JP2014182138A - 直角位相エラーおよび面外感知モードを検出するための電極構成を備えているxy−軸ジャイロスコープ - Google Patents

直角位相エラーおよび面外感知モードを検出するための電極構成を備えているxy−軸ジャイロスコープ Download PDF

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Abstract

【課題】精度を向上させたシェルタイプジャイロスコープを提供する。
【解決手段】シェルタイプジャイロスコープ100は、共振子面に配置されている共振子106であって、共振子面は、X−軸を画定し、かつ、共振子面におけるX−軸に対して直交するY−軸を画定する、共振子106と、X−軸上に、かつ、共振子面において配置されている複数のX−駆動電極118−1,118−2と、Y−軸上に、かつ、共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と、複数の感知−駆動電極と、複数の感知−コリオリ電極とを含み、複数のX−駆動電極118−1,118−2およびY−駆動電極は、共振子面において共振子106を差動的に駆動するように構成され、複数の感知−駆動電極は、共振子の面内運動を差動的に検出するように構成されている。
【選択図】図1

Description

(技術分野)
本発明は、シェルタイプジャイロスコープに関し、より詳細には、シェルタイプジャイロスコープの精度を向上させることに関する。
(背景技術)
静電気力を用いて駆動軸に沿ってシェルタイプジャイロスコープを駆動することは、従来技術において知られている。力は、プルーフマス(proof mass)を共振させる。ジャイロスコープが、駆動軸に対して垂直な軸回りの回転を受ける場合、コリオリの力が、プルーフマスの表面を変形させる。コリオリ誘起変形は、回転を評価するために、測定および処理されることができる。
最初に、シェルタイプジャイロスコープを提供し、該シェルタイプジャイロスコープは、共振子面に配置されている共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定する、共振子と、該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極とを有し、該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面において該共振子を差動的に駆動するように構成されている。該ジャイロスコープは、また、複数の感知−駆動電極を有し、該複数の感知−駆動電極は、該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極とを含み、該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内運動を差動的に検出するように構成されている。さらに、該ジャイロスコープは、複数の感知−コリオリ電極を有し、該複数の感知−コリオリ電極は、該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルー信号を受け取るように配置されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極とを含む。
一部の実施形態において、複数のX−感知駆動電極は、共振子面内における共振子の変位を検出するように構成され、複数のY−感知駆動電極は、共振子面内における共振子の変位を検出するように構成されている。
複数のX−感知駆動電極は、X−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている第1のX−感知駆動電極と、X−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている第2のX−感知駆動電極とを含み、それによって、X−駆動電極のうちの第1の電極は、第1のX−感知駆動電極と第2のX−感知駆動電極との間にある。一部のそのようなジャイロスコープは、また、共振子面に配置されている複数の駆動−調整電極を含み、該複数の駆動−調整電極は、共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、駆動軸を共振子の波腹と整列させるように構成されている。複数の駆動−調整電極は、X−駆動電極のうちの第2の電極に隣接して配置されている第1のX−軸駆動−調整電極と、X−駆動電極のうちの第2の電極に隣接して配置されている第2のX−軸駆動−調整電極とを含み得、それによって、X−駆動電極のうちの第1の電極は、第1のX−軸駆動−調整電極と第2のX−軸駆動−調整電極との間にある。
一部の実施形態において、X−駆動電極とY−駆動電極とは、完全に差動的であり、X−軸とY−軸両方の周りで同時に対称的であるように構成されている。
一部の実施形態において、ジャイロスコープは、また、共振子面と平行に配置されている複数の感知−調整電極を有し、該複数の感知−調整電極は、共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、共振子を感知−コリオリ電極と整列させるように構成されている。複数の感知−調整電極は、一対のX−軸感知−調整電極と、一対のY−軸感知−調整電極とを含み得る。ジャイロスコープは、また、複数の感知−コリオリ電極と電気的に結合されている感知−調整フィードバック入力部と、感知−調整電極と電気的に結合されている感知−調整フィードバック出力部とを有し得、フィードバック回路は、静電気力を共振子に対して及ぼすように構成されている。
一部のジャイロスコープは、また、基板面を有する基板を含み、共振子は、共振子面が、基板面と平行になるように、基板の上方または下方に吊るされ、複数の感知−コリオリ電極は、基板上に配置される。
さらに他の実施形態において、複数のX−感知−コリオリ電極は、第1のX−感知−コリオリ電極と第2のX−感知−コリオリ電極とを含み、複数のY−感知−コリオリ電極は、第1のY−感知−コリオリ電極と第2のY−感知−コリオリ電極とを含み、ジャイロスコープは、第1の差動入力部と第2の差動入力部と第1の出力部とを有する第1の差動増幅器であって、該第1の差動入力部は、第1のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、第2の差動入力部は、第2のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第1の差動増幅器は、共通のフィードスルー信号を排除する、第1の差動増幅器と、第3の差動入力部と第4の差動入力部と第2とを有する第2の差動増幅器であって、該第3の差動入力部は、第1のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、第4の差動入力部は、第2のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第2の差動増幅器は、共通のフィードスルー信号を排除する、第2の差動増幅器とをさらに含む。
さらに別の実施形態は、XY−ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法を提供し、該方法は、シェルタイプジャイロスコープを提供するステップを含み、該ジャイロスコープは、共振子面に配置された共振子表面を有する共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定し、かつ、該共振子面に対して直交するZ−軸を画定する、共振子と、該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極とを含み、該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面における該共振子を差動的に駆動するように構成され、該ジャイロスコープは、また、複数の感知−駆動電極を含み、該複数の感知−駆動電極は、該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極とを有し、該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内変位を検出するように構成されている。そのようなジャイロスコープは、また、複数の感知−コリオリ電極を含み、該複数の感知−コリオリ電極は、該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つからX−共通フィードスルーを受け取るように配置され、該Y−軸回りの回転を感知するように構成されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置され、該X−軸回りの回転を感知するように構成されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極とを有する。方法は、また、X−駆動電極およびY−駆動電極からの駆動信号により面内モードで共振子を駆動するステップであって、該面内モードは、ポアソン効果に起因してZ−軸に沿って変形を有し、Z−軸において共振子の表面を変位させる、ステップと、X−軸と平行に共振子に隣接して配置されている基板上の感知−コリオリ電極を用いて、面内駆動モードのポアソン効果に起因する共振子の第1のZ−軸変位を感知するステップと、Y−軸と平行な基板上の感知−コリオリ電極を用いて、面内駆動モードのポアソン効果に起因する共振子の第2のZ−軸変位を感知するステップと、第1のZ−軸変位と第2のZ−軸変位との振幅および位相関係を評価することにより、XY−軸ジャイロスコープの直角位相エラーを決定するステップとをさらに含む。
一部の実施形態において、XY−軸ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法は、また、X−軸駆動−調整電極およびY−軸駆動−調整電極に調整電圧を印加することにより、第1のZ−軸変位と第2のZ−軸変位との間の振幅差および位相差をゼロに駆動することを含む。
別の実施形態において、ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、XY−軸ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法は、上述のようなジャイロスコープを提供することを含み、さらに、共振子に共振子DC電圧を提供するステップと、X−駆動電極およびY−駆動電極からの駆動信号により面内モードで共振子を駆動するステップであって、該面内モードは、わずかなポアソン変形を有し、Z−軸において共振子の表面を変位させ、それによって、Z−軸におけるポアソン変形は、調和励起として用いられることができ、感知−コリオリ電極によって感知されることができる、ステップと、感知−コリオリ電極にDC電圧を印加するステップであって、該DC電圧は、共振子DC電圧とは異なり、かつ、差動感知−コリオリ電極に対して差動的であり、それによって、面外モードが、いかなる回転も適用することなく励起されることができる、ステップとを含む。
X−駆動電極およびY−駆動電極からの駆動信号により面内モードで共振子を駆動するステップは、周期を有する第1の周期的駆動信号によりX−駆動電極を駆動することと、周期を有し、かつ、第1の周期的信号に対して180度の位相を有する第2の周期的駆動信号によりY−駆動電極を駆動することとを含み得る。
方法は、また、励起された面外モードの周波数を駆動モードの周波数に対して評価するステップと、励起された面外モードの整列を感知−コリオリ電極に対して評価するステップとを含み得る。
さらなる実施形態において、シェルタイプジャイロスコープは、共振子面において配置された共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定し、かつ、該X−軸および該Y−軸に対して相互に直交するZ−軸を画定する、共振子と、X−軸において該共振子を差動的に駆動するための手段と、Y−軸において該共振子を差動的に駆動するための手段と、軸回りの回転によって引き起こされた共振子の2つの面外屈曲またはバルクモードを用いて、該共振子面における2つの直交する回転軸回りの回転を感知するための手段とを含む。
そのようなジャイロスコープは、また、共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、駆動軸を共振子の波腹と整列させるための手段を有し得る。一部の実施形態は、共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、共振子を、2つの直交する回転軸回りの回転を感知するための手段と整列させるための手段を含む。様々な実施形態は、直交位相エラーを検出するための手段を含む。最後に、一部の実施形態は、いかなる回転速度もジャイロスコープに適用することなく、ジャイロスコープにおける感知−コリオリモードである面外モードを励起するための手段を含む。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
シェルタイプジャイロスコープであって、該シェルタイプジャイロスコープは、
共振子面に配置されている共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定する、共振子と、
該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、
該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と、
複数の感知−駆動電極と、
複数の感知−コリオリ電極と
を含み、
該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面において該共振子を差動的に駆動するように構成され、
該複数の感知−駆動電極は、
該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、
該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極と
を含み、
該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内運動を差動的に検出するように構成され、
該複数の感知−コリオリ電極は、
該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第1の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルー信号を受け取るように配置されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、
該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第2の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極と
を含む、シェルタイプジャイロスコープ。
(項目2)
上記複数のX−感知駆動電極は、上記共振子面内における上記共振子の変位を検出するように構成され、上記複数のY−感知駆動電極は、該共振子面内における該共振子の変位を検出するように構成されている、上記項目に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目3)
上記複数のX−感知駆動電極は、
上記X−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている第1のX−感知駆動電極と、
該X−駆動電極のうちの該第1の電極に隣接して配置されている第2のX−感知駆動電極と
を含み、
それによって、該X−駆動電極のうちの該第1の電極は、該第1のX−感知駆動電極と該第2のX−感知駆動電極との間にある、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目4)
上記共振子面に配置されている複数の駆動−調整電極をさらに含み、該複数の駆動−調整電極は、上記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、駆動軸を該共振子の波腹と整列させるように構成されている、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目5)
上記複数の駆動−調整電極は、
上記X−駆動電極のうちの第2の電極に隣接して配置されている第1のX−軸駆動−調整電極と、
該X−駆動電極のうちの該第2の電極に隣接して配置されている第2のX−軸駆動−調整電極と
を含み、
それによって、該X−駆動電極のうちの上記第1の電極は、該第1のX−軸駆動−調整電極と該第2のX−軸駆動−調整電極との間にある、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目6)
上記X−駆動電極と上記Y−駆動電極とは、完全に差動的であり、X−軸とY−軸両方の周りで同時に対称的であるように構成されている、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目7)
上記共振子面と平行に配置されている複数の感知−調整電極をさらに含み、該複数の感知−調整電極は、上記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、該共振子を上記感知−コリオリ電極と整列させるように構成されている、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目8)
上記複数の感知−調整電極は、
一対のX−軸感知−調整電極と、
一対のY−軸感知−調整電極と
を含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目9)
感知−調整フィードバック回路をさらに含み、該感知−調整フィードバック回路は、
上記複数の感知−コリオリ電極と電気的に結合されている感知−調整フィードバック入力部と、
上記感知−調整電極と電気的に結合されている感知−調整フィードバック出力部と
を含み、
該フィードバック回路は、静電気力を上記共振子に対して及ぼすように構成されている、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目10)
基板面を含む基板をさらに含み、上記共振子は、上記共振子面が、該基板面と平行になるように、該基板の上方または下方に吊るされ、上記複数の感知−コリオリ電極は、基板上に配置されている、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目11)
上記複数のX−感知−コリオリ電極は、第1のX−感知−コリオリ電極と第2のX−感知−コリオリ電極とを含み、上記複数のY−感知−コリオリ電極は、第1のY−感知−コリオリ電極と第2のY−感知−コリオリ電極とを含み、
上記ジャイロスコープは、
第1の差動入力部と第2の差動入力部と第1の出力部とを有する第1の差動増幅器であって、該第1の差動入力部は、該第1のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、該第2の差動入力部は、該第2のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第1の差動増幅器は、上記共通のフィードスルー信号を排除する、第1の差動増幅器と、
第3の差動入力部と第4の差動入力部と第2の出力部とを有する第2の差動増幅器であって、該第3の差動入力部は、該第1のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、該第4の差動入力部は、該第2のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第2の差動増幅器は、該共通のフィードスルー信号を排除する、第2の差動増幅器と
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目12)
XY−ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法であって、該方法は、
シェルタイプジャイロスコープを提供することであって、
該ジャイロスコープは、
共振子面に配置された共振子表面を有する共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定し、かつ、該共振子面に対して直交するZ−軸を画定する、共振子と、
該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、
該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と
複数の感知−駆動電極と、
複数の感知−コリオリ電極と
を含み、
該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面における該共振子を差動的に駆動するように構成され、
該複数の感知−駆動電極は、
該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、
該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極と
を含み、
該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内変位を検出するように構成され、
該複数の感知−コリオリ電極は、
該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第1の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つからX−共通フィードスルーを受け取るように配置され、該Y−軸回りの回転を感知するように構成されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、
該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第2の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置され、該X−軸回りの回転を感知するように構成されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極と
を含む、ことと、
該X−駆動電極および該Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで該共振子を駆動することであって、該面内モードは、ポアソン効果に起因して該Z−軸に沿って変形を有し、該Z−軸において該共振子の表面を変位させる、ことと、
該X−軸と平行に該共振子に隣接して配置されている基板上の該感知−コリオリ電極を用いて、該面内駆動モードのポアソン効果に起因する該共振子の第1のZ−軸変位を感知することと、
該Y−軸と平行な該基板上の該感知−コリオリ電極を用いて、該面内駆動モードのポアソン効果に起因する該共振子の第2のZ−軸変位を感知することと、
該第1のZ−軸変位と該第2のZ−軸変位との振幅および位相関係を評価することにより、該XY−軸ジャイロスコープの直角位相エラーを決定することと
を含む、XY−ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法。
(項目13)
上記X−軸駆動−調整電極および上記Y−軸駆動−調整電極に調整電圧を印加することにより、上記第1のZ−軸変位と上記第2のZ−軸変位との間の振幅差および位相差をゼロに駆動することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載のXY−軸ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法。
(項目14)
XY−軸ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、該ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法であって、該方法は、
シェルタイプジャイロスコープを提供することであって、
該ジャイロスコープは、
共振子面に配置された共振子表面を有する共振子であって、共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定する、共振子と、
該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、
該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と
複数の感知−駆動電極と、
複数の感知−コリオリ電極と
を含み、
該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面における該共振子を差動的に駆動するように構成され、
該複数の感知−駆動電極は、
該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、
該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極と
を含み、
該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内変位を差動的に検出するように構成され、
該複数の感知−コリオリ電極は、
該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第1の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つから共通フィードスルーを受け取るように配置され、該Y−軸回りの回転を感知するように構成されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、
該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第2の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置され、該X−軸回りの回転を感知するように構成されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極と
を含む、ことと、
該共振子に共振子DC電圧を提供することと、
該X−駆動電極および該Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで該共振子を駆動することであって、該面内モードは、わずかなポアソン変形を有し、Z−軸において該共振子の表面を変位させ、それによって、該Z−軸におけるポアソン変形は、調和励起として用いられることができ、該感知−コリオリ電極によって感知されることができる、ことと、
該感知−コリオリ電極にDC電圧を印加することであって、該DC電圧は、該共振子DC電圧とは異なり、かつ、該差動感知−コリオリ電極に対して差動的であり、それによって、該面外モードが、いかなる回転も適用することなく励起されることができる、ことと
を含む、方法。
(項目15)
上記X−駆動電極および上記Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで上記共振子を駆動することは、
周期を有する第1の周期的駆動信号により該X−駆動電極を駆動することと、
周期を有し、かつ、該第1の周期的信号に対して180度の位相を有する第2の周期的駆動信号により該Y−駆動電極を駆動することと
を含む、上記項目のいずれかに記載の、XY−軸ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、該ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法。
(項目16)
上記励起された面外モードの周波数を上記駆動モードの周波数に対して評価することと、
該励起された面外モードの整列を上記感知−コリオリ電極に対して評価することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の、XY−軸ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、該ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法。
(項目17)
シェルタイプジャイロスコープであって、該シェルタイプジャイロスコープは、
共振子面において配置された共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定し、かつ、該X−軸および該Y−軸に対して相互に直交するZ−軸を画定する、共振子と、
該X−軸において該共振子を差動的に駆動するための手段と、
該Y−軸において該共振子を差動的に駆動するための手段と、
軸回りの回転によって引き起こされた共振子の2つの面外屈曲またはバルクモードを用いて、該共振子面における2つの直交する回転軸回りの回転を感知するための手段と
を含む、シェルタイプジャイロスコープ。
(項目18)
上記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、駆動軸を該共振子の波腹と整列させるための手段をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目19)
上記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、該共振子を、2つの直交する回転軸回りの回転を感知するための手段と整列させるための手段をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目20)
直交位相エラーを検出するための手段をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目21)
いかなる回転速度も上記ジャイロスコープに適用することなく、該ジャイロスコープにおける感知−コリオリモードである面外モードを励起するための手段をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目11A)
上記複数のX−感知−コリオリ電極は、第1のX−感知−コリオリ電極と第2のX−感知−コリオリ電極とを含み、上記複数のY−感知−コリオリ電極は、第1のY−感知−コリオリ電極と第2のY−感知−コリオリ電極とを含み、
上記ジャイロスコープは、
第1の差動入力部と第2の差動入力部と第1の出力部とを有する第1の差動増幅器であって、該第1の差動入力部は、該第1のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、該第2の差動入力部は、該第2のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第1の差動増幅器は、上記共通のフィードスルー信号を排除する、第1の差動増幅器と、
第3の差動入力部と第4の差動入力部と第2とを有する第2の差動増幅器であって、該第3の差動入力部は、該第1のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、該第4の差動入力部は、該第2のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第2の差動増幅器は、該共通のフィードスルー信号を排除する、第2の差動増幅器と
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープ。
(項目15A)
上記X−駆動電極および上記Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで上記共振子を駆動することは、
周期を有する第1の周期的駆動信号により該X−駆動電極を駆動することと、
周期を有し、かつ、該第1の周期的信号に対して180度の位相を有する第2の周期的駆動信号により該Y−駆動電極を駆動することと
を含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープを調整する方法。
(項目16A)
上記励起された面外モードの周波数を上記駆動モードの周波数に対して評価することと、
該励起された面外モードの整列を上記感知−コリオリ電極に対して評価することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシェルタイプジャイロスコープを調整する方法。
(摘要)
様々な実施形態は、シェルタイプジャイロスコープの駆動モードを調整するフィードバック回路を含み、その一方で、他の実施形態は、直角位相エラーを低減または防止するために、シェルタイプジャイロスコープの感知モードを調整する別個の回路を含む。なお、他の実施形態は、感知モードが感知電極と整列されることを確実にするために、ジャイロスコープに回転も適用することなく、ジャイロスコープの感知モード(すなわち、面外モード)を励起する回路を含む。
実施形態の上記特徴は、添付の図面を参照するとともに、以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解される。
図1は、ジャイロスコープの例示的実施形態の断面を概略的に示している。 図2は、ジャイロスコープの例示的実施形態において共振子を取り囲む電極のアレイを概略的に示している。 図3Aは、ジャイロスコープの例示的実施形態の共振子の楕円変形を概略的に示している。 図3Bは、X−軸およびY−軸駆動信号の実施形態を概略的に示している。 図4は、ジャイロスコープの例示的実施形態におけるコリオリの加速度を概略的に示している。 図5は、ジャイロスコープの例示的実施形態における電極の2つの同軸アレイを概略的に示している。 図6A〜図6Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態の共振子の楕円変形を概略的に示している。 図6A〜図6Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態の共振子の楕円変形を概略的に示している。 図6A〜図6Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態の共振子の楕円変形を概略的に示している。 図6A〜図6Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態の共振子の楕円変形を概略的に示している。 図7は、コリオリ−感知電極からの信号を処理することによって回転速度を評価するための回路を概略的に示している。 図8は、共振子を整列させるための回路を概略的に示している。 図9A〜図9Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態における感知モード変形を概略的に示している。 図9A〜図9Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態における感知モード変形を概略的に示している。 図9A〜図9Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態における感知モード変形を概略的に示している。 図9A〜図9Dは、ジャイロスコープの例示的実施形態における感知モード変形を概略的に示している。 図10A〜図10Bは、ジャイロスコープの例示的実施形態における、感知−モードフィードバックを提供するための回路を概略的に示している。 図10A〜図10Bは、ジャイロスコープの例示的実施形態における、感知−モードフィードバックを提供するための回路を概略的に示している。 図11は、ジャイロスコープの例示的実施形態の共振子を励起するための回路を概略的に示している。
(特定の実施形態の詳細な説明)
様々な実施形態は、有意に増大した精度を備えたジャイロスコープを提供する。例えば、一部の実施形態は、ジャイロスコープの共振子の駆動を改良することを容易にする方法で電極配列を含む。さらに他の実施形態は、シェルタイプジャイロスコープの感知モードを調整することにより直角位相エラーを低減または回避するための回路を含む。さらに他の実施形態は、感知モードが感知電極と整列していることを確実にするために、回転をジャイロスコープに適用する必要なくジャイロスコープの感知モード(すなわち、面外モード)を励起するための回路を含む。
図1は、例示的実施形態に従う、シェルタイプジャイロスコープ100の概略図である。用語「シェルタイプジャイロスコープ」は、例えば、ディスク、リング、ドーナッツ、円柱、半球、その他のような形をした共振質量を有するシェルのような形をしたジャイロスコープを指す不特定の用語である。
動作において、通常のシェルタイプジャイロスコープの共振質量106(または、「共振子」もしくは「本体」もしくは「プルーフマス」)は、例えばその共振周波数で振動するように駆動され、共振子106の形状は、共振子106が振動するにつれて変化する。共振子106の質量の中心の位置は、実質的に変化しないままであり得るが(例えば、基板104に対して)、共振子106の形状は、有意に変化し得る。例えば、振動している場合、共振子106の表面106Bは、その公称位置から変位させられ得る(例えば、Z−軸に沿って)。そのようなポイントのラインは、波腹ラインと称され得る。しかし、一部のモードにおいて、振動によって変位させられない、質量の表面上のポイントのラインがあり得る。そのようなラインは、「波節ライン」と称され得る。
一般的に、共振している本体の「モード」は、共振中の本体の運動の形状である。同一の共振周波数を有するモードは、「縮退」または「縮退性」モードであると称される。なぜなら、これらのモードでの振動は、周波数によって互いから区別することができないからである。一方、同一でない共振周波数を有するモードは、「非縮退」または「非縮退性」であると称される。
図1のジャイロスコープにおいて、共振子106は、上部アンカ103によって上部基板102に固着され、下部アンカ105によって下部基板104に固着される。駆動力または回転を受けていない場合、共振子106は公称形状を有し、共振子106の表面106Bは、基板104からの公称距離またはギャップ106Aを有する。一部の実施形態において、共振子106が休止している場合、ギャップ106Aは、ほぼ10ナノメータ(「nm」)から数百nmの範囲にあり得る。
(公称動作)
シェルタイプジャイロスコープの動作が、図1〜図5と関連して記述される。以下に記述されている様々な電極が、単一のモードで共振子106を駆動する。共振子106は、固定DC電圧に保持され得る。従って、電極に共振子の電圧とは異なる電圧を提供することによって、その電極(例えば、駆動電極118−1)により、共振子106からのギャップをまたいで共振子に静電気力が印加され得る。
また、共振子が、容量性ギャップをまたいで別の電極(例えば、コリオリ−感知電極138−2、または感知−駆動電極115−2)から分離している場合、そのギャップの変化は、等式i=Vdc/dtに従って電流を誘起し、ここで、「V」は、容量性ギャップをまたぐ電圧であり、「dc/dt」は、電極間の静電容量の時間変化率である。
単一の駆動モードは、X軸とY軸との両方に沿って静電気力を印加することを含む。駆動モードは、共振子がX−軸に沿って、次にY−軸に沿って楕円形状に変形される2つの繰り返す周期的位相として説明され得、「差動的駆動」と称され得る。ジャイロスコープの動作は、時として、一方の軸または他方の軸に関連して説明され得るが、しかし、単一の駆動モードのみが存在することが理解されるべきである。その目的のために、X−軸と整列させられた駆動電極118−1および118−2は、X−軸に沿って静電気駆動力を生成し(従って、これらの駆動電極は、Dxとして示される)、面内共振モード(すなわち、共振子面108内)で共振子106を駆動し、一方、共振子106の下にある感知電極139−1(「SCxp」としても知られている)および139−2(「SCxn」としても知られている)は、コリオリの力(すなわち、面内軸回りの回転速度)によって励起された面外縮退または非縮退モードを感知する。同様に、Y−軸に沿って整列させられた駆動電極119−1および119−2は、Y−軸に沿って駆動力を生成し(従って、これらの駆動電極は、Dyとして示される)、一方、共振子106の下にある感知電極138−1(「SCyp」としても知られている)および138−2(「SCyn」としても知られている)は、コリオリの力によって励起された面外縮退または非縮退モードを感知する。感知電極は、さらに、または代替として、共振子106の上方に配置され得ることに留意されるべきである。同様に、共振子106は、上部および下部から支持または固着されているとして示されているが、共振子106は、代替として、上部または下部のみから支持され得る。
図2は、一例示的実施形態における、共振子106ならびに駆動電極118−1および118−2の構成を示している。実際、図1の実施形態は、ラインA−Aに沿った図2の実施形態の断面であり得、図2の実施形態は、共振子面108における図1の実施形態の断面であり得る。ここで、共振子106は、外側リング124が多くのスポーク128を介して内側ハブ126に結合された「ハブおよびスポーク」構成で構成されているとして示されているが、しかし、共振子106は、他の実施形態において、他の形状/構成(例えば、中実または有孔ディスクもしくはプレート、ドーナッツ、リング、その他)であり得る。ハブ126は、アンカ103および105を介して基板102および104それぞれに取り付けられている。
図2の実施形態において、駆動電極(例えば、電極118−1、118−2)は、図3Aに示されているように、共振子106の面108における2つの直交軸(XおよびY)に沿って、屈曲またはバルクモードで外側リング124を同時に駆動する。ここで、実線300は、その不活性状態におけるリング124の幾何学的形状(すなわち、円形)を示し、「e1」として指定されている点線の楕円は、リングの、Y−軸に沿う収縮と同時の、X−軸に沿う極値拡張(例えば、駆動サイクルの第1の半分における)に対応し、「e2」として指定されている点線の楕円は、リングの、X−軸に沿う収縮と同時の、Y−軸に沿う極値拡張を示す(すなわち、駆動サイクルの第2の半分における)。ラインe1およびe2は、駆動サイクル振動の第1の半分および第2の半分における駆動モード(面内屈曲またはバルクモード形状)を表す。共振子106の拡張においては、面内変形である。換言すると、共振子106の運動は、実質的に共振子面108内であるか、または共振子面108に平行のままである。理想的には、共振子106の運動は、どれも、静電気駆動力に応答してZ−軸には生じないが、しかし、幾分わずかなZ−軸運動が生成され得る。
図3Bは、ジャイロスコープ100を駆動すること、および、図3Aに概略的に示されている変形を公称的に生成することを行うための静電気駆動力を概略的に示している。静電気力350は、公称周期(τ;一周期の半分は0.5τである、など)および公称振幅(力)を有する周期的方形波であり、例えば、駆動電極118−1および118−2を介して印加され得る。一部の実施形態において、駆動信号350の静電気力は、本明細書において記述されるように、5ボルトの振幅を有する駆動電圧を駆動電極に印加することによって作成され得る。駆動(すなわち、静電気力)信号360は、信号350と同じ周期および振幅を公称的に有する周期的方形波であるが、しかし、信号360は、駆動信号350に対して180度位相が異なる。駆動信号350が電極118−1および118−2に適用される場合、駆動信号360は、例えば、駆動電極119−1および119−2に適用され得、従って、これによって、共振子モードは、駆動信号350および360の周期と等しい周期で、e1からe2へ、およびその逆に、形状を周期的に変える。静電気力が印加される周波数は、その共振周波数で振動するように共振子106を駆動し得る。
この共振モードにおいて、共振子は、X軸およびY軸に沿って波腹を本質的に同時に有する(例えば、図6Aを参照)。すなわち、共振子は、サイクルの第1の半分において、Y−軸に沿った波腹がその最小値にあるときにX−軸に沿った波腹がその最大値にある1つの形状(例えば、e1)と、サイクルの第2の半分において、X−軸に沿った波腹がその最小値にあるときにY−軸に沿った波腹がその最大値にある第2の形状(例えばe2)との間を交互する。ラインabおよびcd(X軸およびY軸に対して45度オフセットされている)がサークル300および2つの楕円(e1、e2)と交差するポイントは、共振子の駆動変位が実質的に存在しない波節を表すことに留意されるべきである。本明細書および任意の添付された請求項において使用される場合、「波節」は、力に応答する変位または運動を経験しない、共振子106の表面106B上のポイントまたは領域である。用語「波腹」または「波腹ライン」は、力に応答して最大の変位(例えば、表面106B上の他のポイントに対して)を経験する共振子106の表面106B上のポイントまたは領域である。例えば、共振子は、駆動信号に応答して1つ以上の波腹(または、波腹ライン)を有し得、コリオリの力に応答して1つ以上の異なる波腹(または、波腹ライン)を有し得る。
ジャイロスコープ100は、コリオリの力に起因する共振子106における変形を感知することによって、駆動面108における2つの軸回りの回転を検出する。
図4は、図1、図2および図3の実施形態に対する、面内楕円駆動モード、および、各軸に沿ったコリオリの力2つの面外感知モード(これは、縮退または非縮退、バルクまたは屈曲であり得る)を表現している概略図である。ここで、Vxは、X−軸に沿った面内の共振子106の速度であり、Vyは、Y−軸に沿った面内の共振子の速度であり、Ωxは、x−軸回りの回転速度であり、Ωyは、Y−軸回りの回転速度である。この実施形態において、共振子面108における2つの垂直な軸(すなわち、X−軸およびY−軸)に対して、各軸におけるz方向(例えば、X−軸およびY−軸に対して相互に直交する方向)に沿ったコリオリの加速度は、本質的に、共振子106の面における、その軸に沿った速度と他方の軸回りの回転速度とのクロス積である。
1つの面外感知モードは、x−軸に沿ってz方向に波腹ラインを有し、Ωyのみを検出する。すなわち、y−軸回りの回転は、X−軸に沿って、z方向にコリオリの加速度を生じ(すなわち、VxxΩy=Azコリオリ(y))、これは、x−軸と整列した面外感知電極を用いて感知されることができるが、しかし、X−軸回りの回転は、x−軸に沿ってz方向にコリオリの加速度を生成しない(すなわち、VxxΩx=0)。
第2の面外感知モードは、Y−軸に沿ってz方向に波腹ラインを有し、Ωxのみを検出する。すなわち、X−軸回りの回転は、y−軸に沿って、z方向にコリオリの加速度を生じ(すなわち、VyxΩx=Azコリオリ(x))、これは、Y−軸と整列した面外感知電極を用いて感知されることができるが、しかし、Y−軸回りの回転は、Y−軸に沿ってz方向にコリオリの加速度を生成しない(すなわち、VyxΩy=0)。
上記において例示されたように、シェルタイプジャイロスコープの理想的な動作は、共振子106の駆動力およびコリオリの力に対する応答に依存する。実際には、そのようなジャイロスコープの動作の様々な局面は、電極の配列から、および/または、調節もしくは調整されることから利益を得ることがある。その目的のために、様々な実施形態は、以下により詳細に論議されるように、ジャイロスコープを調節または調整するために、電極およびフィードバック回路を有し得る。
様々な実施形態は、様々な電極を含み得、該様々な電極は、ジャイロスコープの動作を感知し得、かつ、様々な駆動およびフィードバック信号を提供し得る。図5は、ジャイロスコープの例示的な実施形態のための電極の2つのアレイを概略的に示しているが、しかし、様々な実施形態は、より多くのまたはより少ない電極を有し得る。図5において、電極(例えば、118−1、135−1、その他)の外側リングは、共振子面108内にあり(例えば、共振子面108によって交差されており)、一方、電極(例えば、138−2、135−1、その他)の内側リングは、基板面109上または基板面109内にあり(例えば、基板面109によって交差されており)、実際、基板104上または基板104内にあり得る。円形のアレイの各々における個々の電極は、他の電極に隣接しているとして記述され得る。例えば、電極の外側サークル上の電極118−1は、電極115−1に隣接しているとして、また、電極115−2にも隣接しているとして記述され得る。さらに、電極118−1は、共通のサークル上において、電極115−1と115−2との間にあるとして記述され得る。これらの電極の動作は、以下により詳細に記述される。
(駆動モード)
共振子面108において共振している共振子106の代替の実例が、図6Aに概略的に示されている。この実施形態において、共振子106は、共振子面108において円形断面を公称的に有しているが、しかし、電極118−1および118−2の各々による(および、同様に、電極119−1および119−2による)静電気力の印加によって非円形(例えば、楕円)形状に変形される。実際、図6Aに示されているモード形状は、楕円形モードとして知られていることがある。これは、面内モードである。なぜなら、共振子106の動きは、共振子面内であるか、または、共振子面に実質的に平行であるからである。
理想的には、差動的に駆動されることに応答する共振子106のモードは、図6Aに概略的に示されているように、X−軸と整列しており、かつ、Y−軸と整列している(図6C)。電極119−1および119−2は、図3Aおよび図3Bとの関連で記述されたように、Y−軸に沿って共振子106を同様に駆動する。換言すると、X−軸駆動信号に応答する共振子106の表面106B1の最大の運動は、波腹ライン610に沿って共振子面108内において、または、共振子面108と平行して生じ、そのようなモードは、X−軸と「整列させられている」と言われる。別の波腹ライン618が、Y−軸に沿って共振子面108内において、または、共振子面108と平行して生成されることに留意されたい。波腹ライン610と波腹ライン618との間に、波節ライン614が存在する。
しかし、一部の状況においては、駆動モードは、X−軸および/またはY−軸と整列しないことがあり、その場合、駆動モードは、「誤整列」と言われる。例えば、X−軸と整列していない駆動モードは、図6Bに概略的に示されている(すなわち、波腹610および618は、X−軸に沿っていない)。図6Cは、駆動モード(例えば、e2)がY−軸と整列している駆動サイクルの位相を概略的に示しており、一方、駆動モードがY−軸と整列していない駆動サイクルの位相は、図6Dに概略的に示されている。
モードが誤整列している場合、共振子面108における軸回りの回転を正確に感知および測定するジャイロスコープ100の能力が損なわれ得る。例えば、そのような誤整列は、様々な電極間の、従って、面外モードの様々な位相間のクロストークまたはフィードスルーを増大し得る。従って、一部の実施形態は、駆動モードを調節または調整するために、回路および構造体を含む。
例えば、一部の実施形態は、駆動信号に応答する共振子106の変位を感知するために、駆動−感知電極115−1(「SDx1」または「SDp」としても知られていることがある)および115−2(「SDx2」または「SDp」としても知られていることがある)を含む。駆動−感知電極115−1および115−2は、共振子106に隣接して、共振子面108に位置しているが、しかし、X−軸上には存在していない。換言すると、共振モードがX−軸と整列している場合、駆動−感知電極115−1および115−2は、波腹ライン610から離れている。駆動感知電極111−1(「SDy1」または「SDn」としても知られていることがある)および111−2(「SDy2」または「SDn」としても知られていることがある)の同様な組が、Y−軸に隣接して(しかし、Y−軸上には存在せず)配置されている。
電極のこの構成は、以下に記述されているように、多くの利益を提供する。
(フィードスルー)
例えば、一部の従来技術X−Yジャイロスコープは、軸に沿って共振子に隣接した単一の駆動電極のみを用いて共振子を駆動し、幾つかの感知電極を用いて共振子のコリオリ運動(すなわち、コリオリの力に応答する共振子の運動)を感知し、それらのうちの1つは、単一の駆動電極に隣接している。単一の駆動電極の、隣接する感知電極(感知−コリオリ電極)との近接は、当該技術分野において「フィードスルー」として知られているプロセスにおいて、駆動電極に対する駆動信号の一部が、隣接する感知電極と結合することを生じる。しかし、他のコリオリ感知電極は、そのようなフィードスルーを受け取らず(または、少なくとも、単一の駆動電極に隣接しているコリオリ感知電極より少ないフィードスルーを受け取り)、コリオリ感知電極からの信号の変形を生じる。
そのような従来技術ジャイロスコープとは対照的に、本実施形態は、上記において説明されたように、X−軸上の2つの駆動電極(118−1および118−2)、および、Y−軸上の2つの駆動電極(119−1および119−2)を用いて共振子106を駆動する。駆動電極の各々は、コリオリ感知電極に隣接している。図5の実施形態において、駆動電極118−1、118−2、119−1および119−2は、それぞれ、コリオリ感知電極138−1、138−2、139−1および139−2に隣接している。実際、軸上の一対の駆動電極(例えば、118−1および118−2)は、それらの間で中心点を画定すると言われることがあり、同じ軸上のそれらの関連付けられた感知−コリオリ電極(例えば、138−1、138−2)は、駆動電極間に存在すると言われることがあり、等しく、この中心点を中心として配置され得る。
従って、コリオリ感知電極(138−1、138−2、129−1および139−2)の各々は、その隣接する駆動電極(118−1、118−2、119−2および119−2)から同様なフィードスルーを受け取り、それによって、X−軸とY−軸との両方に沿った差動感知コリオリ構成(面外モード、縮退または非縮退のいずれか)に対する等しい共通の信号モードを導入する。換言すると、駆動電極138−1に対する駆動信号は、コリオリ感知電極138−2へフィードスルーし、駆動電極138−2に対する駆動信号は、コリオリ感知電極138−1へフィードスルーし、駆動電極119−1に対する駆動信号は、コリオリ感知電極139−1へフィードスルーし、駆動電極139−1に対する駆動信号は、コリオリ感知電極139−2へフィードスルーする。そのような共通の信号は、コリオリ感知電極のコリオリ感知信号を処理するように構成されている回路700において排除されることができる。図7は、コリオリ感知電極138−1および138−2、ならびに、コリオリ感知電極139−1および139−2の出力を処理するための回路700を概略的に示している。感知電極(138−1および138−2、ならびに、139−1および139−2)からの信号は、それぞれ、差動増幅器701および702の入力に提供され、差動増幅器701および702は、トランスインピーダンス増幅器であり得る。差動増幅器701、702は、フィードスルーによって引き起こされた共通の信号を排除し、それによって、フィードスルー信号は、最小化される。
(整列)
本実施形態から生じる別の利益は、駆動モードを整列させることに関連する。上記において説明されたように、理想的には、共振子のモードは、駆動信号350および360によって駆動される場合、X−軸およびY−軸と整列する。しかし、常にそのようになるとは限らないことがある。例えば、製造プロセスは、ジャイロスコープ100の素子の寸法におけるバリエーション、および/または、ジャイロスコープ100の特徴間のギャップにおけるバリエーションを生じ得、そのようなバリエーションは、共振子106のモードの整列に影響を与え得る。
従って、一部の実施形態は、駆動モードの整列を調整するために、フィードバックシステムを含む。ジャイロスコープ100は、X−軸に隣接している駆動感知電極115−1および115−2と、Y−軸に隣接している駆動感知電極111−1および111−2とを含む。これらの駆動感知電極(115−1、115−2、111−1、111−2)は、それぞれ、X−軸およびY−軸から離れているので、駆動モードに対するそれらの感度は、幾分低下させられ得る(例えば、共振子106がその上で駆動される軸上にある感知電極と比較して)が、しかし、いかなるそのような低下も、2つのそのような感知電極が、そのような軸各々に沿って存在するという事実によって補正される。
モードが、駆動電極(118−1、118−2および119−1、119−2)と整列している軸以外の軸上にある場合、共通のモード電流が、感知電極111−1および111−2、ならびに、115−1および115−2に現れる。極端な場合において、駆動電極(118−1、118−2、119−1および119−2)によって印加される静電気駆動は、X−軸およびY−軸に対して+/−45度で軸に沿って共振子106の運動を励起し、この場合、等しい信号(例えば、同一の電流)が、駆動感知電極111−1、111−2、115−1および115−2に流れ込み、それによって、これらの電極において、共通のモード電流のみを生成し、差動電流は生成しない。
共通のモード電流の、駆動感知電極における存在は、フィードバック電極112−1(Tx1としも知られている)、112−2(Tx2としも知られている)、113−1(Ty1としも知られている)および113−2(Ty2としも知られている)を用いて共振子モードを静電気的に調整するために用いられることができる。駆動感知電極115−1および115−2ならびに111−1および111−2によって感知された信号は、フィードバック回路800(図8)にインプットされ、フィードバック回路800は、共振子106のモードを静電気的に調整するように構成されており、それによって、モードは、電極112−1(「Tx1」または「Tp」としても知られている)、112−2(「Tx2」または「Tp」としても知られている)、113−1(「Ty1」または「Tn」としても知られている)および113−2(「Ty2」または「Tn」としても知られている)を介して、共振子106に静電気力を印加することによってX−軸およびY−軸と整列する。本明細書における開示にかんがみて、当業者は、過度の実験を行うことなく、そのような回路800の準備の仕方を知る。
(直角位相)
図9Aは、X−軸に沿って駆動されている差動駆動共振子106の応答を概略的に示している。Y−軸回りの回転に応答するコリオリの加速度に起因して、共振子106の表面106Bは、Z−軸におけるギャップ106Aの中に延びる(すなわち、図9A〜図9Dにおいて、Z−軸は、頁の面に対して垂直である)。従って、応答は、「面外」応答または運動として記述され得る。図9Aに示されているように、共振子106は、表面106B上の他のポイントにおける変位に対して、Z−軸変位が最大である幾つかの波腹901A〜901Fを生成する。さらに、波腹のうちの2つ、901Aおよび901Dは、公称的に、X−軸と整列している。表面106B上の他のポイントにおいて、Z方向の変位は、図9Aに示されている様々な陰影領域によって示されているように、より小さい。実際、表面106Bの幾つかの部分は、波節として考えられ得(例えば、905A)、該波節において、Y−軸回りの回転に起因する表面106Bの変位は、存在しない。この実施形態において、各波腹(例えば、901A)は、共振子面108内において60度だけその隣接する波腹(例えば、901Bおよび901F)の各々から変位させられ、各波節(例えば、905A)は、共振子面108内においてほぼ30度だけその隣接する波腹(例えば、901Aおよび901B)から変位させられる。
図9Cは、Y−軸に沿って駆動されている差動駆動共振子106の、X−軸回りの回転に対する応答を概略的に示しており、図9Aと同様である。回転に応答するコリオリの加速度に起因して、共振子106の表面106Bは、Z方向に延びる。図9Cに示されているように、この本体は、表面106B上の他のポイントにおける変位に対して、Z−軸変位が最大である幾つかの波腹911A〜911Fを生成する。さらに、波腹のうちの2つ、911Aおよび911Dは、公称的に、Y−軸と整列している。表面106B上の他のポイントにおいて、Z方向の変位は、図9Cに示されている様々な陰影領域によって示されているように、より小さい。実際、表面106Bの幾つかの部分は、波節として考えられ得(例えば、915A)、該波節において、X−軸回りの回転に起因する表面106Bの変位はほとんどないか、または、全くない。この実施形態において、各波腹(例えば、911A)は、共振子面108内において60度だけその隣接する波腹(例えば、911Bおよび911F)の各々から変位させられ、各波節(例えば、915A)は、共振子面108内においてほぼ30度だけその隣接する波腹(例えば、911Aおよび911B)から変位させられる。
図9Aおよび図9Cに概略的に示されているように、共振子106のY−軸回りの回転に対する応答(すなわち、モード)は、X−軸と公称的に整列し、共振子106のY−軸回りの回転に対する応答(すなわち、モード)は、X−軸と公称的に整列する。従って、X−軸は、共振子面108においてY−軸と直交しているので、2つの応答モード(X−応答モードおよびY−応答モード)は、互いと直交している。しかし、幾つかの状況において、応答モードは、X−軸およびY−軸のうちの一方または両方と整列しそこなうことがある。これは、例えば、作成または梱包プロセスに起因するジャイロスコープの構造体におけるバリエーションまたは応力によることがある。
例えば、波節901Aおよび901DがX−軸と整列している場合、共振子106のY−応答モード(すなわち、Y−軸回りの回転に起因する)は、X−軸と整列していると言い得る。しかし、幾つかの状況において、波腹901Aおよび901Dは、例えば、図9Bに概略的に示されているように、X−軸と整列しないことがある。そのような場合において、共振子106のY−応答モードは、誤整列している(すなわち、X−軸と)と言われる。
同様に、波腹911Aおよび911D(図9C)がY−軸と整列している場合、共振子106のX−応答モード(すなわち、X−軸回りの回転に起因する)は、Y−軸と整列していると言い得る。しかし、幾つかの状況において、波腹911Aおよび911Dは、例えば、図9Dに概略的に示されているように、Y−軸と整列しないことがある。そのような場合において、共振子106のX−応答モードは、誤整列している(すなわち、Y−軸と)と言われる。
応答モードが誤整列している場合、モードは、「直角位相」から外れていると言われる。モードが直角位相から外れている場合、誤整列は、X−軸および/またはY−軸回りの回転を検出および測定するジャイロスコープの能力、ならびに、そのような回転を区別する能力におけるエラーにおいて現れ得る。このタイプのエラーは、「直角位相エラー」と称され得る。駆動モードを整列させることによって直角位相エラーに対処する構造および方法が、以下にさらに記述されている。
一部の実施形態は、直角位相感知電極を含み、該直角位相感知電極は、共振子106の駆動における直角位相エラーを感知し、かつ、フィードバック回路を用いて駆動モードを調整するように構成されている。共振子106が、その面内モードで駆動される(すなわち、X−軸およびY−軸に沿って)場合、面内モードのポアソン項(すなわち、面外共通モード信号)は、X−軸に沿ったコリオリ感知電極138−1(「SCyp」としても知られている)および138−2(「SCyn」としても知られている)ならびにY−軸に沿ったコリオリ感知電極139−1(「SCxp」としても知られている)および139−2(「SCxn」としても知られている)を用いて検出されることができる。
電極138−1は、第1の直角位相信号を生成し、電極138−2は、第2の直角位相信号を生成する。共振子106が直角位相エラーなく振動している場合、第1の直角位相信号および第2の直角位相信号の共通のモードは、同一の振幅および位相(すなわち、セロ度位相差)を有する。しかし、駆動モードが、駆動電極118−1および118−2に対してある程度の誤整列を伴って励起された場合、第1の直角位相信号および第2の直角位相信号は、異なった(すなわち、同一でない)振幅および異なった(すなわち、同一でない)位相を有する。
従って、第1の直角位相信号と第2の直角位相信号との間の差は、モードを駆動軸と整列させるために、フィードバックループにおいて処理され得る。
X−軸に沿って共振子を調整するための例示的フィードバック回路1000が、図10Aに概略的に示されている。回路1000は、2つの入力部(1001−1および1001−2)を有し、該2つの入力部は、それぞれ、コリオリ感知電極138−1および138−2から差動入力を受け取る。回路1000は、2つの出力部(1002−1および1002−2)を有し、該2つの出力部は、それぞれ、X−軸調整電極112−1および112−2に差動調整出力を提供する。フィードバック回路1000は、第1の直角位相信号および第2の直角位相信号の振幅および位相関係を評価することにより、XY−軸ジャイロスコープの直角位相エラーを決定するように構成されている。フィードバック回路1000は、第1の直角位相信号および第2の直角位相信号が同一の振幅および位相を有するまで、静電気力を共振子106に印加する電極112−1および112−2における差動調整出力を調節する。本明細書における開示にかんがみて、当業者は、過度の実験を行うことなく、そのような回路1000の準備の仕方を知る。
同様に、Y−軸に沿って応答モードを調整するための例示的フィードバック回路1020が、図10Bに概略的に示されている。回路1020は、2つの入力部(1021−1および1021−2)を有し、該2つの入力部は、それぞれ、コリオリ感知電極139−1および139−2から差動入力を受け取る。回路1020は、2つの出力部(1022−1および1022−2)を有し、該2つの出力部は、それぞれ、Y−軸調整電極113−1および113−2に差動調整出力を提供する。フィードバック回路1020は、139−1および139−2からの直角位相信号が同一の振幅および位相を有するまで、静電気力を共振子106に印加する電極113−1および113−2における差動調整出力を調節する。
(感知モード励起)
一部のジャイロスコープにおいて、適用された回転(または、回転速度)がないときに、感知モードの、X−軸における感知電極138−1および138−2と、Y−軸における感知電極139−1および139−2との整列を評価することが望ましいことがある。例えば、そのような評価は、ジャイロスコープを調整すること、較正すること、または自己試験することのために有用であり得る。
その目的で、一部の実施形態は、共振子106の差動的駆動がポアソン変形を引き起こす(しかし、この変形は、駆動電極(例えば、X−軸において駆動される場合118−1および118−2、Y−軸に沿って駆動される場合119−1および119−2)と整列しており、従って、駆動電極に対して90度の角度で生じるコリオリの力によって引き起こされる変形とは異なる)という観察に基づいて、回転を適用することなく感知モード(すなわち、面外モード)を励起するための回路および構造体を含む。換言すると、面内駆動モードのポアソン項は、調和励起として用いられることができ、差動DC電圧が電極に印加される場合、コリオリ感知電極(X−軸における138−1および138−2、ならびに、Y−軸における139−1および139−2)によって感知される。
例えば、感知モードを励起する場合、DC電圧が、電極134−1(Tscypとも称される)、134−2(Tscynとも称される)、135−1(Tscxpとも称される)および135−2(Tscxnとも称される)に印加され得る。一部の実施形態において、正DC電圧が、電極134−1に印加され、負DC電圧が、電極134−2に印加され、正DC電圧が、電極135−1に印加され、負DC電圧が、電極135−2に印加される。
駆動される楕円モードに対するポアソン効果から生じる面外偏向は、調整電極(複数可)と共振子106との間の静電気力を変調する。そのような静電気力は、各々、駆動されるモード偏向の間接的ではあるがしかし位相の正確な機能であるので、最終結果は、駆動と感知モードとを結合する電圧制御型スプリングエフェクト(spring effect)である。これは、ジャイロ100が、任意の回転速度の適用なく駆動されながら、感知モードを励起することを生じる。感知モードが誤整列していることが観察された場合、フィードバック回路は、モードが整列するまで、関連付けられた調整電極112−1(Tx1またはTpとしても知られている)、112−2(Tx2またはTpとしても知られている)、113−1(Ty1またはTnとしても知られている)および113−2(Ty2またはTnとしても知られている)への(調整)電圧を調節する。
適用された回転がないときにジャイロスコープ100の感知モードを励起するための回路1100が、図11に概略的に示されている。本明細書における開示にかんがみて、当業者は、過度の実験を行うことなく、そのような回路1000の準備の仕方を知る。
本発明の様々な実施形態が、少なくとも部分的に、任意の従来のコンピュータプログラム言語で実装され得る。例えば、一部の実施形態は、手続きプログラム言語(例えば、「C」)で、またはオブジェクト指向プログラム言語(例えば、「C++」)で実装され得る。本発明の他の実施形態は、プログラムされたハードウェア素子(例えば、アプリケーション特定集積回路、FPGA、およびデジタル信号プロセッサ)、または他の関連コンポーネントとして実装され得る。
代替の実施形態において、開示された装置および方法は、コンピュータシステムとの使用のためのコンピュータプログラムプロダクトとして実装され得る。そのような実装は、例えば非一過性コンピュータ読み取り可能媒体のような有形媒体(例えば、ディスケット、CD−ROM、ROM、または、固定ディスク)に固定された一連のコンピュータ命令を含み得る。この一連のコンピュータ命令は、システムに関する本明細書に既に記述された機能性の全てまたは一部を具体化することができる。
当業者は、そのようなコンピュータ命令が、多くのコンピュータアーキテクチャまたはオペレーティングシステムとの使用のための多くのプログラム言語で書かれることができることを理解するはずである。さらに、そのような命令は、例えば半導体、磁気、光、または他のメモリデバイスのような任意のメモリデバイスに格納され得、例えば光、赤外線、マイクロ波、または他の送信技術のような任意の通信技術を使用して送信され得る。
他の点ではとりわけ、このようなコンピュータプログラムプロダクトは、添付の印刷文書または電子文書(例えば、収縮包装ソフトウェア)を備えた取り外し可能媒体として配給されるか、コンピュータシステム(例えば、システムROMまたは固定ディスク上の)に対して予めロードされるか、または、ネットワーク(例えば、インターネットまたはWorld Wide Web)を介してサーバもしくは電子掲示板から配給される。もちろん、本発明の一部の実施形態は、ソフトウェア(例えば、コンピュータプログラムプロダクト)とハードウェア両方の組み合わせとして実装され得る。本発明のさらに他の実施形態は、全体的にハードウェア、または全体的にソフトウェアとして実装され得る。
上述された本発明の実施形態は、単に、例であることが意図されており、多くの変更および改変が、当業者に明らかである。すべてのそのような変更および改変は、任意の添付の請求項に定義されているとおり、本発明の範囲内であることが意図されている。

Claims (21)

  1. シェルタイプジャイロスコープであって、該シェルタイプジャイロスコープは、
    共振子面に配置されている共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定する、共振子と、
    該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、
    該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と、
    複数の感知−駆動電極と、
    複数の感知−コリオリ電極と
    を含み、
    該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面において該共振子を差動的に駆動するように構成され、
    該複数の感知−駆動電極は、
    該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、
    該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極と
    を含み、
    該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内運動を差動的に検出するように構成され、
    該複数の感知−コリオリ電極は、
    該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第1の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルー信号を受け取るように配置されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、
    該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第2の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極と
    を含む、シェルタイプジャイロスコープ。
  2. 前記複数のX−感知駆動電極は、前記共振子面内における前記共振子の変位を検出するように構成され、前記複数のY−感知駆動電極は、該共振子面内における該共振子の変位を検出するように構成されている、請求項1に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  3. 前記複数のX−感知駆動電極は、
    前記X−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている第1のX−感知駆動電極と、
    該X−駆動電極のうちの該第1の電極に隣接して配置されている第2のX−感知駆動電極と
    を含み、
    それによって、該X−駆動電極のうちの該第1の電極は、該第1のX−感知駆動電極と該第2のX−感知駆動電極との間にある、請求項2に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  4. 前記共振子面に配置されている複数の駆動−調整電極をさらに含み、該複数の駆動−調整電極は、前記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、駆動軸を該共振子の波腹と整列させるように構成されている、請求項3に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  5. 前記複数の駆動−調整電極は、
    前記X−駆動電極のうちの第2の電極に隣接して配置されている第1のX−軸駆動−調整電極と、
    該X−駆動電極のうちの該第2の電極に隣接して配置されている第2のX−軸駆動−調整電極と
    を含み、
    それによって、該X−駆動電極のうちの前記第1の電極は、該第1のX−軸駆動−調整電極と該第2のX−軸駆動−調整電極との間にある、請求項4に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  6. 前記X−駆動電極と前記Y−駆動電極とは、完全に差動的であり、X−軸とY−軸両方の周りで同時に対称的であるように構成されている、請求項1に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  7. 前記共振子面と平行に配置されている複数の感知−調整電極をさらに含み、該複数の感知−調整電極は、前記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、該共振子を前記感知−コリオリ電極と整列させるように構成されている、請求項1に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  8. 前記複数の感知−調整電極は、
    一対のX−軸感知−調整電極と、
    一対のY−軸感知−調整電極と
    を含む、請求項7に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  9. 感知−調整フィードバック回路をさらに含み、該感知−調整フィードバック回路は、
    前記複数の感知−コリオリ電極と電気的に結合されている感知−調整フィードバック入力部と、
    前記感知−調整電極と電気的に結合されている感知−調整フィードバック出力部と
    を含み、
    該フィードバック回路は、静電気力を前記共振子に対して及ぼすように構成されている、請求項8に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  10. 基板面を含む基板をさらに含み、前記共振子は、前記共振子面が、該基板面と平行になるように、該基板の上方または下方に吊るされ、前記複数の感知−コリオリ電極は、基板上に配置されている、請求項1に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  11. 前記複数のX−感知−コリオリ電極は、第1のX−感知−コリオリ電極と第2のX−感知−コリオリ電極とを含み、前記複数のY−感知−コリオリ電極は、第1のY−感知−コリオリ電極と第2のY−感知−コリオリ電極とを含み、
    前記ジャイロスコープは、
    第1の差動入力部と第2の差動入力部と第1の出力部とを有する第1の差動増幅器であって、該第1の差動入力部は、該第1のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、該第2の差動入力部は、該第2のX−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第1の差動増幅器は、前記共通のフィードスルー信号を排除する、第1の差動増幅器と、
    第3の差動入力部と第4の差動入力部と第2の出力部とを有する第2の差動増幅器であって、該第3の差動入力部は、該第1のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、該第4の差動入力部は、該第2のY−感知−コリオリ電極と電気的に結合され、それによって、該第2の差動増幅器は、該共通のフィードスルー信号を排除する、第2の差動増幅器と
    をさらに含む、請求項1に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  12. XY−ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法であって、該方法は、
    シェルタイプジャイロスコープを提供することであって、
    該ジャイロスコープは、
    共振子面に配置された共振子表面を有する共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定し、かつ、該共振子面に対して直交するZ−軸を画定する、共振子と、
    該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、
    該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と
    複数の感知−駆動電極と、
    複数の感知−コリオリ電極と
    を含み、
    該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面における該共振子を差動的に駆動するように構成され、
    該複数の感知−駆動電極は、
    該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、
    該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極と
    を含み、
    該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内変位を検出するように構成され、
    該複数の感知−コリオリ電極は、
    該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第1の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つからX−共通フィードスルーを受け取るように配置され、該Y−軸回りの回転を感知するように構成されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、
    該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第2の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置され、該X−軸回りの回転を感知するように構成されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極と
    を含む、ことと、
    該X−駆動電極および該Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで該共振子を駆動することであって、該面内モードは、ポアソン効果に起因して該Z−軸に沿って変形を有し、該Z−軸において該共振子の表面を変位させる、ことと、
    該X−軸と平行に該共振子に隣接して配置されている基板上の該感知−コリオリ電極を用いて、該面内駆動モードのポアソン効果に起因する該共振子の第1のZ−軸変位を感知することと、
    該Y−軸と平行な該基板上の該感知−コリオリ電極を用いて、該面内駆動モードのポアソン効果に起因する該共振子の第2のZ−軸変位を感知することと、
    該第1のZ−軸変位と該第2のZ−軸変位との振幅および位相関係を評価することにより、該XY−軸ジャイロスコープの直角位相エラーを決定することと
    を含む、XY−ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法。
  13. 前記X−軸駆動−調整電極および前記Y−軸駆動−調整電極に調整電圧を印加することにより、前記第1のZ−軸変位と前記第2のZ−軸変位との間の振幅差および位相差をゼロに駆動することをさらに含む、請求項12に記載のXY−軸ジャイロスコープにおける直角位相エラーを検出する方法。
  14. XY−軸ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、該ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法であって、該方法は、
    シェルタイプジャイロスコープを提供することであって、
    該ジャイロスコープは、
    共振子面に配置された共振子表面を有する共振子であって、共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定する、共振子と、
    該X−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のX−駆動電極と、
    該Y−軸上に、かつ、該共振子面において配置されている複数のY−駆動電極と
    複数の感知−駆動電極と、
    複数の感知−コリオリ電極と
    を含み、
    該複数のX−駆動電極およびY−駆動電極は、該共振子面における該共振子を差動的に駆動するように構成され、
    該複数の感知−駆動電極は、
    該共振子面において、かつ、該複数のX−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のX感知−駆動電極と、
    該共振子面において、かつ、該複数のY−駆動電極のうちの第1の電極に隣接して配置されている複数のY感知−駆動電極と
    を含み、
    該複数の感知−駆動電極は、該共振子の面内変位を差動的に検出するように構成され、
    該複数の感知−コリオリ電極は、
    該共振子面と平行に、かつ、該X−軸に沿って配置されている第1の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第1の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該X−駆動電極のうちの1つから共通フィードスルーを受け取るように配置され、該Y−軸回りの回転を感知するように構成されている、第1の複数の差動感知−コリオリ電極と、
    該共振子面と平行に、かつ、該Y−軸に沿って配置されている第2の複数の差動感知−コリオリ電極であって、該第2の複数の差動感知−コリオリ電極は、対応する該Y−駆動電極のうちの1つから共通のフィードスルーを受け取るように配置され、該X−軸回りの回転を感知するように構成されている、第2の複数の差動感知−コリオリ電極と
    を含む、ことと、
    該共振子に共振子DC電圧を提供することと、
    該X−駆動電極および該Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで該共振子を駆動することであって、該面内モードは、わずかなポアソン変形を有し、Z−軸において該共振子の表面を変位させ、それによって、該Z−軸におけるポアソン変形は、調和励起として用いられることができ、該感知−コリオリ電極によって感知されることができる、ことと、
    該感知−コリオリ電極にDC電圧を印加することであって、該DC電圧は、該共振子DC電圧とは異なり、かつ、該差動感知−コリオリ電極に対して差動的であり、それによって、該面外モードが、いかなる回転も適用することなく励起されることができる、ことと
    を含む、方法。
  15. 前記X−駆動電極および前記Y−駆動電極からの駆動信号により面内モードで前記共振子を駆動することは、
    周期を有する第1の周期的駆動信号により該X−駆動電極を駆動することと、
    周期を有し、かつ、該第1の周期的信号に対して180度の位相を有する第2の周期的駆動信号により該Y−駆動電極を駆動することと
    を含む、請求項14に記載の、XY−軸ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、該ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法。
  16. 前記励起された面外モードの周波数を前記駆動モードの周波数に対して評価することと、
    該励起された面外モードの整列を前記感知−コリオリ電極に対して評価することと
    をさらに含む、請求項14に記載の、XY−軸ジャイロスコープにいかなる回転速度も適用することなく、該ジャイロスコープにおいて感知コリオリ面外モードを励起する方法。
  17. シェルタイプジャイロスコープであって、該シェルタイプジャイロスコープは、
    共振子面において配置された共振子であって、該共振子面は、X−軸を画定し、かつ、該共振子面における該X−軸に対して直交するY−軸を画定し、かつ、該X−軸および該Y−軸に対して相互に直交するZ−軸を画定する、共振子と、
    該X−軸において該共振子を差動的に駆動するための手段と、
    該Y−軸において該共振子を差動的に駆動するための手段と、
    軸回りの回転によって引き起こされた共振子の2つの面外屈曲またはバルクモードを用いて、該共振子面における2つの直交する回転軸回りの回転を感知するための手段と
    を含む、シェルタイプジャイロスコープ。
  18. 前記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、駆動軸を該共振子の波腹と整列させるための手段をさらに含む、請求項17に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  19. 前記共振子に対して静電気力を制御可能に及ぼすことにより、該共振子を、2つの直交する回転軸回りの回転を感知するための手段と整列させるための手段をさらに含む、請求項17に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  20. 直交位相エラーを検出するための手段をさらに含む、請求項17に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
  21. いかなる回転速度も前記ジャイロスコープに適用することなく、該ジャイロスコープにおける感知−コリオリモードである面外モードを励起するための手段をさらに含む、請求項17に記載のシェルタイプジャイロスコープ。
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