JP2014183879A - 連発式の臓器固定具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棒状の係止部21cと、この係止部21cに端部が連結された縫合糸22cと、からなる縫合具20cと、複数個の係止部を先基端方向に並べて収納する穿刺針30と、を有する連発式の臓器固定具100である。操作部本体の操作によって複数個の係止部が穿刺針30から一個ずつ押し出される。臓器固定具100は、先端側に収納された縫合具の縫合糸22,22a,22bを穿刺針30の内部で挿通するための糸通路23a〜23dが、基端側に収納された他の縫合具20cの係止部21cに形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この方式だと、各固定箇所に2本の穿刺針を穿刺する必要があるため高侵襲であり、また医師の技量によっては胃の中で縫合糸をループ体で捕捉することが難しい場合があった。
特許文献1の器具は、穿刺針の内部に複数個の縫合具が装備されて個別に押し出すことが可能な形態(以下、連発式という)である。具体的には、4個の縫合具が穿刺針に収容されている。このため、1回の手技において3〜4箇所で胃壁を体壁に固定するにあたり、1個の器具でこれを実現することができる。このため、器具を廃棄、開封、持ち替えるなどの交換作業が不要になるため簡便である。
特許文献1の縫合具では、係止部に1本の縫合糸が係合している。かかる縫合具を体表に固定するにあたっては、その縫合糸を他の縫合具の縫合糸と体表で互いに結びつける。
また、特許文献1の臓器固定具は、穿刺針が太く高侵襲であるという課題がある。すなわち、特許文献1の臓器固定具は、穿刺針の内部に4本の縫合具を収容すると、最上段、すなわち押出装置側の穿刺針の内部に通る係止部の周囲には4本の縫合糸が分散して配置されることとなる。このため、穿刺針の内径は少なくとも、係止部の外径に加えて、その両側に2本分の縫合糸の太さを合計しただけの寸法が必要である。このため、特許文献1の臓器固定具は、1本の縫合具のみを収納した単発式のものと比較し、穿刺針の外径が太くなる。
したがって、特許文献1の器具は、連発式であることによる手技上のメリットはあるものの、縫合糸が絡まって操作困難になるリスクと、穿刺針が太く高侵襲であるという課題がある。
また、特許文献2の臓器固定具は、単発式であるため、胃壁と体壁との1点の固定ごとに1個の器具が必要であり、器具の交換が煩雑であるとともにコストが高いという課題がある。
図1は、本発明の第一実施形態の穿刺針を示す。図1は図2のA−A線に沿う断面図である。図2は穿刺針を示す一部断面図である。図3は臓器固定具を示す概略斜視図、図4は臓器固定具を示す一部側面図、図5は臓器固定具の内部機構を示す一部透視図、図6は操作部を示す側面図、図7は操作部を示す他の側面図、図8は操作部の係合爪を押し込んだ状態を示す側面図である。図9は臓器固定具を腹部に穿刺した状態を示す断面図、図10は臓器固定具の操作部を下降した状態を示す断面図、図11は係止部が胃壁の内部に係合した状態を示す断面図である。
縫合具20,20a〜20cは、図1および図2に示すように、棒状の係止部21,21a〜21cと、係止部21,21a〜21cに端部が連結された縫合糸22,22a〜22cと、からなる。
穿刺針30は、複数個、本実施形態においてはたとえば4個の係止部21,21a〜21cを先基端方向に並べて収納するものである。
本実施形態の連発式の臓器固定具100が備える押出装置40は、操作部本体63の操作によって複数個(たとえば2個)の係止部21,21aを穿刺針30から一個ずつ押し出すものである。
図2に示すように、先端側に収納された縫合具20,20a,20bの縫合糸22,22a,22bを穿刺針30の内部で挿通するための糸通路23a〜23dが、基端側に収納された他の縫合具20a〜20cの係止部21a〜21cに形成されている。
縫合具20,20a〜20cは、図2に示すように、臓器固定具100に複数本、たとえば4本装填され、連発式で使用される。
縫合具20,20a〜20cは、穿刺針30の針先31側から順に一段目の縫合具20と、二段目の縫合具20aと、三段目の縫合具20bと、四段目の縫合具20cと、からなる。
係止部21,21a〜21c、すなわち四段目の縫合具20cの係止部21cの周囲には、図1に示すように、糸通路23a〜23dが形成されている。
すなわち、糸通路23a〜23dは、係止部21cの周面から、係止部21cの軸心に向かって凹んだ、断面が半円形の溝状に削成されている。
同様に、収納部32の内径と、対向する糸通路23bおよび23dの最深部同士を通る係止部21cの直径と、の差分は、縫合糸22aおよび22cの直径の合計よりも僅かに大きい。また、収納部32の内径と、係止部21cのうち糸通路23a〜23dを除く部位の直径と、の差分は、縫合糸22aおよび22cの直径の合計よりも小さい。
係止部21、21a、21bに関しても同様である。
これにより、本変形例の臓器固定具100に関しても、係止部21,21a〜21cを順に押し出す際に、縫合糸22,22a〜22cは糸通路23a〜23dにそれぞれ係合した状態から脱落することがなく、互いに絡まることがない。
穿刺針30の針先31側から順に一段目の係止部21は、図示しないが、自身の縫合糸22が通る1個の糸通路があれば足りるが、糸通路を2個以上設けてもよい。
二段目の係止部21aは、図示しないが、自身の縫合糸22aが通る1個の糸通路に加え、一段目の縫合糸22が通る計2個の糸通路があれば足りるが、糸通路を3個以上設けてもよい。
三段目の係止部21bは、図示しないが、自身の縫合糸22bが通る1個の糸通路に加え、一段目、二段目の縫合糸22,22aが通る計3個の糸通路があれば足りるが、糸通路を4個以上設けてもよい。
四段目の係止部21cは、図1に示すように、自身の縫合糸22cが通る1個の糸通路23cに加え、一段目〜三段目の縫合糸22,22a,22bが通る計4個の糸通路23a〜23dがあれば足りるが、糸通路を5個以上設けてもよい。
なお、図2において四段目に位置する係止部21cを例にあげて説明したが、他の一段目から三段目にそれぞれ位置する係止部21,21a、21bにも同様の構造を備える。
収納部32は、一端部が針先31にて開放され、他端部が押出装置40に連通されている。収納部32の直径、すなわち穿刺針30の内径は、図1に示すように、係止部21,21a〜21cの直径よりも僅かに大きい。
押出装置40は、連発式の動作を行うためのものである。ここでは便宜上、2本の縫合具20,20aを装填して順に送り出すものを例にあげて説明する。
押出装置40は、図3から図8に示すように、大別すると、筒部50と、操作部60と、把持部70と、ロック装置80と、からなる。
係合爪81は、図5から図7に示すように、押圧部62に設けられ、その外周から凸形に突出する。押圧部62が、円筒形に形成されていることから、その外周壁を切り欠くことで、凸形の部分が筒内部に弾性的にたわみ込むことができるようにしている。
凹部82,82aは、筒部50の内外に貫通し、筒部50の内周側からは係合爪81が嵌り込み、外周側には後述する解除用ボタン83,84がそれぞれ取り付けられている。
図4において上側に位置する凹部82に、係合爪81が嵌り込んだ状態では、押出棒61の先端部が、図8に示すように、穿刺針30の収納部32内に収納された二段目、すなわち同図に上側に位置する係止部21aに臨む。
上側に位置する凹部82に、係合爪81が嵌り込んだ状態では、それ以上、操作部60が筒部50の内部に押し込まれるのを阻止し、縫合具20,20aが穿刺針30の針先31から押し出されるのを防止する。また、操作部60が、筒部50の内部から抜けるのを防止する。
上側に位置する凹部82に嵌り込んでいた係合爪81が、図4において下側に位置する凹部82aに向かって進むと、押出棒61に押されて、二段目の係止部21aが針先31側に進む。このため、二段目の係止部21aに押されて、一段目の係止部21が針先31から押し出される。
当該位置で、下側に位置する凹部82aに、係合爪81が嵌り込む。下側に位置する凹部82aに、係合爪81が嵌り込んだ状態では、それ以上、操作部60が筒部50の内部に押し込まれるのを阻止し、二段目の縫合具20aが穿刺針30の針先31から押し出されるのを防止する。
その結果、係合爪81が、凹部82,82aから係脱し、ロック状態が解除される。
解除用ボタン83,84は、図5に示すように、上下の凹部82,82aに筒部50の外周側から嵌り込み、図示しないが、板バネやコイルバネのバネ力で外周から突出する。
まず、係合爪81が、図5において上側に位置する凹部82に嵌り込んだ状態で臓器固定具100を使用する。
穿刺針30を、図9に示すように、患者の体外から体壁(腹壁)Aおよび胃壁Bを貫通するまで穿刺し、胃内に針先31を露出させる。
次に、図10に示すように、同図において上側に位置する解除用ボタン83を押圧する。解除用ボタン83を押圧すると、同図において、上側に位置する凹部82に嵌り込んでいた係合爪81が係脱し、ロック装置80のロック状態が解除される。
その後、操作部本体63を、図10に示すように、筒部50の内部に向かって押圧する。
操作部本体63を押圧すると、押出棒61が穿刺針30の収納部32内を進行し、二段目の係止部21aを介して、一段目の係止部21が針先31から押し出される。
このため、一段目の係止部21が、図10に示すように、胃内に投入される。
臓器固定具100は、穿刺針30を対外に引き抜いて回収する。
つぎに、一段目の係止部21の縫合糸22を、図11に示すように、体外から引っ張り、係止部21が胃壁Bを体壁A側に引き寄せ、縫合糸22を体外側に固定することで、胃壁Bが体壁Aに固定される。
次に、図5において下側に位置する解除用ボタン84を押圧する。解除用ボタン84を押圧すると、同図において、下側に位置する凹部82aに嵌り込んでいた係合爪81が係脱し、ロック装置80のロック状態が解除される。
その後、操作部本体63を、筒部50の内部に向かって押圧する。
操作部本体63を押圧すると、押出棒61が穿刺針30の収納部32内を進行し、二段目の係止部21aが針先31から押し出される。このため、二段目の係止部21aが、胃内に投入される。
二段目の係止部21aの縫合糸22aを、一段目の縫合糸22と同様に、体外から引っ張って固定することで、胃壁Bが体壁Aに固定される。
図13は、本発明の第二実施形態の係止部を示す平面図、図14は縫合具を示す断面図である。
本実施形態の縫合具20cは、その係止部21cに固定溝200が形成されている点で第一実施形態と相違する。
なお、図2において四段目に位置する係止部21cを例にあげて説明したが、他の一段目から三段目にそれぞれ位置する係止部21,21a、21bにも同様の構造を備える。
固定溝200の深さと、縫合糸22cの直径との関係は、固定溝200の深さを、糸通路23a〜23dの深さと同様に、縫合糸22cの直径以上とすると、係止部21cの周囲からの縫合糸22cの突出を無くすることができる。
これに対し、固定溝200の深さを、縫合糸22cの直径未満、すなわち浅くすると、係止部21cの周囲からの縫合糸22cの径寸法の一部が突出する。穿刺針30を細径化という点では、固定溝200の深さを深くするとよい。
縫合糸22cの一端部を、固定溝200に巻き付けて、その先端部を先に巻き付けた長さの途中に結びつけて固定する。その後、係止部21cを穿刺針30(図2を参照)内に挿入する。このとき、縫合糸22cを、図14に示すように、糸通路23dに沿わせた状態で穿刺針30の内部に挿通するとよい。
図15は、本発明の第三実施形態の縫合具20cを示す一部断面図、図16は縫合具20cを示す一部斜視図、図17は縫合具20cを示す断面図である。
本実施形態の縫合具20cは、係止部21cを中空構造とし、その中空部300内に縫合糸22cを固定している点で第一実施形態と相違する。
係止部21cの長さの途中には、内外に貫通する貫通孔310が形成されている。貫通孔310から挿入された前記縫合糸22cは、係止部21cの周囲をかしめることで中空の内部に固定されている。貫通孔310から外部に出た縫合糸22cは、糸通路23a〜23dのいずれかに挿通されている。
なお、図2において四段目に位置する係止部21cを例にあげて説明したが、他の一段目から三段目にそれぞれ位置する係止部21,21a、21bも同様の構造を備えている。
係止部21cの外部から、図16に示すように、縫合糸22cの一端部を、貫通孔310を通して中空部300に挿入する。
次に、図15に示すように、縫合糸22cが通っている係止部21cの周囲をかしめて、カシメ部320とする。カシメ部320により、係止部21cがせばめられ、その内壁が縫合糸22cに食い込んでいる。これにより縫合糸22cは中空部300内に固定され、縫合糸22cは貫通孔310から脱落することが防止される。
その後、係止部21cは、穿刺針30の収納部32内に挿入される。このとき、カシメ部320を穿刺針30の針先側に向けて挿入し、貫通孔310から出た縫合糸22cは、図17に示すように、糸通路23dを沿わせて穿刺針30の外部に導き出される。
二段目の係止部21aの貫通孔は、糸通路23bの中間部に形成されている。縫合糸22aは糸通路23bに沿って穿刺針30の内部に挿通される。そして三段目の係止部21bの貫通孔は、糸通路23cの中間部に形成されている。縫合糸22bは糸通路23cに沿って穿刺針30の内部に挿通される。これにより、4種類の係止部21,21a〜21cを互いに同一形状とすることができる。
図18は、本発明の第四実施形態の縫合具20を示す一部断面図、図19は係止部を示す斜視図である。
本実施形態の縫合具20は、第一に、係止部21を中空構造とし、その中空部400を「糸通路」として使用している点で第一から第三実施形態と相違する。
第二に、本実施形態の縫合具20は、係止部21の周囲に平坦部420が形成され、平坦部420に縫合糸22を接合している点で第一から第三実施形態と相違する。
縫合糸22の一端部を、図18に示すように、係止部21の平坦部420に位置させ、熱融着または接着固定して固定部430とする。このとき、縫合糸22の先端部を、スリット410と反対側、すなわち穿刺針内に挿入した際に、その針先側に向けて位置させる。
その後、係止部21を穿刺針30内に挿入する。このとき、固定部430を、図示しないが、穿刺針の針先側に向けて挿入する。縫合糸22は、図18に示すように、スリット410を介して中空部400の内部に導き入れ、「糸通路」である中空部400内を通して外部に導き出す。
図20は、本発明の第五実施形態の縫合具20を示す一部斜視図である。
本実施形態の縫合具20は、係止部21を中空構造とし、その中空部500の内周面に、縫合糸22を接合している点で第一から第四実施形態と相違する。
なお、図2において一段目に位置する係止部21を例にあげて説明したが、他の二段目から四段目にそれぞれ位置する係止部21a〜21cにも同様の構造を備える。
係止部21には、基端側の端面から長さの途中まで延在するスリット510が形成されている。スリット510は、係止部21の片半部に形成されている。スリット510は、係止部21を穿刺針30(図2を参照)内に挿入した際に、その基端側に位置させる。スリット510の溝幅は、縫合糸22の直径以上に設定されている。
縫合糸22の一端部を、図20に示すように、スリット510を介して、中空部500の内部に挿入する。つぎに、縫合糸22の上記一端部の先端を中空部500の内壁面に位置させ、熱融着または接着固定し、固定部520とする。このとき、縫合糸22の先端部を、スリット510と反対側、すなわち穿刺針内に挿入した際に、その針先側に向けて位置させる。
図21は、本発明の第六実施形態の係止部を示す一部斜視図である。
本実施形態の係止部21,21aの端面に、互いに嵌合する凹凸部600,610が形成されている点で第一から第五実施形態と相違する。
なお、図2において一段目、二段目に位置する係止部21,21aを例にあげて説明したが、図示しないが、二段目に位置する係止部21aと三段目に位置する係止部21bとの間や、三段目に位置する係止部21bと四段目に位置する係止部21cとの間に、同様の構造の凹凸部を設ける。
たとえば、係止部を中空に形成して筒内部を糸通路にするとともに、さらに係止部の周面に他の糸通路を溝状に形成してもよい。これにより、縫合糸の本数が多いとき、一部の縫合糸を筒内部に挿通し、他の縫合糸を係止部の周面の溝状の糸通路に通すことができる。このため、縫合糸同士の絡まり合いを低減することができる。
また、係止部の内部に、複数の独立した糸通路を通孔形成し、各通孔にそれぞれ縫合糸を一本ずつ挿通することとしてもよい。
たとえば上記第一実施形態において、係止部に各1本の縫合糸が固定された縫合具を例示したが、本発明はこれに限られない。複数本の縫合糸を係止部に固定してもよい。
上記実施形態では縫合糸を係止部の中央に固定している状態を例示したが、係止部の端部に縫合糸を固定してもよいし、あるいは1本の縫合糸をループさせてその両端部を係止部の両端部にそれぞれ固定してもよい。
たとえば上記第一実施形態において、4個の糸通路23a〜23dを、係止部21,21a〜21cの周囲に均等に分散形成したが、4個の糸通路23a〜23dを係止部21,21a〜21cの周囲に不均等に分散形成してもよい。
たとえば上記第一実施形態において、縫合具20,20a〜20cを4本としたが、2本、3本または5本以上としてもよい。
たとえば上記第二実施形態において、縫合糸22cの一端部を、固定溝200に絡げて固定することを例示したが、これに代えて熱融着または接着してもよい。
(1)棒状の係止部と、前記係止部に端部が連結された縫合糸と、からなる縫合具と、複数個の前記係止部を先基端方向に並べて収納する穿刺針と、を有し、操作部本体の操作によって前記複数個の係止部が前記穿刺針から一個ずつ押し出される連発式の臓器固定具であって、先端側に収納された前記縫合具の縫合糸を前記穿刺針の内部で挿通するための糸通路が、基端側に収納された他の前記縫合具の前記係止部に形成されていることを特徴とする連発式の臓器固定具。
(2)前記係止部が中空に形成されており、前記係止部の中空の筒内部が前記糸通路である上記(1)に記載の連発式の臓器固定具。
(3)前記係止部の周面に、前記縫合糸を接合可能な平坦部が形成されている上記(2)に記載の連発式の臓器固定具。
(4)前記係止部には、基端側の端面から長さの途中まで延在するスリットが形成されており、前記係止部の先端側の周面の内外のいずれか一方の面に、前記縫合糸が接合され、接合された前記縫合糸が前記スリットを介して前記係止部の中空の筒内部に引き込まれている上記(2)または(3)に記載の連発式の臓器固定具。
(5)前記係止部の先端側の筒内部に、前記縫合糸が接合されている上記(2)から(4)のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
(6)前記糸通路が、前記係止部の押出方向に沿って、当該係止部の周面に溝状に形成されている上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
(7)前記糸通路が、複数個形成され、複数個の前記糸通路が、互いに離間するように前記穿刺針の内部に分散形成されている上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
(8)前記糸通路が、3個以上形成され、複数個の前記糸通路が、前記穿刺針の内部に均等に分散形成されている上記(7)に記載の連発式の臓器固定具。
(9)前記係止部の長さ方向の中間部の周囲に、前記縫合糸を絡げて固定するための環状の固定溝が形成されている上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
(10)前記係止部の端面に凹凸部が形成されており、前記凹凸部が、隣接する他の前記係止部の前記凹凸部と互いに嵌合する上記(1)から(9)のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
(11)前記凹凸部は、断面が非円形に形成されている上記(10)に記載の連発式の臓器固定具。
(12)前記係止部が中空に形成され、前記係止部の長さの途中には、内外に貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔から挿入された前記縫合糸が、前記係止部の周囲をかしめることで中空の内部に固定されており、前記貫通孔から外部に出た前記縫合糸が前記糸通路に挿通されている上記(1)から(11)のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
21,21a〜21c 係止部
22,22a〜22c 縫合糸
23a〜23d 糸通路
30 穿刺針
31 針先
32 収納部
40 押出装置
50 筒部
51 糸出用孔
60 操作部
61 押出棒
62 押圧部
63 操作部本体
70 把持部
80 ロック装置
81 係合爪
82、82a 凹部
83、84 解除用ボタン
100 臓器固定具
200 固定溝
300 中空部
310 貫通孔
320 カシメ部
400 中空部(糸通路)
410 スリット
420 平坦部
430 固定部
500 中空部
510 スリット
520 固定部
600 凹部
610 凸部
A 体壁
B 胃壁
Claims (12)
- 棒状の係止部と、前記係止部に端部が連結された縫合糸と、からなる縫合具と、複数個の前記係止部を先基端方向に並べて収納する穿刺針と、を有し、操作部本体の操作によって前記複数個の係止部が前記穿刺針から一個ずつ押し出される連発式の臓器固定具であって、
先端側に収納された前記縫合具の縫合糸を前記穿刺針の内部で挿通するための糸通路が、基端側に収納された他の前記縫合具の前記係止部に形成されていることを特徴とする連発式の臓器固定具。 - 前記係止部が中空に形成されており、前記係止部の中空の筒内部が前記糸通路である請求項1に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記係止部の周面に、前記縫合糸を接合可能な平坦部が形成されている請求項2に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記係止部には、基端側の端面から長さの途中まで延在するスリットが形成されており、
前記係止部の先端側の周面の内外のいずれか一方の面に、前記縫合糸が接合され、
接合された前記縫合糸が前記スリットを介して前記係止部の中空の筒内部に引き込まれている請求項2または3に記載の連発式の臓器固定具。 - 前記係止部の先端側の筒内部に、前記縫合糸が接合されている請求項2から4のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記糸通路が、前記係止部の押出方向に沿って、当該係止部の周面に溝状に形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記糸通路が、複数個形成され、
複数個の前記糸通路が、互いに離間するように前記穿刺針の内部に分散形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。 - 前記糸通路が、3個以上形成され、
複数個の前記糸通路が、前記穿刺針の内部に均等に分散形成されている請求項7に記載の連発式の臓器固定具。 - 前記係止部の長さ方向の中間部の周囲に、前記縫合糸を絡げて固定するための環状の固定溝が形成されている請求項1から8のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記係止部の端面に凹凸部が形成されており、前記凹凸部が、隣接する他の前記係止部の前記凹凸部と互いに嵌合する請求項1から9のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記凹凸部は、断面が非円形に形成されている請求項10に記載の連発式の臓器固定具。
- 前記係止部が中空に形成され、
前記係止部の長さの途中には、内外に貫通する貫通孔が形成され、
前記貫通孔から挿入された前記縫合糸が、前記係止部の周囲をかしめることで中空の内部に固定されており、
前記貫通孔から外部に出た前記縫合糸が前記糸通路に挿通されている請求項1から11のいずれか一項に記載の連発式の臓器固定具。
Priority Applications (7)
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