JP2014181434A - 金属撚線の製造方法、並びに、当該方法により製造される金属撚線及び金属撚線織物 - Google Patents

金属撚線の製造方法、並びに、当該方法により製造される金属撚線及び金属撚線織物 Download PDF

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Abstract

【課題】細い金属線材を使用しても容易に織成することのできる金属100%からなる金属撚線の製造方法及び当該方法により製造されてなる金属撚線を提供する。また、この金属100%からなる金属撚線を織成し、振動などに耐久性を有し、且つ、軽量で柔軟性を有する電磁シールド材、静電シールド材として有効な金属撚線織物を提供する。
【解決手段】第1金属線材を供給する第1リールをそのリール軸を回転軸として一方向に回転させながら第1金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第1金属線材に一定方向の撚りをかけ、第2金属線材を供給する第2リールをそのリール軸を回転軸として第1リールと逆方向に回転させながら第2金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第2金属線材に第1金属線材と逆方向の撚りをかけ、一定方向に撚りのかかった第1金属線材に逆方向に撚りのかかった第2金属線材を絡ませる。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性に優れた金属撚線の製造方法及び当該方法により製造されてなる金属撚線に関するものである。また、本発明は、この金属撚線を織成してなり導電性、電磁シールド性・静電シールド性に優れた金属撚線織物に関するものである。
近年、家庭環境や職場環境において、IT機器やOA機器などの電子機器が急速に普及している。また、家庭環境や職場環境以外においても、例えば、自動車産業においても従来から電子機器の搭載が進んでおり、更に近年のHV車(ハイブリット自動車)やEV車(電気自動車)の開発や普及から、モーターなどの電気機器や制御装置などの電子機器への依存度が高くなっている。
このような環境において、電気機器や電子機器から発生する電磁波や静電気などのノイズを機器内部で輻射して誤作動を起こすことがある。また、外部から侵入する電磁波や静電気により、機器が誤作動を起こすことがある。このような誤作動は、HV車やEV車においては人命にかかわる事故に繋がるものとして大きな問題となる。また、HV車やEV車に限らず家庭環境や職場環境においても、電気機器や電子機器から発生する電磁波が人体にもたらす影響が問題となっている。
このような場合に、電気機器や電子機器を遮蔽して、電磁場や電場が電気機器や電子機器の内外を通り抜けることがないようにする必要がある。この時に必要な電磁シールドや静電シールドといった遮蔽は、大地や筐体にアース(接地)される必要がある。
このような目的から、導電性の材料が電磁シールド材や静電シールド材として採用されている。例えば、弾性繊維の周囲に金属線材を螺旋状に巻き付けた複合弾性糸で構成された織物、アルミ箔を短繊維状に微細に裁断して得られたアルミニウム繊維と通常の可紡性繊維との混紡糸で構成された織物、通常のフィラメント織物に静電メッキした織物、金属線材から構成された金属メッシュ織物などが挙げられる。
しかし、HV車やEV車に採用される導電性の材料においては、設計上の課題として振動などに耐久性を有する高性能の材料であって、且つ、重量やスペースに制限があり、軽量で柔軟性を有した材料であることが要求される。振動などに耐久性を有する高性能の材料としては、やはり金属100%からなる金属メッシュ織物が適切である。しかし、従来の金属メッシュ織物においては、細い線材を織成することができないので金属線材が太いものしかなく、重量が重く柔軟性に欠けるという欠点を有していた。
そこで、本発明者は、過去に下記特許文献1の金属線材のみからなる金属製織物を提案した。下記特許文献1においては、まず、水溶性繊維に導電性の金属線材をZ撚り及びS撚りして形成した混合糸を織成して混合糸織物を作成する。次に、この混合糸織物を水中に浸して水溶性繊維を溶解・除去することにより、金属線材のみからなる金属製織物が得られることを提案した。この金属製織物においては、細い金属線材を使用しても水溶性繊維との混合糸とすることにより、混合糸織物を通常の織機で容易に織成することができる。
特許第4880913号
ところで、上記特許文献1の金属製織物は、水溶性繊維が溶解・除去されて金属100%からなり、振動などに耐久性を有する高性能の材料を提供することができる。また、上記特許文献1においては、使用する金属線材の線径が約50μm〜約500μmとあり、十分な柔軟性を有する約50μm〜約150μmの線材が使用できることで、軽量で柔軟性を有した材料を提供することができる。
しかし、上記特許文献1の金属製織物においては、水溶性繊維に金属線材をZ撚り及びS撚りして形成した混合糸を作成する第1の工程、この混合糸を織成して混合糸織物を作成する第2の工程、及び、混合糸織物を水中に浸して水溶性繊維を溶解・除去して金属製織物とする第3の工程からなる。これら3つの工程のうち、特に水溶性繊維を溶解・除去する第3の工程が煩雑である。また、水溶性繊維を溶解・除去する第3の工程において、水溶性繊維の除去が不十分であると導電性を阻害するので、この工程の作業には厳重な注意を要する。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処して、細い金属線材を使用しても容易に織成することのできる金属100%からなる金属撚線の製造方法及び当該方法により製造されてなる金属撚線を提供することを目的とする。また、本発明は、この金属100%からなる金属撚線を織成し、振動などに耐久性を有し、且つ、軽量で柔軟性を有する電磁シールド材、静電シールド材として有効な金属撚線織物を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明者は、鋭意研究の結果、上記特許文献1の金属製織物の第1の工程において、水溶性繊維を使用することなく細い金属線材のみからなる金属撚線を作成できることを見出した。このことにより、上記特許文献1の金属製織物の第3の工程を必要としなくなり、本発明の完成に至った。
即ち、本発明に係る金属撚線の製造方法は、請求項1の記載によると、
第1金属線材を供給する第1リールをそのリール軸を回転軸として一方向に回転させながら第1金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第1金属線材に一定方向の撚りをかけ、
第2金属線材を供給する第2リールをそのリール軸を回転軸として前記第1リールと逆方向に回転させながら第2金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第2金属線材に前記第1金属線材と逆方向の撚りをかけ、
一定方向に撚りのかかった第1金属線材に逆方向に撚りのかかった第2金属線材を絡ませることを特徴とする。
また、本発明は、請求項2の記載によると、請求項1に記載の金属撚線の製造方法であって、
第3金属線材を供給する第3リールをそのリール軸を回転軸として前記第2リールと逆方向に回転させながら第3金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第3金属線材に前記第2金属線材と逆方向の撚りをかけ、
前記第1金属線材に逆方向から絡まった前記第2金属線材に、更に逆方向に撚りのかかった第3金属線材を絡ませることを特徴とする。
また、本発明に係る金属撚線の製造方法は、請求項3の記載によると、
第1金属線材を供給する第1リールと、第2金属線材を供給する第2リールとを有し、
前記第2リールは、前記第1リールの上方にあって第1リールのリール軸と同一方向にリール軸を向け、そのリール軸の中心にリール軸方向に貫通する中空通路を備えており、
当該中空通路は、前記第1リール側に第1開口部が開口し、第1リール側と反対側に第2開口部が開口した状態において、
前記第1リールをそのリール軸を回転軸として一方向に回転させながら第1金属線材をリール軸の延長線方向であって前記第2リール側に引き出して、この第1金属線材に一定方向の撚りをかけながら前記第1開口部から前記中空通路に導入して前記第2開口部から導出すると共に、
前記第2リールをそのリール軸を回転軸として前記第1リールと逆方向に回転させながら第2金属線材をリール軸の延長線方向であって、前記第2開口部側に引き出して、この第2金属線材に前記第1金属線材と逆方向の撚りをかけながら前記第2開口部から導出される第1金属線材に第2金属線材を絡ませることを特徴とする。
また、本発明は、請求項4の記載によると、請求項1〜3のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法であって、
前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材は、いずれも、その線径が30μm〜150μmの範囲内にあることを特徴とする。
また、本発明は、請求項5の記載によると、請求項1〜4のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法であって、
前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材に掛ける撚りは、いずれも、100回撚/m〜1200回撚/mであることを特徴とする。
また、本発明は、請求項6の記載によると、請求項1〜5のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法であって、
前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材は、いずれも、銅線材又は表面に異種金属がメッキされた銅線材であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項7の記載によると、請求項1〜6のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法であって、
前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材は、いずれも、導電性を有する磁性体であることを特徴とする。
また、本発明は、請求項8の記載によると、請求項1〜7のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法であって、
前記第1金属線材は、前記第2金属線材と異なる金属であることを特徴とする。
また、本発明に係る金属撚線は、請求項9の記載によると、
請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法により製造されてなる。
また、本発明に係る金属撚線織物は、請求項10の記載によると、
請求項9に記載の金属撚線を織成してなる。
上記構成によれば、本発明に係る金属撚線の製造方法は、第1リールをそのリール軸を回転軸として一方向に回転させることにより、第1リールから引き出される第1金属線材に一定方向の撚りを掛けることができる。また、第2リールをそのリール軸を回転軸として第1リールと逆方向に回転させることにより、第2リールから引き出される第2金属線材に第1金属線材と逆方向の撚りを掛けることができる。
そこで、一定方向に撚りのかかった第1金属線材に逆方向に撚りのかかった第2金属線材を絡ませることにより、2本の金属線材は滑ることがなく互いの撚りが安定するように交絡して金属撚線を構成する。この金属撚線を構成する1本の金属線材は細いものであり、金属撚線自体も柔軟性を維持している。また、細い金属線材が交絡することにより、ある程度の強度を有するようになる。このように、金属撚線の柔軟性とある程度の強度により、金属100%でありながら織物を通常の織機で容易に織成することができる。
また、上記構成によれば、本発明に係る金属撚線の製造方法は、第1金属線材と第2金属線材とが交絡した金属撚線に、更に第3金属線材を交絡するようにしてもよい。このことにより、金属撚線の柔軟性を維持しながら更に強度を向上することができ、金属100%でありながら織物を通常の織機で容易に織成することができる。
また、上記構成によれば、本発明に係る金属撚線の製造方法は、各金属線材の線径を30μm〜150μmの範囲内になるようにしてもよい。このことにより、金属撚線の柔軟性がより良好となり、更に織成に対する強度を維持することができる。
また、上記構成によれば、本発明に係る金属撚線の製造方法は、各金属線材に掛ける撚りは、100回撚/m〜1200回撚/mになるようにしてもよい。このことにより、金属撚線の交絡がより良好となり、更に織成に対する強度を維持することができる。
また、上記構成によれば、本発明に係る金属撚線の製造方法は、各金属線材として銅線材又は表面に異種金属がメッキされた銅線材を使用するようにしてもよい。更に、各金属線材として導電性を有する磁性体を使用するようにしてもよく、或いは、互いに異なる金属からなる金属線材を使用するようにしてもよい。このことにより、製造される金属撚線或いは金属撚線織物の導電性、電磁シールド性、静電シールド性、或いは、磁気シールド性などの性能を更に特徴付けることができる。
よって、本発明によれば、細い金属線材を使用しても容易に織成することのできる金属100%からなる金属撚線の製造方法及び当該方法により製造されてなる金属撚線を提供することができる。また、本発明によれば、この金属100%からなる金属撚線を織成し、振動などに耐久性を有し、且つ、軽量で柔軟性を有する電磁シールド材、静電シールド材として有効な金属撚線織物を提供することができる。
本発明に係る金属撚線の製造方法の実施例を示す概略図である。 本発明に係る金属撚線の実施例を示す拡大写真である。 本発明に係る金属撚線織物の実施例を示す拡大写真である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において使用する金属線材の材質は、特に限定するものではないが、導電性を有する金属からなる線材であることが好ましく、また、良好な導電体であることがより好ましい。
本発明における金属線材としては、例えば、金線材、銀線材、銅線材、鉄線材などが挙げられる。また、用途によっては錆び難い素材として、ステンレス線材、アルミニウム線材、亜鉛線材などが挙げられる。特に、銅線材は導電性に優れ、柔軟性も兼ね備えており、任意の太さのものが容易に入手できるので、本発明に使用する金属線材として好ましい。更に、銅線材が錫やニッケルなどでメッキされていれば、耐候性にも優れるのでより好ましい。
また、磁気的遮蔽を目的とする場合には、金属線材は、磁性体であることが必要であり、強磁性体であることが好ましい。例えば、鉄線材、ニッケル線材、コバルト線材などが挙げられる。
また、本発明において使用する金属線材の線径は、30μm〜150μmの範囲内にあることが好ましく、また、30μm〜100μmの範囲内にあることがより好ましく、更に、50μm〜80μmの範囲内にあることが最も好ましい。
金属線材の線径が30μm未満であると、金属撚線の製造時に金属線材が切れ易く生産性が悪くなる。また、製造した金属撚線の強度も弱く、金属撚線織物を織成する際の生産性が悪くなる。一方、金属線材の線径が150μmを超えると、金属線材自体の柔軟性が低く、金属撚線の生産性が悪くなる。また、製造した金属撚線が硬く、金属撚線織物を織成する際の生産性が悪くなり、更に、織成した金属撚線織物が硬く柔軟性に欠けるものとなる。
従って、金属線材の線径が30μm〜150μmの範囲内にあることにより、金属撚線の製造が安定し生産性が向上する。また、製造した金属撚線が柔軟で、且つ、ある程度の強度を有することから、金属撚線織物を通常の織機で容易に織成することができる。更に、織成された金属撚線織物は、金属100%からなるにも拘らず柔軟な織物となる。
また、織成された金属撚線織物は、全体を構成する金属線材が細くその表面積が大きい。更に、細い金属線材が金属撚線として互いに交絡すると共に、織物全面に亘って金属撚線が互いに交差しているので、織物内部の空隙が大きい。これらのことから、本発明に係る金属撚線織物は、導電材料として使用した時に生じる発熱を速やかに放出することができる。
また、織成された金属撚線織物は、細く柔軟な金属線材が金属撚線として互いに交絡すると共に、織物全面に亘って細く柔軟な金属線材からなる金属撚線が互いに交差している。このことにより、織物端末を切断した時に端部の金属線材が絡み合って解れ難いという特徴を有している。
ここで、本発明に係る金属撚線の撚りについて説明する。従来の金属撚線は、複数本の金属線材を束ね、この状態から一方向に撚りを掛ける集合撚り方式を採用する。この方式では、金属線材の束に撚りが掛かると共に、各金属線材にもそれぞれ同一方向の撚りが掛かる。従って、同一方向に撚られた金属線材は、金属の剛性により撚りを戻そうと撚りとは逆方向に作用する。特に2本或いは3本の少ない撚線の場合には、簡単に撚りが戻ってしまう。また、2本或いは3本の少ない金属線材を同一方向に撚った場合には、金属線材同士が滑ってしまい、均一で安定した金属撚線を得ることができない。
そこで、本発明においては、撚線する金属線材に対して、それぞれ逆方向に撚りをかけてから交絡させる。このように、逆方向に撚りの掛かった金属線材を絡ませることにより、2本或いは3本の金属線材は、滑ることがなく互いの撚りが安定するように交絡して撚り戻しのない安定な金属撚線を構成する。
本発明において、それぞれの金属線材に掛ける撚りの程度は、その金属線材の種類、線径などにより変化するが、撚線が安定するものであれば特に限定するものではない。金属線材に掛ける撚りの程度は、金属線材の引き出し速度とリールの回転数により決められる。
例えば、金属線材の引き出し速度を1m/min(メートル/分)とした場合、線径約50μmの軟銅線材に対する回転速度は、100rpm(回転/分)〜1200rpmの範囲内が好ましく、また、300rpm〜1000rpmの範囲内がより好ましく、更に、400rpm〜800rpmの範囲内が最も好ましい。これらの場合には、50μmの軟銅線材には、それぞれ、100回撚/m(回撚/メートル)〜1200回撚/m、また、300回撚/m〜1000回撚/m、更に、400回撚/m〜800回撚/mの撚りが掛かる。
一方、金属線材の引き出し速度を1m/minとした場合、線径約100μmの軟銅線材に対しては、100rpm〜800rpmの範囲内が好ましく、また、300rpm〜600rpmの範囲内がより好ましく、更に、400rpm〜600rpmの範囲内が最も好ましい。これらの場合には、100μmの軟銅線材には、それぞれ、100回撚/m〜800回撚/m、また、300回撚/m〜600回撚/m、更に、400回撚/m〜600回撚/mの撚りが掛かる。
これらのことから、本発明に係る金属撚線及び金属撚線織物は、優れた導電性を有しており、柔軟で高性能、且つ、広帯域の静電シールド材、電磁シールド材、或いは、磁気シールド材として利用範囲が広くなる。
次に、各実施例により本発明に係る金属撚線及び金属撚線織物を具体的に説明する。なお、本発明は、以下の各実施例にのみ限定されるものではない。
本実施例1は、金属撚線及びその製造方法に関するものである。図1は、本実施例1に係る金属撚線の製造方法を示す概略図である。図1において、第1リール(10)は、図1下方にあって、そのリール軸(11)を垂直方向(図示上下方向)に向けて位置している。この第1リール(10)には、第1金属線材(12)が巻き取られている。
第2リール(20)は、第1リール(10)の上方にあって、そのリール軸(21)を第1リール(10)のリール軸(11)と同一軸に合わせ垂直方向(図示上下方向)に向けて位置している。この第2リール(20)には、第2金属線材(22)が巻き取られている。また、第2リール(20)のリール軸(21)には、リールの胴部をリール軸方向に貫通する中空通路(23)が開口している。
第3リール(30)は巻取用リールであって、第2リール(20)の上方にあって、そのリール軸(31)を第1リール(10)及び第2リール(20)の各リール軸(11、21)と直交するように水平方向(図示左右方向)に向けて位置している。この第3リール(30)には、第1金属線材(12)と第2金属線材(22)が撚線された金属撚線(32)が巻き取られている。
第1リール(10)と第2リール(20)との間には、第1ガイダー(41)が配設されている。この第1ガイダー(41)は、第1リール(10)及び第2リール(20)の各リール軸(11、21)と同一軸に合わせ垂直方向(図示上下方向)に向けて開口している。
また、第2リール(20)と第3リール(30)との間には、第2ガイダー(42)が配設されている。この第2ガイダー(42)は、第2リール(20)のリール軸(21)と同一軸に合わせ垂直方向(図示上下方向)に向けて開口している。
図1において、第1リール(10)に巻き取られている第1金属線材(12)と、第2リール(20)に巻き取られている第2金属線材(22)の巻取り方向は、逆方向となっている。なお、本実施例1においては、第1金属線材(12)及び第2金属線材(22)として、共に線径80μmの錫メッキ軟銅線材を使用した。
この状態において、まず、第1リール(10)は、そのリール軸(11)を回転軸として、図示上方から見て時計回りに回転している。第1金属線材(12)の端部は、第1リール(10)から解除され、第1ガイダー(41)を経由して、第2リール(20)の中空通路(23)を図示下方から上方に向けて通過し、第2ガイダー(42)を経由して、第3リール(30)に巻き取られている。
一方、第2リール(20)は、そのリール軸(21)を回転軸として、図示上方から見て反時計回り(第1リール(10)と逆方向)に回転している。第2金属線材(22)の端部は、第2リール(20)から解除され、第2ガイダー(42)を経由して、第3リール(30)に巻き取られている。なお、本実施例1において、第3リール(30)の巻取り速度は、1m/minであった。
ここで、各金属線材(12、22)に付与される撚りについて説明する。図1において、第1リール(10)は、時計回りに回転しており、その回転数は、600rpmであった。上述のように、第3リール(30)の巻取り速度が1m/minであるので、第1リール(10)から解除された第1金属線材(12)には、一定方向に600回撚/mの撚りが掛かっている。
一方、第2リール(20)は、第1リール(10)とは逆方向の反時計回りに回転しており、その回転数は、第1リール(10)の回転数と同じく、600rpmであった。上述のように、第3リール(30)の巻取り速度が1m/minであるので、第2リール(20)から解除された第2金属線材(22)には、第1金属線材(12)とは逆方向に600回撚/mの撚りがかかっている。
逆方向に撚りがかかった第1金属線材(12)と第2金属線材(22)は、第2ガイダー(42)で撚り合わされ、滑ることがなく互いの撚りが安定するように交絡した金属撚線(32)となり第3リール(30)に巻き取られる。
本実施例1においては、線径80μmの2本の錫メッキ軟銅線材が撚り合わされ、金属100%からなる金属撚線を得る。図2に本実施例1で得られた金属撚線の拡大写真を示す。この金属撚線は、線径80μmという細い軟銅線材から構成されて柔軟であり、また、2本が撚り合わされて強度が向上している。従って、この金属撚線は、通常の織機による織成に十分対応できる柔軟性と強度を有している。
本実施例2は、上記実施例1で得られた金属撚線を用いて織成した金属撚線織物に関するものである。上述のように、上記実施例1で得られた金属撚線は、通常の織機による織成に十分対応できる柔軟性と強度を有している。
そこで、この金属撚線を使用して、通常のシャトル織機を用い、経密度40本/インチ、緯密度40本/インチの金属撚線織物を織成した。図3に本実施例2で得られた金属撚線織物の拡大写真を示す。この金属撚線織物は、線径80μmという2本の細い軟銅線材から構成された金属撚線を通常のシャトル織機により平織に織成したものである。この金属撚線織物は、織物の状態においても十分な柔軟性を有していた。
また、本実施例2で得られた金属撚線織物は、全体を構成する金属線材が線径80μmと細く、金属撚線織物の表面積が大きい。更に、線径80μmの細い金属線材が金属撚線として互いに交絡すると共に、織物全面に亘って金属撚線が互いに交差しているので、織物内部の空隙が大きい。これらのことから、本実施例2で得られた金属撚線織物は、導電材料として使用した時に生じる発熱を速やかに放出することができる。
また、本実施例2で得られた金属撚線織物は、線径80μmの細く柔軟な金属線材が金属撚線として互いに交絡すると共に、織物全面に亘って線径80μmの細く柔軟な金属線材からなる金属撚線が互いに交差している。このことから、金属撚線織物の端末を切断した時に端部の金属線材が絡み合って解れ難いという特徴を有している。
なお、本実施例2で得られた金属撚線織物の導電性、静電シールド性、及び、電磁シールド性を確認したところ十分な性能を有していた。また、
以上説明したように、本発明によれば、細い金属線材を使用しても容易に織成することのできる金属100%からなる金属撚線の製造方法及び当該方法により製造されてなる金属撚線を提供することができる。また、本発明によれば、この金属100%からなる金属撚線を織成し、振動などに耐久性を有し、且つ、軽量で柔軟性を有する電磁シールド材、静電シールド材として有効な金属撚線織物を提供することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施例に限らず次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記実施例1においては、第1リールと第2リールのリール軸を同一軸にして、第1リールの回転で撚りが掛かった第1金属線材を第2リールの中空通路を経由して上方に移動させているが、これに限定するものではなく、第1リールと第2リールをそれぞれ別の軸方向で回転させ、その後に撚り合わせるようにしてもよい。
(2)上記実施例1においては、金属線材として線径80μmの錫メッキ軟銅線材を使用したが、これに限定するものではなく、使用目的に合わせて、他の線径、他の金属線材、或いは、異種の金属線材同士の組合せで撚線するようにしてもよい。
(3)上記実施例1においては、2本の金属線材を使用して金属撚線を製造したが、これに限定するものではなく、3本の金属線材を使用してもよく、或いは、それ以上の本数の金属線材を使用して金属撚線を製造するようにしてもよい。
(4)上記実施例2においては、金属撚線織物の織成にシャトル織機を使用したが、これに限定するものではなく、レピア織機、リボン織機、ニードル織機、或いはその他の織機を使用するようにしてもよい。
(5)上記実施例2においては、金属撚線織物として平織物を製造したが、これに限定するものではなく、綾織物、朱子織物、或いは、二重織物、三重織物などを織成するようにしてもよい。
10、20、30…リール、11、21、31…リール軸、12、22…金属線材、
32…金属撚線、23…中空通路、41、42…ガイダー。

Claims (10)

  1. 第1金属線材を供給する第1リールをそのリール軸を回転軸として一方向に回転させながら第1金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第1金属線材に一定方向の撚りをかけ、
    第2金属線材を供給する第2リールをそのリール軸を回転軸として前記第1リールと逆方向に回転させながら第2金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第2金属線材に前記第1金属線材と逆方向の撚りをかけ、
    一定方向に撚りのかかった第1金属線材に逆方向に撚りのかかった第2金属線材を絡ませることを特徴とする金属撚線の製造方法。
  2. 第3金属線材を供給する第3リールをそのリール軸を回転軸として前記第2リールと逆方向に回転させながら第3金属線材をリール軸の延長線方向に引き出して、この第3金属線材に前記第2金属線材と逆方向の撚りをかけ、
    前記第1金属線材に逆方向から絡まった前記第2金属線材に、更に逆方向に撚りのかかった第3金属線材を絡ませることを特徴とする請求項1に記載の金属撚線の製造方法。
  3. 第1金属線材を供給する第1リールと、第2金属線材を供給する第2リールとを有し、
    前記第2リールは、前記第1リールの上方にあって第1リールのリール軸と同一方向にリール軸を向け、そのリール軸の中心にリール軸方向に貫通する中空通路を備えており、
    当該中空通路は、前記第1リール側に第1開口部が開口し、第1リール側と反対側に第2開口部が開口した状態において、
    前記第1リールをそのリール軸を回転軸として一方向に回転させながら第1金属線材をリール軸の延長線方向であって前記第2リール側に引き出して、この第1金属線材に一定方向の撚りをかけながら前記第1開口部から前記中空通路に導入して前記第2開口部から導出すると共に、
    前記第2リールをそのリール軸を回転軸として前記第1リールと逆方向に回転させながら第2金属線材をリール軸の延長線方向であって、前記第2開口部側に引き出して、この第2金属線材に前記第1金属線材と逆方向の撚りをかけながら前記第2開口部から導出される第1金属線材に第2金属線材を絡ませることを特徴とする金属撚線の製造方法。
  4. 前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材は、いずれも、その線径が30μm〜150μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法。
  5. 前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材に掛ける撚りは、いずれも、100回撚/m〜1200回撚/mであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法。
  6. 前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材は、いずれも、銅線材又は表面に異種金属がメッキされた銅線材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法。
  7. 前記第1金属線材、第2金属線材及び第3金属線材は、いずれも、導電性を有する磁性体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法。
  8. 前記第1金属線材は、前記第2金属線材と異なる金属であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の金属撚線の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法により製造されてなる金属撚線。
  10. 請求項9に記載の金属撚線を織成してなる金属撚線織物。
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