JP6116343B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
そして、この防振装置では、シェイク振動が入力されると、弁部材によりアイドルオリフィスの収容室内に向けた開口が閉塞され、アイドル振動が入力されると、アイドルオリフィスの収容室内に向けた開口が開放される。
このように、周波数の比較的低い振動の入力時には目詰まりが生じず、かつ周波数の比較的高い振動の入力時に目詰まりが生じる流通路と、流通路に連通し、かつ周波数が多少変動しても目詰まりが生じない連通孔と、が仕切り部材に形成されているだけの簡易な構成で、周波数が互いに異なる複数種の入力振動を減衰吸収することが可能になり、このような作用を奏する防振装置の低コスト化を図ることができる。
この場合、前述の作用効果を有する防振装置を容易かつ確実に形成することができる。
この場合、収容室、流通路、及び連通孔のみならず、第1オリフィス及び第2オリフィスを備えているので、幅広い周波数帯にわたる振動を減衰吸収することができる。
また、収容室、流通路、及び連通孔が、仕切り部材において、径方向に沿う第2オリフィスと第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されているので、防振装置全体のかさ張りを抑えることができる。
この防振装置1は、図1に示すように、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材11、及び他方に連結される第2取付部材12と、これらの両取付部材11、12同士を互いに連結する弾性体13と、液体が封入される第1取付部材11内の液室を、弾性体13を壁面の一部に有する主液室14、及び副液室15に仕切る仕切り部材16と、を備えている。
図示の例では、第2取付部材12は柱状に形成されるとともに、弾性体13は筒状に形成され、第1取付部材11、第2取付部材12及び弾性体13は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向に沿う主液室14側を一方側といい、副液室15側を他方側といい、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
第1取付部材11の液室には、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が封入される。
第1取付部材11における他方側の端部には、全周にわたって連続して延び、かつ径方向の外側に向けて膨出する管状部11bが形成されている。管状部11bは、径方向の内側に向けて開口している。管状部11bは、前記軸線O方向に沿う縦断面視で矩形状を呈している。
第1取付部材11の内部において、仕切り部材16と弾性体13との間に位置する部分に、弾性体13の他方側に向けた過度の変形を規制する内部ストッパ54が配設されている。内部ストッパ54は筒状に形成され、その内側に仕切り部材16が配設されている。内部ストッパ54における一方側の端部は、径方向の内側に向けて折り返されている。内部ストッパ54のうち、仕切り部材16より一方側に位置する部分には、貫通孔が周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、内部ストッパ54及びダイヤフラムリング18は一体に形成されている。
第3オリフィス23における主液室14側の開口部には、弾性板24が変位自在若しくは変形自在に収容される収容室32が形成されている。図示の例では、第3オリフィス23の主液室14側の開口が、全域にわたって1つの弾性板24により一体に覆われている。
第2オリフィス22及び第3オリフィス23それぞれの流通抵抗は、第1オリフィス21の流通抵抗より低くなっている。本実施形態では、第3オリフィス23は、アイドル振動の周波数以上の周波数(例えば、80Hz〜100Hz程度)の振動にチューニングされていて、その流通抵抗は、第2オリフィス22の流通抵抗の大きさ以下となっている。
仕切り部材16は、第1オリフィス21、及び第2オリフィス22が形成された仕切り部材本体25と、仕切り部材本体25における一方側の表面上に配置され仕切り部材本体25との間に収容室32を画成する蓋板26と、を備えている。なお、仕切り部材本体25の外径と、蓋板26の外径と、は互いに同等になっている。
仕切り部材本体25は、内筒部27と、内筒部27を径方向の外側から囲う外筒部28と、内筒部27及び外筒部28それぞれの他方側の端部同士を連結する環板部29と、内筒部27の一方側の端部に連結されこの内筒部27の一方側の開口部を閉塞する主面部30と、を備えている。
これらの内筒部27、外筒部28、環板部29及び主面部30は全体が一体に形成されている。また、主面部30の表裏面は前記軸線Oに直交している。図示の例では、内筒部27、外筒部28、環板部29及び主面部30は、前記軸線Oと同軸に配設されている。
第2オリフィス22は、仕切り部材本体25の主面部30を前記軸線O方向に貫いており、前記軸線O方向に延在している。図示の例では、第2オリフィス22は、前記軸線Oと同軸に位置している。蓋板26及び弾性板24は環状に形成され、それぞれの内側の開口26a、24aを通して、第2オリフィス22と主液室14とが連通している。
本実施形態では、図2及び図3に示されるように、主面部30における一方側の表面に、一方側に向けて突出し、弾性板24の外表面のうち他方側の裏面に当接する第1内環状突部30aと、一方側に向けて突出し弾性板24における他方側の裏面に当接し、かつ第1内環状突部30aを径方向の外側から囲繞する第1外環状突部27aと、が配設されている。図示の例では、第1内環状突部30aは、主面部30における一方側の表面の第2オリフィス22の開口周縁部に配設され、第1外環状突部27aは、主面部30における一方側の表面の外周縁部に配設されている。また、第1内環状突部30a及び第1外環状突部27aはそれぞれ、全周にわたって連続して延在している。
そして、第3オリフィス23は、収容室32と流通路51と連通孔52とにより構成されている。これにより、第3オリフィス23は、仕切り部材16において、径方向に沿う第2オリフィス22と第1オリフィス21との間に位置する部分に形成されている。
蓋板26において、内側の開口26aより径方向の外側に位置する部分には、弾性板24における一方側の表面に向けて開口する窓孔26bが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この窓孔26bを通して、収容室32は主液室14に連通している。
開閉手段31は、例えば振動発生部がエンジンの場合、所定の回転数を超えたときに、第2オリフィス22における副液室15側の開口を閉じるようにしてもよい。
開閉手段31は、図示されない給排手段に連結される給排通路61が形成されるとともに、ダイヤフラム17から他方側に離れた位置に配設された基板部62と、基板部62とダイヤフラム17との間に配設され、基板部62との間に気密な拡縮空間を形成する拡縮膜63と、拡縮膜63を一方側に向けて付勢してダイヤフラム17の中央部17aを仕切り部材16の主面部30における第2オリフィス22の開口周縁部に向けて押し付ける付勢手段64と、を備えている。
そして、第1オリフィス21より流通抵抗が低い第2オリフィス22を通して、液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたアイドル振動が減衰吸収される。
そして、第1オリフィス21を通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたシェイク振動が減衰吸収される。
そしてさらに高い周波数の振動が入力されると、流通路51及び連通孔52のうち、液体の流通抵抗が比較的高い流通路51のみで目詰まりが生じ、連通孔52と副液室15との間では液体が流通して液柱共振が生じ、この振動が減衰吸収される。
また、第1外環状突部27a及び第1内環状突部30aにより、弾性板24における他方側の裏面が支持されることによって、弾性板24と主面部30との間に流通路51が形成されるので、前述の作用効果を有する防振装置1を容易かつ確実に形成することができる。
さらに、流通路51が平面視環状に形成されているので、仕切り部材16のかさ張りを抑えつつ流通路51の長さを容易に長く確保することができる。
さらに、第3オリフィス23が、仕切り部材16において、径方向に沿う第2オリフィス22と第1オリフィス21との間に位置する部分に形成されているので、防振装置1全体のかさ張りを抑えることができる。
また、第3オリフィス23として、アイドル振動の周波数以上の周波数の振動にチューニングされた構成を示したが、これに限らず、例えばシェイク振動の周波数にチューニングする等、チューニングする周波数は適宜変更してもよい。
また、主面部30の第1内環状突部30aと、弾性板24の第2内環状突部24bと、を前記軸線O方向に突き合わせてもよいし、主面部30の第1外環状突部27aと、弾性板24の第2外環状突部24cと、を前記軸線O方向に突き合わせてもよい。
その他、仕切り部材16の形態は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
前述した実施形態では、エンジンを第2取付部材12に接続し、第1取付部材11を車体に接続する場合の説明をしたが、逆に接続するように構成してもよいし、それ以外の振動発生部と振動受部に防振装置を設置してもよい。
11 第1取付部材
12 第2取付部材
13 弾性体
14 主液室
15 副液室
16 仕切り部材
24 弾性板
32 収容室
51 流通路
52 連通孔
Claims (3)
- 振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、及び他方に連結される第2取付部材と、
これらの両取付部材同士を互いに連結する弾性体と、
液体が封入される前記第1取付部材内の液室を、前記弾性体を壁面の一部に有する主液室、及び副液室に仕切る仕切り部材と、
を備え、
前記仕切り部材には、弾性板が変位自在若しくは変形自在に収容されるとともに、前記主液室に連通する収容室が形成され、
前記収容室を画成する壁面のうちの前記副液室側の底壁面と、前記弾性板の外表面のうちの前記副液室側の裏面と、の間に、液体が流通可能な流通路が形成され、
前記仕切り部材には、前記流通路と前記副液室とを連通し、かつ前記流通路より液体の流通抵抗が低い連通孔が形成され、
前記収容室の底壁面、及び前記流通路は平面視環状に形成されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1記載の防振装置であって、
前記収容室の底壁面、及び前記弾性板の裏面のうちの少なくとも一方には、他方に向けて突出して当接する内環状突部と、前記内環状突部を径方向の外側から囲繞する外環状突部と、が配設され、これらの環状突部同士の間が前記流通路となっていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1または2に記載の防振装置であって、
前記仕切り部材に、
前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィスと、
前記主液室と前記副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィスと、
が形成され、
前記第2オリフィスは、前記第1取付部材の軸線方向に沿って延在し、
前記第1オリフィスは、前記仕切り部材の外周部に形成され、
前記収容室、前記流通路、及び前記連通孔は、前記仕切り部材において、前記軸線に直交する径方向に沿う前記第2オリフィスと前記第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されていることを特徴とする防振装置。
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