JP2014185709A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動発生部の駆動時に入力される、シェイク振動、及びシェイク振動より高い周波数の振動の双方を減衰吸収する。
【解決手段】仕切り部材16に、主液室14と副液室15とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィス21と、主液室14と副液室15とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィス22と、が形成され、第2オリフィス22における副液室15側の開口を開閉する開閉手段31を備える防振装置1であって、仕切り部材16に、主液室14と副液室15とを連通し、シェイク振動より高い周波数の振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第3オリフィス23が形成されるとともに、第3オリフィス23における主液室14側の開口を閉塞する弾性閉塞板24が備えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を減衰吸収する防振装置に関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、主液室と副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィスと、主液室と副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィスと、が形成された仕切り部材、並びに、第2オリフィスにおける副液室側の開口を開閉する開閉手段を備える防振装置が知られている。
そして、振動発生部が駆動されてシェイク振動が入力されると、開閉手段が第2オリフィスにおける副液室側の開口を閉塞するので、第1オリフィスを通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたシェイク振動が減衰吸収される。
また、振動発生部のアイドリング時には、開閉手段により、第2オリフィスにおける副液室側の開口が閉塞されていないので、第1オリフィスより流通抵抗が低い第2オリフィスを通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたアイドル振動が減衰吸収される。
特開2006−300163号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、振動発生部の駆動時に入力される、シェイク振動より高い周波数の振動を減衰吸収することができないという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、振動発生部の駆動時に入力される、シェイク振動、及びシェイク振動より高い周波数の振動の双方を減衰吸収することができる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、及び他方に連結される第2取付部材と、これらの両取付部材同士を互いに連結する弾性体と、液体が封入される前記第1取付部材内の液室を、前記弾性体を壁面の一部に有する主液室、及び副液室に仕切る仕切り部材と、を備え、前記仕切り部材に、前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィスと、前記主液室と前記副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィスと、が形成され、前記第2オリフィスにおける前記副液室側の開口を開閉する開閉手段を備える防振装置であって、前記仕切り部材に、前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動より高い周波数の振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第3オリフィスが形成されるとともに、前記第3オリフィスにおける前記主液室側の開口を閉塞する弾性閉塞板が備えられることを特徴とする。
この発明によれば、振動発生部が駆動されてシェイク振動が入力されると、開閉手段が第2オリフィスにおける副液室側の開口を閉塞するので、第1オリフィスを通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたシェイク振動が減衰吸収される。
そしてこの際、シェイク振動より高い周波数の振動が入力されると、弾性閉塞板が振動することで、第3オリフィス内の液体が副液室との間で流通して液柱共振を生じさせることとなる。
以上より、振動発生部の駆動時に入力される、シェイク振動、及びシェイク振動より高い周波数の振動の双方を減衰吸収することができる。
なお、振動発生部のアイドリング時には、第2オリフィスにおける副液室側の開口が開閉手段により閉塞されないので、第1オリフィスより流通抵抗が低い第2オリフィスを通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたアイドル振動が減衰吸収される。
ここで、前記第2オリフィスは、前記第1取付部材の軸線方向に沿って延在し、前記第1オリフィスは、前記仕切り部材の外周部に形成され、前記第3オリフィスは、前記仕切り部材において、前記軸線に直交する径方向に沿う前記第2オリフィスと前記第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されてもよい。
この場合、第3オリフィスが、仕切り部材において、径方向に沿う第2オリフィスと第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されているので、第3オリフィスを形成したことによる仕切り部材のかさ張りを抑えることができる。
また、前記第3オリフィスは複数形成されてもよい。
この場合、第3オリフィスが複数形成されているので、第3オリフィス1つ当たりの流路断面積を抑えても所望の特性が得られやすくなり、仕切り部材のかさ張りを確実に抑えることができる。
さらに、前記仕切り部材には、表裏面が前記軸線に直交する主面部が備えられ、前記第2オリフィスは、前記主面部を前記軸線方向に貫き、複数の前記第3オリフィスは、互いに同形同大とされるとともに、前記主面部において、前記第2オリフィスの開口より径方向の外側に位置する部分に、前記軸線を中心とする角度位置を異ならせて配置されてもよい。
この場合、複数の第3オリフィスが、互いに同形同大とされるとともに、主面部において、第2オリフィスの開口より径方向の外側に位置する部分に、前記軸線を中心とする角度位置を異ならせて配置されているので、それぞれの第3オリフィスにおける流路断面積や流路長、つまり共振周波数が互いに同等になり、振動発生部の駆動中にシェイク振動より高い周波数の振動が入力されたときに、動ばね定数が高くなるのを確実に抑えることができる。
この発明によれば、振動発生部の駆動時に入力される、シェイク振動、及びシェイク振動より高い周波数の振動の双方を減衰吸収することができる。
本発明に係る一実施形態において、防振装置の縦断面図である。 図1に示す仕切り部材の分解斜視図である。 図1及び図2に示す仕切り部材本体を主液室側から見た斜視図である。 図1から図3に示す仕切り部材本体を副液室側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る防振装置の一実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
この防振装置1は、図1に示すように、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材11、及び他方に連結される第2取付部材12と、これらの両取付部材11、12同士を互いに連結する弾性体13と、液体が封入される第1取付部材11内の液室を、弾性体13を壁面の一部に有する主液室14、及び副液室15に仕切る仕切り部材16と、を備えている。
図示の例では、第2取付部材12は柱状に形成されるとともに、弾性体13は筒状に形成され、第1取付部材11、第2取付部材12及び弾性体13は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向に沿う主液室14側を一方側といい、副液室15側を他方側といい、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
なお、この防振装置1が例えば自動車に装着された場合には、第2取付部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される一方、第1取付部材11が図示しないブラケットを介して振動受部としての車体に連結されることにより、エンジンの振動が車体に伝達するのを抑える。
第1取付部材11の液室には、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が封入される。
第1取付部材11における一方側の端部に弾性体13が液密状態で連結されていて、弾性体13により第1取付部材11の一方側の開口部が閉塞されている。第1取付部材11において、弾性体13が連結された部分に対して他方側から連なる部分に、全周にわたって連続して延びる環状溝11aが形成されている。
第1取付部材11における他方側の端部には、全周にわたって連続して延び、かつ径方向の外側に向けて膨出する管状部11bが形成されている。管状部11bは、径方向の内側に向けて開口している。管状部11bは、前記軸線O方向に沿う縦断面視で矩形状を呈している。
第1取付部材11の管状部11b内に、ダイヤフラムリング18が液密状態で装着されている。ダイヤフラムリング18には、ダイヤフラム17が固着されており、このダイヤフラム17により第1取付部材11の他方側の開口部が閉塞されている。ダイヤフラム17のうち、径方向の中央部17aは他の部分より厚肉に形成されている。ダイヤフラム17の中央部17aにおける外周縁部には、一方側に向けて突出する環状突部が全周にわたって形成されている。ダイヤフラム17と仕切り部材16とで囲まれた空間が副液室15となっている。
第2取付部材12における一方側の端面には、前記軸線Oと同軸に雌ねじ部12aが形成されている。第2取付部材12は、第1取付部材11から一方側に突出している。第2取付部材12には、径方向の外側に向けて突出し、かつ全周にわたって連続して延びるフランジ部12bが形成されている。フランジ部12bは、第1取付部材11における一方側の端縁から一方側に離れている。
弾性体13は、弾性変形可能な例えばゴム材料等で形成され、一方側から他方側に向かうに従い漸次拡径された筒状に形成されている。弾性体13のうち、一方側の端部が、第2取付部材12に連結され、他方側の端部が、第1取付部材11に連結されている。なお、第1取付部材11の内周面は、弾性体13と一体に形成されたゴム膜により、全域にわたって覆われている。
第1取付部材11の内部において、仕切り部材16と弾性体13との間に位置する部分に、弾性体13の他方側に向けた過度の変形を規制する内部ストッパ54が配設されている。内部ストッパ54は筒状に形成され、その内側に仕切り部材16が配設されている。内部ストッパ54における一方側の端部は、径方向の内側に向けて折り返されている。内部ストッパ54のうち、仕切り部材16より一方側に位置する部分には、貫通孔が周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、内部ストッパ54及びダイヤフラムリング18は一体に形成されている。
仕切り部材16には、主液室14と副液室15とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィス21と、主液室14と副液室15とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィス22と、主液室14と副液室15とを連通し、シェイク振動より高い周波数の振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第3オリフィス23と、が形成されるとともに、第3オリフィス23における主液室14側の開口を閉塞する弾性閉塞板24が備えられている。
第1オリフィス21の液柱共振周波数は、シェイク振動の周波数(例えば、10Hz〜15Hz程度)にチューニングされている。第2オリフィス22の液柱共振周波数は、アイドル振動の周波数(例えば、30Hz〜60Hz程度)にチューニングされている。
第2オリフィス22及び第3オリフィス23それぞれの流通抵抗は、第1オリフィス21の流通抵抗より低くなっている。本実施形態では、第3オリフィス23は、アイドル振動の周波数以上の周波数(例えば、80Hz〜100Hz程度)の振動にチューニングされていて、その流通抵抗は、第2オリフィス22の流通抵抗の大きさ以下となっている。
以下、具体的に説明する。
仕切り部材16は、第1オリフィス21、第2オリフィス22及び第3オリフィス23が形成された仕切り部材本体25と、仕切り部材本体25における一方側の表面上に配置され仕切り部材本体25との間に弾性閉塞板24を収容する蓋板26と、を備えている。なお、仕切り部材本体25の外径と、蓋板26の外径と、は互いに同等になっている。
仕切り部材本体25は、内筒部27と、内筒部27を径方向の外側から囲う外筒部28と、内筒部27及び外筒部28それぞれの他方側の端部同士を連結する環板部29と、内筒部27の一方側の端部に連結されこの内筒部27の一方側の開口部を閉塞する主面部30と、を備えている。
これらの内筒部27、外筒部28、環板部29及び主面部30は全体が一体に形成されている。また、主面部30の表裏面は軸線Oに直交している。図示の例では、内筒部27、外筒部28、環板部29及び主面部30は、前記軸線Oと同軸に配設されている。
第1オリフィス21は、仕切り部材16の外周部に位置する、内筒部27と外筒部28と環板部29とで囲まれた環状空間となっている。第1オリフィス21内には、図2及び図3に示されるように、環状空間の全周にわたる延在を分断する分断壁21aが配設されている。環板部29には、分断壁21aから周方向にずれた位置に、第1オリフィス21と副液室15とを連通する副液室側開口41が形成されている。蓋板26には、分断壁21a及び副液室側開口41の双方から周方向にずれた位置に、図1及び図2に示されるように、第1オリフィス21と主液室14とを連通する主液室側開口42が形成されている。副液室側開口41及び主液室側開口42は、分断壁21aに周方向の両側から各別に隣接している。
第2オリフィス22は、仕切り部材本体25の主面部30を前記軸線O方向に貫いており、前記軸線O方向に延在している。図示の例では、第2オリフィス22は、前記軸線Oと同軸に位置している。蓋板26及び弾性閉塞板24は環状に形成され、それぞれの内側の開口26a、24aを通して、第2オリフィス22と主液室14とが連通している。
ここで、内筒部27における一方側の端縁には、図2及び図3に示されるように、主面部30に対して一方側に突出する第1外環状突部27aが全周にわたって形成され、主面部30における第2オリフィス22の開口周縁部に、一方側に向けて突出する第1内環状突部30aが全周にわたって形成されている。
これらの第1外環状突部27a及び第1内環状突部30aそれぞれの一方側の端縁により、図1に示されるように、弾性閉塞板24における他方側の裏面が支持されることによって、弾性閉塞板24と主面部30との間に前記軸線O方向の隙間(以下、環状通路という)51が形成されている。
主面部30には、環状通路51と副液室15とを連通する連通孔52が形成されている。連通孔52は、環状通路51と副液室15との間を前記軸線O方向に真っすぐ延びている。連通孔52の前記軸線O方向の大きさは、連通孔52の径方向の大きさより大きくなっている。また、連通孔52の平面視形状は、図2〜図4に示されるように、周方向に沿って延びる長孔形状となっている。
第3オリフィス23は、前記環状通路51と連通孔52とにより構成されている。これにより、第3オリフィス23は、仕切り部材16において、径方向に沿う第2オリフィス22と第1オリフィス21との間に位置する部分に形成されている。
主面部30には、図1及び図4に示されるように、他方側に向けて突出し、かつ内側にこの主面部30を前記軸線O方向に貫く開口を有する囲繞筒53が形成されている。この囲繞筒53の内側が連通孔52となっている。連通孔52の内周縁のうち、径方向の外端に位置する部分は、内筒部27の内周面に段差なく連なっていて、内筒部27の一部と囲繞筒53の一部とが一致している。囲繞筒53における他方側の端縁は、内筒部27における他方側の端縁より一方側に位置している。
弾性閉塞板24には、他方側に向けて突出し第1内環状突部30a内に嵌合された第2内環状突部24bと、他方側に向けて突出し第1外環状突部27aに外嵌された第2外環状突部24cと、が形成されている。第2内環状突部24bは、弾性閉塞板24における開口24aの周縁部に配置され、第2外環状突部24cは、弾性閉塞板24における外周縁部に配置されている。
蓋板26において、内側の開口26aより径方向の外側に位置する部分には、弾性閉塞板24における一方側の表面に向けて開口する窓孔26bが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ここで、本実施形態では、第3オリフィス23は仕切り部材16に複数形成されている。
複数の第3オリフィス23は、互いに同形同大とされるとともに、仕切り部材本体25の主面部30において、第2オリフィス22の開口より径方向の外側に位置する部分に、前記軸線Oを中心とする角度位置を異ならせて配置されている。これらの第3オリフィス23は、主面部30に互いに重ならないように配置されている。
図示の例では、複数の第3オリフィス23は、主面部30に前記軸線O回りに回転対称に配置されている。複数の第3オリフィス23における主液室14側の開口は、1つの弾性閉塞板24により一体に覆われている。
以下具体的に説明する。
主面部30に、図2及び図3に示されるように、一方側に向けて突出しかつ径方向に沿って延びる突条部36が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。突条部36は、内筒部27の第1外環状突部27aと、主面部30の第1内環状突部30aと、を連結している。これらの突条部36を介して、複数の第3オリフィス23が周方向に連設されている。
図示の例では、第3オリフィス23は仕切り部材16に2つ形成され、突条部36は、主面部30における一方側の表面に、平面視で、第2オリフィス22の開口を径方向に挟み、かつ同一の直線上に位置するように、2つ形成されている。また、前記環状通路51の平面視形状はC字状となっている。連通孔52は、前記環状通路51における周方向の中央部で、かつ径方向の外端部に配置されている。
ここで、防振装置1は、第2オリフィス22における副液室15側の開口を、振動発生部の駆動時に閉じ、かつ振動発生部のアイドリング時に開く開閉手段31を備えている。
開閉手段31は、例えば振動発生部がエンジンの場合、所定の回転数を超えたときに、第2オリフィス22における副液室15側の開口を閉じるようにしてもよい。
開閉手段31は、図示されない給排手段に連結される給排通路61が形成されるとともに、ダイヤフラム17から他方側に離れた位置に配設された基板部62と、基板部62とダイヤフラム17との間に配設され、基板部62との間に気密な拡縮空間を形成する拡縮膜63と、拡縮膜63を一方側に向けて付勢してダイヤフラム17の中央部17aを仕切り部材16の主面部30における第2オリフィス22の開口周縁部に向けて押し付ける付勢手段64と、を備えている。
次に、以上のように構成された防振装置1の作用について説明する。
まず、振動発生部のアイドリング時には、図示されない給排手段によって、給排通路61を通して拡縮膜63内を排気して拡縮膜63内を負圧にし、付勢手段64の一方側に向けた付勢力に抗して拡縮膜63を収縮させ、拡縮膜63によるダイヤフラム17に対する一方側に向けた押し上げを解除する。これにより、ダイヤフラム17による仕切り部材16の主面部30に向けた押し付けが解除され、第2オリフィス22の副液室15側に向けた開口が開放される。
そして、第1オリフィス21より流通抵抗が低い第2オリフィス22を通して、液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたアイドル振動が減衰吸収される。
一方、振動発生部が駆動してシェイク振動が入力されると、例えば給排通路61を通して拡縮膜63内に給気する等して、拡縮膜63内を大気圧に戻し、付勢手段64の一方側に向けた付勢力によって拡縮膜63を拡張させることで、拡縮膜63によりダイヤフラム17の中央部17aを一方側に向けて押し上げる。これにより、ダイヤフラム17の中央部17aを、主面部30における第2オリフィス22の開口周縁部に押し付け、第2オリフィス22の副液室15側に向けた開口を閉塞する。
そして、第1オリフィス21を通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたシェイク振動が減衰吸収される。
さらにこの際、シェイク振動より高い周波数の振動が入力されると、弾性閉塞板24が振動することで、第3オリフィス23内の液体が副液室15との間で流通して液柱共振を生じさせることとなり、入力された振動が減衰吸収される。
以上説明したように、本実施形態による防振装置1によれば、振動発生部の駆動時に入力される、シェイク振動、及びシェイク振動より高い周波数の振動の双方を減衰吸収することができる。
また、第3オリフィス23が、仕切り部材16において、径方向に沿う第2オリフィス22と第1オリフィス21との間に位置する部分に形成されているので、第3オリフィス23を形成したことによる仕切り部材16のかさ張りを抑えることができる。
さらに、第3オリフィス23が複数形成されているので、1つ当たりの第3オリフィス23の流路断面積を抑えても所望の特性が得られやすくなり、仕切り部材のかさ張りを確実に抑えることができる。
また、複数の第3オリフィス23が、互いに同形同大とされるとともに、主面部30において、第2オリフィス22の開口より径方向の外側に位置する部分に、前記軸線Oを中心とする角度位置を異ならせて配置されているので、それぞれの第3オリフィス23における流路断面積や流路長、つまり共振周波数が互いに同等になり、振動発生部の駆動中にシェイク振動より高い周波数の振動が入力されたときに、動ばね定数が高くなるのを確実に抑えることができる。
さらに本実施形態では、複数の第3オリフィス23が、主面部30に前記軸線O回りに回転対称に配置されているので、弾性閉塞板24の剛性が、複数の第3オリフィス23における主液室14側の各開口を閉塞する部分ごとでばらつくのを抑制することが可能になり、複数の第3オリフィス23の共振周波数を容易に同等にすることができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、仕切り部材16に第3オリフィス23を2つ形成したが、3つ以上形成してもよいし、1つであってもよい。
第3オリフィス23が1つの場合、2つの突条部36を双方ともに形成せず、かつ2つの連通孔52のうちの1つを形成しなくてもよいし、あるいは主面部30における一方側の表面に、環状通路51と同形同大の突台状部を設けることで、2つの環状通路51のうちの1つの全体を埋めるようにしてもよい。
前記実施形態では、弾性閉塞板24を、主面部30に形成した第1内環状突部30aと、内筒部27に形成した第1外環状突部27aと、により支持した構成を示したが、これに代えて例えば、第1内環状突部30a及び第1外環状突部27aを形成せずに、弾性閉塞板24に形成した第2内環状突部24b及び第2外環状突部24cそれぞれにおける他方側の端縁を、主面部30における一方側の表面に載置する等適宜変更してもよい。
また、主面部30の第1内環状突部30aと、弾性閉塞板24の第2内環状突部24bと、を前記軸線O方向に突き合わせてもよいし、内筒部27の第1外環状突部27aと、弾性閉塞板24の第2外環状突部24cと、を前記軸線O方向に突き合わせてもよい。
その他、仕切り部材16の形態は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
前述した実施形態では、エンジンを第2取付部材12に接続し、第1取付部材11を車体に接続する場合の説明をしたが、逆に接続するように構成してもよいし、それ以外の振動発生部と振動受部に防振装置を設置してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 防振装置
11 第1取付部材
12 第2取付部材
13 弾性体
14 主液室
15 副液室
16 仕切り部材
21 第1オリフィス
22 第2オリフィス
23 第3オリフィス
24 弾性閉塞板
30 主面部
31 開閉手段
O 軸線

Claims (4)

  1. 振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、及び他方に連結される第2取付部材と、
    これらの両取付部材同士を互いに連結する弾性体と、
    液体が封入される前記第1取付部材内の液室を、前記弾性体を壁面の一部に有する主液室、及び副液室に仕切る仕切り部材と、
    を備え、
    前記仕切り部材に、
    前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィスと、
    前記主液室と前記副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィスと、
    が形成され、
    前記第2オリフィスにおける前記副液室側の開口を開閉する開閉手段を備える防振装置であって、
    前記仕切り部材に、
    前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動より高い周波数の振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第3オリフィスが形成されるとともに、
    前記第3オリフィスにおける前記主液室側の開口を閉塞する弾性閉塞板が備えられることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1記載の防振装置であって、
    前記第2オリフィスは、前記第1取付部材の軸線方向に沿って延在し、
    前記第1オリフィスは、前記仕切り部材の外周部に形成され、
    前記第3オリフィスは、前記仕切り部材において、前記軸線に直交する径方向に沿う前記第2オリフィスと前記第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されていることを特徴とする防振装置。
  3. 請求項2記載の防振装置であって、
    前記第3オリフィスは複数形成されていることを特徴とする防振装置。
  4. 請求項3記載の防振装置であって、
    前記仕切り部材には、表裏面が前記軸線に直交する主面部が備えられ、
    前記第2オリフィスは、前記主面部を前記軸線方向に貫き、
    複数の前記第3オリフィスは、互いに同形同大とされるとともに、前記主面部において、前記第2オリフィスの開口より径方向の外側に位置する部分に、前記軸線を中心とする角度位置を異ならせて配置されていることを特徴とする防振装置。
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