントローラ1をソフト的に実装した場合、モータ制御部81は、二次転ローラ18へ記録紙53が突入したことを検知してコントローラ1による電流指令値の決定を中止し、トルク指令値をモータドライバ83に入力する制御態様に切り替える。また、モータ制御部81は、転写タイミングローラ38の全体が記録紙53が排出されたことを検知して、トルク指令値をモータドライバ83に入力する制御態様から、コントローラ1による電流指令値の決定に切り替える。
記録紙53が転写タイミングローラ38と二次転モータ64に跨った状態では、モータ制御部81は、トルク指令値を電流値に変換し、モータドライバ83の電流指令値とする。モータドライバ83は電流指令値に応じた電流を転写タイミングモータ35に供給するので、転写タイミングモータ35はトルク指令値に応じた電流値で駆動される。転写タイミングモータ35は、トルク指令値に応じたトルクを発生させる。
トルク指令値は、二次転ローラ18を転写タイミングローラ38が押すことで、二次転モータ64が負のトルクを発生させたり、二次転モータ64のモータドライバ83の非線形領域に入ることがないように決定される。簡単には、二次転ローラ18と転写タイミングローラ38の両方が記録紙53を搬送する際に、二次転ローラ18が発生する負荷トルクよりも、トルク指令値は小さな値とする。これによって、転写タイミングローラ38が二次転ローラ18を押すことなく、トルク指令値の駆動トルクで、二次転ローラ18が記録紙53を搬送する負荷トルクを転写タイミングローラ38が補助することになる。二次転ローラ18と転写タイミングローラ38の両方が記録紙53を搬送する間、記録紙53には、二次転モータ64の負荷トルクと転写タイミングモータ35のトルク指令値のトルク差分の張力が働くことになる。
なお、二次転モータ64の負荷トルクは、線速(搬送速度)や記録紙53の種類によって変化するため、モータ制御部81は、線速と記録紙53の種類に対応づけたトルク指令値を、予めROM等に記憶している。このようなトルク指令値のテーブルを作成しROMやHDDに記憶させておくことで、モータ制御部81はメイン制御部78から受けた線速や記録紙53の種類に応じて、ソフトウェア的にトルク指令値を選択して読み出すことができる。
また、トルク指令を固定にするのでなく、モータ制御部81がトルク指令値を調整するとしてもよい。転写タイミングローラ38のモータ制御部81が、下流側である二次転ローラ18の負荷電流や負荷トルクを計測して、それに合わせて、上流側である転写タイミングローラ38が発生するトルク指令値を決定する。モータ制御部81は、二次転ローラ18の負荷電流に対応した負荷トルク、又は、二次転ローラ18の負荷トルクよりも、やや小さい(例えば、98〜90%程度)値に決定する。
また、モータ制御部81が、二次転ローラ18の負荷電流や負荷トルクを直接計測するのではなく、オブザーバを配置して、二次転ローラ18の負荷電流や負荷トルクを推定してもよい。オブザーバは、状態xが直接観測できない場合、出力gと入力fから状態xを推定する状態推定器である。なお、負荷電流や負荷トルクを推定する場合、ローパスフィルタ等の帯域制限をオブザーバの出力後、モータ制御部81への入力前に入れることが好ましい。こうすることで、ノイズに対してロバストとすることができる。
以上のように、本実施例の制御装置200は、転写タイミングローラ38が二次転ローラ18を押すことがなくなるため、画質の低下や色ずれを防止できる。また、二次転ローラ18の駆動トルクがゼロ近傍又は負のトルク(ブレーキ)となることがなくなるため、制御系の不安定化を防ぐことができる。
なお、本実施例の制御は、次述の変形例を含め、フィードバック系でなくなる。これは、制御装置200の制御系の全周波数領域に渡り応答性がゼロになることを意味する。すなわち、二次転ローラ18と転写タイミングローラ38の両方が記録紙53を搬送する際、二次転ローラ18のみが記録紙53を搬送する際よりも応答性が低くなっている。
〔動作手順〕
図13は、モータ制御部81が転写タイミングローラ38の回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。図13のフローチャート図は、例えば、画像形成装置100が記録紙53への印刷を開始するとスタートする。
図13のフローチャート図において、図9と同一ステップの説明は省略する。図13では、ステップS42、S62の処理が図9と異なる。すなわち、モータ制御部81は、二次転ローラ18に記録紙53が突入したと判定した場合(S30のYes)、コントローラ1による電流指令値の演算から、モータドライバ83にトルク指令値を供給する制御態様に切り替える(S42)。これにより、転写タイミングローラ38は二次転ローラ18の従動ローラの如く振る舞う。
また、記録紙53が転写タイミングローラ38を通過したと判定した場合(S50のYes)、モータ制御部81は、トルク指令値をモータドライバ83に供給する態様から、コントローラ1による電流指令値の演算に切り替える(S62)。以降の手順は、図9と同様である。
〔変形例〕
本実施例の図12では、モータドライバ83がトルク指令値を電流指令値に変換したが、この構成では、モータドライバ83に電流制御ドライバを使用することが前提となる。電流制御ドライバは、電流を検出してフィードバックする制御ループを持っているため、電流検出センサや演算器等が必要でありコストアップとなってしまう。特に、転写タイミングモータ35に3相ブラシレスモータを使用した場合、センサも最低2つは必要であり、制御ロジックも複雑化してしまう。
そこで、モータドライバ83を、電流制御ドライバに替えて、電圧制御ドライバとして実装してもよい。図14は、モータ制御部81の制御ブロック図の一例を示す。図14において図12と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図14のモータドライバ83は電圧制御ドライバで構成される。
コントローラ1は、実施例1及び2のコントローラ1と同じものである。コントローラ1による演算と電流指令値の入力の切り替えは、実施例1,2と同様に切り替え信号により実行される。モータ制御部81は、二次転ローラ18へ記録紙53が突入したことを検知してコントローラ1による電圧指令値の決定を中止し、電圧指令値をモータドライバ83に入力する制御態様に切り替える。また、モータ制御部81は、転写タイミングローラ38の全体が記録紙53が排出されたことを検知して、電圧指令値をモータドライバ83に入力する制御態様から、コントローラ1による電圧指令値の決定に切り替える。
電圧制御ドライバとして構成されるモータドライバ83.により、転写タイミングモータ35は電圧駆動され、モータ電圧とモータ回転数に応じたトルクを発生させることとなる。電圧指令値は、二次転ローラ18と転写タイミングローラ38の両方が記録紙53を搬送する際に、二次転ローラ18が発生する負荷トルクよりも小さなトルクが得られるように定められる。これによって、転写タイミングローラ38が二次転ローラ18を押すことなく、電圧指令値に対応した駆動トルクで、二次転ローラ18が記録紙53を搬送する負荷トルクを転写タイミングローラ38が補助することになる。このとき記録紙53には、二次転ローラ18の負荷トルクと転写タイミングローラ38の駆動トルクのトルク差分の張力が働くことになる。
電圧指令値と転写タイミングモータ35の負荷トルクの関係について説明する。電圧指令値とモータ回転数に応じたモータトルクTは式(2)により表される。
Figure 2014186354
DC成分のモータトルクTを得るため、式(2)においてs→0とすると次式が得られる。
Figure 2014186354
そして、式(3)をモータトルクTに対するモータ電圧の形に変形すると次式が得られる。
Figure 2014186354
式(4)により、図12のトルク指令値と図14の電圧指令値を同等に扱うことが可能になる。
なお、二次転ローラ18の負荷トルクは、線速(搬送速度)や記録紙53の種類によって変化するため、モータ制御部81は、線速と記録紙53の種類に対応づけて電圧指令値を、予めROM等に記憶している。このような電圧指令値のテーブルを作成しROMやHDDに記憶させておくことで、モータ制御部81はメイン制御部78から受けた線速や記録紙53の種類に応じて、ソフトウェア的に電圧指令値を選択して読み出すことができる。
また、電圧指令値を固定にするのでなく、モータ制御部81が電圧指令値を調整するとしてもよい。転写タイミングローラ38のモータ制御部81が、下流側である二次転ローラ18の負荷電流や負荷トルクを計測して、それに合わせて、上流側である転写タイミングローラ38が発生する電圧指令値を決定する。モータ制御部81は、二次転ローラ18の負荷電流に対応した負荷トルク、又は、二次転ローラ18の負荷トルクよりも、やや小さい(例えば、98〜90%程度)値になるように、式(4)を用いて電圧指令値を決定する。
また、モータ制御部81が、二次転ローラ18の負荷電流や負荷トルクを直接計測するのではなく、オブザーバを配置して、二次転ローラ18の負荷電流や負荷トルクを推定してもよい。なお、負荷電流や負荷トルクを推定する場合、ローパスフィルタ等の帯域制限をオブザーバの出力後、モータ制御部81への入力前に入れることが好ましい。こうすることで、ノイズに対してロバストとすることができる。
実施例1〜3では、上流ローラとして転写タイミングローラ38又はレジストローラ33を、下流ローラとして二次転ローラ18を、それぞれ例に説明したが、上流ローラを二次転ローラ18、下流ローラを定着ローラ12とすることができる。また、実施例1〜3では、上流ローラを従動ローラの如くに制御したが、本実施例では、下流ローラを上流ローラの従動ローラの如くに制御する画像形成装置100について説明する。
図15は、二次転ローラ18と定着ローラ12を概略構成図の一例を示す。なお、図15において図3と同一部の説明は省略する。記録紙53の搬送方向で二次転写部50の下流側には、画像が転写された記録紙53上のトナー画像を記録紙53に定着させる定着装置19が配置されている。定着装置19は、定着ローラ12と加圧ローラ25とを有する。定着ローラ12は、定着モータ66の回転力により回転駆動される。搬送方向のサイズが所定サイズ以上の記録紙53は、二次転写部50を通過し終わる前に、定着装置19に突入する。この場合、記録紙53は二次転写部50と定着装置19の間を跨った形となり、二次転写部50と定着装置19の間でトルクの受け渡しが生じうる。
トルクの受け渡しを低減するため、制御装置400は定着ローラ12を二次転ローラ18の従動ローラの如くに制御する。こうすることで、二次転ローラ18の回転速度を定着ローラ12の従動ローラの如くに制御するよりも、中間転写ベルト14の表面速度に与える影響を低減できる。
なお、実施例1〜3で説明したように、上流ローラの回転制御を、二次転ローラ18に適用してもよい。図15の場合、二次転ローラ18が上流ローラ、定着ローラ12が下流ローラになる。この場合、記録紙53が二次転ローラ18と定着ローラ12に跨った状態となると、二次転ローラ18のモータ制御部84は、実施例1〜3の制御を実行し、二次転ローラ18を定着ローラ12の従動ローラの如くに制御する。
図16は、制御装置400等のハードウェア構成図の一例である。制御装置400は、定着ローラ12の周速を目標速度に制御する。図16において図5と同一部の説明は省略する。図16では、転写タイミングモータ35の替わりに定着モータ66が、転写タイミングローラ38の替わりに定着ローラ12が制御装置400に接続されている。なお、制御ブロックは図6、図12、図14と同じなので省略した。
図16の、定着ローラ12のモータ制御部96は、定着ローラ12に記録紙53が突入したと判定すると、実施例1〜3の制御を実行する(積分定数ki=0、比例定数kp=1/2に変更、トルク指令値や電圧指令値の供給)。
積分定数ki=0とした場合、定着ローラ12に作用する摩擦などの外濫(定常負荷)により目標速度よりも定着ローラ12の回転速度は遅くなる。すなわち、実施例1で説明したように定常的な速度偏差が発生する。定常速度偏差のある定着ローラ12に記録紙が突入すると、突入トルクにより定着ローラ12の回転速度が上昇して、定常速度偏差は小さくなる。しかし、定着ローラ12の周速は二次転ローラ18の周速よりも低いので、記録紙は定着ローラ12と二次転ローラ18の間でたわむ傾向になり、定着ローラ12が記録紙53を二次転ローラ18から引っ張る動作をしなくなる。秤量の大きな厚紙の場合、定着ローラ12の周速は二次転ローラ18と同程度になる可能性があるが、それでも定着ローラ12が記録紙53を二次転ローラ18から引っ張る動作はしない。
積分定数ki=0とすることで、二次転ローラ18は定着ローラ12に記録紙53を押し込むように作用するので(紙がたわまない場合)、したがって、定着ローラ12は二次転ローラ18の従動ローラの如くに制御される。
比例定数kp=1/2とした場合も同様に、定着ローラ12に作用する摩擦などの外濫(定常負荷)により、定着ローラ12の回転速度は目標速度よりも低くなる傾向にある。モータ制御部96がコントローラ1からコントローラ2に切り替え、速度偏差のある定着ローラ12に記録紙が突入すると、突入トルクにより定着ローラ12の回転速度が上昇して、速度偏差は小さくなる。しかし、比例定数kp=1/2とすることで、制御系の周波数領域の全域においてゲインが下がるので、定着ローラ12の周速の方が二次転ローラ18の周速よりも低い状態が継続する傾向になる。このため、記録紙は定着ローラ12と二次転ローラ18の間でたわむ傾向になり、定着ローラ12が記録紙53を二次転ローラ18から引っ張る動作をしなくなる。
また、比例定数kp=1/2とした場合、応答周波数が小さくなりゲインが低下するので、二次転ローラ18が発生する回転速度の変動(AC成分)に対し、定着モータ66のモータ制御部96による補償が小さくなる。したがって、二次転ローラ18に対する定着ローラ12のトルクの影響を低減することができる。一般的に制御系は過渡応答に対して弱いため、これによって定着ローラ12に記録紙53が突入した時の過渡応答を改善できる。
定着ローラ12のモータ制御部96が、トルク指令値又は電圧指令値をモータドライバ98に供給した場合は、実施例3と同様である。すなわち、定着ローラ12のモータ制御部96は、二次転ローラ18と定着ローラ12の両方が記録紙53を搬送する際に、二次転ローラ18が発生する負荷トルクよりも、トルク指令値を小さな値とする。また、電圧指令値の場合は、トルク値に換算した場合に、二次転ローラ18が発生する負荷トルクより電圧指令値を小さな値とする。
こうすることで、定着ローラ12が二次転ローラ18を引っ張ることなく、トルク指令値の駆動トルク又は電圧指令値に対応した駆動トルクで、二次転ローラ18が記録紙53を搬送する負荷トルクを定着ローラ12が補助することになる。このとき記録紙53には、二次転ローラ18の負荷トルクから定着ローラ12のトルク指令値を減じたトルク差分の押し込みが働くことになる。
モータ制御部96は、予めトルク指令値又は電圧指令値を記憶していてもよいし、実施例3にて説明したトルク指令値又は電圧指令値の決定方法に基づきこれらを決定してもよい。
〔動作手順〕
図17は、定着モータ66のモータ制御部96が定着ローラ12の回転速度を制御する手順の一例を示すフローチャート図である。
メイン制御部78は、モータ制御部84、96に駆動指令を送信する。駆動指令を受けると、まず、モータ制御部84が二次転モータ64の速度制御を開始する(S11)。
次に、モータ制御部96が、定着モータ66の速度制御を開始する(S21)。
次に、モータ制御部96は、定着ローラ12に記録紙53が突入したか否かを判定する(S31)。記録紙53が定着ローラ12に突入したか否かを判定する方法には、次のような方法がある。
(a)レジストローラ33又は転写タイミングローラ38が記録紙53の搬送を開始したことを検出する
(b)定着モータ66のモータドライバ98の電流センサ97が検出する駆動電流を監視する
(a)の判定方法の場合、モータ制御部96は、予め記憶している基準時間と、レジストローラ33又は転写タイミングローラ38を通過してからの経過時間を比較して、定着ローラ12に記録紙53が突入したと判定する。また、用紙通過検知センサ37を利用してもよい。(b)の判定方法を採用した場合、モータ制御部96は、定着モータ66の駆動電流を監視し、例えば、電流値の変化が所定値以上になると、定着ローラ12に記録紙53が突入したと判定する。
モータ制御部96は、定着ローラ12に記録紙53が突入したと判定した場合(S31のYes)、コントローラ1からコントローラ2に切り替えるか、トルク指令値供給に切り替えるか、又は、電圧指令値供給に切り替える(S43)。これにより、定着ローラ12は二次転ローラ18の従動ローラの如く振る舞う。
続いて、定着モータ66のモータ制御部96は、記録紙53の全体が定着ローラ12を通過したか否かを判定する(S51)。通過したか否かを判定する方法には、次のような方法がある。
(c)記録紙53の全体が定着ローラ12を通過するタイミングを推定する
(d)定着モータ66のモータドライバ98の電流センサ97が検出する駆動電流を監視する
記録紙53が定着ローラ12を通過したと判定した場合(S51のYes)、モータ制御部96はコントローラ1による制御に切り替える(S63)。
次に、モータ制御部84、96は、メイン制御部78から二次転ローラ18と定着ローラ12の停止要求を受信したか否かを判定する(S71)。メイン制御部78が出力する停止要求は、例えば、記録紙53への印刷が完了したことや用紙詰まりがあったことを意味する。
メイン制御部78から二次転ローラ18と定着ローラ12の停止要求を受信しない場合(S71のNo)、モータ制御部84,96は、ステップS30からの処理を繰り返す。すなわち、2枚目以降の記録紙53への印刷を繰り返す。
メイン制御部78から二次転ローラ18と定着ローラ12の停止要求を受信した場合(S71のYes)、モータ制御部84,96とモータ制御部84は、制御を終了する(S81)。これにより、二次転ローラ18と定着ローラ12は停止する。
以上説明したように、記録紙53が上流ローラと下流ローラに跨った状態では、従動ローラとして制御される上流ローラが、記録紙53を押し込むなどして、上流ローラまたは下流ローラにスリップが生じることを防止できる。
また、本実施形態では、記録紙53の搬送を例に説明したが、2つのローラに被搬送媒体が跨る、ガラスシート、鉄板等の搬送装置又は搬送方法に好適に適用できる。
12 定着ローラ
14 中間転写ベルト
15 テンションローラ
17 斥力ローラ
18 二次転ローラ
19 定着装置
20 中転ローラ
33 レジストローラ
35 転写タイミングモータ
38 転写タイミングローラ
50 二次転写部
53 記録紙
61 中転モータ
63 二次転エンコーダ
64 二次転モータ
65 定着エンコーダ
66 定着モータ
83、86、98 モータドライバ
81、84、96 モータ制御部
100 画像形成装置
200、300、400 制御装置
特開2008−158076号公報

Claims (16)

  1. シート状の被搬送媒体を回転方向に搬送する第1の搬送回転手段と、
    前記第1の搬送回転手段の下流または上流に配置された、前記被搬送媒体を回転方向に搬送する第2の搬送回転手段と、
    前記第1の搬送回転手段を回転駆動する第1の回転体駆動手段と、
    前記第2の搬送回転手段を回転駆動する第2の回転体駆動手段と、
    前記第1の回転体駆動手段の回転速度を、第1の目標速度に制御する第1の速度制御手段と、
    前記第2の回転体駆動手段の回転速度を、第2の目標速度に制御する第2の速度制御手段と、を有し、
    前記第2の速度制御手段は、
    前記第2の回転体駆動手段のみが前記被搬送媒体を搬送する際に使用される第1のコントローラと、前記被搬送媒体が前記第1の搬送回転手段と前記第2の搬送回転手段の両方により搬送される際に使用される第2のコントローラとを有し、
    前記第2のコントローラの所定の低周波数領域のゲインは前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインよりも低く、前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインとの差は、前記第1のコントローラの所定の高周波領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の高周波領域のゲインとの差よりも大きい、ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記第2の速度制御手段は、前記第2の回転体駆動手段のみが前記被搬送媒体を搬送する状態から前記第1の搬送回転手段と前記第2の搬送回転手段の両方が前記被搬送媒体を搬送する状態に変わる際、前記第1のコントローラから前記第2のコントローラに切り替え、
    前記第1の搬送回転手段と前記第2の搬送回転手段の両方が前記被搬送媒体を搬送する状態から前記第2の回転体駆動手段のみが前記被搬送媒体を搬送する状態に変わる際、前記第2のコントローラから前記第1のコントローラに切り替える、
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記第2のコントローラは、前記第1のコントローラよりもI制御の積分定数が小さいコントローラである、ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  4. 前記第2のコントローラのP制御の積分定数は、前記被搬送媒体が前記第2の搬送回転手段のみにより搬送される際の、前記第2の速度制御手段のP制御の比例定数よりも小さい、ことを特徴とする請求項3の搬送装置。
  5. 前記第2のコントローラは、I制御の積分定数がゼロである、ことを特徴とする請求項3の搬送装置。
  6. 前記第2のコントローラを使用した場合の応答周波数は、前記第1のコントローラを使用した場合の応答周波数よりも小さい、ことを特徴とする請求項3の搬送装置。
  7. 前記第2のコントローラを使用する場合、前記第2の速度制御手段は、所定の定常トルク値に応じた回転速度になるよう、前記第2の回転体駆動手段の回転速度を制御する、
    ことを特徴とする請求項3の搬送装置。
  8. 前記定常トルク値は、前記被搬送媒体を介して前記第1の回転体駆動手段により受けるトルクよりも小さい、ことを特徴とする請求項7の搬送装置。
  9. 前記第2のコントローラを使用する場合、前記第2の速度制御手段は、所定の電圧値に応じた回転速度になるよう、前記第2の回転体駆動手段の回転速度を制御する、
    ことを特徴とする請求項3の搬送装置。
  10. 前記第1の回転体駆動手段を駆動する駆動電流を検出する電流検出手段をさらに備え、
    前記第2の速度制御手段は、前記電流検出手段の変化に基づいて、前記第2のコントローラへの切り替えを行う、ことを特徴とする請求項3の搬送装置。
  11. 前記差は、ゲインの高さをデジベルで表記した場合の差である、ことを特徴とする請求項1〜10いずれか1項に記載の搬送装置。
  12. 前記第1の搬送回転手段は二次転ローラであり、前記第2の搬送回転手段は転写タイミングローラ又はレジストローラである、
    ことを特徴とする請求項3〜11いずれか1項記載の搬送装置。
  13. 前記第1の搬送回転手段は二次転ローラであり、前記第2の搬送回転手段は定着ローラである、ことを特徴とする請求項3〜11いずれか1項記載の搬送装置。
  14. 請求項1〜13いずれか1項記載の搬送装置と
    前記被搬送媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を有する画像形成装置。
  15. シート状の被搬送媒体を回転方向に搬送する第1の搬送回転手段と、
    前記第1の搬送回転手段の下流または上流に配置された、前記被搬送媒体を回転方向に搬送する第2の搬送回転手段と、
    前記第1の搬送回転手段を回転駆動する第1の回転体駆動手段と、
    前記第2の搬送回転手段を回転駆動する第2の回転体駆動手段と、
    前記第1の回転体駆動手段の回転速度を、第1の目標速度に制御する第1の速度制御手段と、
    前記第2の回転体駆動手段の回転速度を、第2の目標速度に制御する第2の速度制御手段と、を有する搬送装置の被搬送媒体搬送方法であって、
    前記第2の回転体駆動手段のみが前記被搬送媒体を搬送する際に前記第2の速度制御手段の有する第1のコントローラを使用するステップと、
    前記被搬送媒体が前記第1の回転体駆動手段と前記第2の回転体駆動手段の両方により搬送される際に前記第2の速度制御手段の有する第2のコントローラを使用するステップと、を有し、
    前記第2のコントローラの所定の低周波数領域のゲインは前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインよりも低く、前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインとの差は、前記第1のコントローラの所定の高周波領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の高周波領域のゲインとの差よりも大きい、ことを特徴とする被搬送媒体搬送方法。
  16. シート状の被搬送媒体を回転方向に搬送する第1の搬送回転手段と、
    前記第1の搬送回転手段の下流または上流に配置された、前記被搬送媒体を回転方向に搬送する第2の搬送回転手段と、
    前記第1の搬送回転手段を回転駆動する第1の回転体駆動手段と、
    前記第2の搬送回転手段を回転駆動する第2の回転体駆動手段と、
    前記第1の回転体駆動手段の回転速度を、第1の目標速度に制御する第1の速度制御手段と、
    前記第2の回転体駆動手段の回転速度を、第2の目標速度に制御する第2の速度制御手段と、を有する搬送装置のコンピュータに、
    前記第2の回転体駆動手段の回転速度を、第2の目標速度に制御する第2の速度制御手段としての機能を実行させ、
    前記第2の回転体駆動手段のみが前記被搬送媒体を搬送する際に前記第2の速度制御手段に第1のコントローラを使用させるステップと、
    前記被搬送媒体が前記第1の回転体駆動手段と前記第2の回転体駆動手段の両方により搬送される際に前記第2の速度制御手段に第2のコントローラを使用させるステップと、を実行させ、
    前記第2のコントローラの所定の低周波数領域のゲインは前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインよりも低く、前記第1のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の低周波数領域のゲインとの差は、前記第1のコントローラの所定の高周波領域のゲインと前記第2のコントローラの前記所定の高周波領域のゲインとの差よりも大きい、ことを特徴とするプログラム。
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