JP2014183552A - 光受信器および周波数オフセット補正方法 - Google Patents

光受信器および周波数オフセット補正方法 Download PDF

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    • H04B10/6164Estimation or correction of the frequency offset between the received optical signal and the optical local oscillator

Abstract

【課題】周波数オフセットによる特性の劣化を抑制可能な光受信器を提供する。
【解決手段】光受信器は、局発光を用いて受信光信号を表すベースバンド信号を生成するフロントエンド回路と、ベースバンド信号の周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定器と、周波数オフセット推定器による推定結果に基づいてベースバンド信号の周波数オフセットを補正する周波数オフセット補正器と、周波数オフセットが補正されたベースバンド信号から変調位相を再生する位相再生器と、位相再生器により再生された変調位相に基づいて送信データを再生するデータ再生器と、周波数オフセットが補正されたベースバンド信号の位相誤差に基づいて、周波数オフセット推定器の動作を制御するコントローラと、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光受信器および周波数オフセット補正方法に係わる。
光通信システムにおいて、コヒーレント受信は、従来の強度変調直接検波または位相変調遅延干渉検波と比較して、様々な利点を有している。例えば、コヒーレント受信は、デジタル信号処理を利用することにより、低い光信号対雑音比を許容し、線形ダメージを補償し、高いスペクトル利用効率を実現する。このため、コヒーレント受信は、次世代の光通信システムにおいて広く普及することが期待されている。
コヒーレント受信器は、受信光信号を電気信号に変換する前に、受信光信号に対して局発光を掛け合わせる。これにより、光信号の電場エンベロープを表すベースバンド信号が得られる。そして、デジタル信号処理により、このベースバンド信号から送信データが再生される。
ただし、光送信器においてキャリア光を生成するための送信器レーザ光源の周波数と、光受信器において局発光を生成するための局発レーザ光源の周波数とを、完全に一致させることは困難である。このため、光受信器は、送信器レーザ光源および局発レーザ光源の周波数差(すなわち、周波数オフセット)を補償してデータを再生する。なお、現在、市販のレーザの発振周波数誤差は、±2.5GHzである。このため、上述の光通信システムにおいては、±5GHzの周波数オフセットが発生し得る。
レーザ光源の発振周波数を安定させる技術の1つとして、生成されるレーザ光に周波数変調でディザリング信号を重畳する方法が知られている。この場合、生成された光信号からディザリング信号の周波数成分またはその高調波成分が検出され、その検出結果に基づいて発振周波数が制御される。これにより、レーザ光源の発振周波数を所望の値にロックすることができる。なお、ディザリング信号の周波数は、送信信号のシンボルレートと比較して十分に低速である。
なお、デジタルコヒーレント受信において、周波数オフセットを検出する方法は、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特開2009−253971号公報 特開2011−228819号公報
コヒーレント受信およびデジタル信号処理を利用する光受信器(以下、デジタルコヒーレント受信器)は、周波数オフセットを推定し、その推定結果に応じて周波数オフセットを補償する。そして、デジタルコヒーレント受信器は、周波数オフセットが補償された受信信号から符号情報を表す変調位相を取得し、その変調位相から送信データを再生する。
ところで、光送信器において上述のディザリング信号を使用して送信器レーザ光源が制御されているときは、キャリア光の周波数は、そのディザリング信号に応じて変動する。この場合、周波数オフセットもディザリング信号に応じて変動する。したがって、光送信器においてディザリング信号が使用されるときは、デジタルコヒーレント受信器は、ディザリング信号に追従可能なように、高速で周波数オフセット推定(及び、周波数オフセット補償)を行うことが好ましい。なお、光送信器においてディザリング信号が使用され、かつ、低速で周波数オフセット推定が行われると、周波数オフセットが適切に補償されないので、受信光信号の位相誤差も適切に補正されない。この場合、位相誤差を有する信号に基づいてデータが再生されるので、ビット誤り率が劣化するおそれがある。
他方、光信号の位相は、他の要因によっても変化し得る。たとえば、光送信器と光受信器との間の光伝送路において生じるASE(Amplified Spontaneous Emission)、雑音、分散、非線形効果による波形劣化も、位相誤差の要因である。ところが、これらの要因による位相誤差は、平均化によって抑制され得る。したがって、低速で周波数オフセット推定(及び、周波数オフセット補償)を行うと、これらの要因による位相誤差は抑制され、ビット誤り率は改善する。換言すれば、高速で周波数オフセット推定を行うと、ASE、雑音、分散、非線形効果等に起因する位相誤差は抑制されず、ビット誤り率は改善されない。
なお、「高速で周波数オフセットを推定」は、例えば、少ない受信シンボルに基づいて周波数オフセットを推定することにより実現される。また、「低速で周波数オフセットを推定」は、例えば、多くの受信シンボルに基づいて周波数オフセットを推定することにより実現される。
このような状況において、デジタルコヒーレント受信器は、任意の光送信器から光信号を受信できることが好ましい。しかしながら、高速で周波数オフセット推定を行う構成では、平均化による特性改善が得られない。また、低速で周波数オフセット推定を行う構成では、ディザリング信号を使用する光送信器との間の通信の品質が劣化することがある。
本発明の目的は、周波数オフセットによる特性の劣化を抑制可能な光受信器を提供することである。
本発明の1つの態様の光受信器は、局発光を用いて受信光信号を表すベースバンド信号を生成するフロントエンド回路と、前記ベースバンド信号の周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定器と、前記周波数オフセット推定器による推定結果に基づいて前記ベースバンド信号の周波数オフセットを補正する周波数オフセット補正器と、前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号から変調位相を再生する位相再生器と、前記位相再生器により再生された変調位相に基づいて送信データを再生するデータ再生器と、前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号の位相誤差に基づいて、前記周波数オフセット推定器の動作を制御するコントローラと、を有する。
上述の態様によれば、周波数オフセットによる特性の劣化を抑制可能な光受信器が実現される。
本発明の実施形態に係わる光通信システムの一例を示す図である。 第1の実施形態の光受信器の構成を示す図である。 周波数オフセット推定器の一例を示す図である。 周波数オフセット推定器の他の例を示す図である。 位相再生器の一例を示す図である。 積分回路および動作パラメータ制御回路の動作を説明する図である。 周波数オフセット推定の平均化時間に対する残留周波数オフセットを示す図である。 積分回路の動作を説明する図である。 周波数オフセット推定の平均化時間に対するビット誤り率を示す図である。 第1の実施形態の周波数オフセット補償方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態の光受信器の構成を示す図である。 第2の実施形態の周波数オフセット推定器の一例を示す図である。 第2の実施形態の周波数オフセット補償方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態の光受信器の構成を示す図である。 第4の実施形態の光受信器の構成を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる光通信システムの一例を示す。実施形態の光通信システム1は、図1に示すように、光送信器10および光受信器20を有する。光送信器10から送信される光信号は、光伝送路2を介して光受信器20へ伝搬される。光伝送路2には、1または複数の光中継ノードが設けられていてもよい。
光送信器10は、信号生成器11、送信器レーザ光源12、光変調器13を含む。信号生成器11は、指定された変調方式に応じて送信データをコンスタレーション上にマッピングすることにより、1組の駆動信号を生成する。1組の駆動信号は、I成分およびQ成分を表す。なお、変調方式としては、特に限定されるものではないが、例えば、DP−QPSK、DP−BPSK、DP−8QAM、DP−16QAM等が指定される。
送信器レーザ光源12は、指定された光周波数の連続光を生成する。送信器レーザ光源12は、例えば、周波数チューナブルレーザ光源である。光変調器13は、信号生成器11から与えられる駆動信号で送信器レーザ光源12により生成される連続光を変調することにより、光信号を生成する。この光信号は、光伝送路2を介して伝播され、光受信器20により受信される。
光送信器10は、送信器レーザ光源12の周波数(すなわち、レーザ波長)を安定化させるためのロック機能を有していてもよい。ロック機能は、例えば、図1に示すディザリング信号生成器14およびモニタ回路15により実現される。ディザリング信号生成器14は、ディザリング信号を生成する。ディザリング信号は、たとえば、サイン波信号である。また、ディザリング信号は、光信号により伝送されるデータ信号のシンボルレートよりも十分に低速である。例えば、シンボルレートは数G〜数10Gシンボル/秒であり、ディザリング信号の周波数は、数Hz〜数MHzである。そして、ディザリング信号は、送信器レーザ光源12に与えられる。そうすると、送信器レーザ光源12は、周波数変調でディザリング信号を光信号に重畳する。よって、送信器レーザ光源12から出力される光信号は、ディザリング信号成分を含んでいる。なお、ディザリング信号は、光変調器13に与えられてもよい。この場合、光送信器13は、周波数変調でディザリング信号を光信号に重畳する。
このように、光送信器10は、任意の周波数のディザリング信号を送信器レーザ光源12または光送信器13に与えることで、光信号に周波数変調信号を重畳できる。即ち、光送信器10は、このディザリング信号を、対向装置とのコミュニケーション信号として利用することができる。
モニタ回路15は、出力光信号に含まれるディザリング周波数成分および/またはその高調波成分をモニタする。ここで、モニタ回路15は、出力光信号に含まれるディザリング周波数成分および/またはその高調波成分に基づいて、送信器レーザ光源12の周波数が適切に制御されているか否かを判定できるものとする。なお、出力光信号に含まれるディザリング周波数成分および/またはその高調波成分に基づいて、レーザ光源の周波数が適切に制御されているか否かを判定する方法は、公知である。したがって、出力光信号に含まれるディザリング周波数成分および/またはその高調波成分に基づいて送信器レーザ光源12を制御することにより、送信器レーザ光源12の周波数の安定化が実現される。以下の記載において、ディザリング信号を利用してレーザ波長を安定化させる機能を有する光送信器を「光送信器10D」と呼ぶことがある。
光受信器20は、図1に示すように、局発レーザ光源21、90°光ハイブリッド回路22、受光器23a、23b、A/Dコンバータ24a、24b、デジタル信号処理回路(DSP)25を有する。なお、光受信器20は、他の要素を有していてもよい。
局発レーザ光源21は、局発光を生成する。局発光の周波数は、送信器レーザ光源12の周波数(すなわち、キャリア光の周波数)とほぼ同じである。ただし、キャリア光の周波数および局発光の周波数は、必ずしも完全に一致しているわけではない。以下、キャリア光の周波数と局発光の周波数との差を「周波数オフセット」と呼ぶ。
90°光ハイブリッド回路22は、局発光から90°シフト局発光を生成する。90°シフト局発光は、局発光の位相を90°シフトさせることで得られる。そして、90°光ハイブリッド回路22は、受信光信号に局発光を掛け合わせることでI成分光信号を生成し、受信光信号に90°シフト局発光を掛け合わせることでQ成分光信号を生成する。受光器23aおよび23bは、それぞれ、I成分光信号およびQ成分光信号をI成分電気信号およびQ成分電気信号に変換する。そして、A/Dコンバータ24aおよび24bは、それぞれ、I成分電気信号およびQ成分電気信号をI成分デジタル信号およびQ成分デジタル信号に変換する。
上述のI成分デジタル信号およびQ成分デジタル信号は、受信光信号を表すベースバンド信号である。すなわち、このベースバンド信号は、受信光信号の複素電界情報を表している。
DSP25は、I成分デジタル信号およびQ成分デジタル信号に基づいて、送信データを再生する。このとき、DSP25は、周波数オフセットを補償しながら、受信光信号から送信データを再生する。
上記構成の光通信システムにおいて、光受信器20は、光送信器10から送信される光信号を受信するかも知れないし、光送信器10Dから送信される光信号を受信するかも知れない。すなわち、光受信器20は、ディザリング信号が重畳されていない光信号を受信するかも知れないし、ディザリング信号が重畳された光信号を受信するかも知れない。なお、受信光信号がディザリング周波数成分を含むときは、周波数オフセットは、ディザリング信号の周期で変動する。
したがって、受信光信号がディザリング周波数成分を含むときは、光受信器20は、ディザリング信号の周期で変動する周波数オフセットを補償するために、周波数オフセット推定を高速で行うことが好ましい。一方、受信光信号がディザリング周波数成分を含まないときは、周波数オフセットは、光送信器10、光伝送路2、光受信器20の周辺の環境などに応じてゆっくりと変化する。この場合、ASE、雑音、分散、非線形効果等に起因する位相誤差が平均化によって抑制されるように、光受信器20は、周波数オフセット推定を低速で行うことが好ましい。
<第1の実施形態>
図2は、第1の実施形態の光受信器20の構成を示す。なお、図2においては、局発レーザ光源21、90°光ハイブリッド回路22、受光器23a、23bは、省略されている。
DSP25は、周波数オフセット推定器31、周波数オフセット補正器32、位相再生器33、識別判定器34、積分回路35、動作パラメータ制御回路36を有する。但し、DSP25は、他の機能を提供してもよい。例えば、DSP25は、波形歪みを等化するイコライザを有していてもよい。
DSP25には、受信光信号を表すベースバンド信号(ここでは、複素電界情報)が入力される。複素電界情報は、図1に示す局発レーザ光源21、90°光ハイブリッド回路22、受光器23a、23b、A/Dコンバータ24a、24bにより生成される。すなわち、複素電界情報は、I成分デジタル信号およびQ成分デジタル信号で表される。そして、この複素電界情報は、周波数オフセット推定器31および周波数オフセット補正器32に与えられる。
周波数オフセット推定器31は、キャリア光と局発光との間の周波数オフセットを推定する。周波数オフセット推定器31により得られる周波数オフセット推定値は、周波数オフセット補正器32に与えられる。
図3は、周波数オフセット推定器31の一例を示す。この例では、変調方式がm値PSKであるものとする。例えば、変調方式がQPSKであるときは、周波数オフセット推定器31は、m=4で動作する。
遅延器41は、受信複素電界情報を1シンボル時間だけ遅延させて遅延複素電界情報を生成する。複素演算器42は、遅延器41により得られる遅延複素電界情報の複素共役を生成する。乗算器43は、受信複素電界情報に遅延複素電界情報の複素共役を乗算する。m乗器44は、乗算器43の出力信号のm乗を計算する。加算器45は、N個のシンボルについて、m乗器44の出力信号を足し合わせる。「N」は、後述する動作パラメータ制御信号により指定または制御される。そして、位相計算器46は、加算器45の出力信号の偏角を計算し、その偏角をmで割算することにより、周波数オフセット推定値を生成する。
図4は、周波数オフセット推定器31の他の例を示す。図4に示す例では、周波数オフセット推定器31は、偏角算出部51、減算部52、仮判定部53、減算部54、遅延部55、減算部56、ループフィルタ57、加算部58、遅延部59を有する。
偏角算出部51は、複素電界情報の偏角を算出する。減算部52は、偏角算出部51により得られる偏角から、遅延部59の出力信号を減算する。仮判定部53は、減算部52により得られる減算結果に基づいて信号を判定(または、識別)する。減算部54は、偏角算出部51により得られる偏角から、仮判定部53の出力信号を減算する。遅延部55は、減算部54の出力信号を1シンボル時間だけ遅延させる。減算部56は、遅延部55の出力信号と減算部54の出力信号との差分を計算する。
ループフィルタ57は、減算部56の出力信号を平均化する。なお、ループフィルタ57は、例えば、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタにより実現される。また、ループフィルタ57の平均化時間は、後述する動作パラメータ制御信号により指定された制御される。加算部58は、減算部54の出力信号に、ループフィルタ57の出力信号を加算する。遅延部59は、加算部58の出力信号を1シンボル時間だけ遅延させる。
ここで、時刻t+1において偏角算出部51によって偏角θ(t+1)が得られるものとする。偏角θ(t+1)は、θd(t+1)+θfo(t+1)+θpn(t+1)で表される。なお、θdは、変調位相を表す。θfoは、周波数オフセットに起因する位相回転量を表す。θpnは、位相雑音を表す。
仮判定部53の出力信号は、変調位相についての仮判定結果を表している。すなわち、仮判定部53の出力信号は、近時的に、θd(t+1)で表すことができる。したがって、減算部54の出力信号は、近時的に、θfo(t+1)+θpn(t+1)で表される。この場合、遅延部55の出力信号は、θfo(t)+θpn(t)で表される。
減算部56は、遅延部55の出力信号と減算部54の出力信号との差分を計算する。すなわち、減算部56の出力信号は、{θfo(t+1)−θfo(t)}+{θpn(t+1)−θpn(t)}で表される。ここで、位相雑音θpnは、時間に対してゆっくりと変化するものとする。この場合、θpn(t+1)−θpn(t)=0と考えることができる。そうすると、減算部56の出力信号は、θfo(t+1)−θfo(t)で表される。以下、θfo(t+1)−θfo(t)をΔfoと呼ぶ。
Δfoは、所定期間(ここでは、1シンボル時間)における周波数オフセットに起因する位相変化量を表す。したがって、ループフィルタ57を用いて減算部56の出力信号を平均化することにより、周波数オフセットの推定値が得られる。
なお、加算部58の出力信号は、θfo(t+1)+θpn(t+1)+Δfoで表される。したがって、遅延部59の出力信号は、θfo(t)+θpn(t)+Δfoで表される。ここで、上述の定義の通り、θfo(t+1)−θfo(t)=Δfoである。また、θpn(t+1)=θpn(t)と考えることができる。よって、遅延部59の出力信号は、θfo(t+1)+θpn(t+1)で表すことができる。したがって、減算部52の出力信号は、変調成分θd(t+1)を表す。すなわち、仮判定部53の出力信号は、変調位相についての仮判定結果を表す。
このように、周波数オフセット推定器31は、受信複素電界情報から変調成分および雑音成分を除去することにより、周波数オフセット推定値を取得する。そして、光受信器20は、周波数オフセット推定値を利用して、周波数オフセットを補正する。周波数オフセットは、フィードフォワード方式またはフィードバック方式で補正される。第1の実施形態では、フォードフォワード方式で周波数オフセットが補正される。なお、「補正」は、周波数オフセットを補償する処理、および周波数オフセットを小さくする処理を含むものとする。
周波数オフセット補正器32は、周波数オフセット推定器31により得られる周波数オフセット推定値に基づいて、複素電界情報の周波数オフセットを補正する。すなわち、周波数オフセット補正器32は、受信光信号の周波数オフセットを補正する。例えば、周波数オフセット補正器32は、周波数オフセット推定値の逆特性を複素電界情報に与えることで、周波数オフセットを補償する。この場合、受信シンボルのコンスタレーションは、周波数オフセットを打ち消すように、周波数オフセットに相当する角度だけ回転させられる。
位相再生器33は、例えば、図5に示すように、m乗器61、加算器62、位相計算器63、減算器64を有する。この例では、変調方式がm値PSKであるものとする。そして、周波数オフセット補正器32により周波数オフセットが補正された信号が、位相再生器33に入力される。位相再生器33の入力信号は、φdk+φkで表される。φdkは、変調位相を表す。φkは、キャリア光の位相と局発光の位相との差分(すなわち、位相誤差)を表す。
m乗器61は、入力信号(φdk+φk)のm乗を計算する。加算器62は、複数のシンボルについて、m乗器61の出力信号を足し合わせる。位相計算器63は、加算器62の出力信号の偏角を計算し、更にその偏角をmで割算することにより、φk_avgを計算する。φk_avgは、キャリア光の位相と局発光の位相との差分の推定値(即ち、位相誤差の推定値)を表す。よって、減算器64において入力信号φdk+φkからφk_avgを減算することにより、変調位相φkが得られる。
このように、φk_avgは、位相誤差の推定値を表す。そして、位相再生器33は、入力信号φdk+φkからφk_avgを減算することにより、変調位相φkを推定する。すなわち、φk_avgは、位相誤差を補償するために使用される。よって、φk_avgは、位相補償量を表す。
識別判定器34は、位相再生器33により得られる変調位相φk基づいて、各シンボルのデータを判定する。例えば、変調方式がQPSKであるときは、シンボル毎に2ビットのデータが判定される。この結果、光送信器10から送信さるデータが再生される。
積分回路35は、位相再生器33において検出される位相誤差(すなわち、位相誤差の推定値または位相補償量)を取得する。そして、積分回路35は、この位相誤差を積分して第1の積分値を生成する。また、積分回路35は、位相再生器33において検出される位相誤差の絶対値を積分して第2の積分値を生成する。
動作パラメータ制御回路36は、積分回路35により生成される第1の積分値および第2の積分値に基づいて、動作パラメータ制御信号を生成する。この動作パラメータ制御信号は、周波数オフセット推定器31に与えられる。すなわち、周波数オフセット推定器31の動作は、動作パラメータ制御信号によって制御される。
図6は、積分回路35および動作パラメータ制御回路36の動作を説明する図である。積分回路35は、オフセット調整回路70、積分器71、絶対値計算器72、積分器73を有する。オフセット調整回路70は、位相誤差のオフセット成分を除去する。位相誤差のオフセット成分は、この実施例では、送信器レーザ光源12の位相(すなわち、ディザリング信号が重畳されていないときのキャリア光の位相)と局発光の位相との差分に相当する。このとき、オフセット調整回路70は、位相再生器33で計算される位相誤差の平均値を計算する。そして、オフセット調整回路70は、位相誤差と位相誤差の平均値との差分(すなわち、平均値に対する偏差)を出力する。なお、積分回路35の動作を説明する記載においては、「位相誤差」は、オフセット成分が除去された位相誤差を含むものとする。
積分器71は、位相誤差を積分して第1の積分値を生成する。絶対値計算器72は、位相誤差の絶対値を計算する。積分器73は、絶対値計算器72により得られる位相誤差の絶対値を積分して第2の積分値を生成する。
動作パラメータ制御回路36は、減算器74および比較回路75を有する。減算器74は、第1の積分値と第2の積分値との差分を計算する。この実施例では、減算器74は、第2の積分値から第1の積分値を減算する。以下、この減算結果を差分Dと呼ぶ。比較回路75は、差分Dと予め指定されている基準レベルとを比較する。そして、比較回路75は、この比較結果に基づいて動作パラメータ制御信号を生成する。例えば、差分Dが基準レベルよりも大きいときは、比較回路75は、周波数オフセット推定器31の推定時間をΔTだけ短くすることを指示する動作パラメータ制御信号を生成する。一方、差分Dが基準レベルよりも小さいときは、比較回路75は、その推定時間をΔTだけ長くことを指示する動作パラメータ制御信号を生成する。ΔTは、例えば、1シンボル時間である。
「周波数オフセット推定器31の推定時間」は、図3に示す例では、加算器45によって加算されるシンボルの個数に相当し、図4に示す例では、ループフィルタ57の平均化時間に相当する。よって、この推定時間は、周波数オフセット推定器31においてシンボル毎に計算された信号を平均化するための平均化時間に相当する。
なお、差分Dと基準レベルとの差分が十分に小さいときは、比較回路75は、推定時間を変化させないことを指示する動作パラメータ制御信号を生成する。或いは、差分Dと基準レベルとの差分が十分に小さいときは、比較回路75は、動作パラメータ制御信号を出力しなくてもよい。また、比較回路75は、トリガ信号が与えられたときに、差分Dと基準レベルとを比較して動作パラメータ制御信号を生成してもよい。この場合、トリガ信号は、例えば、数秒間隔で比較回路75に与えられる。
積分回路35および動作パラメータ制御回路36により生成される動作パラメータ制御信号は、周波数オフセット推定器31に与えられる。そして、周波数オフセット推定器31は、動作パラメータ制御信号により指示される推定時間で、周波数オフセットを推定する。図3に示す例では、周波数オフセット推定器31は、動作パラメータ制御信号に従って、加算器45が取得するシンボルの個数(図3では、N)を決定する。また、図4に示す例では、周波数オフセット推定器31は、動作パラメータ制御信号に従って、ループフィルタ57の平均化時間を決定する。ループフィルタ57の平均化時間は、シンボルの個数で表されてもよい。
次に、周波数オフセット推定のための推定時間(または、平均化時間)を制御しながら周波数オフセットを補正する動作を説明する。
光受信器20は、図1に示すように、光送信器10によって生成される光信号を受信する。ここで、光送信器10は、送信器レーザ光源12の周波数をロックする機能を有していないものとする。すなわち、光送信器10において、光信号にディザリング信号は重畳されないものとする。この場合、周波数オフセットは、ほぼ一定である。或いは、周波数オフセットは、温度変化等に起因して時間に対してゆっくりと変化する。したがって、この場合、周波数オフセット推定のための推定時間が長くても、周波数オフセット推定器31は、実際の周波数オフセットに対して精度よく周波数オフセット推定値を追従させることができる。この結果、周波数オフセット補正器32において周波数オフセットは十分に補償され、残留周波数オフセットは小さくなる。残留周波数オフセットが小さいときは、変調位相が精度よく推定され、識別判定器34により再生されるデータの誤り率は低くなる。残留周波数オフセットは、周波数オフセット補正器32の出力信号に含まれている周波数オフセット成分を意味する。
なお、上述したように、周波数オフセット推定のための推定時間が長いときは、平均化によってASE、雑音、分散、非線形効果等に起因する位相誤差が抑制されるので、ビット誤り率は改善する。したがって、残留周波数オフセットを小さく出来るのであれば、周波数オフセット推定のための推定時間を長くすることが好ましいことがある。
ところが、光送信器10がディザリング信号を利用してレーザ光源をロックする機能を有しているときは、周波数変調でディザリング信号が光信号に重畳される。この場合、周波数オフセットは、ディザリング信号に応じて変動する。このため、ディザリング信号の周波数と、周波数オフセット推定のための推定時間との関係によっては、周波数オフセット推定器31は、実際の周波数オフセットに対して周波数オフセット推定値を追従させることはできない。
図7は、周波数オフセット推定のための推定時間(以下、推定時間ET)と残留周波数オフセットとの関係を示す。図7に示す例では、送信器レーザ光源11の周波数と局発レーザ光源21の周波数との差分(すなわち、ディザリング信号がないときの周波数オフセット)は、1GHzである。ディザリング信号の周波数は、100MHzである。光信号のシンボルレートは、約20Gbaudである。
図7(a)は、ディザリング信号の周期に対して推定時間ETが十分に短いときの残留周波数オフセットを示している。図7(a)においては、推定時間ETは、約20シンボル時間である。すなわち、推定時間ETは、ディザリング信号の周期の約10分の1である。この場合、周波数オフセット推定器31は、実際の周波数オフセットに対して精度よく周波数オフセット推定値を追従させることができる。この結果、周波数オフセット補正器32において周波数オフセットは十分に補償され、残留周波数オフセットはほぼゼロである。
図7(b)においては、推定時間ETは、約40シンボル時間である。すなわち、推定時間ETは、ディザリング信号の周期の約5分の1である。この場合、周波数オフセット推定器31は、実際の周波数オフセットに対して十分に周波数オフセット推定値を追従させることは出来ない。この結果、周波数オフセット補正器32において周波数オフセットは十分には補償されず、残留周波数オフセットが発生してしまう。
図7(c)においては、推定時間ETは、約100シンボル時間である。すなわち、推定時間ETは、ディザリング信号の周期の約2分の1である。この場合、周波数オフセット推定器31による周波数オフセット推定値の精度は低い。この結果、周波数オフセット補正器32において周波数オフセットは補償されず、大きな残留周波数オフセットが発生してしまう。
このように、ディザリング信号の周波数に対して推定時間ETが長すぎるときは、残留周波数オフセットが発生する。この残留周波数オフセットは、ディザリング信号に起因する。したがって、残留周波数オフセットは、ディザリング信号と実質的に同じ周波数で変動することになる。そして、残留周波数オフセットは、位相再生器33の動作に影響を与える。
位相再生器33は、上述したように、入力信号の位相から、キャリア光の位相と局発光の位相との間の差分位相を除去する。この差分位相は、位相誤差(即ち、位相補償量)に相当する。
ここで、残留周波数オフセットがゼロであるときは、位相誤差は、ほぼ一定である。しかし、残留周波数オフセットが存在するときは、その残留周波数オフセットに起因する位相誤差が発生する。すなわち、位相誤差は、残留周波数オフセットに応じて変動する。したがって、この場合、位相誤差は、図8(a)に示すように、ディザリング信号と同じ周期で変動する。なお、図8(a)に示すθoffは、位相誤差のオフセット成分を表し、残留周波数オフセットがゼロであるときの位相誤差に相当する。
積分回路35は、位相誤差を積分する。このとき、位相誤差のオフセット成分θoffは、必ずしもゼロではない。そして、オフセット成分θoffがゼロでないときは、積分回路35において、図8(b)に示すように、位相誤差のオフセット成分θoffが除去される。オフセット成分θoffは、図6に示すオフセット調整回路70によって除去される。
積分器71は、図8(c)に示すように、位相誤差を積分して第1の積分値を生成する。このとき、位相誤差の平均はゼロである。よって、第1の積分値は、ほぼゼロである。これに対して、積分器73は、図8(d)に示すように、位相誤差の絶対値を積分して第2の積分値を生成する。そうすると、第2の積分値は、正の値である。
動作パラメータ制御回路36において、減算器74は、第2の積分値から第1の積分ちを減算して差分Dを得る。ここで、ディザリング信号に起因する残留周波数オフセットが発生しているときは、差分Dは、正の値となる。なお、差分Dの絶対値は、残留周波数オフセットの大きさに依存する。例えば、図7(a)に示す例では、差分Dはほぼゼロになる。一方、図7(c)に示す例では、大きな差分Dが得られる。
動作パラメータ制御回路36は、差分Dが基準レベルよりも大きいときは、位相再生器33において検出される位相誤差が時間に対して周期的に変化していると判定する。この場合、動作パラメータ制御回路36は、推定時間ETをΔTだけ短くすることを指示する動作パラメータ制御信号を生成する。そうすると、周波数オフセット推定部31は、推定時間ETをΔTだけ短くする。そして、この制御が繰り返し実行され、ディザリング信号の周波数に対して推定時間ETが十分に短くなると、図7(a)に示すように、残留周波数オフセットは小さくなる。残留周波数オフセットが小さくなると、識別判定器34により再生されるデータの誤り率は改善する。
図9は、周波数オフセット推定のための推定時間ETに対するビット誤り率を示す。なお、光信号には、ディザリング信号が重畳されている。
ディザリング信号の周期に対して推定時間ETが長すぎるときは、図9(a)に示すように、ビット誤り率は周期的に劣化する。これに対して、ディザリング信号の周期に対して推定時間ETが適切に短縮されると、図9(b)に示すように、ビット誤り率が改善する。
なお、光信号にディザリング信号が重畳されていないときは、周波数オフセットは精度よく補償され、残留周波数オフセットは小さくなる。この場合、位相再生器33において検出される位相誤差はほぼ一定である。そうすると、積分器71により得られる第1の積分値と積分器73により得られる第2の積分値との間の差分(すなわち、差分D)は、ほぼゼロである。したがって、差分Dは基準レベルよりも小さくなり、動作パラメータ制御回路36は、推定時間ETをΔTだけ長くすることを指示する動作パラメータ制御信号を生成する。
周波数オフセット推定部31は、この動作パラメータ制御信号を受け取ると、推定時間ETをΔTだけ長くする。そして、この制御が繰り返し実行されると、ディザリング信号の周波数に対して推定時間ETが十分に長くなる。この結果、ASE、雑音、分散、非線形効果等に起因する位相誤差が平均化によって抑制される。
図10は、第1の実施形態に係る周波数オフセット補償方法を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、DSP25により繰り返し実行される。また、DSP25には、フロントエンド回路(局発レーザ光源21、90°光ハイブリッド回路22、受光器23a、23b、A/Dコンバータ24a、24b等)から受信光信号を表すベースバンド信号(複素電界情報)が入力される。
S1において、周波数オフセット推定器31は、動作パラメータ制御回路36から与えられる動作パラメータ制御信号に応じて、周波数オフセット推定の平均化時間(即ち、周波数オフセット推定器31の推定時間)を更新する。なお、このフローチャートの処理が開始されたときは、S1において、周波数オフセット推定の平均化時間の初期値が周波数オフセット推定器31に与えられる。
S2において、周波数オフセット推定器31は、更新された平均化時間で、周波数オフセットを推定する。そして、周波数オフセット補正器32は、周波数オフセット推定器31により推定される周波数オフセットに基づいて、受信信号の周波数オフセットを補正する。なお、「補正する」は、受信信号の周波数オフセットを完全に補償する処理に限定されるものではなく、受信信号の周波数オフセットを小さくする処理も含む。
S3において、位相再生器33は、周波数オフセットが補正された受信信号の位相誤差を補償することにより、変調位相を再生する。なお、識別判定器34は、位相再生器33により再生された変調位相に基づいて、送信データを再生する。
S4において、積分回路35は、位相再生器33において検出される位相誤差を取得する。オフセット調整回路70は、位相誤差のオフセット成分を除去する。位相誤差のオフセット成分は、キャリア光の位相と局発光の位相との差分(図8(a)では、θoff)に相当する。このとき、オフセット調整回路70は、例えば、位相誤差の平均を計算する。そして、オフセット調整回路70は、図8(b)に示すように、平均値に対する位相誤差の偏差を算出する。これにより、オフセット成分が除去された位相誤差が得られる。
S5において、積分器71は、位相誤差を積分することにより、第1の積分値を生成する。S6において、絶対値計算器72は、位相誤差の絶対値を計算する。S7において、積分器73は、絶対値計算器72により得られる位相誤差の絶対値を積分して第2の積分値を生成する。
S8において、動作パラメータ制御回路36は、第1の積分値と第2の積分値との差分を計算する。上述した実施例では、第2の積分値から第1の積分値を減算することにより差分が生成される。S9において、動作パラメータ制御回路36は、S8で得られる差分Dと基準レベルとを比較する。
S8の差分が基準レベルより大いときは、動作パラメータ制御回路36は、S10において、周波数オフセット推定の平均化時間をΔTだけ短くするための動作パラメータ制御信号を生成する。一方、S8の差分が基準レベルより大きくないときは、動作パラメータ制御回路36は、S11において、周波数オフセット推定の平均化時間をΔTだけ長くするための動作パラメータ制御信号を生成する。ΔTは、例えば、1シンボル時間である。そして、この動作パラメータ制御信号は、周波数オフセット推定器31に与えられる。この後、DSP25の処理は、S1に戻る。
このように、DSP25は、図10に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。これにより、周波数オフセット推定の平均化時間は、受信光信号の位相誤差に応じて適切に調整される。例えば、光信号にディザリング信号が重畳されているときは、残留周波数オフセットに起因して位相誤差が時間に対して周期的に変動することがある。この場合、光受信器20は、位相誤差の周期的な変動を検出すると、周波数オフセット推定の平均化時間を短くする。この結果、周波数オフセットが精度よく補償され、データ誤り率が改善する。一方、位相誤差の周期的な変動が検出されないときは、光受信器20は、周波数オフセット推定の平均化時間を長くする。この場合、平均化によってASE、雑音、分散、非線形効果等に起因する位相誤差が抑制される。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、周波数オフセットは、フィードフォワード方式で補償される。これに対して、第2の実施形態においては、フォードバック方式で周波数オフセットが補償される。
図11は、第2の実施形態の光受信器の構成を示す。第2の実施形態においては、局発レーザ光源21は、周波数オフセット推定器31からの指示に従って発振周波数を制御する。すなわち、局発光の周波数は、周波数オフセット推定器31からの指示に従って制御される。また、第2の実施形態においては、光受信器20は、周波数オフセット補正器32を有していなくてもよい。
動作パラメータ制御回路36は、局発レーザ光源21の周波数を制御する周期を指示する動作パラメータ制御信号を生成する。動作パラメータ制御信号を生成する方法については、後述する。
周波数オフセット推定器31は、第1の実施形態と同様に、周波数オフセットを推定する。ただし、第2の実施形態では、周波数オフセット推定における平均化時間は、一定であってもよい。そして、周波数オフセット推定器31は、動作パラメータ制御回路36により生成される動作パラメータ制御信号に従って、局発レーザ光源21を制御する。
図12は、第2の実施形態の周波数オフセット推定器31の一例を示す。第2の実施形態の周波数オフセット推定器31は、偏角算出部51、減算部52、仮判定部53、減算部54、遅延部55、減算部56、ループフィルタ57、加算部58、遅延部59に加えて、光源コントローラ81を有する。
光源コントローラ81は、動作パラメータ制御回路36により生成される動作パラメータ制御信号に従って、局発レーザ光源21を制御する。動作パラメータ制御信号は、第2の実施形態では、局発レーザ光源21の周波数を制御する周期を指示する。したがって、光源コントローラ81は、動作パラメータ制御回路36から指示される周期で、局発レーザ光源21の周波数を更新する。
局発レーザ光源21の周波数は、周波数オフセットに基づいて制御される。すなわち、局発レーザ光源21の周波数は、周波数オフセットを補償するように、または周波数オフセットを小さくするように制御される。このとき、光源コントローラ81は、動作パラメータ制御回路36から指示される周期で、局発レーザ光源21の周波数を更新する。
なお、図12に示す例では、図4に示す構成に光源コントローラ81を追加することで第2の実施形態の周波数オフセット推定器31が実現されているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、図3に示す構成に光源コントローラ81を追加することで第2の実施形態の周波数オフセット推定器31を実現してもよい。
図13は、第2の実施形態に係る周波数オフセット補償方法を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、DSP25により繰り返し実行される。また、DSP25には、フロントエンド回路(局発レーザ光源21、90°光ハイブリッド回路22、受光器23a、23b、A/Dコンバータ24a、24b等)から受信光信号を表すベースバンド信号(複素電界情報)が入力される。なお、周波数オフセット推定器31は、常時、周波数オフセットを推定しているものとする。
S21において、光源コントローラ81は、動作パラメータ制御回路36から与えられる動作パラメータ制御信号に応じて、局発光周波数の制御周期を更新する。なお、このフローチャートの処理が開始されたときは、S21において、局発光周波数の制御周期の初期値が光源コントローラ81に与えられる。
S22において、光源コントローラ81は、周波数オフセット推定器31により計算される周波数オフセット推定値に基づいて局発レーザ光源21の周波数を制御する。このとき、光源コントローラ81は、S21で更新された制御周期で、局発レーザ光源21の周波数を制御する。すなわち、局発レーザ光源21の周波数は、制御周期ごとに、周波数オフセット推定値に基づいて制御される。このとき、光源コントローラ81は、周波数オフセットが補償されるように、局発レーザ光源21の周波数を制御する。なお、各制御周期期間内では、局発レーザ光源21の周波数は、実質的に一定である。
S23〜S29の処理は、図10に示すS3〜S9と実質的に同じである。すなわち、DSP25は、第1の積分値と第2の積分値との差分を計算する。
S28の差分が基準レベルより大いときは、動作パラメータ制御回路36は、S30において、局発光周波数の制御周期をΔTだけ短くするための動作パラメータ制御信号を生成する。一方、S28の差分が基準レベルより大きくないときは、動作パラメータ制御回路36は、S31において、局発光周波数の制御周期をΔTだけ長くするための動作パラメータ制御信号を生成する。第2の実施形態のΔTは、第1の実施形態と同じであってもよいし、第1の実施形態と異なっていてもよい。そして、動作パラメータ制御信号は、光源コントローラ81に与えられる。この後、DSP25の処理は、S21に戻る。
このように、第2の実施形態では、局発光周波数の制御周期は、受信光信号の位相誤差に応じて適切に調整される。たとえば、光信号にディザリング信号が重畳されているときは、残留周波数オフセットに起因して位相誤差が時間に対して周期的に変動することがある。この場合、光受信器20は、位相誤差の周期的な変動を検出すると、局発光周波数の制御周期を短くする。この結果、周波数オフセットが精度よく補償され、データ誤り率が改善する。
なお、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態においても、位相再生器33において検出される位相誤差に応じて周波数オフセット推定の平均化時間を制御してもよい。この場合、周波数オフセット推定器31は、動作モード制御回路36による動作モード制御信号に従って、周波数オフセット推定の平均化時間を制御すると共に、局発光周波数の制御周期を制御する。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、位相再生器33において検出される位相誤差に基づいて周波数オフセット推定の平均化時間が制御される。これに対して、第3の実施形態では、再生データのFECエラー訂正数に基づいて、周波数オフセット推定の平均化時間が制御される。なお、第3の実施形態の光通信システムにおいては、データは、FECが付与されたパケットまたはフレームに格納されて伝送される。
上述したように、位相再生器33において検出される位相誤差の変動が大きいときは、ビット誤り率が劣化する。例えば、光信号にディザリング信号が重畳されており、且つ、周波数オフセット推定の平均化時間が長いときは、図9(a)に示すように、ビット誤り率は周期的に劣化する。この場合、再生データのFECエラー訂正数も周期的に変化することになる。したがって、位相誤差を直接的にモニタする代わりに、再生データのFECエラー訂正数をモニタすることによって、第1の実施形態と同様の制御を実現できる。
図14は、第3の実施形態の光受信器の構成を示す。なお、図14においては、局発レーザ光源21、90°光ハイブリッド回路22、受光器23a、23bは、省略されている。
DSP25は、周波数オフセット推定器31、周波数オフセット補正器32、位相再生器33、識別判定器34、動作パラメータ制御回路36、FEC回路91、平均化回路92、積分回路93を有する。周波数オフセット推定器31、周波数オフセット補正器32、位相再生器33、識別判定器34は、第1の実施形態と実質的に同じなので、説明を省略する。
FEC回路91は、再生データについてFEC処理を行い、FECエラー訂正回数を検出する。平均化回路92は、FECエラー訂正回数の平均を計算する。積分回路93は、FECエラー訂正回数の平均に対する偏差を積分して第1の積分値を生成する。また、積分回路93は、FECエラー訂正回数の平均に対する偏差の絶対値を積分して第2の積分値を生成する。なお、FECエラー訂正回数について第1および第2の積分値を生成する処理は、第1の実施形態において位相誤差について第1および第2の積分値を生成する処理と実質的に同じである。
他の処理は、第1および第3の実施形態において互いに実質的に同じである。即ち、動作パラメータ制御回路36は、FECエラー訂正回数についての第1および第2の積分値に基づいて、周波数オフセット推定の平均化時間を制御する。そして、周波数オフセット推定器31は、動作パラメータ制御回路36により指示される平均化時間で周波数オフセットを推定する。
<第4の実施形態>
第2の実施形態では、位相再生器33において検出される位相誤差に基づいて局発周波数の制御周期が制御される。これに対して、第4の実施形態では、再生データのFECエラー訂正数に基づいて、局発周波数の制御周期が制御される。なお、第4の実施形態の光通信システムにおいても、データは、FECが付与されたパケットまたはフレームに格納されて伝送される。
第4の実施形態の光受信器20において、FEC回路91、平均化回路92、積分回路93の処理は、実質的に第3の実施形態と同じである。また、動作パラメータ制御回路36および周波数オフセット推定器31が局発レーザ光源21を制御する処理は、実質的に第3の実施形態と同じである。
<他の実施形態>
周波数オフセットの周期的な変化が検出されないときは、光受信器20は、光信号にディザリング信号が重畳されていないと判定することができる。したがって、光受信器20は、周波数オフセットの周期的な変化が検出されたときに限って、図10または図13に示すフローチャートの処理を実行してもよい。
光受信器20は、周波数オフセットの周期的な変化を検出したときは、その旨を光送信器10へ通知してもよい。この通知は、例えば、光受信器20から光送信器10へ伝送されるパケットまたはフレームのFEC領域内の空きビットを使用して実現される。あるいは、この通知は、光受信器20から光送信器10へ伝搬される光の周波数を利用して実現してもよい。この場合、光送信器10は、光受信器20からの通知に応じて、光信号を生成する動作を制御してもよい。また、光送信器10および光受信器20は、マスター/スレーブ方式で、光送信器10の周波数を表す情報を共有してもよい。
1 光通信システム
10 光送信器
11 送信器レーザ光源
14 ディザリング信号生成器
20 光受信器
21 局発レーザ光源
25 デジタル信号処理回路(DSP)
31 周波数オフセット推定器
32 周波数オフセット補正器
33 位相再生器
34 識別判定器
35 積分回路
36 動作パラメータ制御回路
71、73 積分器
72 絶対値計算器
81 光源コントローラ

Claims (10)

  1. 局発光を用いて受信光信号を表すベースバンド信号を生成するフロントエンド回路と、
    前記ベースバンド信号の周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定器と、
    前記周波数オフセット推定器による推定結果に基づいて前記ベースバンド信号の周波数オフセットを補正する周波数オフセット補正器と、
    前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号から変調位相を再生する位相再生器と、
    前記位相再生器により再生された変調位相に基づいて送信データを再生するデータ再生器と、
    前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号の位相誤差に基づいて、前記周波数オフセット推定器の動作を制御するコントローラと、
    を有する光受信器。
  2. 前記コントローラは、前記位相誤差に基づいて、前記周波数オフセット推定器の推定時間を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  3. 前記コントローラは、前記位相誤差が時間に対して周期的に変化しているときは、前記周波数オフセット推定器の推定時間を短くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  4. 前記コントローラは、
    前記位相誤差を積分して第1の積分結果を生成する第1の計算器と、
    前記位相誤差の絶対値を積分して第2の積分結果を生成する第2の計算器と、
    前記第1の積分結果と前記第2の積分結果との差分に基づいて、前記周波数オフセット推定器の推定時間を制御する推定時間コントローラと、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  5. 前記推定時間コントローラは、前記第1の積分結果と前記第2の積分結果の差が閾値よりも大きいときは前記推定時間を短くし、前記第1の積分結果と前記第2の積分結果の差が閾値よりも小さいときは前記推定時間を長くする
    ことを特徴とする請求項4に記載の光受信器。
  6. 前記周波数オフセット推定器は、
    シンボル毎にシンボル間の位相変化量を検出する検出器と、
    前記コントローラにより制御される推定時間内に受信する複数のシンボルについて前記検出器により検出される位相変化量の平均を計算することによって前記周波数数オフセットを推定する推定器と、を有する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の光受信器。
  7. 局発光を用いて受信光信号を表すベースバンド信号を生成するフロントエンド回路と、
    前記ベースバンド信号の周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定器と、
    前記周波数オフセット推定器による推定結果に基づいて、指定される制御周期で前記局発光の周波数を制御することにより、前記ベースバンド信号の周波数オフセットを補正する光源コントローラと、
    前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号から変調位相を再生する位相再生器と、
    前記位相再生器により再生された変調位相に基づいて送信データを再生するデータ再生器と、
    前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号の位相誤差に基づいて、前記制御周期を指定するコントローラと、
    を有する光受信器。
  8. 局発光を用いて受信光信号を表すベースバンド信号を生成するフロントエンド回路と、
    前記ベースバンド信号の周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定器と、
    前記周波数オフセット推定器による推定結果に基づいて前記ベースバンド信号の周波数オフセットを補正する周波数オフセット補正器と、
    前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号から変調位相を再生する位相再生器と、
    前記位相再生器により再生された変調位相に基づいて送信データを再生するデータ再生器と、
    前記データ再生器により再生された送信データの誤り率に基づいて、前記周波数オフセット推定器の動作を制御するコントローラと、
    を有する光受信器。
  9. 局発光を用いて受信光信号を表すベースバンド信号を生成するフロントエンド回路と、
    前記ベースバンド信号の周波数オフセットを推定する周波数オフセット推定器と、
    前記周波数オフセット推定器による推定結果に基づいて、指定される制御周期で前記局発光の周波数を制御することにより、前記ベースバンド信号の周波数オフセットを補正する光源コントローラと、
    前記周波数オフセットが補正されたベースバンド信号から変調位相を再生する位相再生器と、
    前記位相再生器により再生された変調位相に基づいて送信データを再生するデータ再生器と、
    前記データ再生器により再生された送信データの誤り率に基づいて、前記制御周期を指定するコントローラと、
    を有する光受信器。
  10. 局発光を用いて生成される、受信光信号を表すベースバンド信号の周波数オフセットを推定し、
    推定された周波数オフセットに基づいて前記ベースバンド信号の周波数オフセットを補正し、
    周波数オフセットが補正されたベースバンド信号の位相誤差に基づいて、前記周波数オフセットを推定する処理の推定時間を制御する
    ことを特徴とする周波数オフセット補正方法。
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