JP2018509038A - コヒーレント受信機における微細周波数オフセット推定のための推定精度及びロバスト性の向上した方法及び装置 - Google Patents

コヒーレント受信機における微細周波数オフセット推定のための推定精度及びロバスト性の向上した方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本開示は、異なる周波数における出力シンボルの信号位相の確率質量関数(PMF)を評価することにより、コヒーレント受信機における受信信号の局部発振器周波数オフセットの微細な推定のための方法及びシステムを提供する。実際の周波数オフセット以外の周波数で、信号位相は[−π,π]の中で均一に分布され、PMF値の関数の和が、コヒーレント受信機により使用されるべき周波数オフセットを決定するために利用できるようにする。ここで、関数は0と1の間の凸又は凹状である。

Description

[関連出願]
本願は、米国特許出願番号第14/603,890号、2015年1月23日出願の優先権を主張する米国特許出願番号第14/978,380号、2015年12月22日出願の優先権を主張する。これらの出願の内容は、参照によりここに組み込まれる。
[技術分野]
本開示は、概して、データ送信システムにおける受信信号の周波数オフセットを決定することに関する。
例えばインターネットコンテンツ、メディアコンテンツ、及び音声通信を含み得るデータコンテンツのユーザへの配信は、分散型データネットワークを通じて提供される。図1は、サービスプロバイダ10がデータコンテンツを自宅又はオフィスビル12にいる又はどこに位置しても良いエンドユーザにどのように提供するかを示す例示的なデータネットワーク図である。カバーされるべき地理的領域に依存して、エンドユーザ12にデータコンテンツを配信するために種々の中間ノードが必要とされ得る。図1の例では、局地ノード14は、局地ノード14の近辺にいるユーザへのデータ配信ノードとして機能でき、サービスプロバイダ10から受信されるデータコンテンツを基地局16に再配信する中継器として機能できる。基地局16は、近くに位置する家又はビル12へのデータコンテンツの配信を実現するために、近所に配置され得る。基地局16は、ユーザに無線サービスも提供するよう構成され得る。理解されるべきことに、サービスプロバイダ10とエンドユーザ12との間の中間ノードの数は、データサービスの所要の地理的カバレッジに依存して調整され得る。
サービスプロバイダ10と局地ノード14との間、局地ノード14と基地局16との間、及び基地局16と家又はビル12との間のようなノード間でデータコンテンツを表す信号を運ぶ媒体は、データケーブル18、20、22である。これらのデータケーブルは銅でできた導電ケーブルであり得、又はそれらは、変調レーザ光の形式でデータを運ぶ光ケーブルであり得る。光ケーブルは、銅ケーブルより遙かに大きなデータ帯域幅を有し、及び長距離に渡り低信号損失の利益を有することが良く知られている。とは言え、光データ送信は、依然として、光信号を歪ませ得る且つ送信データを回復させるために補償されなければならない種々の現象に左右される。
図2は、光データ伝送リンク30の簡易図であり、光伝搬チャネル36により互いに接続される送信機32及びコヒーレント受信機34を含む。図1の例示的なデータネットワーク図に示した各ノード対は、ここで図2に示す光データ伝送リンク30を有し得る。
送信機32は、2つの直交線形偏波成分(X及びY)から成る光信号を生成する。ここで、各成分は、同一搬送波周波数を有する2つの直交位相成分(同位相I及び直角位相Q)から成る。搬送波周波数は、位相ノイズを有するレーザにより供給される光波長である。伝搬チャネル36は、カスケードWSSのような光フィルタ、ファイバ、色分散(CD)、非線形位相雑音、偏波モード分散(PMD)、偏波依存損失(PDL)、偏波依存利得、偏波回転及び光白色ガウスノイズのソースである増幅器から成る。
コヒーレント受信機34は、統合コヒーレント受信機、光検出器(PIN)、アナログデジタル変換器(ADC)、及びDSPユニットから成る。統合コヒーレント受信機34は、送信機レーザに厳密に一致する周波数を有する局部発振器(LO)が、伝搬光信号と混合し、それをそれぞれ送信信号の混合である4個の信号に分ける場所である。DSPユニットは、信号が処理されデータが回復される場所である。全ての上述のコンポーネントの更なる詳細事項は、後述される。
光送信に伴う問題のうちの1つは、ベースバンド信号の中の周波数シフトが送信機32における周波数に対して生じる周波数のふらつきである。これは、局部発振器周波数オフセット(LOFO)として参照され、受信機34において結果として生じる信号は、送信機32の周波数と正確に一致しない周波数を有する。LOFOは、光信号の中のデータを回復するために受信機34において補正される必要がある。幾つかの現在知られているシステムでは、LOFOは±5GHzほどの大きさであり得る。
ほとんどの知られているソリューションは、受信信号の周波数オフセットを決定するために2段階アプローチに従う。先ず、粗周波数オフセット推定器(FOE)は、LOFOを推定し、±1GHz推定誤差未満まで補正できる。次に、10MHz未満の推定誤差を有する最終LOFOを決定するために、微細推定が実行される。しかしながら、ほとんどの知られている微細LOFO推定器ソリューションは、非常に複雑であり、したがって実施するには高コストであり、推定誤差を期待閾を超えて増大させる異なる種類の障害に対して弱く、又はBPSK及びQPSKのような特定変調フォーマットについてのみ効率的であるが、同じ製品により同様にサポートされなければならない他のフォーマットに対してはそうではない。
上述の技術のうちの幾つかは使用できるが、それらは、帯域幅の増大及び変調の増大の可能なより新しいシステムにとって効率的でない場合がある。言い換えると、周波数オフセット推定に現在知られている技術を適用することは、結果として、コヒーレント受信機34における非常に遅いデータ回復時間をもたらし得る。あるいは、更に悪いことに、コヒーレント受信機34は単に故障する場合がある。
したがって、実装が容易であり、微細周波数オフセット推定において正確であり、及び全てのシステムと互換性のあるような汎用的な、微細LOFO推定器システム及び方法を提供することが望ましい。
本開示の目的は、前述の微細周波数オフセット推定技術の少なくとも1つの欠点を除去し又は緩和することである。
第1の態様では、本開示は、コヒーレント受信機において受信される信号の周波数オフセットを推定する方法であって、複数の等化シンボルを受信するステップと、複数の周波数の各々においてPMF値の平方和を提供するために、前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)を処理するステップと、前記和の最大値に対応する1つの周波数を識別するステップと、前記コヒーレント受信機の前記周波数オフセットを前記識別した周波数に設定するステップと、を含む方法を提供する。
第2の態様では、本開示は、コヒーレント受信機の周波数オフセット推定器であって、複数の等化シンボルの位相を決定し及び周波数範囲内の各周波数において前記位相の個々の確率質量関数値を決定するよう構成される確率質量関数(PMF)抽出器と、各々の周波数についてPMF値の平方和を提供するために、前記個々の確率質量関数値を平方し合計するよう構成されるPMFプロセッサと、前記和の最大値及び対応する周波数を識別するよう構成されるPMF識別器であって、前記対応する周波数は前記コヒーレント受信機の推定周波数オフセットである、PMF識別器と、を含む周波数オフセット推定器を提供する。
第3の態様では、本開示は、コヒーレント光伝送リンクであって、光信号を生成する送信機と、前記送信機の前記光信号を受信し及び伝送するよう構成される光チャネルと、前記光チャネルから前記光信号を受信し、前記光信号に対応する複数の等化シンボルを提供するよう構成されるコヒーレント受信機と、を含み、前記コヒーレント受信機は、複数の周波数の各々においてPMF値の平方和を提供するために前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)値を処理するよう構成され、及び前記和の最大値に対応する1つの周波数を識別するよう構成される周波数オフセット推定器と、前記1つの周波数に基づき前記等化シンボルの位相を補正するよう構成される搬送波位相回復回路と、を含む、コヒーレント光伝送リンクを提供する。
第4の態様では、本開示は、コヒーレント受信機において受信される信号の周波数オフセットを推定する方法であって、複数の等化シンボルを受信するステップと、複数の周波数の各々においてPMF値の関数の和を提供するために、前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)を処理するステップであって、前記関数は、0と1の間の狭義の凹関数、及び0と1の間狭義の凸関数、のうちの1つである、ステップと、前記PMF値の前記関数の前記和に基づき、前記複数の周波数から1つの周波数を識別するステップと、前記コヒーレント受信機の前記周波数オフセットを前記識別した周波数に設定するステップと、を含む方法を提供する。
第5の態様では、本開示は、コヒーレント受信機の周波数オフセット推定器であって、複数の等化シンボルの位相を決定し及び周波数範囲内の各周波数において前記位相の個々の確率質量関数値を決定するよう構成される確率質量関数(PMF)抽出器と、各々の周波数についてPMF値の前記関数の和を提供するために、前記個々の確率質量関数値の関数を決定するよう構成されるPMFプロセッサであって、前記関数は、0と1の間の狭義の凹関数、及び0と1の間の狭義の凸関数のうちの1つである、PMFプロセッサと、前記和の値に対応する周波数を識別するよう構成されるPMF識別器であって、前記周波数は、前記コヒーレント受信機の推定される周波数オフセットである、PMF識別器と、を含む周波数オフセット推定器を提供する。
第6の態様では、本開示は、コヒーレント光伝送リンクであって、光信号を生成する送信機と、前記送信機の前記光信号を受信し及び伝送するよう構成される光チャネルと、前記光チャネルから前記光信号を受信し、前記光信号に対応する複数の等化シンボルを提供するよう構成されるコヒーレント受信機と、を含み、前記コヒーレント受信機は、複数の周波数の各々においてPMF値の関数の和を提供するために前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)値を処理するよう構成され、ここで前記関数は凹又は凸状であり、及び0と1の間の前記和から1つの周波数を識別するよう構成される周波数オフセット推定器と、前記1つの周波数に基づき前記等化シンボルの位相を補正するよう構成される搬送波位相回復回路と、を含む、コヒーレント光伝送リンクを提供する。
本開示の他の態様及び特徴は、添付の図面と共に以下の本発明の特定の実施形態の説明を読むと、当業者に明らかになるだろう。
本開示の実施形態は、単なる例として添付の図面を参照して以下に説明される。
従来技術のデータネットワーク図である。 従来技術の光データ伝送リンクの図である。 出力シンボル位相の均一分布を示す例示的な位相コンステレーション図である。 出力シンボル位相の不均一分布を示す例示的な位相コンステレーション図である。 実際の周波数オフセット以外の周波数におけるKセクタに対するPMFの例示的なグラフである。 実際の周波数オフセットに対応する周波数におけるKセクタに対するPMFの例示的なグラフである。 本発明の実施形態による例示的なコヒーレント光伝送リンクのブロック図である。 本発明の実施形態による、図5のシステムにおいて使用される例示的なデータ回復回路のブロック図である。 本発明の実施形態による、図6の搬送波回復回路において使用される例示的な2次PLLの回路図である。 凸関数p を使用する実際の周波数オフセットを推定する方法のフローチャートである。 凸又は凹関数f(p)を使用する実際の周波数オフセットを推定する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態による、図6のFO推定器のブロック図である。 本発明の実施形態による、図9のPMF抽出器のブロック図である。 信号の実際の周波数オフセットを推定する第1方法のフローチャートである。 信号の実際の周波数オフセットを推定する第2方法のフローチャートである。 前述の周波数オフセット推定の実施形態を使用する実験データのグラフである。
実施形態及びその利点が詳細に記載されているが、種々の変更、置換及び修正が添付の請求の範囲により定められる本発明から逸脱することなく行われ得ることが理解されるべきである。さらに、本願の範囲は、明細書に記載の処理、機械、製造者、物質の組成、手段、方法、及びステップの特定の実施形態に限定されることを意図しない。当業者が本発明の開示から直ちに理解するように、本願明細書に記載の対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行し又は実質的に同じ結果を達成する、現在既存の又は後に開発される処理、機械、製造者、物質の組成、手段、方法若しくはステップは、本発明に従い利用され得る。したがって、添付の請求の範囲は、処理、機械、製造者、物質の組成、手段、方法又はステップのようなそれらの範囲を包含するものとする。
本開示は、異なる周波数における等化シンボルの信号位相の確率質量関数(PMF)を評価することにより、コヒーレント受信機における受信信号の局部発振器周波数オフセットの微細な推定のための方法及びシステムを提供する。実施の周波数オフセット以外の周波数において、PMF平方和(PMF sum-square)値が最小化されるように、信号位相は[−π,π]の中で均一に分布される。しかしながら、実際の周波数オフセットにおいて、信号位相は、もはや[−π,π]に渡り均一に分布されない。言い換えると、信号位相は、[−π,π]の中で幾つかの特定値を取り、したがって、結果としてピークPMF値平方和が生じる。このピークPMF値は、受信信号の実際のオフセット周波数の指示を提供する。
ここに開示の実施形態は、コヒーレント受信機における実際の周波数オフセットを決定するために、出力シンボルの位相のPMFを利用する。本発明の実施形態は、コヒーレント受信機の文脈の範囲内で記載されるが、実施形態は、コヒーレント受信機を用いる無線又は他の電気的有線受信機システムに等しく適用可能であることに留意する。
コヒーレント受信機において実際の周波数オフセットを決定する方法及び装置の実施形態の詳細な議論の前に、PMFと出力信号位相の間の関係の更なる説明が続く。
図3Aは、評価の特定周波数における出力シンボルセットの例示的な位相コンステレーション図である。図3Aの図では、位相コンステレーションは、K=10の異なるセクタ又はビンに分割されており、コヒーレント受信機の特定周波数における出力シンボルの信号位相が決定され、この位相コンステレーション図にプロットされていると仮定する。図3Aの例で結果として生じるプロットは、[−π,π]の範囲のシンボル位相の均一分布を示すことを意図し、したがって、十分なシンボルが評価される場合、太線円40として表れる。これは、K個のセクタの各々の中に出力シンボルの位相の十分な均一分布PMFが存在することを意味する。コヒーレント受信機における出力シンボルの位相のPMFがp(個々の確率質量関数値)により表される場合、pの和(Σp)=1、p≧0である。Σp を最小化するために、ラグランジュ乗数を用い、均一分布、つまり全て等しいpがΣp を最小化することを示すことができる。出力シンボル位相のこの均一分布は、周波数オフセットが受信信号の実際の周波数オフセットではない状況に対応する。
代替で、PMF値の任意の関数f(p)が、該関数が確率範囲0≦p≦1全体に渡り凹状である又は確率範囲0≦p≦1全体に渡り凸状である限り、利用できる。関数が凸状である場合(例えば、f(p)=p)、図13に示すように、和は周波数オフセットにおいてピークを有する。関数が凹状である場合、和は周波数オフセットにおいて凹みを有する。正/負の凹みの数学的定義は、導関数df(p)/dpがpの1対1関数であることである。同等に、df(p)/dpは、厳密に単調増加する又は厳密に単調減少する(又は、同等に、
Figure 2018509038
又は
Figure 2018509038
)。これらの条件は少なくとも範囲0≦p≦1について保持されなければならない。以下の説明では、幾つかの例がf(p)=pを用いて与えられる。当業者は、他の狭義の凹又は凸関数f(p)を用いてこれらの例をどのように実施するかを理解するだろう。
これに対し、図3Bは、実施の周波数オフセットにおける出力シンボルセットの例示的な位相コンステレーション図である。受信信号の実際の周波数オフセットにおいて、出力シンボルの位相は、K個のセクタのうちのM個のセクタに現れる。ここで、M<Kである。図3Bの本例では、出力シンボルの位相は、K=3、K=5、K=7、及びK=10に現れるが、残りのセクタには現れない。したがって、位相は、図3Aの例では均一に分布せず、図3BのΣp は図3Aのピーク値より大きなピーク値を生じる。したがって、局部発振器周波数オフセット評価(LOFOE)基準を、JDFS(fDFS)=Σp 、又は一般的にΣf(p)、ここでfDFSは掃引周波数、として定めることにより、LOFOE基準JDFSのピークは、実際の周波数オフセット(FO)を表す掃引インデックス(sweep index)において観察される。LOFOE基準JDFSはPMFに基づく値であることに留意する。掃引周波数は、特定のJDFSを評価するために使用される、所定ステップサイズだけ離れた一連の異なる周波数のうちの1つであり得る。掃引インデックスは、任意の整数値によりこれらの個別周波数の各々を指定する。これ以降、JDFSはPMF平方和値として参照される。
図4Aは、限られた出力シンボルセットを用いて、実際の周波数オフセットではない周波数の、異なるK個のセクタのPMFの実験的プロットである。PMFは、ここでは、位相のより均一な分布と相関する。図4Bは、コヒーレント受信機における受信信号の実際の周波数オフセットに対応する周波数の、異なるK個のセクタのPMFの実験的プロットである。PMFは、実際の周波数オフセットにおける又はその近くの周波数を示す不均一分布と相関することが明らかに示される。留意すべきことに、図4A及び4Bのプロットは、図3A及び3Bの例示的な位相プロットを表さない。
Kの値は、所望のレベルの位相検出分解能に基づき設定される。より高いKは、より多数のより小さなセクタを生じる。これは、実際の周波数オフセット推定の精度を向上する。後述するように、概して、より高いKが使用されるとき、より多くのメモリが必要である。出力シンボルの位相分布が均一に分布するある周波数と、出力シンボルの位相分布が不均一に分布する実際の周波数オフセットに対応する別の周波数と、の間を区別するために分解能が不十分であるとき、低いK値は有用ではない場合がある。したがって、特定のコヒーレント受信機システムについてのKの下限は、不均一位相分布が均一位相分布から区別できなくなる前の最低整数値として設定できる。
上記の原理を念頭に、コヒーレント受信機により受信される信号の実際の周波数オフセットを決定する方法及び装置の実施形態が展開され得る。図5は、本発明の実施形態による方法及び装置を使用するコヒーレント光伝送リンクのブロック図である。コヒーレント光伝送リンク100は、光チャネル106を通じて通信可能に結合される送信機102及びコヒーレント受信機104を含む。光チャネル106は、敷設ファイバ108、光フリッタ110、及び光増幅器112を含む。コヒーレント受信機104は、統合コヒーレント受信機114、アナログデジタル変換器(ADC)116、及びデジタル信号プロセッサ(DSP)ユニット118を含む。コヒーレント受信機104のような光ファイバデジタルコヒーレント受信機では、準静的チャネル障害、並びに色分散(CD)、偏波状態(SOP)回転、偏波モード分散(PMD)、偏波依存損失(PDL)、レーザ位相ノイズ、PPM、周波数オフセット、I−Q及びX−Y遅延、I−Q不平衡、等のようなコンポーネント障害も、DSPユニット118においてデジタル方式で補償される。本発明の実施形態によると、周波数オフセット(FO)決定器は、前述のPMF平方和値JDFS(fDFS)=Σp 又は一般的にΣを評価するよう構成される。受信信号の実際の周波数オフセットを決定するために、DSPユニット118の中には、特定機能を有するトランジスタ回路及び/又は所定回路ブロックが実装される。
図6は、図5のDSPユニット118内のデータ回復回路のブロック図の一実施形態である。ここに示される図6のデータ回復回路の実施形態では、異なる回路ブロックは、回路全体の複雑性を最小化するよう効率的な方法で、個々の障害を補償する。代替で、多数のタップを有する複雑なMIMO−IIR適応型等化器を必要とする1つの等化器回路ブロックで全ての障害を補償することが可能である。図6のデータ回復回路200は、周波数ドメイン等化器(FDEQ)202及び204、MIMO−FIR206のような時間ドメイン等化器、搬送波位相回復回路208、前方誤り訂正(FEC)回路210、FO推定器212、及びスイッチ214を含む。
CDは非常に長いエコーを有する準決定性障害なので、CD補償(CDC)は、静的周波数ドメイン等化器において、つまりFDEQ202及び204により、行われる。FDEQ202は、CDを補償し、受信信号の水平偏波のフィルタリングに合う。一方で、FDEQ204は、CDを補償し、受信信号の垂直偏波のフィルタリングに合う。その後、偏波依存障害は、MIMO−FIR206の適応型時間ドメインバタフライ構造を通じて補償される。より具体的には、MIMO−FIR206は、例えば、SOP、PDL、及びPMD等化を実行する。次に、搬送波位相回復回路208は、各偏波においてMIMO−FIR206からの等化信号の位相ノイズ及びレーザ線幅を補正する。FEC回路210は、次に、実際のデータに対して誤り訂正を実行する。
搬送波位相回復回路208は、FO推定器212により提供される基準周波数推定に対して受信信号の位相を補正するために使用される2次PLL(位相ロックループ)を含む。参考のために、図7は、搬送波位相回復回路208で使用され得る特定構成の2次PLLを示す。図7において、φは位相補正誤りを表し、φは周波数オフセット補正を表す。図7のPLL回路は、φ=2πfDFS/fBaudを調整する。ここで、fDFSは図6のFO推定器212により提供され、fBaudはシステムのボーレートである。図7において、μφ及びμφ2は、それぞれ、位相及び周波数軌道に対するLMS適応における小さなステップサイズ値である。Δφは、受信信号位相と推定位相との間の差であるPLLの誤差信号である。φ+φは、PLLからの推定位相である。
本発明の実施形態では、FO推定器212は、先に議論した、受信信号の実際の周波数オフセットを推定するためのJDFS(fDFS)=Σp 又は一般的にΣf(p)基準に基づき、実際の周波数オフセットの推定を実行するPMF評価回路を含む。スイッチ214は、FO推定器212をオン及びオフにする機能を表す。より具体的には、FO推定器212は、受信動作が停止されるコヒーレント受信機のリセットイベントの後のような、コヒーレント受信機の初期信号取得の間に使用される。したがって、図6の例では、スイッチ214は、リセットイベントの後に搬送波位相回復回路208から出力される信号をFO推定器212に結合するために閉じられ、FO推定器212が実際の周波数オフセットを搬送波位相回復回路208に提供した後に開かれる。FO推定器212は、イネーブルされている間、最後に実際の周波数オフセットを決定するために、異なる周波数で搬送波位相回復回路208の出力を評価する。一旦決定されると、この実際の周波数オフセットは、格納され、データを抽出するために搬送波位相回復回路208により使用される。FO推定器212は、図6の実施形態において示され及び説明されたものと同様の任意の搬送波位相回復回路と共に使用できることに留意する。
図8は、図6のFO推定器212により実行されるような、PMF値の平方和を用いて実際の周波数オフセットを推定する方法の実施形態を概説するフローチャートである。より具体的には、FO推定器212の回路及びロジックは、図8の方法の実施形態を実行するために構成される。方法は、300において、コヒーレント受信機の起動を含み得るリセットイベントにより開始する。製造者により提供される大半のコヒーレント受信機仕様は、例えば700MHzのような粗周波数オフセット誤差範囲fcoarseを示す。代替で、同様の誤差範囲で周波数オフセットの粗推定を提供するために補助回路が使用できる。この粗周波数オフセット誤差範囲では、fmin乃至fmaxの周波数掃引範囲が設定される。ここで、fminは−fcoarseとして設定され、fmaxは+fcoarseとして設定される。また、周波数ステップサイズは、システムの最良分解能に基づき設定される。次に、方法は302へ進み、ここで、搬送波位相回復回路208の出力データは、全ての異なる周波数fにおいて繰り返しサンプリングされる。ここで、fはfminからfmaxまでステップサイズによりステップ又は掃引される。より具体的には、2次PLLは、受信信号に作用する各々の異なる周波数を供給される。
続いて304で、JDFS(fDFS)=が、fDFSの各々の周波数反復について計算される。JDFSがPMF平方和値であることを思い出す。このPMF値及びその対応する周波数は、メモリに格納される。次に306へ進み、最大JDFS値を有する周波数が識別される。308で、実際の周波数オフセットが設定され、通常の受信動作のために搬送波位相回復回路208に提供される。次に、FO推定器212は、もはやコヒーレント受信機の通常動作中に必要とされないので、無効に又はオフにされ得るしたがって、FO推定器212は、コヒーレント受信機の信号取得動作段階の間に、動作しているように見える。
図9は、図6のFO推定器212により実行されるような、凹又は凸関数Σf(p)を用いて実際の周波数オフセットを推定する方法の実施形態を概説するフローチャートである。図9に示す方法は、関数f(p)が確率範囲0≦p≦1全体に渡り凹状である、又は確率範囲0≦p≦1全体に渡り凸状である点を除き、図8と類似している。302に続き、305でJDFSが計算される。ここで、fDFSの各々の周波数反復についてJDFS(fDFS)=Σである。このPMF値及びその対応する周波数は、メモリに格納される。次に307へ進み、JDFS値に関連付けられる周波数が識別される。識別された周波数は、f(p)が凸関数である場合、和の最大値に関連付けられ、f(p)が凹関数である場合、和の最小値に関連付けられる。308で、実際の周波数オフセットが設定され、通常の受信動作のために搬送波位相回復回路208に提供される。
図10は、本発明の実施形態による、図6のFO推定器212の一実施形態を示すブロック図である。図を簡略化するために、ブロック400は、図6のMIMO−FIR206及び搬送波位相回復回路208の両者の結合であり、単にMIMO−FIR及び位相回復ブロック400として参照される。
このFO推定器の実施形態は、PMF抽出器402、404、PMFプロセッサ406、408、ローカル合計器410、グローバル合計器412、PMF識別器414、周波数掃引器416、並びに周波数オフセット設定回路418及び419を含む。PMF抽出器402及びPMFプロセッサ406は、受信信号の1つの偏波に対して作用する。一方、PMF抽出器404及びPMFプロセッサ408は、受信信号の別の偏波に対して作用する。回路ブロック400、402、404、406、及び408は、単一のPMF処理ブランチとして参照できる。幾つかのコヒーレント受信機は、回路ブロック400、402、404、406、及び408と同じ回路ブロックを有するが異なるデータセットに対して同時に作用する複数のPMF処理ブランチを有して良い。このような並列化レベルは、単一のプロセッサブランチが入力データストリームを処理するために十分速くないとき、使用され得る。以下は、PMF抽出器402、404、PMFプロセッサ406、408、PMF識別器414、周波数掃引器416、並びに周波数オフセット設定回路418及び419の議論である。
信号取得動作段階の間、周波数掃引器416は、所定ステップサイズで異なるfDFS周波数を設定することを担い、図8及び9の方法の実施形態のステップ302で議論した周波数掃引機能を実行する。fDFSが設定されると、周波数オフセット設定回路419は、周波数掃引器416により設定されたfDFSを用いてφを設定する。MIMO−FIR及び位相回復ブロック400は、次に、設定されたφを用いて動作し、PMF抽出器402に偏波信号(Xe)を提供する。ここで、等化信号位相のPMFが、特定のfDFS周波数において、データバーストの各フレームについて抽出される。これは、回路に位相を検出させることにより及び位相が位相コンステレーションのどのセクタに分布されるかを識別することにより(つまり、図3A及び3Bに示すように)、各シンボルについて行われ得る。PMF抽出器402は、位相がK個のセクタのうちの各セクタの中で識別される回数を追跡する。以下の表1は、K=10のシンボル位相の例示的な抽出されたPMFを示す。ここで、最も左の列はK識別子を特定し、真ん中の列は対応するセクタのコンステレーション範囲を列挙し、最も右の列は各位相コンステレーションセクタの中で識別されたシンボル位相のカウントを列挙する。
Figure 2018509038
より多くのシンボルがPMF抽出器402により評価されるとき、カウントは増大する。均一位相分布が観察される図3Aの先の例を用いると、全てのセクタについての表1のカウントは、実質的に互いに近くなる。他方で、不均一位相分布が観察される図3Bの先の例を用いると、全てのKセクタに渡るカウントは近くならない。1フレームのシンボルのような特定量のシンボルが評価されると、収集されたカウントは、次にPMFプロセッサ406に提供される。PMFプロセッサ406は、次に、fDFSの現在のオフセット周波数で、JDFS_x(fDFS)=Σp 又は一般的にΣの数学的関数を実行する。これは、図8のステップ304又は図9のステップ305にそれぞれ対応する。表1の例を用いると、JDFS_x(fDFS)=Σp =5+3+8+6...+4+9である。PMF抽出器404及びPMFプロセッサ408は、PMF抽出器402及びPMFプロセッサ406と共に他の偏波に対して、PMFプロセッサ408がJDFS_y(fDFS)を提供する点を除いて正確に同じ方法で同時に作用する。JDFS_x(fDFS)及びJDFS_y(fDFS)の両方は、ローカル合計器410において単に一緒に加算され、両方の偏波が同じ周波数オフセットに直面しているときJDFS_xy(fDFS)を生じる。PMF抽出器404及びPMFプロセッサ408は必要ではないが、FO推定の精度を向上するために本発明の実施形態に含まれることに留意する。
他のPMF処理ブランチ420及び422は存在しない又は使用されていないと仮定して、PMFプロセッサ出力JDFS_xy(fDFS)はPMF識別器414に提供される。PMF識別器414は、(凸関数f(p)が使用された場合)最大値又は(凹関数f(p)が使用された場合)最小値であるJDFS_xy(fDFS)値、及び結果として生じた対応するfDFSの追跡を続ける。これは、概して、図8のステップ306及び図9に対応する。1つのfDFSについてのこの反復は、ここで完了し、周波数掃引器416はfDFSを次の周波数に変更する。この次の周波数は、前の周波数に所定ステップサイズを加えたものであり、次の周波数インデックスとして参照される。PMF抽出器402、404及びPMFプロセッサ406、408の前に説明した動作は、次に再び繰り返し、新しいJDFS_xy(fDFS)がPMF識別器414に提供される。最後に、fmin乃至fmaxの範囲内にある全ての周波数インデックスにおけるJDFS_xy(fDFS)が提供され、PMF識別器414は、最大(又は最小)JDFS_xy(fDFS)値が生じた周波数になるよう実際の周波数オフセットを設定する。これは、図8のステップ308及び図9に対応する。ここで、周波数オフセット設定回路418は、この実際の周波数オフセットを用いて設定され、信号取得段階は終了し、したがって、通常受信動作が進行できる。纏めると、図10の実施形態のFO推定器は、等化シンボルのPMFを処理し、異なる周波数におけるPMF値の凹又は凸関数の和を提供し、そして、PMF値の凹又は凸関数の最大和に対応する1つの周波数を識別する。
代替の実施形態では、並列PMF処理ブランチ420及び422のうちの任意の1又は複数が、最終的なJDFS_xy(fDFS)値の精度を向上するために使用され得る。各PMF処理ブランチは同じfDFS及びφで、しかし異なるデータセットに対して動作しているので、グローバル合計器412は、各PMF処理ブランチの出力からのJDFS_xy(fDFS)値を一緒に加算するために使用される。このグローバルJDFS_xy(fDFS)値は、PMF識別器414に提供され、処理は異なるfDFSについて再び繰り返される。より多くのデータは、実際の周波数に対応する、均一位相分布からのJDFS_xy(fDFS)値と不均一位相分布からのJDFS_xy(fDFS)値との間のより大きな差を許容する。このような、より大きな差は検出するのがより容易であることが理解されるべきである。実際に、1つのPMF抽出器402及び1つのPMFプロセッサ406の単一のペアリングは、FOを推定するために十分であり、PMF処理ブランチ420及び422の任意の組合せからの異なるペアリングは、FO推定の実施形態において同時にアクティブになり得る。
したがって、単一のブロックバーストだけの代わりに、FO推定器212に複数のブロックバーストを処理させることにより、更なるロバスト性が得られる。纏めると、全ての並列PMF処理ブランチについての最終的なJDFS_xy(fDFS)値は、以下の式1により表すことができる。
式1:
Figure 2018509038
又は一般的に
Figure 2018509038
Kは、信号位相のPMFの分解能である。nPolは、偏波多重化システムでは2であり単一偏波送信では1である偏波の数である。nProcは、DSPの中の並列TDEQ及びCRプロセッサ又はブランチの数である。nBurstsは、各計算に含まれるブロックバーストの数である。ここで、nBurstsは、システム仕様に基づき設定されるべきである。
図11は、本発明の実施形態による、PMF抽出器402又は404の更なる詳細を示すブロック図である。本実施形態では、PMF抽出器402は、Kビン量子化器450及びカウンタブロック452を含む。Kビン量子化器450は、入力信号の位相を検出し、次に、K個のセクタ又は位相ビンのうちのどれに位相が属するかを決定することを担う。p(L)++回路452は、カウンタブロックであり、特定の位相ビン(又はKセクタ)に属しているとき、位相が検出されるインスタンス数を計数し続けるためにメモリ又はレジスタを含み得る。代替で、Kビン量子化器450は、ルックアップテーブル(LUT)として実装できる。例えば、検出した位相φをK/(2π)(φ×K/(2π))により乗算することにより、結果として生じる値は、K個のエントリを有するテーブルに対応するために丸め込まれ得る。例えば、round(φ×K/(2π))=3の場合、テーブルの中のK=3のエントリは、1だけインクリメントされる。両方の実施形態において、カウントを格納するためにメモリが必要である。
例えば図10に示すもののような先に議論したFO推定器の実施形態は、コヒーレント光伝送リンクにおいて使用できる。このようなコヒーレント光伝送リンクは、図5の実施形態において先に示された。現在記載のコヒーレント光伝送リンクの実施形態は、送信機102、光チャネル106、及びコヒーレント受信機104を含み得る。送信機102は、光チャネル106により受信され及び伝送される光信号を生成する。送信機102は、図1に示すようなサービスプロバイダ10、局地ノード14又は基地局16のようなソース位置に配置され得る。光チャネル106は、データケーブル18、20、22により表すことができる。
コヒーレント受信機104は、光チャネル106から光信号を受信し、図6の実施形態において先に示した周波数ドメイン等化器(FDEQ)202及び204、及びMIMO−FIR206のような回路を用いて光信号に対応する等化シンボルを提供するよう構成される。コヒーレント受信機104は、図6の周波数オフセット推定器212の実施形態及び図10の実施形態のような周波数オフセット推定器、及び図6の搬送波位相回復回路208の実施形態により示されるもののような搬送波位相回復回路を含み得る。現在記載のコヒーレント光伝送リンクの実施形態におけるFO推定器は、異なる周波数におけるPMF値の凸又は凹関数の和を提供する目的で等化シンボルの確率質量関数(PMF)を処理し、PMF値の最大平方和に対応する1つの周波数を識別する。現在記載のコヒーレント光伝送リンクの実施形態における搬送波位相回復回路は、識別された1つの周波数に基づき、等化シンボルの位相を補正する。
図12及び図13を参照して、信号位相のPMFを用いてコヒーレント受信機における信号の実際の周波数オフセットを推定する方法の詳細なフローチャートが説明される。例えば、以下の方法の実施形態は、図5、6、10に示した回路において実行され得る。より具体的には、図12及び図13の方法の実施形態は、図5の実施形態のDSP118において、図6の実施形態の実施形態のFO推定器212において、及び図10のPMF抽出器の実施形態において、実行され得る。
図12の方法は、500においてリセットイベントの後に開始し、ここで、fDFSはfminに設定され、Jmax及びJDFSは0に設定され、festはfminに設定され、iBurstは0に設定される。変数festは、最終的に実際の周波数オフセットであり、fminは使用すべき最小周波数であり、Jmaxは最大PMF値を格納し、PMF平方和値JDFSは現在評価されるPMFプロセッサ出力である。続いて502で、φは、搬送波位相回復回路208の2次PLLのために2π×fDFS/fBaudに設定され、iBurst値はインクリメントされる。例えば、MIMO−FIR及び位相回復ブロック400は、ここで、fDFS及びφ値により動作するよう設定される。出力シンボルがMIMO−FIR及び位相回復ブロック400から提供されると、504で各シンボルの出力位相のPMFが決定され、pとして表される。これは、位相コンステレーションセクタのK個のセクタのうちの各々に位相のカウントが累積される場所である。続いて図12の506で、JDFS=JDFS+Σp のような凸関数を用いるPMFプロセッサ計算は、現在のブロックバーストについて実行される。508で、現在のバースト数iBurstが最大バースト数nBurstより大きくない場合、方法は502に戻り、評価すべき後続のブロックバーストを受信する。方法が、各々の連続するブロックバーストについて、同じfDFS及びφ設定の下で502、504、及び506を通じてループするとき、JDFSは値が増大し続ける。
現在のバースト数iBurstが最大バースト数nBurstより大きくなると、方法は510に進む。510で、現在のJDFSとJmaxとの間の比較が行われる。この最初の反復はJmax=0を有し、JDFSは確実に>0であるので、516で、JmaxはJDFSとして設定され、festはfDFSとして設定される。言い換えると、最大値JDFSは、その対応する周波数と共に記録され、任意の前のより低いJDFS及び対応する周波数値は廃棄又は無視される。510で、JDFSがJmaxより小さい場合、現在のfDFS周波数は興味無く、方法は512に進み、ここで、パラメータJDFS及びiBurstは0にリセットされ、fDFSは所定周波数ステップサイズだけインクリメントされる。新たにインクリメントされたfDFSの比較は、514において、fmaxと比較される。fDFSがfmaxを超えていない場合、出力位相のPMFを決定すべき更に多くの周波数が存在する。したがって、方法は新しいfDFS値を有し502に戻る。その他の場合、方法は、全ての周波数インデックスが掃引されたので、518に進む。518により、最大JDFS値がJmaxとして格納されている。そして、その対応する周波数はfestとして格納されている。これは報告され、コヒーレント受信機の実際の周波数オフセットとして設定される。コヒーレント受信機の通常の受信動作が、ここで進行できる。
図13を参照し、方法は、520においてリセットイベントの後に開始し、ここで、fDFSはfminに設定され、Jmin及びJDFSは0に設定され、festはfminに設定され、iBurstは0に設定される。変数festは、最終的に実際の周波数オフセットであり、fminは使用すべき最小周波数であり、Jminは最小PMF値を格納し、PMF関数値JDFSは現在評価されるPMFプロセッサ出力である。続いて522で、φは、搬送波位相回復回路208の2次PLLのために2π×fDFS/fBaudに設定され、iBurst値はインクリメントされる。例えば、MIMO−FIR及び位相回復ブロック400は、ここで、fDFS及びφ値により動作するよう設定される。出力シンボルがMIMO−FIR及び位相回復ブロック400から提供されると、524で各シンボルの出力位相のPMFが決定され、pとして表される。これは、位相コンステレーションセクタのK個のセクタのうちの各々に位相のカウントが累積される場所である。続いて526で、JDFS=JDFS+Σf(p)のPMFプロセッサ計算は、凹関数f(p)を用いて、現在バーストブロックに対して実行される。528で、現在バースト数iBurstが最大バースト数nBurstより大きくない場合、方法は、522に戻り、評価すべき後続のブロックバーストを受信する。方法が、各々の連続するブロックバーストについて、同じfDFS及びφ設定の下で522、524、及び526を通じてループするとき、JDFSは値が増大し続ける。
530で、現在のJDFSとJminとの間の比較が行われる。この最初の反復はJmin=0を有し、JDFSは確実に>0であるので、536で、JminはJDFSとして設定され、festはfDFSとして設定される。言い換えると、最小値JDFSは、その対応する周波数と共に記録され、任意の前のより高いJDFS及び対応する周波数値は廃棄又は無視される。530で、JDFSがJminより小さい場合、現在のfDFS周波数は興味無く、方法は532に進み、ここで、パラメータJDFS及びiBurstは0にリセットされ、fDFSは所定周波数ステップサイズだけインクリメントされる。新たにインクリメントされたfDFSの比較は、534において、fminと比較される。fDFSがfmaxを超えていない場合、出力位相のPMFを決定すべき更に多くの周波数が存在する。したがって、方法は新しいfDFS値を有し522に戻る。その他の場合、方法は、全ての周波数インデックスが掃引されたので、538に進む。538により、最大JDFS値がJminとして格納されている。そして、その対応する周波数はfestとして格納されている。これは報告され、コヒーレント受信機の実際の周波数オフセットとして設定される。コヒーレント受信機の通常の受信動作が、ここで進行できる。
コヒーレント受信機により受信される信号の実際の周波数オフセットを推定するために信号出力位相のPMFを用いることの有効性を実証するために、先に記載したFO推定器の実施形態が実施されテストされる。
図14は、異なるfDFS周波数におけるPMFプロセッサ出力(JDFS)のプロットである。ここで、JDFS(fDFS)=Σp である。図14には、明らかに単一のピーク値が明確である。そして、周波数オフセット誤差は約1MHzであり、10MHzの許容最大値より低い。従来技術の周波数オフセット推定方法を用いるテストと同様に、推定誤差は、許容限度より遙かに大きく、システムはデータの回復に失敗する。
纏めると、先に記載した周波数オフセット推定方法の実施形態及びコヒーレントデジタル受信機のシステムの実施形態は、現在知られている方法よりも、より高速に、よりロバストに且つ正確に、オフセット周波数を推定する。信号位相のPMFを用いる本発明の実施形態は、例えばRRC、RC、NRZ、及びRZ67のような任意の種類のシグナリングと共に使用できる。信号位相のPMFを用いる本発明の実施形態は、例えばBPSK、QPSK、8QAM、16QAM、及び64QAMを含む全ての変調方式と、及び全てのプリコーディング、前置補償、量子化、並びに例えば自然放射増幅(ASE)及び位相ノイズを含む異なるノイズ源と互換性がある。本発明の実施形態は、任意のDSPアルゴリズムと互換性があり、狭電気帯域、多数の波長選択スイッチ(WSS)、より大きなLOFO、大きなASE、及び大きなチャネル障害に対して非感受性である。本発明の実施形態は、複雑ではなく、ハードウェアに馴染みやすく、オフセット周波数を決定するために少ないバーストが要求されるとき、高速収束を特徴とする。
先に記載した実施形態は、偏波多重コヒーレント光送信の文脈で説明された。しかしながら、それらは、単一偏波コヒーレント光送信においても同様に使用できる。さらに、先に記載した実施形態は、コヒーレント受信機を使用する伝統的な有線及び無線通信システムにおいて使用できる。より具体的には、任意のコヒーレントシステムは、先の実施形態において教示されたFO推定器回路を含むことができ、既存の周波数補正器と共に、全ての可能な動作周波数の範囲を掃引できる。PMFプロセッサ出力として参照される、PMF平方和出力に基づき、FOが推定できる。
先の記載では、説明を目的として、実施形態の完全な理解を提供するために、多くの詳細事項が説明された。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細事項が必要でないことが明らかである。他の例では、良く知られた電気的構造及び回路が、理解を不明瞭にしないために、ブロック図の形式で示された。例えば、特定の詳細事項は、ここに記載された実施形態がソフトウェアルーチン、ハードウェア回路、ファームウェア、又はそれらの組合せとして実施されるかに関わらず、提供されない。
本開示の実施形態は、機械可読媒体(具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有する、コンピュータ可読媒体、プロセッサ可読媒体、又はコンピュ―タ使用可能媒体としても参照される)コンピュータプログラムプロダクトとして表すことができる。機械可読媒体は、ディスケット、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、メモリ素子(揮発性又は不揮発性)、又は同様の記憶メカニズムを含む磁気、光、又は電気記憶媒体を含む任意の適切な有形非一時的媒体であり得る。機械可読媒体は、実行されると、プロセッサに本開示の実施形態による方法におけるステップを実行させる、種々の命令セット、コードシーケンス、構成情報、又は他のデータを含むことができる。当業者は、記載の実装を実施するために必要な他の命令及び動作も機械可読媒体に格納され得ることを理解するだろう。機械可読媒体に格納される命令は、プロセッサ又は他の適切な処理装置により実行され得、記載のタスクを実行するために回路とインタフェースできる。
上述の実施形態は、単なる例であることを意図する。代替、変更、及び変形が、当業者により特定の実施形態に対して行われ得る。請求の範囲は、ここに説明した特定の実施形態により限定されるべきではないが、全体として明細書と一貫するように考えられるべきである。
図12及び図13を参照して、信号位相のPMFを用いてコヒーレント受信機における信号の実際の周波数オフセットを推定する方法の詳細なフローチャートが説明される。例えば、以下の方法の実施形態は、図5、6、10に示した回路において実行され得る。より具体的には、図12及び図13の方法の実施形態は、図5の実施形態のDSP118において、図6の施形態のFO推定器212において、及び図10のPMF抽出器の実施形態において、実行され得る。

Claims (43)

  1. コヒーレント受信機において受信される信号の周波数オフセットを推定する方法であって、
    複数の等化シンボルを受信するステップと、
    複数の周波数の各々においてPMF値平方和を提供するために、前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)を処理するステップと、
    前記和の最大値に対応する1つの周波数を識別するステップと、
    前記コヒーレント受信機の前記周波数オフセットを前記識別した周波数に設定するステップと、
    を含む方法。
  2. 信号取得動作段階で反復的に等化シンボルを受信する前に、前記コヒーレント受信機をリセットするステップと、
    通常動作段階で前記周波数オフセットにより前記コヒーレント受信機を動作させるステップと、
    を更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 処理するステップは、
    データバーストのフレームの位相を検出するステップと、
    前記検出した位相が位相コンステレーションのどのKセクタに分布するかを識別するステップであって、Kは1より大きい有限整数である、ステップと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 処理するステップは、前記検出した位相の前記分布を計数するステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
  5. 処理するステップは、前記検出した位相の前記分布の平方和を計算するステップであって、前記検出した位相の前記分布の前記平方和は、前記PMF値平方和に対応する、ステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
  6. 1つの周波数を識別する前記ステップは、前記異なる周波数の各々について、前記PMF値平方和を格納するステップを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 1つの周波数を識別する前記ステップは、前記和の最大値及び対応する1つの周波数を識別するために、前記PMF値平方和を互いに比較するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記等化シンボルは、前記信号の第1及び第2偏波成分からのシンボルを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 処理するステップは、同一周波数における前記信号の別のデータセットに対応する第2PMF値平方和を同時に計算するステップと、前記PMF値平方和及び前記第2PMF値平方和を共に加算するステップと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
  10. コヒーレント受信機の周波数オフセット推定器であって、
    複数の等化シンボルの位相を決定し及び周波数範囲内の各周波数において前記位相の個々の確率質量関数値を決定するよう構成される確率質量関数(PMF)抽出器と、
    各々の周波数についてPMF値平方和を提供するために、前記個々の確率質量関数値を平方し合計するよう構成されるPMFプロセッサと、
    前記和の最大値及び対応する周波数を識別するよう構成されるPMF識別器であって、前記対応する周波数は前記コヒーレント受信機の推定周波数オフセットである、PMF識別器と、
    を含む周波数オフセット推定器。
  11. 前記PMF抽出器は、前記位相を検出し及び前記検出した位相が位相コンステレーションのどのKセクタに分布するかを識別する量子化器であって、Kは1より大きい有限整数である、量子化器を含む、請求項10に記載の周波数オフセット推定器。
  12. 前記PMF抽出器は、
    前記検出した位相の前記分布を計数するカウンタと、
    前記検出した位相の前記分布の数を格納するメモリと、
    を含む、請求項11に記載の周波数オフセット推定器。
  13. 前記PMF抽出器及び前記PMFプロセッサは、第1PMF抽出器及び第1PMFプロセッサであり、前記第1PMF抽出器は受信光信号の1つの偏波に対応する等化シンボルを受信し、前記第1PMFプロセッサは第1PMF値平方和を提供する、請求項12に記載の周波数オフセット推定器。
  14. 第2PMF抽出器及び第2PMFプロセッサを更に含み、前記第2PMF抽出器は前記受信光信号の別の偏波に対応する等化シンボルを受信し、前記第2PMFプロセッサは第2PMF値平方和を提供する、請求項13に記載の周波数オフセット推定器。
  15. 前記PMF値平方和を提供するために、前記第1PMF値平方和を前記第2PMF値平方和に加算するローカル合計器を更に含む請求項14に記載の周波数オフセット推定器。
  16. 前記第1PMF抽出器、前記第1PMFプロセッサ、前記2PMF抽出器、及び前記第2PMFプロセッサは、データの第1セットに作用する第1PMF処理ブランチに含まれ、前記周波数オフセット推定器は、第3PMF値平方和及び第4PMF値平方和を提供するために、前記第1PMF処理ブランチと同時に前記データの第2セットに作用する第2PMF処理ブランチを更に含む、請求項14に記載の周波数オフセット推定器。
  17. 前記PMF値平方和を提供するために、前記第1PMF値平方和、前記第2PMF値平方和、前記第3PMF値平方和、及び前記第4PMF値平方和を互いに加算する合計器を更に含む請求項16に記載の周波数オフセット推定器。
  18. コヒーレント光伝送リンクであって、
    光信号を生成する送信機と、
    前記送信機の前記光信号を受信し及び伝送するよう構成される光チャネルと、
    前記光チャネルから前記光信号を受信し、前記光信号に対応する複数の等化シンボルを提供するよう構成されるコヒーレント受信機と、
    を含み、前記コヒーレント受信機は、
    複数の周波数の各々においてPMF値平方和を提供するために前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)値を処理するよう構成され、及び前記和の最大値に対応する1つの周波数を識別するよう構成される周波数オフセット推定器と、
    前記1つの周波数に基づき前記等化シンボルの位相を補正するよう構成される搬送波位相回復回路と、
    を含む、コヒーレント光伝送リンク。
  19. 前記周波数オフセット推定器は、
    前記等化シンボルの位相を決定し及び周波数範囲内の各周波数において前記位相の個々の確率質量関数値を決定するよう構成される確率質量関数(PMF)抽出器と、
    各々の周波数について前記PMF値平方和を提供するために、前記個々の確率質量関数値を平方し合計するよう構成されるPMFプロセッサと、
    最大PMF値平方和及び対応する周波数を識別するPMF識別器であって、前記対応する周波数は前記コヒーレント受信機の推定周波数オフセットである、PMF識別器と、
    を含む、請求項18に記載のコヒーレント光伝送リンク。
  20. 前記PMF抽出器は、
    前記位相を検出し、前記検出した位相が位相コンステレーションのどのKセクタに分布するかを識別する量子化器であって、Kは1より大きい有限整数である、量子化器と、
    前記検出した位相の前記分布を計数するカウンタと、
    前記検出した位相の前記分布の数を格納するメモリと、
    を含む、請求項19に記載のコヒーレント光伝送リンク。
  21. コヒーレント受信機において受信される信号の周波数オフセットを推定する方法であって、
    複数の等化シンボルを受信するステップと、
    複数の周波数の各々においてPMF値関数和を提供するために、前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)を処理するステップであって、前記関数は、0と1の間の狭義の凹関数、及び0と1の間狭義の凸関数、のうちの1つである、ステップと、
    前記PMF値関数和に基づき、前記複数の周波数から1つの周波数を識別するステップと、
    前記コヒーレント受信機の前記周波数オフセットを前記識別した周波数に設定するステップと、
    を含む方法。
  22. 前記関数は凸関数であり、前記1つの周波数は前記和の最大値により識別される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記関数は凹関数であり、前記1つの周波数は前記和の最小値により識別される、請求項21に記載の方法。
  24. 信号取得動作段階で反復的に等化シンボルを受信する前に、前記コヒーレント受信機をリセットするステップと、
    通常動作段階で前記周波数オフセットにより前記コヒーレント受信機を動作させるステップと、
    を更に含む請求項21に記載の方法。
  25. 処理するステップは、
    データバーストのフレームの位相を検出するステップと、
    前記検出した位相が位相コンステレーションのどのKセクタに分布するかを識別するステップであって、Kは1より大きい有限整数である、ステップと、
    を含む、請求項21に記載の方法。
  26. 処理するステップは、前記検出した位相の前記分布を計数するステップを更に含む、請求項25に記載の方法。
  27. 処理するステップは、前記検出した位相の前記分布の前記関数の和を計算するステップであって、前記検出した位相の前記分布の前記関数の和は、前記PMF値関数和に対応する、ステップを更に含む、請求項26に記載の方法。
  28. 1つの周波数を識別する前記ステップは、最大PMF値関数和及び対応する1つの周波数を識別するために、前記PMF値関数和を互いに比較するステップを更に含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記等化シンボルは、前記信号の第1及び第2偏波成分からのシンボルを含む、請求項21に記載の方法。
  30. 処理するステップは、同一周波数における前記信号の別のデータセットに対応する第2PMF値関数和を同時に計算するステップと、前記PMF値関数和及び前記第2PMF値関数和を共に加算するステップと、を更に含む、請求項26に記載の方法。
  31. コヒーレント受信機の周波数オフセット推定器であって、
    複数の等化シンボルの位相を決定し及び周波数範囲内の各周波数において前記位相の個々の確率質量関数値を決定するよう構成される確率質量関数(PMF)抽出器と、
    各々の周波数についてPMF値関数和を提供するために、前記個々の確率質量関数値の関数を決定するよう構成されるPMFプロセッサであって、前記関数は、0と1の間の狭義の凹関数、及び0と1の間の狭義の凸関数のうちの1つである、PMFプロセッサと、
    前記和の値に対応する周波数を識別するよう構成されるPMF識別器であって、前記周波数は、前記コヒーレント受信機の推定周波数オフセットである、PMF識別器と、
    を含む周波数オフセット推定器。
  32. 前記関数は凸関数であり、前記周波数は前記和の最大値により識別される、請求項31に記載の周波数オフセット推定器。
  33. 前記関数は凹関数であり、前記周波数は前記和の最小値により識別される、請求項31に記載の周波数オフセット推定器。
  34. 前記PMF抽出器は、前記位相を検出し及び前記検出した位相が位相コンステレーションのどのKセクタに分布するかを識別する量子化器であって、Kは1より大きい有限整数である、量子化器を含む、請求項31に記載の周波数オフセット推定器。
  35. 前記PMF抽出器は、
    前記検出した位相の前記分布を計数するカウンタと、
    前記検出した位相の前記分布の数を格納するメモリと、
    を含む、請求項31に記載の周波数オフセット推定器。
  36. 前記PMF抽出器及び前記PMFプロセッサは、第1PMF抽出器及び第1PMFプロセッサであり、前記第1PMF抽出器は受信光信号の1つの偏波に対応する等化シンボルを受信し、前記第1PMFプロセッサは第1PMF値関数和を提供する、請求項35に記載の周波数オフセット推定器。
  37. 第2PMF抽出器及び第2PMFプロセッサを更に含み、前記第2PMF抽出器は前記受信光信号の別の偏波に対応する等化シンボルを受信し、前記第2PMFプロセッサは第2PMF値関数和を提供する、請求項36に記載の周波数オフセット推定器。
  38. 前記PMF値関数和を提供するために、前記第1PMF値関数和を前記第2PMF値関数和に加算するローカル合計器を更に含む請求項37に記載の周波数オフセット推定器。
  39. 前記第1PMF抽出器、前記第1PMFプロセッサ、前記第2PMF抽出器、及び前記第2PMFプロセッサは、データの第1セットに作用する第1PMF処理ブランチに含まれ、前記周波数オフセット推定器は、第3PMF値関数和及び第4PMF値関数和を提供するために、前記第1PMF処理ブランチと同時に前記データの第2セットに作用する第2PMF処理ブランチを更に含む、請求項37に記載の周波数オフセット推定器。
  40. 前記PMF値関数和を提供するために、前記第1PMF値関数和、前記第2PMF値関数和、前記第3PMF値関数和、及び前記第4PMF値関数和を互いに加算する合計器を更に含む請求項39に記載の周波数オフセット推定器。
  41. コヒーレント光伝送リンクであって、
    光信号を生成する送信機と、
    前記送信機の前記光信号を受信し及び伝送するよう構成される光チャネルと、
    前記光チャネルから前記光信号を受信し、前記光信号に対応する複数の等化シンボルを提供するよう構成されるコヒーレント受信機と、
    を含み、前記コヒーレント受信機は、
    複数の周波数の各々においてPMF値関数和を提供するために前記複数の等化シンボルの確率質量関数(PMF)値を処理するよう構成され、ここで前記関数は凹又は凸状であり、及び0と1の間の前記和から1つの周波数を識別するよう構成される周波数オフセット推定器と、
    前記1つの周波数に基づき前記等化シンボルの位相を補正するよう構成される搬送波位相回復回路と、
    を含む、コヒーレント光伝送リンク。
  42. 前記1つの周波数は、前記凸関数の前記和の最大値により識別される、請求項41に記載のコヒーレント光伝送リンク。
  43. 前記1つの周波数は、前記凹関数の前記和の最小値により識別される、請求項41に記載のコヒーレント光伝送リンク。
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