JP6116343B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を減衰吸収する防振装置に関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、仕切り部材に、主液室と副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせるシェイクオリフィスと、弁部材が変位自在若しくは変形自在に収容された収容室と、収容室と主液室とを連通する連通孔と、収容室と副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせるアイドルオリフィスと、が形成された構成が知られている。
そして、この防振装置では、シェイク振動が入力されると、弁部材によりアイドルオリフィスの収容室内に向けた開口が閉塞され、アイドル振動が入力されると、アイドルオリフィスの収容室内に向けた開口が開放される。
特開2009−243510号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、簡易な構成で、周波数が互いに異なる複数種の入力振動を減衰吸収することについて改善の余地があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、簡易な構成で、周波数が互いに異なる複数種の入力振動を減衰吸収することができる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、及び他方に連結される第2取付部材と、これらの両取付部材同士を互いに連結する弾性体と、液体が封入される前記第1取付部材内の液室を、前記弾性体を壁面の一部に有する主液室、及び副液室に仕切る仕切り部材と、を備え、前記仕切り部材には、弾性板が変位自在若しくは変形自在に収容されるとともに、前記主液室に連通する収容室が形成され、前記収容室を画成する壁面のうちの前記副液室側の底壁面と、前記弾性板の外表面のうちの前記副液室側の裏面と、の間に、液体が流通可能な流通路が形成され、前記仕切り部材には、前記流通路と前記副液室とを連通し、かつ前記流通路より液体の流通抵抗が低い連通孔が形成され、前記収容室の底壁面、及び前記流通路は平面視環状に形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、振動が入力されると、弾性板が振動することで、流通路及び連通孔の双方を液体が流通して液柱共振を生じさせ、この振動が減衰吸収され、入力される振動の周波数がさらに高くなると、流通路及び連通孔のうち、液体の流通抵抗が比較的高い流通路のみで目詰まりが生じ、連通孔と副液室との間では液体が流通して液柱共振が生じ、この振動が減衰吸収される。
このように、周波数の比較的低い振動の入力時には目詰まりが生じず、かつ周波数の比較的高い振動の入力時に目詰まりが生じる流通路と、流通路に連通し、かつ周波数が多少変動しても目詰まりが生じない連通孔と、が仕切り部材に形成されているだけの簡易な構成で、周波数が互いに異なる複数種の入力振動を減衰吸収することが可能になり、このような作用を奏する防振装置の低コスト化を図ることができる。
また、流通路が平面視環状に形成されているので、仕切り部材のかさ張りを抑えつつ流通路の長さを容易に長く確保することができる。
また、前記収容室の底壁面、及び前記弾性板の裏面のうちの少なくとも一方には、他方に向けて突出して当接する内環状突部と、前記内環状突部を径方向の外側から囲繞する外環状突部と、が配設され、これらの環状突部同士の間が前記流通路となってもよい。
この場合、前述の作用効果を有する防振装置を容易かつ確実に形成することができる。
さらに、前記仕切り部材に、前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィスと、前記主液室と前記副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィスと、が形成され、前記第2オリフィスは、前記第1取付部材の軸線方向に沿って延在し、前記第1オリフィスは、前記仕切り部材の外周部に形成され、前記収容室、前記流通路、及び前記連通孔は、前記仕切り部材において、前記軸線に直交する径方向に沿う前記第2オリフィスと前記第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されてもよい。
この場合、収容室、流通路、及び連通孔のみならず、第1オリフィス及び第2オリフィスを備えているので、幅広い周波数帯にわたる振動を減衰吸収することができる。
また、収容室、流通路、及び連通孔が、仕切り部材において、径方向に沿う第2オリフィスと第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されているので、防振装置全体のかさ張りを抑えることができる。
この発明によれば、簡易な構成で、周波数が互いに異なる複数種の入力振動を減衰吸収することができる。
本発明に係る一実施形態において、防振装置の縦断面図である。 図1に示す仕切り部材の分解斜視図である。 図1及び図2に示す仕切り部材本体を主液室側から見た斜視図である。 図1から図3に示す仕切り部材本体を副液室側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る防振装置の一実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
この防振装置1は、図1に示すように、振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材11、及び他方に連結される第2取付部材12と、これらの両取付部材11、12同士を互いに連結する弾性体13と、液体が封入される第1取付部材11内の液室を、弾性体13を壁面の一部に有する主液室14、及び副液室15に仕切る仕切り部材16と、を備えている。
図示の例では、第2取付部材12は柱状に形成されるとともに、弾性体13は筒状に形成され、第1取付部材11、第2取付部材12及び弾性体13は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向に沿う主液室14側を一方側といい、副液室15側を他方側といい、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
なお、この防振装置1が例えば自動車に装着された場合には、第2取付部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される一方、第1取付部材11が図示しないブラケットを介して振動受部としての車体に連結されることにより、エンジンの振動が車体に伝達するのを抑える。
第1取付部材11の液室には、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が封入される。
第1取付部材11における一方側の端部に弾性体13が液密状態で連結されていて、弾性体13により第1取付部材11の一方側の開口部が閉塞されている。第1取付部材11において、弾性体13が連結された部分に対して他方側から連なる部分に、全周にわたって連続して延びる環状溝11aが形成されている。
第1取付部材11における他方側の端部には、全周にわたって連続して延び、かつ径方向の外側に向けて膨出する管状部11bが形成されている。管状部11bは、径方向の内側に向けて開口している。管状部11bは、前記軸線O方向に沿う縦断面視で矩形状を呈している。
第1取付部材11の管状部11b内に、ダイヤフラムリング18が液密状態で装着されている。ダイヤフラムリング18には、ダイヤフラム17が固着されており、このダイヤフラム17により第1取付部材11の他方側の開口部が閉塞されている。ダイヤフラム17のうち、径方向の中央部17aは他の部分より厚肉に形成されている。ダイヤフラム17の中央部17aにおける外周縁部には、一方側に向けて突出する環状突部が全周にわたって形成されている。ダイヤフラム17と仕切り部材16とで囲まれた空間が副液室15となっている。
第2取付部材12における一方側の端面には、軸線Oと同軸に雌ねじ部12aが形成されている。第2取付部材12は、第1取付部材11から一方側に突出している。第2取付部材12には、径方向の外側に向けて突出し、かつ全周にわたって連続して延びるフランジ部12bが形成されている。フランジ部12bは、第1取付部材11における一方側の端縁から一方側に離れている。
弾性体13は、弾性変形可能な例えばゴム材料等で形成され、一方側から他方側に向かうに従い漸次拡径された筒状に形成されている。弾性体13のうち、一方側の端部が、第2取付部材12に連結され、他方側の端部が、第1取付部材11に連結されている。なお、第1取付部材11の内周面は、弾性体13と一体に形成されたゴム膜により、全域にわたって覆われている。
第1取付部材11の内部において、仕切り部材16と弾性体13との間に位置する部分に、弾性体13の他方側に向けた過度の変形を規制する内部ストッパ54が配設されている。内部ストッパ54は筒状に形成され、その内側に仕切り部材16が配設されている。内部ストッパ54における一方側の端部は、径方向の内側に向けて折り返されている。内部ストッパ54のうち、仕切り部材16より一方側に位置する部分には、貫通孔が周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、内部ストッパ54及びダイヤフラムリング18は一体に形成されている。
仕切り部材16には、主液室14と副液室15とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィス21と、主液室14と副液室15とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィス22と、主液室14と副液室15とを連通し、シェイク振動より高い周波数の振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第3オリフィス23と、が形成されるとともに、第3オリフィス23における主液室14側の開口を閉塞する弾性板24が備えられている。
第3オリフィス23における主液室14側の開口部には、弾性板24が変位自在若しくは変形自在に収容される収容室32が形成されている。図示の例では、第3オリフィス23の主液室14側の開口が、全域にわたって1つの弾性板24により一体に覆われている。
第1オリフィス21の液柱共振周波数は、シェイク振動の周波数(例えば、10Hz〜15Hz程度)にチューニングされている。第2オリフィス22の液柱共振周波数は、アイドル振動の周波数(例えば、30Hz〜60Hz程度)にチューニングされている。
第2オリフィス22及び第3オリフィス23それぞれの流通抵抗は、第1オリフィス21の流通抵抗より低くなっている。本実施形態では、第3オリフィス23は、アイドル振動の周波数以上の周波数(例えば、80Hz〜100Hz程度)の振動にチューニングされていて、その流通抵抗は、第2オリフィス22の流通抵抗の大きさ以下となっている。
以下、具体的に説明する。
仕切り部材16は、第1オリフィス21、及び第2オリフィス22が形成された仕切り部材本体25と、仕切り部材本体25における一方側の表面上に配置され仕切り部材本体25との間に収容室32を画成する蓋板26と、を備えている。なお、仕切り部材本体25の外径と、蓋板26の外径と、は互いに同等になっている。
仕切り部材本体25は、内筒部27と、内筒部27を径方向の外側から囲う外筒部28と、内筒部27及び外筒部28それぞれの他方側の端部同士を連結する環板部29と、内筒部27の一方側の端部に連結されこの内筒部27の一方側の開口部を閉塞する主面部30と、を備えている。
これらの内筒部27、外筒部28、環板部29及び主面部30は全体が一体に形成されている。また、主面部30の表裏面は前記軸線Oに直交している。図示の例では、内筒部27、外筒部28、環板部29及び主面部30は、前記軸線Oと同軸に配設されている。
第1オリフィス21は、仕切り部材16の外周部に位置する、内筒部27と外筒部28と環板部29とで囲まれた環状空間となっている。第1オリフィス21内には、図2及び図3に示されるように、環状空間の全周にわたる延在を分断する分断壁21aが配設されている。環板部29には、分断壁21aから周方向にずれた位置に、第1オリフィス21と副液室15とを連通する副液室側開口41が形成されている。蓋板26には、分断壁21a及び副液室側開口41の双方から周方向にずれた位置に、図1及び図2に示されるように、第1オリフィス21と主液室14とを連通する主液室側開口42が形成されている。副液室側開口41及び主液室側開口42は、分断壁21aに周方向の両側から各別に隣接している。
第2オリフィス22は、仕切り部材本体25の主面部30を前記軸線O方向に貫いており、前記軸線O方向に延在している。図示の例では、第2オリフィス22は、前記軸線Oと同軸に位置している。蓋板26及び弾性板24は環状に形成され、それぞれの内側の開口26a、24aを通して、第2オリフィス22と主液室14とが連通している。
収容室32は、主面部30における一方側の表面と、蓋板26における他方側の裏面と、の間の前記軸線O方向の隙間となっている。これにより、収容室32を画成する壁面のうちの他方側の底壁面が、主面部30における一方側の表面とされ、収容室32を画成する壁面のうちの一方側の天壁面が、蓋板26における他方側の裏面となっている。
本実施形態では、図2及び図3に示されるように、主面部30における一方側の表面に、一方側に向けて突出し、弾性板24の外表面のうち他方側の裏面に当接する第1内環状突部30aと、一方側に向けて突出し弾性板24における他方側の裏面に当接し、かつ第1内環状突部30aを径方向の外側から囲繞する第1外環状突部27aと、が配設されている。図示の例では、第1内環状突部30aは、主面部30における一方側の表面の第2オリフィス22の開口周縁部に配設され、第1外環状突部27aは、主面部30における一方側の表面の外周縁部に配設されている。また、第1内環状突部30a及び第1外環状突部27aはそれぞれ、全周にわたって連続して延在している。
これらの第1外環状突部27a及び第1内環状突部30aそれぞれの一方側の端縁により、図1に示されるように、弾性板24における他方側の裏面が支持されることによって、弾性板24と主面部30との間において、第1外環状突部27aと第1内環状突部30aとの間に位置する部分に、前記軸線O方向の隙間(以下、流通路という)51が前記軸線O回りに沿う全周にわたって形成されている。これにより、仕切り部材16に、液体が流通可能な平面視環状の流通路51が形成される。
主面部30には、流通路51と副液室15とを連通し、かつ流通路51より液体の流通抵抗が低い連通孔52が形成されている。連通孔52は、主面部30を前記軸線O方向に貫いており、流通路51に直結している。連通孔52は、流通路51における径方向の外端部に配置されている。連通孔52は、流通路51と副液室15との間を前記軸線O方向に真っすぐ延びている。連通孔52の前記軸線O方向の大きさは、連通孔52の径方向の大きさより大きくなっている。また、連通孔52の平面視形状は、図2〜図4に示されるように、周方向に沿って延びる長孔形状となっている。
そして、第3オリフィス23は、収容室32と流通路51と連通孔52とにより構成されている。これにより、第3オリフィス23は、仕切り部材16において、径方向に沿う第2オリフィス22と第1オリフィス21との間に位置する部分に形成されている。
主面部30には、図1及び図4に示されるように、他方側に向けて突出し、かつ内側にこの主面部30を前記軸線O方向に貫く開口を有する囲繞筒53が形成されている。この囲繞筒53の内側が連通孔52となっている。連通孔52の内周縁のうち、径方向の外端に位置する部分は、内筒部27の内周面に段差なく連なっていて、内筒部27の一部と囲繞筒53の一部とが一致している。囲繞筒53における他方側の端縁は、内筒部27における他方側の端縁より一方側に位置している。
弾性板24における他方側の裏面には、他方側に向けて突出し第1内環状突部30a内に嵌合された第2内環状突部24bと、他方側に向けて突出し第1外環状突部27aに外嵌された第2外環状突部24cと、が形成されている。第2内環状突部24bは、弾性板24における開口24aの周縁部に配置され、第2外環状突部24cは、弾性板24における外周縁部に配置されている。
蓋板26において、内側の開口26aより径方向の外側に位置する部分には、弾性板24における一方側の表面に向けて開口する窓孔26bが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この窓孔26bを通して、収容室32は主液室14に連通している。
ここで、防振装置1は、第2オリフィス22における副液室15側の開口を、振動発生部の駆動時に閉じ、かつ振動発生部のアイドリング時に開く開閉手段31を備えている。
開閉手段31は、例えば振動発生部がエンジンの場合、所定の回転数を超えたときに、第2オリフィス22における副液室15側の開口を閉じるようにしてもよい。
開閉手段31は、図示されない給排手段に連結される給排通路61が形成されるとともに、ダイヤフラム17から他方側に離れた位置に配設された基板部62と、基板部62とダイヤフラム17との間に配設され、基板部62との間に気密な拡縮空間を形成する拡縮膜63と、拡縮膜63を一方側に向けて付勢してダイヤフラム17の中央部17aを仕切り部材16の主面部30における第2オリフィス22の開口周縁部に向けて押し付ける付勢手段64と、を備えている。
次に、以上のように構成された防振装置1の作用について説明する。
まず、振動発生部のアイドリング時には、図示されない給排手段によって、給排通路61を通して拡縮膜63内を排気して拡縮膜63内を負圧にし、付勢手段64の一方側に向けた付勢力に抗して拡縮膜63を収縮させ、拡縮膜63によるダイヤフラム17に対する一方側に向けた押し上げを解除する。これにより、ダイヤフラム17による仕切り部材16の主面部30に向けた押し付けが解除され、第2オリフィス22の副液室15側に向けた開口が開放される。
そして、第1オリフィス21より流通抵抗が低い第2オリフィス22を通して、液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたアイドル振動が減衰吸収される。
一方、振動発生部が駆動してシェイク振動が入力されると、例えば給排通路61を通して拡縮膜63内に給気する等して、拡縮膜63内を大気圧に戻し、付勢手段64の一方側に向けた付勢力によって拡縮膜63を拡張させることで、拡縮膜63によりダイヤフラム17の中央部17aを一方側に向けて押し上げる。これにより、ダイヤフラム17の中央部17aを、主面部30における第2オリフィス22の開口周縁部に押し付け、第2オリフィス22の副液室15側に向けた開口を閉塞する。
そして、第1オリフィス21を通して液体が流通し液柱共振を生じさせることとなり、入力されたシェイク振動が減衰吸収される。
さらにこの際、シェイク振動より高い周波数の振動が入力されると、弾性板24が振動することで、第3オリフィス23内の液体が、副液室15との間で流通路51及び連通孔52の双方を流通して液柱共振を生じさせることとなり、入力された振動が減衰吸収される。
そしてさらに高い周波数の振動が入力されると、流通路51及び連通孔52のうち、液体の流通抵抗が比較的高い流通路51のみで目詰まりが生じ、連通孔52と副液室15との間では液体が流通して液柱共振が生じ、この振動が減衰吸収される。
以上説明したように、本実施形態による防振装置1によれば、周波数の比較的低い振動の入力時には目詰まりが生じず、かつ周波数の比較的高い振動の入力時に目詰まりが生じる流通路51と、流通路51に連通し、かつ周波数が多少変動しても目詰まりが生じない連通孔52と、が仕切り部材16に形成されているだけの簡易な構成で、周波数が互いに異なる複数種の入力振動を減衰吸収することが可能になり、このような作用を奏する防振装置1の低コスト化を図ることができる。
また、第1外環状突部27a及び第1内環状突部30aにより、弾性板24における他方側の裏面が支持されることによって、弾性板24と主面部30との間に流通路51が形成されるので、前述の作用効果を有する防振装置1を容易かつ確実に形成することができる。
さらに、流通路51が平面視環状に形成されているので、仕切り部材16のかさ張りを抑えつつ流通路51の長さを容易に長く確保することができる。
また、第3オリフィス23のみならず、第1オリフィス21及び第2オリフィス22を備えているので、幅広い周波数帯にわたる振動を減衰吸収することができる。
さらに、第3オリフィス23が、仕切り部材16において、径方向に沿う第2オリフィス22と第1オリフィス21との間に位置する部分に形成されているので、防振装置1全体のかさ張りを抑えることができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、仕切り部材16に第1オリフィス21及び第2オリフィス22を形成したが、これらのオリフィス21、22は形成しなくてもよく、また、開閉手段31も配設しなくてよい。
また、第3オリフィス23として、アイドル振動の周波数以上の周波数の振動にチューニングされた構成を示したが、これに限らず、例えばシェイク振動の周波数にチューニングする等、チューニングする周波数は適宜変更してもよい。
前記実施形態では、弾性板24を、主面部30に形成した第1内環状突部30aと第1外環状突部27aとにより支持した構成を示したが、これに代えて例えば、第1内環状突部30a及び第1外環状突部27aを形成せずに、弾性板24に形成した第2内環状突部24b及び第2外環状突部24cそれぞれにおける他方側の端縁を、主面部30における一方側の表面に載置する等適宜変更してもよい。
また、主面部30の第1内環状突部30aと、弾性板24の第2内環状突部24bと、を前記軸線O方向に突き合わせてもよいし、主面部30の第1外環状突部27aと、弾性板24の第2外環状突部24cと、を前記軸線O方向に突き合わせてもよい。
その他、仕切り部材16の形態は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
前述した実施形態では、エンジンを第2取付部材12に接続し、第1取付部材11を車体に接続する場合の説明をしたが、逆に接続するように構成してもよいし、それ以外の振動発生部と振動受部に防振装置を設置してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 防振装置
11 第1取付部材
12 第2取付部材
13 弾性体
14 主液室
15 副液室
16 仕切り部材
24 弾性板
32 収容室
51 流通路
52 連通孔

Claims (3)

  1. 振動発生部及び振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、及び他方に連結される第2取付部材と、
    これらの両取付部材同士を互いに連結する弾性体と、
    液体が封入される前記第1取付部材内の液室を、前記弾性体を壁面の一部に有する主液室、及び副液室に仕切る仕切り部材と、
    を備え、
    前記仕切り部材には、弾性板が変位自在若しくは変形自在に収容されるとともに、前記主液室に連通する収容室が形成され、
    前記収容室を画成する壁面のうちの前記副液室側の底壁面と、前記弾性板の外表面のうちの前記副液室側の裏面と、の間に、液体が流通可能な流通路が形成され、
    前記仕切り部材には、前記流通路と前記副液室とを連通し、かつ前記流通路より液体の流通抵抗が低い連通孔が形成され
    前記収容室の底壁面、及び前記流通路は平面視環状に形成されていることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1記載の防振装置であって、
    前記収容室の底壁面、及び前記弾性板の裏面のうちの少なくとも一方には、他方に向けて突出して当接する内環状突部と、前記内環状突部を径方向の外側から囲繞する外環状突部と、が配設され、これらの環状突部同士の間が前記流通路となっていることを特徴とする防振装置。
  3. 請求項1または2に記載の防振装置であって、
    前記仕切り部材に、
    前記主液室と前記副液室とを連通し、シェイク振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第1オリフィスと、
    前記主液室と前記副液室とを連通し、アイドル振動の入力に対して液柱共振を生じさせる第2オリフィスと、
    が形成され、
    前記第2オリフィスは、前記第1取付部材の軸線方向に沿って延在し、
    前記第1オリフィスは、前記仕切り部材の外周部に形成され、
    前記収容室、前記流通路、及び前記連通孔は、前記仕切り部材において、前記軸線に直交する径方向に沿う前記第2オリフィスと前記第1オリフィスとの間に位置する部分に形成されていることを特徴とする防振装置。
JP2013096430A 2013-05-01 2013-05-01 防振装置 Active JP6116343B2 (ja)

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